JP2007517836A - 局所適用の脱色素組成物及び類似の組成物の調整でのイデベノンの使用 - Google Patents

局所適用の脱色素組成物及び類似の組成物の調整でのイデベノンの使用 Download PDF

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Abstract

この発明は、メラニン形成を抑制し、表皮の着色を減少させ、又はそれを明るくし、及び/又は表皮の脱色素を生成するための局所適用の組成物の調整でのイデベノンの使用に関する。特に、この発明は、化粧品、医薬品及び/又は皮膚用薬品の有効量のイデベノン、その誘導体又はその混合物を含み、表皮の脱色素を生成するような有効量のイデベノン又はその誘導体がある局所適用の組成物に関する。

Description

本発明は、メラニン形成を抑制するための皮膚塗布用組成物でのイデベノンの使用に関する。また、化粧品、医薬品、及び/又は皮膚用薬品的に有効量のイデベノン、その誘導体又はそれらの混合物を有する皮膚局所適用用組成物に関する。本発明は、特に、皮膚の色素沈着過度プロセスで有益な効果を提供することが可能な化粧品に関する。
本発明は、好ましくは、イデベノン及び/又はその誘導体を含み、メラニン産生の増加によって引き起こされる部分的な皮膚の着色を減少させる化粧品、医薬品、皮膚用薬品に関する。本発明は、特に、ホルモン刺激及び/又は物理的、化学的及び/又は生物学的な損傷によって引き起こされる皮膚の色素沈着過度を処置するときに使用することができる化粧品又は皮膚用薬品に関する。また、本発明は、皮膚美白剤としてイデベノンを含む局所的使用のための医薬品組成物に関する。
メラノサイトと呼ばれる細胞で産生されるメラニンは、皮膚、髪、目及び特定の神経細胞で見つけられる黒色色素である。
メラノサイトは、胎児期の間に表皮の基底層に移動する胚の神経提に起源がある神経外胚葉細胞である。その他の組織で分散した余剰の皮膚のメラノサイトもある。
表皮に集まるメラノサイトは、胎児期の表皮の最深層に到達し、10基底細胞ごとに約1つのメラノサイトの比率で基底細胞間に配置され、キャリアの人種は重要でない。それらの最終的な位置になると、これらの細胞は、樹枝状結晶と呼ばれる枝分かれした伸延部を放出し、すべての基底細胞がこれらの伸延部と接触するようになる。
メラノサイトの第1の機能はメラニンと呼ばれる黒色色素を合成することである。前述の色素は、いわゆるメラノソームと呼ばれる分泌顆粒様の卵形構造中のメラノサイトの細胞質に蓄積する。このメラノソームは、細胞体に形成された後に、メラノサイトの細胞骨格を通じて樹枝状結晶へと移動する。このプロセスはホルモンによって制御され、メラニンの形成を促進するホルモン及びそれを抑制するその他のものがあり、またメラノソームの樹枝状結晶の周囲への可動化を促進するホルモン及び細胞核の周りでそれらを濃縮するその他のホルモンもある。このプロセスは、人間でも存在するが、下等動物種で極めて明らかである。
メラノサイトの樹枝状結晶の自由端は基本的なケラチノサイトの細胞質中に導入され、これらの細胞の細胞質中にメラノソームを文字通り注入する。したがって、全体の表皮の基底層と毛包は、一方ではメラノサイトのメラノソームの存在のため、他方ではだいたいは状況に応じてメラニン保有細胞として知られる基本的なケラチノサイトのメラノソームの結合のため、均一に分布されたメラニンを含む。このプロセスにおいて最も目立つことは、色素沈着している基底ケラチノサイト(メラニン保有細胞)がより表面的に分化した有棘細胞を発生させるように分割されるとき、メラノソームはなくなり、一方で、メラノサイトの樹枝状結晶はメラノソームを分化した有棘細胞中に注入しない。これらの失われたメラノソームは、表皮の細胞間隙に格納することができ、そして、皮膚の通常の落屑とともに除去することができる。これらのメラノソームは完全に退化して、それらの色素沈着機能をもはや実行しない。
通常のヒトの皮膚の色は、メラノソームの大きさ、構造、タイプ及び色とメラニン細胞とケラチノサイトの分布に直接関連する。メラニンの合成は、メラノソームで独占的に発生し、多様な遺伝子の作用に依存する。
それぞれのメラノソームは、3層構造のリポタンパク質の細胞膜、水との無定形基質、電解質及び異なる溶質によって形成される球形又は卵形の小器官である。この中で、活性酵素と、互いに大体平行になる膜内細管を形成するチュービュリンタンパク質の微細構造が希釈される。
しばらく前まで、メラノソームはメラニンと、チロシナーゼとの相互作用の結果の産物であるメラニン−タンパク質のみからなると信じられていた。最近の研究では、2つの異なる画分を含むことが示されている。これは、メラノソームの外部分に位置する脂質による脂質画分と、メラノソームの中心部を形成する構造タンパク質によるタンパク質画分である。脂質画分は、メラノソームの機能調節で重要であるが、基質のタンパク質はその構造分化を制御する。
メラノソームを形成するプロセス及びそれらのメラニン化は、メラノソームがそれらの機能を実行するようにプログラム化されるように、関連するようになる内部調整制御を通して導かれる事象の「カスケード」であるとみなすことができる。
前述のプロセスは次のようにまとめることができる。
i)メラノソーム成分の形成と組織化。メラノソームの構造的で酵素のタンパク質は、メラノソーム膜の液胞内で形成される。初期段階では、膜は特定のタンパク質及び脂質を取り入れるままである。定義されていない構造的な組織を持つ細管、ラメラ及びフィラメントに配列しているものであり、粗面小胞体内で形成されるタンパク質は、滑面小胞体内で形成される液胞内に堆積される。外側の膜と溶解するものであり、酵素又はチロシナーゼ後の調節因子(ドーパクロム−トートメラーゼ)を含むゴルジ体内で形成される微小胞もまた、組み入れられる。チロシナーゼは、ゴルジ複合体でのグリコシル化の後に組み入れられる。
時間とともに、構造タンパク質は、膜に組み入れられ続け、同様のことがチロシナーゼで起こる。構造タンパク質は、メラノソーム膜の一部になるだろうし、その後、それらは基質に移る。
ii)ユーメラノソームとフェオメラノソームへの転換。この点でメラノソームが続く経路は、システインレベル、及び/又はメラノソーム内で見つけられるスルフヒドリル基(例えばグルタチオン)との化合物のレベルに依存することになる。レベルが低ければ、ユーメラニン形成刺激がユーメラノソーム形成とともに起こることになる。この場合、ラメラは、基質の優勢な成分になり、平行に配列されることになる。チロシナーゼは、ゴルジ体から移動されて、すでに形成された小胞とラメラに結合することになる。抑制するシステインレベルがない場合は、チロシナーゼは、チロシナーゼのドーパキノンへの変換からメラニン合成を誘発することになる。ドーパキノンは、ドーパクロム変換要因によって調整されるそれらのプロセスに加えて、自動酸化プロセスによってユーメラニンに変換されることになる。明らかに、インドール−5,6−キノンは、メラノソーム内でメラニンを形成するために、いくつかのその前駆体と重合される。他方、システインレベルが高ければ、フェオメラノソームが形成され、フェオメラニンがまだ構造的でないマイクロフィラメント及び小胞の集合体上に堆積されることになる。チロシナーゼはチロシンをドーパキノンに変換することになるが、後者はマトリクスに向けて拡散され、システインと結合して、システイニルドーパを形成し、続いてフェオメラニンを形成するように修飾されるようになる。システイニルドーパはドーパキノンと競合し、このように、チロシナーゼの活性を変化させないで、その代謝を変化させる。そして、チロシナーゼ後の活性は、インドール−5,6−キノンの合成を許容しない5,6−ヒドロキシインドールの代謝物の存在によって抑制され、メラニン形成の速度を低下させ、ドーパキノンが基質内で蓄積することを許容し、通常のユーメラニンの合成を妨げる。言い換えると、システインは、メラノソームのための有毒な物質として作用し、中間体の真のメラニンへの通常の変換を妨害する特定の酵素段階を抑制し、メラニンがメラノソームの構造的なタンパク質に固定される可能性もなくなる。
iii)移動及び分解。メラノソームは、メラノソームの選択的なプロセス内で、メラノサイトの細胞骨格の収縮的な運動の作用のため、周核体内のそれらの合成部位から樹枝状結晶の末端まで移動される。メラノソームのケラチノサイトの内部部分への移動が一旦始まると、これらの後者の細胞の食細胞の自由樹枝状結晶はメラノソームを含むことを終え、次に膜の溶解現象が起こり、メラノソームがケラチノサイトの細胞質内に放出される。メラノソームは、第2のリソソーム内でケラチノサイトに組み入れられる。そこで、リソソーム酵素は、メラノソームを分解しはじめ、その成分が細胞質内に希釈され、おそらく、代謝基質プールに組み入れられるときに再利用されることになる。この分解の最も重要な特徴の1つとしては、メラニンが酸化段階から還元段階まで経由し、色の強度を減少させる。
このように、メラノソームのサイクルは完了され、メラノサイト内のその合成で始まり、ケラチノサイトに移動され、そして、最終的に、続くプロセスで分解され、色素分布の均一性を保証する。
皮膚のメラニン色素沈着は、いくつかの原因因子に分けることができる。1)紫外線への露出がない場合に遺伝的なプログラムにしたがって産生される皮膚のメラニン(構造的な皮膚の色素沈着)と、2)紫外線への皮膚の直接的な露出によって誘発される即時型及び遅延型の日焼け反応(機能的な皮膚の色素沈着)である。条件的な色素沈着の変化は、日光、ホルモン、及び個体の遺伝子構成に依存する日焼け能力の間の複雑な相互作用から生じる。
皮膚、毛髪及び目の構造的な色素沈着は、いくつかの遺伝子によって遺伝的に決定され、これらの遺伝子は明確な優性を欠いている。さらに、これらの遺伝子の中では自然突然変異の傾向が大きく、したがって、2以上のメラノサイト集団を持ち、この形質のためにモザイクになる個体を見つけることは珍しくない。
ヒトの皮膚でのメラノサイト集団は領域的なバラツキがあるが、全ての人間は、皮膚の色に関係なく、任意の解剖領域で、ほぼ同じ量の表皮のメラノサイトを有している。結果として、皮膚の色の人種差は、主に、メラノソームの特性の違いのためであり、メラノサイトの量のためではない。
露出されていない皮膚のメラノサイト内のメラノソームの量は、アフリカ系アメリカ人、アフリカ出身及びオーストラリアアボリジニ出身の黒人(グループ2)で、白人、北アメリカのヨーロッパ人の子孫及びアジア人(グループ1)より高い。ほとんどのメラノソームがグループ1の個体の形成段階II及びIIIで見つけられるが、かなりの割合のメラノソームがすでにグループ2の個体で完全にメラニン化されている(段階IV)。メラノソームがグループ2の数でより多くなるだけでなく、それらは大きさでもより大きい。
構造的な色素沈着でのその他の遺伝的で人種的な差は、ユーメラニンに関連するフェオメラニンの量のために生じる。ユーメラニンは黒いが、フェオメラニンはより透明で、赤みのある色を適用する。したがって、量的な問題よりも、1つのタイプのメラニン又はもう一方の集中のため、異なる構造的な皮膚のトーンは起こる。
他方、1960年代の実験によって証明されたことは、アルファ及びベータメラノトロピンポリペプチドホルモン(又はメラノサイト刺激ホルモン−MSH)を注入することで、表皮のメラノサイト内のメラニン形成の増加、及びメラノサイト由来のメラノソームのケラチノサイトの内部部分への移送での増加に続く色素沈着の増加を誘発する。この現象はまた、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が投与されるときに観察される。これは、MSHに近いポリペプチド配列を共有し、又は有するからである。
現在では、成人した人間の下垂体がかなりの量のACTH及びベータ−リポトロピンホルモンを産生し、これはメラニン親和性の活性の能力がある。これらのホルモンは、通常の人間で、メラニンの色素沈着に作用しないだろう。実際、前述のホルモン及び性ホルモン(アンドロゲン、エストロゲン及びプロゲステロン)は、成人で、本質的な皮膚の色素沈着を維持するときに非常に制限的な役割を持つ。それにもかかわらず、MSHは、発達するメラノサイト系に影響する人間の胎児の下垂体で産生される。
しかしながら、内因性ホルモンが紫外線で誘発されて構造的な皮膚の色素沈着の黒ずみでなす役割の最適な例は肝斑である。これは、主に、頬、前額部、及びときどき上唇と首の領域に、局所的で、不規則で、また通常左右対称のメラニン化によって特徴付けられる。
肝斑は、通常の妊娠でしばしば起こり、一般的には妊娠が終わると短時間でだんだん消える。プロゲステロン及びエストロゲンは、おそらく、この色素沈着過度が起こる基礎を作り、日光への露出は誘発要因でああり、この現象を促進する。この意味で、例えば、肝斑様色素沈着は、経口避妊薬を使用している女性で観察することができる。実験的な研究では、さらに、紫外線との組合せで投与するホルモンは、より極度の皮膚の色素沈着過度を、これらの試薬のいずれかが別々に使用されるときよりも誘発することを示した。これらの研究では、細胞培養物での紫外光が増加するMSHレセプター活性を決定し、これは、通常の皮膚の日焼けがメラノトロピンによって増加されうることも示してきた。これは、下垂体機能低下症を持つ人々が紫外線にさらされるときに得られる少ない極度の日焼けの着色によって裏付けられる。
UV刺激がない場合でも、妊娠の間と特定のホルモン疾患で産生されるホルモンは人間のメラニンの色素沈着を増加することができる。例えば、アジソン病(副腎皮質機能低下症)では、コルチコイドが無いために規則的でない高ACTHの産生が、全身性の色素沈着過度を促進する。露出していない領域の色素沈着は、妊娠の間にも、大陰唇、乳輪、乳首、及び腹部の正中線などで増加する。
メラノサイトの分布は、皮膚を通して均一でない。実際、個体のバラツキ、及び単一の個体で体の異なる部分内でのバラツキがある。例えば、全人種の人間で、頭部と前腕での皮膚で2,000メラノサイト/mm以上であり、体の残りで一般的に約1,000メラノサイト/mmである。結果として、皮膚の色素沈着の人種的な違いは、メラノサイトの量の違いのためではなく、メラニンとメラノソームの合成の違いのためである。
単一の個体でのこれらの領域的な違いの理由は知られていないが、これらの違いは自然的に誕生から胎児期の間までも存在する。通常の日光への露出と機能的なメラノサイトの間で、明らかな相互関係はない。しかしながら、前腕のうち露出した領域に露出しない領域よりも多量のメラノサイトがあるとしても、紫外線後の露出していない皮膚での機能的なメラノサイトの量の増加が観察され、同様に紫外光へ露出された皮膚で増加が観察される。機能的なメラノサイトの数の増加がこれらの細胞が有糸分裂を始めるため、又は機能的になる静止細胞の採用のためであるかは正確にはわからない。
メラノサイトの分裂は、紫外光で照射された皮膚の機能的なメラノサイト産物を増加するために明らかに重要である。照射されていない皮膚でメラノサイトもまた分裂されないという事実は、集団の代謝転回(遅くとも)が必要であるということを示す。これは、内因性及び外因性の化学的及び物理的な試薬が誘発する遺伝子病変を除去する必要性に関連する。
皮膚の色の明らかな変化は人間の一生の間で起こる。例えば、ほとんど全ての黒人の子供は生まれたときの方が1週間後よりも明るい。最初は太陽露出の後に現れるのみであるそばかすは、青年期で永久的になる。黒人の手の皮膚は高齢者で色むらになる。
個体の年齢又は日光への通常の露出に関連する表皮性のメラノサイト集団でのこれらの量的な変化は広く研究されてきた。メラノサイトの量での連続的な年齢依存の減少は成人で観察することができ、人生の10年ごとに8〜10%の範囲である。これらは、露出していない領域での値である。これは、おそらくメラノサイトの個体群の紫外光の刺激効果のため、露出領域で減少はもっと少ないからである。
慢性の太陽露出に年齢を関連づける研究では、研究対象の全てで数的なメラノサイト密度が露出された領域で露出されない領域よりも約2倍であるが、年齢に関連する密度の減少は両方の場合で検出された。露出領域のメラノサイトは、メラニン産物に関してより活性である。これは、目に見える領域での色素沈着の高い程度を表す。慢性的な太陽露出は、メラノサイト量での年齢に関連する減少を妨げないが、メラニン産物に影響し、メラノサイト活性化又は増殖を引き起こす。ケラチノサイトがメラノサイトのためマイトジェン物質を産生し、この産物はケラチノサイトが紫外光に露出されるならば6倍に増加することを指摘することは興味深い。
メラニンが産生するユニットは、瘢痕形成プロセスで失われ、そして、瘢痕の皮膚は周りの組織よりも明るい。着色は、個体の年齢、太陽露出、及びホルモン因子のような他の因子に依存して、時間とともに回復する。逆説的には、瘢痕の色素沈着過度の対照的なケースもあり、色素沈着プロセスに関連する異なる要素の複雑な相互作用を明らかに示している。
要約すると、構造的な皮膚の色素沈着の原動力は、遺伝的及び人種的な要因、及びケラチノサイトとメラノサイトの間の正確な相互作用に依存し、構造的な基礎ホルモンの状態によっても影響されるといえる。
反対に、通性の皮膚の色素沈着は日光のようなその他の外因性の要因に大きく依存する。日光はメラノサイトの増殖、メラノサイトの活性化及びメラニン産生を促進することで作用するが、特定の細胞及びホルモンの相互作用の現象はそれが作用するために起こるはずである。順々の加齢は、皮膚のメラニンユニットの通常の生体恒常性を減少する傾向にあり、色素沈着プロセス及び色素沈着メンテナンスで不均衡を引き起こす。
色素沈着した細胞で観察される茶色又は黒色は、メラニンの存在のためである。それにもかかわらず、これはこれらの色を生成する色素のみではなく、また、その化学的な構造物でのメラニンと同種のものでもない。したがって、メラニン色素が何であるかを決めることは難しい。それにもかかわらず、哺乳類のメラニン色素は2つの主なメラニン型に分けられてきた。ユーメラニンとフェオメラニンである。茶色又は黒色の最初の型は不溶性で窒素を含みチロシン由来である。反対に、黄色又は赤色のフェオメラニンはアルカリに溶解性で硫黄を含み、また、チロシン由来でもある。しかし、酵素短絡を通じてシステインのような含硫アミノ酸の存在によって引き起こされる。メラニンの両方の型は単一の個体に存在し、ただしユーメラニンは優勢型である。
哺乳類のユーメラニンは、基本的に、インドール−5,6−キノンユニットからなる。後者は、5つの酸素原子の除去及びチロシンのカルボン酸基からの二酸化炭素の発生によってチロシン由来であり、ドーパキノンに変換される。インドールは、ドーパキノン環化由来であり、メラニンはポリ−インドール−キノンに主に相当すると考えられる。
メラニン中のインドールサブユニットの正確な比率は、おそらく、酵素の支配下にあるが、それらは正確な重合条件に依存する。ユーメラニンは、インドール−キノンユニットによって形成される堅い鎖状及び棒形状の分子によって表される。メラノソームの物理的な構造は、メラニンとメラノソームの構造的なタンパク質が互いに平行になっている共重合体によって表されるが、それらは平面的な基の部位に結合される。楕円形のメラノソームでは、メラニンは二重らせん形状に配列され、タンパク質と重合される。
反対に、化学的な観点から、現象は、チロシナーゼの作用によって形成されるドーパキノンに対しアミノ酸システインの求核会合体からの結果である多量の硫黄で区別される。システインは、5−S−システイニルドーパ化合物を与えるために、酵素的に形成されたドーパキノンに対し、1:6の添加を通じて主に相互作用する。同様の中間体化合物が同定されもし、フェオメラニンの硫黄源に依存した。ドーパとは異なって、システイニルドーパはチロシナーゼ基質でない。
最終的に、合成されたユーメラニンとフェオメラニンの中間体の量に依存して、ほとんどのメラニンは混合型であるようである。これらの化合物は、混合メラニンを形成するために共重合し、これはメラニンとともに得られる異なる視覚的な日焼けを表す。
哺乳類では、チロシナーゼは2つの機能を有する酵素である。それはチロシンをドーパに変換し、次にドーパをドーパキノンに変換する。これはそして環化され、ユーメラニン形成を発生させるように再度酸化される。反対に、ドーパキノンがシステインに結合すると、フェオメラニンが形成されることになる。
チロシナーゼは、3つの異性体の形で存在し、ただし、銅を含み、モノフェノール水酸化とジフェノール酸化に触媒作用するモノオキシゲナーゼ、すなわち、キノンを形成するためのドーパ(ジヒドロキシフェニルアラニン)であると考えられる。酵素活性は、一般的に、クレゾラーゼ又はモノフェノラーゼ活性及びカテコーラーゼ又はジフェノラーゼ活性と呼んでいる。
チロシナーゼ生成物を修飾するいくつかの要因があり、ドーパクロム変換要因はそれらの間にあり、これは5,6−ジヒドロキシインドールへのドーパクロム変換を加速させる。5,6−ジヒドロキシキノンのメラノクロムへの変換をインドールのブロッキング因子は抑制し、及び5,6−ジヒドロキノールのメラノクロムへの変換をインドールの変換要因は加速する。特に、インドールのブロッキング要因とドーパクロムの変換要因は、溶解性のチロシナーゼの異性体(型I及びII、メラノソーム内のより少ない濃度のものである)と密接に関連し、一方で、ドーパクロム変換要因は固定チロシナーゼ異性体(型IV)と関連する。これらの要因は補助的な酵素系であり、これらの間で、ドーパクロム−オキシドレダクターゼ(ドーパクロム−イソメラーゼ又はドーパクロムトートメラーゼ)系が現れる。その機能は、カルボン酸誘導体を形成するために、ドーパクロムの互変異性体を形成することである。これらの機能がない場合、メラニンは重合される成熟が終わらない。
その他の酵素(ペルオキシダーゼ、カタラーゼ及びグルタミン代謝酵素)、及びドーパクロムトートメラーゼに添加するとチロシナーゼ後のメラニン形成の調整に作用する金属イオンがある。
要約すると、メラニン形成は、チロシナーゼ酵素とその基質であるチロシンの間の完全に機能的な相互作用に依存し、後にドーパ及び続いてドーパキノンを与える。後者は、チロシナーゼ後の酵素要因によって得られ、それは結局は重合されることになるインドールユニットへの再変換を引き起こし、メラノソームの構造的なタンパク質との共重合体を与え、ユーメラニンを生成する。メラノソームの基質にシステインが存在すると、これらのチロシナーゼ後の要因の作用をブロックし、重合することができないその他の中間体の溶解性の化合物を与える。しかしながら、部分的に重合されたメラニンの混合物を見つけることは一般的であり、それらが含む硫黄濃度に依存する。これは、異なる哺乳類の間で見られる異なる日焼けを説明する。それらの多様な構造が問題の哺乳類のタイプに従って異なる可視光スペクトルの特定の波長を吸収するからである。
これは皮膚の色と混同するべきではない。色素の色に当てはまるのみだからである。その他の要因は皮膚の色を形成することに関連する。例えば、哺乳類の異なるタイプの濃度、メラニンユニットの後者の拡散、形成されるメラノソームの型、及び拡散スクリーンとして作用する表皮によって引き起こされる回折である。皮膚にその他の色素が存在しても、皮膚の色を形成することに関連する。基本的にヘモグロビン色素であり、明るい皮膚ではっきりと見られるが、暗い皮膚では表皮のメラニン色素によって隠される。
特定の個体では、メラノサイトのメラニン密度が顕著に増加しており影響されている領域である皮膚の領域は、周りの皮膚の色より濃い皮膚の色を有することがしばしば起こる。これらの領域は、色素沈着過度領域として知られ、個体で不快感を引き起こしうる。
色素沈着過度の最も一般的な原因の間を参照すると、紫外線刺激、放射線作用試薬(例えば、ベルガモットオイルを含む化粧品やフォトトキシンと総称される試薬などである)を悪化させることによって提供される紫外線光に対する過敏性、ホルモン障害(例えば、変性甲状腺ホルモン、性、内因性及び外因性のステロイド、及び妊娠)、及び二次性色素沈着過度又は炎症性病変のため又はその結果である色素沈着過度に対して、皮膚領域の大げさな反応がある。特に、炎症後の色素沈着過度は、不規則なスポットを示し、これは、にきび、毛嚢炎、湿疹、脱毛、傷などの疾患から生じる皮膚病変のため炎症後に現れる周りの皮膚よりも着色される。前述の炎症後の色素沈着過度は、ゆっくりと変化するが、何月及び何年にも続き、また、それはしばしば医療訪問の理由になり、専門家の治療を何回も必要とする。
これまで、皮膚のメラノサイトでのメラニン密度を減少することが可能な1以上の成分を含むいくつかの皮膚の局所適用の組成物が開示されてきた。このような成分は、脱色試薬又は漂白試薬として総称されてきた。前述の試薬は、一般的に皮膚のより低い層を通じて吸収され、メラノサイトでのメラニン形成を抑制し、特にメラニン形成の特定の段階に作用する。最も頻繁な脱色試薬は、ハイドロキノン又はそれらの誘導体に基づく。ベンジル−オキシ−フェノール及びヒドロキノンモノベンジルエーテルなどである(米国特許第3,060,097号)。この最後の化合物は欠点を有し、皮膚を通じて吸収されるときに適当に代謝されない。そのため、白斑を装って不可逆な脱色事象に関連する(皮膚の脱色領域が徐々に広がり、しばしば色素沈着過度の縁になる)。ベンジル−オキシ−フェノールもまた欠点を有し、リンパ系によって皮膚の他の領域に移動され、投与部位から離れ、そこでは明るくする効果も実施する。
また、提案されているように、皮膚の脱色試薬は、メトキシフェノール化合物、ヒドロキノンエーテルであり、それは医薬品の脱色組成物で用いられてきた。しかし、それは欠点を有し、水性溶媒で比較的不溶性であるように、化粧品又は皮膚用薬品の剤形で適当に組み入れることが難しい。
皮膚を脱色するために使用される他の化合物は、4−イソプロピルカテコール、置換ヒドロキノン誘導体(南アフリカ特許出願第716,890号)及びヒドロキノン脂肪酸モノ及びジ−エステル(欧州特許出願第82301102.8号)である。
色素沈着過度を処置するために化粧品でヒドロキノンを直接的に使用することもまた提案されており、それは、効果的であり、水に溶解し、またすばやく代謝され排泄されるためである。それにもかかわらず、ヒドロキノンは欠点を有し、アルカリ性の溶媒で不安定であり、キニーネ型に酸化され、これはそれを含む医薬品組成物をいずれも茶色がかった色にする。この酸化を防ぐためにアスコルビン酸のような酸化防止剤を組成物に組み入れる必要がある。実際、ヒドロキノン分子の安定性は、例えば、それに無水の媒体を組み入れることが提案されてきた。この意味で、米国特許第4,466,955号の開示の化粧品の調整では、ヒドロキノンが脂肪酸エステルに溶解され、結果としての溶液が化粧品である非水溶性のクリームベースに組み入れられ、この中ではヒドロキノンがより安定になり酸化する傾向が減少する。これは、酸素がワックスでは水よりも溶解しない、そのため、酸化プロセスがより少ない範囲に対し起こるからである。さらに、その開示によれば、この調整は、ヒドロキノンの皮膚の吸収を有利にする。
ヒドロキノンは、化合物1,4ベンゼンジオール又はp−ジヒドロキシベンゼンの一般名であり、分子量が110.0である。その作用メカニズムは、3,4−ジヒドロキシフェニル−アラニン(DOPA)に対する酵素のチロシン酸化を抑制する傾向があり、その他のメラノサイトの代謝プロセスを抑制するためである。
ヒドロキノンの主な欠点としては、皮膚刺激剤でもあり、場合によっては皮膚褐変症と呼ばれる逆説的な色素沈着過度を引き起こす。ヒドロキノンの発癌性の作用もまた、最近開示されてきており、この物質に日々接している労働者のグループで皮膚のメラノーマの少なくとも5つのケースが報告されてきた。
一方で、イデベノンは、例えば米国特許第4,271,083号で開示されているように、細胞保護効果を持った薬剤で確立されてきた薬理学的な特性を持ったベンゾキノンである。イデベノンは、化合物6−(10−ヒドロキシデシル)−2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキノンの一般名である(特公昭62−3134号公報(1987)、米国特許第4,139,545号)。インビトロの検定法から得られるデータでは、イデベノンの細胞保護作用はミトコンドリアの呼吸サイクルでの電子の集束を促進し、脂質過酸化反応を抑制し、非呼吸性の酸素消費を減少させ、またATP形成を刺激することで達成されると示される。
イデベノンは、合成のQ10コエンザイムとみなされ、経口投与で、認識力障害、アルツハイマー病、認知症及び脳血管障害を改善するために、また心臓病の細胞保護試薬として使用される。その抗酸化物質の特性のために、単独で、又は好ましくは抗酸化特性を有する例えばビタミンEなどの他の活性な成分との組み合わせで経口投与される。
ドイツ国特許第3,049,039号、欧州特許第0,788,793号、米国特許第4,436,753号、米国特許第5,059,627号及び米国特許第5,916,925号には、認知症、血行障害を処置するときに、又は神経系の成長因子を誘発するために使用することができるイデベノン又はその誘導体を含む経口、非経口又は経皮の製剤が開示されている。特に、日本国特許1,279,818号公報には、髪に対する外因性の色を提供するために使用することができる異なる製剤でイデベノンとその誘導体を使用することが開示されている(イデベノンは強いオレンジがかった色を有する粉体である)。これまで、イデベノンで重大な毒性は報告されていない(Arzneim. Forsch/drug res. 35 (II), 11, pp.1704, 1985)。
イデベノンを含み局所的な皮膚の用途の製剤は、重大な副作用を引き起こさないで、色素沈着した領域の色素濃度をかなり減少させることを引き起こすことができることを、本発明では驚くべきことに見出した。
本発明は、メラニン形成を抑制するための皮膚塗布用組成物でのイデベノンの使用に関する。
本発明はまた、化粧品、医薬品、及び/又は皮膚用薬品的に有効量のイデベノン、その誘導体又はそれらの混合物を含む皮膚局所適用用組成物にも関する。
本発明は、特に、皮膚の色素沈着過度のプロセスで薬効を提供することができる化粧品に関する。本発明は、好ましくは、イデベノン及び/又はその誘導体を含み、メラニン産生増加のための皮膚の着色の部分的な増加を減少させる化粧品又は皮膚用薬品に関する。
本発明はまた、塗布部位で皮膚の脱色素を生成するための皮膚塗布用化粧品でのイデベノンの使用にも関する。本文献では、用語「脱色素」は、皮膚の色素沈着領域での脱色を周りの皮膚のものと同様の着色を得るまで得るものとして、理解されるべきである。特に、色素沈着領域は、いずれかの皮膚疾患、より詳しくは、乾癬、酒さ、紫外線照射による皮膚損傷、アトピー性皮膚炎、薬効後の色素沈着過度、炎症後の色素沈着過度、妊娠性肝斑及び脂漏性皮膚炎から選択される皮膚疾患のためであるかもしれない。また、本文献では、用語「皮膚の着色を減少させる」は、皮膚の色調を肉眼で確認することができる非色分析の尺度の減少を得るまで減少させることとして、理解されるべきである。
皮膚局所適用用の本発明の組成物は、例えば、クリーム、ジェル、密封パッチ、乳液又はエアロゾルの剤形で得ることができる。本発明の組成物は、好ましくは、クリーム剤形(O/W)で得る。また、本発明によれば、イデベノンはコントロールリリースの局所適用で含まれることができ、特に、その中でイデベノンはリポソーム又は錯イオンの剤形である。この型の組成物の剤形は最先端である。
皮膚塗布用の本発明の組成物は、好ましくは、0.1%から10%(w/w)の量のイデベノン又はその誘導体を含む。より好ましくは、イデベノン又はその誘導体は0.3%から5%(w/w)の量である。
イデベノンの誘導体化合物の例としては、とりわけ、米国特許第4,139,545号、米国特許第4,436,753号、ドイツ国特許第3,049,039号、欧州特許第0,788,793号、米国特許第4,436,753号、米国特許第5,059,627号及び米国特許第5,916,925号に開示されたものであるとよい。
本発明の組成物は、既知の化粧品又は医薬品的に許容可能な賦形剤を用いて、当業者によって製剤することができる。組成物は、好ましくは、油性及び水溶性の成分を含む。油性成分の例としては、自己乳化ワックス、ワセリン、ミリスチン酸イソプロピル及びセチルアルコールである。水溶性成分の例としては、グリセリン、メチルパラベン及びプロピルパラベンである。本発明の組成物はまた、保湿剤、水和剤及びビタミンのような皮膚に有益な薬剤を含んでもよく、これらは既知であり当業者によって選択することができる。必要であれば、本発明の組成物は、さらに、化粧品又は医薬品的に許容可能な抗酸化剤及びサンフィルター及び/又はスクリーンを含んでもよい。
本発明は、さらに、脱色素に有効量のイデベノンを含む組成物を部位に塗布し、それを朝まで作用させ、その朝に洗い流すことを含む望ましくない皮膚の色素沈着を処置する方法に関する。
i)イデベノン(IDB)を含む親水性クリーム剤形(O/W)
ii)イデベノンを含むクリームを調整するプロセス
剤形の油性成分(A)(自己乳化ワックス、ワセリン、ミリスチン酸イソプロピル及びセチルアルコール)を融解し、70/75℃の温度まで加熱する。剤形の水溶性成分(B)(グリセリン、メチルパラベン及びプロピルパラベン)を、上述したように、一定量の水で溶解し、70/75℃で加熱する。
そして、油相(A)をしっかり絶え間なく攪拌し、成分の温度を制御しながら、水相(B)に添加する。それをウォーターバスで冷却し、温度が45℃に達するまでゆっくりと攪拌する。目標温度に到達すると、上述したように、0.5mlのエタノール中で目標量のイデベノンを溶解し、均質な製剤が得られるまでゆっくり攪拌しながら前述の製剤を添加する。それを目標濃度になるまで冷却させ、適当に包装する。
イデベノン濃度が3%を超える場合では、活性成分を可溶化するために、油相の成分の割合を増加する必要があるかもしれない。目標のイデベノン濃度が4%をはるかに超えると、ベースの水性クリームが油性クリーム(W/O)で置き換わるかもしれない。
(実験動物の皮膚上にイデベノン含有の組成物を塗布する効果)
中性相に5%及び2.5%(w/w)のイデベノン(IDB)を含むクリームを調整した。前述のクリーム及び同一の剤形を有するがイデベノンを含まないクリームを生後3ヶ月の裸の成体マウスに塗布した。下記の詳細な計画にしたがって、イデベノンを含むクリームを動物の体の右半分に塗布し、コントロールクリームを左半分に塗布した。クリームを塗布した後1、2、3又は4時間で動物を犠牲にした(p.a.)。
バッチA:5%のIDBで処置した動物(1時間p.a.)
バッチB:2.5%のIDBで処置した動物(1時間p.a.)
バッチC:5%のIDBで処置した動物(2時間p.a.)
バッチD:2.5%のIDBで処置した動物(2時間p.a.)
バッチE:5%のIDBで処置した動物(3時間p.a.)
バッチF:2.5%のIDBで処置した動物(3時間p.a.)
バッチG:5%のIDBで処置した動物(4時間p.a.)
バッチH:2.5%のIDBで処置した動物(4時間p.a.)
処置及びコントロールの皮膚の領域を取り除き、3つの部分に分割した。1つはガスクロマトグラフィーによってイデベノンを投与するためであり、1つは水分を測定するためであり、3つめはパラフィン含有物のためである。
ガスクロマトグラフィーによるイデベノン投与。処置及びコントロールの皮膚部分は、表皮側を低温ステージに置いて、深いカット、表面のカット及び中間のカットを得るような方法で、表面に平行な300ミクロン厚の部分を得た。各カットは特定され、均質化され、アセトンの中で再懸濁された。各抽出物は、ヒューレットパッカード 5890 ガスクロマトグラフィーを用いて、固定相としてメチルシリコンのキャピラリーカラム(HP−IMS、25m×0.2mm、0.33μ厚フィルム)を用いて分析された。温度プログラムは、初期温度100℃で3分間で、その後、300℃に達するまで、20℃の温度増加で加熱し続ける。この最後の温度を5分間維持した。ヘリウム流0.7ml/mimを使用した。クロマトグラフィーは、それに接続された4極子質量検出器(HP model 5972)を備え、70eVでの電子衝撃イオン化が50〜600m/zの質量走査モードを持つSCANモードで使用された。注射器温度250℃、及び表面温度280℃で1/25のスプリットモードに2μlのサンプルを注入した。
水分測定。各処置及びコントロールの皮膚部分を化学天秤で重さを量り、120℃で30分間オーブンに置いた。そして、サンプルを30分間、室温で冷却し、その後に再度重さを量った。水分の百分率を次式に従って計算した。
(蒸発前の体重−蒸発後の体重)/前の体重
各処置部分で得られた百分率をそれぞれのコントロール部分で得られた百分率で割って、処置した皮膚の水分含有量のコントロールの皮膚の水分含有量に対する増加を計算した。
形態学及び形態計測の試験。表皮、角質層、真皮乳頭層及び真皮網状層の厚さを少なくとも異なる10点で測定し、結果を10回の測定の平均で表した。毛細血管の直径も少なくとも10点で測定し、それらの平均で表した。Quantimet500+(ライカ)の画像処理装置を用いて測定を実行した。結合組織とギムザのための特別の染料、メチレンブルー、トルイジンブルー(メタクロマジー及び間隙水分布を観察するため)及びスコル染色(ケラチンの作用を観察するため)を調整した。
免疫組織化学の試験。酵素の免疫標識によってパラフィンに含まれる物質のカットを交互にして、HSP27に対するモノクローナル抗体(Dako Labs)を使用し、APAAPキット(Dako Labs)で発達させて、熱ショックタンパク質(HSP)の過剰発現を測定した。
形態学。5%及び2.5%のIDBクリームで処置した動物の皮膚は、形態学的な変化を示さず、顕微鏡画像がコントロールの皮膚のものと同様であった。特別な染色技術は、異なる処置回数であっても、試験された異なるサンプル間で違いを示さなかった。また、ケラチンの異なる質を観察するために染色するスコルの染色液での変化もなかった。
表皮の形態計測。結果を表2にまとめた。処置された皮膚とコントロールの皮膚の間では表皮又は角質層の厚みについて有意差は検出されなかったことがわかる。また、2つの試験されたIDB濃度でも異なるクリーム塗布回数においても、重要な違いは検出されなかった。したがって、局所的に塗布されたイデベノンは実質的に表皮の厚みを変化させないため、部分的な無害性を示すと結論することができる。
表2。5%と2.5%のイデベノンを含有するクリームで処置したマウスの皮膚の表皮と角質層の全体の厚みと、コントロールとしてイデベノンを含まない中性クリームで処置された皮膚とのそれらの比較である。値はミクロンで、実行した10回の測定の平均として表した(小数点第2位でまるめた数値)。コントロールの場合では、値は全体の測定の平均として表され、すなわち、点ごとに2つの動物である。2つのコントロールが使用されたからである。1つは5%IDBを含有するクリームで、もう1つは2.5%IDBを含有するクリームである。
真皮の形態計測。真皮乳頭層と真皮網状層の厚さは試験した異なる動物の間で重要な変化はなかった。したがって、局所適用したイデベノンは表皮の厚さを実質的に変化させないで、部分的な無害性を示すと結論することができる。
血管径。結果を表3に示す。IDBで処置した皮膚とコントロールの皮膚の間で微小循環の血管径に重要な違いはなく、試験したIDB濃度又は異なるクリーム塗布回数で重要な違いもなかったことがわかる。したがって、局所適用したイデベノンは微小循環の血管径を実質的に変化させず、そのため部分的な血行の変化を欠くことを示すと結論することができる。
表3。5%IDB含有のクリーム、2.5%IDB含有のクリーム及びベースクリーム(IDBを含まない)で処置した皮膚の真皮の毛細血管径である。直径はミクロンで、実行した10回の測定の平均で表される(小数点第2位でまるめた数値)。コントロールの場合では、数値は全体の測定の平均として表される。すなわち、点ごとに2つの動物である。2つのコントロールが使用されたからである。1つは5%IDB含有のクリームで、もう1つは2.5%IDB含有のクリームである。
HSP過剰発現。コントロールクリーム(IDBを含まない)で処置した表皮とIDB含有のクリームで処置した表皮の間にHSP発現の違いは検出されなかった。また、5%と2.5%IDB含有のクリームで異なる塗布回数で処置した皮膚の間でも違いはなかった。したがって、試験した濃度でIDBでの処置はマウスの皮膚で表皮HSP発現を増加しないと結論することができ、そのため、攻撃に対するこの細胞保護系の過剰発現を正当化する表皮の損傷はないと推測することができる。
水分測定。蒸発処置の前後の処置及びコントロールの皮膚の重量は、IDBで処置したグループとコントロールグループで同様の水分百分率を示す。異なる塗布回数の間でも重要な違いは検出されなかった。結果を表4にまとめる。
表4。コントロールに対して処置した皮膚での水分百分率と水分保持量である。数値はグラムで、クリームを塗布後に1、2、3及び4時間で実行した測定の平均で表した。
したがって、試験した濃度でのIDBでの処置は、組織の水分の量を変化させないと結論することができる(IDBで処置した皮膚とIDBを含まないクリームで処置した皮膚の間の水分保持量の差分は統計的に重要でない)。
皮膚内のIDBの浸透。塗布された後に2時間で、最表面のカット(このカットは表皮全体と真皮の上部分を含む)で17.6分の保持時間でIDBピークを、5%IDBで処置したサンプルと2.5%IDBで処置したサンプルの両方で得た。反対に、深い中間の部分に対応するサンプル(真皮網状層及び皮下組織)はこのピークを示さなかった。一方で、塗布後1時間ではこのピークをいずれのサンプルも示さなかった(IDBで処置したものでもコントロールサンプルでもなかった)。したがって、IDBは、その最表面部分で、皮膚を浸透し、その塗布後2時間まで保持されると結論することができる。
(異なるイデベノン濃度を含有する組成物を人間の皮膚に塗布する効果)
患者1、2及び3として特定した患者からの皮膚サンプルをこれらの実験で使用し、次の方法をそれらに実行した。
(患者1及び2)
2名の患者(両方とも女性、年齢はそれぞれ74歳及び71歳)では胸部の皮膚を使用した。この人たちは乳癌と開花性形成不全の存在ために、根治的乳房切除術と単純乳房切除術を行っている。
手術室に行く前の45分に、胸部表面を3つの同様の表面領域に分割した。そして、クリームが完全に吸収されるまで全体的に円を描くようにマッサージして、5%IDB含有クリームの約120mgをこれらの領域の第1部に添加した。2つの残りの部分を、2.5%IDB含有のクリームの約120mgを含むクリーム及びコントロールクリームを使用して、同様に処置した。手術室で、手術現場を調整する前に1度、可能な余剰のクリームを取り除くために、胸部表面を95°のエタノールで洗った。
手術の後すぐに(平均の外科的な活動時間:45分)、各領域から約4cmの皮膚部分を切除し、それを正確に特定した。部分を切除すると、表皮と真皮のみを取得するように皮下脂肪組織を注意深く取り除いた。
(患者3)
乳がんの存在のため根治的乳房切除術を行う予定であった患者(女性、54歳)の胸部の皮膚を使用した。
手術室に行く前の45分に、胸部表面を3つの同様の表面領域に分割した。そして、クリームが完全に吸収されるまで全体的に円を描くようにマッサージして、5%IDB含有クリームの約120mgをこれらの領域の第1部に添加した。2つの残りの部分を、0.5%IDB含有クリームの約120mgを含むクリーム及びコントロールクリームを使用して、同様に処置した。手術室で、手術現場を調整する前に1度、可能な余剰のクリームを取り除くため胸部表面を95°のエタノールで洗った。
手術の後すぐに(平均の外科的な活動時間:45分)、各領域から約4cmの皮膚部分を切除し、それを正確に特定した。部分を切除すると、表皮及び真皮のみを取得するように皮下脂肪組織を注意深く取り除いた。
異なる皮膚層、真皮叢の血管、及びHSP発現の形態学と形態計測について、0.5%、2.5%及び5%のイデベノンを含有するクリームを塗布する効果を、患者1、2及び3の皮膚サンプルについて、クリームの可能な有害な効果に対する表皮反応を評価する方法で試験した。
IDB含有クリーム及びコントロールクリームで処置した皮膚部分をホルモル溶液で固定し、パラフィンの中に含有させ、ヘマトキシリンとエオシン、スコル、ギムザ、及びトルイジンブルーによって組織染色技術で着色した。
形態測定。表皮の厚さ、角質層、真皮乳頭層、真皮網状層及び真皮叢の毛細血管径を組織学のカットで測定した。
免疫組織化学。パラフィンに含有される交互のカットを脱ろうし、HSP27(Dako Labs)に対し一般的な抗血清でインキュベートした。APAAPキット(Dako)を用いて反応を発達させた。
肉眼的外観。IDB含有のクリーム、IDBを含まないコントロールクリームで処置された皮膚及び処置していない皮膚の領域では、肉眼で観察するときに、有意差は示さなかった。したがって、異なる試験濃度でIDBを含有するクリームでの処置は塗布される時間の間で炎症を引き起こさなかったと結論することができる。
顕微鏡検査。コントロールクリームで処置した皮膚又は異なるIDB濃度を含有するクリームで処置した皮膚において、特別な染色技術を使用した場合でも、構造的な観察は検出されなかった。特に、間質液の蓄積、血管変化、真皮での炎症要素の蓄積は検出されなかった。全ての試験した表皮層は完全性と構造を維持した。
表皮厚さの形態測定の分析。次の表に得られた結果を簡単にまとめた。
表5。異なる濃度でIDBを含有するクリーム及びコントロールクリームで異なる時間で処置された有志者の胸部の皮膚の全体の表皮と角質層の厚さである。得られた値はミクロンで、実行された10回の測定の平均の結果として表す。
したがって、異なるIDB濃度を含有するクリームを皮膚へ塗布することで表皮の厚さは有意に変化しないと結論することができる。
真皮の形態計測。真皮網状層及び真皮乳頭層の測定では、異なる評価サンプル間で有意差は検出されなかった。したがって、異なるIDB濃度を含有するクリームを塗布することで真皮の変化はすぐに引き起こされないと結論することができる。
真皮叢の血管の形態計測。異なる評価サンプルの血管径の測定において有意差は検出されなかった。得られた結果を次の表にまとめる。
表6。異なるIDB濃度を含有するクリーム及びコントロールクリームで処置した皮膚の真皮叢の血管の血管径である。得られた値をミクロンで、実行した10回の測定の平均の結果で表した。
得られた結果から、異なるIDB濃度を含有するクリームを塗布することで処置した皮膚の血管緊張は変化しないと結論することができる。
HSP27の分布と発現。いずれの評価患者においても、異なるIDB濃度を含有するクリームとコントロールクリーム(IDBを含まない)で処置した異なるサンプルで、HSPの発現と分布での違いは検出されなかった。得られた結果から、異なるIDB濃度を含有するクリームを塗布することで、HSP27の発現と分布は変化しないと結論することができる。このタンパク質は考えられる損傷に対する表皮反応のパラメーターである。
(人間の皮膚に適用されるイデベノンを含有する組成物を塗布する効果)
(水分測定)
前述の実施例で患者3として特定された患者の胸部の皮膚を使用した。
実施例1で用いたもののようなベースクリームを3つの分割量に分割し、最終的なIDB濃度が5%になるように添加される十分な量のイデベノン(99.3%純度)を添加した。十分な量のイデベノン(99.3%純度)を最終的なIDB濃度が0.5%になるように第2の分割量に添加し、第3の分割量はコントロールとして用いた(IDBの凝集体がない)。
水分測定。各処置及びコントロールの皮膚部分の重量を化学天秤で測定し、次にオーブンに120℃で30分間入れた。次に、サンプルを30分間、室温で冷却し、再度重量を測定した。水分百分率を次式によって計算した。
(蒸発前の重量−蒸発後の重量)/前の体重
このように、処置した皮膚の水分の増加をコントロールの皮膚に比べて計算し、各処置部分で得た百分率を各コントロールで得た百分率で割った。得られた結果を次の表に簡単にまとめた。
したがって、試験した濃度で皮膚に局所適用したイデベノンは、皮膚に含まれる水の量を増加させた。
(イデベノンによるメラニン形成抑制)
Doolye他(Skin Pharmacol、1994.7、188〜200)の方法に従って、メラニン形成を抑制するイデベノンの容量を評価するために、インビトロの測定を実行した。以下のプロセスに従った。
(材料及び方法)
細胞。ABAC(Asociacion Banco Argentino de Celulas、アルゼンチンの細胞バンク)によって提供され、メラニン合成能力があるヒトのメラノソーマ由来の細胞株(SK−MEL−28、ATCC由来)を用いて試験を実行した。ウシ胎仔血清(FBS)で補足された修飾イーグル培地(DMEM)でプラスチックの培養ボトル又は24のウェルプラスチック皿で細胞を成長させ、37℃で5%CO雰囲気で維持した。
検定化合物。イデベノンは、Drogueria Saporiti、アルゼンチン、バッチ02107によって提供され、乾燥薬剤によって計算した純度が99.80%である。ヒドロキノン(1,4−ベンゼンジオール)は、Drogureia Saporiti、アルゼンチン、バッチ010715によって提供され、乾燥薬剤によって計算した純度が99.85%である。
インビトロの化合物の試験。トリプシンで分離したSK−MEL細胞をプラスチックの24ウェル皿に播種し(ウェルあたり1×105細胞の密度)、評価される化合物で処置されるまえに、10%のウシ胎仔血清(FBS)で補足した修飾イーグル血清(DMEM)で24時間インキュベートした。24時間が経過した後、培地を990μlの新鮮培地に置き換えた。異なる濃度の評価される化合物を含む10μlの無菌の媒体(50%プロピレングリコール、30%エタノール及び20%蒸留水)をこの新鮮培地に添加した。SK−MEL細胞は1%媒体ウェルを許容した(最終濃度、0.5%プロピレングリコール及び0.3%エタノール)。
無菌媒体の各化合物の少数の希釈物を、試験される化合物の最終的な濃度を1.000から0.01μg/mlの範囲にするように調整した。このプロセスを3日間毎日繰り返した。
4日目に、細胞を処置しないで、以下の方法に従って5日目に残っている付着細胞を検定した。このように、培養が続く5日間の試験で、細胞を化合物に続けてさらした。全ての濃度の化合物を、媒体単独で処置したものとともに化合物で処置した3ウェルの手段を含む3通りで試験した。
メラニン含有量測定。培養培地を攪拌し、細胞をPBSで洗浄した後に、SK−ML細胞のメラニン含有量を測定した。次に、1mlの1NのNaOHを各ウェルに添加することで細胞を溶解し、手動のピペット操作を繰り返した。400及び475nmでの分光光度計を用いて、メラニン及びドーパキノンの含有量をそれぞれ測定するために、生の細胞抽出物を分析した。媒体で処置した細胞培養物の百分率で結果を表した。
紫色結晶での細胞数計量。間接的な方法によるインビトロの処置で残存するプラスチックに付着した細胞の数を測定するために、紫色結晶水溶液での染色を用いた。処置期間の後に、皿を反すことで培地をウェルから静かに移し、ウェルあたり0.5mlの0.1%の紫色結晶(10%エタノールで)に置き換えた。皿を5分間、室温で回転プラットフォームでゆっくりと攪拌しながら染色した。次に、皿を反すことで余剰の着色剤をゆっくりと移し、皿全体を適当な容器の蒸留水中に4回沈めた。洗い流した後に、皿を反し、余剰の水分を完全に除去するまで吸い取り性の紙に滴り落とした。後に、ウェルあたり1mlのエタノール(95%)を添加することで、付着細胞に保持された紫色結晶を抽出した。最後に、回転攪拌器にプレートを30分間、室温で置いた。分光光度計(波長=590nm)を使用して、ブランクとして95%エタノールのプラスチックキュベットを用いてアルコールサンプルの光学密度を測定した。細胞密度がとても高い場合(例えば光学密度が2.0を超える場合)、各サンプルの95%エタノールの希釈物を調整し、このように分光光度法で分析した。
実験試薬の特有の濃度で細胞生存処置の画分を測定するために、処置ウェルのOD590(3回の測定の平均)をコントロール媒体で用いたウェルのOD590(3回の測定の平均)で分割した。前述の画分を100倍して細胞生存百分率(コントロール媒体の百分率で表す)を得た。
メラニン含有量の測定。表8は、イデベノンとヒドロキノン希釈物での3回の同時測定のOD400とOD475の値の平均を示す。
得られた結果に基づいて、用いたモデルでは、イデベノン化合物は投与量に依存してメラニン合成を抑制すると結論することができる。高濃度では、イデベノンの効果はヒドロキノンのものと同様であるとみなすことができるが、特定の希釈の後に、後者の停止が効果的になる。対照的に、イデベノン化合物はより希釈しても抑制し続ける。
メラニン合成に似ている方法でドーパキノン産物もまた影響し、抑制が複雑であると示し、メラニン代謝経路のいくつかの部位で抑制がおそらく起こる。
紫色結晶での細胞数計量。次の表は、異なるイデベノンとヒドロキノンの希釈で処置した後の生存細胞の百分率をまとめる。
得られた結果に基づいて、高イデベノン濃度は細胞に有毒であるかもしれないと結論することができる。ヒドロキノンでの毒性はより高いが、同様のものがヒドロキノンでも起こる。この毒性が光学的なメラニンとドーパキノンの密度を読み取ることを妨害すると考え、その他の希釈物を用いて、異なるインキュベーション回数で、イデベノンのみを用いて同様の実験を行った(この系でのヒドロキノンの効果はすでに文献に開示されているからである)。これらを次の実施例で説明する。
(イデベノンの1日の処置の後のメラニン形成の抑制)
イデベノンが培養物中の細胞でメラニン形成を抑制するかを確認するために、前の実施例で説明したものと同様の実験をした。しかし、この場合では、細胞を1日のみで処置する一方で、結果は3日目に評価した。倒立顕微鏡を用いて細胞培養物への細胞変性効果の有無も評価した。−2希釈物から始め−6希釈物に達した。
表10には、異なる検定希釈物の400と475の光学密度(それぞれメラニン及びドーパキノン)及びそれらの各百分率を示す。
これらの結果から、容量依存性の方法での処置の後に24時間で、イデベノンはメラニン合成とその副生成物(例えばドーパキノン)の合成を両方とも抑制し始めると考えることができる。培養物が細胞変性効果を有するために、この実験を考慮して−1希釈物を取らなかった。残りの希釈物は何であれ細胞変性効果を示さなかった。その結果として、イデベノンは使用される投与量で細胞毒性はないと考えることができる。−5と−6の希釈物がコントロールよりもより多い量のメラニンとドーパキノンを有すると強調することができる。これは単にこの方法でエラーのためであり、従って重要でない。しかしながら、特別な理論で制限されずに、用いるインキュベーション回数及びこれらの希釈物で、イデベノン化合物はおそらく一時的であるメラニン形成刺激を実行することが可能である。
培養物中の細胞でイデベノンがメラニン形成を抑制するかを確認するために、前の実施例で説明したものと同様の実験をした。しかし、この場合では、細胞を2日間で処置し、結果を4日目に評価した。倒立顕微鏡を用いて、−4、−5及び−6の希釈物のみを評価して、細胞培養物での細胞変性効果の有無もまた評価した。
表11では、異なる検定希釈物の400と475の光学密度(それぞれメラニンとドーパキノン)及びそれらの各百分率を示す。
これらの結果によれば、−6希釈物が抑制を示す場合でも、−4と−5の希釈物でメラニン合成刺激があることを示す。これによって、刺激が存在するならば、値がコントロールの値にとてもよく似ているとわかるが、処置の2日目に続くことを示し、−6の希釈物が予測されるように抑制を示す。細胞変性効果は観察されなかった。
(イデベノンでの3日の処置後のメラニン形成の抑制)
培養物中の細胞でイデベノンがメラニン形成を抑制するかを確認するために、前の実施例で説明したものと同様の実験をした。しかし、この場合では、細胞を5日間で処置し、結果を5日目に評価した。倒立顕微鏡を用いて、−4、−5及び−6の希釈物のみを評価して、細胞培養物での細胞変性効果の有無もまた評価した。
表12では、異なる検定希釈物の400と475の光学密度(それぞれメラニンとドーパキノン)及びそれらの各百分率を示す。
これらの結果によって、3日目の処置では、容量依存性のメラニン合成の抑制があることが示された。−6希釈物のドーパキノンの量はコントロールのものと同様である。細胞変性効果は観察されなかった。
(高希釈物でのイデベノンによって仲介されたメラニン形成の抑制)
低濃度のイデベノンで産生される培養物中の細胞でメラニン形成への影響を確認するために、−2、−3、−4、−5、−6、−7及び−8の希釈物を用いるが、実施例6で説明したものと同様の実験をした。
表13には、異なる検定希釈物の400と475の光学密度(それぞれメラニンとドーパキノン)及びそれらの各百分率を示す。
この結果によって、かなり希釈されたとしても、イデベノン化合物はメラニン形成を抑制するその能力を保存することが示される。しかしながら、明確な容量反応の比は実証されなかった。
(妊娠性肝斑の患者での2.5%イデベノンを含有するクリームの脱色素能力)
患者は女性の患者で、43歳で、ペルー国籍であり、インカ人の子孫であり、小麦色の皮膚タイプIIIであり、彼女が言うには、彼女は妊娠して9年前に出産し、次の3ヶ月の妊娠の間、顔の両方のほおの領域に蝶の羽の形の妊娠スポット(妊娠性肝斑)を表した。スポットは、今もまだ有しており、太陽露出のため夏期に色素沈着で増加し、周りの皮膚に明暗の縁の輪郭を十分に現している。
処置。実施例1に従って、2.5%のイデベノンを含有する十分な量のクリームを塗布するように患者に指示した。寝る前に毎日、スポットの片側に、翌朝に皮膚に残るようにし、翌朝たくさんの水と中性石鹸で顔を洗い流した。連続して20日間、塗布を実行した。処理開始後7、14及び21日で患者を臨床的に調査し、色素沈着領域を周囲の皮膚と比較した。
結果。色素沈着過度の皮膚の色素沈着の徐々にゆっくりとした減少が観察され、21日に近づくと顕著になった。ただし色素沈着過度でない皮膚と同様の色は得られなかった。色素沈着の斑点の縁は薄くなり、消えて、もはや顕著でも明らかでもなくなり、肝斑の中央領域から周りの皮膚への分解を示した。
結論。妊娠の肝斑の皮膚色素沈着を希釈するために、2.5%のイデベノンを含有するクリームは効果的であり、適当なホルモン病因を有する色素沈着過度を特定することで状態を特徴付ける。処置を続けなくても、この結果によれば、処置を持続することで色素沈着過度を完全に消失することを導くはずであることを示す。
(炎症後の色素沈着過度を持った患者での2.5%イデベノンを含有するクリームの脱色素能力)
患者は、女性の患者であり、アルゼンチン国籍の40歳であり、白色の皮膚型IIであった。彼女は、かなりの光線と化学線の損傷を表し、彼女が言うところでは、3回妊娠し、9、11及び14年前に3回出産し、口の外側の領域にワックスで脱毛処理をした後に、3年以上続いている影響した領域に後遺症の色素沈着過度を有し、これまで続いており、その色素沈着は太陽露出のために夏期の間に増加した。色素沈着過度は周囲の皮膚に対して輪郭が明確な縁を有する。
処置。実施例1に従って、2.5%のイデベノンを含有する十分な量のクリームを塗布するように患者に指示した。寝る前に毎日、スポットの片側に、クリームが翌朝に中皮膚に残るようにし、翌朝たくさんの水と中性洗剤で顔を洗い流した。続けて20日間、塗布した。処置を開始後、7、14及び21日に、患者を臨床的に調査し、色素沈着領域を周囲の皮膚と比較した。処置期間を通して、太陽照射に直接露出することを控えるように患者に指示した。
結果。色素沈着過度の皮膚の色素沈着の全体的な減少を処置開始後7日で観察し、14日に実質的に近くなり、21日に近くなると色素沈着過度の領域の縁が変化し、斑点の大きさが不規則な方法で減少した。色素沈着の斑点の縁は薄くなり、いくつかの領域では消えた。
結論。炎症後の皮膚色素沈着を希釈するために、2.5%のイデベノンを含有するクリームは効果的であり、真皮の炎症プロセスの結果として色素沈着過度を特定することで状態を特徴付ける。処置を中止したが、処置を続けると色素沈着過度を完全に消すことになることがこの結果から示される。
(薬効後の色素沈着過度を持った患者での5%イデベノン含有のクリームの脱色素能力)
この患者は、女性患者であり、アルゼンチン国籍の46歳であり、小麦色の皮膚タイプIIIである。彼女が言うには、1度妊娠し、8年前に出産し、両肘にプラーク乾癬を持つ。患者が言うには、ソラーレンでの処置の後に、両肘に色素沈着過度の斑点が現れ、そこには、乾癬プレートが発現し、それは軽減し、そして、いつも、色素沈着過度の基礎を乾癬が影響した領域より広くするように悪化さえるようになる。色素沈着過度は約5年前から不変になった。
処置。実施例1に従って、5%のイデベノンを含有する十分な量のクリームを塗布するように患者に指示した。寝る前に毎日、スポットの片側に、クリームが翌朝に皮膚に残るようにし、翌朝たくさんの水と中性石鹸で塗布部位を洗い流した。続けて15日間、塗布した。処置を開始した後、7及び15日で、患者を臨床的に調査し、色素沈着領域を周囲の皮膚と比較した。処置期間を通して、太陽照射に直接露出することを控えるように患者に指示した。処置した後に6ヶ月で、色素沈着領域を再度周囲の皮膚と比較した。
結果。色素沈着過度の皮膚の色素沈着の全体的な減少を処置開始後の7日目に観察し、15日に近づくとより顕著になり、色素沈着過度の領域の大きさと色が減少し、この領域は周囲の皮膚の色となった。
結論。薬効後の皮膚色素沈着を希釈するために、5%のイデベノンを含有するクリームが効果的である。
(0.3%のイデベノンを含有する剤形の有効期間の試験)
異なる日付であるが同一の組成物で調整した2つの剤形の安定性を試験した。0.3%のイデベノンを含有する水性クリーム形態(O/W)で両方とも形成した。
白いポリスチレン瓶に最も古い分析剤形を梱包し、600日間、室温で棚に保管し、光から保護した。
表14には、0.3%のイデベノンを含有する水性クリーム(O/W)の量的な処方を示す。100グラムに対する量である。
活性成分を定量するために使用する方法は紫外線可視分光光度法であった。
より最近の調整クリーム(調整から1月)とより古いクリーム(調整から20月)で活性成分の分析で極わずかな差を得た。このクリームはすくなくとも600日間(20月)、安定であると結論することができる。
(3%のイデベノンを含有する剤形の有効期間の試験)
異なる日付であるが同一の組成物で調整した2つの剤形の安定性を試験した。3%のイデベノンを含有する水性クリーム形態(O/W)で両方とも形成した。
白いポリスチレン瓶に古い分析剤形を梱包し、600日間、室温で棚に保管し、光から保護した。
表14には、3%のイデベノンを含有する水性クリーム(O/W)の量的な処方を示す。100gに対する量である
活性成分を定量するために使用する方法は紫外線可視分光光度法であった。
より最近の調整クリーム(調整後1月)とより古いクリーム(調整後20月)の活性成分の分析で極わずかな差を得た。このクリームは少なくとも600日間(20月)で安定であると結論することができる。

Claims (20)

  1. メラニン形成を抑制するために使用されることを特徴とする皮膚塗布用組成物でのイデベノンの使用。
  2. 塗布部位で皮膚の着色を減少させ、又はそれを明るくするために使用されることを特徴とする請求項1に記載された皮膚塗布用組成物でのイデベノンの使用
  3. 塗布部位で皮膚の脱色素を引き起こすために使用されることを特徴とする請求項1に記載された皮膚塗布用組成物でのイデベノンの使用。
  4. 皮膚疾患のための色素沈着部位の皮膚の脱色素を引き起こすために使用されることを特徴とする請求項1に記載された皮膚塗布用化粧品、医薬品及び/又は皮膚用薬品組成物でのイデベノンの使用。
  5. 前記皮膚疾患が乾癬、酒さ、光損傷皮膚、アトピー性皮膚炎、医薬品後の色素沈着過度、炎症後の色素沈着過度、妊娠性肝斑及び脂漏性皮膚炎から選択されることを特徴とする請求項4に記載されたイデベノンの使用。
  6. イデベノン又はその誘導体を有し、前記イデベノン又はその誘導体が皮膚の脱色素を引き起こす有効量であることを特徴とする皮膚塗布用化粧品、医薬品及び/又は皮膚用薬品組成物。
  7. イデベノン又はその誘導体を有し、前記イデベノン又はその誘導体が0.1%〜10%(w/w)の有効量であることを特徴とする請求項6に記載された皮膚塗布用組成物。
  8. イデベノン又はその誘導体を有し、前記イデベノン又はその誘導体が0.3%〜5%(w/w)の有効量であることを特徴とする請求項6に記載された皮膚塗布用組成物。
  9. 密封パッチ剤形であることを特徴とする請求項6又は7に記載された皮膚塗布用組成物。
  10. クリーム剤形であることを特徴とする請求項6又は7に記載された皮膚塗布用組成物。
  11. ジェル剤形であることを特徴とする請求項6又は7に記載された皮膚塗布用組成物。
  12. 乳液剤形であることを特徴とする請求項6又は7に記載された皮膚塗布用組成物。
  13. エアロゾル剤形であることを特徴とする請求項6又は7に記載された皮膚塗布用組成物。
  14. 前記イデベノンがリポソーム化され、錯イオン化され、又はコントロールリリースシステムであることを特徴とする請求項6又は7に記載された皮膚塗布用組成物。
  15. 油性成分及び水溶性成分をさらに有することを特徴とする請求項6又は7に記載された皮膚塗布用組成物。
  16. 自己乳化ワックス、ワセリン、ミリスチン酸イソプロピル及びセチルアルコールを有することを特徴とする請求項14に記載された皮膚塗布用組成物。
  17. グリセリン、メチルパラベン及びプロピルパラベンを有することを特徴とする請求項14に記載された皮膚塗布用組成物。
  18. 皮膚に有益な薬剤、サンスクリーン及び/又はフィルターをさらに有することを特徴とする請求項14に記載された皮膚塗布用組成物。
  19. 化粧品及び/又は医薬品の許容範囲にある酸化防止剤をさらに有することを特徴とする請求項14に記載された皮膚塗布用組成物。
  20. 色素沈着部位に、有効に脱色素する量のイデベノンを有する組成物を塗布し、朝までそれを作用させ、その朝にそれを洗い流すことを特徴とする望ましくない皮膚の色素沈着を処置する方法。
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