JP2007500198A - カプロラクタムを調製するための連続法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、シクロヘキサノンオキシムのベックマン転位によりカプロラクタムを調製するための連続法に関する。該方法は、a)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第1の反応混合物中に(i)発煙硫酸と(ii)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、b)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第2の反応混合物中に(iii)第1の反応混合物の一部分と(iv)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、c)第2の反応混合物の一部分を取り出すことと、を含み、該方法はさらに、1)有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体を調製することと、2)該有機媒体からシクロヘキサノンオキシムを蒸留により分離することと、により、反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムを取得することを含む。

Description

本発明は、シクロヘキサノンオキシムのベックマン転位によりカプロラクタムを調製するための連続法に関する。該方法は、
a)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第1の反応混合物中に(i)発煙硫酸と(ii)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
b)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第2の反応混合物中に(iii)第1の反応混合物の一部分と(iv)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
c)第2の反応混合物の一部分を取り出すことと、
を含む。
発明の詳細な説明
カプロラクタムは、シクロヘキサノンオキシムのベックマン転位により調製可能である。そのようなベックマン転位は、カプロラクタムと硫酸とSOとを含む反応混合物にシクロヘキサノンオキシムを混合することにより行いうる。そのような方法では、硫酸およびSOは、シクロヘキサノンオキシムからカプロラクタムへの転化用の触媒である。そのような転化は、瞬時に起こることが知られている。
そのような方法については、米国特許第3953438号明細書に記載されている。この方法では、循環反応マスが1.45の硫酸+SO対カプロラクタム重量比および5.9重量パーセントのSO含有率を有するように、4.9重量%の水を含有するシクロヘキサノンオキシムおよび25重量パーセントのSOを含有する発煙硫酸が、循環反応マスを含有する第1の転位ゾーンに連続的に供給される。送入される供給物に相当する第1の接触転位ゾーンの反応マスの一部分が連続的に取り出されて、循環反応マスを含有する第2の転位ゾーンに供給される。4.9重量%の水を含有するシクロヘキサノンオキシムもまた、第2の転位ゾーンの循環反応マスに連続的に供給される。第2の転位ゾーンの循環反応マスは、1.14の硫酸+SO対カプロラクタム重量比および3.2重量パーセントのSO含有率を有する。送入される供給物に相当する第2の接触転位ゾーンの反応マスの一部分が取り出される。
米国特許第3953438号明細書には、オキシムが6重量%までの水を含有しうると記載されている。0.1重量%の水の値が下限として挙げられるが、実際には、この特許に開示されている方法は、高い水含有率で行われている。すなわち、すべての実施例で、4.9重量%の水を含有するオキシムが使用されている。オキシムの水含有率を減少させる方法についての記載はない。
米国特許第3953438号明細書の方法では、比較的高い発煙硫酸濃度を有する発煙硫酸が必要とされる。したがって、カプロラクタムの所望の収率を得るには大量のSOが必要である。
本発明の目的は、比較的少量のSOを使用しつつ収率を向上させることである。
この目的は、当該方法が、
1)有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体を調製することと、
2)該有機媒体からシクロヘキサノンオキシムを蒸留により分離することと、
により、反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムを取得することをさらに含むことで達成される。
本発明に係る方法によりカプロラクタムの高い収率を得るのにより少ないSOの添加ですむことを見いだした。大量のSOを添加することは、高SO濃度の発煙硫酸(HSO/SO混合物)を適用しなければならなくなるか(これは、経済的観点からみても、発煙硫酸の発煙する危険性が増大する点でも、発煙硫酸の流動性が減少する点でも、不利である)または比較的低濃度のSOを含む発煙硫酸を用いたとしても依然として単位量のオキシムあたり大量の発煙硫酸を転位混合物に供給しなければならなくなるか(これにより、後続の中和時に多量の副生物(硫酸アンモニウム)が生成することになる)のいずれかの理由で不利である。
本発明に係る方法によれば、プロセスに添加される所定の量のSOに対してカプロラクタムのより高い収率を取得しうるか、またはカプロラクタムの所定の収率を取得するのにより少量のSOの添加ですむ。これに加えて、本発明に係る方法を用いれば、プロセスに添加される所定の量のSOに対して得られるカプロラクタムの向上した品質を取得しうるか、またはカプロラクタムの所定の品質を取得するのにより少量のSOの添加ですむ。
反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムは、
1)有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体を調製することと、
2)該有機媒体からシクロヘキサノンオキシムを蒸留により分離することと、
により取得される。
有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体の調製は、好ましくは、シクロヘキサノンオキシムに対する溶媒でもある有機溶媒中のシクロヘキサノンの溶液のストリームをヒドロキシルアンモニウムのリン酸緩衝水溶液のストリームに反応ゾーン(これ以降ではシクロヘキサノンオキシム合成ゾーンと記す)内で向流状態で接触させることと、該有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体を反応ゾーンから取り出すことと、により行われる。シクロヘキサノンオキシムの調製方法で使用するのに特に好適な有機溶媒は、トルエンおよびベンゼンである。好ましくは、有機溶媒としてトルエンを使用する。リン酸緩衝水性反応媒体は、好ましくは、ヒドロキシルアンモニウム合成ゾーンとシクロヘキサノンオキシム合成ゾーンとの間で連続的に再循環される。ヒドロキシルアンモニウム合成ゾーンでは、硝酸イオンまたは一酸化窒素を水素で接触還元することによりヒドロキシルアンモニウムが生成される。シクロヘキサノンオキシム合成ゾーンでは、ヒドロキシルアンモニウム合成ゾーンで生成されたヒドロキシルアンモニウムがシクロヘキサノンと反応してシクロヘキサノンオキシムを生成する。次に、水性反応媒体からシクロヘキサノンオキシムを分離することが可能であり、水性反応媒体はヒドロキシルアンモニウム合成ゾーンに再循環される。生成されたシクロヘキサノンオキシムを該有機溶媒中に溶解して含む有機媒体を反応ゾーンから取り出し、そして蒸留することにより、2重量%未満、好ましくは1重量%未満、より好ましくはさらに0.2重量%未満、さらにより好ましくは0.1重量%未満の水含有率を有するシクロヘキサノンオキシムを回収する。本発明に係る方法では、この回収されたシクロヘキサノンオキシムは、反応混合物に供給される。
有機媒体は、一般的には、シクロヘキサノンオキシムと該有機溶媒と場合によりシクロヘキサノンとを含む。有機媒体がシクロヘキサノンを含む場合、有機媒体中のシクロヘキサノンの濃度は、0.1重量%超、好ましくは0.5重量%超、最も好ましくは1重量%超でありうる。有機媒体中のシクロヘキサノンの濃度は、10重量%未満、好ましくは5重量%未満でありうる。有機媒体中のシクロヘキサノンオキシムの濃度は、5重量%超、好ましくは10重量%超、より好ましくは25重量%超でありうるとともに、60重量%未満、好ましくは50重量%未満でありうる。有機媒体中の有機溶媒の濃度は、40重量%超、好ましくは50重量%超でありうるとともに、95重量%未満、好ましくは90重量%未満でありうる。
本発明に係る方法では、該有機媒体からのシクロヘキサノンオキシムの分離は、蒸留により行われる。蒸留は、任意の好適な方法で行いうる。蒸留は、任意の好適なカラムまたはカラムの組合せを用いて行いうる。一実施形態では、蒸留による分離は、有機媒体を蒸留して留出物(オーバーヘッド生成物)として有機溶媒およびボトム生成物としてシクロヘキサノンオキシムを取得することを含む。たとえばボトム生成物として取得されるシクロヘキサノンオキシムは、たとえば、2重量%未満、好ましくは1重量%未満、より好ましくは0.2重量%未満、より好ましくは0.1重量%未満の水を含みうる。そしてこれを、第1の反応混合物、第2の反応混合物、および場合により第3の反応混合物に供給しうる。蒸留は、任意の好適な温度、たとえば35〜115℃、好ましくは50〜100℃で、かつ任意の好適な圧力、たとえば0.006〜0.020MPa、好ましくは0.012〜0.020MPaで行いうる。本明細書中で使用する場合、温度とは、蒸留が行われるカラムの上端の温度を意味する。本明細書中で使用する場合、圧力とは、蒸留が行われるカラムの上端の圧力を意味する。蒸留の実施例については、英国特許出願公開第1303739号明細書および欧州特許出願公開第5291号明細書に記載されている。
好ましい実施形態では、本方法は、
a)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第1の反応混合物中に(i)発煙硫酸と(ii)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
b)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第2の反応混合物中に(iii)第1の反応混合物の一部分と(iv)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
c)第2の反応混合物の一部分を取り出すことと、
d)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第3の反応混合物中に(v)第2の反応混合物の一部分と(vi)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
e)第3の反応混合物の一部分を取り出すことと、
を含み、本方法はさらに、
1)有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体を調製することと、
2)該有機媒体からシクロヘキサノンオキシムを蒸留により分離することと、
により、反応混合物中に導入されるシクロヘキサノンオキシムを取得することを含む。
好ましくは、第1の反応混合物、第2の反応混合物、および該当する場合には第3の反応混合物は、循環状態に保持される。
そのような多段階転位では、好ましくは、各段階のベックマン転位は、シクロヘキサノンオキシムと、それとは別に、発煙硫酸(第1の段階)と、それぞれ前の段階(もしあれば)から取り出された量の循環反応混合物と、を循環反応混合物に連続的に供給することにより、かつシクロヘキサノンオキシムの量と、発煙硫酸(第1の段階)の量と、それぞれ前の段階(もしあれば)から取り出されて循環反応混合物に導入された循環反応混合物の量と、に相当する量の循環反応混合物を連続的に取り出すことにより、かつ次の段階(もしあれば)に該量を連続的に供給することにより、カプロラクタムと硫酸とSOとを含む循環反応混合物中で行われる。多段階転位の最終段階では、シクロヘキサノンオキシムの量と、前の段階から取り出されて最終段階の循環反応混合物に導入された循環反応混合物の量と、に相当する循環反応混合物の一部分を取り出して、該一部分からカプロラクタムを回収する。
第1の反応混合物、第2の反応混合物、および任意の第3の反応混合物は、カプロラクタムと硫酸とSOとを含む。反応混合物のモル比Mは、(nSO3+nH2SO4)/ncapとして定義される。ただし、nSO3=反応混合物中のmol単位のSOの量(1molのSOは80gに対応する)、nH2SO4=反応混合物中のmol単位のHSOの量(1molのHSOは98gに対応する)、およびncap=反応混合物中のmol単位のカプロラクタムの量(1molのカプロラクタムは113gに対応する)。SO含有率(重量%)とは、硫酸とSOとカプロラクタムとを含む反応混合物の全量(g)に対するSOの量(g)を意味する。
本発明の好ましい一実施形態では、転位は、連続的につながった2つの段階で行われる。この実施形態では、カプロラクタムは、好ましくは、
a)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第1の反応混合物中に(i)発煙硫酸と(ii)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
b)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第2の反応混合物中に(iii)第1の反応混合物の一部分と(iv)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、ここで、第2の反応混合物のモル比Mは、1.0〜1.4であり、かつ第2の反応混合物のSO含有率は、6重量%超、より好ましくは8重量%超、さらにより好ましくは10重量%超であり、かつ第2の反応混合物のSO含有率は、好ましくは20重量%未満、より好ましくは18重量%未満、さらにより好ましくは16重量%未満である、
c)第2の反応混合物の一部分を取り出してそれからカプロラクタムを回収することと、
を含む連続法により取得され、本方法はさらに、
1)有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体を調製することと、
2)該有機媒体からシクロヘキサノンオキシムを蒸留により分離することと、
により、反応混合物中に導入されるシクロヘキサノンオキシムを取得することを含む。好ましくは、第1の反応混合物および第2の反応混合物は、循環状態に保持される。
本発明のさらにより好ましい実施形態では、転位は、連続的につながった3つの段階で行われる。この実施形態では、カプロラクタムは、
a)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第1の反応混合物中に(i)発煙硫酸と(ii)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
b)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第2の反応混合物中に(iii)第1の反応混合物の一部分と(iv)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
c)第2の反応混合物の一部分を取り出すことと、
d)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第3の反応混合物中に(v)第2の反応混合物の一部分と(vi)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、ここで、第3の反応混合物のモル比Mは、1.0〜1.4であり、かつ第3の反応混合物のSO含有率は、6重量%超、より好ましくは8重量%超、さらにより好ましくは10重量%超であり、かつ第3の反応混合物のSO含有率は、好ましくは18重量%未満、より好ましくは17重量%未満、さらにより好ましくは16重量%未満である、
e)第3の反応混合物の一部分を取り出してそれからカプロラクタムを回収することと、
を含む連続法により取得され、本方法はさらに、
1)有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体を調製することと、
2)該有機媒体からシクロヘキサノンオキシムを蒸留により分離することと、
により、反応混合物中に導入されるシクロヘキサノンオキシムを取得することを含む。好ましくは、第1の反応混合物、第2の反応混合物、および第3の反応混合物は、循環状態に保持される。
多段階転位の最終段階を低モル比にすると後続の中和時に少量の硫酸アンモニウムが生成されるようになり、それと同時に、そのような低モル比で多量のSOを用いるとカプロラクタムの収率が向上するようになるうえに得られるカプロラクタムの品質も向上するようになるという理由で、多段階転位の特に最終段階をそのような低モル比かつ高SO含有率で行うことは有利である。
モル比Mは、好ましくは反応混合物ごとに異なる。第1、第2、および該当する場合には第3の反応混合物のモル比Mは、本明細書中で使用する場合、それぞれ、M(1)、M(2)、およびM(3)と記される。第1、第2、および該当する場合には第3の反応混合物のSO濃度は、本明細書中で使用する場合、CSO3(1)、CSO3(2)、およびCSO3(3)と記される。第1、第2、および該当する場合には第3の反応混合物の温度は、本明細書中で使用する場合、それぞれ、T(1)、T(2)、およびT(3)と記される。本明細書中で使用する場合、M、SO濃度、および温度に対する値は、特に、シクロヘキサノンオキシムを反応混合物中に供給した後で得られる反応混合物における値を意味する。
カプロラクタムと硫酸とSOとを含む反応混合物のSO含有率は、好ましくは6重量%超、より好ましくは8重量%超、さらにより好ましくは10重量%超である。実用上の理由で、反応混合物のSO含有率は、通常20重量%未満、たとえば18重量%未満、たとえば17重量%未満である。反応混合物のモル比Mは、好ましくは1〜2.2、より好ましくは1.1〜1.9である。
ベックマン転位が行われる温度は、好ましくは70〜130℃であり、より好ましくは70〜120℃の温度である。
MおよびSO濃度に対する好ましい値は、シクロヘキサノンオキシムを適正量でさまざまな段階に供給することにより、かつ適切なSO濃度の発煙硫酸を適正量で適用することにより、取得可能である。
好ましくは、M(2)はM(1)未満である。好ましくは、M(3)はM(2)未満である。
好ましい実施形態では、M(1)は、1.2〜2.2、好ましくは1.4〜1.9であり、より好ましくは1.5〜1.8である。好ましくは、CSO3(1)は、3〜20重量%、好ましくは5重量%超、より好ましくは6重量%超である。CSO3(1)に対する値を増大させることは、第2の反応混合物に発煙硫酸を供給しなくとも第2の反応混合物のCSO3(2)を高く保持しうるという利点を有する。CSO3(1)は、好ましくは18重量%未満、さらにより好ましくは17重量%未満である。好ましくは、T(1)は、70〜130℃、より好ましくは70〜120℃である。
好ましい実施形態では、M(2)は、1.0〜1.6、好ましくは1.2〜1.5である。好ましくは、CSO3(2)は、2〜20重量%、より好ましくは6重量%超、より好ましくは8重量%超である。M(2)を上述の範囲内にしてCSO3(2)の濃度を増大させたところ、驚くべきことに、収率が著しく高くなることが判明した。CSO3(2)は、好ましくは18重量%未満、さらにより好ましくは16重量%未満である。好ましくは、T(2)は、70〜130℃、より好ましくは80〜120℃である。
好ましい実施形態では、M(3)は、1.0〜1.4、好ましくは1.0〜1.3である。好ましくは、CSO3(3)は、4〜18重量%、好ましくは6重量%超、より好ましくは8重量%超である。M(3)を上述の範囲内にしてCSO3(3)の濃度を増大させたところ、驚くべきことに、収率が著しく高くなることが判明した。CSO3(3)は、好ましくは17重量%未満、さらにより好ましくは16重量%未満である。好ましくは、T(3)は、80〜130℃、より好ましくは80〜120℃である。
MおよびSO含有率に対する値は、任意の好適な方法で取得可能である。好ましい実施形態では、本方法は、反応混合物を循環状態に保持することと、硫酸とSOとを含む混合物(たとえば発煙硫酸)またはカプロラクタムと硫酸とSOとを含む反応混合物を循環反応混合物に供給することと、循環反応混合物の一部分を取り出すことと、を含む連続法である。硫酸とSOとを含む混合物の量、そのSO含有率、および循環反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムの量は、反応混合物のMおよびSO含有率が好ましい値を有するように選択可能である。発煙硫酸は、任意の好適なSO濃度、たとえば18〜35重量%のSOを有しうる。
本発明に係る方法では、転位は、好ましくはさらなる段階に進むごとに反応混合物のモル比Mが減少するように連続的につながった複数の段階で行われる。好ましくは、転位は、連続的につながった少なくとも2つの段階、より好ましくは少なくとも3つの段階で行われる。発煙硫酸は、任意の好適な方法で反応混合物に供給しうる。好ましくは、適用される発煙硫酸はすべて、第1の反応混合物に供給され、一方、好ましくは、シクロヘキサノンオキシムは、第1、第2、および該当する場合には第3の反応混合物に供給される。好ましくは、第1の反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムの量は、第2の反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムの量よりも多く、該当する場合には、好ましくは、第2の反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムの量は、第3の反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムの量よりも多い。さらなる段階に進むごとにモル比を減少させれば、さらなる段階に進むごとにカプロラクタムの収率が減少するので、これは有利である。段階ごとに量を減少させてシクロヘキサノンオキシムを各段階に供給すると、同等のより少量の硫酸アンモニウム副生物の生成を伴って全体としてカプロラクタムの全高収率が保持されるようになる。好ましくは、第1、第2、および該当する場合には第3の反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムの全量の60〜95重量%が第1の反応混合物に供給される。好ましくは、第1、第2、および該当する場合には第3の反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムの全量の5〜40重量%が第2の反応混合物に供給される。該当する場合には、好ましくは、第1、第2、および第3の反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムの全量の2〜15重量%が第3の反応混合物に供給される。
好ましくは、1体積部のシクロヘキサノンオキシムが、少なくとも10体積部、より好ましくは少なくとも20体積部の反応混合物に連続的に導入される。
シクロヘキサノンオキシムは、好ましくは、液体溶融物の形態で反応混合物に供給される。
シクロヘキサノンオキシムおよびそれとは別に発煙硫酸は、好ましくは、仕切りを介して導入される。好ましくは、シクロヘキサノンオキシムは、反応混合物と激しく混合される。シクロヘキサノンオキシムを反応混合物と混合するのに好適な方法については、たとえば、米国特許第3601318号および欧州特許出願公開第15617号の各明細書に記載されている。本発明の好ましい実施形態では、シクロヘキサノンオキシムは、図2に示されるような混合装置を用いて反応混合物に混合される。図2では、混合装置は、第1の部分101aでスロート101bに向かって細くなりスロート101bを越えて第2の部分101cで拡がる円筒状管101を含む。管の第2の部分101cは、第2の管102に接続される。スロートには、供給チャンバー104に接続されている開口103が存在する。シクロヘキサノンオキシムは、供給チャンバー104を介して送給され、開口103を介して反応混合物に供給される。混合装置は、独立して開口103を開状態および閉状態にすることのできるクロージャー105を含む。混合装置はまた、管101の出口に対向してバッフル106を含む。管は、壁110とオーバーフロー111と出口112とを有する捕集槽B内に開口する。管102から送出された反応混合物は、捕集槽B内に捕集され、一部分は、ライン112を介して捕集槽Bから送出されてさらに循環され、一部分は、オーバーフロー111を介して送出されて後続の反応混合物に供給されるかまたはカプロラクタムの回収に供される。本発明のより好ましい実施形態では、混合装置は、(i)反応混合物を貫流させうる管と、(ii)管の周囲に配設されたチャネルと、を含み、該チャネルは、管中に開口し、当該方法は、反応混合物を管に通すことと、1つ以上の該チャネルを介して反応混合物中にシクロヘキサノンオキシムを供給することと、を含み、反応混合物のReは、>5000、好ましくは10,000超である。ここで、Reは、ρ・V・D/ηにより定義されるレイノルズ数である。ただし、
ρ=管に供給される反応混合物の密度(kg/m単位)
V=反応混合物の速度。Vは、W/Aとして定義される。ここで、Wは、管に供給される反応混合物の流量(m/秒単位)であり、Aは、該チャネルが管中に開口するレベルにおける管の断面積(m単位)である。
D=該チャネルが管中に開口するレベルにおける管の直径(m単位)。
η=管中に供給される反応混合物の粘度(Pa・秒単位)。
ベックマン転位の最終段階で得られる反応混合物からのカプロラクタムの回収は、公知の方法により行いうる。好ましくは、ベックマン転位の最終段階で得られる反応混合物は、水中のアンモニアで中和され、こうして生成された硫酸アンモニウムは、カプロラクタム溶液から除去される。カプロラクタム溶液は、公知の手順により精製しうる。
好ましい実施形態の説明
図1は、第1の循環系と第2の循環系と第3の循環系とを含む三段階の転位用の好ましい構成を示している。第1の循環系は、混合装置A1と捕集槽B1とポンプC1と冷却器D1とを含み、第1の反応混合物は、ライン1を介して循環状態に保持される。第2の循環系は、混合装置A2と捕集槽B2とポンプC2と冷却器D2とを含み、第2の反応混合物は、ライン11を介して循環状態に保持される。第3の循環系は、混合装置A3と捕集槽B3とポンプC3と冷却器D3とを含み、第3の反応混合物は、ライン21を介して循環状態に保持される。シクロヘキサノンオキシムおよび発煙硫酸は、それぞれ、ライン2およびライン3を介して第1の反応混合物中に供給される。第1の反応混合物の一部分は、ライン4を介して捕集槽B1から取り出され、第2の反応混合物に供給される。シクロヘキサノンオキシムは、ライン12を介して第2の反応混合物に供給される。第2の反応混合物の一部分は、ライン14を介して捕集槽B2から取り出され、第3の反応混合物に供給される。シクロヘキサノンオキシムは、ライン22を介して第3の反応混合物に供給される。第3の反応混合物の一部分は、ライン24を介して捕集槽B3から取り出される。本方法は、連続的に行われる。
図2は、好ましくは、混合装置A1、混合装置A2、および混合装置A3として使用される混合装置を示している。
以下の特定の実施例は、開示の残りの部分を単に例示したものであって限定するものではないとみなされる。実施例では、カプロラクタムの収率を次のように決定した。転位の最終段階から送出された反応混合物からサンプルを採取した。収率(反応混合物に供給されたシクロヘキサノンオキシムの単位量あたりの生成されたカプロラクタムの量)を次のように決定した。15gのKSOおよび0.7gのHgOに加えてさらに濃硫酸(20ml、96重量%)を、各サンプルの第1の部分(0.2g)に添加した。得られた酸性混合物の窒素含有率をケルダール法により決定し、それからサンプルの第1の部分の窒素のモル濃度(TN)を計算した。各サンプルの第2の部分をクロロホルムで抽出する。この方法は、カプロラクタムがクロロホルム相に進入するという事実に基づく。不純物は水相中に残る。抽出された水性相の窒素含有率をケルダール法で分析し、それからサンプルの第2の部分の窒素のモル濃度(RN)を計算した。収率は、次のように計算される。
Figure 2007500198
得られたカプロラクタムの品質規格として使用される290nmの吸光度(E290)を次のように決定した。転位の最終段階から送出された反応混合物をアンモニアで中和し、得られたカプロラクタム含有水性相を分離した。1cmキュベットを用いて、分離されたカプロラクタム含有水性相の吸光度を290nmの波長で測定した(70重量%のカプロラクタム水溶液で算出した)。
(実施例1)
これは、トルエンの存在下で緩衝化リン酸ヒドロキシルアンモニウム溶液とシクロヘキサノンとを反応させることによりシクロヘキサノンオキシムを調製する実施例である。
図3に記載の方法を用いて、単位時間あたり以下のヒドロキシルアンモニウム塩溶液をライン1により向流反応器Aに供給した。
65キロモルのNHOH.HPO
97キロモルのNHPO
38キロモルのHPO
191キロモルのNHNO、および
3184キロモルのHO。
該溶液は、リン酸塩とリン酸との組合せにより緩衝化された媒体中でかつ白金触媒の存在下で55重量%の硝酸の形態で供給された硝酸イオンを水素によりヒドロキシルアミンに還元するヒドロキシルアミン合成段階から誘導されたものである。溶液のpHは、2.1であった。
65キロモルのシクロヘキサノンのさらなる溶液と、
400キロモルのトルエン、
9キロモルのシクロヘキサノン、
2キロモルのオキシム、および
5キロモルのHO、
を含有するトルエンストリームと、をそれぞれライン2および3により該反応器Aに送入した。
反応器A内の温度を70℃に保持した。
ライン4を介してオキシム含有トルエン生成物ストリームを反応器から加熱スパイラル5を備えた蒸留塔Cに送出した。該生成物ストリームは、
400キロモルのトルエン、
65キロモルのオキシム、および
20キロモルのHO、
を含有していた。
塔C内で、オキシムとトルエンとの分離を行った。ライン6を介して単位時間あたり65キロモルのオキシムを送出し、一方、ライン7を介してトルエン(400キロモル)および水(20キロモル)を抽出塔Bに送出した。
単位時間あたり、
191キロモルのNHNO
97キロモルのNHPO
103キロモルのHPO
9キロモルのシクロヘキサノン、
2キロモルのオキシム、および
3234キロモルのHO、
を含有する水溶液を、ライン8により抽出塔Bに送出した。
溶解されているトルエンをストリッピングにより除去した後、抽出塔Bから送出された水溶液は、以下の組成を有していた。
97キロモルのNHPO
191キロモルのHNNO
103キロモルのHPO、および
3249キロモルのHO。
硝酸をヒドロキシルアミンに還元するときの反応媒質として役立てるべく、この溶液をヒドロキシルアミン合成段階に再循環させた。
塔C内で得られたオキシムは、1000ppm未満の水を含有する。該オキシムを以下に記載の実施例2〜4で使用した。
(比較実験A)
図1および2に示されるような構成を使用した。転位系の第1の段階に、4.7%の水を含有するオキシムを7.1トン/時で供給し(2)、25重量%のSOを含有する発煙硫酸を9.2トン/時で供給する(3)。冷却器(D1)を横切って400トン/時の速度で第1の反応混合物を循環させてその温度を77℃まで低下させることにより、ポンプ槽(C1)内の温度を102℃に保持する。51mmのスロート直径(101b)を有する混合装置(A1)にオキシムを通して、循環する第1の反応混合物中に混合する。混合装置は、16本のチャネル(直径3mm)を備えていた。8本のチャネル(チャネルのうちの8本は閉状態位置にある)を介してシクロヘキサノンオキシムを供給した。スロートにおける循環混合物の速度は40m/秒であり、シクロヘキサノンオキシムが循環反応混合物に供給される速度は41m/秒である。同等な供給源のオキシムが1.9トン/時で添加(12)される転位系の第2の段階に、反応器送出物(4)を送る。転位系の第2および第3の段階では、第1の段階で使用されるのと同様であるが第2および第3の段階ではより低いスループットになるように寸法が適合化されている混合装置(それぞれA2およびA3)にオキシムを通して、それぞれ循環する第2および第3の反応混合物中に混合する。循環速度は150トン/時であり、冷却器(D2)の出口温度は72℃であり、反応器は86℃で動作する。最後に、オキシムが1.1トン/時で添加(22)される転位系の第3の段階に反応器送出物(14)を送る。100トン/時の循環速度および76℃の冷却器(D3)出口温度により、動作温度を再び86℃に制御する。
第1、第2、および第3の各反応混合物のモル比は、それぞれ、1.68、1.32、および1.18であり、それぞれ、1.46、1.15、および1.02の重量比に対応する。反応混合物の重量比は、(反応混合物中のSOの量+反応混合物中のHSOの量)/反応混合物中のカプロラクタムの量として定義される。第1、第2、および第3の各反応混合物のSO濃度は、それぞれ、4.8%、2.1%、および0.8%であった。三段階転位系の全収率を先に記載の方法により決定したところ、98.9%であった。290nmの吸光度(先に記載したように決定した)は、3.54であった。
(実施例2)
比較実験を反復したが、実施例1に従って調製されたシクロヘキサノンオキシムを使用した点が異なっていた。3つの転位段階へのオキシム供給速度は、比較実験Aの場合とほとんど同等であった。発煙硫酸供給速度を調整しなかったので、比較実験Aと比べて発煙硫酸対オキシム消費量比は小さかった。比較実験Aのときと同じように循環速度を保持し、比較実験Aのときと同一のレベルに反応器温度を保持しうるように冷却温度を微調整した。第1、第2、および第3の各反応混合物のモル比は、それぞれ、1.58、1.24、および1.11である。第1、第2、および第3の各反応混合物のSO濃度は、それぞれ、14.2%、12.7%、および12.0%であり、第3の反応器の送出物で測定された全収率を先に記載の方法により決定したところ、99.4%であった。290nmの吸光度(先に記載したように決定した)は、0.65であった。
(実施例3)
比較実験Aを反復したが、実施例1に従って調製されたシクロヘキサノンオキシムを使用した点および類似の発煙硫酸対オキシム消費量比になるようにすべく3つの各段階で測定されるモル比が比較実験Aで得られる値に近いかまたはそれと同等であるように発煙硫酸供給物を減少させた点が異なる。比較実験Aのときと同じように循環速度を保持し、比較実験Aのときと同一のレベルに反応器温度を保持しうるように冷却温度を微調整した。第1、第2、および第3の各反応混合物のSO濃度は、それぞれ、14.5%、13.0%、および12.3%であった。先に記載の方法により第3の反応器の出口で測定される全収率を調べたところ、99.5%であった。290nmの吸光度(先に記載したように決定した)は、0.38であった。
比較実験Aと実施例2との比較から、本発明に従って調製されたオキシムを使用するとカプロラクタムの収率および得られるカプロラクタムの品質が向上することがわかる。実施例2と実施例3との比較から、本発明に従って調製されたオキシムを使用すると、オキシムの単位量あたりの発煙硫酸の添加量を減少させることが可能になり、結果として、最終段階の反応混合物のモル比が減少し(したがって、後続の中和時、より少量の硫酸アンモニウムが生成されるようになる)、カプロラクタムの収率および得られたカプロラクタムの品質がさらに向上することがわかる。
(実施例4)
比較実験を反復したが、実施例1に従って調製されたオキシムを使用した点および9重量%未満のSOを含有する発煙硫酸を使用した点が異なっていた。3つの転位段階へのオキシム供給速度は変化させなかった。比較実験Aのときと類似の発煙硫酸対オキシム消費量比になるようにすべく、比較実験Aで得られる値に近いかまたはそれと同等であるモル比が3つの各段階で達成されるように発煙硫酸供給速度を最終的に10トン/時に設定した。
比較実験Aのときと同じように循環速度を保持し、比較実験Aのときと同一のレベルに反応器温度を保持しうるように冷却温度を微調整した。第1、第2、および第3の各反応混合物のSO濃度は、それぞれ、5.0%、4.4%、および4.2%であった。先に記載の方法により第3の反応器の出口で測定される全収率を調べたところ、99.3%であった。290nmの吸光度(先に記載したように決定した)は、1.06であった。
比較実験Aと実施例4との比較から、本発明に従って調製されたオキシムを使用すると、より低いSO含有率を有する発煙硫酸を使用しうるようになるとともに、カプロラクタムの収率および得られるカプロラクタムの品質がさらに向上することがわかる。

Claims (14)

  1. シクロヘキサノンオキシムのベックマン転位によりカプロラクタムを調製するための連続法であって、
    a)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第1の反応混合物中に(i)発煙硫酸と(ii)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
    b)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第2の反応混合物中に(iii)該第1の反応混合物の一部分と(iv)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
    c)該第2の反応混合物の一部分を取り出すことと、
    を含み、さらに、
    1)有機溶媒中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む有機媒体を調製することと、
    2)該有機媒体からシクロヘキサノンオキシムを蒸留により分離することと、
    により、これらの反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムを取得することを含む、方法。
  2. 前記方法が、
    d)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第3の反応混合物中に(v)前記第2の反応混合物の一部分と(vi)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
    e)該第3の反応混合物の一部分を取り出すことと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムが1重量%未満の水を含有する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記反応混合物に供給されるシクロヘキサノンオキシムが0.1重量%未満の水を含有する、請求項1または2に記載の方法。
  5. カプロラクタムと硫酸とSOとを含む前記反応混合物のSO含有率が少なくとも6重量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. カプロラクタムと硫酸とSOとを含む前記反応混合物のSO含有率が少なくとも8重量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  7. カプロラクタムと硫酸とSOとを含む前記反応混合物のSO含有率が少なくとも10重量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記発煙硫酸のSO含有率が18〜35重量%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記方法が、
    a)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第1の反応混合物中に(i)発煙硫酸と(ii)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
    b)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第2の反応混合物中に(iii)該第1の反応混合物の一部分と(iv)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、ここで、該第2の反応混合物のモル比Mは1.0〜1.4であり、かつ該第2の反応混合物のSO含有率は6重量%超である、
    c)該第2の反応混合物の一部分を取り出してそれからカプロラクタムを回収することと、
    を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記第2の反応混合物のSO含有率が8重量%超である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2の反応混合物のSO含有率が10重量%超である、請求項9に記載の方法。
  12. 前記方法が、
    a)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第1の反応混合物中に(i)発煙硫酸と(ii)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
    b)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第2の反応混合物中に(iii)該第1の反応混合物の一部分と(iv)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、
    c)該第2の反応混合物の一部分を取り出すことと、
    d)カプロラクタムと硫酸とSOとを含む第3の反応混合物中に(v)該第2の反応混合物の一部分と(vi)シクロヘキサノンオキシムとを供給することと、ここで、該第3の反応混合物のモル比Mは1.0〜1.4であり、かつ該第3の反応混合物のSO含有率は6重量%超である、
    e)該第3の反応混合物の一部分を取り出してそれからカプロラクタムを回収することと、
    を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記第3の反応混合物のSO含有率が8重量%超である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記第3の反応混合物のSO含有率が10重量%超である、請求項12に記載の方法。
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