JP2008010676A - 有機薄膜トランジスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ソース電極やドレイン電極としてAuの様な高価な材料を用いずに、低コスト材料を用いることにより、従来のAuソース電極並の高い電界効果移動度を発揮することができる有機薄膜トランジスタを提供する。
【解決手段】導電性を有する基板22であるゲート電極24と、前記基板の一面側に形成されたゲート絶縁膜26と、該ゲート絶縁膜上に互いに離間して形成されたソース電極24及びドレイン電極30と、該ソース電極及びドレイン電極に接続する有機半導体層32とを備え、前記ソース電極は、表面を含むその近傍領域がニッケル酸化物30Aからなり、内部がニッケル金属からなる有機薄膜トランジスタである。
【選択図】図1
【解決手段】導電性を有する基板22であるゲート電極24と、前記基板の一面側に形成されたゲート絶縁膜26と、該ゲート絶縁膜上に互いに離間して形成されたソース電極24及びドレイン電極30と、該ソース電極及びドレイン電極に接続する有機半導体層32とを備え、前記ソース電極は、表面を含むその近傍領域がニッケル酸化物30Aからなり、内部がニッケル金属からなる有機薄膜トランジスタである。
【選択図】図1
Description
本発明は、絶縁性基板上にゲート電極、有機半導体膜、ソース電極、ドレイン電極等が形成されている有機薄膜トランジスタに関するものである。
従来、電界効果トランジスタとしては、シリコン単結晶基板(ウエハ)やガラス基板上に形成したアモルファスシリコン、ポリシリコンなどの無機材料を用いたものが多く作製されている。しかし、シリコン単結晶基板を用いたものは、その製造装置による制約からウエハサイズを大きくすることが困難であり、大面積化には不向きである。またアモルファスシリコンやポリシリコンよりなる薄膜を形成するには、350℃以上の加熱処理工程が必要であるため耐熱性を有する基板が必要となり、この基板材料として通常は耐熱性ガラス基板を用いなければならない。
また、これらの無機半導体用の絶縁層および半導体層を作製するためには、高価なプラズマ化学気相成長(CVD)装置やレーザアニール装置等を用いなければならず、製造コストが高くなってしまっている。以上のように無機半導体を用いた電界効果型のトランジスタは製造上の制約から低コスト化は難しくなっている。
これに対して、最近、有機半導体層を用いた電界効果型の有機薄膜トランジスタが提案されている(特許文献1及び非特許文献1)。この有機半導体層を利用した有機薄膜トランジスタは無機半導体を利用したものに比べ、低温成膜と大面積化が可能であり、製造が簡単なことから低コスト化も可能となる。ここで従来の一般的な有機薄膜トランジスタの構造について図4を参照して説明する。図4はボトムコンタクト型の従来の電界効果型の有機薄膜トランジスタを示す概略構成図である。図4に示すように、この有機薄膜トランジスタ2においては、絶縁性基板4上にゲート膜6が形成されており、このゲート膜6上には、これを覆うようにしてゲート絶縁膜8が形成される。
そして、このゲート絶縁膜8上にソース電極10とドレイン電極12とが互いに離間させて形成されている。これらの電極10、12と接続する有機半導体層14が形成されて有機薄膜トランジスタ2が構成される。ここでは両電極10、12が有機半導体層14よりも絶縁性基板4側に位置するボトムコンタクト型のトランジスタを示したが、有機半導体層14がこの両電極10、12よりも絶縁性基板4側に位置するトップコンタクト型のトランジスタも知られている。上記有機半導体層14は低分子材料のペンタセンを用いる場合が多く、このペンタセンはp型の有機半導体であり、移動度もアモルファスシリコン(Si)と略同様の値を有する。
ところで、上述したような有機薄膜トランジスタにおいては、ソース電極10やドレイン電極12としては金(Au)を使用する場合が多い。しかしながら、貴金属であるAuをソース電極10やドレイン電極12に使用することは、有機薄膜トランジスタの特徴である低コスト化に反するものである。
この場合、Au以外のソース電極10、ドレイン電極12の材料としてITO(インジウム錫酸化膜)やNiOx(X:正の有理数)等の導電材料を用いることが報告されているが、この場合にはAu電極並みの高い電界効果移動度はまだ得ることができない。また、これらの導電材料は金属に比べて電気抵抗がかなり高いため、回路の配線材料として利用することは困難である。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、ソース電極やドレイン電極としてAuの様な高価な材料を用いずに、低コスト材料を用いることにより、従来のAuソース電極を用いた場合と同等の電界効果移動度を発揮することができる有機薄膜トランジスタを提供することにある。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、ソース電極やドレイン電極としてAuの様な高価な材料を用いずに、低コスト材料を用いることにより、従来のAuソース電極を用いた場合と同等の電界効果移動度を発揮することができる有機薄膜トランジスタを提供することにある。
請求項1に係る発明は、導電性を有する基板であるゲート電極と、前記基板の一面側に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、該ソース電極及びドレイン電極に接続する有機半導体層とを備え、前記ソース電極は、表面を含むその近傍領域がニッケル酸化物からなり、内部がニッケル金属からなることを特徴とする有機薄膜トランジスタである。
請求項2に係る発明は、絶縁性を有する基板と、該基板の一面側に形成されたゲート電極と、該ゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、該ソース電極及びドレイン電極に接続する有機半導体層とを備え、前記ソース電極は、その表面及び表面近傍部がニッケル酸化物からなり、その内部がニッケル金属からなることを特徴とする有機薄膜トランジスタである。
請求項2に係る発明は、絶縁性を有する基板と、該基板の一面側に形成されたゲート電極と、該ゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、該ソース電極及びドレイン電極に接続する有機半導体層とを備え、前記ソース電極は、その表面及び表面近傍部がニッケル酸化物からなり、その内部がニッケル金属からなることを特徴とする有機薄膜トランジスタである。
本発明に係る有機薄膜トランジスタによれば、ソース電極やドレイン電極に高価な貴金属材料であるAuを用いずにNiを用い、その表面のみをNiOx膜にすることで、電界効果移動度をAu電極並みに高く維持し、しかも電気抵抗値をNi並に低く維持することができる。また、この構造は電気回路の配線にも利用が可能となり、従来使用していたAuによる電極以上の低コスト化が可能となる。
以下に、本発明に係る有機薄膜トランジスタの一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
まず本発明の第1実施例について説明する。
図1は本発明に係る有機薄膜トランジスタの第1実施例の製造工程を示す図であり、図1(E)は完成品である第1実施例の有機薄膜トランジスタを示す断面図である。
まず本発明の第1実施例について説明する。
図1は本発明に係る有機薄膜トランジスタの第1実施例の製造工程を示す図であり、図1(E)は完成品である第1実施例の有機薄膜トランジスタを示す断面図である。
まず、図1(E)を参照して第1実施例の有機薄膜トランジスタについて説明する。図1(E)に示すように、この有機薄膜トランジスタ20は、薄い基板22を有しており、この上面にゲート電極24が形成されている。このゲート電極24は、例えば低抵抗の不純物ドープ型のシリコン膜よりなる。この場合、上記基板22は、例えば絶縁性基板が用いられる。そして、上記ゲート電極24を埋め込むようにして、上記基板22上にゲート絶縁膜26が形成されている。このゲート絶縁膜26は、例えばシリコン酸化膜よりなる。
このゲート絶縁膜26上に、所定のチャンネル長になるように離間させてソース電極28とドレイン電極30とがそれぞれ形成されている。ここで上記ソース電極28とドレイン電極30の内の少なくともソース電極28は、ニッケル(Ni)金属で形成されていると共に、その表面はニッケル酸化物であるニッケル酸化膜(NiOx:xは正の有理数)28Aで形成されている。ここでは、ソース電極28のみならず、ドレイン電極30もニッケル金属で形成されていると共に、その表面はニッケル酸化膜30Aで形成されている。
そして、上記ソース電極28とドレイン電極30との間の間隙であるチャネル部分上に上記両電極28、30と接続する有機半導体層32が形成されており、これにより、第1実施例の有機薄膜トランジスタ20が完成されている。
次に、上記第1実施例の有機薄膜トランジスタ20の製造方法について説明する。
まず、図1(A)に示すように、絶縁性を有するガラス板よりなる基板22上に、ゲート電極24としてし不純物がドープされて低抵抗になされたシリコン膜を形成した。
次に、上記ゲート電極24を埋め込むようにして、上記基板22上にゲート絶縁膜26としてシリコン酸化膜を形成した。このゲート絶縁膜26の厚さは例えば400nm程度である。
まず、図1(A)に示すように、絶縁性を有するガラス板よりなる基板22上に、ゲート電極24としてし不純物がドープされて低抵抗になされたシリコン膜を形成した。
次に、上記ゲート電極24を埋め込むようにして、上記基板22上にゲート絶縁膜26としてシリコン酸化膜を形成した。このゲート絶縁膜26の厚さは例えば400nm程度である。
次にチャネル長が200μm、チャネル幅が3mmであるソース・ドレイン電極パターンを作製するために、ネガレジスト(ZPN1150)をスピンコート法を用いて塗布し、90℃で90秒間ポストベークした後、アライナーによりソース・ドレイン電極パターン形成用Crマスクをセットして露光した。そして、85℃で60秒、Post.Exposure Bake(PEB)を行い現像液を用いて現像し、ソース・ドレイン電極形成用レジストパターンを作製した。このレジストパターン上にNiを厚さが60nmとなるように真空蒸着法により成膜し、リフトオフ法により上記レジストパターンを除去することによって、図1(C)で示すようにソース電極28及びドレイン電極30をそれぞれ形成した。
その後、この基板全体をアッシング装置により400Wで酸素プラズマ処理を8分間行い、上記Niよりなるソース電極28及びドレイン電極30の各最表面を含む最表面近傍を酸化させて図1(D)に示すように、NiOx膜28A、30Aをそれぞれ形成した。この基板上に有機半導体層28としてペンタセンを成膜することにより、図1(E)に示すような有機薄膜トランジスタ20を完成した。上記ペンタセンの蒸発速度は0.05nm/sとし、厚さを50nmとした。この時、作製した電界効果型の有機薄膜トランジスタ20の電界効果移動度は0.36cm2 /Vsが得られた。この有機薄膜トランジスタ20の電界効果移動度はAu電極を用いて作製したものと同等の値であることを確認した。
尚、図1に示す場合には、基板22を例えば絶縁性を有するガラス基板で形成した場合を例にとって説明したが、これに代えて、図2に示す変形例のように、例えば半導体基板に不純物をドープしてなる導電性の半導体基板23を用いてもよい。これによれば、この導電性の半導体基板23の全体をゲート電極24として用いることができ、図1(E)に示す位置にゲート電極24を設ける必要をなくすことができる。
次に、本発明の第2実施例について説明する。
図3は本発明に係る有機薄膜トランジスタの第2実施例の製造工程を示す図であり、図3(F)は完成品である第2実施例の有機薄膜トランジスタを示す断面図である。尚、図1に示す構成部分と同一構成部分については、同一参照符号を付して説明する。
図3は本発明に係る有機薄膜トランジスタの第2実施例の製造工程を示す図であり、図3(F)は完成品である第2実施例の有機薄膜トランジスタを示す断面図である。尚、図1に示す構成部分と同一構成部分については、同一参照符号を付して説明する。
まず、図3(F)を参照して第2実施例の有機薄膜トランジスタについて説明する。図3(F)に示すように、この有機薄膜トランジスタ40は、薄い基板22を有しており、この上面にゲート電極に対する付着力強化用の下地膜42を形成している。この下地膜42として、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。そして、この下地膜42上にゲート電極24が形成されている。このゲート電極24としては、例えばタンタル(Ta)金属を用いている。そして、このゲート電極24の周囲を覆って囲むようにしてゲート絶縁膜26が形成されている。このゲート絶縁膜26としては、例えばタンタル酸化膜(Ta2 O5 )を用いることができる。
このゲート絶縁膜26上の両側に、所定のチャンネル長になるように離間させてソース電極28とドレイン電極30とがそれぞれ形成されている。ここで上記ソース電極28とドレイン電極30の内の少なくともソース電極28は、ニッケル(Ni)金属で形成されていると共に、その表面はニッケル酸化膜(NiOx:xは正の有理数)28Aで形成されている。ここでは、ソース電極28のみならず、ドレイン電極30もニッケル金属で形成されていると共に、その表面はニッケル酸化膜30Aで形成されている。
そして、少なくとも上記ソース電極28とドレイン電極30との間の間隙であるチャネル部分上に上記両電極28、30と接続する有機半導体層32が形成されており、これにより、第2実施例の有機薄膜トランジスタ40が完成されている。
次に、上記第2実施例の有機薄膜トランジスタ40の製造方法について説明する。
まず、図3(A)に示すように、ガラス基板20よりなる基板22上に、RFスパッタ法によりSiO2 膜をゲート膜の付着力強化用の下地膜42として150nmの厚さで形成する。次に、この下地膜42上にRFスパッタ法によりスパッタ圧4PaでTa膜を250nmの厚さで形成する。そして、ポジレジスト(OFPR800)をスピンコート法で塗布して110℃で90秒プリベークし、アライナーで所望のゲート形状を有するCrマスクを用いてコンタクト露光し、続いて現像してゲート形状のレジストパターンを形成する。次にRIE(Reactive Ion Etching)法によりレジストの部分のTa膜のみを残し、図3(B)に示すようにTa膜よりなるゲート電極24を形成する。
まず、図3(A)に示すように、ガラス基板20よりなる基板22上に、RFスパッタ法によりSiO2 膜をゲート膜の付着力強化用の下地膜42として150nmの厚さで形成する。次に、この下地膜42上にRFスパッタ法によりスパッタ圧4PaでTa膜を250nmの厚さで形成する。そして、ポジレジスト(OFPR800)をスピンコート法で塗布して110℃で90秒プリベークし、アライナーで所望のゲート形状を有するCrマスクを用いてコンタクト露光し、続いて現像してゲート形状のレジストパターンを形成する。次にRIE(Reactive Ion Etching)法によりレジストの部分のTa膜のみを残し、図3(B)に示すようにTa膜よりなるゲート電極24を形成する。
次に、Ta膜よりなるゲート電極24上のレジストを除去し、図3(C)に示すようにこのTa膜表面を陽極酸化法により酸化して表層から約150nmの厚さでTa2 O5膜を形成してゲート絶縁膜26とする。以下は第1実施例と同様 に行って、図3(C)〜図3(F)に示すように、表面がNiOx膜28A、30Aでそれぞれ覆われたNi金属よりなるソース電極28及びドレイン電極30を形成し、これら両電極28、30と接続する有機半導体層32を形成し、有機薄膜トランジスタ40を完成した。この時、作製した電界効果型の有機薄膜トランジスタ40では、電界効果移動度は0.40cm2/Vsを得ることができ、 この電界効果移動度を、第1実施例の場合よりも更に高くすることができた。
上述した第1及び第2実施例において、電界効果移動度が増加した理由は、Niよりなるソース電極28及びドレイン電極30を酸素プラズマ処理によりNi膜の表面及びその近傍をNiOx膜28A、30Aとすることで仕事関数が増加し、ペンタセンよりなる有機半導体層32へのホールの注入効率が増加したために電界効果移動度が増加したものと推定される。光電子分光装置(理研計器:AC−1)により、ソース電極28及びドレイン電極30の仕事関数をそれぞれ測定した結果、蒸着直後のNi膜の仕事関数は4.62eVであったが、酸素プラズマ処理をすることにより5.9eVに高まっていることを確認することができた。
上記第1及び第2実施例の酸素プラズマ処理で形成されたNiOx膜の膜厚はそれぞれ5nm程度である。この膜厚は1nm程度に薄くすることも可能であるが、それ以下に薄くするとホールの注入効率が低下するため、NiOx膜28A、30Aの厚さは1nm以上が望ましい。また、ソース電極28は表面のみNiOx膜28Aになっているが、そのためほとんどがNi金属で形成されており、導電性が高い状態を保っている。従って、ソース電極28、ドレイン電極30の部分だけではなく、回路の配線部にもこのNi配線を共用することが可能である。導電性を維持するためには、NiOx膜を初期に形成したNi膜の全厚の半分までにとどめておく必要がある。更に、Ni膜表面を酸化させる方法の効率を考えると、NiOx膜28A、30Aの厚さは、それぞれ50nm以下にしておく必要がある。
上記Ni膜の形成は、上記第1及び第2実施例で説明した方法の他にスパッタ法、メッキ法などで形成しても良い。その膜厚は5nm〜500nm程度の範囲で電気抵抗をあまり高くないように設定すれば良い。また、Ni膜表面を酸化させてNiOx膜とする方法は上記各実施例以外に大気圧酸素プラズマ処理やUVオゾン法等のドライ法、陽極酸化法などのウエット法を用いても良い。但し、得られる膜の表面粗さRaは10nm以下にする必要がある。表面粗さが大きすぎる場合はペンタセンとの接触抵抗が増加してしまい、高い電界効果移動度が得られない。
また、上記第1及び第2実施例ではドレイン電極30もソース電極28と同じNiOx/Ni構成としたが、ドレイン電極30の材料は導電性の材料であれば良く、今回の材料に限定されるものではない。
また、上記第1及び第2実施例において、基板22は実施例で説明したものに限定されるものではなく、無機基板、有機基板共に使用することができる。具体的にはガラス基板、Si基板等の表面平滑性に優れている無機材料の基板であれば使用可能である。またポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルサルフォン(PES)等の有機材料から作られるプラスチック基板を用いることもできる。
また、上記第1及び第2実施例において、基板22は実施例で説明したものに限定されるものではなく、無機基板、有機基板共に使用することができる。具体的にはガラス基板、Si基板等の表面平滑性に優れている無機材料の基板であれば使用可能である。またポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルサルフォン(PES)等の有機材料から作られるプラスチック基板を用いることもできる。
またゲート電極24は低抵抗Si膜やTa膜を用いたが、導電性を持つものであれば実施例に限定されることはない。更にゲート絶縁膜26には絶縁性が高く、比誘電率の高いものが望まれる。そのため無機材料に限定されるものではなく、有機絶縁膜でも可能である。具体的には蒸着法、スパッタ法、CVD法などにより酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコン、等の薄膜を用いることができる。また、スピンコート法、LB単分子累積法等によりポリエチレン、ポリビニールカルバゾール、ポリイミド、ポリパラキシレンなどの薄膜も用いることができる。これらゲート絶縁膜の膜厚は10nm〜1000nm程度が多く用いられる。
また有機半導体層32は蒸着法やスピンコート法、インクジェット法などによりペンタセン、テトラセン、ペリレン等の縮合芳香族炭化水素、及びこれらの縮合芳香族炭化水素の誘導体と高分子系材料、例えばやポリアセチレン、ポリアセンなどの共役炭化水素ポリマー、ポリアニリン、ポリピロル、ポリチオフェン等の共役複素環式ポリマーなどを用いることができる。
本発明により、高価なAu電極を用いることなく、安価なNi電極を用い、その最表面のみを酸化させただけでAu電極並みの性能を有する電界効果型の有機薄膜トランジスタを得ることができ、更にはNi表面のみ酸化されているため回路の電極配線自体にも利用することができる。
本発明により、高価なAu電極を用いることなく、安価なNi電極を用い、その最表面のみを酸化させただけでAu電極並みの性能を有する電界効果型の有機薄膜トランジスタを得ることができ、更にはNi表面のみ酸化されているため回路の電極配線自体にも利用することができる。
20…有機薄膜トランジスタ、22…基板(絶縁性)、23…基板(導電性)、24…ゲート電極、26…ゲート絶縁膜、28…ソース電極、28A…NiOx膜、30…ドレイン電極、30A…NiOx膜、32…有機半導体層、40…有機薄膜トランジスタ。
Claims (2)
- 導電性を有する基板であるゲート電極と、
前記基板の一面側に形成されたゲート絶縁膜と、
該ゲート絶縁膜上に互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、
該ソース電極及びドレイン電極に接続する有機半導体層とを備え、
前記ソース電極は、表面を含むその近傍領域がニッケル酸化物からなり、内部がニッケル金属からなることを特徴とする有機薄膜トランジスタ。 - 絶縁性を有する基板と、
該基板の一面側に形成されたゲート電極と、
該ゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、
該ゲート絶縁膜上に互いに離間して形成されたソース電極及びドレイン電極と、
該ソース電極及びドレイン電極に接続する有機半導体層とを備え、
前記ソース電極は、その表面及び表面近傍部がニッケル酸化物からなり、その内部がニッケル金属からなることを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006180314A JP2008010676A (ja) | 2006-06-29 | 2006-06-29 | 有機薄膜トランジスタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012086609A1 (ja) | 2010-12-22 | 2012-06-28 | 三菱化学株式会社 | 電界効果トランジスタ、その製造方法及びそれを有する電子デバイス |
KR20190061997A (ko) | 2017-11-28 | 2019-06-05 | 국민대학교산학협력단 | 비행체의 추력을 측정하기 위한 방법 및 장치 |
-
2006
- 2006-06-29 JP JP2006180314A patent/JP2008010676A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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WO2012086609A1 (ja) | 2010-12-22 | 2012-06-28 | 三菱化学株式会社 | 電界効果トランジスタ、その製造方法及びそれを有する電子デバイス |
KR20190061997A (ko) | 2017-11-28 | 2019-06-05 | 국민대학교산학협력단 | 비행체의 추력을 측정하기 위한 방법 및 장치 |
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