JP2007537120A - 疎水性塩様構造を有するシリケート - Google Patents

疎水性塩様構造を有するシリケート Download PDF

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Abstract

塩様疎水性構造を有するシリケートを開示する。この塩様構造を有するシリケートの陽イオンは、低分子量有機陽イオン、またはこれらと、NH 、H、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、土類金属イオン、および/または遷移金属イオンとの組み合わせである。この塩様構造を有するシリケートの陰イオンは、アイランド状(island)、環状(ring)、群状(group)、鎖状(chain)、帯状(band)、層状(layer)のシリケート、またはテクトシリケート、またはこれらの組み合わせである。この構造化シリケートは、(a)構造化シリケートであって、この陽イオンが、NH 、H、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、土類金属イオン、遷移金属イオン、またはこれらの組み合わせであり、この陰イオンがアイランド状、環状、群状、鎖状、帯状、層状のシリケート、またはテクトシリケート、またはこれらの組み合わせである構造化シリケートを、低分子量有機陽イオンと水性分散体中で反応させるステップと、(b)ステップ(a)の実施前、実施中、および/または実施後に、構造化シリケートの水性分散体に、ステップ(a)による塩様構造を有するシリケートの0.2から200重量%の量の、ワックスおよび金属セッケンからなる群の1種類以上の疎水性化合物を、加えて激しく十分に混合するステップと、(c)場合により、ステップ(b)で形成された塩様疎水性構造を有するシリケートを、分離し、乾燥させ、粉末の形態で単離するステップとによって製造される。

Description

本発明は、マトリックスの静電帯電特性に選択的に影響を与える成分という意味の電荷制御剤の分野に関する。
電子写真記録法においては、光伝導体上に「電荷潜像」が形成される。この「電荷潜像」は、静電帯電したトナーを適用することによって現像され、次にこれが、たとえば紙、繊維材料、フィルム、またはプラスチックに転写され、たとえば圧力、放射線、熱、または溶媒の作用によって固定される。典型的なトナーは、一成分または二成分粉末トナー(一成分または二成分現像剤とも呼ばれる)であり、さらに、たとえば磁性トナー、液体トナー、または重合トナーなどの特殊トナーも使用されている。重合トナーは、たとえば懸濁重合(縮合)または乳化重合によって形成されるトナーを意味するものと理解すべきであり、トナーの粒子特性が改善される。この用語は、非水性分散体中で生成されるトナーも意味する。
トナーの比電荷q/m(単位重量当たりの電荷)は、この品質の指標となる。静電帯電の符号および量以外に、所望の電荷量の迅速な実現、比較的長い活性化期間にわたるこの電荷の不変性、ならびに温度および大気湿度などの気候の影響に対するトナーの不感受性も重要な品質基準となる。
方法および装置の種類により、コピー機およびレーザープリンタにおいては、正に帯電可能なトナーおよび負に帯電可能なトナーの両方が使用されている。
正電荷または負電荷のいずれかを有する電子写真トナーまたは現像剤を得るために、多くの場合に電荷制御剤が加えられる。トナーバインダーは活性化時間に対して顕著な帯電依存性を示すことが多いので、電荷制御剤の役割は、一方では、トナーの帯電の符号および量を決定することであり、他方では、トナーバインダーの帯電のずれを抑制し、トナーの帯電の不変性を確実にすることである。さらに、電荷制御剤が、適切な熱安定性および良好な分散性を有することが実際には重要である。ニーダーまたは押出機を使用する場合、電荷制御剤をトナー樹脂中に混入するときの典型的な温度は100℃から200℃の間である。したがって、200℃で熱安定性であると非常に好都合となる。比較的長時間(約30分)にわたって、種々のバインダー系において熱安定性が実現されることも重要である。
分散性を良好にするためには、電荷制御剤が、非ワックス状特性、非粘着性、ならびに>150℃、好ましくは>200℃における融点または軟化点を示すことが好都合となる。粘着性であると、トナー配合物に計量供給する場合に問題が生じることが多く、融点または軟化点が低いと、材料が融合して担体材料中で液滴の形態となるため、分散中に均一に分散されないことがある。
典型的なトナーバインダーは、重合、重付加、および重縮合樹脂であり、たとえば、スチレン樹脂、スチレンアクリレート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、アクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、およびフェノール−エポキシ樹脂、ならびにシクロオレフィンコポリマーが、個別に、または組み合わせて使用され、たとえば染料および顔料などの着色剤、ワックス、または流動助剤などのさらなる成分を含むこともできるし、高分散シリカなどの添加剤としてこれらが後に必要となる場合もある。
たとえば、金属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、コンクリート、繊維材料、紙、またはゴムの物体の表面コーティングに使用されるような摩擦電気または動電学的に吹き付けられる粉末コーティングにおいて、粉末およびラッカーの静電帯電を改善するために電荷制御剤を使用することもできる。
エポキシ樹脂、カルボキシル基およびヒドロキシル基を含有するポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、およびアクリル樹脂とともに従来の硬化剤を含むものが、粉末コーティング樹脂として典型的に使用されている。複数の樹脂の組み合わせも使用される。したがって、たとえば、エポキシ樹脂は、カルボキシル基およびヒドロキシル基を含有するポリエステル樹脂と併用されることが多い。
さらに、電荷制御剤は、エレクトレット材料、特にエレクトレット繊維の帯電および電荷安定特性を大きく改善できることが分かった。典型的なエレクトレット材料は、ポリオレフィン、ハロゲン化ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、またはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ならびに過フッ素化エチレンおよびプロピレンなどのフッ素化ポリマーを主成分とする、またはポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、またはポリエーテル−ケトンを主成分とする、またはポリアリーレンスルフィド、特にポリフェニレンスルフィドを主成分とする、ポリアセタール、セルロースエステル、ポリアルキレンテレフタレート、およびこれらの混合物を主成分とする。たとえば非常に微細なダストを濾過するためにエレクトレット材料、特にエレクトレット繊維を使用することができる。エレクトレット材料は、コロナ帯電または摩擦帯電によってこれらの電荷を得ることができる。
さらに、電荷制御剤は、静電分離作業、特にポリマーの分離作業に使用することができる。電荷制御剤がない場合には、低密度ポリエチレン(LDPE)および高密度ポリエチレン(HDPE)は、実質的に同様に摩擦帯電が起こる。電荷制御剤を加えると、LDPEは大きく正に帯電し、HDPEは大きく負に帯電するため、容易に分離にすることができる。電荷制御剤を外部から加えるだけでなく、たとえば、摩擦帯電圧系列(triboelectric voltage series)内でポリマーをシフトさせるため、および対応する分離操作を行うために、ポリマー内に電荷制御剤を混入させることも可能である。たとえばポリプロピレン(PP)および/またはポリエチレンテレフタレート(PET)および/またはポリ塩化ビニル(PVC)などの他のポリマーも、同様にこの方法で互いに分離することができる。
基質特異的な静電帯電を改善する物質をあらかじめ加えておくことで(表面コンディショニング)、塩鉱物も分離することができる。
さらに、電荷制御剤は、インクジェットプリンタ用インク、ならびに電子インクまたは電子ペーパーの導電性付与剤(ECPA)としても使用される。
国際公開第01/40878号パンフレットには、塩様構造を有するシリケートの電荷制御剤としての使用が開示されている。しかし、これらの電荷制御剤は、通常、種々の大気湿度条件に影響されやすい。
本発明の目的は、非常に迅速に帯電し、高い電荷安定性を有し、さらに種々の大気湿度条件、特に高い大気湿度による影響がわずかである、活性であり環境毒物学的に許容される電荷制御剤を発見することであった。さらにこれらは、ポリエステル樹脂、ポリスチレンアクリレート樹脂、またはポリスチレン−ブタジエン/エポキシ樹脂、ならびにシクロオレフィンコポリマーなどの実際に使用される種々のトナーバインダー中に、分解することなく非常に容易に分散可能となるべきである。さらにこれらの作用は、使用範囲を広げるために、樹脂/担体の組み合わせからは大きく独立しているべきである。同様に、これらは、通常の粉末コーティングのバインダーおよびエレクトレット材料、たとえばポリエステル(PES)、エポキシド、PES−エポキシ複合材料、ポリウレタン、アクリル系、およびポリプロピレンの中に、分解することなく容易に分散可能となるべきである。
静電効率に関しては、電荷制御剤は、可能な最低濃度(1%以下)においても最初から活性となるべきであり、カーボンブラックまたは他の着色剤と併用してもこの効率を失うべきではない。場合により、着色剤はトナーの摩擦帯電に対して持続的な影響を与え得ることが知られている。
驚くべきことに、以下に説明する疎水性塩様構造を有するシリケートが上記要求に適合することが分かった。
したがって、本発明は、疎水性塩様構造を有するシリケートを提供し、この塩様構造を有するシリケートの陽イオンは、低分子量有機陽イオンであり、または低分子量有機陽イオンと、NH 、H、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、土類金属イオン、および/または遷移金属イオンとの組み合わせであり、この塩様構造を有するシリケートの陰イオンは、アイランド状(island)、環状(ring)、群状(group)、鎖状(chain)、帯状(band)、層状(layer)、または三次元のシリケート、またはこれらの組み合わせであり、この塩様構造を有するシリケートは、
(a)構造化シリケート(この構造化シリケートの陽イオンは、NH 、H、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、土類金属イオン、遷移金属イオン、またはこれらの組み合わせであり、この構造化シリケートの陰イオンは、アイランド状、環状、群状、鎖状、帯状、層状、または三次元のシリケート、またはこれらの組み合わせである。)を、低分子量有機陽イオンと水性分散体中で反応させるステップと、
(b)ステップ(a)の実施前、実施中、および/または実施後に、構造化シリケートの水性分散体に、ステップ(a)による塩様構造を有するシリケートを基準にして0.2から200重量%、たとえば1から200重量%、好ましくは0.5から150重量%、特に好ましくは1から100重量%の量の、ワックスおよび金属セッケンからなる群の1種類以上の疎水性化合物を、激しく十分に混合することによって加えるステップと、
(c)場合により、ステップ(b)で形成された疎水性塩様構造を有するシリケートを液体媒体から分離し、これを乾燥させ、これを粉末として単離するステップとによって得ることができる。
たとえば、写真複写プロセスにおいてトナーを光伝導体(コールドアンチオフセット(cold anti−offset))または固定ロール(ホットアンチオフセット(hot anti−offset))からより容易に分離するため、またはポリマーバインダーのガラス転移点を低下させるために、電子写真トナーのバインダーに、バインダーの重量を基準にして3から5重量%などの比較的多量のワックスを加えることが知られている。しかし、本発明による目的は、ワックスの外部からの添加によって実現されるのではない。塩様構造を有するシリケートの本発明による処理によってのみ、所望の電荷制御特性が実現され、環境の影響、特に比較的高い大気湿度に対する感受性が低くなるように、電荷制御剤の疎水化が行われる。
疎水性化合物、すなわちワックスまたは金属セッケンは、構造化シリケートの有機イオンの間に組み込まれる、および/または塩様構造を有するシリケートの表面に吸着すると推測される。
従来の定義によると、上述の構造化シリケートは以下の実験式に基づいている:
アイランド状シリケートの場合[SiO4−、群状シリケートの場合[Si6−、環状シリケートの場合[SiO 2−、鎖状シリケートの場合[SiO 2−、帯状シリケートの場合[Si11 6−、層状シリケートの場合[Si 2−、および三次元シリケートの場合[AlSi1−a a−であり、式中、n=3、4、6、または8であり、mは≧1の整数であり、0<a<1である。構造化シリケートは、OH、F、Cl、Br、I−、アセテート、BO 3−、BO(OH)2−、BO(OH) 、HCO 、CO 2−、NO 、HSO 、SO 2−、HPO 、HPO 2−、PO 3−、HS、S2−などのさらに別の低分子量陰イオンを伴う場合が多い。
さらに、構造化シリケート中の個々のSi原子は、場合により、たとえばAl、B、P、またはBeなどの他の原子で置換されていてもよい(アルモシリケート(alumosilicate)、ボロシリケートなど)。天然または合成された構造化シリケートは、たとえばNa、K、Mg2+、Ca2+などの多くの場合容易に交換可能な1つ以上の異なる陽イオンを含有し、たとえばこれらは有機イオンによって置換することができ、これによって化学的性質および物理的性質を変化させることができるという点でさらに区別される。
本発明の場合に好ましい構造化シリケートは、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、カオリナイト、蛇絞石、タルク、葉ろう石、マイカ、金雲母、黒雲母、白雲母、パラゴナイト、バーミキュライト、バイデライト、キサントフィライト(xantophyllite)、真珠雲母、長石、ゼオライト、ウォラストナイト、アクチノライト、アモサイト、クロシドライト、シリマナイト、ノントロナイト、スメクタイト、セピオライト、サポナイト、ホージャサイト、パームチット、およびサシル(sasil)である。天然の構造化シリケートの例は、国際公開第01/40878号パンフレットに記載されている。
イオン性構造化シリケートは、ベントナイトまたはモンモリロナイトなどの天然由来のもの、たとえば天然の鉱物または岩石中に含まれるまたはこれらとともに存在するものであってもよいし、合成された構造化シリケート、たとえばヒドロケイ酸マグネシウム、または合成ヘクトライトまたはNa[Si]であってもよい。
天然の構造化シリケートの場合、この地理的な堆積が、この材料の化学的性質および物理的性質に影響を与える場合がある。本質的に他の鉱物または岩石(たとえば石英)を伴う場合が多いイオン性構造化シリケートは、機械的または化学的な工程段階によって加工することができ、たとえば非常に微細な粉砕、他の共存物からの精製または分離、pH処理、脱水、加圧処理、熱処理、酸化的または還元的処理、または化学助剤による処理によって加工することができる。
本発明の場合、低分子量有機陽イオンは、置換アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、チオニウムイオン、トリフェニルカルボニウムイオン、または陽イオン性金属錯体からなる群の非ポリマー性有機陽イオンを意味するものと理解されたい。
以下の式(a)から(j)の低分子量、すなわち非ポリマー性アンモニウムイオンが好ましい。
Figure 2007537120
Figure 2007537120
式中、
からR18は、同種または異種であり、水素、CN、(CH1−18CN、ハロゲン、たとえばF、Cl、またはBr、分岐または非分岐のC−C32−アルキル、モノまたはポリ不飽和のC−C32−アルケニル、特にC−C22−アルケニル、たとえばタロー脂肪アルキルを表し;C−C22−アルコキシ、C−C22−ヒドロキシアルキル、C−C22−ハロアルキル、C−C22−ハロアルケニル、C−C22−アミノアルキル、(C−C12)−トリアルキル−アンモニウム−(C−C22)−アルキル;(C−C22)−アルキレン−(C=O)O−(C−C32)アルキル、(C−C22)−アルキレン−(C=O)O−アリール、(C−C22)−アルキレン−(C=O)NH−(C−C32)アルキル、(C−C22)−アルキレン−(C=O)NH−アリール、(C−C22)−アルキレン−O(C=O)−(C−C32)アルキル、特に(C−C18)アルキレン−O(CO)−(C−C32)アルキル、(C−C22)−アルキレン−O(CO)アリール、(C−C22)アルキレン−NH(C=O)−(C−C32)アルキル、(C−C22)−アルキレン−NHCO−アリール、
(ここで、酸エステル結合または酸アミド結合中には
Figure 2007537120
を挿入することができる。);
[(C−C12)−アルキレン−O−]1−100−H;アリール、(C−C18)−アルキレンアリール、−(O−SiR’1−32−O−SiR’(式中のR’は、C−C12−アルキル、フェニル、ベンジル、またはC−C12−アルコキシを意味する。);
ヘテロシクリル、C−C18−アルキレン−ヘテロシクリルを表し;
19は、C−C11−アルキレン、−(C−O−)1−17−(CH1−2−、−(C−NR−)1−17−(CH1−2−を表し、Rは、水素またはC−C12−アルキルであり;
Xは、Y、ならびに−CO−CH−CO−、
Figure 2007537120
を意味し、
Yは、
Figure 2007537120
−(CH1−18−、
Figure 2007537120
またはo−、p−、m−(C−C14)−アリーレン、またはN、Oおよび/またはSからなる群の1、2、3、または4個のヘテロ原子を有する(C−C14)−ヘテロアリーレンを意味し;
60は、C−C32−アシル、C−C22−アルキル、C−C22−アルケニル、C−C18−アルキレン−C−C10−アリール、C−C22−アルキレン−ヘテロシクリル、C−C10−アリール、またはN、Oおよび/またはSからなる群の1、2、3、または4個のヘテロ原子を有する(C−C14)−ヘテロアリールを表し、
61およびR64は、−(CH1−18−、C−C12−アルキレン−C−C10−アリーレン、C−C10−アリーレン、C−C12−アルキレン−ヘテロシクリルを表し;
Zは−NH−または−O−を表し;
(−)およびA (−)は、−COO(−)、−SO (−)、−OSO (−)、−SO (−)、−COS(−)、または−CS (−)を表し;
は、−SONa、−SONa、−SOH、−SOH、または水素を表し;
69およびR70は、互いに独立して、水素、C−C32−アルキル(このアルキル鎖は、−NH−CO−、−CO−NH−、−CO−O−、または−O−CO−の1つ以上の基を含有することができる);C−C18−アルキレン−アリール、C−C18−アルキレン−ヘテロシクリル、C−C18−ヒドロキシアルキル、C−C18−ハロアルキル、アリール、−(CH−SO (−)
Figure 2007537120
を表し、
71およびR72は、−(CH1−12−を表し;
73およびR74は、水素またはC−C22−アルキルを表す。
特に明記しない限り、上記および下記の定義において、「アリール」は、好ましくはC−C18−アリール、特にフェニルまたはナフチルを表し、「ヘテロシクリル」は、好ましくはN、Oおよび/またはSからなる群の1、2、3、または4個のヘテロ原子を有する飽和、不飽和、または芳香族の5から7員環、たとえばピリジル、イミダゾリル、トリアジニル、ピリダジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、プリニル、テトラゾニル、ピロリルを表す。さらに、アリール基およびヘテロシクリル基は、C−C12−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−(C−C)アルキル、アミノ−(C−C)アルキル、C−C−アルキルイミノ、カルボキシル、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、C−C12−アシル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルイミノ、C−C10−アリールカルボニル、アミノカルボニル、アミノスルホニル、C−C−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、たとえばピリジル、イミダゾリル、トリアジニル、ピリミジニルによって、炭素原子またはヘテロ原子上で、1回以上、たとえば、たとえば2、3、4、または5回置換されていてもよい。
さらに、好ましい複素環式アンモニウムイオンは、環に属する1、2、3または4個のN原子、O原子または/およびS原子脂肪族のまたは芳香族の5から12員ヘテロシクリルであり、2から8個の環は縮合することができ、特にピリジニウム、ピリダジニウム、ピリミジニウム、ピラジニウム、プリニウム、テトラアザポルフィリニウム、ピペリジニウム、モルホリニウム、テトラゾニウムが挙げられる。
さらに好適なヘテロシクリルは、たとえば、ピロリウム、ピラゾリウム、イミダゾリウム、ベンズイミダゾリウム、イミダゾロニウム、ベンズイミダゾロニウム、イミダゾリニウム、ベンズイミダゾリニウム、アルキルピロリジノ−ベンズイミダゾロニウム、インドリウム、イソインドリウム、インドリジニウム、ピロリジジニウム、カルバゾリウム、インダゾリウム、キノリニウム、イソキノリニウム、ピリンデニウム(pyrindenium)、アクリジニウム、フェナントリジウム、リロリニウム(lilolinium)、ジュロリニウム、ナトリジニウム(natridinium)、シンノリニウム、キナゾリニウム、キノキサリニウム、ペリミジニウム、フェナゾニウム、フェナジニウム、1,10−フェナントロリニウム、β−カルボリニウム、キノリジニウム、1,8−ナフチルドリニウム(1,8−naphthyldrinium)、プテリジニウム、キヌクリジニウム、コニジニウム(conidinium)、ヒポキサンチニウム、アデニニウム、キサンチニウム、イソキサンチニウム、ヘテロキサンチニウム、イソアデニニウム、グアニニウム、エピグアニニウム、テオフィリニウム、パラキサンチニウム、テオブロミニウム、カフェイニウム、イソカフェイニウム、トリヒドロキシプリニウム、ポルフィリニウム、テトラアザポルフィリニウム、金属錯体化テトラアザポルフィリニウム(たとえば、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Mn、Fe、Co、Cu、Zr、Ti,Cr、Mi、Znを有する)、ビス−テトラゾニウム、フェノキサジニウム、アミノキサンテニウム、ならびにC原子またはヘテロ原子上でモノ置換または多置換されている上記陽イオンの誘導体(この置換基は互いに独立して、カルボキシル、ヒドロキシル、C−C22−アルコキシ、C−C32−アルキル、特にC−C22−アルキル、C−C22−アルケニル、ヒドロキシ−(C−C22)−アルキル、アミノ、アミノアルキル、C−C18−イミノアルキル、アルキルアミド、アルキルカルボニルオキシ、アルキルオキシカルボニル、(C−C22)−アルキレン−(C=O)O−(C−C32)アルキル、(C−C22)−アルキレン−(C=O)O−アリール、(C−C22)アルキレン−(C=O)NH−(C−C32)アルキル、(C−C22)−アルキレン−(C=O)NH−アリール、(C−C22)−アルキレン−O(CO)−(C−C32)アルキル、(C−C22)アルキレン−O(CO)−アリール、(C−C22)アルキレンNH(C=O)−(C−C32)アルキル、(C−C22)−アルキレン−NHCO−アリール(ここで、酸エステル結合または酸アミド結合中には
Figure 2007537120
を挿入することができる。);ニトロ、シアノ、ハロゲン、ポリ(C−C12−アルキレンオキシド)または、C−C22−アシルであってよい。)であり、特に、上記のN−またはC−(C−C22)−アルキル化ヘテロシクリル、たとえばN−(C−C20)アルキル−ピリジニウムまたは1−メチル−1−ステアリルアミドエチル−2−ステアリル−イミダゾリニウムである。
特に重要な式(a)から(j)のイオンは、式中の、
からR18が、水素、CN、CH−CN、CF、C−C22−アルキル、たとえばヤシアルキル、セチル、ステアリル、または水素化タロー脂肪アルキル;C−C22−アルケニル、特にC−C18−アルケニル、C−C18−アルコキシ、C−C18−ヒドロキシ−アルキル、C−C18−ハロアルキル、C−C18−ハロアルケニル(ハロは好ましくはFまたはClである)、C−C18−アミノアルキル、(C−C)−トリアルキルアンモニウム−(C−C18)−アルキル、(C−C18)−アルキレン−O(C=O)−(C−C22)アルキル、(C−C16)−アルキレン−O(C=O)−フェニル、(C−C18)−アルキレン−NHCO−(C−C22)アルキル、(C−C18)−アルキレン−NHCO−フェニル、(C−C18)−アルキレン−(C=O)O−(C−C22)アルキル、(C−C18)−アルキレン−(C=O)O−フェニル、(C−C18)アルキレン−(C=O)NH−(C−C22)アルキル、(C−C18)−アルキレン−CONH−フェニル、ベンジル、フェニル、ナフチル、C−C12−アルキレン−ヘテロシクリルであり;
19が、C−C−アルキレン、−(C−O)1−9−(CH1−2−、−(C−NH)1−9−(CH1−2−;
60が、C−C18−アシル、C−C18−アルキル、C−C18−アルケニル、C−C12−アルキレン−フェニル、C−C18−アルキレン−ピリジル、フェニル、ピリジルであり;
61およびR64が、−(CH1−12−、C−C−アルキレン−フェニレン、フェニレン;C−C−アルキレンピリジレン−または−ピペリジレンであり;
71およびR72が、−(CH1−8であり、
73およびR74が、水素または(C−C18)−アルキルであるイオンである。
さらに、好ましい低分子量有機陽イオンは、陽イオン金属錯体、たとえば、金属カルボン酸塩、金属サリチル酸塩、金属スルホン酸塩、1:1金属−アゾ錯体、または金属ジチオカルバミン酸塩であり、これらの金属は、好ましくはAl、Mg、Ca、Sr、Ba、TiO、VO、Cr、V、Ti、Zr、Sc、Mn、Fe、Co、Mi、Cu、Zn、およびZrOであり、これらの金属錯体は場合により1つ以上のさらに別のリガンドを含有する。
好ましい金属カルボン酸塩およびサリチル酸塩は、以下の式(k)および(I)を有するものである。
Figure 2007537120
上式中、n=2、3、または4であり;
m=1、2、または3であるが、常にn未満であり;
n(+)およびM n(+)は互いに独立して、主族または遷移金属の金属陽イオンであり、たとえばB、Al、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、V、Ti、Zr、TiO、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、ZrOであり、
75は、前述のような、C−C32−アルキル(線状または分岐)、C−C22−ハロアルキル、C−C18−ヒドロキシアルキル,C−C18−アミノアルキル、C−C18−アンモニウムアルキル、C−C18−アルキレン−アリール、C−C18−アルキレン−ヘテロシクリル、アリール、ヘテロシクリルであってよく;
76からR78は互いに独立して、前述のような、C−C12−アルキル(線状または分岐)、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシル、C−C−アルケニル、ヒドロキシ−(C−C)−アルキル、アミノ、(C−C)−アミノアルキル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、C−C12−アシル、C−C−イミノアルキル、C−C−ハロアルキル、アリール、またはヘテロシクリルである。
上記の金属と、α−ヒドロキシフェニル、α−アミノアニリン、α−ヒドロキシアニリン、α−アミノ安息香酸、キノリン、1,8−ジアミノナフタレン、1,4,5,8−テトラアミノナフタレン、1,8−ジヒドロキシナフタレン、または1,4,5,8−テトラヒドロキシナフタレンなどのリガンドとの類似の陽イオン性錯体または塩がさらに好適である。
上記の金属と、たとえば、α,α−ジピリジル、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、アセチルアセトネート、o−フェナントロリン、ベンゾイルケトン、エチレンジ(ビグアニジン)、ビグアニジン、またはジメチルグリオキシムなどの類似のリガンドまたは陰イオンとの陽イオン性錯体または塩もさらに好適である。
次式のトリフェニルメタン陽イオン
Figure 2007537120
(上式中、
43およびR45は、同種または異種であり、−NH、モノ−およびジアルキルアミノ基(このアルキル基は、1から4個、好ましくは1または2個の炭素原子を有する、モノ−またはジ−ω−ヒドロキシアルキルアミノ基(このアルキル基は、2から4個、好ましくは2個の炭素原子を有する。)、場合により、N−(C−C)アルキル−置換フェニル基またはフェナルキルアミノ(phenalkylamino)基(このアルキルは、1から4個、好ましくは1または2個の炭素原子を有し、このフェニル核は、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、スルホの1または2個の基を有することができる。)であり、
44は、水素、またはR43およびR45に関して前述したものの1つであり、
46およびR47は、水素、ハロゲン、好ましくは塩素、またはスルホン酸基であるか、
46とR47とを合わせたものが縮合フェニル基を形成するかであり、
48、R49、R51、およびR52のそれぞれは、水素、または1または2個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチルであり、
50は、水素またはハロゲン、好ましくは塩素である。)もさらに好適である。
本発明の場合、可能性のあるワックスは、酸ワックス、たとえばモンタン酸ワックス、または部分的にエステル化または部分的に鹸化したモンタン酸ワックス、エステルワックス、たとえばヒドロキシステアリン酸エステルワックス、モンタン酸エステルワックス、または部分的に加水分解されたモンタン酸エステルワックス、アミドワックス、たとえばC18−C44−脂肪酸アミドワックス、カルナウバワックス、ポリオレフィンワックス、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレンワックス、ポリオレフィン分解ワックス、酸化PE、PP、またはパラフィンワックス、さらに別のモノマー、たとえば、シラン、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体、無水マレイン酸、またはスチレンなどでグラフト化することで改質されたPPワックス、ポリオレフィン−メタロセンワックス、ならびにパラフィンワックスである。
上記ワックスの特徴として、40から200℃の比較的鋭い融点または滴点、滴点より高温で比較的低粘度の粘稠性であり5から5,000mPasの範囲の粘度を有すること、粗い結晶構造から微細な結晶構造、分子量250から20,000g/mol(数平均M)、穏やかな加圧下での研磨性、0から200mgKOH/gの比較的低い酸価、ならびに滴点または融点よりも高温で同時にアルカリpH条件においても非常に低い水溶性が挙げられる。
可能性のある金属セッケンは、飽和または不飽和C−C43−カルボン酸、C−C44−サルフェート、C−C44−アルキルエーテル−サルフェート、C−C44−アルキルアミドエーテル−サルフェート、C−C44−アルキルスルホネート、C−C44−アラルキルスルホネート(このアリールはC−C12であり、アルキルはC−C32である)、C−C44−アルキルエーテル−スルホスクシネート、C−C44−アシルグルタメート、C−C44−脂肪酸イセチオネート、C−C44−脂肪酸メチルタウリド、C−C44−脂肪酸サルコシド、C−C44−ホスフェート、酸ワックス、部分的にエステル化された酸ワックス、部分的に加水分解されたエステルワックス、または酸化PEまたはパラフィンワックスの、一価、二価、三価、または四価金属塩からなる群の化合物であり、特に、Li、Na、K、Al、Ba、Sr、Ca、Fe、Co、Cu、Mg、Mn、Mi、Pb、ZrO、TiO、およびZnのステアリン酸塩、ベヘン酸塩、エルカ酸塩、パルミチン酸塩、オレイン酸塩、リノール酸塩、樹脂酸塩、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、ナフテン酸塩、タロー酸塩、ドデシル硫酸塩、ラウリルジグリコールエーテル−硫酸塩、ラウリルトリグリコールエーテル−硫酸塩、第2級C10−C18−アルキルスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ヤシアルキルアミド−ポリグリコールエーテル−硫酸塩、ヤシアルキルポリグリコールエーテル−スルホコハク酸塩、N−ココイルグルタミン酸塩、ヤシ脂肪酸イセチオネート、ヤシ脂肪酸メチルタウリド、およびラウリン酸サルコシドである。
本発明は、前述したように疎水性塩様構造を有するシリケートの調製方法も提供する。
本発明の塩様構造を有するシリケートは、1種類以上の天然合成の構造化シリケートを、低分子量有機陽イオンを含有する塩、たとえば対応する塩化物、臭化物、ヨウ化物、メチルサルフェートなどとの接触を、たとえば最大30重量%の量の有機溶媒を含有することができる水性懸濁液中で、有機陽イオン:シリケートの重量比が1:100から10:1、好ましくは1:20から3:1で、たとえば5から160℃の温度において、1または複数のステップで行うことによって、(a)にしたがって調製することができる。
30分から48時間の間、好ましくは1から24時間の間、構造化シリケートを水中にあらかじめ分散させると好都合である。水性媒体中の反応の前に、有機陽イオンの塩および/または構造化シリケートの水性懸濁液のpHを1から12の間、好ましくは3から11の間に調整するとさらに好都合である。
疎水性化合物は、ステップ(a)の実施開始前に加えておくことができ、および/またはステップ(a)の実施中に加えることができ、および/またはステップ(a)の終了後に加えることができる。
好ましくは、疎水性化合物を、有機溶媒中に溶解させて、20から200℃の間の温度の溶液として加えるか、疎水性化合物を20から200℃の間の温度の水性分散体または溶液として加えるかである。この場合も、水性分散体は、(最大40重量%)の量の有機溶媒、たとえばアルコールを含有することができる。
疎水性化合物は、粉末として、または徐々に溶融形態で、たとえばファインジェット中に、少なくとも1分間かけて、好都合には20から200℃の間の温度で計量供給することもできる。
疎水性化合物は、構造化シリケートの水性分散体と激しく十分に混合しながら加えられ、たとえば、好適な撹拌装置、たとえばプロペラ撹拌機のウルトラタラックス(Ultraturrax)、ビーズミル、または超音波を使用して激しく撹拌される。
分散体または溶液中の疎水性化合物を使用する場合、1種類以上の陰イオン性、陽イオン性、両性イオン性、または非イオン性の低分子量のまたはポリマーの分散助剤、たとえば、ジエチルアミノエタノール(DEAE)、アルキルアミン、アルキルサルフェート、アルキルスルホネート、アルキルホスフェート、ベタイン、スルホベタイン、最も多様なポリマー組成のポリ(ビニルアルコール−コ−酢酸ビニル−コ−ビニルアセタール)、ポリ(スチレン−コ−アクリル酸)、飽和または不飽和の脂肪酸、アルキルまたはアルケニルポリ(グリコールエーテル)、脂肪アルコールポリ(グリコールエーテル)、または脂肪アルコールポリ(グリコールエーテル−ブロック−プロピレングリコールエーテル)を使用すると好都合であり、非イオン性および陽イオン性の分散助剤が好ましい。
疎水性化合物の分散体または溶液中の1種類以上の分散助剤の量は、疎水性化合物の量を基準として0.1から500重量%、好ましくは0.1から50重量%とすることができる。
疎水性化合物の分散体中の平均粒度(d50体積)は、500μm未満、好ましくは1μm未満、特に好ましくは500nm未満である。
二価から四価の金属セッケンが使用される場合、これらは、構造化シリケートに添加する直前に沈殿によって調整されるか、構造化シリケートに添加した後に反応混合物中での沈殿によって調製されるかが好ましい。この手順において、酸成分、たとえばステアリン酸を、熱の影響下、場合によりこの成分の融点よりも高温で、水、水−溶媒混合物、または反応混合物中に溶解させ、アルカリ、たとえば、固体または水溶液の水酸化ナトリウムなどと、場合により1種類以上の上記分散助剤とを加え、次に、二価から四価の金属塩水溶液、たとえば、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、水酸化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、または塩化ジルコニルの溶液を加えることによって沈殿させる。この場合、より価数の大きい金属陽イオンの投入量対、金属セッケンの酸成分の酸基の投入量のモル比を、1:100から10:1の間、好ましくは1:50から5:1の間、特に1:10から3:1の間とすることができる。
すべての成分が混合され、適切である場合にはpHが2から11の間、好ましくは2から10の間の値に調整された後で、好都合には、場合により加圧下で、さらには過熱状態でフィルターを使用して反応混合物を液相から分離し、脱イオン水または水−溶媒混合物、たとえば水−アルコール混合物で洗浄して不純物を除去し、この洗浄作業は伝導率によって制御され、濾液の伝導率は<10mS/cm、好ましくは<1mS/cmが目標であり、続いて循環空気乾燥、減圧乾燥、スピンフラッシュ乾燥、噴霧乾燥、または流動床乾燥などによって生成物を乾燥させ、場合により粉末まで粉砕する。
さらに、本発明は、本発明による疎水性塩様構造を有するシリケートの、電子写真トナーおよび現像剤、粉末コーティング、エレクトレット材料、電子インク(e−インク)、電子ペーパー(e−ペーパー)、および静電分離操作における電荷制御剤としての使用、ならびにトナー粉末の流動性の改善または制御のための添加剤としての使用、ならびに裏移り防止剤としての使用を提供する。
この場合、本発明による構造化シリケートは、単独、または互いの組み合わせ、または後述する別の成分との組み合わせで、たとえば押出または混練、ビーズミル、またはウルトラタラックス(高速撹拌機)を使用して、全混合物を基準にして0.01から50重量%、好ましくは0.05から20重量%、特に好ましくは0.1から5.0重量%の濃度で、特定のトナー、現像剤、ラッカー、粉末コーティング、エレクトレット材料のバインダー中、または静電気的に分離されるポリマーのバインダー中に均一に混入される。この場合、本発明により使用される化合物は、乾燥しおよび粉砕した粉末、コロイド溶液、プレスケーキ、マスターバッチ、配合物、混合ペーストとして、水性または非水性の分散体から好適な担体上、たとえばシリカゲル上に吸収された化合物として、またはこのような担体、TiO、Al、カーボンブラックと混合された化合物として加えることができる。原理上は、本発明により使用される化合物も同様に、特定のバインダーの調製中、すなわちこの重合、重付加、または重縮合の最中、ならびに重合トナーの調製中、たとえば懸濁重合中、乳化重合中、またはポリマー系をトナー粒子に凝集させる間に加えることができる。バインダー中に分散させた後に存在する電荷制御剤粒子は、1μm未満、好ましくは0.5μm未満となるべきであり、粒度分布が狭いと好都合である。
本発明による電荷制御剤は、微粉砕された水性分散体、水性−有機分散体、または有機分散体の形態でも使用することもできる。この粒度(d50値)は、20nmから1μmの間、好ましくは50から500nmの間である。分散体の全重量を基準にして0.01から50重量%の間、好ましくは0.1から30重量%の間の濃度の電荷制御剤が好都合である。
水性分散体または水性−有機分散体の場合、水は好ましくは蒸留水または脱塩水の形態で使用される。
有機分散体または水性−有機分散体の場合、1種類以上の有機溶媒が有機媒体として使用され、好ましくは、一価または多価アルコール、これらのエーテルおよびエステル、たとえばアルカノール、特に1から4個の炭素原子を有するもの、たとえばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール;二価または三価のアルコール、特に2から6個の炭素原子を有するもの、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセロール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール;多価アルコールの低級アルキルエーテル、たとえばエチレングリコールモノメチルまたはエチルまたはブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルまたはエチルエーテル;ケトンおよびケトンアルコール、たとえばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルペンチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール;アミド、たとえばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、およびN−メチルピロリドンからなる群の有機溶媒が使用される。従来のイオン性または非イオン性の低分子量またはポリマーの分散助剤、たとえばサルフェート、スルホネート、ホスフェート、ポリホスフェート、カーボネート、カルボキシレート、カルボン酸、シリケート、水酸化物、金属セッケン、ポリマー、たとえばアクリレート、脂肪酸誘導体、およびグリコシド化合物などを、安定な分散体の調製のためにさらに使用することもできる。さらに分散体は、EDTAまたはNTAなどの金属錯化剤を含有することができる。さらに分散体は、たとえば、防腐剤、殺生物剤、酸化防止剤、脱気剤/脱泡剤、および粘度調整剤、たとえばポリビニルアルコール、セルロース誘導体、または水溶性の天然または合成の樹脂、ならびに接着強度および耐摩耗性を増加させるためのフィルム形成剤またはバインダーとしてのポリマーなどの従来の添加剤も含有することができる。pH調整剤として有機または無機の塩基および酸が使用される。好ましい有機塩基は、たとえばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール(DEAE)、N,N−ジメチル−エタノールアミン、ジイソプロピルアミン、アミノメチルプロパノール、またはジメチルミノメチルプロパノール(dimethylminomethylpropanol)などのアミンである。好ましい無機塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、またはアンモニアである。ヒドロトロープ化合物、たとえばホルムアミド、尿素、テトラメチル尿素、ε−カプロラクタム、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ブチルグリコール、メチルセロソーブ(methylcellosove)、グリセロール、糖、N−メチルピロリドン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノン、チオジグリコール、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸Na、トルエンスルホン酸Na、クメンスルホン酸Na、安息香酸Na、サリチル酸Na、またはモノグリコール硫酸ブチルNaなどをさらなる成分とすることができる。
本発明により使用される電荷制御剤は、特定の帯電を実現するために既知の正または負に制御する電荷制御剤と併用することもでき、電子写真トナー、現像剤、粉末、または粉末コーティングの全重量を基準にした、電荷制御剤の好都合な全濃度は0.01から50重量%の間であり、好ましくは0.05から20重量%の間であり、特に好ましくは0.1および5重量%の間である。
可能性のあるさらに別の電荷制御剤としては、たとえば以下のものが挙げられる:トリフェニルメタン類;アンモニウムおよびインモニウム化合物、イミニウム化合物;フッ素化アンモニウムおよびフッ素化インモニウム化合物;ビス−陽イオン性酸アミド;ポリマー性アンモニウム化合物;ジアリルアンモニウム化合物;アリールスルフィド誘導体、フェノール誘導体;ホスホニウム化合物およびフッ素化ホスホニウム化合物;カリックス(n)アレーン、環状に結合したオリゴ糖(シクロデキストリン)、およびこれらの誘導体、特にホウ素エステル誘導体、インターポリエレクトロライト錯体(inter−polyelectrolyte complex)(IPEC);ポリエステル塩;金属錯体化合物、特にサリチレート−金属錯体およびサリチレート−非金属錯体、ヒドロキシカルボン酸−金属錯体およびヒドロキシカルボン酸非−金属錯体、ベンズイミダゾロン;カラー・インデックス(Colour Index)において顔料、油溶性染料、塩基性染料、または酸性染料として記載されているアジン、チアジン、またはオキサジン、ならびに高分散性金属酸化物、たとえば、カルボキシレート基、アミノ基、アンモニウム基などで表面改質することができるSiO、TiO、またはAl
公知の電荷制御剤の例が国際公開第01/40878号パンフレットに挙げられている。
電子写真用カラートナーを調製するため、ならびに黒、シアン、黄、マゼンタ、緑、オレンジ、赤、および青の2つ以上の色のカラートナーセットとして調製するために、粉末、分散体、プレスケーキ、溶液、またはマスターバッチの従来の形態の有機着色顔料、無機顔料、または染料などの着色剤が加えられる。
有機着色顔料は、アゾ顔料、多環式顔料、またはこのような顔料の混晶(固溶体)からなる群からの有機着色顔料であってよい。
好ましい青色および/または緑色顔料は、銅フタロシアニン、たとえばC.I.ピグメント・ブルー(Pigment Blue)15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、P.ブルー(Blue)16(金属非含有フタロシアニン)、または中心イオンとしてアルミニウム、ニッケル、鉄、またはバナジウムを有するフタロシアニン、さらにはトリアリールカルボニウム顔料、たとえば、ピグメント・ブルー1、2、9、10、14、60、62、68、80、ピグメント・グリーン(Pigment Green)1、4、7、45であり;オレンジ色顔料は、たとえばP.O.5、62、36、34、13、43、71であり;黄色顔料は、たとえばP.Y.12、13、14、17、74、83、93、97、111、122、139、151、155、180、174、175、185、188、191、213、214であり、赤色顔料は、たとえばP.R.48、57、122、146、147、149、150、184、185、186、202、207、209、238、254、255、269、270、272であり、紫色顔料は、たとえばP.V.1、19、カーボンブラック、鉄/マンガン酸化物であり;さらにはC.I.ピグメント・バイオレット(Pigment Violet)19およびC.I.ピグメント・レッド(Pigment Red)122の混晶である。
有機染料の混合物は、特に、光沢を増加させるだけでなく、色合いの調整にも好適である。言及が好ましいこのような染料は:水溶性染料、たとえば直接染料、反応染料、および酸性染料、ならびに溶剤可溶性染料、たとえば油溶性溶媒、分散染料、およびバット染料である。例としては、C.I.リアクティブ・イエロー(Reactive Yellow)37、アシッド・イエロー(Acid Yellow)23、リアクティブ・レッド(Reactive Red)23、180、アシッド・レッド(Acid Red)52、リアクティブ・ブルー(Reactive Blue)19、21、アシッド・ブルー(Acid Blue)9、ダイレクト・ブルー(Direct Blue)199、ソルベント・イエロー(Solvent Yellow)14、16、25、56、62、64、79、81、82、83、83:1、93、98、133、162、174、ソルベント・レッド(Solvent Red)8、19、24、49、89、90、91、92、109、118、119、122、124、127、135、160、195、212、215、ソルベント・ブルー(Solvent Blue)44、45、ソルベント・オレンジ(Solvent Orange)41、60、63、ディスパース・イエロー(Disperse Yellow)64、バット・レッド(Vat Red)41、ソルベント・ブラック(Solvent Black)45、27を挙げることができる。
本発明による電子写真トナーおよび粉末コーティングは、当然ながら、前述の追加のワックスをたとえば裏移り防止剤としてさらに含むこともできる。
流動性の改善、付着特性の改善、および静電気の微調整のために、本発明による化合物を、個別に、または、たとえば高分散性シリカ、金属酸化物、または金属セッケンなどの外部添加剤としての流動化剤とともに、完成粉末トナーに加えることができる。
本発明は、いずれの場合も電子写真トナー、粉末、または粉末コーティングを全重量を基準にして、30から99.99重量%、好ましくは40から99.5重量%の従来のバインダー、たとえばスチレン樹脂、スチレンアクリレート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、アクリレート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、またはエポキシ樹脂、またはこれらの少なくとも2種類の組み合わせと、0.01から50重量%、好ましくは0.05から20重量%、特に好ましくは0.1から5重量%の少なくとも1種類の疎水性塩様構造を有するシリケートと、場合により0.001から50重量%、好ましくは0.05から20重量%の着色剤とを含む電子写真トナー、粉末、または粉末コーティングも提供する。
以下の実施例において、%は重量%である。
調製例1
25gのベントナイト(pH7から12)を、撹拌によって20℃において12時間、500mlの脱イオン水中に分散させる。次にこの懸濁液のpHを希硫酸で4から10の間に調整し、続いて10gの濃度77%の塩化ジステアリルジメチルアンモニウム水溶液(DSDMAC)をこのベントナイト懸濁液に加え、この反応混合物を60℃で1時間撹拌する。1時間の反応時間後、7gの濃度77%のDSDMAC水溶液と、50gの濃度10%のモンタン酸エステルワックス水性分散体(10gの溶融したモンタン酸エステルワックス((登録商標)リコワックス(Licowax)F、クラリアント(Clariant)、酸価6から10mgのKOH/g、滴点75から81℃)を、0.7gの濃度21%のKOH−エチレングリコール溶液と、3gの濃度10%のポリビニルアルコール溶液((登録商標)モビオール(Mowiol)4−88、クラレ(Kuraray)、ドイツ)と、86.3gの脱イオン水とを含む約95℃の熱水溶液に加えることによって調製した)とを含む混合物を加える。
次に、反応混合物を再び60℃で1時間撹拌し、固形分を吸引濾過し、脱イオン水で数回洗浄し、次に60℃で減圧乾燥する。
収量:39.8gの白灰色粉末。
特性決定:
外観:白色から薄灰色の粉末
DTA:最高400℃まで分解は検出されず
pH:7.6
伝導率:0.18mS/cm
残留水分:1.0%(カール・フィッシャー(Karl Fischer)滴定)
tanδ(1kHz):0.6
Ωcm:3・1010
溶解性:水、エタノール、アセトン、n−ヘキサンに対して不溶性(<10mg/l)。
調製例2
25gのベントナイト(pH7から12)を、撹拌によって20℃において12時間、500mlの脱イオン水中に分散させる。次にこの懸濁液のpHを希硫酸で4から10の間に調整し、続いて17gの濃度77%の塩化ジステアリルジメチルアンモニウム水溶液(DSDMAC)をこのベントナイト懸濁液に2回に分けて加え、この反応混合物を80℃で1時間撹拌する。1時間の反応時間後、75%のエルカ酸アミドワックスと25%のカルナウバワックスとのワックス混合物を含有する50gの濃度10%のイソプロパノール性ワックス溶液を加える。
次に、反応混合物を再び80℃で1時間撹拌し、固形分を吸引濾過し、脱イオン水で数回洗浄し、次に60℃で減圧乾燥する。
収量:38.9gの象牙色粉末。
特性決定:
外観:象牙色粉末
DTA:最高400℃まで分解なし
pH:7.5
伝導率:0.18mS/cm
残留水分:1.1%(カール・フィッシャー滴定)
tanδ(1kHz):0.8
Ωcm:3・1010
粒度分布:d50=9μm、d95=21μm(レーザー光回折)
BET:24.9m/g
溶解性:水、エタノール、アセトン、n−ヘキサンに対して不溶性(<10mg/l)。
調製例3
25gのベントナイト(pH7から12)を、撹拌によって20℃において12時間、500mlの脱イオン水中に分散させる。次にこの懸濁液のpHを希硫酸で4から10の間に調整し、続いて17gの濃度77%の塩化ジステアリルジメチルアンモニウム水溶液(DSDMAC)をこのベントナイト懸濁液に2回に分けて加え、この反応混合物を80℃で1時間撹拌する。1時間の反応時間後、5gのステアリン酸と、95gの脱イオン水と、1.8gの水酸化ナトリウムロゼンジと、8gのイソプロパノールおよび0.5gのヤシ脂肪アルコールポリグリコールエーテル((登録商標)ゲノポール(Genapol)C 050、クラリアント、ドイツ)とを80℃において溶解させ、続いて同じ温度で、2.3gのAl(SO・18HOを50gの脱イオン水中に溶解させた溶液を加えて沈殿させ、沈殿した懸濁液のpHを3から12に調製することで調製したステアリン酸アルミニウム水性分散体を加える。
次にこの反応混合物のpHを3から10に調整し、再び80℃で1時間撹拌し、固形分を吸引濾過し、脱イオン水で数回洗浄し、次に60℃で減圧乾燥する。
収量:41.1gの白灰色粉末。
特性決定:
外観:白灰色粉末
DTA:最高400℃まで分解なし
pH:6.6
伝導率:0.23mS/cm
残留水分:1.2%(カール・フィッシャー滴定)
tanδ(1kHz):1.1
Ωcm:8・10
粒度分布:d50=7μm、d95=19μm(レーザー光回折)
BET:21.9m/g
溶解性:水、エタノール、アセトン、n−ヘキサンに対して不溶性(<10mg/l)。
調製例4
25gのベントナイト(pH7から12)を、撹拌によって20℃において12時間、500mlの脱イオン水中に分散させる。次にこの懸濁液のpHを希硫酸で4から10の間に調整し、続いて17gの濃度77%の塩化ジステアリルジメチルアンモニウム水溶液(DSDMAC)をこのベントナイト懸濁液に2回に分けて加え、この反応混合物を60℃で1時間撹拌する。1時間の反応時間後、2.5gのドデシル硫酸ナトリウムを粉末または水溶液として加え、この反応混合物を60℃でさらに1時間撹拌する。
次にこの反応混合物のpHを3から10に調整し、固形分を吸引濾過し、脱イオン水で数回洗浄し、次に60℃で減圧乾燥する。
収量:37.1gの白灰色粉末。
特性決定:
外観:白灰色粉末
DTA:最高400℃まで分解なし
pH:6.8
伝導率:0.28mS/cm
残留水分:1.3%(カール・フィッシャー滴定)
tanδ(1kHz):0.9
Ωcm:4・1010
粒度分布:d50=7μm、d95=15μm(レーザー光回折)
BET:22.6m/g
溶解性:水、エタノール、アセトン、n−ヘキサンに対して不溶性(<10mg/l)。
調製例5から14:
Figure 2007537120
使用例1a:
調製例1で得た化合物1部を、ニーダーを使用して30分かけて、99部のビスフェノールAを主成分とするポリエステル樹脂((登録商標)ファイン・トーン(Fine Tone)382−ES)99部中に均一に混合する。次にこの混合物を実験室用ユニバーサルミル上で粉砕し、次に遠心分離シフターで分級する。シリコーンをコーティングした50から200μmの大きさのフェライト粒子を含む担体を使用して、所望の粒子分画(4から25μm)を25℃/40から60%相対大気湿度で活性化させる。
使用例1b:
この手順は使用例1aと同様であり、担体を有するトナーの活性化は、トナー−担体混合物を25℃/90%相対大気湿度で24時間保管した後に行う。
従来のq/m測定ステーションで測定を行う。メッシュ幅45μmのふるいを使用して、トナーが吹き飛ばされた場合に担体がともに移動しないようにする。活性化時間中に以下のq/m値[μC/g]が測定される。
Figure 2007537120
使用例2から19:
この手順は使用例1aまたは1bの手順と同様であり、調製例1で得た化合物の代わりに下記の化合物を使用している。
Figure 2007537120
Figure 2007537120
使用例20から23:
この手順は使用例1aの手順と同様であり、1部の代わりに2または3部の対応する化合物を使用している。
Figure 2007537120
使用例24から26:
この手順は使用例1aと同様であり、5部の有機顔料(カーボンブラック(登録商標)モグル(Mogul)L、カボット(Cabot);(登録商標)トナー・マゼンタ(Toner Magenta)EO2、クラリアント(C.I.P.レッド(Red)122);(登録商標)トナー・イエロー(Toner Yellow)HG、クラリアント(C.I.P.イエロー(Yellow)180))もさらに混入している。
Figure 2007537120
使用例27および28:
この手順は使用例1aおよび3aと同様であり、静電気的に正の固有の効果を有する着色剤(C.I.ソルベント・ブルー(Solvent Blue)125)2部も、調製例1または3で得た化合物1部に混入している。
Figure 2007537120
比較例A:
この手順は、使用例1aおよび1bと同様であるが、調製例1で得た化合物の代わりに、本発明による疎水化ステップを使用していない対応する化合物を使用している。
Figure 2007537120
高い大気湿度条件下での摩擦帯電は、本発明による生成物の場合よりもはるかに小さい。
比較例B:
この手順は、使用例1aおよび1bと同様であるが、調製例1で得た化合物の代わりに、本発明による疎水化ステップを使用していない対応する化合物を使用し、トナーの全重量を基準にして2重量%の粉末ワックス(リコワックスF、クラリアント)をバインダー系に加えている。
Figure 2007537120
高い大気湿度条件下での摩擦帯電は、本発明による生成物の場合よりもはるかに小さい。これは、粉末ワックスを独立して加えると、調製例1よりもはるかに多量に使用しても、摩擦帯電に関しては全く疎水化効果が見られないことを示している。

Claims (14)

  1. 疎水性塩様構造を有するシリケートであって、
    前記塩様構造を有するシリケートの陽イオンは、低分子量有機陽イオンであり、または低分子量有機陽イオンと、NH 、H、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、土類金属イオンおよび/または遷移金属イオンとの組み合わせであり、
    前記塩様構造を有するシリケートの陰イオンは、アイランド状(island)、環状(ring)、群状(group)、鎖状(chain)、帯状(band)、層状(layer)もしくは三次元のシリケートまたはこれらの組み合わせであり、
    (a)構造化シリケート(この構造化シリケートの陽イオンは、NH 、H、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、土類金属イオン、遷移金属イオンまたはこれらの組み合わせであり、この構造化シリケートの陰イオンはアイランド状、環状、群状、鎖状、帯状、層状もしくは三次元のシリケートまたはこれらの組み合わせである。)を、低分子量有機陽イオンと水性分散体中で反応させるステップと、
    (b)ステップ(a)の実施前、実施中および/または実施後に、前記構造化シリケートの前記水性分散体に、ステップ(a)による前記塩様構造を有するシリケートを基準にして0.2から200重量%の量の、ワックスおよび金属セッケンからなる群の1種類以上の疎水性化合物を、激しく十分に混合しながら加えるステップと、および
    (c)場合により、ステップ(b)で形成された前記疎水性塩様構造を有するシリケートを前記液体媒体から分離し、これを乾燥させ、これを粉末として単離するステップと
    によって得ることができる、疎水性塩様構造を有する前記シリケート。
  2. 前記シリケートが、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、カオリナイト、蛇絞石、タルク、葉ろう石、マイカ、金雲母、黒雲母、白雲母、パラゴナイト、バーミキュライト、バイデライト、キサントフィライト(xantophyllite)、真珠雲母、長石、ゼオライト、ウォラストナイト、アクチノライト、アモサイト、クロシドライト、シリマナイト、ノントロナイト、スメクタイト、セピオライト、サポナイト、ホージャサイト、パームチットおよびサシル(sasil)からなる群からの陽イオンである、請求項1に記載の疎水性塩様構造を有するシリケート。
  3. 前記低分子量有機陽イオンが、置換アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、チオニウムイオン、トリフェニルカルボニウムイオンまたは陽イオン性金属錯体である、請求項1または2に記載の疎水性塩様構造を有するシリケート。
  4. 前記ワックスが、酸ワックス、エステルワックス、アミドワックス、カルナウバワックス、ポリオレフィンワックス、ポリオレフィン分解ワックス、酸化PE、PPまたはパラフィンワックス、モノマーのグラフト化によって改質されたPPワックス、ポリオレフィンメタロセンワックスおよびパラフィンワックス、またはこれらの混合物からなる群からの化合物である、請求項1から3の少なくとも一項に記載の疎水性塩様構造を有するシリケート。
  5. 前記金属セッケンが、飽和または不飽和C−C43−カルボン酸、C−C44−サルフェート、C−C44−アルキルエーテル−サルフェート、C−C44−アルキルアミドエーテル−サルフェート、C−C44−アルキルスルホネート、C−C44−アラルキルスルホネート(この場合のアリールはC−C12であり、アルキルはC−C32である。)、C−C44−アルキルエーテル−スルホスクシネート、C−C44−アシルグルタメート、C−C44−脂肪酸イセチオネート、C−C44−脂肪酸メチルタウリド、C−C44−脂肪酸サルコシド、C−C44−ホスフェート、酸ワックス、部分的にエステル化された酸ワックス、部分的に加水分解されたエステルワックスまたは酸化PEまたはパラフィンワックスの、一価、二価、三価または四価金属塩からなる群からの化合物である、請求項1から3の少なくとも一項に記載の疎水性塩様構造を有するシリケート。
  6. 前記金属セッケンが、飽和または不飽和C−C43−カルボン酸、C−C44−サルフェート、C−C44−アルキルエーテル−サルフェート、C−C44−アルキルアミドエーテル−サルフェート、C−C44−アルキルスルホネート、C−C44−アラルキルスルホネート(この場合のアリールはC−C12であり、アルキルはC−C32である。)、C−C44−アルキルエーテル−スルホスクシネート、C−C44−アシルグルタメート、C−C44−脂肪酸イセチオネート、C−C44−脂肪酸メチルタウリド、C−C44−脂肪酸サルコシド、C−C44−ホスフェート、酸ワックス、部分的にエステル化された酸ワックス、部分的に加水分解されたエステルワックス、または酸化PEまたはパラフィンワックスの、一価金属塩からなる群の化合物である、請求項1から3の少なくとも一項に記載の疎水性塩様構造を有するシリケート。
  7. 前記疎水性化合物が、(a)による前記塩様構造を有するシリケートを基準にして1から100重量%の量で存在する、請求項1から6の少なくとも一項に記載の疎水性塩様構造を有するシリケート。
  8. 前記疎水性化合物が、20から200℃の間の温度の溶液または水性分散体として加えられる、請求項1から7の少なくとも一項に記載の疎水性塩様構造を有するシリケート。
  9. 前記疎水性化合物が、20から200℃の間の温度において、少なくとも1分間かけて、ファインジェット中の溶融物として加えられる、請求項1から7の少なくとも一項に記載の疎水性塩様構造を有するシリケート。
  10. (a)構造化シリケート(この構造化シリケートの陽イオンは、NH 、H、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、土類金属イオン、遷移金属イオンまたはこれらの組み合わせであり、この構造化シリケートの陰イオンはアイランド状、環状、群状、鎖状、帯状、層状もしくは三次元のシリケートまたはこれらの組み合わせである。)を、低分子量有機陽イオンと水性分散体中で反応させるステップと、
    (b)ステップ(a)の実施前、実施中、および/または実施後に、前記構造化シリケートの前記水性分散体に、ステップ(a)による前記塩様構造を有するシリケートを基準にして0.2から200重量%の量の、ワックスおよび金属セッケンからなる群の疎水性化合物を、激しく十分に混合しながら加えるステップと、
    (c)場合により、ステップ(b)で形成された前記疎水性塩様構造を有するシリケートを前記液体媒体から分離し、これを乾燥させ、これを粉末として単離するステップと
    を含む、請求項1から9の一項以上に記載の疎水性塩様構造を有するシリケートの調製方法。
  11. ステップ(b)が、分散助剤の存在下で実施される、請求項10に記載の方法。
  12. ステップ(b)において、前記疎水性化合物としての二価から四価の金属セッケンの場合、これらが、対応する酸成分に二価から四価の金属塩を加え場合によりpHを2から11に調整することにより沈殿させることによって、前記構造化シリケートに加えた後に反応混合物中に生成される、請求項10に記載の方法。
  13. 電子写真トナーおよび現像剤、粉末コーティング、エレクトレット材料、電子インク、電子ペーパーならびに静電分離操作における電荷制御剤としての、および、前記トナー中の裏移り防止剤としての、請求項1から9の一項またはそれ以上に記載の疎水性塩様構造を有するシリケートの使用。
  14. 流動性および電荷を制御するための粉末トナーの外部添加剤としての、および、裏移り防止剤としての、請求項1から9の一項またはそれ以上に記載の疎水性塩様構造を有するシリケートの使用。
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