JP2008011482A - 高周波回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】中電界領域での感度特性と強電界領域での歪特性の双方を改善でき、さらにAGC電圧印加ライン上からAGCバッファ増幅器を削減でき回路標準化を可能にすると共に回路規模の小型化を図ること。
【解決手段】信号線路11上にPINダイオードD2を設け、信号線路11とグラウンドとの間にPINダイオードD1を設けてアッテネータ回路を構成する。抵抗R1とR2の直列回路の一端に電源Bを印加し、他端はFET2のドレイン−ソース間を介して接地し、FET2のゲートにAGC電圧を印加する。ローノイズアンプ12のベース電圧にAGC電圧に応じたバイアス電圧(V1)をPINダイオードD1,D2を介して加え、PINダイオードD2による減衰量を制御すると共にローノイズアンプ12の動作電流を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】信号線路11上にPINダイオードD2を設け、信号線路11とグラウンドとの間にPINダイオードD1を設けてアッテネータ回路を構成する。抵抗R1とR2の直列回路の一端に電源Bを印加し、他端はFET2のドレイン−ソース間を介して接地し、FET2のゲートにAGC電圧を印加する。ローノイズアンプ12のベース電圧にAGC電圧に応じたバイアス電圧(V1)をPINダイオードD1,D2を介して加え、PINダイオードD2による減衰量を制御すると共にローノイズアンプ12の動作電流を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、PINダイオードを備えたアッテネータ回路の減衰量を入力信号レベルに応じて制御する高周波回路に関する。
従来の放送信号受信システムでは、アンテナで受信したテレビジョン信号等の入力信号をアッテネータ回路へ入力する一方、アッテネータ回路の減衰量を検波回路から与えられるAGC電圧によって制御している。テレビジョン信号の入力レベルが大き過ぎる場合は減衰量が大きくなるように制御し、小さ過ぎる場合は減衰量を抑制することにより、テレビジョン信号の入力信号レベルを所定レベルに維持することができる。アッテネータ回路から出力された入力信号はローノイズアンプで増幅してから後段の周波数変換回路に入力している。
図7はローノイズアンプの前段にアッテネータ回路を設けた高周波回路の一例である。アンテナで受信したテレビジョン信号がテレビジョン信号受信用集積回路の入力端子10aに供給される。入力端子10aに信号線路11の一端が接続され、信号線路11の他端がローノイズアンプ12の入力端に接続される。信号線路11上にアノードをローノイズアンプ12の入力端に接続したPINダイオードD2が設けられている。PINダイオードD2のカソード側の信号線路11とグラウンドとの間にPINダイオードD1が接続されている。抵抗R1及びR2で構成される直流バイアス回路で設定される固定電圧が抵抗13を介してPINダイオードD1のアノードに印加され、抵抗R3,R4,R5で構成されるバイアス回路で設定された固定電圧がローノイズアンプ12の入力端に印加されるように構成されている。また、抵抗R6及びコイル14で構成されるバイアス回路でAGC電圧がPINダイオードD2のアノードに印加され、PINダイオードD2をAGC電圧で駆動するように構成されている。
ローノイズアンプ12の出力端には、チューナ部を構成するアンテナ同調回路21、RF増幅器22、RF同調回路23、混合器24、IF同調回路25及びIF増幅器26が設けられ、IF増幅器26の出力端がテレビジョン信号受信用集積回路の出力端子10bに接続されている。出力端子10bにはSAWフィルタ27を介してVIF集積回路28が接続される。VIF集積回路28は、AGC電圧を生成するAGC回路を内蔵しており、入力電界に応じたAGC電圧を出力する。AGC電圧はPINダイオードD2の専用のバイアス回路及びRF増幅器22へ入力される。図8(a)はRF増幅器22におけるAGC電圧と減衰量との関係を示す特性図である。RF増幅器22はAGC電圧が3.5V付近までの弱電界領域ではほとんど減衰はないが、AGC電圧が3.5Vよりも小さくなる中電界から強電界にかけて徐々に減衰量を大きくしている。
ここで、PINダイオードD2は電流制御形であり、PINダイオードD2を直流的に駆動するためにはAGC電圧供給ラインL1に数mAの電流を流す必要がある。VIF集積回路28におけるAGC回路の電流容量はPINダイオードD2の駆動に必要な電量容量に比べて少ない。そのため、テレビジョン信号受信用集積回路外又は集積回路内にAGCバッファ増幅器29又は29´を設けて電量容量の増大を図る必要がある。
AGC電圧が大きい場合は、バイアス回路(R6,14)からPINダイオードD2のアノードに大きいな電圧が印加されるのでPINダイオードD2に大きな電量が流れる導通状態となり入力信号は減衰されずにローノイズアンプ12に入力して増幅され、さらに同一のAGC電圧が入力されているRF増幅器22で高い利得で増幅される。一方、AGC電圧が小さい場合は、バイアス回路(R6,14)からPINダイオードD2のアノードに印加される電圧が小さくなるので、PINダイオードD2を流れる電流量が小さくなり、相対的にPINダイオードD1を経由してグラウンドに流れる電流が増大する。この結果、ローノイズアンプ12に入力される入力信号レベルが減衰する。このようにAGC電圧に連動して減衰量が制御される。
なお、増幅回路の前段にPINダイオードを備えたアッテネータ回路を設け、入力信号のレベルによりアッテネータ回路の減衰量を変えるようにした高周波回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−065469号公報
しかしながら、上記従来の高周波回路は、ローノイズアンプ12のバイアス電圧が固定電圧であるため、ローノイズアンプ12は入力信号レベルの変化に対応することができず、受信感度が劣化する可能性がある。ローノイズアンプ12を入力信号レベルに対応させるためには、ローノイズアンプ12にAGC電圧を供給するための追加回路構成が必要となり、回路規模が大きくなる問題が生じる。
また、従来の高周波回路は、信号線路11上に設けたPINダイオードD2を駆動するためにテレビジョン信号受信用集積回路外又は集積回路内にAGCバッファ増幅器29又は29´を設ける必要があるので、回路規模が大きくなると共に回路標準化の障害となるといった問題もある。
また、信号線路11に配置したPINダイオードD2はAGC電圧で直接駆動されるため動作点を任意に設定できなかった。図8(b)はPINダイオードD2によるアッテネータ回路の減衰特性を示す図である。AGC電圧が3.4V付近までは減衰はほとんどないが、AGC電圧が3.4Vを過ぎた付近の弱電界から中電界領域で減衰が開始されていることが示されている。本来、弱電界から中電界領域では入力信号を減衰させずに、例えばAGC電圧が1.5Vより小さくなる強電界領域からアッテネータ回路を動作させて入力信号を減衰させたいところであるが、弱電界から中電界領域で減衰が開始されても動作点を任意に設定できないため中電界入力時の受信感度が劣化する問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、中電界領域での感度特性と強電界領域での歪特性の双方を改善でき、さらにAGC電圧印加ライン上からAGCバッファ増幅器を削減でき回路標準化を可能にすると共に回路規模の小型化を図ることのできる高周波回路を提供することを目的とする。
本発明の高周波回路は、高周波信号が導入される信号線路上に設けられ高周波信号入力側となる一端が抵抗を介して接地された第1のPINダイオードと、前記第1のPINダイオードの他端に対して入力端が直流的に接続された増幅素子と、前記増幅素子の入力端に接続されたバイアス回路と、前記高周波信号の入力信号レベルに応じた制御電圧が印加される制御電圧供給ラインから制御電圧が供給され、前記制御電圧に応じた可変バイアス電圧を生成して前記第1のPINダイオードの一端に加え、前記第1のPINダイオードによる減衰量を制御すると共に前記増幅素子の動作電流を制御する可変バイアス回路とを具備したことを特徴とする。
この構成によれば、可変バイアス回路から制御電圧に応じて変化する可変バイアス電圧を第1のPINダイオードの一端に加え、前記第1のPINダイオードによる減衰量を制御すると共に前記増幅素子の動作電流を制御するので、増幅素子の動作電流を入力信号レベルに応じて制御することができ、増幅素子に固定電圧を加える場合に比べて受信感度を改善することができる。また、制御電圧供給ラインから制御電圧が供給され、制御電圧が大きくなるのに応じて小さくなり、制御電圧が小さくなるのに応じて大きくなる可変バイアス電圧を生成して第1のPINダイオードの一端に加える可変バイアス回路を備えたので、制御電圧印加ライン上からPINダイオードを駆動するために電流容量を増大するバッファ増幅器を削減でき、回路標準化を可能にすると共に回路規模の小型化を図ることができる。
また本発明は、上記高周波回路において、前記可変バイアス回路は、ゲートに前記制御電圧供給ラインが接続されソースが接地されたFETと、前記FETのドレインと電源との間に直列接続された2つの抵抗とを備え、前記2つの抵抗の接続点を前記第1のPINダイオードの一端に接続してなることを特徴とする。
この構成により、制御電圧供給ラインからゲートに印加される制御電圧でFETのドレイン−ソース間に流れる電流を制御して、第1のPINダイオードの一端に加えるバイアス電圧を可変バイアス電圧とすることができると共に可変バイアス電圧の大きさを2つの抵抗で設定できるので、PINダイオードの動作点を任意に設定できるものとなり、従来は困難であった中電界入力時の受信感度を改善できる。
また本発明は、上記高周波回路において、前記第1のPINダイオードの一端と前記2つの抵抗の接続点との間に第2のPINダイオードを接続したことを特徴とする。
この構成により、可変バイアス電圧を第2のPINダイオードにも印加することで第2のPINダイオードの導通状態を制御して、信号線路からグラウンドに流れる電流量を第2のPINダイオードのオン/オフによっても制御できる。
上記高周波回路において、前記増幅素子は、FET又はトランジスタで構成され、前記バイアス回路は、前記増幅素子のゲート又はベースとグラウンドとの間を抵抗で接続し、前記増幅素子のゲート又はベースと電源との間を抵抗で接続して構成し、前記増幅素子のゲート又はベースに加えるバイアス電圧を、前記第1のPINダイオードの他端に印加することを特徴とする。
また上記高周波回路において、前記増幅素子の後段に接続されたAGC回路から出力される高周波信号の信号レベルに応じたAGC電圧を前記制御電圧として用いることが望ましい。
また上記高周波回路において、前記可変バイアス回路は、ゲートに前記制御電圧供給ラインが接続されると共に、ソースが抵抗を介してグラウンドに接続され、ドレインが抵抗を介して電源に接続されたFETを有し、前記FETのドレインを前記第1のPINダイオードの一端に接続してなることを特徴とする。
また上記高周波回路において、前記増幅素子は、FET又はトランジスタで構成され、当該増幅素子のソース又はエミッタとグラウンドとの間に直流電流設定用抵抗を接続し、前記FETのソースを高周波的に接地し、当該ソースに一端が接続された抵抗の他端と前記増幅素子のソース又はエミッタとの間に第3のPINダイオードを接続し、前記第3のPINダイオードの抵抗値を、前記FETのソース電圧により制御したことを特徴とする。
これにより、第3のPINダイオードの抵抗値がFETのソース電圧により制御されるので、入力信号レベルに応じた制御電圧で制御されるFETのソース電圧により増幅素子の利得が制御されることとなり、入力信号レベルに応じて増幅素子の利得制御が可能になる。
また本発明の高周波回路は、高周波信号が導入される信号線路上に設けられた第1のPINダイオードを有する減衰回路と、前記減衰回路の後段に高周波的に接続され、帰還回路を有する増幅素子と、前記高周波信号の入力信号レベルに応じた制御電圧が印加される制御電圧供給ラインから制御電圧が供給され、前記制御電圧に応じて前記第1のPINダイオード及び前記帰還回路に供給する可変バイアス電圧をそれぞれ生成し、前記第1のPINダイオードの一端に加える可変バイアス電圧にて当該第1のPINダイオードによる減衰量を制御すると共に、前記第3のPINダイオードの一端に加える可変バイアス電圧にて前記帰還回路による帰還量を制御する可変バイアス回路とを具備したことを特徴とする。
このように構成された高周波回路によれば、可変バイアス回路において高周波信号の入力信号レベルに応じて、減衰回路での減衰量を制御する可変バイアス電圧と帰還回路の帰還量を制御する可変バイアス電圧との2つを得ることができる。
また上記高周波回路において、前記可変バイアス回路は、ゲートに前記制御電圧供給ラインが接続されると共にドレインが抵抗を介して電源に接続されたFETを有し、前記FETのドレインを前記第1のPINダイオードの一端に接続し、前記FETのソースを高周波的に接地すると共に当該ソースに抵抗の一端を接続し、前記増幅素子を、FET又はトランジスタで構成し、当該増幅素子のソース又はエミッタとグラウンドとの間に直流電流設定用抵抗を接続し、前記FETのソースに接続された前記抵抗の他端と前記増幅素子のソース又はエミッタとの間に第3のPINダイオードを接続し、前記第3のPINダイオードの抵抗値を、前記FETのソース電圧により制御したことを特徴とする。
これにより、FETのドレイン電圧で減衰量を制御でき、ソース電圧で増幅素子の帰還量を制御することができる。
本発明によれば、ローノイズアンプのベース電圧を入力信号レベルに対応させて可変させることができると共に信号線路上のPINダイオードのオン/オフの動作点を任意に設定でき、中電界での感度特性と強電界での歪特性の双方を改善でき、さらにAGC電圧印加ライン上からAGCバッファ増幅器を削減でき標準化を可能にすると共に小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明をテレビジョン受信システムの高周波回路に適用した実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態に係る高周波回路の構成図である。高周波信号が供給される入力端子10aに信号線路11の一端が接続され、当該信号線路11の他端がローノイズアンプ12の入力端に接続される。ローノイズアンプ12はデュアルゲートFET又はトランジスタ等の増幅素子で構成することができる。ローノイズアンプ12の前段となる信号線路11には第1のPINダイオードとなる一方のPINダイオードD2及び第2のPINダイオードとなる他方のPINダイオードD1で構成されるアッテネータ回路が設けられている。一方のPINダイオードD2のカソードが入力端子10aに接続され、アノードがローノイズアンプ12の入力端に接続される。他方のPINダイオードD1のカソードは一方のPINダイオードD2のカソードに接続され、アノードは抵抗13を介して接地されている。よって、一方のPINダイオードD2のカソードも抵抗13を介して接地されることになる。他方のPINダイオードD1のアノードに可変バイアス回路1が接続されている。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態に係る高周波回路の構成図である。高周波信号が供給される入力端子10aに信号線路11の一端が接続され、当該信号線路11の他端がローノイズアンプ12の入力端に接続される。ローノイズアンプ12はデュアルゲートFET又はトランジスタ等の増幅素子で構成することができる。ローノイズアンプ12の前段となる信号線路11には第1のPINダイオードとなる一方のPINダイオードD2及び第2のPINダイオードとなる他方のPINダイオードD1で構成されるアッテネータ回路が設けられている。一方のPINダイオードD2のカソードが入力端子10aに接続され、アノードがローノイズアンプ12の入力端に接続される。他方のPINダイオードD1のカソードは一方のPINダイオードD2のカソードに接続され、アノードは抵抗13を介して接地されている。よって、一方のPINダイオードD2のカソードも抵抗13を介して接地されることになる。他方のPINダイオードD1のアノードに可変バイアス回路1が接続されている。
可変バイアス回路1は、AGC電圧に応じた可変バイアス電圧によりPINダイオードD2の減衰量を制御すると共にローノイズアンプ12の動作電流も制御する機能を有する。可変バイアス回路1は、抵抗R1及びR2、FET2等との組み合わせで構成されている。電源Bが印加される電源端子10cに抵抗R1の一端が接続され、この抵抗R1の他端に抵抗R2の一端が接続され、抵抗R2の他端はFET2のドレイン−ソース間を介してグラウンドに接続されている。FET2のゲートはAGC電圧供給ラインL1に接続されている。AGC電圧供給ラインL1は抵抗3を介してAGC電圧の印加端子10dに接続されている。抵抗R1と抵抗R2との接続点は抵抗13の他端に接続されると共にコンデンサ31を介してグラウンドに接続されている。
可変バイアス回路1において、抵抗R1と抵抗R2の接続点の電圧V1は、抵抗R1及びR2のブリーダ比により決まる。かかる電圧V1は、FET2のドレイン−ソース間に流れる電流値に応じて変化する。すなわち、FET2のドレイン−ソース間に流れる電流値が小さくなるのに応じて、電圧V1が高くなっていく。FET2のドレイン−ソース間に流れる電流量はゲートに印加されるAGC電圧の大きさに応じて決まる。
ローノイズアンプ12は、その入力端が抵抗R3を介してグラウンドに接続されると共に直列接続された抵抗R4、R5及びコイル34を介して電源端子10cに接続されている。抵抗R4にはコンデンサ35が並列に接続されている。抵抗R3,R4,R5で決まるDCバイアス電圧V2が、ローノイズアンプ12の入力端に加えられるベース電圧となると共にPINダイオードD2のアノードに加えられてPINダイオードD2を導通させる駆動電圧となる。すなわち、ローノイズアンプ12の入力端に加えられるDCバイアス電圧V2を利用してPINダイオードD2を導通させており、PINダイオードD2のために専用に設けていたバイアス回路(抵抗R6、コイル14)を削減している。
本実施の形態では、抵抗R1及びR2の各抵抗値を調整して、PINダイオードD2、D1の動作点を任意に定めている。具体的には、AGC電圧が最大となる弱電界領域では、PINダイオードD1が開放状態となる電圧V1(最小値)となり、かつ当該電圧V1がローノイズアンプ12のバイアス回路(抵抗R3,R4,R5)で設定されるバイアス電圧V2よりも小さくなるようにしている。これにより、弱電界領域ではPINダイオードD1が開放状態となすと共にPINダイオードD2をローノイズアンプ12のバイアス電圧V2で導通状態とすることができる。
また、AGC電圧が最大値からある程度低下した中電界領域では、PINダイオードD1が開放状態から導通状態へと移行すると共にPINダイオードD2が導通状態から開放状態へと移行し得るバイアス電圧V1へと変化するようにする。PINダイオードD2のカソード電圧(V1)の上昇に伴う動作変化によって、ローノイズアンプ12のバイアス電圧が上昇して動作電流が増加する。このときのバイアス電圧がローノイズアンプ12にとってNFが最も良くなるバイアス電圧となるようにする。
また、AGC電圧がさらに低下した強電界領域では、PINダイオードD1が完全に導通状態となり、歪特性を改善し得る大きい動作電流がローノイズアンプ12に流れるようなバイアス電圧V1がPINダイオードD2のカソードに加えられるようにする。これにより、強電界領域ではPINダイオードD2がオフ状態となると共にローノイズアンプ12の入力端には可変バイアス回路1から大きな電圧(バイアス電圧V1)が加えられて動作電流が増大する。
ローノイズアンプ12の後段に、チューナ部を構成するアンテナ同調回路21、RF増幅器22、RF同調回路23、混合器24、IF同調回路25及びIF増幅器26が設けられ、IF増幅器26の出力端がテレビジョン信号受信用集積回路の出力端子10bに接続されている。アンテナ同調回路21はテレビジョン放送信号の周波数帯域に同調してテレビジョン放送信号を取り出し、RF増幅器22はAGC電圧に応じた利得にてテレビジョン放送信号を増幅する。RF同調回路23は、選局信号に応じて選択された同調周波数にて同調して所定のテレビジョン信号を取り出す。混合器24は、所定のテレビジョン信号に局部発振信号を掛け合わせて周波数変換し、IF同調回路25は周波数変換されたIF信号から所望のテレビジョン信号に対応した周波数成分のIF信号を取り出す。IF増幅器26は、IF同調回路25から取り出されたIF信号を増幅して出力端子10bから出力する。出力端子10bから出力されたIF信号はSAWフィルタ27で不要な周波数成分が除去されてVIF集積回路28に入力される。VIF集積回路28は、入力するIF信号の信号レベルに応じて入力信号レベルを所定範囲に収めるためのAGC電圧を発生させるAGC回路を内蔵する。VIF集積回路28のAGC回路から出力されるAGC電圧はAGC電圧の印加端子10dに印加される。また、VIF集積回路28はIF信号を復調して映像信号及び音声信号を出力する。
次に以上のように構成された本実施の形態の動作について説明する。
VIF集積回路28は、チューナ部からIF信号を取り込んでAGC回路から入力電界の強さに応じたAGC電圧を出力する。弱電界領域から強電界領域に掛けて電圧値が徐々に小さくなるようなAGCカーブに基づいてAGC電圧が出力される。VIF集積回路28から出力されるAGC電圧は、AGC電圧供給ラインL1を経由してRF増幅器22及びFET2のゲートに印加される。
VIF集積回路28は、チューナ部からIF信号を取り込んでAGC回路から入力電界の強さに応じたAGC電圧を出力する。弱電界領域から強電界領域に掛けて電圧値が徐々に小さくなるようなAGCカーブに基づいてAGC電圧が出力される。VIF集積回路28から出力されるAGC電圧は、AGC電圧供給ラインL1を経由してRF増幅器22及びFET2のゲートに印加される。
AGC電圧が最大の状態では、FET2が導通状態となってドレイン−ソース間に流れる電流が増大し、電圧V1が最小値となる。このとき、PINダイオードD1のアノードに加えられる電圧V1では上記設定よりPINダイオードD1はオフとなる開放状態である。一方、PINダイオードD2は、アノードに加えられたローノイズアンプ12のバイアス電圧V2によって導通状態とされる。したがって、AGC電圧が最大となる弱電界領域では、信号線路11に導入された高周波信号は導通状態のPINダイオードD2で減衰されずにローノイズアンプ12に入力される。ローノイズアンプ12はバイアス電圧V2によって増幅動作し、入力信号を増幅して出力する。弱電界領域におけるAGC電圧では、電圧V1でPINダイオードD1が導通しないようにしているので又は実質的に受信感度に影響を与えない範囲で導通するので信号減衰は抑制される。
AGC電圧が低下して、好ましくは中電界領域になった所望動作点で、FET2のドレイン−ソース間を流れる電流が減少して電圧V1が上昇するようになる。PINダイオードD1のアノード電圧が上昇してPINダイオードD1は開放状態から導通状態へと移行すると共にPINダイオードD2のカソード電圧(V1)が上昇してPINダイオードD2が導通状態から開放状態へ移行する。これにより、PINダイオードD1及びD2の導通状態(開放状態)に応じて信号線路11からグラウンド側に電流が流れて入力信号レベルが減衰する。しかも、AGC電圧の低下に応じてPINダイオードD2のカソード電圧(V1)が上昇してPINダイオードD2が開放状態へと変化すると、PINダイオードD2のカソード側からローノイズアンプ12の入力端に加えられる電圧が大きくなる。ローノイズアンプ12はこのようなベース電圧の上昇により動作電流が増加して、上記設定によりNFの一番良い状態で動作することとなる。中電界領域におけるNFの改善された増幅信号が出力されることとなる。
AGC電圧がさらに低下して、好ましくは強電界領域になると、ゲートに印加されるAGC電圧は小さくなりFET2のドレイン−ソース間を流れる電流が減少し又はオフ状態となる。これにより、抵抗R1と抵抗R2の中間接続点には電圧V1の最大値が現れる。この最大電圧V1がアノードに加えられたPINダイオードD1は完全に導通状態となる。またPINダイオードD2のカソード電圧も電圧V1によって上昇し、PINダイオードD2も開放状態に近い状態となる。したがって、さらに大きな電流が信号線路11からPINダイオードD1を通りグラウンドに流入して減衰量は最大になる。一方、大きな電圧V1がPINダイオードD2のカソードに印加されるのでPINダイオードD2のアノード側となるローノイズアンプ12のベース電圧はさらに上昇することとなる。ローノイズアンプ12は大きなベース電圧により大きな動作電流が流れることとなり、強電界領域における歪特性を改善することができる。
このように、本実施の形態によれば、信号線路11上にPINダイオードD2を設け、信号線路11とグラウンドとの間にPINダイオードD1を設けてアッテネータ回路を構成し、抵抗R1とR2の直列回路の一端に電源Bを印加し、他端はFET2のドレイン−ソース間を介して接地し、FET2のゲートにAGC電圧を印加するようにしたので、ローノイズアンプ12のベース電圧にAGC電圧に応じたバイアス電圧(V1)をPINダイオードD1,D2を介して加えることができ、中電界領域での感度特性と強電界領域での歪特性を改善することができる。
また本実施の形態によれば、各PINダイオードD1,D2のオン/オフ動作の動作点は抵抗R1と抵抗R2で設定された電圧によって任意に設定できるので、中電界領域での感度特性と強電界領域での歪特性を改善することができる。
また本実施の形態によれば、FET2のゲートにAGC電圧を印加し、FET2のドレイン−ソース間を流れる電流に応じたバイアス電圧V1を生成するので、AGC電圧供給ラインL1からAGCバッファ増幅器29又は29´を削除することができ、回路標準化を容易に実現できる。
また本実施の形態によれば、ローノイズアンプ12のベース電圧をPINダイオードD2の動作電圧に兼用したので、専用のバイアス回路を設ける必要がなくなり回路規模を小さくすることができる。
本発明は上記一実施の形態に限定されるものではなく種々変形実施可能である。たとえば、PINダイオードD1を削除した構成を採用することもできる。PINダイオードD2だけであっても上記同様の作用効果を奏することができる。
(第2の実施の形態)
図2は本実施の形態に係る高周波回路の構成図である。第2の実施の形態は、テレビジョン受信システムに適用した高周波回路の例であるが、ローノイズアンプ12より後段は第1の実施の形態と同じであるので異なる部分を主に説明する。また、図1に示す第1の実施の形態と同一の機能を有する構成要素には同一符号を付して説明の重複を避ける。
図2は本実施の形態に係る高周波回路の構成図である。第2の実施の形態は、テレビジョン受信システムに適用した高周波回路の例であるが、ローノイズアンプ12より後段は第1の実施の形態と同じであるので異なる部分を主に説明する。また、図1に示す第1の実施の形態と同一の機能を有する構成要素には同一符号を付して説明の重複を避ける。
可変バイアス回路40は、ゲートにAGC電圧供給ラインL1が接続され、ソースが抵抗RSを介してグラウンドに接続されている。また、FET2のドレインは、コンデンサ31を介して高周波的に接地されたPINダイオード(第2のPINダイオード)D1のアノードに接続されており、電源端子10cに印加される電源電圧Bが抵抗RDを介して印加されるように構成されている。
ローノイズアンプ12は、トランジスタ又はFET等の増幅素子で構成されており、入力側(ベース又はゲート)は信号線路11に接続され、増幅出力側(コレクタ又はドレイン)は後段の回路に接続され、接地側(エミッタ又はソース)は抵抗R6を介して接地されている。抵抗R6は、ローノイズアンプ12に流されるバイアス電流の大きさを決める直流電流設定用抵抗である。さらに、ローノイズアンプ12の接地側であるエミッタ又はソースは、コンデンサ41によって高周波的に接地されると共に、抵抗R6に対して並列に負帰還回路が接続されている。負帰還回路は、一端がローノイズアンプ12のエミッタ又はソースに接続された抵抗R7と、一端が抵抗R7の他端に接続され他端がグラウンドに接続されたコンデンサ42とからなる直列回路で構成されている。負帰還回路は、ローノイズアンプ12に負帰還を掛けてローノイズアンプ12の利得の周波数特性をフラットネスにする機能を持たせている。特に、ローノイズアンプ12の低周波領域の利得を下げるように作用する。本例では、入力電界が変化した場合でも負帰還回路による負帰還量は一定である。
本実施の形態では、FET2のゲートに印加されるAGC電圧が最大となる弱電界領域において、PINダイオードD1が開放状態となり、かつPINダイオードD1のアノード電圧(V3)がローノイズアンプ12のバイアス回路(抵抗R3,R4,R5,R6)で設定されるバイアス電圧V2よりも小さくなるようにしている。
以上のように構成された高周波回路では、AGC電圧が大きくなる弱電界領域ではAGC電圧供給ラインL1を経由してFET2のゲートに高電圧(例えば、4V近傍)が印加される。FET2のゲートに高電圧が印加されるとFET2が導通状態となってドレイン−ソース間に流れる電流が増大し、PINダイオードD1のアノード電圧V3が低下する。これによりPINダイオードD1は開放状態となる。一方、PINダイオードD2は、アノードに加えられたローノイズアンプ12のバイアス電圧V2によって導通状態に制御される。したがって、AGC電圧が高くなる弱電界領域では、信号線路11に導入された高周波信号は導通状態のPINダイオードD2で減衰されずにローノイズアンプ12に入力される。ローノイズアンプ12はバイアス電圧V2によって増幅動作し、入力信号を増幅して出力する。弱電界領域におけるAGC電圧では、電圧V3でPINダイオードD1が導通しないようにしているので又は実質的に受信感度に影響を与えない範囲で導通するので信号減衰は抑制される。
また、AGC電圧が最大値よりも低くなる中電界領域では、PINダイオードD1が開放状態から導通状態へと移行すると共にPINダイオードD2が導通状態から開放状態へと移行する。PINダイオードD2のカソード電圧(V3)の上昇に伴い、ローノイズアンプ12のバイアス電圧が上昇して動作電流が増加する。このときのバイアス電圧がローノイズアンプ12にとってNFが最も良くなるバイアス電圧となるように設定する。
また、AGC電圧がさらに低い強電界領域では、AGC電圧供給ラインL1を経由してFET2のゲートに低電圧(例えば、0V近傍)が印加される。FET2のゲートに0電圧が印加されると、PINダイオードD1のアノード電圧(V3)が最大となってPINダイオードD1が完全に導通状態となる。歪特性を改善し得る大きい動作電流がローノイズアンプ12に流れるようなバイアス電圧V3がPINダイオードD2のカソードに加えられる。これにより、強電界領域ではPINダイオードD1が完全に導通状態となると共にPINダイオードD2がオフ状態となり、信号線路11を伝搬する高周波信号の信号減衰が大きくなる。また、ローノイズアンプ12の入力端には可変バイアス回路1から大きな電圧(バイアス電圧V3)が加えられて動作電流が増大するので歪特性が改善される。
このように本実施の形態によれば、FET2のドレインに抵抗RDを介して電源電圧を印加する一方、ソースは抵抗RSを介して接地し、ゲートにはAGC電圧を印加するものとし、FET2のドレインに高周波的に接地されたPINダイオードD1のアノードを接続するように構成したので、ローノイズアンプ12のベース電圧にAGC電圧に応じたバイアス電圧(V3)をPINダイオードD1,D2を介して加えることができ、中電界領域での感度特性と強電界領域での歪特性を改善することができる。
(第3の実施の形態)
図3は本実施の形態に係る高周波回路の構成図である。第3の実施の形態は、テレビジョン受信システムに適用した高周波回路の例であるが、ローノイズアンプ12より後段は第1の実施の形態と同じであるので異なる部分を主に説明する。また、図1、2に示す第1、第2の実施の形態と同一の機能を有する構成要素には同一符号を付して説明の重複を避ける。
図3は本実施の形態に係る高周波回路の構成図である。第3の実施の形態は、テレビジョン受信システムに適用した高周波回路の例であるが、ローノイズアンプ12より後段は第1の実施の形態と同じであるので異なる部分を主に説明する。また、図1、2に示す第1、第2の実施の形態と同一の機能を有する構成要素には同一符号を付して説明の重複を避ける。
ローノイズアンプ12の接地側(ソース又はエミッタ)には、AGC電圧に応じて抵抗値が変化する負帰還回路50が設けられている。負帰還回路50は、第3のPINダイオードとなるPINダイオードD3と抵抗51と高周波接地のためのコンデンサ42の直列回路で構成されている。第2の実施の形態において抵抗RSを介して接地されていたFET2のソースをコンデンサ42と抵抗51の接地側端子との間に接続している。これにより、AGC電圧に応じて変化するFET2のソース出力が抵抗51を介してPINダイオードD3のアノードに印加され、ソース出力に応じてPINダイオードD3の抵抗値が変化する結果、負帰還回路50のトータル抵抗値がAGC電圧に応じて変化することとなる。
次に、以上のように構成された本実施の形態の動作について詳しく説明する。
FET2のソース側に現れるソース電圧は、FET2のゲートに印加されるAGC電圧の増減変化に対して、同傾向の増減変化を示す特性となる。すなわち、AGC電圧が比較的高い弱電界領域から中電界領域においては、ソース電圧が高くなるので、ソース電圧が印加される帰還回路50のPINダイオードD3のアノードに当該PINダイオードD3を導通させるのに十分な大きさの電圧が印加される。PINダイオードD3が十分に大きな直流電圧で導通することにより、当該PINダイオードD3の直列抵抗値が最小となり、負帰還回路50による不帰還量は最小となる。この結果、AGC電圧が比較的高い弱電界領域から中電界領域においては、ローノイズアンプ12の利得は最大になる。
FET2のソース側に現れるソース電圧は、FET2のゲートに印加されるAGC電圧の増減変化に対して、同傾向の増減変化を示す特性となる。すなわち、AGC電圧が比較的高い弱電界領域から中電界領域においては、ソース電圧が高くなるので、ソース電圧が印加される帰還回路50のPINダイオードD3のアノードに当該PINダイオードD3を導通させるのに十分な大きさの電圧が印加される。PINダイオードD3が十分に大きな直流電圧で導通することにより、当該PINダイオードD3の直列抵抗値が最小となり、負帰還回路50による不帰還量は最小となる。この結果、AGC電圧が比較的高い弱電界領域から中電界領域においては、ローノイズアンプ12の利得は最大になる。
入力電界が中電界領域から強電界領域になると、AGC電圧は電界強度に応じて低下する。FET2のゲートに印加されるAGC電圧が低下すると、FET2のソース電圧も低下する。FET2のソース電圧低下に応じてPINダイオードD3のアノードに印加される電圧が低下し、強電界領域では最小値となる。PINダイオードD3のアノード電圧が小さくなると当該PINダイオードD3の直列抵抗値が徐々に大きくなり、負帰還回路50の不帰還量は増大する。この結果、AGC電圧が低くなる強電界領域では、ローノイズアンプ12の利得が低下する。
このように、AGC電圧と同傾向に変化するFET2のソース電圧を、ローノイズアンプ12の負帰還回路50に設けたPINダイオードD3に供給することにより、負帰還回路50のトータル抵抗値をAGC電圧に追従して変化させることができ、ローノイズアンプ12の負帰還量を入力電界に応じて最適制御することができ、弱電界領域から中電界領域に掛けては高利得/低雑音の特性を実現すると共に、強電界領域では利得を低下させることで低歪化を実現することができる。FET2のソース出力をローノイズアンプ12の負帰還回路50に供給することにより、負帰還回路50にボリュームを設けることなくトータル抵抗値を調整することができ、部品点数の削減も同時に図ることができる。
図4(a)は、上記第3の実施の形態において、FET2のドレイン側に接続した抵抗RDにより減衰回路側(PINダイオードD1)へ供給するドレイン出力が取り出され、FET2のソース側に接続した抵抗RSにより負帰還回路50側(PINダイオードD3)へ供給するソース出力が取り出される様子を模式的に示したものである。図3の回路図において、負帰還回路50の抵抗51、PINダイオードD3(抵抗成分)及び抵抗R6の直列接続回路が、図4(a)における抵抗RSに相当する。図4(b)はAGC電圧に応じて抵抗が変化するFET2のドレイン−ソース間を可変抵抗とした等価回路図である。等価回路から明らかなように、ドレイン出力は抵抗RDと、抵抗RS及び可変抵抗値とのブリーダ電圧で決まり、ソース出力は抵抗RSと、抵抗RD及び可変抵抗値とのブリーダ電圧となる。すなわち、AGC電圧に応じて可変するドレイン出力にて第2のPINダイオードD1の抵抗が可変制御されると共に、AGC電圧に応じて可変するソース出力にて第3のPINダイオードD3の抵抗、すなわち負帰還回路50のトータル抵抗が可変制御されるように構成されている。
図5は、図4における抵抗RDと抵抗RSとの比を変えた場合の、AGC電圧とFET2のドレイン電圧との関係を示す特性図である。抵抗RDと抵抗RSとの比を変えることによりAGC電圧に対するドレイン電圧の立上がり特性が変化することが判る。
図6は、図4における抵抗RDと抵抗RSとの比を変えた場合の、AGC電圧とFET2のソース電圧との関係を示す特性図である。抵抗RDと抵抗RSとの比を変えることによりAGC電圧に対するソース電圧の立上がり特性が変化することが判る。
このように、抵抗RDと抵抗RSとの比を変えることによりAGC電圧に対するドレイン電圧及びソース電圧の立上がり特性が変化するので、抵抗RDと抵抗RSとの比を変えて所望の特性が得られるように調整することができる。
以上の説明では、本発明をテレビジョン受信システムの高周波回路に適用した実施の形態について説明したが、本発明はテレビジョン受信システムの高周波回路に限定されるものではなく、PINダイオードを備えたアッテネータ回路の減衰量を入力信号レベルに応じて制御する高周波回路であれば同様に適用可能である。
本発明は、PINダイオードを備えたアッテネータ回路の減衰量を入力信号レベルに応じて制御する高周波回路に適用可能である。
1、40、43 可変バイアス回路
2 FET
3、13、32、33 抵抗
11 信号線路
12 ローノイズアンプ
R1、R2、RS、RD 抵抗(可変バイアス回路)
R3、R4、R5 抵抗(ローノイズアンプ用バイアス回路)
R6、R7 抵抗(負帰還回路)
D1 PINダイオード(第2のPINダイオード)
D2 PINダイオード(第1のPINダイオード)
D3 PINダイオード(第3のPINダイオード)
L1 AGC電圧供給ライン
21 アンテナ同調回路
22 RF増幅器
23 RF同調回路
24 混合器
25 IF同調回路
26 IF増幅器
27 SAWフィルタ
28 VIF集積回路
50 負帰還回路
51 抵抗(負帰還回路)
2 FET
3、13、32、33 抵抗
11 信号線路
12 ローノイズアンプ
R1、R2、RS、RD 抵抗(可変バイアス回路)
R3、R4、R5 抵抗(ローノイズアンプ用バイアス回路)
R6、R7 抵抗(負帰還回路)
D1 PINダイオード(第2のPINダイオード)
D2 PINダイオード(第1のPINダイオード)
D3 PINダイオード(第3のPINダイオード)
L1 AGC電圧供給ライン
21 アンテナ同調回路
22 RF増幅器
23 RF同調回路
24 混合器
25 IF同調回路
26 IF増幅器
27 SAWフィルタ
28 VIF集積回路
50 負帰還回路
51 抵抗(負帰還回路)
Claims (9)
- 高周波信号が導入される信号線路上に設けられ高周波信号入力側となる一端が抵抗を介して接地された第1のPINダイオードと、
前記第1のPINダイオードの他端に対して入力端が直流的に接続された増幅素子と、
前記増幅素子の入力端に接続されたバイアス回路と、
前記高周波信号の入力信号レベルに応じた制御電圧が印加される制御電圧供給ラインから制御電圧が供給され、前記制御電圧に応じた可変バイアス電圧を生成して前記第1のPINダイオードの一端に加え、前記第1のPINダイオードによる減衰量を制御すると共に前記増幅素子の動作電流を制御する可変バイアス回路と、
を具備したことを特徴とする高周波回路。 - 前記可変バイアス回路は、ゲートに前記制御電圧供給ラインが接続されソースが接地されたFETと、前記FETのドレインと電源との間に直列接続された2つの抵抗とを備え、前記2つの抵抗の接続点を前記第1のPINダイオードの一端に接続してなることを特徴とする請求項1記載の高周波回路。
- 前記第1のPINダイオードの一端と前記2つの抵抗の接続点との間に第2のPINダイオードを接続したことを特徴とする請求項2記載の高周波回路。
- 前記増幅素子は、FET又はトランジスタで構成され、
前記バイアス回路は、前記増幅素子のゲート又はベースとグラウンドとの間を抵抗で接続し、前記増幅素子のゲート又はベースと電源との間を抵抗で接続して構成し、前記増幅素子のゲート又はベースに加えるバイアス電圧を、前記第1のPINダイオードの他端に印加することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の高周波回路。 - 前記増幅素子の後段に接続されたAGC回路から出力される高周波信号の信号レベルに応じたAGC電圧を、前記制御電圧として前記制御電圧供給ラインに供給することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の高周波回路。
- 前記可変バイアス回路は、ゲートに前記制御電圧供給ラインが接続されると共に、ソースが抵抗を介してグラウンドに接続され、ドレインが抵抗を介して電源に接続されたFETを有し、前記FETのドレインを前記第1のPINダイオードの一端に接続してなることを特徴とする請求項1記載の高周波回路。
- 前記増幅素子は、FET又はトランジスタで構成され、当該増幅素子のソース又はエミッタとグラウンドとの間に直流電流設定用抵抗を接続し、
前記FETのソースを高周波的に接地し、当該ソースに一端が接続された抵抗の他端と前記増幅素子のソース又はエミッタとの間に第3のPINダイオードを接続し、
前記第3のPINダイオードの抵抗値を、前記FETのソース電圧により制御したことを特徴とする請求項6記載の高周波回路。 - 高周波信号が導入される信号線路上に設けられた第1のPINダイオードを有する減衰回路と、
前記減衰回路の後段に高周波的に接続され、帰還回路を有する増幅素子と、
前記高周波信号の入力信号レベルに応じた制御電圧が印加される制御電圧供給ラインから制御電圧が供給され、前記制御電圧に応じて前記第1のPINダイオード及び前記帰還回路に供給する可変バイアス電圧をそれぞれ生成し、前記第1のPINダイオードの一端に加える可変バイアス電圧にて当該第1のPINダイオードによる減衰量を制御すると共に、前記第3のPINダイオードの一端に加える可変バイアス電圧にて前記帰還回路による帰還量を制御する可変バイアス回路と、
を具備したことを特徴とする高周波回路。 - 前記可変バイアス回路は、ゲートに前記制御電圧供給ラインが接続されると共にドレインが抵抗を介して電源に接続されたFETを有し、
前記可変バイアス回路のFETのドレインを前記第1のPINダイオードの一端に接続し、
前記可変バイアス回路のFETのソースを高周波的に接地すると共に当該ソースに抵抗の一端を接続し、
前記増幅素子を、FET又はトランジスタで構成し、当該増幅素子のソース又はエミッタとグラウンドとの間に直流電流設定用抵抗を接続し、
前記可変バイアス回路のFETのソースに接続された前記抵抗の他端と前記増幅素子のソース又はエミッタとの間に第3のPINダイオードを接続し、
前記第3のPINダイオードの抵抗値を、前記可変バイアス回路のFETのソース電圧により制御したことを特徴とする請求項8記載の高周波回路。
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