JP2008018790A - 車両用空調装置のドア駆動機構 - Google Patents

車両用空調装置のドア駆動機構 Download PDF

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Abstract

【課題】空気通路開閉ドアに風圧が掛かる場合でもシャット状態を保持することのできる車両用空調装置のドア駆動機構を提供する。
【解決手段】従動側プーリ25と、従動側プーリ25を支えているプレート24との間に、空気通路開閉ドア13を所定位置で支持する節度部24a、25aを備えている。 これによれば、節度部24a、25aで保持する所定位置を、空気通路開閉ドア13が空気通路をシャットする位置と合わせるようにすれば、空気通路開閉ドア13に風圧が掛かる場合でもシャット状態を保持することができ、風洩れ、風切り音、ドアの自励振動などの問題を防ぐことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用空調装置のドア駆動機構に関するものである。より詳しくは、空気通路を形成する空調ケース内に配置されて空気通路を開閉する空気通路開閉ドアを備える車両用空調装置に搭載され、駆動機構よりワイヤを介して空気通路開閉ドアを開閉させる車両用空調装置のドア駆動機構に関するものである。
従来技術として、本願発明者らが先に出願した下記に特許文献1として示す車両用空調装置のドア駆動機構がある。この文献に示すドア駆動機構では、操作側プーリに、乗員にクリック感を与えるための節度部を備えており、空調ケース内に配置された空気通路開閉ドアの位置も、この操作側プーリに設けた節度部によって保持されることとなる。
特開2003−291631号公報
図8は、上記したような従来のドア駆動機構A1を、車両用空調装置の内外気切替ドア13の駆動に適用した例を示す図である。図8に示すドア駆動機構A1を用いて開口部12aもしくは12bからの通風をシャットする場合、風洩れが生じないように開閉ドア13でのシャット状態を保持しなければならないが、ドア面に掛かる風圧に押されると駆動機構A1との間を介するワイヤ30に撓みが生じてドア13が開く場合があり、風洩れが生じるうえ、場合によっては風切り音やドアに自励振動が生じたりするという問題点がある。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、空気通路開閉ドアに風圧が掛かる場合でもシャット状態を保持することのできる車両用空調装置のドア駆動機構を提供することにある。なお、図8中の説明しなかった符号は、後述する本発明の実施形態中の符号と対応しているため、ここでの説明は省略する。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、
空調ケース(11)内に配置されて空気通路を開閉する空気通路開閉ドア(13、17、19)とを備える車両用空調装置に搭載され、駆動機構(21、23)の駆動力を空気通路開閉ドア(13、17、19)に伝達して開閉駆動させるドア駆動機構であり、
ドア駆動機構は、駆動機構(21、23)に連動するように備えられ、駆動機構(21、23)の変位により回動する操作側プーリ(22)と、
空気通路開閉ドア(13)に接続される従動側プーリ(25)と、
操作側プーリ(22)と従動側プーリ(25)とを連結し、操作側プーリ(22)が一方側へ駆動された時に操作側プーリ(22)に巻き取られて空気通路開閉ドア(13)を一方側端へ駆動させる第1ケーブル(30a)と、
操作側プーリ(22)と従動側プーリ(25)とを連結し、操作側プーリ(22)が他方側へ駆動された時に操作側プーリ(22)に巻き取られて空気通路開閉ドア(13)を他方側へ駆動させる第2ケーブル(30b)とを備えて成る車両用空調装置のドア駆動機構において、
従動側プーリ(25)と、従動側プーリ(25)を支えている支持部材(24)との間に、空気通路開閉ドア(13)を所定位置で支持する節度部(24a、24d、25a、25b、26a)を備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、車室内へ向かって空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、
空調ケース(11)内に配置されて空気通路を開閉する空気通路開閉ドア(13、17、19)とを備える車両用空調装置に搭載され、駆動機構(21、23)の駆動力を空気通路開閉ドア(13、17、19)に伝達して開閉駆動させるドア駆動機構であり、
ドア駆動機構は、駆動機構(21、23)に連動するように備えられ、駆動機構(21、23)の変位により変位する押し引きケーブル(28)と、
空気通路開閉ドア(13)に接続されるドアレバー(29)と、
押し引きケーブル(28)とドアレバー(29)とを直接もしくは間接的に連結し、操作部材(23)がいずれかの側へ駆動された時に空気通路開閉ドア(13)がいずれかの側へ駆動される車両用空調装置のドア駆動機構において、
ドアレバー(29)と、ドアレバー(29)を支えている支持部材(11)との間に、空気通路開閉ドア(13)を所定位置で支持する節度部(26a、29a)を備えていることを特徴としている。
この請求項1または請求項2に記載の発明によれば、節度部(24a、24d、25a、25b、26a、29a)で保持する所定位置を、空気通路開閉ドア(13)が空気通路をシャットする位置と合わせるようにすれば、空気通路開閉ドア(13)に風圧が掛かる場合でもシャット状態を保持することができ、風洩れ、風切り音、ドアの自励振動などの問題を防ぐことができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置のドア駆動機構において、節度部(24a、24d、25a、25b、26a、29a)は弾性撓み部(24b、25c、26b、27)を有し、弾性撓み部(24b)を支持部材(11、24)に一体に形成していることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項に記載の車両用空調装置のドア駆動機構において、節度部(24a、24d、25a、25b、26a、29a)は弾性撓み部(24b、25c、26b、27)を有し、弾性撓み部(25c)を従動側プーリ(25)もしくはドアレバー(29)に一体に形成していることを特徴としている。
この請求項3または請求項4に記載の発明によれば、部品点数や組み付け工数を増やすことなくドア位置の保持機構を形成することができるため、コストを抑えることができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置のドア駆動機構において、節度部(24a、24d、25a、25b、26a、29a)は弾性撓み部(24b、25c、26b、27)を有し、弾性撓み部(26b、27)にばね部材(26、27b)を用いていることを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、弾性撓み部(26b、27)にばね部材(26、27b)を用いることにより確実な弾性を確保することができる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について添付した図1〜図3を用いて詳細に説明する。図1は、本発明を適用した車両用空調装置の空調ユニット10および操作盤20の概観斜視図であり、図2は図1に示す空調ユニット10の構造を示す縦断面図である。また図3は、本発明の第1実施形態でのドア駆動機構A1を、車両用空調装置の内外気切替ドア13の駆動に適用した例を示す図である。空調ユニット10は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車両の前後、左右方向に対して、図1に示す形態で配置されている。
本実施形態の空調ユニット10の通風系は、図1〜図3に示すように、空気流れの最上流側に車室内空気(以下、内気と称す)を導入する内気導入口12aと、車室外空気(以下、外気と称す)を導入する外気導入口12bとが形成され、導入された空気を空気流れの最下流側、すなわち車室内へ向かって流れる空気通路と複数の吹出開口部とを形成する空調ケース11(本発明で言う支持部材)を備えている。
この空調ケース11は、ポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品から成っている。また、空調ケース11は、具体的には複数の分割ケースからなり、この複数の分割ケースは後述する熱交換器、各空気通路開閉ドアおよび送風機などを収納した後に、金属バネクリップ、ネジなどの締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を構成している。
内気導入口12aと外気導入口12bとの近傍には、内外気切替ドア13(本発明で言う空気通路開閉ドア)が設けられており、両導入口12a、12bを切替え開閉して内外気モードを切り替えるようになっている。この内外気切替ドア13の空気流れ下流側には、空気通路および複数の吹出開口部に送風する送風機14が配置されている。この送風機14は、周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)を図示しない電動モータで駆動するものである。
次に、送風機14の直後の部位には空気を冷却するエバポレータ(冷却用熱交換器)15が配置され、このエバポレータ15の空気流れ下流側には空気を加熱するヒータコア(加熱用熱交換器)16が配置され、エバポレータ15とヒータコア16との間にはスライド式のエアミックスドア17(本発明で言う空気通路開閉ドア)が配設されている。
このエアミックスドア17は、矢印A、Bで示す空気の流れ方向の略直交方向に、空調ケース11に一体成形されたレール11c内を摺動して、ヒータコア16を通過する空気通路11aとヒータコア16をバイパスするバイパス空気通路11bとを開閉する平板状のドア部17aで構成されており、空気通路11aを流れて温風になる風量と、バイパス空気通路11bを流れる冷風との風量割合を調節して吹出温度調節手段として機能する。
なお、平板状のドア部17aをレール11c内に摺動させるために、後述のワイヤ30が連結され、空調ケース11に一体成形されたU字形状の溝部11dを介して操作盤20側に接続されている。次に、空調ケース11のうち空気流れの最下流部分には、乗員の上半身に向かって吹き出すための図示しないフェイス吹出口に連通するフェイス開口部18a、乗員の下半身に向かって吹き出すためのフットダクト11eに連通するフット開口部18b、車両のフロントガラスやサイドガラスの内面に向かって空気を吹き出すための図示しないデフロスタ吹出口に連通するデフロスタ開口部18cが形成されている。
これらの開口部18a〜18cの上流側には、ロータリー式の吹出モード切替ドア19(本発明で言う空気通路開閉ドア)が配設されており、上述の各開口部18a〜18cを選択的に開閉して吹出モードを切り替えるようになっている。また、操作盤20の意匠部20aには、乗員が手動で操作するダイヤル21やレバー23(いずれも本発明で言う駆動機構)が取り付けられている。
より具体的には、エアミックスドア17を手動操作する温度調節用ダイヤル21aと、吹出モード切替ドア19を手動操作する吹出モード切替ダイヤル21bと、内外気切替ドア13を手動操作する内外気モード切替レバー23と、送風機14の送風量を調節する図示しないブロワスイッチを手動操作する風量可変ダイヤル21cとが配置されている。
これらのダイヤル21やレバー23の計器盤内側には、ダイヤル21の回転やレバー23の摺動に連動して回動する操作側プーリ22(図3参照)が固定されている。そして、この操作側プーリ22には、空調ケース11に設けられた開閉ドア13、17、19側と環状に形成されたワイヤ30が掛けられており、空調ケース11と操作側プーリ22とによりワイヤ30を支持している。
そして、それぞれのワイヤ30は、操作側プーリ22と開閉ドア13、17、19側とを連結して固定されており、操作側プーリ22の回動によって周回駆動するようになっている。なお、ワイヤ30は、操作側プーリ22が一方側へ駆動された時に操作側プーリ22に巻き取られて開閉ドア13、17、19を一方側端へ駆動させる第1ケーブル30aと、操作側プーリ22が他方側へ駆動された時に操作側プーリ22に巻き取られて開閉ドア13、17、19を他方側へ駆動させる第2ケーブル30bとから成っている。
なお、操作側プーリ22に掛けられるワイヤ30は、図3に示すように、2本のワイヤ30a、30bのそれぞれの端部をかしめ部材32によってかしめて環状に形成されており、操作側プーリ22の図示しないプーリ溝部に掛けられている。そのプーリ溝部には、かしめ部材32の外形に対応した図示しない溝部(係合部)が形成されており、その溝部にカシメ部材32を圧入してワイヤ30を操作側プーリ22に固定している。
そして、操作側プーリ22は台座(支持部材)31に回動自在に固定され、台座31は操作盤20の図示しない内側部分に固定されている。ちなみに、図3で操作側プーリ22から突出したレバー部22aは、操作盤20の内部でレバー23と組み合ってレバー23の直線往復動作を操作側プーリ22の回動動作に変換するための部分である。また、ワイヤ30は、多数の鋼線を撚り合わせたケーブル構造であり、図3に示すような筒状で可撓性のあるアウタケース内に通されており、自由に曲げることが可能である。
次に、本発明の要部に関する部分を、図3を用いて詳細に説明する。図3は、本発明の第1実施形態でのドア駆動機構A1を内外気切替ドア13の駆動に適用した例である。内外気切替ドア13は、一般的に板ドアと呼ばれるものであり、ここでは、樹脂により成形されており、回動して内外気導入口12a、12bを開閉する板状のドア部13aと、ドア部13aの一端側に位置するシャフト部(軸部)13bと、ドア部13aの両面に貼付された風洩れシール用のシールパッキン(シール部材)13cとから成っている。
シャフト部13bの両端は、空調ケース11に回動自在に支えられるとともに、その一端をケースの外方に突出させており、その突出したシャフト部13bの端部にドア駆動機構A1が接続される。より詳しくは、ドア駆動機構A1は、プレート(本発明で言う支持部材)24の片面に従動側プーリ25を回動自在に係止固定して構成しており、従動側プーリ25の中心に先のシャフト部13bの端部を挿通しつつ、プレート24を空調ケース11に形成された係止爪11f(図3では4箇所)を用いて空調ケース11に係止固定される。
従動側プーリ25には図示しないプーリ溝部が設けられており、そのプーリ溝部には先の操作側プーリ22に掛けられたワイヤ30の反対端側が掛けられている。そのワイヤ30の反対端側は、先の操作側プーリ22側と同様に、2本のワイヤ30a、30bのそれぞれの端部をカシメ部材32によってかしめて環状に形成されている。そして、従動側プーリ25の外周の一部には、かしめ部材32の外形に対応した溝部(係合部)25eが形成されており、その溝部25eにかしめ部材32を圧入してワイヤ30を従動側プーリ25に固定している。
このドア駆動機構A1においては、レバー23を図1上で左側に手動操作すると、操作側プーリ22は図3上で時計回り(矢印R1の向き)に回動し、第1ワイヤ30aは操作側プーリ22に巻き取られて操作側プーリ22に向かって引っ張られる。そして、従動側プーリ25は第1ワイヤ30aにより引っ張られて回動し、従動側プーリ25に接続された内外気切替ドア13は内気導入口12aを開けて外気導入口12bを閉じる方向(矢印X1の向き)に回動する。
一方、レバー23を図1上で右側に手動操作すると、操作側プーリ22は図3上で反時計回り(矢印R2の向き)に回動し、第2ワイヤ30bは操作側プーリ22に巻き取られて操作側プーリ22に向かって引っ張られる。そして、従動側プーリ25は第2ワイヤ30bにより引っ張られて回動し、従動側プーリ25に接続された内外気切替ドア13は内気導入口12aを閉じて外気導入口12bを開ける方向(矢印X2の向き)に回動するものである。
次に、本発明の要部を説明する。本実施形態では、従動側プーリ25と隣接する部位に、従動側プーリ25の側壁面と対向する壁面を有する壁状部材24bを設け、従動側プーリ25と壁状部材24bとの間に、従動側プーリ25が所定位置に達した時に従動側プーリ25と壁状部材24bとが係合する係合機構(本発明で言う節度部)を設けている。より具体的に、本実施形態では従動側プーリ25の外周面の一部に、節度部の一部として凸部25aを一体的に形成している。
また、対向する壁状部材24bは、プレート24に一体的に形成して設けており、壁状部材24bの下方側は肉盗み部24cを形成していることより、壁状部材24bは弾性撓み部と成っており、その弾性撓み部24bの円弧状長さ方向の略中央部には従動側プーリ25の凸部25aと対応する節度部の一部としての凹部24aが一体的に形成されている。
なお、本実施形態では弾性撓み部となった壁状部材24bが2箇所にあり、従動側プーリ25の凸部と壁状部材24bの凹部24aとが、開閉ドア13の両側シャット位置で係合するようになっている。つまり、開閉ドア13がいずれかのシャット端に近づくと凸部25aが壁状部材24bを徐々に撓ませ、開閉ドア13がシャット位置に来たとき完全に凹部24aと凸部25aとが係合して開閉ドア13のシャット位置を保持するようになっている。
これにより、開閉ドア13に風圧が掛かっても簡単に開かないため、風洩れ、風切り音、ドアの自励振動などを防止することができる。なお、逆に開閉ドア13をシャット端から途中位置に駆動する場合は、凸部25aが壁状部材24bを撓ませて係合が外れるため、やや駆動力が必要となるが、凹凸部の形状や高さで係合させるときの力、係合中の保持力、係合を外すときの力のそれぞれを調節することとなる。
なお、ロータリー式の吹出モード切替ドア19の駆動は、上述した内外気切替ドア13と同様のドア駆動機構を用いても良いし、ロータリー式の吹出モード切替ドア19自体に従動側プーリ部を設けて駆動しても良く、もちろん本発明を適用して節度部を設けても良く、詳細な説明は省略する。また、スライド式のエアミックスドア17の駆動についても図2に示す概要だけで詳細な説明は省略するが、空調ケース11とスライドドア17との間に節度部を設けても良い。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、従動側プーリ25と、従動側プーリ25を支えているプレート24との間に、空気通路開閉ドア13を所定位置で支持する節度部24a、25aを備えている。これによれば、節度部24a、25aで保持する所定位置を、空気通路開閉ドア13が空気通路をシャットする位置と合わせるようにすれば、空気通路開閉ドア13に風圧が掛かる場合でもシャット状態を保持することができ、風洩れ、風切り音、ドアの自励振動などの問題を防ぐことができる。
また、節度部24a、25aは弾性撓み部24bを有し、弾性撓み部24bをプレート24に一体に形成している。これによれば、部品点数や組み付け工数を増やすことなくドア位置の保持機構を形成することができるため、コストを抑えることができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態でのドア駆動機構A1の構造を示す図である。上述した第1実施形態と異なる特徴部分として、係合機構の凹凸を逆にして、従動側プーリ25に節度部としての凹部25bを一体に形成し、対向する壁状部材24bに節度部としての凸部24dを一体に形成している。また、本実施形態では、従動側プーリ25側の凹部25bの内周側に肉盗み部25dを設けて凹部25bの近傍に弾性撓み部25cを形成している。このようにしても第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態でのドア駆動機構A1の構造を示す図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分として、従動側プーリ25の側壁部と対向する弾性撓み部26bとしてばね部材26を用いている。そのばね部材26の略中央に従動側プーリ25の凸部25aと係合する節度部としての凹部26aを一体に形成している。これによれば、弾性撓み部26bにばね部材26を用いることにより確実な弾性を確保することができる。
(第3実施形態の変形例)
図6は、本発明の第3実施形態の変形例でのドア駆動機構A1の構造を示す図である。上述した第3実施形態と異なる特徴部分として、壁状部材24bを弾性撓み部ではなくするとともに、従動側プーリ25の凸部を、ボール27aをばね部材27bで押して弾性撓み部としてのスプリングボール27としたものである。これによれば、壁状部材24bの凹部24aと従動側プーリ25側のボール27aとが係合することで上述した実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態でのドア駆動機構A2の構造を示す図である。本実施形態でのドア駆動機構A2は、駆動機構としてのレバー23に連動するように備えられて、レバー23の変位により変位する押し引きケーブル28と、開閉ドア13に接続されるドアレバー29とで構成され、押し引きケーブル28とドアレバー29とを直接もしくは間接的に連結して、レバー23がいずれかの側へ駆動された時に開閉ドア13がいずれかの側へ駆動される一般的なケーブル駆動である。
このドア駆動機構A2において、ドアレバー29と、ドアレバー29を支えている空調ケース11との間に、開閉ドア13を所定位置で支持する節度部26a、29aを設けたものである。ドアレバー29の側壁面と対向する壁状部材には肉盗み部を必要としないばね部材26を用いているが、第1、第2実施形態のような弾性撓み部を形成しても良い。ドアレバー29(開閉ドア13)が例えばシャット位置などの所定位置に来ると、ドアレバー29の節度部としての凸部29aとばね部材26の凹部26aとが係合するものである。
これによれば、節度部26a、29aで保持する所定位置を、空気通路開閉ドア13が空気通路をシャットする位置と合わせるようにすれば、空気通路開閉ドア13に風圧が掛かる場合でもシャット状態を保持することができ、風洩れ、風切り音、ドアの自励振動などの問題を防ぐことができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態で駆動機構は乗員が手動操作するダイヤル21やレバー23であったが、駆動機構はサーボモータなどのアクチュエータであっても良い。また、上述の実施形態では節度部で保持するドアの所定位置はシャット位置となっているが、シャット位置以外の位置に節度部を設けても良い。また、上述した第4実施形態で、ドアレバー29は押し引きケーブル28で直接駆動されるようになっているが、押し引きケーブル28からリンクプレートなどのリンク機構を介して駆動される構造であっても良い。
本発明を適用した車両用空調装置の空調ユニット10および操作盤20の概観斜視図である。 図1に示す空調ユニット10の構造を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態でのドア駆動機構A1を、車両用空調装置の内外気切替ドア13の駆動に適用した例を示す図である。 本発明の第2実施形態でのドア駆動機構A1の構造を示す図である。 本発明の第3実施形態でのドア駆動機構A1の構造を示す図である。 本発明の第3実施形態の変形例でのドア駆動機構A1の構造を示す図である。 本発明の第4実施形態でのドア駆動機構A2の構造を示す図である。 従来のドア駆動機構A1を、車両用空調装置の内外気切替ドア13の駆動に適用した例を示す図である。
符号の説明
11…空調ケース(支持部材)
13…内外気切替ドア(空気通路開閉ドア)
17…エアミックスドア(空気通路開閉ドア)
19…吹出モード切替ドア(空気通路開閉ドア)
21…ダイヤル(駆動機構)
22…操作側プーリ
23…レバー(駆動機構)
24…プレート(支持部材)
24a…凹部(節度部)
24b…弾性撓み部
24d…凸部(節度部)
25…従動側プーリ
25a…凸部(節度部)
25b…凹部(節度部)
25c…弾性撓み部
26…ばね部材
26a…凹部(節度部)
26b…弾性撓み部
27…スプリングボール(弾性撓み部)
27b…ばね部材
28…押し引きケーブル
29…ドアレバー
29a…凸部(節度部)
30a…第1ケーブル
30b…第2ケーブル

Claims (5)

  1. 車室内へ向かって空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)内に配置されて前記空気通路を開閉する空気通路開閉ドア(13、17、19)とを備える車両用空調装置に搭載され、駆動機構(21、23)の駆動力を前記空気通路開閉ドア(13、17、19)に伝達して開閉駆動させるドア駆動機構であり、
    前記ドア駆動機構は、前記駆動機構(21、23)に連動するように備えられ、前記駆動機構(21、23)の変位により回動する操作側プーリ(22)と、
    前記空気通路開閉ドア(13)に接続される従動側プーリ(25)と、
    前記操作側プーリ(22)と前記従動側プーリ(25)とを連結し、前記操作側プーリ(22)が一方側へ駆動された時に前記操作側プーリ(22)に巻き取られて前記空気通路開閉ドア(13)を一方側端へ駆動させる第1ケーブル(30a)と、
    前記操作側プーリ(22)と前記従動側プーリ(25)とを連結し、前記操作側プーリ(22)が他方側へ駆動された時に前記操作側プーリ(22)に巻き取られて前記空気通路開閉ドア(13)を他方側へ駆動させる第2ケーブル(30b)とを備えて成る車両用空調装置のドア駆動機構において、
    前記従動側プーリ(25)と、前記従動側プーリ(25)を支えている支持部材(24)との間に、前記空気通路開閉ドア(13)を所定位置で支持する節度部(24a、24d、25a、25b、26a)を備えていることを特徴とする車両用空調装置のドア駆動機構。
  2. 車室内へ向かって空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)内に配置されて前記空気通路を開閉する空気通路開閉ドア(13、17、19)とを備える車両用空調装置に搭載され、駆動機構(21、23)の駆動力を前記空気通路開閉ドア(13、17、19)に伝達して開閉駆動させるドア駆動機構であり、
    前記ドア駆動機構は、前記駆動機構(21、23)に連動するように備えられ、前記駆動機構(21、23)の変位により変位する押し引きケーブル(28)と、
    前記空気通路開閉ドア(13)に接続されるドアレバー(29)と、
    前記押し引きケーブル(28)と前記ドアレバー(29)とを直接もしくは間接的に連結し、前記操作部材(23)がいずれかの側へ駆動された時に前記空気通路開閉ドア(13)がいずれかの側へ駆動される車両用空調装置のドア駆動機構において、
    前記ドアレバー(29)と、前記ドアレバー(29)を支えている支持部材(11)との間に、前記空気通路開閉ドア(13)を所定位置で支持する節度部(26a、29a)を備えていることを特徴とする車両用空調装置のドア駆動機構。
  3. 前記節度部(24a、24d、25a、25b、26a、29a)は弾性撓み部(24b、25c、26b、27)を有し、前記弾性撓み部(24b)を前記支持部材(11、24)に一体に形成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置のドア駆動機構。
  4. 前記節度部(24a、24d、25a、25b、26a、29a)は弾性撓み部(24b、25c、26b、27)を有し、前記弾性撓み部(25c)を前記従動側プーリ(25)もしくは前記ドアレバー(29)に一体に形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項に記載の車両用空調装置のドア駆動機構。
  5. 前記節度部(24a、24d、25a、25b、26a、29a)は弾性撓み部(24b、25c、26b、27)を有し、前記弾性撓み部(26b、27)にばね部材(26、27b)を用いていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置のドア駆動機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113002267A (zh) * 2021-03-31 2021-06-22 东风马勒热系统有限公司 空调风门运动装置

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