JP2007530578A - エリスロポエチンのための組合せ投薬養生方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、エリスロポエチン(EPO)の組合せ投薬養生方法を提供する。さらに具体的には、本投薬方法は、網状赤血球の生産を刺激できるEPOへの第一の暴露次いで網状赤血球のネオサイトへそして最終的には赤血球への成熟を支持できるEPOへの第二の暴露を含んでなる少なくとも一回の第一の投薬区分の投薬を含む。有利には、投薬区分は、いずれかの所望の全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度をもたらすかまたは維持するために、いかなる回数でもそしていかなる所望の時間スキームで繰返または反復してもよい。組合せ投薬養生方法を利用する処置の方法、ならびにキットも提供される。

Description

本発明は、赤血球の生産および維持の向上、そしてそれにより典型的にはヘモグロビン濃度を増加するために有効なエリスロポエチンの組合せ投薬養生方法(combination dosing regimen)を提供する。有利には、組合せ投薬養生方法は、ヘモグロビン濃度の増加を維持するかまたは所望のレベルにヘモグロビン濃度を制御するために繰返または反復もできる。従って、該投薬養生方法は、EPOの従来の投薬スキームに比べて、各種患者の特定の要求に合致するように適合できる。それ自体として、本発明は、組合せ投薬養生方法および方法を実行するためのキットとして処置の方法を開示して提供する。
発明の背景
身体の組織および器官の酸素供給は、複雑なプロセスでありそして種々の機能、例えば酸素取り込み、酸素含有動脈血を介する組織への酸素供給、静脈血の酸素含有量などの数種の機能の効果的な挙動に依存する。各種の原因、例えば異常肺機能、細動脈閉塞もしくは血管収縮、またはヘモグロビン濃度低下のいずれかに起因して起こるようなそれらの機能の非効率的な挙動は、不完全な組織酸素供給、または低酸素症を引き起こすことがある。
関係する数多くのそして複雑な機能のために、組織酸素供給は最善でも間接的に評価できるだけである。しかし、長時間の組織低酸素症は、時には無酸素症とも呼ばれ、不可逆的な組織損傷をもたらすことがあるので、組織低酸素症の処置は、いずれの患者でもその治療の際に最も重要である。組織低酸素症に対して各種の処置が開発され、そして一般的には、組織低酸素症の最適処置は、少なくとも一部分はその原因に起因し、組織低酸素症の多くの患者は全赤血球数の増加、そして典型的には同時にそれに関連するヘモグロビンも増加することからいくらかの利益を導き出している。
しかし、望ましい全赤血球数の刺激、生産および維持は、同様に複雑な作業である。すなわち、血液系内を循環する細胞の各タイプは、非常に原始的な造血幹細胞のプールから導かれそして多数の分化した経路のいずれかを介して発育する。従って、典型的には限られた数の細胞がどの時点でもいずれかの与えられた経路に入っていく。一つの経路に入っていくと、それらの最終分化の運命づけられた前駆細胞の特定の細胞への成熟および生存は保証されず、そしてさらに成熟が達成されても、成熟細胞は典型的には限られた寿命でしかない。より高い割合の幹細胞が最終分化の運命づけられた前駆細胞とさせる、例えば成熟赤血球に導く赤芽球経路とさせることができても、一定数のそれらの最終分化の運命づけられた前駆細胞、すなわち網状赤血球のみが、初期赤血球段階、すなわちネオサイト(neocyte)に到達するらしい。同様に、生産されたいずれかのかかるネイサイトの一定数のみが、実際に生き残って成熟赤血球となるらしい。
EPOの常用の投薬スキームは、増加した赤血球数を刺激および維持するのが困難な例である。すなわち、かかる投薬スキームは血流内で循環する網状赤血球の濃度を増加するために有効であるが、それらは典型的には、全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の持続された増加をもたらさないか、または全く増加させない。この結果は、EPOの薬理学の現在の理解に照らして;EPOはアポトーシスを防止しそして網状赤血球への前駆細胞の生育を維持するために最終分化の運命づけられた前駆細胞上の受容体に結合するものと考慮すると驚くべきことではない。
例えば、EPOの一つの常用の投薬スキーム、例えばEPOの単回皮下注入は、従来の
知見に基づいて予期されるように循環血液内の網状赤血球の濃度を実際に増加させる。しかし、この投薬スキームで処置された患者からのデータは、全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の増加が、僅少、一時的またはその両者であることを示す。EPOの同じ投薬量の毎週皮下注入の第二の従来の投薬スキームは、全赤血球数を増加しそして上昇したヘモグロビン濃度をもたらすことができる;しかし、かかる過酷な投薬方法は、患者の応諾を思い止まらせそして/またはコスト的に妨げられるので次善的であろう。さらに、かかる投薬方法は、個別の患者の特定の病因または所望の処置結果に従う処置を適合させることに対していかなる適応性ももたらさない。
従って、網赤血球の生産の増加を起こしそして同時にネオサイトに成熟する網状赤血球の数を増加し、そしてさらに成熟赤血球となるために生存するそれらネオサイトの数を増加させるEPOを用いる投薬方法および/または治療の方法の提供が望ましい。かかる投薬養生方法は、いずれかの所望または所要の期間内でのかかる増加を、毎週の等量の投薬よりもさらに厳密さが低く、より柔軟な投薬スケジュールを用いて維持できれば、さらに有利であろう。
要旨
本発明は、かかる高い効能を提供し同時に従来のEPO投薬スキームよりもさらに投薬に柔軟性をもたらすEPOの組合せ投薬養生方法を提供する。さらに具体的には、本投薬養生方法は、成熟赤血球の生産および維持の向上、従ってヘモグロビン濃度の増加に有効であることができる。有利には、本組合せ投薬養生方法は、かかる増加を維持し、または実際に所望の処置結果をもたらすために繰返または反復もでき、その結果、本投薬養生方法は、EPOの従来の投薬スキームと比較して患者のより広範な各種の特定の要求に合致するように適合できる。
第一の局面では、本発明はEPOの投薬養生方法を提供する。該投薬養生方法は、エリスロポエチンの組合せ投薬養生方法であって、第一の投薬区分が網状赤血球の生産を少なくとも僅かでも増加するために有効なEPOへの第一の暴露、次いで網状赤血球が赤血球に成熟するようにそれらを維持するために少なくとも僅かでも有効なEPOへの第二の暴露を含んでなる、少なくとも一回の第一の投薬区分を投与することを含んでなる。望ましくは、第二の暴露の投与は第一の暴露の後約3日から、しかし約10日以内に開始される。従って各投薬区分は全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の増加の効果を有する。それに加えて、投薬区分は全赤血球数またはヘモグロビン濃度を維持または調整するために、希望または要求に応じて如何なる回数でも反復または繰返できる。さらに、第一のおよび第二の暴露は、いかなる投薬形態およびいかなる投薬量を含んでいてもよく、そして同一でも異なっていてもよい。
従来の投薬スキームとは異なり、本発明の投薬スキームは全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の著しい初期上昇をもたらすことのみならず、いずれかの所望のレベルでそれらを維持するためにも使用できる。有利には、本薬養生方法は、これまでEPO投薬に欠けていた柔軟性も提供すると同時に同様の効果がありそしていずれの与えられた患者でもその特定の要求に合致するように実際に適合できる。従って本投薬方法は、全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の増加および維持を必要または希望するいずれの患者の処置においても適用される。
次いで第二の局面では、本発明は成熟赤血球の生産および維持の向上、そしてその結果典型的にはヘモグロビン濃度の増加方法を提供する。さらに具体的には、該方法は、網状赤血球の生産を少なくとも僅かでも増加するために有効なEPOへの第一の暴露、次いで赤血球へ成熟する網状赤血球の能力の少なくともいくらかの増加を示すことに有効なEP
Oへの第二の暴露を含んでなる少なくとも一回の第一の投薬区分の投与を含んでなる。EPOへの第二の暴露の投薬は、ネオサイトが赤血球へ成熟すると予想される時点で第一の暴露を介して形成されたいずれのネオサイトへの正しいEPO暴露のために、第一の暴露の後約3日からしかし約10日以内に開始されることが望ましい。一定の態様では、例えば複数回の低い毎日の投薬、EPO移植片または貼付剤、または長時間間作用性EPOを用いて、EPOへの継続的な暴露を用いて新規に発生するネイサイトをもたらすことが望ましいであろう。
従って、投薬区分は、患者の特定の要求、例えば、赤血球数の本質的な維持、増加または減少のための時間を定められた間隔により決定されるような、いずれかの所望の結果をもたらすためのいずれかの望ましい間隔で反復されると有利であろう。赤血球数および/またはヘモグロビン濃度のかかる管理は、いずれかの原因、例えば貧血症または慢性貧血症から起きる組織低酸素症を罹患する患者、化学療法を受けている患者、および外傷性損傷を受けた患者を含みそれらに限定はされない各種の患者に有利であろう。本発明の方法は、それらのいずれの処置に使用してもよい。
本投薬養生方法および方法を実行する要素、すなわちEPOの投薬形態は、市場で容易に入手できる。しかし、本投薬方法および方法の便利性、適応性、利用可能性および使用性を増すために、本発明の方式および方法を実施するために必要な要素は、キットの形態で互いに連携して提供されてもよく、そしてかかるキットは、本発明の範囲内にあると考える。
本発明のキットは、望ましくは、網状赤血球の生産の少なくとも僅かでも増加に有効なEPOへの暴露を提供できるEPOの第一の投薬単位を含んでなる。EPOの第二の投薬単位は、第一のとは異なるEPOの投薬量または形態を含んでなりそして網状赤血球が赤血球に成熟する際にそれらを維持するために少なくとも僅かでも有効なEPOへの暴露を提供できる。該キットは、第二の暴露の投与が、第一の暴露の後約3日からしかし約10日以内に開始されるべきであるということを指示する説明書をさらに含んでもよい。一定の態様では、該説明書は、投薬区分が、先行の区分の投薬の後、例えば少なくとも約2週間、または少なくとも約4週間、またさらには少なくとも約8週間で反復されてもよいことをさらに指示してもよい。キットの一定の態様における説明書は、特定の患者、例えば化学療法を受けている患者に対して適合させてもよく、説明書は、投薬区分が望ましくは化学療法処置と協調して反復されてもよいことを指示してもよい。
<詳細な記述>
以下に記載する本発明の態様は、網羅的であるともまたは下記の詳細な説明中に開示される特定の態様に本発明を限定することを意図するものでない。さらに適切には、該態様は、当該技術分野の熟練者が本発明の原理および実施を理解できるために記載される。
本発明は、網状赤血球の生産を刺激できるだけでなく、ネオサイトの本質的部分が赤血球に成熟するように本方式から発生するネオサイトを意外にも持続できるEPOの組合せ投薬養生方法を提供する。それ自体で、本投薬方法は、EPOの単回の従来の投薬量の投与を介して達成されるよりも大きい全赤血球数およびヘモグロビン濃度の初期増加をもたらすことができる。さらに、本組合せ投薬養生方法は、従来の一週間に一回投薬するより厳密な投薬スケジュールを介しなくても、実際に、投薬区分のより長い間隔で意外にもこの初期増加を本質的に維持できるように繰返しまたは反復できる。実際に、新規に発見された本明細書中に記載のEPOの薬理学的機能性は、広く各種の様式で利益があり、それによりいずれの患者の要求または希望にも合致するように本投薬複合法に従う処置を適合させて健康管理者に大幅な適応性を提供する。
さらに具体的には、本出願人は、EPOが、ネオサイトが赤血球へ成熟する際にその維持を少なくともいくらかでも支援するように見えることをここで意外にも発見した。EPOの薬理学的活性の従来の理解によっては支持はされないけれども、それでも本出願人はこの新規に発見した活性を支持する反論できないデータを有し、その一部は本出願の図6〜22中に示されている。実際に、網状赤血球またはネオサイト上になんらかのEPO受容体があるとは現在理解されていないので、従来の薬理学的理解は、この新規に発見された活性に対する基礎は提供せず、それは驚異的で意外とする。この新規に発見した活性を利用することは、EPOの治療的使用に多数の新規の手段を提供しそして網状赤血球およびネオサイトの生存および成熟赤血球へのその成熟の向上のためのEPOへの網状赤血球およびネオサイトの一時的または連続的暴露に依存するいずれのかかる使用も、本発明の範囲内と考える。
この新発見に従う投薬を介して、すなわち網状赤血球およびネオサイトの維持および成熟を支持して提供できる一つの例示的な利益は、それにより提供できる全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の増加が、EPOの従来の投薬スキームよりも著しい適応性そして厳密でない投薬スキームを介して維持、あるいは管理できることである。従来の薬理学に依存する従来の投薬スキームは、EPOが赤血球周期への前駆体の寄与を刺激するように作用すると示唆する。新規に発見されたEPOの活性は、成熟赤血球が典型的には約120日間生存するという知識を利用して、EPOの全く過酷ではない投薬を可能とし、一方、全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度に同様、またはさらに高い増加をもたらす。
従って、本発明は、少なくとも一回の投薬区分の投与を介して、網状赤血球およびネオサイトとなる前駆体の寄与(dedication)を刺激し、次いでそれらが成熟赤血球に生育するようにそれらの維持および成熟を支援するEPOの組合せ投薬養生方法を提供する。「投薬養生方法」の用語とは、いかに測定可能な増加が少ないとしても、暴露が網状赤血球の生産の測定可能な増加を刺激することに有効であるEPOへの初期暴露、次いで網状赤血球およびネオサイトを維持するためおよび成熟赤血球へのそれらの成熟を支援するために有効な第二の暴露を含む投薬スケジュールを指す。血流内に導入されると、網状赤血球は約2日間でネオサイトに成熟すると予想され、そしてネオサイトは網状赤血球の血流内導入から少なくとも約10〜15日で始まる成熟プロセスを開始すると信じられ、第二の暴露は第一の暴露の終了の約3〜約10日で望ましくそして最も有利に開始される。さらに、本来のEPOまたは外因的に送入されたEPOであっても、EPOへの暴露は、成熟期間内のネオサイトの生存を維持するために要求されると考えられているので、第二の暴露は、第一の暴露の終了の後、約10日以内に望ましくそして最も有利に開始され、そして長時間作用性EPOの反復投薬または投薬により、またはその他のEPOへの連続暴露、すなわち例えば貼付剤、または移植片のいずれかを介し、少なくとも約7日間そして少なくとも約15日間まで、さらに有利に維持される。
本明細書中で使用される場合に、「暴露」の用語は、単回投薬、反復個別投薬、または例えば長時間作用性EPO適用の単回投薬、例えばEPOを含んでなる経皮貼付剤の適用、またはEPO移植片の埋め込みの後に、比較的連続的に提供されてもよい投薬を指すと意図する。すなわち、投薬量の投薬の特定の様式、そして実際にはその量は、本投薬区分または方式の実施のために重要ではない。要求されることは、第一の暴露が、網状赤血球の生産を刺激するために有効ないずれかの量およびいずれかの様式で投薬され、次いで赤血球に成熟する網状赤血球およびネオサイトの維持および成熟を向上するために有効ないずれかの量およびいずれかの方式での第二の暴露の投薬である。さらに、投薬のいずれの様式も双方の暴露に利用してもよく、それには現在公知のものおよび将来開発されるものも含まれる。さらに、「暴露」の用語は、患者が内因性EPOのそれら自体の本来のレベルを有する暴露とは区別される患者へのEPOの投薬量の投薬を指す。
当該技術分野の通常の熟練者は、いずれの場合にも暴露に適当な量および様式を容易に決定できるであろう。それに加えて、追加のガイダンスを提供する目的のみでそして不必要にそれにとらわれることなく、一般的な治療ガイダンスは、患者が少なくとも約9g/dL以上のヘモグロビン濃度を有することが望まれ、そしてかかるヘモグロビンレベルをもたらすことができるEPOの投薬が適当でありそして当該技術分野の通常の熟練者により直ちにそして容易に決定されるであろう。当該技術分野では一般的に、現在の臨床薬剤基準より高いヘモグロビンの高いレベルは患者に血管閉塞事象の危険増大を伴ういくつかの場合に関連するであろうと理解されている。従って、当該技術分野の熟練者は、ヘモグロビンレベルはいかなるEPO処置方式でも規則的に監視されなければならないことを認めるであろう。
このように、いずれの与えられた投薬区分のいずれの特定の暴露でも投薬されるEPOの量は、患者の安全性の考慮によってのみ制限されそしてEPOの投薬により本質的に毒性作用が現れない限り、いずれの量のEPOでも、暴露、投薬区分、または組合せ投薬養生方法あたりに投薬されてもよい。しかし、投薬区分の第一の暴露の投薬の際に網状赤血球の刺激が投薬量依存性であるけれども、約2400IU/kgより高い投薬量で投薬量飽和に達するであろうと信じられている。従って、有害ではないが、第一の暴露がこの量を越えて投薬される場合には、それ以上の利益は予見されない。従って経済的目的のみで、投薬区分中のEPOの第一の暴露は、約150IU/kgから約2400IU/kgEPOまで、または好ましくは、約600IU/kgから約1200IU/kgEPOまで提供されてもよい。上記のように、暴露はいずれかの公知、または新規開発された投薬フォーマットで提供されることができる。それに加えて第一の暴露の所望の量が網状赤血球の最大量の刺激であるのでそしてかかる刺激が投薬量依存性であるので、EPOの第一の暴露は、望ましくは本質的に瞬間的な暴露、例えば皮下、筋肉内、または腹腔内のいずれかでの注入を提供できるフォーマットで提供されてもよい。
同様に、そして投薬区分中で投薬されるEPOの第二の暴露が多いほど、血液内のEPOレベルの上昇の期間がより長くなりそして赤血球へのネオサイトの生存および成熟速度への影響はより大きくなると信じられているけれども、投薬飽和は、約2400IU/kg EPOより多くを与える暴露で起きると予想される。従って、投薬区分の第二の暴露としての投薬のためのEPOの適当な量は、約600IU/kgから約2400IU/kgEPOまで、または好ましくは、約900IU/kgから約1500IU/kgEPOまでであることができる。
上記のように、出願人は、成熟赤血球への網状赤血球および/またはネオサイトの成熟と一致させて投薬の時間を定めたEPOのこの第二の暴露が、同様の作用を支援できることをここで意外にも発見した。出願人の研究は、この段階での暴露の長さが、網状赤血球/ネオサイトが暴露される投薬自体の全体的な量と同様またはそれより重要であろうことをさらに示唆している。それ自体で、第二の暴露は、例えば約100IU/kg/日以下、または約50IU/kg/日以下、またはさらに約25IU/kg/日以下のような複数の低レベル暴露として有利にそして望ましく提供されてもよく、例えば皮下注入、経皮貼付剤、移植片、長時間作用性EPOなどにより提供されてもよい。多数の長時間作用性EPOが公知でありそして市場で入手可能でありそしてそのいずれを使用してもよい。
本組合せ投薬養生方法に従って投薬される各投薬区分は、EPOの従来の薬理学的理解に基づいて予想されるように、第一の暴露を介して網状赤血球濃度の投薬量依存性増加をもたらすことができる。各投薬区分は、成熟赤血球への網状赤血球およびネオサイトの本質的割合の維持および成熟でも意外にも援助し、これは従来の知識に基づいてでは期待も予測もされず、また従来の投薬量、例えばEPOの単回皮下投薬の後に見られもしなかっ
た結果である。
それ自体でおよびその利益であるけれども、ネオサイトのこの促進された成熟速度は、さらに追加の利益を与えるためにさらに開発できる。すなわち、ネオサイトの促進された成熟が、成熟した赤血球の増加した数を生成できるので、成熟赤血球を維持するためのEPO投薬にさらに適応性がある。これは、網状赤血球を連続的に刺激するためにEPOの大量の毎週投薬量を使用することに重点を置く現在の方式とは対照的である。同様に、全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の増加または減少が望まれるかまたは要求される場合に、投薬区分または複数の区分の投薬はそれに従って変化してもよい。このように、本発明の組合せ投薬養生方法は、患者の特定の要求または希望に適合できる。
従って、有利には、投薬区分は所望の結果を達成するために適当な時間間隔の後、または少なくとも2週間後、または約4週間後に反復してもよく、そして実際に約8週間後の投薬区分の反復が、ある場合には、直前の投薬区分でもたらされた全赤血球数および/またはヘモグロビンの増加を維持するために十分であろう。同様に、投薬区分は、いずれかの所望の処置期間にわたることができる組合せ投薬養生方法をもたらすために望ましいかまたは必要な回数を反復できそして反復の数はいずれの様式でも制限されない。
本明細書中で使用される場合に、「エリスロポエチン」または「EPO」は、組換えヒトエリスロポエチン(r−HuEPO)の生物学的活性を有するポリペプチドおよびタンパク質を含むものとし、すなわちそれらはEPO受容体に結合しそして最終的にヘモグロビン生産の増加を刺激する。本明細書中で使用される場合の用語EPOは、エリスロポエチン類似体、エリスロポエチンアイソフォーム、エリスロポエチン擬似体、エリスロポエチンフラグメント、ハイブリッドエリスロポエチンタンパク質、融合タンパク質、上記のオリゴマーおよび多量体、上記の相同体、上記のグリコシル化パターン変種を指し、PEG化EPO、上記の突然変異タンパク質、およびさらにそれらの合成または製造の方法とは無関係に組換え(cDNAまたはゲノムDNAのいずれかから生産されたもの)、合成、トランスジェニック、および遺伝子活性化方法を含みそれらに限定はされず、そしてさらに上記の小さい変性を含むEPO分子を含む。例えばペプチド擬似体を設計および合成する方法は当該技術分野の通常の熟練者には周知であり、そして例えば米国特許第4,833,092号、第4,859,765号、第4,853,871号および第4,863,857号の各明細書中に記載されている。
特に好ましいEPO分子は、哺乳動物内で赤血球生成を刺激できるものである。エリスロポエチンの特定の例には、エポエチン・アルファ(Epoetin alfa(EPREX(R)、ERYPO(R)、PROCRIT(R)))、ならびに赤血球生成刺激性タンパク質(NESPTM、ARANESPTM、darbepoetin alfa)、および組換えヒトエリスロポエチンの高度グリコシル化類似体(Epoetin)、例えば欧州特許出願EP第640619号明細書に記載のもの、ならびにCERATM、ヒトエリスロポエチン類似体(例えば国際特許出願WO99/66054号明細書に記載のヒト血清アルブミン融合タンパク質)、国際特許出願WO99/38890号明細書に記載のエリスロポエチン変異体、米国特許第5,688,679号明細書中に記載のヒトエリスロポエチン遺伝子のApa I制限フラグメントから作製できるエリスロポエチン・オメガ、国際特許出願WO99/11781号明細書および欧州特許第1064951号明細書中に記載の改変グリコシル化ヒトエリスロポエチン、および国際特許出願WO98/05363号明細書、国際特許出願WO01/76640号明細書、または米国特許第5,643,575号明細書中に記載のPEG共役エリスロポエチン類似体が含まれる。内因性ヒトエリスロポエチンの発現のために変性された細胞株の特定の例は、国際特許出願WO99/05268号明細書および国際特許出願WO94/12650号明細書中に記載されている。EPOの好ましい形態は、精製された組換えヒトEPO(r−HuEP
O)であり、現在EPREX(R)、ERYPO(R)、PROCRIT(R)またはARANESPTMの商標で製剤および流通されている。
EPOの長時間作用性形態も意図され、そして実際に、投薬区分中の第二の暴露としての投薬のために本発明の一部の態様内で好まれている。本明細書中で使用される場合に、「長時間作用性EPO」は、徐放性組成物および長い循環半減期を有するEPOの製剤を含み、それらは典型的には、免疫原性を低下または消失率を改変する変性を介して達成される。ポリマーマイクロスフィア内のカプセル化EPOも含まれる。「長時間作用性EPO」の例には、それらに限定はされないが、PCT公開WO2002049673号明細書(Burg et al.)中に開示のポリエチレングリコール(PEG)とのエリスロポエチンの接合体、PCT公開WO02/32957号明細書(Nakamura et al.)中に開示のPEG変性EPO、PCT公開WO94/28024号明細書(Chyi et al.)中に開示のエリスロポエチン活性を有しそして非抗原性ポリマーに共有結合した少なくとも一個の酸化炭水化物部分を有する糖タンパク質の接合体,およびその他のSCM−PEG、SPA−PEGおよびSBA−PEGを使用して調製されたその他のPEG−EPO分子が含まれる。
好ましいポリエチレングリコール部分は、メトキシポリエチレングリコール(mPEG)部分である。該部分は、好ましくはメトキシポリエチレングリコール種のスクシンイミジルエステル誘導体を用いて付加される。一つの例では、メトキシポリエチレングリコール種の好ましいスクシンイミジルエステル誘導体は下記を含む:次式
Figure 2007530578
のカルボキシメチル化ポリエチレングリコールのスクシンイミジルエステル(SCM−PEG)、下記式
(R−(OCHCH−O−CHCH−CO−OSu)
(式中、RはC1−8アルキルでありそしてnが整数である)
のポリ(エチレングリコール)プロピオン酸のスクシンイミジル誘導体(SPA−PEG)、および下記式
(式中、RはC1−8アルキルでありそしてnが整数である)
のポリ(エチレングリコール)ブタン酸のスクシンイミジル誘導体(SBA−PEG)。
SCM−PEG、SPA−PEG、およびSBA−PEGを製造する方法は、当該技術分野では周知である。例えばハリスら(Harris et al.)への米国特許第5672662号明細書は、単一のプロピオン酸またはブタン酸部分を有しそして他のエステル結合を有していないPEG酸および関連ポリマーの活性エステルを記載している。SCM−PEGの調製は、例えばヴェロネーゼら(Veronese et al.(1989),Journal of Controlled Release,110:145−54)中に記載されている。
「SPA−PEG」の用語の使用は、mPEG−SPA(メトキシ−PEG−スクシンイミジル プロピオナート)を含みそして「SBA−PEG」の用語の使用は、mPEG−SBA(メトキシ−PEG−スクシンイミジル ブタノアート)を含む。活性化ポリマー、例えばSBA−PEGおよびSPA−PEGは、双方ともに市場で入手可能でありそして例えばNektar,Inc.,Huntsville,Alabama、U.S.A.から入手できるであろう。
「SCM−PEG」(R−(OCHCH−O−CH−CO−OSu(RはC1−8アルキルでありそしてnは整数である))の用語の使用は、カルボキシメチル化PEGのメトキシ−PEG−スクシンイミジルエステル(mPEG−SCM)を含む。グリーンウォードら(Greenwald et al.)によると、「タンパク質とのSCM−PEG反応は、安定なアミドを形成するが、しかし一分間以内にpH8でt1/2加水分解が報告されており(Nekter,Huntsville,AL,Jan,1996カタログ46ページ)、従って水溶液中でのタンパク質変性のための有用性が低くなる...」(Bioconjugate Chem.7(6),638−641,1996)。
現在、SCM−PEGは、例えばDelmar Chemicals,Inc.,Quebec,Canadaにより受注合成されている。
SCM−PEG、SPA−PEGおよびSBA−PEGは、リシンの一級アミノ基およびN−末端アミノ基と主として反応する。EPOとの反応は、以下にSCM−PEG5K、SPA−PEG5KおよびSBA−PEG5Kに対してそれぞれ示されており、ここでOSuはn−ヒドロキシスクシンイミドを表し、そしてmは1〜4であり、nは整数である。
Figure 2007530578
本発明の組合せ投薬養生方法は、全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の最初の上昇が望まれるいかなる患者へも投薬できる。患者は、全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の維持または管理が希望または要求される場合には、組合せ投薬養生方法から利益を受けるであろう。すなわち、本組合せ投薬養生方法は、全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度に強い影響が予想される事象の前に、患者内の全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度を増加、または維持もしくはさもなければ管理を予防的に提供するために投薬されてもよい。投薬方法から利益を受ける患者は特に限定はされずそしてヒトおよび動物患者を含み、そして好ましくは哺乳動物患者である。
以上に詳しく考察したように、本明細書中に記載の組合せ投薬養生方法は、意外でありそして予想できなかったことには、網状赤血球の生産を刺激できるのみならず、それらの網状赤血球のかなりの部分がネオサイトおよび最終的には成熟赤血球に生育する間にそれ
らを維持もできる。さらに、この効果は、従来のEPO投薬が示唆するよりも長い時間間隔で投薬区分を繰返して維持できる。従って、本投薬方法は、かかる処置を必要とするいずれの患者にでも、または全赤血球数の低下が予想されるいずれの患者にでも投薬に適する。全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の増加が要求または希望される患者の処置、ならびに全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の望ましくない低下の経験から患者を防ぐための方法も、このようにして提供される。
最適より低い赤血球数および/またはヘモグロビン濃度を有する対照者に導くであろう多数の状況または機会があり、そしてそれらいずれも本方法により適切の処置、または本質的に防止されるであろう。一般的には、一時的または慢性組織低酸素症をもたらすいずれの条件または機会も本方法により適切に処置され、そしてこれらの例には、身体運動、高所への旅行、血液の損失、不適切なダイエット、病気、または化学療法剤のような一部の他の治療薬剤の投薬などが含まれる。本発明の方法は全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度を増加および維持するために有効なので、急性および/または慢性低酸素症に苦しむ患者、例えば大量の血液の損失をもたらす外傷性損傷を受けた患者、化学療法を受けている患者などに適用すると、特に利益があることが証明されると期待される。
EPOおよびそれを投薬する方法は、すでに商業的に利用できるが、本投薬方法での投薬、または本方法の実施の便利さは、キットの形でそれを行うように要求される要素の提供を介してさらに高くなり、そしてかかるキットは本発明の範囲内にあると考える。望ましくは、投薬区分を投薬または本方法を実施するためのキットは、網状赤血球の生産を少なくとも僅かでも増加するために有効なEPOへの暴露を提供できるEPOへの第一の投薬単位を含んでなるEPOの少なくとも一回の第一の投薬区分を含む。上記のように、第一の暴露は、いずれかの投薬フォーマットでのいずれかの投薬量を含んでなることができるが、しかし投薬の迅速作用性のボーラスモード、例えば皮下投薬のために適する注射器で提供されると最適な結果をもたらすであろう。第一のとは異なるEPOの投薬量および/または形態を含んでなりそして網状赤血球が赤血球に成熟する際に網状赤血球を少なくとも僅かでも維持するようにEPOへの暴露を提供できるEPOの第二の投薬単位も有利に提供されるであろう。第一の暴露と同様に、第二の暴露はいずれかの所望の投薬フォーマットの投薬量を含んでなってもよい。しかし、そして上記にも考察したように、第二の暴露がEPOでのいずれの比較的維持された暴露を提供するフォーマット、例えば毎日の低レベル皮下投薬に適合する複数の注射器、毎日の投薬のための複数の経口投薬形態、いずれかの毎日投薬フォーマットの長時間作用性EPO、経皮貼付剤などで提供されると、最適な結果がもたらされるであろう。指図には、第二の暴露が第一の暴露の後に約3日、しかし約10日以内に開始されると、二つの投薬区分の投薬の結果が最適化できることを望ましいとして指示する、いずれのフォーマットで含まれてもよい。
該キットに関連してどのような数の投薬区分が提供されてもよく、ここで各投薬区分は、個別のキットが希望または要求される処置または予防の日数、週数、または月数にわたって好都合に提供されるように、各暴露に対して同一または異なる投薬または投薬フォーマットを含んでなる。しかし、本組合せ投薬養生方法により提供される適応性を十分に受益するために、最初の投薬方法で処置する前、または投薬後にその結果を解析した後に決定される際に、いずれかの投薬区分を含んでなる複数のキットが、希望または要求される組合せ投薬養生方法を実行するための要素を提供するために複合されるように、キットは、望ましくは単一投薬区分を投薬するために必要な要素を含んでなって提供されてもよい。該キットは、種々の異なる病因を有する患者のためにさらに最適化されてもよい。例えば、キットは、化学療法患者のための特に利益となることを指示して提供されてもよく、その場合に、指図は、その中で提供される投薬区分が反復されるのが望ましく、そして反復は各化学療法セッションの前に開始されるのが望ましいことを指示してもよい。
下記の実施例は本発明を例示するために提示され、そしてそれを限定すると解釈してはならない。本発明は、以下のスキームおよび実施例を参照してさらの良く理解されるが、然し当該技術分野の熟練者は、それらが別添の特許請求範囲にさらに完全に記載されている本発明の例示に過ぎないことを直ちに認めるであろう。
比較例1
40,000IU EPO(EPREX(R)、Ortho Biotech,Toronto,ON)の単回皮下投薬を健康な患者(n=8)に投薬した。血清試料を29日間採取しそしてEPOレベルならびに網状赤血球、ヘモグロビンおよび全赤血球濃度を試験した。図2に示すように、血清EPOレベルは投薬に応じてピークを示し次いで約10日後に内因性レベルに復帰した。さらに、図3に示すように、網状赤血球レベルは投薬の約10日後にピークに達しそして15日目に基線に戻った。最後に図4および5にそれぞれ示すように、EPOの典型的な治療投薬量の単回皮下投薬の後に全赤血球数およびヘモグロビン濃度に持続的な増加はなかった。
イヌの三群(各群中n=3)を本研究に使用した。一つの群は従来のEPO投薬、すなわち単回400IU/kgの皮下投薬量を投薬の第一の日目に受け、第二の群は試験の4〜16日目に毎日のEPOの低レベルの皮下投薬量(25IU/kg)を受け、そして第三の群は、本発明の一つの態様に従う投薬区分、すなわち投薬の第一の日にEPOの単回400IU/kg皮下投薬を含んでなる第一の暴露、次いで試験の4〜16日目にEPOの毎日の25IU/kg皮下投薬を含んでなる第二の暴露を受けた。血清試料を毎日採取しそしてEPO、網状赤血球、およびヘモグロビンレベル、ならびに全赤血球数を試験した。
本実施例の結果を図6〜9に示し、それは、従来の投薬ならびに毎日の低レベル投薬の両者よりも、本発明の本態様に従う投薬区分が、全赤血球数およびヘモグロビン濃度の双方により大きい増加を生成したことを明瞭に示す。投薬区分が少なくとも約14日の後、または少なくとも32日目まででも繰りかえされると、第一の区分の投薬により生成した増加が本質的に維持できると信じられる。
イヌの三群(各群中n=3)を本研究に使用した。一つの群は従来のEPO投薬、すなわち単回400IU/kgの皮下投薬量を投薬を第一の日目に受け、第二の群は試験の4〜16日目に毎日のEPOの低レベル皮下投薬量(50IU/kg)を受け、そして第三の群は、本発明の一つの態様に従う投薬区分、すなわち投薬の第一の日にEPOの単回400IU/kg皮下投薬を含んでなる第一の暴露、次いで試験の4〜16日目にEPOの毎日の50IU/kg皮下投薬を含んでなる第二の暴露を受けた。血清試料を毎日採取しそしてEPO、網状赤血球、およびヘモグロビンレベル、ならびに全赤血球数を試験した。
本実施例の結果を図10〜13に示し、それは、従来の投薬ならびに毎日の低レベル投薬の両者よりも、本発明の本態様に従う投薬区分が、全赤血球数およびヘモグロビン濃度の双方により大きい増加を生成したことを明瞭に示す。投薬区分が少なくとも約14日の後、または少なくとも32日目まででも繰りかえされると、第一の区分の投薬により生成した増加が本質的に維持できると信じられる。
イヌの三群(各群中n=3)を本研究に使用した。一つの群は従来のEPO投薬、すなわち単回800IU/kgの皮下投薬量を投薬を第一の日目に受け、第二の群は試験の4
〜16日目に毎日のEPOの低レベル皮下投薬量(25IU/kg)を受け、そして第三の群は、本発明の一つの態様に従う投薬区分、すなわち投薬の第一の日にEPOの単回800IU/kg皮下投薬を含んでなる第一の暴露、次いで試験の4〜16日目にEPOの毎日の25IU/kg皮下投薬を含んでなる第二の暴露を受けた。血清試料を毎日採取しそしてEPO、網状赤血球、およびヘモグロビンレベル、ならびに全赤血球数を試験した。
本実施例の結果を図14〜17に示し、それは、従来の投薬ならびに毎日の低レベル投薬の両者よりも、本発明の本態様に従う投薬区分が、全赤血球数およびヘモグロビン濃度により大きい増加を生成したことを明瞭に示す。投薬区分が少なくとも約14日の後、または少なくとも32日目まででも繰りかえされると、第一の区分の投薬により生成した増加が本質的に維持できると信じられる。
イヌの三群(各群中n=3)を本研究に使用した。一つの群は従来のEPO投薬、すなわち単回800IU/kgのEPOの皮下投薬量を投薬を第一の日目に受け、第二の群は試験の4〜16日目に毎日のEPOの低レベルの皮下投薬量(50IU/kg)を受け、そして第三の群は、本発明の一つの態様に従う投薬区分、すなわち投薬の第一の日に単回800IU/kg皮下投薬を含んでなる第一の暴露、次いで試験の4〜16日目にEPOの毎日の50IU/kg皮下投薬を含んでなる第二の暴露を受けた。血清試料を毎日採取しそしてEPO、網状赤血球、およびヘモグロビンレベル、ならびに全赤血球数を試験した。
本実施例の結果を図18〜21に示し、それは、従来の投薬ならびに毎日の低レベル投薬の両者よりも、本発明の本態様に従う投薬区分が、全赤血球数およびヘモグロビン濃度により大きい増加を生成したことを明瞭に示す。投薬区分が少なくとも約14日の後、または少なくとも32日目まででも繰りかえされると、第一の区分の投薬により生成した増加が本質的に維持されると信じられる。
イヌの三群(各群中n=3)の処理群のすべてが従来のEPO投薬(600IU/kg/週)を4週間受けた。次いで群Aは、対照群として投薬を停止し、一方群Bは1800IU/kgを5週目そして再度8週目に受け、そして群Cは、5週目にEPOの600IU/kgの第一の暴露そして6週目に1200IU/kgEPOの第二の暴露の第一の区分、次いで8週目および9週目にこの群内で投薬区分を反復、すなわち8週目にEPOの600IU/kgの第一の暴露そして9週目に1200IU/kgの投薬を含んでなる本発明に従う組合せ投薬養生方法を受けた。すべての群でヘモグロビンを毎週測定した。
本実施例の結果を図22に示した。これから分かるように、群A中のEPOレベルは4週間の等量の従来の投薬の後で内因性レベルに当然ながら低下した。対照的に、本発明の組合せ投薬養生方法の一つの態様に従って投薬された群Cではヘモグロビンは上昇した状態を維持し、それは投薬区分の間のみでなく最後の投薬区分の第二の暴露の投薬の少なくとも約4週間後でも維持された。さらに図22は、群Bが群Cと同じ全投薬量を受け、群Bは群Aより高いヘモグロビンレベルを維持したけれども、群Bは群Cのようなヘモグロビンの高い上昇を維持しないことと示し、本発明の組合せ投薬養生方法が異なる投薬方法を介した同じ全投薬量の投薬よりもさらに良いヘモグロビン反応をもたらすことを示している。
以上の明細は、例示を目的とする実施例と共に本発明の原理を教示するけれども、本発明の実施は、すべての通常の変更、適合および/または修正を別記の特許請求範囲および
それらの等価事項の範囲内に入るとして包含することが理解されるであろう。
添付の素面は、本発明のいくつかの局面を例示する。図面の簡単な説明は以下である。
EPOの従来理解されている薬理学、すなわち健康な個体へのEPOの単回皮下投薬量の投与が、投与されたEPOの投薬量の大きさに直接に関係できる網状赤血球の平均増加率を生じる(網状赤血球%の濃度−時間曲線下の面積として)ことのグラフである。 EPOの従来の投薬、例えば40,000IU EPOの単回皮下投薬の後の健康な個体内での平均血清EPOレベルのグラフであり、投薬によるピークがその後約10日以内で内因性レベルへ復帰したことを示している。 図2に描いたのと同一の従来のEPO投薬量の投与の後、健康な個体内での平均網状赤血球レベルのグラフであり、EPOの単回皮下投薬の約7日後での網状赤血球レベルのピーク、その後約15日以内で投薬前のレベルに復帰したことを示している。 図2に描いたのと同一の従来のEPO投薬量の投与の後、健康な個体内での平均赤血球数のグラフであり、EPOの従来の投薬の際およびその後に赤血球数に著しい増加は見られないことを示している。 図2に描いたのと同一の従来のEPO投薬量の投与の後、健康な個体内での平均ヘモグロビンレベルのグラフであり、このEPOの従来の投薬はヘモグロビンレベルに顕著もしくは持続的な増加をもたらさないことを示している. (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下400IU/kg投薬量の投与、(ii)25IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち400IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の25IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後のEPOの血清EPOレベルを比較したグラフであり、すべての投薬スキームで投薬時にEPOのピークが生成されその後約5日以内に内因性レベルに復帰したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下400IU/kg投薬量の投薬、(ii)25IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち400IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の25IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後のEPOの網状赤血球レベルを比較したグラフであり、すべての投薬スキームで投薬時にEPOの網状赤血球のピークが生成されその後約30日以内に内因性レベルに復帰したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下400IU/kg投薬量の投薬、(ii)25IU/kg/日EPOの低レベルの毎日の注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち400IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の25IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の赤血球レベルの変化の比較したグラフであり、投薬区分の本態様に従う投薬は、EPOを用いる従来の投薬および低レベルの毎日投薬に対して赤血球数に著しい増加を生成したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下400IU/kg投薬量の投薬、(ii)25IU/kg/日EPOの低レベルの毎日の注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち400IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の25IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後のヘモグロビンレベルの変化を比較したグラフであり、投薬区分の本態様に従う投薬が、EPOを用いる従来の投薬および低レベルの毎日投薬に対してヘモグロビンの顕著で持続的な増加を生成したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下400IU/kg投薬量の投薬、(ii)50IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち400IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の50IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の血清EPOレベルを比較したグラフであり、すべての投薬スキームで、投薬の際にEPOのピークを生成しそしてその後は約5〜7日以内で内因性レベルまで復帰したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下400IU/kg投薬量の投薬、(ii)50IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち400IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の50IU/kg/日画EPOへの第二の暴露の後の網状赤血球レベルを比較したグラフであり、すべての投薬スキームで、投薬の際に網状赤血球のピークを生成しそしてその後は約30日以内に内因性レベルまで復帰したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下400IU/kg投薬量の投薬、(ii)50IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち400IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の50IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の赤血球レベルの変化を比較したグラフであり、該投薬スキームの本態様に従う投薬区分が、EPOの従来の投薬および毎日投薬の双方に対して、赤血球数に顕著な増加を生成したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下400IU/kg投薬量の投薬、(ii)50IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち400IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の50IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後のヘモグロビンレベルの変化を比較したグラフであり、EPOを用いた従来の投薬および毎日投薬の双方に対して、投薬区分の本態様に従う投薬が、ヘモグロビンの顕著な増加を生成したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下800IU/kg投薬量の投薬、(ii)25IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち800IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の25IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の血清EPOレベルを比較したグラフであり、全ての投薬スキームで投薬時にEPOのピークが生成しその後は約5〜7日以内に内因性レベルまで復帰した。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下800IU/kg投薬量の投薬、(ii)25IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO投薬、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち800IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の25IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の網状赤血球レベルを比較したグラフであり、すべての投薬スキームで投薬の際に網状赤血球にピークが生成しその後約30日以内に内因性レベルに復帰した。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下800IU/kg投薬量の投薬、(ii)25IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち800IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の25IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の赤血球レベルの変化を比較したグラフであり、投薬スキームの本態様に従う投薬が、EPOの従来の投薬および低レベルの毎日投薬の双方に対して赤血球数に顕著な増加を生成したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下800IU/kg投薬量の投薬、(ii)25IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち800IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の25IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後のヘモグロビンレベルの変化を比較したグラフであり、投薬スキームの本態様に従う投薬が、EPOを用いる従来の投薬および低レベルの毎日投薬の双方に対してヘモグロビンに顕著な増加を生成したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下800IU/kg投薬量の投薬、(ii)50IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち800IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の50IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の血清EPOを比較したグラフであり、全ての投薬スキームが投薬の際にEPOにピークを生成しその後は約5〜7日以内に内因性レベルまで復帰したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下800IU/kg投薬量の投薬、(ii)50IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち800IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の50IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の網状赤血球レベルを比較したグラフであり、すべての投薬スキームで投薬の際に網状赤血球にピークが生成しそしてさらに投薬区分の本態様に従う投薬が約30日目に網状赤血球にピークを生成したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下800IU/kg投薬量の投薬、(ii)50IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち800IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の50IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後の赤血球レベルの変化を比較したグラフであり、投薬区分の本態様に従う投薬が、EPOの従来の投薬および低レベルの毎日投薬の双方に対して赤血球数に顕著な増加を生成したことを示している。 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわちEPOの単回皮下800IU/kg投薬量の投薬、(ii)50IU/kg/日の低レベルの毎日のEPO注入、および(iii)本発明により意図される投薬区分の一つの態様に従う投薬、すなわち800IU/kgEPOへの第一の暴露次いで第一の暴露の4〜16日後の50IU/kg/日EPOへの第二の暴露の後のヘモグロビンレベルの変化を比較したグラフであり、投薬スキームの本態様に従う投薬が、EPOを用いる従来投薬および低レベルの毎日投薬の双方に対してヘモグロビンに顕著な増加を生成したことを示している。そして、 (i)EPOを用いる従来の投薬、すなわち4週間の毎週EPOの皮下600IU/kg投薬量の投薬、(ii)5週目および再度8週目の1800IU/kgEPO、および(iii)本発明の組合せ投薬養生方法の一つの態様に従う投薬、すなわち5週目の600IU/kgEPOへの第一の暴露および6週目の1200IU/kgEPOへの第二の暴露の投薬区分、8週目(600IU/kgEPO)および9週目(1200IUkg)の投薬区分を反復した後のヘモグロビンレベルの変化を示したグラフであり、従来の投薬をされたものでは第6週にヘモグロビンが減少を開始したが、本組合せ投薬養生方法に従って投薬されたものではヘモグロビンが高い状態に維持されたことを示している。

Claims (40)

  1. 少なくとも一回の第一の投薬区分の投与を含んでなるエリスロポエチンの組合せ投薬養生方法であって、該第一の投薬区分が、網状赤血球の生産を増加するために有効なEPOへの第一の暴露、次いで網状赤血球が赤血球に成熟するように網状赤血球を維持するために有効なEPOへの第二の暴露を含んでなり、ここで第二の暴露の投薬は第一の暴露の後約3日からしかし約10日以内に開始される、上記養生方法。
  2. 投薬区分が、所望の期間にわたって所望の全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度をもたらすように反復される、請求項1の方法。
  3. 第一の暴露が、EPOの皮下、筋肉内、静脈内または腹腔内注入を含んでなる、請求項1の組合せ投薬養生方法。
  4. 第二の暴露が、約100IU/kg未満のEPOの1回もしくはそれ以上の毎日の皮下注入を含んでなる、請求項3の組合せ投薬養生方法。
  5. 第二の暴露が、EPOを含んでなる経皮貼付剤の適用を含んでなる、請求項3の組合せ投薬養生方法。
  6. 第二の暴露が、EPOを含んでなる移植片の埋込を含んでなる、請求項3の組合せ投薬養生方法。
  7. 第二の暴露が、長時間作用性EPOの投与を含んでなる、請求項3の組合せ投薬養生方法。
  8. 第一の暴露が、第二の暴露とは異なるEPOの全投薬量を含んでなる、請求項1の組合せ投薬養生方法。
  9. 全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度が少なくとも二つの投薬区分の間で維持される、請求項2の組合せ投薬養生方法。
  10. 投薬区分が、第二の暴露の投与の少なくとも約8週間後に反復される、請求項9の組合せ投薬養生方法。
  11. 投薬区分が、第二の暴露の投与の少なくとも約4週間後に反復される、請求項10の組合せ投薬養生方法。
  12. 投薬区分が、第二の暴露の投与の少なくとも約2週間後に反復される、請求項11の組合せ投薬養生方法。
  13. 投薬区分が、少なくとも約6回反復される、請求項1の組合せ投薬養生方法。
  14. 投薬区分が、少なくとも約4回反復される、請求項13の組合せ投薬養生方法。
  15. 投薬区分が、少なくとも約2回反復される、請求項14の組合せ投薬養生方法。
  16. 網状赤血球の生産を増加するために有効なEPOへの第一の暴露、次いで網状赤血球が赤血球に成熟するように網状赤血球を維持するために有効なEPOへの第二の暴露を含んでなる少なくとも一回の第一の投薬区分の投与する段階を含んでなり、ここで第二の暴露
    の投薬は第一の暴露の後約3日から、しかし約10日以内に開始される、所望の成熟赤血球数および/またはヘモグロビン濃度の生産および維持の向上方法
  17. 投薬区分が、所望の期間にわたって所望の全赤血球数および/またはヘモグロビン濃度をもたらすように反復されてもよい、請求項16の方法。
  18. 貧血症に罹患した患者を処置するために利用される、請求項16の方法。
  19. 貧血症が慢性貧血症である、請求項18の方法。
  20. 化学療法を受けている患者を処置するために利用される、請求項16の方法。
  21. 外傷性障害を受けた患者を処置するために利用される、請求項16の方法。
  22. 第一の暴露が第二の暴露のEPO投薬量より大きいEPO投薬量を含んでなる、請求項16の方法。
  23. 第一の暴露がEPOの皮下注入を含んでなる、請求項16の方法。
  24. 第二の暴露が、約100IU/kg未満のEPOの少なくとも2回の毎日の皮下注入を含んでなる、請求項16の方法。
  25. 第二の暴露が、EPOを含んでなる経皮貼付剤の適用を含んでなる、請求項16の方法。
  26. 第二の暴露が、EPOを含んでなる移植片の埋込を含んでなる、請求項16の方法。
  27. 第二の暴露が長時間作用性EPOの投薬を含んでなる、請求項16の方法。
  28. 引き続く投薬区分の投与が、先行の投薬区分により生成された全赤血球および/またはヘモグロビン濃度を維持する、請求項17の方法。
  29. 投薬区分が、第二の暴露の投与の少なくとも約8週間後に投与される、請求項28の方法。
  30. 投薬区分が、第二の暴露の投与の少なくとも約4週間後に投与される、請求項29の方法。
  31. 投薬区分が、第二の暴露の投与の少なくとも約2週間後に投与される、請求項30の方法。
  32. 投薬区分が少なくとも約6回投与される、請求項16の方法。
  33. 投薬区分が少なくとも約4回投与される、請求項32の方法。
  34. 投薬区分が少なくとも約2回投与される、請求項33の方法。
  35. 網状赤血球の生産を増加するために有効なEPOへの暴露を提供できるEPOの第一の投薬単位を含む少なくとも第一のEPOの投薬区分と、第一の投薬区分より低い濃度のそして網状赤血球が赤血球に成熟するように網状赤血球を維持するために有効なEPOへの
    暴露を提供できるEPO投薬を含んでなるEPOの第二の投薬単位を含んでなるキットであって、かつ、第二の暴露の投与が第一の暴露の後の約3日からしかし約10日以内の時点で開始されるべきことを指示する説明書をさらに含んでなる、上記キット。
  36. 説明書が、投薬区分を反復してもよいことをさらに指示する、請求項35のキット。
  37. 説明書が、化学治療を受けている患者に対して、投薬区分が、望ましくは化学治療と協調して反復されてもよいことをさらに指示する、請求項35のキット。
  38. 説明書が、投薬区分が第二の暴露の投与の少なくとも約8週間後に反復されるべきであると指示する、請求項35のキット。
  39. 説明書が、投薬区分が第二の暴露の投与の少なくとも約4週間後に反復されるべきであると指示する、請求項38のキット。
  40. 説明書が、投薬区分が第二の暴露の投与の少なくとも約2週間後に反復されるべきであると指示する、請求項39のキット。
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