JP2002337895A - バックインボックス用注出口装置及びバックインボックス - Google Patents

バックインボックス用注出口装置及びバックインボックス

Info

Publication number
JP2002337895A
JP2002337895A JP2001147453A JP2001147453A JP2002337895A JP 2002337895 A JP2002337895 A JP 2002337895A JP 2001147453 A JP2001147453 A JP 2001147453A JP 2001147453 A JP2001147453 A JP 2001147453A JP 2002337895 A JP2002337895 A JP 2002337895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spout
lid
box
intubation
out port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001147453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4730798B2 (ja
Inventor
Minoru Koizumi
実 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001147453A priority Critical patent/JP4730798B2/ja
Publication of JP2002337895A publication Critical patent/JP2002337895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4730798B2 publication Critical patent/JP4730798B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップを外すことなく袋内の内容物を取り
出すことができ、しかも袋に接続された注出口を閉塞状
態にする組立作業を容易にする。 【解決手段】 内容物を充填可能な袋3に接続される注
出口7と、この注出口7に嵌合され使用時に内容物取出
口20の挿入を許容する内挿管8とを備え、注出口7の
内周面と内挿管8の外周面とには第一、第二の係止部1
0,11が形成され、内挿管8の端面には内容物取出口
20により突き破られる蓋部12が形成されている。し
たがって、注出口7に内挿管8を挿入するだけの簡単な
作業で、第一、第二の係止部10,11を係止させて注
出口7に対して内挿管8を固定的に嵌合することがで
き、これにより、注出口7を閉塞状態にする組立作業を
容易にできる。内挿管8に内容物取出口20を挿入する
ことにより内挿管8の蓋部12を突き破り袋3から内容
物を取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用のインキな
どの内容物を収納するバックインボックス用注出口装置
及びバックインボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】近来は、インキなど流動性の内容物を収
容する容器としてバックインボックスが多く用いられて
いる。これは、一般には内袋と称されている可撓性の袋
の開口孔に、内容物を充填し、或いは充填された内容物
を注出させるための注出口を気密的に設け、この袋を外
箱に収納し、注出口のみを外箱から露出させる構造で、
種々提案されている。
【0003】また、注出口を開閉するキャップ或いは弁
に関する提案も種々なされているが、弁を開閉するタイ
プは構造が複雑化し、キャップを用いるタイプは再使用
のためにキャップを保管する煩わしさがあり、また、注
出口を横に向けてバックインボックスを支持する場合に
はキャップを開けて注出口を供給部に接続するまでの間
に内容物が周囲に洩れることがある。
【0004】このようなことから、注出口の内部に薄膜
の蓋を設けて内容物の洩れを防止し、内容物取り出し用
の管を注出口に嵌合したときに、薄膜を突き破るように
した提案がなされている。その一例として特開2000-159
258の公報がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開2000-159258に
は、内袋の開口部に気密的に設けた注出口としてのスパ
ウトに、中心の開口部に薄膜が設けられた雌コネクタを
固着し、この雌コネクタに雄コネクタを挿入したときに
薄膜を突き破る内容が記載されている。また、スパウト
には、薄膜が突き破られた後でも、雄コネクタを抜いた
ときには雌コネクタの開口部を閉塞する弁が一体に形成
されている内容も記載されている。
【0006】しかしながら、本案出願の注出口に相当す
るスパウトに、内挿管に相当する雌コネクタを嵌合する
手段が記載されていないが、接着などにより依存しない
と雌コネクタが脱落することが懸念される。しかし、接
着に依存するのであれば、作業が煩雑となり、接着剤が
不用意に他の部分に付着することによる問題発生の心配
もある。
【0007】本発明の目的は、キャップを外すことなく
袋内の内容物を取り出すことができ、しかも袋に接続さ
れた注出口を閉塞状態にする組立作業を容易にすること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
内容物を充填可能な袋の開口孔に密閉状態に取り付けら
れる両端開口の注出口と、前記注出口の内周面に密閉状
態で嵌合され使用時に内容物取出口の挿入を許容する内
挿管とを備え、前記注出口の内周面には円周方向に沿っ
て第一の係止部が形成され、前記内挿管には、その外周
面に円周方向に沿って配置されて前記第一の係止部に弾
性的に係止し合う第二の係止部と、前記注出口に対する
挿入側の一端に設けられて前記内挿管に挿入される前記
内容物取出口の端面の圧力を受けたときに突き破られて
開口される蓋部とが形成されている。
【0009】したがって、注出口を通じて袋に内容物を
充填した後に、注出口に内挿管を挿入すると第一の係止
部と第二の係止部とが係止し合うため、注出口に内挿管
が固定され、内挿管の蓋部により注出口が閉じられる。
内挿管の端面は内挿管に内容物取出口を挿入したときに
その内容物取出口により蓋部が突き破られるために開口
される。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記内挿管の前記蓋部とは反対側の開口縁
には前記注出口の端部に当接することにより前記注出口
に対する前記内挿管の挿入深さを規制する当接部が形成
され、前記第一の係止部は、前記注出口の円周方向に沿
って配列された第一の突起であり、前記第二の係止部
は、前記注出口への前記内挿管の挿入時に前記第一の突
起を乗り越えてその第一の突起の前記蓋部側の部分に当
接する第二の突起である。
【0011】したがって、注出口の端部と当接部との当
接により注出口への内挿管の挿入方向の動きが規制さ
れ、第一の突起と第二の突起との当接により内挿管の抜
け止めがなされるため、注出口に対する内挿管の固定が
より確実となる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記当接部は、印刷機に設けられているバ
ックインボックスホルダにより支持される寸法形状に定
められている。
【0013】したがって、注出口に対する内挿管の挿入
深さを規制する当接部を利用して、内挿管及び注出口を
バックインボックスホルダにより支持することが可能と
なる。
【0014】請求項4記載発明は、請求項1ないし3記
載の発明において、前記内挿管の前記蓋部としての領域
には、前記内挿管に挿入される前記内容物取出口の端面
の圧力を受けたときに前記蓋部の突き破りを促進するハ
ーフカット部が形成されている。
【0015】したがって、内挿管に内容物取出口を挿入
したときの蓋部の切断による開口作業をより容易に行う
ことが可能となる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記ハーフカット部は前記内挿管の端面外
側に切れ目が位置する向きで形成されている。
【0017】したがって、内容物取出口の圧力はハーフ
カット部の深さ方向の延長面上となる薄膜の脆弱部分に
作用して突き破りが始まり、この脆弱部分が突き破られ
た後はハーフカット部で蓋部が内挿管の端面から分離さ
れるため、蓋部の突き破りが容易でかつ切断面がきれい
である。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記ハーフカット部は蓋部の輪郭に沿って
形成されている。
【0019】したがって、突き破った後の蓋部の周縁及
び蓋部を開いた開口部の周縁をきれいに揃えることがで
きる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の発明において、突き破り前の状態における前記蓋部
の内面側の一部には、先端が斜め形状の前記内容物取出
口の開口縁が最も遅れて当接するように位置が定められ
た突部が形成されている。
【0021】したがって、先端が斜め形状の内容物取出
口を内挿管に挿入すると、内挿管の端面の蓋部はこの内
挿管に挿入される内容物取出口により少しずつ突き破ら
れて起こされるが、内挿管の端面と蓋部の一部を繋いで
いる突部に内容物取出口が当接すると、この最後の一突
きで内容物取出口の外側に蓋部を大きく開くことが可能
となる。
【0022】請求項8記載の発明は、内容物が充填され
る可撓性の袋と、請求項1ないし7の何れか一記載のバ
ックインボックス用注出口装置と、前記バックインボッ
クス用注出口装置の前記注出口及び前記内挿管とを露出
させた状態で前記袋を収納する外箱と、を具備する。
【0023】したがって、請求項1ないし6の何れか一
記載の発明による効果を得ることが可能なバックインボ
ックスを提供できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。図1はバックインボッ
クスの概略構成を示す斜視図、図2はバックインボック
スの一部を示す断面図、図3はバックインボックスの一
部を拡大して示す断面図、図4はバックインボックスの
一部を拡大して蓋部を突き破った状態を示す断面図であ
る。
【0025】図1及び図2に示すように、バックインボ
ックス1は、紙製の外箱2と袋3とを有する。外箱2は
ダンボール紙などにより所望の形状にプレス打ち抜き加
工された一枚のブランクを折り畳み、必要部分を接着剤
で貼り合わせることにより形成されている。したがっ
て、正面及び背面は複数のフラップを重ねて接着するこ
とにより形成されている。図1で示せば、正面は複数の
フラップ4ないし6により形成されている。背面は図示
しないが同様である。なお、図1はフラップ5,6を重
ねて接着する前の開いた状態を示している。内部の袋3
は可撓性の樹脂シートにより形成され、外箱2の正面側
の一部に接着されている。
【0026】ここで、バックインボックス用注出口装置
Aの構成について説明する。バックインボックス用注出
口装置Aは、注出口7と内挿管8とにより構成されてい
る。注出口7は袋3の開口孔に気密的に嵌合され、この
注出口7に内挿管8が挿入されている。注出口7と内挿
管8との一端はフラップ4に形成された孔から突出され
ている。注出口7と内挿管8とは、エチレン酢酸ビニル
共重合体(EVA)樹脂、低密度ポリエチレン(LDP
E)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)などの材料により成型されて
いる。
【0027】図3に示すように、注出口7は両端が開口
された円筒形状で、その一端には袋3の内面に固着され
る環状の突片9が形成され、内周面にはその周方向に沿
って第一の係止部としての第一の突起10が一体に形成
されている。内挿管8の外周面には第二の係止部として
の第二の突起11が第一の突起10と係止し合うように
円周方向に沿って一体に形成されている。第一、第二の
突起10,11の断面形状は略半円に定められている。
さらに、内挿管8の一端には蓋部12が形成され、他端
の開口縁13には注出口7の端部に当接することにより
注出口7に対する内挿管8の挿入深さを規制する当接部
としてのフランジ14が形成されている。この例におい
て、内挿管8の外周面は蓋部12に向かうに従い次第に
外径が細くなるようにテーパー形状であり、これにより
外径の太い部分で注出口7に気密的に嵌合されるように
構成されている。もちろん、内挿管8の外周面に環状リ
ブを形成して排気口7との間の気密性を高めてもよい。
さらに、内挿管8の蓋部12側の端面にはハーフカット
部15が形成されている。このハーフカット部15は内
挿管8の端面外側に切れ目が位置する向きで形成され、
また、円形の蓋部12の輪郭に沿って形成されている。
このハーフカット部15は、ミシン目のように多数の切
れ目を断続的に形成してもよいが、この例では環状に連
続する一条の切れ目により形成されている。さらに、ハ
ーフカット部15で突き破られる前における蓋部12の
内面側の一部には、内挿管8に挿入される内容物取出口
20の周縁に最後に当接される位置に突部16が形成さ
れている。
【0028】本実施の形態におけるバックインボックス
1は印刷機(図示せず)にインキを供給するために利用
されるもので、したがって、袋3には内容物としてイン
キが収納されている。印刷機はバックインボックス1を
着脱自在に支持するバックインボックスホルダ(図示せ
ず)と袋3内のインキをインキ供給部に送り込むインキ
ポンプ(図示せず)とを備える。内容物取出口20はバ
ックインボックスホルダに設けられてインキポンプに接
続されている。本実施の形態では、内挿管8のフランジ
14は、バックインボックスホルダに位置決めされて支
持される寸法形状に定められている。そして、内容物取
出口20は固定的に設けられているので、バックインボ
ックスホルダにバックインボックス1を装着したとき
に、固定の内容物取出口20が相対的に内挿管8に挿入
される。
【0029】図3及び図4に示すように、内容物取出口
20は内挿管8に挿入されるパイプ状の形状を有する。
両者の嵌合部のクリアランスは、袋3内のインキの洩れ
出しを防止するシール性を高めるために極力小さいこと
が望ましい。この例では、内容物取出口20の外周に内
挿管8のフランジ14を支える環状リブ21が形成され
ているので、シール性を高める効果も期待できる。この
内容物取出口20は、内挿管8に挿入されたときに蓋部
12の突き破りを容易にするために、端面の開口形状が
楕円形になるように斜めに傾斜され、その先端にはさら
に鋭角にした尖端部22が形成されている。
【0030】このような構成において、バックインボッ
クス1の使い方について説明する。袋3にインキを充填
するときは、注出口7に内挿管8を挿入する前の状態で
注出口7を通じて行う。インキ充填後は注出口7に内挿
管8を挿入する。この挿入過程では、注出口7と内挿管
8とは自らの弾性により変形し、第二の突起11が第一
の突起10を乗り越える動作を許容する。注出口7に対
する内挿管8の挿入深さはフランジ14と注出口7の端
部との当接により規制される。規制された挿入深さは第
二の突起11が第一の突起10の頂部を越えるが互いに
弾性的に圧接し合う挿入深さである。これにより、接着
作業などに依存することなく注出口7に対し内挿管8を
固定的にかつ容易に嵌合することができる。
【0031】次に、インキを充填したバックインボック
ス1を印刷機のバックインボックスホルダに装着する。
このとき、蓋部12の内面の一部に形成されている突部
16は、内容物取出口20の尖端部22から180°離
れた部分23に対向するようにバックインボックス1の
装着位置が定められる。この装着により内容物取出口2
0が相対的に内挿管8に挿入される。内容物取出口20
は先端が斜め形状で、さらに尖端部22を有しているの
で、この尖端部22が最も先に内挿管8の端面に当接し
て蓋部12を突き破る。蓋部12は内容物取出口20に
より少しずつ突き破られて起こされるが、内挿管8の端
面と蓋部12の一部を繋いでいる突部16に内容物取出
口20の部分23が最後に当接すると、この最後の一突
きで内容物取出口20の外側に蓋部12を大きく開くこ
とができる。したがって、インキポンプを駆動したとき
に、袋3から印刷機へのインキの流れを蓋部12が妨げ
ることはない。袋3はインキポンプの吸引力によりイン
キが吸引されるに従い負圧により収縮するので、注出口
7の突片9にリブなどの突起を形成しておくと、その突
片9に袋3の内面が密着することを回避することができ
る。これにより、袋3の内面に付着する僅かのインキを
最後まで吸引することが期待できる。
【0032】本実施の形態では、ハーフカット部15は
内挿管8の端面外側に切れ目が位置する向きで形成され
ている。したがって、内容物取出口20の圧力はハーフ
カット部15の深さ方向の延長面上となる薄膜の脆弱部
分に作用して切断が始まり、この脆弱部分が切断された
後はハーフカット部15で蓋部12が内挿管8の端面か
ら分離されるため、蓋部12の突き破りが容易でかつ切
断面がきれいである。蓋部12の輪郭に沿ってハーフカ
ット部15を形成する場合は、内容物取出口20の外径
2に略等しい内挿管8の内周面の延長面上にハーフカッ
ト部15を形成することが、突き破る蓋部12の輪郭及
び、蓋部12を突き破ることにより開口される開口部の
周縁をきれいにする上でベストである。
【0033】本実施の形態では、内挿管8の端面を内容
物取出口20により突き破る作用を促進するためにハー
フカット部15を形成したが、内挿管8の端面を薄肉に
することにより、ハーフカット部15を形成しなくても
蓋部12を突き破ることができる。
【0034】また、ハーフカット部15を形成する場合
でも、蓋部12の輪郭に沿って形成するパターンに限ら
れるものではなく、蓋部12の領域を複数の切断片に放
射状に切り分けるパターンでハーフカット部を形成して
もよい。
【0035】次に、本発明の第二の実施の形態を図5及
び図6に基づいて説明する。前記実施の形態と同一部分
は同一符号を用い説明も省略する。図5はバックインボ
ックスの一部を拡大して示す断面図、図6はバックイン
ボックスの一部を拡大して蓋部を突き破った状態を示す
断面図である。
【0036】本実施の形態における内容物取出口20
は、先端の開口縁には180°の間隔をおいて二つの尖
端部22が形成されている。このために、内挿管8の蓋
部12の内面側には尖端部22に対して90°位置を変
えて二つの突部16が形成されている。そして、ハーフ
カット部15は、内挿管8の内周面の延長面上の蓋部1
2の周縁に沿って形成されている他、二つの尖端部22
を結ぶ直線に対向する位置に形成されている。
【0037】このような構成において、インキを充填し
たバックインボックス1を印刷機のバックインボックス
ホルダに装着すると、蓋部12の内面の一部に形成され
ている突部16は、内容物取出口20の二箇所の尖端部
22から90°離れた部分23に対向するようにバック
インボックス1の装着位置が定められる。この装着によ
り内容物取出口20が相対的に内挿管8に挿入される。
内容物取出口20はその開口縁の二箇所に配置された尖
端部22が最も先に内挿管8の端面に当接して蓋部12
を突き破るので、内挿管8の端面は、まず、尖端部22
を結ぶ直線上に形成されたハーフカット部が突き破ら
れ、続いて蓋部12の周縁に沿うハーフカット部15が
突き破られるので、蓋部12は図6に示すように二分さ
れて起こされるが、内挿管8の端面と蓋部12の一部を
繋いでいる突部16に内容物取出口20の部分23が最
後に当接すると、この最後の一突きで内容物取出口20
の外側に蓋部12を大きく開くことができる。したがっ
て、インキポンプを駆動したときに、袋3から印刷機へ
のインキの流れを蓋部12が妨げることはない。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、内容物を充填可
能な袋の開口孔に密閉状態に取り付けられる両端開口の
注出口と、この注出口の内周面に密閉状態で嵌合され使
用時に内容物取出口の挿入を許容する内挿管とを備え、
注出口の内周面には円周方向に沿って第一の係止部が形
成され、内挿管には、その外周面に円周方向に沿って配
置されて前記第一の係止部に弾性的に係止し合う第二の
係止部と、注出口に対する挿入側の一端に設けられて内
容物取出口の端面の圧力を受けたときに突き破られて開
口される蓋部とが形成されているので、注出口を通じて
袋に内容物を充填した後に、注出口に内挿管を挿入する
だけの簡単な作業で、第一、第二の係止部を係止させて
注出口に対して内挿管を固定的に嵌合することができ、
また、内挿管に内容物取出口を挿入することにより内挿
管の蓋部を突き破ることができる。
【0039】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、内挿管の蓋部とは反対側の開口縁には注出
口の端部に当接することにより注出口に対する内挿管の
挿入深さを規制する当接部が形成され、第一の係止部
は、注出口の円周方向に沿って配列された第一の突起で
あり、第二の係止部は、注出口への内挿管の挿入時に第
一の突起を乗り越えてその第一の突起の蓋部側の部分に
当接する第二の突起であるので、注出口の端部と当接部
との当接により注出口への内挿管の挿入方向の動きを規
制し、第一の突起と第二の突起との当接により内挿管を
抜け止めすることができるため、注出口に対する内挿管
の固定がより確実となる。
【0040】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、当接部は、印刷機に設けられているバック
インボックスホルダにより支持される寸法形状に定めら
れているので、注出口に対する内挿管の挿入深さを規制
する当接部を利用して、内挿管及び注出口をバックイン
ボックスホルダにより支持することができる。
【0041】請求項4記載発明は、請求項1ないし3記
載の発明において、内挿管の蓋部としての領域には、内
挿管に挿入される内容物取出口の端面の圧力を受けたと
きに蓋部の突き破りを促進するハーフカット部が形成さ
れているので、内挿管に内容物取出口を挿入したときの
蓋部の切断による開口作業をより容易に行うことができ
る。
【0042】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、ハーフカット部は内挿管の端面外側に切れ
目が位置する向きで形成されているので、内容物取出口
の圧力はハーフカット部の深さ方向の延長面上となる薄
膜の脆弱部分に作用して突き破りが始まり、この脆弱部
分が突き破られた後はハーフカット部で蓋部が内挿管の
端面から分離されるため、蓋部の突き破りが容易でかつ
切断面がきれいである。
【0043】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、ハーフカット部は蓋部の輪郭に沿って形成
されているので、突き破った後の蓋部の周縁及び蓋部を
開いた開口部の周縁をきれいに揃えることができる。
【0044】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の発明において、突き破り前の状態における蓋部の内
面側の一部には、先端が斜め形状の内容物取出口の開口
縁が最も遅れて当接するように位置が定められた突部が
形成されているので、先端が斜め形状の内容物取出口を
内挿管に挿入すると、内挿管の端面の蓋部はこの内挿管
に挿入される内容物取出口により少しずつ突き破られて
起こされるが、内挿管の端面と蓋部の一部を繋いでいる
突部に内容物取出口が最後に当接すると、この最後の一
突きで内容物取出口の外側に蓋部を大きく開くことがで
きる。したがって、開いた蓋部が袋から内容物取出口へ
の内容物の流れを邪魔することがない。
【0045】請求項8記載の発明は、内容物が充填され
る可撓性の袋と、請求項1ないし7の何れか一記載のバ
ックインボックス用注出口装置と、このバックインボッ
クス用注出口装置の注出口及び内挿管とを露出させた状
態で袋を収納する外箱とを具備するので、請求項1ない
し6の何れか一記載の発明による効果を得ることができ
るバックインボックスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるバックイン
ボックスの概略構成を示す斜視図である。
【図2】バックインボックスの一部を示す断面図であ
る。
【図3】バックインボックスの一部を拡大して示す断面
図である。
【図4】バックインボックスの一部を拡大して蓋部を突
き破った状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態におけるバックイン
ボックスの一部を拡大して示す断面図である。
【図6】バックインボックスの一部を拡大して蓋部を突
き破った状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 外箱 3 袋 7 注出口 8 内挿管 10 第一の係止部、第一の突起 11 第二の係止部、第二の突起 12 蓋部 13 開口縁 14 当接部 15 ハーフカット部 16 突部 A バックインボックス用注出口装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA03 AB96 AC01 BA05C BA12B BB01C BB14B BC06B BC06C EA32 EB15 EB32 EE59 FA04 FB15 FC01 3E084 AB01 BA01 BA08 EA03 EB01 EC03 FD02 GA08 GB09 LA07 LB02 LB07 LD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を充填可能な袋の開口孔に密閉状
    態に取り付けられる両端開口の注出口と、前記注出口の
    内周面に密閉状態で嵌合され使用時に内容物取出口の挿
    入を許容する内挿管とを備え、 前記注出口の内周面には円周方向に沿って第一の係止部
    が形成され、 前記内挿管には、その外周面に円周方向に沿って配置さ
    れて前記第一の係止部に弾性的に係止し合う第二の係止
    部と、前記注出口に対する挿入側の一端に設けられて前
    記内挿管に挿入される前記内容物取出口の端面の圧力を
    受けたときに突き破られて開口される蓋部とが形成され
    ていることを特徴とするバックインボックス用注出口装
    置。
  2. 【請求項2】 前記内挿管の前記蓋部とは反対側の開口
    縁には前記注出口の端部に当接することにより前記注出
    口に対する前記内挿管の挿入深さを規制する当接部が形
    成され、前記第一の係止部は、前記注出口の円周方向に
    沿って配列された第一の突起であり、前記第二の係止部
    は、前記注出口への前記内挿管の挿入時に前記第一の突
    起を乗り越えてその第一の突起の前記蓋部側の部分に当
    接する第二の突起であることを特徴とする請求項1記載
    のバックインボックス用注出口装置。
  3. 【請求項3】 前記当接部は、印刷機に設けられている
    バックインボックスホルダにより支持される寸法形状に
    定められていることを特徴とする請求項2記載のバック
    インボックス用注出口装置。
  4. 【請求項4】 前記内挿管の前記蓋部としての領域に
    は、前記内挿管に挿入される前記内容物取出口の端面の
    圧力を受けたときに前記蓋部の突き破りを促進するハー
    フカット部が形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし3記載のバックインボックス用注出口装置。
  5. 【請求項5】 前記ハーフカット部は前記内挿管の端面
    外側に切れ目が位置する向きで形成されていることを特
    徴とする請求項4記載のバックインボックス用注出口装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ハーフカット部は前記蓋部の輪郭に
    沿って形成されていることを特徴とする請求項5記載の
    バックインボックス用注出口装置。
  7. 【請求項7】 突き破り前の状態における前記蓋部の内
    面側の一部には、先端が斜め形状の前記内容物取出口の
    開口縁が最も遅れて当接するように位置が定められた突
    部が形成されていることを特徴とする請求項5又は6記
    載のバックインボックス用注出口装置。
  8. 【請求項8】 内容物が充填される可撓性の袋と、 請求項1ないし7の何れか一記載のバックインボックス
    用注出口装置と、 前記バックインボックス用注出口装置の前記注出口及び
    前記内挿管とを露出させた状態で前記袋を収納する外箱
    と、を具備するバックインボックス。
JP2001147453A 2001-05-17 2001-05-17 バックインボックス用注出口装置及びバックインボックス Expired - Lifetime JP4730798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001147453A JP4730798B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 バックインボックス用注出口装置及びバックインボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001147453A JP4730798B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 バックインボックス用注出口装置及びバックインボックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002337895A true JP2002337895A (ja) 2002-11-27
JP4730798B2 JP4730798B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=18992939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001147453A Expired - Lifetime JP4730798B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 バックインボックス用注出口装置及びバックインボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4730798B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7040223B2 (en) 2003-01-14 2006-05-09 Riso Kagaku Corporation Stencil printing ink container, stencil printing ink cartridge, method of manufacturing the ink cartridge, and inner plug for the ink container
JP2006240701A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Toppan Printing Co Ltd 液体容器
JP2007204066A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Toppan Printing Co Ltd 内容物判別可能な容器及び自動吸引式注出装置
JP2008018978A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Asahi Breweries Ltd バッグインボックス用注出口シール構造およびこれを備えるバッグインボックス
JP2008189022A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Yazaki Corp 室内照明装置
JP2009190657A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Yazaki Corp 照明ユニット
JP2009220861A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Showa Marutsutsu Co Ltd 流体吐出用コネクタユニット
JP2015000740A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 天星酒造株式会社 液体収納容器
RU2595882C1 (ru) * 2015-08-14 2016-08-27 Общество с ограниченной ответственностью "Краснодарский завод инфузионных растворов СТЕРИТЕК" Порт пластмассовый для мягкого контейнера
JP2016155561A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 凸版印刷株式会社 口栓
CN113096307A (zh) * 2019-12-23 2021-07-09 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 一种防盗装置及投币设备

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5030685A (ja) * 1973-04-23 1975-03-26
JPS62258288A (ja) * 1986-05-06 1987-11-10 大塚食品株式会社 流体連結具

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5030685A (ja) * 1973-04-23 1975-03-26
JPS62258288A (ja) * 1986-05-06 1987-11-10 大塚食品株式会社 流体連結具

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7040223B2 (en) 2003-01-14 2006-05-09 Riso Kagaku Corporation Stencil printing ink container, stencil printing ink cartridge, method of manufacturing the ink cartridge, and inner plug for the ink container
JP2006240701A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Toppan Printing Co Ltd 液体容器
JP4666305B2 (ja) * 2005-03-04 2011-04-06 凸版印刷株式会社 液体容器
JP4696939B2 (ja) * 2006-01-31 2011-06-08 凸版印刷株式会社 内容物判別可能な容器及び自動吸引式注出装置
JP2007204066A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Toppan Printing Co Ltd 内容物判別可能な容器及び自動吸引式注出装置
JP2008018978A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Asahi Breweries Ltd バッグインボックス用注出口シール構造およびこれを備えるバッグインボックス
JP2008189022A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Yazaki Corp 室内照明装置
JP2009190657A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Yazaki Corp 照明ユニット
JP2009220861A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Showa Marutsutsu Co Ltd 流体吐出用コネクタユニット
JP2015000740A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 天星酒造株式会社 液体収納容器
JP2016155561A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 凸版印刷株式会社 口栓
RU2595882C1 (ru) * 2015-08-14 2016-08-27 Общество с ограниченной ответственностью "Краснодарский завод инфузионных растворов СТЕРИТЕК" Порт пластмассовый для мягкого контейнера
CN113096307A (zh) * 2019-12-23 2021-07-09 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 一种防盗装置及投币设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4730798B2 (ja) 2011-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6354062B1 (en) Method of manufacture of individual beverage carton with a straw therein
JP2002337895A (ja) バックインボックス用注出口装置及びバックインボックス
WO1999033712A1 (fr) Bouchon et conteneur amorphe utilisant ce bouchon
JP2006206187A (ja) 容器のスパウト
US6283587B1 (en) Printer ink cartridge and ink cartridge device including the same
KR19990082471A (ko) 접을 수 있는 유체용기
JP5699458B2 (ja) 詰替え容器
US7798360B2 (en) Reusable penetratable seal
JP5702056B2 (ja) 詰替え容器
JP5927861B2 (ja) 詰替え容器
JP3998778B2 (ja) 注出口組合体
JPH10297654A (ja) 液体収納用包装袋
JP2898059B2 (ja) カートリッジ容器
KR100361874B1 (ko) 액체용기용풀탭
JP2001114274A (ja) 分与器が取付け可能な薄肉容器
JP2006213346A (ja) ストロー内蔵リシール容器
JP2005035573A (ja) 包装容器
JPH0653453U (ja) 粘稠液用のバッグインボックス
JP5489168B2 (ja) 紙容器の開封再栓装置
JP7134683B2 (ja) 詰め替え容器
JP5573137B2 (ja) 詰替え容器
JP2007099351A (ja) 注出具、これを備えた注出具収納体、容器、及び注出具の取付方法
JP2002225911A (ja) プルリング付取出口栓
JP2023016766A (ja) 注出口栓の製造方法、注出口栓及び包装容器
JP2000079947A (ja) 開封装置付容器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110414

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4730798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term