JP2007513956A - 鎮静剤と神経伝達物質調節剤の併用、および睡眠の質の向上方法および鬱の治療方法 - Google Patents

鎮静剤と神経伝達物質調節剤の併用、および睡眠の質の向上方法および鬱の治療方法 Download PDF

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Abstract

本発明の一側面は、一緒に服用された場合にたとえば不眠および/鬱の治療に使用できる2つ以上の活性物質を含有する医薬組成物に関する。医薬組成物の第1の成分は、GABA受容体調節化合物である。医薬組成物の第2の成分は、セロトニン再取り込み阻害剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、5−HT2A調節剤、又はドーパミン再取り込み阻害剤である。ある実施形態において、前記医薬組成物は、エスゾピクロンを含む。好ましい実施形態において、前記医薬組成物は、エスゾピクロンとフルオキセチンとを含む。本発明は、その必要のある患者に、GABA受容体調節化合物と、SRI,NRI,5−HT2A調節剤又はDRIとを同時投与することを含む、睡眠異常の治療方法、不眠の治療方法、鬱の治療方法、抗鬱剤治療の増強方法、用量節約効果の発揮方法、鬱再発の低減方法、抗鬱剤治療の効力の向上方法、又は抗鬱剤治療の耐容性の向上方法にも関する。

Description

(関連出願)
本願は、2003年12月11日に提出された米国仮特許出願整理番号60/529,156、および2004年2月4日に提出された米国仮特許出願整理番号60/541,614、および2004年12月3日に提出された米国仮特許出願整理番号60/xxx,xxxに優先権を主張するものであり、上記出願の明細書は参照により本願に組み込む。
睡眠は、恒常性動因とサーカディアンリズムという2つの生物学的プロセスによって制御される。恒常性動因は、睡眠への衝動の高まりとしてそれを表す。この睡眠への衝動は、覚醒期間(典型的には昼間)の間に蓄積し、睡眠期間の間に消散する。睡眠と覚醒のサーカディアンリズムは、夜中の0時から午前5時の間と、午後2時から午後4時の間に最大の睡眠への衝動をもつ二相曲線を示す。主たるサーカディアンリズムの影響は、夜と朝における警戒パルスであると考えられている。睡眠のスケジュールを発生させるのはこれらのプロセスの相互作用である。午後11時から午前7時を通常の睡眠期間とする人については、夜の睡眠の開始は、主として恒常性動因の関数として起こる。4時間の睡眠後(およそ午前3時)、恒常性動因は有意に消散し、睡眠期間に覚醒が入り込み始める。覚醒の高まりへの傾向は、およそ午前5時のサーカディアン警戒パルスの上昇によってさらに高められる。不眠症の薬理学的管理に関していえば、2つの脆弱性が認識されている。1つめは最初の寝付きが困難なこと、2つめは夜中に目覚めることである。
多くの生理機能が昼間リズムを特徴とし、循環ホルモン、カテコールアミンおよび他の化合物のレベルは、昼間および/又は夜間のあいだに変動する。不眠症などの内科的疾患には、これらのリズムが関係する。24時間のうち、そのような疾患の予防および治療のために薬物を投与する時間は、治療有効性の判定において重要な要素になりうる。
「不眠症」という用語は、患者による不十分又は安らかでない睡眠の知覚のことをさす。不眠症は、ロサンゼルス地域において調査した成人人口の32%(非特許文献1)、およびイタリアサンマリノにおいて調査した人口の13%(非特許文献2)によって報告されている、よくある不満である。フロリダ州アラクアカントリーの調査対象の全成人集団のうちの45%が、寝付き又は睡眠維持に問題があると報告している(非特許文献3)。不眠の有病率は、個人の年齢および性別に関連することもわかっており、高年齢の人々、特に65歳以上の成人および女性においてより有病率が高い。
不眠症に対する初期の治療では、一般的にバルビツール酸系催眠薬などの中枢神経系(CNS)抑制剤を使用していた。これらの化合物は、半減期が長いために典型的には長時間作用性(8〜50時間の範囲)であり、無気力、混乱、鬱および翌日への残存効果を含む周知の副作用スペクトルを有している。さらに、長期にわたる使用には、物質的および心理的依存性を含む依存症に対する高い可能性が伴ってきた。
1980年代のあいだ、不眠症の薬学的治療は、バルビツール酸系催眠薬やその他のCNS抑制剤から、ベンゾジアゼピン類の鎮静睡眠剤に変遷してきた。この類の化合物は、それまでの睡眠薬に比べて安全域が大きく、ヒトおよび動物において睡眠様状態をもたらす鎮静効果を生み出す。しかしながら、多くのベンゾジアゼピンは、ある患者集団においてはそれらの有用性を制限する副作用を有する。これらの問題には、他のCNS抑制剤(特にアルコール)との相乗効果、反復投与による耐性の発現、依存性、使用中止、投与の中断後におこる反跳不眠、翌日への残存効果、および精神運動能力および記憶の障害が含まれる。薬物投与の前後における事象に対する健忘を含む翌日の眠気と記憶障害は、ただでさえ加齢による認知機能が低下が考えられる高齢者にとっては特に問題となる。
不眠症に対するより最近の治療では、ベンゾジアゼピン系の鎮静剤や睡眠薬よりも副作用特性が向上した非ベンゾジアゼピン化合物が用いられている。これらの薬剤のなかで、米国食品医薬品局(FDA)によって米国内での市販が最初に認可されたものが、AMBIENT(商標名)(酒石酸ゾルピデム)としてSanofi−Synthelaboより市販されているゾルピデムであり、これは、イミダゾピリジン骨格(特許文献1および2)を基礎とする。ゾルピデムに加えて、Jones PharmaからSONATA(商標名)として市販されているザレプロンがFDAによって認可されている。ザレプロンは、ピラゾロピリミジン系化合物である(特許文献3を参照のこと)。他の非ベンゾジアゼピン化合物および/又はその製造又は使用方法も報告されている(たとえば、特許文献4−10を参照のこと)。特にゾルピデムおよびその塩の文脈のなかに、放出制御剤形を与えるための試みについても開示されている(特許文献11および12を参照のこと)。
ノルエピネフリンとセロトニンは、様々な生理学的プロセスにおいて重要な役割を果たす哺乳類の神経伝達物質である。ノルエピネフリンは、ノルアドレナリンとも呼ばれ、時折ホルモンとしての役割を兼務する。ノルエピネフリンは、神経伝達物質としては、覚醒、夢を見ること、および気分の調節を助ける。ホルモンとしては、血圧を上昇させ、血管を収縮させ、我々がストレスを感じときにおこる心拍反応を増加させるように作用する。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン5−HT)は、動物および植物に幅広く分布しており、脊椎動物、果実、木の実および毒液内に存在する。数々のセロトニンの同族体が自然界において発見され、様々な末梢および中枢神経系作用を有することが示されてきた。セロトニンは、様々な食物源から得ることができるが、内在性5−HTは、トリプトファン加水分解酵素および芳香族Lアミノ酸脱炭酸酵素という酵素の働きを通して、トリプトファンから合成される。食物性および内在性5−HTのいずれも、モノアミンオキシダーゼおよびアルデヒドデヒドロゲナーゼによって、迅速に代謝および不活性化されて、主たる代謝物である5−ヒドロキシインドール酢酸(5−HIAA)となる。
セロトニンは、様々な疾患、特に不安、鬱、強迫障害、統合失調症、発作、肥満、疼痛、高血圧、血管障害、偏頭痛および吐き気などを含む中枢神経系の疾患の病院又は治療に関係がある。最近になって、様々なセロトニン受容体サブタイプの生理的役割の理解が高まったことにより、これらおよび他の疾患における5−HTの役割の理解が急速に進んできた。
神経伝達物質(NT類)は、細胞性の受容体との相互作用の結果として、それらの効果を生み出す。セロトニンを含む神経伝達物質は、脳神経細胞内で合成され小胞内に格納される。神経インパルスにより、それらはシナプス間隙内に放出され、そこで様々なシナプス後受容体と相互作用する。5−HTの作用は、拡散、代謝、および特定のアミノ膜輸送体系の作用によるシナプス間隙への再取り込みという3つの主たる機構によって終結する。セロトニンの作用を終結させる主たる機構は、シナプス前膜を介しての取り込みによるものである。5−HTは、その様々なシナプス後受容体に対して作用した後、他の生体アミンの場合と同様の様式で、特定の膜輸送体を含む取り込み機構を介して、シナプス間隙から除去されて神経末端に戻される。このようにして、5−HT又はあらゆる神経伝達物質の作用を、その生合成を刺激又は阻害する薬剤、その格納を阻止する薬剤、その放出を刺激又は阻害する薬剤、その様々なシナプス後受容体における作用を模倣又は阻害する薬剤、神経端末へのその再取り込みを阻害する薬剤、およびその代謝に影響をおよぼす薬剤によって調節することができる。
したがって、長期作用睡眠薬に付随する副作用なく、単回投与の夜間処方で睡眠の誘導と維持を行う、セロトニン再取り込み阻害剤−鎮静剤組成物、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤−鎮静剤組成物、5−HT2A調節剤−鎮静剤組成物、およびドーパミン再取り込み阻害剤−鎮静剤組成物組成物が当該技術分野において必要とされている。本発明は、上記必要性を満たすとともに、他の関連する利点も与える。
米国特許第4,382,938号明細書 米国特許第4,460,592号明細書 米国特許第4,626,538号明細書 米国特許第4,794,185号明細書 米国特許第4,808,594号明細書、 米国特許第4,847,256号明細書 米国特許第5,714,607号明細書 米国特許第4,654,347号明細書 米国特許第5,538,977号明細書 米国特許第5,891,891号明細書 国際公開第00/33835号パンフレット 欧州特許出願第1005863号明細書 Bixleら、Amer.Journal of Psychiatry 136:1257〜1262頁、1979年 Lugaresiら、Psychiatric Annals 17:446〜453頁、1987年 Karacanら、Social Science and Medicine 10:239〜244頁、1976年
本発明は概して、鎮静剤と、限定はされないが、セロトニン再取り込み阻害剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、ドーパミン再取り込み阻害剤、CRS拮抗薬(antagonist)および5−HT2A受容体調節剤などの抗鬱剤とを含む医薬組成物に関する。鎮静剤は、GABA受容体調節化合物である。好ましい実施形態において、鎮静剤はエスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。本発明の医薬組成物は、様々な睡眠障害の治療に有用である。さらに、本発明は、本発明の治療有効量の医薬組成物を投与することを含む、睡眠異常、不眠症、又は鬱を患った患者の治療方法にも関する。
さらに、本発明は、患者に治療有効量の鎮静剤を投与することを含む、患者における抗鬱剤治療の増強方法に関する。好ましい実施形態において、鎮静剤はエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。本発明はまた、抗鬱剤による治療を受けている患者における、用量節約効果を誘発するための方法に関し、該方法は、治療有効量の鎮静剤を患者に投与することを含む。好ましい実施形態において、鎮静剤は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。
さらに、本発明は、抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための方法に関し、該方法は、患者に治療有効量の鎮静剤を投与することを含む。一実施形態において、鎮静剤は慢性的又は長期的に投与される。好ましい実施形態において、鎮静剤は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。
本発明は、一般には同時に摂取された場合に患者に対する睡眠の質を向上させる、2つ以上の活性物質を含む医薬組成物に関する。ある実施形態において、本発明は、抗鬱剤と鎮静剤とを含む医薬組成物に関する。ある実施形態において、本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤と鎮静剤とを含む医薬組成物に関する。ある実施形態において、本発明は、NRIと鎮静剤とを含む医薬組成物に関する。ある実施形態において、本発明は、5−HT2A調節剤と鎮静剤とを含む医薬組成物に関する。ある実施形態において、本発明は、ドーパミン再取り込み阻害剤と鎮静剤とを含む医薬組成物に関する。鎮静剤は、GABA受容体調節化合物である。好ましい実施形態において、鎮静剤はエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。本発明の他の側面は、睡眠障害を患った患者の治療方法に関し、該方法は、同時に摂取された場合に前記患者に対する睡眠に質又は睡眠障害を改善する、2つ以上の活性物質を含む治療有効量の医薬組成物を投与する工程を含む。本発明の他の側面は、鬱を患っている患者の治療方法に関し、該方法は、前記患者に治療有効量の本発明の医薬組成物を投与する工程を含む。
ある実施形態において、前記医薬組成物は、セロトニン再取り込み阻害剤と鎮静剤とを含む。ある実施形態において、前記医薬組成物は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤と鎮静剤とを含む。ある実施形態において、前記医薬組成物は、5−HT2A調節剤と鎮静剤とを含む。ある実施形態において、前記医薬組成物は、ドーパミン再取り込み阻害剤と鎮静剤とを含む。好ましい実施形態において、鎮静剤はエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。別の実施形態において、前記医薬組成物はエスゾピクロンとSRIとを含む。さらに別の実施形態において、前記医薬組成物は、エスゾピクロンとフルオキセチン、あるいはそれらのいずれか一方又は両方の薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を含む。
別の実施形態において、本発明は、患者に治療有効量の鎮静剤を投与することを含む患者における抗鬱剤治療の増強方法を提供する。好ましい実施形態において、鎮静剤は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。
本発明は、患者に治療有効量の鎮静剤を投与することを含む、抗鬱剤による治療を受けている患者において用量節約効果を引き出す方法にも関する。好ましい実施形態において、鎮静剤は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。
さらに、本発明は、患者に治療有効量の鎮静剤を投与することを含む、抗鬱剤治療を受けている患者における鬱の再発を低減する方法に関する。一実施形態において、鎮静剤は、慢性的又は長期間投与される。好ましい実施形態において、鎮静剤は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。
睡眠困難と不眠
いくつかの疫学研究から、成人の10%〜15%が慢性的不眠症にかかっており、さらに25%〜35%が一時的又は偶発的な不眠症を有している(Roth T.Int.J.Clin.Pract.Suppl.2001年,3〜8頁)。
国家睡眠基金(National Sleep Foundation)の2002年のアメリカにおける睡眠の調査では、米国においては、寝付きが困難、夜中に何度も目が覚める、非常に早く目が覚めてその後再び眠りにつくことができない、および起床時にすっきりしないという、4つの不眠の症状が成人に起こっていると判断している。調査では、回答者の58%が、週に数回、これらの症状の少なくとも1つを経験していると報告しており、また35%が一年以内に毎晩又はほぼ毎日、問題があったことを報告している(National Sleep Foundation.2002 Sleep in America Poll.Washington,DC:WB&A市場調査,2002年,1〜43頁)。さらに、少なくとも週に何回かの不眠の症状を報告した者のうち、40%が起床時にすっきりしないと報告しており、36%が夜中に何度も目が覚めると報告し、25%が寝付きが困難であると報告し、24%が非常に早く目が覚めてその後再び眠りにつくことができないと報告している。
不眠症の主たるタイプについては、一次および二次不眠症(米国精神医学会の精神障害の診断および統計学マニュアル(American Psychiatric Association’s Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)、テキスト版、第4版、ワシントンDC:American Psychiatric Publishing,Inc,2000年[DSM]に記載されているように)、慢性に対する急性/一過性不眠症、内因性に対する外因性の不眠症(睡眠障害国際分類[ICSD])、および睡眠開始に対する睡眠維持(Diagnostic Classification Steering Committee.睡眠障害国際分類[ICSD]):Diagnostic and Coding Manual.Rochester,MN:American Sleep Disorders Association,1990年に記載されるように)として説明される場合が多い。睡眠妨害を有する多くの患者は、上記のカテゴリーの1つ以上に当てはまり、睡眠の質への特定できない不満を有している(Roth T.Int.J.Clin.Pract.Suppl.2001年,3〜8頁)。DSM(DSM−IV)の第4版は、不眠症を睡眠発現(又は開始)における困難、睡眠維持における困難、又は体力回復がみられない睡眠と定義している。
慢性不眠症は、いくつかの異なる原因によって起こることもある(Rajputら,Am.Fam.Physician,1999年,60:1431〜1438頁)。慢性不眠症患者は、いくつかの睡眠の不満を同時に有しており、睡眠開始までの時間が長いことや、睡眠期間中に目が覚めている時間が長いことや、全睡眠時間が短くなることを含む、広範な睡眠妨害を経験する場合が多い(Benca RM,J.Clin.Psychiatry,2001年,62 Suppl10:33〜38頁)。
睡眠維持の問題は、頻繁に目が覚める、最初に寝付いてから目が覚めるまでに要する時間が長くなる(睡眠開始後の起床時間、又は睡眠維持の堅固な(robust)尺度であるWASO)、睡眠の分断(EEG上に出現するが、必ずしも完全な覚醒を伴わない一時的な微小覚醒)、およびすっきりしない睡眠といういくつかの形態をとりうる。もちろん、WASOは、睡眠改善の特に敏感な尺度である。WASOは、完全な覚醒期間のほかに、複数の微小覚醒を含んでいる場合もあり、数分間のみのWASOの増加であっても実質的に改善された睡眠継続性の指標となりうる。
不眠症の重度は、翌日の機能低下の重度と直接関連づけることができる。不眠症を有しない患者と比べて、慢性不眠症を有する患者は、覚醒行動や、記憶低下、集中力、仕事の遂行能力、および人間関係の享有を含む心理社会的機能において、自覚的な低下を経験するという強力な証拠もある(Rothら,Sleep,1999年,22、追補2:S354〜S358頁)。
睡眠維持の問題が、翌日の機能の低下をもたらすこともある。Bonnetは、正常な睡眠習慣を有する健常ボランティアについて調べ、夜間に覚醒又は不眠を誘発する期間を増やすと、警戒、反応時間、眠気、および対応する低下を経験した他の尺度の評価に対する翌日の能力に残存影響があることが分かっている(Bonnet MH,Physiol.Behav.,1989年,45:1049〜1055頁)。

精神疾患は、認知、情動又は気分、又は挙動の高度な統合性(highest integrative aspect)における異常によって特徴付けられる、脳の病理学的状態のことである。これらの疾患は、症状、時間および機能低下の重度も様々である。精神疾患は、世界中で何十万人の人々を苦しめ、莫大な数の苦しむ人々と生産性の損失が経済的負担の原因ともなっている。気分障害は、広汎性情動障害、精神運動機能障害、および自律神経失調症によって特徴づけられる、単極性(鬱)および双極性(躁鬱)障害を含む、外来性の典型的な再発性疾患群として定義されることが多い。情動障害を有する患者における最も深刻な混乱である自殺は、情動障害をもつ未治療の患者の死因の15〜25%を占め、認知されていないか治療が不十分な鬱が、全自殺者の50〜70%の原因となっている。
鬱は、情動障害であり、その発病機序が単一の原因又は理論によって説明することができない。最も広く受け入れられている仮説としては、カテコールアミン(主にノルエピネフリン)および/又はセロトニン伝達物質系の異常機能が挙げられる。この仮説においては、鬱の殆どの形態には、機能的に重要なアドレナリン又はセロトニン受容体における、ノルエピネフリンおよび/又はセロトニンの欠如が関連していることになる。したがって、これらの受容体においてノルエピネフリン(NE)および/又はセロトニンの濃度を高める薬物が、鬱の症状をある程度緩和することになる。これまで長く行われてきた鬱の治療のための手法は、ノルエピネフリンを模倣する薬剤(刺激剤)の使用、NEおよび5−HTのレベルをそれらの代謝を阻害することによって高める薬剤(MAOI類)の使用、ならびに、NEおよび5−HTの取り込みを阻害することにより受容体におけるこれらのレベルを高める薬物の使用を伴うものであった。
現在市販されている古典的な三環系抗鬱剤(TCA類)は、主としてノルエピネフリンの取り込みを阻止するとともに、それらが第二又は第三アミンのいずれであるかによって、5−HTの取り込みを種々の程度まで阻止する。イミプラミンなどの第三アミンは、デシプラミンなどの第二アミンと比べて、カテコールアミンよりも5−HTに対してより選択的な阻害剤である。さらに最近になって、選択的5−HT再取り込み阻害剤(SSRI類)が、これらの薬剤が第1世代のものとは違って抗コリン作用や心臓毒性などの副作用が小さいことや、鎮静や体重減少を起こしにくいという予想のもとで、潜在的抗鬱剤として研究されている。
第2世代抗鬱剤とも呼ばれる3種類の選択的5−HT取り込み阻害剤が、米国市場に導入されてきた。フルオキセチン(PROZAC(商標)、セルトラリン(ZOLOFT(商標))およびパロキセチン(PAXIL(商標))が迅速に認可され、そのいずれも、現在では上位200の処方薬のリストの中に入っている。フルオキセチンは、強迫性障害の治療用にも認められている。これらの薬剤は一般にTCA類よりも大きい有効性を持つことも、作用の発現が早いこともないようではあるが、低い副作用特性という利点を有している。これら3種類のSSRI類のうち、パロキセチンが最も強力な5−HT摂取の阻害剤であり、フルオキセチンが最も弱い。セルトラリンは、5−HT対NE摂取に対して最も選択的であり、フルオキセチンの選択性が最も小さい。フルオキセチンおよびセルトラリンは、活性代謝物を産生し、パロキセチンは不活性な代謝物に代謝される。これらのSSRI類は一般に、セロトニンの摂取だけに影響し、ムスカリン、アドレナリン、ドーパミン、ヒスタミン又は5−HT受容体を含む様々な受容体系に対して親和性を示さない。
ベンラファキシン(EFFEXOR(商標))は、最近導入された抗鬱剤であり、ドーパミン摂取を弱く阻害するだけでなく、5−HTおよびノルエピネフリン摂取の両方の強力な阻害剤として作用するという点で、古典的TCAやSSRIとは化学的および薬学的に異なる。その主たる代謝物であるO−デスメチルベンラファキシンは、同様の特性をもつ。ベンラファキシンもその主要代謝物も、ムスカリン、ヒスタミン、ベンゾジアザピン、ミューオピオイド、又はアドレナリンアルファ−1受容体に対する有意な親和性を持たない。これはラセミ混合物として投与される。いずれの鏡像異性体も5−HTおよびNEの摂取を阻害するが、(S)(+)異性体のほうが、5−HT摂取に対して選択的である。ベンラファキシンは、TCAと同等の効果を有し、SSRIと類似した良性の副作用特性を有する。
残念なことに、抗鬱剤による治療に対して臨床反応が不十分な鬱病の患者に対する治療選択肢は、限られている。抗鬱剤治療を開始した患者のうち、およそ30パーセント(30%)が、鬱を治療するために一般に用いられる第一選択抗鬱剤に対して、不十分又は遅延臨床反応しか示さない。
典型的には、患者が、抗鬱剤による治療から数週間後に、不十分又は遅延した臨床反応しか示さない場合、臨床医が最初にとる手法は、抗鬱剤の用量を増すことである。用量を増やした後も患者の反応が不満足なままであれば、多くの臨床医が続行する最も一般的な手法は、a)別の抗鬱剤に切り替える、又はb)第2の抗鬱剤を加える、又はc)炭酸リチウム、甲状腺ホルモン(トリヨードチロニン)、精神刺激薬、モダフィニル、非定型抗鬱剤、ブスピロン又はピンドロールなどの薬剤を投与することによって、増強治療を試みることである。
これらの3つの手法には非常に重要で根本的な違いがある。最初のものは、患者を、最初の薬剤とは薬力学および薬物動態特性が異なるかもしれない別の抗鬱剤に切り替えることを伴う。第2の試みは、最初の薬剤との相乗効果を生み出すような抗鬱剤を使用する。最後に、第3の手法は、それ自体では直接の抗鬱剤作用が限られるか持たない薬剤によって、同時に投与した最初の抗鬱剤が増強される可能性に依拠したものである。
上述および文献中の一般に用いられる増強剤のいずれに対しても、薬理学的な作用機序は確立されておらず、抗鬱剤治療増強のためのこれらおよび他の薬剤の使用をサポートする比較臨床試験からのデータは乏しい。抗鬱剤耐性の鬱を有する多くの患者において用いられる最もよく研究された薬剤は、リチウムおよび甲状腺ホルモンである。これらの2つの薬剤を用いたいくつかの臨床試験から、リチウム又は甲状腺ホルモンによる増強が有効であることが示されている。
文献中のより信頼性の乏しい情報として、中枢神経系覚醒剤が、抗鬱剤治療において増強効果を与えることが示唆されているが、これらの薬剤は耐性を生みだし、患者に身体的および心理的依存性や薬物乱用のリスクをもたらすという懸念もある。臨床医によっては、低用量の非定型抗精神病薬と、ブスピロンとを用いるが、これらは一般に耐容性が高く、抗鬱剤に耐性を鬱病の患者における付随不安を治療するという別の用途も有している。ピンドロールもまた、報告されたすべての臨床研究ではないにせよ、そのいくつかにおいて、臨床反応を加速することが示されている。
セロトニン再取り込み阻害剤(SRI)
一般に、ヒトへの投与に適したSRIあるいはその薬学的に許容される塩の用量は、1日当たり、受容者の体重1キログラムあたり、0.01〜50mgの範囲、好ましくは1日当たり、体重1キログラムあたり0.1〜3mgである。特記しない限り、すべての有効成分の重量は、薬物自体に換算して計算している。ある実施形態において、望ましい用量は、1日の間に、適当な間隔をおいて投与される、2回、3回、4回、5回又はそれ以上の回数の分量として示す。これらの分量は、たとえば、約5〜50mgを含む単位剤形で投与するとよい。
シタロプラム
シタロプラムは、抗鬱活性を有する選択的中枢作用セロトニン再取り込み阻害剤である。この化合物の抗鬱剤活性は、いくつかの出版物において報告されている。たとえば、J.Hyttel Prog.Neuro−Psychopharniacol.&Biol.Psychiat.1982年,6,277〜295頁;およびA.Gravem Act Psychiatr,Scand.1987年,75,478〜486頁。化合物は、認知症および脳血管障害の治療において効果を示すことも開示されている。欧州特許出願公開第474580号明細書を参照のこと。Christensenらは、Eur.J.Pharmacol.1977年,41,153頁において、シタロプラムの薬理学について報告している。シタロプラムの臨床有効性について記載したものとして、他には、Dufourら、Int.Clin.Psychopharmacol.1987年,2,225頁、およびTimmermanら、同書239頁がある。一例において、シタロプラムは、Cipralmilの名前で市販されている臭化水素酸塩の形態で投与される。
シタロプラムは、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジヒドロ−5−イソベンゾフランカルボニトリルという化学名を有する。シタロプラムが最初に開示されたのは、独国特許第2,657,271号明細書および米国特許第4,136,193号明細書においてである。シタロプラムの構造を以下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるシタロプラムの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約80mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約5mgから約50mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約10mgから約30mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて15,20又は25mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約4mgから約6mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約10mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
デュロキセチン(CYMBALTA(商標))
デュロキセチンは、セロトニンおよびノルエピネフリンの再取り込みを阻害することによって機能する抗鬱剤である。デュロキセチンは、N−メチル−3−(1−ナフタレニルオキシ)−3−(2−チエニル)プロパンアミンという化学名を有し、通常は塩酸塩として投与される。ある実施形態において、デュロキセチンは、(+)鏡像異性体として投与される。本明細書中の「デュロキセチン」という用語は、分子のあらゆる酸付加塩又は遊離の塩基のことをいうために用いる。デュロキセチンが最初に教示されたのは、その高い有効性を開示した米国特許第4,956,388号明細書においてである。デュロキセチンは一般には錠剤又は腸溶性顆粒を詰めたカプセルの形態で経口投与される。デュロキセチンの化学構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるデュロキセチンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約150mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約5mgから約80mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約5mgから約50mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて10,20又は30mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約4mgから約6mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約10mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
エスシタロプラム
エスシタロプラムは、シタロプラムのS−鏡像異性体である。エスシタロプラムは、R−鏡像異性体に比べて、セロトニン再取り込み阻害における有効性が100倍以上大きい。エスシタロプラムは、ノルエピネフリン又はドーパミンの摂取に著しく影響する。さらに、エスシタロプラムは、アドレナリ受容体ン、ドーパミン受容体(D1−5)、ヒスタミン受容体(H1−3)、ムスカリン受容体(M1−5)、およびベンゾジアゼピン受容体に対して無視できない親和性を有する。一般に、エスシタロプラムは、LEXAPRO(登録商標)という名前のシュウ酸塩として投与される。
エスシタロプラムは、シュウ酸(S)−(+)−1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジヒドロ−5−イソベンゾフランカルボニトリルという化学名を有する。シタロプラムが最初に開示されたのは、米国特許第4,136,193号明細書に対応する独国特許第2,657,271号明細書においてである。シタロプラムの構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるエスシタロプラムの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約80mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約5mgから約50mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約10mgから約30mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて15,20又は25mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約4mgから約6mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約10mg又はそれ以上まで増加させるとよい。高齢の患者の場合、10mgの用量が最適であろう。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
フルオキセチン
フルオキセチンは、強力で選択性の高いセロトニンの再取り込み阻害剤であり、鬱、および強迫性障害(OCD)に関連する強迫(行為)と強迫(観念)の治療用として示されている。鬱の治療以外の適用に対するフルオキセチンの使用は、米国特許第4,594,358号、第4,647,591号、第4,683,235号、第4,940,585号、第4,999,382号、第5,151,448号、第5,356,934号、第5,446,070号、第5,589,511号各明細書、およびPCT出願WO92/18005明細書に記載されている。フルオキセチンの抗鬱作用は、中枢神経系の神経細胞によるフルオキセチンの取り込みを選択的に阻害することに基づくと考えられる。
フルオキセチンは、米国特許第4,314,081号明細書に記載されており、N−メチル−3−(p−トリフルオロメチルフェノキシ)3−フェニルプロピルアミンという化学名を有する。フルオキセチンは、一般には、塩酸塩の形態のその2つの鏡像異性体のラセミ混合物として、Prozacという名前で市販されている。塩酸フルオキセチンは、14mg/mLの水溶性を有する白色結晶固体(分子量345.79g/mol)である。フルオキセチンおよび新規な中間体の他の製造方法は、米国特許第5,225,585号明細書に開示されている。塩酸フルオキセチンの化学式を下に示す。
Figure 2007513956
鬱の治療におけるフルオキセチンの経口投与は、20mg/日用量を朝に投与することによって開始する場合が多い。数週間のあいだに何ら改善が見られない場合には、一般には80mg/日までとして、用量を増加してもよい。20mg/日を越える用量が、1日1回朝に、又は1日2回(b.i.d)スケジュール(朝と昼)で投与されることが多い。塩酸フルオキセチン(PROZAC(商標)を日用量10mg又は20mgで経口投与した後、塩酸フルオキセチンは、1〜9日間、平均約2〜3日の半減期で排出される。用量と投与を含むさらなる製品情報については、Physicians’Desk Reference,第48版,1994年,877〜880頁に見いだすことができる。
フルオキセチンは、一般にはラセミ混合物として市販されているが、Robertsonら,J.Med.Chem.1988年,31,1412頁は、フルオキセチンのR−およびS−鏡像異性体の分離について教示しており、それらのセロトニン取り込み阻害剤としての活性が互いに類似していることを示している。さらに、米国特許第5,104,899号明細書は、実質的に光学的に純粋な状態のフルオキセチンのS−(+)−鏡像異性体を投与することを含む、ヒト患者における鬱の治療方法を開示している。PCT出願WO95/28152明細書は、記憶の治療又は改善方法、および性機能障害の治療方法を開示している。
疾患の短期又は長期管理におけるフルオキセチンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約150mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約5mgから約80mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約10mgから約20mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて30,40又は60mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約4mgから約8mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約10mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
フルボキサミン
フルボキサミンは、鬱および強迫性障害を治療するために用いられるセロトニン再取り込みの阻害剤である。フルボキサミンは、米国特許第4,085,225号明細書、およびオランダ特許出願第7,503,310号明細書に記載されている。フルボキサミンの治療活性は、Claassenら、Brit.J.Pharmacol.1977年,60,505頁;De Wildeら、J Affective Disord.1982年,4,249頁;およびBenfieldら、Drugs 1986年,32,313頁に記載されている。フルボキサミンの有効性は、強迫性障害の外来患者に対して二重盲検プラセボ対照臨床試験において確立されている。しかしながら、10週間以上続く長期治療に対するフルボキサミンの有用性については、対照臨床試験における評価はまだされていない。ある例において、フルボキサミンは、Luvoxという名前の、そのマレイン酸塩の形態で投与される。Luvoxは、120〜121.5℃で融解する結晶固体である。フルボキサミンの化学名は、5−メトキシ−1−[4−(トリフルオロメチル)−フェニル]−1−ペンタノンO−(2−アミノエチル)オキシムであり、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるフルボキサミンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約600mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約300mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約50mgから約200mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて75,100,125又は150mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約20mgから約25mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約50mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。用量が1日あたり100mgを超えるような場合には、全容量を2回に分けて投与する必要があるかもしれない。高齢の患者や肝障害を患った患者においては、用量を少なくすることが必要かもしれない。8〜17歳の小児に対しては、開始用量を25mgとする。状況によっては、若年の少女に対しては、同年代の少年に比べて用量を下げる必要があるかもしれない。
ミルナシプラン
ミルナシプランは、鬱を治療するために用いられるセロトニンおよびノルエピネフリン再取り込みの阻害剤である。ミルナシプランは、当該技術分野において、F2207、 TN−912、ダルシプラン、ミダルシプラン、およびミダリプランとしても知られる。ミルナシプランのNE:5−HT選択性は2:1である。Moretら、Neuropharmacology,1985年,24,1211〜1219頁およびPalmierら、Eur.J.Clin.Pharmacol.1989年,3,235〜238頁を参照のこと。ミルナシプランは約40万人の患者に抗鬱剤として非常に多く使われてきたが、ヒトに対して毒性がないことがわかっている。ミルナシプランは、耐容性がよく、臨床試験において100mg/日又は200mg/日の用量でもプラセボを超えるような悪影響は通常生じない(SpencerとWilde Drugs 1998年,56,405〜427頁)。
ミルナシプランは化学名を(N,N−ジエチル−2−アミノメチル−1−フェニルシクロ−プロパンカルボキサミド)という。ミルナシプランの調製方法が、米国特許第4,478,836号に記載されている。ミルナシプランの薬理活性は、Moretと共同研究者達によって、Neuropharmacology,1985年,24,1211〜19頁に記載されている。ミルナシプランに関するさらなる情報は、Merck Index、第12版の、6281番に載っている。ミルナシプランの構造を下に示す。
Figure 2007513956
当業者であれば、ミルナシプランなどの化合物は、互変異性、立体配座異性、幾何異性、および/又は光学異性の現象を示しうることが分かるであろう。本発明は、本明細書に記載する1つ以上の有用性を有するNE5−HTSNRI化合物のあらゆる互変異性体、立体配座異性体、光学異性体および/又は幾何異性体を、これらの様々な形の混合物とともに包含するものと認識すべきである。たとえば、上記の構造図から明らかなように、ミルナシプランは光学的に活性である。ミルナシプランの右旋性鏡像異性体は、ノルエピネフリンおよびセロトニンの再取り込みの阻害において、ラセミ混合物と比較して約2倍の活性があること、および左旋性の鏡像異性体の有効性がはるかに低いことが文献中に報告されている。(SpencerとWilde,1998年,前掲;Viazzoら、Tetrahedron Lett.1996年,37,4519〜4522頁;Deprezら、Eur.J.Drug Metab.Pharmacokinet.1998年,23,166〜171頁を参照のこと)。したがって、ミルナシプランは純粋な形(たとえば、純粋な右旋性鏡像異性体)で投与してもよいし、右旋性および左旋性鏡像異性体の混合物、たとえばラセミ混合物として投与してもよい。特に注記しない限り、本明細書中で用いる「ミルナシプラン」は、ミルナシプラン鏡像異性体の混合物だけでなく、ミルナシプランの鏡像異性的に純粋な形態の両方のことをいう。ミルナシプランおよび他のNE5−HTSNRI化合物の右旋性および左旋性鏡像異性体を分離および単離方法は、周知である(Grandら、Electrophoresis 2000,21,3028〜3034頁を参照)。
疾患の短期又は長期管理におけるフルボキサミンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約400mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約50mgから約250mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約100mgから約200mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて110,130,150又は170mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約20mgから約30mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約50mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
パロキセチン
パロキセチンは、主要な鬱障害である、社会不安障害、強迫性障害、パニック障害、全般性不安障害、および心的外傷後ストレス障害を治療するために用いられるフェニルピペリジン化合物である。パロキセチンの治療特性は、セロトニンのニューロン再取り込みを阻害することに起因する。パロキセチンは、一般には塩酸塩としてPAXIL(商標)という名で市販されている。パロキセチンは、米国特許第3,912,743号および第4,007,196号に報告されており、薬物の活性特性は、Lassenら、Eur.J.Pharmacol.1978年,47,351頁;Hassanら、Brit.J.Clin.Pharmacol.1985年,19,705頁;Laursenら、Acta Psychiat.Scand.1985年,71,249頁;およびBattegayら、Neuropsychobiology 1985年,13,31頁に示されている。剤形としては、即放錠剤、徐放錠剤、カプセル剤および懸濁剤が挙げられる。市販の形態における活性物質は、塩酸パロキセチンであり、特に錠剤および他の固体形態については、有効成分は、米国特許第4,721,723号明細書および欧州特許出願公開第223403号明細書に記載されるような、塩酸パロキセチン半水和物である。
塩酸パロキセチンは、化学名塩酸(−)−トランス4R−(4’−フルオロフェニル)−3S−[(3’4’−メチレンジオキシ−フェノキシ)メチル]−ピペリジンという化学名を有するオフホワイトの粉末である。塩酸パロキセチンは、120〜138℃で融解し、374.8g/モルの分子量を有し、5.4mg/mLの水溶性を有する。塩酸パロキセチンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
米国特許第5,874,447号明細書は、メシル酸パロキセチンとしても知られるメタンスルホン酸パロキセチンを含むパロキセチンのスルホン酸塩について記載している。これらのスルホン酸塩は、塩酸塩を含む既知の塩に比べて有利な特性を有する。たとえば、スルホン酸塩は、高い水溶性と良好な熱安定性を有し、市販のパロキセチン剤形の製造に有用である。米国特許第5,874,447号明細書の特許は、乾式技術(直接圧縮、乾式顆粒化)又は湿式技術(湿式顆粒化)を含むあらゆる既知の方法によって錠剤を製造できることを開示している。
疾患の短期又は長期管理におけるパロキセチンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約90mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約5mgから約50mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約10mgから約40mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて15,20又は30mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約4mgから約8mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約10mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
セルトラリン
セルトラリンは、抗鬱剤として市販されているセロトニン再取り込み阻害剤である。これは米国特許第4,536,518号明細書に開示されている。セルトラリンの治療効果は、セロトニンのCNSニューロン取り込みの阻害に起因する。ヒトにおける臨床研究から、セルトラリンがヒト血小板におけるセロトニンの取り込みを阻害することが示された。さらに、in vitro研究から、ノルエピネフリンおよびドーパミンニューロン取り込みの非常に弱い阻害剤であることが示された。セルトラリンは、ZOLOFT(登録商標)のブランド名で塩酸塩として一般に市販されているナフタレンアミンである。
塩酸セルトラリンは、分子式C1717NCl2・HClを有し、化学名塩酸(1S−シス)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−N−メチル−1−ナフタレンアミンを有する。セルトラリンの調製は、Welchら、欧州特許出願第30,081号および米国特許第4,536,518号明細書に記載されているような調製方法を用いて行ってもよい。塩酸セルトラリンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるセルトラリンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約500mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約20mgから約100mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて30,50,70又は80mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約10mgから約15mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約20mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。製品情報、用量、および投与を含む塩酸セルトラリンについてのさらなる情報は、Physicians’ Desk Reference,第48版、1994、2000〜2003頁に記載されている。
クロミプラミン
クロミプラミンは、米国特許第3,467,650号明細書に記載されている。一例において、クロミプラミンは、Anafranilという名前の塩酸塩の形態で投与してもよい。クロミプラミンは、化学名3−クロロ−10,11−ジヒドロ−N,N−ジメチル−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−プロパンアミンを有する。クロミプラミンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるクロミプラミンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約300mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約25mgから約100mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて40,60又は80mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約5mgから約10mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約20mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
フェモキセチン
フェモキセチンは、米国特許第3,912,743号明細書に報告されている抗鬱剤である。フェモキセチンに対する化学名は、(3R−トランス)−3−[4−(メトキシフェノキシ)−メチル]−1−メチル−4−フェニルピペリジンである。一例において、フェモキセチンは、塩酸塩の形態で投与してもよい。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。フェモキセチンの化学構造を下に示す。
Figure 2007513956
インダルピン(UPSTENE(登録商標))
インダルピンは、鬱を治療するために使用してもよいセロトニン再取り込み阻害剤である。インダルピンは、米国特許第4,064,255号に開示されている。薬理活性については、G.LeFurら、Life Sci.1978年,23,1959頁およびR.Ashkenaziら、Brit.J.Pharmacol.1983年,79,765頁および915頁において検討されている。ある例において、インダルピンは、一塩酸塩として投与することができる。インダルピンは、化学名3−[2−(4−ピペリジニル)エチル]−1H−インドールを有し、下に示す構造を有する。
Figure 2007513956
用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。
アラプロクラート
アラプロクラートは、化学名2−アミノプロパン酸2−(4−クロロフェニル)−1,1−ジメチルを有するセロトニン再取り込み阻害剤である。ある例において、アラプロクラートは、塩酸塩として投与される。疾患の短期又は長期管理における予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。
セリクラミン
セリクラミンは、化学名(+/−)3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ジメチルアミノ−2−メチルプロパン−1−オールを有する。セリクラミンの調製は、欧州特許出願公開第237366号明細書,J.Chem.Soc.Perkin Trans.I 1996年,1495〜1498頁、および米国特許第6,121,491号明細書に記載されている。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。
イフォキセチン
イフォキセチンは、化学名硫酸(+/−)−ビス−[シス−3−ヒドロキシ−4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)]−ピペリジンを有する。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。
本発明に対して想定されるさらなるセロトニン再取り込み阻害剤としては、ブスピロン、クロボクサミン、シアノドチエピン、ダポキセチン、イミプラミン、リトキセチン、ロフェプラミン、ネファゾドン、ノルジメルディン、トラゾドン、ベンラファキシン、ビクアリンおよびジメルジンが挙げられる。
5−HT 2A 調節因子
最初に、受容体結合特性、受容体に対するリガンドの生物活性、および二次メッセンジャー結合に基づいて、5−HT,5−HT,5−HTおよび5−HTという名前の5−HT受容体の4つの主たるサブグループが認知された。さらなる研究により、5−HT1F,5−HT、5−HTおよび5−HT受容体が同定された。5−HTサブタイプのうちの1つのみを選択的に阻害する化合物の方が、多くの5−HTサブタイプを広く阻害する治療薬に比べて副作用が小さい場合があるため、5−HTに種々のサブタイプが存在することの認識はドラッグデザインにおいては重要である。
5−HT受容体ファミリーは、5−HT2A、5−HT2Bおよび5−HT2C受容体サブタイプからなる。5−HT2C受容体は、これが5HT受容体に構造的に非常に類似していると研究者が判断するまでは、5−HT1Cと呼ばれていた。5−HT2A,5−HT2Bおよび5−HT2C受容体は、458〜471アミノ酸の単一タンパク質分子である。それぞれの受容体は、GqGTP結合タンパク質のサブユニットを介して、ホスホイノシトール加水分解情報伝達系にリンクされていると考えられている。
5−HT2A受容体は、皮質、前障、および脳幹神経節に局在している。齧歯類における生物実験から、5−HT2A受容体の刺激又は作動が、頭部反復動作を起こさせ、幻覚剤の効果を媒介している可能性のあることが判明した。5−HT2A調節因子には、作動薬の作用を阻害し、受容体上での固有活性を殆ど又は全く有しない5−HT2A受容体拮抗薬である化合物と、受容体上で負の固有活性を有する化合物である5−HT2A逆作動薬(inverse agonist)とが含まれる。5−HT2A受容体拮抗薬、たとえばリタンセリンは、睡眠の質を改善することが報告されている。5−HT2A受容体拮抗薬もまた、偏頭痛、鬱および統合失調症の治療に有用である。
MDL100,907
MDL100,907は強力な5−HT2A受容体拮抗薬であり、様々な症状の治療に有用である。たとえば、MDL100,907は、統合失調症を含む様々な神経障害の治療について評価されてきた。WO99/56750およびJ.Phare.Exp.Ther.1996年,277,968〜9881頁。MDL100,907は、内側前頭前皮質におけるドーパミン流出に持続性抑制作用を与えることが分かっている。European Journal of Pharmacology 1995年,273,273〜279頁を参照のこと。MDL100,907は、他の受容体に比べて5−HT2A受容体において、その活性が高い選択性を有し、それ自体も副作用が少ないことが報告されている。また、対照化合物であるハロペリオドール、クロザピン、リスペリオドン、リタンセリンおよびアンペロザイドに比べて、より良好なCNS安全指数を有することが前臨床試験において示されている。JPET 1996年,277,968〜981頁。さらに、MDL100,907は、不眠や閉塞性無呼吸などの睡眠障害の治療において有用である。米国特許第6,277,864号明細書および第6,613,779号明細書を参照のこと。
MDL100,907は、(+)−α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−ピペリジンメタノールという化学名を有し、米国特許第5,134,149号明細書および国際特許出願公開WO91/18602号明細書に記載されているように調製することができる。MDL100,907と構造的に類似した化合物が、欧州特許出願公開第0208235号明細書に記載されている。さらに、本発明は、MDL100,907とその鏡像異性体の混合物からなる組成物も包含する。MDL100,907の構造を下に示す。
Figure 2007513956
MDL100,907が5−HT2A受容体におけるセロトニンの効果を阻害する能力を示す用量の範囲は、治療すべき個々の疾患又は状態およびその重度、患者、調合、患者が患っている他の基礎疾患状態、および患者に同時に投与されうる他の薬に応じて変わってくる。一般に、MDL100,907は、約0.001mg/患者の体重1kg/日から、約100mg/患者の体重1kg/日の用量で、そのセロトニン5−HT2A拮抗薬特性を示す。徐放剤は、有効成分が放出される期間に応じて、複数の前記用量を含んでいてもよい。本発明の化合物の用量は、化合物を動物に投与し、有効成分の血漿濃度を測定することによって判定することができる。
ある例においては、プロドラッグの形態でMDL100,907を投与することが有益である。プロドラッグは、化合物が投与された後に活性薬物に変換される化合物である。Carrと共同研究者達は、MDL100,907に対するプロドラッグとして機能するMDL100,907のエステル誘導体について記載している。米国特許第6,028,083号明細書および第6,063,793号明細書を参照のこと。これ以後「ProMDL100,907」と呼ぶMDL100,907のエステル誘導体の構造を下に示す。
Figure 2007513956
式中、Rは、C−C20アルキルである。ProMDL100,907は、その立体異性体又は薬学的に許容される塩のこともいう。ProMDL100,907の調製方法は、米国特許第6,028,083号明細書および第6,063,793号明細書に記載されている。ProMDL100,907が5−HT2A受容体におけるセロトニンの効果の阻害能力を示す用量の範囲は、治療すべき個々の疾患又は状態およびその重度、患者、調合、患者が患っている他の基礎疾患状態、および患者に同時に投与されうる他の薬に応じて変わる。一般に、ProMDL100,907は、約0.001mg/患者の体重1kg/日から、約100mg/患者の体重1kg/日の用量で、そのセロトニン5−HT2A調節因子特性を示す。徐放剤は、有効成分が放出される期間に応じて、複数の前記用量を含んでいてもよい。本発明の化合物の用量は、化合物を動物に投与し、有効成分の血漿濃度を測定することによって判定することができる。
SR46349B
SR46349Bは、5−HT2A受容体の高い選択性をもつ拮抗薬である。SR46349Bは、5−HT1A,5−HT1B、および5−HT1D受容体に対して事実上全く親和性をもたず、5−HT2C受容体に対して穏やかな親和性をもつ。単離組織での研究において、ラット胃底においてSR46349Bの活性が存在しなかったことから、5−HT2Bと比べての5−HT2A特異性が示された(M.Rinaldi−Carmonaら、J.Parmacol.Exp.Ther.1992年,759〜768頁)。齧歯類においては、この化合物が、5−HT受容体を含む脳の領域に優先的に結合することが示されている(M.Rinaldi−Carmonaら、Life Science 1993年,54,119〜127頁)。SR46349Bは、化学名ヘミフマル酸(1Z,2E)−1−(2−フルオロフェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロプ−2−エン−1−オン−O−(2−ジメチル−アミノエチル)オキシムを有する。SR46349Bは、欧州特許第0373998号明細書に記載されているようにして調製することができる。用量、およびおそらくは投与頻度は、個々の患者の年齢、体重、および反応に応じて変えることができる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。SR46349Bの構造を下に示す。
Figure 2007513956
YM992
YM992は、Takeuchiと共同研究者によって、Eur.J.Pharmacol.1997年,329,27〜35頁に記載されているモルホリン誘導体である。YM992の化学名は、塩酸(S)−2−[[(7−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−オキシ]メチル]モルホリンである。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。YM992の構造を下に示す。
Figure 2007513956
ファナンセリン
ファンセリンは、Doble A.と共同研究者によって、J.Pharmacol.1992年,105,27〜36頁に記載された5−HT2A受容体拮抗薬である。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。ファンセリンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
オキサゾリジン化合物A
5−HT2A受容体と拮抗する特性を有する一連のオキサゾリジン誘導体が、国際特許出願公開WO98/38189号明細書に記載されている。オキサゾリジン化合物の調製方法が、国際特許出願公開WO98/38189号明細書に記載されている。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。国際特許出願公開WO98/38189号明細書に開示されるような、オキサゾリジン化合物Aの一般式を以下に示す。一般式の置換基の定義は、参照により本願に組み込む国際特許出願公開WO98/38189号明細書のなかに記載されている通りである。
Figure 2007513956
フェニルインドール化合物A
ヒト5−HT2A受容体の調節因子である一連のフェニルインドール化合物が、Castro Pineiroと共同研究者によって、米国特許第6,486,153号明細書に記載されている。フェニルインドール化合物の調製方法は、米国特許第6,486,153号明細書に示されている。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。米国特許第6,486,153号明細書に開示されるような、フェニルインドール化合物Aの一般式を下に示す。一般式の置換基の定義は、参照により本願に組み込む米国特許第6,486,153号明細書のなかに記載されている通りである。
Figure 2007513956
ピペリジニル化合物B
5−HT2A受容体を調節する一連のピペリジニル化合物が、米国特許出願公開第2004/0106600号明細書に記載されている。ピペリジニル化合物の調製方法は、米国特許出願公開第2004/0106600号明細書に記載されている。一般に、本明細書中に記載する条件に対する、全日用量は、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約200mgの間とする。米国特許出願公開第2004/0106600号明細書に開示されるような、ピペリジニル化合物Aの一般構造を以下に示す。一般構造の置換基の定義は、参照により本願に組み込む米国特許出願公開第2004/0106600号明細書に記載されている。
Figure 2007513956
ある実施形態において、ピペリジニル化合物Aは、N−{1−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソブトキシベンジル)カルバミド,塩酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル]アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N−(ピペリジン−4−イル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド;N−{1−[3−(3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,二塩酸塩;1−[3−(4−{(4−フルオロベンジル)−[2−(4−イソブトキシフェニル)アセチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル,二塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,二シュウ酸塩;N−{1−[3−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル]−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,ニシュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N−{1−[3−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,ニシュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−(2−メチルピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,ニシュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−[1−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド,ニシュウ酸塩;N−{1−[3−(2,5−ジメチルピロリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,ニシュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N−{1−[3−(3−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,ニシュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−(4−(S)−イソプロピル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−(4−(S)−イソプロピル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−{1−[3−(4−(S)−イソプロピル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}−2−(4−プロポキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N−{1−[3−(4−(S)−イソプロピル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}−2−(4−プロポキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−(4−プロポキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−プロポキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−N−(4−イソブトキシベンジル)カルバミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−p−トリルアセトアミド,酒石酸塩;2−ベンゾフラン−5−イル−N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)アセトアミド,酒石酸塩;2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)アミン;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−イソベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−tnフルオロメチルフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;2−(4−シアノフェニル)−N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,塩酸塩;2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−{1−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロポキシフェニル)−N−{1−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロポキシフェニル)−N−{1−[3−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド;ハイドロクロライド;N−{1−[2−(2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロ−2H−キナゾリン−3−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)アセトアミド,塩酸塩;2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−{1−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾイミダゾール−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}−アセトアミド,塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロポキシフェニル)−N−{1−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾイミダゾール−1−イル)ブチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,塩酸塩;N−{1−[2−(2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロ−2H−キナゾリン−3−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロポキシフェニル)アセトアミド,塩酸塩;4−(4−フルオロベンジルアミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル;N−(1−ベンジルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)−N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)カルバミド;N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)−N−ピペリジン−4−イル−カルバミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)カルバミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル]−2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)アセトアミド,塩酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,塩酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−2−(4−イソプロポキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)アセトアミド,塩酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキソラン2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−プロポキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)−N−{1−[2−((S)−4−メチル−1,3−ジオキオラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)−N−[1−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)ピペリジン−4−イル]カルバミド,シュウ酸塩;2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−[1−(2−モルホリン−4−イルエチル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド,二塩酸塩;2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−[1−(3−モルホリン−4−イルプロピル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド,二塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−[1−(3−モルホリン−4−イルプロピル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド,二塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロポキシフェニル)−N−[1−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド,二塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N’(4−イソプロポキシベンジル)−N−[1−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)ピペリジン−4−イル]カルバミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)−N−[1−(3−((S)−4−イソプロピル−2−オキサゾリジノン−1−イル−プロピル)ピペリジン−4−イル]カルバミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)−N−{1−[2−(2,5,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]}ピペリジン−4−イル]カルバミド,シュウ酸塩;N−{1−[3−(1,3−ジオキソラン2−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)カルバミド,シュウ酸塩;N−[1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)カルバミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N’−(4−イソプロポキシベンジル)−N−{[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]−ピペリジン−4−イル}カルバミド,シュウ酸塩;N−[1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−[1−(1,3−ジオキサン−5−イル)−ピペリジン−4−イル)−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブト
キシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−[1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−プロポキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−[1−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−(テトラヒドロピラン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル]アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド,酒石酸塩;N−[1−((S)−3,5−ジヒドロキシベンジル)ピペリジン−4−イル]−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−((4S)−1,3−ジオキサン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)アミン;2−(4−ベンジルオキシフェニル)−N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル−}−N−(4−フルオロベンジル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−メトキシフェニル)−アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロピルフェニル)−アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−エトキシフェニル)−アセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロポキシフェニル)−アセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−フェニルアセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−[4−(2−フルオロエトキシ)−フェニル]アセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(5,5−ジメチル−1,3ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−((R)−4−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]−ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−((S)−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−{1−[2−(4,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N−{1−[2−((S)−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロピルフェニル)−N−{1−[2−((S)−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−N−{1−[2−((R)−4−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−(2,5,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−(1,3−ジオキソラン−2−イル−)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)ピペリジン−4−イル}−アセトアミド,二塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]−ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,塩酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−((R)−4−イソプロピル:2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−(2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−((S)−4−メチル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,酒石酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[3−((S)−4−エチル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,シュウ酸塩;N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)−N−{1−[2−(1,3−オキソチオラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド,L−酒石酸塩;2−(4−ブロモフェニル)−N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブチルアミノ−フェニル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−プロピルアミノ−フェニル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−(1−ニトロプロピル)−フェニル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−[4−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{l−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブチルスルファニル−フェニル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−ヨードフェニル)−アセトアミド,L−酒石酸塩;2−(4−アセトフェニル)−N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−アセトアミド,L−酒石酸塩;2−[4−(1−ヒドロキシイミノエチル)フェニル]−N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−yi)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−yi)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−ピラゾール−1−イル−フェニル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)−1−メチルエチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソ−ブトキシフェニル)−アセトアミド,L−酒石酸塩;N−{1−[2−(1,3−ジオキサン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−ピラゾール−1−イル−フェニル)アセトアミド,L−酒石酸塩;N−[1−((R)−3,5−ジヒドロキシペンチル)ピペリジン−4−イル]−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;N−{1−[2−((4R)−1,3−ジオキサン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシフェニル)アセトアミド,酒石酸塩;又はN−{1−[2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エチル]ピペリジン−4イル}−N−(4−フルオロベンジル)−2−[4−トリアゾール−4−イル)フェニル]アセトアミド,L−酒石酸塩である。
スピロアザ環式化合物C
5−HT2A受容体を調節する一連のスピロアザ環式化合物が、米国特許出願公開第2003/0166928号明細書に記載されている。スピロアザ環式化合物の調製方法は、米国特許出願公開第2003/0166928号明細書に記載されている。一般に、本明細書中に記載する条件に対する、全日用量は、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約200mgの間とする。米国特許出願公開第2003/0166928号明細書に開示されるような、スピロアザ環式化合物Cの一般構造を以下に示す。一般構造の置換基の定義は、参照により本願に組み込む米国特許出願公開第2003/0166928号明細書に記載されている。
Figure 2007513956
一例において、式Cの前記スピロアザ環式化合物は、1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;1,2,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1,2,4,8−テトラアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2,4,9−トリアザ−スピロ[−5.5]ウンデカン−3−オン;2,8−ジアザ−スピロ[4,5]デカン−3−オン;2−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−チア−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]−デカン−2−オン;1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−メトキシベンズ−イル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−エトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]− デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−3−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソプロポキシベンジル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−ブトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]−デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−g−メチル−3−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−3−(4−ペントキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5−]デカン−2−オン;8−エチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4,5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−イソプロピル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロプロピルメチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロヘキシルメチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロペンチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチル]−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]−デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−プロピルl−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−(2−メチル−チアゾール−4−イル−メチル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−エチル−4−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−イソプロピル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロプロピルメチル−4−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.51デカン−2−オン;8−シクロヘキシルメチル−4−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−4−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチル]−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−8−エチル−4−(4−フルオロベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−イソプロピル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロプロピルメチル−3−(4−ヂフルオロメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロヘキシルメチル−3−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−4−(4−フルオロベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチル]−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−エチル−4−(4−フルオロベンジル−3−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4,5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−8−イソプロピル−3−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロプロピルメチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロヘキシルメチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロペンチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−8−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチル]−3−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−エチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ− −3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−8−イソプロピル−3−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロプロピルメチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロヘキシルメチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−シクロペンチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−8−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチル]−3−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−8−エチル−4−(4−フルオロベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−イソプロピル−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4,5]デカン−2−オン;3−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−8−シクロプロピルメチル−4−(4−フルオロベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−4−(4−フルオロベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4,5]デカン−2−オン;3−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチル]−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(2−[1.3]−ジオキサン−2−イル−エチル)−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−{3−[(S)−4−イソプロピル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−プロピル}−1−オキサ−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−メトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−エトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−2−(4−プロポキシベンジル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4,5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソプロポキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−ブトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−1−(4−
フルオロベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−2−(4−ペントキシベンジル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−クロロベンジル)−2−(4−エトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−クロロベンジル)−8−メチル−2−(4−プロポキシベンジル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−クロロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−クロロベンジル)−2−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン,1−(4−クロロベンジル)−2−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−エチルベンジル)−2−(4−エトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−エチルベンジル)−2−(4−イソプロポキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−エチルベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−エチルベンジル)−2−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−8−メチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−エチルベンジル)−8−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−エチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−イソプロピル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−シクロプロピルメチル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−(2−[1,3]−ジオキソラン−2−イル−エチル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;8−エチル−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−8−イソプロピル−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;8−シクロプロピルメチル−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イルエチル)−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−1,2,8−トリアザ−スピロ[4,5]デカン−3−オン;4−(4−エトキシベンジル)−5−(4−フルオロベンジル)−9−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;5−(4−フルオロベンジル)−9−メチル−4−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;5−(4−フルオロベンジル)−4−(4−イソブトキシベンジル)−9−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;5−(4−フルオロベンジル)−9−メチル−4−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;5−(4−クロロベンジル)−4−(4−イソブトキシベンジル)−9−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;5−(4−クロロベンジル)−4−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−9−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;9−エチル−5−(4−フルオロベンジル)−4−(4−プロポキシベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−エトキシベンジル)−9−メチル−1,2,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−9−メチル−1,2,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−9−メチル−1,2,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−プロポキシベンジル)−9−メチル−1,2,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−エチルベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−9−メチル−1,2,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−9−エチル−1,2,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;2−(4−エトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,2,4,8−テトラアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−1,2,4,8−テトラアザ−スピロ[4,5]デカン−3−オン;2−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;2−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−1−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;8−エチル−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−3−オン;3−(4−ジフルオロメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−エチル−4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イルエチル)−4−(4−フルオロベンジル)−3−)4−イソブトキシベンジル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−エトキシベンジル)−9−メチル−2,4,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−シクロプロピルメトキシベンジル)−9−メチル−2,4,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−9−メチル−2,4,9−トリアザ−スピロ[5,5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−9−メチル−2,4,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−イソブトキシベンジル)−9−エチル−2,4,9−トリアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;4−(4−エトキシベンジル)−5−(4−フルオロベンジル)−9−メチル−1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;3−(4−エトキシベンジル)−5−(4−フルオロベンジル)−9−メチル−1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;3−(4−エトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−9−メチル−1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;5−(4−フルオロベンジル)−4−(4−プロポキシベンジル)−9−メチル−1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;5−(4−フルオロベンジル)−3−(4−プロポキシベンジル)−9−メチル−1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−プロポキシベンジル)−9−メチル−1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;5−(4−フルオロベンジル)−4−(4−イソブトキシベンジル)−9−メチル−1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−9−メチル−1−オキサ−3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−2−オン;4−(4−エトキシベンジル)−5−(4−フルオロベンジル)−9−メチル−2−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5,5]ウンデカン−3−オン;5−(4−フルオロベンジル)−4−(4−メトキシベンジル)−9−メチル−2−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;5−(4−フルオロベンジル)−4−(4−プロポキシベンジル)−9−メチル−2−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;5−(4−フルオロベンジル)−4−(4−イソブトキシベンジル)−9−メチル−2−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;4−(4−エトキシベンジル)−5−(4−フルオロベンジル)−9−メチル−2−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;3−(4−エトキシベンジル)−4−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1−チア−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−メトキシベンジル)−8−メチル−1−チア−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−プロポキシベンジル)−8−メチル−1−チア−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オン;又は4−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソブトキシベンジル)−8−メチル−1−チア−3,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−オンである。
アザ環式化合物D
5−HT2A受容体を調節する一連のアザ環式化合物が、米国特許第6,756,393号明細書に記載されている。アザ環式化合物の調製方法は、米国特許第6,756,393号明細書に記載されている。一般に、本明細書中に記載する条件に対する、全日用量は、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約200mgの間とする。米国特許第6,756,393号明細書に開示されるような、アザ環式化合物Dの一般構造を以下に示す。一般構造の置換基の定義は、参照により本願に組み込む米国特許第6,756,393号明細書に記載されている。
Figure 2007513956
一例において、前記式Dのアザ環式化合物は、N−(1−(1−メチルエチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(2,2−ジメチルエチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−ペンチルピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−ヘキシルピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−シクロヘキシルピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−シクロペンチルピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−シクロプロピルピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(シクロペンチルメチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(シクロブチルメチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(シクロプロピルメチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−ピペリジン−4−イル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−(2−メチルプロピル)ピペリジン−4−イル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−(1−((2−ブロモフェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−(1−((4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−(1−((5−エチルチエン−2−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−(1−(イミダゾール−2−イルエチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−(1−(シクロヘキシルメチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−(1−((4−フルオロフェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−エチルピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−プロピルピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−ブチルピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(3,3−ジメチルbutyl)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(シクロヘキシルメチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−(2−メチルプロピル)ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−((4−メチルフェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−((4−ヒドロキシフェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−((2−ヒドロキシフェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)−N−((4−メチルフェニル)メチル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(3−フェニルプロピル)−N−ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(2−フェニルエチル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((2−メトキシフェニル)メチル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((2−クロロフェニル)メチル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((3,4−ジ−メトキシフェニル)メチル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−フルオロフェニル)メチル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((2,4−ジ−クロロフェニル)メチル)−N−tピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((3−メチルフェニル)メチル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((3−ブロモフェニル)メチル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−(1−(フェニルメチル)ピペリジン−4−イル)−N−(3−フェニル−2−プロペン−1−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−フェニルアセトアミド、N’−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−3−フェニルプロピオンアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−(フェニルチオ)アセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−フェノキシアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−(4−クロロフェノキシ)アセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−3−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−4−フルオロフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−2,5−ジ−メトキシフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−ピペリジン−4−イル)−4−クロロフェニルアセトアミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−(フェニルメチル)ピロリジン−3−イル)−N’−フェニルメチルカルバミド、N−((4−メチルフェニル)メチル)−N−(1−(フェニルメチル)ピロリドン−3−イル)−4−メトキシフェニルアセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−エチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−クロロベンジル)−N−(1−エチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−クロロベンジル)−N−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−クロロベンジル)−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−クロロベンジル)−N−(1−シクロペンチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−クロロベンジル)−N−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(フェニル)−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−フルオロフェニル)−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−triフルオロメチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−フルオロフェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(フェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N−[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−フェニル−N−[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−クロロフェニル)−N−[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N−[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−フェニル−N−[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−クロロフェニル)−N−[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−[1−(4−クロロメチル−2−チアゾールylメチル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド、2−(4メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−{1−[3−(1,3ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド2−(4−メトキシフェニル)−N−(2−4(フルオロフェニル)エチル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−[2−(2,5−ジメトキシフェニル)エチル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−[2−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−[2−(3−クロロフェニル)エチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−エトキシフェニル)
−N−[2−(4−フルオロフェネチル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−エトキシフェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−{1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−[1−((2−クロロ−5−チエニル)メチル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−[1−(2−(イミダゾリジノン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−{1−[2−(2,4(1H,3H)キナゾリンジオン−3−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−{1−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−{1−[2−(3−インドリル)エチル]ピペリジン−4−イルアセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−{1−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−[1−(5−ベンゾフラザニルメチル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−[1−(5−クロロベンゾ[b]チエン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−[1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド、2−(4−クロロフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−クロロフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−エチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−フェニル−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−クロロフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−クロロフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−シクロペンチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−フルオロフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド;2−(4−クロロフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−(2−ヒドロキシエチル)−ピペリジン−4−イル )−アセトアミド、2−(4−クロロフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(トロピン−4−イル)−アセトアミド、N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−ベンジル−カルバミド、N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−フェニル−カルバミド、N−フェネチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−ベンジル−カルバミド、2−フェニル−N−(4−メトキシベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N−(4−メトキシベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メトキシベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−メチルフェニル)−N−(4−クロロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、2−(4−ヒドロキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、N−フェネチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−フェニル−カルバミド、N−(3−フェニルプロピル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−ベンジル−カルバミド、N−(3−フェニルプロピル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−フェニル−カルバミド、2−(4−メトキシフェニル)−2,2−エチレン−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−yi)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−アルファ−メチルベンジル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(3−トロペン−4−イル)アセトアミド、2−フェニル−2−エチル−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、N−フェネチル−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−アミン、2−(4−メトキシフェニル)−N−(1−インダニル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−(4−メトキシベンジル)−カルバミド、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−メトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−t−ブチルピペリジン−4−イル)−アセトアミド、N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−フェネチル−カルバミド、N−フェネチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N’−フェネチル−カルバミド、N−(4−メチルベンジル)−N−(1−t−ブチルピペリジン−4−イル)−N’−(4−メトキシベンジル)−カルバミド、2−(4−エトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−ブトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−i−プロポキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−t−ブトキシフェニル)−N−(4−メチルベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−ブトキシフェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−プロポキシフェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、2−(4−i−プロポキシフェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミド、又は2−(4−t−ブトキシフェニル)−N−(4−フルオロベンジル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセトアミドである。
ノルエピネフリン再取り込み阻害剤(NRI)
以下に詳細に検討するものを含む多くの化合物が、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤であり、将来的にはさらに多くのものが同定されることは疑うべくもない。本発明の実施において、Wongら、Drug Development Research,6,397(1985)によって記載されるプロトコールを用いて同定できる再取り込み阻害剤を含める。ある実施形態において、本発明において用いるノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、他の受容体における直接的な作動薬又は拮抗薬としての能力に比べ、神経伝達物質再取り込みの阻害に対して選択的であることを特徴とする。
ノルエピネフリンの再取り込みを阻害する化合物の能力は、Wongら、Drug Development Research,6,397(1985)の一般的な方法によって測定することができる。体重150〜250gのオスのSprague−Dawleyラットを断頭し、迅速に脳を取り出した。大脳皮質を0.32Mスクロースおよび10mMグルコースを含む9倍体積の媒質中でホモジナイズする。1000×gで10分間および17,000×gで28分間の分画遠心法を行った後、粗シナプトソーム調製物を単離する。最終ペレットを同じ媒質中に懸濁し、同日中の使用前まで氷中に維持する。
H−ノルエピネフリンのシナプトソーム取り込みを、以下のようにして判定する。皮質シナプトソーム(1mgのタンパク質に相当)を、10mMグルコース、0.1mMイプロニアジド、1mMアスコルビン酸、0.17mMEDTAおよび50nMH−ノルエピネフェリンを含む1mLのKrebs−重炭酸媒質中、37℃で5分間インキュベートする。反応混合物を2mLの氷冷Krebs−重炭酸緩衝液で迅速に希釈し、セルハーベスター(Brandel,Gaithersburg,Md.)を用いて真空下でろ過する。フィルタを約5mLの氷冷0.9%生理食塩水で2度リンスし、H−ノルエピネフェリンの取り込みを液体シンチレーションカウンターにより調べた。4℃におけるH−ノルエピネフェリンの蓄積をバックグラウンドとみなし、すべての測定値から差し引くことにする。H−ノルエピネフェリン蓄積の50%を阻害するのに必要な試験化合物の濃度(IC50値)を線形回帰分析によって決定する。
一般に、ヒトに投与するためのノルエピネフリン再取り込み阻害剤あるいはその薬学的に許容される塩の適切な用量は、1日あたり、受容者の体重1キログラムあたりに0.01〜50mgの範囲であり、好ましくは、1日あたり、体重1キログラムあたりに0.1〜3mgの範囲である。特記しない限り、すべての有効成分の重量は、薬物自体に換算して計算している。望ましい用量は、1日の間に、適当な間隔をおいて投与される、2回、3回、4回、5回又はそれ以上の回数の分量として示されることが好ましい。これらの分量は、たとえば、約5〜50mgを含む単位剤形で投与するとよい。
デシプラミン
デシプラミンは、化学名を10,11−ジヒドロ−N−メチル−5H−ジベンズ[b,f]アゼピン−5−プロパンアミンといい、米国特許第3,454,554号明細書に記載されている。その薬理学については、P.D.Hrdinaらによって、Prog.Neuropsychopharmacol.1980年,4,591頁に記載されている。デシプラミンは、一般にはというNarpraminの名前で市販されている塩酸塩として投与される。塩酸デシプラミンは、水溶性の結晶として存在する。用量、およびおそらくは投与頻度は、個々の患者の年齢、体重、および反応に応じて変えることができる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。デシプラミンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
マプロチリン
マプロチリンは、化学名をN−メチル−9,10−エタノアントラセン−9(10H)−プロパンアミンといい、米国特許第3,399,201号明細書に記載されている。その薬理学については、R.M.Pinderらによって、Drugs 1977年,13,321頁に記載されている。マプロチリンは一般には、Ludiomilの名前で市販されている塩酸塩として投与される。塩酸マプロチリンは、僅かな水溶性を有する結晶として存在する。用量、およびおそらくは投与頻度は、個々の患者の年齢、体重、および反応に応じて変えることができる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。マプロチリンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
ロフェプラミン
ロフェプラミンは、中枢神経系に関連する疾患、特に心的鬱に対して臨床的に有効であることがわかってきている(B.Siwersら、Europ.J.Clin.Pharmacol.1970年,3,12〜17頁)。ロフェプラミンの合成および生物活性は、英国特許第1,177,525号に記載されている。ロフェプラミンの好ましい調製方法が、E.EriksooとO.Rohteによって、Arzneimittelforschung 1970年,20,1561〜1569頁に記載されている。しかしながら、この既知の方法は、特に全規模生産において用いられる場合に、顕著な性質の問題を示すことが知られている。製法条件における僅かな意図しない変化であっても、精製が非常に難しい変色した生成物を与えてしまうことも多い。ロフェプラミン調製の改善された方法が、米国特許第4,172,074号明細書に記載されている。ロフェプラミンの生物活性に対するさらなる報告は、G.Plym Forshellら、J.Clin.Pharmacol.1976年,9,291頁およびS.Wrightら、Arzneimittel−Forsch 1976年,26,1167頁に見られる。ロフェプラミンは、化学名を4’−クロロ−2−{[3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ(b,f)−アゼピニル−(5)−プロピル]−メチルアミノ}−アセトフェノンといい、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるロフェプラミンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約300mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約30mgから約120mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて50,75又は100mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約5mgから約10mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約20mg又はそれ以上まで増加させるとよい。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
レボキセチン
レボキセチンは、中枢神経系に作用し、鬱、反抗的行為障害、注意欠陥/過多動障害、および行為障害を治療するために用いられてきた。国際特許出願公開第WO99/15163号、同WO95/15176号、および同WO99/15177号明細書を参照のこと。レボキセチンは、殆どの抗鬱剤と同様には作用しない。レボキセチンは、8−OH−DPAT低体温(Hypothermia)試験においては効果がなかったことから、レボキセチンはSSRIでないことがわかる。Brian E.Leonard,“Noradrenaline in basic models of depression”European−Neuropsychopharmacol.,7、追補1、S11〜6頁およびS71〜3頁(1997年4月)。レボキセチンは、末梢セロトニンだけに対するノルエピネフリン再取り込み阻害剤であり、ドーパミン再取り込み阻害剤活性は有しない。レボキセチンは、様々なな動物モデルにおいて、抗コリン結合作用を示さず、モノアミンオキシダーゼ阻害活性を実質的に欠いている。ラセミ性レボキセチンは、セロトニン(K)/ノルエピネフリン(K)が約80であり、セロトニンに対する薬理学的選択性を示す。
レボキセチンは安全な薬物であり、その向上した安全のために、成人および小児のいずれにおいても、ADHDにおける使用により、該疾病に対する優れた治療を行える。この化合物は特に選択性が高く、ノルエピネフリンプロセシングに対するもの以外には生理的効果を殆ど有しないため、副作用や望ましくない活性もない。さらに、以下に検討するように、比較的低用量で有効であり、1日1回で安全かつ有効に投与可能である。このように、小児および混乱状態にある(disorganized)成人である患者の連続投与によって起こる問題が完全に回避される。
レボキセチンのラセミ形態は、耐容性が良く、広い安全域を有している。ADHDに対するレボキセチンの有効量は、約1mg/日〜約100mg/日の範囲である。好ましい成人用量は約5〜約80mg/日の範囲であり、より好ましい成人用量は、約10〜約60mg/日である。小児用量は当然ながらこれよりも少なく、約1〜約70mg/日の範囲、より好ましくは約5〜約60mg/日、さらに好ましくは約4〜約10mg/日である。各患者に対する最適用量は、通常、患者の大きさや、患者が必要とする他の薬、疾患の重度、およびあらゆる他の患者の状況を考慮して、その都度医師によって設定されるべきである。
レボキセチンは、米国特許第4,229,449号明細書によって最初に教示され、その化学名を2−[α−(2−エトキシ)フェノキシ−ベンジル]モルホリンという。レボキセチンは、第5,068,433号、第5,391,735号、第6,642,235号各明細書、および英国特許第2,167,407号明細書にも記載されている。レボキセチンの個々の立体異性体は、当業者に一般的に知られる従来の方法を用いて、鏡像異性体のラセミ混合物を分割することによって得ることができる。このような方法には、限定はされないが、たとえば、英国特許第2,167,407号明細書に挙げられるように、単純な結晶化による分割(resolution)およびクロマトグラフィー技術が含まれる。レボキセチンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
一般に、レボキセチンはラセミ酸塩として投与される。しかしながら、ある例では、レボキセチンを単一の鏡像異性体として投与することが有益である。具体的には、光学的に純粋な(S,S)レボキセチンを含む組成物は、(R,R)および(S,S)立体異性体のラセミ混合物を含む組成物と比べて、再取り込みノルエピネフリンの再取り込みの阻害において、約5〜約8.5倍有効であることがわかっている。したがって、ラセミ混合物(すなわち、市販のレボキセチン)の典型的な日用量は、光学的に純粋な(S,S)レボキセチンを用いた場合に約50%〜約80%削減できる。用量の削減によって有効性は損なわれずに、様々な副作用が低減又は排除されていた。
特に、光学的に純粋な(S,S)レボキセチンは、セロトニン再取り込みに比べて、ノルエピネフリン再取り込みを選択的に阻害するので、セロトニン再取り込みに伴う副作用は低減又は排除される。このような副作用としては、限定はされないが、胃腸管障害、不安、性機能障害、および薬物−薬物間相互作用に伴う望ましくない副作用が挙げられる。
オキサプロチリン
オキサプロチリンは、化学名を(±)−α−[(メチルアミノ)−メチル]−9,10−エタノアントラセン−9(10H)−エタノール(CAS登録番号:56433−44−4)という。オキサプロチリンは、鬱の治療における促進治療薬である。大きな鬱を有する24人の患者(37試験)を3週間にわたってオキサプロチリンで治療した実験におして、患者にはそれらのハミルトンスコアに有意な減少が認められた。用量、およびおそらくは投与頻度は、個々の患者の年齢、体重、および反応に応じて変えることができる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。
フェゾラミン
フェゾラミンは、化学名N,N−ジメチル−3,4−ジフェニル−1H−プラゾール−1−プロパンアミン−(E)−2−ブテンジオネート(CAS登録番号:80410−36−2)を有し、抗鬱剤活性を示す。フェゾラミンの治療効果は、そのノルエピネフリン取り込み阻害能に起因するものである。実際のところ、フェゾラミンは、in vitroアッセイにおいて、セロトニン又はドーパミンに比べて、ノルエピネフリンのシナプトソーム取り込みを3倍から4倍選択的に阻害した。E.R.Baizmanら、J.Pharmacol.Exp.Ther、1987年,243,40〜54頁を参照のこと。フェゾラミンは、モノアミン欠損動物において行った行動実験において、レセルピンおよびテトラベンジンの抑制効果を阻害した。用量、およびおそらくは投与頻度は、個々の患者の年齢、体重、および反応に応じて変えることができる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約10mgから約200mgの範囲にすべきである。
トモキセチン
トモキセチンは、注意欠陥過多動性障害の治療に対して、成人および小児において使用するのに特に安全な薬物である。この薬剤は、その向上した安全性故に上記障害に対して優れた治療を与える。トモキセチンは比較的低用量で効果があり、1日1回で安全かつ有効に投与することができる。さらに、動物実験の結果から、トモキセチンはノルエピネフリン取り込みを選択的に阻害することが分かり、このことは、トモキセチンが鬱の治療に有用である可能性を示している。トモキセチンは、ヒトにおいて90mgまでの単回経口投与で投与されてきた。さらに、トモキセチンをヒトに1日2回、20又は40mgの用量で7日間投与したところ、何ら重大な薬物関連副作用は認められなかった。
トモキセチンは、化学名を(R)−(−)−N−メチル−3−(2−メチルフェノキシ)−3−フェニルプロピルアミンという。トモキセチンの活性のメカニズムは、そのノルエピネフリン再取り込みの阻害能に起因する。Gehlertら、Neuroscience Letters 1993年,157、203〜06を参照のこと。トモキセチンは、この機能において相当な活性を有し、さらに、ノルエピネフリン再取り込みを有効に阻害する濃度又は用量において、実質的に他の中枢神経系作用をもたない。したがって、副作用を殆ど持たず、選択的薬物であると考えられる。トモキセチンは、通常は塩酸塩として投与される。
ADHDに対するトモキセチンの有効量は、約5mg/日〜約100mg/日の範囲である。好ましい成人用量は、約10〜約80mg/日の範囲であり、より好ましくは、成人用量は約20〜約60mg/日である。小児用量は当然ながらこれよりも少なく、約5〜約70mg/日の範囲、より好ましくは約10〜約60mg/日、さらに好ましくは約10〜約50mg/日である。各患者に対する最適用量は、通常、患者の大きさや、患者が必要とする他の薬、疾患の重度、およびあらゆる他の患者の状況を考慮して、その都度医師によって設定されるべきである。
トモキセチンは、経口で容易に吸収され、1日に1回の投与しか必要としないので、経口以外の他の方法で投与する理由が殆ど又は全くない。この物質は、安定したきれいな結晶の形態で製造することができ、錠剤、カプセル剤、懸濁剤などの通常の経口剤形に容易に調製される。薬学者の通常の方法を利用できる。また投与にも好都合である。特定の状況において、薬学者によって周知かつ理解されている注射剤、蓄積注射剤、坐薬などの他の薬剤形で投与すべき理由が有る場合にも、好都合に投与できる。しかしながら、本質的には、トモキセチンは、錠剤又はカプセル剤で投与することが通常は好ましく、そのような薬剤形が推奨される。
(S,S)−ヒドロキシブプロピオン
(S,S’)−ヒドロキシブプロピオンは、ノルエピネフリン再取り込みを選択的に阻害し、ドーパミン再取り込みを有意に阻害しないブプロピオンの代謝物である。(S,S)−ヒドロキシブプロピオンの調製方法は、米国特許第6,342,496号に記載されている。(S,S)−ヒドロキシブプロピオンは、化学名(S,S)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシ−3,5,5−トリメチル−5,5−トリメチル−モルホリノールを有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
本発明は、一般に、ノルトリプチリン、マプロチリン、プロトリプチリン、トリミプラミン、ベンラファキシン、アミトリプチリン、アモキサピン、ドキセピン、ネファゾドン、およびラモトリジンを含むノルエピネフリン再取り込み阻害剤の使用も包含する。
ドーパミン再取り込み阻害剤
多数のドーパミン再取り込み阻害剤が当該分野において知られており、本発明に適している。ドーパミン再取り込み阻害剤は、参照により本願に組み込む米国特許出願公開第20040180857号明細書に記載されるラット線条体を用いて同定することができる。ヒトへの投与に適したドーパミン再取り込み阻害剤あるいはその薬学的に許容される塩の用量は、1日当たり、受容者の体重1キログラムあたり、0.01〜50mgの範囲、好ましくは1日当たり、体重1キログラムあたり0.1〜3mgである。特記しない限り、すべての有効成分の重量は、薬物自体に換算して計算している。ある実施形態において、望ましい用量は、1日の間に、適当な間隔をおいて投与される、2回、3回、4回、5回又はそれ以上の回数の分量として示す。これらの分量は、たとえば、約5〜50mgを含む単位剤形で投与するとよい。
アミネプチン
アミネプチンは、中枢神経系刺激効果を有する合成の、非定型三環抗鬱剤である。化学名は、7−[(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−5−イル)アミノ]ヘプタン酸といい、遊離の塩基(CAS登録番号575746−09−1;下記)又は塩酸塩(CAS登録番号302724−08−3)のいずれかの形で入手可能である。また、S−1694、ManeonおよびSurvectorとしても知られる。アミネプチンの調製については、米国特許第3,758,528号および第3,821,249に記載されている。
Figure 2007513956
アミネプチンは、ドーパミン取り込みを選択的に阻害し、ドーパミン放出を誘導する、アドレナリン作動系に対するさらなる刺激をもつ間接的ドーパミン作動薬である。その抗鬱剤作用は、他の三環抗鬱剤と同等であるが、本物質の方が、より迅速に作用し、耐容性が良く、心血管、鎮痛又は食欲減退効果を殆ど有しない。また、1971 Convention on Psychotropic SubstancesのスケジュールIIにおける精神運動興奮薬と同様の、薬理効果スペクトルを与える。最近になって、鬱療法におけるアミネプチンの使用が、S.M.Channabasavannaらによって、Indian Journal of Psychiatry 1997年,39,147〜53頁に記載されている。
ブプロピオン
ブプロピオンは、GlaxoSmithKline社から、WELLBUTRIN(登録商標)という商品名で鬱の治療用として市販されている。ある例では、ブプロピオンはその塩酸塩として投与される。WELLBUTRIN(登録商標)(塩酸ブプロピオン)は、アミノケトンクラスの抗鬱剤であり、三環、四環の選択的セロトニン再取り込み阻害剤、又は他の既知の抗鬱剤とは化学的に無関係である。その構造は、ジエチルプロピオンのものと類似し、フェニルエチルアミンと関係している。この物質は化学名を、1−(3−クロロフェニル)−2−[1,1−(ジメチルエチル)アミノ]−1−プロパノン;(±)−2−(tert−ブチルアミノ)−3’−クロロプロピオフェノン;m−クロロ−α−(tert−ブチルアミノ)プロピオフェノン;およびアムフェブタモンという。その調製については、米国特許第3,819,706号明細書および第3,885,046号明細書に記載されている。
Figure 2007513956
ブプロピオンは、モノアミン取り込み阻害の一次薬理作用を有する新規な非三環抗鬱剤である。この薬物は、そのin vivoにおける神経化学および行動的特性に関して、精神刺激薬に類似しているが、臨床的に処方される用量において、ヒトにおいては確実に刺激様効果を与えることはない。ブプロピオンは、ドーパミン輸送体に対して緩い選択性で結合するが、その挙動的効果は、ノルエピネフリン取り込みの阻害によることが多い。
ブプロピオンの抗鬱剤作用の脳科学的メカニズムは知られていない。ブプロピオンは、ノルエピネフリン、セロトニンおよびドーパミンのニューロンへの取り込みに対する比較的弱い阻害剤であり、モノアミンオキシダーゼは阻害しない。ブプロピオンは、自発運動の増加、様々なスケジュール制御オペラント行動タスクにおける反応速度の増大、および高用量における、穏やかな常同的行動から証明されるように、動物において、用量依存性の中枢神経系(CNS)刺激効果を与える。
ヒトにおいては、経口投与後、通常は2時間以内に、ブプロピオンの血漿濃度が頂点に達した後、二相性の低下が続く。最後の相は、8〜24時間の範囲で、平均半減期は14時間である。分布相は、3〜4時間の平均半減期を有する。長期投与後のブプロピオンの平均消失半減期(±SD)は、21(±9)時間であり、8日以内にブプロピオンの定常状態血漿濃度に達する。血漿ブプロピオン濃度は、100〜250mgの単回投与後は、用量に比例する。ブプロピオンは、ドーパミンおよびノルエピネフリン輸送体を、それぞれ2.8μMおよび1.4μMのKsで阻害する。セロトニン輸送体は阻害しない(K=45μM)。
最近の実験でブプロピオンの区別できる刺激効果におけるモノアミンの関与が調べられていた(Katz,T.P.Psychopharmacology(Berl)1997年,134(2),201〜12頁)。ブプロピオン(17.0mg/kg)が腹腔内注射されると一方のレバーを押し、生理食塩水が注射されたときには他方のレバーを押すようにラットを訓練した。その結果、訓練用薬物として他のドーパミン取り込み阻害剤を用いた場合と大きな類似性が実証され、ブプロピオンの行動的効果が主としてドーパミン作動性機序によって媒介されているという見解が裏付けられた。
GBR−12935
GBR−12935は、A.R.Burkeylと共同研究者によって、J.of Neuroscience 1999年,19,4169〜4179頁に記載されているドーパミン再取り込み阻害剤である。その化学名は、二塩酸1−[2−(ジフェニルメトキシ)エチル]−4−(3−フェニルプロピル)ピペラジンである。
Figure 2007513956
GBT−12935は、ドーパミンおよびノルエピネフリン輸送体を、それぞれ21.5nMおよび225nMのKsで阻害する。セロトニン輸送体は阻害しない(K=6.5μM)。この物質は、シトクロームP450として同定されている血小板および脳内の非ドーパミン作動性ピペラジン部位に結合することによって作用する。
ベンラファキシン(EFFEXOR(登録商標))
ベンラファキシンは、ドーパミン再取り込み阻害剤である。その塩酸塩は、EFFEXOR(登録商標)の名前で市販されており、二極性障害(躁鬱)の治療に用いられている。化学名は、(±)−1−[2−(ジメチルアミノ)−1−(4−メトキシフェニル)エチル]シクロヘキサノール;N,N−ジメチル−2−(1−ヒドロキシシクロヘキシル)−2−(4−メトキシフェニル)エチルアミンおよびベンラファキセンである。その調製については、米国特許第4,535,186号明細書に記載されている。その薬理学および臨床有効性については、Journal of Clinical Psychiatry(Montgomery,S.A.J.Clin.Psychiatry 1993年,54,119〜126頁)に概説されている。
Figure 2007513956
ベンラファキシンは、セロトニンおよびノルアドレナリンの取り込みを選択的に阻害するが、三環系とは対照的に神経伝達物質受容体との親和性を示さない、新しいクラスの抗鬱剤の代表的なものである。
2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン(PIT)
2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン又は3β−(4−(1−メチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンもまた、PTTとして知られている。PTTは、ドーパミン輸送体(IC50=8.2±1.6)に対しては高い親和性で、セロトニン輸送体(K=130±10)およびノルエピネフリン輸送体(K=160±1.6)に対しては低い親和性で結合する。
Figure 2007513956
PTTの調製については、米国特許第5,763,455号明細書に記載されている。2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパンのドーパミン再取り込み阻害剤特性は、J.A.Lileと共同研究者によって、J.Pharmacol.Exp.Ther.2002年,303,640〜8頁に記載されている。
鎮静剤:GABA受容体調節剤
γ−アミノ酪酸(GABA)は、哺乳類の中枢神経系における主たる阻害的神経伝達物質である。GABAの受容体は、伝統的にはGABAとGABA受容体サブタイプに分類されてきた。GABA受容体は、より傑出したGABA受容体サブタイプであり、シナプス前ニューロンからGABAが放出された後に開くリガンド依存性塩化物イオンチャンネルである。GABA受容体は、生化学経路およびイオンチャンネルの調節の両方にリンクしたGタンパク質共役受容体ファミリーのメンバーである。GoodmanとGilmanによるThe Pharmacological Basis of Therapeutics,McGraw−Hill,New York,N.Y.,第9版(1996)およびKerr,D.I.B.およびOng,J.Pharmac.Ther.1995年,67,187〜246頁を参照のこと。
負の塩化物イオンを細胞内部にゲーティングすることにより、GABAは、正の電圧分極パルスによる神経伝達物質のシナプス前放出を阻害する。阻害の形は極めて一般的である。たとえば、GABA受容体は、中枢神経系ニューロンの60〜80%において認められる。GABA受容体のサブタイプは、マッシュルーム毒ムシモール(GABAにあっては)によって活性化することができ、また鎮痙アミノ酸バクロフェン(GABAにあっては)によっても活性化することができる。これらの化合物は、受容体においてGABの作用を直接真似る。GABA受容体のアロステリック機能は、いくつかの遠隔部位でも起こり、そこに結合する化合物が鎮静剤および抗不安薬としても用いられる。
GABA受容体は、複数の調節部位を有するという特徴的性質をもち、そのうちの1つがベンゾジアゼピン(BZ)結合部位である。BZ結合部位は、GABA受容体調節部位のなかでは、最もよく研究されており、この部位を介してテマゼパムなどの抗不安薬がその効果を発揮する。GABA受容体遺伝子ファミリーのクローニング前には、ベンゾジアゼピン結合部位が、放射性リガンド結合研究に基づいて、歴史的に2つのサブタイプBZ1およびBZ2の分類されていた。BZ1サブタイプは、βサブユニットおよびγ2とともにα1サブユニットを含むGABA受容体と薬理学的に等価であることが示されてきた。これは、最も豊富なGABA受容体サブタイプであり、脳内の全GABA受容体のほぼ半数に相当するとされている。
一般に、ヒトへの投与に適した、GABA受容体調節剤あるいはその薬学的に許容される塩の用量は、1日当たり、受容者の体重1キログラムあたり、0.01〜50mgの範囲、好ましくは1日当たり、体重1キログラムあたり0.1〜3mgである。特記しない限り、すべての有効成分の重量は、薬物自体に換算して計算している。ある実施形態において、望ましい用量は、1日の間に、適当な間隔をおいて投与される、2回、3回、4回、5回又はそれ以上の回数の分量として示す。これらの分量は、たとえば、約5〜50mgを含む単位剤形で投与するとよい。
GABA結合アッセイ
GABA受容体への化合物の結合親和性は、当該技術分野において知られる方法を用いて測定することができる。さらに、GABA−受容体結合親和性を判定するためのアッセイキットは、MDS Pharma Servicesより購入することができる。GABA−受容体結合親和性を判定するための方法の代表例については、Enna,S.J.;Snyder,S.H.Mol.Pharmacol.1976年,13,442頁;C.Martiniら、J.Neurochem.1983年,41,1183頁;Lewin,A.H.ら、Mol.Pharmacol.1989年,35,189頁;Schwartz,R.D.;Mindlin,M.C.J.Pharmacol.Exp.Ther.1988年,244,963頁;Facklam,M.;Bowery,N.G.Br.J.Pharmacol.1993年,110,1291頁;P.Mathivetら、Eur.J.Pharmacol.1992年,321,67頁;A.Greenら、Br.J.Pharmacol.2000,131(8),1766;K.Kaupmannら、Nature 1997年,386,239頁;H.W.Dammら、Res.Comm.Chem.Pathol.Pharmacol.1978年,22,597頁;およびR.C.Spethら、Life Sci.1979年,24,351頁を参照のこと。さらに、GABA受容体への化合物の結合親和性の代表的な測定方法を以下に記載する。以下の方法に関わるさらなる詳細については、米国特許第6,743,789号明細書を参照のこと。
GABA受容体サブタイプにおける化合物の親和性は、組成α1β3γ2、α2β3γ2、α3β3γ2およびα5β3γ2のSF9細胞発現ラット受容体に結合する[H]フルマゼニル(85Ci/mmol;Amersham)に対する競争によって測定することができる。
細胞ペレットをKrebs−trisバッファ(4.8mM KCl,1.2mM CaCl,1.2mM MgCl,120mM NaCl,15mM Tris,pH7.5;結合アッセイバッファ)に懸濁し、ポリトロンによって氷上で約15分間ホモジナイズし、UZ中、約4℃において30分間遠心分離する(100000g;ローター:TFT4594=300000rpm)。細胞ペレットをKrebs−trisバッファに再懸濁し、ポリトロンによって氷上で約15分間攪拌する。1mLのアリコートを調製し、タンパク質を測定(Bradford法)し、得られた膜アリコートを−70℃で保存した。
放射性リガンド結合アッセイは、100μLの細胞と、α1α2α3サブユニットに対しては1nM、α5サブユニットに対しては0.5nMの濃度の[H]フルマゼニルと、10−10〜3×10−6Mの範囲の試験化合物とを含む、200μLの体積(96−ウェルプレート)で実施する。ある例では、10−5Mジアゼパムによって非特異的結合を定義する。アッセイを平衡になるまで4℃で1時間インキュベートし、Packardハーベスターを用いてろ過し、氷冷洗浄バッファ(50MMトリス;pH7.5)で洗浄することにより、GF/Cユニフィルタ(Packard)上に回収する。乾燥後、フィルタに保持された放射能活性を液体シンチレーションカウンターにより検出した。K値は、Excel−Fit(Microsoft)によって計算し、2つの判定値の平均である。
GABA受容体調節化合物又は物質
多数の化合物が、GABA受容体に結合し、受容体の活性を調節することが知られている。GABA受容体の調節は、作動性又は拮抗性である。化合物は、受容体の活性を調節するのに十分なTABA受容体の任意の部分に結合することができる。ある例では、GABA−受容体調節化合物は、GABA受容体に結合する。ある例では、GABA−受容体調節化合物は、GABA受容体に結合する。ある実施形態において、GABA−受容体結合アッセイにおけるGABA−受容体調節化合物のKは、約750nM未満である。ある実施形態において、GABA−受容体結合アッセイにおけるGABA−受容体調節化合物のKは、約500nM未満である。ある実施形態において、GABA−受容体結合アッセイにおけるGABA−受容体調節化合物のKは、約250nM未満である。ある実施形態において、GABA−受容体結合アッセイにおけるGABA−受容体調節化合物のKは、約100nM未満である。ある実施形態において、GABA−受容体結合アッセイにおけるGABA−受容体調節化合物のKは、約75nM未満である。ある実施形態において、GABA−受容体結合アッセイにおけるGABA−受容体調節化合物のKは、約50nM未満である。ある実施形態において、GABA−受容体結合アッセイにおけるGABA−受容体調節化合物のKは、約25nM未満である。ある実施形態において、GABA−受容体結合アッセイにおけるGABA−受容体調節化合物のKは、約15nM未満である。ある実施形態において、前記GABA−受容体結合アッセイは、GABA−受容体結合アッセイである。ある実施形態において、前記GABA−受容体結合アッセイは、GABA−作動薬受容体結合アッセイである。ある実施形態において、前記GABA−受容体結合アッセイは、GABA−拮抗薬受容体結合アッセイである。ある実施形態において、前記GABA−受容体結合アッセイは、GABA−ベンゾジアゼピン受容体結合アッセイである。ある実施形態において、前記GABA−受容体結合アッセイは、GABA−受容体結合アッセイである。ある実施形態において、前記GABA−受容体結合アッセイは、GABA−作動薬受容体結合アッセイである。
重要なことは、GABA受容体の活性を調節する当該技術分野において知られる化合物が、本発明にも適用できることである。したがって、薬理活性を有するGABAアナログは合成されており、米国特許第4,024,175号;第5,563,175;第6,020,370号;第6,028,214号;第6,103,932号;および第6,117,906号各明細書;ならびに国際特許出願公開第WO92/09560,WO93/23383,WO97/29101,WO97/33858,WO97/33859,WO98/17627,WO99/08671,WO99/21824,WO99/31057,WO99/31074,WO99/31075,WO99/61424,WO00/15611,WO00/31020、およびWO00/50027号各明細書に記載されており、上記文献は、参照により本願に組み込む。さらに、GABAB受容体作動薬は、欧州特許出願公開第0356128号;同第0181833号,同第0399949号,同第0463969号各明細書,および仏国特許発明第2,722,192号明細書に開示されており、上記文献は、参照により本願に組み込む。
ラセミ性ゾピクロン
ゾピクロンは、ベンゾジアゼピンと類似した有効性と副作用の精神治療的特性を与える催眠および抗不安化合物の最初の化学的に明確なクラスである。このクラスの化合物、シクロピロロンは、ベンゾジアゼピンに比べて、残余鎮静が少なく、反応時間を遅らせるようであり、ベンゾジアゼピンよりも治療指標が確実に向上する。
ゾピクロンの薬理学は、5つの明確に区別できる要素を特徴とすることが、前臨床的にも臨床的にも示されている。これは圧倒的な催眠鎮静剤であり、呼吸抑制や心抑制の非存在下において、最初の治療に著しい活性を示す。さらに、ゾピクロンは抗痙攣剤であり、さらに、筋弛緩、抗攻撃、および抗不安活性も示す。
化合物は、ベンゾジアゼピン受容体複合体、又は受容体複合体に緊密にリンクした部位に結合する(Goa,K.L.とHeel,R.C.Drugs,32:48〜65頁(1986);Brun,J.P.,Pharmacology,Biochemistry and Behavior,29:831〜832頁(1988);Julou,L.ら、Pharmacology,Biochemistry and Behavior,23:653〜659頁(1985);Verma,A.とSnyder S.H.,Annu.Rev.Pharmacol.Toxicol,29:307〜322頁(1989)を参照のこと)。中心ベンゾジアゼピン受容体は、阻害的神経伝達物質であるγ−アミノ酪酸(GABA)の結合のための部位を含む複合体であり、ベンゾジアゼピンと、ゾピクロンを含む化学的に無関係な作動薬とが、GABAのシナプス効果を容易にすることによってそれらの効果を発揮している可能性が示唆される。ゾピクロンは、ベンゾジアゼピン受容体と相互作用するが、記憶に対しては非常に小さな効果しか持たず、アルコールとの相互作用は全くなく、乱用や依存性の潜在性は一切ないと考えられる。
ゾピクロンの薬理活性は、特に低用量の場合には、鎮静剤又は催眠剤として優勢である。したがって、この薬物は、いくつかのタイプの睡眠障害、および状況性、一過性、一次、および二次不眠を有する成人および高齢患者において睡眠を改善するかもしれない。ゾピクロンを就寝時に服用すると、翌朝の精神運動スキルと知力は最小限にしか損なわれない。この薬物は胃からよく吸収され、血漿タンパク質に高度に結合することはない。
ゾピクロンのラセミ混合物は、現在は米国以外で、慢性不眠における睡眠パターンの改善や、入院患者を外科手術前に睡眠に誘導する主として催眠薬として用いられている。
不眠症は、睡眠困難又は睡眠妨害パターンによって特徴づけられる。不眠症は、緊急の身体的又は心理的事象との明確な関係が殆どない一次性状、又は二次又は何らかの獲得された疼痛、不安又は鬱でありうる。可能な場合には、治療はその状態の根底にある原因に向けるが、一般にはゾピクロンなどの催眠薬が、よくある原因である情動障害の不眠や、難治例にあてられる。この場合、ゾピクロンは、治療の第1日目から鎮静催眠効果を提供し、この活性は、長い治療期間にわたって、次の投与後にも維持される。成人又は高齢患者において、活性の減少又は増強は無く、就寝時服用後10数時間後に、敏捷性および動作に殆ど又は全く影響が無いようである(Burn,J.P.Pharmacology,Biochemistry and Behavior 1988年,29,831〜832頁)。
さらに、ゾピクロンのラセミ混合物は、てんかんなどの痙攣状態などの他の疾患を治療するためにも有用であるかもしれない。発作性疾患又はてんかんは、意識、運動活動、感覚減少および自律反応を変えることや、不適切な行動を促しうる、再発性、突発性のしばしば短い攻撃によって特徴づけられる、広い群の中枢神経系機能障害を表す。特発性又は症候性原因のいずれかの再発性発作パターンを、てんかんという。これらの再発性ではあるが一過性のエピソードの最もよくある形態は、痙攣発作であり、これには、意識、運動活動および制御の損失が含まれることもあるし、四肢の強直間代痙攣が起こることもある。てんかんの薬理的治療は、病因ではなく発作の種類に基づいて制御することに向けられてきた。したがって、痙攣は、強直間代(大発作)、部分(局所)発作、精神運動性(複雑部分)発作、欠神(小発作)および頻度の少ないミオクローヌス発作を含む明確なタイプに広く分類されてきた。
ベンゾジアゼピン受容体複合体における、又はその付近でのゾピクロンの結合は、該化合物が、神経伝達物質GABAの阻害作用、ひいてはそのシナプス効果を容易にしている可能性を示唆する。上述のように、中枢神経系および末梢(たとえば、内分泌系内)の両方に局在可能なベンゾジアゼピン受容体は、ベンゾジアゼピン,GABA、およびゾピクロンの結合のための部位を特徴とする巨大分子複合体からなる。ベンゾジアゼピン受容体複合体には、さらに、塩化物イオン輸送のための膜貫通チャンネルと会合し、相互作用する。ベンゾジアゼピン受容体/GABA受容体/塩化物チャンネル複合体との、ゾピクロン相互作用の効果は、おそらくは、塩化物イオンの膜伝導を増大させ、膜電位を安定化し、興奮性入力を減衰することにより、GABAに脳ニューロンの放電を阻害させることである(Meldrum,B.S.,Brit.J.Clin.Pharm.,27(追補1):3S〜11S頁(1989)を参照のこと)。ゾピクロンは、このプロセスを介して、てんかん、およびGABAが生理的役割を発揮していると考えられる他の多くの状態の治療に有用であるに違いない。
ゾピクロンのラセミ混合物は、上記の疾患に有用であるかもしれないが、治療指数は低く、副作用も引き起こす。そのような副作用としては、限定はされないが、薬物の唾液分泌による苦味の発生、口渇、眠気、朝まで残る疲労感、頭痛、目まい、精神運動スキルの低下、および関連する影響が含まれる。
最近になって、光学的に純粋な又は実質的に光学的に純粋な(+)ゾピクロンを用いることにより、ラセミ混合物において認められるものに比べて、治療効果の効力が増大することが発見された。さらに、(+)ゾピクロンの光学的に純粋な異性体を用いることにより、より明確な用量依存的な効果の定義、副作用の減少、そして治療指数の向上が見られた。したがって、ゾピクロンの(+)異性体を用いることが概してより望ましい。
エスゾピクロン
エスゾピクロン(又は(+)−ゾピクロン又は(S)−ゾピクロン)は、睡眠障害、痙攣性疾患、および中枢神経系又は末梢のベンゾジアゼピン受容体に対する作動薬の結合による影響を受ける疾患の治療に有用な強力な薬物である。異性体的に純粋な、又は実質的に異性体的に純粋な(たとえば、異性体純度90%,95%又は99%)(+)−ゾピクロンを投与することが概して好ましい。というのもこの異性体は、限定はされないが眠気、朝の疲労感などの翌日への影響、集中不能、および頭痛を含む副作用を回避しながら、睡眠障害の治療における強力な活性を有するからである。
エスゾピクロンは、(+)6−(5−クロロ−ピリ−2−ジル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニルオキシ−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3−4b]ピラジン又は(+)6−(5−クロロ−2−ピリジニル)−6,7−ジヒドロ−7−オキソ−5H−ピロロ[3,4b]ピラジン−5−イル4−メチルピペラジン−1−カルボキシレートという化学名を有するシクロピロロンである。ゾピクロンの化学構造を下に示す。
Figure 2007513956
エスゾピクロンは、化合物ゾピクロンの光学異性体、(+)異性体であり、米国特許第6,319,926号および第6,444,673号各明細書、およびGoaとHeel,[Drugs,32:48〜65頁(1986)]および米国特許第3,862,149号および第4,220,646号各明細書に記載されている。今後エスゾピクロンとよぶこの異性体は、光学的に純粋および実質的に光学的に純粋な(たとえば、光学純度95%又は99%)(+)−ゾピクロン異性体を含んでいる。
ラセミ性ゾピクロンは、市販されており、米国特許第3,862,149号および第4,220,646号各明細書に開示されるような様々な方法を用いて製造することができる。エスゾピクロンは、キラル相クロマトグラフィー、光学活性塩の分割、適切な微生物による立体選択的酵素触媒反応、又は不斉合成などの標準的な方法を用いて、ラセミ性ゾピクロンから調製してもよい。米国特許第6,319,926号明細書は、D(+)−O,O’−ジベンゾイル酒石酸などの光学活性酸を用いたラセミ性ゾピクロンからの分割を含むエスゾピクロンの製造方法を開示している。
エスゾピクロン(又は(S)−ゾピクロン)の他の製造方法は、下記の合成スキームに示すように、D−リンゴ酸塩を介して化学分割によってラセミ性ゾピクロン(又は(RS)−ゾピクロン)から合成することである。
Figure 2007513956
上記合成系路において、(RS)−ゾピクロンおよびD−リンゴ酸は、アセトンとメタノールの混合物に溶解されて、D−リンゴ酸(S)−ゾピクロンと、D−リンゴ酸(R)−ゾピクロンを形成する。この2つの塩は、選択的結晶化、ろ過およびリンスによってin situで分割され、(S)型が高度に富化されたD−リンゴ酸ゾピクロンを与える。この製法において、大部分のD−リンゴ酸(R)−ゾピクロンが母液中に残っている。この方法において、アセトン/メタノール共溶媒系を用いることにより、高いジアステレオ選択性で塩の結晶化が行われるが、好ましくは使用する共溶媒の比は、アセトン/メタノール(重量/重量)で約1.9/1から約2.3/1(重量/重量)の範囲とすべきである。好ましくは、製法のこの段階は、単離工程のあいだに反応混合物を約10℃〜15℃の範囲の温度まで冷却し、ろ過後に得られた湿ったケーキを冷メタノールなどの冷溶媒で洗浄又はリンスすることを含んでいてもよい。
得られる(S)−ゾピクロンD−リンゴ酸塩は、炭酸カリウム水溶液と酢酸エチルによる処理によって、光学的に純粋なエスゾピクロン遊離塩基に変換し、その後、相分離と結晶化を行う。この製法において、エスゾピクロン遊離塩基の溶液が得られたところで、水分含量の低い酢酸エチルからの結晶化により、さらなる鏡像異性体富化(典型的には1〜4%)を行ってもよい。含水量は、たとえば蒸留によって制御することができ、含水量の工程間管理を結晶化工程に組み込むことにより、鏡像異性体純度の信頼性をさらに高めることができる。好ましくは、この工程のあいだの水分レベルは2%以下であり、より好ましくは1%以下であり、最も好ましくは0.6%以下である。
得られる光学的に純粋なエスゾピクロン遊離塩基は、本発明の医薬組成物において、あるいは本発明の方法において用いるために、望ましい大きさに粉砕することができる。この2段階の工程を、図1および図2に図解する。
エスゾピクロンは、不眠などの睡眠障害の治療において強力な活性を有する。エスゾピクロンは、ラセミ混合物の投与に伴うような、限定はされないが、眠気、翌日への影響、朝の疲労感、集中することへの妨害および頭痛を含む通常の副作用を回避しながらも、睡眠障害の治療の強力な活性を有する。エスゾピクロンは、ラセミ混合物の投与にともなう副作用を回避しながら、てんかんなどの痙攣性疾患の治療に強力な活性を有する。
さらに、光学的に純粋なエスゾピクロンを含む組成物は、中枢神経系および末梢ベンゾジアゼピンへの作動薬の結合によって影響される疾患の治療にも有用である。このような疾患としては限定はされないが、攻撃的行動、筋肉の緊張、行動傷害、鬱、統合失調症、および異常な血漿ホルモンレベルを伴う疾患、たとえば内分泌障害が挙げられる。上記組成物は、中枢神経系および末梢ベンゾジアゼピンへの作動薬の結合によって影響される疾患の治療にも有用である。
疾患の短期又は長期管理におけるエスゾピクロンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約0.25mgから約15mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約0.5mgから約10mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約1.0mgから約5.0mgの範囲にすべきである。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約0.5mgから約3mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約5mg又はそれ以上まで増加させるとよい。さらに、児および65歳以上の患者、および腎臓又は肝臓の機能が低下している患者に対しては、最初は低用量から始め、全体反応と血中濃度に基づいて用量を漸増することを推奨する。場合によっては、これらの範囲外の用量を用いることが必要であるかもしれない。
経口投与を採用する場合、使用する最適な用量範囲は、約0.25mgから約15.0mgであり、通常では、低い側の用量は一般的な不眠に対して役立ち、高い側の用量は、分けて投与され、精神障害を管理するためのものである。好ましくは、約0.5mgから約10mgの範囲の用量が、一日1回投与されるか、必要に応じて分けて投与され、最も好ましくは、約1.0mgから約5mgの範囲の用量が、1日1回投与されるか、必要に応じて分けて投与される。患者に対しては、必要に応じて症状を十分制御するように、上記範囲未満から、上記範囲内に、用量を漸増するようにしてもよい。
ベンゾジアゼピンクラスの催眠鎮静剤の薬理学的特性は、よく確立されており(GoodmanとGilman:The Pharmacological Basis of Therapeutics,第7版,第17章,340〜351頁(1985),MacMillan Publishing Co.,N.Y.)、シクロピロロンクラスの薬剤にまで拡大されている(Bardone,M.C.ら、Abstract No.2319,7th.Int.Congr.Pharm.Paris,1978年7月,Pergamon Press,London;Julou,L.ら、Pharmacology,Biochemistry and Behavior,23:653〜659頁(1985))。したがって、よくキャラクタライズされた様々な実験モデル(Julou,L.ら、前掲、1985)を用いて、ゾピクロンの様々な活性、その抗痙攣、筋弛緩、抗攻撃、および鎮静催眠活性をキャラクタライズすることができる。薬理学的特性の各要素の試験において、ゾピクロンを含む医薬組成物の活性は、様々な動物モデルにおいて、2つのベンゾジアゼピン薬剤である、ニトラゼパムやジアゼパムなどの薬理学的標準物質と比較および対照することができる。たとえば、齧歯類において誘導される反応の50%を阻害できる各薬剤の用量(ID50又はED50)(mg/kg)が、比較のための基準になる。したがって、痙攣、ピクロトキシン痙攣、および電気的に誘発された痙攣を用いて、ゾピクロンの抗痙攣剤を実証することができる(Haefely,W.,Psychotropic Agents,Hofmeister,F.とStille,G.編,Springer Verlag,Berlin,パート11,12〜262頁(1981))。さらに、ラットにおいて、てんかんの扁桃キンドリングモデルにおいて、扁桃に毎日電気刺激を与えると、てんかん性の行動症状の増加とともに、てんかん性の後発射持続時間の漸進的増加が誘発され、約2週間の全身性の痙攣危機がもたらされた。おそらくは、以前には無効であった刺激がニューロン経路を感作したと考えられ、またヒトにおいても、反復ストレス後に不安状態を誘導するさいに同様のメカニズムが存在することが示唆されている。
同様のモデルが、マウスおよびラットにおける、ゾピクロンおよびその光学的に純粋な鏡像異性体からなる医薬組成物の筋肉弛緩、抗攻撃、および鎮静催眠活性の判定に対しても利用可能である(Julou,L.ら、前掲、1985を参照のこと)。
ゾピクロン又はエスゾピクロンを含む医薬組成物の急性毒性は、医薬組成物の用量(mg/kg)を漸増しながら投与したラットにおける実験から判定することができる。経口投与した場合に実験動物の50%を死に至らしめる致死用量は、LD50として報告する。
精神運動行動に対する医薬組成物の効果は、10種類のパラメータ(耳介反射、自発的活動、眼瞼サイズ、驚愕反応、接触反応、反応性、置き直し、立ち直り反射、探査、および運動失調)を測定することによって判定できる。各パラメータは、正常なものを2点として評価し、1匹につき20点、3匹のマウスに対して合計評点60点として評価する。評点が40未満(<40)は、行動低下を示すものとする。評点は、試験飼料の投与前と投与後に判定する。Irwin,S.,Psychopharmacologia,13:222〜257頁(1968)を参照のこと。
Figure 2007513956
インジプロン
インジプロンは、強力な鎮静、抗不安および抗痙攣剤であり、他のベンゾジアゼピン剤と比較して向上した副作用特性を有する。インジプロンは、鎮静に対する耐容性が低く、乱用への潜在性も低く、エタノールの有害効果を増強しにくい。さらに、インジプロンは、翌日の残余効果を実質的に持たず、現在市販されている鎮静催眠薬に比べて、健忘の潜在性が著しく低減されているようである。in vivioでのインジプロンの半減期は、約1.3時間である。インジプロンは、化学名をN−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−イル}−フェニル)アセトアミドといい、下の式によって示される。
Figure 2007513956
インジプロンは、静電気を殆ど持たないオフホワイトから黄色の非自由流動性の粉末で存在する。化合物は脂溶性(logD分配係数=1.73)であり、約20〜30.mu.g/mLで水に可溶であり、そのpHは約8.0となる。インジプロンは、当業者によって知られる化学合成技術を用いて調製することができる。たとえば、インジプロンは、一般に米国特許第4,521,422号および第4,900,836号各明細書に開示される合成手順によって製造することができる。これらの特許、特に米国特許第4,521,422号明細書は、ある種のアリールおよびヘテロアリール[7−(アリールおよびヘテロアリール)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノンを含む族を開示している。
疾患の短期又は長期管理におけるインジプロンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約75mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約5mgから約50mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約10mgから約35mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約10,25,30又は35mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約2mgから約5mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約10mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
鎮静催眠化合物の平均血漿半減期は、既知の方法を用いて判定することができる。終末半減期は、RollandとTozer(Clinical Pharmacokinetics Concepts and Applications,第3版、Chap.3,1995)によって示されているような標準的な薬物動態計算を用いて判定することができる。さらに、“WinNinlin(商標)”の商品名で売られている商品など、この計算を行うソフトウェアも市販されている。このソフトウェアは、次に示す関係から終末血漿半減期(t1/2)を算出する。”t1/2=1n(2)/ラムダ”(式中、1n(2)は2の自然対数であり、「ラムダ」は、試験化合物の血漿濃度:時間特性の終末(対数線形)部分に関する一次速度定数である。これは、時間対試験化合物の濃度の対数を線形回帰分析することによって推定される。
化合物の鎮静催眠効果は、たとえば、運動活動、筋肉の弛緩および運動神経に対する薬物の効果をモニタする標準的な試験を用いて容易に立証することができる(たとえば、Beerら、CNS Drug Reviews 3:207〜224頁,1997;Sangerら、Eur.J.Pharmacol.313:35〜42頁,1996、およびそこに挙げられた引例を参照のこと)。一般に、鎮静催眠化合物は、以下の(a)〜(c)のアッセイのうちの少なくとも1つ、好ましくはそのすべてにおいて、統計的に有意な鎮静効果を有する。(a)Sangerら、European J Pharmacol.313:35〜42頁,1996年およびBeerら、CNS Drug Reviews 3:207〜224頁,1997年に記載されるような、自発運動の減少を検出するためのアッセイ;(b)Beerら、CNS Drug Reviews 3:207〜224頁,1997年に記載されるような、脳波活動(EEG)測定によって判定される全睡眠時間の増加を検出するアッセイ;および(c)回転ロッド上に居続けるための潜在性の減少、および/又は敏捷性又は警戒心の減少によって定義される運動神経の減少を検出するためのアッセイ(いずれのアッセイも、Sangerらによって、European J Pharmacol.313:35〜42頁,1996年およびBeerら、CNS Drug Reviews 3:207〜224頁,1997年に記載される通りである)。
ゾルピデム
ゾルピデムは、睡眠を誘導又は維持することが知られている催眠剤である。ゾルピデムは、N,N,6−トリメチル−2(4−メチルフェニル)−イミダゾ[1,2−s]ピリジン−3−アセトアミドというIUPAC化学名を有するイミダゾピリジンである。ゾルピデムの構造を下に示す。
Figure 2007513956
ゾルピデム遊離塩基は、欧州特許出願公開第50563号明細書に総括的に開示されている。その後、酒石酸ゾルピデムが、欧州特許出願公開第251859号明細書(米国特許第4,794,185号明細書)において開示された。最近では、ゾルピデムが、パーキンソン病、パーキンソン病様症状、強迫障害、およびある形態の認知症の治療において有用であることが米国特許第5,891,891号明細書において示唆されている。
ゾルピデムは、AMBIEN(登録商標)およびSTILNOX(登録商標)という商標で、経口投与用の即時放出型錠剤として市販されている。これらの市販の薬剤剤形において、ゾルピデムは、L(+)酒石酸との塩として存在し、その場合のゾルピデム対酒石酸のモル比は、2:1である。この塩は、従来はヘミ酒石酸ゾルピデムと呼ばれていたが、これ以降で用いるより正しい命名は、酒石酸ゾルピデムである。The European Pharmacopoeia,Monograph No.1999:1280は、酒石酸ゾルピデムが、白色又はほぼ白色の結晶粉末であり、吸湿性で、わずかに水に溶け、メタノールに難溶性で、塩化メチレンには実際上不溶であるものとしてキャラクタライズされると記載している。市販のゾルピデム錠剤は、従来は、摂取後即時に活性物質が放出されるようにフィルムコート錠であり、5又は10mgの酒石酸ゾルピデムを含有している。非活性成分は、ラクトース、微結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびステアリン酸マグネシウムである。フィルムコート層は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースと、ポリエチレングリコールと、着色剤とで構成される。
ゾルピデムは一般的には、錠剤又は他の固体剤形によって経口投与される。実際のところ、薬物動態および薬力学データから、ゾルピデムは迅速に吸収され、催眠作用を開始することがわかっている。その経口投与後の生物利用性は70%であり、従来の形態における5および10mgの治療量範囲においては線形の動態を示し、0.5〜3時間でピーク血漿濃度に達し、消失半減期は平均2.4時間以内と短く、作用の持続時間は6時間までであることが実証されている。一般に、ゾルピデムの用量は1〜50mgの間である。
伝統的には、胃腸管内で迅速に分解され、胃腸管内の流体に溶解され、体内に吸収されて、そこでゾルピデムがその薬理効果を発揮し患者の睡眠を誘発するような、即時放出型剤形だけが開発されてきた。より最近になって、望ましい睡眠時間と、ヒトの体内から十分に低いレベルまで薬物を消失させるのに必要な時間とを両立できる期間にわたって、ゾルピデムの放出を持続する新しい剤形が開発されてきた。米国特許第6,638,535号および第6,514,531号各明細書を参照のこと。
ゾルピデムの薬理効果は、米国特許第4,382,938号明細書に記載される生物アッセイを用いて評価することができる。たとえば、化合物の毒性は、マウスにおいて、500〜1,000mg/kgの範囲のLD50を用いた腹腔内投与によって判定することができる。さらに、抗不安活性は、摂食試験によって判定することができる(R.J.Stephens,(1973),Brit.J.Pharmac.,49,146頁)。この試験においては、マウスの食物の消費を増加させる用量は、腹腔内投与で0.1から10mg/kgと変動する。
脳循環エリアにおける化合物の活性は、圧力減少による低酸素症に対する試験において判定することができる。CD1株のマウスを、部分真空(190mm水銀,5.25%酸素に相当)を創出することによって生み出した酸素枯渇雰囲気内に維持する。動物の生存時間を書き留める。この時間は、組織、特に脳の酸素化を補助することのできる物質によって増大される。試験化合物は、実験の10分前に、いくらかの用量で腹腔内投与する。対照動物に対して得られる値に対する生存率増加の割合を計算する。平均活性用量(MAD)、すなわち生存時間を100%増加させる用量をグラフから決定する。
抗痙攣剤活性は、マウスにおけるビククリン誘導性死亡に対する拮抗作用の試験によって判定することができる。(P.Worms,H.DepoortereとK.G.Lloyd,(1979)Life Sci.,25,607〜614頁)。被験品は、ビククリン(0.9mg/kg、静脈投与)の30分前に腹腔内注射しておく。この試験の判定基準としては死亡を選び、ビククリン投与から2時間後の各群に対して死亡率を記録する(対照群:死亡率100%)。50%活性用量(AD50、すなわちビククリンの致死効果から50%の動物を保護する用量)は、グラフから決定する。
鎮静又は催眠活性は、クラーレで麻痺させたラットのEEG、および自由行動移植ラットおよびネコにおける覚醒睡眠状態に対する化合物の作用を観察することによって判定することができる(H.Depoortere,Rev.E.E.G.Neurophysiol.,(1980)10,3,207〜214頁;L.M.Da Costa,H.DepoortereとR.Naquet,Rev.E.E.G.Neurophysiol.,(1977),7,2,158〜164頁)。クラーレで麻痺させたラットにおいて、被験品は、0.1から30mg/kgに用量を増加させながら、腹腔内又は経口投与する。自由行動移植ラットにおいて、被験品は、1〜10mg/kgの範囲の1つの用量で腹腔内注射又は経口投与する。自由行動移植ネコにおいて、被験品は、10mg/kgの単回用量で腹腔内注射又は経口投与する。
これらの様々な試験の結果を用いて、医薬組成物の抗無酸素、睡眠誘導、催眠および抗強迫性を判定することができる。
ザレプロン
“Sonata”の名でも知られるザレプロン(Wyeth−Ayerst)は、最近になって鎮静催眠薬として認可された非ベンゾジアゼピンである(米国特許第4,626,538号明細書を参照)。ザレプロンは、N−[3−(3−シアノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェニル]−N−エチルアセトアミドという化学名を有するピラゾロピリミジンである。ザレプロンは、水溶性が低く、アルコール又はプロピレングリコールに難溶性の白色粉末である。ザレプロンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
ザレプロンは、ガンマ−アミノ酪酸ベンゾジアゼピン(GABA−BZ)受容体複合体に結合する。結合実験から、ザレプロンは、GABA/塩化物イオンチャンネル受容体複合体のアルファサブユニット上に局在する脳オメガ−1受容体に選択的に結合することが分かっている。この相互作用が、t−ブチルビシクロホスホロチオネート結合の結合を調節する。重要なことは、動物におけるベンゾジアゼピ類の薬理特性、たとえば、鎮静、抗不安、筋肉弛緩および抗強迫効果が、GABA−BZ受容体塩化物チャンネル複合体の調節とリンクされていることである。
ザレプロンの薬物動態特性は、60mgで単回投与した場合と、10日までのあいだ15又は30mgの用量で1日1回投与した場合で調べられている。データから、薬物動態は、この治療範囲全体を通して、用量に比例することが示されている。さらに、ザレプロンは、1日1回投与治療レジメにおいて蓄積することはない。ザレプロンは経口投与されると即時に吸収されるが、実質的な全身前代謝(presystemic metablism)を受け、生体利用性はわずか30%になってしまう。代謝の大半は、ザレプロンを5−オキソ−ザレプロンに変換するアルデヒドオキシダーゼによるものである。その結果、経口投与後のピーク血漿濃度は、典型的には投与から1時間後に生じる。
疾患の短期又は長期管理におけるザレプロンの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約50mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約1mgから約25mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約5mgから約20mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約5,10,15又は20mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約2mgから約5mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約10mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
一般に、ザレプロンは、就寝直前か、すでに床についた患者が寝付けない場合には即時に服用すべきである。場合によっては、ザレプロンの用量は、食事又は患者の特別の要求に応じて調整すべきである。たとえば、ザレプロンの用量は、催眠薬に対して特に敏感でありそうな高齢又は衰弱した患者に対しては約5mgとすべきである。さらに、軽度から中程度の肝障害を患った患者に対しては、薬物の全身除去が低下していることから、用量は5mgに抑えるべきである。
ガボキサドール
ガボキサドールは、ヒトおよび動物実験の両方において睡眠に質を改善することが分かっているGABA受容体作動薬である。ガボキサドールの調製方法については、米国特許第4,278,676号明細書;およびP.Krogsgaard−Larsen,Acta.Chem.Scand.1977年,31,584に記載されている。THIPとしても知られるガボキサドールは、水およびメタノールに可溶の結晶性、無色固体である。ガボキサドールに対する化学名は、4,5,6,7−テトラヒドロイソキサゾロ[5,4−c]ピリジン−3−オールである。ガボキサドールは、2つの異性体形態(下記の形態Aおよび形態B)で存在することが知られており、本明細書中で用いる「ガボキサドール」という用語は、その個別の形態の両方、両方の異性体形態からなる混合物、およびそのいずれかの薬学的許容される塩を含意する。
Figure 2007513956
GABA受容体結合親和性およびガボキサドールの薬理特性は、米国特許第4,278,676号明細書に記載されている。in vitroにおけるガボキサドールの、中枢GABA受容体との相互作用を調べるために、親和性結合実験においてガボキサドールを調べた。S.J.EnnaとS.H.Snyder,Brain Res.1975年,100,81〜97頁を参照のこと。5つの異なる濃度のガボキサドールを用いた実験から、ガボキサドールのIC50値は、0.13±0.005μMであると判定された。各実験は3回ずつ行い、値は対数プロビット解析によって求めた。
in vitroにおけるガボキサドールの、中枢GABA受容体との相互作用を調べるために、ミクロ電気泳動実験においてガボキサドールを調べた。米国特許第4,278,676号を参照のこと。実験は、ナトリウムペントバルビトンで麻酔したネコの腰後角介在ニューロンおよびレンショウ細胞に対して行った。中枢ニューロンの発火の同等および準最大(submaximal)の阻害を与えるのに要する電気泳動電流に基づいて、ガボキサドールはGABAよりも相対的により強力であることが分かった。中枢ニューロンに対するガボキサドールの阻害作用は、特定のGABA拮抗薬、ビククリンメトクロリド(BMC)によって可逆的に拮抗されていた。興味深いことに、ガボキサドールは、5×10Mの濃度においてGABA取り込み系とは相互作用せず、また、10−3Mの濃度においてGABA代謝酵素GABA:2−オキソ−グルタレートアミノトランスフェラーゼおよびL−グルタメート1−カルボキシラーゼと相互作用しない。上記の実験に基づけば、ガボキサドールは、特異的かつ非常に強力なGABA作動薬である。ガボキサドールのGABA受容体結合特性についてのさらなる情報については、P.Krogsgaard−Larsenら、Nature 1977年,268,53頁を参照のこと。
毒性試験の結果から、ガボキサドールはムシモルよりも毒性が低いことが分かる。ガボキサドールの臭化水素酸塩は、マウスにおけるLD50(mg/kg)が、80(i.v.),145(i.p.)および>320(p.o.)である。これに対し、ムシモルのマウスにおけるLD50は、7(i.v.),12(i.p.)および22(p.o.)である。米国特許第4,278,676号明細書を参照のこと。
いくつかの研究から、ガボキサドールが睡眠の質を改善しうることが確認されている。Lancelと共同研究者が健常な高齢患者において行った二重盲検、プラセボ試験から、ガボキサドールの経口投与によって、睡眠の統合(consolidation)とノンレム睡眠の強度を増大させうることが分かった。Lancel,M.;Wetter,T.C.;Steiger,A.;Mathias,S.Am.J.Physiol.Endocrinol.Metab.2001,281,E130を参照のこと。昼寝後(post−nap)睡眠実験において、Mathiasと共同研究者は、ガボキサドールが、全睡眠時間を増加させ、深い睡眠を促進しながらも、寝付きを容易にすることをを発見した。Mathias,S.;Steiger,A.;Lancel,M.Psychopharmacology(Berl.)2001年,157,299頁。ガボキサドールの治療的用途に関するさらなる研究については、米国特許第5,929,065号明細書;Christensenら、Pharm,weekbl.,Scie.Ed.1982年,4,145頁;およびS.Korsgaardら、Arch.Gen.Psychiatry 1982年,39,1017頁を参照のこと。
疾患の短期又は長期管理におけるガボキサドールの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約90mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約2mgから約40mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約5mgから約30mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約15,20又は25mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約2mgから約4mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約10mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
バクロフェン
バクロフェンは、β−(アミノメチル)−4−クロロベンゼンプロパン酸の化学名を有するGABA受容体作動薬である。バクロフェンの調製方法については、米国特許第3,471,548号明細書に記載されている。薬理特性については、Hudgson,Weightman Brit.Med.J.1971年,4,15頁およびS.Ahuja in Analytical Profiles of Drug Substances vol.14,K.Florey,Ed.(Academic Press,New York,1985年)527〜548頁に記載されている。バクロフェンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるバクロフェン、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約5mgから約250mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約20mgから約150mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約30mgから約100mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約40,50,60,70又は80mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約5mgから約15mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約35mg又はそれ以上まで増加させるとよい。一般に、小児には、1日あたり約40,50又は60mgの範囲の用量を、大抵は分けて投与する。
ビククリン
ビククリンは天然に存在するGABA拮抗薬である。ビククリンの調製方法は、Groenewoud,Robinson J.Chem.Soc.1936年,199およびHaworthら、Nature 1950年,165,529頁に記載されている。薬理特性は、Curtisら、Nature 1970年,226,1222頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。ビククリンは、(6R)−6−[(5S)−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−メチル−1,3−ジオキソロ[4,5−g]イソキノリン−5−イル]フロ[3,4−e]1,3−ベンゾジオキソール−8(6H)−オンという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
CACA
CACAは、シス−4−アミノクロトン酸という化学名を有するGABA受容体作動薬である。CACAは、ミズーリ州エリスヴィルにあるTocris Cookson Inc.から購入することができる。薬理特性は、J.Ulloorら、Neurophysiol.2004年,91(4),1822〜31頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。CACAの構造を下に示す。
Figure 2007513956
β−CCP
β−CCPは、GABA受容体の作動薬である。β−CCPは、ミズーリ州エリスヴィルにあるTocris Cookson Inc.より購入できる。薬理特性は、P.Polcら、Epilepsia 1996年,37(10),1007〜14頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。β−CCPの構造を下に示す。
Figure 2007513956
CGP35348
CGP35348は、3−(アミノプロピル)(ジエトキシメチル)ホスホン酸という化学名を有するGABA受容体拮抗薬である。CGPは、ミズーリ州エリスヴィルにあるTocris Cookson Inc.より購入できる。薬理特性は、Olpeら、Eur.J.Pharmacol.1990年,187,27頁;Haoら、Neurosci.Lett.1994年,182,299頁;およびFroestlら、Pharmacol.Rev.Comm.1996年,8,127頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。CGP35348の構造を下に示す。
Figure 2007513956
CGP46381
CGP46381は、(3−アミノプロピル)(シクロヘキシルメチル)ホスホン酸という化学名を有するGABA受容体拮抗薬である。CGP46381は、KOMA Biotech,Inc.より購入できる。薬理特性は、Lingenhoehl,Olpe Pharmacol.Comm.1993年,3,49頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。CGP46381の構造を下に示す。
Figure 2007513956
CGP52432
CGP52432は、3−[[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]プロピル]ジエトキシメチル)ホスホン酸という化学名を有するGABA受容体拮抗薬である。CGP52432は、KOMA Biotech,Inc.より購入できる。薬理特性は、Lanzaら、Eur.Pharmacol.1993年,237,191頁;Froestlら、Pharmacol.Rev.Comm.1996年,8,127頁;Bonannoら、Eur.J.Pharmacol.1998年,362,143頁;およびLibriら、Naunyn−Schmied.Arch.Pharmacol.1998年,358,168頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。CGP52432の構造を下に示す。
Figure 2007513956
CGP54626
CGP54626は、[S−(R,R)]−[3−[[1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]アミノ]−2−ヒドロキシプロピル](シクロヘキシルメチル)ホスフィン酸という化学名を有するGABA受容体拮抗薬である。CGP52432は、KOMA Biotech,Inc.から購入できる。薬理特性は、Bruggerら、Eur.J.Pharmacol.1993年,235,153頁;Froestlら、Pharmacol.Rev.Comm.1996年,8,127頁;およびKaupmannら、Nature 1998年,396,683頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。CGP54626の構造を下に示す。
Figure 2007513956
CGP55845
CGP55845は、化学名を(2S)−3−[[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]アミノ−2−ヒドロキシプロピル](フェニルメチル)ホスフィン酸というGABA受容体拮抗薬である。CGP55845は、KOMA Biotech,Inc.より購入できる。薬理特性は、Daviesら、Neuropharmacology,1993年,32,1071頁;Froestlら、Pharmacol.Rev.Comm.1996年,8,127頁;およびDeisz Neuroscience 1999年,93,1241頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。CGP55845の構造を下に示す。
Figure 2007513956
クロナゼパム
クロナゼパムは、KLONOPINの商標名で市販されている抗不安薬である。クロナゼパムの調製方法は、米国特許第3,121,076号および第3,116,203号各明細書に記載されている。薬理特性は、Guerrero−Figueroaら、Curr.Ther.Res.Clin.Exp.1969年,11,40頁およびW.C.Winslow Anal.Profiles Drug Subs.1977年,6,61〜81頁に記載されている。クロナゼパムは、5−(2−クロロフェニル)−1,3−ジヒドロ−7−ニトロ−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるクロナゼパム、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約40mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約2mgから約30mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約4mgから約20mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約8,12又は16mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約1.5mgから約3.0mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約6mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
ジアゼパム
ジアゼパムは、不安障害に伴う不安、緊張感、および緊張を緩和するために用いられるベンゾジアゼピンである。さらに、ジアゼパムは、特定の発作性疾患や筋肉の痙攣を治療するために用いられる。ジアゼパムの調製方法は、米国特許第3,371,085号;第3,109,843号;および第3,136,815号各明細書に記載されている。薬理特性は、Hudson,Wolpert Arch.Int.Pharmacodyn.Ther.1970年,186,388頁;M.Mandelliら、Clin.Pharmacokinet.1978年,3,72頁;およびA.MacDonaldら、Anal.Profiles Drug Subs.1972年,1,79〜99頁に記載されている。ジアゼパムは、7−クロロ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるジアゼパム、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約0.5mgから約200mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約1mgから約100mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約5mgから約40mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約10,15,20,25,30又は35mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約3mgから約4mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約12mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
フルマゼニル
フルマゼニルは、商標名ROMAZICONとして市販されているイミダゾジアゼピンである。フルマゼニルの調製方法は、米国特許第4,316,839号明細書に記載されている。薬理特性は、W.Hunkelerら、Nature 1981年,290,514頁;S.E.Fileら、Psychopharmacol.1986年,89,113頁;およびA.Darraghら、Lancet 1981年,2,8頁に記載されている。フルマゼニルは、8−フルオロ−5,6−ジヒドロ−5−メチル−6−オキソ−4H−イミダゾ[1,5−a][1,4]ベンゾジアゼピン−3−カルボン酸エチルエステルという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるフルマゼニル、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約0.01mgから約4.0mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約0.1mgから約2.0mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約0.2mgから約1.0mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約0.4,0.6又は0.8mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約0.15mgから約0.17mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約0.5mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
ガバペンチン(NEURONTIN(登録商標))
ガバペンチンは、商標名NEURONTIN(登録商標)として市販されているGABA受容体作動薬である。ガバペンチンの調製方法は、米国特許第4,024,175号明細書に記載されている。薬理特性は、K.O.Vollmerら、Arzneimittel−Forsch.1986年,36,830頁およびThe US Gabapentin Study Group No.5 Neurology 1993年,43,2292頁に記載されている。ガバペンチンは、1−(アミノメチル)シクロヘキサン酢酸という化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるガバペンチン、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約100mgから約3000mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約450mgから約2400mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約900mgから約1800mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約1100,1300,1500又は1700mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約500mgから約700mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約1400mg又はそれ以上まで増加させるとよい。一般に、3〜12歳の小児には、より少量を投与する。たとえば、3〜12歳の小児には、約10〜15mg/kg/日から約25〜35mg/kg/日までの範囲の用量で与えるとよい。
2−ヒドロキシサクロフェン
2−ヒドロキシサクロフェンは、(RS)−3−アミノ−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシプロピル−スルホン酸という化学名を有するGABA受容体拮抗薬である。2−ヒドロキシサクロフェンは、KOMA Biotech,Inc.から購入できる。薬理特性は、Kerrら、Neurosci.Lett.1988年,92,92頁;Curtisら、Neurosci.Lett.1988年,92,97頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。2−ヒドロキシサクロフェンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
イソグバシン
イソグバシンは、GABA受容体作動薬である。イソグバシンの薬理特性は、Chebib,M.;Johnston,G.A.Clin.Exp.Pharamacol.Physiol.1999年,26,937〜940頁;X.Leinekugelら、J.Physiol.1995年,487,319〜29頁;およびWhite,W.F.;Snodgrass,S.R.J.Neurochem.1983年,40(6),1701〜8頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。イソグバシンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
ラモトリジン(LAMICTAL(登録商標))
ラモトリジンは、LAMICTAL(登録商標)という商標名で市販されているGABA受容体作動薬である。ラモトリジンの調製方法は、米国特許第4,602,017号明細書および欧州特許出願公開第21,121号明細書に記載されている。薬理特性は、A.F.Cohenら、Clin.Pharmacol.Ther.1987年,42,535頁;Epilepsia 1991年,32(追補2),S9〜S21頁;およびK.L.Goaら、Drugs 1993年,46,152〜157頁に記載されている。ラモトリジンは、6−(2,3−ジクロロフェニル)−1,2,4−トリアジン−3,5−ジアミンという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるラモトリジン、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約5mgから約1000mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約25mgから約750mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約50mgから約500mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約100,200,300又は400mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約40mgから約75mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約250mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
ロラゼパム
ロラゼパムは、ATIVAN(登録商標)の商標名で市販されている薬剤である。ロラゼパムの調製方法は、米国特許第3,296,249号明細書に記載されている。薬理特性は、Arzneimittel−Forsch,1971年,21,1047〜1102頁およびAmeer,B.;Greenblatt,D.J.Drugs 1981年,21,161〜200頁に記載されている。ロラゼパムは、7−クロロ−5−(2−クロロフェニル)−1,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるロラゼパム、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約0.1mgから約20mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約0.5mgから約13mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約1mgから約6mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約2,3,4又は5mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約0.6mgから約0.8mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約1.5mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
L−655708
L−655708は、GABA受容体に選択的に結合するベンゾジアゼピンである。L−655708は、11,12,13,13a−テトラヒドロ−7−メトキシ−9−オキソ−9H−イミダゾ[1,5−a]ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−1−カルボン酸、エチルエステルという化学名を有する。L−655708は、KOMA Biotech,Inc.から購入できる。薬理特性は、Quirkら、Neuropharmacology 1996年,35,1331頁;Surら、Mol.Pharmacol.1998年,54,928頁;およびSurら、Brain Res.1999年,822,265頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。L−655708の構造を下に示す。
Figure 2007513956
ミダゾラム
ミダゾラムは、ジアゼパムの短時間作用型誘導体である。ミダゾラムの調製方法は、米国特許第4,280,957号明細書に記載されている。薬理特性は、Brit.J.Clin.Pharmacol.1983年,16(追補1),1S〜199S頁;J.W.Dundeeら、Drugs 1984年,28,519〜543頁;およびE.Lahatら、Brit.Med.J.2000年,321,83頁に記載されている。ミダゾラムは、8−クロロ−6−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−4H−イミダゾ[1,5−a][1,4]ベンゾジアゼピンという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるミダゾラム、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約0.5mgから約100mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約1mgから約40mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約4mgから約20mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約8,12又は16mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約2mgから約3mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約6mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
ムシモル
ムシモルは、ムシモル5−(アミノメチル)−3(2H)−イソキサゾロンという化学名を有するGABA受容体作動薬である。ムシモルの調製方法は、Nakamura Chem,Pharm.Bull.1971年,19,46頁およびMcCarry,B.E.;Savard,M.Tetrahedron Letters 1981年,22,5153頁に記載されている。薬理特性は、Theobaldら、Arzneimittel−Forsch.1968年,18,311頁およびF.V.DeFeudis Neurochem.Res.1980年,5,1047〜1068頁に記載されている。さらなる情報については、米国特許第3,242,190号および第3,397,209号各明細書を参照のこと。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。ムシモルの構造を下に示す。
Figure 2007513956
ファクロフェン
ファクロフェンは、3−アミノ−2−(4−クロロフェニル)プロピルホスフィン酸という化学名を有するGABA受容体拮抗薬である。ファクロフェンは、KOMA Biotech,Inc.から購入できる。薬理特性は、Kerrら、Brain Res.1987年,405,150頁;Karlssonら、Eur.J.Pharmacol.1988年,148,485頁;およびHasuo,Gallagher Neurosci.Lett.1988年,86,77頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。ファクロフェンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
フェニトイン(DILANTIN(登録商標))
フェニトインは、商標名DILANTIN(登録商標)として市販されているGABA受容体作動薬である。フェニトインの調製方法は、米国特許第2,409,754号明細書に記載されている。薬理特性は、Gillisら、J.Pharmacol.Exp.Ther.1971年,179,599頁およびJ.Philipら、Anal.Profiles Drug Subs.1984年,13,417〜445頁に記載されている。ある例では、フェニトインのナトリウム塩が好ましい。フェニトインは、5,5−ジフェニル−2,4−イミダゾリジンジオンという化学式を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるフェニトイン、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約5mgから約600mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約15mgから約450mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約25mgから約300mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約50,100,150,200又は250mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約10mgから約20mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約75mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
プレガバリン
プレガバリンは、ノースウェスタン大学の研究者と共同でPfizerにより開発されたGABAのイソブチルアナログである。プレガバリンは、ガバペンチンに比べて、薬物の血漿濃度と薬物の用量との間に、より直線的な関係を有する。プレガバリンの調製方法は、M.J.Burkら、J.Org.Chem.2003年,68,5731〜5734頁に記載されている。薬理特性は、Bayes,M.;Rabasseda,X.;Prous,J.R.Methods Find Exp.Clin.Pharmacol.2004年,26(3),211〜44頁およびA.C.Pandeら、J.Clin.Psychopharmacol.2004年,24(2),141〜9頁に記載されている。さらなる情報については、米国特許第6,028,214号明細書を参照のこと。プレガバリンは、(S)−(+)−3−アミノメチル−5−メチルヘキサン酸という化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるプレガバリン、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約5mgから約1200mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約30mgから約800mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約75mgから約600mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約100,150,250,400又は500mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約50mgから約65mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約125mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
プロガバイド(GABRENE(登録商標))
プロガバイドは、GABRENE(登録商標)の商標名で市販されているGABA受容体拮抗薬である。プロガバイドの調製方法は、米国特許第4,094,992号明細書に記載されている。薬理特性は、I.Johnoら、J.Pharm.Sci.1982年,71,633頁および米国特許第4,361,583号明細書に記載されている。プロガバイドは、4−[[(4−クロロフェニル)−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)メチレン]アミノ]ブタンアミドという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるプロガバイド、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約5mg/kg/日から約75mg/kg/日の範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約15mg/kg/日から約55mg/kg/日の範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約25mg/kg/日から約45mg/kg/日の範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約30,35又は40mg/kg/日の日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約10mg/kg/日から約15mg/kg/日といった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約30mg/kg/日又はそれ以上まで増加させるとよい。
リルゾール
リルゾールは、Rhone Poulenc Rorerによって市販されているベンゾチアゾール誘導体である。リルゾールの調製方法は、米国特許第4,370,338号明細書および欧州特許出願公開第50,551号明細書に記載されている。薬理特性は、J.Mizouleら、Neuropharmacology,1985年,24,767頁およびM.W.Debonoら、Eur.J.Pharmacol.1993年,235,283頁に記載されている。リルゾールは、6−(トリフルオロメトキシ)ベンゾチアゾールアミンという化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるリルゾール、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約5mgから約250mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約50mgから約175mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約80mgから約120mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約90,100又は110mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約60mgから約70mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約100mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
サクロフェン
サクロフェンは、(RS)−3−アミノ−2−(4−クロロフェニル)プロピルスルホン酸という化学名を有するGABA受容体拮抗薬である。サクロフェンは、KOMA Biotech,Inc.から購入できる。薬理特性は、Bowery TiPS.1989年,10,401頁;Kerrら、Neurosci.Lett.1989年,107,239頁;およびJaneら、“GABA Receptors in Mammalian Function.”Boweryら編、p42b,John Wiley&Sons,1990年,Chichester,U.Kに記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。サクロフェンの構造を下に示す。
Figure 2007513956
SCH50911
SCH50911は、化学名(2S)−5,5−ジメチル−2−モルホリン酢酸という化学名を有するGABA受容体拮抗薬である。SCH50911は、KOMA Biotech,Inc.から購入できる。薬理特性は、Bolserら、J.Pharmacol.Exp.Ther.1996年,274,1393頁;Hosfordら、J.Pharmacol.Exp.Ther.1996年,274,1399頁;およびOngら、Eur.J.Pharmacol.1998年,362,35頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。SCH50911の構造を下に示す。
Figure 2007513956
SKF97541
SKF97541は、3−アミノプロピル(メチル)ホスフィン酸という化学名を有するGABA受容体作動薬である。SKF97541は、水および希塩水溶液に易溶性の白色固体である。SKF97541は、カリフォルニア州サンジエゴにあるA.G.Scientific,Inc.より購入できる。薬理特性は、Hoskison,M.M.;Connor,J.A.;Shuttleworth,C.W.Neurosci.Lett.2004年,365(1),48〜53頁およびHue,B.;Amat,C.Jlnsect Physiol.1997年,43(12),1125〜1131頁に記載されている。ある例では、塩酸塩が好ましい。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。SKF97541の構造を下に示す。
Figure 2007513956
SR95531
SR95531は、GABA受容体拮抗薬である。SR95531は、ミズーリ州エリスヴィルにあるTocris Cookson Inc.より購入できる。薬理特性は、B.M.Stellら、J.Neurosci.2002年,22(10),RC223に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。SR95531の構造を下に示す。
Figure 2007513956
チアガビン(GABITIRIL(登録商標)
チアガビンは、GABITIRIL(登録商標)の商標名で市販されているGABA取り込み阻害剤である。チアガビンの調製方法は、米国特許第5,010,090号明細書およびK.E.Andersenら、Med.Chem.1993年,36,1716頁に記載されている。薬理特性は、C.L.Faingoldら、Exp.Neurology 1994年,126,225頁およびW.J.Giardina J.Epilepsy,1994年,7,161〜166頁に記載されている。チアガビンは、(R)−1−[4,4−ビス(3−メチル−2−チエニル)−3−ブテニル]−3−ピペリジンカルボン酸という化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるチアガビン、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約1mgから約100mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約15mgから約50mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約30mgから35mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約32又は34mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約5mgから約10mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約20mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
TPMPA
TPMPAは、GABA受容体拮抗薬である。TPMPAは、ミズーリ州エリスヴィルにあるTocris Cookson Inc.より購入できる。TPMPAの薬理特性は、K.Schlickerら、Brain.Res.Bull.2004年,63(2),91〜7頁に記載されている。一般に、全日用量の範囲は、約1mgから約2000mgである。好ましくは、日用量の範囲は、約5mgから約1000mgとすべきである。さらに好ましくは、日用量の範囲は、約10mgから約250mgとすべきである。TPMPAの構造を下に示す。
Figure 2007513956
トピラメート(TOPAMAX(登録商標))
トピラメートは、TOPAMAX(登録商標)という商標名で市販されているフルクトピラノース誘導体である。トピラメートの調製方法は、米国特許第4,513,006号明細書に記載されている。薬理特性は、M.Bialer Clin.Pharmacokinet.1993年,24,441頁およびB.E.Maryanoffら、J.Med.Chem.1987年,30,880頁に記載されている。トピラメートは、スルファミン酸2,3:4,5−ビス−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−フルクトピラノースの化学名を有し、その構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるトピラメート、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約5mgから約400mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約100mgから約300mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約170mgから230mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約180,190,200,210又は220mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約125mgから約150mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約175mg又はそれ以上まで増加させるとよい。一般に、小児にはより少ない用量を与える。
バルプロ酸
バルプロ酸は、2−プロピルペンタン酸という化学名を有し、てんかんを患った人々における、偏頭痛を治療し、発作を防ぐために用いられる。バルプロ酸の調製方法は、Weimann,Thuan Bull.Soc.Chim.France 1958年,199に記載されている。薬理特性は、Rimmer,E.M.;Richens,A.Pharmacother.1985年,5,171〜184頁およびZ.L.ChangのAnalytical Profiles of Drug Substances vol.8,K.Florey編(Academic Press,New York,1979年)529〜556頁に記載されている。バルプロ酸の構造を下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるバルプロ酸、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約5mgから約900mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約25mgから約700mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約50mgから500mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約100,200,300又は400mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約20mgから約40mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約75mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
ビガバトリン
ビガバトリンは、4−アミノ−5−ヘキセン酸という化学名を有し、てんかんを患った人々における発作を防止するために使用される。ビガバトリンの調製方法は、米国特許第3,960,927号明細書に記載されている。薬理特性は、K.D.Haegeleら、Clin.Pharmacol.Ther.1986年,40,581頁およびGrant,S.M.;Heel,R.C.Drugs 1991年,41,889〜926頁に記載されている。ビガバトリンの構造を以下に示す。
Figure 2007513956
疾患の短期又は長期管理におけるビガバトリン、又はその塩の1つの予防又は治療用量の大きさは、治療対象となる状態の重度や、投与経路によって変わる。用量と、おそらくは投薬頻度もまた、個々の患者の年齢、体重および反応に応じて異なる。一般に、全日用量は、本明細書に記載する状態に対しては、約100mgから約5000mgの範囲である。好ましくは、日用量範囲は、約500mgから約4000mgの範囲にすべきである。最も好ましくは、日用量範囲は約1000mgから3000mgの範囲にすべきである。ある実施形態において、患者の反応に応じて約1200,1500,2000又は2500mgの日用量が好ましい。患者を管理する際には、治療は、おそらくは約700mgから約900mgといった低い用量から開始し、患者の全体的な反応に応じて約1300mg又はそれ以上まで増加させるとよい。
本発明に適用できるさらなるGABA受容体調節化合物としては、参照により本願に組み込む米国特許出願公開第20030162754号明細書および国際特許出願公開第WO02/06786号明細書に記載されるGABA受容体作動薬が含まれる。たとえば、本発明に適用可能な化合物としては、4−アミノ−3−フェニルブタン酸、4−アミノ−3−ヒドロキシブタン酸、4−アミノ−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシフェニルブタン酸、4−アミノ−3−(チエン−2−イル)ブタン酸、4−アミノ−3−(5−クロロチエン−2−イル)ブタン酸、4−アミノ−3−(5−ブロモチエン−2−イル)ブタン酸、4−アミノ−3−(5−メチルチエン−2−イル)ブタン酸、4−アミノ−3−(2−イミダゾリル)ブタン酸、4−グアニジノ−3−(4−クロロフェニル)ブタン酸、3−アミノ−2−(4−クロロフェニル)−1−ニトロプロパン、(3−アミノプロピル)ホスホン酸、(4−アミノブト−2−イル)ホスホン酸、(3−アミノ−2−メチルプロピル)ホスホン酸、(3−アミノブチル)ホスホン酸、(3−アミノ−2−(4−クロロフェニル)プロピル)ホスホン酸、(3−アミノ−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシプロピル)ホスホン酸、(3−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)プロピル)ホスホン酸、(3−アミノ−2−フェニルプロピル)ホスホン酸、(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)ホスホン酸、(E)−(3−アミノプロペン−1−イル)ホスホン酸、(3−アミノ−2−シクロヘキシルプロピル)ホスホン酸、(3−アミノ−2−ベンジルプロピル)ホスホン酸、[3−アミノ−2−(4−メチルフェニル)プロピル]ホスホン酸、[3−アミノ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)プロピル]ホスホン酸、[3−アミノ−2−(4−メトキシフェニル)プロピル]ホスホン酸、[3−アミノ−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシプロピル]ホスホン酸、(3−アミノプロピル)メチルホスフィン酸、(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸、(3−アミノプロピル)(ジフルオロメチル)ホスフィン酸、(4−アミノブト−2−イル)メチルホスフィン酸、(3−アミノ−1−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸、(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)(ジフルオロメチル)ホスフィン酸、(E)−(3−アミノプロペン−1−イル)メチルホスフィン酸、(3−アミノ−2−オキソ−プロピル)メチルホスフィン酸,(3−アミノプロピル)ヒドロキシメチルホスフィン酸、(5−アミノペント−3−イル)メチルホスフィン酸、(4−アミノ−1,1,1−トリフルオロブト−2−イル)メチルホスフィン酸、(3−アミノ−2−(4−クロロフェニル)プロピル)スルフィン酸、および3−アミノプロピルスルフィン酸が挙げられる。
本発明に適用できるさらなるGABA受容体調節化合物には、参照により本願に組み込む米国特許第6,399,608号明細書に記載されるようなGABA受容体作動薬が含まれる。たとえば、本発明に適用可能な化合物としては、3,7−ジフェニル−6−(2−ピリジル)メチロキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7,8−ジメチル−3−フェニル−6−(2−ピリジル)メチロキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−メチル−3−フェニル−6−(2−ピリジル)メチロキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;b7−エチル−3−フェニル−6−(2−ピリジル)メチロキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;8−メチル−3,7−ジフェニル−6−(2−ピリジル)メチロキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−フェニル−7−(ピペリジン−1−イル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−フェニル−7−(ピリジン−4−イル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−フェニル−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−7−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−フェニル−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−7−(チオフェン−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−テトラゾル−5−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]−ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(2−プロピル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(1−プロピル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(5−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(3−メチル−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(4−メトキシフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(3−メチルピリジン−2−イルメトキシ)−3−フェニル−7−lピペリジン−1−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(モルホリン−4−イル)−3−フェニル−6−lピリジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−フェニル−7−lピリジン−3−イル)−6−fピリジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;8−メチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−t]トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−3−フェニル−1,2,4 −トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−3−フェニル−1,2,4 −トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロヘキシル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロヘキシル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;8−メチル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロブチル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−tert−ブチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロブチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−エチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−tert−ブチル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−エチル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−メチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2;4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1−メチルシクロブチル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−メチル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロブチル−3−フェニル−6−(2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−3−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b)ピリダジン;7−シクロペンチル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−(2−フルオロフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−(2−フルオロフェニル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−(2−フルオロフェニル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−フェニル−6−fピリジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ(4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−8−メチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−フェニル−6−(2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(4−メチルフェニル)−7−フェニル−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(4−メチルフェニル)−6−(3−メチルピリジン−2−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−エチル−1H−イミダゾール−2−イルメトキシ)−3−(4−メチルフェニル)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−フェニル−6−tピリジン−2−イルメトキシ)−7−(チオモルホリン−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−[2−(4−メチルチアゾール−5−イル)エトキシ]−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;(±)−7−(2−メチルピロリジン−1−イル)−3−フェニル−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−7−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−イソプロピル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3b]ピリダジン;3−シクロプロピル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(2−フルオロフェニル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(2−フルオロフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−3−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−3−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−1,2,4−トリアゾール[4,3−b]ピリダジン;3−(フラン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,
2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−3−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−フェニル−3−(チオフェン−2−イル)−6−(2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(フラン−2−イル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−7−(チオフェン−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−(チオフェン−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−フェニル−7−(チオフェン−3−イル)−6−(2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−7−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−7−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(フラン−2−イル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(フラン−2−イル)−6−(1rメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ [4,3−b]ピリダジン;6−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(4−フルオロフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−4−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(ピラジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾール[4,3−b]ピリダジン;3−(4−メチルフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(4−メチルチアゾール−2−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(5−メチルチアゾール−2−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(ピリミジン−4−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(ピリダジン−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−3−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(チアゾール−4−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(5−メチルチアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(3−フルオロフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1−メチルシクロブチル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−イソプロピル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−tert−ブチル−3−(2−フルオロフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−(4−メトキシフェニル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1−メチルシクロペンチル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1−メチルシクロペンチル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−(フラン−2−イル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロペンチル−3−(フラン−2−イル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾールQ[4,3−b]ピリダジン;3−(3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イルオキシメチル)−1,2,4−トリアゾール−1−イルアセトニトリル;7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(3−フルオロフェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1−メチルシクロペンチル)−6−(3−メチルピリジン−2−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(5−メチルチオフェン−2−イル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−7−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;2−[3−(3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イルオキシメチル)−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−N,N−ジメチルアセトアミド;3,7−ジフェニル−6−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ]−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−ベンジル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;2−[5−(3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イルオキシメチル)−1,2,4−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;N−[2−[3−(3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イルオキシメチル)−1,2,4−トリアゾール−1−イル]エチル]−N,N−dメチルアミン;3,7−ジフェニル−6−(ピリミジン−5−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−[1−(2−(モルホリン−4−イル)−エチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ]−3,7:ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリドン−1−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(5−クロロチオフェン−2−イル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(5−クロロチオフェン−2−イル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメトキシ)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−7−(1−メチルシクロペンチル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;2−[3−(3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イルオキシメチル)−1,2,4−トリアゾール−1−イル]エチルアミン;3,7−ジフェニル−6−[1−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ]−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ]−3,7−ジフェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3,7−ジフェニル−6−[1−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ]−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1−メチルシクロペンチル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(シクロブテ−1−ニル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(フラン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;N,N−ジエチル−N−[6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−7−イル]アミン;7−(1−メチルシクロペンチル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1,1−ジメチルプロピル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(4−フルオロフェニル)−7−(チオフェン−3−yl)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−,b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(4−フルオロフェニル)−7−(チオフェン−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(2−フルオロフェニル)−7−(チオフェン−3−イル)1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(2−フルオロフェニル)−7−(1−メチルシクロブチル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1
,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;3−(2−フルオロフェニル)−7−(1−メチルシクロブチル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3(2−フルオロフェニル)−7−(チオフェン−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;8−メチル−7−(1−メチルシクロブチル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;8−メチル−7−(1−メチルシクロブチル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロブチル−8−メチル−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−シクロブチル−8−メチル−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニル−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;7−(1−メチルシクロペンチル)−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン;および7−(1−メチルシクロペンチル)−6−(1−メチル1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジンが挙げられる。
本発明において用いられるさらなるGABA調節物質は、3−アミノ−プロピルホスフィン酸および(1S,2R)−(+)−2−(アミノメチル)−シクロプロパン−1−カルボキシレートである。3−アミノ−プロピルホスフィン酸の構造を下に示す。
Figure 2007513956
(1S,2R)−(+)−2−(アミノメチル)−シクロプロパン−1−カルボキシレートの構造を下に示す。
Figure 2007513956
併用療法
本発明の1つの側面は、併用療法に関する。このタイプの治療は、有効成分を同時投与することにより、単一の治療薬のみを投与した場合に比べて、より大きな治療効果が達成されることから、有益である。一実施形態において、2つ以上の治療薬を同時投与することにより、相乗効果、すなわち、併用するそれぞれの成分の治療効果の和よりも大きな治療効果が得られる。別の実施形態において、2つ以上の治療薬の同時投与により、増強効果が達成される。
併用治療をなす有効成分は、単一の剤形で一緒に投与してもよいし、各活性物質を別個に投与してもよい。ある実施形態において、第1および第2の治療薬は、1つの剤形で投与される。薬剤は、1つの錠剤、丸薬、カプセル、又は非経口投与用の溶液などに調製することができる。
あるいは、第1の治療物質および第2の治療薬は、別個の組成物として、たとえば、別個の錠剤又は溶液として投与してもよい。第1の活性物質は、第2の活性物質と同時に投与してもよいし、又は第1の活性物質を第2の活性物質の合間合間に投与してもよい。第1の治療物質の投与と第2の治療薬の投与の間の時間の長さは、所望の治療効果を達成するように調整することができる。ある例では、第2の治療薬は、第1の治療物質を投与してから数分(たとえば、1,2,5,10,30又は60分)後に投与してもよい。あるいは、第2の治療薬は、第1の治療物質を投与してから数時間(たとえば、2,4,6,10,12,24又は36時間)後に投与してもよい。ある実施形態において、第1の治療物質の投与と投与の間に、第2の治療薬を2回以上投与することが有益であるかもしれない。たとえば、第2の治療薬を第1の治療物質の投与から2時間後に投与し、10時間後にもう一度投与するようにしてもよい。あるいは、第2の治療薬の投与と投与の間に、第1の治療物質を2回以上投与することが有益であるかもしれない。重要なことは、各有効成分の治療効果が、それぞれの治療薬の持続時間の少なくとも一部が重なり、併用治療全体の治療効果が、部分的に、該併用治療の組み合わせ又は相乗効果によるものとすることが好ましい。
活性物質の用量は、一般に、併用する各薬剤の薬力学特性、活性物質の投与様式および経路、治療対象の患者の健康状態、望まれる治療の程度、同時治療があればその性質および種類、および治療の頻度ならびに望まれる効果の特性を含む多くの要因によって変わる。一般に、活性物質の用量範囲は、大抵は、1日あたり、約0.001〜約250mg/kg体重である。たとえば、体重約70kgの成人に対しては、約0.1〜約25mg/kg体重の用量範囲が典型的には好ましい。しかしながら、治療する患者の年齢や体重、対象とする投与経路、投与される個々の物質などによって、この一般的な用量範囲には、いくらかの変動が必要かもしれない。2種以上の異なる活性物質を併用治療において一緒に用いるので、各物質の効力および、これらを一緒に用いることで達成される相互作用効果を考慮しなければならない。重要なことは、個々の哺乳類に対する用量範囲および最適用量の決定は、本開示に恩恵を受ける当業者の知識の範囲で行われる。
ある実施形態において、薬剤の併用では、第2の成分に比べて第1の成分を比較的大量にすることが有益であるかもしれない。ある例では、第1の活性物質と第2の活性物質の比は、30:1,20:1,15:1,10:1,9:1,8:1,7:1,6:1又は5:1である。ある実施形態において、薬剤をより均等に分配することが好ましいかもしれない。ある例では、第1の活性物質と第2の活性物質の比は、4:1,3:1,2:1,1:1,1:2,1:3又は1:4である。ある実施形態において、第1の成分に比べて第2の成分を比較的大量にすることが有益であるかもしれない。ある例では、第2の活性物質と第1の活性物質の比は、30:1,20:1,15:1,10:1,9:1,8:1,7:1,6:1又は5:1である。重要なことは、上で確認した第1の治療物質と第2の治療物質のいずれかの組み合わせからなる組成物を、1日に1回,2回,3回,4回,5回,6回又はそれ以上の回数に分けて投与してもよいし、所望の結果を得るために有効な放出速度を与えるような形態で投与してもよい。好ましい実施形態において、剤形は、第1および第2の活性物質の両方を含む。より好ましい実施形態において、剤形は、1日に1回しか投与する必要がなく、剤形は第1および第2の活性物質の両方を含む。
たとえば、ヒトへの経口投与を意図した製剤は、0.1mg〜5gの第1の治療物質と0.1mg〜5gの第2の治療物質とを含み、その両方が全組成の約5〜約95パーセントの間で可変の適切かつ便利な量の担体と調合されている。単位用量は、一般に約0.5mgから約1500mgの間の第1の治療物質と、0.5mgから約1500mgの第2の治療物質とを含む。好ましい実施形態において、用量は、0.5mg,1mg,2mg,3mg,4mg,5mg,10mg,25mg,50mg,100mg,200mg,300mg,400mg,500mg,600mg,800mg又は1000mgなど、1500mgまでの第1の治療物質を含む。好ましい実施形態において、用量は、0.5mg,1mg,2mg,3mg,4mg,5mg,10mg,25mg,50mg,100mg,200mg,300mg,400mg,500mg,600mg,800mg,又は1000mgなど、1500mgまでの第2の治療物質を含む。
第1および第2の治療物質の最適比は、当該技術分野において知られる標準アッセイによって決定することができる。たとえば、フェニル−p−ベンゾキノン試験を用いて、鎮痛効果を立証してもよい。マウスにおけるフェニル−p−ベンゾキノン誘導性ライジング試験(H.Blumbertら,1965年,Proc.Soc.Exp.Med.118:763〜766頁)およびその既知の改変法は、様々なクラスの鎮痛薬の鎮痛効果を、ヒトの鎮痛活性と良好な相関で検出および比較するために用いることのできる標準的な方法である。アイソボログラムに示されるマウスのデータは、個々の化合物の経口的に有効な鎮痛用量が既知であるか推定可能であるような他の生物種に、翻訳することができる。この方法は、マウスアイソボログラムからの最適適合回帰分析において、各用量に対するED50のパーセンテージを読みとり、各成分にその有効種用量をかけ、COX−2阻害剤とオピオイド鎮痛剤の量の比を計算することからなる。この鎮痛特性に対する基本的な相関により、ヒトへの有効性の範囲を推定することができる(E.W.Pelikan,1959年,The Pharmacologist 1:73)。このように、同効果の用量置換モデルと、個々の化合物に対するあらゆるデータおよび当該組み合わせに対する様々な用量を用いた曲線回帰分析との利用によって、予想以上に鎮痛効果が高められた活性物質の組み合わせが存在すること、すなわち、得られる活性が個々の成分の活性の合計から予想されるよりも大きいということを、立証することができる。
このような化合物の毒性および治療効力は、細胞培養又は実験動物における、たとえば、LD50(集団の50%致死用量)やED50(集団の50%において治療上有効な用量)を求めるための、標準的な薬学的方法によって判定することができる。毒性効果と治療効果の間の用量比が治療指数であり、LD50/ED50の比として表すことができる。大きな治療指数を示す化合物の方が好ましい。上記細胞培養アッセイおよび動物実験から得られるデータを用いて、ヒトにおいて用いる用量を調整することができる。そのような化合物の用量は、好ましくは、毒性を殆ど又は全く含まないED50を含む循環濃度の範囲にあることが好ましい。用量は、採用する剤形および使用する投与経路によって、この範囲内で可変である。本発明の方法において用いるあらゆる化合物に対して、治療上有効な用量は、まず最初に細胞培養アッセイから見積もることができる。動物モデルにおける用量は、IC50(すなわち、細胞培養において決定される、未処理の対照に比べて、感染細胞からのRT生産を最大の半量阻害する試験化合物の濃度)を含む循環血漿濃度範囲を達成するように処方することができる。このような情報を用いて、ヒトにおける有用な用量をより正確に判定することができる。血漿濃度は、たとえば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定することができる。
相乗効果と増強
「相乗効果」という用語は、組み合わせた場合の効果の方が、その組み合わせの2つ以上の単一物質の効果の和よりも大きい組み合わせのことをいう。相乗効果により、そのいずれかの個々の治療よりも少ない量(用量)で、疾病を効果的に治療することが可能になる。用量の削減により、効力を低減することなく毒性を小さくすることになる。さらに、相乗効果は、効力の向上、たとえば、抗ウイルス活性の向上をもたらしうる。最後に、相乗効果は、任意の単一の治療に比べて、疾患の回避又は軽減を改善することになるかもしれない。
併用治療により、単独で用いる場合に通常必要とされる用量よりも、使用する第1の治療物質又は第2の治療物質の用量を小さくできるか(本明細書中では「見かけの一方向相乗効果」という)、両方の治療物質の用量を小さくする(本明細書中では「双方向相乗効果」という)ことができる。
ある実施形態において、第2の治療物質と第1の治療物質の間に呈される相乗効果とは、第2の治療物質の投与なしに第1の治療物質を投与しても、治療量に至らない(sub−therapeutic)といったものである。あるいは、第2の治療物質と第1の治療物質の間に示される相乗効果は、第1の治療物質の投与なしに第2の治療物質を投与しても、治療量に至らないといったものである。
「増強」又は「増強する」という用語は、ある併用において、化合物の1つが患者に投与された他の化合物の治療効果を増大又は強化することをいう。いくつかの例において、増強によって、特定の治療の効力、耐容性又は安全性又はその任意の組み合わせが改善される。
ある実施形態において、本発明は、治療有効量の第1の治療物質と、第1の治療物質の治療効果を増強するのに有効な用量の第2の治療物質とを含む医薬組成物に関する。他の実施形態において、本発明は、第2の治療物質を患者に投与することにより、第1の治療物質の患者内における治療効果を増強する方法に関する。他の実施形態において、本発明は、治療有効量の第2の治療物質と、第2の治療物質の治療効果を増強するのに有効な用量の第1の治療物質とを含む医薬組成物に関する。他の実施形態において、本発明は、第1の治療物質を患者に投与することにより、患者における第2の治療物質の治療効果を増強する方法に関する。
ある好ましい実施形態において、本発明は、部分的には、治療効果を与えるのに十分な量の第1の治療物質と、第2の治療物質との相乗的併用に向けられている。たとえば、ある実施形態において、第1の治療物質単独の投与によって得られるものと比べて、少なくとも約2(又は少なくとも約4,6,8又は10)倍の治療効果が得られる。ある実施形態において、相乗的併用は、第1の治療物質単独の投与によって得られるものと比べて、少なくとも約20,30又は40倍の治療効果を与える。そのような実施形態において、相乗的併用は、本明細書において「見かけ上の一方向相乗効果」とよぶものを示す。この「見かけ上の一方向相乗効果」は、第2の治療物質の投与が、第1の治療物質の効果を相乗的に増強するが、第1の治療物質の投与によって第2の治療物質の効果が有意に増強されないようであることを意味する。
ある実施形態において、活性物質の併用は、双方向相乗効果を示す。この「双方向相乗効果」は、第2の治療物質が第1の治療物質の効果を増強し、第1の治療物質が第2の治療物質の効果を増強することを意味する。このように、本発明の他の実施形態は、第2の治療物質と第1の治療物質との併用に関し、この併用において、各薬物の用量が該薬物間の相乗効果によって低減され、用量を減らして薬物を併用することにより治療効果が強化されている。この双方向相乗効果は、第2の治療物質に対する第1の治療物質の効力比のために、実際の投与においては必ずしも常に簡単にはっきりと見えるものではない。たとえば、一方の治療物質が、他の治療物質に比べてはるかに大きい治療効力を示す場合には、双方向相乗効果を検出することが難しい。
併用治療の相乗効果は、生物活性アッセイによって評価することができる。たとえば、EC90値に基づいてほぼ等効力の治療効果を与えるように設計されたモル比で治療物質を混合する。その後、各組み合わせに対して3つの異なるモル比を用いて、相対効力の評定値に違いが出るようにする。これらのモル比を、希釈系列全体で維持する。併用治療と平行して、対応する単剤治療についても標準一次アッセイ方式を用いて評価を行う。併用治療の治療効果を単剤治療の治療効果と比較すると、相乗効果の尺度が得られる。併用解析の設計についての詳細については、B E Korba(1996)Antiviral Res.29:49に記載されている。相乗効果、加算性又は拮抗性の分析は、上記データをCalcuSyn(商標)プログラム(Biosoft,Inc.)を用いて分析することで行える。このプログラムは、ChouとTalalayの広く受け入れられている方法を、モンテカルロ統計パッケージを用いた統計評価とともに用いることにより、薬物の相互作用を評価する。データは、median−effectおよびdose−effectプロット、アイソボログラム、および併用指数[CI]プロットを含むいくつかの異なる形式で標準偏差ととも示される。後者の解析については、CIが1.0を超えると拮抗性を示し、CIが1.0未満であると相乗性を示す。
本発明の組成物は、いくつかの中程度から重度の疾病を緩和する可能性を示す。本発明の第1および第2の治療物質の併用によって提供される相乗的および/又は加算的効果のために、各治療物質の用量を低減できるかもしれない。より少ない量の他方又は両方の薬物を使用することにより、それぞれに付随する副作用の数および程度を低減できるかもしれない。さらに、本発明の併用により、ある患者が特に敏感な副作用が回避される。
本発明の組成物および方法
本発明の一側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、セロトニン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、セロトニン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と;セロトニン再取り込み阻害剤と;少なくとも1つの薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と;セロトニン再取り込み阻害剤と;少なくとも1つの薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、睡眠異常患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、睡眠異常患者の治療方法であって、前記セロトニン再取り込みが、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、睡眠異常患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、睡眠異常患者の治療方法であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記睡眠異常が入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、不眠症患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、不眠症患者の治療方法であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、不眠症患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、不眠症患者の治療方法であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記不眠症が一過性不眠症である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記不眠症が短期型不眠症である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記不眠症が慢性不眠症である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、鬱病患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、鬱病患者の治療方法にであって、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、鬱病患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、鬱病患者の治療方法であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記鬱が大鬱病性障害である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオ、あるいはその薬学的に許容される塩,溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と;ノルエピネフリン再取り込み阻害剤と;少なくとも1つの薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と;ノルエピネフリン再取り込み阻害剤と;少なくとも1つの薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオ、あるいはその薬学的に許容される塩,溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、睡眠異常患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、睡眠異常患者の治療方法であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、睡眠異常患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、睡眠異常患者の治療方法であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記睡眠異常が入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、不眠症患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、不眠症患者の治療方法であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、不眠症患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、不眠症患者の治療方法であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記不眠症が一過性不眠症である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記不眠症が短期型不眠症である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記不眠症が慢性不眠症である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、鬱病患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含む、鬱病患者の治療方法であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、鬱病患者の治療方法に関する。
本発明の別の側面は、その必要のある患者に、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む、鬱病患者の治療方法であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する
ある実施形態において、本発明は、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記方法に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記鬱が大鬱病性障害である、前記方法に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ドーパミン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ドーパミン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935,ベンラファキシン,デスメチルベンラファキシン又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩,溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、ブプロピオン又はGBR−12935、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、ブプロピオンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、もしくはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において、本発明は、前記デスメチルベンラファキシンが、ラセミ性デスメチルベンラファキシン、(+)−デスメチルベンラファキシン、又は(−)−デスメチルベンラファキシン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、前記医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と;ドーパミン再取り込み阻害剤と;少なくとも1つの薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物に関する。
本発明の別の側面は、エスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と;ドーパミン再取り込み阻害剤と;少なくとも1つの薬学的に許容される担体と;を本質的に含む医薬組成物であって、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である、医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、及び治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤を、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関する。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、及び治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤を、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、該ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、ブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体を、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関する。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体を、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態では本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記睡眠異常が、入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、及び治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤を、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、及び治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤を、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶;治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤;及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体を、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体を、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が一過性不眠症である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が短期不眠症である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が慢性不眠症である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体を、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱症の患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体を、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病が大鬱病性障害である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、及び5−HT2A調節因子を含む医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、5−HT2A調節因子とを含む医薬組成物であって、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とから本質的になる医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とから本質的になる医薬組成物であって、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記睡眠異常が、入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶、及び治療有効量の5−HT2A調節因子を、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が一過性不眠症である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が短期不眠症である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が慢性不眠症である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、治療を要する患者に同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病が大鬱病性障害である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、患者において抗鬱剤治療を増強するための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、抗鬱剤による治療を受けている患者において用量節約効果を得るための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための方法であって、患者に治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、エスゾピクロンが慢性的又は長期的に投与される前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病の患者において抗鬱剤治療の許容性を向上させるための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤がシタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤がデシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤がブプロピオン、ベンラファキシン又はデスメチルベンラファキシン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤がドーパミン再取り込み阻害剤又は非定型抗鬱剤である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤と抗鬱剤とを含む医薬組成物に関するものである。ある実施形態において抗鬱剤は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤を含むセロトニン再取り込み阻害剤、選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害剤を含むノルエピネフリン再取り込み阻害剤、ドーパミン再取り込み阻害剤又は非定型抗鬱剤である。他の実施形態では抗鬱剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。
本発明の別の一側面は鎮静剤とセロトニン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤がGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約150nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約75nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約30nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は鎮静剤とセロトニン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤がラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、鎮静剤が、エスゾピクロンあるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は鎮静剤とセロトニン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤がラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は鎮静剤とセロトニン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤がエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶とを含む医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は鎮静剤とノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤がGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約150nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約75nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約30nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は鎮静剤とノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は鎮静剤とノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤が、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤と5−HT受容体調節因子とを含む医薬組成物に関するものである。ある実施形態では、5−HT受容体調節因子は5−HT2A受容体拮抗薬又は5−HT2A受容体逆作動薬である。
一実施形態では、前記医薬組成物は鎮静剤と5−HT受容体調節因子とを含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT受容体調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約150nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約75nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約30nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤と5−HT2A調節因子とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤と5−HT2A調節因子とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロンと5−HT2A調節因子とを含む医薬組成物であって、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、5−HT2A逆作動薬とを含む医薬組成物に関するものである。ある実施形態において、5−HT2A逆作動薬は、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である。
本発明の別の一側面は、鎮静剤とドーパミン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤がGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約150nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約75nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約30nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤とドーパミン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤とドーパミン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ドーパミン再取り込み阻害剤が、ブプロピオン、GBR−12935、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン及びブプロピオン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、セロトニン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤がGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約150nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約75nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約30nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、セロトニン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、鎮静剤がラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、セロトニン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、セロトニン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤がエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とから本質的になる医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤がGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約150nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約75nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約30nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤がエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
本発明の別の一実施形態は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とから本質的になる医薬組成物であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、5−HT2A調節因子、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤がGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約150nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約75nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約30nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、5−HT2A調節因子、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、5−HT2A調節因子、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤がエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
本発明の別の一実施形態は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とから本質的になる医薬組成物であって、前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、ドーパミン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤がGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約150nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約75nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
ある実施形態において本発明は、前記K値が約30nMよりも小さい前記医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、ドーパミン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、鎮静剤、ドーパミン再取り込み阻害剤、及び少なくとも1種類の薬学的に許容される担体から本質的になる医薬組成物であって、前記鎮静剤が、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ドーパミン再取り込み阻害剤が、ブプロピオン、GBR−12935、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である医薬組成物に関する。
本発明の別の一側面は、エスゾピクロンと、ブプロピオン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とから本質的になる医薬組成物に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の抗鬱剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記抗鬱剤はセロトニン再取り込み阻害剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、5HT2A調節因子、又はドーパミン再取り込み阻害剤である方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、鎮静剤がラセミ性ゾピクロン、(S)−ゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物であり、抗鬱剤がシタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は水和物である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロンと、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤はフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロンあるいはそれらのいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、睡眠異常患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記睡眠異常が、入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の抗鬱剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記抗鬱剤はセロトニン再取り込み阻害剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、5HT2A調節因子、又はドーパミン再取り込み阻害剤である方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、鎮静剤がラセミ性ゾピクロン、(S)−ゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物であり、抗鬱剤がシタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は水和物である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロンと、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロンあるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、不眠症患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、不眠症が一過性不眠症である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が短期不眠症である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が慢性不眠症である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の抗鬱剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記抗鬱剤はセロトニン再取り込み阻害剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、5HT2A調節因子、又はドーパミン再取り込み阻害剤である方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、鎮静剤がラセミ性ゾピクロン、(S)−ゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物であり、抗鬱剤がシタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は水和物である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロンと、治療有効量の5−HT2A調節因子とを同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤は、エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロンあるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記5−HT2A調節因子はMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含み、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤はアミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病患者の治療方法であって、治療を要する患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを同時投与する工程を含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、患者において抗鬱剤治療を増強するための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、患者において抗鬱剤治療を増強するための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、患者において抗鬱剤治療を増強するための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、抗鬱剤による治療を受けている患者において用量節約効果を得るための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、抗鬱剤による治療を受けている患者において用量節約効果を得るための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、抗鬱剤による治療を受けている患者において用量節約効果を得るための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、エスゾピクロンが慢性的又は長期的に投与される前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、鬱病の患者における抗鬱剤治療の効果を向上させる方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病の患者における抗鬱剤治療の効果を向上させる方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病の患者において抗鬱剤治療の許容性を向上させるための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病の患者において抗鬱剤治療の許容性を向上させるための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量の鎮静剤を投与する工程を含み、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である方法に関するものである。
本発明の別の一側面は、鬱病の患者において抗鬱剤治療の許容性を向上させるための方法であって、抗鬱剤治療を受けている患者に治療有効量のエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を投与することを含む方法に関するものである。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記方法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤がドーパミン再取り込み阻害剤又は非定型抗鬱剤である前記方法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤はフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、フルオキセチンが塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤は、GABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤はフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、フルオキセチンが塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記睡眠異常が、入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤はフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、フルオキセチンが塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤は、GABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤はフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、フルオキセチンが塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が一過性不眠症である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が短期不眠症である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が慢性不眠症である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤はフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、フルオキセチンが塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤は、GABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤はフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のセロトニン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記セロトニン再取り込み阻害剤は、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、又はパロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン、パロキセチン、又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、セロトニン再取り込み阻害剤がフルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、フルオキセチンが塩酸フルオキセチン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病が大鬱病性障害である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠障害の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記睡眠異常が、入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、睡眠障害の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が一過性不眠症である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が短期不眠症である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が慢性不眠症である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のノルエピネフリン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病が大鬱病性障害である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記睡眠異常が、入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が一過性不眠症である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が短期不眠症である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が慢性不眠症である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量のドーパミン再取り込み阻害剤と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記ドーパミン再取り込み阻害剤は、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又はGBR−12935又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がブプロピオン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記ドーパミン再取り込み阻害剤がベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又はいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病が大鬱病性障害である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A調節因子の拮抗薬である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A調節因子の逆作動薬である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A調節因子の拮抗薬である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、睡眠異常の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記睡眠異常が、入眠障害、中途覚醒、又は早期覚醒である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A調節因子の拮抗薬である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A調節因子の逆作動薬である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A調節因子の拮抗薬である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A調節因子の逆作動薬である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、不眠症の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が一過性不眠症である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が短期不眠症である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、不眠症が慢性不眠症である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量の鎮静剤と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬である前記使用法に関する。
本発明の別の一側面は、治療有効量のエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、治療有効量の5−HT2A調節因子と、少なくとも1種類の薬学的に許容される担体とを、鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用する複合製剤として含有するための製品であって、前記5−HT2A調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である製品に関するものである。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がMDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記5−HT2A調節因子がピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病が大鬱病性障害である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けている患者において抗鬱剤治療を増強するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けている患者において抗鬱剤治療を増強するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けている患者において抗鬱剤治療を増強するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けている患者において用量節約効果を得るための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けている患者において用量節約効果を得るための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けている患者において用量節約効果を得るための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明はエスゾピクロンが慢性的又は長期的に投与される前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病の患者における抗鬱剤治療の治療効果を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病の患者における抗鬱剤治療の治療効果を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病の患者における抗鬱剤治療の治療効果を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病の患者における抗鬱剤治療の許容性を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、鬱病の患者における抗鬱剤治療の許容性を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用法であって、前記鎮静剤はエスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である使用法に関する。
ある実施形態において本発明は抗鬱剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は抗鬱剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は抗鬱剤が、ブプロピオン、ベンラファキシン、又はデスメチルベンラファキシン又は薬学的に許容されるこれらのうちのいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、前記デスメチルベンラファキシンがデスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン又は(−)−デスメチルベンラファキシン、又は薬学的に許容されるこれらのうちいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶である前記使用法に関する。
ある実施形態において本発明は、抗鬱剤がドーパミン再取り込み阻害剤又は非定型抗鬱剤である前記使用法に関する。
即放/徐放型複合治療剤形
複合治療薬は即放性の剤形又は徐放性の剤形として調合される。ある実施形態において本発明は第1及び第2の治療薬の即放性の剤形に関する。即放性の剤形は、カプセル化してもよい錠剤や多粒剤として調合することができる。当技術分野で知られる他の即放性の剤形の使用も可能である。ある実施形態では、複数の治療薬の組合せを調合して治療効果を長期にわたって持続させることができる(徐放)。これらの製剤は従来の即放性薬剤と同等の日用量で使用した場合、薬剤による悪影響の発生頻度及び重篤度はしばしば低くなるものであり、治療効果は維持しつつ従来の経口薬よりも低い日用量で投与することも可能なものである。
ある実施形態では、複数の治療薬を同時又は別々に送達するような複合治療薬を調合することができる。ある実施形態では、経口固形剤形として第1及び第2の治療薬を投与し、この経口固形剤に、固形剤が消化液に接触する際に第1の治療薬、又は第1の治療薬及び第2の治療薬の双方を徐放させるための徐放性担体を含有させることができる。徐放性剤形は薬剤を含有する複数の基質から構成してもよい。こうした基質としては基質球体や薬剤でコーティング可能な不活性の薬学的に許容されるビーズを使用することができる。コーティングしたビーズには更に徐放性担体からなる徐放性コーティングを重ねてコーティングすることが好ましい。基質球体は基質自体に徐放性担体を含有するものでもよく、基質は薬剤を含有する通常の放出性を有する基質とし、この基質に徐放性担体を含有するコーティングを施してもよい。他の実施形態では、経口固形剤として、通常の放出性を有する基質内に薬剤が含まれた錠剤コアに徐放性担体からなる徐放性コーティングを施したものを使用する。更なる実施形態では、錠剤は徐放性担体からなる徐放性基質内に含まれた薬剤を含む。更なる実施形態では、錠剤は徐放性基質内に含まれた第1の治療薬を含み、第2の治療薬を即放性の層として錠剤にコーティングする。
本発明において「徐放性」なる語は、薬剤の血中(血清)濃度が約12時間以上にわたって治療効果を奏する範囲(最低有効鎮痛濃度すなわち「MEAC」以上)内であるが有害な濃度以下となるように維持されるような速度での製剤からの薬剤の放出として定義される。
第1及び第2の治療薬を、当業者には周知の適当な錠剤、コーティング錠剤又は多粒剤の形態で徐放性の経口製剤として調合することが可能である。こうした徐放性剤形は必要に応じて、有効成分とともに基質内に含まれるかあるいは徐放性コーティングとしてコーティングされるような徐放性担体を含んでもよい。
徐放性剤形は第1の治療薬を徐放性の形態で、第2の治療薬を徐放性又は中程度の放出性を有する形態で含んでいてもよい。第1の治療薬は第2の治療薬とともに徐放性基質内に含ませてもよく、徐放性コーティングに含ませてもよく、別個の徐放性の層又は即放性の層としてもよく、あるいは粉末、顆粒などの形態で本発明の基質とともにゼラチンカプセルに収納してもよい。あるいは徐放性剤形は、第1の治療薬を徐放性の形態で第2の治療薬を徐放性の形態又は即放性の形態で含んでいてもよい。
本発明における経口投与剤形は、顆粒、球体、ビーズ、ペレット(以下、まとめて「多粒剤」と称する)及び/又は粒子などの形態で与えられる。長期にわたって所望量の治療薬を放出するのに有効な所定量の多粒剤をカプセルに入れるか、他の適当な経口固形剤形中に含有させることができる。本発明の特定の一実施形態では、徐放剤形は有効成分を含有するこうした粒子からなり、粒子は約0.1mm〜約2.5mm、好ましくは約0.5mm〜約2mmの粒径を有する。
ある実施形態では、こうした粒子は第1の治療薬とともに第2の治療薬を含有する通常の放出性を有する基質からなる。第1の治療薬を即放させる実施形態ではこの粒子を徐放性担体でコーティングする。第1の治療薬は別個の通常の放出性を有する基質粒子に含ませてもよく、ゼラチンカプセルに封入するか別個に投与される即放性組成物と同時投与してもよい。他の実施形態では、当該粒子として第2の治療薬とともに第1の治療薬でコーティングした不活性なビーズを用いる。このビーズに徐放性担体からなるコーティングを重ねてコーティングする。
この粒子は、徐放速度にて有効成分を水性媒体中に放出可能な材料でフィルムコーティングすることが好ましい。このフィルムコーティングは上述の他の性質に加えて所望のin vitro放出速度が得られるように選択される。本発明の徐放性コーティング製剤としては滑らかかつ上質の強度に優れ、色素や他のコーティング添加剤を支持可能であり、無害で不活性かつ非粘着性の連続フィルムを形成可能なものでなければならない。
コーティング
本発明の剤形は必要に応じて、製剤の放出の制御ならびにその保護に適した1以上の材料でコーティングしてもよい。一実施形態では、コーティングは例えば消化液に触れた場合に、pH依存的もしくはpH非依存的な製剤の放出を可能とするものである。pH依存型コーティングは胃や小腸といった消化管の所望の領域で、少なくとも約12時間、好ましくは最大で24時間の治療効果を患者に与えるような吸収プロファイルを与えるように第1の有効成分、第2の有効成分又は双方を放出させる機能を有する。pH非依存型のコーティングが望ましい場合、コーティングは消化管などの周辺環境の液体におけるpH変化と関係なく最適な薬剤の放出が行われるように設計される。用量の一部を胃などの消化管の所定領域で放出し、残りの用量を小腸などの消化管の別の所定領域で放出するような組成物を調製することも可能である。ある実施形態では、第1の治療薬が消化管の第1の領域で放出され、第2の治療薬が消化管の第2の領域で放出される。ある実施形態では、消化管内の同じ場所で第1及び第2の治療薬のほぼ同量が放出される。
pH依存型コーティングを使用して調製される本発明の製剤では、腸溶コーティングに重ねてコーティングされる非保護薬剤が胃で放出され、腸溶コーティングによって保護される残りの薬剤が消化管の更なる下流領域で放出されるといった、繰り返し作用を付与することも考えられる。本発明で使用可能なpH依存型のコーティングとしては、セラック、セルロースアセテートフタレート(CAP)、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート及びメタクリル酸エステルコポリマー、ゼインなどが挙げられる。したがって本発明の一側面は、腸溶コーティングに重ねてコーティングされる第1の治療薬が胃に放出され、腸溶コーティングによって保護される第2の治療薬は消化管の更なる下流領域で放出されるような製剤に関する。また本発明の一側面は、腸溶コーティングに重ねてコーティングされる第2の治療薬が胃に放出され、腸溶コーティングによって保護される第1の治療薬が消化管の更なる下流領域で放出されるような製剤に関する。
ある好ましい実施形態では、第1の治療薬を含有する基質(例、錠剤コアビーズ、基質粒子)(第2の治療薬は使用しても使用せずともよい)を(i)アルキルセルロース、(ii)アクリルポリマー、(iii)これらの混合物、から選択される疎水性材料でコーティングする。コーティングは有機又は水性溶液又は分散液としてコーティングする。コーティングを施すことによって基質の重量を約2〜25%増大させて所望の徐放プロファイルを得ることも可能である。また本発明には、第2の治療薬を含有する基質(例、錠剤コアビーズ、基質粒子)(第1の治療薬は使用しても使用せずともよい)を疎水性材料でコーティングする場合も含まれる。こうした製剤については例えば米国特許第5,273,760号及び同第5,286,493号各明細書に仔細に述べられている。本発明で使用可能な徐放性製剤ならびにコーティングの他の例については米国特許第5,324,351号、同第5,356,467号及び同第5,472,712号各明細書に述べられている。
アルキルセルロースポリマー
アルキルセルロースなどのセルロース系材料やセルロースポリマーは、本発明の製剤のコーティングに適した材料である。好ましいアルキルセルロース系ポリマーの一例としてエチルセルロースがあるが、他のセルロース及び/又はアルキルセルロースポリマーを個別にもしくは組み合わせて疎水性コーティングの全体又は一部として使用可能であることは当業者であれば理解されるであろう。
エチルセルロースの市販の水性分散液としてAquacoat(登録商標)(FMC社、米国ペンシルベニア州フィラデルフィア)がある。Aquacoatは水と混和しない有機溶媒にエチルセルロースを溶解し、溶液を界面活性剤及び安定化剤の存在下で水に乳化することで調製される。サブミクロン程度の液滴に均一化した後、有機溶媒を減圧下で蒸発させてラテックス状製品とする。製造段階ではラテックス状製品に可塑化剤は添加されていない。そこでこれをコーティングとして使用する場合、使用に先立って、Aquacoatを適当な可塑化剤とよく混合する必要がある。
別の市販のエチルセルロース分散液としてSurelease(登録商標)(カラーコン社(Colorcon,Inc)、米国ペンシルベニア州ウェストポイント)がある。本製品は製造行程で可塑化剤を分散液に添加することによって調製される。ポリマー、可塑化剤(セバシン酸ジブチル)及び安定化剤(オレイン酸)のホットメルトを均一な混合物として調製し、これをアルカリ溶液で希釈することで基質に直接コーティングすることが可能な水性分散液が得られる。
アクリルポリマー
本発明の他の好ましい実施形態では、徐放性コーティングとして用いる疎水性材料として、薬学的に許容されるアクリルポリマーを使用する。アクリルポリマーとしては、これらに限定されるものではないが、アクリル酸/メタクリル酸コポリマー、メタクリル酸メチルコポリマー、メタクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸シアノエチル、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸/アルキルアミドコポリマー、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリメタクリル酸エステル、ポリ(メタクリル酸メチル)コポリマー、ポリアクリルアミド、メタクリル酸アミノアルキルコポリマー、ポリ(メタクリル酸無水物)、及びメタクリル酸グリシジルコポリマーなどが挙げられる。
ある好ましい実施形態では、アクリルポリマーは1以上のメタクリル酸アンモニウムコポリマーからなる。メタクリル酸アンモニウムコポリマーは当該技術分野ではよく知られたものであり、アクリル酸及びメタクリル酸エステルと低含量の4級アンモニア基とのコポリマーである。所望の溶解プロファイルを得るには、例えば中性(メタ)アクリル酸エステルに対する4級アンモニア基のモル比が異なる、物理的性質の異なる2以上のメタクリル酸アンモニウムコポリマーをコーティングに加える必要がある場合もある。
特定のメタクリル酸エステル型ポリマーは本発明で使用可能なpH依存型コーティングを調製するうえで有用である。例として、メタクリル酸ジエチルアミノエチルと他の中性メタクリル酸エステルから合成される一群のコポリマーがあり、これらはメタクリル酸コポリマー又はポリマー性メタクリル酸エステルとしても知られ、ロームテック社(Rohm Tech)からEudragit(登録商標)として市販されている製品がある。Eudragitには幾つかの異なるタイプがある。例えばEudragit Eはメタクリル酸コポリマーであり、酸性媒体中で膨潤、溶解する。Eudragit Lはメタクリル酸コポリマーであるが、pH<約5.7では膨潤せず、pH>約6で可溶性となる。Eudragit SはpH<約6.5では膨潤せず、pH>約7で可溶性となる。Eudragit RL及びEudragit RSは水中で膨潤し、これらのポリマーが吸収する水分量はpHに依存するが、Eudragit RL及びEudragit RSでコーティングした剤形はpH非依存性となる。
ある実施形態では、アクリルコーティングはロームファーマ社(Rohm Pharma)からEudragit RL30D及びEudragit RS30Dの製品名でそれぞれ市販されている2種類のアクリル樹脂ラッカーの混合物である。Eudragit RL30D及びEudragit RS30Dは、アクリル酸及びメタクリル酸エステルと低含量の4級アンモニア基とのコポリマーであり、中性(メタ)アクリル酸エステルに対するアンモニア基のモル比はEudragit RL30Dで1:20、Eudragit RS30Dで1:40である。平均分子量は約15万である。RL(高透過性)及びRS(低透過性)のコード指定は、それぞれの透過性を示したものである。Eudragit RL/RSの混合物は水にも消化液に対しても不溶性であるが、混合物で形成したコーティングは水溶液及び消化液中で膨潤し、透過性を示す。
本発明のEudragit RL/RSの分散液を所望の比で混合することによって所望の溶解プロファイルを有する徐放性製剤を最終的に得ることができる。例として、100%Eudragit RL、50%Eudragit RLと50%Eudragit RS、及び、10%Eudragit RLと90%Eudragit RSからなる放出遅延コーティングから所望の徐放性を有する徐放性製剤を得ることができる。無論、例えばEudragit Lなどの他のアクリルポリマーの使用も可能である点は当業者には理解されるであろう。
可塑化剤
コーティングが疎水性物質の水性分散液から形成される本発明の実施形態では、疎水性物質の水性分散液に有効量の可塑化剤を添加することによって、徐放性コーティングの物理的性質が更に向上する。例えば、エチルセルロースは比較的ガラス転移点が高く通常のコーティング条件下では柔軟なフィルムを形成できないことから、エチルセルロース含有徐放性コーティングにはこれをコーティング材料として使用するのに先立って可塑化剤を添加することが好ましい。一般にコーティング溶液に添加する可塑化剤の量はフィルム形成物質の濃度に応じて決められ、最も典型的にはフィルム形成物質の約1〜約50重量%である。しかしながら適切な可塑化剤の濃度を決定するには特定のコーティング溶液及びコーティング方法を実験によって慎重に検討しなければならない。
エチルセルロースに添加するための適当な可塑化剤の例としては、セバシン酸ジブチル、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル及びトリアセチンなどの水溶性可塑化剤が挙げられるが、他の水溶性可塑化剤(アセチル化モノグリセリド、フタル酸エステル、ヒマシ油など)の使用も可能である。本発明のエチルセルロースの水性分散液に使用する可塑化剤としてはクエン酸トリエチルが特に好ましい。
本発明のアクリルポリマーへの使用に適した可塑化剤の例としては、これらに限定されるものではないが、クエン酸トリエチル NF XVI、クエン酸トリブチルなどのクエン酸エステル、フタル酸ジブチル、及び場合により1,2−プロピレングリコールなどが挙げられる。Eudragit RL/RSラッカー溶液などのアクリルフィルムで形成されるフィルムの柔軟性を高めるうえで適当であることが示された他の可塑化剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、フタル酸ジエチル、ヒマシ油及びトリアセチンなどが挙げられる。本発明のエチルセルロースの水性分散液に使用する可塑化剤としてはクエン酸トリエチルが特に好ましい。
少量のタルクを添加することによって水性分散液が処理中に貼着する傾向が低減し、タルクが艶出剤として作用することが更に示されている。
コーティングビーズの調製方法
疎水性物質の水性分散液をnu pariel 18/20ビーズなどの不活性な医薬用ビーズのコーティングに使用する場合、得られた安定化固体徐放性ビーズを、ビーズが体内に摂取されて胃液や溶解媒体などの周辺環境液と接触する際に有効徐放量を与えるだけの充分な量でゼラチンカプセルに封入してもよい。
本発明の安定化徐放性ビーズ製剤は、体内に摂取されて胃液、更に腸液に接触すると治療効果を有する有効成分を徐々に放出する。例えば疎水性物質の水性分散液によるコーティングの量を変化させる、疎水性物質の水性分散液への可塑化剤の添加方法を変える、疎水性物質に対する可塑化剤の量を変える、更なる添加剤や賦形剤を添加する、又は製造方法を変更することなどによって本発明の製剤の徐放プロファイルを変化させることができる。例えば放出遅延コーティングの厚さを大きくしたり小さくしたりすることによって最終製品の溶解プロファイルを改変することも可能である。
治療効果を有する有効成分でコーティングした球体又はビーズは、例えば治療有効成分を水に溶解し、Wuster インサートを用いてnu parial 18/20ビーズなどの基体に溶液を噴霧することによって調製される。ビーズをコーティングする前に更なる添加剤を添加することで有効成分のビーズへの結着を助けたり、溶液に着色したりといった効果を得ることもできる。例えば着色剤(例、カラーコン(Colorcon)社より市販されるOpadry(登録商標))を含むかもしくは含まないヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む製品を溶液に添加して、この溶液をビーズにコーティングする前に混合(例、約1時間)してもよい。得られたコーティング基体(本例ではビーズ)は、必要に応じてバリア剤で更にコーティングすることで治療有効成分を疎水性の徐放性コーティングから分離することが可能である。適当なバリア剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースからなるものが好ましいが、当該技術分野で知られるいずれのフィルム形成物質を使用することも可能である。バリア剤は最終製品の溶解速度に影響を与えないことが好ましい。
次いで疎水性物質の水性分散液でビーズを更にコーティングしてもよい。疎水性物質の水性分散液には更にクエン酸トリエチルなどの有効量の可塑化剤を添加することが好ましい。Aquacoat(登録商標)やSurelease(登録商標)などの予め調製されたエチルセルロースの水性分散液を使用してもよい。Sureleaseを使用する場合には別途可塑化剤を添加する必要はない。また、Eudragitなどの予め調製されたアクリルポリマーの水性分散液を使用することも可能である。
本発明のコーティング溶液は、フィルム形成物質、可塑化剤及び溶媒系(水)以外に、上質な外観と製品の特徴を与える着色剤を含有してもよい。着色剤は疎水性物質の水性分散液に代えるか、あるいはこれに加えて治療有効成分の溶液に添加することができる。例えばアルコール又はプロピレングリコール系の着色剤分散液、粉砕アルミニウムレーキ及び二酸化チタンなどの不透明剤を使用して、水溶性ポリマー溶液にせん断力を加えて着色し、次いで弱いせん断力を可塑化したAquacoatに加えることでAquacoatに着色することができる。また、本発明の製剤に着色するいずれの適当な方法を用いることも可能である。アクリルポリマーの水性分散液が用いられる場合に製剤を着色するための適当な添加剤としては、二酸化チタンや酸化鉄色素などの色素が挙げられる。しかしながら色素の添加によってコーティングの放出遅延効果が増大する場合がある。
疎水性物質の可塑化された水性分散液は、当該技術分野で知られる適当な噴霧器具で噴霧することで治療有効成分を含む基体にコーティングすることができる。好ましい一方法ではWurster流動ベッドシステムを使用する。このシステムでは下方から噴射される空気流によってコア材料を流動化し、アクリルポリマーコーティングを噴霧しながら乾燥を行う。コーティングされた基体が胃液などの水溶液に接触する際に治療有効成分が所定の徐放速度で徐放されるような充分な量の疎水性物質の水性分散液を、治療有効成分の物理的性質や可塑化剤の添加方法などを考慮してコーティングすることが好ましい。疎水性物質によるコーティングの後、Opadryなどのフィルム形成材料の更なるコーティングを必要に応じてビーズに施してもよい。このコーティングはビーズの凝集を低減するためのものである。
1以上の放出改変剤を添加したり、コーティングに1以上の通路を形成することによって、本発明の徐放性製剤からの治療有効成分の放出速度を更に変化(所望の速度に調節)することができる。水溶性物質に対する疎水性物質の比は、必要とされる放出速度及び選択された物質の溶解特性によって特に決定される。
孔形成物質として機能する放出改変剤は有機化合物でも無機化合物でもよく、使用環境下でコーティングから溶出、抽出、浸出する物質を含有してもよい。孔形成物質は、ヒドロキシメチルセルロースなどの1以上の親水性物質からなっていてもよい。
本発明の徐放性コーティングはデンプン及びガムなどの崩壊促進剤を含有してもよい。
本発明の徐放性コーティングは、使用環境下で微小孔性のラミナを形成するうえで有用な、ポリマー鎖中で炭酸基が繰り返す構造を有する炭酸の線形ポリエステルからなるポリカーボネートなどの物質を更に含有してもよい。放出改変剤は更に半透性ポリマーを含んでいてもよい。
ある好ましい実施形態では、放出改変剤はヒドロキシメチルセルロース、ラクトース、金属のステアリン酸塩、及びこれらの混合物から選択される。
本発明の徐放性コーティングは、少なくとも1つの通路、オリフィスなどの出口要素を有していてもよい。こうした通路は、米国特許第3,845,770号、同第3,916,889号、同第4,063,064号ならびに同第4,088,864号各明細書に開示されるような方法によって形成することができる。この通路は円形、三角形、四角形、楕円形、不規則形など任意の形状を有していてよい。
基質ビーズ製剤
本発明の他の実施形態では、上述したような徐放性コーティングを有する基質によって徐放性製剤を得る。本発明では、前記した好適な範囲内の有効成分のin vitro溶解速度を与えるとともにpH依存的もしくはpH非依存的に有効成分を放出する徐放性基質を利用してもよい。徐放性基質に添加するのに適した物質は基質の形成方法に応じて選択される。
例えば、基質は、第1の有効成分及び(場合により)第2の有効成分のほかに、(1)ガム、セルロースエーテル、アクリル樹脂、タンパク質由来物質などの親水性及び/又は疎水性物質;これらに限定されるものではなく、本発明では、有効成分の徐放性を与えるとともに融解可能(もしくは押出し成型可能な程度に軟化する)であるような薬学的に許容される任意の疎水性物質や親水性物質の使用が可能である。(2)脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸のグリセリンエステル、鉱物及び植物油及びワックス、及びステアリルアルコール;及びポリアルキレングリコールなどの消化可能な長鎖(C−C50特にC12−C40)の置換又は非置換の炭化水素。
疎水性物質は、アルキルセルロース、アクリル及びメタクリル酸ポリマー及びコポリマー、セラック、ゼイン、水添ヒマシ油、水添植物油やこれらの混合物から選択されることが好ましい。本発明のある好ましい実施形態では、疎水性物質は薬学的に許容されるアクリルポリマーであり、その例としてはこれらに限定されるものではないが、アクリル酸ならびにメタクリル酸コポリマー、メタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルコポリマー、メタクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸シアノエチル、メタクリル酸アミノアルキルコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、及びメタクリル酸グリシジルコポリマーなどが挙げられる。他の実施形態において疎水性物質は、ヒトロキシプロピルメチルセルロースなどのヒドロキシアルキルセルロースなどの物質やこれらの混合物から選択される。
好適な疎水性物質は、水溶性を有しかつある程度の親水的及び/又は疎水的傾向を有するものである。本発明での使用に適した疎水性物質は約30〜約200℃、好ましくは約45〜約90℃の融点を有する。具体的には、疎水性物質には、天然もしくは合成ワックス、脂肪アルコール(例、ラウリル、ミリスチル、ステアリル、セチル、好ましくはセトステアリルアルコール)、脂肪酸エステルを含む脂肪酸、脂肪酸グリセリド(モノ、ジ、及びトリグリセリド)、水素化脂肪、炭化水素、通常のワックス、ステアリン酸、ステアリルアルコール、ならびに炭化水素主鎖を有する疎水性及び親水性物質が含まれる。好適なワックスの例としては、蜜蝋、グリコワックス、カスターワックス、及びカルナウバ蝋が挙げられる。本発明においてワックス様物質とは室温では通常固体であり、融点が約30〜約100℃である任意の物質として定義される。
本発明で使用可能な好適な疎水性物質としては、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸のグリセリルエステル、鉱物及び植物油、ならびに天然及び合成ワックスなどの、消化可能な長鎖(C−C50特にC12−C40)の置換又は非置換の炭化水素が挙げられる。融点が25〜90℃である炭化水素が好ましい。ある実施形態では長鎖炭化水素物質の中でも、脂肪(脂肪族)アルコールが好ましい。この経口剤形は少なくとも1種の消化可能な長鎖炭化水素を最大で60重量%含有してもよい。
場合によっては、2以上の疎水性物質の組合せを基質製剤に含有させる。更なる疎水性物質が含有される場合、疎水性物質は天然及び合成ワックス、脂肪酸、脂肪アルコール、及びこれらの混合物から選択される。例としては、蜜蝋、カルナウバ蝋、ステアリン酸及びステアリルアルコールが挙げられるが、これらに限定されない。
特定の好ましい基質として、少なくとも1種の水溶性ヒドロキシアルキルセルロース、少なくとも1種のC12−C36好ましくはC14−C22の脂肪族アルコール、及び必要に応じて少なくとも1種のポリアルキレングリコールからなるものがある。少なくとも1種のヒドロキシアルキルセルロースは好ましくは、ヒトロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及び特にヒドロキシエチルセルロースなどのヒドロキシ(C−C)アルキルセルロースである。本発明の経口剤形中の少なくとも1種のヒドロキシアルキルセルロースの量は、治療薬に求められる放出速度の正確な値に基づいて決定される。少なくとも1種の脂肪族アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコールやステアリルアルコールを使用することができる。しかしながら本発明の経口剤形のある実施形態では、少なくとも1種の脂肪族アルコールはセチルアルコール又はセトステアリルアルコールである。本発明の経口剤形中の少なくとも1種の脂肪族アルコールの量は、上記と同様、治療薬に求められる放出速度の正確な値に基づいて決定される。少なくとも1種の脂肪族アルコールの量はまた、経口剤形中に少なくとも1種のポリアルキレングリコールが存在するか否かによっても変化する。少なくとも1種のポリアルキレングリコールが存在しない場合、経口剤形は20重量%〜50重量%の前記少なくとも一種の脂肪族アルコールを含有することが好ましい。少なくとも1種のポリアルキレングリコールが経口剤形中に存在する場合、少なくとも1種の脂肪族アルコールと少なくとも1種のポリアルキレングリコールの合計重量が全用量の20重量%〜50重量%となることが好ましい。
一実施形態では例えば、少なくとも1種の脂肪族アルコール/ポリアルキレングリコールに対する少なくとも1種のヒドロキシアルキルセルロース又はアクリル樹脂の比によって製剤からの有効成分の放出速度がある程度決定される。少なくとも1種の脂肪族アルコール/ポリアルキレングリコールに対する少なくとも1種のヒドロキシアルキルセルロースの比は1:2〜1:4であることが好ましく、1:3〜1:4の範囲であることが特に好ましい。
前記少なくとも1種のポリアルキレングリコールとしては、例えばポリプロピレングリコールを使用することができ、ポリエチレングリコールが好ましい。少なくとも1種のポリアルキレングリコールの数平均分子量は1000〜15000の範囲であることが好ましく、1500から12000の範囲であることが特に好ましい。別の好適な徐放性基質として、アルキルセルロース(特にエチルセルロース)、C12〜C36の脂肪族アルコール、及び必要に応じてポリアルキレングリコールからなるものがある。別の好ましい一実施形態では、基質は少なくとも2種類の疎水性物質の薬学的に許容される組合せを含む。上記の添加物以外にも徐放性基質には、薬学分野において従来知られる希釈剤、潤滑剤、結合剤、粒化促進剤、着色料、香味料、及び流動促進剤などの適当量の他の物質が含有されていてもよい。
医薬組成物
別の一側面において、本発明は上記の化合物の1以上を治療上の有効量含有し、1以上の薬学的に許容される担体(添加剤)及び/又は希釈剤と調合される薬学的に許容される組成物を提供する。下記に詳述するように本発明の医薬組成物は、以下の投与方法に適した固体もしくは液体として投与するために特別に調製することが可能である。すなわち、(1)飲薬(水性又は非水性溶液又は懸濁液)、口腔内、舌下、及び全身吸収を目的とした錠剤、ボーラス、粉末、顆粒、舌に塗布するペーストなどの経口投与、(2)例えば滅菌溶液又は懸濁液などの皮下、筋内、静脈内又は硬膜外注射、又は徐放剤による非経口投与、(3)クリーム、軟膏、徐放性貼付剤や皮膚用スプレーなどの局所投与、(4)ペッサリー、クリームや泡剤などの膣内又は直腸内投与、(5)舌下投与、(6)眼内投与、(7)経皮投与又は(8)鼻腔内投与である。
本発明で云う「治療上の有効量」なる語句は、一定の所望の治療効果を任意の医療処置に適用可能な妥当な損益比で少なくとも動物の細胞の一部において得るうえで有効な本発明の化合物を含む化合物、物質、組成物の量を意味するものである。
本発明で云う「薬学的に許容される」なる語句は、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応や他の問題又は合併症をもたらすことなく、正常な医学的判断の範囲において妥当な損益比にてヒト及び動物の組織への使用に適した化合物、物質、組成物及び/又は剤形を意味するものである。
本発明で云う「薬学的に許容される担体」とは、対象化合物を身体の一臓器もしくは部分から身体の別の臓器もしくは部分へと運搬もしくは輸送するために用いられる、液体もしくは固体充填剤、希釈剤、賦形剤、製造助剤(例、潤滑剤、タルクマグネシウム、ステアリン酸亜鉛又はカルシウム、ステアリン酸)又は溶媒封入物質などの薬学的に許容される物質、組成物又は賦形剤を意味するものである。各担体は、製剤の他の成分と相溶し、患者に害を与えないという点で「許容される」ものである必要がある。薬学的に許容される担体として機能する物質の例としては以下のものが挙げられる。すなわち、(1)ラクトース、グルコース、スクロースなどの糖、(2)コーンスターチ、ポテトスターチなどのデンプン類、(3)セルロースおよびカルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、(4)トラガカント粉末、(5)麦芽、(6)ゼラチン、(7)タルク、(8)カカオ脂、坐薬用ワックスなどの賦形剤、(9)ピーナッツ油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油、大豆油などの油類、(10)プロピレングリコールなどのグリコール類、(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトール、及びポリエチレングリコールなどのポリオール類、(12)オレイン酸エチル、ラウリン酸エチルなどのエステル、(13)寒天、(14)水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムなどの緩衝剤、(15)アルギン酸、(16)パイロジェンフリー水、(17)等張生理食塩水、(18)リンゲル液、(19)エチルアルコール、(20)pH緩衝液、(21)ポリエステル、ポリカーボネート及び/又はポリ無水物、(22)薬学的製剤に使用される他の無毒性相溶物質。
上述したように本発明の化合物のある実施形態ではアミノ基やアルキルアミノ基などの塩基性置換基を有してもよく、その場合薬学的に許容可能な酸と薬学的に許容可能な塩類を形成することが可能である。ここで「薬学的に許容される塩類」とは、本発明の化合物の比較的無毒な無機及び有機酸付加塩類のことである。これらの塩類は、投与賦形剤や剤形の製造過程でin situにて調製するか、本発明の化合物を精製しその遊離塩基を適当な有機又は無機酸と個別に反応させ、生成した塩を後の精製段階で単離することで調製することができる。代表的な塩類としては、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩などが挙げられる(Berge et al. (1977) “Pharmaceutical Salts”, J.Pharm. Sci. 66:1−19などを参照)。
本発明の化合物の薬学的に許容される塩類としては、無毒性の有機又は無機酸から得られる従来知られる化合物の無毒性の塩類や第4級アンモニウム塩が挙げられる。こうした従来の無毒性塩類としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などの無機酸由来のもの、及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、蓚酸、イソチオン酸などの有機酸由来のものが挙げられる。
本発明の化合物は1以上の酸性官能基を有してもよく、その場合薬学的に許容される塩基と薬学的に許容される塩類を形成することが可能である。ここで云う「薬学的に許容される塩類」とは、本発明の化合物の比較的無毒な無機及び有機塩基付加塩のことである。これらの塩類も、投与賦形剤や剤形の製造過程においてin situにて調製するか、化合物を精製しその遊離酸を、薬学的に許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩などの適当な塩基、アンモニア、又は薬学的に許容される有機第1級、第2級又は第3級アミンと個別に反応させることによって調製することができる。代表的なアルカリ又はアルカリ土類塩類としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム及びアルミニウム塩などが挙げられる。塩基付加塩類の形成に適した代表的な有機アミンとしては、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが挙げられる(前出Berge et al.などを参照)。
湿潤剤、乳化剤、ラウリル硫酸ナトリウムやステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味料、香味料、香料、保存料、及び抗酸化剤を本発明の組成物に添加してもよい。
薬学的に許容される抗酸化剤の例としては、(1)アスコルビン酸、塩酸システイン、硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなどの水溶性抗酸化剤、(2)アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル、α−トコフェロールなどの油溶性抗酸化剤、(3)クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸などの金属キレート剤が挙げられる。
本発明の製剤には、経口、鼻腔内、局所(口腔内及び舌下)、直腸内、膣内及び/又は非経口投与などに適したものが含まれる。本発明の製剤は、単位剤形として利便性よく与えることができ、薬学分野において周知のいずれの方法によっても調製することが可能である。担体物質と組み合わせて単位剤形を与える有効成分の量は、治療するホストや特定の投与経路によって異なる。担体物質と組み合わせて単位剤形を与える有効成分の量は、一般に所定の治療効果を奏する化合物の量である。一般にこの量は100%に対して有効成分が約0.1%〜約99%であり、好ましくは約5%〜約70%であり、最も好ましくは約10%〜約30%である。
ある実施形態において本発明の製剤は、シクロデキストリン、セルロース、リポソーム、及び、胆汁酸、ポリエステルやポリ無水物などのポリマー担体などのミセル形成剤、及び本発明の化合物からなる群から選択される賦形剤を含有する。ある実施形態では、前述の製剤によって本発明の化合物を経口的に生体利用が可能な形態とする。
これらの製剤又は組成物の調製方法では、本発明の化合物を担体と、及び必要に応じて1以上の助剤と接触させる工程を行う。一般にこれらの製剤は、本発明の化合物を、液体担体又は微細化した固体担体又は双方と均一かつ親密に接触させ、必要に応じて成型することによって調製される。
経口投与に適した本発明の製剤は、それぞれ所定量の本発明の化合物を有効成分として含有したカプセル剤、カシェ剤、丸剤、錠剤、トローチ剤(通常、スクロース及びアラビアゴム又はトラガカントなどの香味ベースを用いる)、粉剤、顆粒剤、又は水性もしくは非水性液中に溶解又は懸濁した溶液又は懸濁液、又は水中油もしくは油中水乳濁液、又はエリキサもしくはシロップ剤、又は香錠(ゼラチン及びグリセリン、又はスクロース及びアラビアゴムなどの不活性ベースを用いる)、及び/又はマウスウォッシュとして与えられる。本発明の化合物はボーラス、舐剤、又はペーストとして投与することも可能である。
経口投与用の本発明の固体剤形(カプセル、錠剤、丸剤、糖衣錠、粉剤、顆粒剤、トローチ剤など)においては、有効成分をクエン酸ナトリウムや第二リン酸カルシウムなどの薬学的に許容される1以上の担体、及び/又は下記成分のいずれかと混合する。すなわち(1)デンプン類、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール及び/又は珪酸などの充填剤又は増量剤、(2)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース及び/又はアラビアゴムなどの結合剤、(3)グリセロールなどの湿潤剤、(4)寒天、炭酸カルシウム、ポテト又はタピオカスターチ、アルギン酸、特定のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、(5)パラフィンなどの溶解遅延剤、(6)第4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤及びポロキサマーやラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤、(7)セチルアルコール、モノステアリン酸グリセロール、非イオン性界面活性剤などの湿潤剤、(8)カオリン及びベントナイトなどの吸着剤、(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、及びこれらの混合物などの潤滑剤、(10)着色剤、及び(11)クロスポビドンやエチルセルロースなどの徐放剤。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、医薬組成物に緩衝剤を添加してもよい。軟質及び硬質ゼラチンカプセルの充填剤として、ラクトースや乳糖などの賦形剤や高分子量ポリエチレングリコールを用いた同様の固体組成物を使用することも可能である。
錠剤は、必要に応じて1以上の助剤を使用し、圧縮や型成型によって製造することができる。圧縮錠剤は、結合剤(例、ゼラチンやヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性希釈剤、保存料、崩壊剤(例、カルボキシメチルスターチナトリウムや架橋性カルボキチメチルセルロースナトリウム)、界面活性剤及び分散剤を用いて調製することができる。型成型錠剤は、粉末化した本化合物を不活性の液体希釈剤で湿らせた混合物を適当な機械で成型することによって製造することができる。
錠剤や、糖衣錠、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤などの本発明の医薬組成物の他の固体剤形は、必要に応じて腸溶性コーティングや医薬製剤分野で知られる他のコーティングなどのコーティングや外殻を用いて調製することができる。これらの製剤は、例えば所望の放出プロファイルを与えるような異なる比率のヒドロキシプロピルメチルセルロースと、他のポリマー基質、リポソーム及び/又は微小球を使用することで有効成分の徐放性が得られるように製剤化することも可能である。これらの製剤は凍結乾燥などによって即放性製剤として製剤化することも可能である。これらの製剤は、細菌捕集フィルタによる濾過や、使用直前に滅菌水や注射可能な他の滅菌媒体に溶解可能な滅菌固体組成物の形態で滅菌剤を使用することによって滅菌することができる。これらの組成物は必要に応じて不透明化剤を含有してもよく、また、消化管の特定部位で有効成分をそれのみあるいは選択的に必要に応じて徐放的に放出するような組成物としてもよい。使用可能な包埋用組成物の例としては、重合性物質や各種ワックスが挙げられる。有効成分は必要であれば上記の賦形剤の1以上とともに微小カプセル化することもできる。
本発明の経口投与用の液体剤形としては、薬学的に許容される乳濁液、微小乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ、エリキサが挙げられる。これらの液体剤形は有効成分以外に水やエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、各種油類(特に綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール、及びソルビタンの脂肪酸エステルならびにこれらの混合物といった他の溶媒、可溶化剤などの当該技術分野では一般的に使用されている不活性の希釈剤を含有してもよい。
不活性希釈剤以外に経口組成物は更に湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、甘味料、香味料、着色料、香料、保存料などの補助剤を含有してもよい。
懸濁液は有効成分以外に、エトキシイソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天及びトラガカントならびにこれらの混合物などの懸濁化剤を含有してもよい。
直腸又は膣内投与用の本発明の医薬組成物の製剤は座剤としてもよく、その場合、座剤は、1以上の本発明の化合物を、カカオ脂、ポリエチレングリコール、座剤ワックス又はサリチル酸塩などからなる1以上の適当な非刺激性の賦形剤又は担体と混合することによって調製することが可能であり、また座剤は、室温では固体であるが体温では液体であるため、直腸や膣腔内で融解して有効成分を放出する。
膣内投与に適した本発明の製剤としては、当該技術分野で知られる担体を含んだペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡剤、又はスプレー製剤も含まれる。
本発明の化合物を局所又は経皮投与するための剤形としては、粉剤、スプレー剤、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、溶液、貼付剤、及び吸入剤が挙げられる。有効成分を滅菌条件下で薬学的に許容される担体、ならびに必要に応じて任意の保存料、緩衝剤、推進剤と混合してもよい。
上記の軟膏、ペースト、クリーム及びゲルは、本発明の有効成分以外に動物性又は植物性脂肪、各種油類、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、珪酸、タルク及び酸化亜鉛ならびにこれらの混合物などの賦形剤を含有してもよい。
粉剤及びスプレー剤は、本発明の化合物以外にラクトース、タルク、珪酸、水酸化アルミニウム、珪酸カルシウム及びポリアミド粉末やこれらの物質の混合物などの賦形剤を含有してもよい。スプレー剤では更にクロロフルオロ炭水化物やブタンやプロパンといった揮発性の非置換の炭水化物を含有してもよい。
経皮貼付剤では、本発明の化合物の体内への送達を調節できるという利点を有する。こうした剤形は本発明の化合物を適当な媒体に溶解もしくは分散することによって調製することができる。更に吸収促進剤を使用することで皮膚からの化合物の浸透を促進することができる。この浸透速度は速度調節膜を用いたり、ポリマー基質やゲル中に化合物を分散することによって調節することができる。
眼科用製剤、点眼用軟膏、粉剤、溶液なども本発明の範囲において想到される。
非経口投与に適した本発明の医薬組成物では、1以上の本発明の化合物とともに1以上の薬学的に許容される無菌かつ等張性の水性又は非水性溶液、分散液、懸濁液、乳濁液、又は、使用直前に無菌かつ飲用可能な溶液又は分散液に調製可能な滅菌粉末を使用する。これらは糖、アルコール、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、又は製剤を目的とする患者の血液と等張とする媒質、又は懸濁剤又は増粘剤を含有してもよい。
本発明の医薬組成物での使用に適した水性又は非水性担体の例としては、水、エタノール、多価アルコール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)及びこれらの適当な混合物、オリーブ油などの植物油、オレイン酸エチルなどの飲用可能な有機エステル類が含まれる。レシチンなどのコーティング物質を使用し、分散液の場合には必要な粒径を維持し、更に界面活性剤を使用することなどにより適正な流動性を維持することが可能である。
これらの組成物は、保存料、湿潤剤、乳化剤及び分散剤などの補助剤を含有してもよい。パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸などの各種の抗細菌剤や抗真菌剤を含有することで本発明の化合物に対する微生物の作用を防止することができる。糖類、塩化ナトリウムといった等張化剤を組成物中に含有することも望ましい。更にモノステアリン酸アルミニウムやゼラチンなどの吸収遅延剤を含有することで飲用の医薬剤形の吸収を遅延させることが可能である。
本発明の治療薬単独、又は本発明の治療薬と他の治療薬との組合せを、経口、非経口、鼻腔内、静脈内、皮下、腸内又は当該技術分野で知られる他の任意の適当な投与形態に適した薬学的に許容される有機又は無機の担体物質との混合物として使用することができる。適当な薬学的に許容される担体としてはこれらに限定されるものではないが、塩類溶液、アルコール、アラビアゴム、植物油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール、ゲル、及びラクロース、アミロース又はデンプンなどの炭水化物、ステアリン酸マグネシウムタルク、珪酸、粘性パラフィン、香油、脂肪酸モノグリセリド又はジグリセリド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。本発明の医薬製剤は滅菌の後、必要に応じて、潤滑剤、保存料、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧緩衝液を調整するための塩類、着色剤、香料、及び/又は芳香性物質などと混合することができる。医薬製剤は更に必要に応じて鎮痛剤などの他の有効成分と組み合わせることも可能である。非経口投与に特に適した剤形は、油性又は水性溶液、懸濁液、乳濁液、又は座剤などの挿入剤である。アンプル剤は単位用量の投与に適している。経口投与に特に適した剤形は、錠剤、糖衣錠、液剤、ドロップ剤、座剤、カプセル剤、キャプレッツ、及びゲルキャップである。経口投与を目的とした組成物は、当該技術分野で知られる任意の方法にしたがって調製することが可能であり、このような組成物は、錠剤の製造に適した不活性かつ無毒の各種の医薬用賦形剤からなる群から選択される1以上の薬剤を含有してもよい。このような賦形剤の例としては、ラクトースなどの不活性の希釈剤;コーンスターチなどの粒化および崩壊剤;デンプンなどの結合剤;及びステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤などが挙げられる。錠剤にはコーティングを施さずともよいが、上質な外観を与えたり有効成分の放出を遅延させる目的で公知の方法によってコーティングしてもよい。経口投与用の製剤の場合には、有効成分が不活性の希釈剤と混合された硬質のゼラチンカプセルとすることもできる。
水性懸濁液は上記の薬剤の組合せを含有したものであり、この混合物には例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースや天然ゴムのような薬学的に許容される合成ゴムなどの、懸濁剤に適した1以上の賦形剤が含まれる。油性懸濁液は上記の薬剤の組合せを植物油又は鉱物油に懸濁することで調製できる。油性懸濁液は蜜蝋やセチルアルコールなどの増粘剤を含有してもよい。甘味を有する賦形剤を用いる場合、シロップ、エリキサなどを使用することができる。飲用懸濁液を調製することも可能であり、その場合、適当な液体担体、懸濁剤などを使用することができる。有効成分を凍結乾燥して得られた凍結乾燥化合物を例えば注射剤として調製することもできる。
本発明の複合療法の一側面は、ヒトに治療有効量の治療薬を与える方法であって、有効量もしくは有効量未満の第1の治療薬を投与し、第1の治療薬の治療効果を増強するような有効量の第2の治療薬を投与することを含む方法に関するものである。第2の治療薬は、第2の治療薬の投与間隔が第1の治療薬の投与間隔(又はその治療効果)と重複しているかぎり、第1の治療薬の投与の前、同時、又はその後に投与することができる。すなわち本発明の方法のある好ましい実施形態では、第1の治療薬と同じ剤形又は同じ投与経路で第2の治療薬を投与する必要はない。寧ろ本方法は、治療有効量の第1の治療薬が患者に投与され、この第2の治療薬の投与間隔よりも前又はその間、すなわち患者において治療効果が持続している間に、第1の治療薬の治療効果を増強するような有効量の第2の治療薬が投与された場合に得られる驚くべき相乗効果を狙ったものである。第2の治療薬が第1の治療薬の投与よりも先に投与される場合、例えば第1の治療薬の投与間隔の少なくとも一部において治療効果の少なくとも一部が第2の治療薬によってもたらされるように、2つの薬剤の投与間隔が重複することが好ましい。
本発明の更なる方法では、治療有効量の第2の治療薬が患者に投与され、この第2の治療薬の投与間隔の間、すなわち患者において第2の治療薬の投与による治療効果が持続している間に、第2の治療薬の治療効果を増強するような有効量の第1の治療薬が投与される場合に患者において驚くべき相乗効果が得られる。
複合療法の別の一側面は、治療有効量の第1の治療薬と第1の治療薬の効果を増強する所定量の第2の治療薬又は薬学的に許容されるその塩を含む経口固体剤形に関するものである
薬剤の効果を持続させる目的で、皮下又は筋内注射による薬剤の吸収を遅延させることが望ましい場合がある。これは低水溶性の結晶性又は非晶質の物質の懸濁液を使用することで実現可能である。その場合、薬物の吸収速度は結晶の大きさや結晶の形によって決まる薬物の溶解速度に依存する。また、薬物を油性賦形剤中に溶解又は懸濁することによって非経口投与される剤形の吸収を遅延させることも可能である。
本発明の化合物をポリアクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中でマイクロカプセル基質とすることで注射可能なデポ剤形を調製することができる。ポリマーに対する薬剤の比、及び使用する特定のポリマーの性質に応じて薬物の放出速度を調節することができる。他の生分解性ポリマーの例としてはポリ(オルトエステル)やポリ(無水物)が挙げられる。デポ型の注射用製剤は体組織と適合性を有するリポソームやマイクロエマルジョン中に薬剤を封入することによっても調製できる。
本発明の化合物をヒト及び動物に医薬品として投与する場合、化合物をそれ自体で又は、例えば0.1〜99%(より好ましくは10〜30%)の有効成分と薬学的に許容される担体を含有した医薬組成物として投与することができる。
本発明の製剤は、経口、非経口、局所又は直腸投与することができる。製剤は各投与経路に適した形態で与えられることは云うまでもない。例えばこれらの製剤は錠剤やカプセル剤としてまた注射剤、吸入剤、点眼ローション剤、軟膏、座剤などにより投与したり、注射剤、注入剤又は吸入剤によって投与することが可能である。局所投与はローション剤又は軟膏によって行い、直腸内投与は座剤によって行う。経口投与が好ましい。
本発明で云う「非経口投与」及び「非経口的に投与された」なる語句は、腸内及び局所投与以外の投与形態であり、通常は注射によるものである。この語句にはこれらに限定されないが、静脈内、筋内、動脈内、髄内、嚢内、眼窩内、心内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、クモ膜下、脊髄内及び胸骨内注射及び注入が含まれる。
本発明で云う「全身投与」、「末梢投与」及び「末梢に投与された」なる語句は、中枢神経系への直接投与以外の化合物、薬剤又は他の物質の投与を意味し、これにより化合物、薬剤又は他の物質は患者の体内に入って代謝や皮下投与などの他の同様の反応に影響する。
これらの化合物は任意の適当な投与経路によってヒト及び他の動物に治療目的で投与することができる。投与経路としては、例えばスプレーなどによる経口、鼻腔内投与や、粉剤、軟膏又はドロップ剤による直腸内、膣内、非経口、嚢内、及び局所、口腔内、及び舌下投与が挙げられる。
選択される投与経路とは無関係に、適当な水和物として使用可能な本発明の化合物、及び/又は本発明の医薬組成物は、当業者には公知の従来の方法によって薬学的に許容可能な剤形に製剤化される。
本発明の医薬組成物中の有効成分の実際の用量レベルは、特定の患者、組成物、及び投与形態について患者に毒性を示すことなく所望の治療効果が得られるような所定量の有効成分が与えられるように変化し得る。
選択される用量レベルは、使用する本発明の特定化合物又はそのエステル、塩、アミドの活性、投与経路、投与時間、使用する本発明の特定化合物の分泌又は代謝速度、吸収の速度と程度、治療期間の長さ、使用する特定化合物とともに使用される他の薬剤、化合物及び/又は物質、治療する患者の年齢、性別、体重、状態、全般的な健康状態及び既往歴や医療分野で知られる他の因子などの各種因子によって変化する。
当該技術分野において通常の技術を有する医師、獣医師であれば、必要な医薬組成物の有効量を容易に決定、処方することができる。例えば、こうした医師、獣医師によれば、医薬組成物中で使用する本発明の化合物の用量を所望の治療効果を得るのに必要な量よりも少なくして投薬を開始し、所望の効果が得られるまで用量を徐々に増やすといったことが可能である。
一般に本発明の化合物の適当な日用量は、所定の治療効果を得るうえで有効な化合物の最低用量である。この有効用量は一般に上記に述べた因子に応じて変化する。一般的に、患者に対する本発明の化合物の経口、静脈内、脳室内、及び皮下投与による用量は、上記の鎮痛作用を目的として使用した場合、約0.0001〜約100mg/kg/日である。
必要に応じ、有効成分の有効日用量を、一日を通じて適当な間隔で個別に投与される2、3、4、5、6もしくはそれ以上の分割用量で投与してもよい。各用量は必要であれば単位剤形としてもよい。好ましい用量は一日1回の投与である。
本発明の化合物は単独で投与してもよいが、医薬製剤(組成物)として投与することが好ましい。
本発明の化合物は他の医薬品同様、ヒト又は動物用医薬品として適宜投与に適した形態に製剤化することができる。
別の一側面において本発明は、1以上の薬学的に許容される担体(添加剤)及び/又は希釈剤とともに製剤化される、上記の化合物の1以上の治療有効量を含む薬学的に許容される組成物を提供するものである。下記に詳述するが、本発明の医薬組成物は以下の投与経路に適した剤形を含め、固体、液体の投与剤形に特別に製剤化することができる。すなわち、(1)飲薬(水性又は非水性溶液又は懸濁液)、錠剤、ボーラス、粉剤、顆粒剤、舌に塗布するためのペーストなどの経口投与、(2)無菌溶液又は懸濁液などの皮下、筋内、又は静脈内注射による非経口投与、(3)皮膚、肺又は粘膜に用いられるクリーム、軟膏又はスプレー剤などの局所投与、(4)ペッサリー、クリーム又は泡剤などの膣内又は直腸内投与、(5)舌下又は口腔内投与、(6)眼内投与、(7)経皮投与、又は(8)鼻腔内投与である。
「治療」なる語には、予防、療法、管理、治療の意味が含まれるものとする。
こうした治療を受ける対象は、治療を要する霊長類、特にヒトなどの動物、及びウマ、ウシ、ブタ、ヒツジなどの他の哺乳類、ならびに家禽やペット一般である。
本発明の化合物は、そのまま、あるいは薬学的に許容される担体との混合物として投与することが可能であり、更にペニシリン、セファロスポリン、アミノグリコシドやグリコペプチドなどの抗微生物剤と組み合わせて投与することも可能である。したがって複合療法には、有効成分を連続的、同時、及び個別に投与することが含まれ、この投与は先に投与されるものの治療効果が完全に消失する前に後のものを投与するようにして行う。
本発明の有効成分を動物飼料に添加する場合、有効量の有効成分を含有する適当な飼料プレミックスを予め調製し、このプレミックスを完全な飼料に添加することが好ましい。
また、有効成分を含有する中間濃縮物や飼料添加物を飼料に配合してもよい。こうした飼料プレミックスや完全飼料の調製法ならびに投与法は文献に記載のものである(“Applied Animal Nutrition” W. H. Freedman and CO., San Francisco, U.S.A., 1969 及び“Livestock Feeds and Feeding” O and B books, Corvallis, Ore., U.S.A., 1977などを参照)。
ミセル
近年、製薬産業においてある種の親油性(非水溶性)の医薬製剤のバイオアベイラビリティーを向上させるマイクロ乳化技術が導入されている。その例として、トリメトリン(Trimetrine)(Dordunoo, S.K., et al., Drug Development and Industrial Pharmacy, 17(12), 1685−1713, 1991 and REV 5901 (Sheen, P.C., et al., J Pharm Sci 80(7), 712−714, 1991))が挙げられる。マイクロ乳化法は、薬剤を循環系ではなく選択的にリンパ系で吸収させることで肝臓を迂回し、化合物の肝胆循環による破壊を防止することによってそのバイオアベイラビリティーを特に高めるものである。
本発明の一側面では、本発明の製剤は本発明の化合物と、少なくとも1種類の両親媒性の担体とから形成される平均径が約100nm未満のミセルを含有する。より好ましい実施形態では、ミセルの平均径は約50nm未満であり、更により好ましい実施形態ではミセルの平均径は約30nm未満、更に好ましくは約20nm未満である。
適当な両親媒性の担体であればいずれを使用してもよいが、好ましい担体としては一般にGRAS(安全認定食品添加物)基準のものであり、本発明の化合物を可溶化するとともに、後に溶液が(ヒトの消化管で見られるような)複雑な水相と接触する際に化合物がマイクロ乳化されるようなものである。通常この条件を満たす両親媒姓成分は、HLB値(親水性/親油性バランス)が2〜20であり、その構造中にはC6〜C20の範囲の直鎖脂肪族ラジカルが含まれる。例としてはポリエチレングリコール化脂肪酸グリセリドやポリエチレングリコールが挙げられる。
特に好ましい両親媒性担体は、完全又は部分水素化された各種植物油から得られるもののような、飽和もしくは単不飽和ポリエチレングリコール化脂肪酸グリセリドである。こうした植物油は、トリ、ジ、及びモノ脂肪酸グリセリドと、対応する脂肪酸のジ及びモノポリエチレングリコールエステルから構成されることが好ましく、特に好ましい脂肪酸組成は、カプリン酸を4〜10%、カプリン酸を3〜9%、ラウリン酸を40〜50%、ミリスチン酸を14〜24%、パルミチン酸を4〜14%、及びステアリン酸を5〜15%含むものである。両親媒性担体の別の有用なクラスとしては、部分エステル化ソルビタン及び/又はソルビトールで飽和又は単不飽和脂肪酸(SPANシリーズ)又は対応するエトキシ化類似体(TWEENシリーズ)を含むものである。
Gelucireシリーズ、Labrafil、Labrasol、Lauroglycol(すべてGattefosse社(セントプリースト、フランス)が製造販売)、PEG−モノオレエート、PEG−ジオレエート、PEG−モノラウレート及びジラウレート、レシチン、ポリソルベート80(米国及び世界中の多くの企業によって製造販売されている)といった市販の両親媒性担体の使用が特に好ましい。
本発明での使用に適した親水性ポリマーとしては、水溶性が高く、小胞を形成する脂質に共有結合し、生体内で毒性を示さずに許容されるものである(生体適合性を有する)。好適なポリマーとしては、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリアクチック(ポリアクチドとも称する)、ポリグリコール酸(ポリグリコリドとも称する)、ポリアクチック/ポリクリコール酸コポリマー、及びポリビニルアルコールが挙げられる。好ましいポリマーは、分子量が約100又は120ダルトン〜約5,000又は10,000ダルトン、より好ましくは約300ダルトン〜約5,000ダルトンのものである。特に好ましい実施形態では、ポリマーは分子量が約100〜約5,000ダルトン、より好ましくは分子量が約300〜約5,000ダルトンのポリエチレングリコールである。特に好ましい実施形態では、ポリマーは750ダルトンのポリエチレングリコール(PEG(750))である。ポリマーは含まれるモノマーの数によって定義することもできるが、本発明の好ましい実施形態では3個のモノマーからなるPEGポリマーのように、少なくとも約3個のモノマーからなるポリマーを使用する(約150ダルトン)。
本発明での使用に適した他の親水性ポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ポリメトキシアゾリン、ポリエチルオキサゾリン、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミド、及びヒドロキシメチルセルロースやヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体が挙げられる。
ある実施形態において本発明の製剤は、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレン、アクリル及びメタクリルエステルのポリマー、ポリビニルポリマー、ポリグリコリド、ポリシロキサン、ポリウレタン及びそのコポリマー、セルロース、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、乳酸及びグリコール酸のポリマー、ポリ無水物、ポリ(オルト)エステル、ポリ(ブチン酸)、ポリ(吉草酸)、ポリ(ラクチド−コ−カプロラクトン)、多糖類、タンパク質、ポリヒアルロン酸、ポリシアノアクリレート、およびこれらの配合物、混合物又はコポリマーからなる群から選択される生体適合性ポリマーを含む。
シクロデキストリン類
シクロデキストリンは、それぞれギリシャ文字のα、β又はγで示される、6、7又は8個のグルコース単位からなる環状オリゴ糖である。グルコース単位の数が6個未満のシクロデキストリンは知られていない。各グルコース単位は、α−1,4−グリコシド結合で結合している。これらの糖単位がイス型の立体配座をとることにより、(C2及びC3の)すべての2級水酸基は環状構造の一方の端部に位置し、C6の1級水酸基はすべて他方の端部に位置することになる。その結果、分子の外面は親水性を帯びるためシクロデキストリンは水溶性である。これに対してシクロデキストリンの内部の空洞はC3及びC5原子の水素とエーテル状酸素によって内張りされた状態となっているので疎水性である。したがってこの基質は、例えば17βエストラジオールのようなステロイド化合物など、比較的疎水性の高い様々な化合物と錯体を形成することができる(参照、van Uden et al. Plant Cell Tiss. Org. Cult. 38: 1−3−113 (1994)など)。この錯体形成はファンデルワールス相互作用及び水素結合の形成を介して行われる。シクロデキストリンの化学の概説については、Wenz, Agnew, Chem. Int. Ed. Engl., 33:803−822 (1994)を参照されたい。
シクロデキストリン誘導体の物理化学的性質は置換の種類と程度に大きく依存している。例えばシクロデキストリンの水に対する溶解度は、不溶(例、トリアセチル−β−シクロデキストリン)から147%可溶(w/v)(G−2−β−シクロデキストリン)の範囲に及ぶ。更にシクロデキストリンは多くの有機溶媒に溶解する。シクロデキストリンのこうした性質により、その溶解度を上昇、低下させることで各種製剤成分の溶解度を調節することが可能である。
多くのシクロデキストリン及びその調製法が文献に記載されている。例えば、パルメター(Parmeter)等(I)(米国特許第3,453,259号明細書)及びグラメラ(Gramera)等(米国特許第3,459,731号明細書)は電気的に中性なシクロデキストリンについて述べている。その他の誘導体としては、陽イオン的性質を備えたシクロデキストリン[パルメター(II)、(米国特許第3,453,257号明細書)]、不溶性の架橋シクロデキストリン[ソルムス(Solms)、米国特許第3,420,788号明細書]、及び陰イオン的性質を備えたシクロデキストリン[パルメター(III)、(米国特許第3,426,011号明細書)]などがある。陰イオン的性質を備えたシクロデキストリンでは、そのシクロデキストリンにカルボン酸、亜リン酸、亜ホスフィン酸、ホスホン酸、リン酸、チオホスホン酸、チオスルフィン酸、及びスルホン酸を付加したものがある[参照、パルメター(III)、前出]。更にステラ(Stella)等はスルホアルキルエーテルシクロデキストリン誘導体について述べている(米国特許第5,134,127号明細書)。
リポソーム
リポソームは水性の内部区画を封入した少なくとも1つの脂質二重膜からなっている。リポソームは膜の種類とそのサイズによって特徴付けられる。小さな一枚膜リポソーム(SUV)は単一の膜を有し、通常0.02〜0.05μmの直径を有する。大きな一枚膜リポソーム(LUV)は通常0.05μmよりも大きい。オリゴ層リポソームと多層リポソームは通常同心の多数の膜層を有し、一般に0.1μmよりも大きい。複数の同心ではない膜を有する、すなわち幾つかのより小さな小胞が大きな小胞内に含まれた構造のリポソームは多胞型リポソームと呼ばれている。
本発明の一側面は、本発明の化合物を含んだリポソームからなる製剤であって、運搬能が大きなリポソームが得られるようにリポソーム膜が調製された製剤に関するものである。これに代えるかこれに加えて、本発明の化合物をリポソームのリポソーム二重層の内部又は表面に含有又は吸着させてもよい。本発明の化合物は脂質界面活性剤と凝集させてリポソームの内部空間に封入してもよい。その場合、有効成分/界面活性剤凝集体の分解作用に耐えうるようにリポソーム膜を調製する。
本発明の一実施形態では、ポリエチレングリコール(PEG)鎖が脂質二重層の内面からリポソームによって封入された内部空間へ、さらに脂質二重層の外面から周辺環境へと延出するようにリポソームの二重層にPEGで誘導体化した脂質を含有させてもよい。
本発明のリポソームには有効成分を可溶化して封入する。界面活性剤と有効成分の凝集体(所望の有効成分を含んだエマルジョンやミセル)を本発明のリポソームの内部空間に封入することができる。界面活性剤は有効成分を分散、可溶化する作用を有し、異なる鎖長(例えば約C14〜約C20)の生体適合性のリソファチジルコリン類(LPC)などの任意の適当な脂肪族、脂環式、又は芳香族界面活性剤から選択することができる。PEG脂質などのポリマーで誘導体化された脂質は、ミセル/膜の融合を阻害し、界面活性剤分子へのポリマーの付加によって界面活性剤のCMCが低下してミセル形成が促されることからこうした脂質をミセル形成に利用することも可能である。μモルレベルのCMCを有する界面活性剤が好ましい。高CMC界面活性剤を利用して本発明のリポソームの内部に封入されたミセルを調製することができるが、ミセルの界面活性剤モノマーはリポソーム二重層の安定性に影響することから所望の安定性を有するリポソームを設計する際に考慮すべき因子である。
本発明に基づくリポソームは当該技術分野で知られる異なる方法のいずれによって調製することも可能である。例えば、米国特許第4,235,871号明細書、国際特許公開公報第WO96/14057号明細書、New RRC, Liposomes: A practical approach, IRL Press, Oxford (1990), pages 33−104; Lasic DD, Liposomes from physics to applications, Elsevier Science Publishers BV, Amsterdam, 1993.を参照。
本発明のリポソームは、例えば、予め形成したリポソーム中に親水性ポリマーで誘導体化した脂質を拡散させることによって調製することができる。これは例えば予め形成したリポソームを、得られるリポソームに求められる誘導体化脂質の最終モル比率に対応した脂質濃度で、脂質をグラフトしたポリマーで形成されるミセルに接触させることによって行うことができる。親水性ポリマーを含んだリポソームは、当該技術分野で知られるようなホモジェナイゼーション、脂質膜水和法や押出し法によって形成することもできる。
別の調製法の例では、リソフォスファチジルコリンや疎水性分子を容易に可溶化する(ポリマーをグラフトした脂質などの)他の低CMC界面活性剤中に超音波処理によって有効成分をまず分散させる。次いで得られた有効成分のミセル状懸濁液で適当なモル比率のポリマーグラフト脂質又はコレステロールを含んだ乾燥脂質試料を戻す。この脂質と有効成分の懸濁液を当該技術分野で知られる押出し法によってリポソームに形成し、得られたリポソームを標準的なカラム分離法によってリポソームに封入されなかった溶液から分離する。
本発明の一側面では、選択した範囲のほぼ均一な粒径を有するリポソームを調製する。効果的に粒径を均一化する方法の1つでは、選択された均一な孔径の孔を有する複数のポリカーボネート膜を通じてリポソームの水性懸濁液を押し出す。膜の孔径はその膜を通じて押出されるリポソームの最大径に概ね一致したものである。例えば、米国特許第4,737,323号明細書(1988年、4月12日)を参照。
放出改変剤
本発明の製剤の薬剤放出特性は、封入物質、封入された薬剤の濃度、及び放出改変剤の使用に依存する。例えば、胃に見られるような低pH環境でのみ、あるいは小腸に見られるような高pH環境でのみ薬剤を放出するpH感受性コーティングを用いることにより、薬剤の放出をpH依存的に行うことができる。腸溶性コーティングを使用することにより、胃を通過するまで薬剤の放出を防止することができる。異なる材料に封入されたシアナミドの多層コーティングや混合物を使用して、薬剤が胃で最初に放出され、後に小腸で放出されるように構成することもできる。カプセルからの拡散によって薬物による水分の吸収や放出量を増加させる、塩類や孔形成剤を添加することで薬剤の放出を調節することもできる。薬剤の溶解度を改変する賦形剤を使用して放出速度を調節することも可能である。基質の分解、又は基質からの薬剤放出を促進する物質を使用することも考えられる。これらの物質は、化合物の種類に応じて薬物に直接添加するか、別相(粒子など)として添加するか、ポリマー相に同時に溶解すればよい。いずれの場合も添加量は0.1〜30%(w/w ポリマー)の範囲である。分解促進剤の種類としては、硫酸アンモニウム及び塩化アンモニウムなどの無機塩類、クエン酸、安息香酸、及びアスコルビン酸などの有機酸、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、及び水酸化亜鉛などの無機塩基、硫酸プロタミン、スペルミン、コリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンなどの有機塩基、Tween(登録商標)及びPluronic(登録商標)などの界面活性剤が挙げられる。基質(無機塩類や糖類などの水溶性化合物)に微小構造を与える孔形成剤は粒剤として添加する。添加量は1〜30%(w/w ポリマー)の範囲である。
薬剤の体内吸収量は消化管内における粒子の滞留時間を変化させることによって調節することもできる。これは例えば、粘膜接着性のポリマーで粒子をコーティングしたり、封入材として粘膜接着性ポリマーを選択することによって行うことが可能である。粘膜接着性ポリマーの例としては、キトサン、セルロース、及び特にポリアクリレート(ここで云うポリカーボネートとは、アクリレート基及びシアノアクリレートやメタクリレートのような修飾アクリレート基を有するポリマーのことである)などの遊離カルボキシル基を有する多くのポリマーが挙げられる。
基質ベースのビーズの調製方法
本発明に基づく固体で徐放性の経口剤形を効率的に調製するには、当業者には周知の基質製剤の調製法のいずれをも用いることができる。例えば、(a)少なくとも1種類の水溶性ヒドロキシアルキルセルロースと有効成分とを含む顆粒を形成し、(b)顆粒を含むヒドロキシセルロースを少なくとも1種類のC12−C36の脂肪族アルコールと混合し、(c)必要に応じて顆粒を圧縮、成型することによって基質中に取り込むことができる。この顆粒はヒドロキシルセルロース/有効成分を水とともに湿式顆粒化することにより形成される。この方法の好ましい一実施形態では、湿式顆粒化工程において添加される水分量は、有効成分の乾燥重量の好ましくは1.5〜5倍、特に1.75〜3.5倍である。
更に別の実施形態では、スフェロイド化剤を有効成分とともにスフェロイドに形成する。微結晶セルロースを使用することが好ましい。好ましい微結晶セルロースの例としては、AvicelPH101(商標名)(FMC社)として市販されている物質がある。こうした実施形態では、有効成分及びスフェロイド化剤以外にスフェロイドに結合剤を添加してもよい。低粘度の水溶性ポリマーのようなこうした目的に適した結合剤は薬学の当業者には周知のものである。しかしながらヒドロキシプロピルセルロースなどの水溶性のヒドロキシ低級アルキルセルロースが好ましい。更に(又は)スフェロイドは、特にアクリルポリマー、メタクリル酸/エチルアクリレートコポリマーなどのアクリルコポリマーやエチルセルロースなどの非水溶性ポリマーを含有していてもよい。こうした実施形態においては、一般的に徐放性コーティングに、(a)ワックスなどの疎水性物質を、単独もしくは脂肪アルコールとの混合物として、又は(b)セラックやゼインなどを添加する。
溶融押出基質
徐放性基質は溶融顆粒化法や溶融押出法によって調製することもできる。一般に溶融顆粒化法では、ワックスなどの通常は固体の疎水性物質を溶融し、粉末化した薬剤をこれに添加する。徐放性の剤形を得るうえで、エチルセルロースや非水溶性のアクリルポリマーのような更なる疎水性物質を、溶融ワックスからなる疎水性物質に添加することが必要な場合もある。溶融顆粒化法によって調製した徐放性製剤の例が米国特許第4,861,598号明細書に記載されている。
この更なる疎水性物質は、1以上の非水溶性のワックス状熱可塑性物質を、必要に応じて当該1以上の非水溶性ワックス状物質よりも疎水性の低い1以上のワックス状熱可塑性物質と混合したものからなる。薬物の放出を一定とするには、製剤中の個々のワックス状物質は最初の放出段階では消化液によってほとんど分解されずまた消化液に溶解しないものでなければならない。有用な非水溶性ワックス状物質は、水に対する溶解度が約1:5,000(w/w)よりも低いものである。
上記の成分以外にも、徐放性基質は更に、薬学分野では従来知られている希釈剤、潤滑剤、結合剤、顆粒化助剤、着色剤、香味料、滑剤など、適当な量の他の物質を含んでいてもよい。こうした更なる物質の量は所望の製剤に所望の効果を与えるうえで充分な量である。上記成分以外にも、溶融押出成型された多重粒子を含む前記徐放性基質は、薬学分野では従来知られる希釈剤、潤滑剤、結合剤、顆粒化助剤、着色剤、香味料、滑剤など、適当な量の他の物質を必要に応じて粒子の重量の最大で約50%まで含んでいてもよい。
経口剤形の調製に使用することが可能な薬学的に許容される担体及び賦形剤の具体例は、Handbook of Pharmaceutical Excipients, American Pharmaceutical Association (1986)に記載されている。
溶融押出多重粒子
本発明に基づく好適な溶融押出基質の調製においては、有効成分を少なくとも1種類の前記疎水性物質、及び好ましくは前記更なる疎水性物質と配合して均一な混合物を得る工程を行ってもよい。この均一な混合物はこれを押出成型するうえで混合物が少なくとも軟化する充分な温度に加熱する。次いで得られた均一な混合物を押出し成型でストランドに成型する。押出品は当該技術分野で知られる手段によって冷却の後、多重粒子に切断することが好ましい。ストランドは冷却の後、多重粒子に切断する。次いで得られた多重粒子を単位用量に分ける。この押出し品は好ましくは約0.1〜約5mmの直径を有し、治療上の有効成分を約8〜約24時間にわたって徐放するものである。
本発明の溶融押出品の別の調製法では、押出機に疎水性物質、治療上の有効成分、および必要に応じて結合剤を直接計量供給し、その均一な混合物を加熱し、これを押出し成型によってストランドに成型し、均一な混合物を含むこのストランドを冷却し、約0.1mm〜約12mmの粒径の粒子にストランドを切断し、この粒子を単位用量に分割する。本発明のこの側面では、比較的連続的な製造工程が実現される。
押出機の押出孔の径を調節して押出し成型されるストランドの厚さを変化させることも可能である。更に押出機の押出部は円形である必要はなく、長円形、長方形などの形状でもよい。押出されたストランドは熱線切断機やギロチン装置によって粒子に切断してもよい。
この溶融押出多重粒子系は、押出機の押出孔の形状に応じて例えば顆粒、スフェロイドやペレットとすることができる。本発明の目的において、「溶融押出多重粒子」及び「溶融押出多重粒子系」なる用語は、好ましくは似通った粒径及び/又は形状を有し、1以上の有効成分及び1以上の賦形剤を含有し、好ましくは本明細書で述べる疎水性物質を含んだ多数の単位のことを云うものである。溶融押出多重粒子は長さが約0.1〜約12mmで約0.1〜約5mmの径を有する。更に溶融押出多重粒子はこの粒径の範囲であれば任意の形状を有しうることは了解されよう。また、押出品を所望の長さに単純に切断し、スフェロイド化工程を行わずに治療上の有効成分の単位用量に分割してもよい。
好ましい一実施形態では、経口剤形を有効量の溶融押出多重粒子を封入したカプセル剤として調製する。例えば、患者が服用し、胃液と接触する際に、有効量の薬物を徐放するだけの充分な量の多数の溶融押出多重粒子をゼラチンカプセルに封入してもよい。
別の一実施形態では、適当な量の多重粒子押出品を標準的な方法によって従来の打錠機を使用して経口錠剤に圧縮成型する。錠剤(圧縮、成型されたもの)、カプセル剤(硬質又は軟質ゼラチン製)、及びピルを製造するための方法及び組成物は、Remington’s Pharmaceutical Sciences (Arthur Osol, editor), 1553−1593 (1980)にも記載されている。
更なる別の一実施形態では、押出品を米国特許第4,957,681号明細書(クリメッシュ(Klimesch)等)に記載の方法にしたがって錠剤に成型する。
必要に応じて、こうした徐放性の溶融押出多重粒子系又は錠剤を前述したような徐放性コーティングでコーティングしたり、ゼラチンカプセルを更にコーティングすることができる。こうしたコーティングは約2〜約30%の重量増分を与える充分量の疎水性物質を含有することが好ましいが、特に使用される特定の有効成分の物理的性質や所望の放出速度に応じてオーバーコーティングの量は増える場合もある。
本発明の溶融押出単位剤形は、カプセルに封入する前の段階で、1以上の前述の治療上の有効成分を含有する溶融押出多重粒子の組み合わせを更に含んでいてもよい。更に本発明の単位剤形は迅速な治療効果を得るために所定量の即放性の治療上の有効成分を含んでいてもよい。即放性の治療上の有効成分は、例えばゼラチンカプセルに封入された個別のペレットとして含ませたり、剤形の調製後に多重粒子の表面にコーティングしてもよい(徐放性コーティングもしくは基質ベースのコーティング)。本発明の単位剤形は、所望の効果を得るために徐放性ビーズや基質多重粒子の組合せを含んでいてもよい。
本発明の徐放性製剤は、例えば患者が服用して胃液、次いで腸液に接触する際に、治療上の有効成分を緩慢に放出することが好ましい。本発明の溶融押出製剤の徐放プロファイルは、例えば前述の疎水性物質のような放出遅延剤の量を変えたり、疎水性物質に対する可塑化剤の量を変えたり、更なる成分や賦形剤を添加したり、製造法を変更したりすることによって変化させることができる。
本発明の他の実施形態では、治療上の有効成分を添加せずに溶融押出品を調製し、その後、有効成分を押出品に添加する。こうした製剤では通常、治療上の有効成分を押出基質材と配合し、この混合物を錠剤に成型して徐放製剤とする。こうした製剤は、製剤中に含まれる治療上の有効成分が、前述の疎水性物質や遅延物質を軟化させるのに必要な温度に対して感受性を有する場合に有利である。
用語の定義
セロトニン再取り込み阻害剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、及び5−HT2A調節因子のような鎮静剤、抗鬱剤の多くは、ラセミ体、エナンチオマーの不等量混合物、又は単一のエナンチオマーとして存在するキラル化合物である。重要な点として、ラセミ体、エナンチオマーの不等量混合物、又は単一のエナンチオマーとして存在する化合物とは、特に断らない限り、これら3つの形態をすべて包含するものである。「エナンチオマー過剰率」なる用語は当該技術分野では周知の用語であり、ab→a+bの分割について下記のように定義される。
Figure 2007513956
「エナンチオマー過剰率」なる語は「光学純度」という古い用語に関連し、いずれも同じ現象の指標である。e.e.の値は0〜100の値であり、0はラセミ体であり、100は純粋な単一のエナンチオマーを示す。以前には98%の光学純度とされた化合物は、現在では96%e.e.とより正確に定義される。すなわち90%e.e.とは、対象とする物質において一方のエナンチオマーが95%、他方のエナンチオマーが5%存在するような場合である。本発明の組成物又は方法において使用される特定のエナンチオマー(例、エスゾピクロン)について触れる場合、その組成物は特定のエナンチオマーを他のエナンチオマーに対して大幅に大きな比率で含有するものである。好ましい一実施形態では、特定のエナンチオマーを含む組成物は当該特定のエナンチオマーを少なくとも90%e.e.で含有する。より好ましくは、特定のエナンチオマーを含む組成物は当該特定のエナンチオマーを少なくとも98%e.e.で含有する。最も好ましくは、特定のエナンチオマーを含む組成物は当該特定のエナンチオマーを少なくとも99%e.e.で含有する。
例えば、エスゾピクロンを含む組成物は、ゾピクロンのS−エナンチオマーを少なくとも90%e.e.で含有する。より好ましくは、エスゾピクロンを含む組成物は、ゾピクロンのS−エナンチオマーを少なくとも95%e.e.で含有する。更により好ましくは、エスゾピクロンを含む組成物は、ゾピクロンのS−エナンチオマーを少なくとも98%e.e.で含有する。最も好ましくは、エスゾピクロンを含む組成物は、ゾピクロンのS−エナンチオマーを少なくとも99%e.e.で含有する。
「セロトニン再取り込み阻害剤」なる語は、セロトニンの再吸収を少なくとも部分的に阻害する化合物のことを云う。好ましい実施形態では、セロトニン再取り込み阻害剤は選択的セロトニン再取り込み阻害剤である。
「選択的セロトニン再取り込み阻害剤」なる語は、他の受容体の活性を調節するセロトニンの作用に対してセロトニン再吸収を選択的に阻害する化合物のことを云う。
「ノルエピネフリン再取り込み阻害剤」なる語は、ノルエピネフリンの再吸収を少なくとも部分的に阻害する化合物のことを云う。好ましい実施形態では、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害剤である。
「選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害剤」なる語は、他の受容体の活性を調節するノルエピネフリンの作用に対してセロトニン再吸収を選択的に阻害する化合物のことを云う。
「5−HT2A調節因子」なる語は、5−HT2A受容体の活性を調節する化合物のことを云う。「5−HT2A調節因子」なる語には、5−HT2A拮抗薬及び5−HT2A逆作動薬及び5−HT2A部分作動薬が含まれる。
「拮抗薬」なる語は、受容体サイトに結合するが、何らの生理学的変化を引き起こさない化合物のことを云う。
「逆作動薬」及び「負の拮抗薬」及び「中性拮抗薬」なる語は、リガンドが結合していないが活性を呈する受容体を阻害する化合物のことを云う。
「患者」なる語は、特定の治療を要する哺乳動物のことを云う。好ましい一実施形態では、患者は霊長類、イヌ、ネコ又はウマである。好ましい別の一実施形態では、患者はヒトである。
「同時投与」なる語は、時間的に同時に行われる投与(2以上の治療薬の同時投与)ならびに、治療薬が患者の体内である程度同時に存在するかぎり、時間的に異なる投与(1以上の薬剤の、別の薬剤の投与と異なる時間での投与)のいずれをも含むものである。
「溶媒和物」なる語は、1以上の溶媒分子を含む特定の化合物であってその化合物の生物学的作用を保持した化合物のことを云う。溶媒和物の例としては、本発明の化合物と、水(水和物を形成する)、イソプロパノール、エタノール、メタノール、ジメチルスルフォキシド、酢酸エチル、酢酸、エタノールアミンやアセトンなどの溶媒との組合せが挙げられる。更に、本発明の化合物と2種類以上の溶媒との組合せのような、溶媒和混合物の調合物も含まれる。
「スクリーニングされた被験者」なる語は、インフォームドコンセントに署名し、少なくとも1つの研究に関した実験を行った被験者のことを云う。
「不完全スクリーニング被験者」なる語は、インフォームドコンセントに署名し、少なくとも1つの研究に関した実験を行ったが、試験薬を投与する前に何らかの理由で実験を中断した被験者のことを云う。
「ランダム化された被験者」なる語は、ランダム化数を与えられた被験者のことを云う。
「完了被験者」なる語は、すべての実験行程を完了した被験者のことを云う。
「初期中断被験者」なる語は、ランダム化数を与えられたがすべての実験行程を完了しない被験者のことを云う。
「睡眠障害」又は「睡眠異常」なる語句は、原発性不眠症;二次不眠症;状況性不眠症;一過性不眠症;短期不眠症;慢性不眠症;急性不眠症;睡眠潜時が長くなる;入眠障害;中途覚醒;頻繁に目覚める、最初に入眠してから目覚めた場合の覚醒時間が長くなる(入眠後覚醒時間すなわちWASO)、睡眠断片化、一過性微小覚醒、及び熟眠障害などの睡眠維持に関する問題;睡眠時の覚醒時間の増大;早期覚醒;及び全睡眠時間の減少のことを云う。
「鬱病」なる語は、大鬱病、大鬱病性障害、軽症鬱病、中程度の鬱病、精神病を伴わない重篤な鬱病、精神病を伴う重篤な鬱病、気分変調、双極性障害、又は躁鬱病のことを云う。
「抗鬱剤」なる語は、クロミプラミン、アモキサピン、ノルトリプチリン、モプロチレン、トリミプラミン、イミプラミン、又はプロトリプチリンなどの三環抗鬱剤;モノアミンオキシダーゼ阻害剤;シタロプラム、エスシタロプラム、デュロキセチン、フルオキセチン、セルトラリン、ノルセルトラリン、パロキセチン、ミルトラゼピン、フルボキサミン、ミルナシプラン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチンなどの選択的セロトニン再取り込み阻害剤を含むセロトニン再取り込み阻害剤;デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)ヒドロキシブプロピオンなどの選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害剤を含むノルエピネフリン再取り込み阻害剤;ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、ネファザドン、トラゾドンなどの非定型抗鬱剤;治療上の活性を有する上記のもののいずれかの異性体や代謝物;ならびに薬学的に許容される上記のもののいずれか1つの塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶を含む、鬱病の治療に用いられる化合物のことを云う。
本発明では、化学元素は元素の周期表(Periodic Table of the Elements, CAS version, Handbook of Chemistry and Physics, 67th Ed., 1986−87, inside cover)にしたがって同定している。
ここまで本発明を一般的に説明してきたが、本発明は以下の実施例を参照することでより容易に理解されるであろう。これらの実施例は、飽くまで本発明の特定の側面ならびに実施形態の説明を目的としたものであって、発明の範囲を限定するものではない。
実施例1
大鬱病性障害の成人におけるエスゾピクロンに対する鬱病応答(DREAMDD):大鬱病性障害の被験者におけるエスゾピクロン3mgのランダム化、二重盲検、プラセボ対照、並行群を用いた8週の安全性及び効果実験におけるプラセボとの比較。
実験原理及び目的
不眠症は大鬱病の発症と同時にしばしば発症し、鬱の患者の生活の質(QOL)や機能的能力に負の影響を及ぼす。実際、患者によっては不眠症は鬱症状の複合症状の中でも最もその影響が大きいものである。更に、多くの患者が選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)による治療を受けているが、この薬剤の治療の初期には不眠症が悪化する場合がある。この研究は、塩酸フルオキセチン(20又は40mg)を毎朝服用することによる標準的抗鬱剤治療の初期に、3mgのエスゾピクロンを就寝時に連続して8週間にわたって服用する療法の安全性と、この療法によって鬱患者の睡眠が改善されることを実証することを目的としたものである。睡眠効率に対する直接的影響以外にも、抗鬱剤の効果の出現の時間と幅の差、ならびに生活の質における改善や機能回復について検討した。
本研究の第1の目的は、大鬱病性障害に関連した不眠症を有し、塩酸フルオキセチンによる治療を受けている患者に毎晩(就寝時に)エスゾピクロン3mgを8週にわたって投与する療法における主観的睡眠効率を評価することである。本研究の第2の目的は、8週間の治療期間における抗鬱応答の出現の時間と幅の差を調べることによって、エスゾピクロン3mgの投与が、塩酸フルオキセチンの抗鬱作用を増強する効果を評価することである。
研究デザイン
本研究は、二重盲検、ランダム化、プラセボ対照の並行群実験である。実験は、20〜40mgの塩酸フルオキセチンの毎日投与による一般的な抗鬱剤治療のレジメンで10週にわたって治療を受けている大鬱病性障害の被験者に対し、(塩酸フルオキセチン以外に)エスゾピクロン3mg又はプラセボのいずれかを8週にわたってランダム化して与えて行った。被験者はすべて、大鬱病関連不眠症についてのDSM−IV基準を満たしていた。
来院1(スクリーニング):インフォームドコンセントに署名してもらい、以下の評価基準で被験者をスクリーニングした。すなわち、相互音声応答システムによるハミルトン鬱病評価尺度(17項目:HAM−D−17)による判定、病気、睡眠に関する既往歴、バイタルサイン、臨床検査評価および標準12−リード心電図(ECG)などの物理検査である。被験者は5〜14日以内に来院2に参加してもらった。
来院2(第0週;ベースライン):包含及び除外基準を満たした被験者で3〜7日間のベースライン期間を開始した。この来院では、安全性評価ならびに有害事象(AE)の評価を行った。被験者に更に、睡眠及び鬱状態の終点ならびに評価の頻度に関するデータを収集するための相互音声応答システム(IVRS)の使用に習熟してもらった。被験者にこの来院の翌朝、IVRSによってHAM−D−17のうちの7項目について回答してもらった。この3〜7日の期間中、被験者には毎日IVRSで通話してもらい、睡眠に関するパラメータ及び鬱症状について評価を行った[連日電話評価(DTA)及び症状にかんする質問票(SQ;23項目からなる鬱病の評価サブスケール)]。
来院3(第0週最終日;ランダム化):ベースライン評価週間において最低でも3回の全体のIVRS評価を終了した被験者をランダム化して、毎朝オーブンラベルで塩酸フルオキセチンを服用する以外に、エスゾピクロン3mg又はプラセボを毎晩(就寝時に)8週にわたって服用してもらった。この来院では(来院に先立って)、朝、被験者に、毎日の睡眠日誌以外にIVRSを通じてハミルトン鬱病評価尺度に回答してもらった(HAM−D−17のうち選択した7項目)。この来院ではHAM−D−17は臨床医によって行い、安全性評価と有害事象(AE)の評価を行い、試験薬を投薬した。この来院の後、被験者には毎日IVRS通話を行ってもらい、工程4の朝まで睡眠および鬱の症状を評価した。
来院4(第1週)、5(第2週)、6(第3週)、7(第4週)、8(第6週)、9(第8週;二重盲検試験の終了):各来院の朝、被験者にIVRSを通じてHAM−D−17の選択された7項目に回答してもらい、睡眠日誌を報告してもらった。病院で被験者に睡眠及び生活の質に関する質問票に回答してもらった。更に臨床医によってHAM−D−17を行い(来院7および9でのみ)、安全性の評価とAEの評価を行い、試験薬及び補給品を投薬した。各来院の朝、被験者にIVRSを通じて睡眠日誌を報告してもらい、鬱症状に関する質問票に回答してもらった。来院9の一週間前から来院10まで被験者には毎日IVRSで睡眠日誌を記録してもらった。来院9の前夜に被験者への試験薬のランダム化した二重盲検(DB)の投薬を終了したが、2週間の洗い出し期間中、塩酸フルオキセチンの投薬は続けた。来院9では、治療終了時の評価を行った(ECG、臨床検査評価、物理試験、バイタルサイン)。
来院10(第10週;実験終了):この来院の当日に被験者には本実験における最後の塩酸フルオキセチンを服用してもらった。来院10の前日の朝、被験者にIVRSで睡眠日誌を報告してもらい、HAM−D−7を回答してもらった。来院10の朝、来院に先立って被験者に最後のIVRS通話で睡眠日誌を報告してもらい、鬱症状(DTA/SQ)に関する質問票に回答してもらった。来院時に臨床医によってHAM−D−17を行った。最後の安全性評価(物理試験、ECG、臨床検査評価)及びAEの評価を行い、試験薬および補給品を回収した。この時点で各被験者の主治医に被験者をフォローアップ診療してもらった。
サンプル集団:約600名の被験者をランダム化して360名とした。被験者は21歳から64歳までの男女であった。被験者はすべて、大鬱病障害に関連した不眠症のDSM IV基準を満たしていた。被験者は下記のすべての条件を満たすことが必要である。すなわち、入眠時間≧30分、入眠後の覚醒時間≧45分、及び全睡眠時間≦6.5時間。被験者は更に、来院1における睡眠に関する項目のスコアを除いたHAM−D−17の最低スコアが14であることが必要である。
用量の説明:全被験者に第4週まで塩酸フルオキセチン20mgを毎日与えた(来院7)。第4週(来院7)で観察者による被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度がベースライン(来院3)での症状と比較して≧3であると評価された場合に塩酸フルオキセチンの用量を40mgに増量した。更に来院3(ベースラインの終了時)で以下のいずれかの夜間(就寝時)療法で被験者をランダム化した。すなわちエスゾピクロン(3mg)又はプラセボ。
実験方法
第1薬効エンドポイント:第1エンドポイントは第1週の主観的な入眠後の覚醒時間(WASO)の平均値である。
主要第2エンドポイント:30%抗鬱応答の発現時間(来院3から、被験者においてHAM−D−6(Bech)でベースラインからの≧30%のスコアの低下が見られた2つの連続した臨床評価時点のうちの最初の時点までの時間として定義される)が主要第2エンドポイントである。30%抗鬱応答(HAM−D−6(Bech)のスコアで少なくとも2つの連続した臨床評価時点でベースラインからの≧30%のスコアの低下として定義される)もまた主要第2エンドポイントである。
第2エンドポイント:第2睡眠エンドポイントは以下の通りである。
・ランダム化後、2、3、4、6及び8週目の入眠後の覚醒時間(WASO)の平均値
・ランダム化後、1、2、3、4、6及び8週目の主観的な全睡眠時間(TST)の平均値
・ランダム化後、1、2、3、4、6及び8週目の主観的な睡眠潜時(SL)の平均値
・ランダム化後、1、2、3、4、6及び8週目の睡眠の質及び深さ
・ランダム化後、1、2、3、4、6及び8週目の日中の注意力
・ランダム化後、1、2、3、4、6及び8週目の集中力
・ランダム化後、1、2、3、4、6及び8週目の身体的快適度
・ランダム化後、1、2、3、4、6及び8週目の機能性。
更に二重盲検の平均値(第1、2、3、4、6及び8週の平均値)及び反動ならびに投与中止の影響を主観的睡眠エンドポイントのそれぞれについて分析した。他の第2薬効エンドポイントは以下の通りである。
・50%抗鬱応答の発現時間(来院3から、被験者においてHAM−D−6(Bech)でベースラインからの≧50%のスコアの低下が見られた2つの連続した臨床評価時点のうちの最初の時点までの時間として定義される)
・50%抗鬱応答(HAM−D−6(Bech)のスコアで少なくとも2つの連続した臨床評価時点でベースラインからの≧50%のスコアの低下として定義される)
・少なくとも2つの連続した臨床評価時点でHAM−D−6(Maier)での30%抗鬱応答の発現時間
・少なくとも2つの連続した臨床評価時点でHAM−D−6(Maier)スコアでの30%抗鬱応答
・少なくとも2つの連続した臨床評価時点でHAM−D−6(Maier)での50%抗鬱応答の発現時間
・少なくとも2つの連続した臨床評価時点でHAM−D−6(Maier)スコアでの50%抗鬱応答
・ベースラインから各来院までのHAM−D−6(Bech)及びHAM−D−6(Maier)の変化
・ベースラインから第4週目及び第8週目までのHAM−D−17の変化
・第1、2、3、4、6及び8週目におけるSQスコア(鬱病のサブスケール)
・第1、2、3、4、6及び8週目におけるDTAスコア
・実験の終了までの洗い出しフェーズ(第8週目−第10週目)におけるHAM−D−6(Bech)、HAM−D−6(Maier)、HAM−D−17、SQ、及びDTAにおける変化
・第4、8、及び10週目におけるSF−36スコア
・第2、4、8、及び10週目におけるWLQスコア
・第1、2、3、4、6、8及び10週目におけるESS
・第2、4、8、及び10週目におけるISIスコア
・第1、2、3、4、6、8及び10週目における臨床全般印象尺度(CGI)。
安全性評価
安全性は、物理試験、標準12−リードECG、バイタルサイン、臨床検査評価及びAE報告によって評価した。
主観的評価
IVRS評価:主観的な睡眠評価、鬱症状及び生活の質はIVRSを通じて評価した。来院1で被験者にシステムの使用に習熟してもらい、固有のユーザーIDとパスワードを与えた。
・睡眠日誌:この質問票は被験者に前夜の睡眠に関する情報を報告してもらうためのものである。
・連日電話評価:この質問票は過去に渡っての被験者の鬱症状を、0から9のスケールで評価した。
・症状質問票(鬱病サブスケール):この質問票は被験者が前日に多くの鬱症状を経験したかどうかを訪ねるものである。
・ハミルトン−鬱病−7:前の2週間における鬱症状と全般的な精神的健康状態をハミルトン鬱病評価尺度−17のうち、選択した7項目によって評価した。7項目の尺度に含まれるのは、抑鬱気分(項目1)、罪業(項目2)、仕事と興味(項目7)、精神運動抑制(項目8)、激越(項目9)、精神的不安(項目10)、及び一般的身体症状(項目13)である。データ分析のため、それぞれ6項目からなる2つのサブスケールで評価を行った。すなわち、項目1、2、7、8、10及び13からなるBech HAM−D−6(9)、及び項目1、2、7、8、9及び10からなるMaier HAM−D−7(10)である。
IVRSの使用に対する被験者のコンプライアンスを追跡した。各サイトはコンプライアンスがない場合には通知され、被験者のフォローアップを要した。
睡眠、鬱病、及び生産性に関する質問票、及び臨床全般印象尺度:下記に示す質問票に回答してもらった。
・Epworth眠気尺度(ESS):来院2〜10で被験者にESSに回答してもらった。ESSは異なる状況下における入眠のしやすさの主観的評価である。
・不眠症重症度指数(ISI):来院3、5、7、9及び10で被験者にISIに回答してもらった。ISIは睡眠の質、覚醒時の休養度/回復度、日中の疲労感、注意力/集中力、及び対人関係や気分の動揺の主観的評価である。
・業務制限質問票(WLQ):来院3、5、7、9及び10で被験者にWLQに回答してもらった。WLQは、慢性的な健康上の問題が業務を遂行する能力を低下させる度合いを測定するための、その効果が実証されている自己報告型の質問票である。業務内容は要求水準法によって決められる。
・ハミルトン鬱病評価尺度−17:HAM−D−17はスクリーニング時にIVRSを介して回答してもらい、来院3、7、9及び10で訓練された臨床医が評価を行った。
・SF−36:来院3、7、9及び10で被験者にSF−36を行ってもらった。SF−36は、機能と機能不全、苦悩と幸福、客観的報告と主観的評価、及び一般的健康状態の好ましい又は好ましくない自己評価、といった健康状態に関する複数の機能的定義である。
・臨床全般印象尺度(CGI):来院3〜10で調査者にCGIを評価してもらった。CGIは、被験者の鬱症状の改善度についての調査者による主観的評価である。調査者は来院7(二重盲検での治療の第4週目)でのCGIにおける応答を用いてフルオキセチンの日用量(朝投薬)を40mgに増量する必要があるかを評価した。調査者によって、被験者の状態がCGIの全般的改善度に関する質問において1点(著しい改善)又は2点(ある程度の改善)への改善が見られないという判断がなされた場合、調査者は塩酸フルオキセチンの用量を40mgに増量する。
実験方法
包含基準:
1.被験者は実験への参加に先立って、適正な書面のインフォームドコンセントならびにプライバシー委任状を提出しなければならない。女性被験者は妊娠可能女性のための追加インフォームドコンセントにも署名しなければならない。
2.被験者は実験の目的を理解し、このプロトコールに述べられる実験日程及び手順に率先してしたがわなければならない。
3.被験者はインフォームドコンセントに署名した時点での年齢が21歳から64歳の範囲でなければならない。
4.被験者は、主調査者又は副調査者(下記定義を参照)との臨床インタビューに基づき、単回エピソード(296.2X)又は再発性エピソード(296.3X)を伴う、精神症状を伴わない中程度(296.X2)又は重症鬱(296.X3)又は大鬱病性障害(MDD;296.XX)の一次診断のためのDSM IV基準を満たさなければならない。
5.被験者の現在の鬱エピソードの期間が2週間以上でかつ6ヶ月を越えないこと。
6.被験者はハミルトン−D−17で最低でも14点のスコアでなければならない(睡眠に関する項目を除く)。
7.被験者はMDDに関連した不眠症のDSM IV基準を満たさなければならず、不眠症の症状がMDDの症状よりも10週間前以上前に発現していないこと(下記定義を参照)。
8.被験者は入眠時間が≧30分、入眠後の覚醒時間が≧45分、全睡眠時間が≦6.5時間が前月1ヶ月間にわたって少なくとも週3回なければならない。
9.被験者のスクリーニング時に物理試験で(MDD以外の)臨床上の著明な異常所見があってはならない。
10.被験者はスクリーニング時に臨床上の著明な異常検査所見があってならない。
11.被験者はスクリーニング時に臨床上の著明なECGの異常所見があってならない。
12.被験者は下記の条件の1つを満たさなければならない。
・被験者は来院1の時点で抗鬱剤を服用していないこと。
・被験者が治療量以下の抗鬱剤又は他の服用が認められていない向精神薬を服用している場合、来院1のスクリーニング評価の終了以前に、調査者の承認のもと、これらの薬剤を徐々に減らしていくことに同意すること。
除外基準
1.女性被験者で妊娠しているか、授乳しているか、分娩後6ヶ月以内である場合。
2.被験者が選択的SSRI、ゾピクロン、又はエスゾピクロンに感受性がある場合。
3.調査者が、調査者又は副調査者による臨床インタビューで自殺の危険性が高いと判断した場合。
4.被験者が抗鬱剤治療暦質問票でSSRIによる治療に対して無反応であると判定された大鬱病性障害の既往歴がある場合。
5.被験者が下記疾患のいずれかについて一次DSM−IV Axis Iの精神医学的診断を現時点で有している場合:痴呆、譫妄、統合失調症、心因性精神病、他の精神疾患、気分変調障害、双極性障害、気分循環性障害、他の気分障害、夜行性パニック障害、一次不安障害、一次パニック障害、及び試験薬の安全性及び薬効を評価する調査者の判断を誤らせる他の精神医学的疾患。
註:性同一性障害や他の非精神病的Axis I障害の被験者についてはケースバイケースで考慮した(下記の認められない精神医学的診断のDSM−IV基準を参照)。MDD、及び全般性不安障害、夜行性パニック障害以外のパニック障害や季節性情動障害の二次診断を有する被験者は許容した。
6.被験者が下記のDSM IV AxisII人格障害診断のいずれかを有する場合:統合失調型、分裂性、境界型人格障害;知能障害や試験薬の安全性及び薬効を評価する調査者の判断を誤らせる他の人格障害。
7.被験者が既知の医学的症状(例、睡眠時無呼吸、下肢静止不能症候群(RLS)や周期性下肢運動症候群(PLMS))に関連した入眠障害や睡眠持続障害を有したり、睡眠に影響を与える何らかの状態(例、慢性的痛み、前立腺肥大(BPH))を有する場合。
8.被験者が臨床的に著明で不安定な何らかの医学的又は神経学的異常、不安定な慢性疾患や、心血管系、呼吸器系、肝臓系、腎臓系の臨床的に著明な異常の既往歴を有する場合。
9.被験者が、薬剤の吸収、拡散、代謝又は排出を阻害する可能性のある疾患又は状態(例、吸収不良、消化管手術)の既往歴を有する場合。
10.被験者が5年以内に悪性疾患の既往歴があるか、非メラノーマ皮膚ガンを除く悪性疾患に現在罹患している場合。
11.被験者が認められない薬剤を使用しているか、下記の認められない薬剤の必要な洗い出し期間が終了していない場合。
12.被験者が薬物やアルコールの濫用歴を有するか、過去6ヶ月に依存症であったか、又はスクリーニング時の尿の薬物又はアルコール試験で陽性であった場合。
13.被験者がスクリーニングの前30日以内かつ本実験の終了時までに何らかの試験薬の実験に参加しているか、参加したことがあるか、参加を予定している場合。
14.被験者がサーカディアンリズム障害を有しているか、日常的に3つ以上のタイムゾーンにまたがった旅行をしている場合。
15.被験者がヒト免疫不全ウイルス(HIV)について血清陽性である場合。
16.被験者がスクリーニングの前30日以内に肝臓又は腎臓のクリアランスに影響を及ぼすことが知られているか疑われる何らかの薬物を使用している場合。
17.被験者が実験の参加期間中にアルコール飲料の摂取をやめたがらない場合。
18.被験者がローテーションシフト又は第3/夜間シフトの労働者である場合。
19.被験者が実験スタッフメンバーであるかスタッフメンバーの親戚である場合。
ランダム化基準
ランダム化の対象となるためには被験者はベースライン期間中にIVRSを通じて最低でも3回の日常的日誌評価を終えていなければならない。
同時投薬薬物及び制限
認められない薬物
下記の薬物は実験参加期間中の服用は認められず、下記に示すような最低期間、使用が中断されていなければならない。
Figure 2007513956
実験期間中における同時投与薬剤:上記に示した以外の継続使用薬で、臨床的評価スクリーニング(来院2)の少なくとも30日前に安定用量で服用される薬剤の使用は認めた。上記に示したもの以外の通常のオーバー・ザ・カウンター薬品(鎮痛剤、局所軟膏など)の使用も認めた。経口避妊薬とホルモン療法を受けているすべての女性被験者には実験期間中、毎日、一日のうちの同じ時間に服用することを推奨した。
追加的指示:被験者には実験期間中アルコールの摂取を控えるよう指示した。被験者には予定された二重盲検による投薬時間の少なくとも2時間前に夕食をとるように指示した。被験者には二重盲検による投薬後7時間以内に車の運転や重機の操作を行わないよう指示した。
薬剤及び用量
実験薬の説明
エスゾピクロンは3mg錠剤で与えた。被験者は3mgの用量を1錠の錠剤で服用する。本発明の有効成分であるエスゾピクロン以外に各錠剤は、微結晶セルロース(USP)、無水リン酸カルシウム(USP)、クロスカルメロースナトリウム(USP)、コロイド状二酸化ケイ素(USP)、及びステアリン酸マグネシウム(USP)を含有していた。錠剤はオパドライIIでコーティングした。色や外観が一致したプラセボは有効成分であるエスゾピクロン以外のすべての成分を含有したものである。
塩酸フルオキセチンは、水に対する溶解度が14mg/mLである白色からオフホワイトの結晶性固体である。各カプセルはフルオキセチン20mg又は40mgに相当する塩酸フルオキセチンを含んでいた。各カプセルは更にデンプン、ゼラチン、シリコーン、二酸化チタン、酸化鉄及び他の不活性成分を含有していた。
試験薬の投与
ランダム化二重盲検キット:適格とされた被験者をランダム化し、各被験者に6個のブリスターパックの入った番号付けされた二重盲検キットを与えた。各キットは(最小の番号から最大に)番号が増える順に二重盲検の薬剤サプライサイトから与えた。各キットには以下のものが入っていた。
・来院番号(来院3、4、5及び6)が明記された4個のブリスターパック。来院3、4、5及び6の各ブリスターパックには7(±2)日分の二重盲検試験薬と塩酸フルオキセチンのカプセルを入れた。
・来院番号が明記された4個のブリスターパック(来院7−20mg塩酸フルオキセチン;来院7−40mg塩酸フルオキセチン;来院8−20mg塩酸フルオキセチン;及び来院8−40mg塩酸フルオキセチン)。来院7及び来院8の各ブリスターパックには14(±)日分の二重盲検試験薬と塩酸フルオキセチンカプセルを入れた。臨床全般印象尺度における改善が見られないか低いと観察者が判断した場合(評価≧3)、場合によりフルオキセチンの用量を来院7で40mgに増量する。被験者が来院7で40mgの塩酸フルオキセチンを必要とする場合、40mgの塩酸フルオキセチンの入ったブリスターパックが渡される。このとき来院7のカードを一枚と来院8のカードを一枚のみ選択する。使用されなかった来院7及び来院8のカードはキット内に残され、返却される。
一重盲検でのウォッシュアウト:8週間の二重盲検治療期間を終えた被験者は2週間の一重盲検ウォッシュアウト期間に入った。来院9で被験者に14(±2)日分の一重盲検プラセボ錠剤とオープンラベルの塩酸フルオキセチンカプセルの入ったブリスターパックを与えた。
用量の指示
被験者に各来院時の夜から開始して、毎晩(就寝時に)、一錠の二重又は一重盲検錠剤を服用してもらった。被験者に来院3から開始して毎朝1カプセルの塩酸フルオキセチンを服用してもらった。被験者には次回の来院時にそれぞれのブリスターパックを返却してもらった。来院4〜10の当日の朝の塩酸フルオキセチンは、クリニックへの来院前に服用してもらった(前回の来院時にもらったブリスターパックから)。
治療計画
データ収集の標準化
バイタルサイン:各来院時でバイタルサインは、5分間以上安静にして座った状態での血圧、呼吸数、心拍数、及び口内又は腋下で測定した体温を測定した。
ECG:来院1、9及び10でECGを行った。データ収集は仰臥位での5分間の安静の後、開始した。可能であれば臨床検査評価用の血液サンプルの採取前にECGをとった。
臨床検査:臨床検査評価用の血液及び尿サンプルを来院1、3、7、9及び10で採取して分析した。分析としては、血液学的検査:1)全白血球数;2)分画:好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球;3)ヘモグロビン、4)ヘマトクリット;5)血小板数;及び6)赤血球数を行った。定性的尿検査:1)グルコース、2)ケトン、3)タンパク質、及び4)血液。他の尿検査:尿中の薬物及びアルコールのスクリーニング。血液の化学試験では、電解質や特定の酵素、および本発明で述べる特定の他の試験を行った。電解質:二酸化炭素、カルシウム、塩素、リン(無機)、カリウム、ナトリウム、及びマグネシウム。酵素:アルカリフォスファターゼ、SGOT(AST)、及びSGPT(ALT)。他:アルブミン、ビリルビン(全)、クレアチニン、グルコース、タンパク質(全)、血中尿素窒素、尿酸、及びT4。他の試験:血清β−hCG妊娠テスト(全女性被験者)及び血清コルチゾール。
IVRS:来院2で全被験者に睡眠及び鬱症状エンドポイントのデータ収集のためにIVRSの使用法を教えた。必要に応じて後の来院時に簡単な復習をした。下記の評価を、IVRSを通じて行った。
・睡眠日誌:来院2の翌朝から開始して来院4の翌朝まで毎朝;来院5、6、7、8の朝及びその翌朝;DBの最終週の最初の朝(第8週目の初め)から開始して来院10の朝まで。
・HAM−D−17の選択された7項目:来院2の翌朝に一回;来院2〜9の朝に一回;来院9と10の間で来院9の後約7日後(DBの第9週目の日誌の初日)に一回;来院10の前日の朝。
・連日電話評価(DTA)及び症状に関する質問票(SQ):来院2の翌朝に開始して来院4の翌朝まで毎朝;来院5、6、7、8、9の翌朝;来院9の8日後;来院10の朝。
QoLの測定:すべての被験者に前述の要領でクリニックにおいて睡眠及び生活の質に関する質問票に回答してもらった。質問票は実験スタッフによって見直しをし、被験者には記入が完全であるかのみを確認してもらった。被験者には被験者の応答について一切質問をせず、いずれの質問に対する答え方についても助言を与えなかった。
医学的事象カレンダー(MEC):すべての被験者に医学的事象カレンダー(MEC)を渡し、実験全体を通じて記入してもらった。MEDは、被験者が毎日服用した薬、被験者が毎日経験した病状、症状や医学的状態を被験者が単に記録するためのものである。次回の来院時にMECを見直し、回収して新たなMECを渡した。
有害事象(AE):被験者を誘導しないよう、特定のきっかけを与えることなく(「気分はどうですか」など)、何らかの有害事象を有しているかについて評価を行ってもらった。
併用薬剤ならびに既往歴:適正な登録を行ううえで特定のプロトコール手順が求められる場合(例、特定のベースライン検査値)を除いて、すべての併用した薬剤使用、既往歴、ならびに試験への参加/除外の評価を被験者の自己申告により行ってもらった。
スクリーニング(来院1)
インフォームドコンセントに署名をしてもらうまでは一切のプロトコール関連の手順を行わなかった。被験者をスクリーニング時に評価し、実験への参加資格を判定した。来院2の前にすべての臨床評価(臨床検査、物理的試験、ECGなど)を調査者によって終え、確認を行った。
実験で必要な、認められない薬剤の漸減を開始する前に被験者のインフォームドコンセントを得た。調査者は被験者がコンセントに署名する前に被験者と抗鬱剤の漸減プロセスについて話し合い、その内容を基礎文書の進行報告書に記入した。抗鬱剤や他の認められない向精神薬の漸減は、被験者の現在の鬱症状、既往歴、ならびに製造業者による禁断療法の同梱説明書を考慮して慎重に行った。調査者は、いかなる事由でも下記の場合では、抗鬱剤又は他の認められない向精神薬療法を中止することは行わなかった。
1)インフォームドコンセントが得られていない。
2)プロトコールに必要なウォッシュアウト期間に不適切/無意味に準拠している。
漸減期間が必要である場合、スクリーニングを行う来院は数日間に分けて行った。最初の来院では被験者にインフォームドコンセントに署名してもらい、既往歴および併用薬剤についてのデータを集める。調査者は簡単な試験を行って被験者の状態を評価し、被験者が抗鬱剤又は他の認められない向精神薬の漸減を安全に行える可能性について評価を行う。調査者は、現在抗鬱剤又は他の向精神薬による療法を行っている被験者を登録する根拠と、この薬剤を漸減する計画を基礎文書に報告する。被験者はウォッシュアウト期間の終了時までIVRSによる睡眠暦に関する質問票及びHam−D−17に対する回答は行わない。すべてのスクリーニング手順がインフォームドコンセントへの署名の日から30日以内に完了しなかった場合、被験者にクリニックを再訪してもらい新たなインフォームドコンセントに署名してもらう。
スクリーニングでは下記の実験に関する手順を行った。
1.すべての他の来院手順を行う前に被験者から署名のあるインフォームドコンセント(妊娠可能女性のための追加インフォームドコンセントを含む)とプライバシー委任状を得た。
2.既往歴(精神病歴を含む)、睡眠履歴、人口統計学的情報、アルコールの使用、及びそれまでに行ったすべての不眠症の治療を得た。註:抗鬱剤や他の認められない向精神薬の漸減が必要な場合、被験者がウォッシュアウト期間を終了するまで睡眠履歴に関する質問票には回答してもらわなかった。
3.被験者にIVRSに登録してもらいその操作に習熟してもらった。被験者にはIVRSを通じてハミルトンD−17に回答してもらい鬱症状の評価を行った。註:抗鬱剤や他の認められない向精神薬の漸減が必要な場合、被験者がウォッシュアウト期間を終了するまでHam−D−17には回答してもらわなかった。
4.スクリーニング前の30日以内に服用した、OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む、すべての併用薬剤を記録した。抗鬱剤に対する以前の応答を評価するための抗鬱剤治療履歴に関する質問票に回答してもらった。
5.簡単な神経学的試験を含む物理的試験を行った(生殖器、乳房及び直腸を除く)。
6.バイタルサイン(座位での)、身長および体重を測定した。
7.12−リードECGを測定した。
8.臨床検査用(血液学的、化学的、及び全女性被験者に対する血清妊娠テストを含む)の血液サンプル、尿検査用及び尿中のアルコール、薬物スクリーニングの尿サンプルを得た。
9.すべての包含及び除外基準について見直しを行った。
10.全被験者にMECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
11.5〜14日以内に来院2を予定した。
来院2(ベースライン期間の開始)
来院1の5〜14日後に来院2として来院してもらった。この来院以降来院4まで被験者に毎日IVRSを使用してもらった。以下の実験に関する手順を行った。
1.臨床検査評価及びIVRS HAM−D−17のスコアを含むすべての包含/除外基準を見直した。
2.すべての包含/除外基準を満たした被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
3.MECを回収して見直した。OTC、及び健康やダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院1と来院2との間で見られたAEをすべて記録した。
4.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
5.IVRSの使用法を被験者に指導した。被験者は、来院2の翌朝からIVRS通話を開始し、来院4まで2週間毎日通話を行った。
6.MECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
7.3〜7日以内に来院3を予定した。
来院3(ランダム化:二重盲検治療期間の開始)
来院2の3〜7日後に来院3として来院してもらった。来院3ではクリニックで塩酸フルオキセチン20mgの最初の投与を行った。来院10までオープンラベルで塩酸フルオキセチンの投与を毎日(朝)継続した。二重盲検薬剤は来院3の当日の就寝時にその初回を投与した。二重盲検投与(就寝時)を来院9まで毎晩継続した。
1.MECを回収して見直した。OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院2と来院3の間で見られたAEをすべて記録した。
2.ランダム化基準を見直した。
3.すべてのランダム化基準を満たした被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS、ISI、WLQ、及びSF−36質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
4.熟練した臨床医によってハミルトン−D−17を行って鬱症状を評価した。
5.調査者によって被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度を評価した。
6.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
7.尿検査、尿中の薬物、アルコールのスクリーニング及び全女性被験者に対する血清妊娠テストを含む臨床検査評価用の血液サンプルおよび尿サンプルを得た。
8.ランダム化数を割り当て、ランダム化キットから来院3用の二重盲検ブリスターパックを使用した。被験者に毎晩就寝時に二重盲検錠剤1錠、毎日(朝)塩酸フルオキセチン20mgカプセル1錠の服用を開始してもらうよう指示を与えた。塩酸フェノールの初回分はクリニックで服用してもらった。二重盲検薬剤の初回分は来院3当日の就寝時に服用してもらった。
9.IVRSの使用法ならびに通話のスケジュールについて確認した。被験者に来院4まで毎朝IVRS通話を継続してもらった。
10.MECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
11.7(±2)日以内に来院4を予定した。
来院4(二重盲検治療 第1週目)
来院3の7(±2)日後に来院4として来院してもらった。オープンラベルの塩酸フルオキセチンの投与(朝)を来院10まで毎日継続した。二重盲検投与(就寝時)を来院9まで毎晩継続した。
1.MECを回収して見直した。OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院3と来院4の間で見られたAEをすべて記録した。
2.来院3の試験薬ブリスターパック(塩酸フルオキセチン及び二重盲検)を回収し、被験者のコンプライアンスを確認した。
3.被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
4.調査者によって被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度を評価した。
5.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
6.来院4の二重盲検ブリスターパックを渡した。被験者に二重盲検錠剤1錠を毎晩(就寝時)、およびオープンラベルの塩酸フルオキセチン20mgのカプセル1錠を毎日(朝)服用してもらうよう指示を与えた。
7.IVRSの使用法ならびに通話のスケジュールについて確認した。被験者に来院5の朝に(来院前に)IVRS通話をしてもらった。
8.MECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
9.7(±2)日以内に来院5を予定した。
来院5(二重盲検治療 第2週目)
来院4の7(±2)日後に来院5として来院してもらった。オープンラベルの塩酸フルオキセチンの投与(朝)を来院10まで毎日継続した。二重盲検投与(就寝時)を来院9まで毎晩継続した。
1.MECを回収して見直した。OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院4と来院5の間で見られたAEをすべて記録した。
2.来院4の試験薬ブリスターパック(塩酸フルオキセチン及び二重盲検)を回収し、被験者のコンプライアンスを確認した。
3.被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS、ISIおよびWLQ質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
4.調査者によって被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度を評価した。
5.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
6.来院5の二重盲検ブリスターパックを渡した。被験者に二重盲検錠剤1錠を毎晩(就寝時)、およびオープンラベルの塩酸フルオキセチン20mgのカプセル1錠を毎日(朝)服用してもらうよう指示を与えた。
7.IVRSの使用法ならびに通話のスケジュールについて確認した。被験者にこの来院の翌朝と来院6の朝に(来院前に)IVRS通話をしてもらった。
8.MECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
9.7(±2)日以内に来院6を予定した。
来院6(二重盲検治療 第3週目)
来院5の7(±2)日後に来院6として来院してもらった。オープンラベルの塩酸フルオキセチンの投与(朝)を来院10まで毎日継続した。二重盲検投与(就寝時)を来院9まで毎晩継続した。
1.MECを回収して見直した。OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院5と来院6の間で見られたAEをすべて記録した。
2.来院5の試験薬ブリスターパック(塩酸フルオキセチン及び二重盲検)を回収し、被験者のコンプライアンスを確認した。
3.被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
4.調査者によって被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度を評価した。
5.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
6.来院6の二重盲検ブリスターパックを渡した。被験者に二重盲検錠剤1錠を毎晩(就寝時)、およびオープンラベルの塩酸フルオキセチン20mgのカプセル1錠を毎日(朝)服用してもらうよう指示を与えた。
7.IVRSの使用法ならびに通話のスケジュールについて確認した。被験者にこの来院の翌朝と来院7の朝に(来院前に)IVRS通話をしてもらった。
8.MECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
9.7(±2)日以内に来院7を予定した。
来院7(二重盲検治療 第4週目)
来院6の7(±2)日後に来院7として来院してもらった。オープンラベルの塩酸フルオキセチンの投与(朝)を来院10まで毎日継続した。二重盲検投与(就寝時)を来院9まで毎晩継続した。
1.MECを回収して見直した。OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院6と来院7の間で見られたAEをすべて記録した。
2.来院6の試験薬ブリスターパック(塩酸フルオキセチン及び二重盲検)を回収し、被験者のコンプライアンスを確認した。
3.被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS、ISI、WLQ及びSF−36質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
4.熟練した臨床医によってハミルトン−D−17を行って鬱症状を評価した。
5.調査者によって被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度を評価した。被験者の鬱症状の改善度が最低改善度(評価≧3)に満たないと調査者が判断した場合、調査者は場合によりフルオキセチンの用量を一日当り40mg(朝)に増量した。フルオキセチンの用量を増やす必要がある場合、調査者は40mgのフルオキセチンの入った二重盲検ブリスターパックを渡した。
6.適正な来院7の二重盲検ブリスターパックを渡した。被験者に二重盲検錠剤1錠を毎晩(就寝時)、およびオープンラベルの塩酸フルオキセチン20mg又は40mgのカプセル1錠を毎日(朝)服用してもらうよう指示を与えた。
7.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
8.尿検査、尿中の薬物、アルコールのスクリーニング及び全女性被験者に対する血清妊娠テストを含む臨床検査評価用の血液サンプルおよび尿サンプルを得た。
9.IVRSの使用法ならびに通話のスケジュールについて確認した。被験者にこの来院の翌朝と来院8の朝に(来院前に)IVRS通話をしてもらった。
10.MECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
11.14(±2)日以内に来院8を予定した。
来院8(二重盲検治療 第6週目)
来院7の14(±2)日後に来院8として来院してもらった。オープンラベルの塩酸フルオキセチンの投与(朝)を来院10まで毎日継続した。二重盲検投与(就寝時)を来院9まで毎晩継続した。
1.MECを回収して見直した。OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院7と来院8の間で見られたAEをすべて記録した。
2.来院7の試験薬ブリスターパック(塩酸フルオキセチン及び二重盲検)を回収し、被験者のコンプライアンスを確認した。
3.被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
4.調査者によって被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度を評価した。
5.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
6.来院8の二重盲検ブリスターパックを1個渡した(20mg又は40mg塩酸フルオキセチン)。被験者に二重盲検錠剤1錠を毎晩(就寝時)、およびオープンラベルの塩酸フルオキセチン20mg又は40mgのカプセル1錠を毎日(朝)服用してもらうよう指示を与えた。
7.IVRSの使用法ならびに通話のスケジュールについて確認した。被験者にこの来院の翌朝IVRSで通話してもらい、来院8の1週間後から来院10の朝(来院前)まで再び毎日通話してもらった。
8.MECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
9.14(±2)日以内に来院9を予定した。
来院9(二重盲検治療 第8週目)
来院8の14(±2)日後に来院9として来院してもらった。オープンラベルの塩酸フルオキセチンの投与(朝)を来院10まで毎日継続した。二重盲検投与(就寝時)を来院9の前夜まで毎晩継続した。
1.MECを回収して見直した。OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院7と来院8の間で見られたAEをすべて記録した。
2.来院8の試験薬ブリスターパック(塩酸フルオキセチン及び二重盲検)を回収し、被験者のコンプライアンスを確認した。
3.被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS、ISI、WLQ及びSF−36質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
4.熟練した臨床医によってハミルトン−D−17を行って鬱症状を評価した。
5.調査者によって被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度を評価した。
6.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
7.標準12−リードECGを得た。
8.尿検査、尿中の薬物、アルコールのスクリーニング及び全女性被験者に対する血清妊娠テストを含む臨床検査評価用の血液サンプルおよび尿サンプルを得た。
9.治療終了時の物理的試験を行って来院1からの変化を評価した。
10.来院9の一重盲検プラセボブリスターパックを1個渡し(ブリスターパックは塩酸フルオキセチン20mg又は40mgを含む)、被験者に一重盲検錠剤1錠を毎晩(就寝時)、およびオープンラベルの塩酸フルオキセチン20mg又は40mgのカプセル1錠を毎日(朝)服用してもらうよう指示を与えた。
11.IVRSの使用法ならびに通話のスケジュールについて確認した。被験者に来院10の朝まで毎日IVRS通話してもらった。
12.MECを渡し、その使用法を被験者に指導した。
13.14(±2)日以内に来院10を予定した。
来院10(実験終了)
来院9の14(±2)日後に来院10として来院してもらった。オープンラベルの塩酸フルオキセチンの投与(朝)を来院10まで毎日継続した。二重盲検投与(就寝時)を来院9まで毎晩継続した。被験者に来院10の朝に最後のIVRS評価を行ってもらった。
1.MECを回収して見直した。OTC、及び健康、ダイエット補助食品を含む併用薬剤における変化、ならびに来院9と来院10の間で見られたAEをすべて記録した。
2.来院9の試験薬ブリスターパックを回収し、被験者のコンプライアンスを確認した。
3.被験者に、実験に関した他の手順を行う前にESS、ISI、WLQ及びSF−36質問票に回答してもらった。質問票は記入が完全になされているか実験スタッフによって見直しをした。空欄の項目は被験者に差し戻して回答してもらった。
4.熟練した臨床医によってハミルトン−D−17を行って鬱症状を評価した。
5.調査者によって被験者の鬱症状の臨床全般印象尺度を評価した。
6.バイタルサイン(座位)及び体重を測定した。
7.標準12−リードECGを得た。
8.尿検査、尿中の薬物、アルコールのスクリーニング及び全女性被験者に対する血清妊娠テストを含む臨床検査評価用の血液サンプルおよび尿サンプルを得た。
被験者の中断と交替
この実験では下記のいずれかの理由により被験者の実験を中断した。1)有害応答;2)プロトコール違反;3)コンセントの取り下げ;4)フォローアップの必要により;5)治療の失敗;6)包含/除外/ランダム化基準を満たさない。;7)その他。二重盲検治療期間に試験を中断した全被験者はその原因によらず実験終了評価を行い、来院9の手順1〜9を行った。何らかの理由で早期に試験を中断した被験者は交替した。
統計
一般的デザイン
本実験は、不眠症に伴う大鬱病性障害と診断された患者の治療におけるエスゾピクロンの有効性ならびに安全性を検証するためのランダム化、二重盲検、多施設、プラセボ対照の並行群実験である。約600名の被験者を1:1の比でランダム化し、エスゾピクロン3mg又はプラセボの2治療薬のいずれか一方を二重盲検で8週間にわたって与えた。
分析変数
第1及び第2薬効エンドポイントは前述の通り。
分析集団
ITT(Intent−To−Treat)集団には、少なくとも1用量の試験薬を投与されたすべてのランダム化された被験者が含まれる。すべての分析はこの集団を用いて行った。
データ分析
記述統計学を用いて、被験者の数、標準偏差、最低値、25パーセンタイル、75パーセンタイル、及び最大値などの連続変数を要約した。カテゴリー変数については、要約は、被験者のカウントやパーセンテージであった。ベースラインを試験薬の初回投与前の最後の非欠測値として定義した。すべての統計学的検定は特に断らない限り両側性であり、5%の有意水準で行った。
薬効データの分析のためのサイト効果及びサイト間相互作用による治療の評価を容易にするため、3人よりも被験者が少ないすべてのサイトを、ランダム化した被験者の数に基づいてランク付けした。これらのサイトを、被験者の数が最も少ないサイト(最低ランク)から始めて、各処置群当り被験者3人の基準を満たす擬似サイトが形成されるまで連続的に共にプールした。次いで、二番目に低いランクのサイトを、各処置群当り被験者3人の基準が満たされるまで加え合わせることによって第二の擬似サイトを形成し、といった操作を繰り返した。形成された最後の擬似サイトが各処置群当り被験者3人の基準を満たさなかった場合、これを先に形成された擬似サイトと加え合わせた。
すべての統計的手法はSAS バージョン8.2以上のものを用いて行った。すべてのp値は小数点以下4桁まで報告し、0.0001より小さいp値は<0.0001で報告した。
被験者の離脱及び薬剤への暴露:被験者の離脱を、スクリーニングし、ランダム化し、治療薬を投与し、実験を終了し、早期に中断した(中断の理由を含む)被験者の数及びパーセンテージについて要約して示した。各被験者が各来院間の期間を通じて試験薬を均等に服用したものと仮定して、各来院で得られた試験薬の施与及びアカウンタビリティーCRFの記録から各被験者について投薬の回数を算出した。二重盲検薬剤への暴露の程度、ならびに二重盲検治療期間の投薬回数を記述統計学によって要約して処置群ごとに示した。
重要なプロトコールからの逸脱:見直しを行った重要なプロトコールからの逸脱(IPD)にはこれらに限定されるものではないが、以下のような被験者が含まれる。
・包含/除外基準を満たさないか、適格性が適正に実証されていない。
・ベースライン適格性基準を満たしていない。
・認められていない併用薬剤をベースライン後に服用した。
・投与中止基準を満たしたが中止しなかった。
・処方用量の80%未満又は120%よりも大きい用量を服用し、薬効の結果測定値に影響を与えかねない別の用量誤差があった。
プログラムによって(例、包含/除外基準違反、コンプライアンス評価)、あるいは治療薬について盲検化したデータ一覧(例、調査者のコメント、併用薬)の見直しによって、データベースのロック及び治療の非盲検化の直前に潜在的に重要なプロトコールからの逸脱が特定された。適格な人員(医師及び生物統計学者を少なくとも含む)によって潜在的IPDの一覧を検討することでどのプロトコール逸脱がIPDと考えられるかを明らかにした。IPDの最終的な一覧を文書化してデータ一覧の作成に使用した。
人口統計学及びベースライン特性:年齢、性別、人種、身長、体重及び睡眠履歴パラメータなどの人口統計学及びベースライン特性を記述統計学を用いて要約した。治療及びサイトについて効果が固定されたANOVAモデルを用いて連続変数を各治療群間で比較し、カテゴリー変数はサイトについて一般相関を調整したCochran−Mantel−Haenszel(CMH)検定を用いて比較を行った。睡眠履歴は治療群によって要約した。
薬効分析:ITT集団を用いて薬効の分析を行った。IVRSを介して評価を行ったすべての主観的睡眠パラメータを各週で記述的に要約(n、平均値、SD、最小値、25パーセンタイル、中央値、75パーセンタイル及び最大値)し、治療群ごとに示した。
第1分析:第1薬効変数、すなわち二重盲検薬剤の最初の1週間におけるWASOの平均値について、ITT集団を用いて第1分析を行った。このエンドポイントは来院3から来院4にかけてIVRSを通じて得られた毎日のWASO値の平均をとることによって算出した。分析は治療およびサイトを固定効果とした分散分析(ANOVA)を用いて行った。分析はSAS MIXED法を用いてランク変換したデータについて行った。各治療の累積分布関数をプロットした。
主要第2分析:30%抗鬱応答の発現までの時間(来院3から、被験者がHAM−D−6(Bech)でベースラインからの≧30%のスコアの低下を達成した2つの連続した臨床評価時点のうちの最初の時点までの時間として定義される)をSAS内でPROC LIFETESTを用いて分析した。抗鬱応答を示した被験者の数及び検閲された被験者の数を各治療について1からKaplan−Meier推定値を差し引いた値とともに示した。少なくとも2つの連続した臨床評価時点についてHAM−D−6(Bech)スコアが≧30%低下する抗鬱応答が見られなかった被験者は、最低でも実験の終了又は二重盲検治療の終了+14日にて検閲した。更に、各治療間での残存曲線の平等性についての対数順位検定からのp値を得て、時間−発現プロット(time-to-onset plot) (1−Kaplan−Mayer推定値)を生成した。更に、抗鬱応答を達成した被験者のパーセンテージ(HAM−D−6(Bech)スコアで少なくとも2つの連続した臨床評価におけるベースラインからの≧30%の低下として定義される)を、治療及びサイトを固定効果としたロジスティック回帰モデルを用いて分析した。
他の第2分析:第2の主観的睡眠パラメータである、WASOのランダム化1、2、3、4、6及び8週後及び二重盲検平均(第1薬効エンドポイントである第1週目の平均を除く)、TST、SL、平均覚醒数、睡眠の深さと質、日中の注意力、集中力、物理的幸福度、及び機能性の分析を第1分析と同様の方法を用いてランク変換データについて行った。
50%抗鬱応答の発現までの時間(来院3から、被験者がHAM−D−6(Bech)でベースラインからの≧50%のスコアの低下を達成した2つの連続した臨床評価時点のうちの最初の時点までの時間として定義される)を30%抗鬱応答に基づいた主要第2分析と同様の方法を用いて分析した。更に、50%抗鬱応答(HAM−D−6(Bech)スコアで少なくとも2つの連続した臨床評価におけるベースラインからの≧50%の低下として定義される)を、治療及びサイトを固定効果としたロジスティック回帰モデルを用いて分析した。これらの分析を、抗鬱応答を定義するために用いられる基準としてHAM−D−6(Maier)でのベースラインからの≧30%の低下及びHAM−D−6(Maier)でのベースラインからの≧50%の低下の療法を用いて繰り返した。
HAM−D−17スコアにおけるベースラインから各二重盲検治療後の来院時までの変化、ならびにHAM−D−6(Bech)スコア及びHAM−D−6(Maier)スコアにおけるベースラインから各二重盲検の毎週の治療後の評価までの変化を治療ごとに記述的に示した(n、平均値、中央値、標準偏差、最小値、25パーセンタイル、中央値、75パーセンタイル及び最大値)。各評価時点で治療間の比較を行った。分析では治療及びサイトを固定効果とした分散分析モデル(ANOVA)を用いてエスゾピクロン3mg群とプラセボとの比較を行った。分析はSAS MIXED法を用いて行った。
治療間の比較を第1週目の平均症状質問票(SQ)スコア(治療及びサイトを固定効果とした分散分析モデル(ANOVA)を用いて来院3から来院4にかけてIVRSを通じて得られた毎日のSQスコアの平均値として定義される)について行った。第1週目の平均毎日電話評価(DTA)スコア(来院3から来院4にかけてIVRSを通じて得られた毎日のDTAスコアの平均値として定義される)を第1週目のSQスコアと同様の方法を用いて分析した。SQ及びDTAスコアは更に各評価時点で記述的に要約し、治療間の比較を第1週目のSQスコアと同様の方法を用いて第2、3、4、6及び8週目に行った。
すべての生活の質及び生産性パラメータを二重盲検治療期間の各評価時点で記述的に要約し、治療ごとに示した。治療間の比較を治療及びサイトを固定効果とした分散分析モデル(ANOVA)を用いて各評価時点で行った。
反動及び投与中止の影響の分析:反動不眠の発生と投与中止の影響をWASO、TST及びSLについて評価した。各睡眠パラメータについて、SB期間(来院2〜来院3)でIVRSから得られた値の平均をとることによりベースライン値を算出した。ベースラインから、一重盲検ウォッシュアウト期間(来院9〜来院10)に得られた各治療後IVRS評価までの変化、ならびにウォッシュアウト期間の評価の平均を算出した。記述統計学(平均値、標準偏差、最小値、25パーセンタイル、中央値、75パーセンタイル及び最大値)を各時点で治療ごとに示した。ウィルコクソン符合順位検定を各治療群について行ってベースラインからの変化の分布の中心が0であるかを評価した。更に、第1分析と同様の方法を用いてこれらのベースラインからの変化の変量について群間比較を行った。
治療の終了時(二重盲検治療の最終週の平均値)からウォッシュアウト期間の各夜までの変化、ならびに治療の終了時からウォッシュアウト期間の平均値までの変化について同様の分析を行った。
鬱の指標である、HAM−D−17、HAM−D−6(Bech)、HAM−D−6(Maier)、SQ及びDTAについても反動及び投与中止の評価を行った。ベースラインは、HAM−D−17では来院3の値、HAM−D−6(Bech)及びHAM−D−6(Maier)では来院2から来院3までの一重盲検の平均スコア、SQ及びDTAでは一重盲検期間(来院2から来院3)でIVRSを通じて得られた毎日の値の平均値として定義される。HAM−D−17スコアにおけるベースラインから来院10までの変化、ならびにベースラインから一重盲検ウォッシュアウト期間(来院9から来院10)で得られた各治療後評価までの変化を、他のすべての鬱の指標について計算した。記述統計学(平均値、標準偏差、最小値、25パーセンタイル、中央値、75パーセンタイル及び最大値)を各時点で治療ごとに示した。ウィルコクソン符合順位検定を各治療群について行ってベースラインからの変化の分布の中心が0であるかを評価した。更に、治療及びサイトを固定効果とした分散分析モデル(ANOVA)を用いてこれらのベースラインからの変化の変量について群間比較を行った。
治療の終了(二重盲検治療の最終週に得られた値)からウォッシュアウト期間(来院10)までの変化についても同様の分析を行った。
探索分析:サイト相互作用による処置を含む完全ANOVAモデルを、intent−to−treat集団の第1及び第2の主観的睡眠変量を用い、調査したサイトごとの応答の均質性についての探索分析に使用した。相互作用が0.10の有意水準で統計的に有意である場合、更なる分析を行ってこの相互作用をより完全に探索する。
治療間の比較(エスゾピクロン3mgとプラセボ)を、WASO、TST及びSLの第1週目の平均値について治療、サイト及びベースラインを固定効果としたANOVAモデルを用いて更に行った。ベースラインは来院2と来院3の間で得られた毎日のIVRS値の平均値として定義される。WASO及びSLについては平均値をとる前に値を対数変換した。
30%の抗鬱応答(来院3から、被験者がHAM−D−6(Bech)スコアでベースラインからの≧30%の低下を達成した2つの連続した臨床評価時点のうちの最初の時点までの時間として定義される)を有する被験者のサブセットについて抗鬱応答の発現までの時間を探索する分析を行った。抗鬱応答を示した被験者の数を、1からKaplan−Meier推定値を差し引いた値(この場合、応答時間がtよりも大きい被験者の標本比率)とともに示した。更に、各治療間での残存曲線の平等性についての対数順位検定からのp値を得て、時間−発現プロット(1−Kaplan−Mayer推定値)を生成した。HAM−D−6(Bech)における≧50%の低下、ならびにHAM−D−6(メイヤー)における30%及び50%抗鬱応答を、抗鬱応答を定義する基準として用いて、この分析を50%抗鬱応答について繰り返した。
有害事象:すべての有害事象をCOSTART(Coding for Symbols for a thesaurus of Adverse Event Terms; version 5.0, 1995)辞書を用いてコード化した。試験治療下で発現した有害事象を、1)試験薬の初回投与時又はその後に発現もしくは悪化(重篤度及び/又は頻度が増大)したAE、2)試験薬の初回投与時又はその後に発現した日付、及び消失した日付が不明であるAE、3)発現及び消失した日付がいずれも不明であるAE、として定義した。試験治療下で発現したAEを治療ごとに、COSTARTボディーシステム及び基本語によって要約した。治療中断後14日以内に発生したAEは試験治療下で発現したAEとみなした。
以下の試験治療下で発現したAEの要約は、治療群ごとに、COSTARTボディーシステム及び基本語によって要約、示したものである。
・全AE(イベント数及び被験者発生率)
・重篤度によるAE(軽度、中度、重篤)
・治療との関係によるAE(無関係、不明、関係する可能性あり、恐らく関係している、確実に関係している)。
AEの要約には以下の約束にしたがった。
・被験者発生率の要約では、各被験者は各ボディーシステム内で一回のみ、各基本用語内で一回のみカウントされる。
・特定の基本用語及び/又はボディーシステム内で被験者が1以上の有害事象を報告した場合、各ボディーシステム内及び各基本用語内で最も重篤度が高い有害事象を重篤度ごとに要約に含める。
・試験薬との関係による要約では、有害事象は各ボディーシステム内及び各基本用語内で最も強い関係によって報告される(不明な関係を有するAEは試験薬と無関係のイベントよりも「より関係している」とみなす)。
治療の中断後、又は実験の終了期間で試験薬の最終投与の翌日に発現したすべての新しい有害事象の出現を治療群ごとに要約して示した。各被験者において、被験者が治療中にそのイベントを経験しなかったり、治療終了後にイベントの重篤度が悪化した場合、その有害事象は新たなイベントであるとみなす。
主観的評価ならびに質問票
Epworth眠気尺度(ESS):Epworth眠気尺度試験は、以下の状況において単に疲れを感じるということではなく、どの程度うとうとしそうか、あるいは眠ってしまいそうかを患者に尋ねる試験である。すなわち、a)座って本を読んでいる。b)テレビを見ている。c)映画館や会議などの公共の場所でじっと座っている。d)1時間休憩なしで車の同乗者として同乗する。e)午後の時間帯に横になって休憩している、f)座って誰かと話をしている。g)昼食後(アルコールは飲んでいない)静かに座っている。h)交通中、停止した車中で数分間過ごす。患者はうとうとする、又は眠ってしまいそうな程度を下記の1つを選択することで評価する。すなわち、1)まったくうとうとしないだろう。2)もしかするとうとうとするかもしれない、3)うとうとしてもおかしくない、4)おそらくうとうとする。
不眠症の重篤度指数:不眠症の重篤度指数試験は不眠症の評価に用いられる13の質問からなる(図14参照)。
業務制限質問票:業務制限質問票は、患者の健康状態が患者の業務にどのように影響するかを評価するために用いられる一連の質問からなる。質問票のパートIでは、患者にa)地域の学校、及びb)地域の警察署にどの程度満足しているかを尋ねる。患者は、1)まったく満足していない、2)満足している、3)非常に満足している、の内から回答する。質問票のパートIIでは、患者に業務効率に関する25の質問を尋ねる。まず、過去2週間において患者の身体的健康上又は情緒的な問題のために以下を行うことが困難であった時間の長さについて尋ねる。すなわち、a)決められた時間数で働く、b)出勤日の朝、楽な気分で出勤する、c)職場に到着後ただちに仕事にとりかかる、d)休憩をとらずに仕事を続ける、又はe)日常的な決まり事やスケジュールを守る。第2に、過去2週間において身体的健康上又は情緒的な問題による困難を伴わずに患者が以下を行うことができた時間の長さを尋ねる。a)異なる仕事場の間を歩く又は移動する(例えば、会議にでるため)、b)10ポンド以上の重さの物を仕事で持ち上げ、運んで移動する、(c)仕事中、一つの場所に15分以上座り続ける、立ち続ける、又は留まり続ける、d)仕事中、同じ動作を何度も繰り返す、e)仕事中、身体を曲げたりよじったり背伸びをする、f)携帯ツールや機器を使用する(例えば、電話、ペン、キーボード、コンピューターマウス、ドリル、ヘアドライヤー、サンダー)。第3に、過去2週間において患者の身体的健康上又は情緒的な問題のために以下を行うことが困難であった時間の長さについて尋ねる。すなわち、a)仕事を気にかける、b)仕事中、はっきりとものごとを考える、c)慎重に仕事を行う、d)仕事に集中する、e)考えの流れを外さずに仕事をする、f)仕事中、楽に読んだり眼を使う。第4に、過去2週間において患者の身体的健康上又は情緒的な問題のために以下を行うことが困難であった時間の長さについて尋ねる。すなわち、a)会議や電話で個人的に他人と会話をする、b)仕事中に他人に対して気分を害さない、c)他人の仕事を手伝う。第5に過去2週間において患者の身体的健康上又は情緒的な問題のために以下を行うことが困難であった時間の長さについて尋ねる。すなわち、a)負荷の大きな仕事をこなす、b)迅速に仕事をこなす、c)時間に間に合うように仕事を終える、d)失敗せずに仕事をこなす、e)できることはすべてやったと感ずる。患者は下記の応答のいずれかを示すことで上記の質問に回答する。すなわち、1)いつも(100%)、2)ほとんど、3)ときどき(約50%)、4)少しの時間、5)まったくない(0%)、6)自分の仕事にはあてはまらない。
急性健康調査:急性健康調査は、患者が自身の健康をどのように感じているかを評価するための患者によって回答される11の質問からなる(図15及び16)。
ハミルトン鬱病評価尺度(HAM−D−17):この分析では、医療分野の専門家によって、17項目の基準に基づいて過去一週間の患者の行動を最も正確に特徴付ける応答を選ぶことによって患者の評価を行う。これらの基準及び応答は、Br. J. Soc. Clin. Psychol. : 278−296(1967) に記載のものに準拠したものであり、これを下記に示す。
質問1:抑鬱気分(悲哀感、絶望感、無力感、自信喪失感);応答:0−なし。1−聞かれた場合にのみ、抑鬱気分を訴える。2−自発的に、言葉で抑鬱気分を訴える。3−抑鬱気分を言葉以外の方法で訴える(表情、態度、声、よく泣く)。4−抑鬱気分が、言葉や言葉以外の行動の端々に現れている。質問2:罪業;応答:0−なし。1−自己批難し、ほかの人を気落ちさせてしまうと考える(自責感)。2−過去の過ちや悪行に対して沈思黙考する。又はそれに対する罪悪感を持つ。3−現在の病状を罰だと考えたり、罪悪感に捉われる。4−非難や弾劾的な幻聴が聞こえ、幻覚症状がある。質問3:自殺;応答:0−なし。1−人生は生きるに値しないと思う。2−死にたいと思う、又は自身の死を考える。3−自殺の意思表示又は素振りを行う。4−自殺を試みる(深刻な自殺未遂は、すべて4と評価)。質問4:入眠障害;応答:0−寝付きがよい。1−ときおり寝付きが悪い(30分以上)。2−毎晩寝付きが悪い。質問5:熟眠障害;応答:0−問題なし。1−夜間、落ち着かず睡眠が途絶えがちになる。2−夜中に目が覚める。寝床から出る場合は、すべて2と評価(排泄時は除く)。質問6:早朝睡眠障害;応答:0−問題なし。1−早朝に覚醒するが、再び眠ることができる。2−早朝に覚醒し、再び眠ることができない。質問7:仕事と興味;応答:0−問題なし。1−仕事や趣味などのアクティビティに関して無力感、倦怠感、虚弱感がある。2−仕事や趣味などのアクティビティに関する興味の喪失。本人による直接の訴えや、関心の欠如、ためらい、迷いの場合には間接的に報告される。(仕事やアクティビティを自分自身に強制する)。3−アクティビティに実際費やす時間の減少、又は生産性の低下。病院では、1日に3時間以上をアクティビティ(院内での仕事や趣味)に費やさない場合は評価3(病棟での雑用を除く)。4−現在の病状のため働いていない。病院では、病棟の雑用以外の何らかのアクティビティに参加しない場合、又は病棟の雑用を一人でできない場合は評価4。質問8:精神運動抑制(思考や会話の遅延、集中力の低下、自発的運動の減少など);応答:0−正常な会話及び思考。1−インタビュー時、わずかな遅延が見られる。2−インタビュー時、明らかな遅延が見られる。3−インタビューが困難。4−完全な昏迷状態。質問9:動揺;応答:0−なし。1−落ち着きがない。2−手や髪などを触る。3−落ち着きがなく、じっと座っていることができない。4−手を動かす、爪を噛む、髪を抜く、唇を噛むなどの動作を行う。質問10:精神的不安;応答:0−なし。1−主観的緊張感及びいらいら。2−些細な物事が気になる。3−不安感が表情や会話に現れる。4−常に恐怖に怯えている。質問11:身体的不安(不安感に伴う生理学的発症。胃腸に関しては口渇、ガス、消化不良、下痢、腹痛、げっぷが、心臓血管に関しては動悸や頭痛が、呼吸に関しては過換気やためいきが、それぞれ発症する。その他、頻尿や多汗など。);応答:0−なし。1−軽度。2−中度。3−重度。4−身体障害の発生。質問12:消化器系の身体症状;応答:0−なし。1−食欲不振だが自主的に食事をする。胃がもたれる。2−強制されないと食事をしない。下剤や胃腸薬を要する。質問13:一般的な身体症状;応答:0−なし。1−手足、背中、頭が重い。背中の痛み、頭痛、筋肉痛、体力の低下、疲労感など。2−その他の明らかな症状が認められる場合は評価2。質問14:生殖器に関する症状(性欲の低下、生理不順など);応答:0−なし。1−軽度。2−重度。質問15:心気症;応答:0−なし。1−身体のことばかり考える。2−健康に気をとられる。3−頻繁に不満を漏らす、助けを求めるなど。4−心気症的妄想。質問16:体重の減少;応答:A)履歴による評価:0−体重減少なし。1−現在の病状に伴う体重の減少。2−絶対的な体重の減少(患者による申告)。B)精神科医による毎週の体重検査において、体重の変化が実際に測定された場合:0−週に1ポンド(500g)未満の減少。1−週に1ポンド(500g)以上の減少。2−週に2ポンド(1000g)以上の減少。質問17:病識:0−鬱の症状を認め、病気であることを認識している。1−病気であることを認識しているが、食物、気候、過労、ウイルス、休息不足などが原因だと考えている。2−病気であることを認めない。
臨床全般印象尺度:この試験では、医療分野の専門家によって患者の鬱状態及び鬱の改善が薬剤による治療によるものであるかの評価を行う。質問1)重篤度:この特定集団との貴殿の総合的な臨床経験を考慮すると現時点での患者の鬱状態はどの程度ですか?いずれかでご回答願います。1=正常、鬱ではない。2=鬱との境界。3=軽度の鬱。4=中度の鬱。5=著明な鬱。6=重篤な鬱。7=もっとも重い鬱。質問2)全般的改善度:貴殿のご判断にて全般的改善が完全に薬剤による治療によるものか否か判定してください。来院3での患者の状態と比較してどの程度の変化が見られますか?いずれかでご回答願います。1=大幅に改善した。2=改善した。3=わずかに改善した。4=変化は見られなかった。5=わずかに悪化した。6=悪化した。7=大幅に悪化した。
睡眠日誌試験:患者に午前6時から午前10時の間に電話してもらい、以下の質問に回答してもらった。1)昨夜は試験薬を服用しましたか?2)昨夜は何時に就寝されましたか?3)昨夜は眠りにつけましたか?(いいえ、であれば質問10に進んでください。)4)昨夜、眠りにつくまでにどのくらいの時間がかかりましたか?何時間何分でお答えください。5)昨夜眠りについてから夜間に眼が覚めましたか?5a)眠りについてから何回眼が覚めましたか?5b)最初に眠りについてから夜間に全体でどのくらいの時間目覚めたままでしたか?何時間何分でお答えください。6)昨夜はどのくらいの時間眠れましたか?何時間何分でお答えください。7)今朝は何時に起床しましたか?8)昨夜のあなたの睡眠の質を次の数字で表すとしたらどの数字がもっとも適当ですか?(0はもっとも悪く10はもっともよい)9)昨夜のあなたの眠りの深さはどうでしたか?(0はとても浅く10はとても深い)10)昨日のあなたの日中の気分を次の数字で表すとしたらどの数字がもっとも適当ですか?(0はとても眠かった。10は頭がすっきりしていて注意力もあった)。11)昨日のあなたの日中の集中力や明瞭に考える能力を次の数字で表すとしたらどの数字がもっとも適当ですか?(0は最も悪く10はもっともよい)12)昨日のあなたの身体的健康度を次の数字で表すとしたらどの数字がもっとも適当ですか?(0は最も悪く10はもっともよい)13)昨日の日中のあなたはどの程度機能できていましたか?(0は最も悪く10はもっともよい)
毎日の電話評価(DTA):この試験では、患者に電話してもらい以下の質問に関する状態について回答してもらった。質問1)悲嘆感:過去24時間でどれくらいの悲しい気分や落ち込んだ気分を感じましたか?0から9のスケールでお答えください。0は過去24時間に悲しい気分や落ち込んだ気分をまったく感じなかった場合で、9は非常に悲しい気分や落ち込んだ気分を感じた場合です。0から9のボタンであなたの悲しい気分をもっともよく表している数字を押してください。質問2)神経質:過去24時間でどれくらいのそわそわ感や不安感を感じましたか?0から9のスケールでお答えください。0は過去24時間にそわそわ感や不安感をまったく感じなかった場合で、9は非常にそわそわしたり不安感を感じた場合です。0から9のボタンであなたのそわそわ感や不安感をもっともよく表している数字を押してください。質問3)いらいら感:過去24時間にいらいらしたり動揺したりしやすかったですか?その程度を0から9のスケールでお答えください。0は過去24時間にまったく動揺もせずいらいらもしなかった場合、9は動揺したりいらいらしたりとてもしやすかった場合です。0から9のボタンであなたのそわそわ感をもっともよく表している数字を押してください。質問4)気力の喪失:過去24時間であなたの気力のレベルはどうでしたか?その程度を0から9のスケールでお答えください。0は過去24時間で気力にみなぎっていてまったく疲労感を感じなかった場合、9はとても疲れてボーっとし、気力を失っていた場合です。0から9のボタンであなたの気力の喪失感をもっともよく表している数字を押してください。質問5)思考困難:過去24時間で物事について考えられなかったり集中しにくかったりしましたか?その程度を0から9のスケールでお答えください。0は過去24時間で問題なく考えたり集中できた場合、9は考えたり集中することが非常に困難であった場合です。0から9のボタンであなたの考えにくさや集中しにくさをもっともよく表している数字を押してください。質問6)痛みや他の不快感:過去24時間で頭、背中、胸、お腹、腕や脚に痛みや他の身体的不快感を感じましたか?その程度を0から9のスケールでお答えください。0は過去24時間で痛みや他の不快感がまったく問題にならなかった場合、9は痛みや他の不快感が著しかった場合です。0から9のボタンで痛みや他の不快感の程度をもっともよく表している数字を押してください。質問7)睡眠に関する問題:昨夜睡眠をとるのに問題はありましたか?その程度を0から9のスケールでお答えください。0はまったく睡眠の問題はなかった。これは、楽に眠りにつけ、ぐっすりと眠れ、すっきりと目覚めたということです。9はなかなか眠りにつけず、眠りが極めて浅く、目覚めたときにも恰も眠らなかったかのように疲れているという場合です。0から9のボタンであなたの睡眠に関する問題をもっともよく表している数字を押してください。質問8)何事も楽しめない。:過去24時間で何かを楽しむことに困難を感じましたか?その程度を0から9のスケールでお答えください。問題なく物事を楽しめた場合には0を押してください。何事も楽しめなかった場合には9を押してください。また、過去24時間にあなたが物事を楽しむうえでどの程度の困難を感じたかをもっともよく表す0から9の数字を押してください。質問9)あなたの最後の電話からの全体の変化:変化がなければ1を、気分がよくなっていれば2を押してください。気分が悪くなっている場合には3を押してください。9a)<<気分がよくなった場合>>少しよくなった場合には1を、よくなった場合には2を、非常によくなった場合には3を押してください。9b)<<気分が悪くなった場合>>少し悪くなった場合には1を、悪くなった場合には2を、非常に悪くなった場合には3を押してください。
症状に関する質問(23項目の鬱病サブスケール):この試験は23項目の基準について過去24時間に患者がどのように感じたかを尋ねるものである。患者には基準に対して「はい」か「いいえ」で回答してもらった。基準:疲れている。元気である。悲しい。幸福である。切迫感又は恐怖。死又は死ぬことを考える。自分を楽しんでいる。憂鬱である。挫折感、興味の喪失、自分を責める、人生の末期を考える、未来に希望がある、人生は不幸だと感ずる、他人より劣ると感ずる、自分は不用だと感ずる、泣きたくなる、絶望感。
DSM−IV:大鬱病性障害の基準
296.2x大鬱病性障害の診断基準、単一エピソード:A)大鬱病の単一エピソードの存在。B)大鬱病エピソードは分裂感情障害ではうまく説明されず、統合失調症、統合失調症様障害、妄想性障害や特定不能の精神病性障害と重ね合わせることはできない。C)躁病エピソード、混合エピソード、又は軽躁病エピソードが存在したことがない。註:この除外条件は、躁病様エピソード、混合様エピソード、又は軽躁病様エピソードがいずれも何らかの物質や治療薬誘発性のものであるか、又は一般的な医学的状態の直接的生理学的影響である場合には当てはまらない。
296.3x大鬱病性障害の診断基準、反復性:
A)2回又はそれ以上の大鬱病エピソードの存在。註:別々のエピソードと見なすには、大鬱病エピソードの基準を満たさない期間が少なくとも2ヶ月連続して存在していることが必要。B)大鬱病性障害は分裂感情障害ではうまく説明されず、統合失調症(精神分裂病)、分裂病様障害、妄想性障害、又は特定不能の精神病性障害には重なっていない。C)躁病エピソード、混合性エピソード、又は軽躁病エピソードが存在したことがない。註:この除外条件は、躁病様エピソード、混合様エピソード、又は軽躁病様エピソードがいずれも何らかの物質や治療薬誘発性のものであるか、又は一般的な医学的状態の直接的生理学的影響である場合には当てはまらない。
大鬱病性障害に関連した不眠症のDSM−IV診断基準:A)主訴は、少なくとも1ヶ月にわたる入眠困難、途中覚醒、熟眠困難であり、日中の疲労や日中の機能不全などを伴う。B)睡眠障害(又は日中後遺症)によって社会的、職業的又は他の重要な領域における機能において臨床的に明らかな問題や支障をきたす。C)不眠症は大鬱病性障害に関連しているとされているが、別個の臨床的関心を喚起するくらい重篤である。D)不眠症は別の睡眠障害(例、ナルコレプシー、呼吸関連睡眠障害、睡眠時異常行動)によってはうまく説明されない。E)不眠症は何らかの物質(中毒性薬物や治療薬)又は一般的な医学的状態の直接的生理学的影響に起因するものではない
実験結果
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注記:データのグラフ表示は図4−14を参照。
この実験結果は、下記に考察するように、エスゾピクロン3mgを毎晩、塩酸フルオキセチン20mg又は40mg毎日と同時投与した場合に、睡眠及び鬱病に関して多くの特徴的応答が見られることを明らかに示すものである。
1.エスゾピクロンとフルオキセチンの同時投与は許容性が高く、鬱病に関連した二次性不眠症の患者の睡眠に迅速かつ長期的な改善が見られた。睡眠に迅速な改善が見られたことは、抗鬱剤の効果が比較的緩慢に発現することから、補助的療法やSSRIなどの抗鬱剤との同時投与の可能性が重要な点として考慮される。
2.これらの結果は、鎮静剤を同時投与した患者(例、SSRIとエスゾピクロン)では、前駆的な再発シグナルである可能性がある反復性の睡眠障害を発症しにくいことを示すものである。
3.著明かつ早急な睡眠応答がこの治験で用いた睡眠に関する3つのパラメータ(入眠、WASO、TST)のすべてにおいて記録された。この応答は抗鬱剤治療に対する増強効果とは時間的に異なって発現した。抗鬱剤治療に対する増強効果は数週間かかって徐々に発現し、この種の大鬱病患者のコホートでは一般的に見られる通常の抗鬱効果と協奏して発現した。このような発現の時間的差異は、個別の、しかし潜在的に相互に関連した生物学的プロセスがエスゾピクロンによって影響され、これによって睡眠及び鬱病において著明かつ長時間に及んで応答が改善したことを示すものである。
4.エスゾピクロンの同時投与は、MDDおよび不眠症の患者における睡眠を大幅に改善し、抗鬱応答を大幅に増強した。これはHAMDの変化、応答速度、及びCGIによって示される。
5.エスゾピクロンで観察された増強効果は、増強療法で現在使用されているリチウムなどの薬剤の効果よりも高かった。
6.エスゾピクロンのこうした増強効果は患者に対するリスクをほとんど伴わなかったが、現在一般的に用いられている増強薬では著明な毒性を生ずる場合がある。更にエスゾピクロンの同時投与により、不穏、錯乱や素因となる鬱病に関連した他の症状など、望ましくないCNSの有害事象を特異的に低減することができると考えられる。
7.治療開始時の鬱病患者の潜在的かつ臨床的に意義ある利点に関して、これらの結果によってエスゾピクロンが抗鬱剤導入時の睡眠の悪化を軽減する作用があることが示された点を指摘しておくことは重要である。不眠症は治療開始時の一般的な愁訴であり、これらの症状は、鬱病ではなく、臨床医が選択した抗鬱剤に関連している可能性がある。
8.本実験で8週間の治療期間の終了時に観察された増強効果は、最も重篤な鬱病患者において最も著明であった。
9.これらの結果は、増強効果が新規鬱病患者、再発鬱病患者、ならびに不応性鬱病患者にも応用可能であることを示すものである。
10.観察された増強化効果のサイズは時間の経過とともに徐々に大きくなった。
11.まったく予期しなかったこととして、本実験の患者では高用量のフルオキセチンへの抗鬱剤の増量を必要とする者は少なかった。これはエスゾピクロンの同時投与が用量節約効果を与えることを示している。用量節約効果は、薬効、許容性を大幅に改善し、抗鬱剤治療への支持を高めるばかりでなく、医療費の負担を軽減するものである。エスゾピクロンなどの鎮静剤の同時投与によって得られる用量節約効果の別の利点は、鬱病の治療に第二の抗鬱剤を必要とするケースが減ることである。
12.これらの結果は、エスゾピクロンの同時投与が鬱病再発を低減する効果がある可能性を示唆するものである。本実験では、増強効果のサイズは抗鬱剤の効果と協奏して時間の経過とともに徐々に大きくなり、複合療法群における鬱病の大幅な改善につながった。この結果は、同時投与を受ける患者では、特にエスゾピクロンによる慢性的すなわち長期的治療を受ける場合に鬱病が再発しにくいことを示唆するものである。
13.これらの結果は更に、エスゾピクロンの同時投与又は投与によって鬱病の再発を遅延させることができる可能性を示唆するものである。鬱病の再発は患者によっては突然起こるが、患者によっては気分及び機能の緩慢な悪化と考えられ、この症状は患者が再発状態に近づくにつれて時間と共に消失する。本実験で見られた増強効果のサイズは、症状が緩慢に悪化する患者で鬱病の測定値に見られる増強効果が大きいことから、それ自体で鬱病の再発を遅らせる可能性がある。突発的に鬱病が再発する患者においても、エスゾピクロンの投与効果の大きさによって症状が「鬱病再発」の閾値以上に維持されることから、増強療法から利する点があると考えられる。
14.これらの結果は更に、抗鬱剤治療の中止後にエスゾピクロンが反復性不眠症を抑制するか、あるいは鬱病の発症を引き起こすか持続させる中枢神経系の別の未知のプロセスにエスゾピクロンが影響することにより、それ自体で鬱病の再発を防止する作用を有する可能性を示唆するものである。
実施例2
MDD及び不眠症に対する補助的エスゾピクロンとフルオキセチン:睡眠に対する効果
不眠症と鬱病はしばしば並存する。この実験では、同時フルオキセチン療法におけるMDDに伴う不眠症に対するエスゾピクロンの効果を評価した。
方法:患者(n=545)は、報告された睡眠潜時(SL)≧30分(中央値73分)、入眠後覚醒時間(WASO)≧45分(中央値90分)及び全睡眠時間(TST)≦6.5時間(中央値294分)を含む、MDD及び不眠症に関するDSM−IV基準を満たした。すべての患者にフルオキセチンQAMを投与し、8週間のエスゾピクロン3mg又はプラセボQHSによる二重盲検治療にランダムに割り当てた。主観的睡眠及び日中の機能を毎週評価した。
結果:プラセボと比較してエスゾピクロンでは治療を行った各週でSLは有意に小さく、TSTは有意に大きかった(p<0.03)。プラセボと比較してエスゾピクロンでは、第1週目、第3〜5週目及び第7〜8週目でWASOは有意に低く(p<0.04)、睡眠の質及び深さにおいて治療期間を通じて高い評価を得(p<0.005)、日中の注意力、集中力、及び幸福度で高い評価を得た(p≦0.02)。複合療法は高い許容度であった。エスゾピクロンでは不快な味覚がより高頻度で見られた。
結論:エスゾピクロンのフルオキセチンとの同時投与は許容度が高く、MDD及び不眠症の患者における睡眠及び日中の症状において迅速かつ長期の改善が見られた。補助的エスゾピクロンによる迅速な睡眠の改善は、SSRIによる抗鬱効果の発現が比較的緩慢であることから重要であると考えられる。
実施例3
MDD及び不眠症における補助的エスゾピクロンとフルオキセチン:鬱病に対する効果
不眠症と鬱病はしばしば並存する。この実験では、合併不眠症の鬱病患者におけるエスゾピクロンとフルオキセチンの同時投与を評価した。
方法:新規MDD及び不眠症についてDSM−IV基準を満たした患者にフルオキセチン20mgQAM及びエスゾピクロン3mg(n=275)又はプラセボ(n=270)のいずれかを8週にわたって毎晩投与した。HAM−D−17及び臨床全般印象改善度(CGI−I)及び重篤度(CGI−S)を用いて薬効を評価した。応答=ベースラインHAM−D−17から50%低下;寛解=HAM−D−17≦7。
結果:エスゾピクロンの同時投与によって、第4週目のHAMD17スコアに有意に大きな変化が見られ(プラセボの−8.5に対して−9.9,p=0.02)、第8週目で累計的な改善が見られた(−11.8に対して13.8、p<0.001)。第8週目ではエスゾピクロンを投与した患者で応答が見られた患者が有意に多く(61%に対して74%、p<0.009)、寛解に至った患者も有意に多かった(41%に対して54%、p<0.02)。不眠症に関する項目を除外しても第8週目では有意な差異が認められた(p<0.03)。HAMD17における差は、より重症の鬱病患者でより大きかった(ベースラインHAMD17≧22)CGI−IならびにCGI−Sスコアはエスゾピクロンの同時投与で有意に高かった(p<0.05)。フルオキセチンの増量はエスゾピクロン群で頻度がより低かった(54%に対して44%、p<0.05)。治療は許容度が高く、AEによる離脱者は両群で同等であった。
結果:エスゾピクロン/フルオキセチン同時投与によってMDD及び不眠症の患者における抗鬱応答が大幅に増強された。睡眠応答が即座に見られ、その後、抗鬱応答の増強が見られた。
引用文献
本明細書で引用する特許ならびに刊行物をすべてここに援用するものである。
均等物
当業者であれば、本明細書で述べた発明のある実施形態に多くの均等物が存在する点は認識されるものであり、また通常の実験以上のことを行わずにこれらの均等物の実現が可能である。こうした均等物は付属の特許請求の範囲に包含されるものである。
D−マレイン酸(S)−ゾピクロンの調製方法の概略図(IPC=インプロセス対照試験)。 (S)−ゾピクロンを遊離の塩基として調製する方法の概略図(IPC=インプロセス対照試験)。 本発明の組成物と方法の安全性と有効性を調べるために用いた臨床試験プロトコールの概略図。 フルオキセチン滴定を、治療の長さとプラセボ又はエスゾピクロンの同時投与の関数として示したグラフ。 主観的睡眠開始後覚醒時間(WASO)を、プラセボ又はエスゾピクロンによる治療の長さの関数として示したグラフ。 主観的睡眠潜時(SL)を、プラセボ又はエスゾピクロンによる治療の長さの関数として示した図。 主観的全睡眠時間(TST)を、プラセボ又はエスゾピクロンによる治療の長さの関数として示した図。 Ham−D−17におけるベースラインからの改善を、プラセボ又はエスゾピクロンによる治療の長さの関数として示した図。 Ham−D−17(不眠に関連する問題を除く)におけるベースラインからの改善を、プラセボ又はエスゾピクロンによる治療の長さの関数として示した図。 臨床全体印象(重度)におけるベースラインからの改善を、プラセボ又はエスゾピクロンによる治療の長さの関数として示した図。 臨床全体印象(全体的改善)におけるベースラインからの改善を、プラセボ又はエスゾピクロンによる治療の長さの関数として示した図。 HAM−D6(メイヤー)スコアにおける50%抗鬱応答の開始時間を、エスゾピクロンによる治療の関数として示したグラフ。 HAM−D6(メイヤー)スコアにおける30%抗鬱応答の開始時間を、エスゾピクロンによる治療の関数として示したグラフ。 本発明の組成物と方法の安全性および有効性を調べるための臨床研究プロトコールにおいて用いた不眠重度指標(ISI)設問を示した図。 本発明の組成物と方法の安全性および有効性を調べるための臨床研究プロトコールにおいて用いた短期健康調査の設問の一部を示した図。 本発明の組成物と方法の安全性および有効性を調べるための臨床研究プロトコールにおいて用いた短期健康調査の設問の一部を示した図。

Claims (55)

  1. 鎮静剤と、セロトニン再取り込み阻害剤、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤又はドーパミン再取り込み阻害剤とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤がGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であり;前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり;前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり;前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする医薬組成物。
  2. 鎮静剤と、セロトニン再取り込み阻害剤又は5−HT受容体調節因子とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり;前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり;前記5−HT受容体調節因子は、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする医薬組成物。
  3. 前記K値が約150nMよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の医薬組成物。
  4. 前記K値が約75nMよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の医薬組成物。
  5. 前記K値が約30nMよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の医薬組成物。
  6. 前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項2記載の医薬組成物。
  7. 前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項2記載の医薬組成物。
  8. 前記鎮静剤がラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、あるいはそれらのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、あるいはそれらのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項2記載の医薬組成物。
  9. 前記鎮静剤が、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項8記載の医薬組成物。
  10. 前記鎮静剤がエスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロクラート、セリクラミン又はイフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項2記載の医薬組成物。
  11. 前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項9又は10記載の医薬組成物。
  12. 前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、パロキセチン、あるいはそれらのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項9から11いずれか1項記載の医薬組成物。
  13. 前記セロトニン再取り込み阻害剤が、フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項9から12いずれか1項記載の医薬組成物。
  14. 前記フルオキセチンが、塩酸フルオキセチン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項9から13いずれか1項記載の医薬組成物。
  15. エスゾピクロン又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤とを含むことを特徴とする請求項1記載の医薬組成物。
  16. 前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項1記載の医薬組成物。
  17. 前記鎮静剤が、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項15記載の医薬組成物。
  18. 前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、デシプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、又は(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項15記載の医薬組成物。
  19. 前記ノルエピネフリン再取り込み阻害剤が、(S,S)−ヒドロキシブプロピオン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項15記載の医薬組成物。
  20. 前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項1記載の医薬組成物。
  21. エスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ドーパミン再取り込み阻害剤とを含むことを特徴とする請求項1記載の医薬組成物。
  22. エスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、ドーパミン再取り込み阻害剤とを含み、前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、アミネプチン、ブプロピオン、GBR−12935、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン又は2β−プロパノイル−3β−(4−トリル)−トロパン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項1記載の医薬組成物。
  23. 前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、ブプロピオン又はGBR−2935、あるいはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項21又は22記載の医薬組成物。
  24. 前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、ブプロピオンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項21から23いずれか1項記載の医薬組成物。
  25. 前記ドーパミン再取り込み阻害剤が、ベンラファキシン、デスメチルベンラファキシン、あるいはそのいずれかの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項21又は22記載の医薬組成物。
  26. ドーパミン再取り込み阻害剤としてデスメチルベンラファキシンを含有し、該デスメチルベンラファキシンが、ラセミ性デスメチルベンラファキシン、(+)−デスメチルベンラファキシン、又は(−)−デスメチルベンラファキシン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項21,22又は25記載の医薬組成物。
  27. 鎮静剤と5−HT調節因子とを含む医薬組成物であって、前記鎮静剤が、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、アザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項2記載の医薬組成物。
  28. エスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶と、5−HT2A調節因子とを含むことを特徴とする請求項2記載の医薬組成物。
  29. 前記5−HT2A調節因子が5−HT2A拮抗薬であることを特徴とする請求項28記載の医薬組成物。
  30. 前記5−HT2A調節因子が5−HT2A逆作動薬であることを特徴とする請求項28記載の医薬組成物。
  31. 前記鎮静剤が、エスゾピクロンあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であり、前記5−HT調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、フェニルインドール化合物A、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、及びアザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶より成る群から選択される5−HT2A調節因子であることを特徴とする請求項27記載の医薬組成物。
  32. 前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、ファナンセリン、オキサゾリジン化合物A、又はフェニルインドール化合物A、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項28記載の医薬組成物。
  33. 前記5−HT2A調節因子が、MDL100907、SR46349B、YM992、又はファナンセリン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項32記載の医薬組成物。
  34. 前記5−HT2A調節因子が、ピペリジニル化合物B、スピロアザサイクリック化合物C、又はアザサイクリック化合物D、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項28記載の医薬組成物。
  35. 鎮静剤と、セロトニン再取り込み阻害剤、又はノルエピネフリン再取り込み阻害剤、又はドーパミン再取り込み阻害剤、又は5−HT調節因子と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とから実質的に成ることを特徴とする請求項1から34いずれか1項記載の医薬組成物。
  36. 睡眠異常、不眠症、又は鬱病の治療において同時、個別又は連続的に使用するための複合製剤としての医薬の製造における請求項1から35いずれか1項記載の組成物の使用。
  37. 前記睡眠異常が、入眠障害、中途覚醒又は早期覚醒であることを特徴とする請求項36記載の使用。
  38. 前記不眠症が一過性不眠症であることを特徴とする請求項36又は37記載の使用。
  39. 前記不眠症が短期不眠症であることを特徴とする請求項36又は37記載の使用。
  40. 前記不眠症が慢性不眠症であることを特徴とする請求項36又は37記載の使用。
  41. 前記鬱病が大鬱病性障害であることを特徴とする請求項36記載の使用。
  42. 抗鬱剤治療を受けている患者において抗鬱剤治療を増強するための、又は抗鬱剤治療を受けている患者において用量節約効果を得るための、又は鬱病の患者における抗鬱剤治療の治療効果を向上させるための医薬の製造における治療有効量の鎮静剤の使用であって、前記鎮静剤はGABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であることを特徴とする使用。
  43. 抗鬱剤治療を受けている患者において抗鬱剤治療を増強するための、又は抗鬱剤治療を受けている患者において用量節約効果を得るための、又は鬱病の患者における抗鬱剤治療の治療効果を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用であって、前記鎮静剤はラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする使用。
  44. 抗鬱剤治療を受けている患者において抗鬱剤治療を増強するための、又は抗鬱剤治療を受けている患者において用量節約効果を得るための、又は鬱病の患者における抗鬱剤治療の治療効果を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用であって、前記鎮静剤は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする使用。
  45. 抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用であって、前記鎮静剤は、GABA受容体の活性を調節し、かつGABA受容体結合アッセイにおけるK値が約300nMよりも小さい化合物であることを特徴とする使用。
  46. 抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用であって、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする使用。
  47. 抗鬱剤治療を受けた患者における鬱の再発を低減するための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用であって、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする使用。
  48. エスゾピクロンが慢性的又は長期的に投与されることを特徴とする請求項43から47いずれか1項記載の使用。
  49. 鬱病の患者における抗鬱剤治療の治療効果を向上させるための、又は鬱病の患者における抗鬱剤治療の許容性を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用であって、前記鎮静剤は、エスゾピクロン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする使用。
  50. 鬱病の患者における抗鬱剤治療の許容性を向上させるための薬剤の製造における治療有効量の鎮静剤の使用であって、前記鎮静剤は、ラセミ性ゾピクロン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム、ザレプロン、ガボキサドール、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする使用。
  51. 抗鬱剤が、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、パロキセチン、セルトラリン、クロミンプラミン、フェモキセチン、インダプリン、アラプロルクレート、セリクラミン、イフォキセチン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項42から50いずれか1項記載の使用。
  52. 抗鬱剤が、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、レボキセチン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、(S,S)ヒドロキシブプロピオン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項42から50いずれか1項記載の使用。
  53. 抗鬱剤が、ブプロピオン、ベンラファキシン、又はデスメチルベンラファキシン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項42から50いずれか1項記載の使用。
  54. 前記デスメチルベンラファキシンが、デスメチルベンラファキシンのラセミ体、(+)−デスメチルベンラファキシン、又は(−)−デスメチルベンラファキシン、あるいはそれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接化合物、多型体又は共結晶であることを特徴とする請求項53記載の使用。
  55. 抗鬱剤が、ドーパミン再取り込み阻害剤又は非定型抗鬱剤であることを特徴とする請求項42から50いずれか1項記載の使用。

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