JP2003082302A - 電子ディスプレイ用着色粘着剤付フィルム - Google Patents

電子ディスプレイ用着色粘着剤付フィルム

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JP2003082302A JP2001278584A JP2001278584A JP2003082302A JP 2003082302 A JP2003082302 A JP 2003082302A JP 2001278584 A JP2001278584 A JP 2001278584A JP 2001278584 A JP2001278584 A JP 2001278584A JP 2003082302 A JP2003082302 A JP 2003082302A
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pressure
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Takuma Hattori
琢磨 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、粘着剤層に含有させた色素
が退色せず、電子ディスプレイに対して十分な信頼性を
もって貼着することができる着色粘着剤付フィルムを提
供することにある。 【解決手段】 光透過性フィルムの一面に(メタ)アク
リル系樹脂を含有する粘着剤層を設けてなり、該粘着剤
層がネオンカット色素、キセノンカット色素及び近赤外
線カット色素から選ばれた少なくとも1種とカーボンブ
ラックを含有する電子ディスプレイ用着色粘着剤付フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ディスプレイ
に貼着できる電子ディスプレイ用着色粘着剤付フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家電、情報機器の高機能化、小型
・軽量化に伴い粘着剤を用いた製品が多く使用されるよ
うになっている。例えば、液晶ディスプレイ、複写機お
よびファクシミリ等の液晶操作板、色度調整や反射防
止、防眩機能を付与したフィルムを貼着したCRT(カ
ソードレイチューブ)、近赤外線及び/又は電磁波カッ
ト機能を有するフィルムを貼着したプラズマディスプレ
イパネル(PDP)用前面保護板などに粘着剤が使用さ
れている。
【0003】具体的には、テレビなどのCRTでは、画
面の平面化の対応とも相まって、ガラスを着色するため
に樹脂シートを着色された粘着剤を介してCRT前面に
貼着するようになっている。また、PDPにおいても、
樹脂板又はガラス板に、近赤外線(NIR)をカットす
る粘着剤付きシートや、ネオンの輝線スペクトル(オレ
ンジ色)をカットする粘着剤付きシートや色補正用の粘
着剤付きシートが貼着されるようになっている。従来こ
のような粘着剤付きシートを構成する樹脂フィルム上に
形成される粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、ポリ
ビニルエーテル系、シリコーン系等の粘着剤に色素を含
有させたものであった。しかしながら、色素を含有させ
た粘着剤を用いた粘着剤付きシートは、高温環境下や高
温高湿環境下において色素が劣化して退色しディスプレ
イにおける表示を阻害するという問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
環境下または高温高湿環境下において、粘着剤層中に含
有させる色素が退色されにくく、よって電子ディスプレ
イに対して十分な信頼性をもって貼着することができる
着色粘着剤付光透過性フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子ディスプレ
イ用着色粘着剤付フィルムは、光透過性フィルムの一面
に(メタ)アクリル系樹脂を含有する粘着剤層を設けて
なり、該粘着剤層がネオンカット色素、キセノンカット
色素及び近赤外線カット色素から選ばれた少なくとも1
種とカーボンブラックを含有することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】まず、本発明の電子ディスプレイ
用着色粘着剤付フィルムを構成する光透過性フィルムに
ついて詳述する。本発明に使用する光透過性フィルムは
光学的透明性を有するものが好ましく用いられ、例えば
光学特性、強度及び経済性等の点から、トリアセチルセ
ルロース等のセルロース系フィルム、ポリカーボネート
系フィルム、ポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル系フィルム等、ポリエチレンおよびポリプロピレン
等のポリオレフィン系フィルムが好ましいものとして挙
げられる。光透過性フィルムの膜厚は、一般に10〜5
00μmの範囲であり、好ましくは25〜250μmの
範囲である。
【0007】次に上記光透過性フィルムに設ける粘着剤
層に含有する(メタ)アクリル系樹脂について詳述す
る。該(メタ)アクリル系樹脂としては、−40℃〜8
0℃程度で粘着性を示すものが使用される。この(メ
タ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸エステルの
単独重合体および好ましくは共重合体である。
【0008】前記(メタ)アクリル系樹脂の単量体とし
て用いられる(メタ)アクリル酸エステルとしては、炭
素数1〜12のアルキル基を有するものがあげられ、具
体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、ペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソ
オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アク
リレートなどが挙げられる。これらは単独または2種類
以上を組み合わせて用いることができる。
【0009】上記(メタ)アクリル酸エステルの外に、
他の不飽和二重結合を有する単量体、例えば、オレフィ
ン系、ビニル系(アクリル系を除く)等の単量体、例え
ば、エチレン、酢酸ビニル、スチレン等を共重合成分と
して含有させることもできる。これら他の不飽和二重結
合を有する単量体は、20重量%以下の範囲で含有させ
ることができる。
【0010】また、(メタ)アクリル系樹脂には前記
(メタ)アクリル酸エステルと共に官能基を有する単量
体を共存させることが好ましい。これにより上記(メ
タ)アクリル酸エステルと官能基を有する単量体が共重
合し、官能基を有する(メタ)アクリル系樹脂を得るこ
とができる。(メタ)アクリル系樹脂に官能基を有する
単量体を含有させることによって、該官能基と後述する
架橋剤が反応して(メタ)アクリル系樹脂を架橋させる
ことが可能になる。この架橋により粘着剤層と光透過性
フィルムとの剥離が防止され、粘着剤層の機械的強度が
向上する。上記官能基を有する単量体としては、(メ
タ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸
等のカルボキシル基を有する脂肪族不飽和カルボン酸が
挙げられる。該脂肪族不飽和カルボン酸は、(メタ)ア
クリル系樹脂中に5重量%以下、好ましくは3.5重量
%以下の範囲で含有させることが好ましい。5重量%よ
り多い場合では、粘着剤層に含有させた色素が退色しや
すく、剥離した後に糊残りが生じやすい。その他の官能
基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシプロピルエステル、2−ヒドロキシビニルエ
ーテル等のヒドロキシル基を有するもの、N,N−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−ターシャ
リーブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリレート等のアミノ基を有するもの、グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のエ
ポキシ基を有するもの、その他、アクリロニトリルおよ
びアクリルアミド等があげられ、これらは単独または2
種類以上組み合わせて用いることができる。官能基を有
する単量体の全含有量は、(メタ)アクリル系樹脂中に
0.1〜20重量%の範囲が好ましい。この中でも特に
アクリルアミド等のアマイド基を有する単量体を用いる
ことが粘着剤の剥がれや発泡を防止できるために好まし
い。
【0011】上記官能基を有する(メタ)アクリル系樹
脂を粘着剤層の構成成分として含有させる場合には、粘
着剤層に架橋剤を含有させることが好ましい。架橋剤と
しては、多官能イソシアネート系架橋剤であるトリレン
ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、
トリメチロールプロパン変成トリレンジイソシアナート
など、多官能エポキシ架橋剤であるエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテルなど、多官能アジリジン系架橋剤である
N,N’−へキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリ
ジンカルボキシアミド)、トリメチロールプロパン−ト
リ−β−アジリジニルプロピオネート等、金属キレート
系架橋剤であるアルミニウムのアセチルアセトン錯体、
過酸化物であるベンゾイルパーオキサイド、メラミン系
架橋剤等が挙げられる。これらは単独または2種類以上
組み合わせて使用することができる。その含有量は、
0.01〜5重量%の範囲が好ましい。
【0012】本発明において、(メタ)アクリル系樹脂
の重量平均分子量は20万〜200万のものが好まし
く、より好ましくは50万〜200万、さらに好ましく
は70万〜150万のものである。なお、重量平均分子
量はゲルパーミュエーシヨンクロマトグラフィー法にて
測定した値である。
【0013】本発明において、粘着剤層にはネオンカッ
ト色素、キセノンカット色素及び近赤外線カット色素か
ら選ばれた少なくとも1種の色素が含有される。このよ
うな特定の色素を粘着剤層に含有させることによって、
ネオンの輝線スペクトル(オレンジ色)をカットする機
能、キセノンの輝線スペクトルをカットする機能、近赤
外線(NIR)をカットする機能、及び色を補正する機
能を着色粘着剤付フィルムに付与することができる。ネ
オンカット色素は、580〜620nmの波長に極大吸
収値を有する色素であり、キセノンカット色素は、56
0〜580nmの波長に極大吸収値を有する色素であ
る。このようなネオンカット色素及びキセノンカット色
素としては、シアニン系色素、アズレニウム系色素、ス
クアリウム系色素、ジフェニルメタン系色素、トリフェ
ニルメタン系色素、オキサジン系色素、アジン系色素、
チオピリリウム系色素、ビオローゲン系色素、アゾ系色
素、アゾ金属錯塩系色素、ビスアゾ系色素、アントラキ
ノン系色素、フタロシアニン系色素、インジゴ系色素、
アゾメチン系色素、キサンテン系色素、オキソノール系
色素などが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混
合して使用される。ネオンカット色素の具体例として
は、アデカアークルズTW−1367、アデカアークル
ズSG−1594、アデカアークルズFD−3351、
アデカアークルズTY−100、アデカアークルズTY
−200、アデカアークルズY−944(以上いずれも
旭電化工業社製の商品名)、NK−5451(林原生物
化学研究所製の商品名)が挙げられる。また、キセノン
カット色素の具体例としては、アデカアークルズTW−
1317(旭電化工業社製の商品名)、NK−553
2、NK−5450(以上いずれも林原生物化学研究所
製の商品名)が挙げられる。
【0014】近赤外線カット色素は、780nm以上の
波長をもつ近赤外線に極大吸収値を有する色素であり、
フタロシアニン系色素、アミニウム系色素、アントラキ
ノン系色素、ナフタロシアニン系色素、ジチオール錯体
系色素、ポリメチン系色素、ピリリウム系色素、チオピ
リリウム系色素、スクアアリリウム系色素、クロコニウ
ム系色素、アズレニウム系色素、テトラデヒドロコリン
系色素、トリフェニルメタン系色素、ジインモニウム系
色素などが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混
合して使用される。近赤外線カット色素の具体例として
は、イーエックスカラー802K、イーエックスカラー
803K、イーエックスカラー814K(以上いずれも
日本触媒社製の商品名)、IR−750、IRG−00
2、IRG−003、IRG−022、IRG−02
3、IRG−820、CY−2、CY−4、CY−9、
CY−20(以上いずれも日本化薬社製の商品名)、P
A−001、PA−1005、PA−1006、SIR
−114、SIR−128、SIR−130、SIR−
159(以上いずれも三井東圧化学社製の商品名)が挙
げられる。
【0015】また、粘着剤層にはカーボンブラックが含
有される。カーボンブラックとしては、一次平均粒子径
が100nm以下のものが好ましく、更に好ましくは5
0nm以下、より好ましくは20nm以下のものであ
る。一次平均粒子径が100nmを超えたカーボンブラ
ックでは、ヘイズが高くなり光学特性が悪く実用上問題
となる場合がある。粘着剤層には、前記色素とカーボン
ブラックは重量比で100:10〜100:200の割
合で含有させることが好ましい。カーボンブラックの割
合が200を超えた場合は透過率が低下しすぎて好まし
くない。本発明では、粘着剤層にカーボンブラックを含
有させることによって、前記色素の耐熱性が著しく向上
する。この作用効果は、カーボンブラックが色素分子を
吸収し、安定化させるためと考えられる。
【0016】また、前記粘着剤層には、可塑剤、シラン
カップリング剤等の粘着特性改質剤、顔料等の着色剤、
シリカ、二酸化チタン、アルミナ、金属粉、金属酸化物
粉等の無機フィラー、樹脂微粒子等が含有されていても
よく、それぞれ目的に応じて適宜の量で使用される。
【0017】本発明の電子ディスプレイ用着色粘着剤付
フィルムは、上記の成分を適当な有機溶剤に添加して得
た塗布液を、剥離処理が施された剥離性フィルムの上に
塗布した後形成される粘着剤層の上に光透過性フィルム
を重ねて貼り合わせることによって製造することができ
る。使用に際して剥離性フィルムを剥離して用いればよ
い。又、本発明の電子ディスプレイ用着色粘着剤付フィ
ルムは、上記の塗布液を直接上記の光透過性フィルムの
一面に塗布することによって作製することもできる。形
成される粘着剤層の膜厚は、一般に5〜50μmの範囲
に設定される。
【0018】本発明の電子ディスプレイ用着色粘着剤付
フィルムは、粘着剤層を設けた光透過性フィルムの一面
の反対面に、ハードコート層、導電層、防眩層および反
射防止層から選ばれた少なくとも1層を積層することが
好ましい。ハードコート層としては、例えば、一般的な
無機、有機のコーティング剤等が挙げられる。導電層と
しては、金属や金属酸化物の蒸着、スパッタ膜等が挙げ
られる。防眩層としては、シリカ粒子、アクリル樹脂粒
子等のビーズ含有樹脂のコーティング剤、マット処理等
が挙げられる。反射防止層としては、低屈折率の物質と
高屈折率の物質とを交互に塗工や蒸着、スパッタ処理し
て積層されたものが挙げられる。
【0019】本発明の電子ディスプレイ用着色粘着剤付
フィルムは、ガラスおよびプラスチックに対して良好な
貼着性を示す。例えば、ガラスとしては、ソーダガラ
ス、カリガラス、ホウ珪酸ガラス等のガラス類、石英、
高純度アルミナ等の透明セラミック類等に対して良好な
貼着性を示し、プラスチックとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリス
チレン、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリエチ
レンテレフタレート等に良好な貼着性を示す。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。 <(メタ)アクリル系樹脂の合成> 製造例1 温度計、撹拌機、還流冷却管、窒素導入管を備えたフラ
スコ中に、n−ブチルアクリレート95重量部、アクリ
ル酸5重量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート0.2重量部、過酸化ベンゾイル0.3重
量部、酢酸エチル40重量部、トルエン60重量部を投
入し、窒素導入管より窒素を導入してフラスコ内を窒素
雰囲気とした。その後、混合物を65℃に加温して10
時間重合反応を行い、重量平均分子量約120万、Tg
約−49℃のアクリルポリマーの溶液を得た。このアク
リルポリマーの溶液100重量部に多官能エポキシ(エ
チレングリコールジグリシジルエーテル)0.2重量部
を加え、更に固形分が20重量%となるように酢酸エチ
ルを加えてポリマー溶液Aを得た。
【0021】製造例2 温度計、撹拌機、還流冷却管、窒素導入管を備えたフラ
スコ中に、n−ブチルアクリレート93重量部、アクリ
ル酸6重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1
重量部、アゾビスイソブチロニトリル0.4重量部、酢
酸エチル90重量部、トルエン60重量部を投入し、窒
素導入管より窒素を導入してフラスコ内を窒素雰囲気と
した。その後、混合物を65℃に加温して10時間重合
反応を行い、重量平均分子量約80万、Tg約−48℃
のアクリルポリマーの溶液を得た。このアクリルポリマ
ーの溶液100重量部にポリイソシアネート(日本ポリ
ウレタン社製、商品名:コロネートL)1重量部を加
え、更に固形分が20重量%となるように酢酸エチルを
加えてポリマー溶液Bを得た。
【0022】<着色粘着剤付きフィルムの作製> 実施例1 前記ポリマー溶液A100重量部にネオンカット色素
(旭電化工業社製、商品名:アデカアークルズTY−1
00、極大吸収値582nm)を0.1重量部溶解し、
更にカーボンブラック(平均一次粒子径16nm)0.
06重量部を添加し混合して塗布液を作製した。次にシ
リコーン樹脂により剥離処理が施された厚さ38μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフ
ィルムという)の一面に乾燥後の厚さが25μmになる
ようアプリケータで上記塗布液を塗工して粘着剤層を形
成した。一方、光透過性フィルムとして、片面に反射防
止層を有する厚さ188μmのPETフィルムを用意
し、該フィルムにおける反射防止層の反対面に、上記の
PETフィルムに形成された粘着剤層面を重ねラミネー
ターで貼り合わせ本発明の着色粘着剤付フィルムを得
た。
【0023】実施例2 ポリマー溶液Aの代わりに、ポリマー溶液Bを用いた以
外は実施例1と同様にして本発明の着色粘着剤付フィル
ムを得た。 実施例3 ネオンカット色素の代わりに、キセノンカット色素(林
原生物化学研究所製、商品名:NK−5450、極大吸
収値576nm)を用いた以外は実施例1と同様にして
本発明の着色粘着剤付フィルムを得た。
【0024】実施例4 ネオンカット色素の代わりに、近赤外線カット染料(日
本触媒社製、商品名:イーエックスカラー814K)を
用いた以外は実施例1と同様にして本発明の着色粘着剤
付フィルムを得た。 比較例1 カーボンブラックを含有しない以外は実施例1と同様に
して比較用の着色粘着剤付フィルムを得た。
【0025】比較例2 カーボンブラックを含有しない以外は実施例2と同様に
して比較用の着色粘着剤付フィルムを得た。 比較例3 カーボンブラックを含有しない以外は実施例3と同様に
して比較用の着色粘着剤付フィルムを得た。 比較例4 カーボンブラックを含有しない以外は実施例4と同様に
して比較用の着色粘着剤付フィルムを得た。
【0026】次に前記実施例および比較例で得られた着
色粘着剤付フィルムを、200×300mmのサイズに
切り出しガラス板にラミネーターで貼合した後、該積層
体を100℃の高温環境下に調整した恒温槽に1000
時間放置した。また、別に用意した同様の積層体を60
℃/95%RHの高温高湿環境下に調整した恒温恒湿槽
に1000時間放置した。そして、放置後の積層体にお
ける着色粘着剤付フィルムの退色性を目視にて評価し、
その結果を表1に示した。なお、上記着色粘着剤付フィ
ルムの退色性は次の基準に基づいて評価した。○:退色
なし、△:若干の退色有り、×:完全に退色
【0027】
【表1】
【0028】上記表から明らかなようにカーボンブラッ
クを含有させた本発明の着色粘着剤付フィルムは高温環
境下及び高温高湿環境下において色素が退色せず、粘着
剤層に異常は認められなかった。これに対し、カーボン
ブラックを含有させていない比較用の着色粘着剤付フィ
ルムは高温環境下及び高温高湿環境下において色素が退
色していた。
【0029】
【発明の効果】本発明の電子ディスプレイ用着色粘着剤
付フィルムは、上記の構成を有するから、高温環境下及
び高温高湿環境下において色素が退色せず、電子ディス
プレイ等の被着体に対して十分な信頼性をもって貼着す
ることが可能である。したがって、本発明の着色粘着剤
付フィルムは、電子ディスプレイ用として極めて有用で
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 307 G09F 9/00 307Z 313 313 Fターム(参考) 2H091 FA01X FA31X FA37X FB02 FB12 FB13 FC01 FD06 FD14 GA01 GA17 LA03 LA16 4J004 AA10 AA14 CA04 CA06 CA07 DB03 FA01 FA08 4J040 DF041 DF051 EF292 EF302 GA05 GA07 GA11 GA14 GA19 GA22 HA026 HB41 HB44 HC14 HC16 HD41 HD43 JB02 KA16 KA35 LA01 LA06 LA08 MA05 MA10 MA11 MB03 NA17 PA23 5G435 AA14 BB12 GG43 HH05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性フィルムの一面に(メタ)アク
    リル系樹脂を含有する粘着剤層を設けてなり、該粘着剤
    層がネオンカット色素、キセノンカット色素及び近赤外
    線カット色素から選ばれた少なくとも1種とカーボンブ
    ラックを含有することを特徴とする電子ディスプレイ用
    着色粘着剤付フィルム。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層が架橋剤を含有することを
    特徴とする請求項1に記載の電子ディスプレイ用着色粘
    着剤付フィルム。
  3. 【請求項3】 前記カーボンブラックの平均一次粒子径
    が100nm以下であることを特徴とする請求項1に記
    載の電子ディスプレイ用着色粘着剤付フィルム。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤層を設けた光透過性フィルム
    の一面の反対面に、ハードコート層、導電層、防眩層お
    よび反射防止層から選ばれた少なくとも1層が積層され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電子ディスプ
    レイ用着色粘着剤付フィルム。
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