JP2007331407A - シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロア側、シートクッション、フロントリンク71、リアリンク81で、フロアに対してシートクッションが昇降する四節回転機構を形成し、更に、シートクッションが最高位置、最低位置のいずれか一方の位置にあるとき、フロントリンク71、リアリンク81のうちの少なくとも一方のリンクの回転を禁止し、シートクッションの他方への位置への移動を禁止する昇降ロック機構100と、フロア側に設けられ、シートクッションが最高位置にあるときに、フロントリンク、リアリンクのうちの少なくとも一方のリンクに係合し、車両後突時、係合したリアリンクの回転を禁止するリンクロック機構400と、リンクロック機構をロック解除しないと、昇降ロック機構のロック解除ができないようにする連動機構200とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、最初にリンクロック機構がロック解除され、続いて昇降ロック機構がロック解除されるシートを提供することにある。
リンクロックをロック解除せずに、昇降ロック機構をロック解除しようとすると、連動機構により、昇降ロック機構のロック解除はできない。
請求項3に係る発明は、前記連動機構は、回転可能に設けられ、半径方向に延びるアーム部を有し、一方の方向に回転することにより昇降ロック機構を解除する昇降ロック解除レバーと、該昇降ロック解除レバーを他方の方向へ付勢する昇降ロック解除レバー付勢手段と、前記昇降ロック解除レバーの他方の方向への回転を禁止する昇降ロック解除レバーストッパと、前記昇降ロック駆動レバーの回転中心軸を中心に回転可能に設けられ、半径方向に前記フック駆動レバーのアーム部の先端より更に延びたガイド穴を有したオープンレバーと、該オープンレバーを他方の方向へ付勢するオープンレバー付勢手段と、前記オープンレバーの他方の方向への回転を禁止するオープンレバーストッパと、前記長穴に移動可能に係合したキャンセルピンと、前記昇降ロック解除レバーの近傍に回転可能に設けられ、前記キャンセルピンに係合し、一方の方向に回転することにより、前記キャンセルピンを前記昇降ロック駆動レバーのアーム部の側面に当接しない位置から前記昇降ロック駆動レバーのアーム部の側面に当接するへ前記オープンレバーのガイド穴に沿って移動させる長穴を有する第1キャンセルレバーと、該第1キャンセルレバーを他方の方向へ付勢する第1キャンセルレバー付勢手段と、前記第1キャンセルレバーの他方の方向への回転を禁止する第1キャンセルレバーストッパと、回転可能に設けられ、一方の方向に回転することによりリンクロック機構を解除するとともに、前記第1キャンセルレバーを押して、前記第1キャンセルレバーを一方の方向へ回転させるリンクロック解除レバーと、該リンクロック解除レバーを他方の方向に付勢するリンクロック付勢手段と、前記リンクロック解除レバーの他方の方向への回転を禁止するリンクロック解除レバーストッパと、からなることを特徴とする請求項1記載のシートである。
リックロック解除レバーを一方の方向へ回転させずに、オープンレバーを回転させると、キャンセルピンは昇降ロック駆動レバーのアーム部の側面に当接しない位置にある。即ち、キャンセル手段が解除されていない状態にある。よって、昇降ロック駆動レバーは回転せず、昇降ロック機構はロック解除されない。
本実施の第1の形態例のシートの全体構成を図1−図4及び図9−図10を用いて説明する。図1はシートが最高位置にある状態を示す構成図、図2はシートが最低位置にある状態を示す構成図、図3は図1の背面図、図4は図2の背面図、図9は図1の切断線N−Nでの断面図、図10はシートの外観を説明する図である。
図1、図2に示すように、シートクッションのフレーム61の前部には、フロントリンク71の上部がピン73を用いて回転可能に取り付けられている。フレーム61の後部には、シートクッションの両サイドのフレーム61を橋渡しするようにロッド83が配置されている。図1に示すように、ロッド83の端面には、ピン10が圧入され、両者は一体化されている。ピン10はフレーム61の後部にバーリング加工法によって形成された貫通穴61aに回転可能に嵌合し、ロッド83は、シートクッションの両サイドのフレーム61にピン10を介して回転可能に支持にされている。そして、リアリンク81の上部がロッド83に固着されている。
また、シートトラック機構51は、図6に示すように、アッパレール55と、ロアレール53と、ロアレール53の内部に設けられた2つのボール56と1つのローラ58とからなっている。
図9に示すように、ロッド83には、リアリンク81のフレーム61側の回転中心であるロッド83より更に上にある部分に沿って配置される連結リンク90の下部分が固着されている。そして、リアリンク81のフレーム61側の回転中心であるロッド83より更に上の部分と、連結リンク90の上部分との間には、ピン103が取り付けられている。このピン103は、リアリンク81のフレーム61側の回転中心であるロッド83より更に上の部分に対しては溶接等の手法により固着され、連結リンク90の上部分にはかしめ等の手法により固着されている。そして、このピン103に昇降ロック機構100のロングリンク105が回転可能に取り付けられている。
ここで、昇降ロック機構100の作動を説明する。シートが最高位置にあり、昇降ロック機構100がロック状態にある図1に示す状態で、フック付勢手段の付勢力に抗して、フック113を反矢印A方向に回転させると、リアリンク81の回転が可能となるアンロック状態となり、シートは最低位置へ移動可能となる。シートが最低位置まで降下し、フック113を回転させている力を解除すると、図2に示す状態となり、再びロングリンク105の移動が禁止されたロック状態となる。
アッパレール55の後部に取り付けられたブラケット80には、ピン401を用いて、ストッパ403が回転可能に取り付けられている。このストッパ403の回転端部側には、リアリンク81の係合部81aに係脱可能な鉤状の係合部403aが形成されている。更に、このストッパ403は、シートスライドロック機構300方向に回転すると、回転端部側はストッパブラケット317とロアレール53との間の空間に進入するようになっている。そして、ストッパ403の回転端部側には、ピン405が設けられている。このピン405は、ロック状態(ロックレバー313のロック歯311とロアレール53のロック穴303とが係合した状態)にあるシートスライドロック機構300のロックレバー313に取り付けられたストッパブラケット317の上端面317a(図6参照)が当接可能で、当接することによりロックレバー313のアンロック方向(ロックレバー313のロック歯311がロアレール53のロック穴303から離脱する方向)の移動を禁止するようになっている。
ベース201上には、ピン203を用いて、リンクロック解除レバー207が回転可能に設けられている。このリンクロック解除レバー207とリンクロック機構400のストッパ403との間には、筒状で、端部がベース201とリンクロック機構400近傍のアッパレール55に係止されたアウタケーシング413、アウタケーシング413内を移動可能に挿通し、端部がリンクロック解除レバー207の一方の回転端部側とストッパ403とに係止されたインナワイヤ415からなるワイヤ417が設けられている。このリンクロック解除レバー207がインナワイヤ415を引く方向(一方の方向)に回転すると、リンクロック機構400のストッパ403の係合部403aとリアリンク81の係合部81aとの係合が解除され、ストッパ403は、シートスライドロック機構300方向に回転するようになっている。 又、リンクロック解除レバー207は、図示しない付勢手段(リンクロック解除レバー付勢手段)によりインナワイヤ415を引く方向と反対方向(図において、N方向)に付勢されている。そして、通常は、リンクロック解除レバー207の一方の回転端部側は、ベース201に形成された第1の切り起こしストッパ(リンクロック解除レバーストッパ)201aに当接し、それ以上のN方向の回転が禁止されている。
アッパレール55がロアレール53に対して最後位置以外の位置にあるときには、図3に示すようにアッパレール55の第2キャンセルレバー243は、ロアレール53側のキャンセル部材245に当接していないので、第2キャンセルレバー付勢手段の付勢力により第2キャンセルレバーストッパ247に当接している。
最初にリンクロック機構400がロック解除され、続いて昇降ロック機構100をロック解除することができる。
<第2の形態例>
図11、図12を用いて説明する。本形態例は、第1の形態例のベース201上に設けられる連動機構200の変形例であり、他の部分の構成は第1の形態例と同一である。図11は第2の形態例のシートが最高位置にある状態での連動機構の拡大図、図12は第2の形態例のシートが最低位置にある状態での連動機構の拡大図である。
オープンレバー1223と昇降ロック解除レバー1225とは、図示しない付勢手段により、矢印Q方向に付勢されている。即ち、昇降ロック解除レバー1225は、ワイヤ235のインナワイヤ233を引く方向と反対方向で第2の切り起こしストッパ1201bに当接する方向に、又、オープンレバー1223は、ワイヤ231のインナワイヤ227を引く方向で、オープンレバー1223に形成された切り起こしストッパ部1223bが昇降ロック解除レバー1225に当接する方向に付勢されている。
アッパレール55がロアレール53に対して最後位置以外の位置にあるときには、図3に示すようにアッパレール55の第2キャンセルレバー243は、ロアレール53側のキャンセル部材245に当接していないので、第2キャンセルレバー付勢手段の付勢力により第2キャンセルレバーストッパ247に当接している。
最初にリンクロック機構400がロック解除され、続いて昇降ロック機構100をロック解除することができる。
53 ロアレール
55 アッパレール
61 フレーム
71 フロントリンク
81 リアリンク
100 昇降ロック機構
200 連動機構
300 シートスライドロック機構
400 リンクロック機構
Claims (3)
- 下部がフロア側に回転可能に取り付けられ、上部がシートクッションの前部に回転可能に取り付けられたフロントリンクと、
下部がフロア側に回転可能に取り付けられ、上部が前記シートクッションの後部に回転可能に取り付けられたリアリンクと、
を有し、前記フロア側、前記シートクッション、前記フロントリンク、前記リアリンクで、前記フロアに対して前記シートクッションが昇降する四節回転機構が形成され、
更に、
前記シートクッションが最高位置、最低位置のいずれか一方の位置にあるとき、前記フロントリンク、前記リアリンクのうちの少なくとも一方のリンクの回転を禁止し、前記シートクッションの他方への位置への移動を禁止する昇降ロック機構と、
前記フロア側に設けられ、前記シートクッションが最高位置にあるときに、前記フロントリンク、前記リアリンクのうちの少なくとも一方のリンクに係合し、車両後突時、係合したリアリンクの回転を禁止するリンクロック機構と、
リンクロック機構をロック解除しないと、前記昇降ロック機構のロック解除ができないようにする連動機構と、
を有したことを特徴とするシート。 - 前記連動機構は、
前記リンクロック機構を解除するリンクロック解除レバーと、
前記昇降ロック機構を解除する昇降ロック解除レバーと、
前記昇降ロック解除レバーへの操作力をキャンセルするキャンセル手段と、
を有し、
リンクロック解除レバーが前記リンクロック機構を解除する方向に移動すると、前記キャンセル手段が解除されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のシート。 - 前記連動機構は、
回転可能に設けられ、半径方向に延びるアーム部を有し、一方の方向に回転することにより昇降ロック機構を解除する昇降ロック解除レバーと、
該昇降ロック解除レバーを他方の方向へ付勢する昇降ロック解除レバー付勢手段と、
前記昇降ロック解除レバーの他方の方向への回転を禁止する昇降ロック解除レバーストッパと、
前記昇降ロック駆動レバーの回転中心軸を中心に回転可能に設けられ、半径方向に前記フック駆動レバーのアーム部の先端より更に延びたガイド穴を有したオープンレバーと、
該オープンレバーを他方の方向へ付勢するオープンレバー付勢手段と、
前記オープンレバーの他方の方向への回転を禁止するオープンレバーストッパと、
前記長穴に移動可能に係合したキャンセルピンと、
前記昇降ロック解除レバーの近傍に回転可能に設けられ、前記キャンセルピンに係合し、一方の方向に回転することにより、前記キャンセルピンを前記昇降ロック駆動レバーのアーム部の側面に当接しない位置から前記昇降ロック駆動レバーのアーム部の側面に当接するへ前記オープンレバーのガイド穴に沿って移動させる長穴を有する第1キャンセルレバーと、
該第1キャンセルレバーを他方の方向へ付勢する第1キャンセルレバー付勢手段と、
前記第1キャンセルレバーの他方の方向への回転を禁止する第1キャンセルレバーストッパと、
回転可能に設けられ、一方の方向に回転することによりリンクロック機構を解除するとともに、前記第1キャンセルレバーを押して、前記第1キャンセルレバーを一方の方向へ回転させるリンクロック解除レバーと、
該リンクロック解除レバーを他方の方向に付勢するリンクロック付勢手段と、
前記リンクロック解除レバーの他方の方向への回転を禁止するリンクロック解除レバーストッパと、
からなることを特徴とする請求項1又は2記載のシート。
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