JP4482440B2 - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP4482440B2
JP4482440B2 JP2004370991A JP2004370991A JP4482440B2 JP 4482440 B2 JP4482440 B2 JP 4482440B2 JP 2004370991 A JP2004370991 A JP 2004370991A JP 2004370991 A JP2004370991 A JP 2004370991A JP 4482440 B2 JP4482440 B2 JP 4482440B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boss
molded product
thermoplastic resin
cavity
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004370991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006175708A (ja
Inventor
真司 賀佐見
敏記 宮地
智司 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Daikyo Nishikawa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikyo Nishikawa Corp filed Critical Daikyo Nishikawa Corp
Priority to JP2004370991A priority Critical patent/JP4482440B2/ja
Publication of JP2006175708A publication Critical patent/JP2006175708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4482440B2 publication Critical patent/JP4482440B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

この発明は、ネジ挿入孔を有する部品取付用ボスを備え内部に多数の空隙が形成された樹脂成形品の改良に関するものである。
特許文献1では、成形面に凹部が形成された固定型と、スライド型を内蔵した可動型とを型閉めした状態で、繊維入り熱可塑性樹脂をキャビティ内に射出充填し、この繊維入り熱可塑性樹脂がキャビティ内で固化する過程で上記可動型内でスライド型を後退させてキャビティ全体の容積を拡大し、樹脂圧で圧縮されている繊維の弾性復元力(スプリングバック現象)で上記繊維入り熱可塑性樹脂を膨張させることにより、成形品本体に凸部が一体に突設されかつ成形品本体の内部に多数の空隙が形成された樹脂成形品を得るようにしている。
特開平11−179751号公報(第3,7頁、図1)
ところで、樹脂成形品が自動車のサイドドアの一部を構成する樹脂製ドアインナパネル(ドアモジュール)等のようにネジ挿入孔を有する部品取付用ボスを備えている場合、上述の如くキャビティ全体の容積を拡大して繊維入り熱可塑性樹脂を膨張させると、成形面のボス成形用凹部から拡大したキャビティ内に繊維入り熱可塑性樹脂の一部が流出し、その結果、ボスのネジ挿入孔内周面に亀裂が発生する。このように、亀裂が発生するとネジ挿入孔内周面に内部の空隙が露出し、タッピングネジをねじ込んでもネジ挿入孔内周面が崩れてネジが利かなくなって部品取付けに支障を来すことになる。
図1(b)はドアインナパネルaのドアインナパネル本体bに一体に突設されたプルハンドル取付用ボスcを示し、ボスcのネジ挿入孔d内周面に亀裂eが発生している状態を示す。図1(b)中、fはボスc外周りに放射状に一体に成形された補強リブである。
図4(b)はドアインナパネルaのドアインナパネル本体bにスピーカ収容部gが一体に突設され、該スピーカ収容部gの外周りにスピーカ取付用ボスhが一体に成形され、ボスhのネジ挿入孔i内周面に亀裂jが発生している状態を示す。図4(b)中、kはボスh外周りに一体に成形された補強リブである。また、図1(b)及び図4(b)中、Aは空隙である。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボスのネジ挿入孔内周面への裂発を抑制することである。
上記の目的を達成するため、この発明は、成形時にボスに対応する成形型の凹部から繊維入り熱可塑性樹脂が流出しないようにしたことを特徴とする。
具体的には、この発明は、ネジ挿入孔を有する部品取付用ボスが成形品本体に一体に突設されてなる樹脂成形品を前提とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記ボス基端側には、上記成形品本体よりも厚肉の厚肉部がボスと成形品本体との協同により一体に成形され、上記ボス及び厚肉部に対応する箇所を除く成形品本体には、成形型のキャビティ内に射出充填した繊維入り熱可塑性樹脂が固化する過程で、ボス及び厚肉部に対応する箇所を除く成形品本体側のキャビティ容積を拡大させて上記繊維入り熱可塑性樹脂を繊維の弾性復元力で膨張させることにより内部に多数の空隙が形成され、上記ボス及び厚肉部は、成形時にボス及び厚肉部に対応するキャビティ容積を拡大せずにボスに対応するキャビティから上記拡大したキャビティ内への繊維入り熱可塑性樹脂の流出を規制して、空隙のない堅いソリッドに形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記前提において、上記ボスのネジ挿入孔内周面には、孔中心線方向に沿って延びる複数本の突条部が周方向に間隔をあけて一体に突設され、上記ボスに対応する箇所を除く成形品本体には、成形型のキャビティ内に射出充填した繊維入り熱可塑性樹脂が固化する過程で、ボスに対応する箇所を除く成形品本体側のキャビティ容積を拡大させて上記繊維入り熱可塑性樹脂を繊維の弾性復元力で膨張させることにより内部に多数の空隙が形成され、上記ボスは、成形時にボスに対応するキャビティ容積を拡大せず、空隙のない堅いソリッドに形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ボス及び厚肉部に対応する箇所を除く成形品本体の内部に、樹脂圧で圧縮されている繊維の弾性復元力により多数の空隙を形成し、樹脂成形品の軽量化を図ることができる。一方、ボス及び厚肉部に対応するキャビティ容積を拡大しないので、ボスを繊維入り熱可塑性樹脂の流出に起因する空隙のない堅いソリッドにしてボスの取付強度を確保することができる。また、ボス基端に上記厚肉部があることで、ボス及び厚肉部に対応する箇所を除く成形品本体側のキャビティ容積拡大に伴うボス成形用凹部からの繊維入り熱可塑性樹脂の一部流出が規制されて、ボスのネジ挿入孔内周面に亀裂が発生せず、ボスの強度が向上し、例えば該ボスにタッピングネジをねじ込んだ場合、このねじ込みを確実にして部品の取付精度及び取付強度を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、ボスに対応する箇所を除く成形品本体の内部に、樹脂圧で圧縮されている繊維の弾性復元力により多数の空隙を形成し、樹脂成形品の軽量化を図ることができる。一方、ボスに対応するキャビティ容積を拡大しないので、ボスを繊維入り熱可塑性樹脂の流出に起因する空隙のない堅いソリッドにしてボスの強度を確保することができる。また、ボスのネジ挿入孔内周面に複数本の突条部があることで、ネジ挿入孔内周面と成形型との接触面積が多くなって該ネジ挿入孔内周面が早期に冷却し、ボスに対応する箇所を除く成形品本体側のキャビティ容積拡大に伴いボス成形用凹部から繊維入り熱可塑性樹脂の一部が流出しても、ボスのネジ挿入孔内周面に発生する亀裂は上記突条部には及び難くて断続的であり、突条部の強度を確保してタッピングネジをねじ込んだ場合、このねじ込みが確実となり、部品の取付精度及び取付強度を高めることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図6はこの発明の実施の形態1に係る樹脂成形品としての自動車のサイドドアの一部を構成する樹脂製ドアインナパネル(ドアモジュール)1を車室内側から見た斜視図である。このドアインナパネル1は、成形品本体としてのドアインナパネル本体3を備え、該ドアインナパネル本体3の車室内側の面には、ネジ挿入孔5aを有する円筒形の取付座5が4箇所に一体に突設され、上記ネジ挿入孔5aはドアインナパネル本体3を貫通していて、このネジ挿入孔5aにネジを挿入することにより、ウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータの昇降レール(図示せず)が上記4個の取付座5に取り付けられるようになっている。
上記4個の取付座5のうち図6で右側の上下2個の取付座5間に対応するドアインナパネル本体3の車外側の面には、タッピングネジがねじ込まれるネジ挿入孔7aを有する部品取付用ボスとしてのプルハンドル取付用ボス7が左右に4個等間隔に一体に突設されている。
図6で左下隅に対応するドアインナパネル本体3の車外側の面には、円形植木鉢状のスピーカ収容部9が一体に突設され、該スピーカ収容部9に対応するドアインナパネル本体3の車室内側の面には、円環状のフランジ部11が一体に突設され、このフランジ部11には、タッピングネジがねじ込まれるネジ挿入孔13aを有する部品取付用ボスとしてのスピーカ取付用ボス13が円周を4等分する位置に1個ずつ一体に成形されている。
上記ドアインナパネル本体3の車外側の面の外周縁部には、図7に示すように、シール面部15が全周に亘って一体に成形され、このシール面部15には断面コの字状のシール溝15aが全周に亘って凹設されている。このシール溝15aにシール材を盛ってドアアウタパネルとの間のシールを確保するようにしている。
上記ドアインナパネル本体3のシール面部15から内寄りには、複数個のネジ挿入孔18が所定間隔をあけて全周に亘って貫通形成され、ドアインナパネル本体3の車室内側の上記ネジ挿入孔18周りには円環状の凸部19が突設されて取付部21が形成されている。図6中、22はウインドガラス昇降用のモータ取付部である。
図1(a)は上述したプルハンドル取付用ボス7を拡大して示す。このプルハンドル取付用ボス7基端側外周には、上記ドアインナパネル本体3よりも厚肉の厚肉部23がボス7とドアインナパネル本体3との協同により一体に成形されているとともに、複数本の補強リブ25が放射状に一体に成形されている。さらに、上記プルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23に対応する箇所を除くドアインナパネル本体3の内部には、多数の空隙A(図1(a)に×印で示す)が形成されている。これに対し、上記プルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23は、空隙Aのない堅いソリッドであり、このことをこの発明の最大の特徴としている。このようなプルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23を有するドアインナパネル1は次のようにして成形される。
すなわち、図2に示すように、固定型27と、該固定型27と対向する可動型29と、上記固定型27側に対して突出するようにスプリング等で付勢され上記プルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23の形状に対応する凹部31aを有する押さえブロック31とからなる成形型33を用意し、この成形型33を型閉じした状態でキャビティ35内に射出機からガラス繊維等の繊維入り熱可塑性樹脂Rを射出充填する。その後、成形型33のキャビティ35内で繊維入り熱可塑性樹脂Rが固化する過程で、図2に仮想線で示すように、可動型29をキャビティ容積が拡大する方向に後退移動させる。つまり、可動型29を固定型27から僅かに離れさせ、上記プルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23に対応する箇所を除くドアインナパネル本体3側のキャビティ容積を拡大させる。繊維入り熱可塑性樹脂Rは、キャビティ35の成形面と接触する部分が型温の影響により早期に冷却されて樹脂密度の高いスキン層(図示せず)となって表面層を構成する。一方、繊維入り熱可塑性樹脂Rの内側部分は型温の影響を受け難く、粘度の高いゲル状態になっている。したがって、キャビティ容積の拡大により、それまで樹脂圧で圧縮されている繊維が樹脂圧から解放されて弾性的に復元し、この弾性復元力(スプリングバック現象)で上記繊維入り熱可塑性樹脂Rが膨張する。このことにより、上記プルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23に対応する箇所を除くドアインナパネル本体3の内部に多数の空隙Aが形成されたドアインナパネル1となり、ドアインナパネル1の軽量化を図ることができる。
これに対し、可動型29の上記後退移動時には上記押さえブロック31は固定型27側に付勢されて動かないので、成形時に上記プルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23に対応するキャビティ容積を拡大せず、繊維入り熱可塑性樹脂R中の繊維は弾性復元が抑制されて繊維入り熱可塑性樹脂Rは上記厚肉部23に対応するキャビティ35からその微小量が拡大されたキャビティ35に流出するものの、上記プルハンドル取付用ボス7に対応するキャビティ35からは流出せず、成形されたプルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23は、繊維入り熱可塑性樹脂Rの流出に起因する空隙Aのない堅いソリッドに形成されて、プルハンドル取付用ボス7の強度を確保することができる。
また、プルハンドル取付用ボス7基端側に厚肉部23があることで、プルハンドル取付用ボス7及び厚肉部23に対応する箇所を除くドアインナパネル本体3側のキャビティ容積拡大に伴うボス形成用の凹部31aからの繊維入り熱可塑性樹脂Rの一部流出を規制して、プルハンドル取付用ボス7のネジ挿入孔7a内周面に対する亀裂発生をなくし、上記ボス7の強度が向上し、例えば該プルハンドル取付用ボス7にタッピングネジをねじ込んだ場合、このねじ込みを確実にしてプルハンドルの取付精度及び取付強度を高めることができる。
さらに、上記厚肉部23には、上述の可動型29後退移動の際、厚肉部23成形用の凹部31bから上記繊維入り熱可塑性樹脂Rの微小量が拡大キャビティ35内へ流出するが、流出量は微小であるため、厚肉部23の強度はほとんど低下せず、該厚肉部23によって上記ボス7の基部周りの強度を一層高めることができる。
図3は実施の形態2に係るドアインナパネル1のプルハンドル取付用ボス7を拡大して示す。この実施の形態2では、上記実施の形態1における厚肉部23がなく、その代わりに、プルハンドル取付用ボス7のネジ挿入孔7a内周面に、孔中心線方向に沿って延びる複数本(4本)の突条部37が周方向に間隔をあけて一体に突設されている。
つまり、実施の形態2では、プルハンドル取付用ボス7に対応する箇所を除くドアインナパネル本体3に、成形型のキャビティ内に射出充填した繊維入り熱可塑性樹脂が固化する過程で、プルハンドル取付用ボス7に対応する箇所を除くドアインナパネル本体3側のキャビティ容積を拡大させて上記繊維入り熱可塑性樹脂を繊維の弾性復元力で膨張させることにより内部に多数の空隙Aを形成し、実施の形態1と同様にドアインナパネル1の軽量化を図ることができる。
また、プルハンドル取付用ボス7を、成形時にプルハンドル取付用ボス7に対応するキャビティ容積を拡大させず、空隙Aのない堅いソリッドに形成し、プルハンドル取付用ボス7の強度を確保することができる。
さらに、プルハンドル取付用ボス7のネジ挿入孔7a内周面に複数本(4本)の突条部37があることで、ネジ挿入孔内周面7aと成形型(図2における押さえブロック31)との接触面積が多くなって該ネジ挿入孔7a内周面が早期に冷却し、プルハンドル取付用ボス7に対応する箇所を除くドアインナパネル本体3側のキャビティ容積拡大に伴いボス成形用凹部から繊維入り熱可塑性樹脂が一部流出しても、プルハンドル取付用ボス7のネジ挿入孔7a内周面に発生する亀裂は上記突条部37には及び難くて断続的であり、突条部37の強度を確保してタッピングネジをねじ込んだ場合、このねじ込みが確実となり、プルハンドルの取付精度及び取付強度を高めることができる。
図5は実施の形態3に係るドアインナパネル1のスピーカ収容部9を、図4(a)は該スピーカ収容部9のフランジ部11に一体に成形されたスピーカ取付用ボス13を拡大して示す。この実施の形態3では、上記スピーカ収容部9は円筒形の周壁9bと底壁9cとを備え、該底壁9cには貫通孔9aが形成されている。一方、上記スピーカ取付用ボス13に一体に成形されているネジ挿入孔13aは有底であり、該ネジ挿入孔13aの底部に厚肉部23がボス13とドアインナパネル本体3との協同により一体に成形されている。また、スピーカ取付用ボス13外面には補強リブ25が一体に成形されている。そして、上記ドアインナパネル本体3及びスピーカ収容部9の底壁9cの内部には、多数の空隙Aが形成されている。これに対し、上記スピーカ取付用ボス13、厚肉部23、フランジ部11及びスピーカ収容部9の周壁9bは、空隙Aのない堅いソリッドである。
つまり、実施の形態3では、ドアインナパネル本体3及びスピーカ収容部9の底壁9cに、成形型のキャビティ内に射出充填した繊維入り熱可塑性樹脂が固化する過程で、これらに対応するキャビティ容積を拡大させて上記繊維入り熱可塑性樹脂を繊維の弾性復元力で膨張させることにより内部に多数の空隙Aを形成し、実施の形態1と同様にドアインナパネル1の軽量化を図ることができる。
また、スピーカ取付用ボス13、厚肉部23、フランジ部11及びスピーカ収容部9の周壁9bを、成形時にこれらに対応するキャビティ容積を拡大させず、空隙Aのない堅いソリッドにし、これらの強度を確保することができる。
さらに、上記厚肉部23には、実施の形態1と同様に、可動型後退移動の際、厚肉部23成形用の凹部から繊維入り熱可塑性樹脂の微小量が拡大キャビティ内へ流出するが、流出量は微小であるため、厚肉部23の強度はほとんど低下せず、該厚肉部23によってスピーカ取付用ボス13の基部周りの強度を一層高めることができる。
なお、上記の各実施の形態では、繊維のスプリングバック現象を利用してドアインナパネル本体3の内部に空隙を形成したが、繊維入り熱可塑性樹脂Rに発泡剤を含有させれば、スプリングバック現象における繊維の復元力が不足する場合においても、発泡剤の発泡力が繊維の復元力を補完して空隙Aを確実に形成することができて好ましい。
また、上記の各実施の形態では、樹脂成形品が自動車のドアインナパネル1である場合を示したが、自動車のエンジンルームを覆うボンネットや自動車の天井材、あるいはエンジンのシリンダヘッドカバー等であってもよく、さらには、自動車以外のパネルにも適用することができるものである。
この発明は、ネジ挿入孔を有する部品取付用ボスを備え内部に多数の空隙が形成された樹脂成形品について有用である。
(a)は実施の形態1に係るドアインナパネルのプルハンドル取付用ボスの図6におけるI−I線断面図、(b)は従来例の図1(a)相当図である。 実施の形態1において成形型のキャビティ内に繊維入り熱可塑性樹脂を射出充填した状態を示す成形工程図である。 (a)は実施の形態2の図1(a)相当図、(b)は図3(a)の平面図である。 (a)は実施の形態3に係るドアインナパネルのスピーカ取付用ボスの縦断面図、(b)は従来例の図4(a)相当図である。 実施の形態3におけるスピーカ収容部の図6におけるV−V線断面図である。 ドアインナパネルを車室内側から見た斜視図である。 図6のX部を車外側から見た拡大図である。
1 ドアインナパネル(樹脂成形品)
3 ドアインナパネル本体(成形品本体)
7 プルハンドル取付用ボス
13 スピーカ取付用ボス
7a,13a ネジ挿入孔
23 厚肉部
33 成形型
35 キャビティ
37 突条部
A 空隙

Claims (2)

  1. ネジ挿入孔を有する部品取付用ボスが成形品本体に一体に突設されてなる樹脂成形品であって、
    上記ボス基端側には、上記成形品本体よりも厚肉の厚肉部がボスと成形品本体との協同により一体に成形され、
    上記ボス及び厚肉部に対応する箇所を除く成形品本体には、成形型のキャビティ内に射出充填した繊維入り熱可塑性樹脂が固化する過程で、ボス及び厚肉部に対応する箇所を除く成形品本体側のキャビティ容積を拡大させて上記繊維入り熱可塑性樹脂を繊維の弾性復元力で膨張させることにより内部に多数の空隙が形成され、
    上記ボス及び厚肉部は、成形時にボス及び厚肉部に対応するキャビティ容積を拡大せずにボスに対応するキャビティから上記拡大したキャビティ内への繊維入り熱可塑性樹脂の流出を規制して、空隙のない堅いソリッドに形成されていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. ネジ挿入孔を有する部品取付用ボスが成形品本体に一体に突設されてなる樹脂成形品であって、
    上記ボスのネジ挿入孔内周面には、孔中心線方向に沿って延びる複数本の突条部が周方向に間隔をあけて一体に突設され、
    上記ボスに対応する箇所を除く成形品本体には、成形型のキャビティ内に射出充填した繊維入り熱可塑性樹脂が固化する過程で、ボスに対応する箇所を除く成形品本体側のキャビティ容積を拡大させて上記繊維入り熱可塑性樹脂を繊維の弾性復元力で膨張させることにより内部に多数の空隙が形成され、
    上記ボスは、成形時にボスに対応するキャビティ容積を拡大せず、空隙のない堅いソリッドに形成されていることを特徴とする樹脂成形品。
JP2004370991A 2004-12-22 2004-12-22 樹脂成形品 Active JP4482440B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004370991A JP4482440B2 (ja) 2004-12-22 2004-12-22 樹脂成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004370991A JP4482440B2 (ja) 2004-12-22 2004-12-22 樹脂成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006175708A JP2006175708A (ja) 2006-07-06
JP4482440B2 true JP4482440B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=36730266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004370991A Active JP4482440B2 (ja) 2004-12-22 2004-12-22 樹脂成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4482440B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4842026B2 (ja) * 2006-06-20 2011-12-21 ダイキョーニシカワ株式会社 樹脂成形品
JP5046753B2 (ja) 2006-06-26 2012-10-10 信越化学工業株式会社 光ファイバ母材の製造方法及びその装置
JP2009166458A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Mazda Motor Corp 発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置
JP5577061B2 (ja) * 2009-07-23 2014-08-20 パナソニック株式会社 発泡成形体、発泡成形体の製造方法および発泡成形体製造用金型
JP2012200979A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Hayashi Engineering Inc 発泡樹脂成形品の固定構造
JP2017193106A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 豊田合成株式会社 発泡樹脂成形体
JP2017196764A (ja) 2016-04-26 2017-11-02 豊田合成株式会社 発泡樹脂成形体の成形方法、成形型、及び発泡樹脂成形体
JP7512617B2 (ja) * 2020-03-06 2024-07-09 株式会社レゾナック 樹脂成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006175708A (ja) 2006-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4836570B2 (ja) 樹脂パネル及び自動車のドア
JP6073610B2 (ja) エンジンカバー
JP5171032B2 (ja) インストルメントパネル
US6951263B2 (en) Sound absorber, especially for motor vehicles, and a method for producing a sound absorber
US20080295414A1 (en) Automotive weather strip
JP4482440B2 (ja) 樹脂成形品
JP4790332B2 (ja) 樹脂成形体
JP4482439B2 (ja) 樹脂成形品
JP3508596B2 (ja) ガラスラン
JP2006181851A (ja) 樹脂成形品
JP4465262B2 (ja) 樹脂成形品
JP4773191B2 (ja) 樹脂成形体及びその成形方法
JP4842026B2 (ja) 樹脂成形品
JP7113388B2 (ja) 車両用内装部材の製造方法
JP2006255966A (ja) 樹脂成形体及びその成形方法
JP6724150B2 (ja) 樹脂部品及びその成形方法、成形装置
JP2011195080A (ja) 車両用外装樹脂パネル
JP4850555B2 (ja) 樹脂成形体の成形方法
JP4999471B2 (ja) 樹脂成形パネル
JP2007160685A (ja) 成形パネル及び成形型
JP4657761B2 (ja) 自動車バックドアの樹脂製インナパネル
WO2023286357A1 (ja) 自動車用ドアのホールシール材及びその製造方法
JPH08156022A (ja) 合成樹脂製インサート
JP7438415B2 (ja) 車両用クッションパッド及びその製造方法
JP2001239544A (ja) 表皮をもつ樹脂部品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070419

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4482440

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250