JP2007521627A - Pdpフィルタ用フィルム、それを備えるpdpフィルタ及びpdpフィルタを使用して製造されたpdp - Google Patents
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Abstract
スチレン−アクリロニトリル(SAN)共重合体のバインダー樹脂と、近赤外線(NIR)吸収染料、ネオンカット染料、色補正染料、及びこれらの混合物からなる群から選択される染料とを含むPDPフィルタ用フィルムを提供する。PDPフィルタ用フィルムは、バインダー樹脂としてSAN共重合体を含むため、高温及び高温高湿度の条件での透過率の変化が小さく、耐久性に優れ、熱的安定性に優れ、可視領域の透過率が高い。また、フィルムの製造時、一般的な有機溶媒を使用可能であるので、環境汚染の問題が低減するだけでなく、有害な溶媒を除去する工程が不要であるので、フィルム製造工程が単純化できる。
Description
本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)フィルタに関し、さらに詳細には、熱安定性に優れるため、透過率の変化がほとんどないPDPフィルタ用フィルム、それを備えるPDPフィルタ及び前記PDPフィルタを使用して製造されたPDPに関する。
平板パネルディスプレイ装置のうち、大型画面として、プラズマディスプレイパネル(PDP)が注目されている。図1は、PDP構造を示す斜視図であり、PDPのうち、パネル組立体13の概略図を図27に詳細に示した。PDP組立体は、下板上に区画された隔壁を形成した後に隔壁の溝に赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の蛍光体層を形成し、前記下板の電極と上板の電極とが対向する状態で平行に配置されるように、上板を重ね合わせ、Ne、Ar、Xeなどの放電ガスを封入して形成する。PDPは、陽極及び陰極に電圧を印加して、気体を放電させる時に発生するプラズマから放射される紫外線が蛍光体に衝突して発生する光を組合わせて画像を提供する次世代ディスプレイである。
図27に示したように、PDPは、前面ガラスの全面に信号及び電源を供給する電極が位置していて、駆動時に他のディスプレイに比べて大量の電磁波が発生し、また、近赤外線が発生する。該近赤外線領域の光を通信に使用するので、リモートコントロールや、赤外線通信ポート(IrDA)の誤作動が発生する。また、Ne、Ar、Xeなどの放電ガスをPDPに封入した後、真空紫外線による赤色(R)、緑色(G)、青色(B)それぞれの蛍光体の発光を利用して三原色の発光を行う。この場合、ネオン原子が励起された後に基底状態に戻る時に590nm付近のオレンジ光を発光するので鮮明な赤色が得られないという問題がある。
このようなPDPの問題を解決するために、パネル組立体13の前面部にPDPフィルタ14を設置する。図2及び図3は、PDPフィルタの最終的な設置目的を示す概略図である。図2及び図3に示したように、PDPフィルタを設置すれば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の可視光線は、そのままフィルタを透過し、画面の解像度を低下させる590nmのオレンジ色のネオン波長及び800〜1000nm波長帯域の近赤外線(NIR)が遮断される。
PDPフィルタは、一般的に様々なフィルム(反射防止フィルム(ARフィルム)、近赤外線(NIR)シールド層(NIR吸収フィルムまたはNIRフィルム)、ネオンカット層(ネオンカットフィルムまたは色補正層)、電磁波シールドフィルム(EMIフィルム)など)を備える。NIR吸収フィルム及びネオンカットフィルムは、それぞれNIR吸収染料、ネオンカット染料、及び色補正染料を高分子樹脂に添加し、透明基材上にこの混合物をコーティングして形成される。
PDPフィルタ用NIRシールドフィルムは、高温や高温・高湿度条件のいずれでも良好な耐久性を有しなければならず、800〜1200nm、特に、850〜1000nmの波長を有するNIRの吸収率が高く、かつUVに対する透過率は60%以上である。また、ネオンカットフィルムも570〜600nm付近で最大吸収波長を有しなければならず、これらの半値幅は狭いほど良いが、主に40nm以下であることが望ましい。
NIR吸収フィルムまたはNIR吸収/色補正複合材フィルムの製造に使われるバインダー樹脂としては、一般的に透明フィルムを形成させうる樹脂を使用できる。具体的には、ポリエステル系、アクリル系、メラミン系、ウレタン系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系、ポリビニル系、ポリビニルアルコール系、ポリスチレン系およびこれら樹脂の共重合体が使われている。
現在広く使われるNIR吸収染料の例としては、NIRを吸収し、可視光線を透過させる、ジインモニウム塩、キノン、フタロシアニン、ナフタロシアニン、金属錯体系染料、およびシアニン系染料(ポリメチン系染料)が挙げられる。一方、ポリメチン系染料またはポルフィリン系染料は、ネオンカット染料として広く使われている。
このようなNIR吸収染料またはネオンカット染料は、所望の所定範囲の波長吸収率が高く、可視光線の透過率が高く、特にPDPから発生する熱に対する安定性があり、バインダー樹脂と混合してフィルムを製造した場合に、優れた耐久性を示す。前述したNIR染料のうち、フタロシアニン、ナフタロシアニン、ジチオールベースの金属錯体系染料などが熱的安定性で優れていると知られている。しかし、前記染料の場合、NIR吸収ピークが鋭いため、広範囲のNIR領域の光を吸収できず、高コストであるので、NIR吸収フィルムの製造コストが上昇するという短所がある。また、シアニン系染料の場合には、高温及び高湿度条件で長時間保存する時に耐久性が低下するなど、保存安定性がよくないという問題点がある。
これに対して、ジインモニウム塩系染料を使用する場合、NIR吸収ピークが広く、可視光の透過度が高く、コスト面でも前記フタロシアニン、ナフタロシアニン、ジチオールベースの金属錯体系染料に比べて低いので、NIR吸収フィルムの製造コストを低くするという長所がある。しかし、ジインモニウム塩系染料の場合にも、高温や高温高湿度の条件で長時間保存する時にNIR吸収能力が低下し、可視領域での透過率ばどの染料の機械的特性が変化して、NIR吸収フィルムの耐久性が劣化するという問題点がある。このようなNIR吸収フィルムの耐久性は、染料自体だけでなく、フィルム形成に使われるバインダー樹脂の種類にも左右されるが、ジインモニウム塩系染料の耐久性を改善するために様々なバインダー樹脂が開発されている。
米国特許公報6117370号明細書には、バインダー樹脂としてポリカーボネート樹脂を使用し、NIR吸収染料としてジインモニウム系染料を使用して製造されたNIR吸収フィルタが開示されている。成膜時に溶媒としてクロロホルムを使用するため、オゾン層の破壊などの恐れがあって、前記溶媒として使われて余ったクロロホルム全量の回収システムを別途に備えねばならなかった。前記ジインモニウム系染料の熱安定性の改善があまり大きくないため、高温高湿度の条件で長期間経保存したとき、透過率の変化が依然として大きいという問題があった。
また、米国特許公報6522463号明細書には、バインダー樹脂としてポリエステル共重合樹脂を使用し、NIR吸収染料としてジインモニウム系染料を使用して製造されたNIR吸収フィルタが開示されている。米国特許公報6117370号明細書と同様に、ジインモニウム系染料の低い熱安定性によって透過率の変化が依然として大きいという問題があった。
米国特許公報6117370号明細書
米国特許公報6522463号明細書
本発明は、高温または高温高湿度の条件で透過率の変化が小さくて耐久性に優れ、フィルムの製造時に一般的な有機溶媒を使用可能であるため、環境汚染の問題が低減したPDPフィルタ用フィルムを提供する。
本発明は、前記フィルムを備えるPDPフィルタを提供する。
本発明は、前記PDPフィルタを使用して製造したPDPを提供する。
本発明の一態様によれば、スチレン−アクリロニトリル(SAN)共重合体からなるバインダー樹脂と、近赤外線(NIR)吸収染料、ネオンカット染料、色補正染料、及びこれらの混合物からなる群から選択される染料とを含むPDPフィルタ用フィルムが提供される。
また、前記バインダー樹脂中のアクリロニトリル単位の含量は、10〜50重量%でありうる。
また、前記SANバインダー樹脂の重量平均分子量は、10,000〜1,000,000であり、ガラス転移温度が100〜120℃でありうる。
前記NIR吸収染料は、ジインモニウム塩、キノン、金属錯体、フタロシアニン、ナフタロシアニン、ポリメチン系(シアニン)染料、及びこれらの混合物からなる群から選択される染料でありうる。
前記NIR吸収染料がジインモニウム系染料である場合、前記バインダー樹脂とNIR吸収染料との重量比は、5:1〜200:1でありうる。
また、前記ネオンカット染料は、最大吸収波長が570〜600nmであり、ポリメチン系染料またはポルフィリン系染料でありうる。
本発明の第二の態様によれば、前記フィルムを備えるPDPフィルタが提供される。
本発明の第三の態様によれば、前記PDPフィルタを使用して製造されたPDPが提供される。
本発明の実施形態に係るPDPフィルタ用フィルムは、バインダー樹脂としてSAN共重合体を含んでいるため、高温及び高温高湿度の条件での透過率の変化が小さく、耐久性に優れ、熱的安定性に優れ、可視領域の透過率が高い。また、前記フィルムの製造時、一般的な有機溶媒を使用可能であるので、環境汚染の問題が低減するだけでなく、有害な溶媒を除去する工程が不要であるので、フィルム製造工程が単純化できるという長所がある。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るPDPフィルタ用フィルムは、バインダー樹脂としてスチレン−アクリロニトリル(SAN)共重合体を含み、ジインモニウム塩系染料など従来のNIR吸収染料の熱安定性を改善させることで、透過率の変化をほとんどなくすことができる。SAN共重合体に関して、溶媒として一般的な有機溶媒を使用できるため、フィルムの製造が容易であり、かつ環境汚染の問題を軽減させるという長所がある。
SAN共重合体は、光学的透過性、耐熱性、寸法安定性などに優れている。特に、高温及び高温高湿度の条件での透過率の変化が小さくて、耐久性及び熱的安定性に優れるという長所がある。
SAN共重合体の重量平均分子量は、10,000〜1,000,000であってよく、ガラス転移温度(Tg)は、100〜120℃である。SAN共重合体の重量平均分子量が10,000未満であると、耐熱性、耐薬品性などが不十分であり、1,000,000を超えると、SAN共重合体製造時に、粘度、重合温度、反応熱が高くて、重合が難しいという問題点がある。また、SAN共重合体のTgが100℃未満であると、耐熱性が不十分であってフィルムの製造後にフィルムの耐久性が劣化する。SAN共重合体のTgが120℃を超えると、溶解性及びハンドリングが難しくなるという問題がある。一方、SAN共重合体のアクリロニトリル単位の含量は、10〜50重量%であってよい。SAN共重合体中のアクリロニトリル単位の含量が10重量%未満であると、樹脂の耐熱性及び耐薬品性が低下し、フィルム製造後の耐久性が劣化する。SAN共重合体中のアクリロニトリ単位の含量が50重量%を超えると、樹脂の製造時にブラックスポットが発生して、透明な光学用材料として使用できないという問題点がある。
本発明で使用される前記NIR吸収染料は、ジインモニウム塩、キノン、フタロシアニン、ナフタロシアニン、金属錯体、シアニン系染料、及びこれらの混合物からなる群から選択される染料でありうる。
NIR吸収染料がジインモニウム系染料である場合、バインダー樹脂とNIR吸収染料との重量比は、5:1〜200:1でありうる。バインダー樹脂とNIR吸収染料との重量比が5:1未満であると、製造されたフィルムの耐久性が向上せず、バインダー樹脂とNIR吸収染料との重量比が200:1を超えると染料の量が減少して、NIR吸収率が低下する。
ジインモニウム塩系染料は、下記式(1)で表されるジインモニウム陽イオンを含む化合物でありうる。
式中、R1〜R8は、それぞれ独立に水素原子、置換または非置換のC1〜16のアルキル基、または置換または非置換のC6〜30のアリール基である。
ジインモニウム塩系染料は、式(1)のジインモニウム陽イオンと有機酸または無機酸の1価または2価の陰イオンとから構成されうる。
有機酸の1価陰イオンは、有機カルボン酸イオン、例えば、酢酸イオン、乳酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、プロピオン酸イオン、安息香酸イオン、シュウ酸イオン、コハク酸イオン及びステアリン酸イオン;有機スルホン酸イオン、例えば、メタルスルホン酸イオン、トルエンスルホン酸イオン、ナフタレンモノスルホン酸イオン、クロロベンゼンスルホン酸イオン、ニトロベンゼンスルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、エタンスルホン酸イオン及びトリフルオロメタンスルホン酸イオン;有機ホウ酸イオン、例えば、テトラフェニルホウ酸イオン及びブチルトリフェニルホウ酸イオン;及びトリフルオロスルホイミドイオンを含む。また、有機酸の2価陰イオンとしては、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−1,6−ジスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸誘導体などを使用できる。
無機酸の1価陰イオンは、ハロゲン化物イオン、例えば、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、チオシアン酸イオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、過塩素酸イオン、過ヨウ素酸イオン、硝酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、モリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、チタン酸イオン、バナジン酸イオン、リン酸イオン、ホウ酸イオンなどを含む。
本発明に使用される金属錯体系染料は、下記式(2)または(3)で表される化合物でありうる。
式中、A1〜A8は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、チオシアナート基、シアナート基、アシル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のアリールオキシ基、置換または非置換のアルキルチオ基、置換または非置換のアリールチオ基、置換または非置換のアルキルアミノ基、置換または非置換のアリールアミノ基、置換または非置換のアルキルカルボニルアミノ基、または置換または非置換のアリールカルボニルアミノ基であり、置換基は、ハロゲン原子、C1〜5のアルコキシ基、C6〜10のアリールオキシ基、またはC1〜16のアルキルアミノ基であり、Y1及びY2は、それぞれ独立に酸素または硫黄であり、X+は、4級アンモニウムまたは4級ホスホニウムであり、M1は、Ni、Pt、PdまたはCuである。
式中、B1〜B4は、それぞれ独立に水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、フルオロアルキル基、アシル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のナフチル基であり、置換基は、ハロゲン原子、アルキルチオ基、C1〜5のアルコキシ基、C6〜10のアリールオキシ基、C1〜16のアルキルアミノ基であり、M2は、Ni、Pt、PdまたはCuである。
本発明に使用されるNIR吸収染料のうち、フタロシアニン系染料は、下記式(4)で表される化合物であり、ナフタロシアニン系染料は、下記式(5)で表される化合物でありうる。
式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のアリールオキシ基、少なくとも1個の窒素原子を有する置換または非置換の五員環であり、置換基は、ハロゲン原子、アルキルチオ基、C1〜5のアルコキシ基、C6〜10のアリールオキシ基、またはC1〜16のアルキルアミノ基である。
本発明に使用されるNIR吸収染料のうち、シアニン系染料は、下記式(10)で表される化合物でありうる。
Ar1−A−Ar2 (10)
式中、Aは、共役二重結合を形成する、置換または非置換のC5〜7のヒドロカルビレン基であり、Ar1及びAr2は、それぞれ独立に置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロ環式基、または置換または非置換のヘテロ環を含む多環式基である。
Aは、特に、下記式で表わされてよい。
式中、Zは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1〜8のアルキル基、またはC6〜10のアリール基であり、Eは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、スルホン酸基、スルホネート基、スルホニル基、カルボキシル基、C2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、C1〜8のアルキル基、C1〜8のアルコキシ基、またはC6〜30のアリール基である。
特にAr1及びAr2は、下記式で表されてよい。
式中、Xは、芳香族環のどこに置換されてよく、例として、ハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホネート基、スルホニル基、カルボキシル基、C2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、C1〜8のアルキル基、C1〜8のアルコキシ基、およびC6〜30のアリール基を含み、Rは、式(5)で定義されたものである。
本発明に使用されるシアニン系染料は、下記式(11)〜(18)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物でありうる。
本発明に使用されるネオンカット染料は、最大吸収波長が570〜600nmであり、下記式(6)、(7)または(8)のポリメチン系染料、または下記式(9)のポルフィリン系染料でありうる。
式中、Rは、水素原子またはC1〜16の脂肪族炭化水素であり、Aは、水素原子、C1〜8のアルキル基、またはC6〜30のアリール基であり、Yは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホネート基、スルホニル基、カルボキシル基、C2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、C1〜8のアルキル基、C1〜8のアルコキシ基、またはC6〜30のアリール基であり、Zは、水素原子、ハロゲン基、シアノ基、C1〜8のアルキル基、またはC6〜10のアリール基であり、X1〜X5は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、任意にC1〜16のアルキル基が置換されたアミン基、アルコキシ基、アリール基、またはアリールオキシ基である。
式中、R1〜R8は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のアリールオキシ基、または少なくとも1個の窒素原子を有する、置換または非置換の五員環であり、置換基は、ハロゲン原子、アルキルチオ基、C1〜5のアルコキシ基、C6〜10のアリールオキシ基、C1〜16のアルキルアミノ基であり、Mは、2個の水素原子、酸素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシ基が配位された2価、3価または4価の金属原子、または非配位の金属原子である。
2価の金属原子は、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Rd、Pd、Mn、Sn、Mg、Tiなどを含む。酸素原子で置換された金属原子は、VO、MnO、TiOなどを含む。1置換された3価の金属原子は、Al−Cl、Ga−Cl、In−Cl、Fe−Cl、Ru−Clなどを含む。2置換された4価の金属原子は、SiCl2、GaCl2、TiCl2、SnCl2、Si(OH)2、Ge(OH)2、Mn(OH)2、Sn(OH)2などを含む。
本発明に使用される色補正染料は、アントラキノン、フタロシアニンまたはチオインジゴ系染料でありうる。
本実施形態に係るPDPフィルタ用フィルムは、NIR吸収染料、ネオンカット染料及び色補正染料を同時に投入することによって、NIR吸収フィルムとネオンカットフィルムとを一体化して形成することができる。この場合、PDPフィルタの製造工程が単純化するという長所がある。
本実施形態に係るPDPフィルタ用フィルムは、公知のPDPフィルタ用フィルムの製造方法で製造でき、例えば、SAN共重合体を溶媒に溶解させてバインダー溶液を製造した後、この溶液にNIR吸収染料、ネオンカット染料、色補正染料またはこれらの混合染料を混合し、フィルタ基材に混合物をコーティングした後に乾燥させる方法で製造できる。コーティング方法としては、スプレーコーティング、ロールコーティング、バーコーティング、またはスピンコーティングなど様々な方法が使用可能である。また、溶媒としては、汎用の有機溶媒が使用可能である。例えば、メチルエチルケトン(MEK)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、酢酸エチル(EA)、トルエンなどの有機溶媒が望ましく使用される。従来のプラズマディスプレイフィルタ用フィルムの製造の場合、溶媒として環境汚染の主原因であり、かつ規制対象であるクロロホルムを使用しなければならなかった。本発明では、一般的に使われる有機溶媒を使用できるので、溶媒回収システムが
不要である。したがって、フィルムの製造が容易であり、製造コストを低下できるという工程上の利点がある。
不要である。したがって、フィルムの製造が容易であり、製造コストを低下できるという工程上の利点がある。
本発明の他の実施形態に係るPDPフィルタは、PDPフィルタ用フィルムと、反射防止フィルム(ARフィルム)、電磁波シールドフィルム(EMIフィルム)を備え、黒色酸化処理層をさらに備えるが、このようなPDPフィルタは、NIRを吸収するだけでなく、パネル保護、反射防止、色補正、色再現性及びコントラストの向上、電磁波シールド及びネオン光シールドなどの機能を有する。
本発明の他の実施形態に係るPDPは、上記プラズマディスプレイフィルタを備えるPDPを提供する。
以下、望ましい実施例として本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲は、これによって制限されるものではない。
[実施例1]
NIR吸収フィルムの製造
THF 73gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリル単位の含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)27gを溶解させて、27%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に前記混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表1に、80℃で500時間放置前後と60℃相対湿度(RH)90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図4及び図5には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。PDPフィルタ用フィルムの耐久性は、高温または高温高湿度の条件でフィルムを暴露させた前後の、染料を含むフィルムの透過率の変化を測定して判断した。透過率の変化が小さいほど耐久性に優れるとみなした。
NIR吸収フィルムの製造
THF 73gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリル単位の含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)27gを溶解させて、27%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に前記混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表1に、80℃で500時間放置前後と60℃相対湿度(RH)90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図4及び図5には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。PDPフィルタ用フィルムの耐久性は、高温または高温高湿度の条件でフィルムを暴露させた前後の、染料を含むフィルムの透過率の変化を測定して判断した。透過率の変化が小さいほど耐久性に優れるとみなした。
[実施例2]
NIR吸収フィルムの製造
MEK 70gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表1に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図6及び7には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
NIR吸収フィルムの製造
MEK 70gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表1に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図6及び7には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[実施例3]
NIR吸収フィルムの製造
THF 73gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)27gを溶解させて、27%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとジチオールベースのNi錯体系染料(Epoin製、製品名:V−63)0.25gを、添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表2に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図8及び9には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
NIR吸収フィルムの製造
THF 73gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)27gを溶解させて、27%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとジチオールベースのNi錯体系染料(Epoin製、製品名:V−63)0.25gを、添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表2に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図8及び9には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[実施例4]
NIR吸収フィルムの製造
MEK 70gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとフタロシアニン系染料(日本触媒製、製品名:IR12)0.2gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表2に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図10及び11には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
NIR吸収フィルムの製造
MEK 70gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとフタロシアニン系染料(日本触媒製、製品名:IR12)0.2gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表2に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図10及び11には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[実施例5]
NIR吸収/ネオンカット複合材フィルムの製造
THF 73gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)27gを溶解させて、27%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとジチオールベースのNi錯体系染料(Epoin製、製品名:V−63)0.25gとポリメチン系染料(旭電化製、製品名:TY102)0.03gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収/ネオンカット複合材フィルムを製造した。表3に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図12及び13に、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
NIR吸収/ネオンカット複合材フィルムの製造
THF 73gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)27gを溶解させて、27%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとジチオールベースのNi錯体系染料(Epoin製、製品名:V−63)0.25gとポリメチン系染料(旭電化製、製品名:TY102)0.03gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収/ネオンカット複合材フィルムを製造した。表3に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図12及び13に、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[実施例6]
NIR吸収/ネオンカット複合材フィルムの製造
MEK 70gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとフタロシアニン系染料(日本触媒製、製品名:IR12)0.2g及びポリメチン系染料(旭電化製、製品名:TY102)0.03gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収/ネオンカット複合材フィルムを製造した。表3に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%の500時間放置前後の透過率の変化を表す。図14及び15には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
NIR吸収/ネオンカット複合材フィルムの製造
MEK 70gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとフタロシアニン系染料(日本触媒製、製品名:IR12)0.2g及びポリメチン系染料(旭電化製、製品名:TY102)0.03gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収/ネオンカット複合材フィルムを製造した。表3に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%の500時間放置前後の透過率の変化を表す。図14及び15には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[実施例7]
NIR吸収/ネオンカット複合材フィルムの製造
MEK 70gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにNIR吸収染料としてジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.63gとシアニン系染料(林原製、製品名:NKX2766)0.052g、及びネオンカット染料としてポルフィリン系染料(三井化学製、製品名:PD319)0.038g、V−TR(CIBA製)0.065g、B−An(日本化薬製)0.025g、B−RR(Bayer製)0.005gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収/ネオンカット複合材フィルムを製造した。表4に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図16及び17に、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
NIR吸収/ネオンカット複合材フィルムの製造
MEK 70gに重量平均分子量が140,000、Tgが105℃であり、アクリロニトリルの含量が27重量%であるSAN共重合体(LG化学製)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにNIR吸収染料としてジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.63gとシアニン系染料(林原製、製品名:NKX2766)0.052g、及びネオンカット染料としてポルフィリン系染料(三井化学製、製品名:PD319)0.038g、V−TR(CIBA製)0.065g、B−An(日本化薬製)0.025g、B−RR(Bayer製)0.005gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収/ネオンカット複合材フィルムを製造した。表4に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図16及び17に、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[比較例1]
NIR吸収フィルムの製造
1,3−ジオキソナル70gにポリエステル樹脂(東洋紡製、製品名:vylron)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表5に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図18及び19に、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
NIR吸収フィルムの製造
1,3−ジオキソナル70gにポリエステル樹脂(東洋紡製、製品名:vylron)30gを溶解させて、30%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表5に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図18及び19に、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[比較例2]
1,3−ジオキソナル90gにポリカーボネート樹脂(LG化学製、グレード:201−15)10gを溶解させて、10%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表5に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図20及び21には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
1,3−ジオキソナル90gにポリカーボネート樹脂(LG化学製、グレード:201−15)10gを溶解させて、10%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表5に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図20及び21には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[比較例3]
1,3−ジオキソナル90gにポリスルホン樹脂(BASF製)10gを溶解させて、10%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表6に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図22及び23に、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
1,3−ジオキソナル90gにポリスルホン樹脂(BASF製)10gを溶解させて、10%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液をバーコーティングを使用して、乾燥厚さが15μmとなるようにコーティングした。その後、120℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表6に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図22及び23に、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
[比較例4]
MEK 74gに重量平均分子量50,000であるポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂26gを溶解させて、26%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとフタロシアニン系染料0.2gとを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが20μmとなるようにコーティングした。その後、150℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表6に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図24及び図25には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
MEK 74gに重量平均分子量50,000であるポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂26gを溶解させて、26%のバインダー溶液を製造した。その後、バインダー溶液100gにジインモニウム塩系染料(ADS1065A)0.4gとフタロシアニン系染料0.2gとを添加して攪拌して混合液を製造した。次いで、透明PETフィルム上に混合液を、バーコーティングを使用して、乾燥厚さが20μmとなるようにコーティングした。その後、150℃で5分間乾燥させてNIR吸収フィルムを製造した。表6に、80℃で500時間放置前後と60℃、RH 90%で500時間放置前後の透過率の変化を表す。図24及び図25には、それぞれの耐久性テストの前後で得られた透過率スペクトルを示す。
表1〜6のデータを参照すれば、比較例1〜4で得られたフィルムは、透過率の変化が−9.9〜14であり、耐久性がわるいことを示すのに比べて、実施例1〜7で得られたフィルムは、透過率の変化がほとんどなく、長時間高温または高温高湿度条件下にあっても耐久性が非常に優れていることを示している。
図26は、本発明の実施形態に係るPDPの分解斜視図である。図面符号Aで表示された円内に拡大して示したように、PDPフィルタ34は、基板36、基板36の前面に形成されたARフィルム35、基板36の背面に形成されたEMIフィルム37、及びEMIフィルム37上に形成されたPDPフィルタ用NIR吸収フィルムまたはNIR吸収/ネオンカットフィルム38を備えてよい。PDPフィルタ34において、基板36は、ガラスまたはプラスチック基板であってよい。EMIフィルム37は、薄い金属板を一定形状にエッチングさせた後に、コントラストを高めるために黒色酸化処理を行って基板36に堆積させるか、または基板36上に伝導性ファイバを付着させる方法で形成される。
本実施形態に係るPDPは、上記実施例で製造されたNIR吸収フィルムまたはNIR吸収/ネオンカット複合材フィルムを備えるPDPフィルタ34を使用したことを除いては、一般的なPDPの構造をそのまま採用している。図26を参照すれば、PDPは、画像が表示されるパネル組立体33と、パネル組立体33の背面に配置されたものであって、PDP駆動のための電子部品が実装された印刷回路基板32、パネル組立体33の前面に配置されたPDPフィルタ34及びパネル組立体33、印刷回路基板32及びPDPフィルタ34を内側に収容するケース31を備え、前記PDPフィルタ34の上部にカバー(図示せず)を備える。
図27は、本発明の実施形態に係るPDPに使われるパネル組立体33の概略図である。図27に示したように、互いに対向した前面基板21及び背面基板22を備える。背面基板22上には、アドレス電極23aが形成され、誘電体層24bがアドレス電極23aを覆っている。この誘電体層24b上には、放電距離を維持し、画素間の電気光学的クロストークを防止する隔壁25が形成されている。この隔壁25によって区画された放電空間内の少なくとも片面には、蛍光体層26が形成されている。前面基板21には、アドレス電極23aと直交するように、共通電極23bと走査電極23cとが配置されている。そして、前面基板21の下面には、共通電極23bと走査電極23cを覆う誘電体層24aが形成されており、その上には、MgO層29が形成されている。背面基板22及び前面基板21によって区画された放電空間には、所定のガスが注入されている。
プラズマ表示装置において、アドレス電極23aと走査電極23cに電圧が印加されると、これらの間で予備放電が発生して前面基板21の誘電体層24aの下面に荷電粒子が形成される。この状態で維持放電が起こる。この維持放電は、共通電極23bと走査電極23cとの間に所定の電圧が印加されることによって、前面基板の誘電体層24aの表面で発生する。このとき、ガス層でプラズマが形成されることによって発生する紫外線によって、蛍光体が励起されて画素を形成する。したがって、共通電極23bと走査電極23cの対が一放電セル、すなわち、一つの画素を構成する。一方、前面基板21に形成された共通電極23bと走査電極23cは、透明電極で構成されている。その線抵抗を減らすために、透明電極より幅の狭いバス電極28が、共通電極23bと走査電極23cの上に形成されている。
本発明の実施形態に係るPDPフィルタ用フィルムは、バインダー樹脂としてSAN共重合体を含むため、高温及び高温高湿度の条件での透過率の変化が小さく、耐久性に優れ、熱的安定性に優れ、可視領域の透過率が高い。また、フィルムの製造時、一般的な有機溶媒が使用可能であるので、環境汚染の問題が低減するだけでなく、有害な溶媒を除去する工程が不要であるので、フィルム製造工程が単純化できる。
本発明は記載された例示的な実施形態を参照に説明したが、本発明の範疇及び技術思想範囲内で当業者にとって多様な変形及び修正が可能であることは明らかであり、このような変形及び修正が特許請求範囲に属することも当然である。
本発明は、高温及び高温高湿度の条件での透過率の変化が小さいので、耐久性に優れ、かつフィルムの製造時、一般的な有機溶媒が使用可能であるので、環境汚染の問題が低減したPDPフィルタ用フィルムを提供する。
Claims (15)
- スチレン−アクリロニトリル(SAN)共重合体からなるバインダー樹脂と、
近赤外線(NIR)吸収染料、ネオンカット染料、色補正染料、及びこれらの混合物からなる群から選択される染料とを含むプラズマディスプレイパネル(PDP)フィルタ用フィルム。 - 前記バインダー樹脂内のアクリロニトリル単位の含量が、10〜50重量%である、請求項1に記載のフィルム。
- 前記バインダー樹脂の重量平均分子量が10,000〜1,000,000であり、ガラス転移温度が100〜120℃である、請求項1に記載のフィルム。
- 前記NIR吸収染料が、ジインモニウム塩、キノン、金属錯体、フタロシアニン、ナフタロシアニン、シアニン系染料、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載のフィルム。
- 前記NIR吸収染料が、ジインモニウム系染料である場合、前記バインダー樹脂とNIR吸収染料との重量比が5:1〜200:1である、請求項4に記載のフィルム。
- 前記金属錯体系染料が、下記式(2):
A1〜A8は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、チオシアナート基、シアナート基、アシル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のアリールオキシ基、置換または非置換のアルキルチオ基、置換または非置換のアリールチオ基、置換または非置換のアルキルアミノ基、置換または非置換のアリールアミノ基、置換または非置換のアルキルカルボニルアミノ基、または置換または非置換のアリールカルボニルアミノ基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、C1〜5のアルコキシ基、C6〜10のアリールオキシ基、またはC1〜16のアルキルアミノ基であり、
Y1及びY2は、それぞれ独立に酸素または硫黄であり、
X+は、4級アンモニウムまたは4級ホスホニウムであり、
M1は、Ni、Pt、PdまたはCuである)
または下記式(3):
B1〜B4は、それぞれ独立に水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、フルオロアルキル基、アシル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、または置換または非置換のアリール基、置換または非置換のナフチル基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、アルキルチオ基、C1〜5のアルコキシ基、C6〜10のアリールオキシ基、またはC1〜16のアルキルアミノ基であり、
M2は、Ni、Pt、PdまたはCuである)
で表される化合物である、請求項4に記載のフィルム。 - 前記シアニン系染料が、下記式(10):
Ar1−A−Ar2 (10)
(式中、
Aは、共役二重結合を形成する、置換または非置換のC5〜7のヒドロカルビレン基であり、Ar1及びAr2は、それぞれ独立に置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロ環式基、または置換または非置換のヘテロ環を含む多環式基である)
で表される化合物であってよい、請求項4に記載のフィルム。 - 前記ネオンカット染料が、最大吸収波長が570〜600nmであり、下記式(6)、(7)または(8):
Aは、水素原子、C1〜8のアルキル基、またはC6〜30のアリール基であり、
Yは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホネート基、スルホニル基、カルボキシル基、C2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、C1〜8のアルキル基、C1〜8のアルコキシ基、またはC6〜30のアリール基であり、
Zは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1〜8アルキル基、またはC6〜10のアリール基であり、
X1〜X5は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、任意にC1〜16のアルキル基で置換されたアミン基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基である)
のポリメチン系染料、または下記式(9):
Mは、2個の水素原子、酸素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシ基に配位された2価〜4価の金属原子、または非配位の金属原子である)
のポルフィリン系染料である、請求項1に記載のフィルム。 - 前記色補正染料が、アントラキノン系染料、フタロシアニン系染料、またはチオインジゴ系染料である、請求項1に記載のフィルム。
- 一体化された、NIR吸収フィルムとネオンカットフィルムを備える、請求項1に記載のフィルム。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載のフィルムと、
反射防止層と、
電磁波シールドフィルム
を備える、PDPフィルタ。 - 請求項14に記載のPDPフィルタを使用して製造したプラズマディスプレイパネル。
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