JP2016155561A - 口栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フランジ下端から一定の深さの外周位置に、円周状に設けられた嵌合突起を有する口栓本体(2)と、内面が口栓本体と嵌合して閉鎖可能なスパウト(1)と、からなる口栓において、スパウトの嵌合内面に、少なくとも最小径の嵌合部と、これから下側に離した2番目に小さな径の第2嵌合部(13)とを設けたことを特徴とする口栓。
【選択図】図1
Description
これらの容器はシートを基材に成形しているので、収納量に比較し、収納効率が高い、柔軟性の高い容器となっている。
これらの容器はシートを成形し、一端に孔を設け、そこに融着用フランジを有するスパウトを融着することによって、製造されていた。
そのようなスパウトの注出口内面、あるいは外面、又は内面と外面双方に、嵌合する突起やリングを嵌合し、止栓する口栓本体やアダプターが挿入され、使用されていた。
液体内容物を充填するプラスチック製バッグに貼着されている周壁筒の外径に嵌合突起を有する口栓の開口部の先端に、前記嵌合突起と嵌合する下側嵌合突起と上側嵌合突起とからなるアダプター周壁筒を有し、前記アダプター周壁筒の先端にキャップを係着するバックインボックス用アダプターであって、
前記アダプターの周壁筒の内側に上側嵌合突起が口栓の上端部リブに嵌合される状態でプラスチック製バッグのフィルムが口栓を塞ぐことを防止する2枚の舌状の板が十字状に組み合わされた形状の構造で上端に四ヶ所に接合部を有する流路確保部材が、前記周壁筒の内側上下方向の略中央位置に垂下して設けられ、下側嵌合突起が口栓の上端部リブに嵌合されると、収納箱に収納され保存・流通可能な状態となり、上側嵌合突起が口栓の上端部リブに嵌合されると、流路確保部材の下部先端が口栓のフランジ部の下側面より突出することを特徴とするバックインボックス用のアダプターを提案している。
口栓本体と開閉用キャップとプランジャーとから構成される注出用口栓であって、口栓本体は、容器本体口栓に嵌合する装着部と、縦の抽出筒と、抽出筒の所定の位置の側面に直角に接続して抽出筒に連通し、抽出筒と装着部を接続する横の接続筒とからなり、前記抽出筒は、外周面に雄ねじを有し、抽出筒下端面と抽出筒内周面のなす角は90°以下であり、開閉用キャップは、キャップ天板とキャップ周壁とからなり、キャップ天板は、内側に垂設され、プランジャーの上端と嵌合するキャップインナーリングを有し、キャップ周壁の内周面には、前記抽出筒外周面の雄ねじと螺合する雌ねじが設けられており、プランジャーは、上端部に前記キャップインナーリングと嵌合する嵌合部を有し、開閉用キャップと一体に回転し、前記抽出筒内を上下に摺動可能であり、プランジャー下端面は中央部が凹部となり閉鎖されており、プランジャー下端面とプランジャー側面のなす角は鋭角であって、かつ丸みの半径が0.3mm以下であり、プランジャーの下端は前記抽出筒の下端より突出しないことを特徴とする注出用口栓を提案している。
密封性を実現するインナー封止リングと容器本体口栓の開口部外周に嵌合して注出用口栓をしっかりと固定する咬合筒とを備えたフランジ形状を有するとしている。
注出用口栓の内外から嵌合しているが、これらインナー封止リング、咬合筒は嵌合で逃げる方向に変形しやすい問題があった。さらに、特に強く嵌合させようとすると、嵌合突起が変形したりして、液漏れを確実に防止するまでには至らず、打栓力を高めても、抜去力は小さくなってしまうなどの問題があった。
フランジ下端から一定の深さの外周位置に、円周状に設けられた嵌合突起を有する口栓本体と、内面が口栓本体と嵌合して閉鎖可能なスパウトと、からなる口栓において、
スパウトの嵌合内面に、少なくとも最小径の嵌合部と、これから下側に離した2番目に小さな径の第2嵌合部とを設けたことを特徴とする口栓である。
また、スパウトの嵌合をきつくしないで、液漏れのリスクを軽減できるので、打栓力や抜去力が変化しないで、安定した作業性を得られるなどの効果がある。
図1は、本発明の実施形態における口栓で、口栓本体とスパウトが咬合している状態を示した縦断面図である。
本発明の口栓は、少なくとも内面に熱可塑性樹脂で作られたフィルム9の周囲を融着して作られた袋状の容器に用いられる口栓である。
袋の一箇所に孔を開け、そこにスパウト1を融着する。
スパウトの内径上端には大きな角Rが設けられ、口栓本体2が挿入し易いように0.5mm以上の角Rに設計されている。この角Rは、口栓本体が挿入しやすくする目的と共に、口栓本体嵌合突起22を乗り越えさせる時に、その口栓本体嵌合突起22を痛めないようにして、再封可能にする目的がある。0.5mm未満であると、口栓本体嵌合突起22の損傷が大きくなって再封できにくくなる問題があり、0.8〜2mmが好ましい。
口栓本体2は、上方にキャップと嵌合させる為、螺合するネジ部を有していたり、打栓用の嵌合部を有している。また、内部に逆流防止弁の機能や、自動吸引装置との接続を行う為のチャッキング機能などを有している。
そして、下方は、スパウト1に打栓して使用される。
上方と下方の間には、口栓本体フランジ21を設け、口栓本体2の取り外しや打栓をしやすくするようになっている。
口栓本体嵌合突起22は下側に傾斜面を有し、2段形状をした突起になっている。
また、スパウト1の嵌合突起12の下側の円筒状内面は、下側に行くに従って内径が大きくなる勾配を有する傾斜面を持ち、その勾配は0.5度〜2度に設けられている。
この勾配は、スパウトの成形をしやすくする目的と共に、口栓本体2との嵌合をスムーズにして、口栓本体嵌合突起22が再封可能になるよう変形や破損を最小にして、液止めを確実に出来るように設けられている。0.5度未満であると、口栓本体嵌合突起22の変形や破損が大きくなり過ぎて、再封が難しくなる問題があり、2度以上設けると、わずかな口栓本体嵌合突起22の変形でも、液止めを確実に出来なくなる問題が発生する。
口栓本体2の嵌合突起22よりも下方に、大きな曲率を持った低いR突起23が設けられている。R突起23は、大きなRを有し、低い突起なので、容易に乗り越えることが出来る。
そこで、口栓本体2をスパウト1に挿入すると、一旦、スパウト嵌合突起12が、R突起23を乗り越え、口栓本体嵌合突起22とR突起23の間に収まる。
図2の第1段階の嵌合工程から、更に口栓本体2をスパウト1に挿入すると、図3−1のように、口栓本体嵌合突起22とスパウト嵌合突起12が互いに押し合い、スパウト1先端の口径は大きく広げられ、口栓本体2下方の外径は圧縮されて縮み、口栓本体嵌合突起22がスパウト嵌合突起12に乗り上げる。
この乗り上げる時、かなり大きな力が掛かるので、図6で示すように、いくらか口栓本体嵌合突起22の最大突起221部分が上方に塑性変形する恐れがある。
もちろん、スパウトの先端には大きな角R形状になっているので、完全に口栓本体嵌合突起22の最大突起部分が崩壊することはない。打栓速度や、気温、材質にもよるが、口栓本体突起の最大突起部分が、いくらか上方に塑性変形する。
もちろん、出来るだけ塑性変形の量を減らすように、スパウト1内径先端の大きな角R形状部分は磨きを充分にして、滑り易くしておくことは言うまでも無い。
口栓本体嵌合突起22の口栓本体嵌合突起長さ222を、スパウトの嵌合内面に接触する最小径のスパウト嵌合突起12下端から2番目に小径の第2嵌合部13上端までのスパウト嵌合長さ14より充分に長く設けている。
その為、口栓本体嵌合突起22の最大突起221がスパウト嵌合突起12に乗り上げた時点で、スパウトの第2嵌合部13が、口栓本体と接触しない状態で、あるいは強く接触しない状態で、口栓本体嵌合突起長さ222の範囲に入る。
この為、第2嵌合部13は、最大突起221の損傷が無ければ、図4−2のように、最大突起221がスパウト1の嵌合突起下部分のスパウト嵌合突起下141に接触して、第1嵌合部10で液止めが出来る。
その為、もし、最大突起221の損傷が発生しても、第2嵌合部13がほとんど傷つかない状態で、口栓本体嵌合突起22の範囲に入る為、図5のように、良好な状態の第2嵌合部13が口栓本体嵌合突起22と接触して、液止めを行うことが出来る。
このことは、一度外した口栓本体2をスパウト1に再度挿入するなど、口栓本体とスパウトが繰り返し抜き刺しする場合、最大突起221の損傷が発生する可能性が高い。
しかし、本発明のような口栓にしておけば、繰り返し抜き刺ししても、再封で液漏れなどの大きな問題は発生しない。
形状でも使用でき、主に、バックインボックスなど、機械で吸引して排出する液体用の袋に対して使用する口栓として使用される。
スパウトに使用する成形樹脂は、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体などのオレフィン系樹脂や、エチレン・酢酸ビニル共重合体などが使用できる。
通常、これらの樹脂を融着するフィルムの融着層や、内容物に対する耐環境応力亀裂性、口栓本体との相性などに合わせて選択し、射出成形機や圧縮成形機で製造する。
特に、本発明の口栓は、第2嵌合部13を設けたので、口栓本体嵌合突起の先端がへたり、変形したり傷がついた状態でも、確実に液止めが可能である。
しかも、本発明の口栓では、嵌合をきつくする為にスパウトの内側を小さくして、スパウトの肉厚を大幅に厚くする必要が無いので、樹脂量を上げることは無く、打栓力は大きくならず、抜去力も低下せずに達成できる。その為、作業性や使用感触なども変えることなく液止めを確実に達成できるなどメリットが大きい。
10・・・・・・・・・第1嵌合部
11・・・・・・・・・スパウトフランジ
12・・・・・・・・・スパウト嵌合突起
13・・・・・・・・・第2嵌合部
14・・・・・・・・・スパウト嵌合長さ
141・・・・・・・・スパウト嵌合突起下
2・・・・・・・・・・口栓本体
21・・・・・・・・・口栓本体フランジ
22・・・・・・・・・口栓本体嵌合突起
221・・・・・・・・最大突起
222・・・・・・・・口栓本体嵌合突起長さ
23・・・・・・・・・R突起
9・・・・・・・・・・フィルム
Claims (5)
- フランジ下端から一定の深さの外周位置に、円周状に設けられた嵌合突起を有する口栓本体と、内面が口栓本体と嵌合して閉鎖可能なスパウトと、からなる口栓において、
スパウトの嵌合内面に、少なくとも最小径の嵌合部と、これから下側に離した2番目に小さな径の第2嵌合部とを設けたことを特徴とする口栓。 - 口栓本体嵌合突起の長さが、スパウトの嵌合内面に接触する最小径のスパウト嵌合突起下端から第2嵌合部上端までの長さより充分に長く設けたことを特徴とする請求項1に記載の口栓。
- 口栓本体外周の嵌合突起に嵌合するスパウトの嵌合内面は、口栓本体最大突起に突き当てる円筒状内面と、該円筒状内面からより大きな内径側面に傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の口栓。
- 口栓本体最大突起に嵌合するスパウトの円筒状内面が、0.5度以上2度以下の勾配を有する傾斜面であることを特徴とする請求項3に記載の口栓。
- 口栓本体最大突起に嵌合するスパウトの嵌合突起先端に0.5mm以上の角Rを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の口栓。
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