JP2008012274A - 洗濯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生地に損傷を与えず且つ汗等の水溶性の汚れが確実に洗浄される洗濯装置の提供。
【解決手段】この洗濯装置は、洗浄液が満たされるフレーム体18を有する。フレーム体18は、駆動モータ23によってケーシング内で回転される。フレーム体18の内周面39が波形に形成されている。フレーム体18の内径寸法Dは、600mm〜850mmに設定される。フレーム体18は、内周面39の周速が28m/min〜57m/minとなるように回転される。上記波形の高さ寸法hは、上記内径寸法Dの2.0%〜9.0%に設定され、上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、衣類等を洗濯する装置に関するものである。
例えばウールからなる衣類を洗濯する方法として、従来からドライクリーニングと称される洗濯方法が広く知られている。ドライクリーニングとは、衣類を石油系溶剤あるいは有機系溶剤からなる洗浄液を用いて洗浄する方法である。ドライクリーニングは、衣類の形崩れ、収縮及び膨潤等を防止しながら衣類を簡便に洗濯することができる洗濯方法である。このことは、ドライクリーニングが広く採用されることとなった理由の一つである。
具体的には、衣類に付着する汚れは、主として汗、食品の食べ溢し、泥等の水溶性の汚れであることが多い。この種の汚れが完全に洗浄されるためには、衣類が水洗いされる必要がある。しかしながら、ウールからなる衣類が水洗いされると、繊維(ウール)の表面に形成されたスケール(scale) が損傷を受け、生地がフェルト化するおそれが強い。生地がフェルト化すると、当該衣類が硬化し、風合いを無くして着用が困難となる。ところが、洗浄液として石油系溶剤等が採用されると、上記フェルト化現象は発生しない。そこで、衣類の洗濯方法として、ドライクリーニングが広く採用されるようになった。
ただし、洗浄液として石油系溶剤等が採用された場合は、衣類に付着した水溶性の汚れが確実に洗浄されることはなく、衣類は、後に黄ばみ等を起こすことになる。つまり、衣類の汚れが確実に洗浄されるためには水洗いが必要であるが、衣類の損傷の危険性が回避されるために、敢えてドライクリーニングが採用されているのが実情である。
従来の洗濯装置に採用されている洗濯方法は、大きく分けて二種類ある。一つは、洗浄液の回転流を利用する洗濯方法であり(例えば、特許文献1参照)、もう一つは、機械力を利用する洗濯方法である(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
洗浄液の回転流を利用する洗濯方法では、略鉛直方向に配置された回転軸を回転中心として洗濯槽が回転される。洗濯槽の内部では、洗浄液が略水平方向に回転される。衣類は、洗浄液の回転流によって洗浄される。他方、機械力を利用する洗濯方法では、略水平方向に配置された回転軸を回転中心として洗濯槽が回転される。洗濯槽に収容された衣類は、当該洗濯槽の内壁面に沿って上方に持ち上げられ、落下される。衣類は、洗濯槽の内壁面に落下したときに受ける衝撃力によって洗浄される。すなわち、洗浄液の回転流を利用する洗濯方法では、回転する洗浄液によって衣類が捩られることによって汚れが分離され、他方、機械力を利用する洗濯方法では、衣類に加えられる衝撃力によって汚れが分離される。いずれの洗濯方法も、生地の負担が大きく、一定の洗浄効果が奏されるとしても、生地は確実に損傷を受ける。
従来の洗濯装置又は洗濯方法に関しては、下記特許文献1〜特許文献12に記載されている。特に、特許文献4(特開平4−61893号公報)は、噴流を利用して洗濯物を反転させる洗濯方法及びこの洗濯方法を実施する洗濯機について開示している。同文献が示すように、この洗濯機は、外筒(1) 及び内かご(4) を備える。洗濯物は、内かご(4) に投入され、洗濯液が外筒(1) 内に充填される。外筒(1) の内部と連通する空間にプロペラ羽根(18)が配置されている。このプロペラ羽根(18)が回転されることにより、外筒(1) 内に洗濯液の強力な渦流が発生する。この洗濯液の渦によって洗濯物が捩られ、汚れが洗浄される。
特開2002−58892号公報 特開2003−260290号公報 特開2001−269495号公報 特開平4−61893号公報 特開平4−164494号公報 特開平9−248395号公報 特開平9−276582号公報 特開平6−238086号公報 特開平11−169579号公報 特開昭60−246790号公報 実公昭35−31858号公報 特開平11−267391号公報
このように、同文献に開示された従来の洗濯機では、洗濯槽に充填された洗濯液の中に洗濯物が投入され、洗濯物に付着した汚れは、洗濯液の強い流れによって洗浄される。そして、同文献には、この洗濯機は、洗濯物にダメージを与えず且つ高い洗浄力を発揮する旨が記載されている(同公報第4頁右上第4行〜左下)。しかしながら、同文献に開示された従来の洗濯機は、前述のように、プロペラ羽根(18)により洗濯液の強力な渦流を発生させるものであるから、洗濯物に優しい洗濯方法であるとは言えない。具体的には、同文献に開示された従来の洗濯機は、内籠の上下方向に反転反復して流れる渦巻噴流を発生させ、この渦巻噴流が上記洗濯物を激しく上下動させる。すなわち、この洗濯物は、捩られ及びこの捩りが戻されることによって洗浄されると同時に、上記内籠の内側の上下面に押圧されることによって揉み洗い作用を受ける。したがって、この洗濯物が受けるダメージは決して小さいものではなく、この洗濯物が強く捩られて、洗濯物を構成する繊維が損傷を受けることは明らかである。ましてや、洗浄液として水が採用された場合には、生地の損傷が甚大であることは、容易に予想される。
ところで、洗濯作業の後には、当該洗濯物のシルエットを整える仕上作業が必要である。特に商業洗濯においては、この仕上作業(プレス作業)がきわめて重要である。しかしながら、洗濯によって洗濯物を構成する繊維が損傷を受けることにより、この洗濯物が形崩れを起こし、風合いを無くすことは前述の通りである。そして、繊維の損傷を原因とする形崩れ等が発生した場合に、これを修正するための仕上作業は容易でない。しかも、たとえ丁寧な仕上作業が行われたとしても、繊維の損傷を完全に回復させて風合いを復活させることはきわめて困難である。
さらに、衣類の中には、例えば背広服などのように、異なる種類の複数の生地から構成されるものもある。そして、生地の種類によって、洗濯したときの生地の収縮率が異なる。そのため、一般に、生地の種類が多いほど衣類の形崩れは激しくなる。このように収縮率の異なる複数の生地からなる衣類が形崩れを起こした場合は、これを仕上作業によって修正することはきわめて困難である。
そこで、本発明の目的は、ウールその他のデリケートな生地から構成される衣類であっても、当該生地に損傷を与えずに優しく水洗いすることができる洗濯装置を提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、第1の発明に係る洗濯装置は、界面活性剤を含む洗浄液が充填密封されるアウターケーシングと、アウターケーシング内に配置され、内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成された円筒籠状洗濯槽と、円筒籠状洗濯槽の中心軸が水平となるように当該円筒籠状洗濯槽を支持し、当該中心軸を回転中心としてアウターケーシング内で当該円筒籠状洗濯槽を回転させる回転機構とを備える。上記円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dは、300mm以上500mm以下に設定されている。上記回転機構は、上記円筒籠状洗濯槽をその内周面の周速が28m/min以上57m/min以下となるように回転させる。上記円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hは、当該円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの2.0%〜9.0%に設定されている。上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定されている。
界面活性剤を含んだ洗浄液がアウターケーシング内に充填密封される。アウターケーシング内に円筒籠状洗濯槽が配置されているから、円筒籠状洗濯槽が洗浄液内に埋没し、この円筒籠状洗濯槽の内部も洗浄液によって満たされる。洗浄液が満たされた円筒籠状洗濯槽に洗濯物が収容される。これにより、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で無重力に近い状態となる。ここで、「無重力に近い状態」とは、「無重力状態」を意味するものではなく、洗濯物が洗浄液中に漂う状態を意味する。詳述すれば、円筒籠状洗濯槽内に配置された洗濯物には、重力が作用する。同時に、円筒籠状洗濯槽が洗浄液によって満たされているので、洗濯物には当該洗濯物の体積及び洗浄液の密度に応じた浮力が作用する。この浮力と上記重力とが作用することにって、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で浮遊状態となる。
一般に、円筒籠状洗濯槽の内径寸法が非常に小さい場合は、当該洗濯装置が洗濯の対象とし得る洗濯物のサイズも非常に小さくなるため、そのような洗濯装置を商業洗濯に利用することはできない。その一方、円筒籠状洗濯槽の内径寸法がきわめて大きい場合には、当該洗濯装置が洗濯の対象とし得る洗濯物のサイズも大きくなるが、洗浄液の使用量も大幅に増大するため、洗濯効率その他の省エネ問題および環境問題が発生し、かかる問題が解決されない限り、そのような洗濯装置を商業洗濯に利用することはできない。本発明では、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが300mm以上500mm以下に設定されているので、使用される洗浄液の量は少量であるうえ、ネクタイや手袋等の比較的小型ないし中型の洗濯物が好適に洗浄される。
さらに、円筒籠状洗濯槽は、回転機構により上記速度で回転され、円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hおよびピッチpが上記寸法に設定されることにより、円筒籠状洗濯槽が回転した場合であっても、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で無重力に近い状態が維持される。その理由について、本願発明者は、次のように考察する。
まず、円筒籠状洗濯槽の内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成されているから、円筒籠状洗濯槽が回転すると、洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の内周面に引きずられるようにして周方向へ移動すると共に、円筒籠状洗濯槽の内周面近傍に渦状の緩やかな流れが発生する。この渦状の緩やかな流れは、円筒籠状洗濯槽の内周面近傍において径方向および周方向に三次元的に拡がる。一方、円筒籠状洗濯槽が回転することによって当該円筒籠状洗濯槽の内部の洗浄液は遠心力を受け、径方向外方へ移動する。そして、この遠心力により発生する径方向外方への流れと、上記渦状の緩やかな流れとが対向衝突し、「流れの壁」が形成される。この「流れの壁」は、円筒籠状洗濯槽の周方向に沿って円環状に形成される。
この「流れの壁」が形成されることにより、円筒籠状洗濯槽の周方向へ移動する洗浄液の速度は、径方向に不均一に変化する。すなわち、当該周方向へ移動する洗浄液の速度は、円筒籠状洗濯槽の中心からの距離に比例して変化するものではない。詳述すれば、この「流れの壁」の外側(径方向外方)では、洗浄液が円筒籠状洗濯槽の内周面に沿って周方向に移動するが、この「流れの壁」の内側(円筒籠状洗濯槽の中心側)では、洗浄液がきわめて緩やかに円筒籠状洗濯槽の回転方向に移動する。ただし、当該円筒籠状洗濯槽の前端付近および後端付近では、上記渦状の流れも上記周方向の流れも発生しないから、円筒籠状洗濯槽の内部に洗浄液の圧力変動が生じ、洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の軸方向へ緩やかに移動し、対流する。
上記「流れの壁」が良好に形成されている場合には、洗濯物は、上記「流れの壁」よりも内側の領域において無重力に近い状態が維持される。なぜなら、無重力に近い状態にある洗濯物が円筒籠状洗濯槽内で浮遊し、当該円筒籠状洗濯槽の内側から外側に移動した場合であっても、上記「流れの壁」が良好に形成されているならば、洗濯物は、この「流れの壁」に弾かれて再び円筒籠状洗濯槽の内側に戻されるからである。一方、仮に何らかの要因により上記洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内側から外側に移動して上記「流れの壁」を通過した場合は、この洗濯物は、上記「流れの壁」の外側にある周方向へ移動する洗浄液に引きずられ、その結果、洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内周面に沿って回転し、上記無重力に近い状態は維持されない。
洗浄液に作用する遠心力と上記渦状の緩やかな流れとが「流れの壁」の形成に大きな影響を及ぼす。換言すれば、円筒籠状洗濯槽の回転速度並びに上記波形凹凸曲面の高さ寸法hおよびピッチpが「流れの壁」の形成に大きな影響を及ぼす。一般的には、円筒籠状洗濯槽の回転速度が高くなれば上記遠心力が大きくなりすぎ、また、円筒籠状洗濯槽の回転速度が低くなれば、そもそも「流れの壁」を形成するための洗浄液の対向する流れが十分に発生しない。すなわち、上記「流れの壁」が形成されるためには、上記遠心力により発生する径方向外方への流れと、上記渦状の緩やかな流れとがバランスすることが重要である。そして、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが300mm以上500mm以下に設定され、波形に形成された内周面の波形の高さ寸法hが内径寸法Dの2.0%〜9.0%であり且つ波形のピッチpが上記内径寸法Dを直径とする仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定され、さらに、上記内周面の周速が28m/min以上57m/minとなるように当該円筒籠状洗濯槽が回転されることは、良好に「流れの壁」が形成され、洗濯物が当該円筒籠状洗濯槽の内部で無重力に近い状態を維持されるための一つの条件である。
洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内部で無重力に近い状態が維持されると、洗濯物と円筒籠状洗濯槽の内周面との接触が防止され、当該洗濯物の損傷が確実に防止される。さらに、円筒籠状洗濯槽の中心から径方向外方に移動する洗浄液および軸方向に移動する洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の内部で洗濯物を拡げる(展開する)。これにより、この洗濯物と洗浄液との接触面積が大きくなり、したがって、洗浄液に含まれる界面活性剤がこの洗濯物を構成する生地の繊維に深く浸透する。界面活性剤が洗濯物を構成する生地の繊維に深く浸透することにより、当該洗濯物に物理的外力が加えられなくとも、すなわち、洗濯物に機械的な外力が加えられたり、水流が噴射されることによって当該洗濯物が叩かれたり捩られたりすることなく、繊維に付着した汚れが容易に離脱する。
(2) 上記目的が達成されるため、第2の発明に係る洗濯装置は、界面活性剤を含む洗浄液が充填密封されるアウターケーシングと、アウターケーシング内に配置され、内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成された円筒籠状洗濯槽と、円筒籠状洗濯槽の中心軸が水平となるように当該円筒籠状洗濯槽を支持し、当該中心軸を回転中心としてアウターケーシング内で当該円筒籠状洗濯槽を回転させる回転機構とを備える。特に、上記円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dは、600mm以上850mm以下に設定されている。上記回転機構は、上記円筒籠状洗濯槽をその内周面の周速が27m/min以上57m/min以下となるように回転させる。上記円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hは、当該円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの2.0%〜9.0%に設定されている。上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定されている。
この発明においても、界面活性剤を含んだ洗浄液がアウターケーシング内に充填密封される。アウターケーシング内に円筒籠状洗濯槽が配置されているから、円筒籠状洗濯槽が洗浄液内に埋没し、この円筒籠状洗濯槽の内部も洗浄液によって満たされる。洗浄液が満たされた円筒籠状洗濯槽に洗濯物が収容される。これにより、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で無重力に近い状態となる。ここで、「無重力に近い状態」とは、「無重力状態」を意味するものではなく、洗濯物が洗浄液中に漂う状態を意味する。詳述すれば、円筒籠状洗濯槽内に配置された洗濯物には、重力が作用する。同時に、円筒籠状洗濯槽が洗浄液によって満たされているので、洗濯物には当該洗濯物の体積及び洗浄液の密度に応じた浮力が作用する。この浮力と上記重力とが作用することにって、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で浮遊状態となる。
一般に、円筒籠状洗濯槽の内径寸法が非常に小さい場合は、当該洗濯装置が洗濯の対象とし得る洗濯物のサイズも非常に小さくなるため、そのような洗濯装置を商業洗濯に利用することはできない。その一方、円筒籠状洗濯槽の内径寸法がきわめて大きい場合には、当該洗濯装置が洗濯の対象とし得る洗濯物のサイズも大きくなるが、洗浄液の使用量も大幅に増大するため、洗濯効率その他の省エネ問題および環境問題が発生し、かかる問題が解決されない限り、そのような洗濯装置を商業洗濯に利用することはできない。本発明では、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが600mm以上850mm以下に設定されているので、使用される洗浄液の量が比較的少量に抑えられつつ当該洗濯装置が洗濯の対象とし得る洗濯物に背広服、外套、着物等の大型のものが含まれる。したがって、本発明に係る洗濯装置は、特に効率的な商業洗濯に適する。
さらに、円筒籠状洗濯槽は、その内周面の周速が27m/min以上57m/min以下となるように回転され、円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hは、円筒籠状洗濯槽の内径Dの2.0%〜9.0%に設定され、且つ上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定されることにより、円筒籠状洗濯槽が回転した場合であっても、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で無重力に近い状態が維持される。その理由は、次のように考察される。
まず、円筒籠状洗濯槽の内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成されているから、円筒籠状洗濯槽が回転すると、洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の内周面に引きずられるようにして周方向へ移動すると共に、円筒籠状洗濯槽の内周面近傍に渦状の緩やかな流れが発生する。この渦状の緩やかな流れは、円筒籠状洗濯槽の内周面近傍において径方向および周方向に三次元的に拡がる。一方、円筒籠状洗濯槽が回転することによって当該円筒籠状洗濯槽の内部の洗浄液は遠心力を受け、径方向外方へ移動する。そして、この遠心力により発生する径方向外方への流れと、上記渦状の緩やかな流れとが対向衝突し、「流れの壁」が形成される。この「流れの壁」は、円筒籠状洗濯槽の周方向に沿って円環状に形成される。
この「流れの壁」が形成されることにより、円筒籠状洗濯槽の周方向へ移動する洗浄液の速度は、径方向に不均一に変化する。すなわち、当該周方向へ移動する洗浄液の速度は、円筒籠状洗濯槽の中心からの距離に比例して変化するものではない。詳述すれば、この「流れの壁」の外側(径方向外方)では、洗浄液が円筒籠状洗濯槽の内周面に沿って周方向に移動するが、この「流れの壁」の内側(円筒籠状洗濯槽の中心側)では、洗浄液がきわめて緩やかに円筒籠状洗濯槽の回転方向に移動する。ただし、当該円筒籠状洗濯槽の前端付近および後端付近では、上記渦状の流れも上記周方向の流れも発生しないから、円筒籠状洗濯槽の内部に洗浄液の圧力変動が生じ、洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の軸方向へ緩やかに移動し、対流する。
上記「流れの壁」が良好に形成されている場合には、洗濯物は、上記「流れの壁」よりも内側の領域において無重力に近い状態が維持される。なぜなら、無重力に近い状態にある洗濯物が円筒籠状洗濯槽内で浮遊し、当該円筒籠状洗濯槽の内側から外側に移動した場合であっても、上記「流れの壁」が良好に形成されているならば、洗濯物は、この「流れの壁」に弾かれて再び円筒籠状洗濯槽の内側に戻されるからである。一方、仮に何らかの要因により上記洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内側から外側に移動して上記「流れの壁」を通過した場合は、この洗濯物は、上記「流れの壁」の外側にある周方向へ移動する洗浄液に引きずられ、その結果、洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内周面に沿って回転し、上記無重力に近い状態は維持されない。
洗浄液に作用する遠心力と上記渦状の緩やかな流れとが「流れの壁」の形成に大きな影響を及ぼす。換言すれば、円筒籠状洗濯槽の回転速度並びに上記波形凹凸曲面の高さ寸法hおよびピッチpが「流れの壁」の形成に大きな影響を及ぼす。一般的には、円筒籠状洗濯槽の回転速度が高くなれば上記遠心力が大きくなりすぎ、また、円筒籠状洗濯槽の回転速度が低くなれば、そもそも「流れの壁」を形成するための洗浄液の対向する流れが十分に発生しない。すなわち、上記「流れの壁」が形成されるためには、上記遠心力により発生する径方向外方への流れと、上記渦状の緩やかな流れとがバランスすることが重要である。そして、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが600mm以上850mm以下に設定され、波形に形成された内周面の波形の高さ寸法hが内径寸法Dの2.0%〜9.0%であり且つ波形のピッチpが上記寸法Dを直径とする仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定され、さらに、上記内周面の周速が27m/min以上57m/minとなるように当該円筒籠状洗濯槽が回転されることは、良好に「流れの壁」が形成され、洗濯物が当該円筒籠状洗濯槽の内部で無重力に近い状態を維持されるための条件である。
洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内部で無重力に近い状態が維持されると、洗濯物と円筒籠状洗濯槽の内周面との接触が防止され、当該洗濯物の損傷が確実に防止される。さらに、円筒籠状洗濯槽の中心から径方向外方に移動する洗浄液および軸方向に移動する洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の内部で洗濯物を拡げる(展開する)。これにより、この洗濯物と洗浄液との接触面積が大きくなり、したがって、洗浄液に含まれる界面活性剤がこの洗濯物を構成する生地の繊維に深く浸透する。界面活性剤が洗濯物を構成する生地の繊維に深く浸透することにより、当該洗濯物に物理的外力が加えられなくとも、すなわち、洗濯物に機械的な外力が加えられたり、水流が噴射されることによって当該洗濯物が叩かれたり捩られたりすることなく、繊維に付着した汚れが容易に離脱する。
(3) 上記目的が達成されるため、第3の発明に係る洗濯装置は、界面活性剤を含む洗浄液が充填密封されるアウターケーシングと、アウターケーシング内に配置され、内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成された円筒籠状洗濯槽と、円筒籠状洗濯槽の中心軸が水平となるように当該円筒籠状洗濯槽を支持し、当該中心軸を回転中心としてアウターケーシング内で当該円筒籠状洗濯槽を回転させる回転機構とを備える。特に、上記円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dは、300mm以上850mm以下に設定されている。上記回転機構は、上記円筒籠状洗濯槽をその内周面の周速が27m/min以上57m/min以下となるように回転させる。上記円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hは、当該円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの2.0%〜9.0%に設定されている。上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定されている。
この発明においても、界面活性剤を含んだ洗浄液がアウターケーシング内に充填密封される。アウターケーシング内に円筒籠状洗濯槽が配置されているから、円筒籠状洗濯槽が洗浄液内に埋没し、この円筒籠状洗濯槽の内部も洗浄液によって満たされる。洗浄液が満たされた円筒籠状洗濯槽に洗濯物が収容される。これにより、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で無重力に近い状態となる。ここで、「無重力に近い状態」とは、「無重力状態」を意味するものではなく、洗濯物が洗浄液中に漂う状態を意味する。詳述すれば、円筒籠状洗濯槽内に配置された洗濯物には、重力が作用する。同時に、円筒籠状洗濯槽が洗浄液によって満たされているので、洗濯物には当該洗濯物の体積及び洗浄液の密度に応じた浮力が作用する。この浮力と上記重力とが作用することにって、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で浮遊状態となる。
一般に、円筒籠状洗濯槽の内径寸法が非常に小さい場合は、当該洗濯装置が洗濯の対象とし得る洗濯物のサイズも非常に小さくなるため、そのような洗濯装置を商業洗濯に利用することはできない。その一方、円筒籠状洗濯槽の内径寸法がきわめて大きい場合には、当該洗濯装置が洗濯の対象とし得る洗濯物のサイズも大きくなるが、洗浄液の使用量も大幅に増大するため、洗濯効率その他の省エネ問題および環境問題が発生し、かかる問題が解決されない限り、そのような洗濯装置を商業洗濯に利用することはできない。本発明では、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが300mm以上850mm以下に設定されているので、使用される洗浄液の量が比較的少量に抑えられる。しかも、当該洗濯装置が洗濯の対象とし得る洗濯物に、ネクタイや手袋等の比較的小型ないし中型の洗濯物のほか、背広服、外套、着物等の大型のものが含まれる。したがって、本発明に係る洗濯装置は、商業洗濯に適したものである。
さらに、円筒籠状洗濯槽は、その内周面の周速が27m/min以上57m/min以下となるように回転され、円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hは、円筒籠状洗濯槽の内径Dの2.0%〜9.0%に設定され、且つ上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定されることにより、円筒籠状洗濯槽が回転した場合であっても、洗濯物は、円筒籠状洗濯槽内で無重力に近い状態が維持される。その理由は、次のように考察される。
まず、円筒籠状洗濯槽の内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成されているから、円筒籠状洗濯槽が回転すると、洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の内周面に引きずられるようにして周方向へ移動すると共に、円筒籠状洗濯槽の内周面近傍に渦状の緩やかな流れが発生する。この渦状の緩やかな流れは、円筒籠状洗濯槽の内周面近傍において径方向および周方向に三次元的に拡がる。一方、円筒籠状洗濯槽が回転することによって当該円筒籠状洗濯槽の内部の洗浄液は遠心力を受け、径方向外方へ移動する。そして、この遠心力により発生する径方向外方への流れと、上記渦状の緩やかな流れとが対向衝突し、「流れの壁」が形成される。この「流れの壁」は、円筒籠状洗濯槽の周方向に沿って円環状に形成される。
この「流れの壁」が形成されることにより、円筒籠状洗濯槽の周方向へ移動する洗浄液の速度は、径方向に不均一に変化する。すなわち、当該周方向へ移動する洗浄液の速度は、円筒籠状洗濯槽の中心からの距離に比例して変化するものではない。詳述すれば、この「流れの壁」の外側(径方向外方)では、洗浄液が円筒籠状洗濯槽の内周面に沿って周方向に移動するが、この「流れの壁」の内側(円筒籠状洗濯槽の中心側)では、洗浄液がきわめて緩やかに円筒籠状洗濯槽の回転方向に移動する。ただし、当該円筒籠状洗濯槽の前端付近および後端付近では、上記渦状の流れも上記周方向の流れも発生しないから、円筒籠状洗濯槽の内部に洗浄液の圧力変動が生じ、洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の軸方向へ緩やかに移動し、対流する。
上記「流れの壁」が良好に形成されている場合には、洗濯物は、上記「流れの壁」よりも内側の領域において無重力に近い状態が維持される。なぜなら、無重力に近い状態にある洗濯物が円筒籠状洗濯槽内で浮遊し、当該円筒籠状洗濯槽の内側から外側に移動した場合であっても、上記「流れの壁」が良好に形成されているならば、洗濯物は、この「流れの壁」に弾かれて再び円筒籠状洗濯槽の内側に戻されるからである。一方、仮に何らかの要因により上記洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内側から外側に移動して上記「流れの壁」を通過した場合は、この洗濯物は、上記「流れの壁」の外側にある周方向へ移動する洗浄液に引きずられ、その結果、洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内周面に沿って回転し、上記無重力に近い状態は維持されない。
洗浄液に作用する遠心力と上記渦状の緩やかな流れとが「流れの壁」の形成に大きな影響を及ぼす。換言すれば、円筒籠状洗濯槽の回転速度並びに上記波形凹凸曲面の高さ寸法hおよびピッチpが「流れの壁」の形成に大きな影響を及ぼす。一般的には、円筒籠状洗濯槽の回転速度が高くなれば上記遠心力が大きくなりすぎ、また、円筒籠状洗濯槽の回転速度が低くなれば、そもそも「流れの壁」を形成するための洗浄液の対向する流れが十分に発生しない。すなわち、上記「流れの壁」が形成されるためには、上記遠心力により発生する径方向外方への流れと、上記渦状の緩やかな流れとがバランスすることが重要である。そして、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが300mm以上850mm以下に設定され、波形に形成された内周面の波形の高さ寸法hが内径寸法Dの2.0%〜9.0%であり且つ波形のピッチpが上記寸法Dを直径とする仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定され、さらに、上記内周面の周速が27m/min以上57m/minとなるように当該円筒籠状洗濯槽が回転されることは、良好に「流れの壁」が形成され、洗濯物が当該円筒籠状洗濯槽の内部で無重力に近い状態を維持されるための条件である。
洗濯物が円筒籠状洗濯槽の内部で無重力に近い状態が維持されると、洗濯物と円筒籠状洗濯槽の内周面との接触が防止され、当該洗濯物の損傷が確実に防止される。さらに、円筒籠状洗濯槽の中心から径方向外方に移動する洗浄液および軸方向に移動する洗浄液は、円筒籠状洗濯槽の内部で洗濯物を拡げる(展開する)。これにより、この洗濯物と洗浄液との接触面積が大きくなり、したがって、洗浄液に含まれる界面活性剤がこの洗濯物を構成する生地の繊維に深く浸透する。界面活性剤が洗濯物を構成する生地の繊維に深く浸透することにより、当該洗濯物に物理的外力が加えられなくとも、すなわち、洗濯物に機械的な外力が加えられたり、水流が噴射されることによって当該洗濯物が叩かれたり捩られたりすることなく、繊維に付着した汚れが容易に離脱する。
(4) 上記高さ寸法hは、当該円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの3.0%〜6.0%に設定され、且つ上記ピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの3.0%〜6.0%に設定されているのが好ましい。
この場合、きわめて良好な「流れの壁」が形成される。これにより、洗濯物が当該円筒籠状洗濯槽の内部で無重力に近い状態が確実に維持される。
(5) 上記回転機構は、上記円筒籠状洗濯槽を間欠的に回転させるものであってもよい。
上記円筒籠状洗濯槽が間欠的に回転することにより、洗浄液の流れが一様でなくなる。このため、当該洗浄液の流れは緩やかではあるが、この洗浄液は、確実に洗濯物の繊維の間を流れる。したがって、上記界面活性剤がより有効に作用し、洗濯物に付着した汚れが当該洗濯物から確実に分離される。
(6) 上記回転機構は、上記円筒籠状洗濯槽を正転および逆転させるものであってもよい。
上記円筒籠状洗濯槽が正転及び逆転されることにより、洗浄液が常に一定の方向へ流れることが規制される。これにより、洗濯物は、上記円筒籠状洗濯槽の内部で無重力に近い状態が一層確実に維持される。また、正転及び逆転のサイクルが適当に設定されることにより、上記円筒籠状洗濯槽は、いわゆる揺りかご状に揺動される。これにより、洗濯物は、一層ソフトに洗浄される。
(7) 変圧装置によって上記円筒籠状洗濯槽内の洗浄液が加圧又は減圧されるのが好ましい。
洗浄液の圧力が増減されることにより、洗浄液は、洗濯物を構成する繊維の奥まで浸透する。しかも、洗浄液の圧力が増減されることによって洗濯物の繊維に含まれる空気が除去されるので、洗浄液は、上記繊維の奥まで確実に浸透する。さらに、この洗浄液は上記円筒籠状洗濯槽の内部に充填されているから、洗浄液の圧力が変化したとしても、上記円筒籠状洗濯槽内に強い渦等が発生することはなく、そのため、洗浄液の圧力変化を原因として洗濯物が損傷を受けることはない。したがって、洗濯物が損傷を受けることなく、繊維の表面に付着した汚れ並びに繊維の奥まで入り込んだ汚れ(沈着した汚れ)も確実に除去される。特に、この繊維の奥に入り込んだ汚れは、酸化されて生地の黄ばみの原因となるが、この汚れが確実に除去されるので、生地の黄ばみが確実に防止される。
本発明によれば、界面活性剤が洗濯物を構成する生地の繊維に深く浸透するので、洗濯物に物理的外力が加えられなくとも洗濯物に付着した汚れが簡単に取り除かれる。したがって、洗濯物が損傷を受けやすいウール等からなるものであっても、生地の風合いが損なわれることなく生地に付着した汗や泥等の水溶性の汚れが確実に除去される。
その結果、次のような効果が奏される。(1) 洗浄液として有機系溶剤、石油系溶剤に代えて水が使用され得る。もっとも、有機系溶剤等も使用され得るが、これら有機系溶剤及び石油系溶剤が使用されなくなることにより、きわめて環境にやさしい商業洗濯が実現される。(2) 生地が収縮せず、生地の風合いが損なわれることないので、例えば複数種類の生地からなる衣類(典型的には、ウールからなる表地とレーヨンからなる裏地を備えた背広服)が洗濯された場合であっても、この衣類に、生地の収縮率の違いを原因とする皺が発生しない。したがって、商業洗濯において、プレスが容易となり、クリーニングサービスのコストを低減することができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る洗濯装置の模式図である。
この洗濯装置10は、洗濯槽ユニット11と、洗濯槽ユニット11を支持する支持装置12と、洗濯槽ユニット11を後述のように回転させる回転駆動装置13(回転機構)と、洗濯槽ユニット11に洗浄液を供給すると共に洗濯槽ユニット11内の洗浄液に強制的に緩やかな流れを生じさせる洗浄液供給装置14と、洗濯槽ユニット11の内部圧力を変化させる変圧装置16とを備えている。なお、同図では示されていないが、洗濯装置10は、制御装置50(図5参照)を備えている。この制御装置50は、回転駆動装置13、洗浄液供給装置14及び変圧装置16の作動を制御する。この制御装置50の構成については、後述される。
洗濯槽ユニット11は、ケーシング17(アウターケーシング)とフレーム体18(円筒籠状洗濯槽)とを備えている。フレーム体18は、ケーシング17の内部に配置されており、ケーシング17によって囲繞されている。ケーシング17は、例えばステンレス鋼やアルミニウム合金等の金属から構成され得る。ケーシング17は、同図が示すように、前面に扉20を備えている。この扉20の右側の端部がヒンジ45を介してケーシング17に取り付けられている。したがって、扉20は、ヒンジ45を中心として左右方向に回動することによってケーシング17を開閉する。また、扉20は、把手15を備えている。この洗濯装置10のユーザーが把手15を操作することによって、扉20が開閉される。扉20は、ケーシング17の前面を液密的に開閉する。この扉20が閉じられた後に、後述のように洗浄液がケーシング17に供給される。これにより、ケーシング17内に洗浄液が充填密封される。
ケーシング17は、同図が示すように円筒容器状に形成されている。ただし、ケーシング17は、他の形状に形成されていてもよいことは勿論である。要するに、ケーシング17は、洗浄液を充填密封し、且つフレーム体18を収容することができる形状に形成されていればよい。なお、ケーシング17の扉20は、当該ケーシング17の内部を見ることができる窓部を備えていてもよい。この窓部には、例えば透明のアクリル板等が嵌め込まれているのが好ましい。この窓部が設けられることにより、外部から洗濯の様子が観察される。
支持装置12は、ケーシング17に取り付けられている。支持装置12は、ケーシング17を安定的に支持している。この支持装置12もステンレス鋼やアルミニウム等の金属から構成されている。支持装置12は、複数の柱や梁が組み合わされたラーメン構造を有する支持フレームとして構成されている。ただし、支持装置12は、支持フレームに加えてコイルバネおよびダンパを備えていてもよい。この場合には、ケーシング17は、これらコイルバネおよびダンパを介して支持フレームに支持され、これにより、ケーシング17に周期的な外力が作用した場合であっても、ケーシング17が安定的に支持される。また、ケーシング17は、その中心軸Nが水平になるように支持装置12に支持されている。なお、ケーシング17の中心軸Nは、洗濯槽ユニット11の中心軸と一致し、且つフレーム体18の中心軸19(図2参照)と一致している。
図2は、フレーム体18の斜視図である。図3は、フレーム体18の断面図である。図4は、図3における要部拡大図である。
フレーム体18は、円筒形に形成されている。フレーム体18は、ケーシング17の内部に配置されている(図1参照)。すなわち、フレーム体18は、ケーシング17に対して入れ子状に嵌め込まれている。フレーム体18の内部は、洗濯物が収容される洗濯物収容室を構成している。フレーム体18は、籠状に形成されている。具体的には、フレーム体18の周面36に複数のスリット37(37a〜37f)が設けられている。これらスリット37は、フレーム体18の周面36を径方向に貫通している。したがって、ケーシング17内に供給された洗浄液は、スリット37を通ってフレーム体18に自由に出入りすることができる。これらスリット37は、図2が示すように、フレーム体18の軸方向に延びている。スリット37の数、幅寸法及び長さ寸法は、適宜設定される。
上記スリット37に代えてフレーム体18に多数のパンチング孔が設けられていてもよい。フレーム体18が骨組構造を備えていてもよい。要するに、洗浄液がフレーム体18に自由に出入りすることができるように、フレーム体18が籠状に形成されていればよい。
フレーム体18は、中心軸19を備えている。この中心軸19は、フレーム体18の後端面38(図2参照)に突設されている。前述のように、この中心軸19の中心は、上記中心軸N(図1参照)と一致している。すなわち、フレーム体18は、ケーシング17内に当該ケーシング17と同芯状に配置されている。図1が示すように、フレーム体18の中心軸19は、図示されていない軸受により支持されている。これにより、フレーム体18は、ケーシング17の内部で上記中心軸Nの周りに自在に回転することができるようになっている。この中心軸19は、後述の駆動モータ23に連結されている。なお、本実施形態では、上記中心軸19が軸受により支持されることによって、フレーム体18が片持ち状に支持されている。ただし、上記中心軸19がケーシング17の扉15側にも設けられ、フレーム体18が両端支持されていてもよい。
図2ないし図4が示すように、フレーム体18の内周面39(波形凹凸曲面)は、波形の凹凸曲面となっている。この凹凸形状は、フレーム体18の内周面39に複数の突条40が形成されることによって構成されている。これら突条40は、フレーム体18の軸方向に延びている。本実施形態では、多数の突条40が上記内周面39に設けられており、各突条40は、当該内周面39の周方向に均等に並設されている。この突条40は、フレーム体18の内周面と一体的に形成されてもよい。ただし、この突条40は、フレーム体18とは別の部材として構成され、当該フレーム体18に取り付けられていてもよい。例えば、サインカーブ状に湾曲形成された薄肉プレートがフレーム体18の内周面39に固定されることにより、上記突条40が形成されてもよい。このような薄肉プレートが採用されることにより、フレーム体18の製造コストが低減される。
本実施形態では、フレーム体18の内周面39にサインカーブ状に湾曲形成された薄肉プレート55〜60が取り付けられている。各薄肉プレート55〜60は、樹脂又は金属からなる。各薄肉プレート55〜60の外形形状は、矩形状である。各薄肉プレート55〜60は可撓性を備えている。したがって、各薄肉プレート55〜60は、フレーム体18の内周面39に沿うように容易に変形することができる。
フレーム体18に設けられたスリット37a〜37fの位置及びフレーム体18の内周面39の形状は、図3が示す通りである。すなわち、本実施形態では、フレーム体18に6つのスリット37a〜37fが設けられており、各スリット37a〜37fの幅寸法(フレーム体18の周方向の長さ)は、フレーム体18の中心を基準とする角度αにより決定されている。本実施形態では、この角度αは、8.80°(degree)に設定されている。また、各スリット37a〜37f間の距離(フレーム体18の周方向の長さ)は、フレーム体18の中心を基準とする角度β及び角度γにより決定されている。
本実施形態では、スリット37aとスリット37bとの間の距離、スリット37bとスリット37cとの間の距離、スリット37cとスリット37dとの間の距離、スリット37eとスリット37fとの間の距離およびスリット37fとスリット37aとの間の距離は角度βにより決定され、この角度βは、55.16°に設定されている。また、スリット37dとスリット37eとの間の距離は角度γにより決定され、この角度γは、31.29°に設定されている。
薄肉プレート55は、フレーム体18の内周面39のうちスリット37aとスリット37bとの間の領域を覆うように配置されている。薄肉プレート56は、フレーム体18の内周面39のうちスリット37bとスリット37cとの間の領域を覆うように配置されている。薄肉プレート57は、フレーム体18の内周面39のうちスリット37cとスリット37dとの間の領域を覆うように配置されている。薄肉プレート58は、フレーム体18の内周面39のうちスリット37dとスリット37eとの間の領域を覆うように配置されている。薄肉プレート59は、フレーム体18の内周面39のうちスリット37eとスリット37fとの間の領域を覆うように配置されている。薄肉プレート60は、フレーム体18の内周面39のうちスリット37fとスリット37aとの間の領域を覆うように配置されている。
スリット37(37a〜37f)の数、角度α、β、γの値は、種々の設計変更が可能である。たとえば、スリット37は、フレーム体18の内周面39に周方向に均等に配置されていてもよい。スリット37の数は特に限定されるものではないが、4〜10程度に設定され得る。その場合、スリット37の数に対応させて上記各角度α、β、γが決定される。スリット37が均等に配置される場合は、上記角度βおよび角度γは、β=γとなる。
前述のように、このスリット37に代えて、フレーム体18の側面に複数のパンチング孔が形成されてもよい。この場合は、単一の薄肉プレートがフレーム体18の内周面39に配置されてもよい。この薄肉プレートも樹脂や金属から構成され、フレーム体18の内周面39を覆うように取り付けられる。そして、上記パンチング孔は、フレーム体18と共に当該薄肉プレートを貫通して設けられる。もっとも、当該薄肉プレートが設けられず、フレーム体18の内周面39が上記波形凹凸曲面に形成されていてもよいことは勿論である。
フレーム体18の内周面39の形状、すなわち上記各突条40の表面によって構成される上記凹凸形状は、図4が示すように、サインカーブを構成している。ただし、この内周面39の凹凸形状は、正確なサインサインカーブでなくてもよい。この内周面39の凹凸形状は、例えば半円形の曲面が周方向に連続することにより、滑らかなサインカーブ状に形成されていてもよい。本実施形態では、フレーム体18の内径寸法Dは、650mmに設定されている。この内径寸法Dは、250mm〜1000mmの範囲で設定されるのが好ましい。ただし、この内径寸法Dは、300mm〜850mmの範囲で設定されるのがより好ましい。また、この内径寸法Dは、600mm〜850mmの範囲、及び300mm〜500mmの範囲で設定されるのがなお一層好ましい。このような範囲でフレーム体18の内径寸法Dが設定されることによる作用効果については、後述される。
また、上記内周面39の波形の高さ寸法hおよびピッチpは、フレーム体18の内径寸法Dに対して一定の割合となるように設定されている。具体的には、本実施形態では、上記高さ寸法hは、19.5mmに設定され、上記ピッチpは、62.4mmに設定されている。すなわち、高さ寸法hは、上記内径寸法Dの3%に設定されており、ピッチpは、上記内径寸法Dを直径とする仮想円の円周長さL(πD)の3%に設定されている。もっとも、この高さ寸法hおよびピッチpは、上記値に限定されるものではない。高さ寸法hは、上記内径寸法Dの2.0%〜9.0%の範囲で設定される。また、ピッチpは、上記円周長さL(πD)の2.0%〜9.0%に設定される。ただし、上記高さ寸法hは、上記内径寸法Dの3.0%〜6.0%の範囲で設定されるのが特に好ましい。また、上記ピッチpは、上記内径寸法Dを直径とする仮想円の円周長さL(πD)の3.0%〜6.0%に設定されるのが特に好ましい。
図1及び図2が示すように、回転駆動装置13は、上記駆動モータ23を有する。この駆動モータ23は、ケーシング17の端面21に取り付けられている。駆動モータ23の駆動軸24は、上記フレーム体18の中心軸19と連結されている。したがって、駆動モータ23が作動することによって、ケーシング17内でフレーム体18が上記中心軸Nの周りに回転される。なお、駆動モータ23が正転することによってフレーム体18がケーシング17内で正転(一方向に回転)し、駆動モータ23が逆転されることによってフレーム体18がケーシング17内で逆転(他方向に回転)する。
本実施形態では、フレーム体18は、毎分15回転程度で回転される。ただし、フレーム体18の回転速度は、毎分5回転程度から45回転程度に設定され得る。特に、フレーム体18は、毎分13回転程度から毎分30回転程度に設定されるのが好ましい。換言すれば、フレーム体18は、内周面39の周速が毎分10m以上毎分90m以下となるように回転され、特に、毎分28m以上毎分57m以下となるように回転されるのが好ましい。
フレーム体18が上記速度で回転され、上記高さ寸法hおよびピッチpが上記値に設定されることによる作用効果については、後述される。
図1が示すように、洗浄液供給装置14は、予め洗浄液がストックされるタンク25と、タンク25に接続された吸入配管26と、吸入配管26が接続されたポンプ27と、ポンプ27に接続された供給配管28と、ケーシング17に接続されたドレン配管29と、ドレン配管29と吸入配管26とを接続するバイパス配管30とを備えている。各配管26、28、29、30は、一般に使用されているステンレス鋼からなるパイプが採用される。吸入配管26、ドレン配管29及びバイパス配管30は、それぞれ当該配管を開閉するバルブ31〜33を備えている。ポンプ27は、タンク25内の洗浄液を吸い上げてケーシング17に送給するほか、後述のように洗浄液を循環させる。なお、洗浄液としては、典型的には水が採用され得る。洗浄液には、一般に界面活性剤が混合される。もっとも、洗浄液として、石油系溶剤、有機系溶剤も採用され得る。
洗浄液供給装置14が後述のようにケーシング17内の洗浄液を循環させる場合には、洗浄液は一旦ケーシング17の外部に引き出される。この引き出された洗浄液は、そのまま当該ケーシング17内に戻される。このとき、洗浄液は、所定の圧力でケーシング17内に戻される。したがって、ケーシング17内に洗浄液の流れが形成されることになる。仮にこの流れが強い場合には、ケーシング17内で洗浄液が強い渦を形成し、衣類を構成する生地に悪影響を与えることも予想される。ただし、本実施形態では、この洗浄液の流れは緩やかであり、この洗浄液の流れによって衣類を構成する生地が損傷を受けることはない。さらに、後述されるように、この洗浄液の流れによって、洗濯物がケーシング17の中央部に強制的に位置決めされ得る。なお、ケーシング17内の洗浄液は、前述のように循環されるほかに、ケーシング17に供給されながら同時にケーシング17から排出されてもよい。
変圧装置16は、本実施形態ではシリンダ・ピストン装置からなる。このシリンダ・ピストン装置が上記ケーシング17に接続されている。したがって、上記ピストンが作動することによって、洗濯槽ユニット11の内部圧力、すなわちケーシング17内の内部圧力が変動することになる。もっとも、変圧装置16は、シリンダ・ピストン装置に限定されるものではなく、要するにケーシング17内の圧力(洗浄液の圧力)を変化させることができるものであればよい。
図5は、上記制御装置50の構成を示す模式図である。
この制御装置50は、回転駆動装置13の駆動モータ23、洗浄液供給装置14のポンプ27及びバルブ31〜33及び変圧装置16の作動等を総合的に制御する。そのため、上記ケーシング17に液位センサ75が設けられ、上記フレーム体18にロータリーエンコーダ76及び回転速度センサ77等が設けられている。上記液位センサ75は、上記ケーシング17内の洗浄液の量を検出する。また、上記ロータリーエンコーダ76は、上記フレーム体18の回転角度を検出し、上記回転速度センサ77は、上記フレーム体18の回転速度を検出する。
制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(ReaD Only Memory)52、RAM(RanDom Access Memory)53、EEPROM(Electrically Erasable anD Programmable ROM)54を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。制御装置50は、バス69を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)70に接続されている。
ROM52は、洗濯装置10の各種動作を制御するためのプログラム等を格納している。RAM53は、CPU51が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。また、EEPROM54は、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等を記憶する。
ASIC70は、CPU51からの指令にしたがい、駆動モータ23に通電する信号等を生成する。この信号は、駆動モータ23の駆動回路78に送られ、この駆動回路78を介して駆動信号が駆動モータ23に通電される。このようにして、駆動モータ23の回転制御が行われ、その結果、上記フレーム体18の回転が制御される。駆動回路78は、駆動モータ23を駆動させるものであり、ASIC70からの出力信号を受けて、駆動モータ23を回転するための電気信号を形成する。この電気信号を受けて駆動モータ23が回転する。
ASIC70は、CPU51からの指令にしたがい、ポンプ27に通電する信号等を生成する。この信号は、ポンプ27の駆動回路79に付与され、この駆動回路79を介して駆動信号がポンプ27に通電される。このようにして、ポンプ27の回転制御が行われ、その結果、上記ケーシング17への洗浄液の供給が制御される。駆動回路79は、ポンプ27を駆動させるものであり、ASIC70からの出力信号を受けて、ポンプ27を回転するための電気信号を形成する。この電気信号を受けてポンプ27が回転する。
ASIC70は、CPU51からの指令にしたがい、変圧装置16を駆動する信号等を生成する。この信号は、変圧装置16の駆動回路80に送られ、この駆動回路80を介して駆動信号が変圧装置16に送信される。このようにして、変圧装置16の制御が行われ、その結果、上記ケーシング17内の洗浄液の圧力が制御される。駆動回路80は、変圧装置16を作動させるものであり、ASIC70からの出力信号を受けて、変圧装置16を作動するための電気信号を形成する。この電気信号を受けて変圧装置16が作動する。
ASIC70は、CPU51からの指令にしたがい、バルブ31〜33に通電する信号等を生成する。この信号は、各バルブ31〜33のそれぞれの駆動回路81〜83に付与され、これら駆動回路81〜83を介して駆動信号が各バルブ31〜33に通電される。このようにして、各バルブ31〜33の開閉制御が行われ、その結果、上記ケーシング17への洗浄液の供給及び排出が制御される。各駆動回路81〜83は、それぞれ各バルブ31〜33を駆動させるものであり、ASIC70からの出力信号を受けて、各バルブ31〜33を開閉するための電気信号を形成する。この電気信号を受けて各バルブ31〜33が開閉する。
図6は、洗濯装置10による洗濯の要領を模式的に示す図である。この洗濯装置10は、次の要領で衣類の洗濯を行う。
同図(a)が示すように、衣類35(洗濯物)が洗濯槽ユニット11の内部に収容される。具体的には、ケーシング17に設けられた上記扉20(図1参照)が開けられ、衣類35がフレーム本体18の内部に投入される。この衣類35を洗濯槽ユニット11に収容する作業は、例えば、図示されていない洗濯物搬送装置等によって自動で行われてもよい。その場合、上記制御装置50がこの洗濯物搬送装置等の作動を制御する。衣類35が洗濯槽ユニット11内に収容されたときは、バルブ31〜33は、すべて閉じられている。衣類35の投入作業と並行して、タンク25内において洗浄液の調合作業が行われてもよい。前述のように、本実施形態では、洗浄液としては水が採用され、この水と洗剤(界面活性剤)とが調合される。もっとも、洗浄液として水のみが使用されてもよいことは勿論である。
同図(b)が示すように、洗濯槽ユニット11に洗浄液が充填される。具体的には、洗浄液供給装置14が作動し、洗浄液が洗濯槽ユニット11内に送給される。より詳細には、バルブ31が開かれると共にバルブ32、33が閉じられ、ポンプ27が作動する。これにより、洗浄液がタンク25から吸い上げられ、吸入配管26及び供給配管28を通ってケーシング17内に送給される。ポンプ27は、洗浄液によってケーシング17が満たされるまで洗浄液を送給する。すなわち、この洗浄液は、ケーシング17内に充填されるまで送給される。本実施形態では、ケーシング17は、図示されていない液位センサ75(図5参照)を備えている。この液位センサ75は、ケーシング17に供給された洗浄液の液位をセンシングするものである。液位センサ75としては、例えば、洗浄液の液位を直接検出するセンサであってもよいし、洗浄液の圧力を検出する圧力センサであってもよい。上記洗浄液は、ケーシング17内に充填されるまで供給されるから、液位センサ75としては、上記圧力センサが採用されるのが好ましい。
ケーシング17に充填された洗浄液は密封される。衣類35は、ケーシング17内に充填密封された洗浄液中に配置される。そのため、衣類35は、フレーム体18内で無重力に近い状態となる。詳述すれば、フレーム体18内の衣類35には、重力が作用すると同時に、当該衣類35の体積及び洗浄液の密度に応じた浮力が作用する。しかも、洗浄液がケーシング17内に充填されているので、洗浄液はフレーム体18内を満たしている。したがって、衣類35は、フレーム体18内で、ゆらゆらと漂う状態となる。すなわち、上記「無重力に近い状態」とは、「無重力状態」を意味するものではなく、上記のように衣類35が洗浄液中に漂う状態を意味する。つまり、衣類35は無重力に近い状態でソフトに洗浄される。
続いて、図6(c)が示すように、バルブ31〜33が閉じられ、洗濯槽ユニット11が回転される。具体的には、回転駆動装置13(図1参照)が作動し、洗濯槽ユニット11が上記中心軸Nの周りに回転される。より詳細には、回転駆動装置13の駆動モータ23が作動し、フレーム体18が上記中心軸Nを回転中心としてケーシング17内で回転される。フレーム体18が回転されることにより、上記洗浄液はフレーム体18内で当該回転方向に回転する。
この洗濯装置10では、前述のように、フレーム体18の中心軸19が水平方向に配置されているから、フレーム体18は、いわゆる横型洗濯槽として機能する。図2ないし図4が示すように、フレーム体18の内周面39は、サインカーブ状の波形凹凸曲面であり、フレーム体18の内径寸法D、フレーム体18の内周面39が形成する波形の高さ寸法hおよびピッチp並びにフレーム体18の回転速度が前述の範囲で設定されることにより、次のような作用効果が奏される。
仮にフレーム体18の内径寸法Dが非常に小さいとすれば、この洗濯装置10が洗濯の対象とし得る衣類35のサイズも非常に小さくなる。このため、たとえば、仮に上記内径寸法Dが250mm未満である場合には、この洗濯装置10の実用的な使用は困難となる。また、仮に上記内径寸法Dが1000mmを超えるような場合には、この洗濯装置10が洗濯の対象とし得る衣類35のサイズも大きくなるが、洗浄液の使用量も極端に増大することになる。商業洗濯においては、洗濯効率その他の省エネ問題および環境問題が解決されなければならない。そのため、上記内径寸法Dが1000mmを超えるような場合にはかかる省エネ問題等の解決が困難となり、当該洗濯装置10は、商業洗濯に適用されることが困難となる。
本実施形態に係る洗濯装置10は、フレーム体18の内径寸法Dが250mm以上1000mm以下に設定されるので、ネクタイ、手袋等の小型の洗濯物から背広服、外套、着物等の大型の洗濯物まで洗浄することができると共に、使用される洗浄液の量が一定以下に抑えられる。ただし、フレーム体18の内径寸法Dが300mm以上850mm以下に設定された場合には、この洗濯装置10が特に商業洗濯に適する。なぜなら、使用される洗浄液の量が比較的少量に抑えられ、しかも、ネクタイや手袋等の比較的小型ないし中型の洗濯物のほか、背広服、外套、着物等の大型の洗濯物が洗浄され得るからである。フレーム体18の内径寸法Dが250mm〜500mm程度、特に300mm以上500mm以下に設定された場合は、使用される洗浄液が少量に抑えられ、しかも、ネクタイや手袋等の比較的小型ないし中型の洗濯物が好適に洗浄される。
また、フレーム体18の内径寸法Dが500mm〜1000mmに設定されることにより、背広服、外套、着物等の大型の洗濯物が好適に洗浄される。具体的に本実施形態では、上記フレーム体18の内径寸法Dは650mmに設計されている。この内径寸法Dは、600mm以上850mm以下に設定されるのが特に好ましい。フレーム体18の内径寸法Dがかかる寸法に設定されることにより、使用される洗浄液の量が比較的少量に抑えられつつ、背広服、外套、着物等の大型のものが好適に洗浄される。したがって、当該洗濯装置10は、特に効率的な商業洗濯に適する。
また、本実施形態では、フレーム体18は、毎分15回転で回転される。したがって、このフレーム体18の内周面39の周速度は、30.6m/minとなる。さらに、フレーム体18の内周面39が形成する波形の高さ寸法hは、フレーム体18の内径寸法Dの3%に設定されており、当該波形のピッチpは、上記内径寸法Dを直径とする仮想円の円周長さL(πD)の3.0%に設定されている。各寸法D、h、pが上記値に設定されることにより、フレーム体18が回転した場合には、衣類35は、フレーム体18内で無重力に近い状態が維持されるという現象が起こる。その理由は、およそ次のように考えられる。
図7は、回転するフレーム体18の内部における洗浄液の流れの様子を模式的に示す図である。
フレーム体18の内周面39は、径方向に凹凸するサインカーブ状に形成されているから、フレーム体18が矢印の方向に回転すると、洗浄液48は、フレーム体18の内周面39に引きずられるようにして周方向へ移動する。また、フレーム体18が回転すると、内周面39が滑らかな曲面に形成されているから、当該内周面39の近傍に渦状の緩やかな流れが発生する。この渦状の緩やかな流れ46は、フレーム体18の内周面39の近傍において径方向および周方向に三次元的に拡がる。なお、同図は模式図であるから、緩やかな流れ46は、図中4箇所にのみ記載されているが、現実には、この緩やかな流れは、フレーム体18の内周面39のあらゆる部位で発生する。
一方、フレーム体18が回転することによって、フレーム体18の内部の洗浄液47は遠心力を受け、径方向外方へ移動する。そして、この遠心力により発生する径方向外方への流れと、上記渦状の緩やかな流れ46とが対向衝突する。このように径方向に対向する流れが衝突することにより、いわゆる「流れの壁」49が形成される。この「流れの壁」49は、フレーム体18の周方向に延びる円環状に形成される。
この「流れの壁」49が形成されることにより、フレーム体18の周方向へ移動する洗浄液の速度は、径方向に不均一に変化する。すなわち、当該周方向へ移動する洗浄液の速度は、フレーム体18の中心からの距離に比例して変化するものではない。詳述すれば、この「流れの壁」49の外側にある洗浄液48は、フレーム体18の内周面39に沿って周方向に勢いよく移動するが、この「流れの壁」49の内側にある洗浄液47は、きわめて緩やかにフレーム体18の回転方向に移動する。ただし、フレーム体18の前端付近および後端付近では(図2参照)、上記渦状の流れ46も周方向の流れも発生しないから、フレーム体18の内部に洗浄液の圧力変動が生じ、洗浄液は、フレーム体18の軸方向へ緩やかに移動し、対流する。
「流れの壁」49が良好に形成されているとすれば、衣類35は、「流れの壁」49よりも内側の領域において無重力に近い状態が維持される。なぜなら、無重力に近い状態にある衣類35がフレーム体18内で浮遊し、当該フレーム体18の内側から外側に移動したとしても、「流れの壁」49が良好に形成されているならば、衣類35は、「流れの壁」49に弾かれて再びフレーム体18の内側に戻されるからである。ただし、仮に何らかの要因により衣類35が「流れの壁」49を通過してフレーム体18の内側から外側に移動した場合は、衣類35は、「流れの壁」49の外側にある洗浄液48によって周方向へ強く引きずられる。その結果、衣類35がフレーム体18の内周面に沿って回転し、上記無重力に近い状態は維持されない。
洗浄液に作用する遠心力および上記渦状の緩やかな流れ46が「流れの壁」49の形成に大きな影響を及ぼす。すなわち、フレーム体18の回転速度(すなわち、フレーム体18の内周面39の周速度)並びに上記高さ寸法hおよびピッチpが「流れの壁」49の形成に大きな影響を及ぼす。一般的には、フレーム体18の回転速度が速くなれば上記遠心力が大きくなりすぎ、また、フレーム体18の回転速度が遅くなれば、「流れの壁」49を形成するための洗浄液の対向する流れが発生しない。すなわち、「流れの壁」49が形成されるためには、上記遠心力により発生する径方向外方への流れと、上記渦状の緩やかな流れ46とがバランスすることが重要であると考えられる。本実施形態では、フレーム体18の内径寸法Dが650mmに設定され、且つフレーム体18が毎分15回転で回転され、しかも、上記高さ寸法hが上記内径寸法Dの3%に設定されると共に、上記ピッチpが上記内径寸法Dを直径とする仮想円の円周長さLの3%に設定されている。このことは、良好に「流れの壁」49が形成されるための条件を満たしている。
本実施形態では、フレーム体18の内周面39の周速度が30.6m/min(毎分15回転)、上記高さ寸法hが上記内径寸法Dの3.0%、上記ピッチpが上記円周長さLの3.0%に設定されたときに、上記「流れの壁」49が良好に形成される。ただし、フレーム体18は、その内周面39の周速度が10m/min以上90m/minとなるように回転され、上記高さ寸法hが上記内径寸法Dの2.0%〜9.0%に設定され、上記ピッチpが上記円周長さLの2.0%〜9.0%に設定された場合でも、上記「流れの壁」49が形成され得る。特に、後述の実施例が示すように、フレーム体18の内周面39の周速度が28m/min〜57m/min、上記高さ寸法hが上記内径寸法Dの3.0%〜6.0%、上記ピッチpが上記円周長さLの3.0%〜6.0%に設定されたときに、上記「流れの壁」49が良好に形成される。上記高さ寸法h及び上記ピッチpは、上記範囲内で変更され得る。ピッチpに対する高さ寸法hの割合が相対的に大きい場合は、上記内周面39に形成された凹凸が密となり、ピッチpに対する高さ寸法hの割合が相対的に小さい場合は、上記内周面39に形成された凹凸が粗となる。
なお、フレーム体18の内周面39の周速度が10m/minであるときは、フレーム体18の内径寸法が300mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分10.6回転であり、フレーム体18の内径寸法が650mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分4.9回転であり、フレーム体18の内径寸法が850mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分3.7回転である。また、フレーム体18の内周面39の周速度が28m/minであるときは、フレーム体18の内径寸法が300mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分29.7回転であり、フレーム体18の内径寸法が650mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分13.7回転であり、フレーム体18の内径寸法が850mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分10.5回転である。さらに、フレーム体18の内周面39の周速度が57m/minであるときは、フレーム体18の内径寸法が300mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分60.5回転であり、フレーム体18の内径寸法が650mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分27.9回転であり、フレーム体18の内径寸法が850mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分21.4回転である。加えて、フレーム体18の内周面39の周速度が90m/minであるときは、フレーム体18の内径寸法が300mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分95.5回転であり、フレーム体18の内径寸法が650mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分44.1回転であり、フレーム体18の内径寸法が850mmであるならば、フレーム体18の回転速度は、毎分33.7回転である。
衣類35がフレーム体18の内部で無重力に近い状態が維持されると、衣類35とフレーム体18の内周面39との接触が防止され、衣類35を構成する生地への損傷が確実に防止される。さらに、フレーム体18の中心から外側に移動する洗浄液および軸方向に移動する洗浄液は、フレーム体18の内部で衣類35を大きく拡げる。これにより、この衣類35と洗浄液との接触面積が大きくなり、したがって、洗浄液に含まれる界面活性剤が衣類35を構成する生地の繊維に深く浸透する。界面活性剤が衣類35を構成する生地の繊維に深く浸透することにより、この衣類35に物理的外力が加えられなくとも、すなわち、衣類35に機械的な外力が加えられたり、水流が噴射されることによって衣類35が叩かれたり捩られたりすることなく、繊維に付着した汚れが容易に離脱する。
衣類35の洗浄が終了すると、図6(d)が示すように、バルブ31、33が閉じられると共にバルブ32が開かれ、洗浄液が排出される。
本実施形態に係る洗濯装置10は、衣類35に物理的外力を加えることなく、衣類35に付着した汚れを除去するから、衣類35がウール等のデリケートな生地からなる場合であっても、この生地が損傷を受けることがない。すなわち、衣類35の形が崩れず、しかも風合いが損なわれることなく、生地に付着した汚れが除去される。したがって、ウール等のデリケートな生地からなる衣類35の水洗いが可能となり、その結果、衣類35に付着した汗や泥等の水溶性の汚れも確実に除去される。加えて、衣類35の形が崩れることがないから、洗浄後に生地に皺が生じにくく、仕上作業が容易になるという利点もある。
特に、本実施形態では、フレーム体18は、水平に配置された中心軸19を中心に回転する。つまり、フレーム体18の内部において、洗浄液は、上記中心軸Nの周りに回転する。これにより、洗浄液が衣類35を通過しやすいという利点がある。その理由は明らかではないが、フレーム体18の軸方向中心が鉛直方向に沿って配置されるよりも良好な洗濯が実現されることが確認されている。
上記フレーム体18は、間欠的に回転されてもよい。フレーム体18が間欠的に回転されるためには、上記駆動モータ23の回転が制御されればよい。この駆動モータ23の回転制御は、上記制御装置50によって簡単に行われる。このように、フレーム体18が間欠的に回転されることにより、フレーム体18内の洗浄液の流れが一様でなくなる。したがって、洗浄液の流れは緩やかではあるものの、洗浄液は、確実に衣類35の繊維の間を流れる。
例えば、フレーム体18は、1〜240秒だけ回転され、その後に1〜60秒だけ停止され、さらにその後に1〜240秒だけ回転されるサイクルを繰り返す。最初のフレーム体18の回転時間は、5〜200秒であることが好ましく、10〜120秒であることがさらに好ましく、20〜80秒であることがなお好ましい。上記フレーム体18の停止時間は、例えば1秒以下に設定されていてもよい。停止後のフレーム体18の回転時間は、5〜200秒であることが好ましく、10〜120秒であることがさらに好ましく、20〜80秒であることがなお好ましい。これにより、洗浄液は、衣類35の繊維の間をより確実に流れる。したがって、衣類35は、洗浄による損傷を受けることなく、衣類35に付着した汚れが当該衣類35から一層確実に分離される。なお、最初のフレーム体18の回転時間と、一旦停止後のフレーム体18の回転時間とが異なっていてもよいことは、勿論である。
また、このフレーム体18は、規則的に正転及び逆転されてもよい。具体的には、上記駆動モータ23の回転が規則的に正転及び逆転される。このような駆動モータ23の回転制御は、上記制御装置50によって簡単に行われる。これにより、洗浄液が衣類35の繊維の間をより一層確実に流れる。
例えば、フレーム体18は、右方向(一方向)に1〜540秒だけ回転され、その後に1〜60秒だけ停止され、さらにその後に左方向(他方向)に1〜540秒だけ回転される。フレーム体18の右方向への回転時間は、5〜440秒であることが好ましく、10〜280秒であることがさらに好ましく、20〜180秒であることがなお好ましい。当該右回転後のフレーム体18の停止時間は、例えば1秒以下に設定されていてもよい。停止後のフレーム体18の左方向への回転時間は、5〜440秒であることが好ましく、10〜280秒であることがさらに好ましく、20〜180秒であることがなお好ましい。そして、この正転及び逆転を1サイクルとして、これが繰り返される。フレーム体18が正転及び逆転されることにより、洗浄液が衣類35の繊維の間をより一層確実に流れる。したがって、衣類35は、洗浄による損傷を受けることなく、衣類35に付着した汚れが当該衣類35からなお一層確実に分離される。
なお、右方向への回転が正転とされ、左方向への回転が逆転とされているが、これが逆であってもよいことは勿論である。また、正転時間と逆転時間とが異なっていてもよいことも勿論である。
本実施形態では、変圧装置16によってケーシング17内の洗浄液、すなわちフレーム体18内の洗浄液が加圧又は減圧される。洗浄液の圧力が増減されることにより、洗浄液は、衣類35を構成する繊維の奥まで浸透する。しかも、洗浄液の圧力が増減されることによって繊維に含まれる空気が除去されるので、洗浄液は、繊維の奥まで確実に浸透する。また、この洗浄液はフレーム体18の内部に充填密封されているから、洗浄液の圧力が変化したとしても、フレーム体18内に強い渦等が発生することはない。したがって、洗浄液の圧力変化を原因として衣類35が損傷を受けることはない。
このように洗浄液が加圧されることにより、衣類35が損傷を受けることなく、繊維の表面に付着した汚れ並びに繊維の奥まで入り込んだ汚れ(沈着した汚れ)も確実に除去される。特に、この繊維の奥に入り込んだ汚れは、酸化されて生地の黄ばみの原因となる。しかし、この汚れが確実に除去されるので、生地の黄ばみが確実に防止されるという利点がある。
さらに、衣類35の洗浄中にフレーム18内に洗浄液の緩やかな噴流が形成されてもよい。
具体的には、衣類35の洗浄中に洗浄液供給装置14が作動される。図6(c)が示すように、バルブ31、32が閉じられ、バルブ33が開かれると共に、ポンプ27が作動される。これにより、洗浄液が洗濯槽ユニット11から引き出され、バイパス配管30及び供給配管28を通って再び洗濯槽ユニット11に戻される。このときに、洗濯槽ユニット11内に洗浄液の緩やかな流れが形成される。ただし、この流れは、衣類35を強く捻るような強いものではなく、きわめて弱いものであることが必要である。このような緩やかな流れは、上記ポンプ27の作動が制御装置50によって制御されることによって容易に形成され得る。このように洗浄液の流れが形成され、洗浄液が循環されることにより、洗浄液は、衣類35の繊維の間を一層流れやすくなる。その結果、一層高い洗浄力の発揮が期待される。
上記緩やかな水流は、逆方向にも形成され得る。すなわち、バルブ31、32が閉じられ、バルブ33が開かれると共に、ポンプ27が逆方向に作動される。これにより、洗浄液が洗濯槽ユニット11の上方から引き出され、供給配管28及びバイパス配管30を通って再び洗濯槽ユニット11に戻される。このときに、洗濯槽ユニット11内に下方から上方に向かう洗浄液の流れが形成される。このように洗浄液の流れが形成されることによって、衣類35が洗濯槽ユニット11の中央部に強制的に位置決めされる。
詳述すれば、洗濯槽ユニット11内に配置された衣類35は、前述のように無重力に近い状態になる。この状態は、この衣類35に作用する浮力に起因して生じる。ただし、衣類35には常に重力が作用しているから、衣類35は、洗濯槽ユニット11の底部(鉛直下方)に沈下する傾向にある。しかし、洗浄液の流れが洗濯槽ユニット11内で下方から上方に形成されることによって、衣類35は、常に洗濯槽ユニット11の中心部に押し上げられる。これにより、衣類35が洗濯槽ユニット11の内壁面に接触することが確実に回避され、衣類35の損傷が確実に防止される。
なお、万一、衣類35が洗浄液の流れによって洗濯槽ユニット11の上方に移動した場合には、前述のように、洗濯槽ユニット11の上方から下方へ向かう洗浄液の流れが形成されることにより、衣類35は、再び洗濯槽ユニット11の中央部に位置決めされ得る。
本実施形態に係る洗濯装置10は、洗浄液の温度を調整する温度調整装置を備えていてもよい。この温度調整装置は、洗濯槽ユニット11の内部に配置されたヒータ等により構成される。そして、このヒータは、上記制御装置50によってその出力が制御され得る。温度調整装置によって、洗浄液の温度は、衣類35に付着した汚れの種類、程度に応じて当該汚れを除去するための最適な温度に設定され得る。洗浄液の温度が調整されることによって、衣類35に付着した汚れが迅速かつ確実に除去される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
各実施例及び比較例では、洗濯槽ユニットに洗浄液が充填され、フレーム体の中に複数の小球が収容されている。洗浄液は、水(比重1.0)である。各小球は、赤、白又は茶に着色されており、それぞれ5個づつフレーム体に収容されている。赤の小球の比重は0.95、白の小球の比重は1.0、茶の小球の比重は1.2に設定されている。したがって、赤の小球は静止しているフレーム体内で上方へ浮き上がり、白の小球は静止しているフレーム体内で浮遊し、茶の小球は静止しているフレーム体内で沈下する。このフレーム体の内周面に突条が設けられており、これにより、当該内周面は波形凹凸曲面となっている。各実施例及び各比較例では、フレーム体が回転されたときの各小球の挙動が観察された。その結果が表1〜表50に示されている。
各実施例及び各比較例(表1〜表50)において、フレーム体の内径寸法に対する突条の高さ寸法の割合(図4参照)は、「高さ」(%)として表記されると共に実寸値(mm)が並記されている。また、各実施例及び比較例(表1〜表50)において、フレーム体の内径寸法を直径とする仮想円の円周長さに対する突条のピッチの割合(図4参照)は、「ピッチ」(%)として表記されると共に実寸値(mm)が並記されている。さらに、各実施例及び比較例(表1〜表50)において、フレーム体の回転速度は、下記のように設定されている。フレーム体の内径寸法は300mmに設定され、フレーム体の回転速度は、1分間あたりの回転数により決定される。
フレーム体が回転しているときの各色の小球の挙動は、表1〜表50の各欄に記載されている。本願発明者は、前述のように、内周面が上記波形凹凸曲面であるフレーム体が回転した場合、回転速度が速くなるに連れて当該フレーム体内の洗浄液中に上記「流れの壁」49(図7参照)が形成されると考えた。もし、フレーム体の回転速度が遅い場合には、赤の小球(比重0.95)は、洗浄液中を浮上してフレーム体の内壁面に沿って転がるはずである。そして、フレーム体の回転速度が速くなるにつれて上記「流れの壁」49が形成されたとしたならば、赤の小球(比重0.95)は、洗浄液中で沈下及び浮上を繰り返し、フレーム体が高速で回転する場合は上記「流れの壁」が中央に近づき、このため、赤の小球(比重0.95)は、フレーム体の内壁面から離れて中央に集まるはずである。また、フレーム体の回転速度が遅い場合には、茶の小球(比重1.2)は、洗浄液中を沈下してフレーム体の内壁面に沿って転がるはずである。そして、フレーム体の回転速度が速くなるにつれて上記「流れの壁」49が形成されたとしたならば、茶の小球(比重1.2)は、フレーム体の内壁面に繰り返し接離し、フレーム体が高速で回転する場合は、茶の小球(比重1.2)は、上記「流れの壁」を通過してフレーム体の内壁面に張り付くはずである。さらに、もし、フレーム体の回転速度が遅い場合には、白の小球(比重1.0)は、洗浄液中を不規則に浮遊するはずである。そして、フレーム体の回転速度が速くなって上記「流れの壁」が形成されたならば、白の小球(比重1.0)は、フレーム体の内壁面近傍に沿って、すなわち上記「流れの壁」の内側に沿って円運動するはずであり、さらに、フレーム体が高速で回転する場合は、白の小球(比重1.0)は、フレーム体の中央に集中するはずである。
[比較例1]
フレーム体の内径寸法に対する突条の高さ寸法の割合(以下、「高さ」と称す。)は、2%(6mm)である。フレーム体の内径寸法を直径とする仮想円の円周長さに対する突条のピッチの割合(以下、「ピッチ」と称す。)は、2%(18.84mm)である。フレーム体の回転数は、6回転である。
[比較例2]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例3]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例1]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例2]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例3]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例4]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例5]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例6]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例7]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例8]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例9]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例4]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例5]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例6]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例10]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例11]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例12]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例13]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例14]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例15]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例7]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例8]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例9]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例10]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例16]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例17]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例18]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例19]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例20]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例11]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例12]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例13]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例14]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例21]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例22]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例23]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例24]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例25]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例15]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例16]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例17]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例18]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例26]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例27]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例28]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例29]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例30]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例19]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例20]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例21]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例22]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例31]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例32]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例33]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例34]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例35]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例23]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例24]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例25]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例36]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例37]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例38]
高さは、2%(6mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例39]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例40]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例41]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例26]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例27]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例28]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例29]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例42]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例43]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例44]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例45]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例46]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例30]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例31]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例32]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例47]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例48]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例49]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例50]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例51]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例52]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例33]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例34]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例35]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例36]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例53]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例54]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例55]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例56]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例57]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例37]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例38]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例39]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例40]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例58]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例59]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例60]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例61]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例62]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例41]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例42]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例43]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例44]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例63]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例64]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例65]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例66]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例67]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例45]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例46]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例47]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例48]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例68]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例69]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例70]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例71]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例72]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例49]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例50]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例51]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例73]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例74]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例75]
高さは、3%(9mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例76]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例77]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例78]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例52]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例53]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例54]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例55]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例79]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例80]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例81]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例82]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例83]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例56]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例57]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例58]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例59]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例84]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例85]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例86]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例87]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例88]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例60]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例61]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例62]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例89]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例90]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例91]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例92]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例93]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例94]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例63]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例64]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例65]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例66]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例95]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例96]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例97]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例98]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例99]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例67]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例68]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例69]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例70]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例100]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例101]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例102]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例103]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例104]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例71]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例72]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例73]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例74]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例105]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例106]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例107]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例108]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例109]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例75]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例76]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例77]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例78]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例110]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例111]
高さは、5%(15mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例112]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例113]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例114]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例79]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例80]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例81]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例115]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例116]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例117]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例118]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例119]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例120]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例82]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例83]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例84]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例121]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例122]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例123]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例124]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例125]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例126]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例85]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例86]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例87]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例127]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例128]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例129]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例130]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例131]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例132]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例88]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例89]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例90]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例133]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例134]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例135]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例136]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例137]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例138]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例91]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例92]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例93]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例139]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例140]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例141]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例142]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例143]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例144]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例94]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例95]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例96]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例145]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例146]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例147]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例148]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例149]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例150]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例97]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例98]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例99]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例151]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例152]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例153]
高さは、6%(18mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例154]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例155]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例156]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例100]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例101]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例102]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例157]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例158]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例159]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例160]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例161]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例162]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例103]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例104]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例105]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例163]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例164]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例165]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例166]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例167]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例168]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例106]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例107]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例108]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例169]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例170]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例171]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例172]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例173]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例174]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例109]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例110]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例111]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例175]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例176]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例177]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例178]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例179]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例180]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例112]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例113]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例114]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例181]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例182]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例183]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例184]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例185]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例186]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例115]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例116]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例117]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例187]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例188]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例189]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例190]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例191]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例192]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例118]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例119]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例120]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例193]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例194]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例195]
高さは、7%(21mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例196]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例197]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例198]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例121]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例122]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例123]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例124]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例199]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例200]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例201]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例202]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例203]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例125]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例126]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例127]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例204]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例205]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例206]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例207]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例208]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例209]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例128]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例129]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例130]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例210]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例211]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例212]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例213]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例214]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例215]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例131]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例132]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例133]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例216]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例217]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例218]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例219]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例220]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例221]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例134]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例135]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例136]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例222]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例223]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例224]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例225]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例226]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例227]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例137]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例138]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例139]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例228]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例229]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例230]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例231]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例232]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例233]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例140]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例141]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例142]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例234]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例235]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例236]
高さは、8%(24mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例237]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例238]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例239]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例143]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例144]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例145]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例240]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例241]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例242]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、2%(18.84mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例243]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例244]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例245]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例146]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例147]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例148]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例246]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例247]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例248]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、3%(28.26mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例249]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例250]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例251]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例149]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例150]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例151]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例252]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例253]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例254]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、5%(47.1mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例255]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例256]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例257]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例152]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例153]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例154]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例258]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例259]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例260]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、6%(56.52mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例261]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例262]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例263]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例155]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例156]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例157]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例264]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例265]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例266]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、7%(65.94mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例267]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例268]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例269]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例158]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例159]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例160]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例270]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例271]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例272]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、8%(75.36mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例273]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例274]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例275]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例161]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例162]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例163]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、60回転である。
[比較例276]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例277]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例278]
高さは、9%(27mm)である。ピッチは、9%(84.78mm)である。回転数は、140回転である。
[比較例279]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、6回転である。
[比較例280]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、10回転である。
[比較例281]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、20回転である。
[実施例164]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、30回転である。
[実施例165]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、45回転である。
[実施例166]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、60回転である。
[実施例167]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、90回転である。
[比較例282]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、120回転である。
[比較例283]
高さは、4%(12mm)である。ピッチは、4%(37.68mm)である。回転数は、140回転である。
表1は、上記実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例6の内容を表している。
表2は、上記実施例4〜実施例6及び比較例7〜比較例12の内容を表している。
表3は、上記実施例7〜実施例10及び比較例13〜比較例17の内容を表している。
表4は、上記実施例11〜実施例14及び比較例18〜比較例22の内容を表している。
表5は、上記実施例15〜実施例18及び比較例23〜比較例27の内容を表している。
表6は、上記実施例19〜実施例22及び比較例28〜比較例32の内容を表している。
表7は、上記実施例23〜実施例25及び比較例33〜比較例38の内容を表している。
表8は、上記実施例26〜実施例29及び比較例39〜比較例43の内容を表している。
表9は、上記実施例30〜実施例32及び比較例44〜比較例49の内容を表している。
表10は、上記実施例33〜実施例36及び比較例50〜比較例54の内容を表している。
表11は、上記実施例37〜実施例40及び比較例55〜比較例59の内容を表している。
表12は、上記実施例41〜実施例44及び比較例60〜比較例64の内容を表している。
表13は、上記実施例45〜実施例48及び比較例65〜比較例69の内容を表している。
表14は、上記実施例49〜実施例51及び比較例70〜比較例75の内容を表している。
表15は、上記実施例52〜実施例55及び比較例76〜比較例80の内容を表している。
表16は、上記実施例56〜実施例59及び比較例81〜比較例85の内容を表している。
表17は、上記実施例60〜実施例62及び比較例86〜比較例91の内容を表している。
表18は、上記実施例63〜実施例66及び比較例92〜比較例96の内容を表している。
表19は、上記実施例67〜実施例70及び比較例97〜比較例101の内容を表している。
表20は、上記実施例71〜実施例74及び比較例102〜比較例106の内容を表している。
表21は、上記実施例75〜実施例78及び比較例107〜比較例111の内容を表している。
表22は、上記実施例79〜実施例81及び比較例112〜比較例117の内容を表している。
表23は、上記実施例82〜実施例84及び比較例118〜比較例123の内容を表している。
表24は、上記実施例85〜実施例87及び比較例124〜比較例129の内容を表している。
表25は、上記実施例88〜実施例90及び比較例130〜比較例135の内容を表している。
表26は、上記実施例91〜実施例93及び比較例136〜比較例141の内容を表している。
表27は、上記実施例94〜実施例96及び比較例142〜比較例147の内容を表している。
表28は、上記実施例97〜実施例99及び比較例148〜比較例153の内容を表している。
表29は、上記実施例100〜実施例102及び比較例154〜比較例159の内容を表している。
表30は、上記実施例103〜実施例105及び比較例160〜比較例165の内容を表している。
表31は、上記実施例106〜実施例108及び比較例166〜比較例171の内容を表している。
表32は、上記実施例109〜実施例111及び比較例172〜比較例177の内容を表している。
表33は、上記実施例112〜実施例114及び比較例178〜比較例183の内容を表している。
表34は、上記実施例115〜実施例117及び比較例184〜比較例189の内容を表している。
表35は、上記実施例118〜実施例120及び比較例190〜比較例195の内容を表している。
表36は、上記実施例121〜実施例124及び比較例196〜比較例200の内容を表している。
表37は、上記実施例125〜実施例127及び比較例201〜比較例206の内容を表している。
表38は、上記実施例128〜実施例130及び比較例207〜比較例212の内容を表している。
表39は、上記実施例131〜実施例133及び比較例213〜比較例218の内容を表している。
表40は、上記実施例134〜実施例136及び比較例219〜比較例224の内容を表している。
表41は、上記実施例137〜実施例139及び比較例225〜比較例230の内容を表している。
表42は、上記実施例140〜実施例142及び比較例231〜比較例236の内容を表している。
表43は、上記実施例143〜実施例145及び比較例237〜比較例242の内容を表している。
表44は、上記実施例146〜実施例148及び比較例243〜比較例248の内容を表している。
表45は、上記実施例149〜実施例151及び比較例249〜比較例254の内容を表している。
表46は、上記実施例152〜実施例154及び比較例255〜比較例260の内容を表している。
表47は、上記実施例155〜実施例157及び比較例261〜比較例266の内容を表している。
表48は、上記実施例158〜実施例160及び比較例267〜比較例272の内容を表している。
表49は、上記実施例161〜実施例163及び比較例273〜比較例278の内容を表している。
表50は、上記実施例164〜実施例167及び比較例279〜比較例283の内容を表している。
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白の小球の比重が1.0であることから、当該小球の挙動は、実際にフレーム体に収容された洗濯物の挙動と略一致する。また、赤の小球がフレーム体の内周面を転がるような動きをするときや茶の小球がフレーム体の内周面を転がるような動きをするときは、フレーム体内に上記「流れの壁」49は形成されていないと考えられる。さらに、赤の小球がフレーム体の内周面から離反し且つ茶の小球がフレーム体の内周面に押しつけられたように張り付く場合は、仮に上記「流れの壁」49が形成されていたとしても、洗浄液がフレーム体の中央に集中し、洗濯物を効果的に洗浄することは困難であると考えられる。白の小球がフレーム体の内周面に接触せず、しかもフレーム体の中央に集中しない場合は、良好な「流れの壁」49が形成されていると考えられる。
そうすると、上記各実施例が示す条件下においては、フレーム体の内部に良好な「流れの壁」49が形成され、したがって、洗濯物は、無重力に近い状態が維持される。その結果、洗濯物は洗浄液中で大きく拡げられ、効果的な洗浄が行われる。
本発明は、衣類等を洗濯する洗濯装置に適用され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る洗濯方法を実施するための洗濯装置の模式図である。 図2は、本発明一実施形態に係る洗濯装置のフレーム体の斜視図である。 図3は、本発明一実施形態に係る洗濯装置のフレーム体の断面図である。 図4は、図3における要部拡大図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る制御装置の構成を示す模式図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る洗濯装置による洗濯の要領を模式的に示す図である。 図7は、回転するフレーム体の内部における洗浄液の流れの様子を模式的に示す図である。
符号の説明
N ・・・中心
D ・・・内径寸法
h ・・・高さ寸法
p ・・・ピッチ
10・・・洗濯装置
11・・・洗濯槽ユニット
12・・・支持装置
13・・・回転駆動装置
14・・・洗浄液供給装置
16・・・変圧装置
17・・・ケーシング
18・・・フレーム体
19・・・中心軸
21・・・端面
23・・・駆動モータ
24・・・駆動軸
25・・・タンク
26・・・吸入配管
27・・・ポンプ
28・・・供給配管
29・・・ドレン配管
30・・・バイパス配管
31・・・バルブ
32・・・バルブ
33・・・バルブ
35・・・衣類
36・・・周面
37・・・スリット
38・・・後端面
39・・・内周面
40・・・突条
49・・・流れの壁
50・・・制御装置
55・・・薄肉プレート
56・・・薄肉プレート
57・・・薄肉プレート
58・・・薄肉プレート
59・・・薄肉プレート
60・・・薄肉プレート

Claims (15)

  1. 界面活性剤を含む洗浄液が充填密封されるアウターケーシングと、
    アウターケーシング内に配置され、内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成された円筒籠状洗濯槽と、
    円筒籠状洗濯槽の中心軸が水平となるように当該円筒籠状洗濯槽を支持し、当該中心軸を回転中心としてアウターケーシング内で当該円筒籠状洗濯槽を回転させる回転機構とを備え、
    上記円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが300mm以上500mm以下に設定され、
    上記回転機構は、上記円筒籠状洗濯槽をその内周面の周速が28m/min以上57m/min以下となるように回転させ、
    上記円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hは、当該円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの2.0%〜9.0%に設定され、且つ上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定されている洗濯装置。
  2. 上記高さ寸法hは、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの3.0%〜6.0%に設定され、且つ上記ピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの3.0%〜6.0%に設定されている請求項1に記載の洗濯装置。
  3. 上記回転機構は、円筒籠状洗濯槽を間欠的に回転させるものである請求項1または2に記載の洗濯装置。
  4. 上記回転機構は、円筒籠状洗濯槽を正転および逆転させるものである請求項1から3のいずれかに記載の洗濯装置。
  5. 上記円筒籠状洗濯槽内の洗浄液を加圧又は減圧する変圧装置が設けられている請求項1から4のいずれかに記載の洗濯装置。
  6. 界面活性剤を含む洗浄液が充填密封されるアウターケーシングと、
    アウターケーシング内に配置され、内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成された円筒籠状洗濯槽と、
    円筒籠状洗濯槽の中心軸が水平となるように当該円筒籠状洗濯槽を支持し、当該中心軸を回転中心としてアウターケーシング内で当該円筒籠状洗濯槽を回転させる回転機構とを備え、
    上記円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが600mm以上850mm以下に設定され、
    上記回転機構は、上記円筒籠状洗濯槽をその内周面の周速が28m/min以上57m/min以下となるように回転させ、
    上記円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hは、当該円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの2.0%〜9.0%に設定され、且つ上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定されている洗濯装置。
  7. 上記高さ寸法hは、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの3.0%〜6.0%に設定され、且つ上記ピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの3.0%〜6.0%に設定されている請求項6に記載の洗濯装置。
  8. 上記回転機構は、円筒籠状洗濯槽を間欠的に回転させるものである請求項6または7に記載の洗濯装置。
  9. 上記回転機構は、円筒籠状洗濯槽を正転および逆転させるものである請求項6から8のいずれかに記載の洗濯装置。
  10. 上記円筒籠状洗濯槽内の洗浄液を加圧又は減圧する変圧装置が設けられている請求項6から9のいずれかに記載の洗濯装置。
  11. 界面活性剤を含む洗浄液が充填密封されるアウターケーシングと、
    アウターケーシング内に配置され、内周面が径方向に凹凸するサインカーブ状の波形凹凸曲面に形成された円筒籠状洗濯槽と、
    円筒籠状洗濯槽の中心軸が水平となるように当該円筒籠状洗濯槽を支持し、当該中心軸を回転中心としてアウターケーシング内で当該円筒籠状洗濯槽を回転させる回転機構とを備え、
    上記円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dが300mm以上850mm以下に設定され、
    上記回転機構は、上記円筒籠状洗濯槽をその内周面の周速が28m/min以上57m/min以下となるように回転させ、
    上記円筒籠状洗濯槽の内周面が形成する波形の高さ寸法hは、当該円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの2.0%〜9.0%に設定され、且つ上記波形のピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの2.0%〜9.0%に設定されている洗濯装置。
  12. 上記高さ寸法hは、円筒籠状洗濯槽の内径寸法Dの3.0%〜6.0%に設定され、且つ上記ピッチpは、直径が上記内径寸法Dである仮想円の円周長さLの3.0%〜6.0%に設定されている請求項11に記載の洗濯装置。
  13. 上記回転機構は、円筒籠状洗濯槽を間欠的に回転させるものである請求項11または12に記載の洗濯装置。
  14. 上記回転機構は、円筒籠状洗濯槽を正転および逆転させるものである請求項11から13のいずれかに記載の洗濯装置。
  15. 上記円筒籠状洗濯槽内の洗浄液を加圧又は減圧する変圧装置が設けられている請求項11から14のいずれかに記載の洗濯装置。

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