JP2007518950A - ベルト取付工具 - Google Patents

Abstract

プーリ（Ｐ）又は工具をプーリの回転軸に対して回転させることなくベルトを取り付けるためのベルト取付工具（１００）。工具はプーリフランジ（Ｆ）と係合するランプ（１１）を備える。ランプ（１１）はフランジ（Ｆ）にランプ（１１）を接続するための接続部材を備える。ランプがプーリフランジに接続された後に、ベルトはランプに緩く係合される。ランプに接続される第１のレバーアーム（１０）は、第２の接続部材がプーリフランジと係合するまで第１の接続部材に対して回転することにより、ランプ及びベルトを外側に押し広げるために用いられる。ランプはベルトに水平方向に付勢するための部材をさらに備える。一旦、ランプがプーリフランジに固定されると、回転中心で接続される第２のレバーアーム（２０）はプーリにベルトを水平方向に付勢する。第２のレバーアーム（２０）は、第１のレバーアームの動きに対して垂直方向に動作可能であり、それによりプーリ上へベルトを水平方向に付勢する。

Description

本発明はベルト取付工具に関し、特にプーリ又は工具を回転させずにプーリ上にベルトを取り付けるためのベルト取付工具に関する。

ベルトは様々な方法を用いてベルトドライブプーリシステムに取り付けられ得る。自動テンション装置、又はテンショナを有するシステムのために、テンショナは取り付けられ、ベルトはシステムプーリの上に置かれ、テンショナはベルトと係合するために解放される。テンショナを有さないベルトドライブシステムのために、ベルトはプーリの周囲に巻回され、プーリはブラケット、ジャックスクリューアイドラ、又は類似の装置によって最終位置に動かされ、又は締め付けられる。

ランプ形式の装置が知られている。ランプ形式はプーリに接続され又は係合する。多くのランプ装填装置は、プーリ又は工具又は両方の回転を必要とする。多くのシステム、例えば、エンジンクランクシャフトの抵抗が高すぎる、又はベアリングと回転部品に被害を与える危険を犯しながら潤滑システムが動かされないときには、これは実用的でない。

従来技術を代表するものは、パワートランスミッションシステムにおいて固定されたセンタープーリからパワートランスミッションベルトを取り付け及び取り外すための工具を開示する、国際出願公開番号 ＷＯ ０３／０９５８６３ Ａ２である。

必要なものは、工具を回転させずに、又はプーリの回転軸に対してプーリを回転させずにベルトを取り付けるために用いられるベルト取付工具である。本願発明はこの要求に合致する。

本願発明における第１の特徴は、工具を回転させずに、又はプーリの回転軸に対してプーリを回転させずにベルトを取り付けるために用いられるベルト取付工具を提供することである。

本発明の他の特徴は、本発明に関する以下の記述および添付された図面により指摘され、あるいは明らかにされる。

本願発明は、プーリ又は工具を回転させることなくベルトを取り付けるためのベルト取付工具を備える。工具はプーリフランジと係合するランプを備える。ランプはフランジにランプを接続するための接続部材を備える。ランプがプーリフランジに接続された後に、ベルトはランプに緩く係合される。ランプに接続される第１のレバーアームは、第２の接続部材がプーリフランジと係合するまで第１の接続部材を軸として旋回することにより、ランプ及びベルトを外側に押し広げるために用いられる。ランプはベルトに水平方向に付勢するための部材をさらに備える。一旦、ランプがプーリフランジに固定されると、回転中心で接続される第２のレバーアームはプーリにベルトを水平方向に付勢する。第２のレバーアームは、第１のレバーアームの動きに対して垂直方向に動作可能である。

図１は、プーリに対して使用中である本願発明の一実施形態による工具の正面斜視図である。工具１００はプーリ又は工具を回転させることなく、ベルトを取り付けるために用いられる。工具は希望の半径又は長さにベルトを引っ張り、そしてベルトをプーリに水平方向に付勢する。

工具はランプ１１を備える。弓形形状を有し、そしてプーリＰのベルト受け面Ｓと実質的に同じ半径を有するベルト受け面１３０を、ランプ１１は有する。図２及び３参照。ベルトＢは面１３０の上に置かれる。

図２を参照すると、ランプ１１は、工具１００及び面１３０に関してベルトの位置を定めるフランジ１３を備える。フランジ１３はスロット１３１を備え、スロット１３１を通して部材部位４３を動的に突き出すように付勢する。部位４３はスロット１３１の中でスライドする。

ランプ１１は接続された部材１２、１４を備える。接続された部材は、プーリの正面上の穴に挿入されるピン、又はプーリフランジＦと係合するために設けられるクランプを備える。好適な実施形態では、接続部材１２、１４はクランプを備える。クランプ１２、１４は円周方向における長さが約１０ｍｍから１５ｍｍであり、取り付けの間にベルトを伸ばしすぎる必要性を最小化又は除去するために、放射方向においては比較的短い。すなわち、クランプはプーリのフランジと確実に係合するに十分な放射方向高さである。他の実施形態においては、それぞれのクランプは、プーリの側面にランプの底面を接続するためのリーフスプリング、又はランプ１１から付勢される部位を備える。

レバーアーム１０はランプ１１に接続される。回転軸３０はレバーアーム１０の端部に設けられる。レバーアーム２０は中心軸３０でレバーアーム１０に揺動自在に接続される。レバーアーム２０は、レバーアーム２０が使用される間、面４２とプログレッシブ押圧プレス接触するように、受け面４２と並べられる。

他の実施形態では、レバーアーム２０は回転軸でランプ１１に接続される。しかしながら、本実施形態におけるレバーアーム２０は、ベルトに水平方向に付勢されるように面４２と係合し動作する。

それぞれの適用品におけるランプの大きさは、プーリに対するベルト接触角よりもわずかに長い。これは、ベルトが取り付けられるように完全にプーリを乗り越えることを確実にする。例えば、プーリ上のベルト接触角αが約４５°であるならば、ランプの角度長さは約４５°よりも幾分大きくなる。もちろん、本実施形態における装置の原理は、接触角よりも短いランプ長さで、例えば、十分なランプクリアランスがエンジンベルトドライブシステムプーリで得られないときに用いることについても同等に適合する。

図３及び４を参照すると、使用時において、ランプ１１はプーリフランジの上の片面にプーリフランジＦと係合する第１のクランプ１２と共に置かれる。ベルトＢは、リラックスした緩やかな位置でランプ１１と係合される。レバーアーム１０は、ランプ１１をプーリＰ上の位置に押し広げるために十分な長さ、例えば約６１ｃｍ（２ｆｅｅｔ）の長さである。ランプ１１は部材１２を軸として旋回され、それによりアーム１０のレバー動作によって、ランプ１１がプーリフランジＦ上の第２のクランプ１４と係合するに十分に外方向に設けられるまで、放射方向外側に引っ張られる。この位置では、プーリフランジＦと係合するクランプ１２及び１４双方と共に、ベルトは適切な既定の放射方向の位置にある。しかしながら、この時点では、ベルトＢは、プーリに隣接して設けられるランプベルト受け面１３０の上にあるが、プーリ面Ｓ上にはない。前述は、プーリ回転軸Ａに対するプーリの回転及び工具の回転なく達成される。図３参照。

ランプ１１はプーリ側にはフランジを有さない。面Ｓの他の側面上のフランジ４１は、ベルトよりも放射方向にわずかに薄い。部材４０はスロット１３１を通じてランプ１１と摺接する。これは、部材４０がランプ面１３０の上でフランジ１３２からプーリ方向に滑るようにする。部材４０は、アーム２０と押されて接触する表面４２を備える。部材４０がアーム２０により押されるとき、水平方向にベルト受け面１３０を横切ってベルトＢをプーリ面Ｓへ滑るように次々に付勢する部位４３は、ベルトＢの側面に対向するフランジ４１を押す。アーム２０は約６１ｃｍ（２ｆｅｅｔ）の長さであるが、この長さは単なる例示であり、必要に応じて変更されうる。一旦、ベルトがプーリＰの適切な位置に付勢されると、工具はその後取り外される。

プーリフランジのないバックサイドプーリのために、ランプはベルトを全く伸ばすことなくベルトを取り付けるために用いられる。多くの自動車の駆動部は、ウォータポンプ及びアイドラ上にバックサイドプーリを有する。その結果、ランプ装填システムは多くの場合において非低弾性ベルトにも用いられ得る。また、芝刈り機、庭用トラクタ及び類似の製品に用いられる多くのベルトドライブシステムは、ランプ１１が係合する２又は３の穴／スロットと共に容易に構成され得る背面アイドラを有する。

図２は、プーリの上で使用中である工具の背面斜視図である。ベルト取付中においてアーム２０がプログレッシブ動作して、曲面４２はアーム２０により係合される。アーム２０が動くと、面４２とプログレッシブに係合して、ベルトはプーリＰ上へ水平に付勢される。部材４３は面１３０と摺接して、フランジ１３２上のスロット１３１を通じてスライドする。

図３は、プーリの上で使用中である工具の正面斜視図である。クランプ１４をフランジＦに接続するために、工具１０は前述の方法で方向Ｍ１に動かされる。ランプ１１は、プーリフランジＦ上に係合されるクランプ１２に対して軸支される。方向Ｍ１へのアーム１０の動作はランプ１１を径方向の外側に動かし、それによりクランプ１４が係合される。ベルト受け面１３０は、プーリＰの半径Ｒと実質的に等しい半径を有する。

図４は、プーリの上で使用中である工具の正面斜視図である。クランプ１４との係合の完成は、アーム１０を方向Ｍ２へさらに動かして、その後方向Ｍ３へ動かすことにより達成される。

図５は、プーリの上で使用中である工具の正面斜視図である。ベルトＢは、アーム２０を方向Ｍ４へ動かすことにより、プーリ面Ｓ上に水平方向に付勢される。フランジ４１はプーリ上へベルトＢを付勢する。

図６は、プーリの上で使用中である工具の正面斜視図である。付勢部材４０は、弓形付勢部材４３を備える。フランジ４１は部位４３から径方向に突出する。また、付勢部材４０は弓形受け面４２を備える。

部材４０が完全に動作すると、ベルトＢは面Ｓ上でプーリＰと係合する。ベルト受け面１３０を横切るベルトＢの水平方向動作を容易にするため、黒鉛又はオイルのような潤滑剤が面１３０に塗布される。さらに、面１３０は、ＰＴＦＥ又はナイロン又は他の公知の低摩擦材料のような低摩擦被覆材料をさらに備える。ベルトは、ベルトドライブシステムの形状に従って変更される、約α°のプーリ上における接触角を有する。ランプ１１上のベルト係合面１３０は、好ましくは、ベルト接触角α°と略等しく、又はより大きい。

本願発明は、プーリの回転軸に対して工具又はプーリを回転せず、プーリシステムにベルトの取付をする。この性能は、潤滑システムが動作していない間にプーリ、及び取り付けられた補機、すなわちエンジン構成物を回転させることによって生じる潜在的なシステムの損傷を、著しく減少する。この性能は、ベルトの下でスライドし、又はベルトがプーリの溝へ付勢されるときにベルトの側面に沿ってスライドする工具によって引き起こされる、取り付ける間のベルト損傷の機会を減少する。この性能は、ベルトに張力を加えるようにプーリの中心を調節する必要性を除去することによって、ベルトを取り付けるために必要とされる時間を減少する。

ここに本発明の複数の実施形態が説明されたが、記載された発明の範囲と精神から逸脱することなく、変形が各部の構造と関係に施されることは、当業者にとって自明である。

プーリの上で使用中である、本願発明の一実施形態による工具の正面斜視図である。 プーリの上で使用中である、工具の背面斜視図である。 プーリの上で使用中である工具の正面斜視図である。 プーリの上で使用中である工具の正面斜視図である。 プーリの上で使用中である工具の正面斜視図である。 プーリの上で使用中である工具の正面斜視図である。

Claims (7)

1. プーリと係合するための第１のクランプ部材及び第２のクランプ部材を有する弓形のベルト受け面と、
   前記第１のクランプ部材に対して前記ベルト受け面を旋回させる第１のレバーと、
   前記第２のクランプ部材は、既定の位置に前記ベルト受け面を保持するために前記第１のクランプ部材と共にプーリと協働的に係合し、
   前記ベルト受け面から前記プーリにベルトを水平方向に付勢するための前記ベルト受け面と共に協働的に設けられる移動可能な部材と、
   移動可能な前記部材を付勢するために前記第１のレバーと揺動自在に係合する第２のレバーとを備えるベルト取付工具
2. 前記部材は前記第２のレバーとプログレッシブに係合するための弓形曲面をさらに備える請求項１に記載のベルト取付工具。
3. 前記ベルト受け面がプーリの半径と略等しい半径を有する請求項１に記載のベルト取付工具。
4. 前記ベルト受け面は前記プーリ上に接触角α°と略等しい、又は接触角α°を超えた長さを有する請求項１に記載のベルト取付工具。
5. 前記ベルト受け面が低摩擦材料を備える請求項１に記載のベルト取付工具。
6. 前記ベルト受け面が潤滑される請求項１に記載のベルト取付工具。
7. 前記部材はベルトと係合するためのフランジをさらに備える、請求項１に記載のベルト取付工具。

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