JPH10234135A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH10234135A
JPH10234135A JP9049908A JP4990897A JPH10234135A JP H10234135 A JPH10234135 A JP H10234135A JP 9049908 A JP9049908 A JP 9049908A JP 4990897 A JP4990897 A JP 4990897A JP H10234135 A JPH10234135 A JP H10234135A
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Yasuyuki Sugiura
康之 杉浦
Motoo Futami
基生 二見
Shoichiro Koseki
庄一郎 古関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流系統に異常が発生しても、正確かつ確実
な系統電圧の位相を検出し、安定に制御して電力変換器
を運転継続することにある。 【解決手段】 周波数基準信号を積分して求めた基準位
相(θFi)を3相各相毎のフーリエ変換α成分及びβ
成分を求める三角関数演算に用い、フーリエ変換された
各相のα成分及びβ成分から正相電圧のα軸成分及びβ
軸成分を演算し、このα軸及びβ軸成分に基づいて正相
電圧位相(△θ)を求め、この位相を系統電圧の位相
(θs)と基準位相の位相差として、この位相差(△
θ)に基準位相を加算し、また、正相電圧絶対値を求め
ると共に、求めた正相電圧位相差を記憶し、正相電圧絶
対値が予め設定した基準値を超えた時、前記位相差(△
θ)の値を前記基準値を超えた時の前の値に一定に保
ち、この位相差に基準位相を加算し、得た制御位相(θ
u)を電力制御の三角関数の位相とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源系統に接
続された交直流変換を行う電力変換装置に係り、特に、
直流送電装置、無効電力調整装置、周波数変換装置及び
無停電電源装置を構成するに適した電力変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体スイッチング素子を用いて交流を
直流に変換する順変換器、または、直流を交流に変換す
る逆変換器など自励式電力変換装置において、有効、無
効電力の演算では電流、電圧を検出してd−q軸の回転
座標に変換したり、自励式電力変換器に与えるPWMパ
ルスを生成するときには、交流の系統電圧の位相の検出
が必要である。この例としては、特開平3−45126
号公報に示すように、交流系統電圧から直接位相を検出
する手段がある。また、特開平4−367011号公報
に示すように、系統の交流電圧と交流電流から実電力と
虚電力を求め、この実電力と虚電力を検出された交流電
圧から交流電圧の最大値で割算することにより、系統電
圧の位相を検出することなく、d−q軸の回転座標の電
流を求める手段がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自励式電力変換器にお
いて、3相交流から電圧、電流を検出して有効電力や無
効電力を制御し、また、ベクトル制御方式を用いてd−
q軸成分に回転座標変換して電流制御を行う。このと
き、3相交流電圧の位相θを用いて変換を行う。特開平
3−45126号公報の例では、交流系統電圧から直
接、位相θを検出するため、PLL回路(フェイズロッ
ク回路)を用いている。PLL回路を用いる時、電源電
圧の零点を基準に位相を制御するため、電源の地絡事故
により不平衡電圧になったり、波形歪による電源の零点
通過時にチャタリング等により零点を正確に検出ができ
なくなる事が生じる。また、特開平4−367011号
公報の例では、系統電圧の位相を検出しなくとも電力制
御、電流制御を行える利点があるが、PWMパルスを生
成する場合にはやはりPLL回路等による位相を検出す
る必要がある。そのため、前記の従来例と同様、電源の
地絡事故等により不平衡電圧が発生した時に自励式電力
変換器が過電流になり、さらに、従来の位相検出方式で
は電源の至近端の3相地絡事故では電圧が検出できず、
位相検出が不能となり、電力変換器を運転継続すること
ができなる事が生じる。
【0004】本発明の課題は、交流系統に異常が発生し
ても、正確かつ確実な系統電圧の位相を検出し、安定に
制御して電力変換器を運転継続することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、周波数基準
信号を積分して求めた基準位相(θFi)を3相各相毎
のフーリエ変換α成分およびフーリエ変換β成分を求め
る三角関数演算に用い、フーリエ変換された各相のα成
分および各相のβ成分から正相電圧のα軸成分および正
相電圧のβ軸成分を演算し、このα軸成分およびβ軸成
分に基づいて正相電圧位相(△θ)を求め、この位相
(△θ)を系統電圧の位相(θs)と前記基準位相(θ
Fi)の位相差として、この位相差(△θ)に前記基準
位相(θFi)を加算した制御位相(θu)を電力制御
の三角関数の位相とすることにより、解決される。ま
た、前記α軸成分およびβ軸成分に基づいて正相電圧絶
対値を求めるとともに、前記求めた正相電圧位相差(△
θ)を記憶し、正相電圧絶対値が予め設定した基準値を
超えた時、前記位相差(△θ)の値を前記基準値を超え
た時の前の値に一定に保ち、この位相差(△θ)に前記
基準位相(θFi)を加算した制御位相(θu)を電力
制御の三角関数の位相とすることにより、解決される。
ここで、電力変換装置は、周波数基準信号の発生器と、
この周波数基準信号から基準位相(θFi)を演算する
角速度積分回路と、3相各相毎のフーリエ変換α成分演
算回路およびフーリエ変換β成分演算回路と、フーリエ
変換された各相のα軸を演算する回路およびβ軸を演算
する回路と、正相電圧絶対値および正相電圧位相(△
θ)を演算する正相電圧絶対値演算回路および位相差演
算回路と、前記正相電圧絶対値が予め設定した基準値を
超えたか否かを判定する絶対値判定回路と、前記位相差
(△θ)をスイッチを介して記憶する位相差記憶回路を
有する。
【0006】本発明は、交流電源の3相分の電圧信号
(Vu,Vv,Vw)の各相の電圧をそれぞれフーリエ
変換する。すなわち、フーリエ変換されたそれぞれ各相
の電圧のα成分Vαu、Vαv、Vαwを加えて正相電
圧の成分VαFとし、それぞれ各相の電圧のβ成分Vβ
u、Vβv、Vβwを加えて正相電圧の成分VβFとす
る。このVαF成分とVβF成分から正相電圧の位相と
絶対値を演算する。今、フーリエ変換するときに使用す
る位相角は、電源位相θsに同期しない一定の基準周波
数(角速度)に相当する。基準信号ω1を積分して得ら
れる基準位相θFiを用いる。基準周波数は交流系統の
定格周波数に等しくするフーリエ演算結果より、正相分
の演算を行い、得られた位相△θは交流電源の位相θs
と位相角θFiの位相差となる。そこで、フーリエ演算
された位相差△θと前記周波数(角速度)基準信号ω1
を積分して得られた基準位相θFiを加算した位相θu
は電源位相θsと一致する。これによって、系統電圧の
位相を精度よく検出することができるとともに、電源位
相が変動しても電力変換制御を円滑に実施できる。ま
た、系統に地絡等の重大な事故が発生し、系統電圧の位
相の演算に大きな誤差が生ずるような時は、正相電圧の
絶対値から異常状態を監視し、判断する。この絶対値の
大きさがある値以下になった時は事故と判断し、正常時
に記憶した正相演算から得られた位相差△θを基準位相
θFiに加算することにより、事故直前の交流電源位相
を保持した予測演算を行うことができる。これによっ
て、電力変換器は事故時にも制御を続けられる。また、
事故が回復したとき、正相電圧の絶対値から判断して、
事故時に一時演算を中断していた位相差△θの演算を復
活して正常な電源電圧の位相を演算し、これによって、
速やかに精度よく安定して電力変換器を制御することが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である無
効電力調整機能を備えた直流送電における電力変換装置
の構成図を示す。電力変換器103は、交流系統101
と直流系統102間に配置され、半導体スイッチング素
子を用いて交流を直流に、または、直流を交流に電力変
換する。ここで、電力変換器103の半導体スイッチン
グ素子にはGTO等の自己消弧素子を用いる。電力変換
器103の交流側端子は、電圧の昇降を行う変圧器10
4を介して交流系統101が接続される。リアクトル1
07−Aは交流系統の短絡リアクタンスである。電力変
換器103の直流側端子間には、コンデンサ108が接
続されるとともに、直流送電路を介し、図示しない他端
の電力変換器の直流端子に接続される。なお、図示の1
07−Bは直流送電線路に存在するリアクタンスを表わ
す。
【0008】電力変換器103を制御する制御装置は以
下の構成からなる。一点鎖線で囲んだブロック109は
電力変換器の有効電力および無効電力を制御する電力変
換制御部、110は系統電圧の位相を演算する位相角検
出器、111は電力変換制御器109および位相角検出
器110の演算を一定時間毎に行うためのサンプリング
タイマである。105−Aは交流系の電圧を測定する計
器用変圧器、105−Bは変換器側の交流の電圧を測定
する計器用変圧器、106は交流系の電流を測定する計
器用変流器である。
【0009】まず、電力変換器の有効電力および無効電
力を制御する電力変換制御部109を説明する。112
は直流電圧指令Vdc*を出力する直流電圧指令部、1
13は直流電圧指令Vdc*と変換器直流端子の電圧と
の偏差を求める加算器、114は前記偏差がなくなるよ
うに有効電流指令Ip*を出力する直流電圧制御器であ
る。また、115は計器用変流器106で検出した3相
変換器電流から2相の直交2軸であるα−β軸座標成分
に変換する3/2相電流変換器、116は計器用変圧器
105−Bで検出した3相変換器電圧から2相のα−β
軸座標に変換する3/2相電圧変換器、117はα−β
に座標変換された電圧と電流から無効電力Qfを検出す
る無効電力演算器、118は計器用変圧器105−Aで
検出した系統電圧より無効電力指令Q*を求める無効電
力指令部、119は無効電力指令Q*と無効電力検出値
Qfとの偏差を求める加算器、120は前記無効電力の
偏差がなくなるように無効電流指令Iq*を出力する無
効電力制御器である。また、121は3/2相電流変換
器115よりのα−β軸座標の電流成分Iα,Iβを、
演算された系統電圧位相θFiにより、有効−無効軸座
標(p−q軸)における電流成分Ip,Iqに変換する
p−q軸演算回路、122は有効電流の指令Ip*とそ
の検出値Ipとの偏差を求める加算器、123は前記有
効電流の偏差がなくなるように有効電圧指令Vpを出力
する有効電流制御器、124は無効電流の指令Iq*と
その検出値Iqとの偏差を求める加算器、125は前記
無効電流の偏差がなくなるように無効電圧指令Vqを出
力する無効電流制御器である。なお、有効電流指令Ip
*は定電力で与える場合もある。また、無効電流の指令
Iq*は交流電圧を一定とするように与える場合もあ
る。他の方式で指令値を与える方式にも適用可能であ
る。
【0010】次に、系統電圧の位相を演算する位相角検
出器110を説明する。位相角検出器110は本発明が
特徴とするものであり、詳細は後述する。126は計器
用変圧器105−Aで降圧した3相の系統電圧をA−D
変換器等でアナログからディジタルに変換して系統電圧
を検出する系統電圧検出回路、127は検出された系統
電圧をフーリエ変換演算を行い、α成分とβ成分に分け
て演算するフーリエ変換演算回路、128はフーリエ演
算されたα及びβ成分から正相分の絶対値および系統電
圧と正相位相との位相差を演算する正相分絶対値位相差
演算回路、129は位相調整部である。130は位相差
記憶回路、131は周波数基準信号ω1を発生させる周
波数基準信号器、132はサンプリング毎に周波数基準
信号ω1を積算して基準位相を発生する角速度積分回
路、133は位相差記憶回路130の位相△θと角速度
積分回路132の出力基準位相θFiを加算する加算器
である。134は加算器133の出力位相値θuから正
弦波および余弦波テーブルを引いて系統電源位相の正
弦、余弦を算出する位相演算回路である。また、角速度
積分回路132の出力値θFiは、フーリエ変換演算回
路127の演算を行う時にも使用する。
【0011】また、135は有効、無効電圧指令Vp,
Vqを位相演算回路134の出力位相θuによりα−β
軸座標の電圧成分Voα,Voβに変換する逆α−β変
換器、136は電圧成分Voα,Voβを3相電圧成分
指令Vou,Vov,Vowに変換する2/3相変換
器、137は3相電圧成分指令Vou,Vov,Vow
と演算された位相θuに基づいてPWM信号を発生さ
せ、この信号により電力変換器のスイッチング素子をオ
ン,オフしてPWM制御を行うPWMパルス発生器であ
る。
【0012】以下、本実施形態の電力変換装置の動作原
理を説明する。電力変換器103の直流端子電圧Vdc
を制御するため、直流電圧指令部112の指令値Vdc
*とVdcの偏差を加算器113で演算し、この偏差値
を入力として直流電圧制御器114で比例積分演算を行
い、有効電流指令Ip*を得る。3/2相電流変換器1
15では、計器用変流器106で検出した3相系統電流
から(数1)を用いて2相のα−β座標に変換する。
【数1】 p−q軸演算回路121では、位相角検出器110から
の出力位相角θuを基準として、3/2相電流変換器1
15で得られたIα,Iβから(数2)を用いて、有効
電流検出値Ipと無効電流検出値Iqを得る。
【数2】 同様に、3/2相電圧変換器116では、計器用変圧器
105−Bで検出した3相変換器電圧から(数3)を用
いて、2相のα−β座標に変換する。
【数3】 無効電力演算器117では、α−β座標に変換されたV
α,Vβ,Iα,Iβから(数4)を用いて、交流系統
の無効電力Qfを算出する。
【数4】 ここで、無効電力Qfを制御するため、無効電力指令部
118の指令値Q*とQfの偏差を加算器119で演算
し、この偏差値を入力として無効電力制御器120で比
例積分演算を行い、無効電流指令Iq*を得る。有効電
流制御器123では、直流電圧制御器114の出力Ip
*とp−q軸演算回路121の出力Ipとの偏差を入力
として比例積分演算を行い、有効電圧指令Vpを得る。
また、無効電流制御器125では、無効電力制御器12
0の出力Iq*とp−q軸演算回路121の出力Iqと
の偏差を入力として比例積分演算を行い、無効電圧指令
Vqを得る。
【0013】逆α−β軸電圧変換器135は、位相角検
出器110からの出力位相角θuを基準として、有効電
流制御器123の出力Vpと無効電流制御器125の出
力Vqから(数5)を用いて、α軸,β軸出力電圧指令
VoαとVoβを得る。
【数5】 2/3相変換器136は、逆α−β軸電圧変換器135
の出力VoαとVoβから(数6)を用いて、3相PW
M電圧指令Vou,Vov,Vowを得る。
【数6】 PWM発生器137は、3相PWM電圧指令Vou,V
ov,Vowの値と内蔵のタイマに位相角検出器110
からの位相信号θuを入力して得られた値と比較し、P
WM電圧指令値とタイマの一致点でパルスを発生させる
か、3相PWM電圧指令Vou,Vov,Vowをアナ
ログに変換し、θuを用いて発生する電源に同期した三
角波の搬送波と比較してアナログ値と三角波との大小に
応じてパルスを発生させ、このパルスを電力変換器10
3のゲート信号として駆動させる。
【0014】直流送電の制御は、2台ある電力変換器の
お互いの直流端子の直流電圧Vdcの大きさおよび電力
を制御することにより行う。なお、直流送電装置を使用
して、それぞれの交流系統の周波数の異なる交流系統に
接合すれば、周波数変換装置になり、また、二つの交流
系統の周波数が等しければ、BTB(back−to−
back)となる。また、電力変換器103が1台でそ
の交流側を交流系統101に接続するだけの構成とし、
交流系統101の交流電圧と変換器103の交流電圧の
大きさを比較し、制御すれば、無効電力制御装置にな
る。
【0015】次に、位相角検出器110の動作を説明す
る。図2に、位相角検出器110の詳細を示す。位相角
検出器110は、フーリエ変換に基づいて3相交流電圧
における正相分の振幅及び位相を演算する。系統電圧検
出回路126から3相交流系統電源の電圧をA/D変換
してディジタル値Vu,Vv,Vwを得る。U相フーリ
エ変換α成分演算回路127−1は、(数7)により演
算してU相の電圧をα成分に変換する。U相フーリエ変
換β成分演算回路127−2は、(数8)により演算し
てU相の電圧をβ成分に変換する。
【数7】
【数8】 なお、式はθFiの積分をサンプルデータにより数値積
分するものとして表した。同様に、V相フーリエ変換α
成分演算回路127−3は、(数9)により演算してV
相の電圧をα成分に変換する。V相フーリエ変換β成分
演算回路127−4は、(数10)により演算してV相
の電圧をβ成分に変換する。
【数9】
【数10】 同様に、W相フーリエ変換α成分演算回路127−5
は、(数11)により演算してW相の電圧をα成分に変
換する。W相フーリエ変換β成分演算回路127−6
は、(数12)により演算してW相の電圧をβ成分に変
換する。
【数11】
【数12】 なお、平均値をとる区間は1サイクルまたはそれ以上と
してもよい。α軸演算回路127−7は、各相(U,
V,W)のα成分を(数13)により演算して正相分の
α軸成分VFαを求め、β軸演算回路127−8は、各
相(U,V,W)のβ成分を(数14)により演算して
正相分のβ軸成分VFβを求める。
【数13】
【数14】
【0016】正相分絶対値位相差演算回路128は、フ
ーリエ変換演算回路127により正相分のα軸成分VF
αと正相分のβ軸成分VFβから正相分の演算を行う。
正相電圧演算回路128−1は、絶対値演算回路128
−2と位相差演算回路128−3を有し、絶対値演算回
路128−2は(数15)により正相分絶対電圧VABS
を演算し、位相差演算回路128−3は(数16)によ
り位相差△θを演算する。また、絶対値判定回路128
−4は正相電圧の絶対値から地絡事故を判定する。この
判定は図7(詳細は後述する。)に基づいて行う。
【数15】
【数16】 基準位相θFiは(数17)により求まる。
【数17】 位相調整部129のスイッチ138は通常オン状態であ
る。位相差演算回路128−3により求めた位相差△θ
は、角速度積分回路132により得た基準位相θFiと
系統電圧位相θsとの偏差位相に相当する。加算器13
3は角速度積分回路132により得た位相θFiと位相
差演算回路128−3により求めた位相差△θを加算
し、位相θuを求め、電力制御の位相角として使用す
る。また、位相差記憶回路130は位相差△θをサンプ
リング時間毎に記憶する。
【0017】このように、本実施形態は、定格の任意の
周波数基準信号による角速度ω1を積分して基準位相角
θFiを作る。また、系統電圧の各相毎の電圧に対して
基準位相角θFiを用いてフーリエ変換を行い、それぞ
れα軸及びβ軸に分解し、フーリエ変換された各相電圧
をα軸に関して加え合わせて、正相電圧のα軸成分VF
αとし、各相電圧をβ軸に関して加え合わせて、正相電
圧のβ軸成分VFβとする。α軸成分VFαとβ軸成分
VFβから、位相差△θを演算する。この位相差△θは
系統電圧の位相θsと基準位相角θFiとの位相差に相
当することになるから、この位相差△θに基準位相角θ
Fiを加算することにより系統電圧位相θsを得る。こ
のようにして得た系統電圧の位相θs(図2では制御位
相θuとして表現)を有効電力および無効電力を制御す
る電力変換制御に用いる。以上、本実施形態では、位相
差△θをフーリエ変換から求め、この位相差△θに基準
位相角θFiを加算することにより系統電圧の位相θs
を得るので、系統電圧の位相θsを精度よく検出するこ
とができ、このため電源位相が変動しても、電力変換制
御を円滑に実施することができる。なお、位相角が0〜
360度の範囲を超えたときは補正し、0〜360度の
範囲とし、値が発散しないようにする。
【0018】図3、図4は、(数7)と(数8)のU相
に関してフーリエ変換演算方法の原理を示すタイムチャ
ートである。図3に、U相フーリエ変換α成分演算回路
127−1の例を示す。U相の電源波形Vui、位相角
θFi、余弦波形cos(θFi)、Vαui=Vui
×cos(θFi)の波形である。今、例題として、始
動時に周波数基準信号ω1により作られた基準位相角θ
Fiは、電源電圧の位相θsより位相差△θ=22.5
度ずれているところから零値で始まったと仮定する。図
3中、位相角θFiは電源位相に対し22.5度を零と
し、θmaを最高値とした鋸歯状波形となる。その結
果、cos(θFi)波形は22.5度のところが最大
値となる。また、VαuiはU相の電源波形Vuiとc
os(θFi)を乗じた値である。この値を180度区
間積分してπ/2で除算すれば、(数7)を実行するこ
とができる。すなわち、鋸歯状波は位相角θFiの状態
を示す。図3中、○印内はマイクロコンピュータ等で演
算する時の詳細説明図であり、サンプリング時間毎に鋸
歯状波(位相角θFiに等しい。)は角速度ω=ω1を
加える様子を拡大したものである。また、サンプリング
毎にU相の電源波形Vui×cos(θFi)を計算
し、記憶素子に記憶させる。記憶するデータの数は18
0度区間でよい。マイクロコンピュータの演算はこの1
80度の区間記憶されたデータを全て加え合わせ、18
0度間のサンプリング回数で除算すれば、部分積分を行
ったことになり、(数7)を実施したことと等しい。同
様に、図4に、U相フーリエ変換β成分演算器127−
2の例を示す。すなわち、U相の電源波形Vui、位相
角θFi、正弦波形sin(θFi)、Vβui=Vu
i×sin(θFi)の波形である。図3と同様に考え
ると、sin(θFi)は22.5度のところが零とな
る。また、VβuiはU相の電源波形Vuiとsin
(θFi)を乗じた値である。この値を180度区間加
えて合わせてπ/2で除算すれば、(数8)を実施した
ことと等しい。以下、V相とW相の値(Vvi,Vw
i)に関しては、乗ずる正弦波信号と余弦波信号を{V
相に関しては(θFi−2/3π)、W相に関しては
(θFi−4/3π)}とすることにより、(数9)、
(数10)、(数11)、(数12)を実行し、U相の
α軸成分Vαuとβ軸成分Vβuにそれぞれ同軸上に乗
ることになる。すなわち、Vαu,Vαv,Vαwはα
軸上に、Vβu,Vβv,Vβwはβ軸上になるので、
スカラ量として(数13)、(数14)を演算すること
ができる。
【0019】図5は、(数16)の位相差△θの演算を
実施するためのテーブルを示す。図5(a)はtanテ
ーブルである。このテーブルには、tanθ1からta
nθnのデータをn個のテーブルに入れ、これらテーブ
ルの値と(数18)で演算して求めた値(VFα/VF
β)を比較し、値が一致または一番近い値のデータのテ
ーブルθnを見つけ、そのテーブルのアドレスを位相△
θとすることができる。テーブルの数はn個である。
【数18】 図5(b)は、(数7)から(数12)までの積分の演
算の正弦波値、余弦波値を求めるときに使用するsin
テーブル、cosテーブルである。テーブルの数はma
個とする。例えば、あるサンプル時点のときの図2にお
ける角速度積分回路132の出力基準位相θFiの値を
図5(b)sin、cosテーブルから引けばよい。本
実施形態は、図5(a)(b)のテーブルを用いること
により、(数7)から(数16)の演算を高速に行うこ
とができる。
【0020】図6は、(数7)から(数12)までの積
分の演算をマイクロコンピュータ等を用いて実現させる
ため、記憶テーブルを用いる方法について説明したもの
である。図6には、系統電圧の1/2周期の間にm回サ
ンプリングする例を示し、(a)はタイムチャート、
(b)は記憶テーブルである。テーブル数はm個であ
る。今、U相に関して説明する。記憶テーブルはサンプ
リング毎にt1からtmまでのU相の電源波形Vui×
cos(θFi)と電源波形Vui×sin(θFi)
の値をその都度U相の三角関数演算メモリに記憶させ、
t1からtmまでのm個をそれぞれについて加算し、V
αuu、Vβuuとする。この加算結果Vαuu、Vβ
uuをmで除算すれば、(数7)、(数8)のフーリエ
演算をマイクロコンピュータにより演算することができ
る。(数7−1)と(数8−1)は(数7)、(数8)
をテーブルで加算する式である。この例は電気角で18
0度に相当する半周期の時間を表わしたものである。こ
のときサンプリング時間は電気角で180度内に1/m
である必要が生じる。
【数7−1】
【数8−1】
【0021】また、サンプリングの毎に前記乗算結果を
積算するのは時間がかかる。簡易演算として、tn番目
で演算するときは、(数7−1)は余弦波振幅全積算結
果Vαuuであり、このVαuuを記憶しておき、n番
目の演算をするとき、記憶素子に残っている前回演算結
果のデータ{Vun×cos(θFi)}を全積算結果
Vαuuから引き、今回演算したデータ{Vun×co
s(θFi)}を前記全積算結果Vαuuに加算し、m
で除算することにより、(数7−1)を実施することが
できる。同様に、正弦波振幅全積算結果Vβuuを記憶
しておき、n番目の演算をするとき、記憶素子に残って
いる前回演算結果のデータ{Vun×sin(θF
i)}を全積算結果Vβuuから引き、今回演算したデ
ータ{Vun×sin(θFi)}を前記全積算結果V
βuuに加算し、mで除算することにより、(数8−
1)を実施することができる。V相、W相に関しても、
同様に記憶テーブルが必要となる。全積算結果Vαv
v,全積算結果Vβvv,全積算結果Vαww,全積算
結果Vβwwは、それぞれ(数9−1)、(10−
1)、(11−1)、(12−1)により表わされる。
【数9−1】
【数10−1】
【数11−1】
【数12−1】
【0023】また、図5(b)sin、cosテーブル
を用いてsin(θFi)およびcos(θFi)を求
める。テーブル数をma個とすると、テーブルを360
度分持つとき、テーブルの分解能は360/ma度とな
る。また、角速度積分回路132の(数17)により求
めた出力θFiは、大きさがθmaに達したら、零にク
リアすることでテーブルを効率よく使用することができ
る。
【0024】図7は、系統電圧に異常が生じたときの正
相分の大きさの変化を示す。図7において、横軸に正相
分絶対値および二乗加算値の大きさ(パーセント)、縦
軸に地絡相数を表わす。すなわち、実線は地絡事故が発
生した時の正相電圧の絶対値(数15)を表した曲線で
ある。また、グラフの右軸に○印に対応した地絡事故の
状況に見合った条件を記す。また、マイクロコンピュー
タで平方根(数15)の演算をするのは時間が長くかか
るので、(数19)に示すように、二乗加算(破線)で
も地絡状況を判断することができる。
【数19】 具体的に説明すると、図2の絶対値判定回路128−4
では図7の特性を判定条件に使用する。例えば、2相1
00パーセント地絡が発生したとき、正相分の絶対値の
大きさは、(数15)により演算すると、定常時の正相
電圧の大きさに比べ、33パーセントに落ちる。それを
基準にすると定義すれば、この基準値により正相電圧の
大きさが小さくなったとき、絶対値判定回路128−4
は、2相100パーセント地絡〜3相100パーセント
地絡が発生したと判断し、スイッチ138を解放する。
スイッチ138の解放により、位相差記憶回路130は
今の出力位相△θの値もしくは1回前の値を保持し、こ
の位相△θを事故期間保持する。加算器133はサンプ
リング時間毎に角速度積分回路132の出力基準位相θ
Fiを加算するので、事故前の制御位相θuが保たれ、
この制御位相θuにより、位相演算回路134を用いて
電力変換装置を制御する。この結果、事故前の制御位相
θuつまり位相予測により制御装置を停止することな
く、運転が継続することになる。そして、事故の解除
は、絶対値判定回路128−4が正相分の絶対値の大き
さを監視し、定常時の33パーセント以上(基準値)の
大きさに回復すれば、事故が解除されたと判断し、スイ
ッチ138を投入する。復帰後に位相差記憶回路130
を動作させれば、加算器133の出力の制御位相θuは
電源位相θsに限りなく近づき、正常な電力制御を行
う。なお、事故復帰の基準値を33パーセントより大き
い値を選択し、復帰電圧にヒステリシスを設ければ、さ
らに安定な動作を行う。
【0025】このように、本実施形態は、系統電圧に地
絡等の事故が発生したとき、系統電圧が低下して逆相電
圧が発生した分、正相電圧の大きさが小さくなる。この
正相電圧を用いて異常状態を検出し、判断し、重大な異
常の時は、系統の電圧からフーリエ変換を用いた位相差
△θの演算を一時中断し、正常時の位相差△θを一定に
保持し、角速度積分回路の出力基準位相θFiとこの正
常時に記憶した位相差△θの値をサンプリング時間ごと
に加算して位相を予測する。これにより、本実施形態で
は、事故時にも滑らかな位相検出を行うことができ、そ
のため、有効電力および無効電力を制御する電力変換制
御を停止させることなく、円滑に制御することができ
る。
【0026】ここで、図6(b)記憶テーブルにおい
て、位相角θFiで記憶メモリが動作している時、正相
分絶対値の大きさが基準値以下になり、異常状態と判断
したとき、この基準値によりスイッチ138を解放する
とともに、位相差記憶回路130の値△θもしくは1回
前の値を保持し、この位相差△θの値を事故期間保持
し、サンプリング時間毎に周波数基準信号ω1を積分し
て得られた基準位相θFiと位相差△θを加算すれば、
事故前の角速度を保つとともに、これから得た位相によ
り、位相演算回路134を用いて電力変換装置を制御
し、定常時の33パーセント以上(基準値)の大きさに
回復すれば、事故が解除されたと判断し、スイッチ13
8を投入するとともに、位相差△θを動作させれば、系
統電圧の位相にかなり近い値であることと、すでに記憶
メモリは初期状態と違い、データが記憶されているの
で、復帰後の位相変動が僅かですむ。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
系統電圧の各相をフーリエ変換を行い、正相電圧の位相
△θを演算し、この位相△θは系統電圧の位相θsと基
準位相θFiとの位相差に相当することになることか
ら、位相差△θと基準位相θFiを加算することによ
り、系統電圧の位相θsを精度よく検出することができ
る。また、このように検出した系統電圧の位相θsを制
御位相θuとして有効電力および無効電力を制御する電
力変換制御に用いることにより、電源位相が変動しても
電力変換制御を円滑に実施できる。また、交流系統の異
常により電圧低下あるいは不平衡になったとき、正相分
の絶対値の大きさから判断し、系統電圧異常と判定した
ときは、位相差記憶回路の位相△θを事故の期間中、中
断し、このとき、位相差記憶回路の位相△θを事故直前
の値に保持し、フーリエ演算は周波数基準信号に加算し
て基準位相θFiを用いて行い、基準位相θFiと正常
時の位相差△θを加算した位相θuを電力変換器の制御
に用いるので、事故期間中ほぼ正常時に近い系統電圧位
相を予測でき、電力変換器装置を停止せず、継続して制
御することが可能となる。また、位相差△θの演算は、
正相電圧の演算から行うため、地絡事故等のとき、系統
電圧に高調波が含まれても正確に演算でき、特に、系統
に3相の地落事故等で電圧が零になったときでも、予測
位相制御を行って位相を演算するので、電力変換器を停
止させることなく、安定に運転を続行し、無停止運転が
可能となる。このことは、電力系統に電力変換器が接続
される直流送電装置、無効電力制御装置、周波数変換装
置では特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電力変換装置の構成
【図2】本発明の特徴部を示す系統電圧位相角検出器の
詳細図
【図3】本発明の位相を演算するためのU相フーリエ変
換α成分演算の原理説明図
【図4】本発明の位相を演算するためのU相フーリエ変
換β成分演算の原理説明図
【図5】本発明の位相およびフーリエ変換のためのta
n,sin,cosテーブル
【図6】本発明の記憶素子の説明図
【図7】系統電圧に異常が生じたときの正相分の大きさ
の変化を示す図
【符号の説明】
101 交流系統 102 直流系統 103 電力変換器 104 変圧器 105 計器用変圧器 106 計器用変
流器 110 位相角検出器 111 サンプリ
ングタイマ 126 系統電圧検出回路 127 フーリエ
変換演算回路 127−1 U相フーリエ変換α成分演算回路 127−2 U相フーリエ変換β成分演算回路 127−3 V相フーリエ変換α成分演算回路 127−4 V相フーリエ変換β成分演算回路 127−5 W相フーリエ変換α成分演算回路 127−6 W相フーリエ変換演β成分算回路 127−7 α軸演算回路 127−8 β軸
演算回路 128 正相絶対値位相差演算回路 128−1 正相
電圧演算回路 128−2 絶対値演算回路 128−3 位相
差演算回路 128−4 絶対値判定回路 130 位相差記
憶回路 131 位相差比例積分制御回路 131 周波数基
準信号器 132 角速度積分回路 133 加算器 134 位相演算回路 134−1 正弦
波演算回路 134−2 余弦波演算回路 135 逆α−β
変換器 136 逆2/3相変換器 137 PWMパ
ルス発生器 138 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02M 7/21 H02M 7/21 Z 7/217 7/217 7/48 7/48 R

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相交流電源の電圧位相に基づいて交流
    電力と直流電力との間で電力を変換する電力変換装置に
    おいて、周波数基準信号を積分して求めた基準位相(θ
    Fi)を3相各相毎のフーリエ変換α成分およびフーリ
    エ変換β成分を求める三角関数演算に用い、フーリエ変
    換された各相のα成分および各相のβ成分から正相電圧
    のα軸成分および正相電圧のβ軸成分を演算し、このα
    軸成分およびβ軸成分に基づいて正相電圧位相(△θ)
    を求め、この位相(△θ)を系統電圧の位相(θs)と
    前記基準位相(θFi)の位相差として、この位相差
    (△θ)に前記基準位相(θFi)を加算した制御位相
    (θu)を電力制御の三角関数の位相とすることを特徴
    とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、周波数基準信号の発
    生器と、この周波数基準信号から基準位相(θFi)を
    演算する角速度積分回路と、3相各相毎のフーリエ変換
    α成分演算回路およびフーリエ変換β成分演算回路と、
    フーリエ変換された各相のα成分および各相のβ成分か
    ら正相電圧のα軸成分および正相電圧のβ軸成分を演算
    する回路と、正相電圧位相(△θ)を演算する位相差演
    算回路を有することを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記α軸成分および
    β軸成分に基づいて正相電圧絶対値を求めるとともに、
    前記求めた正相電圧位相差(△θ)を記憶し、前記正相
    電圧絶対値が予め設定した基準値を超えた時、前記位相
    差(△θ)の値を前記基準値を超えた時の前の値に一定
    に保ち、この位相差(△θ)を前記基準位相(θFi)
    に加算することを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、周波数基準信号の発
    生器と、この周波数基準信号から基準位相(θFi)を
    演算する角速度積分回路と、3相各相毎のフーリエ変換
    α成分演算回路およびフーリエ変換β成分演算回路と、
    フーリエ変換された各相のα成分および各相のβ成分か
    ら正相電圧のα軸成分および正相電圧のβ軸成分を演算
    する回路と、正相電圧絶対値および正相電圧位相(△
    θ)を演算する正相電圧絶対値演算回路および位相差演
    算回路と、前記正相電圧絶対値が予め設定した基準値を
    超えたか否かを判定する絶対値判定回路と、前記位相差
    (△θ)をスイッチを介して記憶する位相差記憶回路を
    有することを特徴とする電力変換装置。
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