JP2007534722A - エレクトロルミネセンス装置 - Google Patents

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Abstract

開示されているのは、トリアジン、又はピリミジン化合物を含有する有機層を含む有機エレクトロルミネセンス装置である。その化合物は、有機エレクトロルミネセンス層の、例えば青色発光性、耐久性である、適切な成分である。有機エレクトロルミネセンス装置は、フルカラーディスプレイパネル、例えば携帯電話、テレビ、パーソナルコンピュータスクリーンのために、用いることができる。

Description

本発明は、有機エレクトロルミネセンス(EL)装置、特に耐久性であり、とりわけ青色発光の有機エレクトロルミネセンス層を含む、EL装置に関する。この有機エレクトロルミネセンス層は、ある種のトリアジン、又はピリミジン化合物を含む。
本発明は、少なくとも1つの青色発光性トリアジン、又はピリミジン化合物を含む、有機発光層を含む、エレクトロルミネセンス装置を目指す。
US-B-6,352,791は、少なくとも2つの電極、及び少なくとも1つの発光層と少なくとも1つの電子伝導層とを含む発光層系を含む、エレクトロルミネセンス配置(arrangement)に関するものであり、そしてここで、この少なくとも1つの電子伝導層は、発光せず、かつ例えば、下記式:
Figure 2007534722
で示されるような1つのトリアジン化合物を含む。
US-B-6,225,467は、例えば、4,6−トリス(4−ビフェニリル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(4’−メチルビフェニリル)]−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(4’−tert−ブチルビフェニリル)]−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(3’,4’−ジメチルビフェニリル)]−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(4’−メトキシビフェニリル)]−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(3’−メトキシビフェニリル)]−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(4−ビフェニリル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン及び2,4−ビス(4−ビフェニリル)−6−m−トリル−1,3,5−トリアジンのようなトリアジン化合物からなる電子輸送成分を含む、有機エレクトロルミネセンス(EL)装置に関する。
EP-A-1,202,608は、ホール輸送層を構成するホスト材料が、下記式:
Figure 2007534722
で示される化合物である、エレクトロルミネセンス配置に関する。
EP-A-1,013,740は、エレクトロルミネセンス素子に関するものであり、ここで特に下記化合物をEL材料として使用することができる:
Figure 2007534722
JP 2003-040873は、下記式:
Figure 2007534722
で示されるような、新規なキノキサリン化合物、及び有機EL素子におけるその使用に関する。
米国特許第5,104,740号は、クマリン又はアザクマリン誘導体を含む蛍光層及びホール輸送層(両方とも有機化合物でできており、もう一方の上に積層されている)を含む、エレクトロルミネセンス素子を教示している。
米国特許第6,280,859号は、有機エレクトロルミネセンス装置において発光材料として使用するための、ある種の多環芳香族有機化合物を開示している。
米国特許第5,116,708号は、EL装置用のホール輸送材料が対象とされている。
WO 98/04007及びEP-A-1,013,740は、塩基性物質としてトリアジンからなる1つ以上の化合物を含む、電子伝導層を持つエレクトロルミネセンス配置に関する。
EP-A-1,013,740は、EL装置におけるトリアジン化合物の使用を開示している。
EP-A-1,202,608は、ホール輸送層を構成する、下記式:
Figure 2007534722
[式中、Rは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そしてXは、C又はNである]で示されるカルバゾール化合物を含む、EL装置を開示している。
JP 2002-324678は、少なくとも1種の下記式:
Figure 2007534722
[式中、Ar11、Ar21及びAr31は、アリーレン基を意味し、Ar12、Ar22及びAr32は、置換基又は水素原子を意味するが、ここで、Ar11、Ar21、Ar31、Ar12、Ar22及びAr32の少なくとも1つは、縮合環アリール構造又は縮合環ヘテロアリール構造のいずれかであり;Arは、アリーレン基又はヘテロアリーレン基を意味する]で示される化合物;及び少なくとも1つの縮合環基(2個以上の環が発光層に含まれる)を有するアミン誘導体を含む、発光素子に関する。Arがヘテロアリーレン基を意味する、上記式の化合物の例として、下記式:
Figure 2007534722
[式中、Rは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基である]で示される2つの化合物を明記する。
WO 02/02714は、フッ素化フェニルピリジン類、フェニルピリミジン類、及びフェニルキノリン類を伴うエレクトロルミネセントイリジウム化合物、並びにこのような化合物で作られた装置に関する。
US-A-5,770,108は、下記式:
Figure 2007534722
[式中、Yは、アルキル又は−O−アルキルである]で示されるピリミジン化合物を含む液晶組成物、及び該組成物を含む液晶素子を記述している。
WO 01/05863は、アリールアミン置換ポリ(アリーレンビニレン)を含む、EL装置に関する。
JP 2000-347432は、EL装置における下記式:
Figure 2007534722
で示される化合物の使用を記述している。
EP-A-926216は、下記式:
Figure 2007534722
で示されるようなトリアリールアミン化合物を用いるEL装置に関する。
EP-A-690,053は、エレクトロルミネセンス材料としての、共役系の一部である2個以上のピリミジン環を含む共役化合物の使用に関する。EP-A-690,053に記載されているこの共役化合物は、4位と6位に置換基を持たないピリミジン−2,5−ジイル基を含む。
EP-A-563,009は、発光材料として下記式:
Figure 2007534722
で示される化合物を含むEL装置に関する。
US-A-5,077,142は、発光材料として数多くの有機化合物を含むEL装置に関する。下記式:
Figure 2007534722
で示されるピリミジン残基は、可能性がある有機化合物の長いリストに載っている。
本発明の目的は、優れた発光特性及び耐久性を持つ発光素子を提供することである。
したがって、本発明は、アノード、カソード、及びその間に挟まれた1つ又は複数の有機化合物層を含む、エレクトロルミネセンス装置に関するものであり、そしてここで該有機化合物層は、式(I):
Figure 2007534722
で示される化合物を含む。
好ましくは、本発明の化合物(単数又は複数)は、約520nm未満、具体的には約380nmと約520nmの間の光を放射する。
本発明の化合物(単数又は複数)は、特に約(0.12,0.05)と約(0.16,0.10)の間のNTSC座標、殊に約(0.14,0.08)のNTSC座標を有する。
本発明の化合物(単数又は複数)は、約150℃を超える、好ましくは約200℃を超える、そして最も好ましくは約250℃を超える融点を有する。
適切なTg、即ちガラス転移温度を持つ本発明の有機層を得るためには、本発明の有機化合物が、約100℃を超える、例えば、約110℃を超える、例えば、約120℃を超える、例えば、約130℃を超えるガラス転移温度を有することが有利である。
したがって、本発明は、式(I):
Figure 2007534722
[式中、
Aは、CH、又はNであり、
Xは、式:−(X1m−(X2n−X3の基であり、
Wは、式:−(W1a−(W2b−W3の基であり、そして
Yは、式:−(Y1c−(Y2d−Y3の基であり、そしてここで
a、b、c、d、m及びnは、相互に独立に、0、又は1であり、
1、W2、X1、X2、Y1及びY2は、相互に独立に、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そして
3、X3及びY3は、相互に独立に、下記式:
Figure 2007534722
で示される基、又はC16−C30アリール基、例えば、フルオランテニル、トリフェニレニル、クリセニル、ナフタセニル、ピセニル、ペリレニル、ペンタフェニル、ヘキサセニル、若しくはピレニルなどであり、そしてこれらは、Gにより置換されていてもよく;
11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R15、R15'、R16、R16'、R17、R17'、R41、R41'、R42、R42'、R44、R44'、R45、R45'、R46、R46'、R47及びR47'は、相互に独立に、H、E、C6−C18アリール;Gにより置換されているC6−C18アリール;C1−C18アルキル;Eにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルキル;C1−C18アルコキシ;又はEにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルコキシ;C7−C18アラルキル;又はGにより置換されているC7−C18アラルキルであり;
14は、H、C1−C18アルキル;又はEにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルキル;C1−C18アルコキシ;又はEにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルコキシ;下記式:
Figure 2007534722
で示される基、又は−NAr1Ar2であり、そしてここで、Ar1及びAr2は、相互に独立に、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
21、R22、R23、R24、R25、R26及びR27は、相互に独立に、H、E、C1−C18アルキル;Eにより置換されているか、かつ/又はDにより中断されているC1−C18アルキル;C7−C18アラルキル;Gにより置換されているC7−C18アラルキルであり;
70、R71、R72及びR73は、相互に独立に、C1−C18アルキル、−O−により中断されているC1−C18アルキル、C6−C18アリール;C1−C18アルキルにより置換されているC6−C18アリール、−OR5、又は−SR5であり、
18及びR19は、相互に独立に、C1−C18アルキル;C1−C18アルコキシ、C6−C18アリール;C7−C18アラルキルであるか;あるいはR18及びR19は、一緒になって環、特に5員又は6員環(場合によりC1−C8アルキルにより置換されていてもよい)を形成し、
Dは、−CO−;−COO−;−OCOO−;−S−;−SO−;−SO2−;−O−;−NR5−;SiR6162−;−POR5−;−CR63=CR64−;又は−C≡C−であり;
Eは、−OR5;−SR5;−NR56;−COR8;−COOR7;−OCOOR7;−CONR56;−CN;又はハロゲンであり;
Gは、E、又はC1−C18アルキルであり、そしてここで
5及びR6は、相互に独立に、C6−C18アリール;C6−C18アリール(C1−C18アルキル、又はC1−C18アルコキシにより置換されている);C1−C18アルキル;又は−O−により中断されているC1−C18アルキルであるか;あるいは
5及びR6は、一緒になって5員又は6員環、特に下記式:
Figure 2007534722
で示される環を形成し、
7は、C7−C12アルキルアリール;C1−C18アルキル;又は−O−により中断されているC1−C18アルキルであり;
8は、C6−C18アリール;C6−C18アリール(C1−C18アルキル、又はC1−C18アルコキシにより置換されている);C1−C18アルキル、C7−C12アルキルアリール、又は−O−により中断されているC1−C18アルキルであり;
61及びR62は、相互に独立に、C6−C18アリール;C6−C18アリール(C1−C18アルキル、C1−C18アルコキシにより置換されている);又は−O−により中断されているC1−C18アルキルであり、そして
63及びR64は、相互に独立に、H、C6−C18アリール;C6−C18アリール(C1−C18アルキル、C1−C18アルコキシにより置換されている);又は−O−により中断されているC1−C18アルキルである]で示される化合物に関する。
3及び/又はY3が、C16−C30アリール基ではないならば、Xは、好ましくは式:−X1−X3の基、特にフェニル、又はビフェニルである。
3及び/又はY3が、C16−C30アリール基であるならば、これらは、特にフルオランテニル、トリフェニレニル、クリセニル、ナフタセニル、ピセニル、下記式:
Figure 2007534722
で示されるようなペリレニル、ペンタフェニル、ヘキサセニル、又はピレニル基(Gにより置換されていてもよい)であり;殊に、Gにより置換されていてもよい、フルオランテニル基である。
好ましい実施態様において、本発明は、下記式:
Figure 2007534722
で示されるトリアジン化合物に関する。
好ましい実施態様において、本発明は、下記式:
Figure 2007534722
で示されるピリミジン化合物に関する。
3、Y3及び/又はX3が、C16−C30アリール基ではないならば、これらは本出願の1つの実施態様において、特にC6−C10−アリール基、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、3−又は4−ビフェニル、9−フェナントリル、2−又は9−フルオレニル(場合により、C1−C6−アルキル、又はC1−C4−アルコキシにより置換されている)、特に下記式:
Figure 2007534722
で示される基である。
好ましくは、R18及びR19は、相互に独立に、H、C1−C18アルキル(例えば、n−ブチル、sec−ブチル、ヘキシル、オクチル、又は2−エチル−ヘキシルなど)、Eにより置換されているか、かつ/又はDにより中断されているC1−C18アルキル(例えば、−CH2(OCH2CH2wOCH3(w=1、2、3、又は4)など)、C6−C24アリール(例えば、フェニル、ナフチル、又はビフェニルなど)、Gにより置換されているC6−C24アリール(例えば、−C64OCH3、−C64OCH2CH3、−C63(OCH32、−C63(OCH2CH32、−C64CH3、−C63(CH32、−C62(CH33、又は−C64tBuなど)であるか、あるいはR18及びR19は、一緒になって5員又は6員環、例えば、シクロヘキシル、又はシクロペンチル(場合によりC1−C8アルキルにより置換されていてもよい)を形成する。
Dは、好ましくは−CO−、−COO−、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−NR5−(ここで、R5は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソブチル、若しくはsec−ブチルのような、C1−C18アルキル、又はフェニル、ナフチル、若しくはビフェニルのような、C6−C24アリールである)である。
Eは、好ましくは−OR5;−SR5;−NR56;−COR8;−COOR7;−CONR56;又は−CNであり;そしてここで、R5、R6、R7及びR8は、相互に独立に、C1−C18アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ヘキシル、オクチル、又は2−エチルヘキシルなど)、又はC6−C24アリール(例えば、フェニル、ナフチル、又はビフェニルなど)であるか、あるいはR5及びR6は、一緒になって、下記式:
Figure 2007534722
で示される環を形成する。
本発明の好ましい実施態様において、Xは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基である。本発明の別の好ましい実施態様において、W及びYは、式:−W1−W2−W3の基である。本発明の別の好ましい実施態様において、a及びbとc及びdの少なくとも一方が1であるか、又はa及びbとc及びdの両方が1である。
11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R15、R15'、R16、R16'、R17及びR17'、R41、R41'、R42、R42'、R44、R44'、R45、R45'、R46、R46'、R47及びR47'並びにR14は、好ましくは相互に独立に、H、E;又はC1−C18アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、2−メチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、又はn−ヘプチルなど);Eにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルキル(例えば、−CH2OCH3、−CH2OCH2CH3、−CH2OCH2CH2OCH3、又は−CH2OCH2CH2OCH2CH3など);C6−C24アリール(例えば、フェニル、ナフチル、又はビフェニルなど);Gにより置換されているC6−C24アリール(例えば、−C64OCH3、−C64OCH2CH3など)であり;そしてここで、Dは、−O−であり、Eは、−OR5;−SR5;−NR56;−COR8;−COOR7;−CONR56;−CN;−OCOOR7;又はハロゲンであり;Gは、E、又はC1−C18アルキルであり;そしてここでR5及びR6は、相互に独立に、C6−C12アリール、又はC1−C8アルキルであり;
7は、C7−C12アルキルアリール、又はC1−C8アルキルであり;そして
8は、C6−C12アリール;又はC1−C8アルキルである。
好ましい実施態様において、本発明は、式(II)、又は(III):
Figure 2007534722
[式中、
Xは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そして
W及びYは、式:−W1−W2−W3の基であり、そしてここで、
1は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
2は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
3は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そしてここで、
11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R15、R15'、R16、R16'、R17、R17'、R18、R19、R41、R41'、R42、R42'、R44、R44'、R45、R45'、R46、R46'、R47及びR47'は、上記と同義であるか、又はR15'及びR41若しくはR15'及びR45は、炭素炭素単結合を表すか、あるいは
X、W及びYは、式:−W1−W2−W3の基であり、そしてここで、W1、W2及びW3は、上記と同義である]で示される化合物に関する。
該実施態様において、
Xが、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そして
W及びYが、式:−W1−W2−W3の基であり、そしてここで、
1は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
2は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
3は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そしてここで、
14は、H、C1−C8アルキル、又はC1−C8アルコキシであり、そして
18及びR19は、相互に独立に、C1−C8アルキル、又はシクロヘキシルである、式(II)、又は(III)の化合物が特に好ましいが、ここで、下記化合物は、除外される:
Figure 2007534722
更に別の好ましい実施態様において、本発明は、式(II)、又は(III):
Figure 2007534722
[式中、
Xは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そして
W及びYは、Ar1−Ar2基であり、そしてここで、
Ar1は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
Ar2は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そしてここで、
30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37及びR38は、相互に独立に、H、E、C6−C18アリール;Gにより置換されているC6−C18アリール;C1−C18アルキル;Eにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルキル;C7−C18アラルキル;又はGにより置換されているC7−C18アラルキルであり;
eは、整数:1、又は2であるか、あるいは
X、W及びYは、相互に独立にAr1−Ar2基であり、そしてここで、Ar1及びAr2は、上記と同義であり、そして
D、E、G、R11、R11'、R12、R12'、R41、R41'、R42、R42'、及びR14は、上記と同義である]で示される化合物に関する。
X、W及びYが、相互に独立にAr1−Ar2基であるならば、これらは、異なっていてもよいが、好ましくは同じ意味を有する。
該実施態様において、
Xが、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そして
W及びYが、Ar1−Ar2基であり、そしてここで、
Ar1は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
Ar2は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
eは、整数:1、又は2であり、
14は、H、C1−C8アルキル、又はC1−C8アルコキシであるか、あるいは
X、W及びYが、Ar1−Ar2基であり、そしてここで、Ar1及びAr2は、上記と同義である、式(II)、又は(III)の化合物が特に好ましい。
更に別の好ましい実施態様において、本発明は、式(II)、又は(III):
Figure 2007534722
[式中、
Xは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そして
W及びYは、式:−W1−(W2b−W3の基であり、そしてここで、bは、1、又は2であり、
1及びW2は、相互に独立に、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
3は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基、又は−NR5051であり、そしてここで、R50及びR51は、相互に独立に、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そしてここで、R52、R53及びR54は、相互に独立に、水素、C1−C8アルキル、ヒドロキシル基、メルカプト基、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、ハロゲン、ハロ−C1−C8アルキル、シアノ基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シリル基又はシロキサニル基であり、そしてR11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R15、R15'、R16、R16'、R17、R17'、R18、R19、R41、R41'、R42及びR42'は、上記と同義であるか、あるいは
X、W及びYは、相互に独立に、式:−W1−(W2b−W3の基であり、そしてここで、b、W1、W2及びW3は、上記と同義である]で示される化合物に関する。
X、W及びYが、相互に独立に、−W1−(W2b−W3基であるならば、これらは、異なっていてもよいが、好ましくは同じ意味を有する。
該実施態様において、
Xが、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、そして
W及びYが、式:−W1−(W2b−W3の基であり、そしてここで、bは、1、又は2であり、
1は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
2は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
3は、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であるか、又は−NR5051であり、そしてここで、R50及びR51は、相互に独立に、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、
14は、H、C1−C8アルキル、又はC1−C8アルコキシであり、そして
18及びR19は、相互に独立にC1−C8アルキルである、式(II)、又は(III)の化合物が特に好ましい。
特に好ましい実施態様において、本発明は、下記式:
Figure 2007534722
[式中、Xは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基(場合により、Gにより置換されていてもよい)であり、Arは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基(場合により、Gにより置換されていてもよい)であるか、あるいはXは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基である]で示される化合物に関する。
好ましいトリアジン及びピリミジン化合物の具体例は、以下である:
Figure 2007534722

Figure 2007534722

Figure 2007534722

Figure 2007534722

Figure 2007534722

Figure 2007534722

Figure 2007534722
本発明のトリアジン及びピリミジン化合物は、目的の波長で高い固体状態の蛍光を示し、そして既知の手順により、又はそれと同様に調製することができる(例えば、PCT/EP 03/11637及びPCT/EP 2004/050146を参照のこと)。
下記式:
Figure 2007534722
[式中、Arは、W2−W3である]で示される、本発明のトリアジン化合物は、例えば、下記式:
Figure 2007534722
[式中、R100は、クロロ若しくはブロモ(好ましくはブロモ)のようなハロゲン、又は下記式:
Figure 2007534722
(式中、aは、2又は3である)で示される意味のEを表す]で示される誘導体を、
ボロン酸誘導体:E−Arと、又は
100がハロゲンでない場合には
Hal−Ar(ここで、Halは、ハロゲン、好ましくはブロモを表す)と、
μ−ハロ(トリイソプロピルホスフィン)(η3−アリル)パラジウム(II)型のアリルパラジウム触媒の存在下で反応させることを特徴とする製造法により、調製することができる(例えば、WO 99/47474を参照のこと)。
したがって、下記式:
Figure 2007534722
で示される、本発明の非対称置換トリアジン化合物は、例えば、下記式:
Figure 2007534722
で示される誘導体を、ボロン酸誘導体:E−Ar(ここで、Eは、上記と同義である)と反応させることを特徴とする製造法により、調製することができる。
下記式:
Figure 2007534722
[式中、Xは、下記式:
Figure 2007534722
で示される基であり、Arは、上記と同義であり、そして特に下記式:
Figure 2007534722
で示される基である]で示される単位を含む、本発明のピリミジン化合物は、下記式:
Figure 2007534722
[式中、R100は、クロロ又はブロモ(好ましくはブロモ)のようなハロゲンを表す]で示される誘導体を、
ボロン酸誘導体:E−Ar[Eは、下記式:
Figure 2007534722
(式中、aは、2又は3である)で示される意味を有する]と、
μ−ハロ(トリイソプロピルホスフィン)(η3−アリル)パラジウム(II)型のアリルパラジウム触媒の存在下で反応させることを特徴とする製造法により、調製することができる(例えば、WO 99/47474を参照のこと)。
好ましくは、この反応は、有機溶媒、例えば、芳香族炭化水素又は通常の極性有機溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、又はジオキサンなど)、又はこれらの混合物など(最も好ましくはトルエン)の存在下で行われる。通常、溶媒の量は、ボロン酸誘導体1molあたり、1〜10リットルの範囲で選択される。また、この反応は、窒素、又はアルゴンのような不活性雰囲気下で行うのが好ましい。
更に、この反応は、塩基(例えば、NaOH、KOH、Na2CO3、K2CO3、Cs2CO3などのような、アルカリ金属水酸化物又は炭酸塩など)水溶液の存在下で行われるのが好ましく、好ましくはK2CO3水溶液が選択される。通常、塩基対化合物(III)のモル比は、0.5:1〜50:1の範囲で選択される。
一般に、反応温度は、40〜180℃の範囲で、好ましくは還流条件下で選択される。
好ましくは、反応時間は、1〜80時間、更に好ましくは20〜72時間の範囲で選択される。
好ましい実施態様において、カップリング反応用又は重縮合反応用の通常の触媒、好ましくは、既知のテトラキス(トリアリールホスホニウム)パラジウム、好ましくは(Ph3P)4Pd及びその誘導体のような、Pd系触媒が使用される。通常、この触媒は、100:1〜10:1、好ましくは50:1〜30:1の範囲の本発明のDPPポリマー対触媒のモル比で加える。
また、この触媒は、溶液又は懸濁液として加えるのが好ましい。好ましくは、上述のもののような適切な有機溶媒、好ましくはベンゼン、トルエン、キシレン、THF、ジオキサン、更に好ましくはトルエン、又はこれらの混合物が使用される。溶媒の量は、通常ボロン酸誘導体1molあたり1〜10リットルの範囲で選択される。得られる本発明のポリマーを、周知の方法により単離させることができる。好ましくは、反応混合物を室温まで冷却後、これをアセトンに注ぎ入れ、得られる沈殿物を濾別し、洗浄して乾燥する。
1−C18アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1−メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、又はオクタデシルのような、分岐又は非分岐ラジカルである。
1−C18アルコキシラジカルは、直鎖又は分岐のアルコキシラジカル、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、アミルオキシ、イソアミルオキシ又はtert−アミルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ及びオクタデシルオキシである。
2−C18アルケニルラジカルは、例えば、ビニル、アリル、メタリル、イソプロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、n−ペンタ−2,4−ジエニル、3−メチル−ブタ−2−エニル、n−オクタ−2−エニル、n−ドデカ−2−エニル、イソドデセニル、n−ドデカ−2−エニル又はn−オクタデカ−4−エニルのような、直鎖又は分岐のアルケニルラジカルである。
2-24アルキニルは、直鎖又は分岐であり、そして好ましくは、C2-8アルキニル(非置換であっても置換されていてもよい)であり、例えば、エチニル、1−プロピン−3−イル、1−ブチン−4−イル、1−ペンチン−5−イル、2−メチル−3−ブチン−2−イル、1,4−ペンタジイン−3−イル、1,3−ペンタジイン−5−イル、1−ヘキシン−6−イル、cis−3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、trans−3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、1,3−ヘキサジイン−5−イル、1−オクチン−8−イル、1−ノニン−9−イル、1−デシン−10−イル又は1−テトラコシン−24−イルなどであり、C4−C18シクロアルキルは、好ましくは、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロドデシルのような、C5−C12シクロアルキルである。シクロヘキシル及びシクロドデシルが最も好ましい。
「アリール基」という用語は、典型的には、フェニル、インデニル、アズレニル、ナフチル、ビフェニル、テルフェニリル又はクアドフェニリル、as−インダセニル、s−インダセニル、アセナフチレニル、フェナントリル、フルオランテニル、トリフェニレニル、クリセニル、ナフタセニル、ピセニル、ペリレニル、ペンタフェニル、ヘキサセニル、ピレニル、又はアントラセニルのような、C6−C30アリール、好ましくはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、9−フェナントリル、2−又は9−フルオレニル、3−又は4−ビフェニル(非置換であっても置換されていてもよい)である。C6−C18アリールの例は、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、3−又は4−ビフェニル、9−フェナントリル、2−又は9−フルオレニル(非置換であっても置換されていてもよい)である。
7−C24アラルキルラジカルは、好ましくはC7−C18アラルキルラジカル(置換されていてもよい)、例えば、ベンジル、2−ベンジル−2−プロピル、β−フェニル−エチル、α,α−ジメチルベンジル、ω−フェニル−ブチル、ω,ω−ジメチル−ω−フェニル−ブチル、ω−フェニル−ドデシル、ω−フェニル−オクタデシル、ω−フェニル−エイコシル又はω−フェニル−ドコシルなどであり、好ましくは、ベンジル、2−ベンジル−2−プロピル、β−フェニル−エチル、α,α−ジメチルベンジル、ω−フェニル−ブチル、ω,ω−ジメチル−ω−フェニル−ブチル、ω−フェニル−ドデシル又はω−フェニル−オクタデシルのようなC7−C18アラルキルであり、そして特に好ましくは、ベンジル、2−ベンジル−2−プロピル、β−フェニル−エチル、α,α−ジメチルベンジル、ω−フェニル−ブチル、又はω,ω−ジメチル−ω−フェニル−ブチルのようなC7−C12アラルキルであるが、ここで脂肪族炭化水素基と芳香族炭化水素基は、両方とも非置換であっても置換されていてもよい。
7−C12アルキルアリールは、例えば、1個、2個又は3個のC1−C6アルキル基で置換されているフェニル基、例えば、2−、3−、若しくは4−メチルフェニル、2−、3−、若しくは4−エチルフェニル、3−、若しくは4−イソプロピルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、又は3,4,5−トリメチルフェニルなどである。
「ヘテロアリール基」、特にC2−C30ヘテロアリールという用語は、窒素、酸素又は硫黄が、見込まれるヘテロ原子である環であり、そして典型的には、少なくとも6個の共役π電子を有する、5〜18個の原子の不飽和複素環ラジカル、例えば、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ジベンゾ[b,d]チエニル、チアントレニル、フリル、フルフリル、2H−ピラニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、2H−クロメニル、キサンテニル、ジベンゾフラニル、フェノキシチエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ビピリジル、トリアジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1H−ピロリジニル、イソインドリル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、3H−インドリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、イソオキサゾリル、フラザニル又はフェノキサジニルなどであり、好ましくは上述の単環又は二環式複素環ラジカル(非置換であっても置換されていてもよい)である。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素である。
「ハロアルキル」という用語は、トリフルオロメチルなどのような、上述のアルキル基を、ハロゲンで部分的又は全体に置換することにより、与えられる基を意味する。「アルデヒド基、ケトン基、エステル基、カルバモイル基及びアミノ基」は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基又は複素環基により置換されたものを含むが、ここで、このアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基及び複素環基は、非置換であっても置換されていてもよい。「シリル基」という用語は、トリメチルシリル基のような、式:−SiR626364の基(ここで、R62、R63及びR64は、相互に独立に、C1−C8アルキル基、特にC1−C4アルキル基、C6−C24アリール基又はC7−C12アラルキル基である)を意味する。「シロキサニル基」という用語は、トリメチルシロキサニル基のような、式:−O−SiR626364の基(ここで、R62、R63及びR64は、上記と同義である)を意味する。
5及びR6により形成される5員又は6員環の例は、窒素、酸素及び硫黄から選択されるもう1個のヘテロ原子を含んでいてもよい(例えば、下記式:
Figure 2007534722
で示される基)か、又は二環系の一部であってもよい(例えば、下記式:
Figure 2007534722
で示される基)、3〜5個の炭素原子を有するヘテロシクロアルカン類又はヘテロシクロアルケン類である。
上述の基の見込まれる置換基は、C1−C8アルキル、ヒドロキシル基、メルカプト基、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、ハロゲン、ハロ−C1−C8アルキル、シアノ基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基又はシリル基である。
上述されるように、前述のラジカルは、Eにより置換されていてもよいか、かつ/又は(必要ならば)Dにより中断されていてもよい。中断は当然ながら、相互に単結合により連結している少なくとも2個の炭素原子を含むラジカルの場合にのみ可能である;C6−C18アリールは、中断されない;中断されているアリールアルキル又はアルキルアリールは、アルキル残基中にD単位を含む。1個以上のEにより置換されているか、かつ/又は1個以上のD単位により中断されているC1−C18アルキルは、例えば、(CH2CH2O)n−Rx[ここで、nは、1〜9の範囲の数であり、そしてRxは、H又はC1−C10アルキル若しくはC2−C10アルカノイル(例えば、CO−CH(C25)C49)である]、CH2−CH(ORy')−CH2−O−Ry[ここで、Ryは、C1−C18アルキル、C5−C12シクロアルキル、フェニル、C7−C15フェニルアルキルであり、そしてRy'は、Ryと同じ定義を包含するか、又はHである];C1−C8アルキレン−COO−Rz、例えば、CH2COORz、CH(CH3)COORz、C(CH32COORz[ここでRzは、H、C1−C18アルキル、(CH2CH2O)1-9−Rxであり、そしてRxは、上述の定義を包含する];CH2CH2−O−CO−CH=CH2;CH2CH(OH)CH2−O−CO−C(CH3)=CH2である。
このエレクトロルミネセンス装置は、例えば、携帯電話、テレビ及びパーソナルコンピュータのスクリーンにおけるフルカラーディスプレイパネルに使用することができる。
本発明のエレクトロルミネセンス装置は、他の点では、例えば、米国特許第5,518,824号、6,225,467号、6,280,859号、5,629,389号、5,486,406号、5,104,740号、5,116,708号及び6,057,048号(これらの該当する開示内容を引用例として本明細書に取り込む)に記載されているように、当該分野において知られているように設計される。
例えば、有機EL装置は、基板;ベース電極;ホール注入層;ホール輸送層;発光層;電子輸送層;電子注入層;トップ電極;接点及び封入のような、1つ以上の層を含む。
この構造は、一般的な場合であり、追加の層があっても、又は1つの層が複数のタスクを実行できるよう層を割愛することにより単純化してもよい。例えば、最も単純な有機EL装置は、発光の機能を含む全ての機能を実行する有機層を挟み込む、2つの電極からなる。
好ましいEL装置は、以下のものをこの順序で含む:
(a)アノード、
(b)ホール注入層及び/又はホール輸送層、
(c)発光層、
(d)場合により電子輸送層、並びに
(e)カソード。
具体的には、本発明の有機化合物は、発光体として機能し、そして発光層に含まれるか、又は発光層を形成する。
本発明の発光化合物は、固体状態で強い蛍光を示し、そして優れた電場印加発光特性を有する。更に、本発明の発光化合物は、金属電極からのホールの注入及びホールの輸送において優れており;更には金属電極からの電子の注入及び電子の輸送において優れている。これらは、発光材料として有効に使用され、そして他のホール輸送材料、他の電子輸送材料又は他のドーパントと組合せて使用することができる。
本発明の有機化合物は、均質な薄膜を形成する。よって発光層は、本発明の有機化合物単独から形成することができる。
あるいは、発光層は、既知の発光材料、既知のドーパント、既知のホール輸送材料又は既知の電子輸送材料を必要に応じて含んでいてもよい。有機EL装置において、クエンチングにより引き起こされる輝度及び寿命の低下は、これを多層構造として形成することにより防止することができる。発光材料、ドーパント、ホール注入材料及び電子注入材料は、必要に応じて組合せて使用することができる。更に、ドーパントは、発光輝度及び発光効率を改善することができ、そして赤色又は青色発光を実現することができる。更に、ホール輸送ゾーン、発光層及び電子輸送ゾーンのそれぞれは、少なくとも2層の層構造を有することができる。この場合のホール輸送ゾーンでは、ホールが電極から注入される層は、「ホール注入層」と呼ばれ、そしてホール注入層からホールを受け取り、かつホールを発光層に輸送する層は、「ホール輸送層」と呼ばれる。電子輸送ゾーンでは、電子が電極から注入される層は、「電子注入層」と呼ばれ、そして電子注入層から電子を受け取り、かつ電子を発光層に輸送する層は、「電子輸送層」と呼ばれる。これらの層は、材料のエネルギーレベル及び耐熱性並びに有機層又は金属電極に対する接着性のような要因に応じて選択及び使用される。
発光層において本発明の有機化合物と一緒に使用することができる発光材料又はドーパントは、例えば、アントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、テトラセン、コロネン、クリセン、フルオレセイン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ペリノン、ペリノン、フタロペリノン、ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、アルダジン、ビスベンゾオキサゾリン、ビススチリル、ピラジン、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、イミン、ジフェニルエチレン、ビニルアントラセン、ジアミノカルバゾール、ピラン、チオピラン、ポリメチン、メロシアニン、イミダゾールキレート化オキシノイド化合物、キナクリドン、ルブレン、及び蛍光色素(色素レーザー用又は増白用)を含む。
発光層中で使用することができる、本発明の化合物及び上記化合物(単数又は複数)は、発光層を形成するのに任意の混合比で使用することができる。即ち、本発明の有機化合物は、上記化合物と本発明の有機化合物との組合せに応じて、発光層を形成するための主要な成分を提供しても、又は別の主要な材料中のドーピング材料になってもよい。
ホール注入材料は、ホールを輸送することができ、アノードからホールを受け取ることができ、発光層又は発光材料へとホールを注入する優れた作用を持ち、発光層で生成する励起子の電子注入ゾーン又は電子注入材料への移動を妨げ、そして薄膜を形成する優れた能力を有する化合物から選択される。適切なホール注入材料は、例えば、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロン、イミダゾールチオン、ピラゾリン、ピラゾロン、テトラヒドロイミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、ヒドラゾン、アシルヒドラゾン、ポリアリールアルカン、スチルベン、ブタジエン、ベンジジン型トリフェニルアミン、スチリルアミン型トリフェニルアミン、ジアミン型トリフェニルアミン、これらの誘導体、並びにポリビニルカルバゾール、ポリシラン及び導電性ポリマーのようなポリマー材料を含む。
本発明の有機EL装置において、更に有効なホール注入材料は、芳香族第3級アミン誘導体又はフタロシアニン誘導体である。特に限定されないが、第3級アミン誘導体の具体例は、トリフェニルアミン、トリトリルアミン、トリルジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−(3−メチルフェニル)−1,1−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N,N’,N’−テトラ(4−メチルフェニル)−1,1’−フェニル−4,4’−ジアミン、N,N,N’,N’−テトラ(4−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(1−ナフチル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ(メチルフェニル)−N,N’−ジ(4−n−ブチルフェニル)−フェナントレン−9,10−ジアミン、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニル)−N−(フェニルアミノ)トリフェニルアミン、1,1−ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)シクロヘキサン、及びこれらの芳香族第3級アミン構造を有するオリゴマー又はポリマーを含む。
特に限定されないが、フタロシアニン(Pc)誘導体の具体例は、H2Pc、CuPc、CoPc、NiPc、ZnPc、PdPc、FePc、MnPc、ClAlPc、ClGaPc、ClInPc、ClSnPc、Cl2SiPc、(HO)AlPc、(HO)GaPc、VOPc、TiOPc、MoOPc、及びGaPc−O−GaPcのような、フタロシアニン誘導体又はナフタロシアニン誘導体を含む。
ホール輸送層は、装置の駆動電圧を下げ、本発明の化合物を含む発光層内の注入電荷再結合の閉じ込めを改善することができる。ホール注入層について記載された任意の従来の適切な芳香族アミンホール輸送材料を、この層を形成するために選択することができる。
好ましい分類のホール輸送材料は、下記式:
Figure 2007534722
[式中、R61及びR62は、水素原子又はC1−C3アルキル基であり;R63〜R66は、水素、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基、C6−C30アリール基などよりなる群から独立に選択される置換基である]で示される4,4’−ビス(9−カルバゾリル)−1,1’−ビフェニル化合物からなる。4,4’−ビス(9−カルバゾリル)−1,1’−ビフェニル化合物の説明に役立つ実例は、4,4’−ビス(9−カルバゾリル)−1,1’−ビフェニル及び4,4’−ビス(3−メチル−9−カルバゾリル)−1,1’−ビフェニルなどを含む。
電子輸送層は、本発明の装置に必ずしも必要ではないが、場合によりかつ好ましくはEL装置の電子注入特性及び発光の均質性を改善することを主目的として使用される。この層において利用することができる、電子輸送化合物の説明に役立つ実例は、米国特許第4,539,507号、5,151,629号、及び5,150,006号(これらの開示内容を引用例として全体に本明細書に取り込む)に開示されているような、8−ヒドロキシキノリンの金属キレートを含む。
特に限定されないが、金属錯体化合物の具体例は、リチウム8−ヒドロキシキノリナート、亜鉛ビス(8−ヒドロキシキノリナート)、銅ビス(8−ヒドロキシキノリナート)、マンガン ビス(8−ヒドロキシキノリナート)、アルミニウム トリス(8−ヒドロキシキノリナート)、アルミニウム トリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)、ガリウム トリス(8−ヒドロキシキノリナート)、ベリリウム ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)、亜鉛ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)、クロロガリウム ビス(2−メチル−8−キノリナート)、ガリウム ビス(2−メチル−8−キノリナート)(o−クレゾラート)、アルミニウム ビス(2−メチル−8−キノリナート)(1−ナフトラート)、ガリウム ビス(2−メチル−8−キノリナート)(2−ナフトラート)、ガリウム ビス(2−メチル−8−キノリナート)フェノラート、亜鉛ビス(o−(2−ベンゾオキサゾリル)フェノラート)、亜鉛ビス(o−(2−ベンゾチアゾリル)フェノラート)及び亜鉛ビス(o−(2−ベンゾトリアゾリル)フェノラート)を含む。窒素含有5員誘導体は、好ましくはオキサゾール、チアゾール、チアジアゾール、又はトリアゾール誘導体である。特に限定されないが、上記窒素含有5員誘導体の具体例は、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、1,4−ビス(2−(4−メチル−5−フェニルオキサゾリル)ベンゼン、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)]ベンゼン、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)−4−tert−ブチルベンゼン]、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−チアジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアゾリル)]ベンゼン、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)−1,3,4−トリアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール及び1,4−ビス[2−(5−フェニルトリアゾリル)]ベンゼンを含む。別の分類の電子輸送材料は、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾラト]ベリリウム;
ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾラト]ベリリウム;ビス[5−ビフェニル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[5−ビフェニル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]ベリリウム;ビス[(2−ヒドロキシフェニル)−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾラト]リチウム;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−p−トリル−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−p−トリル−1,3,4−オキサジアゾラト]ベリリウム;ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]ベリリウム;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]ベリリウム;ビス[5−(4−クロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2α−(2−ヒドロキシナフチル)−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−p−ピリジル−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−p−ピリジル−1,3,4−オキサジアゾラト]ベリリウム;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(2−チオフェニル)−1,3,4−オキサジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾラト]亜鉛;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾラト]ベリリウム;ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(1−ナフチル)−1,3,4−チアジアゾラト]亜鉛及びビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(1−ナフチル)−1,3,4−チアジアゾラト]ベリリウムなどのような、オキサジアゾール金属キレートである。
本発明の有機EL装置において、発光層は、本発明の発光性有機材料の他に、他の発光材料、他のドーパント、他のホール注入材料及び他の電子注入材料のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。本発明の有機EL装置は、温度、湿度及び雰囲気に対する安定性を改善するために、装置の表面に保護層を形成することができるか、又はこの装置をまとめてシリコーン油などで密閉することができる。
有機EL装置のアノードに使用される導電性材料は、4eVを超える仕事関数を有する材料から適切に選択される。導電性材料は、炭素、アルミニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、タングステン、銀、金、白金、パラジウム、これらの合金、酸化スズや酸化インジウムのような金属酸化物(ITO基板又はNESA基板に使用される)、及びポリチオフェンやポリピロールのような有機導電性ポリマーを含む。
カソードに使用される導電性材料は、4eV未満の仕事関数を有する材料から適切に選択される。この導電性材料は、マグネシウム、カルシウム、スズ、鉛、チタン、イットリウム、リチウム、ルテニウム、マンガン、アルミニウム及びこれらの合金を含むが、導電性材料はこれらに限定されるものではない。合金の例は、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム及びリチウム/アルミニウムを含むが、合金はこれらに限定されるものではない。アノード及びカソードのそれぞれは、必要に応じて2層以上から形成される層構造を有するものであってもよい。
この有機EL装置の効果的な発光には、少なくとも1つの電極が、装置の発光波長領域において充分に透明であることが望ましい。更には、基板も同様に望ましくは透明である。この透明電極は、上記導電性材料から、所定の光透過率が確保されるような、蒸着法又はスパッタリング法により製造される。発光表面側の電極は、例えば、少なくとも10%の光透過率を有する。基板は、適切な機械的及び熱的強度を持ち、かつ透明性を有する限り、特に限定されない。例えば、ガラス基板及び透明樹脂の基板(例えば、ポリエチレン基板、ポリテレフタル酸エチレン基板、ポリエーテルスルホン基板及びポリプロピレン基板など)から選択される。
本発明の有機EL装置において、各層は、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマ法及びイオンプレーティング法のような乾式製膜法、並びにスピンコーティング法、浸漬法及び流し塗り法のような湿式製膜法の任意の方法により形成することができる。各層の厚みは、特に限定されないが、各層は、妥当な厚みを持つことが必要である。層厚が大きすぎると、所定の発光を達成するために非効率に高い電圧が必要となる。層厚が小さすぎると、層にピンホールなどができやすく、そのため電場を印加しても充分な発光輝度が得にくい。各層の厚みは、例えば、約5nm〜約10μm、例えば、約10nm〜約0.2μmの範囲である。
湿式製膜法では、目的の層を形成する材料は、エタノール、クロロホルム、テトラヒドロフラン及びジオキサンのような妥当な溶媒に溶解又は分散させ、そして薄膜は、この溶液又は分散液から形成する。溶媒は上記溶媒に限定されるものではない。薄膜成形性を改善し、かつどの層のピンホールの発生も防止するために、層を形成するための上記溶液又は分散液は、妥当な樹脂及び妥当な添加剤を含んでいてもよい。使用できる樹脂は、絶縁性樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリーレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル及びセルロース、これらのコポリマーなど)、光導電性樹脂(例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びポリシランなど)、及び導電性ポリマー(例えば、ポリチオフェン及びポリピロールなど)を含む。上記添加剤は、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び可塑剤を含む。
本発明の有機発光材料が、有機EL装置の発光層に使用されるとき、有機EL装置は、発光効率及び最大発光輝度のような有機EL装置特性において改善することができる。更に、本発明の有機EL装置は、熱及び電流に対して著しく安定性であり、そして低い作動電圧で使用可能な発光輝度を与える。従来装置の問題ある劣化は、著しく低下させることができる。
本発明の有機EL装置は、壁掛けテレビのフラットパネル・ディスプレイ、平面発光装置、コピー機又はプリンターの光源、液晶ディスプレイ又はカウンターの光源、ディスプレイ広告及び信号灯に適合させることができるため、顕著な工業的価値を有する。
本発明の材料は、有機EL装置、電子写真感光体、光電変換器、太陽電池、撮像素子、色素レーザーなどの分野において使用することができる。
以下の例により本発明を説明する。例において及び本出願全体を通して、発光材料という用語は、本発明のトリアジン、又はピリミジン化合物を意味する。
例1
Figure 2007534722
a) 3−ブロモ−フルオランテンは、DE 35 36 259の例1に記載されるように調製した。3−ブロモ−フルオランテン2.00g(7.11mmol)を無水テトラヒドロフラン(THF)40mlにアルゴン下で溶解した。この溶液に、n−ブチルリチウム3.4ml(8.54mmol)を−78℃で加えた。1時間後、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン2.65g(14.2mmol)を−78℃で加えた。この反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。この反応混合を20℃まで温め、水に注ぎ入れて95%ジクロロメタン及び5%エーテルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥して、真空で溶媒を除去した。この生成物は、更に精製することなく次の反応に使用した。
Figure 2007534722
b) トルエン50ml及び水10ml中の4,6−ビス−(4−ブロモ−フェニル)−2−フェニル−ピリミジン1.00g(2.15mmol)に、Cs2CO3 3.29g(10.1mmol)をアルゴン雰囲気下で加えた。パラジウム触媒を加えた。次に4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−3−フルオランテン2.11g(6.44mmol)を加えて、この反応混合物をアルゴン下で21時間還流した。反応混合物をハイフロスーパーゲル(登録商標)(HYFLO Super Gel)(フルカ(Fluka))で濾過した。有機相を水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥して、ハイフロ(登録商標)をジクロロメタンで洗浄した。真空で溶媒を除去した。トルエン/ヘキサン(1/1)でのシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより、目的生成物を得た。
融点 310〜312℃
例2
Figure 2007534722
a) 9−(10−フェニルアントリル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランは、US-A-20020132134の例5により調製した。
Figure 2007534722
目的のピリミジン化合物は、例1b)と同様に調製した。
応用例1
発光材料として本発明の化合物A1、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール及びポリカーボネート樹脂を5:3:2の重量比でテトラヒドロフランに溶解して、この溶液を、ITO電極を持つ清浄なガラス基板上にスピンコーティングして、100nmの厚みを有する発光層を形成した。ここに150nmの厚みを有する電極を、10/1のマグネシウム/インジウム混合比を持つマグネシウム/インジウム合金から形成して、有機EL装置を得た。この装置は、5Vの直流電圧で優れた輝度と効率の発光を示した。
応用例2
本発明の化合物A1を、ITO電極を持つ清浄なガラス基板上に真空蒸着することにより、100nmの厚みを有する発光層を形成した。ここに100nmの厚みを有する電極を、10/1のマグネシウム/銀混合比を持つマグネシウム/銀合金から形成して、有機EL装置を得た。発光層は、室温の基板温度で10-6Torrの真空下で蒸着により形成した。この装置は、5Vの直流電圧で優れた輝度と効率を有する発光を示した。
応用例3
本発明の化合物A1を、塩化メチレン テトラヒドロフランに溶解して、この溶液を、ITO電極を持つ清浄なガラス基板上にスピンコーティングして、50nmの厚みを有する発光層を形成した。次に、アルミニウム ビス(2−メチル−8−キノリナート)(2−ナフトラート)を真空蒸着することにより、10nmの厚みを有する電子輸送層を形成し、ここに100nmの厚みを有する電極を、10/1のマグネシウム/アルミニウム混合比を持つマグネシウム/アルミニウム合金から形成して、有機EL装置を得た。発光層及び電子注入層は、室温の基板温度で10-6Torrの真空下で蒸着により形成した。この装置は、5Vの直流電圧で優れた輝度と効率を有する発光を示した。
応用例4
ホール輸送材料(H−1)〜(H−6)のうちの1つを、ITO電極を持つ清浄なガラス基板上に真空蒸着して、30nmの厚みを有するホール輸送層を形成した。次に、本発明の化合物A1を真空蒸着することにより、30nmの厚みを有する発光層を形成した。更に、電子輸送材料(E−1)〜(E−6)のうちの1つを真空蒸着することにより、30nmの厚みを有する電子輸送層を形成した。ここに150nmの厚みを有する電極を、10/1のマグネシウム/銀混合比を持つマグネシウム/銀合金から形成して、有機EL装置を得た。各層は、室温の基板温度で10-6Torrの真空下で形成した。これらの例で得られた全ての有機EL装置は、高い輝度と効率を示した。
Figure 2007534722

Figure 2007534722
応用例5
ITO電極を持つ清浄なガラス基板上に、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ)トリフェニルアミンを真空蒸着することにより、25nmの厚みを有するホール注入層を形成した。更に、ホール輸送材料(H−1)を真空蒸着することにより、5nmの厚みを有するホール輸送層を形成した。次に、化合物A1を発光材料として真空蒸着することにより、20nmの厚みを有する発光層を形成した。更に、電子輸送材料(E−1)を真空蒸着することにより、30nmの厚みを有する電子輸送層を形成した。次に、ここに150nmの厚みを有する電極を、10/1のマグネシウム/銀混合比を持つマグネシウム/銀合金から形成して、有機EL装置を得た。この装置は、5Vの直流電圧で卓越した輝度と効率を有する発光を示した。
応用例6
ITO電極を持つ清浄なガラス基板上に、ホール輸送材料(H−5)を真空蒸着することにより、20nmの厚みを有するホール輸送層を形成した。次に、化合物A1を発光材料として真空蒸着することにより、20nmの厚みを有する発光層を形成した。更に、電子輸送材料(E−2)を真空蒸着することにより、20nmの厚みを有する第1の電子輸送層を形成した。次に、電子輸送材料(E−5)を真空蒸着することにより、10nmの厚みを有する第2の電子輸送層を形成し、そしてここに150nmの厚みを有する電極を、10/1のマグネシウム/銀混合比を持つマグネシウム/銀合金から形成して、有機EL装置を得た。この装置は、5Vの直流電圧で優れた輝度と効率を有する発光を示した。
応用例7
有機EL装置は、発光層を、100:1の重量比の化合物A1とドーパント化合物(D−1)〜(D−7)のうちの1つを真空蒸着することにより形成した30nm厚の発光層で置き換えたことを除いて、応用例4と同じやり方で調製した。これらの例において得られた全ての有機EL装置は、高輝度特性を示し、目的の発光色を与えた。
Figure 2007534722
応用例8
ITO電極を持つ清浄なガラス基板上に、N,N’−1−ナフチル−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン及び5,10−ジフェニルアントラセンを真空蒸着することにより、ホール注入層を形成した。更に、4,4’−ビス(9−カルバゾール)−1,1’−ビフェニルを真空蒸着することにより、ホール輸送層を形成した。次に、化合物A1を発光材料として真空蒸着することにより、発光層を形成した。次に、ここに電極を、9/1のマグネシウム/銀混合比を持つマグネシウム/銀合金から形成して、有機EL装置を得た。この装置は、5Vの直流電圧で卓越した輝度と効率を有する発光を示した。
本発明の応用例において得られた有機EL装置は、優れた発光輝度を示し、高い発光効率を達成した。上の例において得られた有機EL装置は、3(mA/cm2)で連続的に発光させるとき、全ての有機EL装置は安定なままであった。本発明の発光材料は、非常に高い蛍光量子効率を有するため、この発光材料を用いる有機EL装置は、低い電流印加領域において高輝度の発光を達成し、そして発光層に更にドーピング材料を使用するとき、この有機EL装置は、最大発光輝度及び最大発光効率が改善する。更に、異なる蛍光色を有するドーピング材料を本発明の発光材料に加えることにより、異なる発光色を有する発光装置が得られる。本発明の有機EL装置は、発光効率及び発光輝度及び装置の寿命の長さにおいて改善を果たし、そして組合せて使用される発光材料、ドーパント、ホール輸送材料、電子輸送材料、増感剤、樹脂及び電極材料に、並びに装置の製造方法に何ら限定を課すことはない。本発明の材料を発光材料として使用する有機EL装置は、従来の装置に比較して、高い発光効率及び長寿命と共に高輝度を有する発光を達成することができる。本発明の発光材料及び本発明の有機EL装置により、高輝度、高い発光効率及び長寿命を有する有機EL装置を実現することができる。

Claims (12)

  1. 式(I):
    Figure 2007534722

    [式中、
    Aは、CH、又はNであり、
    Xは、式:−(X1m−(X2n−X3の基であり、
    Wは、式:−(W1a−(W2b−W3の基であり、そして
    Yは、式:−(Y1c−(Y2d−Y3の基であり、そしてここで
    a、b、c、d、m及びnは、相互に独立に、0、又は1であり、
    1、W2、X1、X2、Y1及びY2は、相互に独立に、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そして
    3、X3及びY3は、相互に独立に、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基、又はC16−C30アリール基、例えば、フルオランテニル、トリフェニレニル、クリセニル、ナフタセニル、ピセニル、ペリレニル、ペンタフェニル、ヘキサセニル、若しくはピレニルなどであり、そしてこれらは、Gにより置換されていてもよく;
    11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R15、R15'、R16、R16'、R17、R17'、R41、R41'、R42、R42'、R44、R44'、R45、R45'、R46、R46'、R47及びR47'は、相互に独立に、H、E、C6−C18アリール;Gにより置換されているC6−C18アリール;C1−C18アルキル;Eにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルキル;C1−C18アルコキシ;又はEにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルコキシ;C7−C18アラルキル;又はGにより置換されているC7−C18アラルキルであり;
    14は、H、C1−C18アルキル;又はEにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルキル;C1−C18アルコキシ;又はEにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルコキシ;下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基、又は−NAr1Ar2であり、そしてここで、Ar1及びAr2は、相互に独立に、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    21、R22、R23、R24、R25、R26及びR27は、相互に独立に、H、E、C1−C18アルキル;Eにより置換されているか、かつ/又はDにより中断されているC1−C18アルキル;C7−C18アラルキル;Gにより置換されているC7−C18アラルキルであり;
    70、R71、R72及びR73は、相互に独立に、C1−C18アルキル、−O−により中断されているC1−C18アルキル、C6−C18アリール;C1−C18アルキルにより置換されているC6−C18アリール、−OR5、又は−SR5であり、
    18及びR19は、相互に独立に、C1−C18アルキル;C1−C18アルコキシ、C6−C18アリール;C7−C18アラルキルであるか;あるいはR18及びR19は、一緒になって環、特に5員又は6員環(場合によりC1−C8アルキルにより置換されていてもよい)を形成し、
    Dは、−CO−;−COO−;−OCOO−;−S−;−SO−;−SO2−;−O−;−NR5−;SiR6162−;−POR5−;−CR63=CR64−;又は−C≡C−であり;
    Eは、−OR5;−SR5;−NR56;−COR8;−COOR7;−OCOOR7;−CONR56;−CN;又はハロゲンであり;
    Gは、E、又はC1−C18アルキルであり、そしてここで
    5及びR6は、相互に独立に、C6−C18アリール;C1−C18アルキル又はC1−C18アルコキシにより置換されているC6−C18アリール;C1−C18アルキル;又は−O−により中断されているC1−C18アルキルであるか;あるいは
    5及びR6は、一緒になって5員又は6員環、特に下記式:
    Figure 2007534722

    で示される環を形成し、
    7は、C7−C12アルキルアリール;C1−C18アルキル;又は−O−により中断されているC1−C18アルキルであり;
    8は、C6−C18アリール;C1−C18アルキル又はC1−C18アルコキシにより置換されているC6−C18アリール;C1−C18アルキル、C7−C12アルキルアリール、又は−O−により中断されているC1−C18アルキルであり;
    61及びR62は、相互に独立に、C6−C18アリール;C1−C18アルキル、C1−C18アルコキシにより置換されているC6−C18アリール;又は−O−により中断されているC1−C18アルキルであり、そして
    63及びR64は、相互に独立に、H、C6−C18アリール;C1−C18アルキル、C1−C18アルコキシにより置換されているC6−C18アリール;又は−O−により中断されているC1−C18アルキルである]で示される化合物。
  2. 11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R15、R15'、R16、R16'、R17及びR17'、R41、R41'、R42、R42'、R44、R44'、R45、R45'、R46、R46'、R47及びR47'並びにR14が、好ましくは相互に独立に、H、E;又はC1−C18アルキル;Eにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gにより置換されているC6−C24アリールであり;そしてここで、Dは、−O−であり、Eは、−OR5;−SR5;−NR56;−COR8;−COOR7;−CONR56;−CN;−OCOOR7;又はハロゲンであり;Gは、E、又はC1−C8アルキルであり;そしてここでR5及びR6は、相互に独立に、C6−C12アリール、又はC1−C8アルキルであり;
    7は、C7−C12アルキルアリール、又はC1−C8アルキルであり;そして
    8は、C6−C12アリール;又はC1−C8アルキルである、請求項1記載の化合物。
  3. 式(II)、又は(III):
    Figure 2007534722

    [式中、
    Xは、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そして
    W及びYは、式:−W1−W2−W3の基であり、そしてここで、
    1は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    2は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    3は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そしてここで、
    11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R15、R15'、R16、R16'、R17、R17'、R18、R19、R41、R41'、R42、R42'、R44、R44'、R45、R45'、R46、R46'、R47及びR47'は、請求項1と同義であるか、あるいは
    X、W及びYは、式:−W1−W2−W3の基であり、そしてここで、W1、W2及びW3は、上記と同義である]で示される、請求項1記載の化合物。
  4. Xが、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そして
    W及びYが、式:−W1−W2−W3の基であり、そしてここで、
    1は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    2は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    3は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そしてここで、
    14は、H、C1−C8アルキル、又はC1−C8アルコキシであり、そして
    18及びR19は、相互に独立に、C1−C8アルキル、又はシクロヘキシルである、請求項3記載の式(II)、又は(III)の化合物。
  5. 式(II)、又は(III):
    Figure 2007534722

    [式中、
    Xは、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そして
    W及びYは、Ar1−Ar2基であり、そしてここで、
    Ar1は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    Ar2は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そしてここで、
    30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37及びR38は、相互に独立に、H、E、C6−C18アリール;Gにより置換されているC6−C18アリール;C1−C18アルキル;Eにより置換されているか、かつ/若しくはDにより中断されているC1−C18アルキル;C7−C18アラルキル;又はGにより置換されているC7−C18アラルキルであり;
    eは、整数:1、又は2であるか、あるいは
    X、W及びYは、相互に独立にAr1−Ar2基であり、そしてここで、Ar1及びAr2は、上記と同義であり、そして
    D、E、G、R11、R11'、R12、R12'、R41、R41'、R42、R42'、及びR14は、請求項1と同義である]で示される、請求項1記載の化合物。
  6. Xが、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そして
    W及びYが、Ar1−Ar2基であり、そしてここで、
    Ar1は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    Ar2は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    eは、整数:1、又は2であり、
    14は、H、C1−C8アルキル、又はC1−C8アルコキシであるか、あるいは
    X、W及びYが、相互に独立にAr1−Ar2基であり、そしてここで、Ar1及びAr2は、上記と同義である、請求項5記載の式(II)又は(III)の化合物。
  7. 式(II)、又は(III):
    Figure 2007534722

    [式中、
    Xは、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そして
    W及びYは、式:−W1−(W2b−W3の基であり、そしてここで、bは、1、又は2であり、
    1及びW2は、相互に独立に、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    3は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基、又は−NR5051であり、そしてここで、R50及びR51は、相互に独立に、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そしてここで、R52、R53及びR54は、相互に独立に、水素、C1−C8アルキル、ヒドロキシル基、メルカプト基、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、ハロゲン、ハロ−C1−C8アルキル、シアノ基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シリル基又はシロキサニル基であり、そしてR11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R15、R15'、R16、R16'、R17、R17'、R18、R19、R41、R41'、R42及びR42'は、請求項1と同義であるか、あるいは
    X、W及びYは、相互に独立に、式:−W1−(W2b−W3の基であり、そしてここで、b、W1、W2及びW3は、上記と同義である]で示される、請求項1記載の化合物。
  8. Xが、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、そして
    W及びYが、式:−W1−(W2b−W3の基であり、そしてここで、bは、1、又は2であり、
    1は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    2は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    3は、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であるか、又は−NR5051であり、そしてここで、R50及びR51は、相互に独立に、下記式:
    Figure 2007534722

    で示される基であり、
    14は、H、C1−C8アルキル、又はC1−C8アルコキシであり、そして
    18及びR19は、相互に独立にC1−C8アルキルである、請求項7記載の式(II)、又は(III)の化合物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の式(I)の化合物を含む、エレクトロルミネセンス装置。
  10. エレクトロルミネセンス装置が、(a)〜(e):
    (a)アノード
    (b)ホール注入層及び/又はホール輸送層
    (c)発光層
    (d)場合により電子輸送層、及び
    (e)カソード
    をこの順序で含む、請求項9記載のエレクトロルミネセンス装置。
  11. 式(I)の化合物が、発光層を形成する、請求項10記載のエレクトロルミネセンス装置。
  12. 電子写真感光体、光電変換器、太陽電池、撮像素子、色素レーザー及びエレクトロルミネセンス装置のための、請求項1〜8のいずれか1項記載の式(I)の化合物の使用。
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