JP2008017111A - ビット速度判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データパタンを制約することなく、受信したデータのビット速度を判定することができるビット速度判定装置を得ること。
【解決手段】クロック生成部121は、想定される伝送速度の中で最も速い伝送速度の周波数以上のサンプリングクロックを生成する。データサンプリング部1221は、サンプリングクロックによって入力されたデータをサンプリングしたサンプリングデータをエッジ検出部1222に出力する。エッジ検出部1222は、サンプリングデータの変化点(エッジ)を検出し、エッジを検出したことを示すエッジ検出信号をエッジ間隔監視部1231に出力する。エッジ間隔監視部1231は、エッジ検出信号の間隔を、サンプリングクロックによって測定し、測定結果に基づいて入力されたデータのビット速度を判定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通信システムのディジタル信号伝送系に関するものであり、特に異なる複数の伝送信号がバースト的に時分割多重された場合のビット単位の識別再生を実現するビット速度判定装置に関するものである。
従来から、入力されたデータのビット速度を検出するビッド速度判定装置に関する種々の技術が考えられている。たとえば、特許文献1には、入力データの変化点を検出して変化点検出パルスを発生し、別途一定時間毎にリセットパルスを発生し、変化点検出パルスをクロック入力、リセットパルスをリセット入力とするカウンタを備えてそのカウント値をデコードした値によりビット速度を検出する集線器のビット速度検出装置に関する技術が開示されている。
特開平05−102996号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来のビット速度検出装置は、一定時間以内の受信データの変化点の個数を測定し、その変化点の測定個数が正常な範囲内であるか否かによって本来とは異なる異常なビット速度を検出するようにしているので、受信データのパタンによっては想定する変化点個数を規定することができないという問題があった。すなわち、上記特許文献1に記載の従来のビット速度検出装置は、データパタンに制約をかけない限り、受信データのビット速度が異常であるのか正常であるのかを区別することができないという問題があった。
また、上記特許文献1に記載の従来のビット速度検出装置では、変化点の測定個数によってビット速度を検出するようにしているので、時分割多重によって複数のビット速度のデータが混在する場合には、すべてのデータのビット速度を検出することができないという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、データパタンを制約することなく、受信したデータのビット速度を判定することができるビット速度判定装置を得ることを第1の目的とする。
第2の目的は、複数の伝送速度のデータが混在する場合でも、すべてのデータのビット速度を判定することができるビット速度判定装置を得ることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の端末側装置と1つの伝送路によって複数対1で接続される局側装置に適用され、前記各端末側装置が時分割多重によって前記伝送路にそれぞれ異なる伝送速度で送信したデータの伝送速度に応じてビット識別するビット速度判定装置において、前記各端末側装置が用いる伝送速度の中で最も速い伝送速度以上の周波数のサンプリングクロックによって、前記伝送路から入力されたデータをサンプリングしてデータの変化点を検出する変化点検出手段と、前記変化点検出手段によって検出されたデータの変化点と前記サンプリングクロックに基づいて前記伝送路から入力されたデータのビット速度を判定する速度判定手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、想定される伝送速度の中で最も速い伝送速度以上の周波数のサンプリングクロックによって、時分割多重によって異なる伝送速度のデータをサンプリングしてデータの変化点を検出し、検出した変化点の間隔をサンプリングクロック何個分であるのかを測定し、測定結果に基づいてデータのビット速度を判定するようにしているため、データパタンを制約することなく、複数の伝送速度のデータが混在する場合でも、すべてのデータのビット速度を判定することができるビット速度判定装置を得ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかるビット速度判定装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1〜図4を用いてこの発明の実施の形態1を説明する。図1は、この発明におけるビット速度判定装置が適用されるCDR(Clock Data Recovery)機能を含む、PON(Passive Optical Network)システムの構成の一例を示す図である。図1において、PONシステムは、加入者端末(図示せず)を収容する複数(この場合は3台)の端末側装置(ONU:Optical Network Unit)2−1,2−2,2−3と、局側装置(OLT:Optical Line Termination)1とが、光伝送媒体である光ファイバ3とカプラ4によって接続された通信網である。
ONU2−1は1Gbpsの伝送速度でデータをOLT1に送信し、ONU2−2は2Gbpsの伝送速度でデータをOLT1に送信し、ONU2−3は10Gbpsの伝送速度でデータをOLT1に送信する。ONU2−1〜ONU2−3が送信するデータは時分割多重されてOLT1に入力される。
OLT1は、ONU2−1〜ONU2−3からのデータ、すなわち1Gbps、2Gbps、および10Gbpsの種類の伝送速度のデータを識別して処理を行なう。OLT1は、光ファイバ3およびカプラ4を介してONU2−1〜2−3が送信したデータの光信号を電気信号に変換する光受信器11、光受信器11によって変換された電気信号のビット識別を行うCDR部12、CDR部12によってビット識別されたシリアルのデータをを直並列変換してパラレルのデータを生成するSERDES(Serializer/Deserializer)部13、およびSERDES部13によって生成されたパラレルのデータをデータフレームとし、データフレームの識別処理を行うMAC処理部14を備えている。なお、図1においては、OLT1の構成部分は、この発明に関わる上り方向通信(ONU2−1〜2−3からOLT1への通信)の機能のみを記載している。
図2は、図1に示したOLT1のCDR部12の構成を示すブロック図である。図2において、CDR部12は、クロック生成部121、データサンプリング部1221とエッジ検出部1222とを有する変化点検出部122、エッジ間隔監視部1231を有する速度判定部123、1G識別部124、2G識別部125、10G識別部126、および選択部127を備えている。
1G識別部124は、光受信器11によって電気信号に変換されたONU2−1〜2−3からのデータを伝送速度1Gbpsとして識別したデータを選択部127に出力する。2G識別部125は、光受信器11によって電気信号に変換されたONU2−1〜2−3からのデータを伝送速度2Gbpsとして識別したデータを選択部127に出力する。10G識別部126は、光受信器11によって電気信号に変換されたONU2−1〜2−3からのデータを伝送速度10Gbpsとして識別したデータを選択部127に出力する。
クロック生成部121は、OLT1に入力されるデータの伝送速度の中で最も速い伝送速度以上の速さのサンプリングクロックを生成する。すなわち、OLT1に入力される周波数の中で最も高い周波数以上のサンプリングクロックを生成する。ここでは、ONU2−1の伝送速度が1Gbps、ONU2−2の伝送速度が2Gbps、ONU2−3の伝送速度が10Gbpsであるので、ONU2−1からの周波数は1G[Hz]、ONU2−2からの周波数は2G[Hz]、ONU2−3からの周波数は10G[Hz]である。よって、クロック生成部121は、10G[Hz]以上のサンプリングクロックを生成する。クロック生成部121は、生成したサンプリングクロックをデータサンプリング部1221とエッジ間隔監視部1231とに出力する。
データサンプリング部1221は、光受信器11によって電気信号に変換されたONU2−1〜2−3からのデータをクロック生成部121によって生成されたサンプリングクロックを用いてサンプリングする。データサンプリング部1221は、サンプリングしたデータ(サンプリングデータ)をエッジ検出部1222に出力する。エッジ検出部1222は、サンプリングデータの変化点(エッジ)を検出し、エッジを検出したことを示すエッジ検出信号をエッジ間隔監視部1231に出力する。
エッジ間隔監視部1231は、エッジ検出信号から入力されるエッジ検出信号およびクロック生成部121から入力されるサンプリングクロックに基づいてデータのエッジ間隔を監視する。エッジ間隔監視部1231は、監視結果に基づいて光受信器11によって電気信号に変換されたONU2−1〜2−3からのデータのビット速度が1Gbps、2Gbps、または10Gbpsであるかを判定し、判定の結果を示す速度判定信号を選択部127に出力する。
選択部127は、エッジ間隔監視部1231から入力される速度判定信号に基づいて、1G識別部124、2G識別部125、または10G識別部126から入力されたデータを選択してSERDES部13に出力する。
つぎに、図1〜図4を参照して、この実施の形態1のCDR部12の動作を説明する。クロック生成部121は、10G[Hz]のサンプリングクロックを生成してデータサンプリング部1221とエッジ間隔監視部1231に出力する。データサンプリング部1221は、サンプリングクロックを用いて光受信器11より入力されたデータをサンプリングする。たとえば、データサンプリング部1221は、光受信器11から入力されたデータがONU2−1からのデータ、すなわち伝送速度1Gbpsのデータである場合には1ビットあたり10回サンプリングを行い、光受信器11から入力されたデータがONU2−2からのデータ、すなわち伝送速度2Gbpsのデータである場合には1ビットあたり5回サンプリングを行い、光受信器11から入力されたデータがONU2−3からのデータ、すなわち伝送速度10Gbpsのデータである場合には1ビットあたり1回サンプリングを行う。データサンプリング部1221は、サンプリングデータをエッジ検出部1222に出力する。
エッジ検出部1222は、データサンプリング部1221から入力されたサンプリングデータのエッジを検出し、エッジを検出したことを示すエッジ検出信号をエッジ間隔監視部1231に出力する。
エッジ間隔監視部1231は、エッジ検出部1222から入力されたエッジ検出信号およびクロック生成部121から入力されたサンプリングクロックに基づいてデータのエッジ間隔を監視して、データのビット速度を判定する。
上述したように、ONU2−1からのデータの伝送速度は1Gbpsであり、ONU2−2からのデータの伝送速度は2Gbpsであり、ONU2−3からのデータの伝送速度は10Gbpsである。ここで、NRZ(Nor Return to Zero)方式を用いた場合について考える。NRZ方式では、1ビットのデータ「0」または「1」を「L」または「H」の信号で表す。よって、ONU2−1からのデータに着目すると、1G[Hz]のサンプリングクロックで伝送速度1Gbpsのデータをサンプリングすることとなり、図3に示すように、データの変化点は、最低でも10サンプリングクロック毎であり、データが同符号連続する場合の変化点は10の倍数(10n、nは自然数)間隔となる。ONU2−2からのデータに着目すると、1G[Hz]のサンプリングクロックで伝送速度2Gbpsのデータをサンプリングすることになり、変化点は5の倍数(5n)間隔となる。ONU2−3からのデータに着目すると、1G[Hz]のサンプリングクロックで伝送速度1G[Hz]のデータをサンプリングすることになり、変化点は1の倍数(n)間隔となる。
エッジ間隔監視部1231は、エッジ検出信号の間隔が、サンプリングクロックの10n倍であるのか、5n倍であるのか、n倍であるのかによってビット速度が1Gbpsであるのか、2Gbpsであるのか、10Gbpsであるのかを判定する。具体的には、たとえば、エッジ間隔監視部1231は、エッジ検出信号が入力されてからつぎにエッジ検出信号が入力されるまでのサンプリングクロックの数をカウントしたり、エッジ検出信号間の時間を計測するなどして、エッジ検出信号の間隔がサンプリングクロック何個分であるのかを認識してビット速度を判定する。なお、伝送速度が1Gbpsの場合エッジ検出信号の間隔は10nであり、伝送速度が2Gbpsの場合エッジ検出信号の間隔は5nであるので、エッジ検出信号の間隔がサンプリングクロック10個分の場合には、1Gbpsであるのか2Gbpsであるのかを1間隔からは判定することができないことが考えられる。よって、エッジ間隔監視部1231は、予め定められた一定期間、エッジ検出信号の間隔を監視して、複数の間隔からビット速度を判定する。エッジ間隔監視部1231は、判定結果を示す速度判定信号を選択部127に出力する。
一方、光受信器11によって電気信号に変換されたデータは1G識別部124、2G識別部125、および10G識別部126にも入力されており、1G識別部124は入力されたデータを伝送速度1Gbpsとして識別したデータを選択部127に出力し、2G識別部125は入力されたデータを伝送速度2Gbpsとして識別したデータを選択部127に出力し、10G識別部126は入力されたデータを伝送速度10Gbpsとして識別したデータを選択部127に出力している。
選択部127は、エッジ間隔監視部1231から入力された速度判定信号が1Gbpsを示す場合には1G識別部124から入力されたデータを選択してSERDES部13に出力し、速度判定信号が2Gpbsを示す場合には2G識別部125から入力されたデータを選択してSERDES部13に出力し、速度判定信号が10Gbpsを示す場合には10G識別部126から入力されたデータを選択してSERDES部13に出力する。
このように、この実施の形態1においては、想定される伝送速度の中で最も速い伝送速度以上の周波数のサンプリングクロックによって、時分割多重によって異なる伝送速度のデータをサンプリングしてデータの変化点を検出し、検出した変化点の間隔をサンプリングクロック何個分であるのかを測定し、測定結果に基づいてデータのビット速度を判定するようにしているため、データパタンを制約することなく、複数の伝送速度のデータが混在する場合でも、すべてのデータのビット速度を判定することができる。
なお、この実施の形態1においては、想定される入力データの最大の伝送速度を10Gbpsとし、サンプリングクロックを1G[Hz]とした場合を例に挙げて説明したが、たとえば、想定される入力データの伝送速度が2Gbpsの場合には、2Gbpsの1ビットを最低1回サンプリング可能な2G[Hz]のクロックをサンプリングクロックとして用いるようにすればよい。この場合、図4に示すように、伝送速度1Gbpsのデータは、1ビットあたり2回サンプリングされることになり、データの変化点は2の倍数(2n)毎となる。
実施の形態2.
図5〜図8を参照してこの発明の実施の形態2を説明する。先の実施の形態1では、データの変化点の間隔を監視してビット速度を判定するようにしたが、この実施の形態2では、データのパタンによってビット速度を判定するものである。具体的には、先の図1に示した実施の形態1のPONシステムにおいて、ONU2−1〜2−3が、図5に示すように、時分割多重によって送信するバーストデータの先頭部分に、バースト位相同期に用いるプリアンブルパタンやデリミタパタン、アイドルパタン等を含むバースト同期パタンをオーバヘッドとして設定したフレームを用いてデータ転送を行い、バースト同期パタンのパタンを用いてビット速度を判定する。
この実施の形態2のビット速度判定装置が適用されるCDR機能を含む、PONシステムの構成は、先の図1に示した実施の形態1のPONシステムのOLT1のCDR部12の代わりにCDR部12aを備えている。
図6は、この実施の形態2のCDR部12aの構成を示すブロック図である。図6に示したCDR部12aは、先の図2に示した実施の形態1のCDR部12の速度判定部123の代わりに、速度判定部123aを備えている。先の図2に示した実施の形態1のCDR部12と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
速度判定部123aは、エッジ検出部1222によって検出された変化点の個数をカウントするエッジカウント部1232と、ビット識別時に使用する識別パタンが設定される同期パタン設定部1234と、エッジカウント部1232によってカウントされた変化点の個数および同期パタン設定部1234に設定された識別パタンによってビット速度を判定する判定部1233とを備えている。
つぎに、図5〜図8を参照して、この実施の形態2のCDR部12aの動作を説明する。なお、上述したように、この実施の形態2のCDR部12aと先の実施の形態1のCDR部12の相違点は、速度判定部123の代わりに速度判定部123aを備えたことであるので、ここでは速度判定部123aの動作のみを、デリミタパタンを同期パタンとして使用する場合を例に挙げて説明する。
ONU2−1〜2−3が、デリミタパタンとして予め定められた同期パタン(ここでは、8ビット長の「10011101」とする)を設定したデータを送信したとすると、エッジ検出部1222は、1ビット目の「1」から2ビット目の「0」の変化点、3ビット目の「0」から4ビット目の「1」への変化点、5ビット目の「1」から「0」への変化点、および6ビット目の「0」から7ビット目「1」への変化点を検出した時点で、エッジカウント部1232にエッジ検出信号を出力する。
エッジカウント部1232は、ONU2−1〜2−3のそれぞれの伝送速度に対応して同期パタンのビット数(ここでは8ビット)に相当する時間分だけ、エッジ検出信号の数をカウントする。具体的には、クロック生成部121が、10G[Hz]のサンプリングクロックを生成した場合、ONU2−1の8ビットの同期パタンに相当する時間はサンプリングクロック80個分の時間となり、ONU2−2の8ビットの同期パタンに相当する時間はサンプリングクロック40個分の時間となり、ONU2−3の8ビットの同期パタンに相当する時間はサンプリングクロック8個分の時間となる。よって、エッジカウント部1232は、サンプリングクロック8個分毎、40個分毎、80個分毎にカウント値を判定部1233に出力する。
同期パタン設定部1234には、同期パタンの変化点の数(この場合は5)が識別パタンとして設定されている。判定部1233は、同期パタン設定部1234に設定されている識別パタンと、エッジカウント部1232から入力されるカウント値とに基づいてビット速度を判定する。たとえば、伝送速度1GbpsのONU2−1からのデータの場合、図7に示すように、デリミタパタンをサンプリングするとサンプリングクロック80個分の時間でカウント値が「5」、すなわち5つのエッジが検出される。また、伝送速度2GbpsのONU2−2からのデータの場合、デリミタパタンをサンプリングするとサンプリングクロック40個分の時間でカウント値が「5」となり、伝送速度10GbpsのONU2−3からのデータの場合、デリミタパタンをサンプリングするとサンプリングクロック8個分の時間でカウント値が「5」となる。よって、判定部1233は、サンプリングクロック8個分の時間のカウント値と同期パタン設定部1234に設定されている識別パタンとが一致した場合には伝送速度は10Gbpsであると判定し、サンプリングクロック40個分の時間のカウント値と同期パタン設定部1234に設定されている識別パタンとが一致した場合には伝送速度は2Gbpsであると判定し、サンプリングクロック80個分の時間のカウント値と同期パタン設定部1234に設定されている識別パタンとが一致した場合には伝送速度は1Gbpsであると判定する。
このように、この実施の形態2においては、想定される伝送速度の中で最も速い伝送速度以上の周波数のサンプリングクロックによって、時分割多重によって異なる伝送速度のデータをサンプリングしてデータに含まれる同期パタンの変化点を検出してカウントし、想定される伝送速度において同期パタンを送信する時間単位でカウント値と予め設定されている期待値である識別パタンとを比較し、カウント値と識別パタンとが一致した単位時間によってビット速度を判定するようにしているため、複数の伝送速度のデータが混在する場合でも、すべてのデータのビット速度を判定することができる。
なお、この実施の形態2においては、サンプリングクロックを1G[Hz]として説明したが、図8に示すように、伝送速度が2Gbpsのデリミタパタンを2G[Hz]のサンプリングクロックでサンプリングした場合には、サンプリングクロック16個分の時間のカウント値が「5」の場合に、2Gbpsと判定するようにすればよい。
実施の形態3.
図9を参照してこの発明の実施の形態3を説明する。先の実施の形態1では、データの変化点の間隔が、サンプリングクロックの何倍であるかによってビット速度を判定するようにした。しかしながら、入力データとサンプリングクロックの位相差や周波数差によっては、変化点の間隔内のサンプリングクロックの数が異なることが考えられる。具体的には、伝送速度が1Gbpsのデータを1G[Hz]のサンプリングクロックでサンプリングして変化点を検出した場合に、変化点の間隔が10の倍数にならない場合がある。この実施の形態3では、変化点の間隔内のサンプリングクロックの数を判定条件に許容条件を設けてビット速度を判定するものである。
この実施の形態3のビット速度判定装置が適用されるCDR機能を含む、PONシステムの構成は、先の図1に示した実施の形態1のPONシステムのOLT1のCDR部12の代わりにCDR部12bを備えている。
図9は、この実施の形態3のCDR部12bの構成を示すブロック図である。図9に示したCDR部12bは、先の図2に示した実施の形態1のCDR部12に保護条件設定部128が追加されている。先の図2に示した実施の形態1のCDR部12と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
保護条件設定部128には、エッジ間隔監視部1231がエッジの間隔内のサンプリングクロックの数によってビット速度を判定する際の判定条件からのずれを許容する許容条件が、判定する伝送速度毎に設定される。
エッジ間隔監視部1231は、エッジ検出信号から入力されるエッジ検出信号およびクロック生成部121から入力されるサンプリングクロックに基づいてデータのエッジ間隔を監視し、監視結果と保護条件設定部128に設定された各許容条件に基づいてビット速度を判定する。
つぎに、この実施の形態3のCDR部12bの動作を説明する。なお、この実施の形態3のCDR部12bと先の実施の形態1のCDR部12との相違点は、先の実施の形態1のCDR部12のエッジ間隔監視部1231は監視結果のみからビット速度を判定するのに対して、この実施の形態3のCDR部12bのエッジ間隔監視部1231は監視結果と保護条件設定部128に設定された条件とからビット速度を判定することであるので、ここではエッジ間隔監視部1231がビット速度を判定する動作のみを説明する。また、保護条件設定部128には伝送速度1Gbpsの許容条件として設定値「m1」(m1は、0または自然数)が、伝送速度2Gbpsの許容条件として設定値「m2」(m2は、0または自然数)が、伝送速度10Gbpsの許容条件として設定値「m3」(m3は、0または自然数)がそれぞれの伝送速度に対応付けて予め登録されているものとする。
エッジ間隔監視部1231は、伝送速度を判定する判定条件範囲を算出する。1G[Hz]のサンプリングクロックを用いた場合、伝送速度1Gbpsの判定条件は10の倍数10nであり、伝送速度2Gbpsの判定条件は5の倍数5nであり、伝送速度10Gbpsの判定条件は1の倍数1nである。エッジ間隔監視部1231は、伝送速度1Gbpsの判定条件範囲として「10n±m1」を算出し、伝送速度2Gbpsの判定条件範囲として「5n±m2」を算出し、伝送速度10Gbpsの判定条件範囲として「1n±m3」を算出する。エッジ間隔監視部1231は、エッジ検出信号の間隔内のサンプリングクロックの数が、算出した判定条件範囲内である場合に、当該判定条件範囲のビット速度であると判定する。たとえば、m1=2の場合、「10n±2」が1Gbpsの判定条件範囲となる。したがって、エッジ検出信号の間隔内のサンプリングクロックの数が「18」であっても伝送速度が1Gbpsであると判定される。
このようにこの実施の形態3においては、想定される伝送速度の中で最も速い伝送速度以上の周波数のサンプリングクロックによって、時分割多重によって異なる伝送速度のデータをサンプリングしてデータの変化点を検出し、検出した変化点の間隔をサンプリングクロック何個分であるのかを測定し、測定結果に基づいてデータのビット速度を判定する際の判定条件(サンプリングクロックの個数)に許容条件を設けて判定条件範囲内であれば当該判定条件のビット速度であると判定するようにしているため、入力されるデータとサンプリングクロックの位相差や周波数差が生じた場合でもビット速度を判定することができる。
実施の形態4.
図10を参照してこの実施の形態4を説明する。先の実施の形態3では、ビット速度を判定する判定条件に対して許容条件を設定し、許容条件から得られる判定条件範囲内であるか否かによってビット速度を判定するようにしたが、この実施の形態4は、先の実施の形態2で説明した同期パタンによるビット速度判定において許容条件を設定するものである。
この実施の形態4のビット速度判定装置が適用されるCDR機能を含む、PONシステムの構成は、先の図6に示した実施の形態2のPONシステムのOLT1のCDR部12aの代わりにCDR部12cを備えている。
図10は、この実施の形態4のCDR部12cの構成を示すブロック図である。図10に示したCDR部12cは、先の図6に示した実施の形態2のCDR部12aに保護条件設定部128が追加されている。先の図6に示した実施の形態2のCDR部12aと同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
保護条件設定部128には、判定部1233がエッジカウント部1232のカウント値と同期パタン設定部1234に設定されている同期パタンに基づいてビット速度を判定する際の判定条件からのずれを許容する許容条件が、判定する伝送速度毎に設定される。
判定部1233は、エッジカウント部1232から入力されるカウント値、同期パタン設定部1234に設定されている識別パタン、および保護条件設定部128に設定された各許容条件に基づいてビット速度を判定する。
つぎに、この実施の形態4のCDR部12cの動作を説明する。なお、この実施の形態4のCDR部12cと先の実施の形態2のCDR部12aとの相違点は、先の実施の形態2のCDR部12aの判定部1233はエッジカウント部1232のカウント値と同期パタン設定部1234に設定されている識別パタンとに基づいてビット速度を判定するのに対して、この実施の形態4のCDR部12cの判定部1233は、エッジカウント部1232のカウント値と同期パタン設定部1234に設定されている識別パタンと保護条件設定部128に設定されている許容条件に基づいてビット速度を判定することであるので、ここでは、判定部1233がビット速度を判定する動作のみを説明する。また、保護条件設定部128には伝送速度1Gbpsの許容条件として設定値「m4」(m4は、0または自然数)が、伝送速度2Gbpsの許容条件として設定値「m5」(m5は、0または自然数)が、伝送速度10Gbpsの許容条件として設定値「m6」(m6は、0または自然数)がそれぞれの伝送速度に対応付けて予め登録されているものとする。
判定部1233は、伝送速度を判定する判定条件範囲を算出する。先の実施の形態2で説明した同期パタン「10011101」を用いた場合、同期パタン設定部1234には識別パタンとして「5」が設定されている。判定部1233は、伝送速度1Gbpsの判定条件範囲として「5±m4」を算出し、伝送速度2Gbpsの判定条件範囲として「5±m5」を算出し、伝送速度10Gbpsの判定条件範囲として「5±m6」を算出する。
判定部1233は、エッジカウント部1232から入力されたカウント値が、算出した判定条件範囲内である場合に当該判定条件範囲の伝送速度であると判定する。たとえば、m4=1の場合、伝送速度1Gbpsの判定条件範囲は「4」〜「6」となる。よって、判定部1233は、カウント値が「4」、「5」、「6」のいずれかであれば伝送速度が1Gbpsであると判定する。
このようにこの実施の形態4においては、想定される伝送速度の中で最も速い伝送速度以上の周波数のサンプリングクロックによって、時分割多重によって異なる伝送速度のデータをサンプリングしてデータに含まれる同期パタンの変化点を検出してカウントし、想定される伝送速度において同期パタンを送信する時間単位でカウント値と予め設定されている期待値である識別パタンとを比較し、カウント値と識別パタンとが一致した単位時間によってビット速度を判定する際に、識別パタンに許容条件を設けて判定条件範囲内であれば当該判定条件のビット速度であると判定するようにしているため、伝送路劣化によるビットエラーなどが発生した場合でもビット速度を判定することができる。
実施の形態5.
図11および図12を参照してこの実施の形態5を説明する。先の実施の形態1〜4では、入力データを想定される各伝送速度で識別しておき、速度判定結果が示す伝送速度で識別したデータを選択するようにした。しかしながら、PONシステムにおいてはOLTが複数のONUを一元収容するため、異なる伝送速度のONUを混在収容する場合でも、最高速度の伝送速度で処理動作を行なう処理部が大部分となり、最高速度の伝送速度とは異なる伝送速度のデータも、最高速度の伝送速度で用いるクロックで処理されることがある。この実施の形態5は、このような場合を想定し、入力されたデータの伝送速度を最高速度の伝送速度のデータとして識別しておき、データフレームの処理の直前、すなわち上位レイヤで伝送速度に応じたデータフレームを生成するものである。
図11は、この発明におけるビット速度判定装置が適用されるCDR機能を含む、PONシステムの構成の一例を示す図である。図11に示したPONシステムは、先の図1に示した実施の形態1のPONシステムのOLT1の代わりに、OLT1aを備えている。OLT1aは、OLT1のCDR部12およびMAC処理部14の代わりに、CDR部12dおよびMAC処理部14aを備えており、CDR部12dが速度判定信号をMAC処理部14aに出力している。先の図1に示した構成部分と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図12は、図11に示したOLT1aのCDR部12d、およびMAC処理部14aの構成と、CDR部12d、SERDES部13、およびMAC処理部14aの接続を示す図である。CDR部12dは、先の図2に示した実施の形態1のCDR部12から1G識別部124および2G識別部125が削除されている。すなわち、CDR部12dは、入力された電気信号の伝送速度を意識することなく、想定される最高の伝送速度である10Gbps固定で入力された電気信号のデータを識別してSERDES部13に出力する。また、CDR部12dは、速度判定部123の判定結果、すなわち伝送速度を示す速度判定信号をMAC処理部14aに出力する。なお、先の図2に示した実施の形態1のCDR部12と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
MAC処理部14aは、データバッファ141と読み出し間隔選択部142とを備えている。データバッファ141は、SERDES部13によって直並列変換されたパラレルのデータを一時保持する。読み出し間隔選択部142は、速度判定部123から入力された速度判定信号に基づいて、データバッファ141からデータを読み出してデータフレームを生成する。
つぎに、この実施の形態5のCDR部12d、SERDES部13、およびMAC処理部14aの動作について説明する。なお、CDR部12dがビット速度を判定する動作は、先の実施の形態1のCDR部12がビット速度を判定する動作と同じであるので、ここではその詳細な説明は省略する。
データサンプリング部1221は、クロック生成部121によって生成されたサンプリングクロックを用いて光受信器11より入力されたデータをサンプリングしたサンプリングデータをエッジ検出部1222に出力する。エッジ検出部1222は、サンプリングデータのエッジを検出してエッジを検出したことを示すエッジ検出信号をエッジ間隔監視部1231に出力する。
エッジ間隔監視部1231は、エッジ検出部1222から入力されたエッジ検出信号およびクロック生成部121から入力されたサンプリングクロックに基づいてデータのエッジ間隔を監視してデータのビット速度を判定する。エッジ間隔監視部1231は、判定結果を示す速度判定信号をMAC処理部14aの読み出し間隔選択部142に出力する。
一方、10G識別部126は、光受信器11より入力されたデータを伝送速度10Gbpsとして識別したデータをSERDES部13に出力する。SERDES部13は、10G識別部126から入力されたシリアルのデータを直並列変換してパラレルのデータを生成し、生成したパラレルのデータをMAC処理部14aのデータバッファ141に出力する。
データバッファ141は、SERDES部13から入力されたパラレルのデータを一時保持する。読み出し間隔選択部142は、CDR部12dのエッジ間隔監視部1231から入力された速度判定信号に基づいてデータバッファ141からデータを読み出してデータフレームを生成する。
データバッファ141には、光受信器11から入力されたデータ、すなわち伝送速度が1Gbps、2Gbps、または10Gbpsのデータを、その伝送速度に関係なく10Gbpsとして識別されたデータが保持されている。伝送速度が1Gbpsの1ビット分の時間は伝送速度が10Gbpsの10ビット分の時間であり、伝送速度が2Gbpsの1ビット分の時間は伝送速度が10Gbpsの5ビット分の時間である。よって、伝送速度1Gbpsのデータを伝送速度10Gbpsとして識別した場合は、1ビットを10回サンプリングしたことと等価であり、伝送速度2Gbpsのデータを伝送速度10Gbpsとして識別した場合は、1ビットのデータを5回サンプリングしたことと等価である。しがたって、読み出し間隔選択部142は、速度判定信号が伝送速度が1Gbpsであることを示している場合にはデータバッファ141から10ビットおきにデータを選択して読み出し、速度判定信号が伝送速度が2Gbpsであることを示している場合にはデータバッファ141から5ビットおきにデータを選択して読み出し、速度判定信号が伝送速度が10Gbpsであることを示している場合にはデータバッファ141から1ビットずつデータを読み出してデータフレームを生成する。これにより、伝送速度に応じてデータを識別したデータフレームが生成され、MAC処理部14aは、データフレームの識別処理を行なう。
このようにこの実施の形態5においては、入力されたデータの伝送速度を最高速度の伝送速度のデータとして識別しておき、データフレームの処理の直前、すなわち上位レイヤで伝送速度に応じたデータフレームを生成するようにしているため、高速動作を必要とする各伝送速度毎の識別部を備えることなく、想定される最高速度の伝送速度の識別部のみで複数の伝送速度のデータフレームを生成することができ、回路規模や消費電力を低減することができる。
実施の形態6.
図13を用いてこの発明の実施の形態6を説明する。先の実施の形態5では、入力されるデータを想定される最高の伝送速度として識別したデータを保持しておき、入力されるデータの変化点の間隔によってビット速度を判定し、判定結果に基づいて保持したデータを所定のビットおきに読み出すことで、伝送速度に応じたデータフレームを生成するようにした。すなわち、ビット速度の判定は、先の実施の形態1のCDR部12が実現したビット判定方法を用いたが、先の実施の形態2のCDR部12aが実現した同期パタンを用いたビット速度の判定方法を用いても、先の実施の形態5と同様に、高速動作を必要とする各伝送速度毎の識別部を備えることなく、想定される最高速度の伝送速度の識別部のみで複数の伝送速度のデータフレームを生成することができ、回路規模や消費電力を低減することができるという効果を奏することができる。
具体的には、図13に示すように、先の実施の形態2のCDR部12aから1G識別部124および2G識別部125を削除したCDR部12eと、先の実施の形態5のMAC処理部14aを備え、10G識別部126によって伝送速度を10Gbps固定として識別したデータをSERDES部13に出力するとともに、判定部1233が速度判定信号を読み出し間隔選択部142に出力するようにすればよい。
なお、実施の形態1〜6では、説明を簡単にするためにNRZ方式を用いた場合を例に挙げて説明したが、伝送路符号方式はこれに限るものではなく、RZ(Return to Zero)方式やマンチェスタ符号方式などであってもかまわない。RZ方式では、1ビットのデータ「0」は1ビットあたりの信号を「L」で表し、1ビットのデータ「1」は1ビットあたりの信号を「H」から「L」と変化させて表す。また、マンチェスタ符号方式では、1ビットのデータ「0」は1ビットあたりの信号を「L」から「H」に変化させて表し、1ビットのデータ「1」は信号を「H」から「L」に変化させて表す。すなわち、NRZ方式は、1ビットの間信号は変化しないが、RZ方式やマンチェスタ符号方式は1ビットの間に信号が1回変化する(RZ方式の場合はデータ「1」のみ)。この場合、1ビット間の信号の変化を検出するために、クロック生成部121が生成するサンプリングクロックの周波数を想定される最大の伝送速度に対応する周波数の2倍以上とすればよい。たとえば、図1に示したPONシステムでは、最大の伝送速度はONU2−3の伝送速度10Gbpsである。よって、クロック生成部121は20Gbpsに対応する20G[Hz]のサンプリングクロックを生成すればよい。すなわち、クロック生成部121によって、想定される最大の伝送速度の1ビットあたりの信号の変化点を検出可能な周波数のサンプリングクロックを生成することで、回路構成を変更することなく様々な伝送路符号に対応することができる。
以上のように、本発明にかかるビット速度判定装置は、異なる伝送速度のデータが時分割多重される通信システムに有用であり、特に、PONシステムに適している。
この発明におけるビット速度判定装置が適用されるCDR機能を含む、PONシステムの構成の一例を示す図である。 図1に示したOLTのCDR部の構成を示すブロック図である。 この実施の形態1のCDR部の動作を説明するための図である。 この実施の形態1のCDR部の動作を説明するための図である。 この実施の形態2のPONシステムが用いるバースト同期パタンを含むバーストデータを説明するための図である。 この実施の形態2のCDR部の構成を示すブロック図である。 この実施の形態2のCDR部の動作を説明するための図である。 この実施の形態2のCDR部の動作を説明するための図である。 この実施の形態3のCDR部の構成を示すブロック図である。 この実施の形態4のCDR部の構成を示すブロック図である。 この発明におけるビット速度判定装置が適用されるCDR機能を含む、PONシステムの構成の一例を示す図である。 図11に示したCDR部、およびMAC処理部の構成と、CDR部、SERDES部、およびMAC処理部の接続を示す図である。 この実施の形態6のCDR部、およびMAC処理部の構成と、CDR部、SERDES部、およびMAC処理部の接続を示す図である。
符号の説明
1,1a OLT
2−1,2−2,2−3 ONU
3 光ファイバ
4 カプラ
11 光受信器
12,12a,12b,12c,12d,12e CDR部
13 SERDES部
14,14a MAC処理部
121 クロック生成部
122 変化点検出部
123,123a 速度判定部
124 1G識別部
125 2G識別部
126 10G識別部
127 選択部
128 保護条件設定部
141 データバッファ
142 読み出し間隔選択部
1221 データサンプリング部
1222 エッジ検出部
1231 エッジ間隔監視部
1232 エッジカウント部
1233 判定部
1234 同期パタン設定部

Claims (7)

  1. 複数の端末側装置と1つの伝送路によって複数対1で接続される局側装置に適用され、前記各端末側装置が時分割多重によって前記伝送路にそれぞれ異なる伝送速度で送信したデータの伝送速度に応じてビット識別するビット速度判定装置において、
    前記各端末側装置が用いる伝送速度の中で最も速い伝送速度以上の周波数のサンプリングクロックによって、前記伝送路から入力されたデータをサンプリングしてデータの変化点を検出する変化点検出手段と、
    前記変化点検出手段によって検出されたデータの変化点と前記サンプリングクロックに基づいて前記伝送路から入力されたデータのビット速度を判定する速度判定手段と、
    を備えることを特徴とするビット速度判定装置。
  2. 前記速度判定手段は、
    前記変化点検出手段によって検出されたデータの変化点の間隔を前記サンプリングクロックによって測定し、測定結果に基づいてビット速度を判定する変化点間隔監視手段、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のビット速度判定装置。
  3. 前記変化点間隔監視手段は、
    前記複数の端末側装置の伝送速度と前記サンプリングクロックの周波数に基づいて予め設定されたそれぞれの伝送速度に応じた判定条件と前記測定結果とが一致した場合に、前記入力されたデータのビット速度が当該伝送速度であると判定すること、
    を特徴とする請求項2に記載のビット速度判定装置。
  4. 前記判定条件の許容条件が設定される保護条件設定手段、
    をさらに備え、
    前記変化点間隔監視手段は、
    前記測定結果が前記判定条件および許容条件から求めた判定条件範囲内である場合に、前記入力されたデータのビット速度が当該伝送速度であると判定すること、
    を特徴とする請求項3に記載のビット速度判定装置。
  5. 前記速度判定手段は、
    前記変化点検出手段によって検出されたデータの変化点をカウントする変化点カウント手段と、
    前記複数の端末側装置が、送信データに含ませる予め定められた同期パタンの変化点の数を示す識別パタンが予め設定される同期パタン設定手段と、
    前記複数の端末側装置の伝送速度で前記同期パタンが入力される時間単位で前記変化点カウント手段のカウント値と、前記同期パタン設定手段に設定されている識別パタンとに基づいてビット速度を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のビット速度判定装置。
  6. 前記判定手段は、
    前記変化点カウント手段と前記同期パタン設定手段に設定されている識別パタンとが一致した単位時間によってビット速度を判定すること、
    を特徴とする請求項5に記載のビット速度判定装置。
  7. 前記識別パタンの許容条件が設定される保護条件設定手段、
    をさらに備え、
    前記判定手段は、
    前記カウント値が前記識別パタンおよび許容条件から求めた判定条件範囲内である場合に、前記入力されたデータのビット速度が前記単位時間に対応する伝送速度であると判定すること、
    を特徴とする請求項6に記載のビット速度判定装置。
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