JP2008007777A - 2つの異なる成分系からなるハネムーン接着剤、該接着剤を用いた接着システム、製品、およびその使用 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表面への塗布後、各成分同士が、互いに反応するよりも早い速度で、相互に拡散しうるような2液型のハネムーン接着剤を提供することを目的とする。
【解決手段】各々別々に存在する第一剤および第二剤を含むハネムーン接着剤であって、該ハネムーン接着剤は反応性シリル基含有ポリマー、触媒および水からなる群から選ばれる少なくとも三成分を含み、第一剤は前記成分のうちの多くとも2種を含み、第二剤は少なくとも第三の成分を含み、かつ、第一剤と第二剤のいずれもが三つの成分の全てを含むものではないことを特徴とするハネムーン接着剤によって上記課題を解決しうる。
【選択図】なし

Description

本発明は、表面同士を張り合わせて用いるハネムーン型(2液分別塗布型)接着剤、該ハネムーン接着剤を用いた接着システム、該ハネムーン接着剤を用いた製品、およびその使用に関する。さらに詳しくは、本発明は、少なくとも反応性シリル化ポリマー、反応性シリル化ポリマーの触媒および水分の3成分し、ハネムーン接着剤を構成する成分が第1液と第2液とに分割して別々に収容されるハネムーン接着剤、該接着剤を用いた接着システム、製品、およびその使用に関する。
従来から、種々の接着剤、接着剤組成物が表面同士を貼り合わせるのに用いられている。これらには1液型および2液型システムのどちらも例示されている。
そのような接着剤の例として特許文献1が挙げられる。特許文献1は、次の(a)、(b)および(c)から選ばれる1または2以上の接着剤からなる湿分硬化コンタクト接着剤を開示する。
(a)一分子中に1または2以上の反応性シリコン基を含有する高分子ポリマーAを含むシリコン接着剤および/または有機ポリマー接着剤。このポリマーの適例としては、次の式(1)で示される反応性シリコン基を含むオキシアルキレンポリマーが挙げられる。
Figure 2008007777
ここで、R1は炭素数1−20の一価の有機基またはトリオルガノシロキシ基、XはOH基または同種の加水分解性基、aは0,1または2の整数、bは0,1,2または3の整数を、mは0または1から18までの整数である。
(b)一分子中に1または2以上のイソシアネート基を有する高分子ポリマーBを含有するウレタン接着剤
(c)上記高分子ポリマーAおよび/またはBとエポキシ基含有化合物とを含むエポキシ接着剤
この接着剤は接着が必要な表面に薄く塗られ、しばらく放置されると空気中の水分と反応し、粘着質の硬化物になる。この接着剤は一液型でも2液型でもよく、接着される両表面に塗布してもよく片面のみに塗布してもよい。この接着剤を使用する際は、塗布層の厚みが十分に小さくなるよう注意する必要がある。これは短時間の内に水を吸収させ、全層に渡って浸透させ、硬化を終わらせることができるようにするためである。その際、層の厚みは1mm未満にするのが望ましい。
特許文献2には、2液型接着剤が開示されており、この接着剤は表面同士を仮止めする必要がないものである。この2液型接着剤は、本質的に一成分水硬化性ポリエーテルプレポリマーであって、式(2)の末端基を有する成分Aを第一液として含有している。
Figure 2008007777
ここでA’はポリエーテル残基、nは1から4の整数、そしてR1からR3は
は炭素数1から4の非加水分解性アルキル残基または加水分解性のアルコキシ基、アセトキシ基、オキシムエーテル基 ないしアミド残基である。この接着剤は、硬化促進剤と場合により触媒と水とを含む第二液Bを含有している。
しかしながらこの2液接着剤には、2つの成分が接着させられるべき面に塗布する前に混合されなければいけないという欠点がある。それゆえ、この接着システムは「ハネムーン接着システム」と呼ばれるものではない。さらに、成分AとBを、重量比(A:B)が5:1から15:1の範囲で定義された値になるよう混合する必要がある。
これら2成分が対象となる表面に塗布される前に混合されなかった場合、あるいは混合しても所定の比率の範囲外になると、組成物が不規則に硬化し、不均一な接着を生じる。特許文献2に記載されるような2液型の接着剤は、スタティックミキサー、ダブルキャビティ型カートリッジとメカニカルスターラー等の特殊な装置を使用する必要があり、工程が複雑になったりコストが高くなったりする場合がある。さらに、ここで開示されているような2液接着剤はポットライフが限られているので、混合後限られた時間内に使用し、接着表面に塗布した後は、両表面を短時間内に接合する必要がある。
さらに、「ハネムーン接着剤」なる接着剤は知られており、一例が特許文献3に開示されている。この組成物は、アルキレン基ドナーのような硬化剤を含む通常のレゾルシノール−ホルムアルデヒドまたはフェノール−レゾルシノ−ル−ホルムアルデヒド樹脂である第一液を含んでいる。この第一液は接合する片側に塗布される。この接着剤組成物の第二液は同様の樹脂であるが、この樹脂は硬化剤を含まず、代わりにヘテロ環状酸素と窒素とを含有する化合物からなる変成剤を含んでいる。第二液は接合する他方側に塗布される。その後、2つの表面同士が加圧下に合わされ最終的に接合する。この際、2つの成分同士を反応させるためには、比較的高い圧力が必要となる。例えば、97kPaの圧力が加えられた場合には、うまく接合することができない。加えて、この接着システムは、相当量の有機溶剤(パラホルムアルデヒド)を含有するので、環境面から好ましくないものである。
他にもハネムーン接着剤組成物はあるが、いずれも特有の利点と欠点とを有している。一般的にいえば、ハネムーン接着剤を技術的に成功させる鍵としては、2液間ないし2液内の反応速度よりも速い速度で、各成分が他の成分へ相互に拡散していくことが必要である。相互拡散は低分子化合物を、多くの場合大量の溶媒や水とともに加えることにより容易になる。しかしながら、低分子化合物を使うと、結合が脆くなったり、硬化を遅らせる危険性を伴っている。
欧州特許公開公報EP-A-442.380 欧州特許公開公報EP-A-824.574 米国特許公報US-A-5,626,705
本発明は、表面への塗布後、各成分同士が、互いに反応するよりも早い速度で、相互に拡散しうるような2液型のハネムーン接着剤を提供することを目的とする。これにより、表面同士の接着性が優れたものとなる。本発明の2液型ハネムーン接着剤は、実質的に溶媒フリーであり、特に圧力をかける必要がなく、各成分が反応するよりも早い速度で、十分に相互拡散しうるものである。
この効果は、2つのパートからなる接着剤の各成分が相互拡散しやすいようにするために用いていた低分子量成分を特に使用しなくとも、達成することができる。さらに、本発明の2液型タイプの接着剤は湿分硬化型である。
本発明は上記目的を達成するものであって、次の特徴を持つハネムーン接着剤組成物である。
本発明は、3つの必須成分を含む2液型ハネムーン接着剤である。3つの必須成分とは、少なくとも反応性シリル化ポリマー、反応性シリル化ポリマーの触媒および水分からなる群から選択される。
また本発明は、接着システムに関するものであり、該システムの各成分は別々に収容されている。つまり、各成分同士の反応が早期に起こるのを避けるべく、使用するまでは各成分が分離された状態に保持されている。
また本発明は、2液型接着剤の使用方法に関する説明使用書をさらに含んだ接着システムである。
また本発明は、互いに接合されるべき第一の表面と第二の表面を有する製品に関する。第一の表面は、ハネムーン接着剤の第一剤からなる塗膜を有する。第二の表面は、ハネムーン接着剤の第二剤からなる塗膜を有する。
また本発明は、対象となる表面同士を互いに貼り合わせる方法に関する。本発明の方法は、第一の表面にハネムーンシステムの第一剤を塗布する工程と、第二の表面にハネムーンシステムの第二剤を塗布する工程と、それらを結合させるために2つの部材を互いに接触させる工程とを含む。本発明の方法は、各成分の反応が完了するまでの間、表面同士を保持するために仮止めをする必要がない。また実質的に圧力を必要としない。
本発明の接着剤組成物はコンタクト型である。すなわち、接合を行うために、各成分がそれぞれ接合すべき両表面の一方に別々に塗布する。さらには、これらの第一剤と第二剤が塗布されて後、直ぐに両表面の固着ができるというものである。硬化と接合は室温で対向面を単に接触させることでなされ、仮固定、仮留めや加熱をしなくとも接着することが可能である。本発明の接着剤は有機溶剤を含まない。従って、衛生的観点から安全であり、燃焼する危険性が低く出火の予防にも効果的である。一方、この接着剤組成物は水を含んでいるが、水性コンタクト型ではないので広範な素材への使用に適している。
本発明において用いられる用語は、以下に記載する意味をもつものとして用いられる。
ハネムーン接着剤とは、2液型接着剤であり、第一剤は第一の表面に塗布され、第二剤は第二の表面に塗布され、その後、2つの接着剤塗布面同士を、各成分が相互に拡散し接着するように接触させる。接着剤の成分は、第一剤と第二材を物理的に混合しなくとも実質的に均一な硬化をさせることができる。
システムとは、上記ハネムーン接着剤の第一剤と第二剤のことを意味し、これらは別々の容器に収められている。
触媒とは、第一剤と第二剤の反応を惹起する化合物をいう。触媒は、このような機能を有するものであるが、反応促進剤あるいは反応加速剤としても機能するものであってもよい。
有効量とは、第一剤と第二剤とを接触させた際に各成分の相互拡散が起こり、実質的に均一な硬化が起こって表面同士が接着するのに必要な量を意味する。ハネムーン接着剤の第一剤は必須成分、つまり、反応性シリル基含有ポリマー、触媒および水分でありのうちの多くとも2成分を含み、第二剤は少なくとも第3成分を含み、第一剤あるいは第二剤のどちらにも必須成分の3成分すべてが含まれないようにする。あるいは言い換えると、第一剤あるいは第二剤のどちらにもこれら3成分が含まれず、第一剤と第二剤の少なくとも一方には、反応性シリル基含有ポリマーが含まれ、第一剤と第二剤の各々が、反応性シリル基含有ポリマー、触媒および水分のうちの多くとも2成分が含まれ、第一剤および第二剤全体としては、必須成分たる3成分が含まれるようにするのが好ましい。このように、共反応剤と触媒は別々の容器に入れられるので、接着システムのポットライフの点で有利である。
実質的に圧力が存在せずとは、機械的な混合が系全体にわたっておこらない程度の圧力をいう。
本発明においては、上述のような3つの必須成分を用いることにより、各成分間の化学反応が起きるよりも早く相互拡散を引き起こすことが可能となる。
このような各成分間の早い拡散は、例えばわずか10分というような短時間放置しただけでも強固な接着力を発現する。さらに、各成分は素早く拡散しうるため、接着強度は長時間にわたって上昇しうる。例えば、各パーツ同士を張り合わせて後、最初の24時間を過ぎると接着強度は14倍にも上昇しうることが見出された。
使用する際には、ハネムーン接着剤の第一剤は第一の表面に塗布され、第二剤は第二の表面(この第二の表面は第一の表面と張り合わせられる表面となる)に塗布される。そして、少なくとも一部が各々第一剤または第二剤で被覆されている第一の表面と第二の表面とが、緩やかな圧力下で接合される。このように、本発明では例えば100kPa以下の圧力でも十分な接着強度を発現しうることが見出された。この際の圧力は、好ましくは75kPa以下、さらに好ましくは50kPa以下、最も好ましくは25kPa以下である。さらには、高い圧力をかけなくとも、ハネムーン接着剤の第一剤または第二剤各々で被覆された表面を有する基材の重量により、接着力を発現するのに十分な圧力が与えられることも見出された。
接着剤組成物の第一剤および第二剤は、接着すべき表面に所望の厚みを有するように塗布される。通常この厚みは、20〜2000μmの範囲であるが、これに限定されるものではない。
本発明者らは、第一剤と第二剤に収容されている成分は、塗布する前、塗布中、あるいは塗布後にこれら第一剤と第二剤を機械的に混合もしくは攪拌しなくとも、接着剤が硬化して両表面が接着する程度に相互に拡散しうるものであることを見出した。各成分を相互拡散させるために、特に加熱は必要としない。硬化は常温でも起こりうる。特に加熱を必要としないので、本発明の接着システムは容易に使用することが可能である。
上述したように、両表面の接触は常温でも可能である。通常は18〜25℃の温度範囲で接着させることが可能であるが、これに限定されるものではなく、これよりも高い温度であっても低い温度であってもよい。一方、より高い温度を加えると相互拡散よりも各成分の反応を早めてしまう場合がある。
第一の表面と第二の表面に第一剤および第二剤を塗布する方法としては、さまざまな方法が用いられる。例えば、コテで塗布される。代わりに、コーキングのようなチューブから塗布してもよい。さらには、スプレーコーティングやロールコーティング、ナイフコーティングなどの方法を用いてもよい。他にも当業者が採用しうる塗布方法が用いられうる。
実際には、いろいろな方法で三成分、すなわち官能性シリル基含有ポリマー、触媒、および水分は第一剤内と第二剤内とで適宜組み合わせられる。その際、第一液または第二液に水、触媒およびポリマーからなる三成分のすべてが含まれないよう注意する必要がある。
本発明の第一の好ましい態様では、第一剤は官能性シリル基含有ポリマーと触媒とを含んでいる。貯蔵中に周囲から水を吸収して部分硬化する危険性を最小限に抑えるための脱水剤含んでいてもよい。第二剤は水を含み、更に官能性シリル基含有ポリマーまたは触媒を含んでいてもよい。後者の場合、触媒は耐加水分解性のものが望ましい。
本発明の第二の好ましい態様では、第一剤は少なくとも反応性シリル基含有ポリマーを含んでおり、これにはさらに触媒あるいは水分を含んでいてもよい。第二剤は触媒と水分を含む。この場合触媒は耐加水分解性のものが好ましい。
これらの好ましい態様の中で、特に好ましい態様としては以下に記載される組み合わせが挙げられる。
(1)第一剤は反応性シリル基ポリマーと水分を含み触媒は含まない。そして第二剤は触媒を含み反応性シリル基ポリマーを含まないか、あるいは触媒を含み水分を含まない。
(2)第一剤は反応性シリル基含有ポリマーを含み水分を含まないか、反応性シリル基含有ポリマーを含み触媒を含まない。第二剤は触媒と水分を含み、反応性シリル基含有ポリマーを含まない。
(3)第一剤は反応性シリル基含有ポリマーと触媒を含み、水分を含まない。第二剤は水分を含み反応性シリル基含有ポリマーを含まないか、水分を含み触媒を含まない。
(4)第一剤は反応性シリル基含有ポリマーと水分を含み、触媒を含まない。第二剤は反応性シリル基含有ポリマーと触媒を含み、水分を含まない。
使用される官能性シリル基含有ポリマーの主鎖の特性は本発明にとり決定的に重要な意味を持つものではないが、少なくとも1種の、好ましくは2種のシラン類を有することが好ましい。このポリマーは次に列挙するポリマーから選択される一種または二種以上でありうる。すなわち、ポリエーテル、オキシアルキレンポリマー(ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、エチレン−プロピレンのブロックないしランダム共重合体、またはそれらの混合物)、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリイソブチレン、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素/ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンであるが、これらに限定されるものではない。
反応性シリル基含有ポリマーは二官能であっても三官能であってもよく、所望の反応性やポリマーの貯蔵安定性に応じて選択すればよい。好ましくは反応性アルコキシシリル基含有オキシアルキレンポリマーが用いられる。これらのポリマーの中でもポリエーテル主鎖のポリマーが好ましく用いられる。特に、分子量2000以上のポリエーテル主鎖をもったものが特に好ましい。これらのポリマーを使うと、組成物の流動調整剤として低分子量ポリマー(官能化物または非官能化物)を添加した場合でも、硬化後低脆性の接着剤組成物が得られるからである。
官能性シリル基含有ポリマー中の官能基の性質は本発明に決定的な影響を及ぼすものではなく広範囲に変りうる。好ましい官能基の例としては、ジメトキシメチルシラン、ジエトキシメチルシランおよびトリメトキシシラン、トリエトキシシランが挙げられる。これらは次の式(3)により表現することができる。
Figure 2008007777
ここで、x = 0 または 1、n = 1 または 2、m = 2n + 1、p > 1、好ましくは1<p<5、更に好ましくは1<p<3、Rはポリマー主鎖、-R’-はシランとポリマー主鎖Rとの結合基である。
橋渡し基-R’-の例としては次のものが挙げられるが、それらに限定されるものではない。
Figure 2008007777
ここで、-R”-は -CH2- およびこれより炭素数の多いものを含む芳香族、脂肪族または芳香族/脂肪族炭化水素鎖であり、もっとも好ましくは炭素数1〜3の脂肪族鎖である。
シラン官能基数は当業者が接着システムに要求される特性を考慮して選択される。通常、シラン官能基数は一分子当たりおよそ1−5個程度である。 シラン官能基は好ましくはポリマー鎖の末端に存在するが、ポリマー主鎖内のペンダント基であってもよい。
反応性シリル基含有ポリマーの好ましい例としては、ジメトキシメチルシラン、トリメトキシシラン、ジメトキシエチルシラントリエトキシシラン末端ポリマーが挙げられる。
好ましくは、官能基は末端官能基であって、ポリマーの重量平均分子量は少なくとも2000、好ましくは3000−30000、特に好ましくは3000−25000である。もちろん、反応性シリル基含有ポリマーの重量平均分子量は所望により、1000より小さいものも30000より大きいものも用いることができる。しかしながら、各成分の相互拡散と各成分の反応速度の観点から、1000〜30000の範囲が好ましい。
本発明の範囲内において、反応性シリル基含有ポリマー、特にシリル基含有ポリエーテルは、少なくとも一つのアルコキシシランで官能化したアクリルポリマーを、アクリルポリマー:ポリエーテルが0−100となる範囲で含有するのが好ましい。この成分があると硬化物の強度、接着特性および耐候性が向上する。
本発明の接着剤組成物で使用できる触媒としては広範囲のものがあり、酸、塩基および、例えばチタン錯体、ビスマス錯体、スズ錯体のような金属錯体が挙げられる。これらの触媒は当業者に広く知られたものである。好適な触媒の例としては、例えば次のスズ系触媒が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。すなわち、ジブチル-チン-ジアセチルアセトナート、1,1,3,3,-テトラブチル-1,3,-ビス[(1-オキソドデシル)オキシ]ジスタノックス、ジエチルヘキシルフタレートとジブチルチンオキサイドの反応物、オクチルチン,チン(II)ジ2−エチルヘキサノエート、ジブチルチンジラウレート、ジブチルチンエタノエート。本発明の接着剤組成物に好適に使用できるものとしては、ネオスタン(Neostann) U-220H、U-303、U-28およびU-50(以上日東化成製)、テゴカート(Tegokat) 226、テゴカート225、テゴカート216、テゴカート722およびテゴカート129(以上ゴールドシュミット(Goldshmidt)製)、メタチンキャタリスト(Metatin Catalyst)S-26、メタチンキャタリスト714、メタチンキャタリスト740(以上アシマ(Acima)製)、タイザー(Tyzor)DC、タイザーTPT、タイザーNPT、タイザーNPZおよびタイザーNBZ(以上デュポン(Dupont)製)が例示できる。
本発明において各必須成分の含有量は、目的とする特性や最終的に得られる接着性などを考慮して決定すればよいが、通常、各必須成分の有効量は、反応性シリル基含有ポリマー100重量部(pbw)に対して、次の範囲で好適に用いられる。
反応性シリル基含有ポリマー 100pbw
触媒 0.01〜5pbw
水分 0.01〜5pbw
その他の成分
更に、湿分硬化性接着剤(およびシーラント)に通常用いられる配合物を本発明における接着システムの第一剤および第二剤のどちらか一方又は両方に加えることができる。原料としては次のものがあげられるが、これに限定されるものではない。
脱水剤
所望により、第一剤および第二剤のどちらか一方に反応性シリル基含有ポリマーと触媒が含まれる場合には貯蔵時に硬化する危険性を最小限に抑えるため、脱水剤が加えられる。本発明の接着剤組成物に好適に使用される脱水剤としては、速反応性のビニルトリメトキシシランやアルファ-カルバメート-トリメトキシシランのようなトリメトキシシラン、および、例えばメチルシリケートやエチルシリケートのようなテトラアルコキシシランが挙げられる。その他の脱水剤としてはモレキュラーシーブが挙げられる。脱水剤は水を除去するには有効であるが、活性成分を吸着して接着系の官能性を減じる危険性がある。当業者であれば希望する最終特性を考慮に入れて適当な脱水剤を選択することができるが、一般にアルコキシシランと相溶性のある全ての種類が使用可能である。もちろん、脱水剤は水分を含んでいる剤には含めることはできない。
脱水剤の使用量は本発明にとり決定的な意味を持つものではなく、多くの場合、異なる成分を調製するための混合プロセス、配合物の水分濃度、接着システムの貯蔵条件、更には製造者が希望する貯蔵安定性のレベルに依存するものである。通常は、脱水剤は反応性シリル基含有ポリマー100重量部に対して0.01〜10重量部含有される。好ましくは、脱水剤はシリル基含有の脱水剤である。有用な脱水剤としては、トリメトキシシランが挙げられる。
接着促進剤
例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、2-アミノエチルー3−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、トリアミノ−官能性プロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン。これらは水に対し高度の反応性を持っているので、実質的に水を含まない方の剤に加えるのが好ましい。接着促進剤は、反応性シリル基含有ポリマー100重量部に対して0.01〜10重量部含有される
硬化剤
例えば、エポキシ樹脂硬化剤としては、従来公知のエポキシ樹脂用硬化剤を広く使用できる。このような硬化剤としては、例えばトリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジエチルアミノプロピルアミン、N−アミノエチルピペラジン、m−キシリレンジアミン、m−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、イソホロンジアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等のアミン類;第3級アミン塩類;ポリアミド樹脂類;ケチミン類;アルジミン類;エナミン類等の潜状性硬化剤;イミダゾール類;ジシアンジアミド類;三弗化硼素錯化合物類;無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ドデシニル無水コハク酸、無水ピロメリット酸、無水クロレン酸等の無水カルボン酸類;アルコール類;フェノール類;カルボン酸類等を例示できる。本発明においては、斯かる硬化剤は、1種単独で、又は2種以上混合して使用される。
この場合、エポキシ樹脂硬化剤とシリル化ポリマーを別々に収容し,エポキシ硬化剤は反応性シリル基含有ポリマー側に混ぜこむのがよい。エポキシ樹脂硬化剤の添加は、第一剤が例えば、末端シリル化ポリエーテルとエポキシ樹脂、第二剤が末端シリル化ポリエーテルの触媒および水を含んでいる場合が好ましい。エポキシ樹脂は第一剤と第二剤とを接触させたときエポキシ硬化剤により硬化する。末端シリル化ポリエーテルは触媒と水により硬化する。エポキシ樹脂の存在により、硬化物の強度および接着力が向上する。
可塑剤
例えば、ジオクチルフタレート、ジノニルフタレート、ジウンデニルフタレート、炭化水素、ポリエーテル(メトキシまたはエトキシ含有のものが好ましい)
充填材
例えば、重質炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、シリカ(好ましくは疎水性ないし沈降グレード)
着色剤:例えば、酸化チタン、顔料ペースト、染料
チキソトロープ剤:例えば、ポリアミドワックス、水添キャスター油、
シリカ、沈降炭酸カルシウム、サーテンクレイ(certain clay)
光安定剤:例えば、紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール、トリアジン)
高分子光安定剤(HALS)、抗酸化剤(ヒンダードフェノール)、亜燐酸塩
本発明のハネムーン接着剤は、必須成分とともに上述のような他の成分を含む場合には、接着剤組成物における各成分の配合量は目的とするあるいは所望の硬化に応じて選択されるが、通常は次のような範囲で配合されうる。
すなわち、接着システムは10〜80重量%、好ましくは15〜50重量%の反応性シリル基含有ポリマー、0〜5重量%の触媒(触媒の量の下限値は少なくとも0.01重量%、好ましくは0.05重量%、更に好ましくは0.1重量%である。また触媒の量の上限値は、好ましくは4重量%未満、より好ましくは3重量%未満である。)、0.1〜5重量%の水、0.2〜5重量%の脱水剤、0〜15重量%の接着促進剤(好ましくは下限値は0.01重量%)、0〜15重量%の硬化剤、10〜70重量%の可塑剤、10〜70重量%の充填剤、
0〜15重量%の着色剤、0〜15重量%のチキソトロピック剤、0〜2重量%の光安定剤。例えば、第一剤と第二剤は各々別々の容器に製造され、手や機械的方法で混合される。その後、個々の剤は別々の容器に各々収容され、使用するまで保存される。各剤が収容される好ましい容器の態様としては、チューブ、カートリッジ、缶、アルミパック、ペールなどが挙げられる。
第一剤と第二剤の重量比は、さまざまな配合比が考えられるが、好ましくは90:10から10:90、さらに好ましくは80:20から20:80、より好ましくは60:40から40:60の範囲で広範に変化する。本発明の接着システムは最適な水/固体比により良好な接着強度を持ち、また、水分を少量しか含まないので広範な材料に対して親和性がよい。
本発明を次の実施例により更に詳述する。実施例において部とは異なる指示がない限り重量部である。
(実施例1−4)
表1に示す組成に従い、二液型の接着システムを調製した。この実施例において用いられたシリル基含有ポリマーは二官能性のシリル基末端を有するポリプロピレンオキサイドポリエーテルである。またこの実施例において、第一の表面はアルミ箔であり、もう一方の表面(第二の表面)はチーク材である。
実施例1において、第一剤はシリル基含有ポリマーと少量の水を含み、第二剤は触媒と接着促進剤を含んでいる。可塑剤は、第二成分の嵩を増やすために、第一液、第二液の両方に入っている。本発明の接着システムにおけるこの配合では第一剤、第二剤のどちらにも脱水剤を加える必要はない。
実施例2では、本発明の接着システムの第一剤、第二剤について配合材料を種々変更している。触媒、接着促進剤、脱水剤以外のすべての成分は均等に二分割して混ぜられる。それから、触媒、接着促進剤および脱水剤が一方の剤に加えられ、少量の水が他方の剤に加えられる。
実施例3と4では、異なるポリマーが使用されている以外、実施例2と同様の配合がなされている。これらの実施例は、本発明が種々の分子量、官能基数および粘度を有するポリマーを用いて実施可能であることを示すものである。
強度増加速度を調べるため、剥離試験を行った。試験材料は次のように作成した。接着剤組成物の粘度が高い方の液を、予め100x25x5mmの寸法に切断されており、接着剤塗布前の少なくとも二日間23℃、相対湿度50%の条件下におかれたチーク材(タンジェンシャルカット)サンプルに塗布した。次いで、もう一つの液を、きれいに洗浄した0.05mm厚アルミ細板(25mm幅)の表面に塗布した。
2分後、それぞれ第一剤、第二剤により被覆されている両表面を互いに接触させた。この2分という時間に重要な意味はなく、単に樹脂を塗布し、被着体を結合させた後の時間を一定にするためのものである。そして、90o剥離におけるアルミ箔の剥離強度をツヴィック(Zwick)張力測定器により10分、30分、60分、24時間および168時間後に測定した。硬化時間により変わる剥離強度の増大結果を表2に示す。
Figure 2008007777
Figure 2008007777
表2 硬化時間を増加した後における、種々のハネムーン接着剤を用いたチーク材からアルミ箔の剥離強度(MPaで示す剥離強度)
表2から、短時間の硬化後には既にかなり大きな剥離強度を実現していることが分かる。これらの配合の中では、実施例3および4の接着系において強度増加が最も速く生じている。
この結果は、配合物が相互に浸透し合うという原理が正に働いていることを示している。何故ならば、そのようなプロセスがなければ接着部分全域に渡る硬化は起こらず、接着力の弱い領域が多く発生し、その結果、十分な強度増加はなかったであろうと考えられるからである。

Claims (24)

  1. 第一剤と第二剤を含むハネムーン接着剤であって、かつ、そのハネムーン接着剤は、反応性シリル基含有ポリマー、触媒および水からなる群から選ばれる少なくとも三成分を含み、第一剤は前記成分のうちの多くとも2種を含み、第二剤は少なくとも第三の成分を含み、かつ、第一剤と第二剤のいずれもが三つの成分の全てを含むものではなく、そして、前記三つの成分は、第一剤と第二剤が接触することにより起こる反応の速度よりも速く相互拡散するように選択されることを特徴とするハネムーン接着剤。
  2. 第一の表面と第二の表面が各々別々に存在し、各表面にはクレーム1記載の接着剤の第一剤あるいは第二剤のうちいずれか一つが塗布されていることを特徴とする製品。
  3. ハネムーン接着剤を塗布する方法であって、ハネムーン接着剤はクレーム1記載の接着剤であり、第一剤および第二剤を互いに接合されるべき第一表面および第二表面に各々塗布する工程、第一剤および第二剤が各々塗布された第一表面および第二表面を貼り合わせる工程を含むことを特徴とするハネムーン接着剤の塗布方法。
  4. 前記張り合わせ工程は、実質的に圧力が存在せず、第一剤と第二剤を機械的に混合・攪拌することなく行われることを特徴とする請求項3記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
  5. 前記第一剤には反応性シリル基含有ポリマー、触媒および脱水剤を含有することを特徴とする請求項3または4記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
  6. 前記触媒は、耐加水分解性の触媒であることを特徴とする請求項5記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
  7. 前記第一剤と第二剤のうち少なくとも一方は、実質的に水分を含まず、シリル基含有接着促進剤を含むことを特徴とする請求項3または4に記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
  8. 反応性シリル基含有ポリマーが次式で示されることを特徴とする請求項3または4に記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
    Figure 2008007777

    ここで、X = 0 または 1、n = 1 または 2、m = 2n+1、p > 1、好ましくは1 <p< 5、最も好ましくは1 <p< 3、Rはポリマー主鎖、-R’- はシランとポリマー主鎖との結合基である。
  9. 前記反応性シリル基含有ポリマーが、重量平均分子量が少なくとも2000のポリエーテル主鎖を有することを特徴とする請求項3または4に記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
  10. 前記ハネムーン接着剤にはさらに、エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤のうち少なくとも1種、あるいはエポキシポリマーとエポキシ硬化剤がともに含まれていることを特徴とする請求項3または4に記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
  11. 第一剤:第二剤の重量比が90:10から10:90であることを特徴とする請求項3または4に記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
  12. 別々の容器に収容された第一剤と第二剤を含むハネムーン接着システムであって、該ハネムーン接着システムには、反応性シリル基含有ポリマー、触媒および水からなる群から選ばれる少なくとも三成分が含まれ、第一剤は前記成分のうちの多くとも2種を含み、第二剤は少なくとも第三の成分を含み、かつ、第一剤と第二剤のいずれもが三つの成分の全てを含むものではなく、そして、前記三つの成分は、第一剤と第二剤が接触することにより起こる反応の速度よりも速く相互拡散するものであることを特徴とするハネムーン接着システム。
  13. 前記第一剤には反応性シリル基含有ポリマー、触媒および脱水剤を含有することを特徴とする請求項12記載のハネムーン接着システム。
  14. 前記第一剤には触媒および水を含有し、かつ触媒は耐加水分解性の触媒であることを特徴とする請求項12記載のハネムーン接着システム。
  15. 前記第一剤と第二剤のうち少なくとも一方は、実質的に水分を含まず、シリル基含有接着促進剤を含むことを特徴とする請求項3または4に記載のハネムーン接着剤の塗布方法。
  16. 反応性シリル基含有ポリマーが次式で示されることを特徴とする請求項12記載のハネムーン接着システム。
    Figure 2008007777
    ここで、X = 0 または 1、n = 1 または 2、m = 2n+1、p > 1、好ましくは1 <p< 5、最も好ましくは1 <p< 3、Rはポリマー主鎖、-R’- はシランとポリマー主鎖との結合基である。
  17. 前記反応性シリル基含有ポリマーが、重量平均分子量が少なくとも2000のポリエーテル主鎖を有することを特徴とする請求項12記載のハネムーン接着システム。
  18. 前記ハネムーン接着剤にはさらに、エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤のうち少なくとも1種、あるいはエポキシポリマーとエポキシ硬化剤がともに含まれていることを特徴とする請求項12記載のハネムーン接着システム。
  19. 第一剤:第二剤の重量比が90:10から10:90であることを特徴とする請求項12記載のハネムーン接着システム。
  20. 第一の表面および第二の表面の一方の表面の少なくとも一部分に、前記ハネムーン接着システムの第一剤を塗布し、他方の表面の少なくとも一部分に、前記接着ハネムーンシステムの第二剤を塗布し、その後両表面を貼り合わせて用いる使用概要を記載した使用説明書が含まれている請求項12記載のハネムーン接着システム。
  21. 以下のa)〜e)の工程を少なくとも含む、第一の表面と第二の表面を貼り合わせる方法。
    a)請求項12記載のハネムーン接着システムを用意する工程
    b)第一の表面および第二の表面の一方の表面の少なくとも一部分に、前記ハネムーン接着システムの第一剤を塗布する工程
    c)他方の表面の少なくとも一部分に、前記接着ハネムーンシステムの第二剤を塗布する工程
    d)少なくとも一部分がコートされた第一の表面と第二の表面とを接触させる工程
    e)ハネムーン接着剤の第一剤および第二剤の各成分を相互拡散させる工程
  22. 前記d)工程は実質的に圧力がかからない条件下で行われ、e)工程は物理的な混合をすることなく行われることを特徴とする請求項21記載の第一の表面と第二の表面を貼り合わせる方法。
  23. 反応性シリル基含有ポリマーが次式で示されることを特徴とする請求項21記載の第一の表面と第二の表面を貼り合わせる方法。
    Figure 2008007777
    ここで、X = 0 または 1、n = 1 または 2、m = 2n+1、p > 1、好ましくは1 <p< 5、最も好ましくは1 <p< 3、Rはポリマー主鎖、-R’- はシランとポリマー主鎖との結合基である。
  24. 前記d)工程は100kPa以下の圧力下で行われることを特徴とする請求項21記載の第一の表面と第二の表面を貼り合わせる方法。
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