JP2008013932A - 車両用ドアラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各部品の配置を改良することによって小型化を可能にした車両用ドアラッチ装置を提供する。
【解決手段】ハウジング15における境界線L2の一側方側に、ラチェット11をヒンジ軸の軸線方向C及びストライカの進入方向Bに対してほぼ直角な方向を向くラチェット枢軸21により枢支するとともに、ウォームホイール19をラチェット枢軸21と平行なウォームホイール枢軸22により枢支する。ハウジング15における境界線L2の他側方側に、ラッチ10をラチェット枢軸21と平行なラッチ枢軸20によりラチェット11に対峙する位置に枢支するとともに、モータ17をウォームホイール19に対峙する位置にあって、回転軸171の軸線L3が、ラチェット枢軸21の軸線方向から見た正面視で、ラチェット枢軸21とウォームホイール枢軸22との間を通り、かつ境界線L2に対して斜めに交差するように配置する。オープンレバー14は、ウォーム18を跨いで、その端部に設けたギヤ部141がウォームホイール19に設けた小歯車192に噛合する。
【選択図】図10

Description

本発明は、車体にヒンジ軸回りに開閉可能に支持される開閉体を閉鎖位置に保持可能な車両用ドアラッチ装置に関する。
車体のルーフ後部にヒンジ軸回りに上下方向へ開閉可能に枢支されるバックドアを閉鎖位置に保持するドアラッチ装置においては、バックドアに取り付けられるとともに、車体側に設けられたストライカに噛合することによりバックドアを閉鎖位置に保持する噛合部と、モータの動力により、噛合部とストライカとの噛合を解除して、バックドアの開扉を可能とする駆動部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
噛合部は、ストライカと係合可能なラッチと、このラッチと係合することにより、ラッチのドア開方向への回動を阻止するラチェット(ロッキングプレート)とを含む。駆動部は、モータと、その回転軸に設けられたウォームと、このウォームと噛合するウォームホイールと、ウォームホイールに従動するオープンレバーとを含み、モータの動力により、オープンレバーを揺動させて、ラチェットをラッチから離脱するリリース方向へ回動させることによって、ラッチとストライカと噛合を解除して、バックドアの開扉を可能にする。
特開2005−68722号公報
上記特許文献1に記載されているドアラッチ装置においては、モータがその回転軸を上下方向に向くように配置され、またオープンレバーも上下方向を向いて配置されて、その上端の歯部が小ギヤと噛合するとともに、下端がラチェットに連係しているため、左右寸法は小さくなる反面、上下寸法が大となる問題がある。そのため、バックドアにおけるインナパネルとアウタパネルとの間に、駆動部を収容するための上下方向の大きな空間を確保しなければならず、バックドア設計時の自由度が小さくなる。
本発明は、上述のような従来の課題に鑑み、各部品の配置を改良することによって小型化を可能にした車両用ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)車体にヒンジ軸回りに開閉可能に支持される開閉体を閉鎖位置に保持可能な車両用ドアラッチ装置において、前記車体または前記開閉体のいずれか一方の取付面に、締結手段をもって、ヒンジ軸線方向へ互いに所定量離間する両側の被取付部が締結固定され、前記いずれか他方に設けられるストライカが進入可能なストライカ進入溝を有するベース手段と、前記ストライカ進入溝に進入した前記ストライカと係合可能なラッチと、前記ラッチに係合してその回動を阻止するラチェットと、所定の操作スイッチにより駆動可能なモータと、前記モータの回転軸に設けたウォームに噛合して回転可能なウォームホイールと、該ウォームホイールに噛合して揺動することにより前記ラチェットを前記ラッチから離脱するリリース方向へ回動させるオープンレバーを備え、前記ベース手段における前記ストライカ進入溝を前記ストライカの進入方向と平行に通る境界線の一側方側に、前記ラチェットを前記ヒンジ軸の軸線方向及び前記ストライカの進入方向に対してほぼ直角な方向を向くラチェット枢軸により枢支するとともに、前記ウォームホイールを前記ラチェット枢軸と平行なウォームホイール枢軸により枢支し、前記境界線の他側方側に、前記ラッチを前記ラチェット枢軸と平行なラッチ枢軸により前記ラチェットに対峙する位置に枢支するとともに、前記モータを前記ウォームホイールに対峙する位置にあって、前記回転軸の軸線が、前記ラッチ枢軸の軸線方向から見た正面視で、前記ラチェット枢軸と前記ウォームホイール枢軸との間を通り、かつ前記境界線に対して斜めに交差するように配置し、前記オープンレバーは、前記ウォームを跨いで、その端部に設けたギヤ部が前記ウォームホイールに設けた小歯車に噛合する。
(2)上記(1)項において、前記オープンレバーを、前記ラチェット枢軸に前記ラチェットと独立して揺動し得るように枢支し、前記ラチェットを前記ラッチに係合する係合方向へ付勢するスプリングを、前記正面視で、前記ラッチと前記モータと間のスペースに配置する。
(3)上記(2)項において、前記スプリングをねじりコイルばねにより形成し、そのコイル部を前記ベース手段の前記ラチェット及びオープンレバーの作動領域外に支持し、一端部を前記ベース手段に固定し、他端部を前記ラチェットに掛止する。
(4)上記(2)または(3)項において、前記スプリングの前記他端部を、前記ラチェットに前記ラチェット枢軸の軸線方向に対して係合するように掛止する。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、前記ラッチの回動位置を検出する回動位置検出センサを、前記正面視で、前記ラッチと前記モータとの間のスペースに配置する。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、前記ベース手段に、前記ウォームの先端部の全周を回転可能に支持するラジアル軸受部を一体的に設ける。
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、前記ラッチと前記ストライカとの噛合部分を、前記ストライカ進入方向から見た平面視で、前記両側の被取付部における前記締結手段の中心同士を結ぶ直線にほぼ一致させる。
(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、前記ラッチと前記ラチェットとの係合部分を、前記ストライカ進入方向から見た平面視で、前記両側の被取付部における前記締結手段の中心同士を結ぶ直線上にほぼ一致させる。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、ラッチ、ラチェット、モータ、ウォームホイール及びオープンレバーをそれぞれ最適な位置に集約して配置することができ、ストライカ進入方向及びヒンジ軸線方向の寸法を小さくすることができ、さらに、枢軸方向の厚さを薄くして、ドアラッチ装置全体の小型化を図ることができる。特に、モータをその回転軸の軸線方向が境界線に対して斜めに交差し、かつラチェット枢軸とウォームホイール枢軸の間を通るように配置したことによって、モータを狭いスペースに効果的に配置することができる。
請求項2記載の発明によると、モータを傾けて配置したことによって生成されるモータとラッチとの間のスペースを、スプリングの取り付けスペースとして有効的に活用することができ、より小型化を図ることができる。
請求項3記載の発明によると、スプリングのコイル部が、ラチェット及びオープンレバーに対して枢軸方向に重合することがないので、枢軸方向の厚さを薄くすることができる。
請求項4記載の発明によると、スプリングの他端部をラチェットに確実に掛止させることができる。
請求項5記載の発明によると、モータを傾けて配置したことによって生成されるモータとラッチとの間のスペースを、回動位置検出センサの取り付けスペースとして有効的に活用することができ、より小型化を図ることができる。
請求項6記載の発明によると、他の押さえ部材等を用いないで、ウォームのラジアル方向のがた付きを抑止することができる。
請求項7記載の発明によると、ラッチとストライカとの間に作用する開き方向の荷重を、締結手段が効果的に受け止めて、取付面及びベース手段の被取付部の変形を最小限に抑止して強度向上を図ることができる。
請求項8記載の発明によると、ラッチとラチェットとの係合部分を、ストライカ進入方向から見た平面視で、両側の被取付部における締結手段の中心同士を結ぶ直線上にほぼ一致させることによって、より強度向上を図ることができる。
以下、本発明に係わる一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用したバックドアの下部の縦断側面図、図2は、車両の後方から見たラッチ装置の正面図、図3は、車両の前方から見たラッチ装置の裏面図、図4は、本発明に係わるラッチ装置の分解斜視図、図5は、斜め後方から見たラッチ装置の斜視図、図6は、斜め前方から見たラッチ装置の斜視図、図7は、図2におけるVII−VII線に沿う横断面図、図8は、図3におけるVIII−VIIIに沿う横断面図、図9は、図3におけるIX−IX線に沿う横断面図、図10、11は、ベースプレート、カバーを外した状態のラッチ装置の正面図、図12は、要部の拡大裏面図、図13は、要部の拡大正面図、図14は、ベースプレート、カバーを外した状態のラッチ装置の斜視図、図15は、ベースプレートを外した状態のラッチ装置の斜視図、図16は、ハウジングを外した状態のラッチ装置の斜視図である。
以下の説明においては、図1における左方を車両の「前方」とし、右方を車両の「後方」とし、図2における図面奥、図3における図面手前をラッチ装置の「前方」とし、図2における図面手前、図3における図面奥をラッチ装置の「後方」とする。
図1〜3に示すように、ラッチ装置(1)は、車体(2)のルーフ後部に左右方向を向くヒンジ軸(図示略)回りに上下方向へ開閉可能に支持される開閉体をなすバックドア(3)を閉鎖位置に保持する噛合部(6)及びこの噛合部(6)を解除作動させるための駆動部(7)を備え、バックドア(3)のインナパネル(31)の下部に、噛合部(6)がバックドア(3)から露出し、かつ駆動部(7)がバックドア(3)の内部に収容されるように装着される。
なお、図1に示すラッチ装置(1)の取付例では、これを斜め上下方向に傾斜させて取付けているが、バックドア(3)の形状や閉止方向、後述のストライカ(4)の取付位置等によっては、例えば上下方向を向くように取付ける場合もある。
噛合部(6)は、車体(2)に固着された側面視ほぼ倒立U字型のストライカ(4)の係合杆(41)に噛合することによって、バックドア(3)をほぼ垂直状態の閉鎖位置(図1参照)に保持する。また、バックドア(3)のインナパネル(31)から突出する噛合部(6)の外側は、見栄え向上を図るための合成樹脂製のカバー(61)により覆われる。なお、図面の説明の便宜上、カバー(61)は、図1、2、4及び図7のみに示し、他の図については省略する。
図4に示すように、噛合部(6)は、バックドア(3)のインナパネル(31)に固定されるベース手段をなす金属製のベースプレート(8)と、後述のハウジング(15)の下部と、金属製のバックプレート(9)と、ストライカ(4)と噛合可能なラッチ(10)と、ラッチ(10)に係合可能なラチェット(11)と、ラッチ(10)をオープン方向(図2、10及び図11において時計方向)へ付勢するラッチ用スプリング(12)と、ラチェット(11)を係合方向(図2、10及び図11において反時計方向)へ付勢するラチェット用スプリング(13)と、ラチェット(11)をリリース方向(図2、10及び図11において時計方向)へ作動可能なオープンレバー(14)と、ラッチ(10)の回動位置を検出する回動位置検出センサ(23)を含む。
駆動部(7)は、ベース手段をなす合成樹脂製のハウジング(15)の上部と、ハウジング(15)の上部後面を閉塞する合成樹脂製のカバー(16)と、モータ(17)と、モータ(17)の回転軸(171)に固着されたウォーム(18)と、ウォーム(18)に噛合するウォームホイール(19)を含む。
ベースプレート(8)は、バックドア(3)のインナパネル(31)から突出する基部(83)の上部に設けられた左右の被取付部(81)(82)が、後述のボルト(5)及びボルト(5)が螺合する雌ねじ部(81a)(81b)(82a)を含む締結手段によりインナパネル(31)の下部の取付面(バックドア(3)の開閉方向(A)(図1参照)に対して直交する面)(32)に締結されることにより、バックドア(3)に固定される。基部(83)の中央下部には、バックドア(3)の閉鎖時に、ストライカ(4)が進入するストライカ進入溝(84)がストライカ進入方向(B)(バックドア(3)の閉方向に相対する方向)に沿って設けられている。
左右の被取付部(81)(82)は、バックドア(3)の開閉方向(A)に直交する平面を有し、かつ左右方向、すなわちヒンジ軸のヒンジ軸線方向(C)に沿って互いに所定量離れるように形成される。左右の被取付部(81)(82)には、バックドア(3)の開閉方向(A)、すなわちバックドア(3)の取付面(32)及び被取付部(81)(82)の平面に直交する方向を向くボルト(5)が螺合する雌ねじ部(81a)(81b)(82a)が設けられている。
ドアラッチ装置(1)をバックドア(3)に固定するには、ベースプレート(8)の左右の被取付部(81)(82)をバックドア(3)の内部からインナパネル(31)の取付面(32)に当てた状態で、ボルト(5)をインナパネル(31)の取付面(32)に設けた取付孔(図示略)に差し込んで、各雌ねじ部(81a)(81b)(82a)に螺合して左右の被取付部(81)(82)をインナパネル(31)の取付面(32)に締結する。
主に図7、図8に示すように、左側(図8においては右側)の被取付部(81)は、右側(図8においては左側)の被取付部(82)より大きく形成される。左側の被取付部(81)には、2個の雌ねじ部(81a)(81b)が設けられ、右側の被取付部(82)には、左側の被取付部(81)より少ない1個の雌ねじ部(82a)が設けられる。
なお、本実施例においては、左側の被取付部(81)の雌ねじ部の数を、右側の被取付部(82)の雌ねじ部の数より多くしているが、本発明は、これに特定されるものではなく、左右の被取付部(81)(82)のそれぞれの雌ねじ部の数を同じにしても良い。また、図4に2点鎖線で示すように、ベースプレート(8)における左右の被取付部(81)(82)を繋ぐ部分(87)に上方へ向く折曲片(88)を設けても良い。この折曲片(88)を設けることにより、ベースプレート(8)の剛性をより向上させることができる。また、被取付部(82)を、被取付部(81)より小さく形成しているが、被取付部(81)と同等の大きさにした場合には、ベースプレート(8)の剛性をより向上させることができる。
図7、8に示すように、左側の被取付部(81)の雌ねじ部(81a)及び右側の被取付部(82)の雌ねじ部(82a)は、ストライカ進入方向(B)から見た平面視で、それらの中心同士、すなわち左右の被取付部(81)(82)における締結手段の中心同士を結ぶ直線(L1)がヒンジ軸線方向(C)と平行になるように位置設定される。左側の被取付部(81)の雌ねじ部(81b)は、直線(L1)から前方へ所定量オフセットした位置に設定される。
なお、本実施例における締結手段は、左右の被取付部(81)(82)に設けた雌ねじ部(81a)(81b)(82a)及び雌ねじ部(81a)(81b)(82a)に螺合するボルト(5)を含むものとするが、本発明は、これに特定されるものではない。例えば、締結手段を、左右の被取付部(81)(82)に溶接により固着したウェルドボルト及びこのウェルドボルトに螺合するナットを含むもの、左右の被取付部(81)(82)に溶接により固着したウェルドナット及びこのウェルドナットに螺合するボルトを含むもの、または、被取付部(81)(82)に設けた孔部及び孔部に螺合するタッピングスクリューを含むもの、或いは、インナパネル(31)の取付面(32)に溶接により固着したウェルドボルト及び被取付部(81)(82)に設けた取付孔に挿入されるウェルドボルトに螺合するナットを含むものとしても良い。
ベースプレート(8)の基部(83)の両側部には、各被取付部(81)(82)に連なり、かつ基部(83)の面に対してほぼ直角に前方へ折曲した左右の側片(85)(85)が設けられている。この左右の側片(85)は、基部(83)の剛性を高める効果を有する。
ハウジング(15)は、下部後面がベースプレート(8)の基部(83)に対向し、かつベースプレート(8)の左右の側片(85)(85)間に嵌合するように、ベースプレート(8)の前面に固定される。
ハウジング(15)の中央下部には、ベースプレート(8)のストライカ進入溝(84)に対して前後に重合するストライカ進入溝(151)が形成されている。ハウジング(15)の後面における同一平面には、ラッチ(10)が組み付けられるラッチ組付け領域部(152)と、ラチェット(11)が組み付けられるラチェット組付け領域部(153)と、モータ(17)が組み付けられるモータ組付け領域部(154)と、ウォームホイール(19)が組み付けられるウォームホイール組付け領域部(155)と、ラチェット用スプリング(13)及び回動位置検出センサ(23)が組み付けられるスプリング組付け領域部(156)が形成される。
ラッチ組付け領域部(152)は、ハウジング(15)の左側下部に形成される。モータ組付け領域部(154)は、ラッチ組付け領域部(152)の上方に形成される。ラチェット組付け領域部(153)は、ハウジング(15)の右側下部、すなわちラッチ組付け領域部(152)の右方に形成される。ウォームホイール組付け領域部(155)は、ラチェット組付け領域部(153)の上方、すなわちモータ組付け領域部(154)の右方に形成される。なお、スプリング組付け領域部(156)は、モータ(17)を後述のように傾けて配置することによって生成され、モータ(17)とラッチ(10)との間にあって、正面視で、ほぼ三角形状に形成される。
主に図10、11に示すように、各ストライカ進入溝(84)(151)をストライカ進入方向(B)に沿って通る直線を境界線(L2)とし、ベースプレート(8)及びハウジング(15)における境界線(L2)の左側(一側方側)を第1領域部側(15A)とし、また、同じく右側(他側方側)を第2領域部側(15B)とした場合、第1領域部側(15A)は、ラッチ組付け領域部(152)と、モータ組付け領域部(154)と、スプリング組付け領域部(156)と、2本のボルト(5)によりバックドア(3)の取付面(32)に固定される左側の被取付部(81)を含む。第2領域部側(15B)は、ラチェット組付け領域部(153)と、ウォームホイール組付け領域部(155)と、1本のボルト(5)によりバックドア(3)の取付面(32)に固定される右側の被取付部(82)を含む。
ラッチ(10)が配置される第1領域部側(15A)に設けられる左側の取付片(81)を、2本のボルト(5)によりバックドア(3)の取付面(32)に締結固定することにより、左側の取付片(81)を取付面(32)に強固に固定することができる。また、左側の取付片(81)をバックドア(3)の取付面(32)に固定するボルト(5)を、ラチェット(11)が配置される第2領域部側(15B)に設けられる右側の被取付部(82)を取付面(32)に固定するボルト(5)の数より多くしたことにより、荷重が作用しやすい第1領域部側(15A)の左側の被取付部(81)を強固に取付面(32)に固定することができる。
ハウジング(15)におけるラチェット組付け領域部(153)とウォームホイール組付け領域部(155)との間には、ウォーム(18)の先端部の全周を回転可能に支持するラジアル軸受部(157)が一体的に形成されている。主に図9、13に示すように、ラジアル軸受部(157)は、ウォーム(18)の先端部が遊嵌する凹部(157a)と、凹部(157a)に対して斜め方向に対向する押さえ部(157b)とを含む。ハウジング(15)における押さえ部(157b)に対向する面には、押さえ部(157b)を合成樹脂成型する際、型抜きのための抜き孔(157c)(図9参照)が設けられている。
ウォーム(18)の先端部は、凹部(157a)と押さえ部(157b)との間に軸線方向に差し込まれることによって、ラジアル軸受部(157)に回転可能に支持される。このようにウォーム(18)の先端部をラジアル方向に支持することにより、ウォーム(18)のラジアル方向のがた付きを抑止することができる。この結果、後述のように、オープンレバー(14)とウォーム(18)とが互いに交差するような位置関係で各部品を配置した場合、オープンレバー(14)が邪魔して、カバー(16)の一部によって、ウォーム(18)の先端部をラジアル方向に押さえることができない状態にあっても、凹部(157a)と押さえ部(157b)とによってウォーム(18)の先端部をラジアル方向のガタ付きを抑止して、回転可能に支持することができる。
バックプレート(9)は、ハウジング(15)の前面下部に固定され、ハウジング(15)と共にベースプレート(8)に固定されることにより、ベースプレート(8)の左右の側片(85)(85)間に嵌り込んだ状態で、その両側部に設けられた側方へ突出する左右の張出部(92)(92)が、ベースプレート(8)の左右の側片(85)の前縁に設けられた凹部(86)に上下方向(ストライカ進退方向(ストライカ進入方向(B)とその反対方向))に係合可能に配置される。バックプレート(9)の下部には、ハウジング(15)のストライカ進入溝(151)の両側縁に設けられたフランジ部(151a)が嵌合するストライカ進入溝(91)が設けられている。
バックプレート(9)の上部、すなわちストライカ進入溝(91)より上側(奥側)には、枢軸方向(D)から見た正面視で、ストライカ進入溝(91)の延長線(境界線(L2)と同一)と交差するように、ヒンジ軸線方向(C)に沿って延設されて、前方(枢軸方向(D))へほぼ直角に折曲したフランジ部(93)が設けられている。フランジ部(93)の前端には、上方へほぼ直角に折曲した押え片(94)が設けられている。
フランジ部(93)は、バックプレート(9)におけるストライカ進入溝(91)の奥部周辺の剛性を高める効果を有するとともに、主に、図3、6及び図8に示すように、ベースプレート(8)の左右の側片(85)(85)間に嵌り込んで、その左右(ヒンジ軸線方向(C))の両側縁がベースプレート(8)の左右の側片(85)(85)の内面に当接または近接している。
ラッチ装置(1)に対して、ベースプレート(8)及びバックプレート(9)等に変形を生じさせるような開方向の荷重が作用した場合、バックプレート(9)におけるフランジ部(93)の両側縁と、ベースプレート(8)における両側片(85)(85)との内面同士が互いに当接し合うことによって、ラッチ(10)とラチェット(11)の噛合が外れやすくなるような、バックプレート(9)及びベースプレート(8)の変形を効果的に抑止して、ラッチ(10)とラチェット(11)との噛合強度を向上させることができる。また、フランジ部(93)を設けたことにより、枢軸方向(D)(バックプレート(9)の板厚方向)の変形を抑止して、ラッチ(10)とラチェット(11)との噛合強度を向上させることができる。
また、バックプレート(9)の張出部(92)が、ベースプレート(8)の凹部(86)に対して上下方向に係合して、バックプレート(9)とベースプレート(8)とが互いに上下方向へずれるような変形を抑止することができる。この結果、ラッチ(10)及びラチェット(11)を支持するためのベースプレート(8)及びバックプレート(9)の変形を最小限に押させることができ、ラッチ(10)とラチェット(11)との噛合強度を向上させることができる。
押え片(94)は、その後面がハウジング(15)の前面に当接して、そのほぼ中央部に穿設された孔部(95)がハウジング(15)の上部前面に突設された突部(158)に係合することにより、ハウジング(15)の前部を補強する。
ラッチ(10)は、バックドア(3)の開閉方向(A)に対してほぼ直角な方向、すなわちストライカ進入方向(B)及びヒンジ軸線方向(C)に対してほぼ直角な枢軸方向(D)を向く段付きのラッチ枢軸(20)をもって、ベースプレート(8)の基部(83)とハウジング(15)の下部との間におけるラッチ組付け領域部(152)に枢支され、バックドア(3)の開扉時に、ストライカ(4)から離脱したオープン位置(図11参照)にあり、バックドア(3)の閉鎖時に、各ストライカ進入溝(84)(91)(151)に進入したストライカ(4)の係合杆(41)に係合することにより、ラッチ枢軸(20)に巻装されたラッチ用スプリング(12)の付勢力に抗して、オープン位置から図11において反時計方向へほぼ90度回動したフルラッチ位置(図10参照)に回動する。
ラチェット(11)は、ラッチ枢軸(20)と平行なラチェット枢軸(21)をもって、ベースプレート(8)の基部(83)とハウジング(15)の下部との間におけるラチェット組付け領域部(153)に枢支され、バックドア(3)の閉鎖時に、ラチェット用スプリング(13)の付勢力により、図10に示すように、その爪部(111)が、ラッチ(10)の外周に設けた爪部(101)に係合してラッチ(10)のオープン方向への回動を阻止してバックドア(3)を閉鎖位置に保持し、また、ラチェット用スプリング(13)の付勢力に抗して、図11に示すリリース位置に回動することにより、ラッチ(10)のオープン方向への回動を自由にして、バックドア(3)の開扉を可能にする。ラチェット(11)が係合位置にあるときは、ラチェット(11)の下端部が、ハウジング(15)に嵌め込まれたゴム等により形成されるストッパ(25)に当接している。
ラチェット(11)の上端部には、後述のようにスプリング組付け領域部(156)に組み付けられるラチェット用スプリング(13)の他端部(132)が前後方向(枢軸方向(D))に係合可能な掛止部(113)が設けられている。ラチェット(11)の上部には、ハウジング(15)に設けた開口部(150)を通して車室内に露呈するエマージェンシ操作部(112)が一体的に設けられている。
エマージェンシ操作部(112)の外周には、ゴム等により形成される弾性部材(24)が外嵌されている。この弾性部材(24)は、オープンレバー(14)がエマージェンシ操作部(112)に当接する際の打音を緩和する。さらには、弾性部材(24)を外嵌することにより、ラチェット(11)の回動を規制するストッパ(25)の役割を兼ねることも可能である。なお、弾性部材(24)は、モールド樹脂成型加工をもって、ラチェット(11)に一体的に形成しても良い。
バックドア(3)が閉鎖位置にあるとき、後述のように、モータ(17)の動力によりオープンレバー(14)をリリース作動させることによって、オープンレバー(14)の側部が、弾性部材を介してエマージェンシ操作部(112)に当接して、ラチェット(11)をリリース作動させることができる。また、電気系統またはその他の故障等によって、モータ(17)の動力によりラチェット(11)をリリース作動させることが不能になった非常時には、バックドア(3)のトリム等を外すことなく、車室内に露呈するエマージェンシ操作部(112)を車室内から簡単に手動操作することによって、ラチェット(11)をリリース作動させて、ラチェット(11)とラッチ(10)との係合を解除してバックドア(3)を迅速に開けることができる。
エマージェンシ操作部(112)は、前述のように、オープンレバー(14)のリリース作動をラチェット(11)に伝達する伝達機能と非常時における操作機能との2つの機能を有することにより、ラチェット(11)の形状を簡単にして、構成の簡素化を図ることができる。また、エマージェンシ操作部(112)は、バックプレート(9)のフランジ部(93)より車室内側へ突出しないように設定される。これにより、車室内に積んだ荷物等がエマージェンシ操作部(112)に直接、当たって、エマージェンシ操作部(112)が誤って操作されるような事態を確実に防止することができる。
また、エマージェンシ操作部(112)には、ドライバー等の棒状の工具が差し込み可能な凹部(112a)を設けている。これにより、非常時に、工具をエマージェンシ操作部(112)の凹部(112a)に差し込むことによって、ラチェット(11)を簡単にリリース作動させることができる。
ラッチ枢軸(20)、ラチェット枢軸(21)は、ベースプレート(8)、ハウジング(15)及びバックプレート(9)を貫通して、その前端をバックプレート(9)にカシメ、また、同じく後端をベースプレート(8)にカシメる。これにより、ハウジング(15)がベースプレート(8)とバックプレート(9)との間に挾持された状態で、ベースプレート(8)、ハウジング(15)及びバックプレート(9)が互いに固定される。
図7に示すように、ラッチ(10)のストライカ(4)に噛合するストライカ噛合部分(E)は、ストライカ進入方向(B)から見た平面視で、左右の被取付部(81)(82)に設けた雌ねじ孔(81a)(82a)の中心同士を結んだ直線(L1)に一致するように設定される。さらに、好ましくは、図8に示すように、ラッチ(10)の爪部(101)とラチェット(11)の爪部(111)とが係合する係合部分(F)も、ストライカ進入方向(B)から見た平面視で、直線(L1)に一致するように設定される。
上述により、バックドア(3)の閉鎖時に、ラッチ装置(1)とストライカ(4)との間に開き方向の荷重が作用した場合、ラッチ(10)及びラチェット(11)を介して、ベースプレート(8)とバックドア(3)との締結部分に作用する荷重(W)は、雌ねじ部(81a)(82a)に螺合したボルト(5)に真直ぐに作用する。この結果、バックドア(3)におけるインナパネル(31)の取付面(32)及びベースプレート(8)の被取付部(81)(82)の変形を最小限に抑止することができ、ラッチ装置(1)の強度向上を図ることができる。
例えば、ベースプレート(8)とバックドア(3)との締結部分に作用する荷重(W)が、ボルト(5)に対して斜め方向から作用したり、直線(L1)に対してオフセットした位置に作用したりすると、バックドア(3)におけるインナパネル(31)の取付面(32)及びベースプレート(8)の被取付部(81)(82)が傾くように変形し、強度低下を招く原因となる。
ウォームホイール(19)は、ラッチ枢軸(20)と平行なウォームホイール枢軸(22)をもって、ハウジング(15)の上部とカバー(16)との間のウォームホイール組付け領域部(155)に枢支され、ウォームホイール枢軸(22)に巻装されたスプリング(図示略)により中立位置に常時付勢されている。
主に図10、11に示すように、モータ(17)は、ハウジング(15)の上部とカバー(16)との間におけるモータ組付け領域部(154)に、その回転軸(171)の先端部が右斜め下方に向くように配置される。すなわち、モータ(17)の回転軸(171)の軸線(L3)が、正面視で、ラチェット枢軸(21)とウォームホイール枢軸(22)との間を通り、かつ境界線(L2)に対して斜めに交差するように、モータ(17)は、斜めに配置される。
ウォーム(18)は、ラチェット(11)の上部に対向するウォームホイール(19)の外周面に設けられたギヤ部(191)に可逆転可能に噛合し、モータ(17)の動力により回転することによって、ウォームホイール(19)を待機位置からリリース方向(図10、11及び図13において反時計方向)へ回転させる。ウォームホイール(19)は、リリース方向へ回動して、回動位置検出センサ(23)がラッチ(10)のオープン位置を検出してモータ(17)が停止すると、スプリングの付勢力により、再び中立位置に復帰して停止する。
オープンレバー(14)は、下部がラチェット(11)と同軸のラチェット枢軸(21)によりラチェット(11)と独立して揺動可能に枢支されるとともに、ウォーム(18)を跨いで回転軸(171)の軸線(L3)に交差するように上方へ延出し、その上縁に設けられたセクタギヤ部(141)がウォームホイール(19)に設けられた小歯車(192)に噛合する。
バックドア(3)が閉鎖位置あるとき、ウォームホイール(19)がモータ(17)の動力により中立位置からリリース方向へ回動すると、オープンレバー(14)は、待機位置(図10参照)からリリース方向(図10において時計方向)へ揺動してリリース位置(図11参照)に移動する。これに伴い、オープンレバー(14)の側縁が、ラチェット(11)のエマージェンシ操作部(112)の外周面に外嵌された弾性部材(24)を介して、エマージェンシ操作部(112)に当接することによって、ラチェット(11)は、係合位置からリリース位置に揺動する。すなわち、バックドア(3)の閉鎖時に、バックドア(3)の外面に設けた操作スイッチ(図示略)の操作をもって、モータ(17)を駆動させると、このモータ(17)の動力がオープンレバー(14)及びエマージェンシ操作部(112)を介してラチェット(11)に伝達され、ラチェット(11)がリリース作動して、バックドア(3)を開くことができる。
バックドア(3)が開くと、モータ(17)の回転が停止する。これにより、ウォームホイール(19)が中立位置に復帰することに伴って、オープンレバー(14)も待機位置に復帰する。
オープンレバー(14)が待機位置、ラチェット(11)が係合位置にあるときには、オープンレバー(14)の側縁が、ラチェット(11)のエマージェンシ操作部(112)に外嵌した弾性部材(24)に当接している。これにより、オープンレバー(14)のセクタギヤ部(141)とウォームホイール(19)の小歯車(192)の噛合のバックラッシュによる、オープンレバー(14)のガタ付きを抑止する。
ラチェット用スプリング(13)は、ねじコイルばねにより形成され、そのコイル部(131)がスプリング組付け領域部(156)に設けられた軸部(159a)に巻装支持され、一端部が軸部(159a)の近傍に設けられた係止部(159b)に固定され、他端部(遊端部)(132)がラチェット(11)の掛止部(113)に前後方向(枢軸方向(D))に係合するように掛止されることによって、ラチェット(11)に対して係合方向の付勢力を付与する。なお、コイル部(131)は、ラチェット(11)及びオープンレバー(14)に干渉することがないように、ラチェット(11)及びオープンレバー(14)の作動領域外に配置される。
上述のように各部品を配置することにより、ラッチ(10)、ラチェット(11)、モータ(17)、ウォームホイール(19)及びオープンレバー(14)をそれぞれ最適な位置に集約して配置することができるため、ストライカ進入方向(B)及びヒンジ軸線方向(C)の寸法を小さくすることができ、また、枢軸方向(D)の厚さも薄くして、ラッチ装置(1)全体の小型化を図ることができる。特に、モータ(17)をモータ組付け領域部(154)に傾けて配置したことによって、モータ(17)とラッチ(10)との間に生成されるスプリング組付け領域部(156)に、ラチェット用スプリング(13)を簡単に組み付けることができるとともに、モータ(17)とラッチ(10)との間のスペースを、ラチェット用スプリング(13)の取り付けスペースとして有効的に活用することができ、ラッチ装置(1)の小型化を図ることができる。
また、ラチェット用スプリング(13)がラチェット(11)及びオープンレバー(14)に対して枢軸方向(D)に重合することがないため、ラッチ装置(1)の枢軸方向の寸法を薄くすることができる。さらには、ラチェット用スプリング(13)の他端部(132)を、ラチェット(11)の掛止部(113)に前後方向(枢軸方向(D))に係合するように掛止させたことによって、ラチェット用スプリング(13)の他端部(132)をラチェット(11)に確実に掛止させることができる。
回動位置検出センサ(23)は、スプリング組付け領域部(156)に配置され、その検出片(231)がラッチ(10)の外周面に摺接することによって、ラッチ(10)の回動位置を検出する。
次に、ラッチ装置(1)の組立て要領について説明する。
先ず、バックプレート(9)にラッチ枢軸(20)、ラチェット枢軸(21)の前端部をカシメ固定した後、バックプレート(9)をハウジング(15)の前面に当てて、ラッチ枢軸(20)、ラチェット枢軸(21)をハウジング(15)の後面側に突出させる。この状態で、図14に示すように、ハウジング(15)に、ラッチ(10)、ラチェット(11)、ラッチ用スプリング(12)、ラチェット用スプリング(13)、オープンレバー(14)、モータ(17)、ウォームホイール(19)及び回動位置センサ(23)等の部品を組み付けた後、図15に示すように、ハウジング(15)の上部後面をカバー(16)により閉塞する。次いで、ハウジング(15)の下部後面に、ベースプレート(8)を取り付け、ベースプレート(8)から突出するラッチ枢軸(20)、ラチェット枢軸(21)の後端部をカシメ固定することにより、ラッチ装置(1)の組立てが完了する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(i)ラッチ装置(1)を、バックドア(3)以外の開閉体、例えば、車体に上下方向を向くヒンジ軸回りに開閉可能に支持されるサイドドアに適用する。
(ii)ラッチ装置(1)を車体側に取り付け、ストライカ(4)を開閉体側に設ける。
(iii)ベースプレート(8)とハウジング(15)とを一体的に形成する。または、ハウジング(15)とバックプレート(9)とを一体的に形成する。
本発明を適用したバックドアの下部の縦断側面図である。 車両の後方から見たラッチ装置の正面図である。 車両の前方から見たラッチ装置の裏面図である。 本発明に係わるラッチ装置の分解斜視図である。 斜め後方から見たラッチ装置の斜視図である。 斜め前方から見たラッチ装置の斜視図である。 図2におけるVII−VII線に沿う横断面図である。 図3におけるVIII−VIIIに沿う横断面図である。 図3におけるIX−IX線に沿う横断面図である。 ベースプレート、カバーを外した状態のラッチ装置の正面図である。 ベースプレート、カバーを外した状態のラッチ装置の正面図である。 要部の拡大裏面図である。 要部の拡大正面図である。 ベースプレート、カバーを外した状態のラッチ装置の斜視図である。 ベースプレートを外した状態のラッチ装置の斜視図である。 ハウジングを外した状態のラッチ装置の斜視図である。
符号の説明
(1)ラッチ装置
(2)車体
(3)バックドア(開閉体)
(4)ストライカ
(5)ボルト(締結手段)
(6)噛合部
(7)駆動部
(8)ベースプレート(ベース手段)
(9)バックプレート
(10)ラッチ
(11)ラチェット
(12)ラッチ用スプリング
(13)ラチェット用スプリング
(14)オープンレバー
(15)ハウジング(ベース手段)
(15A)第1領域部側
(15B)第2領域部側
(16)カバー
(17)モータ
(18)ウォーム
(19)ウォームホイール
(20)ラッチ枢軸
(21)ラチェット枢軸
(22)ウォームホイール枢軸
(23)回動位置検出センサ
(24)弾性部材
(25)ストッパ
(31)インナパネル
(32)取付面
(41)係合杆
(61)カバー
(81)(82)被取付部
(81a)(81b)(82a)雌ねじ部(締結手段)
(83)基部
(84)ストライカ進入溝
(85)側片
(86)凹部
(87)部分
(88)折曲片
(91)ストライカ進入溝
(92)張出部
(93)フランジ部
(94)押え片
(95)孔部
(101)爪部
(111)爪部
(112)エマージェンシ操作部
(112a)凹部
(113)掛止部
(131)コイル部
(132)他端部(遊端部)
(141)セクタギヤ部
(150)開口部
(151)ストライカ進入溝
(151a)フランジ部
(152)ラッチ組付け領域部
(153)ラチェット組付け領域部
(154)モータ組付け領域部
(155)ウォームホイール組付け領域部
(156)スプリング組付け領域部
(157)ラジアル軸受部
(157a)凹部
(157b)押さえ部
(157c)抜き孔
(158)突部
(159a)軸部
(159b)係止部
(171)回転軸
(191)ギヤ部
(192)小歯車
(231)検出片
(A)開閉方向
(B)ストライカ進入方向
(C)ヒンジ軸線方向
(D)枢軸方向
(E)ストライカ噛合部分
(F)係合部分
(W)荷重
(L1)締結手段の中心同士を結ぶ直線
(L2)境界線
(L3)回転軸の軸線

Claims (8)

  1. 車体にヒンジ軸回りに開閉可能に支持される開閉体を閉鎖位置に保持可能な車両用ドアラッチ装置において、
    前記車体または前記開閉体のいずれか一方の取付面に、締結手段をもって、ヒンジ軸線方向へ互いに所定量離間する両側の被取付部が締結固定され、前記いずれか他方に設けられるストライカが進入可能なストライカ進入溝を有するベース手段と、前記ストライカ進入溝に進入した前記ストライカと係合可能なラッチと、前記ラッチに係合してその回動を阻止するラチェットと、所定の操作スイッチにより駆動可能なモータと、前記モータの回転軸に設けたウォームに噛合して回転可能なウォームホイールと、該ウォームホイールに噛合して揺動することにより前記ラチェットを前記ラッチから離脱するリリース方向へ回動させるオープンレバーを備え、
    前記ベース手段における前記ストライカ進入溝を前記ストライカの進入方向と平行に通る境界線の一側方側に、前記ラチェットを前記ヒンジ軸の軸線方向及び前記ストライカの進入方向に対してほぼ直角な方向を向くラチェット枢軸により枢支するとともに、前記ウォームホイールを前記ラチェット枢軸と平行なウォームホイール枢軸により枢支し、
    前記境界線の他側方側に、前記ラッチを前記ラチェット枢軸と平行なラッチ枢軸により前記ラチェットに対峙する位置に枢支するとともに、前記モータを前記ウォームホイールに対峙する位置にあって、前記回転軸の軸線が、前記ラッチ枢軸の軸線方向から見た正面視で、前記ラチェット枢軸と前記ウォームホイール枢軸との間を通り、かつ前記境界線に対して斜めに交差するように配置し、
    前記オープンレバーは、前記ウォームを跨いで、その端部に設けたギヤ部が前記ウォームホイールに設けた小歯車に噛合することを特徴とする車両用ドアラッチ装置。
  2. 前記オープンレバーを、前記ラチェット枢軸に前記ラチェットと独立して揺動し得るように枢支し、前記ラチェットを前記ラッチに係合する係合方向へ付勢するスプリングを、前記正面視で、前記ラッチと前記モータと間のスペースに配置したことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアラッチ装置。
  3. 前記スプリングをねじりコイルばねにより形成し、そのコイル部を前記ベース手段の前記ラチェット及びオープンレバーの作動領域外に支持し、一端部を前記ベース手段に固定し、他端部を前記ラチェットに掛止したことを特徴とする請求項2記載の車両用ドアラッチ装置。
  4. 前記スプリングの前記他端部を、前記ラチェットに前記ラチェット枢軸の軸線方向に対して係合するように掛止したことを特徴とする請求項2または3記載の車両用ドアラッチ装置。
  5. 前記ラッチの回動位置を検出する回動位置検出センサを、前記正面視で、前記ラッチと前記モータとの間のスペースに配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ドアラッチ装置。
  6. 前記ベース手段に、前記ウォームの先端部の全周を回転可能に支持するラジアル軸受部を一体的に設けたことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の車両用ドアラッチ装置。
  7. 前記ラッチと前記ストライカとの噛合部分を、前記ストライカ進入方向から見た平面視で、前記両側の被取付部における前記締結手段の中心同士を結ぶ直線にほぼ一致させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用ドアラッチ装置。
  8. 前記ラッチと前記ラチェットとの係合部分を、前記ストライカ進入方向から見た平面視で、前記両側の被取付部における前記締結手段の中心同士を結ぶ直線上にほぼ一致させたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車両用ドアラッチ装置。

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