JP2008017643A - 電力変換装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】変動負荷が接続されている系統において、負荷に並列に接続した電力変換器で、連系点での電圧高調波の変動や系統電流高調波の変動を補償することが困難であった。
【解決手段】負荷に並列に接続した電力変換装置において、系統に同期する基準正弦波を用いて負荷電流をフーリエ級数展開し、その係数を出力するフーリエ級数展開手段と、該フーリエ級数係数から負荷電流の正相有効基本波成分を算出する基本波成分算出手段を有し、負荷電流から該基本波電流を差し引いた演算値を、該電力変換装置の電流指令とすればよい。
【効果】フーリエ級数から電流指令値を算出することにより、正相基本波有効電流成分のみを負荷電流から除いて、電流指令値を作成できるため、連系点での電圧高調波の変動や系統電流高調波の変動を補償することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流系統に連系する電力変換装置、特に負荷変動により生じる電圧変動を抑制する電力変換装置、もしくは系統電流の変動を抑制する電力変換装置に関する。
系統に連系する負荷が変動すると、系統電流が変動して送電線や変圧器のインピーダンスにより発生する電圧降下が変動し、負荷の連系点において電圧変動(フリッカ)が発生する。
フリッカを抑制するフリッカ抑制装置は、例えば特許第2675206号にて提案されている。
上記装置は、負荷電流から有効電流と無効電流を算出し、ローパスフィルタを施すことで正相分を算出し、ハイパスフィルタを施すことで逆相分を算出する。検出した負荷電流と逆位相の電流を出力することで、系統から流入する電流の変動分をキャンセルし、それによりフリッカを抑制する。
特許第2675206号
上記公知例では、有効電力のうち、高周波変動のみを抽出して、有効電力にて補償するので、低周波で変動する高調波成分等については補償効果が小さく、系統電流や連系点の電圧変動の補償効果も小さくなってしまう。
負荷に並列に接続した電力変換装置において、
系統に同期する基準正弦波を用いて負荷電流をフーリエ級数展開し、その係数を出力するフーリエ級数展開手段と、該フーリエ級数係数から負荷電流の正相有効基本波成分を算出する基本波成分算出手段を有し、
負荷電流から該基本波電流を差し引いた演算値を、該電力変換装置の電流指令とすればよい。
フーリエ級数から正相基本波有効電流の振幅値を算出することにより、正相基本波有効電流成分のみを負荷電流から除いて、電流指令値を作成できるため、高調波の変動による電圧変動や系統電流の変動も低減することができる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
本発明の第一実施例を、図1を用いて説明する。
本発明の電力変換装置1は商用電力系統の交流系統200と負荷3と連系点201で接続される。図1では、交流系統200を交流電源2と系統インピーダンス7で表した。系統インピーダンス7は、送電線インピーダンスや変圧器インピーダンスを意味する。負荷3と交流系統200の連系点201では、負荷電流が変動すると系統インピーダンス7で発生する電圧降下幅が変動し、電圧変動が発生する。本発明の電力変換装置1は、負荷電流変動による系統電流変動・連系点の電圧変動を抑制・低減するものである。
本発明の電力変換装置1は主回路部と制御演算部100により構成される。主回路は
IGBTとダイオードにより構成される電力変換器4,フィルタリアクトル5,直流コンデンサ6により構成され、電力変換器4の交流出力端子はフィルタリアクトル5を介して交流系統に連系し、電力変換器4の直流出力端子には直流コンデンサ6が並列接続される。なお、フィルタリアクトル5はインピーダンスを有すればよく、トランスでも構わない。
電力変換装置1の制御演算部を制御演算部100として示した。電力変換装置は直流コンデンサ6の電圧を一定に保つ制御なども実施しているが、本発明の発明部分に直接関係しない制御ブロックは省略した。実際には、前記コンデンサ電圧一定制御の出力が図示した電流指令値300に加算されたものが、電力変換装置の電流指令値となる。また、電力変換器4は電流制御器123の指令に従い、PWM制御されるが、他の実施例も含めて、説明を割愛する。
電力変換装置1は、負荷電流を電流センサ20〜22で検出し、負荷電流検出値から系統電流変動を抑制するための電流指令値300を算出する。本発明では、負荷電流検出値から、基本波有効電流成分を算出し、負荷電流から差し引いた残りの電流値を電力変換装置の電流出力指令とする。
具体的には、負荷電流検出値を3相/2相変換ブロック101により、2相電流ILαとILβに変換する。次に、連系点201の検出電圧を元に、θ演算ブロック52で電圧位相を演算し、θ演算ブロック52の出力する位相情報を元に正相DFT演算器107で正相DFT演算を行い、有効電力成分ILREを演算する。具体的には、正相DFT演算器107は数式1で示す演算により、負荷電流の正相実軸基本波成分振幅値IL1REと、正相虚軸基本波成分振幅値IL1IMを算出する。但し、位相θは検出点電圧の基本波成分を各々次のように表現したときの位相を示す。連系点201のU相電圧:Vu=
cos(θ) ,連系点201のV相電圧:Vv=cos(θ−2/3π) ,連系点201のW相電圧:Vw=cos(θ−4/3π) 。
Figure 2008017643
ここで、tは現在の時刻、fsは連系する系統周波数、T=1/fsである。
数式1に示されるように、系統電圧と同期する正弦波との積を周期積分するため、系統周波数の整数倍の負荷電流成分、つまり高調波成分に対してはゲインが零となり、負荷電流の正相実軸基本波成分振幅値IL1REは正相有効基本波電流成分振幅値となる。演算した負荷電流の正相有効基本波電流成分振幅値IL1REを正相dq/αβ変換器108で交流成分に再変換して、負荷電流検出値から差し引くことにより、電力変換装置1の電流指令値300を作成する(図1では2相変換した負荷電流検出値から差し引いている。)。負荷電流から、正相有効基本波電流成分のみを差し引いた電流を補償する形で電力変換器装置1が動作するので、高調波電流の低周波変動成分を補償する電流成分も電流指令値300に含まれ、交流系統200の系統電流高調波の低周波変動成分や、連系点201の高調波電圧の低周波変動も補償することができる。
第1の実施例では、負荷電流から正相有効基本波電流を差し引いて、電力変換装置1の電流指令値300を算出したが、第2の実施例では、負荷電流から、正相有効基本波電流のみではなく、正相無効電流振幅値の低周波成分(基本波周波数よりも十分に低い周波数成分)も差し引いて、電力変換装置1の電流指令値を作成する。
例えば数Hz以上の比較的高周波域の変動補償が重要である場合は、無効電流振幅値の低周波成分の補償を小さくすることにより(例えば1Hz以下)、相対的に高周波変動に対する電力変換装置1の出力を大きくすることができる。
第2の実施例の電力変換装置の構成の主要部を図2に示す。電力変換装置は直流コンデンサ6の電圧を一定に保つ制御なども実施しているが、本発明の発明部分に直接関係しない制御ブロックは省略した。
第1の実施例では、ILαとILβから正相有効基本波電流振幅値のみを算出したが、第2の実施例では、正相DFT演算器107は数式1で示す演算により、負荷電流の正相基本波有効電力成分振幅値IL1REと、正相虚軸成分振幅値IL1IM、すなわち正相基本波無効電流振幅値を出力する。
次にローパスフィルタ120で、正相基本波無効電流振幅値から高周波成分を取り除く(例えば数Hz以上)。次に、高周波成分を取り除いた正相基本波無効電流振幅値と正相基本波有効電流振幅値を、正相dq/αβ演算器108で交流成分に戻し、負荷電流から差し引くことにより、電力変換装置1の電流指令値を算出する。
正相基本波無効電流について高周波成分(数Hz以上)のみを補償するため、電力変換装置1の容量が小さくても、正相基本波無効成分の高周波変動成分(数Hz以上)をより多く補償することが可能になる。
第2の実施例では、負荷電流から正相有効基本波電流と正相無効基本波電流の低周波変動成分を差し引いて、電力変換装置1の電流指令を算出したが、第3の実施例では、負荷電流から、正相有効基本波電流と正相無効基本波電流の低周波成分のみではなく、逆相電流の低周波成分も差し引いて、電力変換装置1の電流指令値を作成する。
負荷3が不平衡負荷であり、数Hz以上の比較的高周波成分の変動補償が重要である場合は、逆相の低周波成分の補償を低減することにより、相対的に高周波変動に対する電力変換装置1の出力を大きくすることができる。
第3の実施例の電力変換装置の構成の主要部を図3に示した。電力変換装置は直流コンデンサ6の電圧を一定に保つ制御なども実施しているが、本発明の発明部分に直接関係しない制御ブロックは省略した。
第2の実施例では、ILαとILβから正相DFT演算器107で正相有効基本波電流振幅値と正相無効基本波電流振幅値を算出したが、第3の実施例では、逆相DFT演算器109で逆相実軸成分振幅値IL2REと、逆相虚軸成分振幅値IL2IMを算出し、ローパスフィルタ120で低周波成分のみを取り出し、逆相dq/αβ演算ブロックで交流に戻した後に、負荷電流から差し引くことにより、電力変換装置1の電流指令値を作成する。
正相無効電流成分振幅値と逆相成分振幅値について高周波成分(数Hz以上)のみを補償するため、電力変換装置1の容量が小さくてもより多くの正相虚軸成分と逆相の高周波変動成分(数Hz以上)を補償することが可能になる。
なお、逆相DFT演算器109は数式2で示す演算により、負荷電流の逆相実軸成分振幅値IL2REと、逆相虚軸成分振幅値IL2IMを算出する。
Figure 2008017643
ここで、tは現在の時刻、fsは連系する系統周波数、T=1/fsである。
第4の実施例の構成の主要部を図4に示した。電力変換装置は直流コンデンサ6の電圧を一定に保つ制御なども実施しているが、本発明の発明部分に直接関係しない制御ブロックは省略した。
第4の実施例は、正相有効電流基本波成分振幅値に系統交流電源2の倍数の周波数のノッチフィルタ121を接続することを特徴とする。逆相基本波成分が変動すると、正相実軸成分振幅値の系統交流電源2の倍数の周波数の振動として現れる。そこで、逆相基本波成分の変動による干渉を防止するため、系統交流電源2の倍数の周波数のノッチフィルタ121で取り除いた後に、正相dq/αβ演算器108にて、交流成分に変換した後に、負荷電流成分から差し引いて、電流指令を作成する。逆相成分の干渉を防止できるので、確実に電力変換装置1の電流制御を実施できる。
第5の実施例の電力変換装置1の構成の主要部を図5に示した。電力変換装置は直流コンデンサ6の電圧を一定に保つ制御なども実施しているが、本発明の発明部分に直接関係しない制御ブロックは省略した。
第5の実施例は、正相有効電流基本波成分振幅値に、ローパスフィルタ122を接続することを特徴とする。逆相基本波成分が変動すると、正相実軸成分振幅値に系統交流電源2の倍数の周波数の振動として現れる。そこで、逆相基本波成分の変動による干渉を防止するため、系統交流電源2の倍数の周波数の周波数成分をローパスフィルタで取り除いた後に、正相dq/αβ演算器108で交流成分に変換する。負荷電流成分から該変換値を差し引いて、電流指令を作成する。ローパスフィルタのカットオフ周波数は30Hz程度が好ましい。逆相成分の干渉を防止できるので、確実に電力変換装置1の電流制御を実施できる。
第6の実施例の電力変換装置1の構成の主要部を図6に示した。電力変換装置は直流コンデンサ6の電圧を一定に保つ制御なども実施しているが、本発明の発明部分に直接関係しない制御ブロックは省略した。
第6の実施例は、実施例1乃至5の実施例に、電圧補償演算ブロック320を追加したことを特徴とする。電圧補償ブロック320では、連系点の電圧を3相2相変換ブロック101で、2相電圧として、正相DFT演算器107にて正相基本波有効電圧振幅値を算出。正相dq/αβ演算器108で交流に戻し、ゲイン演算器130vで実数倍した後に、電流補償演算ブロック310で決まる指令値とゲイン演算器130i(原則1以下、0でも可)との積算値と足し合わせて、電力変換装置1の電流指令値とする。ここで、ゲイン演算器130vのゲインは、フィルタリアクトルのインピーダンスの逆数値(電流値への変換)と電圧補償の寄与の程度(原則1以下、0でも可)を決めるゲインとの積とする。電圧補償ブロックを追加することにより、負荷3以外の原因によって発生する系統電流変動や連系点1の電圧変動を抑制できる。
なお、電圧補償ブロックの正相DFTの出力に、系統周波数の倍数の周波数のバンドパスフィルタやローパスフィルタを加えてもよい。
さらに、電流補償演算ブロック310と同様に、正相DFT演算器107を用いて正相無効基本波電圧振幅値、逆相DFT演算器109を用いて、逆相基本波電圧振幅値を算出して、各振幅値の低周波成分のみを取り出して、正相基本波電圧振幅値から差し引いてもよい。
第7の実施例は、実施例1乃至6では負荷電流を検出しているのに対し、負荷電流の替わりに、系統電流を検出することを特徴とする。系統電流から電力変換装置1の指令値を作成することにより、負荷3以外の原因による系統電流変動や、連系点101の電圧変動を抑制することができる。
本発明は、負荷電流と逆位相の電流を出力することで連系点の電圧変動や系統電流変動を抑制し、電力品質の向上に貢献できる。
本発明の第一実施例の説明図。 本発明の第二実施例の説明図。 本発明の第三実施例の説明図。 本発明の第四実施例の説明図。 本発明の第五実施例の説明図。 本発明の第六実施例の説明図。
符号の説明
1…電力変換装置、2…交流電源、3…負荷、4…電力変換器、5…フィルタリアクトル、6…直流コンデンサ、7…系統インピーダンス、10…電圧センサ、11,12,
13,20,21,22…電流センサ、100…制御演算部、102…位相演算器(θ演算器)、107…正相DFT演算器、108…正相dq/αβ演算器、109…逆相DFT演算器、110…逆相dq/αβ変換器、120,122…ローパスフィルタ、121…ノッチフィルタ、123…電流制御器、200…交流系統、201…連系点、300…電流指令値、310…電流補償演算ブロック、320…電圧補償演算ブロック。

Claims (22)

  1. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相有効基本波電流を算出し、負荷電流から該正相有効基本波電流を差し引いた電流値もしくは、該電流値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出し、負荷電流から該正相無効基本波電流の低周波変動成分と該正相有効基本波電流とを差し引いた電流値もしくは、該電流値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  3. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出し、また、負荷電流検出値の逆相成分について、フーリエ級数展開して、逆相基本波実軸電流と逆相基本波虚軸電流を算出して、負荷電流から、正相無効基本波電流と逆相基本波実軸電流と逆相基本波虚軸電流の低周波変動分と正相有効基本波電流を差し引いた電流値もしくは、該電流値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  4. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相有効基本波電流を算出して、該正相有効基本波電流から系統周波数の倍周波数成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  5. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出して、負荷電流から該正相無効基本波電流の低周波変動成分と該正相有効基本波電流から系統周波数の倍周波数成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  6. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出し、また、負荷電流検出値の逆相成分について、フーリエ級数展開して、逆相実軸基本波電流と逆相虚軸基本波電流を算出して、負荷電流から、正相無効基本波電流と逆相実軸基本波電流と逆相虚軸基本波電流の低周波変動分と該正相有効基本波電流から系統周波数の倍周波数成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  7. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相有効基本波電流を算出し、該正相有効基本波電流から高周波変動成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  8. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出して、負荷電流から該正相無効基本波電流の低周波変動成分と該正相有効基本波電流から高周波変動成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  9. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出し、また、負荷電流検出値の逆相成分について、フーリエ級数展開して、逆相実軸基本波電流と正相虚軸基本波電流を算出して、負荷電流から、正相無効基本波電流と逆相実軸基本波電流の逆相虚軸基本波電流低周波変動分と該正相有効基本波電流から高周波変動成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項1乃至9の機能を有する電力変換装置において、連系点電圧をフーリエ変換して正相有効基本波電圧を演算し、系統電圧から差し引き、差し引いた結果得られる演算値を変換器から連系点までのインピーダンスで除して、電流値に換算し、電流値に換算した値を実数倍した演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、請求項1乃至9の電流指令値と足し合わせた値を、電力変換器の電流指令値とすることを特徴とした電力変換装置。
  11. 請求項1乃至10の機能を有する電力変換装置において、負荷電流の替わりに系統電流を検出して、電力変換装置の電流指令値を演算する機能を有することを特徴とする電力変換装置。
  12. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相有効基本波電流を算出し、負荷電流から該正相有効基本波電流を差し引いた電流値もしくは、該電流値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  13. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出し、負荷電流から該正相無効基本波電流の低周波変動成分と該正相有効基本波電流とを差し引いた電流値もしくは、該電流値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  14. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出し、また、負荷電流検出値の逆相成分について、フーリエ級数展開して、逆相基本波実軸電流と逆相基本波虚軸電流を算出して、負荷電流から、正相無効基本波電流と逆相基本波実軸電流と逆相基本波虚軸電流の低周波変動分と正相有効基本波電流を差し引いた電流値もしくは、該電流値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  15. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相有効基本波電流を算出して、該正相有効基本波電流から系統周波数の倍周波数成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  16. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出して、負荷電流から該正相無効基本波電流の低周波変動成分と該正相有効基本波電流から系統周波数の倍周波数成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  17. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出し、また、負荷電流検出値の逆相成分について、フーリエ級数展開して、逆相実軸基本波電流と逆相虚軸基本波電流を算出して、負荷電流から、正相無効基本波電流と逆相実軸基本波電流と逆相虚軸基本波電流の低周波変動分と該正相有効基本波電流から系統周波数の倍周波数成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  18. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相有効基本波電流を算出し、該正相有効基本波電流から高周波変動成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  19. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出して、負荷電流から該正相無効基本波電流の低周波変動成分と該正相有効基本波電流から高周波変動成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  20. 変動負荷に並列に接続された電力変換装置の電流制御において、負荷電流を検出する電流検出器を有し、負荷電流検出値をフーリエ級数展開して、正相基本波有効電流と正相無効基本波電流を算出し、また、負荷電流検出値の逆相成分について、フーリエ級数展開して、逆相実軸基本波電流と正相虚軸基本波電流を算出して、負荷電流から、正相無効基本波電流と逆相実軸基本波電流の逆相虚軸基本波電流低周波変動分と該正相有効基本波電流から高周波変動成分を取り除いた電流値を、負荷電流から差し引き、差し引いた結果得られる演算値もしくは、該演算値と他の制御ブロックの電流指令値とを足し合わせた値を、該電力変換装置の電流指令値とする演算機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  21. 請求項1乃至9の機能を有する電力変換装置の電流制御において、連系点電圧をフーリエ変換して正相有効基本波電圧を演算し、系統電圧から差し引き、差し引いた結果得られる演算値を変換器から連系点までのインピーダンスで除して、電流値に換算し、電流値に換算した値を実数倍した演算値を、請求項1乃至9の電流指令値と足し合わせた値をもしくは前記値と他の制御ブロックの電流指令値との和の値を、電力変換器の電流指令値とすることを特徴とした電力変換装置の制御方法。
  22. 請求項1乃至10の機能を有する電力変換装置の電流制御において、負荷電流の替わりに系統電流を検出して、電力変換装置の電流指令値を演算する機能を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
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