JP2009215558A - 粘着剤フィルムおよびプラズマディスプレイパネルフィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】高温及び高湿条件における透過率変化が少なくて耐久性及び熱的安定性が優れており、長時間後でも可視領域の透過率維持能が優れており、近赤外線吸収率が高く色補正と近赤外線吸収機能を有する多機能粘着剤フィルムを提供する。
【解決手段】アクリル系粘着剤とネオン−カット染料を含む多機能粘着剤フィルムであり、前記アクリル系粘着剤が、アクリル酸ブチル/メタクリル酸ヒドロキシエチル共重合体又はアクリル酸ブチル/アクリル酸共重合体である、多機能粘着剤フィルム。
【選択図】図2

Description

本発明はネオン−カットのような色補正機能だけでなく、近赤外線吸収機能を有する粘着剤フィルム及びこれを含むプラズマディスプレイフィルターに関し、より詳しくは高温及び高湿における透過率変化が少ないため、耐久性及び熱的安定性が優れた粘着剤フィルム及びこれを利用したプラズマディスプレイフィルターに関する。
最近、初期のフラットディスプレイパネルのうち大型画面を実現することにおいてプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと言う)が注目を受けている。
前記プラズマディスプレイパネルは大画面を実現することができ、既に70インチ程度の製品も開発されている。参考として、図1にプラズマディスプレイパネルの一般的な構造の概略図を簡略に示す。図1で図面符号11はケースであり、12は駆動回路基板、13はパネルアセンブリ、14はPDPフィルター、15はカバーである。
前記PDPフィルターはパネルから放出する特有のオレンジスペクトルによるレッドスペクトルの純度低下を補正し、リモコン機器の誤作動を起こす近赤外線と人体に有害な電磁波を遮蔽する役割を果たす。このような役割を果たすためにPDPフィルターは反射防止層、色純度を補正する色補正層、近赤外線吸収層、電磁波遮蔽層など、各々の機能を有する層を含む。前記機能を有する層は一般的にフィルムの形態になっており、粘着剤を使用して積層される。
一枚のフィルムに色補正と近赤外線吸収の両方の機能を有するようにしたり、使用するフィルムの枚数を減らせば、積層工程時に発生する品質不良を減らし、材料消費も削減できる。例えば、フィルムの両面に2つの機能を有する層を形成して一枚のフィルムに三つの機能を有するようにして、PDPフィルターの層数を半分に減らすことができる。又は、前記のような機能を有する粘着剤を使用して構造を単純化することもでき、近赤外線遮断及び色補正のためには主に染料が使用されている。前記染料の例としては、ネオン−カット染料及び近赤外線吸収染料がある。一般的には、透明な基材上にバインダー高分子の混合物を含む層をコーティングする方法がある。この場合、染料層はコーティングされた基材を、粘着剤を使用してPDPフィルター内に挿入しなければならない。
この目的のため使用される一般的な粘着剤としてはゴム系、ポリ(ビニルエーテル)系、アクリル系、シリコン系などがある。しかし、前記ゴム系粘着剤は耐老化性が低く、ポリ(ビニルエーテル)系粘着剤は耐熱性が低く、シリコン系粘着剤は接着力において問題を引き起こす。これに反し、アクリル系粘着剤は、優れた溶融特性のため、粘着剤組成物の製造に最も広く使用されている。そして、一般的なアクリル系粘着剤は主に常温で軽い圧力を加えると優れた粘着特性を示すが、これは粘着剤を含むポリマー分子が流動特性と圧力に敏感に作用するためである。しかし、このような流動特性のために粘着剤内に含まれる色補正又は近赤外線遮断機能を有する染料は耐熱性や耐湿性が低い傾向がある。したがって、高温、高湿の条件で耐える染料を選択することが何より重要である。
従来前記色補正染料と近赤外線染料を利用した方法は次のようなものがある。
特開2001−248721号公報は570〜605nm領域でのアザポルフィリン系染料を使用した光学フィルターを開示している。しかし、前記公報には粘着性を付与するために透明粘着剤(アクリル系粘着剤)が含まれることが開示されてはいるが、使用される粘着剤構造及び架橋剤、カップリング剤などについての具体的な言及がない。さらに、初期透過率が584nmで15.9%であるが、耐久性テスト前後の透過率維持については言及されていない。
また、韓国特開第2002−0055410号公報は透明基材上に550〜620nmの波長を吸収するシアニン系染料と近赤外線染料を使用して製造する近赤外線吸収材料について開示している。また、韓国特開第2004−0049280号公報はアクリル系粘着樹脂、近赤外線染料、紫外線吸収剤、及びヒンダードアミン系の光安定化剤を含む感圧性粘着剤組成物を開示している。特開2001−207142号公報はアクリル系粘着樹脂、シアニン系赤外線吸収剤及び多官能性アクリル系共重合体を含む赤外線吸収粘着剤組成物を開示している。一方、特開2004−107566号公報は特定酸価を有するアクリル系樹脂とポリメチン系ネオンカット染料を含む粘着剤を開示している。
しかし、韓国特開第2002−0055410号公報は具体的な粘着剤構造及び組成に関する言及がないか、韓国特開第2004−0049280号公報は近赤外線吸収フィルムとしての近赤外線遮断効率に関する言及がない。また、特開2001−207142号公報はシアニン系近赤外線吸収染料及びシアニン系ネオンカット染料を示唆しておらず、シアニン系染料を単独で使用する場合、耐熱性及び耐光性が弱い。
また、従来方法で作られた色補正フィルムと近赤外線吸収フィルムはバインダーの種類及びコーティング条件などによって高温及び高湿で耐久性の差を示す。また、これらフィルムを利用してPDPフィルターを製造する時、多層のフィルムを積層することによって工程収率の低下及び単価上昇などの問題点がある。そのためにネオン−カット層を含む粘着剤層、近赤外線遮蔽層を含む粘着剤層などのように多機能粘着剤層の開発が試みられてきたが、高温及び高湿における最適の耐久性を得ることができなかった。
特開2001−248721号公報 韓国特開第2002−0055410号公報 韓国特開第2004−0049280号公報 特開2001−207142号公報 特開2004−107566号公報
本発明の目的は、高温及び高湿条件における透過率変化が少なくて耐久性及び熱的安定性が優れており、長時間後でも可視領域の透過率維持能が優れており、近赤外線吸収率が高く色補正と近赤外線吸収機能を有する多機能粘着剤フィルムを提供することにある。
本発明の他の目的は、前記多機能粘着剤フィルムを含み、色補正と近赤外線吸収機能を有しながら、別途の粘着剤層がなくてもフィルムの単純化が可能なプラズマディスプレイパネルフィルターと、これを含むプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、アクリル系粘着剤と、近赤外線吸収染料を含むプラズマディスプレイパネル用多機能粘着剤フィルムを提供する。
また、本発明はアクリル系粘着剤と、ネオン−カット染料を含むプラズマディスプレイパネル用多機能粘着剤フィルムを提供する。前記粘着剤フィルムは近赤外線吸収染料をさらに含むことが好ましい。
また、本発明は基材の少なくともいずれか一つの片面に、前記多機能粘着剤フィルムのうちの少なくとも一つを含むプラズマディスプレイパネルフィルターを提供する。
また、本発明は前記プラズマディスプレイパネルフィルターを含むプラズマディスプレイパネルを提供する。
プラズマディスプレイパネルの構造の概略図である。 本発明に係る実施例4で製造した多機能粘着剤フィルムのスペクトル変化を示したものである。 本発明に係る実施例5で製造した多機能粘着剤フィルムのスペクトル変化を示したものである。 本発明に係る実施例6で製造した多機能粘着剤フィルムのスペクトル変化を示したものである。 比較例1で製造した粘着剤フィルムに対する高温における放置後耐久性テスト後のスペクトル変化を示したものである。 比較例1で製造した粘着剤フィルムに対する高温及び高湿における放置後耐久性テスト後のスペクトル変化を示したものである。 比較例2で製造した粘着剤フィルムのスペクトル変化を示したものである。 本発明に係る多機能粘着剤フィルムを含む実施例7のプラズマディスプレイフィルターの構造である。 本発明に係る多機能粘着剤フィルムを含む実施例8のプラズマディスプレイフィルターの構造である。 比較例3のプラズマディスプレイフィルターの構造である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は従来粘着剤(PSA)の役割を代替することができる粘着力及び耐久性が優れたアクリル系感圧性粘着剤をバインダー樹脂として、色補正染料と近赤外線染料を含み、高耐久性及び粘着機能を付与したプラズマディスプレイパネル用多機能粘着剤フィルムを提供する。
本発明のフィルムはプラズマディスプレイフィルターに代表的に要求される光学特性を満足するために、590nm付近で発生するネオン光を遮断するネオン−カット染料を使用し、850nm、950nm近くで発生する近赤外線を遮断するための近赤外線染料を含む。
また、本発明の多機能粘着剤フィルムはPDPモジュールから発光する570〜600nm付近のネオンピークを効率的に遮断し、近赤外線領域である800〜1100nm領域を10%以下に遮断する。これらフィルムの高温及び高湿、より具体的には80℃で500時間の高温テスト及び60℃、90%RHで500時間後のテストの場合、フィルムの可視領域と近赤外線領域の各波長で染料濃度変化率は10%以下となる。また、本発明は一枚のフィルムに色補正機能又は色補正と近赤外線吸収機能の双方を有するようにしてもよいため、使用するフィルムの枚数を減らして構造を単純化することができる。
このような本発明の粘着剤フィルムについてより詳細に説明する。
PDPは駆動時に発生する電磁波、ネオン発光及び近赤外線などを遮断するために、多様な機能を有するフィルムをパネル前面に有す。フィルムを形成するために粘着剤(PSA)が使用される。この粘着剤は粘着力が優れているだけでなく、可視光領域(380〜780nm)で透過率が優れていなければならない。
したがって、本発明のフィルムはアクリル系粘着剤、及び近赤外線吸収染料を含む。また、本発明のフィルムはアクリル系粘着剤と、ネオン−カット染料を含み、追加的に前記近赤外線吸収染料を含む。
本発明でバインダー樹脂として使用される粘着剤はアクリル系粘着剤で、ガラス転移温度(T)が0℃以下であるのが好ましい。前記アクリル系粘着剤はC〜C12のアルキル基を有する、(メタ)アクリル酸エステル単量体を75〜99.89重量%と、官能性単量体であるα、β−不飽和カルボン酸塩単量体を0.1〜20重量%、又はヒドロキシ基を有する重合性単量体を0.01〜5重量%を共重合して得ることができる。前記共重合方法は通常の当業者によく知られた方法である。
従来のアクリル系粘着剤に比べてフィルムの可視領域と近赤外線領域で優れた吸収機能を有することができるので、前記アクリル系粘着剤としてさらに好ましくは、アクリル酸ブチル(BA)/メタクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)の共重合体又はアクリル酸ブチル/アクリル酸(AA)の共重合体がある。
前記近赤外線吸収染料は通常使用されるものを使用することができ、例えば、ジインモニウム系染料を使用することができる。必要に応じて金属−錯体染料又はフタロシアニン系染料を混合使用することができる。前記ジインモニウム系染料は900〜1200nmの広い波長帯の近赤外線を吸収する。
前記近赤外線吸収染料としては下記化学式4で示されるジインモニウム系染料、化学式5で示されるフタロシアニン系染料、化学式6で表示されるナフタロシアニン系染料、化学式7及び化学式8で示される金属−錯体系染料からなる群から選択される少なくとも1つを使用することができる。
Figure 2009215558
前記化学式4で、R〜R12は各々独立的に水素原子、ハロゲン原子、置換された又は置換されていないC〜C16のアルキル基、または置換された又は置換されていないC〜C16のアリール基であり、かつXは1価又は2価の有機陰イオン、或いは1価又は2価の無機陰イオンである。
前記化学式5及び6で、Rは各々独立的に水素原子、ハロゲン原子、置換された又は置換されていないC〜C16のアルキル基、置換された又は置換されていないフェニル基、置換された又は置換されていないC〜Cのアルコキシ基、置換された又は置換されていないアリルオキシ基、フッ素置換アルコキシ基或いは置換された又は置換されていない窒素原子を少なくとも一つ有する五員環である。また、Mは2つの水素原子、2価の金属原子、3価又は4価の置換金属原子及びオキシ金属原子からなる群から選択される少なくとも一つであり、好ましくNi、Pt、Pd、またはCuである。
前記化学式7及び8で、R及びR〜Rは各々独立的に水素、C〜C16のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、フェノキシ基、ヒドロキシ基、C〜C16のアルキルアミノ基、アリールアミノ基、トリフルオロメチル基、C〜C16のアルキルチオ基、アリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、フェニル基又はナフチル基である。
前記化学式4で、1価の有機陰イオンとしては有機カルボン酸イオン、有機スルホン酸イオン、有機ホウ酸イオンなどがある。有機カルボン酸イオンとしては酢酸イオン、乳酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、プロピオン酸塩イオン、安息香酸イオン、シュウ酸イオン、琥珀酸イオン又はステアリン酸イオンがある。有機スルホン酸イオンとしては、金属スルホン酸イオン、トルエンスルホン酸イオン、ナフタレンモノスルホン酸イオン、クロロベンゼンスルホン酸イオン、ニトロベンゼンスルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオン、ベンゾスルホン酸イオン、エタンスルホン酸イオン又はトリフルオロメタンスルホン酸イオンがある。有機ホウ酸イオンは、テトラフェニルホウ酸イオン又はブチルトリフェニルホウ酸イオンが好ましい。
化学式4において、1価の無機陰イオンは、好ましくはハロゲン化イオンであり、例えば、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、チオシアン酸イオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、過塩素酸イオン、過ヨウ素酸イオン、硝酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、六フッ化リン酸イオン、モリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、チタン酸イオン、バナジウム酸イオン、リン酸イオン、ホウ酸イオンがある。また、2価の無機陰イオンとしては、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−1,6−ジスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸誘導体などが好ましい。
前記ネオン−カット染料は最大吸収波長が570〜600nmであり、半値幅が50nm以下である。染料は分子内又は分子間金属−錯体構造を有することが好ましい。
前記ネオン−カット染料の例としては、下記化学式1で示される分子内金属−錯体構造を有するポルフィリン系染料、および下記化学式2及び3で表示される分子間金属−錯体構造を有するシアニン系染料からなる群から選択される少なくとも1つであってよい。前記ネオンカット染料はポルフィリン系であることがさらに好ましい。
Figure 2009215558
前記化学式1で、R〜Rは各々独立的に水素原子、ハロゲン原子、置換された又は置換されていないC〜C16のアルキル基、またはC〜C16のアルコキシ基、置換された又は置換されていないフェニル基、置換された又は置換されていないアリルオキシ基、フッ素置換アルコキシ基、或いは置換された又は置換されていない窒素原子を少なくとも一つ有する五員環である。Mは水素原子、酸素原子、ハロゲン原子又は2価〜4価の配位金属原子である。
前記化学式2及び3で、Rは各々独立的に水素原子、1〜30個の炭素原子を有する、置換された又は置換されていない脂肪族炭化水素、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、或いは6〜30個の炭素原子を有するアリール基である。X及びYは各々独立的にハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、2〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、フェノキシカルボニル基、カルボン酸基、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、又は6〜30個の炭素原子を有するアリール基である。
前記化学式1のMにおいて、2価金属原子としてはCu、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Rd、Pd、Mn、Sn、Mg、Tiなどがある。3価の金属原子としてはAl−Cl、Ga−Cl、In−Cl、Fe−Cl、Ru−Clなどのように金属にハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基で1置換することができ、4価の原子としてはSiCl、GaCl、TiCl、SnCl、Si(OH)、Ge(OH)、Mn(OH)、Sn(OH)などのように、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基から選択される2置換とすることができる。またMは、VO、MnO、TiOなどのように酸素と結合するオキシ金属原子とすることもできる。
前記アクリル系粘着剤と近赤外線吸収染料の重量比は10:1〜10000:1である。その重量比率は粘着剤溶液の溶媒に対する重量比、粘着剤溶液の粘度、近赤外線吸収染料のモル吸光係数、及び遮断しようとする透過率によって変わる。
ネオン−カット染料を含むフィルムの場合、前記アクリル系粘着剤とネオン−カット染料の重量比は10:1〜10000:1である。その重量比は粘着剤溶液の溶媒に対する重量比、粘着剤溶液の粘度、ネオン−カット染料のモル吸光係数、遮断しようとする透過率によって変わる。
本発明の多機能粘着剤フィルムは、溶媒をさらに含むことができる。前記溶媒としては汎用有機溶媒を使用することができ、好ましくはメチルエチルケトン(MEK)、テトラヒヒドロフラン(THF)、酢酸エチル、トルエンなどを使用することができる。溶媒の含量は特に限定しない。
前記本発明の粘着剤フィルムは全て架橋剤及びカップリング剤を追加的に含むことができる。
前記架橋剤は多官能性化合物、例えばイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、および金属キレート系架橋剤であってよい。さらに好ましくはイソシアネート系架橋剤、例えばトリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどであるが、これらに限定されるわけではない。前記架橋剤の含量はアクリル系共重合体100重量部に対して0.01〜2重量部使用することができる。
前記カップリング剤はシラン系カップリング剤が好ましい。前記シラン系カップリング剤は特に高温、高湿下で長時間放置される場合、接着信頼性を向上させるのに役に立つ。シラン系カップリング剤はビニルシラン、エポキシシラン、メタクリルシランなどを使用することができる。例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランなどがあり、これらは単独又は混合して使用することができる。シラン系カップリング剤の含量はアクリル系共重合体100重量部に対して0.01〜2重量部使用することができる。
粘着剤フィルムを製造する方法は特に限定されていない。例えば、染料とバインダーを混合し、これに一定量の架橋剤とカップリング剤を添加した後、コーティング液を製造し、これを接着フィルムにコーティング、及び硬化して製造することができる。このように得られたコーティング面の厚さは少なくとも10μmであるのが好ましい。前記コーティング方法としてはスプレーコーティング、ロールコーティング、バーコーティング、スピンコーティングなど多様な方法が可能である。
また、本発明は前記プラズマディスプレイパネル用多機能粘着剤フィルムを含むプラズマディスプレイパネルフィルターを提供する。前記プラズマディスプレイパネルフィルターは基材フィルム、反射防止フィルム(ARフィルム)、本発明の近赤外線フィルム、色補正又は色補正と近赤外線吸収機能を同時に有する多機能粘着剤フィルム、電磁波遮蔽フィルム(EMIフィルム)、黒画面処理フィルムなどを積層して構成することができる。
前記プラズマディスプレイパネルフィルターは、ガラス、またはポリエチレンテレフタレート(PET)のような透明基材上に前記フィルムを必要に応じて適切に積層して製造してよい。本発明のフィルターは近赤外線フィルム、色補正フィルム、および色補正と近赤外線吸収能を同時に持つフィルムを少なくとも一つ含むことができる。各フィルムは基材を中心に上下部いずれの層に配置されても構わない。基材上に前記多機能フィルムのうちの少なくとも一つを直接積層する場合、別途の粘着剤を使用しない。もし、前記多機能フィルムが含まれない層を形成する場合、通常の感圧接着剤(PSA)を使用することができる。つまり、電磁波遮蔽フィルムと黒画面処理フィルムは通常の粘着剤を使用して積層して製造することができる。
また、本発明は前記プラズマディスプレイパネルフィルターを含むプラズマディスプレイパネルを提供する。前記プラズマディスプレイパネルの製造方法は当該分野で広く知られていて、当該分野に従事する者には十分に分かる内容であるので、本明細書で詳細な説明を省略する。
本発明の粘着剤フィルムを含むフィルターを、パネルアセンブリに使用する場合、高温及び高湿条件における透過率変化が少なくて耐久性及び熱的安定性が優れており、また、可視領域の透過率も高いプラズマディスプレイパネルを得ることができる。
上述したように、本発明の多機能粘着剤フィルムはバインダー樹脂として粘着力及び耐久性に優れたアクリル系粘着剤を含み、また、色補正染料又は色補正染料と近赤外線吸収染料を含み、高温及び高湿条件における透過率変化が少なくて耐久性及び熱的安定性が優れており、可視領域の透過率が良好で、かつ近赤外線吸収率が優れている。特に、フィルム自体に粘着力を有するためにプラズマディスプレイパネルフィルターを製造する時、別途の粘着剤使用が必要でなく、工程を単純化することができ、フィルターの厚さを減少させることができる。
以下では本発明の理解のために好ましい実施例を提示する。しかし、下記の実施例は本発明をより容易にするために提供されるものであり、本発明の実施例に限られるわけではない。
[実施例]
本発明による多機能粘着剤フィルムは次のような方法で製造し、多機能粘着剤フィルムに対する物性試験条件は下記の通りである。
<フィルム製造方法>
1.コーティング液製造:粘着樹脂としてアクリル酸ブチル(BA)/ヒメタクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)共重合体又はアクリル酸ブチル(BA)/アクリル酸(AA)共重合体を使用し、ネオン−カット染料、第1近赤外線吸収染料、第2近赤外線吸収染料を単独又は混合して多機能粘着剤フィルムを製造するためのコーティング液を製造した。
2.コーティング:前記コーティング液を使用して接着フィルムに15μmの厚さにコーティングした。120℃で3分間乾燥した後、接着フィルムでコーティング面を貼り合わせた。
3.熟成:常温で3日間熟成させた。
<耐久性テスト条件>
高温条件:80℃チャンバーで500時間放置した前後の透過率を比較した。
(実施例1)
近赤外線染料が含まれたフィルム製造
酢酸エチル84.5mlに溶解したアクリル酸ブチル(BA)/メタクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)共重合体溶液100重量部(15.5重量%)、近赤外線吸収染料として化学式4のジインモニウム系染料(商品名:CIR1081,製造会社:日本カーリット株式会社)0.05重量部、イソシアネート系架橋剤としてT−39Mを0.05重量部、及びシラン系カップリング剤としてT−789Jを0.07重量部、メチルエチルケトン(MEK)45重量部に添加して混合した後、コーティング液を製造した。これを基材フィルムに23μmの厚さにコーティングして多機能粘着剤フィルムを製造した。
次に、前記方法で耐久性を試験した。その結果を表1に示した。
Figure 2009215558
表1に示したように高温でテスト後にも可視光領域透過率と近赤外線透過率の維持能が優れていることが分かる。
(実施例2)
近赤外線吸収染料として化学式5のフタロシアニン系染料(商品名:IP12、製造会社:(株)日本触媒)を使用したことを除いては、実施例1と同様な方法で粘着剤フィルムを製造した。
(実施例3)
アクリル系粘着剤としてアクリル酸ブチル(BA)/メタクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)共重合体の代わりにアクリル酸ブチル/アクリル酸共重合体溶液を使用したことを除いては、実施例1と同様な方法で粘着剤フィルムを製造した。
(実施例4)
酢酸エチル84.5mlに溶解したアクリル酸ブチル(BA)/メタクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)共重合体溶液100重量部(15.5重量%)、化学式1のポルフィリン系染料0.05重量部、イソシアネート系架橋剤としてT−39Mを0.05重量部、及びシラン系カップリング剤としてT−789Jを0.07重量部、メチルエチルケトン(MEK)45重量部に添加して混合した後、コーティング液を製造した。これを基材フィルムに23μmの厚さにコーティングして多機能粘着剤フィルムを製造した。
次に、前記方法で耐久性を試験した。その結果を表2に示す。前記粘着剤フィルムに対するスペクトル変化結果を図2に示す。
Figure 2009215558
表2と図2に示したように、実施例4の色補正染料を含む粘着剤フィルムの場合、可視光領域透過率の維持能が優れていることが分かる。
(実施例5)
酢酸エチル84.5mlに溶解したアクリル酸ブチル/アクリル酸共重合体溶液100重量部(14.5重量%)、化学式1のポルフィリン系染料0.05重量部、イソシアネート系架橋剤としてT−39Mを0.23重量部、及びカップリング剤としてT−789Jを0.03重量部、メチルエチルケトン(MEK)45重量部に添加して混合後、コーティング液を製造した。これを基材フィルムにコーティングして多機能粘着剤フィルムを製造した。
次に、前記方法で耐久性を試験した。その結果を表3に示す。前記粘着剤フィルムに対するスペクトル変化結果を図3に示す。
Figure 2009215558
表3と図3に示したように、実施例5の色補正染料を含む粘着剤フィルムの場合、可視光領域透過率の維持能が優れていることが分かる。
(実施例6)
ポルフィリン系染料0.3重量部、ジインモニウム系染料(第1近赤外線吸収染料)(CIR1081,日本カーリット株式会社)0.3重量部、フタロシアニン系染料(第2近赤外線吸収染料)(IP12、(株)日本触媒)0.1重量部を追加使用したことを除いては、実施例4と同様な方法で粘着剤フィルムを製造した。コーティング液を基材フィルムにコーティングして多機能粘着剤フィルムを製造した。
次に、前記方法で耐久性を試験した。その結果を表4に示す。前記粘着剤フィルムに対するスペクトル変化結果を図4に示す。
Figure 2009215558
表4と図4に示したように、実施例6の粘着剤フィルムの場合、可視光領域透過率の維持能が優れているだけでなく、近赤外線領域透過率も非常に優れていることが分かる。
(比較例1)
コーティング液の組成を下記のように変更して粘着剤フィルムを製造した。
コーティング液の組成:ネオン−カット染料としてシアニン染料(0.0214g、TY102:旭電化工業、商品名)、14BB(100g、アクリル系粘着剤、−OH基含有)、硬化剤(0.03g、T−39M)、及びカップリング剤(0.07g、T−789J)。
基材のコーティング:バーコーティング、乾燥厚さ:25μm
次に、前記方法で耐久性を試験した。その結果を表5に示す。前記粘着剤フィルムに対するスペクトル変化結果を図5に示す。
Figure 2009215558
また、高温(80℃)及び高湿でテスト後の結果を表6に示し、前記粘着剤フィルムに対するスペクトル変化結果を図6に示す。
Figure 2009215558
前記結果から、本発明の実施例に比べて、比較例1の色補正染色を含む粘着剤フィルムは、可視光領域透過率の維持能が不良であることが分かる。
(比較例2)
コーティング液の組成を下記のように変更して粘着剤フィルムを製造した。
コーティング液組成:シアニン近赤外線吸収染料(0.01g、TY102:旭電化)、14BB(20g、アクリル系粘着剤、−OH基含有)、硬化剤(0.006g、T−39M)、およびカップリング剤(0.014g、T−789J)。
基材のコーティング:バーコーティング、乾燥厚さ:20μm
硬化条件:室温で3日
次に、前記方法で耐久性を試験した。その結果を表7に示し、前記粘着剤フィルムに対するスペクトル変化結果を図7に示す。
Figure 2009215558
前記結果から、本発明の実施例に比べて比較例2の粘着剤フィルムは可視光領域透過率の維持能が不良であることが分かる。
(実施例7)
プラズマディスプレイパネルフィルターの製造
ガラス基材上に反射防止フィルム(ARフィルム)30、前記実施例1の粘着剤フィルム28、強化ガラス26、感圧性粘着剤層(PSA)24、および電磁波遮蔽フィルム(EMIフィルム)22を積層して図8のような構造(5層)を有するプラズマディスプレイパネルフィルターを製造した。
(実施例8)
プラズマディスプレイパネルフィルターの製造
ガラス基材上に反射防止フィルム(ARフィルム)30、前記実施例4の粘着剤フィルム28、NIRフィルム29、PSA24、強化ガラス26、PSA24、電磁波遮蔽フィルム(EMIフィルム)22を積層して図9のような構造(7層)のプラズマディスプレイパネルフィルターを製造した。
(比較例3)
反射防止フィルム30、粘着剤層24、比較例1の色補正フィルム25、粘着剤層24、比較例2の従来の近赤外線フィルム29、粘着剤層24、強化ガラス26、粘着剤層24、及び電磁波遮蔽フィルム22を積層してプラズマディスプレイパネルフィルターを製造した。全てのフィルムはゴム系粘着剤(PSA)を用いて貼り合わせた。その構造を図10に示す。比較例3のフィルターは9層で構成される。
上述したように、本発明の多機能粘着剤フィルムは、バインダー樹脂としてアクリル系粘着剤を使用しているため従来より耐久性が向上し、色補正染料と近赤外線吸収染料を使用して色補正機能及び近赤外線機能を付与している。さらに、近赤外線透過率が優れていて、特にフィルム自体に優れた粘着機能を持っているので別途の粘着剤添加が必要でない。したがって、プラズマディスプレイパネルフィルターの構造を単純化させることができ、プラズマディスプレイパネルフィルター及びプラズマディスプレイパネル製造に利用することができる。本発明は好適な実施形態を参照して詳細に記載されているが、当業者のなし得る各種変更および置換は、特許請求の範囲としての本発明の技術的思想と範囲からはずれるものではない。

Claims (10)

  1. アクリル系粘着剤とネオン−カット染料を含む多機能粘着剤フィルム。
  2. 前記アクリル系粘着剤が、アクリル酸ブチル/メタクリル酸ヒドロキシエチル共重合体又はアクリル酸ブチル/アクリル酸共重合体である、請求項1に記載の多機能粘着剤フィルム。
  3. 前記ネオン−カット染料が、アクリル系粘着剤100重量部に対して0.01〜10重量部含まれる、請求項1に記載の多機能粘着剤フィルム。
  4. 前記ネオン−カット染料が、下記:
    Figure 2009215558
    (化学式1で、R〜Rは各々独立的に水素原子、ハロゲン原子、置換された又は置換されていないC〜C16のアルキル基、C〜C16のアルコキシ基;置換された又は置換されていないフェニル基、置換された又は置換されていないアリルオキシ基、フッ素置換アルコキシ基、或いは置換された又は置換されていない窒素原子を少なくとも一つ有する五員環であり、かつMは水素原子、又は2価〜4価の配位子を有する金属であり、かつ
    化学式2及び3で、
    Rは各々独立的に水素原子、1〜30個の炭素原子を有する、置換された又は置換されていない脂肪族炭化水素、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、又は6〜30個の炭素原子を有するアリール基であり、かつX及びYは各々独立的にハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、2〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、フェノキシカルボニル基、カルボン酸基、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、或いは6〜30個の炭素原子を有するアリール基である)
    化学式1で示される分子内金属−錯体構造を有するポルフィリン系化合物、および化学式2及び化学式3で表示される分子間金属−錯体構造を有するシアニン系化合物からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の多機能粘着剤フィルム。
  5. アクリル系粘着剤100重量部に対して近赤外線吸収染料0.01〜10重量部をさらに含む、請求項1記載の多機能粘着剤フィルム。
  6. 前記近赤外線吸収染料は下記:
    Figure 2009215558
    (化学式4で、R〜R12は各々独立的に水素原子、ハロゲン原子、置換された又は置換されていないC〜C16のアルキル基、置換された又は置換されていないC〜C16のアリール基であり、かつXは1価又は2価の有機陰イオン或いは1価又は2価の無機陰イオンであり、
    化学式5及び6で、Rは各々独立的に水素原子、ハロゲン原子、置換された又は置換されていないC〜C16のアルキル基、置換された又は置換されていないフェニル基、置換された又は置換されていないC〜Cのアルコキシ基、置換された又は置換されていないアリルオキシ基、フッ素置換アルコキシ基、或いは置換された又は置換されていない窒素原子を少なくとも一つ有する五員環であり、かつMは2つの水素原子、2価の金属原子、3価又は4価の置換金属原子、及びオキシ金属原子からなる群から選択される少なくとも一つであり、好ましくはNi、Pt、Pd、またはCuであり、かつ
    化学式7及び8で、R及びR〜Rは各々独立的に水素、C〜C16のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、フェノキシ基、ヒドロキシ基、C〜C16のアルキルアミノ基、アリールアミノ基、トリフルオロメチル基、C〜C16のアルキルチオ基、アリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、フェニル基、又はナフチル基である)
    化学式4で示されるジインモニウム系染料、化学式5で示されるフタロシアニン系染料、化学式6で表示されるナフタロシアニン系染料、および化学式7または化学式8で示される金属−錯体系染料からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の多機能粘着剤フィルム。
  7. アクリル系感圧性粘着剤100重量部に対して架橋剤0.01〜2重量部及びカップリング剤0.01〜2重量からなる群から選択される少なくとも1つの添加剤をさらに含む、請求項1に記載の多機能粘着剤フィルム。
  8. 基材の少なくとも一つの片面に、請求項1〜7のいずれか一項に記載の多機能粘着剤フィルムを含むプラズマディスプレイパネルフィルター。
  9. 反射防止フィルム(ARフィルム)、電磁波遮蔽フィルム(EMIフィルム)及び黒画面処理フィルムをさらに含む、請求項8に記載のプラズマディスプレイパネルフィルター。
  10. 請求項8に記載のフィルターを含むプラズマディスプレイパネル。
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