JP2010516961A - テンショナと取付用アセンブリ - Google Patents

Abstract

固定された状態で連結されるシャフト（７０）を有するベース（１０）を備え、シャフトがボア（７２）を有し、シャフトに枢軸的に係合され、ピボット軸（Ａ−Ａ）を有するピボットアーム（４０）と、ピボットアームに軸支され、軸（Ｃ−Ｃ）の周りに回転中心を有するプーリ（５０）と、ベースとピボットアームの間に係合されるスプリング（３０）と、ベースとは反対側にシャフトに固定された状態で係合されるリテイニング部材（９０）とを備え、ピボットアームとスプリングがリテイニング部材とベースとの間に配置され、軸（Ｂ−Ｂ）に沿って直列するベースに設けられた第１の穴（１２）とリテイニング部材に設けられた第２の穴（９１）とを備え、第１の穴と第２の穴とボアがファスナ（１１０）に協働して係合し、軸（Ｂ−Ｂ）が軸（Ａ−Ａ）から所定距離オフセットされ、軸（Ｃ−Ｃ）が軸（Ａ−Ａ）から所定距離オフセットされ、リテイニング部材に設けられる工具受け部（９２）を備え、ベース、シャフト、リテイニング部材が固定された状態で１つに連結され、取付作業中にベース、シャフト、リテイニング部材の間に相対的な運動が起こらないテンショナ。

Description

本発明は、テンショナに関し、より具体的には、取付・保持用構成部に固定された状態で連結されたベースを備える取付用アセンブリおよびテンショナに関する。

テンショナはベルト伝動システムに予荷重を与えるのに用いられる。予荷重はベルトと原動プーリおよび多くの従動プーリとの間の適正な滑りのない係合を保証する。

テンショナのエンジンへの取付作業を容易にするため調整を可能にする手段が知られている。テンショナはベース、ピボットアーム、そしてピボットアームを付勢するためのスプリングを備える。テンショナは取付面に確りと固定される。調整手段は一般にシャフトに工具を連結する手段を備える。工具の連結およびシャフトは、その後ピボットアーム位置を調整するように回転し、それによりベルトに荷重を掛ける。シャフトはベースに対して回転される。ベースは取付面に対して固定位置に維持される。

この技術の代表は、フランコウスキー(Frankowski)の米国特許第６，４６４，６０４号（２００２）であり、ベルトやチェーンなどのエンジンによって駆動される駆動構成部に張力を与えるテンショナが開示される。本発明の１つの観点からは、テンショナは初めピボット構造がその垂直な回転位置を通り越して離間された状態で取り付けられる。本発明の別の観点からは、ピボット構造をその回転位置における可動範囲の端部へと移動するのに必要な張力は、ホットエンジン回転位置におけるものよりも少なくとも７５％大きい。本発明の別の観点からは、テンショナはそれの最大可動位置に係止部を備え、ピボット構造をその最大可動位置へと移動するのに必要とされる張力は、ホットエンジン回転位置におけるものよりも少なくとも７５％大きい。更に本発明の別の観点からは、ピボット構造を潜在歯スキップ回転位置へ移動するのに必要な張力は、エンジンが生成可能な最大張力よりも大きい。

必要とされているのは、取付・保持用構成部に固定的に連結されたベースを備える取付用アセンブリを有するテンショナである。本発明はこの要求に合致する。

本発明の第１の目的は、取付・保持用構成部に固定的に連結されたベースを備える取付用アセンブリを有するテンショナを提供することである。

本発明のその他の目的は、本発明の以下の説明と添付された図面により指摘され明らかとされる。

本発明は、固定された状態で連結されるシャフト（７０）を有するベース（１０）を備え、シャフトがボア（７２）を有し、シャフトに枢軸的に係合され、ピボット軸（Ａ−Ａ）を有するピボットアーム（４０）と、ピボットアームに軸支され、軸（Ｃ−Ｃ）の周りに回転中心を有するプーリ（５０）と、ベースとピボットアームの間に係合されるスプリング（３０）と、ベースとは反対側にシャフトに固定された状態で係合されるリテイニング部材（９０）とを備え、ピボットアームとスプリングがリテイニング部材とベースとの間に配置され、軸（Ｂ−Ｂ）に沿って直列して配置されるベースに設けられた第１の穴（１２）とリテイニング部材に設けられた第２の穴（９１）とを備え、第１の穴と第２の穴とボアがファスナ（１１０）に協働して係合し、軸（Ｂ−Ｂ）が軸（Ａ−Ａ）から所定距離オフセットされ、軸（Ｃ−Ｃ）が軸（Ａ−Ａ）から所定距離オフセットされ、リテイニング部材に設けられる工具受け部（９２）を備え、ベース、シャフト、リテイニング部材が固定された状態で１つに連結され、取付作業中にベース、シャフト、リテイニング部材の間に相対的な運動が起こらないテンショナに関する。

この明細書に組み込まれその一部を構成する添付図面は、本発明の好ましい実施形態を示し、説明とともに本発明の原理を説明するために用いられる。
テンショナと取付用アセンブリの分解図である。 取付用アセンブリの詳細図である。

図１は、テンショナと取付用アセンブリの分解図である。テンショナ１００は、シャフト７０の一端に固定して連結されたベース１０を備える。ベース１０は更に係止部１３とスプリング保持部１４を備える。シャフト７０の周りにはピボットアーム４０が係合される。ピボットアーム４０は、ベース１０に設けられた係止部１３に係合する部分４２を備え、これによりピボットアーム４０の可動範囲を規制する。

トーションスプリング３０は、ピボットアーム４０とベース１０の間に係合される。スプリング端３１は、ベース１０に設けられたスプリング保持部１４に係合する。スプリング端３２はピボットアーム４０に係合する。

トーションスプリング３０は、バネ力（トルク）をピボットアーム４０に与えることでピボットアーム４０を付勢し、それによりプーリ５０を付勢し、そしてベルト（図示せず）を付勢する。ベルトは、フロントエンド補機駆動装置における自動車エンジンバルブの同期システムに使用されるようなものであり、それぞれ従来周知である。

ベアリング６０はピボットアーム面４１に取り付けられ、プーリ５０とピボットアーム４０の間に配置される。プーリ５０は、運転中ベアリング６０の周りを回転する。ブッシング８０はシャフト７０の外周面とピボットアーム４０の内側ボア面４４の間に配置される。ブッシング８０は、低摩擦ベアリングとして作用し、シャフト７０の周りのピボットアーム４０の運動を可能にする。ピボットアーム４０は更にブッシング２０に支持される。ブッシング２０は、低摩擦ベアリングとして作用し、シャフト７０の周りのピボットアーム４０の運動を可能にする。

リテイニング部材９０は、ベース１０とは反対側のシャフト７０の端部に固定して連結される。リテイニング部材９０、シャフト７０、ベース１０は、取付用アセンブリ２００を構成する。また取付用アセンブリ２００は、テンショナの全ての部品を１つに保持し、これにより、この目的のための別体としての取付部品の必要性を除く。

シャフト７０は更に、ボア７２を備え、それによりファスナ１１０はその中を通ることができる。ファスナ１１０は、テンショナを取付面（図示せず）に取り付けるために用いられる。ファスナ１１０は、例えば、ネジ付ボルトやスタッド、あるいは従来周知の適当な取付部品である。

図２は、取付用アセンブリの詳細図である。シャフト７０は、圧入やスポット溶接、あるいは接着剤によりベース１０に固定した状態で係合される。リム１１は、ベース１０に設けられたシャフト７０を位置決めし保持する。リテイニング部材９０は、ベース１０の反対側のシャフト７０に固定した状態で係合される。

ベース１０に設けられた穴１２は、ファスナ１１０と協働してテンショナを、例えばエンジンなどの取付面に位置決めする。穴１２の軸Ｂ−Ｂは、シャフト７０の中心線、あるいはピボットアームの回転中心、すなわち軸（Ａ−Ａ）から偏心して配置される。また、リテイニング部材９０に設けられた穴９１は、軸Ｂ−Ｂに沿ってベース１０に設けられた穴１２に直列して配置される。穴９１と１２は、軸Ｂ−Ｂに直列する。プーリ５０の回転軸（Ｃ−C）は軸Ａ−Ａから偏心的にオフセットされる。

ファスナ１１０は、穴９１、穴１２に係合し、ボア７２と通ってテンショナ１００を取付面（図示せず）に取り付ける。ボア７２は、シャフト７０を管状形状とする大きな径であってもよく、軸Ａ−Ａに直列する。またボア７２は、軸Ｂ−Ｂに直列するファスナを収容するのに適切な径のドリルにより穴が開けられたボアであってもよく、穴１２と穴９１の間に実質的に配置される。

工具受け部９２は、ラチェットなどの工具を受容し、テンショナ１００の取付作業中、工具が取付部材に取り付けられることを可能にする。

取付用アセンブリは、リジッドな組立体を構成し、取付作業中、すなわち、工具が工具受け部９２に係合されトルクが掛けられるとき、取付用アセンブリ２００の全体はユニットとして回転する。

テンショナ１００の取付作業中、工具は工具受け部９２に挿入される。取付用アセンブリ２００は、穴９１、１２に挿入されたファスナの周りに回転される。ピボットアームの回転中心、すなわち、軸（Ａ−Ａ）が取付用アセンブリの回転中心（軸Ｂ−Ｂ）から偏心的にオフセットされていることから、ベルトに掛るベルト荷重ベクトルを与えることができ、調整できる。一度適正な調整が達成されると、ファスナ１１０は捩じ込まれ、テンショナを確りと固定する。

ここでは、本発明の幾つかの形態について説明されたが、当業者にとっては、ここで説明された本発明の趣旨と範囲を逸脱することなく、その構成や構成部の関係を様々に変形することは容易である。

Claims (4)

1. 固定された状態で連結されるシャフト（７０）を有するベース（１０）を備え、
   前記シャフトがボア（７２）を有し、
   前記シャフトに枢軸的に係合され、ピボット軸（Ａ−Ａ）を有するピボットアーム（４０）と、
   前記ピボットアームに軸支され、軸（Ｃ−Ｃ）の周りに回転中心を有するプーリ（５０）と、
   前記ベースと前記ピボットアームの間に係合されるスプリング（３０）と、
   前記ベースとは反対側に前記シャフトに固定された状態で係合されるリテイニング部材（９０）とを備え、
   前記ピボットアームとスプリングが前記リテイニング部材と前記ベースとの間に配置され、
   軸（Ｂ−Ｂ）に沿って直列する前記ベースに設けられた第１の穴（１２）と前記リテイニング部材に設けられた第２の穴（９１）とを備え、
   前記第１の穴と第２の穴とボアがファスナ（１１０）に協働して係合し、
   前記軸（Ｂ−Ｂ）が前記軸（Ａ−Ａ）から所定距離オフセットされ、
   前記軸（Ｃ−Ｃ）が前記軸（Ａ−Ａ）から所定距離オフセットされ、
   前記リテイニング部材に設けられる工具受け部（９２）を備え、
   前記ベース、シャフト、リテイニング部材が固定された状態で１つに連結され、取付作業中に前記ベース、シャフト、リテイニング部材の間に相対的な運動が起こらない
   ことを特徴とするテンショナ。
2. 前記中空シャフトと前記ピボットアームの間に配置される底摩擦ベアリング（８０）を更に備えることを特徴とする請求項１に記載のテンショナ。
3. 前記ピボットアームの可動範囲を規制するベースに設けられた係止部（１３）を更に備えることを特徴とする請求項１に記載のテンショナ。
4. 前記係止部に係合する部分（４２）を更に備えることを特徴とする請求項１に記載のテンショナ。

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