JP2008000905A - 樹脂成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボス部のタッピングネジ挿入穴内周面に亀裂が発生しないようにする。
【解決手段】ボス部27及びプレート本体19に、成形型49のキャビティ51内に射出充填した発泡層形成物質入り熱可塑性樹脂Rの成形型49の成形面45a,47a近傍にスキン層29が生成された時点で、キャビティ容積を拡大させて熱可塑性樹脂を発泡させることにより、樹脂密度の高いスキン層29を表面に形成するとともに多数の空隙を有しスキン層29に比べて樹脂密度の低い発泡層31を内部に形成する。ボス部27のタッピングネジ挿入穴27aの開口部27b近傍に、スキン層29よりも厚肉のソリッド層33を形成する。
【選択図】図5

Description

この発明は、部品取付用ボス部がパネル状の成形品本体に一体に突設され、これらボス部及び成形品本体の表面に樹脂密度の高いスキン層が形成されるとともに、内部に多数の空隙を有し上記スキン層に比べて樹脂密度の低い発泡層が形成された樹脂成形品に関するものである。
特許文献1では、成形面に凹部が形成された固定型と、スライド型を内蔵した可動型とを型閉じした状態で、キャビティ内に繊維及び発泡材入り熱可塑性樹脂を射出充填し、該キャビティ内で上記熱可塑性樹脂が固化する過程で、上記可動型内でスライド型をキャビティ容積拡大方向に後退させて熱可塑性樹脂を発泡させることにより、空隙がなく堅いスキン層が表面全体に形成されるとともに多数の空隙を有する発泡層が内部に形成された樹脂成形品を得るようにしている。そして、この樹脂成形品では上記発泡層により軽量化を図ることができる。
特開平11−179751号公報(第3,7頁、図1)
ところで、樹脂成形品が自動車のサイドドアの一部を構成する樹脂製ドアモジュールプレート等のようにタッピングネジ挿入穴を有する部品取付用ボス部を備えている場合、該ボス部にはタッピングネジのねじ込みによる締付け力が強く掛かることから、ボス部のタッピングネジ挿入穴周りを厚肉にして剛性を確保する必要がある。
しかし、発泡材入り熱可塑性樹脂を用いる場合、ボス部のタッピングネジ挿入穴周りを厚肉にすると、表面側は型温の影響で早期に固化して薄いスキン層が形成されるが、内部では固化進行の遅れにより熱可塑性樹脂が発泡材により発泡して発泡層が形成されるため、タッピングネジをタッピングネジ挿入穴にねじ込むと、タッピングネジ挿入穴周りのスキン層に反ねじ込み方向の圧縮力が作用し、その結果、タッピングネジ挿入穴内周面に亀裂が発生する。このように、亀裂が発生するとタッピングネジ挿入穴内周面に発泡層が露出し、タッピングネジをねじ込んでもタッピングネジ挿入穴内周面が崩れてタッピングネジの締結力が利かなくなり、部品取付けに支障を来すことになる。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボス部のタッピングネジ挿入穴内周面に亀裂が発生しない樹脂成形品を提供することである。
上記の目的を達成するため、この発明は、ボス部のタッピングネジ挿入穴の開口部近傍を補強したことを特徴とする。
具体的には、この発明は、タッピングネジ挿入穴を有する部品取付用ボス部がパネル状の成形品本体に一体に突設され、取付部品に形成されたタッピングネジ挿通孔が上記ボス部のタッピングネジ挿入穴に対応するように上記取付部品をボス部の取付座面部に重ねた状態で、タッピングネジを上記タッピングネジ挿通孔からタッピングネジ挿入穴にねじ込むことで取付部品がボス部に取り付けられる樹脂成形品を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記ボス部及び成形品本体には、成形型のキャビティ内に射出充填した発泡層形成物質入り熱可塑性樹脂の成形型の成形面近傍にスキン層が生成された時点で、キャビティ容積を拡大させて上記熱可塑性樹脂を発泡させることにより、樹脂密度の高いスキン層が表面に形成されるとともに多数の空隙を有し上記スキン層に比べて樹脂密度の低い発泡層が内部に形成され、上記ボス部のタッピングネジ挿入穴の開口部近傍には、上記スキン層よりも厚肉のソリッド層が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ボス部のソリッド層の端面は、取付部品に当接又は接近するように取付座面部と略面一に形成され、上記ソリッド層の端面と取付座面部との間に凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ボス部のソリッド層の端面は、取付部品のタッピングネジ挿通孔内でタッピングネジの頭部に接近するように取付座面部よりも突出していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ボス部及び成形品本体の表面にスキン層が形成されるとともに、内部に多数の空隙を有する発泡層が形成され、樹脂成形品の軽量化を図ることができる。一方、上記ボス部のタッピングネジ挿入穴の開口部近傍に上記スキン層よりも厚肉のソリッド層を形成しているので、タッピングネジのタッピングネジ挿入穴へのねじ込みにより作用する反ねじ込み方向の圧縮力に対して上記厚肉のソリッド層が十分に抗し得、タッピングネジ挿入穴内周面に亀裂が発生せず、タッピングネジ挿入穴内周面が崩れることなくタッピングネジをタッピングネジ挿入穴に確実にねじ込むことができ、取付部品の取付精度及び取付強度、すなわちタッピングネジの締結力を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、ボス部のソリッド層の外周りに凹部が形成されることで、成形の際、速やかな型温伝達により上記ソリッド層を確実に形成することができる。また、上記ソリッド層の端面がタッピングネジのタッピングネジ挿入穴へのねじ込みにより取付部品に当接するので、取付部品のタッピングネジ挿通孔内に上記ソリッド層が無理矢理押し込まれることがなく、タッピングネジ挿入穴の破損を防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、ボス部のソリッド層が取付部品のタッピングネジ挿通孔内でタッピングネジの頭部に接近している分だけソリッド層のタッピングネジのねじ込み方向の肉厚が厚く、タッピングネジ挿入穴の破損を確実に防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図3は自動車のサイドドア1の断面図である。該サイドドア1はドアアウタパネル3とドアインナパネル5とからなる金属製のドア本体7を備え、該ドア本体7の上記ドアインナパネル5に実施形態1に係る樹脂成形品としてのキャリアプレート(ドアモジュールプレート)9がボルト11及びウェルドナット13により締結され、樹脂製ドアトリム15が上記キャリアプレート9を車室内側から被うように上記ドアインナパネル5に取り付けられている。図3中、17はドアインナパネル5外周縁部とキャリアプレート9外周縁部との間に介装されたシール材である。
上記キャリアプレート9は、化学反応によりガスを発生させる化学的発泡材や二酸化炭素ガス及び窒素ガス等の不活性ガス(物理的発泡材)等の発泡層形成物質とガラス繊維等の繊維とが混入された熱可塑性樹脂で成形され、その主体をなす成形品本体としてのパネル状のプレート本体19を備えている。該プレート本体19の外周縁部には、図2にも示すように、キャリアプレート9をドアインナパネル5に取り付けるための複数個の円形ボス状取付部21が表裏に一体に突設されている。
図2で左下隅に対応するプレート本体19の車室内側面には、円筒状のスピーカ取付部23が一体に突設され、該スピーカ取付部23は円筒状の胴体部24先端に円環状の取付座面部25が内向きに一体に突設されてなり、この取付座面部25裏面には、図1に示すように、タッピングネジ挿入穴27aを有する部品取付用ボス部としてのスピーカ取付用ボス部27が円周を4等分する位置に1個ずつ一体に突設されている。
上記ボス部27及びプレート本体19には、図1に示すように、後述する成形型49のキャビティ51内に射出充填した上記熱可塑性樹脂Rの成形型49(固定型45、可動型47)の成形面45a,47a近傍にスキン層29が生成された時点で、キャビティ容積を拡大させて上記熱可塑性樹脂Rを発泡させることにより、空隙がなく樹脂密度の高い堅いスキン層29が表面に形成されるとともに、多数の空隙(図示せず)を有し上記スキン層29に比べて樹脂密度の低い発泡層31が内部に形成されている。また、上記ボス部27のタッピングネジ挿入穴27aの開口部27b近傍には、上記スキン層29よりも厚肉の堅いソリッド層33が形成されている。このことが本発明の最大の特徴である。図3では作図上の都合によりプレート本体19を単一層として表している。さらに、上記ボス部27のソリッド層33の端面は、取付部品としての円筒状のスピーカ収容部材35のフランジ部37裏面に当接するように取付座面部25と略面一に形成され、上記ソリッド層33の端面とその周りの取付座面部25との間に円環状の凹部39がタッピングネジ挿入穴27aを取り囲むように形成されている。なお、上記ボス部27のソリッド層33の端面は、上記スピーカ収容部材35のフランジ部37裏面に微小な間隔をあけて接近させていてもよい。また、上記凹部39は周方向に間隔をあけて複数個形成してもよく、その形状は線状や円形等でもよい。
上記スピーカ収容部材35のフランジ部37には、タッピングネジ挿通孔37aが上記ボス部27のタッピングネジ挿入穴27aに対応するように円周を4等分する位置に1個ずつ貫通形成されている。そして、スピーカ収容部材35をスピーカ取付部23にプレート本体19の車室内側から挿入して、上記タッピングネジ挿通孔37aが上記ボス部27のタッピングネジ挿入穴27a(開口部27b)に対応するように上記スピーカ収容部材35のフランジ部37裏面をボス部27の取付座面部25に重ねた状態で、タッピングネジ41の軸部41aを上記タッピングネジ挿通孔37aからタッピングネジ挿入穴27aにねじ込み、タッピングネジ41の頭部41b裏面と取付座面部25とで上記スピーカ収容部材35のフランジ部37を挟圧することで、スピーカ収容部材35がボス部27に取り付けられるようになっている。図3中、43はスピーカ収容部材35に対応するようにドアトリム15に形成されたスピーカグリルである。
次に、キャリアプレート9の成形要領について説明する。
まず、図4に示すように、固定型45と可動型47とからなる成形型49を型閉じする。上記固定型45の成形面45aは、プレート本体19及びスピーカ取付部23の裏面形状に対応して形成され、該成形面45aには、スピーカ取付部23のボス部27の外面形状に対応した円形凹所45bが形成されている。一方、上記可動型47の成形面47aは、プレート本体19及びスピーカ取付部23の表面形状に対応して形成され、該成形面47aには、上記ボス部27のタッピングネジ挿入穴27aの穴形状に対応した突起部47bが一体に突設されているとともに、該突起部47b周りには上記凹部39の凹形状に対応した円環凸部47cが形成され、成形型49の型閉じ状態で、固定型45の成形面45aと可動型47の成形面47aとの間にキャリアプレート9を成形するキャビティ51が形成されている。このキャビティ51のうちボス部27のタッピングネジ挿入穴27a周りの肉厚に対応する円形凹所45b内のキャビティ幅W1は、プレート本体19の肉厚に対応するキャビティ幅W2よりも大きく形成されている。そして、その間のスピーカ取付部23の胴体部24に対応するキャビティ幅W3は上記キャビティ幅W2と同等幅に形成されている。
次いで、成形型49のキャビティ51内に射出機(図示せず)から上述した発泡層形成物質とガラス繊維等の繊維とが混入された熱可塑性樹脂R(例えばポリプロピレン樹脂)を射出充填して円形凹所45bに導入する。図4はこの射出充填状態を示している。
その後、成形型49のキャビティ51内に射出充填された熱可塑性樹脂Rの固化進行により成形型49の成形面45a,47a近傍にスキン層29が生成されるが、このスキン層29は未だ完全に固化しきっていない。
そして、上記スキン層29が生成された時点で、図5に示すように、可動型47をキャビティ容積拡大方向C(型開き方向)に後退させる。つまり、可動型47を固定型45から僅かに離れさせ、キャビティ容積を例えば2倍もしくはそれ以上に拡大させる。この段階で、熱可塑性樹脂Rは、成形型49の成形面45a,47aと接触する部分が型温の影響により早期に冷却されているため、空隙がなく堅いスキン層29となって表面層を構成する。一方、熱可塑性樹脂Rの内側部分は型温の影響を受け難く、粘度の高いゲル状態になっている。
したがって、キャビティ容積の拡大により、キャビティ容積拡大方向Cに対面するプレート本体19、取付座面部25及びボス部27の底面部27cでは、それまで固定型45及び可動型47で圧縮されている熱可塑性樹脂Rが可動型47の成形面47aに引っ張られるとともに、熱可塑性樹脂R中の化学反応により発生したガスや不活性ガスが拡大したキャビティ51内に拡散され、上記熱可塑性樹脂Rが発泡する。この際、熱可塑性樹脂R中の繊維も上記圧縮が軽減されて弾性的に復元し、この弾性復元力(スプリングバック現象)によっても上記熱可塑性樹脂Rの発泡が助勢される。これにより、上記プレート本体19、取付座面部25及びボス部27の底面部27cには、空隙がなく堅いスキン層29が表面に形成されるとともに、内部に多数の空隙(図示せず)を有する発泡層31が形成される。但し、上記可動型47の突起部47bと円環凸部47cの間は狭く、その間の熱可塑性樹脂Rが型温の影響により早期に冷却されるため、ボス部27のタッピングネジ挿入穴27aの開口部27b近傍に、スキン層29よりも厚肉の堅いソリッド層33が形成される。
一方、キャビティ容積拡大方向Cに略沿って延びるスピーカ取付部23の胴体部24は、可動型47が後退してもキャビティ容積はほとんど拡大せず、しかもキャビティ幅W3が円形凹所45bのキャビティ幅W1よりも小さいため、型温の影響により早期に冷却されて空隙がなく堅いソリッド層33となる。しかし、キャビティ51のうちボス部27のタッピングネジ挿入穴27a周りの肉厚に対応する円形凹所45bは、キャビティ容積拡大方向Cに沿って延びていて可動型47が後退してもキャビティ容積はほとんど拡大しないが、そのキャビティ幅W1は、プレート本体19の肉厚に対応するキャビティ幅W2よりも大きく形成されているため、内部の熱可塑性樹脂Rは型温の影響を受け難く、固化するまでに他の箇所に比べて時間が掛かり、この間に熱可塑性樹脂R中の発泡層形成物質の化学反応が進行して発生したガスや不活性ガスにより熱可塑性樹脂Rが発泡し、スキン層29の内部に発泡層31が形成される。この発泡層31の樹脂密度は、上述の如くキャビティ容積がほとんど拡大しないため、上記プレート本体19の発泡層31の樹脂密度よりも若干高い密度である。
このように、ボス部27及びプレート本体19の表面全体にスキン層29が形成されるとともに内部に多数の空隙が形成されることで、キャリアプレート9の軽量化を図ることができる。
また、ボス部27のタッピングネジ挿入穴27aの開口部27b近傍にスキン層29よりも厚肉のソリッド層33を形成しているので、スピーカ収容部材35をスピーカ取付部23に取り付ける際、タッピングネジ41のタッピングネジ挿入穴27aへのねじ込みにより作用する反ねじ込み方向の圧縮力に対して上記厚肉のソリッド層33が十分に抗し得、タッピングネジ挿入穴27a内周面に亀裂が発生せず、タッピングネジ挿入穴27a内周面が崩れることなくタッピングネジ41をタッピングネジ挿入穴27aに確実にねじ込むことができ、スピーカ収容部材35の取付精度及び取付強度、すなわちタッピングネジ41の締結力を高めることができる。
さらに、ボス部27におけるソリッド層33の外周りに凹部39が形成されることで、成形の際、速やかな型温伝達により上記ソリッド層33を確実に形成することができる。また、上記ソリッド層33の端面がタッピングネジ41のタッピングネジ挿入穴27aへのねじ込みによりスピーカ収容部材35のフランジ部37裏面に当接するので、スピーカ収容部材35のタッピングネジ挿通孔37a内に上記ソリッド層33が無理矢理押し込まれることがなく、タッピングネジ挿入穴27aの破損を防止することができる。
(実施形態2)
図6は実施形態2においてスピーカ取付部23のボス部27にスピーカ収容部材35を取り付けた状態の図1相当図を示す。
この実施形態2では、ボス部27のソリッド層33の端面が、スピーカ収容部材35のフランジ部37のタッピングネジ挿通孔37a内でタッピングネジ41の頭部41bに接近するように取付座面部25よりも突出している。そのほかは実施形態1と同じであるので、同じ構成箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。したがって、この実施形態2では、実施形態1と同様の作用効果を奏することができることに加え、ボス部27のソリッド層33がスピーカ収容部材35のフランジ部37のタッピングネジ挿通孔37a内でタッピングネジ41の頭部41bに接近している分だけソリッド層33のタッピングネジ41のねじ込み方向の長さが長く、タッピングネジ挿入穴27aの破損を確実に防止することができる。
(実施形態3)
図7は実施形態3においてスピーカ取付部23のボス部27にスピーカ収容部材35を取り付けた状態の図1相当図を示す。
この実施形態3では、ソリッド層33の端面とその周りの取付座面部25との間に凹部39が形成されていない点で実施形態1,2と異なるが、ボス部27のタッピングネジ挿入穴27aの開口部27b近傍にスキン層29より厚肉のソリッド層33が形成されている点で実施形態1,2と共通している。また、この実施形態3では、ソリッド層33の端面が、スピーカ収容部材35のフランジ部37のタッピングネジ挿通孔37a内でタッピングネジ41の頭部41bに接近するように取付座面部25よりも突出している点では実施形態2と共通している。但し、凹部39がない分だけソリッド層33のタッピングネジ41のねじ込み方向の長さが実施形態2よりも短くなっている。そのほかは実施形態1と同じであるので、同じ構成箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。したがって、この実施形態3においても、実施形態1と同様の作用効果を奏することができることに加え、実施形態2と同様に、ボス部27のソリッド層33がスピーカ収容部材35のフランジ部37のタッピングネジ挿通孔37a内でタッピングネジ41の頭部41bに接近している分だけソリッド層33のタッピングネジ41のねじ込み方向の肉厚が厚く、つまり同方向の長さが長く、タッピングネジ挿入穴27aの破損を確実に防止することができる。
なお、上記の実施形態2,3では、スピーカ収容部材35をスピーカ取付部23に取り付けた状態で(締結状態で)、ボス部27のソリッド層33の端面をスピーカ収容部材35のフランジ部37のタッピングネジ挿通孔37a内でタッピングネジ41の頭部41bに接近させたが、当該状態でボス部27のソリッド層33の端面をタッピングネジ41の頭部41b裏面に当接させるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、熱可塑性樹脂にはガラス繊維等の繊維を混入させたが、該繊維は必ずしも混入させなくてもよい。
さらに、上記の各実施形態では、スピーカ取付部23のボス部27にスピーカ収容部材35を取り付ける場合を例示したが、サイドドア1のプルハンドルをドアトリム15に取り付ける際にも適用することができる。この場合には、プルハンドル及びドアトリム15にタッピングネジ挿通孔をそれぞれ形成し、これらタッピングネジ挿通孔とキャリアプレート側のボス部のタッピングネジ挿入穴とにタッピングネジをねじ込んで、プルハンドル、ドアトリム15及びキャリアプレート9の三者を共締めする。
さらにまた、上記の各実施形態では、樹脂成形品が自動車のサイドドア1のキャリアプレート9である場合を示したが、インストルメントパネル、ドアトリム及びトランクボード等の他の自動車用パネルや自動車以外の家電製品、住宅用パネル等にも適用することができるものである。
この発明は、部品取付用ボス部がパネル状の成形品本体に一体に突設され、これらボス部及び成形品本体の表面に樹脂密度の高いスキン層が形成されるとともに、内部に多数の空隙を有し上記スキン層に比べて樹脂密度の低い発泡層が形成された樹脂成形品について有用である。
実施形態1においてスピーカ収容部材を取り付けた状態の図2のA−A線に相当する断面図である。 実施形態1に係るキャリアプレートを車室内側から見た斜視図である。 実施形態1に係るキャリアプレートが適用された自動車のサイドドアの図2のB−B線に相当する断面図である。 実施形態1において成形型のキャビティ内に熱可塑性樹脂を射出充填した状態を示す図1対応箇所の成形工程図である。 図4における成形型の可動型をキャビティ容積が拡大する方向に僅かに後退させた状態を示す成形工程図である。 実施形態2の図1相当図である。 実施形態3の図1相当図である。
符号の説明
9 キャリアプレート(樹脂成形品)
19 プレート本体(成形品本体)
25 取付座面部
27 ボス部
27a タッピングネジ挿入穴
27b 開口部
29 スキン層
31 発泡層
33 ソリッド層
35 スピーカ収容部材(取付部品)
37a タッピングネジ挿通孔
39 凹部
41 タッピングネジ
41b タッピングネジの頭部
45a,47a 成形面
49 成形型
51 キャビティ
R 熱可塑性樹脂

Claims (3)

  1. タッピングネジ挿入穴を有する部品取付用ボス部がパネル状の成形品本体に一体に突設され、取付部品に形成されたタッピングネジ挿通孔が上記ボス部のタッピングネジ挿入穴に対応するように上記取付部品をボス部の取付座面部に重ねた状態で、タッピングネジを上記タッピングネジ挿通孔からタッピングネジ挿入穴にねじ込むことで取付部品がボス部に取り付けられる樹脂成形品であって、
    上記ボス部及び成形品本体には、成形型のキャビティ内に射出充填した発泡層形成物質入り熱可塑性樹脂の成形型の成形面近傍にスキン層が生成された時点で、キャビティ容積を拡大させて上記熱可塑性樹脂を発泡させることにより、樹脂密度の高いスキン層が表面に形成されるとともに多数の空隙を有し上記スキン層に比べて樹脂密度の低い発泡層が内部に形成され、
    上記ボス部のタッピングネジ挿入穴の開口部近傍には、上記スキン層よりも厚肉のソリッド層が形成されていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 請求項1に記載の樹脂成形品において、
    ボス部のソリッド層の端面は、取付部品に当接又は接近するように取付座面部と略面一に形成され、上記ソリッド層の端面とその周りの取付座面部との間に凹部が形成されていることを特徴とする樹脂成形品。
  3. 請求項1に記載の樹脂成形品において、
    ボス部のソリッド層の端面は、取付部品のタッピングネジ挿通孔内でタッピングネジの頭部に接近するように取付座面部よりも突出していることを特徴とする樹脂成形品。
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