JP2008005915A - 混注用器具、輸液セット及び延長チューブ - Google Patents

混注用器具、輸液セット及び延長チューブ Download PDF

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Abstract

【課題】複数の混注ポート構成部を一体化して混注用器具を構成する場合に、供給側ラインや患者側ラインが接続される接続管部に外力が作用した際の破損を抑止する。
【解決手段】供給側及び患者側混注ポート構成部11、12の間に、両混注ポート構成部11、12の内部に連通する流路形成部13を設ける。供給側混注ポート構成部11に供給側ラインが接続される供給側接続管部22を設ける。患者側混注ポート構成部12に患者側ラインが接続される患者側接続管部40を設ける。供給側及び患者側混注ポート構成部11、12を繋ぐベース部10を設ける。供給側及び患者側接続管部22、40とベース部10とを板部19、20で連結する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、医療現場で用いられる混注用器具、輸液セット及び延長チューブに関する。
従来より、医療現場で患者に輸液や輸血等を行う場合には、それら液体が流通するラインの途中に混注用器具を設け、この混注用器具を利用して種類の異なる薬液等をラインに混注して患者に投与したり、ライン内の液体をサンプルとして採取することが行われている。この種の混注用器具として、2つの主分岐管部と1つの副分岐管部とを有する三方活栓を直列に並べ、隣り合う三方活栓の主分岐管部同士を接続して一体化したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この混注用器具を使用する場合には、患者に投与する液体が供給される側に位置する三方活栓の主分岐管部に、薬液バッグ等から延びる供給側ラインを接続するとともに、患者側に位置する三方活栓の主分岐管部に、患者に穿刺される穿刺針を有する患者側ラインを接続する。そして、各三方活栓の副分岐管部の開口にシリンジ等を接続することで、三方活栓の本体部分が混注ポートとして機能し、薬液の混注やサンプルの採取を行うことが可能になっている。
また、特許文献1のように複数の三方活栓を利用して混注用器具を構成する場合に、各三方活栓にプレートを一体に設け、隣り合う三方活栓の主分岐管部同士を接続する際に、プレートに形成した嵌合構造により隣り合うプレート同士を一体化するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−313650号公報 特開平7−67968号公報
ところで、混注用器具の使用時には、供給側ラインや患者側ラインが不意に引っ張られることがあり、供給側ラインが接続された主分岐管部や、患者側ラインが接続された主分岐管部には外力が作用する場合がある。また、使用時以外の取り扱い時においては、供給側ラインや患者側ラインが接続される主分岐管部は混注用器具の両端に位置しているため、取り扱いに注意していてもそれら主分岐管部が他の医療器具等に当たってしまうことがあり、この場合にも上記2つのラインが接続される主分岐管部には外力が作用することになる。このようにラインが接続される主分岐管部に外力が作用すると、特許文献1、2の主分岐管部は三方活栓の本体部分から突出する細長い形状となっているため、該主分岐管部の基端部に外力が集中して作用することになり、破損を招く虞れがある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、混注ポートを構成する混注ポート構成部が複数設けられた混注用器具において、供給側ラインや患者側ラインが接続される管部に外力が作用した場合に破損を抑止することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、混注用器具の発明として、ベース部を設け、このベース部と、供給側ラインが接続される接続管部及び患者側ラインが接続される接続管部とを連結するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、混注口を有する混注ポート構成部が複数設けられた混注用器具であって、隣り合う混注ポート構成部の間に該両混注ポート構成部の内部を連通させるように設けれられた流路形成部と、患者に投与する液体が供給される側に位置する供給側混注ポート構成部に該ポート構成部の内部に連通するように設けられ、供給側ラインが接続される供給側接続管部と、患者側に位置する患者側混注ポート構成部に該ポート構成部の内部に連通するように設けられ、患者側ラインが接続される患者側接続管部と、上記供給側及び患者側混注ポート構成部を繋ぐように形成されたベース部と、上記供給側及び患者側接続管部と上記ベース部とを連結する連結部とを備えている構成とする。
この構成によれば、供給側接続管部に供給側ラインを接続し、患者側接続管部に患者側ラインを接続することで、混注用器具が使用状態になり、この状態で、各混注ポート構成部の混注口に例えばシリンジ等を接続することで、薬液の混注やサンプルの採取が行える。この使用時や、供給側及び患者側ラインを供給側及び患者側接続管部から外した取り扱い時に、供給側接続管部や患者側接続管部に外力が作用した場合、これら接続管部は連結部によってベース部に連結されているので、作用した外力はベース部に分散されることになる。これにより、供給側接続管部や患者側接続管部に外力が集中しなくなる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、供給側接続管部、患者側接続管部、ベース部及び連結部が一体成形されている構成とする。
この構成によれば、混注用器具の剛性が全体的に高まる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、流路形成部とベース部とが連結されている構成とする。
この構成によれば、流路形成部の剛性が高まる。
請求項4の発明では、請求項1から3のいずれか1つの発明において、ベース部は、混注ポート構成部の並ぶ方向に延びる板状部と、この板状部に突設されるリブとを有している構成とする。
この構成によれば、軽量かつシンプルな構造で高剛性なベース部が得られる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、リブは、板状部の周縁部に沿って延びる環状をなしている構成とする。
この構成によれば、ベース部の剛性をさらに向上させることが可能になる。
請求項6の発明では、請求項1から5のいずれか1つの発明において、ベース部には、混注用器具を保持するホルダに係合する係合部が設けられている構成とする。
この構成によれば、混注用器具をホルダに保持することが可能になる。
請求項7の発明では、輸液セットの発明として、請求項1から6のいずれか1つに記載された混注用器具を備えている構成とする。
請求項8の発明では、延長チューブの発明として、請求項1から6のいずれか1つに記載された混注用器具を備えている構成とする。
請求項1の発明によれば、供給側及び患者側混注ポート構成部を繋ぐベース部と、供給側及び患者側接続管部とを連結部で連結するようにしたので、供給側接続管部や患者側接続管部に作用した外力をベース部に分散させることができる。これにより、混注用器具の破損を抑止することができる。
請求項2の発明によれば、供給側接続管部、患者側接続管部、ベース部及び連結部を一体成形したので、部品点数を削減して組み立て工数を低減でき、よって、混注用器具のコストダウンを図ることができる。さらに、薬液等が流れる流路の内壁面には、別体部品を組み付けて一体化した場合のような段差が形成されることはなく、薬液等をスムーズに流すことができ、流路の途中に薬液等が滞留するのを防止できる。
請求項3の発明によれば、流路形成部とベース部とを連結するようにしたので、流路形成部の剛性を高めて破損を抑止することができる。
請求項4の発明によれば、ベース部が板状部とリブとを有しているので、ベース部を軽量かつシンプルな構造としながら剛性を高めることができ、混注用器具の破損を抑止できる。
請求項5の発明によれば、リブを板状部の周縁部に沿って延びる環状としたので、高剛性なベース部を得ることができ、混注用器具の破損を抑止できる。
請求項6の発明によれば、混注用器具を所定のホルダに保持して使用することができる。
請求項7の発明によれば、輸液セットが備えている混注用器具の破損を抑止することができる。
請求項8の発明によれば、延長チューブが備えている混注用器具の破損を抑止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る混注用器具1を示している。この混注用器具1は、医療現場で患者に輸液や輸血等を行う場合に使用するものであり、患者に投与する液体を供給するための薬液バッグ等(図示せず)から延びる供給側ラインL1と、患者に穿刺される穿刺針(図示せず)を有する患者側ラインL2との間に設けられるようになっている。
上記混注用器具1は、図2〜図6に示すように、該混注用器具1の下部に位置し略長方形状をなすベース部10と、このベース部10の上方で該ベース部10の長手方向両側に位置する供給側及び患者側混注ポート構成部11、12と、これら混注用ポート構成部11、12の間に設けられた流路形成部13とを備えており、これらは無色透明な樹脂材で一体成形されている。この樹脂材としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエステルやポリエチレンテレフタレート)及びこれらを混合した混合樹脂等がある。
上記ベース部10は、長方形状の板状部14と、板状部14の下面から下方へ向けて突設された環状リブ15とで構成されている。板状部14の長手方向両側には、図4や図6に示すように、矩形の開口部14a、14aがそれぞれ形成されている。これら開口部14a、14aは、混注用ポート構成部11、12の直下方に対応しており、該混注用ポート構成部11、12の成形時の型(図示せず)を移動させるためのものである。
上記環状リブ15は、板状部14の周縁部に沿って延びている。この環状リブ15は、板状部14の長手方向に延びる一対の長尺部15a、15aを備えている。各長尺部15aには、環状リブ15の外方へ向けて突出する2つの突起15b、15bが長手方向に離れて形成されている。これら突起15b、15bは、本発明の係合部を構成するものであり、図1や図2に示すように、環状リブ15の突出方向先端部に位置し、長尺部15aの長手方向に延びる形状をなしている。これら突起15b、15bには、後述するホルダ100に設けられた係合部101に係合するようになっている。また、各長尺部15aの突起15b、15bの間には、図1や図6に示すように、環状リブ15の内側へ向けて窪む2つの凹部15c、15cが長手方向に離れて形成されている。これら凹部15c、15cは、環状リブ15の突出方向両端に亘って形成されている。
図1に示すように、上記板状部14における開口部14a、14aの間には、上方へ突出するように支持部17が設けられている。この支持部17は、ベース部10の長手方向に延びる厚肉板状に形成され、内部は中空とされている。また、板状部14には、図4に示すように、支持部17の内部と連通する開口部14bが形成されている。図3や図5に示すように、この支持部17の上端部に、上記流路形成部13が一体成形されている。また、板状部14における長手方向両端部には、図2及び図3に示すように、上方へ突出する供給側板部19と、患者側板部20とが設けられている。供給側及び患者側板部19、20は、板状部14の長手方向と直交するように延びており、図7及び図8に示すように、ベース部10に近い側の幅寸法は遠い側に比べて長く設定されている。これら供給側及び患者側板部19、20の上縁部は、円弧形状とされている。上記支持部17と、供給側及び患者側板部19、20とは、ベース部10に一体成形されている。
図2及び図3に示すように、上記供給側混注ポート構成部11は供給側板部19と支持部17との間に配置され、一方、患者側混注ポート構成部12は患者側板部20と支持部17との間に配置されている。上記流路形成部13の両端部は、供給側及び患者側混注ポート構成部11、12と一体化している。
上記供給側混注ポート構成部11は、ベース部10の板状部14に対し略垂直に延びる円筒状をなすように形成されている。この供給側混注ポート構成部11の内部は、上記流路形成部13の流路の端部に連通している。供給側混注ポート構成部11の周壁部には、流路形成部13と反対側から径方向に突出する円管状の供給側接続管部22が一体成形されている。供給側接続管部22の基端側は、供給側混注ポート構成部11の内部と連通している。この供給側接続管部22の先端側には、上記供給側ラインL1が接続され、該ラインL1が供給側接続管部22の流路に連通するようになっている。上記供給側接続管部22の基端部には、先端側よりも大径の大径部22aが形成されている。この大径部22aの肉厚は厚くなっており、これにより、供給側接続管部22の基端部の強度向上が図られている。
上記大径部22aに上記供給側板部19の上端部が一体化している。つまり、供給側接続管部22は供給側板部19によってベース部10に連結されており、供給側混注ポート構成部11は、供給側板部19と支持部17との2箇所でベース部10に固定された状態となっている。上記供給側板部19が本発明の連結部である。
上記供給側混注ポート構成部11の周壁部には、図1や、図6、図7に示すように、流路形成部13と供給側接続管部22との間から径方向に突出する円筒部24が一体成形されている。この円筒部24の内部は、供給側混注ポート構成部11の内部に連通する流路で構成されている。円筒部24の先端部には、キャップ部材26が嵌められている。このキャップ部材26には、円筒部24の外面に設けられた爪部24aに嵌合する嵌合孔26aが設けられている。キャップ部材26における円筒部24の先端部に対応する部位には、円筒部24の流路に連通するように円形の混注口27が形成されている。
上記キャップ部材26は、混注口27を開閉するための弁体25を備えている。この弁体25は、ゴム等の弾性部材を円盤形状に成形してなるものである。弁体25には、径方向に延びる切れ込み部25aが形成されている。この切れ込み部25aに例えばシリンジ(図示せず)の先端部を押し付けると、混注口27が開いた状態となってシリンジの先端部が円筒部24の流路内に位置し連通した状態になる。一方、この状態からシリンジの先端部を抜くと、弁体25の形状が復元して混注口27が閉じた状態になる。
上記供給側混注ポート構成部11には、従来の三方活栓が有する弁と同様に構成された流路切替弁30が設けられている。この流路切替弁30は、供給側混注ポート構成部11に嵌入される弁体部30a(図3及び図4に示す)と、該混注ポート構成部11の上端部から突出する操作レバー部30bとで構成されており、これらは一体成形されている。弁体部30aは円柱状に形成され、該混注ポート構成部11に嵌入された状態で、該混注ポート構成部11の上端部と下端部とを閉塞するようになっている。上記操作レバー部30bを回動操作することにより、弁体部30aが混注ポート構成部11の中心線周りに回動するようになっている。この弁体部30aには、図示しないが、供給側接続管部22と流路形成部13とを連通させる連通路、供給側接続管部22と混注口27とを連通させる連通路及び流路形成部13と混注口27とを連通させる連通路が形成されており、上記操作レバー部30bによる弁体部30aの回動位置により、連通路の位置が変更されて、供給側接続管部22と流路形成部13とが連通した状態、供給側接続管部22と混注口27とが連通した状態及び流路形成部13と混注口27とが連通した状態のいずれか1つに切り替えられるようになっている。また、弁体部30aは、その回動位置によって、供給側接続管部22、混注口27及び流路形成部13の3つの通路を連通させることも可能に構成されている。
また、上記患者側混注ポート構成部12は、上記供給側混注ポート構成部11と同様に構成されており、円筒部34、混注口37を開閉する弁体35、キャップ部材36及び流路切替弁38を備えている。患者側混注ポート構成部12の周壁部には、上記供給側接続管部22とは反対側へ突出する患者側接続管部40が設けられている。この患者側接続管部40の基端部には、上記大径部22aと同様に強度の高い大径部40aが形成され、この大径部40aに上記患者側板部20の上端部が一体化している。つまり、患者側接続管部40は患者側板部20によってベース部10に連結されており、患者側混注ポート構成部12は、患者側板部20と支持部17との2箇所でベース部10に固定された状態となっている。従って、供給側及び患者側混注ポート構成部11、12はベース部10によって繋がれている。上記患者側板部20も本発明の連結部である。
尚、上記ホルダ100は、図9に示すように、イルリガートル台や患者のベッドフレーム等の構成部材Aに混注用器具1を保持するためのものであり、混注用器具1を保持する保持部材102と、保持部材102を構成部材Aに取り付ける取付部材103とを備えている。取付部材103の一端部には挟持部104が設けられている。挟持部104はねじ105により構成部材Aを挟持するように構成されている。取付部材103の他端部には、保持部材102の位置を微調整するためのねじ106が設けられている。符号107は、コイルスプリングである。
次に、上記のように構成された混注用器具1を使用する場合について説明する。まず、図12に仮想線で示すように、混注用器具1の供給側接続管部22を供給側ラインL1に差し込んで供給側接続管部22と供給側ラインL1とを接続し、患者側接続管部40を患者側ラインL2に差し込んで患者側接続管部40と患者側ラインL2とを接続する。また、図9に仮想線で示すように、混注用器具1の突起15b、15bをホルダ100の係合部101に係合させて混注用器具1をホルダ100に保持する。
そして、例えばシリンジを用いて供給側混注ポート構成部11から薬液を混注する場合には、シリンジの先端部を弁体25から円筒部24に差し込む。このとき、円筒部24と流路形成部13とが連通するように流路切替弁30を切り替えておく。また、患者側混注ポート構成部12から混注する場合には、同様にシリンジの先端部を円筒部34に差し込むとともに、円筒部34と患者側接続管部40とが連通するように流路切替弁38を切り替えておく。サンプルの採取も同様にして行うことが可能である。
この使用時に供給側ラインL1や患者側ラインL2が引っ張られることがある。これらラインL1、L2の引張力により供給側接続管部22や患者側接続管部40に外力が作用する。また、使用時以外において、供給側及び患者側ラインL1、L2が供給側及び患者側接続管部22、40に接続されていない場合には、取り扱い時に医療器具等が供給側接続管部22や患者側接続管部40に当たり、これら接続管部22、40に外力が作用するとともに、流路形成部13にも外力が作用することがある。このように、供給側接続管部22や患者側接続管部40に外力が作用した場合、これら接続管部22、40は供給側及び患者側板部19、20によってベース部10に連結されているので、作用した外力はベース部10に分散されることになる。これにより、供給側接続管部22や患者側接続管部40に外力が集中しなくなる。
以上説明したように、この実施形態1に係る混注用器具1によれば、供給側及び患者側混注ポート構成部11、12を繋ぐように形成されたベース部10と、供給側及び患者側接続管部22、40とを供給側及び患者側板部19、20で連結するようにしたので、供給側接続管部22や患者側接続管部40に作用した外力をベース部10に分散させることができる。これにより、混注用器具1の破損を抑止することができる。さらに、強度の高い大径部22a、40aをベース部10に連結するようにしているので、供給側及び患者側接続管部22、40の強度を効果的に高めることができる。
また、供給側接続管部22、患者側接続管部40、ベース部10、供給側板部19及び患者側板部20を一体成形したので、部品点数を削減して組み立て工数を低減でき、よって、混注用器具1のコストダウンを図ることができる。さらに、薬液等が流れる流路の内壁面には、別体部品を組み付けて一体化した場合のような段差が形成されることはなく、薬液等をスムーズに流すことができ、流路の途中に薬液等が滞留するのを防止できる。
また、流路形成部13とベース部10とを支持部17により連結したので、流路形成部1の剛性を高めて破損を抑止することができる。
また、ベース部10を板状部14とリブ15とで構成したので、軽量かつシンプルな構造としながら剛性を高めることができ、混注用器具1の破損を抑止できる。さらに、リブ15を板状部14の周縁部に沿って延びる環状としたので、高剛性なベース部10を得ることができる。
《発明の実施形態2》
図10、11は、本発明の実施形態2に係る混注用器具1を示している。この実施形態2の混注用器具1は、混注用ポート構成部が3つある点で実施形態1のものと異なっており、他の部分は同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して異なる部分について詳しく説明する。
すなわち、供給側混注ポート構成部11と、患者側混注ポート構成部12との間には、中間混注ポート構成部50が設けられている。この中間混注ポート構成部50は、上記供給側混注ポート構成部11と同様に構成されており、円筒部51、混注口52を開閉する弁体53、キャップ部材54及び流路切替弁54を備えている。
ベース部10の供給側混注ポート構成部11と中間混注ポート構成部50との間には、板状の第1支持部57が設けられ、患者側混注ポート構成部12と中間混注ポート構成部50との間には、第2支持部58が設けられている。第1支持部57の上端部には、第1流路形成部59が設けられ、第2支持部58の上端部には、第2流路形成部60が設けられている。第1流路形成部59の両端部は、供給側及び中間混注ポート構成部11、50と一体化しており、その流路は両混注ポート構成部11、50の内部に連通している。また、第2流路形成部60の両端部は、患者側及び中間混注ポート構成部12、50と一体化しており、その流路は両混注ポート構成部12、50の内部に連通している。
この実施形態2に係る混注用器具1においても、実施形態1と同様に、ベース部10と、供給側及び患者側接続管部22、40とを連結しているので、混注用器具1の破損を抑止することができる。
《発明の実施形態3》
図12、13は、本発明の実施形態3に係る混注用器具1を示している。この実施形態3の混注用器具1は、混注用ポート構成部が5つある点で実施形態1のものと異なっており、他の部分は同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して異なる部分について詳しく説明する。
すなわち、供給側混注ポート構成部11と、患者側混注ポート構成部12との間には、供給側から患者側に向かって第1〜第3混注ポート構成部70〜72が設けられている。これら混注ポート構成部70〜72は、上記供給側混注ポート構成部11と同様に構成されており、円筒部73、混注口74を開閉する弁体75、キャップ部材76及び流路切替弁77を備えている。
上記ベース部10には、第1〜第4支持部80〜83が設けられている。第1〜第4支持部80〜83の上端部には、第1〜第4流路形成部84〜87が設けられている。第1流路形成部84の両端部は、供給側及び第1混注ポート構成部11、70と一体化しており、その流路は両混注ポート構成部11、70の内部に連通している。また、第2流路形成部85の両端部は、第1及び第2混注ポート構成部70、71と一体化しており、その流路は両混注ポート構成部70、71の内部に連通している。また、第3流路形成部86は、第2及び第3混注ポート構成部71、72と一体化しており、その流路は両混注ポート構成部71、72の内部に連通している。さらに、第4流路形成部87は、第3及び患者側混注ポート構成部72、12と一体化しており、その流路は両混注ポート構成部72、12の内部に連通している。
この実施形態3に係る混注用器具1においても、実施形態1と同様に、ベース部10と、供給側及び患者側接続管部22、40とを連結しているので、混注用器具1の破損を抑止することができる。
また、図示しないが、混注ポート構成部の数は、4つであってもよいし、6つ以上であってもよい。
また、上記実施形態1〜3では、供給側及び患者側接続管部22、40の外面を平滑にしているが、これに限らず、例えば、図14に示す変形例1のように、内面にルアーテーパ22b、40bを形成するとともに、外面にねじ山22c、44cを設け、供給側ラインL1や患者側ラインL2の端部をテーパの嵌め合いと締結とによって接続するようにしてもよい。
また、上記実施形態1〜3では、混注口を弁体で開閉するようにしたが、これに限らず、例えば、図15に示す変形例2のように、両混注ポート構成部11、22に、円筒部24、34の代わりに管部90、91を設け、管部90、92の内面にルアーテーパ90b、91bを形成するとともに、外面にねじ山90a、91aを設け、シリンジに繋がるチューブ等をテーパの嵌め合いと締結とによって管部90、91に接続するようにしてもよい。
また、混注ポート構成部11の操作レバー部30bの形状は任意に設定することができ、例えば、レバー部分を3つ有する形状であってもよい。
図16は、本発明に係る輸液セット110を示すものである。この輸液セット110は、上記実施形態1〜3に係る混注用器具1のいずれか1つを備えている。輸液セット110には、供給側から患者側へ向けて順に、薬液を収容した瓶等の容器に接続される瓶針111と、点滴筒112と、第1フィルター113と、上記混注用器具1と、第2フィルター114と、オスコネクタ115とが設けられている。上記瓶針111、点滴筒112、第1フィルター113、上記混注用器具1、第2フィルター114、オスコネクタ115はチューブ116により接続されている。第1フィルター113及び第2フィルター114は、薬液の種類等によって一方のみを設けてもよいし、両方を省略してもよい。また、オスコネクタ115の代わりに注射針(図示せず)を設けるようにしてもよい。また、この輸液セット110には、点滴筒112と第1フィルター113との間にクランプ117が設けられており、このクランプ117によってチューブ116の閉鎖が可能となっている。
また、上記実施形態1〜3に係る混注用器具1は、上記のように構成された輸液セット110にサブ薬液ライン(図示せず)を形成する場合に用いることもできる。すなわち、混注用器具1の例えば混注口27にチューブ(図示せず)の一端部を接続し、このチューブの他端部にサブ薬液ライン形成用の別の混注用器具(図示せず)の患者側接続管部を接続する。さらに、このサブ薬液ライン形成用の混注用器具の供給側接続管部に、サブ薬液容器等から延びるチューブ(図示せず)の下流端を接続する。これにより、サブ薬液ラインにおいても混注やサンプル採取が可能になる。
図17は、本発明に係る延長チューブ120を示すものである。この延長チューブ120は、薬液容器と注射針との間に設けられて使用されるものであり、上記実施形態1〜3に係る混注用器具1のいずれか1つを備えている。延長チューブ120には、混注用器具1の供給側接続管部22に接続される第1管121と、患者側接続管部40に接続される第2管122と、第1管121に取り付けられたオスコネクタ123と、第2管122に取り付けられたメスコネクタ124とが設けられている。
また、上記輸液セット110及び延長チューブ120に、混注用器具1を複数設けてもよい。
以上説明したように、本発明に係る混注用器具は、例えば、医療現場で患者に輸液や輸血等を行う場合に、混注用ラインを形成する際に用いることができる。
本発明の実施形態1に係る混注用器具の斜視図である。 実施形態1に係る混注用器具の正面図である。 実施形態1に係る混注用器具の背面図である。 実施形態1に係る混注用器具の底面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 実施形態1に係る混注用器具の平面図である。 実施形態1に係る混注用器具を液供給側から見た側面図である。 実施形態1に係る混注用器具の患者側から見た側面図である。 ホルダの斜視図である。 実施形態2に係る図1相当図である。 実施形態2に係る図2相当図である。 実施形態3に係る図1相当図である。 実施形態3に係る図2相当図である。 実施形態の変形例1に係る図2相当図である。 実施形態の変形例2に係る図6相当図である。 本発明に係る輸液セットを示す図である。 本発明に係る延長チューブを示す図である。
符号の説明
1 混注用器具
10 ベース部
11 供給側混注ポート構成部
12 患者側混注ポート構成部
13 流路形成部
14 板状部
15 環状リブ
15b 突起(係合部)
17 支持部
19 供給側板部(連結部)
20 患者側板部(連結部)
22 供給側接続管部
40 患者側接続管部
100 ホルダ
110 輸液セット
120 延長チューブ
L1 供給側ライン
L2 患者側ライン

Claims (8)

  1. 混注口を有する混注ポート構成部が複数設けられた混注用器具であって、
    隣り合う混注ポート構成部の間に該両混注ポート構成部の内部を連通させるように設けれられた流路形成部と、
    患者に投与する液体が供給される側に位置する供給側混注ポート構成部に該ポート構成部の内部に連通するように設けられ、供給側ラインが接続される供給側接続管部と、
    患者側に位置する患者側混注ポート構成部に該ポート構成部の内部に連通するように設けられ、患者側ラインが接続される患者側接続管部と、
    上記供給側及び患者側混注ポート構成部を繋ぐように形成されたベース部と、
    上記供給側及び患者側接続管部と上記ベース部とを連結する連結部とを備えていることを特徴とする混注用器具。
  2. 請求項1に記載の混注用器具において、
    供給側接続管部、患者側接続管部、ベース部及び連結部が一体成形されていることを特徴とする混注用器具。
  3. 請求項1または2に記載の混注用器具において、
    流路形成部とベース部とが連結されていることを特徴とする混注用器具。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の混注用器具において、
    ベース部は、混注ポート構成部の並ぶ方向に延びる板状部と、この板状部に突設されるリブとを有していることを特徴とする混注用器具。
  5. 請求項4に記載の混注用器具において、
    リブは、板状部の周縁部に沿って延びる環状をなしていることを特徴とする混注用器具。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の混注用器具において、
    ベース部には、混注用器具を保持するホルダに係合する係合部が設けられていることを特徴とする混注用器具。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載された混注用器具を備えていることを特徴とする輸液セット。
  8. 請求項1から6のいずれか1つに記載された混注用器具を備えていることを特徴とする延長チューブ。
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