JP2007518084A - 磁気的に受動的な位置センサ - Google Patents

Abstract

磁気的に受動的な位置センサでは、磁石（２）によって抵抗装置（４）に向かって運動可能なコンタクトばねエレメント（５，６）が２つの舌片（１０，１１）を有している。両舌片（１０，１１）でコンタクトばねエレメント（５，６）は１つのコンタクト（７）に向かい合って位置している。磁石（２）は、両舌片（１０，１１）をコンタクト（７）に向かって押圧することを可能にする。舌片（１０，１１）の一方のコンタクティングがコンタクト（７）の汚物（１２）によって阻止されると、他方の舌片（１０，１１）によるコンタクティングが行われる。これによって、位置センサが高い冗長性を有している。

Description

本発明は、磁気的に受動的な位置センサであって、運動可能な磁石と、該磁石の運動範囲に配置された多数のコンタクトばねエレメントとが設けられており、該コンタクトばねエレメントが、抵抗装置に向かい合って位置していて、磁石によって抵抗装置に向かって運動可能であり、該抵抗装置が、コンタクトばねエレメントに向かい合って位置する複数の個々の電気的なコンタクトを有している形式のものに関する。

このような位置センサは、今日の自動車の燃料容器内の充填レベルセンサにしばしば使用され、たとえばドイツ連邦共和国特許出願公開第号１９６４８５３９明細書に基づき公知である。この公知の位置センサは、磁石の位置に関連して電気的な信号を発生させる。コンタクトばねエレメントは、電気的に互いに接続されたばね弾性的な一連の舌片として形成されている。これらの舌片のそれぞれ１つは、抵抗装置のコンタクトの１つに向かい合って位置している。磁石が抵抗装置にわたって運動させられると、コンタクトばねエレメントが抵抗装置のコンタクトに到達する。公知の位置センサでは、コンタクトまたはコンタクトばねエレメントの汚物が電気的な接続を阻止するという欠点がある。この事例では、位置センサが、電気的な信号を発生させることを不可能にする。したがって、たいてい複数、たとえば３つのコンタクトばねエレメントが、互いに隣り合った３つのコンタクトに向かって運動させられる。しかし、ここでも、コンタクトばねエレメントの１つの故障によって、位置センサの電気的な信号の悪化が生ぜしめられる。

本発明の問題は、冒頭で述べた形式の位置センサを改良して、個々の汚物粒子による磁石の位置に関連した信号の精度の低下が十分に回避されるようにすることである。

この問題は、本発明によれば、抵抗装置の個々のコンタクトに、コンタクトばねエレメントの少なくとも２つの舌片が対応配置されていることによって解決される。

この構成によって、コンタクトに汚物粒子が付着している場合に、舌片の一方とコンタクトとの電気的な接続しか阻止されない。第２の舌片はコンタクトとの接続を行うことができる。したがって、このコンタクトは、位置センサの信号を発生させることを可能にする。これによって、個々のコンタクトに対応配置された複数の舌片が冗長性を生ぜしめる。したがって、個々の汚物粒子によって、本発明による位置センサの精度の低下は生ぜしめられない。

本発明による位置センサは、舌片が、それぞれ個々のコンタクトばねエレメントとして形成されていると構造的に特に簡単に形成される。

本発明は数多くの構成を許容する。これらの構成の基本原理をさらに明確にするために、そのうちの１つを図面に示し、以下に説明する。

図１には、旋回アーム１に配置された磁石２を備えた位置センサが示してある。旋回アーム１は回動軸３に取り付けられている。この回動軸３は、たとえば燃料容器の充填レベルセンサのフロート（図示せず）に結合することができる。回動軸３を介して、磁石２が抵抗装置４にわたって旋回させられる。この抵抗装置４の、磁石２と反対の側には、磁気的なコンタクトばねエレメント５，６が配置されている。このコンタクトばねエレメント５，６は磁石によって引き付けることができ、抵抗装置４に向かって押圧することができる。この抵抗装置４は、コンタクトばねエレメント５，６に向かい合って位置する複数のコンタクト７を有している。これらのコンタクト７は抵抗路８を介して互いに接続されている。これに対して択一的には、コンタクトが厚膜ネットワークに配置されていてもよい。抵抗装置４は電気的な線路９を介して電子装置（図示せず）に接続されている。この電子装置は、抵抗装置４に接触するコンタクトばねエレメント５，６を介して磁石２の位置を検出する。この位置センサは、ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９６４８５３９号明細書に詳しく記載されている。したがって、構造および機能を開示するために、詳しくは、当該刊行物が参照される。

図２には、図１に示した位置センサの断面図が示してある。この場合、コンタクトばねエレメントは、個々のコンタクトに向かい合って位置するそれぞれ２つの舌片１０，１１を有している。磁石２は、全部で３つのコンタクト７をコンタクトばねエレメント５にコンタクティングする。１つのコンタクト７には、たとえば汚物１２が図示してある。この汚物１２は、コンタクトばねエレメント５の一方の舌片１０とのコンタクティングを阻止する。コンタクト７は、このコンタクト７に向かい合って位置するコンタクトばねエレメント５の第２の舌片１０によってコンタクティングされる。

本発明による位置センサの断面図である。 図１に示したＩＩ−ＩＩ線に沿った本発明による位置センサの断面図である。

符号の説明

１ 旋回アーム、 ２ 磁石、 ３ 回動軸、 ４ 抵抗装置、 ５ コンタクトばねエレメント、 ６ コンタクトばねエレメント、 ７ コンタクト、 ８ 抵抗路、 ９ 線路、 １０ 舌片、 １１ 舌片、 １２ 汚物

Claims (2)

1. 磁気的に受動的な位置センサであって、運動可能な磁石と、該磁石の運動範囲に配置された多数のコンタクトばねエレメントとが設けられており、該コンタクトばねエレメントが、抵抗装置に向かい合って位置していて、磁石によって抵抗装置に向かって運動可能であり、該抵抗装置が、コンタクトばねエレメントに向かい合って位置する複数の個々の電気的なコンタクトを有している形式のものにおいて、抵抗装置（４）の個々のコンタクト（７）に、コンタクトばねエレメント（５，６）の少なくとも２つの舌片（１０，１１）が対応配置されていることを特徴とする、磁気的に受動的な位置センサ。
2. 舌片（１０，１１）が、それぞれ個々のコンタクトばねエレメント（５，６）として形成されている、請求項１記載の位置センサ。

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