JP5054371B2 - 採血器具 - Google Patents

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Description

本発明は、初流血液を採取するとともに、検査用血液の採取を容易に行うことのできる採血器具に関する。
採血針から採取した血液を血液バッグに導入する際、供血者の穿刺位置をアルコール等で消毒を行うが、消毒を行なっても、皮膚や皮下に存在する細菌が採取した血液の中に混入することがある。
混入した細菌は、細菌の種類によっては、血液バッグを保存している間にも増殖し、細菌の増殖に気づくことなく輸血などに用いられると輸血された患者に感染症などを引き起こし、重篤な事態となるおそれもある。
そこで、採取された血液の細菌汚染防止を図ることができるように、特に採血時の初流の血液を除去するシステムが発明されるようになった。
特許文献1から特許文献4には、血液を採取する採血針と、採取された血液を収納する採血バッグと、一方端が採血バッグに他方端が採血針にそれぞれ連通し、採取された血液を採血バッグへ導入する第1の流路(採血チューブ)と、分岐部を介して第1の流路から分岐し、末端に血液の取り出し口を有する第2の流路(初流血液チューブ)を有し、分岐部と採血バッグの間の第1の流路(採血チューブ)に、流路用封止手段(外付けのクランプ、破断すると流路が開通する封止部材)を装着した採血用器具の発明が開示されている。
中でも特許文献2と特許文献3は、第1の流路(採血チューブ)の流路用封止手段として、外付けのクランプを使用した場合、作業者のクランプの閉め忘れ、これに伴う採血バッグへの採血初流の混入を確実に防止するために、流路用封止手段として、破断すると流路が開通する封止部材を使用するのが良いと明記されている。
特許文献1から特許文献4の発明では、(1)初流血液の採血初流除去バッグ等へ採血、(2)第2の流路(初流血液チューブ)のクランプ等による閉塞、(3)採血バッグへ至る第1の流路(採血チューブ)の解放(外付けのクランプ、破断すると流路が開通する封止部材等)、(4)採血終了後の第1の流路(採血チューブ)の閉塞(クランプをかける)等の作業が必要であった。(1)から(4)の作業手順では、(2)閉塞、(3)解放の順番を間違えることが懸念され、順番を間違えると製剤の無菌保証が低下し、閉塞までの操作が遅くなるため採血初流除去バッグ等への採血が過量になる懸念がある。
また特許文献2と特許文献3のように、分岐部と採血バッグの間の第1の流路(採血チューブ)に、破断すると流路が開通する封止部材を装着する手段では、(1)破断が速やかにできないとか、封止部材の破断片が発生したりする懸念がある。(2)第1の流路(採血チューブ)内に配置するため、第1の流路(採血チューブ)と異なる管状部材内に配置して、第1の流路(採血チューブ)に接続しないといけないので、構成が複雑になる。
特許3361440(特許請求の範囲、図1、9、10) 特許3776227(特許請求の範囲、図1、2、11から13) 特許3813974(特許請求の範囲、図1、2、5) 特開2001−17539(特許請求の範囲、図1)
本発明が解決しようとする問題点は、特許文献1から特許文献4の(1)から(4)の作業手順では、(2)閉塞、(3)解放の順番を間違えることが懸念され、作業者の操作ミスを防止できない懸念がある点である。
また特許文献2、3のように、破断すると流路が開通する封止部材を装着する手段では、(1)破断が速やかにできないとか、封止部材の破断片が発生したりする懸念がある。(2)第1の流路(採血チューブ)の構成が複雑になる等の点である。
[1]本発明は、
供血者より血液を採取する採血針(8)と、
前記採取された血液を収納する採血バッグ(4)と、
前記採取された血液を前記採血バッグ(4)へ導入する第1採血チューブ(T1.1)及び第2採血チューブ(T1.2)と、
前記採取された血液の初流を除去する初流血液チューブ(T2)と、採血初流除去バッグ(B)とを有し、
前記第1採血チューブ(T1.1)、第2採血チューブ(T1.2)及び前記初流血液チューブ(T2)は、前記採血針(8)からみて、前記採血針(8)に近い側の第1端部と前記採血針(8)に遠い側の第2端部とを有し、
前記第1採血チューブ(T1.1)は、第1端部を前記採血針(8)に接続し、
前記第2採血チューブ(T1.2)は、第2端部を前記採血バッグ(4)に接続し、
前記第1採血チューブ(T1.1)と前記第2採血チューブ(T1.2)との間に流路切替手段(V)を配置し、当該流路切替手段(V)に前記初流血液チューブ(T2)の第1端部を接続し、
当該初流血液チューブ(T2)の第2端部は、採血初流除去バッグ(B)に接続し、
前記流路切替手段(V)は、多方活栓(30)であり、
当該多方活栓(30)は、本体(31)と、当該本体(31)内に回動自在に嵌合される栓体(34)とを有し、
前記本体(31)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向を有し、当該側部方向は第1側部方向、第2側部方向、第3側部方向、及び第4側部方向を有し、
前記第1側部方向に第三分岐管(33c)を有し、
前記第2側部方向に第一分岐管(33a)を有し、及び前記第3側部方向に第二分岐管(33b)を有し、
前記第一分岐管(33a)に、前記第1採血チューブ(T1.1)の第2端部を接続し、
前記第二分岐管(33b)に、前記第2採血チューブ(T1.2)の第1端部を接続し、
前記第三分岐管(33c)に、前記初流血液チューブ(T2)の第1端部を接続し、
前記栓体(34)は、第一流路(36a)と第二流路(36b)を有し、
前記第一流路(36a)は、前記第2側部方向から前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、前記第二流路(36b)と連通するように形成し、
前記第二流路(36b)は、前記1側部方向から前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、前記第一流路(36)と連通するように形成し、
前記第一流路(36a)と前記第二流路(36b)は、前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、略L字状に相互に連通するように形成し、
前記多方活栓(30)は、
初期の第一の状態のとき、前記第1採血チューブ(T1.1)及び前記初流血液チューブ(T2)の流路を連通し、前記第2採血チューブ(T1.2)の流路を遮断し、
前記第一の状態から前記栓体(34)を前記第2側部方向の位置まで回動して、第二の状態にしたとき、前記第1採血チューブ(T1.1)及び前記第2採血チューブ(T1.2)の流路を連通し、前記初流血液チューブ(T2)の流路を遮断し、
前記第二の状態から前記栓体(34)を前記第3側部方向の位置まで回動して、第三の状態にしたとき、前記第1採血チューブ(T1.1)、第2採血チューブ(T1.2)、及び前記初流血液チューブ(T2)を全て遮断し、
前記栓体(34)の前記第一流路(36a)は、
前記第一の状態のときに、前記第一分岐管(33a)と連通し、
前記第二の状態のときに、前記第二分岐管(33b)と連通し、
前記第三の状態のときに、前記第一分岐管(33a)、第二分岐管(33b)、及び第三分岐管(33c)のいずれとも連通せず、
前記栓体(34)の前記第二流路(36b)は、
前記第一の状態のときに、前記第三分岐管(33c)と連通し、
前記第二の状態のときに、前記第一分岐管(33a)と連通し、
前記第三の状態のときに、前記第二分岐管(33b)と連通し、
前記第一の状態のときは、初流血液を、前記採血針(8)から前記第1採血チューブ(T1.1)、前記多方活栓(30)を経て、前記初流血液チューブ(T2)へ流すことができ、
前記第二の状態のときは、初流血液採取後の血液を、前記採血針(8)から前記第1採血チューブ(T1.1)、前記多方活栓(30)、前記第2採血チューブ(T1.2)を経て、前記採血バッグ(4)へ採取することができ、
前記第三の状態のときは、前記採血初流除去バッグ(B)のバッグ本体(21)内に貯留した初流血液を、出口(24)側から採取することができる採血器具(1)を提供する。
[2]本発明は、
前記[1]に記載の多方活栓(30)に代えて、さらに栓体(34)の逆操作を防止するための逆操作防止部材を有する多方活栓(30A)を装着し、
前記逆操作防止部材は、
本体(31)の内壁に形成された突起(41)と前記栓体(34)の外壁に形成された係止部材(42)、または、
前記本体(31)の内壁に形成された係止部材(42)と前記栓体(34)の外壁に形成された突起(41)である[1]に記載の採血器具(1)を提供とする。
[3]本発明は、
前記[2]に記載の前記逆操作防止部材を有する多方活栓(30A)は、
本体(31)と、栓体(34)とを有し、
前記本体(31)と前記栓体(34)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向を有し、
当該長手方向は、上部方向である第1長手方向と下部方向である第2長手方向とを有し、
前記側部方向は、第1側部方向、第2側部方向、第3側部方向、及び第4側部方向を有し、
前記栓体(34)は、前記本体(31)内を前記第1側部方向、第2側部方向、及び第3側部方向にわたって回動できるように嵌合し、
前記本体(31)は、上部壁面(UW)、側部壁面(SW)及び下部壁面(LW)を有し、
前記側(SW)は、前記第1側部方向に第三分岐管(33c)を有し、前記第2側部方向に前記第一分岐管(33a)を有し、及び前記第3側部方向に前記第二分岐管(33b)を有し、
前記側部壁面(SW)は、前記第1側部方向と前記第2側部方向との間に、前記第2側部方向に沿って次第に大きく突出する第1突起(41.1)を形成し、当該第1突起(41.1)は、前記第2側部方向に第1係止部(41.1T)を有し、
前記第2側部方向と前記第3側部方向との間に、前記第3側部方向に沿って次第に大きく突出する第2突起(41.2)を形成し、当該第2突起(41.2)は、前記第3側部方向に第2係止部(41.2T)を有し、
前記第1側部方向と前記第4側部方向との間に、前記第1側部方向に沿って次第に大きく突出する第3突起(41.3)を形成し、当該第3突起(41.3)は、前記第1側部方向に第3係止部(41.3T)を有し、
上部壁面(UW)は、略中央部に、孔(31H)を形成し、
下部壁面(LW)は、略中央部に、第2長手方向から第1長手方向に立ち上がる軸(50)を有し、
前記下部壁面(LW)は、前記軸(50)と前記第4側部方向との間に、第2長手方向から第1長手方向に立ち上がる回転角度制御部材(42T1)を有し、
前記栓体(34)は、ハンドル(34H)、ロータ(51)、第一流路(36a)及び第二流路(36b)を有し、
前記ハンドル(34H)は、前記栓体(34)の上部に装着し、
前記第一流路(36a)は、前記第2側部方向から前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、前記第二流路(36b)と連通するように形成し、
前記第二流路(36b)は、前記1側部方向から前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、前記第一流路(36)と連通するように形成し、
前記第一流路(36a)と前記第二流路(36b)は、前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、略L字状に相互に連通するように形成し、
前記第一流路(36a)は、
第一の状態のときに、前記第一分岐管(33a)と連通し、
第二の状態のときに、前記第二分岐管(33b)と連通し、
第三の状態のときに、前記第一分岐管(33a)、前記第二分岐管(33b)、及び前記第三分岐管(33c)のいずれとも連通せず、
前記第二流路(36b)は、
第一の状態のときに、前記第三分岐管(33c)と連通し、
第二の状態のときに、前記第一分岐管(33a)と連通し、
前記ロータ(51)は、係止部材(42)、中央溝(50M)、回転溝(52)を有し、
前記回転溝(52)は、前記ロータ(51)の側部方向の壁面と前記中央溝(50M)との間に、前記第2側部方向、前記第3側部方向、及び前記第4側部方向にわたって連続して形成し、かつ前記ロータ(51)の第1長手方向から第2長手方向に形成し、
前記係止部材(42)は、前記ロータ(51)の第1側部方向の近傍に突出して形成し、当該係止部材(42)の前記第1側部方向の端部に係合部(42T2)を形成し、
前記ロータ(51)の中央溝(50M)と、前記本体(34)の軸(50)を装着し、かつ前記ロータ(51)の回転溝(52)と、前記本体(34)の回転角度制御部材(42T1)を装着することにより、
前記ロータ(51)は、前記本体(31)の軸(50)を中心として回動できるように装着し、
前記ロータ(51)は、前記軸(50)を中心として、前記係合部(42T2)が、前記第1側部方向、前記第2側部方向、及び前記第3側部方向の範囲内で回転し、前記係合部(42T2)と前記第1突起(41.1)、前記第2突起(41.2)、及び前記第3突起(41.3)が係合することにより、前記第1側部方向から前記第3側部方向の一方向のみの回転を許容する、多方活栓(30A)である[2]に記載の採血器具(1)。
[4]本発明は、
前記[3]に記載の多方活栓(30A)において、
前記第一の状態のとき、前記係合部(42T2)と前記第3係止部(41.3T)は、前記第1側部方向の位置で係合し、
前記第二の状態のとき、前記係合部(42T2)と前記第1係止部(41.1T)は、前記第2側部方向の位置で係合し、前記係合部(42T2)は、前記第1側部方向への逆回転を阻止され、
前記第三の状態のとき、前記係合部(42T2)と前記第1係止部(41.2T)は、前記第3側部方向の位置で係合し、前記係合部(42T2)は、前記第2側部方向への逆回転を阻止され、
前記第三の状態のとき、前記ロータ(51)の回転溝(52)の第2側部側の端部が、回転角度制御部材(42T1)に衝突し、前記係合部(42T2)が前記第2側部方向への逆回転できないように形成した、
多方活栓(30A)である[3]に記載の採血器具(1)。
特許文献1から特許文献4に記載の分岐部を、流路切替手段V(多方活栓30、30A)とし、当該流路切替手段V(多方活栓30、30A)に、特許文献1から特許文献4に記載の流路用封止手段(外付けのクランプ、破断すると流路が開通する封止部材等)の機能を付与したので、
(1)作業者のクランプの閉め忘れ、これに伴う採血バッグへの採血初流の混入や、破断が速やかにできないとか、封止部材の破断片が発生したりする懸念が解消できる。
(2)第1の流路(採血チューブ)の構造も簡略化できる。
(3)また特許文献1から特許文献4に記載の発明では、初流血液の採取から血液の採取に移行する時、第2の流路(初流血液チューブ)を流路用封止手段(外付けのクランプ)で閉塞し、さらに第1の流路(採血チューブ)の流路用封止手段(外付けのクランプ)を開放する等、二ステップの操作が必要であるが、本発明は、流路切替手段V(多方活栓30、30A)を切り替えるのみで済むので、これらの操作がワンステップで容易となるとともにどちらかの操作を忘れる等の操作ミスを防止できる。
(4)また特許文献1から特許文献4に記載の発明では、第1の流路(採血チューブ)と第2の流路(初流血液チューブ)に、複数の流路用封止手段(外付けのクランプ、破断すると流路が開通する封止部材)を装着する旨が記載されているが、本発明では、これらの流路用封止手段を、全て廃止し、一つの流路切替手段V(多方活栓30、30A)で、複数の流路用封止手段の役割を代替することができる。
(5)操作する部分が一か所なので操作が単純化され操作ミスが減る。
(6)すべての操作を片手で行うことができる(特許文献2、3の破断すると流路が開通する封止部材は両手が必要)。
(7)特許文献1から4の複数の流路用封止手段(外付けのクランプ、破断すると流路が開通する封止部材)と分岐管の働きを一つの部品にまとめるため組立工数が減り、製品全体がシンプルになる。
図1は、本発明の採血器具1の概略図、図2から図14は、流路切替手段Vの一例とその使用例を示す概略図である。
[採血器具1]
本発明の採血器具1は、図1に例示するように、供血者より血液を採取する採血針8と、採取された血液を収納する採血バッグ4と、一方端が前記採血バッグ4に他方端が前記採血針8にそれぞれ連通し、前記採取された血液を前記採血バッグ4へ導入する採血チューブT1(第1採血チューブT1.1と第2採血チューブT1.2とを含む)当該採血チューブT1から分岐し、前記採取された血液の初流を除去する初流血液チューブT2とを有する
採血器具1は、前記採血チューブT1の途中に、当該採血チューブT1と前記初流血液チューブT2の流路切替手段Vを配置し、当該流路切替手段Vに、初流血液チューブT2の端部を接続している。
さらに詳述すれば、採血器具1は、例えば図1に示すように、採血バッグ4、採血初流除去セット2、血液フィルタ3、第1子バッグ5、第2子バッグ6及び赤血球保存液入バッグ7から構成される。
採血バッグ4の上流には、採血チューブT1接続ている。採血チューブT1には、先端(上流)からその途中にわたって、採血針8、流路切替手段V接続・配置ている。流路切替手段Vには、初流血液導入チューブT2を介して採血初流除去セット2接続している。
さらに採血バッグ4の下流には、連結チューブT3を介して血液フィルタ3及び第1子バッグ5を接続している。さらに第1子バッグ5は、連結チューブT4、接続管13、連結チューブT5、T6を介して、第2子バッグ6、赤血球保存液入バッグ7を接続している。
採血バッグ4及び赤血球保存液入りバッグ7には、採血時または輸血保存時における血液の凝固の防止または保存のために、例えばACD液、CPD液、MAP液のような抗凝固剤または赤血球保存液を収納している。
採血初流除去バッグB及び採血バッグ4のバッグ類を構成する材料として、例えばポリ塩化ビニル、ポリオレフィン等の可撓性合成樹脂が用いられる。
さらに、図1を参照にして詳述する。
採血器具1は、供血者より血液を採取する採血針8と、前記採取された血液を収納する採血バッグ4と、前記採取された血液を前記採血バッグ4へ導入する第1採血チューブT1.1及び第2採血チューブT1.2と、前記採取された血液の初流を除去する初流血液チューブT2と、採血初流除去バッグBとを有する。
前記第1採血チューブT1.1、第2採血チューブT1.2及び前記初流血液チューブT2は、前記採血針8からみて、前記採血針8に近い側の第1端部と前記採血針8に遠い側の第2端部とを有する。
前記第1採血チューブT1.1は、第1端部を前記採血針8に接続し、前記第2採血チューブT1.2は、第2端部を前記採血バッグ4に接続している。
前記第1採血チューブT1.1と前記第2採血チューブT1.2との間に流路切替手段Vを配置し、当該流路切替手段Vに前記初流血液チューブT2の第1端部を接続している。
当該初流血液チューブT2の第2端部は、採血初流除去バッグBに接続している。
[流路切替手段V]
本発明に使用する「流路切替手段V」は、初流血液を、採血針8から第1採血チューブT1.1、流路切替手段Vを経て、初流血液チューブT2へ流す時は、採血バッグ4側の第2採血チューブT1.2の流路を遮断する。また初流血液採取後の血液を、採血針8から第1採血チューブT1.1、流路切替手段V、第2採血チューブT1.2を経て採血バッグ4へ採取する時は、初流血液チューブT2の流路を遮断する。
本発明に使用する流路切替手段Vの一例として、例えば図2から図4に例示する多方活栓30が挙げられる。
多方活栓30は、外周に第一から第三の三つの分岐管33a、33b、33cを有する筒状の本体31と、栓体34とから構成される。
栓体34は、本体31内に回動自在に嵌合し、採血針8側の採血チューブT1が、初流血液導入チューブT2と連通し、採血針8側の採血チューブT1が、採血バッグ4側の採血チューブT1と連通する少なくとも二つの流路(第一流路36a、第二流路36b)を有する。
第一分岐管33aと第二分岐管33bは、それぞれ採血針8側の第1採血チューブT1.1と採血バッグ4側の第2採血チューブT1.2に接続、第三分岐管33cは、採血初流チューブT2に接続ている。
図2は、採血針8側の第1採血チューブT1.1が、多方活栓30の第一流路36a、第二流路36bを経て、初流血液導入チューブT2と連通している状態(以下、この初期状態という)を示す。
図3(図2の状態から栓体34を左に90°回動した状態)は、採血針8側の第1採血チューブT1.1が、多方活栓30の第一流路36a、第二流路36bを経て、採血バッグ4側の第2採血チューブT1.2と連通している状態を示す。
図4(図3の状態から栓体34を左に90°回動した状態、図2の状態から栓体34を左に180°回動した状態)は、第1採血チューブT1.1第2採血チューブT1.2、流路切替手段Vの第一流路36a、第二流路36b、初流血液導入チューブT2の各流路が全て遮断された状態を示している。
さらに、図2〜図4を参照にして詳述する。
当該多方活栓30は、本体31と、当該本体31内に回動自在に嵌合される栓体34とを有する。
前記本体31は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向を有し、当該側部方向は第1側部方向、第2側部方向、第3側部方向、及び第4側部方向を有する。
前記第1側部方向に第三分岐管33cを有し、前記第2側部方向に前記第一分岐管33aを有し、及び前記第3側部方向に前記第二分岐管33bを有している。
前記第一分岐管33aに、前記第1採血チューブT1.1の第2端部を接続し、前記第二分岐管33bに、前記第2採血チューブT1.2の第1端部を接続し、前記第三分岐管33cに、前記初流血液チューブT2の第1端部を接続している。
前記栓体34は、第一流路36aと第二流路36bを有する。
前記第一流路36aは、前記第2側部方向から前記栓体34の略中央部方向に迂回して、前記第二流路36bと連通するように形成している。
前記第二流路36bは、前記1側部方向から前記栓体34の略中央部方向に迂回して、前記第一流路36bと連通するように形成している。
前記第一流路36aと前記第二流路36bは、前記栓体34の略中央部方向に迂回して、略L字状に相互に連通するように形成している。
前記多方活栓30は、初期の第一の状態のとき(図2参照)、前記第1採血チューブT1.1及び前記初流血液チューブT2の流路を連通し、前記第2採血チューブT1.2の流路を遮断している。
前記第一の状態から前記栓体34を前記第2側部方向の位置まで回動して、第二の状態にしたとき(図3参照)、前記第1採血チューブT1.1及び前記第2採血チューブT1.2の流路を連通し、前記初流血液チューブT2の流路を遮断している。
前記第二の状態から前記栓体34を前記第3側部方向の位置まで回動して、第三の状態にしたとき(図4参照)、前記第1採血チューブT1.1、第2採血チューブT1.2、及び前記初流血液チューブT2を全て遮断している。
前記栓体34の前記第一流路36aは、前記第一の状態のときに、前記第一分岐管33aと連通し、前記第二の状態のときに、前記第二分岐管33bと連通し、前記第三の状態のときに、前記第一分岐管33a、第二分岐管33b、及び第三分岐管33cのいずれとも連通していない。
前記栓体34の前記第二流路36bは、前記第一の状態のときに、前記第三分岐管33cと連通し、前記第二の状態のときに、前記前記第一分岐管33aと連通し、前記第三の状態のときに、前記第二分岐管33bと連通している。
前記第一の状態のとき(図2参照)は、初流血液を、前記採血針8から前記第1採血チューブT1.1、前記多方活栓30を経て、前記初流血液チューブT2へ流すことができる。
前記第二の状態のとき(図3参照)は、初流血液採取後の血液を、前記採血針8から前記第1採血チューブT1.1、前記多方活栓30、前記第2採血チューブT1.2を経て、前記採血バッグ4へ採取することができる。
前記第三の状態のとき(図4参照)は、前記採血初流除去バッグBのバッグ本体21内に貯留した初流血液を、出口24側から採取することができる。
さらに流路切替手段V(多方活栓30)は、発展させて、図5から図12に例示するように、栓体34の逆操作防止部材付きの多方活栓30Aとすることができる。
図5は、流路切替手段V(多方活栓30A)の外観斜視図[初期状態:第一の状態(図2に対応)]。
図6は、栓体34の外観斜視図[栓体34を左に90°回動した状態:第二の状態(図3対応)]。
図7は、本体31の全体斜視図。
図8は、流路切替手段V(多方活栓30A)の透視斜視図[初期状態:第一の状態(図2に対応)]。
図9は、栓体34の透視斜視図[初期状態:第一の状態(図2に対応)]。
図10は、本体31の透視斜視図。
図11は、流路切替手段V(多方活栓30A)のA−A縦断面図。
図12は、流路切替手段V(多方活栓30A)の横断面図[初期状態:第一の状態(図2に対応)]。
図13は、流路切替手段V(多方活栓30A)の横断面図[栓体34を左に90°回動した状態:第二の状態(図3対応)]。
図14は、流路切替手段V(多方活栓30A)の横断面図[栓体34を左に180°回動した状態:第三の状態(図対応)]である。
多方活栓30Aは、図2から図4に例示した多方活栓30(外周に第一から第三の三つの分岐管33a、33b、33cを有する筒状の本体31と、栓体34とから構成される)に、「逆操作防止部材」を付加したものである。
「逆操作防止部材」とは、図6、9、10、図12から図14に例示するように、例えば本体31の内壁に形成された「突起41」と栓体34の外壁に形成された「係止部材42」で、「突起41」と「係止部材42」の係合により、例えば左方向に回動した場合は、逆方向の右方向に回動できないようにしている。なお、あえて図示しないが、本体31の内壁に係止部材42を形成しても良いし、栓体34の外壁に突起41を形成しても良い。
さらに多方活栓30Aについて詳述する。
本体31は、図5、図7、図11に例示するように、円筒状に形成、上部壁面UW、側部壁面SW及び下部壁面LWを有する。上部壁面UWの略中央部に、孔31H形成ている。
さらに側壁SWの上部位置(第1長手方向で、かつ側部方向)に、第一から第三の三つの分岐管33a、33b、33cが装着されている。
また側部壁面SWの内壁に複数の突起41を形成している。
栓体34は、図6、図9に例示するように、上部(第1長手方向)にハンドル34を装着し、下部(第2長手方向)に軸50を中心として回動するロータ51を装着している。
さらにロータ51の外壁に図12から図14に例示するように、ヒゲ状に突出した係止部材42を装着している。さらに係止部材42の端部には、係合部42T2を形成している。
さらに内部に第一流路36aと第二流路36bを形成している。
ロータ51は、軸50(固定ピン)により本体31の底部に装着されている(嵌め込まれている)。
ロータ51は、略ドーナツ状の回転溝52形成当該回転溝52が、図11のように回転角度制御部材(固定ピン)42T1に覆いかぶさるように、本体31に取り付けている。ロータ51は、略ドーナツ状の回転溝52の範囲内で回転する。
図12から図14の例示では、係止部材42の係合部42T2と突起41が係合し、いわゆる「係止(ラッチ)構造」となるため、一方向(左方向)のみしか回転しない。
図12が初期状態で、図13は図12の状態から左に90°回転した状態、図14は図13の状態からさらに左に90°回転した状態を示す。
図12及び図13の例示では、突起41と係止部材42の係合部42T2は、「係止(ラッチ)構造」となっているため、右へ回転することがない。
図14の状態では、これにあわせてロータ51の回転溝52の右側終端(図14上では、第4側部方向端部)が、回転角度制御部材(固定ピン)42T1に衝突するため、これ以上左に回転できない。この状態で流路は全て閉塞状態であり、誤った操作による流路の開放を防止できる。
以上によりロータ51が180°以上左に回転することを防止することができる。すなわち一周回って元通りの位置に戻るという誤動作を防止することができる。
さらに、図5〜図14を参照にして詳述する。
前記逆操作防止部材を装着した多方活栓30Aについて詳述する。
多方活栓30Aの好ましい態様は以下のとおりである。
(図5〜14を参照すれば)多方活栓30Aは、本体31と、栓体34とを有し、前記本体31と前記栓体34は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向を有する。
当該長手方向は、上部方向である第1長手方向と下部方向である第2長手方向とを有し、前記側部方向は、第1側部方向、第2側部方向、第3側部方向、及び第4側部方向を有する。
前記栓体34は、前記本体31内を前記第1側部方向、第2側部方向、及び第3側部方向にわたって回動できるように嵌合している。
(図11を参照すれば)前記本体31は、上部壁面UW、側部壁面SW及び下部壁面LWを有する。
(図5を参照すれば)前記側壁(SW)は、前記第1側部方向に第三分岐管33cを有し、前記第2側部方向に前記第一分岐管33aを有し、及び前記第3側部方向に前記第二分岐管33bを有する。
(図12〜14を参照すれば)前記側部壁面SWは、前記第1側部方向と前記第2側部方向との間に、前記第2側部方向に沿って次第に大きく突出する第1突起41.1を形成し、当該第1突起41.1は、前記第2側部方向に第1係止部41.1Tを有する。
前記第2側部方向と前記第3側部方向との間に、前記第3側部方向に沿って次第に大きく突出する第2突起41.2を形成し、当該第2突起41.2は、前記第3側部方向に第2係止部41.2Tを有する。
前記第1側部方向と前記第4側部方向との間に、前記第1側部方向に沿って次第に大きく突出する第3突起41.3を形成し、当該第3突起41.3は、前記第1側部方向に第3係止部41.3Tを有する。
(図5を参照すれば)上部壁面UWは、略中央部に、孔31Hを形成している。
(図8〜11を参照すれば)下部壁面LWは、略中央部に、第2長手方向から第1長手方向に立ち上がる軸50を有する。
前記下部壁面LWは、前記軸50と前記第4側部方向との間に、第2長手方向から第1長手方向に立ち上がる回転角度制御部材42T1を有する。
(図6を参照すれば)前記栓体34は、ハンドル34H、ロータ51、第一流路36a及び第二流路36bを有する。
(図6を参照すれば)前記ハンドル34Hは、前記栓体34の上部に装着している。
(図8〜9を参照すれば)前記第一流路36aは、前記第2側部方向から前記栓体34の略中央部方向に迂回して、前記第二流路36bと連通するように形成している。
前記第二流路36bは、前記1側部方向から前記栓体34の略中央部方向に迂回して、前記第一流路36bと連通するように形成している。
前記第一流路36aと前記第二流路36bは、前記栓体34の略中央部方向に迂回して、略L字状に相互に連通するように形成している。
(図2〜4、図12〜14を参照すれば)前記第一流路36aは、第一の状態(図2、図12参照)のときに、前記第一分岐管33aと連通し、第二の状態(図3、図13参照)のときに、前記第二分岐管33bと連通し、第三の状態(図4、図14参照)のときに、前記第一分岐管33a、前記第二分岐管33b、及び前記第三分岐管33cのいずれとも連通していない。
前記第二流路36bは、第一の状態のときに、前記第三分岐管33cと連通し、
第二の状態のときに、前記前記第一分岐管33aと連通している。
(図11〜12を参照すれば)前記ロータ51は、係止部材42、中央溝50M、回転溝52を有する。
(図11〜12を参照すれば)前記回転溝52は、前記ロータ51の側部方向の壁面と前記中央溝50Mとの間に、前記第2側部方向、前記第3側部方向、及び前記第4側部方向にわたって連続して形成し、かつ前記ロータ51の第1長手方向から第2長手方向に形成している。
(図12を参照すれば)前記係止部材42は、前記ロータ51の第1側部方向の近傍に突出して形成し、当該係止部材42の前記第1側部方向の端部に係合部42T2を形成している。
(図11〜12を参照すれば)前記ロータ51の中央溝50Mと、前記本体34の軸50を装着し、かつ前記ロータ51の回転溝52と、前記本体34の回転角度制御部材42T1を装着することにより、前記ロータ51は、前記本体31の軸50を中心として回動できるように装着している。
(図11〜12を参照すれば)前記ロータ51は、前記軸50を中心として、前記係合部42T2が、前記第1側部方向、前記第2側部方向、及び前記第3側部方向の範囲内で回転し、前記係合部42T2と前記第1突起41.1、前記第2突起41.2、及び前記第3突起41.3が係合することにより、前記第1側部方向から前記第3側部方向の一方向のみの回転を許容する。
(図12〜14を参照すれば)前記第一の状態(図12参照)のとき、前記係合部42T2と前記第3係止部41.3Tは、前記第1側部方向の位置で係合している。
前記第二の状態(図13参照)のとき、前記係合部42T2と前記第1係止部41.1Tは、前記第2側部方向の位置で係合し、前記係合部42T2は、前記第1側部方向への逆回転を阻止される。
前記第三の状態(図14参照)のとき、前記係合部42T2と前記第1係止部41.2Tは、前記第3側部方向の位置で係合し、前記係合部42T2は、前記第2側部方向への逆回転を阻止される。
(図14を参照すれば)前記第三の状態のとき、前記ロータ51の回転溝52の第2側部側(前記第一の状態のとき)の端部が、回転角度制御部材42T1に衝突し、前記係合部42T2が前記第2側部方向への逆回転できないように形成している。
[採血器具1の使用例1]
(1)初流血液の採血
流路切替手段V(多方活栓30、30A)の流路は、図2に例示するように調整された状態で提供される。
採血針8側の第1採血チューブT1.1と初流血液チューブT2は、流路切替手段V(多方活栓30、30A)の第一流路36a、第二流路36bを介して連通し、流路切替手段V(多方活栓30、30A)の第一流路36a、第二流路36bと採血バッグ4側の第2採血チューブT1.2の流路を遮断した状態にする。
供血者に採血針8を穿刺して、初流血液を採血針8、第1採血チューブT1.1、流路切替手段V(多方活栓30、30A)の第一流路36a、第二流路36b、初流血液チューブT2を経て、採血初流除去バッグBに採取する。
(2)採血バッグ4への血液の採取
初流血液の採取が規定量に達した時点で、流路切替手段V(多方活栓30、30A)の流路を、図3(栓体34を図2の位置から、左に90°回転させた状態)に例示するように調整する。
採血針8側の第1採血チューブT1.1と採血バッグ4側の第2採血チューブT1.2は、流路切替手段Vの第一流路36a、第二流路36bを介して連通し、流路切替手段V(多方活栓30、30A)の第一流路36a、第二流路36bと初流血液チューブT2の流路を遮断した状態にする。
初流血液採取後の血液を、採血針8から第1採血チューブT1.1、流路切替手段Vの第一流路36a、第二流路36bを経て、採血バッグ4へ採取する。
(3)最後に、図4のように(栓体34を図3の位置から、左に90°回転させた状態)、採血針8側と採血バッグ4側の第2採血チューブT1.2、初流血液チューブT2、流路切替手段V(多方活栓30、30A)の第一流路36a、第二流路36bを全て閉塞し、採血初流除去バッグBのバッグ本体21の血液溜内に貯留した血液を、バッグ本体21の出口24に接続される真空採血管ホルダ22から真空採血管へと採取する。
本発明の採血器具の概略図 流路切替手段(多方活栓30)の一例を示す概略図 流路切替手段(多方活栓30)の一例を示す概略図 流路切替手段(多方活栓30)の一例を示す概略図 流路切替手段V(多方活栓30A)の外観斜視図[初期状態:第一の状態(図2に対応)] 栓体34の外観斜視図[栓体34を左に90°回動した状態:第二の状態(図3対応)] 本体31の全体斜視図 流路切替手段V(多方活栓30A)の透視斜視図[初期状態:第一の状態(図2に対応)] 栓体34の透視斜視図[初期状態:第一の状態(図2に対応)] 本体31の透視斜視図 流路切替手段V(多方活栓30A)のA−A縦断面図 流路切替手段V(多方活栓30A)の横断面図[初期状態:第一の状態(図2に対応)] 流路切替手段V(多方活栓30A)の横断面図[栓体34を左に90°回動した状態:第二の状態(図3対応)。 流路切替手段V(多方活栓30A)の横断面図[栓体34を左に180°回動した状態:第三の状態(図3対応)]
1 採血器具
2 採血初流除去セット
B 採血初流除去バッグ
3 血液フィルタ
4 採血バッグ
5 第1子バッグ
6 第2子バッグ
7 赤血球保存液入バッグ
8 採血針
10 針カバー
13 接続管
21 バッグ本体
22 真空採血管ホルダ
23 (初流血液の)入口
24 (初流血液の)出口
25 (初流血液の)採取針
V 流路切替手段
30、30A 多方活栓
31 本体
UW 上部壁
LW 下部壁
SW 側壁
33a 第一分岐管
33b 第二分岐管
33c 第三分岐管
34 栓体
34H ハンドル
36a 第一流路
36b 第二流路
41.1 第1突起
41.2 第2突起
41.3 第3突起
42 係止部材
42T1 回転角度制御部材(固定ピン)
42T2 係合部
50 軸(固定ピン)
50M 中央溝
51 ロータ
52 溝(回転溝)
T1 採血チューブ
T1.1 第1採血チューブ
T1.2 第2採血チューブ
T2 初流血液導入チューブ
T3、T4、T5、T6 連結チューブ

















Claims (4)

  1. 供血者より血液を採取する採血針(8)と、
    前記採取された血液を収納する採血バッグ(4)と、
    前記採取された血液を前記採血バッグ(4)へ導入する第1採血チューブ(T1.1)及び第2採血チューブ(T1.2)と、
    前記採取された血液の初流を除去する初流血液チューブ(T2)と、採血初流除去バッグ(B)とを有し、
    前記第1採血チューブ(T1.1)、第2採血チューブ(T1.2)及び前記初流血液チューブ(T2)は、前記採血針(8)からみて、前記採血針(8)に近い側の第1端部と前記採血針(8)に遠い側の第2端部とを有し、
    前記第1採血チューブ(T1.1)は、第1端部を前記採血針(8)に接続し、
    前記第2採血チューブ(T1.2)は、第2端部を前記採血バッグ(4)に接続し、
    前記第1採血チューブ(T1.1)と前記第2採血チューブ(T1.2)との間に流路切替手段(V)を配置し、当該流路切替手段(V)に前記初流血液チューブ(T2)の第1端部を接続し、
    当該初流血液チューブ(T2)の第2端部は、採血初流除去バッグ(B)に接続し、
    前記流路切替手段(V)は、多方活栓(30)であり、
    当該多方活栓(30)は、本体(31)と、当該本体(31)内に回動自在に嵌合される栓体(34)とを有し、
    前記本体(31)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向を有し、当該側部方向は第1側部方向、第2側部方向、第3側部方向、及び第4側部方向を有し、
    前記第1側部方向に第三分岐管(33c)を有し、
    前記第2側部方向に第一分岐管(33a)を有し、及び前記第3側部方向に第二分岐管(33b)を有し、
    前記第一分岐管(33a)に、前記第1採血チューブ(T1.1)の第2端部を接続し、
    前記第二分岐管(33b)に、前記第2採血チューブ(T1.2)の第1端部を接続し、
    前記第三分岐管(33c)に、前記初流血液チューブ(T2)の第1端部を接続し、
    前記栓体(34)は、第一流路(36a)と第二流路(36b)を有し、
    前記第一流路(36a)は、前記第2側部方向から前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、前記第二流路(36b)と連通するように形成し、
    前記第二流路(36b)は、前記1側部方向から前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、前記第一流路(36)と連通するように形成し、
    前記第一流路(36a)と前記第二流路(36b)は、前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、略L字状に相互に連通するように形成し、
    前記多方活栓(30)は、
    初期の第一の状態のとき、前記第1採血チューブ(T1.1)及び前記初流血液チューブ(T2)の流路を連通し、前記第2採血チューブ(T1.2)の流路を遮断し、
    前記第一の状態から前記栓体(34)を前記第2側部方向の位置まで回動して、第二の状態にしたとき、前記第1採血チューブ(T1.1)及び前記第2採血チューブ(T1.2)の流路を連通し、前記初流血液チューブ(T2)の流路を遮断し、
    前記第二の状態から前記栓体(34)を前記第3側部方向の位置まで回動して、第三の状態にしたとき、前記第1採血チューブ(T1.1)、第2採血チューブ(T1.2)、及び前記初流血液チューブ(T2)を全て遮断し、
    前記栓体(34)の前記第一流路(36a)は、
    前記第一の状態のときに、前記第一分岐管(33a)と連通し、
    前記第二の状態のときに、前記第二分岐管(33b)と連通し、
    前記第三の状態のときに、前記第一分岐管(33a)、第二分岐管(33b)、及び第三分岐管(33c)のいずれとも連通せず、
    前記栓体(34)の前記第二流路(36b)は、
    前記第一の状態のときに、前記第三分岐管(33c)と連通し、
    前記第二の状態のときに、前記第一分岐管(33a)と連通し、
    前記第三の状態のときに、前記第二分岐管(33b)と連通し、
    前記第一の状態のときは、初流血液を、前記採血針(8)から前記第1採血チューブ(T1.1)、前記多方活栓(30)を経て、前記初流血液チューブ(T2)へ流すことができ、
    前記第二の状態のときは、初流血液採取後の血液を、前記採血針(8)から前記第1採血チューブ(T1.1)、前記多方活栓(30)、前記第2採血チューブ(T1.2)を経て、前記採血バッグ(4)へ採取することができ、
    前記第三の状態のときは、前記採血初流除去バッグ(B)のバッグ本体(21)内に貯留した初流血液を、出口(24)側から採取することができる、ことを特徴とする採血器具(1)。
  2. 前記請求項1に記載の多方活栓(30)に代えて、さらに栓体(34)の逆操作を防止するための逆操作防止部材を有する多方活栓(30A)を装着し、
    前記逆操作防止部材は、
    本体(31)の内壁に形成された突起(41)と前記栓体(34)の外壁に形成された係止部材(42)、または、
    前記本体(31)の内壁に形成された係止部材(42)と前記栓体(34)の外壁に形成された突起(41)であることを特徴とする請求項1に記載の採血器具(1)。
  3. 前記請求項2に記載の前記逆操作防止部材を有する多方活栓(30A)は、
    本体(31)と、栓体(34)とを有し、
    前記本体(31)と前記栓体(34)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向を有し、
    当該長手方向は、上部方向である第1長手方向と下部方向である第2長手方向とを有し、
    前記側部方向は、第1側部方向、第2側部方向、第3側部方向、及び第4側部方向を有し、
    前記栓体(34)は、前記本体(31)内を前記第1側部方向、第2側部方向、及び第3側部方向にわたって回動できるように嵌合し、
    前記本体(31)は、上部壁面(UW)、側部壁面(SW)及び下部壁面(LW)を有し、
    前記側(SW)は、前記第1側部方向に第三分岐管(33c)を有し、前記第2側部方向に前記第一分岐管(33a)を有し、及び前記第3側部方向に前記第二分岐管(33b)を有し、
    前記側部壁面(SW)は、前記第1側部方向と前記第2側部方向との間に、前記第2側部方向に沿って次第に大きく突出する第1突起(41.1)を形成し、当該第1突起(41.1)は、前記第2側部方向に第1係止部(41.1T)を有し、
    前記第2側部方向と前記第3側部方向との間に、前記第3側部方向に沿って次第に大きく突出する第2突起(41.2)を形成し、当該第2突起(41.2)は、前記第3側部方向に第2係止部(41.2T)を有し、
    前記第1側部方向と前記第4側部方向との間に、前記第1側部方向に沿って次第に大きく突出する第3突起(41.3)を形成し、当該第3突起(41.3)は、前記第1側部方向に第3係止部(41.3T)を有し、
    上部壁面(UW)は、略中央部に、孔(31H)を形成し、
    下部壁面(LW)は、略中央部に、第2長手方向から第1長手方向に立ち上がる軸(50)を有し、
    前記下部壁面(LW)は、前記軸(50)と前記第4側部方向との間に、第2長手方向から第1長手方向に立ち上がる回転角度制御部材(42T1)を有し、
    前記栓体(34)は、ハンドル(34H)、ロータ(51)、第一流路(36a)及び第二流路(36b)を有し、
    前記ハンドル(34H)は、前記栓体(34)の上部に装着し、
    前記第一流路(36a)は、前記第2側部方向から前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、前記第二流路(36b)と連通するように形成し、
    前記第二流路(36b)は、前記1側部方向から前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、前記第一流路(36)と連通するように形成し、
    前記第一流路(36a)と前記第二流路(36b)は、前記栓体(34)の略中央部方向に迂回して、略L字状に相互に連通するように形成し、
    前記第一流路(36a)は、
    第一の状態のときに、前記第一分岐管(33a)と連通し、
    第二の状態のときに、前記第二分岐管(33b)と連通し、
    第三の状態のときに、前記第一分岐管(33a)、前記第二分岐管(33b)、及び前記第三分岐管(33c)のいずれとも連通せず、
    前記第二流路(36b)は、
    第一の状態のときに、前記第三分岐管(33c)と連通し、
    第二の状態のときに、前記第一分岐管(33a)と連通し、
    前記ロータ(51)は、係止部材(42)、中央溝(50M)、回転溝(52)を有し、
    前記回転溝(52)は、前記ロータ(51)の側部方向の壁面と前記中央溝(50M)との間に、前記第2側部方向、前記第3側部方向、及び前記第4側部方向にわたって連続して形成し、かつ前記ロータ(51)の第1長手方向から第2長手方向に形成し、
    前記係止部材(42)は、前記ロータ(51)の第1側部方向の近傍に突出して形成し、当該係止部材(42)の前記第1側部方向の端部に係合部(42T2)を形成し、
    前記ロータ(51)の中央溝(50M)と、前記本体(34)の軸(50)を装着し、かつ前記ロータ(51)の回転溝(52)と、前記本体(34)の回転角度制御部材(42T1)を装着することにより、
    前記ロータ(51)は、前記本体(31)の軸(50)を中心として回動できるように装着し、
    前記ロータ(51)は、前記軸(50)を中心として、前記係合部(42T2)が、前記第1側部方向、前記第2側部方向、及び前記第3側部方向の範囲内で回転し、前記係合部(42T2)と前記第1突起(41.1)、前記第2突起(41.2)、及び前記第3突起(41.3)が係合することにより、前記第1側部方向から前記第3側部方向の一方向のみの回転を許容する、多方活栓(30A)であることを特徴とする請求項2に記載の採血器具(1)。
  4. 前記請求項3に記載の多方活栓(30A)において、
    前記第一の状態のとき、前記係合部(42T2)と前記第3係止部(41.3T)は、前記第1側部方向の位置で係合し、
    前記第二の状態のとき、前記係合部(42T2)と前記第1係止部(41.1T)は、前記第2側部方向の位置で係合し、前記係合部(42T2)は、前記第1側部方向への逆回転を阻止され、
    前記第三の状態のとき、前記係合部(42T2)と前記第1係止部(41.2T)は、前記第3側部方向の位置で係合し、前記係合部(42T2)は、前記第2側部方向への逆回転を阻止され、
    前記第三の状態のとき、前記ロータ(51)の回転溝(52)の第2側部側の端部が、回転角度制御部材(42T1)に衝突し、前記係合部(42T2)が前記第2側部方向への逆回転できないように形成した、
    多方活栓(30A)であることを特徴とする請求項3に記載の採血器具(1)。
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