JP2007532530A - 結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物、その製造方法及びそれを含む医薬組成物 - Google Patents

結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物、その製造方法及びそれを含む医薬組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】新規クロピドグレル酸付加塩の提供。
【解決手段】結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物、その製造方法及びそれを含む医薬組成物。
【選択図】図6

Description

本発明は、結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物、その製造方法及びそれを含む医薬組成物に関するものである。
下記化学式9のクロピドグレル(メチル(+)−(S)−α−(o−クロロフェニル)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−a]ピリジン−5(4H)−アセテート)は脳卒中、脳動脈硬化症、心筋梗塞、狭心症、不整脈、末梢動脈閉塞症及びバージャー病(Burger’s disease)のように血小板関連各種血管疾患の治療及び予防に有用な治療剤として知られている(ヨーロッパ特許第281,459 B1号及び米国特許第4,847,265号参照)。
Figure 2007532530
しかし、遊離塩基状態のクロピドグレルは精製し難いオイル性物質であり、そのエステル基は加水分解されて生理活性の全くない下記化学式10の酸を生成しやすい。また、クロピドグレルは水分及び熱によって薬理活性の非常に低い下記化学式11の左旋性異性体に転換され得る。従って、従来からクロピドグレルを非常に安定かつ容易に精製し得る結晶性形態に転換する必要性があり、かかる目的を達成するためには医学的に許容できる無機酸又は有機酸を用いて酸付加塩を製造することが一般的である。
Figure 2007532530
Figure 2007532530
ヨーロッパ特許第281,459 B1号及び米国特許第4,847,265号は多様な無機酸及び有機酸を用いて製造した色々なクロピドグレル酸付加塩を開示している。しかし、これら塩の大多数はアモルファス(無定形)、吸湿性、及び/又は低融点を有するため、医薬組成物としての使用に適さない。それに、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸水素塩、及びタウロコール酸塩のような特許請求された結晶性塩も問題点がある。タウロコール酸はそれ自体が胆汁分泌の薬理活性を有するので、これをクロピドグレルの酸付加塩として医薬的に使用するのに問題がある。また、クロピドグレルの塩酸塩及び臭化水素酸塩は温度60℃、相対湿度75%の条件化で高吸湿性であるため、ガム(gum)状又は液化された形態に変質することが本発明者らによって確認された。
また、市販の錠剤(tablet)組成物、プラビックス(登録商標)(PLAVIX(登録商標))(Sanofi−Synthelabo Inc.)に用いられるクロピドグレル硫酸水素塩(ヨーロッパ特許第281,459 B1号及び米国特許第6,429,210号参照)も充分に安定でないと知られている(論文[H. Agrawalら、Talanta、61: 581-589, 2003]参照)。例えば、プラビックス(登録商標)(PLAVIX(登録商標))は加速試験条件(40℃、75%相対湿度、3ヶ月)で不安定であり、相当量の不純物を生成することが報告されている(論文[Y. Gomezら、J. Pharm. Biomed. Anal. 34: 341-348、2004]参照)。更に、クロピドグレル硫酸水素塩は物理化学的性質が互いに異なる二つの結晶多形(polymorphic forms)が存在するので、製造の際、バッチ(batch)ごとに二つの結晶形のうち一方が他方に汚染され得る。これは医薬的に要求される均質な結晶多形状態の維持を困難にする。
従って、より優れたクロピドグレル塩の開発が要求されて来た。本発明者らはクロピドグレルの結晶性ナフタレンスルホン酸塩が光学的に純粋であり、通常の酸付加塩に比べて吸湿性が低く、水分及び熱に対する安定性がより優れていることを鋭意研究の結果発見した。従って、これを含む医薬組成物は血小板関連血管疾患の予防又は治療に效果的である。
ヨーロッパ特許第281,459 B1号 米国特許第4,847,265号 米国特許第6,429,210号 H. Agrawalら、Talanta、61: 581-589, 2003 Y. Gomezら、J. Pharm. Biomed. Anal. 34: 341-348、2004
本発明の目的は結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物、及びその製造方法を提供することである。
本発明の他の目的は前記結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物を含む血小板関連血管疾患の予防及び治療用医薬組成物を提供することである。
本発明の一実施様態によれば、化学式12の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物を提供する。
Figure 2007532530
式中、Xはナフタレンモノスルホン酸基(n=1の場合)又はナフタレンジスルホン酸基(n=2の場合)である。
また、本発明は下記化学式13のクロピドグレル遊離塩基を有機溶媒中で下記化学式14のナフタレンスルホン酸又はその水和物と反応させ、前記化学式12のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物を製造する方法を提供する。
Figure 2007532530
Figure 2007532530
式中、Xはナフタレンモノスルホン酸基(n=1の場合)又はナフタレンジスルホン酸基(n=2の場合)である。
本発明の他の実施様態によれば、前記結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物を含む血小板関連血管疾患の予防及び治療用医薬組成物を提供する。
本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は医薬製剤で要求される光学純度を本発明の工程を行うことによって簡単に満たし得る。クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は水分及び熱に対する安定性が非常に優れているので、有効成分を高純度に長期間維持することができる。また、クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は、後述するように、ラットを用いた動物実験で、既存の塩より優れた薬理効果を発現する。従って、本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は既存の酸付加塩に比べて血小板関連血管疾患の予防及び治療に非常に有用である。
本発明による化学式1のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩はクロピドグレルの新規塩であって、従来の塩より吸湿性が低く、熱安定性が高く、より光学的に純粋な形態に製造され得る。
本発明の好ましい実施様態で、化学式1のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物におけるナフタレンスルホン酸基(X)は2−ナフタレンスルホン酸、3−ナフタレンスルホン酸、1,2−ナフタレンジスルホン酸、1,3−ナフタレンジスルホン酸、1,4−ナフタレンジスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸、1,6−ナフタレンジスルホン酸、1,7−ナフタレンジスルホン酸、1,8−ナフタレンジスルホン酸、2,3−ナフタレンジスルホン酸、2,6−ナフタレンジスルホン酸又は2,7−ナフタレンジスルホン酸から誘導され、下記化学式15のクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩(国際一般名称(INN)によればナプシラート(napsilate)という)及び下記化学式16のクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩(INNによればナパジシラート(napadisilate)という)が最も好ましい。
Figure 2007532530
Figure 2007532530
本発明による化学式1のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は無水物又は水和物としてそれぞれの独特な結晶構造を有する。
例えば、化学式2のクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩は無水物として結晶化され、粉末X線回折分析(XRD)の際、6.7、8.2、8.5、12.4、13.0、13.5、16.8、17.2、18.9、19.6、20.2、21.2、22.3、22.9、23.2、23.6、24.7、25.0、25.3、25.8、27.0、27.5、28.0、28.6、32.1、32.5、及び34.7の2θで10%以上のI/I値(I/I×100≧10)を有する主要ピークを示す結晶構造を有する(図1参照)。クロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩は10℃/分で示差走査熱量(DSC)分析時、熱吸収開始点が約146.7℃であり、最低点が約150.9℃である、約55.3J/gの吸収ピークを示す(図2参照)。実際に観察されたクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩の融点は150〜151℃である。
一方、化学式4のクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩は一水和物として結晶化され、粉末X線回折分析(XRD)の際、7.6、9.7、10.7、11.0、12.1、13.6、14.2、15.3、16.6、17.0、18.1、18.5、19.8、21.5、22.2、23.0、23.5、24.3、24.8、25.7、26.4、26.9、27.3、28.4、及び29.0の2θで10%以上のI/I値(I/I×100≧10)を有する主要ピークを示す結晶構造を有する(図3参照)。クロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩の一水和物のDSC曲線(5℃/分)は熱吸収開始点が約219.3℃であり、最低点が約226.4℃である、約158.3J/gの吸熱ピークを示す(図4参照)。実際に測定されたクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩の一水和物の融点は223〜225℃である。
本発明によれば、化学式1のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩はクロピドグレル遊離塩基を有機溶媒中でナフタレンモノスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸又はこれらの水和物と反応させて製造し得る。
具体的に、化学式1のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は化学式7のクロピドグレル遊離塩基を、塩の生成に逆効果を与えない有機溶媒中で、化学式8のナフタレンスルホン酸又はその水和物と反応させて結晶性生成物を得、生成された結晶を分離して製造し得る。
本発明に用いられ得る有機溶媒としては酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、メタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン及びこれらの混合物からなる群から選ばれる少なくとも一つの溶媒が含まれ、これらのうち、酢酸エチル、アセトン、及びメタノールが最も好ましい。
本発明の好ましい実施様態において、有機溶媒は15体積%まで水を含み得る。本発明で有機溶媒はクロピドグレル遊離塩基1g重量に対して1〜20ml体積、好ましくは3〜10ml体積範囲の量で用いられ得る。また、ナフタレンスルホン酸又はその水和物はクロピドグレル遊離塩基1.0モル当り1.0〜1.2モル範囲の量で用いられ得る。
本発明で、前記反応は−10℃乃至溶媒の沸点範囲内で行い得る。しかし、前記反応は混合物にナフタレンスルホン酸又はその水和物を添加してから15〜45℃範囲の温度で1〜24時間反応させた後、沈殿物が形成されれば前記混合物を冷却して−10〜10℃でさらに1〜24時間攪拌することによって行うのが好ましい。生成した結晶は減圧下でろ過でき、適切な溶媒で洗浄し得る。沈殿物は40〜70℃範囲の温度で大気圧又は減圧下で空気及び窒素のような不活性ガスを用いて乾燥させる。
出発物質として用いられた化学式7のクロピドグレル遊離塩基は国際特許公開WO 02/59128号に記載されたような公知の方法によって製造できる。ナフタレンスルホン酸は無毒性(例えば、ラット(rat)に経口投与の際、LD50が2−ナフタレンスルホン酸は遊離酸として4,440mg/kgであり、そのナトリウム塩は13,900mg/kgであり、1,5−ナフタレンジスルホン酸は遊離酸として2,420mg/kgであると知られている;文献[GISAAA、39(1)、101、1974]参照)であるため、薬物の酸付加塩の製造に安全性が保証される(論文[S. M. Bergeら、J. Pharm. Sci. 66: 1、1977]参照)。
前記方法のように製造された化学式1の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は非吸湿性であり、水分と熱に対して安定で、光学的に非常に純粋であり、従って脳卒中、脳動脈硬化症、心筋梗塞、狭心症、不整脈、末梢動脈閉塞症及びバージャー病からなる群から選ばれる血小板関連各種血管疾患を予防及び治療するのに有用である。
好ましい実施様態で、本発明のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩を有効成分として含む医薬組成物は経口投与方式で投与され得、本発明の医薬組成物は溶液、懸濁液、錠剤、丸薬、カプセル、散剤などの形態である。
本発明による医薬組成物は必要であれば医学的に許容できる担体、希釈剤又は賦形剤と共に製剤化され得る。
適宜な担体、希釈剤又は賦形剤の例としては、澱粉、糖、及びマンニトールのような賦形剤;リン酸カルシウム及びシリカ誘導体のような充填剤及び増量剤;カルボキシメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体、ゼラチン、アルギン酸塩、及びポリビニルピロリドンのような結合剤;タルク、ステアリン酸カルシウム又はマグネシウム、水素化ヒマシ油、及び固形ポリエチレングリコールのような潤滑剤;ポビドン、クロスカルメロースナトリウム、及びクロスポビドンのような崩壊剤;
及びポリソルベート、セチル(cetyl)アルコール、及びグリセロールモノステアレートなどのような界面活性剤を挙げられる。また、前記賦形剤、希釈剤又はその他の添加剤のような添加剤なしに、或いは添加剤と共に特定量の有効成分を含む多様な医薬組成物は通常的な方法によって製造できる(文献[Remington’s Pharmaceutical Science、Mack Publishing Company、Easton、PA、19th Edition、1995]参照)。
好ましい実施様態において、本発明の医薬組成物は前記クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物を組成物の総重量を基準として0.1〜95重量%、好ましくは1〜70重量%の量で含み得る。
本発明による化学式1のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は対象に対して一日当り1〜1,000mg/60kg重量、好ましくは25〜250mg/60kg重量の量で経口投与することができる。
[実施例]
下記実施例は本発明をさらに詳細に説明するためのものであり、本発明の範囲を制限しない。
下記実施例に用いられたHPLCの分析条件はそれぞれ次の通りである。
条件A:クロピドグレル酸付加塩の含量測定用
−カラム:クロマシル(Kromasil)C18、5μm(250mm×4.6mm)
−検出器:220nm
−流速:1.5ml/分
−移動相:NaHPO−NaHPO緩衝溶液:THF:CHCN=5:2:3(v/v)
条件B:クロピドグレル酸付加塩の加水分解不純物含量測定用
−カラム:カプセルパック(Capcellpak)C18 MG、5μm(250mm×4.6mm)
−検出器:210nm
−流速:1.0ml/分
−移動相:KHPO緩衝溶液/CHCN(70/30):KHPO緩衝溶液/CHCN(30/70)=0:100→100:0(v/v、勾配溶離)
条件C:クロピドグレル酸付加塩の光学純度測定用
−カラム:キラルパック(Chiralpak)AD、5μm(250mm×4.6mm)−検出器:210nm
−流速:1.0ml/分
−移動相:n−ヘキサン:イソプロパノール=90:10(v/v)
比較例1
クロピドグレル硫酸水素塩の製造
国際特許公開WO 02/59128に記載された方法によって製造した、光学純度99.3%eeのクロピドグレル遊離塩基を用いて米国特許第6,429,210号に記載された方法によって結晶形2の形態のクロピドグレル硫酸水素塩を製造した。
融点:176〜177℃
水分(カールフィッシャー滴定器):0.1%以下
含量(HPLC、条件A):99.94%
光学純度(HPLC、条件C):99.3%ee
クロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩(クロピドグレルナプシラート;化学式2)の製造
酢酸エチル100mlに、国際特許公開WO 02/59128に記載された方法によって製造した光学純度99.3%eeのクロピドグレル遊離塩基50gを溶解し、これに酢酸エチル150mlと水5mlとの混合液に2−ナフタレンスルホン酸一水和物34.8gを溶解した溶液を30分間に亘って滴加した。次いで、生成混合物を室温で12時間攪拌した後、0〜5℃で4時間攪拌した。形成された沈殿物をろ過して酢酸エチル30mlで洗浄した後、50℃で乾燥して白色結晶の標題化合物71.6g(収率:87%)を得た。
融点:151℃
水分含量(カールフィッシャー滴定器):0.1%以下
含量(HPLC、条件A):99.95%
光学純度(HPLC、条件C):99.8%ee
1616ClNOS・C10Sに対する元素分析(%):理論値C 58.91、H 4.56、N 2.64、S 12.10;実測値C 58.77、H 4.61、N 2.60、S 12.27
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 3.08(brs, 2H), 3.50(brs, 2H), 3.74(s, 3H), 4.25(brs, 2H), 5.68(s, 1H), 6.88(d, 1H, J=4.9 Hz), 7.44(d, 1H, J=4.9 Hz), 7.53〜7.60(m, 4H), 7.62〜7.77(m, 3H), 7.80〜7.98(m, 3H), 8.15(s, 1H), 10.85(brs, 1H)
IR (KBr, cm-1): 3475, 2967, 1749, 1475, 1438, 1326, 1220, 1165, 1090, 1031
DSC (10℃/分):開始点146.67℃、最低点150.94℃(吸熱55.33J/g)
クロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩の結晶状態を粉末X線回折スペクトルで測定した結果、図1に示すように、結晶性クロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩は特定な回折パターンを有する結晶であるということを確認した。10%以上のI/I値を有する主要回折ピークを表1に示す。
Figure 2007532530
クロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物(クロピドグレルナパジシラート;化学式4)の製造
アセトン300mlに国際特許公開WO 02/59128に記載された方法によって製造した光学純度99.3%eeのクロピドグレル遊離塩基50gを溶解し、これに、アセトン290mlと水10mlの混合液に1,5−ナフタレンジスルホン酸四水和物28.9gを溶解した溶液を30分間に亘って滴加した。次いで、生成混合物を室温で12時間攪拌した後、0〜5℃で4時間攪拌した。生成した結晶をろ過し、冷アセトン100mlで洗浄してから50℃で乾燥し、白色結晶の標題化合物66.7g(収率:90%)を得た。
融点:223〜225℃
水分含量(カールフィッシャー滴定器):1.95%(一水和物理論値:1.90%)
含量(HPLC、条件A):99.96%
光学純度(HPLC、条件C):99.8%ee
3232Cl・C10・HOに対する元素分析(%):理論値C 53.10、H 4.46、N 2.95、S 13.50;実測値C 53.04、H 4.52、N 2.91、S 13.49
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 3.08(brs, 2H), 3.47(brs, 2H), 3.76(s, 3H), 4.23(brs, 2H), 5.66(s, 1H), 6.89(d, 1H, J=5.0 Hz), 7.33〜7.74(m, 6H), 7.93(d, 1H, J=7.0 Hz), 8.88(d, 1H, J=8.5 Hz)
IR (KBr, cm-1): 3648, 3462, 2956, 1745, 1436, 1338, 1243, 1225, 1155, 1026
DSC (5℃/分):開始点219.3℃、最低点226.4℃(吸熱158.3J/g)
クロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物の結晶状態を粉末X線回折スペクトルで測定した結果、結晶性クロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物は図3に示すように特定な回折ピークを有する結晶であることを確認した。10%以上のI/I値を有する主要回折ピークを表2に示す。
Figure 2007532530
クロピドグレル酸付加塩の水分及び熱に対する安定性実験
比較例1で得られたクロピドグレル硫酸水素塩と実施例1及び2で製造したクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩及びクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物を60±2℃の温度及び75±5%の相対湿度の条件下で30日以上放置し、経時的な安定性を測定した。具体的に、初期(0日目)に比較した7、14、21、28、35日目の前記サンプルの成分をHPLCを用いて測定したが、クロピドグレル酸付加塩の含量はHPLC条件Aで、クロピドグレル酸付加塩の加水分解された不純物含量はHPLC分析条件Bで、クロピドグレル酸付加塩の光学純度(即ち、左旋性異性体の量)はHPLC分析条件Cでそれぞれ測定し、クロピドグレル酸付加塩の水分含量はカールフィッシャー(Karl−Fisher)滴定器で測定した。測定結果を下記表3〜表6及び図5〜図8にそれぞれ示す。
Figure 2007532530
Figure 2007532530
Figure 2007532530
Figure 2007532530
前記表3〜表6から分かるように、本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は吸湿性がほとんどなく、水分及び熱に対する安定性が非常に優れており、長期間の苛酷な条件下でも光学的に純粋なクロピドグレルの含量がほとんど変わらず、硫酸水素塩に比べてクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩の加水分解によって生成した不純物の量も非常に少なかった。このような結果は本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩が血小板関連血管疾患の予防又は治療において既存の酸付加塩より效果的であることを示す。
製造過程におけるクロピドグレル酸付加塩の光学純度増加実験
それぞれ約90%ee、95%ee及び98%eeの光学純度を有するクロピドグレル遊離塩基を製造した後、比較例1、及び実施例1及び実施例2の方法でクロピドグレル硫酸水素塩、及びクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩及び1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物をそれぞれ製造した。これから得られた酸付加塩の光学純度をHPLC条件C下で測定し、光学的純度の向上程度を表7に示す。
Figure 2007532530
前記表7から分かるように、本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は製造段階で光学純度が大きく向上する反面、クロピドグレル硫酸水素塩は光学純度が全く向上しないことが分かる。
クロピドグレルは一部ラセミ化による、左旋性異性体になりやすいので、医薬的に要求される光学純度に到逹するためには多数の精製段階が必要である。しかし、本発明によるナフタレンスルホン酸塩の製造方法は医薬的な光学純度要求事項を満足する生成物を提供するので、別途の光学精製段階を省くことができる。
検査例1
クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩の血小板凝集抑制効果
比較例1で得たクロピドグレル硫酸水素塩と実施例1及び2でそれぞれ製造した本発明によるクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩及びクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物の血小板凝集抑制効果をラットの血液を用いて標準方法(文献[Born G.V.R & Cross、J. Physiol. 168: 178-195、1963];及び文献[ O. Takahashi、Food & Chemical Toxicology 38: 203-218、2000]参照)に従って測定した。血小板凝集抑制実験は生体外(ex vivo)で行い、アデノシン二リン酸(ADP)、コラーゲン(collagen)及びトロンビン(thrombin)によって誘導された血小板凝集に対する前記酸付加塩の抑制活性を測定した。
20匹の11〜12週齢スプラグ−ドゥリー系(Sprague−Dawley)雌ラット(体重270±25g)を、5匹ずつ1グループとして4グループに分け、各グループに20.0mg/kgのクロピドグレル硫酸水素塩(クロピドグレルとして15.3mg/kg)、25.2mg/kgのクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩及び22.6mg/kgのクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物を1%DMSO水溶液に溶かして10ml/kg体重の量で経口投与した。対照群には1%DMSO水溶液のみを投与した。
麻酔下で動物の腹部大動脈から3.8%のクエン酸溶液を含む注射器で血液を採取した後、この血液サンプルを4℃、1,000rpmで10分間遠心分離して血小板が豊かな血漿(platelet−rich plasma、PRP)を分離した。分離された血漿をさらに4℃、1,000rpmで4回反復的に遠心分離し、実験用PRPを得た。PRPの一部をさらに4℃、3,000rpmで10分間遠心分離して沈殿した血小板を得、この沈殿した血小板を緩衡液(138mM NaCl、2.7mM KCl、12mM NaHCO、0.36mM NaHPO、5.5mMグルコース、1mM EDTA:pH6.5)で洗浄した。次いで、血小板を緩衡液(138mM NaCl、2.7mM KCl、12mM NaHCO、0.36mM NaHPO、0.49mM MgCl、0.25%ゼラチン、5.5mM グルコース:pH7.4)に、260nmでOD(optical density)値を測定する際、血小板数が約1×10個になるように懸濁させた。
血小板凝集を誘導するため、前記PRPにADPの最終濃度が5μMとなるようにADP標準溶液を加えた。また、前記洗浄された血小板溶液にはコラーゲン標準溶液(最終濃度5μg/ml)及びトロンビン標準溶液(最終濃度0.1U/ml)を加えて血小板凝集を誘導した。前記各サンプルを37℃、900rpmで攪拌しながら凝集測定器(aggregometer;Chrono-log Platelet Aggregometer)で血小板凝集率を測定した。血小板凝集率及び抑制率は下記式1及び2によって計算し、その結果を表8に示す。
[式1]
凝集率 (%) = [(測定された凝集高さ) / (100%凝集された時の凝集高さ)] ×100
[式2]
抑制率 (%) = [(対照群の凝集高さ)−(薬物を投与された群の凝集高さ)] / (対照群の凝集高さ) ×100
Figure 2007532530
検査例2
クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩の出血時間に対する影響
比較例1で得た従来のクロピドグレル硫酸水素塩と実施例1及び2でそれぞれ製造した本発明によるクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩及びクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩の出血時間(bleeding time)に及ぶ影響を、ラットを用いて標準方法(文献[Dejana E & Villa S、Thromb. Haemostas. 48: 108-111、 1982]参照)に従って測定した。出血時間は血小板凝集による血栓形成程度を示す指標であって、実験は雌ラットと雄ラットを対象に行った。
40匹の11〜12週齢スプラグ−ドゥリー系雌ラット及び雄ラット(体重270±25g)を雌雄それぞれ5匹ずつ1グループとして4グループに分け、クロピドグレル硫酸水素塩を雄には5.0mg/kg(クロピドグレルとして3.83mg)の容量で、雌には2.5mg/kg(クロピドグレルとして1.92mg)の容量で経口投与した。第2グループにはクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩を雄には6.30mg/kgの容量で、雌には3.15mg/kgの容量で経口投与し、第3グループにはクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物を雄には5.65mg/kgの容量で、雌には2.83mg/kgの容量で経口投与した。この時、薬物は1%DMSO水溶液に溶かして10ml/kg体重の量で経口投与した。最後のラットグループには対照群として1%DMSO水溶液のみを投与した。
麻酔しない状態で実験用ホルダーにラットを固定させ、しっぽ端から1.5cm位置に針(26 G×1/2″、0.45×13mm)で深さ1mm程度に刺した。毎10秒間隔に出血される血液をろ過紙上に吸収させながら出血が止まるまでの時間を測定した。測定結果を表9に示す。
Figure 2007532530
表8と表9から分かるように、本発明のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩はADP、コラーゲン(collagen)及びトロンビンによって誘導された血小板凝集を既存の酸付加塩、例えば硫酸水素塩より效果的に抑制し、出血時間もかなり延長させる。従って、本発明によるクロピドグレルのナフタレンスルホン酸塩は既存の酸付加塩より血小板関連疾患の予防及び治療により效果的である。
本発明のクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩は単独又は薬剤学的に許容できる賦形剤と共に医薬的に通常の方法によって製剤化され、軟質又は硬質カプセル剤及び錠剤を提供することができる。
下記製剤実施例は本発明をさらに詳細に説明するためのものであり、本発明の範囲を制限しない。
製剤例1
軟質又は硬質カプセル剤1
下記成分を用いてゼラチンカプセルを製造した。
使用量(mg/カプセル)
クロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩 120mg
ラクトース 100mg
コーンスターチ 25mg
二酸化ケイ素コロイド 3mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
総量 250mg
製剤例2
軟質又は硬質カプセル剤2
下記成分を用いてゼラチンカプセルを製造した。
使用量(mg/カプセル)
クロピドグレル1,5−ナフタレン二スルホン酸塩一水和物 110mg
ラクトース 110mg
コーンスターチ 25mg
二酸化ケイ素コロイド 3mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
総量 250mg
製剤例3
錠剤1
下記成分を用いて錠を製造した。
使用量(mg/錠剤)
クロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩 120mg
無水ラクトース 90mg
微晶性セルロース 30mg
ヒドロキシプロピルセルロース 5mg
ポリソルベート 2mg
水素化ヒマシ油 1mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
固形ポリエチレングリコール 1mg
総量 250mg
製剤例4
錠剤2
下記成分を用いて錠剤を製造した。
使用量(mg/錠剤)
クロピドグレル1,5−ナフタレン二スルホン酸塩一水和物 110mg
無水ラクトース 100mg
微晶性セルロース 30mg
ヒドロキシプロピルセルロース 5mg
ポリソルベート 2mg
水素化ヒマシ油 1mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
固形ポリエチレングリコール 1mg
総量 250mg
本発明によるクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩の粉末X線回折スペクトル(Powder X-ray Diffraction Spectrum)である。 本発明によるクロピドグレル2−ナフタレンスルホン酸塩の示差走査熱量図(Differential Scanning Calorimeter)である。 本発明によるクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物の粉末X線回折スペクトルである。 本発明によるクロピドグレル1,5−ナフタレンジスルホン酸塩一水和物の示差走査熱量図である。 クロピドグレル硫酸水素塩と比較した、本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩の水分含量(%)の経時変化である。 クロピドグレル硫酸水素塩と比較した、本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩のクロピドグレル含量(%)の経時変化である。 クロピドグレル硫酸水素塩と比較した、本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩の加水分解物含量(%)の経時変化である。 クロピドグレル硫酸水素塩と比較した、本発明によるクロピドグレルナフタレンスルホン酸塩の左旋性異性体含量(%)の経時変化である。

Claims (13)

  1. 下記化学式1の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物:
    Figure 2007532530
    式中、Xはナフタレンモノスルホン酸基(n=1の場合)又はナフタレンジスルホン酸基(n=2の場合)である。
  2. 下記化学式2で示される、請求項1に記載の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物。
    Figure 2007532530
  3. 粉末X線回折分析の際、6.7、8.2、8.5、12.4、13.0、13.5、16.8、17.2、18.9、19.6、20.2、21.2、22.3、22.9、23.2、23.6、24.7、25.0、25.3、25.8、27.0、27.5、28.0、28.6、32.1、32.5、34.7の2θで10%以上のI/I値を有する主要ピークを示す下記化学式3の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩。
    Figure 2007532530
  4. 下記化学式4の構造を有する、請求項1に記載の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物。
    Figure 2007532530
  5. 粉末X線回折分析の際7.6、9.7、10.7、11.0、12.1、13.6、14.2、15.3、16.6、17.0、18.1、18.5、19.8、21.5、22.2、23.0、23.5、24.3、24.8、25.7、26.4、26.9、27.3、28.4、29.0の2θで10%以上のI/I値を有する主要ピークを示す下記化学式5の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩の一水和物。
    Figure 2007532530
  6. 下記化学式7のクロピドグレル遊離塩基を有機溶媒中で下記化学式8のナフタレンスルホン酸又はその水和物と反応させる段階を含む、化学式6の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物の製造方法:
    Figure 2007532530
    Figure 2007532530
    Figure 2007532530
    式中、Xはナフタレンモノスルホン酸基(n=1の場合)又はナフタレンジスルホン酸基(n=2の場合)である。
  7. 前記有機溶媒が酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、メタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン及びこれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ナフタレンスルホン酸又はその水和物をクロピドグレル遊離塩基1.0モルに対して1.0〜1.2モル範囲の量で用いる、請求項6に記載の方法。
  9. 薬剤学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤の不在又は存在下で,有効成分として請求項1に記載の結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物を含む、血小板関連血管疾患の予防及び治療用医薬組成物。
  10. 経口投与用の、請求項9に記載の医薬組成物。
  11. 結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物が組成物の総重量を基準として0.1〜95重量%範囲の量で存在する、請求項9に記載の医薬組成物。
  12. 結晶性クロピドグレルナフタレンスルホン酸塩又はその水和物が組成物の総重量を基準として1〜70重量%範囲の量で存在する、請求項9に記載の医薬組成物。
  13. 血小板関連血管疾患が脳卒中、脳動脈硬化症、心筋梗塞、狭心症、不整脈、末梢動脈閉塞症又はバージャー病(Burger’s disease)である、請求項9に記載の医薬組成物。
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