JP2008018055A - 連結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結装置に配設されるクサビ部材の食込み状態を緩やかに解除できるようにする。
【解決手段】連結装置としてのリクライニング装置4は内歯部材10と外歯部材20とを有する。外歯車21は内歯車11よりも歯数が少ないため内歯車11に沿った公転により両部材が相対回動する。内歯部材10の円筒部12と外歯部材20の貫通孔22は互いに偏芯しており、これらの間隙にクサビ部材30A,30Bが配設されている。クサビ部材30A,30Bはバネ部材40の附勢により狭い隙間に食込んだ状態に保持される。クサビ部材30Aは押動部材50に押動されることで食込み状態が解除されクサビ部材30Bと共に押動されて外歯部材20を公転させる。クサビ部材30Aは、押動部材50の回動により、バネ部材40による附勢状態が解除された状態で食込み方向とは反対方向に押動される。
【選択図】図1

Description

本発明は、連結装置に関する。詳しくは、互いに相対回動可能に配設された2つの回動部材の間に位置してこれらを連結する連結装置に関する。
従来、車両の座席用シートには、シートバックの背凭れ角度を調整可能にするリクライニング装置が備え付けられているものがある。例えば、下記特許文献1には、シートクッションに対するシートバックの傾き角度を調整することのできるリクライニング装置が開示されている。この開示では、シートの幅長方向の両側部にリクライニング装置が一対で配設されており、各リクライニング装置の同期した動きに伴ってシートバックの傾き角度が無段階に調整できるようになっている。
具体的に説明すると、リクライニング装置は、シートバックの骨格を成す門型のバックフレームと、シートクッションの骨格を成す枠状のクッションフレームと、をその幅長方向の両側部でそれぞれ回動可能に連結している。これらリクライニング装置は、円盤状の内歯部材と外歯部材とが互いの盤面を重ね合わせるかたちで組み付けられている。ここで、内歯部材には、外歯部材と対向する円盤面から円筒状に突出した内歯車が形成されている。一方、外歯部材には、内歯部材と対向する円盤面から内歯部材の内歯車と噛合可能に突出した外歯車が形成されている。この外歯部材は、外歯車を内歯部材の内歯車と噛合させることにより、内歯車の内周形状に沿って公転させられるようになっている。この外歯車は、内歯車よりも小径に形成されており、内歯車よりも少ない歯数で構成されている。したがって、外歯車を内歯車の内部で公転させることにより、その歯数の差によって、シートバックをシートクッションに対して相対的に傾動させることができる。
ところで、上記した外歯車の公転運動は、両部材の板厚方向に貫通して挿通された軸ピンの軸回動に伴って行われる。この軸ピンは、内歯車の中心軸を通って挿通されており、この内歯車と噛合する外歯車に対しては、その中心軸から偏芯した位置に挿通されている。ここで、内歯部材には、軸ピンを挿通可能とする挿通孔が貫通して形成されており、挿通孔の周縁形状に沿って円盤面から円筒状に突出した円筒部が形成されている。また、外歯部材には、内歯部材に形成された円筒部を内部に囲い込むようにして貫通孔が形成されている。この貫通孔は、外歯車の中心軸を中心に形成されており、内歯部材に形成された円筒部(挿通孔)とは偏芯した配置関係となっている。そして、この内歯部材に形成された円筒部と外歯部材に形成された貫通孔との間に形成される隙間には、両者の隙間を埋める一対のクサビ部材が配設されている。ここで、クサビ部材は、円筒部の周縁を取り囲むようにして、その両側に一対で配設されている。これらクサビ部材は、軸ピンと一体に組み付けられる押動部材によって、軸ピンの軸回動時にその回動方向に押し動かされるようになっている。これにより、クサビ部材は、その押し動かされる回動に伴って、回動カムの如く貫通孔の内周面を押圧しながら外歯部材を公転させていく。
ここで、各クサビ部材は、バネ部材によって互いに引き寄せられる方向に附勢されている。これにより、各クサビ部材は、軸ピンが回動操作される前の常時は、上記の附勢によって円筒部の外周面と貫通孔の内周面との間の狭くなる隙間に挟込み状に食込んだ状態として保持され、内歯部材と外歯部材とのガタツキを減少させている。そして、この食込み状態で、軸ピンが回動操作されることにより、一方のクサビ部材が押動部材によって食込み方向とは反対方向に押動され、その一方の食い込み状態が解除される。そして、そのまま、軸ピンの回動操作が継続されることにより、両クサビ部材が軸ピンの回動に倣って押し動かされていくようになっている。
特開2002−119352号公報
しかしながら、上記特許文献1の開示技術では、クサビ部材がバネ部材の附勢力を伴って食込み状態に保持されるため、軸ピンの回動操作によってこの食込み状態を解除すると、その弾みでスティック音や振動を発生させることがある。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、連結装置に配設されるクサビ部材の食込み状態を緩やかに解除できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の連結装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、互いに相対回動可能に配設された2つの回動部材の間に位置してこれらを連結する連結装置である。2つの回動部材の一方と連結される円盤形状の内歯部材と、内歯部材と互いの盤面を重ね合わせる態様で組み付けられ2つの回動部材の他方と連結される円盤形状の外歯部材とを有する。内歯部材には、外歯部材と対向する円盤面から円筒状に突出しその内周面に内歯を有する内歯車が形成されている。外歯部材には、内歯部材と対向する円盤面から円筒状に突出しその外周面に外歯を有する外歯車が形成されている。外歯車は、内歯車よりも小径で、かつ、異なる歯数に形成されており、外歯車を内歯車に噛合させた状態でその内周面に沿って相対的に公転させることにより、両歯車の歯数の差によって2つの回動部材を相対的に回動運動させられるようになっている。外歯車の相対的な公転運動は内歯部材及び外歯部材の板厚方向に貫通して挿通された軸ピンの軸回動に伴って行われる。軸ピンは内歯部材における内歯車の中心軸線上を中心に形成された挿通孔に挿通されている。内歯部材には挿通孔の周縁形状に沿って円盤面から円筒状に突出する円筒部が形成されている。外歯部材には内歯部材に形成された円筒部の外周縁を内部に取り囲むようにして貫通孔が形成されている。貫通孔は外歯車の中心軸線上を中心に形成されていて内歯部材に形成された円筒部とは互いに偏芯した配置関係となっている。外歯部材に形成された貫通孔の内周面と内歯部材に形成された円筒部の外周面との間に形成される隙間には、隙間の一部を埋める部材として一対のクサビ部材が配設されている。一対のクサビ部材は円筒部の外周面を取り囲んだ状態に対向配置されていると共に両クサビ部材の間に設けられたバネ部材の附勢力により互いが円筒部の外周面と貫通孔の内周面との間の狭くなる隙間に挟込み状に食込んだ状態に保持されていて、外歯車が内歯車の内周面に押し付けられた状態となっている。一対のクサビ部材は、軸ピンと回動方向に一体に組み付けられた押動部材によって軸ピンの軸回動時に一方のクサビ部材が食込み方向とは反対方向に押動されることにより、一方のクサビ部材の食込み状態が解除されると共に他方のクサビ部材もこの回動に倣って押し動かされて外歯部材に形成された貫通孔の内周面を押圧しながら外歯部材を相対的に公転させるようになっている。押動部材によるクサビ部材への押動構造は、押動部材の押動方向への回動に伴って、先に押動部材がクサビ部材を食込み方向に附勢しているバネ部材を附勢解除方向に押圧してクサビ部材に対する附勢状態を解除し、更なる回動の進行により押動部材が附勢状態の解除されたクサビ部材を食込み方向とは反対方向に押動する段階的な押動構造となっている。
この第1の発明によれば、一対のクサビ部材は、軸ピンが回動操作される前の常時は、バネ部材の附勢力によって、貫通孔と円筒部との間の狭くなる隙間に挟込み状に食込んだ状態に保持される。したがって、この食込み力により、外歯車が内歯車の内周面に押し付けられて両者の間のガタツキが減少した状態として保持される。このクサビ部材の食込み状態は、軸ピンと一体的となって回動する押動部材によって一方のクサビ部材がその食込み方向とは反対方向に押動されることで解除される。このクサビ部材の食込み状態の解除は、押動部材の押動方向への回動に伴ってバネ部材による附勢状態が解除された状態で行われる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、押動部材によるクサビ部材の押動構造は、クサビ部材に形成された押動部材の押動方向に沿って軸長方向に窪んだ形状の長孔内にバネ部材の掛部が掛け入れられており、長孔に掛け入れられたバネ部材は長孔からクサビ部材の軸長方向に突出した態様で配設されていて掛部が長孔の押動方向とは反対側の端部に押し当てられることでクサビ部材を食込み方向に附勢しており、軸ピンの軸回動時に押動部材に形成された半径方向の外方に突出した形状のバネ押部がクサビ部材の軸長方向に突出しているバネ部材に当接してその回動方向に押動することによりバネ部材によるクサビ部材の附勢状態が解除され、押動されたバネ部材の掛部が長孔の押動方向の端部と当接することにより、クサビ部材がバネ部材と一体的となって食込み方向とは反対方向に押動される構造となっている。
この第2の発明によれば、軸ピンが軸回動されると、先に押動部材に形成されたバネ押部がバネ部材を押動してクサビ部材に対する附勢状態を解除する。そして、更なる回動の進行により、上記押動されたバネ部材の掛部が長孔の押動方向の端部と当接する。これにより、押動部材の回動に伴って、クサビ部材は、バネ部材による附勢状態が解除された状態で、バネ部材と共に押動されて食込み状態が解除される。
次に、第3の発明は、上述した第1の発明において、押動部材によるクサビ部材の押動構造は、クサビ部材に形成された押動部材の押動方向に沿って軸長方向に窪んだ形状の長孔内にバネ部材の掛部が掛け入れられており、長孔に掛け入れられたバネ部材は長孔からクサビ部材の軸長方向に突出した態様で配設されていて掛部が長孔の押動方向とは反対側の端部に押し当てられることでクサビ部材を食込み方向に附勢しており、軸ピンの軸回動時に押動部材に形成された半径方向の外方に突出した形状のバネ押部がクサビ部材の軸長方向に突出しているバネ部材に当接してその回動方向に押動することによりバネ部材によるクサビ部材の附勢状態が解除され、その後に押動部材に形成された半径方向の外方に突出した形状のクサビ押部がクサビ部材と押動方向に当接して附勢状態の解除されたクサビ部材が食込み方向とは反対方向に押動される構造となっている。
この第3の発明によれば、軸ピンが軸回動されると、先に押動部材に形成されたバネ押部がバネ部材を押動してクサビ部材に対する附勢状態を解除する。そして、更なる回動の進行により、押動部材に形成されたクサビ押部がクサビ部材と押動方向に当接する。これにより、押動部材の回動に伴って、クサビ部材は、バネ部材による附勢状態が解除された状態で、バネ部材と共に押動されて食込み状態が解除される。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、内歯部材と連結される一方の回動部材が車両用シートのシートバック或いはシートクッションの一方の骨格を成すフレーム部材であり、外歯部材と連結される他方の回動部材が車両用シートのシートバック或いはシートクッションの他方の骨格を成すフレーム部材であり、両フレーム部材の相対回動に伴ってシートクッションに対するシートバックの背凭れ角度を調整することのできるリクライニング装置として採用されている。
この第4の発明によれば、上述した第1から第3のいずれかの発明の連結装置が車両用シートの背凭れ角度を調整するためのリクライニング装置として採用される。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、バネ部材による附勢状態を解除した状態でクサビ部材の食込み状態を解除するようにしたことにより、クサビ部材の食込み状態を緩やかに解除することができる。
更に、第2の発明によれば、バネ部材が押動部材に押動される力を利用してクサビ部材を押動する構成としたことで、上述した第1の発明を比較的簡単に具現化することができる。
更に、第3の発明によれば、押動部材の回動の進行に伴ってバネ押部を先にバネ部材に当接させ、その後の更なる回動の進行によってクサビ押部をクサビ部材と当接させる構成としたことで、上述した第1の発明を比較的簡単に具現化することができる。
更に、第4の発明によれば、上述した第1から第3のいずれかの発明の連結装置を車両用シートのリクライニング装置として採用することにより、シートバックの背凭れ角度の調整を好適に行うことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。以下の実施例では、本発明の連結装置にかかる構成を、車両用シートのリクライニング装置として採用している。
始めに、実施例1のリクライニング装置4の構成について、図1〜図7を用いて説明する。ここで、図1にはリクライニング装置4の分解斜視図が表されており、図2にはリクライニング装置4が組み付けられたシート1の概略構成図が表されている。
本実施例のリクライニング装置4,4は、図2を参照して、車両用シート1の幅長方向の両側部に一対で配設されており、シートバック2とシートクッション3とを連結している。この一対のリクライニング装置4,4は、シートバック2の背凭れ角度の調整を行えるようにする状態と、背凭れ角度を保持することのできる状態と、にそれぞれ切換えられるようになっている。
この切換えは、各リクライニング装置4,4の内部に挿通された軸ピン60,60の回動運動に伴って行われる。これら軸ピン60,60は、シート1の内部に配設された図示しない電動モータと連結されており、電動モータからの駆動力を受けることで左右で同期した回動操作が行われるようになっている。この電動モータは、例えばシート1の側部等の位置に配設されたスイッチ(図示省略)の切換え操作によって、ON/OFFや正転・逆転の切換え操作が行えるようになっている。
ここで、各リクライニング装置4,4は、電動モータによって各軸ピン60,60の回動操作が行われる前の常時は、シートバック2の傾き角度を保持することのできる状態に保持されている。そして、各リクライニング装置4,4は、各軸ピン60,60が電動モータによって回動操作されることにより、各軸ピン60,60の回動運動に伴ってシートバック2の背凭れ角度が調整されるようになっている。
次に、リクライニング装置4,4の構成について詳しく説明する。なお、各リクライニング装置4,4は、互いに対称に形成されているが実質的な構成は同じであるため、以下の説明では図2に示されている一方側のリクライニング装置4について説明する。
すなわち、図1に示されるように、リクライニング装置4は、内歯部材10と、外歯部材20と、一対のクサビ部材30A,30Bと、バネ部材40と、押動部材50と、軸ピン60と、外周リング70とが1つに組み付けられて構成されている。これら各部材は、金属製の部材によって形成されている。
以下、各部材の構成について、順に詳しく説明する。
先ず、内歯部材10について説明する。すなわち、内歯部材10は、同図に示されるように、円盤形状に形成されている。
この内歯部材10は、その円盤形状の外周縁が、軸長方向への半抜き加工によって外歯部材20に向けて円筒状に突出して形成されている。そして、この円筒状の突出部分の内周面には、内歯11aが形成されている。これにより、円筒状の突出部分が内歯車11として形成されている。
そして、内歯部材10の中心部には、軸ピン60を軸長方向に挿通することのできる挿通孔12aが形成されている。この挿通孔12aは、内歯部材10の板厚方向に貫通して形成されており、その中心が内歯車11の中心11rと同芯となっている。
そして、内歯部材10には、挿通孔12aの周縁部が軸長方向への半抜き加工によって外歯部材20に向けて円筒状に突出した形状の円筒部12が形成されている。
ここで、図3には、リクライニング装置4のシートバック2やシートクッション3に対する取付構造が表されている。同図に示されるように、内歯部材10の外側の円盤面には、挿通孔12aから半径方向の外方に離間した位置に、ダボ13aやDダボ13bが円周方向に並べて形成されている。これらダボ13aやDダボ13bは、内歯部材10の軸長方向への半抜き加工によって外側の円盤面から軸長方向に突出して形成されている。そして、これらダボ13aやDダボ13bは、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2fに形成された対応するダボ孔2aやDダボ孔2bにそれぞれ嵌め込まれるようになっている。また、バックフレーム2fにも、内歯部材10に形成された挿通孔12aと同軸線上に、軸ピン60を挿通することのできる挿通孔2cが形成されている。ここで、Dダボ13bは、円筒形状の一部が断面D字状に切欠かれた形状に形成されており、円筒形状のダボ13aとは形状が区別されるようになっている。これにより、内歯部材10を常に定められた向きにしてバックフレーム2fに嵌合させて一体的に接合できるようになっている。この内歯部材10とバックフレーム2fとの接合は、内歯部材10の外側の円盤面とバックフレーム2fの板面とを面当接させた状態で上記ダボ13aやDダボ13bが嵌め込まれた部位にアーク溶接が施されて行われている。なお、内歯部材10とバックフレーム2fとの接合状態は、図4において詳しく表されている。ここで、バックフレーム2fが本発明の2つの回動部材の一方に相当する。
次に、外歯部材20について説明する。すなわち、図1に戻って、外歯部材20は、円盤形状に形成されている。
この外歯部材20は、その円盤形状の外周縁を残した中央側の部位が、軸長方向への半抜き加工によって内歯部材10に向けて円筒状に突出して形成されている。そして、この円筒状の突出部分の外周面には、外歯21aが形成されている。これにより、円筒状の突出部分が外歯車21として形成されている。
そして、外歯部材20の中心部には、板厚方向に貫通した貫通孔22が形成されている。この貫通孔22の内径寸法は、内歯部材10に形成された円筒部12の外径寸法よりも大きく形成されている。この貫通孔22は、外歯部材20が内歯部材10と互いの円盤面同士を重ね合わせるように組み付けられた状態では、その内部に円筒部12の外周縁を取り囲んだ状態に配置される。この貫通孔22は、その中心が外歯車21の中心21rと同芯となっており、上述した円筒部12とは互いに偏芯した配置関係となっている。
ここで、同図に示されるように、外歯部材20の外側の円盤面の外周縁には、ダボ23aやDダボ23bが円周方向に並べて形成されている。これらダボ23aやDダボ23bは、内歯部材10のところで説明したダボ13aやDダボ13aと実質的に同じ構成を備えている。したがって、これらの詳細な説明は省略する。これらダボ23aやDダボ23bは、図3に示されるように、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3fに形成された対応するダボ孔3aやDダボ孔3bにそれぞれ嵌め込まれるようになっている。また、クッションフレーム3fにも、内歯部材10に形成された挿通孔12aと同軸線上に、軸ピン60を挿通することのできる挿通孔3cが形成されている。これにより、外歯部材20が、クッションフレーム3fに嵌合されて一体的に接合されている。なお、外歯部材20とクッションフレーム3fとの接合状態は、図4において詳しく表されている。ここで、クッションフレーム3fが本発明における2つの回動部材の他方に相当する。
ここで、図5には、リクライニング装置4の組付け状態における内部構造が表されている。同図に示されるように、外歯車21は、内歯車11よりも小径で、かつ、少ない歯数で形成されている。具体的には、外歯車21に形成される外歯21aの歯数は33個であり、内歯車11に形成される内歯11aの歯数は34個となっている。
したがって、外歯部材20は、外歯車21を内歯車11に噛合させた状態でその内周面に沿って相対的に公転させることにより、上述した歯数の差によって、公転する毎に内歯部材10に対する回動方向の位置関係がずれていくようになっている。詳しくは、上記の位置関係は、外歯車21の回動方向と同じ方向にずれていくようになっている。すなわち、図5において、例えば、外歯車21を内歯車11の内周面に沿って反時計回り方向に回動させながら内周面に沿って時計回り方向に相対移動(相対的に公転)させることにより、外歯部材20を内歯部材10に対して反時計回り方向に相対的に回動運動させることができる。なお、実際には、外歯部材20がクッションフレーム3fに取り付けられて、内歯部材10がバックフレーム2fに取り付けられているため、内歯部材10が外歯部材20に対して相対的に時計回り方向に回動するかたちとなる。
次に、一対のクサビ部材30A,30Bについて説明する。すなわち、図1に戻って、一対のクサビ部材30A,30Bは、円弧状に湾曲した駒状部材として形成されており、互いに左右対称の形状に形成されている。これらクサビ部材30A,30Bは、外歯部材20に形成された貫通孔22の内周面と内歯部材10に形成された円筒部12の外周面との間に形成される隙間内に配設される。したがって、この各クサビ部材30A,30Bの配設によって、上記の隙間の一部が埋められるようになっている。これらクサビ部材30A,30Bは、図5に示されるように、円筒部12の外周面を取り囲むようにしてその左右両側の位置に対向して配置されている。
ここで、図1に戻って、各クサビ部材30A,30Bは、その紙面内上側の部位から下側の部位にかけて、半径方向の肉厚が次第に薄くなる先細な形状に形成されている。
そして、各クサビ部材30A,30Bの上端近傍の部位には、その円弧形状に沿って(後述する押動部材50の押動方向に沿って)軸長方向に窪んだ形状の長孔31A,31Bがそれぞれ形成されている。これら長孔31A,31Bには、後述するバネ部材40の掛部41A,41Bがそれぞれ掛け入れられている。
次に、バネ部材40について説明する。すなわち、図1に戻って、バネ部材40は、有端リング状に湾曲して形成されており、その両端に形成された掛部41A,41Bが、各クサビ部材30A,30Bに形成された長孔31A,31B内にそれぞれ掛け入れられている。ここで、バネ部材40は、各長孔31A,31Bに掛け入れられた掛部41A,41Bがクサビ部材30A,30Bの軸長方向に突出した態様で配設されている。これにより、バネ部材40のリング形状部分が、クサビ部材30A,30Bに対して軸長方向に浮いた状態となっている。
このバネ部材40は、図5を参照して、各クサビ部材30A,30Bの上端部分を互いに引き離す方向に附勢している。ここで、バネ部材40は、各クサビ部材30A,30Bの長孔31A,31B内に掛け入れられた掛部41A,41Bを、長孔31A,31Bの紙面内下側の端部(押動方向とは反対側の端部)にそれぞれ押し当てることで、上述した附勢力を各クサビ部材30A,30Bに作用させている。これにより、各クサビ部材30A,30Bは、円筒部12の外周面と貫通孔22の内周面との間の隙間形状により案内されて、それらの下端部分が互いに引き寄せられる方向に附勢されている。そして、この附勢により、各クサビ部材30A,30Bは、その先細状の下端部分を、円筒部12の外周面と貫通孔22の内周面との間の狭くなる隙間に挟込み状に食込ませた状態に保持される。
これらクサビ部材30A,30Bの食込み状態では、円筒部12の紙面内下側の外周面に対して貫通孔22の紙面内下側の内周面を紙面内下方向に押し出そうとする押圧力が作用する。しかし、その一方で、各クサビ部材30A,30Bの上端部分が、円筒部12の紙面内上側の外周面と貫通孔22の紙面内上側の内周面との間に介在するため、上記した紙面内下方向への押動が抑止される。したがって、上記の作用が相まって、各クサビ部材30A,30Bが円筒部12の外周面と貫通孔22の内周面との間の狭くなる隙間に挟込み状に食込んだ状態として保持される。これにより、外歯車21が内歯車11の内周面に押し当てられた状態として、両者の間のガタツキが抑えられた状態となる。
次に、押動部材50について説明する。すなわち、図1に戻って、押動部材50は、軸ピン60を挿通可能な円筒状の嵌合筒部51と、その軸長方向の一端において半径方向の外方に広がる一部の切欠かれた円盤形状の羽部52と、が一体となった形状に形成されている。
前者の嵌合筒部51は、その内周面にセレーションが施されており、軸ピン60の外周面に施されたセレーションと合致するようになっている。したがって、嵌合筒部51に軸ピン60が挿通されることにより、押動部材50と軸ピン60とが回動方向に一体的に組み付けられる。
後者の羽部52は、その円盤形状の一部の切欠かれた各端部が、各クサビ部材30A,30Bの長孔31A,31B内に掛け入れられたバネ部材40の各掛部41A,41Bを押し動かすためのバネ押部52A,52Bとして形成されている。これらバネ押部52A,52Bは、図5に示されるように、その端面が、バネ部材40の各掛部41A,41Bとそれぞれ当接する当接面となっている。これら当接面は、押動部材50の回動方向を向いて形成されている。
上記した羽部52は、バネ部材40の各掛部41A,41Bの間の位置に配置されている。したがって、例えば、軸ピン60が紙面内時計回り方向に回動操作されると、押動部材50もこれと一体的となって時計回り方向に回動する。これにより、羽部52の紙面内左側の端部であるバネ押部52Aの当接面が、バネ部材40の左側の掛部41Aと当接する。そして、軸ピン60の回動が更に進行することにより、図6に示されるように、左側の掛部41Aが、バネ押部52Aに押圧されることで、長孔31Aの紙面内下側の端部との当接状態から外れる。これにより、バネ部材40による左側のクサビ部材30Aの附勢状態が解除される。そして、軸ピン60の回動が更に進行することにより、図7に示されるように、左側の掛部41Aが更に押し動かされて長孔31Aの内部を移動し、長孔31Aの紙面内上側の端部(押動方向の端部)と当接する。したがって、この状態から軸ピン60の回動が更に進行することにより、左側のクサビ部材30Aが掛部41Aと一体的となって食込み方向とは反対方向に押動されるようになる。これにより、左側のクサビ部材30Aは、バネ部材40による附勢状態が解除された状態で押動操作され、この押動によって食込み状態が解除される。そして、軸ピン60の回動操作が更に進行することにより、押動部材50は、左側のクサビ部材30Aを押動しながら回動する。これにより、右側のクサビ部材30Bは、バネ部材40の附勢力によって、左側のクサビ部材30Aが押動部材50を中心に時計回り方向に押し回される動きに倣って時計回り方向に移動していく。そして、この両クサビ部材30A,30Bの時計回り方向への回動により、外歯部材20に形成された貫通孔22の内周面が、回動カムに押し動かされる如く、半径方向の外方に向けて時計回り方向に順に押し動かされていく。これにより、外歯部材20は、外歯車21を内歯車11に噛合させた状態で、それ自体は反時計回り方向に回動しながら内歯車11の内周面に沿って時計回り方向に相対的に公転していく。
なお、各クサビ部材30A,30Bは、軸ピン60の回動操作が止まることにより、バネ部材40の附勢力によって、再び円筒部12の外周面と貫通孔22の内周面との間の狭くなる隙間に入り込んで食込み状態となり、この状態で保持される。
次に、外周リング70について説明する。すなわち、図1に戻って、外周リング70は、薄板状の円盤部材が軸長方向への半抜き加工によって段差のある円筒形状に形成されている。この外周リング70は、その内縁側の面が、内歯部材10の外側の円盤面の周縁部に当て交われる内側保持面71として形成されている。
ここで、図5には、外周リング70の組付け状態が表されている。同図に示されるように、外周リング70は、外歯部材20と内歯部材10とが互いの内側の円盤面同士を重ね合わせるように組み付けられた状態で、この両者を板厚方向(軸長方向)に挟み込むようにして組み付けられる。具体的には、外周リング70は、内側保持面71が内歯部材10の外側の円盤面の周縁部に当て交われた状態で、その外縁側の面が、カシメによって半径方向の内方に折り曲げられている。これにより、上記の折り曲げられた部位面が、外歯部材20の外側の円盤面の周縁部に当て交われる外側保持面72として形成されている。
この外側保持面72は、外歯部材20が内歯部材10に対して小径に形成されていることに関係して、外歯部材20の相対的な公転位置によって周縁部に当て交われる面積が変化する。
続いて、本実施例の使用方法を説明する。
ここで、図5を参照して、リクライニング装置4は、軸ピン60の回動操作が行われる前の常時は、各クサビ部材30A,30Bが円筒部12の外周面と貫通孔22の内周面との間の狭くなる隙間に挟込み状に食込んだ状態に保持されている。この状態では、外歯車21が内歯車11の内周面に押し当てられた状態となっている。すなわち、図2に示されるように、シートバック2のシートクッション3に対する背凭れ角度が保持された状態となっている。なお、シートバック2は、その初期状態では、同図の実線で示されるように、シートクッション3に対して起立した姿勢位置に保持されている。
そこで、シートバック2の背凭れ角度を調整するために、図示しないスイッチの操作によって軸ピン60の回動操作を行う。例えば、図5に戻って、軸ピン60が紙面内時計回り方向に回動操作されると、紙面内左側に配設されたクサビ部材30Aが押動部材50によって押し回され、その食込み状態が解除される。このとき、クサビ部材30Aは、バネ部材40による附勢状態が解除された状態で食込み状態が解除される。これにより、軸ピン60の回動操作に伴って、外歯部材20は、それ自体は反時計回り方向に回動しながら、内歯部材10の内歯車11の内周面に沿って時計回り方向に相対的に公転していく。そして、この相対的な公転に伴って、外歯部材20が内歯部材10に対して相対的に反時計回り方向に回動する。しかし、実際には、外歯部材20がクッションフレーム3fに取り付けられて、内歯部材10がバックフレーム2fに取り付けられているため、内歯部材10が外歯部材20に対して相対的に時計回り方向に回動するかたちとなる。これにより、図2の仮想線で示されるように、シートバック2が同図の実線で示された起立した姿勢位置から後方側に倒し込まれていく。
なお、軸ピン60を上記とは反対の回動方向に操作することにより、シートバック2は前方側に倒し込まれていく。かかる動作は、これまでに説明した構成により明らかであるため、詳細な説明は省略する。
このように、本実施例のリクライニング装置4によれば、バネ部材40による附勢状態を解除した状態でクサビ部材30A或いはクサビ部材30Bの食込み状態を解除するようにしたことにより、クサビ部材30A或いはクサビ部材30Bの食込み状態を緩やかに解除することができる。更に、バネ部材40が押動部材50に押動される力を利用してクサビ部材30A或いはクサビ部材30Bを押動する構成としたことで、上記の構成を比較的簡単に具現化することができる。更に、本発明の連結装置を車両用シート1のリクライニング装置4として採用したことにより、シートバック2の背凭れ角度の調整を好適に行うことができる。
また、クサビ部材30A,30Bは、長孔31A,31Bに掛け入れられたバネ部材40を介して押動部材50に押動される構造であり、突起のない駒形状に形成されている。したがって、各クサビ部材30A,30Bをプレス成形によって簡単に形成することができる。
続いて、実施例2のリクライニング装置4の構成について、図8〜図11を用いて説明する。ここで、図8にはリクライニング装置4の分解斜視図が表されており、図9にはリクライニング装置4の組付け状態における内部構造が表されている。なお、本実施例では、実施例1で示したリクライニング装置4と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については詳細な説明を省略し、異なる箇所について異なる符号を付して詳しく説明する。
本実施例のリクライニング装置4では、図8に示されるように、クサビ部材30A,30Bの押動操作を行う押動部材50に、軸長方向に突出した突片53が一体に形成されている。
この突片53は、各クサビ部材30A,30Bの紙面内下端側の面となる当接面32A,32Bの間に挟まれた位置に配置されている。そして、突片53は、その円周方向の各端部が、押動部材50の回動に伴って各当接面32A,32Bと当接して押動方向に押し動かすことのできるクサビ押部53A,53Bとして形成されている。これらクサビ押部53A,53Bは、図9に示されるように、その端面が、各クサビ部材30A,30Bの当接面32A,32Bとそれぞれ当接する当接面となっている。これら当接面は、押動部材50の回動方向を向いて形成されている。
上記構成の押動部材50は、例えば、押動部材50が紙面内時計回り方向に回動すると、先ず、図10に示されるように、羽部52の左側のバネ押部52Aがバネ部材40の左側の掛部41Aを押動し、クサビ部材30Aの附勢状態を解除する。そして、この状態から押動部材50の回動が更に進行することにより、図11に示されるように、左側のクサビ部材30Aの当接面32Aに突片53の左側のクサビ押部53Aが当接し、クサビ部材30Aが食込み方向とは反対方向に押動される。これにより、左側のクサビ部材30Aは、バネ部材40による附勢状態が解除された状態で押動操作される態様となり、この押動によって食込み状態が解除される。
このように、本実施例のリクライニング装置4によれば、押動部材50の回動の進行に伴ってバネ押部52A或いはバネ押部52Bを先にバネ部材40の掛部41A或いは掛部41Bに当接させ、その後の更なる回動の進行によってクサビ押部53A或いはクサビ押部53Bをクサビ部材30A或いはクサビ部材30Bと当接させる構成としたことで、クサビ部材30A或いはクサビ部材30Bの食込み状態を緩やかに解除することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、上記実施例では、本発明の連結装置をリクライニング装置として採用した例を示したが、他の連結装置に採用することもできる。すなわち、互いに相対回動可能に配設された2つの回動部材の間に位置してこれらを連結する連結装置であれば、その他の構成にも採用することができる。
また、外歯車が内歯車よりも歯数が多く形成されていても良い。この場合には、外歯車の相対的な公転に伴って外歯部材は内歯部材に対して上記実施例で示した方向とは逆方向に相対回動する。
また、実施例1では、バネ部材の掛部が長孔の端部と当接することでクサビ部材と一体的となって回動する構成を示したが、例えば、長孔の内部に突出してバネ部材の掛部と係合する部位を別途に形成したものであっても良い。
実施例1のリクライニング装置の分解斜視図である。 シートの概略構成図である。 リクライニング装置のシートへの取付構造を表した斜視図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5の状態からバネ部材によるクサビ部材の附勢状態が解除された状態を表した構成図である。 図6の状態からクサビ部材の食込み状態が解除された状態を表した構成図である。 実施例2のリクライニング装置の分解斜視図である。 リクライニング装置の組付け状態を図8のIX−IX線切断面から見た断面図である。 図9の状態からバネ部材によるクサビ部材の附勢状態が解除された状態を表した構成図である。 図10の状態からクサビ部材の食込み状態が解除された状態を表した構成図である。
符号の説明
1 シート
2 シートバック
2f バックフレーム(2つの回動部材の一方)
2a ダボ孔
2b Dダボ孔
2c 挿通孔
3 シートクッション
3f クッションフレーム(2つの回動部材の他方)
3a ダボ孔
3b Dダボ孔
3c 挿通孔
4 リクライニング装置(連結装置)
10 内歯部材
11 内歯車
11a 内歯
11r 中心
12 円筒部
12a 挿通孔
13a ダボ
13b Dダボ
20 外歯部材
21 外歯車
21a 外歯
21r 中心
22 貫通孔
23a ダボ
23b Dダボ
30A,30B クサビ部材
31A,31B 長孔
32A,32B 当接面
40 バネ部材
41A,41B 掛部
50 押動部材
51 嵌合筒部
52 羽部
52A,52B バネ押部
53 突片
53A,53B クサビ押部
60 軸ピン
70 外周リング
71 内側保持面
72 外側保持面

Claims (4)

  1. 互いに相対回動可能に配設された2つの回動部材の間に位置してこれらを連結する連結装置であって、
    前記2つの回動部材の一方と連結される円盤形状の内歯部材と、
    該内歯部材と互いの盤面を重ね合わせる態様で組み付けられ前記2つの回動部材の他方と連結される円盤形状の外歯部材とを有し、
    前記内歯部材には、前記外歯部材と対向する円盤面から円筒状に突出しその内周面に内歯を有する内歯車が形成されており、
    前記外歯部材には、前記内歯部材と対向する円盤面から円筒状に突出しその外周面に外歯を有する外歯車が形成されており、
    該外歯車は、前記内歯車よりも小径で、かつ、異なる歯数に形成されており、該外歯車を内歯車に噛合させた状態でその内周面に沿って相対的に公転させることにより、両歯車の歯数の差によって前記2つの回動部材を相対的に回動運動させられるようになっており、
    前記外歯車の相対的な公転運動は前記内歯部材及び外歯部材の板厚方向に貫通して挿通された軸ピンの軸回動に伴って行われ、該軸ピンは前記内歯部材における内歯車の中心軸線上を中心に形成された挿通孔に挿通されており、該内歯部材には該挿通孔の周縁形状に沿って円盤面から円筒状に突出する円筒部が形成されており、前記外歯部材には該内歯部材に形成された円筒部の外周縁を内部に取り囲むようにして貫通孔が形成されており、該貫通孔は外歯車の中心軸線上を中心に形成されていて前記内歯部材に形成された円筒部とは互いに偏芯した配置関係となっており、
    前記外歯部材に形成された貫通孔の内周面と前記内歯部材に形成された円筒部の外周面との間に形成される隙間には、該隙間の一部を埋める部材として一対のクサビ部材が配設されており、該一対のクサビ部材は前記円筒部の外周面を取り囲んだ状態に対向配置されていると共に両クサビ部材の間に設けられたバネ部材の附勢力により互いが前記円筒部の外周面と前記貫通孔の内周面との間の狭くなる隙間に挟込み状に食込んだ状態に保持されていて、前記外歯車が内歯車の内周面に押し付けられた状態となっており、
    前記一対のクサビ部材は、前記軸ピンと回動方向に一体に組み付けられた押動部材によって該軸ピンの軸回動時に一方のクサビ部材が食込み方向とは反対方向に押動されることにより、該一方のクサビ部材の食込み状態が解除されると共に他方のクサビ部材もこの回動に倣って押し動かされて前記外歯部材に形成された貫通孔の内周面を押圧しながら外歯部材を相対的に公転させるようになっており、
    前記押動部材によるクサビ部材への押動構造は、前記押動部材の押動方向への回動に伴って、先に前記押動部材が前記クサビ部材を食込み方向に附勢しているバネ部材を附勢解除方向に押圧して該クサビ部材に対する附勢状態を解除し、更なる回動の進行により前記押動部材が該附勢状態の解除されたクサビ部材を食込み方向とは反対方向に押動する段階的な押動構造となっていることを特徴とする連結装置。
  2. 請求項1に記載の連結装置であって、
    前記押動部材によるクサビ部材の押動構造は、該クサビ部材に形成された押動部材の押動方向に沿って軸長方向に窪んだ形状の長孔内にバネ部材の掛部が掛け入れられており、該長孔に掛け入れられたバネ部材は該長孔からクサビ部材の軸長方向に突出した態様で配設されていて前記掛部が長孔の押動方向とは反対側の端部に押し当てられることでクサビ部材を食込み方向に附勢しており、前記軸ピンの軸回動時に前記押動部材に形成された半径方向の外方に突出した形状のバネ押部が前記クサビ部材の軸長方向に突出しているバネ部材に当接してその回動方向に押動することにより該バネ部材によるクサビ部材の附勢状態が解除され、該押動されたバネ部材の掛部が長孔の押動方向の端部と当接することにより、前記クサビ部材がバネ部材と一体的となって食込み方向とは反対方向に押動される構造となっていることを特徴とする連結装置。
  3. 請求項1に記載の連結装置であって、
    前記押動部材によるクサビ部材の押動構造は、該クサビ部材に形成された押動部材の押動方向に沿って軸長方向に窪んだ形状の長孔内にバネ部材の掛部が掛け入れられており、該長孔に掛け入れられたバネ部材は該長孔からクサビ部材の軸長方向に突出した態様で配設されていて前記掛部が長孔の押動方向とは反対側の端部に押し当てられることでクサビ部材を食込み方向に附勢しており、前記軸ピンの軸回動時に前記押動部材に形成された半径方向の外方に突出した形状のバネ押部が前記クサビ部材の軸長方向に突出しているバネ部材に当接してその回動方向に押動することにより該バネ部材によるクサビ部材の附勢状態が解除され、更なる回動の進行により前記押動部材に形成された半径方向の外方に突出した形状のクサビ押部が前記クサビ部材と押動方向に当接して該附勢状態の解除されたクサビ部材が食込み方向とは反対方向に押動される構造となっていることを特徴とする連結装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の連結装置であって、
    前記内歯部材と連結される一方の回動部材が車両用シートのシートバック或いはシートクッションの一方の骨格を成すフレーム部材であり、前記外歯部材と連結される他方の回動部材が車両用シートのシートバック或いはシートクッションの他方の骨格を成すフレーム部材であり、両フレーム部材の相対回動に伴ってシートクッションに対するシートバックの背凭れ角度を調整することのできるリクライニング装置として採用されていることを特徴とする連結装置。
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