JP2012236869A - 粘着型光学フィルム及びプラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アクリル系ポリマーと、ジイモニウム色素と、該ジイモニウム色素以外の他の色素と、を含有する近赤外線吸収粘着層と、基材層とを有し、該近赤外線吸収粘着層に凝集径100μm以下の色素凝集体が存在することを特徴とする粘着型光学フィルム。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、粘着層に近赤外線吸収色素を含有させる場合、粘着層を構成する粘着性を有する樹脂が赤外線吸収色素と反応しやすく、耐久性に課題を有するものであった。
この色素分解(劣化)の問題は粘着層にジイモニウム色素と各種色素を混ぜ合わせた後から生じ、特に近赤外線領域における粘着型光学フィルムの初期吸収スペクトルが悪化する問題があった。
また、本発明によれば、粘着型光学フィルムの初期吸収スペクトルを良好にすることができるため、近赤外線域の光をより多く吸収させることができる。
また、粘着層に赤外線吸収機能と他の機能(調色機能、ネオン発光吸収機能等)を持たせることができるので、光学フィルムとしての層の数を減らすことができる。
本発明に係る粘着型光学フィルムは、アクリル系ポリマーと、ジイモニウム色素と、該ジイモニウム色素以外の他の色素と、を含有する近赤外線吸収粘着層(以下、単に「粘着層」という場合がある)と、基材層とを有する。上記近赤外線吸収粘着層には、凝集径100μm以下の色素凝集体が存在する。この凝集体は近赤外線吸収粘着層に均一に分散していてもよいが、光学特性を損なわければある程度ムラをもった状態で散在していてもよい。色素凝集体は、ジイモニウム色素同士の凝集体、ジイモニウム色素と他の色素の凝集体、他の色素同士の凝集体、から選択される少なくとも一種であり、二種含む場合や三種含む場合もある。 なお、本明細書における「初期吸収スペクトル」とは、後述する実施例で示すように、近赤外線吸収粘着層の両面に剥離フィルムを積層した層構成にて、40℃で3日間養生させた後の近赤外線域(800nm〜950nm)における透過率を意味する。
図1は、粘着型光学フィルムを構成する近赤外線吸収粘着層を光学顕微鏡にて観察した模式図である。近赤外線吸収粘着層3は、色素凝集体1とマトリックス2から構成され、色素凝集体1の間隙にはマトリックス2が存在する。マトリックス2は主にアクリル系ポリマーである。本発明においては、色素凝集体の凝集径dを色素凝集体1の長径で表す。
色素凝集体1は様々な形状をとるものであり、例えば、円状、三角形状、四角形状、多角形状、不定形状等の形状をとるほか、点状物の集合体、針状物の集合体、放射状物の集合体等の集合体の形状が挙げられる。凝集体がこれらの集合体である場合、図1に示す凝集体1として、これらの集合体を当てはめることにより、凝集径dを測定することができる。
凝集径が50μm以上100μm以下の色素凝集体数は、100個以下であることが好ましい。
凝集径が50μm未満の色素凝集体数は、粘着型光学フィルムの初期吸収スペクトルに影響しないため、特に制限されない。
本発明に係る近赤外線吸収粘着層は、アクリル系ポリマーと、シランカップリング剤と、ジイモニウム色素とを含有する粘着剤組成物により形成することが好適である。粘着剤組成物は、アミン系添加剤の含有量が、前記アクリル系ポリマー100質量部に対して1質量部以下であり、前記アクリル系ポリマーの酸価が7〜50mgKOH/gであることが好適である。アミン系添加剤がほとんど含まれない条件(アクリル系ポリマー100質量部に対して、アミン系添加剤の含有量が1質量部以下)において、アクリル系ポリマーの酸価が前記範囲内であることにより、粘着層に含まれるジイモニウム色素の初期吸収スペクトルが良好となる。特に、アミン系添加剤の含有量がアクリル系ポリマー100質量部に対して1質量部超含まれると、ジイモニウム色素は、アミンと反応して分解してしまう。
本発明に係るアクリル系ポリマーは、アルキル(メタ)アクリレートモノマーを少なくとも含有することが好適であり、カルボキシル基含有モノマーと水酸基含有モノマーとから選択される少なくとも一種と前記アルキル(メタ)アクリレートモノマーとを重合させて得られるものであることがより好適である。これらのポリマーの中でも、アルキル基の炭素数が4〜12のアルキル(メタ)アクリレート{(メタ)アクリル酸アルキルエステル}モノマーとカルボキシル基含有モノマーとを含有して重合されてなるアクリル系ポリマーを使用することが好適である。アクリル系ポリマーは、近赤外線吸収粘着層固形分成分100質量部に対し50質量部以上含まれていることが好適であり、60〜99.9質量部の範囲がより好適である。
粘着層中にシランカップリング剤を含有させることで、アクリル系ポリマーとしてガラス転移温度が低いものを使用しても、ジイモニウム色素の初期吸収スペクトルが良好となり、色素凝集体の凝集径を100μm以下とすることができる。
シランカップリング剤は、分子中に2つ以上の異なる官能基を有し、通常では結合させにくい有機質材料と無機質材料とを連結させる仲介役として一般的に使用されている。例えば、シランカップリング剤は、粘着剤中に含まれるアクリル系ポリマー(有機質材料)と、粘着層を貼り合わせるガラス(無機質材料)とを連結させることができるため、接着力やリワーク性を調節するために使用するのが一般的である。
加水分解性シリル基としては、例えばメチルシリル基、エチルシリル基、メトキシシリル基、エトキシシリル基、プロポキシシリル基、ブトキシシリル基等が挙げられる。
数平均分子量(Mn)の上限は特に限定されないが、例えば、20000である。Mnが大きくなりすぎると、合成に時間がかかることや、粘着層中での分散性が低くなり均一な光学特性を得難くなるおそれがある。
重量平均分子量(Mw)の上限は特に限定されないが、例えば、200000である。Mwが大きくなりすぎると、合成に時間がかかることや、粘着層中での分散性が低くなり均一な光学特性を得難くなるおそれがある。
Mw/Mnは3以上、15以下であることが好ましく、4以上、14以下であることがより好ましく、5以上、13以下であることがさらに好ましい。
シランカップリング剤の使用量の下限値は、アクリル系ポリマー100質量部に対して、0.002質量部以上であることが好ましく、0.005質量部以上であることがより好ましく、0.007質量部以上であることがさらに好ましい。0.002質量部未満であると色素の凝集を防ぐことが難しく、ジイモニウム色素の初期吸収スペクトルが好ましいものにならない。
本発明に係る粘着剤組成物はジイモニウム色素を含有する。ジイモニウム色素としては、溶剤を加えることでジイモニウム色素が溶解状態となるもの、溶剤を加えても溶解せずに結晶が分散した状態となるもの、溶剤存在下でジイモニウム色素分子が数個から数十個程度集合したもの、等が挙げられる。色素の溶解状態は、ジイモニウム色素の構造(官能基の種類)と、溶剤の種類または溶剤種の組み合わせにより変化する。溶剤としては良溶剤または貧溶剤をそれぞれ単独で使用してもよいし、両者を組み合わせて使用してもよいし、複数種の良溶剤あるいは複数種の貧溶剤を使用してもよい。ジイモニウム色素の中でも下記式(2)で示されるジイモニウムカチオンを有することが好適である。
本発明に係る粘着剤組成物は、その他、種々の公知の添加剤を添加することができるが、架橋剤、粘着付与剤、可塑剤、ガラス繊維、ガラスビーズ、金属粉、その他の無機粉末等からなる充填剤、顔料、着色剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を使用することもできる。また微粒子を含有して光拡散性を示す近赤外線吸収粘着層などとしてもよい。本発明に係る粘着剤組成物には、他の近赤外線吸収色素が添加されてもよい。また、色調を調整するため可視光吸収色素が添加されていてもよい。その他、防錆剤が添加されていることが好適である。
また、本発明に係る粘着剤組成物は、架橋剤を含有していることが好適である。架橋剤としては、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、イミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、等が挙げられる。これらの中でも、エポキシ系架橋剤や、イソシアネート系架橋剤が好適である。
併用されうる他の色素としては、近赤外線吸収色素、可視光吸収色素、ネオン発光吸収色素等が挙げられる。
また、粘着剤組成物の色調を調整するために、調色用の可視光吸収色素を添加してもよい。これは、通常、画像表示部の色調はニュートラルグレイが好ましいとされているからである。ニュートラルグレイとは、Labによる色相表示において、a値とb値がほぼゼロに近い色相であることを意味する。より具体的には、a値とb値とが±5以内の範囲にある色相を意味する。さらに好ましくは、a値が±3以内、b値が±4以内の範囲にある色相が好ましく使用される。より好ましくは、a値が+1〜−2.5、b値が±3.5以内の範囲にある色相が好ましく使用される。a値、b値が上記範囲特に±5の範囲を超えるとディスプレイの表示色に影響を及ぼし、色再現性が悪化する。色素としては、例えば、イソインドリノン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、アゾ系、ナフトール系、キノフタロン系、アゾメチン系、ベンズイミダゾロン系、ペリノン系、ピランスロン系、キナクリドン系、ペリレン系、ピランスロン系、フタロシアニン系、スレン系等が挙げられる。これらの色素は、目的とする色相に調整するため適宜混合して使用することもできる。具体的には、1:2クロム錯体、1:2コバルト錯体、銅フタロシアニン、アントラキノン、ジケトピロロピロール等が使用できる。より具体的には、オラゾールブルーGN(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、オラゾールブルーBL(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、オラゾールレッド2B(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、オラゾールレッドG(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、オラゾールブラックCN(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、オラゾールイエロー2GLN(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、オラゾールイエロー2RLN(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、マイクロリスDPPレッドB−K(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、等が挙げられる。
本発明に係る粘着剤組成物は、不要なネオン発光を吸収するために最大吸収波長が550〜650nmのネオン発光吸収色素を併用するのが好ましい。ネオン発光吸収色素は、特に限定されないが、例えば、シアニン色素、テトラアザポルフィリン色素が挙げられる。市販されているネオン発光吸収色素としては、アデカアークルズTY−102(旭電化工業社製)、アデカアークルズTY−14(旭電化工業社製)、アデカアークルズTY−15(旭電化工業社製)、TAP−2(山田化学工業製)、TAP−18(山田化学工業製)、TAP−45(山田化学工業製)、商品名NK−5451(林原生物化学研究所製)、NK−5532(林原生物化学研究所製)、NK−5450(林原生物化学研究所製)、PD−320(山本化成社製)等が挙げられる。ネオン発光吸収色素の添加量は、色素の種類によって異なるが、最大吸収波長での透過率が20〜80%程度になるように添加するのが好適である。
防錆剤としては無機系防錆剤および有機系防錆剤のいずれも用いることができる。無機系防錆剤としては、例えば、亜硝酸ナトリウム、クロム酸ナトリウム等が挙げられる。また、有機系防錆剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール、オクタデシルアミン等などが挙げられる。これらの防錆剤の中でもベンゾトリアゾール化合物を使用することが好適であり、更に1,2,3−ベンゾトリアゾールを使用することが好適である。
基材としては、特に限定されないが、例えば、剥離基材や、透光性基材が挙げられる。また、近赤外線吸収粘着層の片面に透光性基材、反対面に剥離基材が設けられていてもよく、また、近赤外線吸収粘着層の両面に剥離基材層が設けられていてもよい。剥離基材としては、特に限定されないが、グラシン紙、シリコーン処理されたポリエチレンがラミネートされたクラフト紙、シリコーン処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。
本発明に係る粘着型光学フィルムは、特に限定されないが、例えば、粘着剤組成物と溶剤とを含有する塗工液(塗料)を基材上に塗工する塗工工程、前記塗工工程により形成した塗工膜を乾燥させる乾燥工程より近赤外線吸収粘着層を形成することができる。また、必要に応じて、前記乾燥工程後にエイジング工程を設けてもよい。
塗工工程において、粘着剤組成物を含有する塗工液を基材上に塗布する。ここで、塗工液には、粘着剤組成物と溶剤が含まれていてもよい。また、塗工液の中に、前記架橋剤やシランカップリング剤が含まれていてもよい。溶剤としては、公知の溶剤を用いることができるが、例えば、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロへキサノン、n−へキサン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノールなどがあげられる。これらの溶剤は単独で使用してもよく、また二種以上を混合して使用してもよい。塗工方法としても、公知の方法により塗工することができるが、例えばアプリケーターを用いて塗工することができる。
乾燥工程において、塗工工程により得られた塗工膜に含まれる溶剤を除去し、乾燥させる。乾燥方法は、公知の方法を用いることができるので特に限定されないが、例えば、オーブンを用いて乾燥させることができる。
エイジング工程においては、得られた膜をエイジング(熟成)させることにより、粘着層中の成分を安定化させることができる。
得られた粘着型光学フィルムは、プラズマディスプレイパネル用として用いられる。すなわち、プラズマディスプレイパネルのガラスパネル表面に貼り付けて使用することにより、近赤外線吸収フィルターとして使用することができる。特に本発明に係る粘着型光学フィルムによれば、ジイモニウム色素の初期吸収スペクトルが良好となり、近赤外線域の光をより多く吸収させることができる。また、粘着層に近赤外線吸収能を持たせることが可能であるため、光学フィルムの層構成を減らすことができ、よりコストの低い光学フィルムを得ることができる。
以下、実施例を用いて説明する。なお、実施例で使用する「部」は「質量部」の意味である。
モノマーとしてブチルアクリレート(567.5部)、アクリル酸(32.5部)を秤量し、十分に混合して重合性モノマー混合物(1)を得た。160部の酢酸エチルと300部の重合性モノマー混合物(1)とをフラスコに入れた。また滴下ロートに300部の重合性モノマー混合物(1)、16部の酢酸エチル及び、0.15部のナイパーBMT−K40(重合開始剤、日油株式会社製)を入れ、よく混合して滴下用混合物(2)を作成した。窒素ガスを20ml/分で流通させながら、フラスコの内温を95℃まで上昇させ、重合開始剤であるナイパーBMT−K40(0.15部)をフラスコに投入し、重合反応を開始させた。滴下ロートからの滴下用混合物(1)の滴下を90分掛けて滴下した。滴下用混合物(1)の滴下終了後、粘度の上昇に応じて酢酸エチルで希釈を行いながら、6時間の熟成を行い、アクリル系ポリマーを得た。反応終了後、重量平均分子量60万、酸価25の粘着剤樹脂Aを得た。
所定量の試料を容器に取り、溶剤を加えてよく溶解させる。
電位差滴定装置を用いて0.1mol/L水酸化カリウムエタノール溶液で滴定を行い、得られた滴定曲線の変曲点を終点とする。
酸価(mgKOH/g)=(A×f×5.61)/S
A:終点における0.1mol/L水酸化カリウム溶液の消費量(mL)
f:0.1mol/L水酸化カリウム溶液のファクター
S:試料採取量(g)
数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、試料を0.01部に秤量して、テトラヒドロフラン(THF)10部に添加し、24時間放置して溶解した。この溶液をゲル・パーミエイション・クロマトグラフィ(GPC)法を用い、標準ポリスチレンにより作成した検量線から、それぞれの分子量を測定した。
(測定条件)
装置名:東ソー社製、HLC−8220GPC
サンプル濃度:0.1重量%(THF溶液)
サンプル注入量:20μl
溶離液:THF
流速:0.300ml/min
測定温度:40℃
カラム:サンプルカラム;TSKguardcolumn SuperHZ−L(1本)+TSKgel SuperHZM−M(2本)、リファレンスカラム;TSKgel SuperH−RC(1本)、東ソー製
検出器:示差屈折計(RI)
数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量は試料を希釈している溶媒をエバポレーターにて、除去し、溶剤除去後の試料20mgにテトラヒドロフラン(THF)10mlを添加し、3時間放置して溶解した。0.45μmのシリンジフィルターにて異物等を除去後、この溶液をゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)法を用い、標準ポリスチレンおよび、プロピルベンゼン、ベンゼンにより作成した検量線から、それぞれの分子量を測定した。
(測定条件)
サンプル濃度:0.1重量%(THF溶液)
サンプル注入量:150μl
溶離液:THF
流速:1.0ml/min
測定温度:40℃
カラム:Shodex KF−806L(1本)+Shodex KF−801(1本)、昭和電工社製
検出器:YDR−880(SHIMAMURA社製)
下記組成からなる材料をメチルエチルケトン(近赤外線吸収色素であるCIR−1085Fの良溶剤)に溶解させ、塗料を作成し、近赤外線吸収粘着剤aを得た。
・粘着剤樹脂A 100部
・エポキシ系硬化剤(N,N.N',N'-テトラグリシジル-m-キシリレンジアミン) 0.05部
・近赤外線吸収色素(日本カーリット社製 商品名:CIR-1085F)2.5部
・下記式(4)のシランカップリング剤(数平均分子量(Mn)が1230、重量平均分子量(Mw)が12300) 0.007部
近赤外線吸収粘着剤aをアプリケーターにて2次剥離PET(東レフィルム加工製、BX8A)に塗工した。塗工時の厚みは乾燥後の粘着剤厚みが25μmになる様に調整した。次いで80℃のオーブン中にて2分間乾燥させた。この近赤外線吸収粘着剤aからなる層に1次剥離PET(東レフィルム加工製、BKE(RX))を貼り合せ、40℃で3日間養生させ、近赤外線吸収粘着フィルム(粘着型光学フィルム)a1を得た。
製造例1に記載の塗料に下記組成の材料を含有させた以外は上記と同様に、近赤外線吸収粘着剤bおよび近赤外線吸収粘着フィルムb1を得た。
・可視光吸収色素1(有本化学工業社製 商品名:oil Blue5511)0.1036部
・ネオン発光吸収色素(山本化成社製 商品名:PD-320)0.109部
・酸化防止剤(綜研化学社製 商品名:添加剤M)0.6部
・紫外線吸収剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製 商品名:TINUVIN109)4.5部
製造例1に記載の塗料に下記組成の材料を含有させた以外は上記と同様に、近赤外線吸収粘着剤cおよび近赤外線吸収粘着フィルムc1を得た。
・可視光吸収色素1(有本化学工業社製 商品名:oil Blue5511)0.1036部
・可視光吸収色素2(有本化学工業社製 商品名:Plast Violet8855)0.1345部
・酸化防止剤(綜研化学社製 商品名:添加剤M)0.6部
・紫外線吸収剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製 商品名:TINUVIN109)4.5部
製造例1に記載の塗料に下記組成の材料を含有させた以外は上記と同様に、近赤外線吸収粘着剤dおよび近赤外線吸収粘着フィルムd1を得た。
・可視光吸収色素2(有本化学工業社製 商品名:Plast Violet8855)0.1345部
・酸化防止剤(綜研化学社製 商品名:添加剤M)0.6部
・紫外線吸収剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製 商品名:TINUVIN109)4.5部
製造例1に記載の塗料に下記組成の材料を含有させた以外は上記と同様に、近赤外線吸収粘着剤eおよび近赤外線吸収粘着フィルムe1を得た。
・ネオン発光吸収色素(山本化成社製 商品名:PD-320)0.109部
・酸化防止剤(綜研化学社製 商品名:添加剤M)0.6部
・紫外線吸収剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製 商品名:TINUVIN109)4.5部
製造例1に記載の塗料に下記組成の材料を含有させた以外は上記と同様に、近赤外線吸収粘着剤fおよび近赤外線吸収粘着フィルムf1を得た。
・可視光吸収色素1(有本化学工業社製 商品名:oil Blue5511)0.1036部
・可視光吸収色素2(有本化学工業社製 商品名:Plast Violet8855)0.1345部
・ネオン発光吸収色素(山本化成社製 商品名:PD-320)0.109部
・酸化防止剤(綜研化学社製 商品名:添加剤M)0.6部
・紫外線吸収剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製 商品名:TINUVIN109)4.5部
塗料にシランカップリング剤の添加量を0.013部にした以外は実施例5と同様にして、近赤外線吸収粘着剤gおよび近赤外線吸収粘着フィルムG1を得た。
塗料にシランカップリング剤を添加していない以外は実施例1と同様にして、近赤外線吸収粘着剤Bおよび近赤外線吸収粘着フィルムB1を得た。
塗料にシランカップリング剤を添加していない以外は実施例2と同様にして、近赤外線吸収粘着剤Cおよび近赤外線吸収粘着フィルムC1を得た。
塗料にシランカップリング剤を添加していない以外は実施例3と同様にして、近赤外線吸収粘着剤Dおよび近赤外線吸収粘着フィルムD1を得た。
塗料にシランカップリング剤を添加していない以外は実施例4と同様にして、近赤外線吸収粘着剤Eおよび近赤外線吸収粘着フィルムE1を得た。
塗料にシランカップリング剤を添加していない以外は実施例5と同様にして、近赤外線吸収粘着剤Fおよび近赤外線吸収粘着フィルムF1を得た。
塗料にシランカップリング剤の添加量を0.001部にした以外は実施例6と同様にして、近赤外線吸収粘着剤Gおよび近赤外線吸収粘着フィルムG1を得た。
Claims (13)
- アクリル系ポリマーと、ジイモニウム色素と、該ジイモニウム色素以外の他の色素と、を含有する近赤外線吸収粘着層と、基材層とを有し、
該近赤外線吸収粘着層に凝集径100μm以下の色素凝集体が存在することを特徴とする粘着型光学フィルム。 - 前記近赤外線吸収粘着層において、400μm四方に含まれる、凝集径100μm超の色素凝集体の数が3個以下であることを特徴とする請求項1に記載の粘着型光学フィルム。
- 前記他の色素が、前記ジイモニウム色素以外の近赤外線吸収色素、可視光吸収色素またはネオン発光吸収色素から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の粘着型光学フィルム。
- 前記シランカップリング剤の数平均分子量(Mn)が500以上であることを特徴とする請求項3に記載の粘着型光学フィルム。
- 前記シランカップリング剤の重量平均分子量(Mw)が5000以上であることを特徴とする請求項3または5に記載の粘着型光学フィルム。
- 前記シランカップリング剤の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比であるMw/Mnが3以上、15以下であることを特徴とする請求項3に記載の粘着型光学フィルム。
- 前記シランカップリング剤が前記アクリル系ポリマー100質量部に対して0.002質量部以上0.2質量部未満含有することを特徴とする請求項3に記載の粘着型光学フィルム。
- 前記アクリル系ポリマーの酸価が7〜50mgKOH/gであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の粘着型光学フィルム。
- 前記近赤外線吸収粘着層が、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、アミン系架橋剤、イミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤からなる群から選ばれる一の架橋剤又は二以上の架橋剤の組み合わせを含有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項記載の粘着型光学フィルム。
- 前記近赤外線吸収粘着層が防錆剤を含有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項記載の粘着型光学フィルム。
- 前記近赤外線吸収粘着層に金属メッシュフィルムが貼着されてなることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項記載の粘着型光学フィルム。
- 請求項1〜12のいずれか一項記載の粘着型光学フィルムが表面に貼り付けられている、プラズマディスプレイパネル。
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