JP2007330218A - フロントモーアの伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モーアデッキに軸装されるブレード軸が、刈取地面に下降されたとき、自動的に不意に回転されると危険であるが、これを解消しようとする。
【解決手段】 ブレード軸1を配置したモーアデッキ2の上昇によって、このブレード軸1伝動のPTOクラッチ3を切り位置にするように連動し、このモーアデッキ2の下降によるPTOクラッチ3の入り位置への連動を牽制すると共に、手動操作でPTOクラッチ3を入り位置へ作動するPTOスイッチ4を設けた。モーアデッキ2を下降してもPTOクラッチ3の入り作動が牽制されていて、切り位置を維持しブレード軸1は回転しない。ここで作業者がPTOスイッチ4をもう一度操作することによって、PTOクラッチ3を入り位置に切替えて、ブレード軸1を回転伝動することができる。
【選択図】 図1

Description

車体の前側にモーアデッキを昇降可能に装着するフロントモーアにおいて、このモーアデッキを上昇させるときは自動的にブレードの回転を停止し、下降するときはスイッチ操作によってこのブレードを回転伝動させて、作業の安全を図る伝動装置に関する。
モーアの昇降によって、このモーアの伝動クラッチを入り切りする技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開平5−184228号公報(第2頁、図1)。
モーアデッキに軸装されるブレード軸が、このモーアデッキの刈取作業姿勢位置である刈取地面に接近した位置に下降されたとき、この下降に基づいて自動的に不意に回転されると危険である。このため、モーアデッキを下降した位置でブレード軸を伝動するときは、手動操作によって行うこととするものである。
請求項1に記載の発明は、トラクタ車体(12)の前側に、リフトリンク(13)を介してモーアデッキ(2)を昇降自在に装着し、車体(12)とリフトリンク(13)を連結するリフトアーム(15)との間に、伸縮可能のリフトシリンダ(16)を設けこのリフトシリンダ(16)の伸縮によって前記モーアデッキ(2)を非刈取位置と刈取位置とに昇降するよう構成し、ブレード軸(1)を配置した前記モーアデッキ(2)の上昇によって、このブレード軸(1)伝動のPTOクラッチ(3)を切り位置にするように連動し、このモーアデッキ(2)の下降によるPTOクラッチ(3)の入り位置への連動を牽制すると共に、手動操作でPTOクラッチ(3)を入り位置へ作動するPTOスイッチ(4)を設けたことを特徴とするフロントモーアの伝動装置の構成とする。
従って、モーアデッキ(2)を車体に対して下降させた位置で、運転者が前方のモーアデッキ(2)を見ながら、PTOスイッチ(4)を操作することによりPTOクラッチ(3)を入り位置にして、ブレード軸(1)を伝動回転し芝草の刈取作用を行うことができる。この刈取位置からモーアデッキ(2)を非刈取位置へ上昇すると、このモーアデッキ(2)の上昇によってPTOクラッチ(3)が自動的に切り位置に作動されて、ブレード軸1の回転伝動が停止される。このとき、PTOスイッチ(4)をONにしていてもPTOクラッチ(3)は切り位置になる。又、刈取作用再、開始時は、このモーアデッキ(2)を下降させて刈取位置にする。このモーアデッキ(2)を下降してもPTOクラッチ(3)の入り作動が牽制されていて、切り位置を維持しブレード軸(1)は回転しない。ここで作業者がPTOスイッチ(4)をもう一度操作することによって、PTOクラッチ(3)を入り位置に切替えて、ブレード軸(1)を回転伝動することができる。
請求項2に記載の発明は、前記PTOスイッチ(4)を有してPTOクラッチ(3)を入り切りする電磁ソレノイド回路(5)に、モーアデッキ(2)の上昇位置でOFFし、下降位置でONする昇降スイッチ(6)と、PTOスイッチ(4)のOFFにおいては昇降スイッチ(6)のONによってPTOクラッチ(3)を切り位置に維持するアップカットリレー(Ruc)、及びPTOカットリレー(Rpc)を設けたことを特徴とする。
従って、昇降スイッチ(6)は、モーアデッキ(2)が下降したときONで、上昇したときOFFとする。キースイッチをONにして、PTOスイッチ(4)をOFFにし、かつモーアデッキ(2)が下降位置にあると、アップカットリレー(Ruc)、及びPTOカットリレー(Rpc)が作動する。この状態でPTOスイッチ(4)をONに切替えると、アップカットリレー(Ruc)は自己保持されたままであるためPTOカットリレー(Ruc)は導通状態となり、PTOソレノイドを作動してPTOクラッチ(3)を入り位置にする。この状態でブレード軸(1)を伝動回転して車体走行により芝草の刈取作業を行うことができる。次に、モーアデッキ(2)を非刈取位置に上昇すると、昇降スイッチ(6)がOFFとなり、これによってアップカットリレー(Ruc)がOFFとなり、PTOカットリレー(Ruc)も導通しなくて、PTOスイッチ(4)をONにしていてもPTOクラッチ(3)は切り位置となる。そして、このとき再度モーアデッキ(2)を下降して刈取可能の位置に戻しても、前記アップカットリレー(Ruc)がOFFしたままであるため、PTOカットリレー(Rpc)もOFFのままであり、PTOクラッチ(3)は入らず切り位置を維持する。ここで、もう一度PTOクラッチ(3)を入り位置に切替るときは、一度PTOスイッチ(4)をOFF位置に操作すれば可能となり、安全性を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、ブレード軸(1)を配置したモーアデッキ(2)の上昇に連動して支点越え回動しPTOスイッチ(4)によるPTOクラッチ(3)の入り操作を牽制するサブPTOレバー(7)を設け、このサブPTOレバー(7)の支点越え復帰回動操作によって、このブレード軸(1)連動のPTOクラッチ(3)を入り位置に操作可能に構成したことを特徴とするフロントモーアの伝動装置とする。
従って、モーアデッキ(2)を上昇すると、これに連動してサブPTOレバー(7)が支点越え回動されて、この回動位置を維持する。このサブPTOレバー(7)の支点越え回動によって、PTOクラッチ(3)の入り操作を牽制するため、この状態ではPTOスイッチ(4)を操作してもPTOクラッチ(3)を入り位置に切替えることはできない。刈取作業を行うとき、モーアデッキ(2)を下降して、このサブレバー(7)を支点越え復帰回動操作すると、該牽制が解除される。このため、PTOスイッチ(4)の操作によってPTOクラッチ(3)を入り位置にして、ブレード軸(1)を伝動回転し、芝草の刈取作業開始を安全に行うことができる。
請求項1に記載の発明は、モーアデッキ(2)の上昇によるPTOクラッチ(3)の切りによって、このモーアデッキ(2)の下降によるPTOクラッチ(3)に入りを牽制するため、このPTOクラッチ(3)を入りにするためには、この車体前方のフロントモーアに向かっている運転作業者がこのモーアデッキ(2)部を見ながらPTOスイッチ(4)を操作する必要があり、このPTOクラッチ(3)の入り操作を運転作業者が行って、ブレード軸(1)伝動回転の安全性を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、PTOクラッチ(3)を入り操作する電磁ソレノイド回路(5)に、PTOスイッチ(4)や、昇降スイッチ(6)、及びPTOクラッチ(3)を切位置に維持するアップカットリレー(Ruc)、PTOカットリレー(Rpc)を設ける構成は簡単であり、正確に作動して、安全性を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、モーアデッキ(2)の上昇でサブPTOレバー(7)を支点越え回動して、PTOスイッチ(4)によるPTOクラッチ(3)の入りを牽制維持し、モーアデッキ(2)を下降してPTOクラッチ(3)を入りにするときは、このサブPTOレバー(7)を回動してこの牽制を解除してから、PTOスイッチ(4)を操作することにによりPTOクラッチ(3)を入り位置にすることができるため、ブレード軸(1)の回転伝動を安全に行わせることができる。又、この構成、作動を簡単、正確にすることができる。
図例に基づいて、フロントモーアの構成は、前後輪10、11を駆動して走行する四輪駆動走行の乗用形態のトラクタ車体12の前側に、リフトリンク13を介してモーアデッキ2を昇降自在に装着し、車体12前部のフロントアクスルハウジング4とリフトリンク13を連結するリフトアーム15との間に、伸縮可能のリフトシリンダ16を設けて、このリフトシリンダ16の伸縮によってモーアデッキ2を非刈取位置と刈取位置とに昇降する構成としている。車体12は、後部のボンネット17下のエンジンルームにエンジン18を搭載し、このエンジン18の前部下側に配置のHST(油圧無段変速装置)19を連動し、このHST19から前側に連動連結のフロントアクスルハウジング14内の伝動機構から、フロントデフギヤ75を介して左右両側のデフ軸20、及び前輪軸21を連動し、後輪連動軸を連動し、又、このフロントアクスルハウジング14の前側のPTOクラッチケース22内のフロントPTOクラッチ3を連動する構成としている。
このPTOクラッチ3は、油圧回路の電磁ソレノイド41バルブにより切替えられる油圧力によって、入り位置と、切り位置に作動されるもので、この電磁ソレノイド41のソレノイド回路5にPTOスイッチ4や、昇降スイッチ6等を配置して操作制御するものである。
このPTOクラッチ3前側のフロントPTO軸23には、自在継手を有したPTO連動軸24を連結して、モーアデッキ2上のモーア伝動ケース25の入力軸26を連動する。又、このモーアデッキ2には中央部と左右両側部とにブレード軸1を配置して軸受けし、該入力軸26からベルト連動して伝動回転する構成としている。これら各ブレード軸1にはブレードが取られて、回転により芝草を刈取ることができる。このモーアデッキ2の前後には接地するゲージホイル27、28を配置している。左右前輪10間の上部に位置するステップフロア29上には、後側に運転席30を設け、前側にステアリングハンドル31を支持するステアリングポスト32を設ける。このハンドル31を操作することにより後輪11を操向連動する。前記リフトアーム15は、このステップフロア29の下側にアーム軸33周りに回動自在に支持され、このアーム軸33の後側下部に前記PTOクラッチ3が設けられる。34は排出案内板で、モーアデッキ2の右端に設けて、刈取られる芝草を右側へ放出させる。35、36は運転席30の左右側部の操作盤で、モーア作業のための各種操作具を配置する。
ここにおいて、この発明に係るフロントモーアの伝動装置は、ブレード軸1を配置したモーアデッキ2の上昇によって、このブレード軸1伝動のPTOクラッチ3を切り位置にするように連動し、このモーアデッキ2の下降によるPTOクラッチ3の入り位置への連動を牽制すると共に、手動操作でPTOクラッチ(3)を入り位置へ作動するPTOスイッチ4を設けたことを特徴とするフロントモーアの伝動装置の構成とする。モーアデッキ2を車体に対して下降させた位置で、運転者が前方のモーアデッキ2を見ながら、PTOスイッチ4を操作することによりPTOクラッチ3を入り位置にして、ブレード軸1を伝動回転し芝草の刈取作用を行うことができる。この刈取位置からモーアデッキ2を非刈取位置へ上昇すると、このモーアデッキ2の上昇によってPTOクラッチ3が自動的に切り位置に作動されて、ブレード軸1の回転伝動が停止される。このとき、PTOスイッチ4をONにしていてもPTOクラッチ3は切り位置になる。又、刈取作用再、開始時は、このモーアデッキ2を下降させて刈取位置にする。このモーアデッキ2を下降してもPTOクラッチ3の入り作動が牽制されていて、切り位置を維持しブレード軸1は回転しない。ここで作業者がPTOスイッチ4をもう一度操作することによって、PTOクラッチ3を入り位置に切替えて、ブレード軸1を回転伝動することができる。
このPTOクラッチ3を制御するコントローラ38、及びPTOスイッチ4等を操作盤36部に配置する。このコントローラ38の入力側にPTOスイッチ4、モーアデッキ2の昇降位置を検出する昇降センサ39乃至昇降スイッチ6、PTOクラッチ3の入り切り位置を検出するPTOクラッチセンサ40等を設けて入力する。又、出力側には、電磁的にPTOクラッチ3を入り切り作動する電磁ソレノイド41を設ける。この昇降センサ39がモーアデッキ2の上昇位置を検出したときは、ソレノイド41を出力してPTOクラッチを切り位置に作動させる。
このクラッチセンサ40が、PTOクラッチ3の切り位置を検出したときは、PTOスイッチ4が例えONしていても、又、モーアデッキ2が下降しても、PTOクラッチソレノイド41を出力しないように牽制するように構成している。このPTOスイッチ4が一旦OFF切替えられて、、かつモーアデッキが下降されてから、このPTOスイッチ4を再度ONにしてクラッチ3切り位置から入り位置へ切替操作されることによって、クラッチソレノイド41を出力可能に構成している。このようにPTOクラッチ3が一旦切り位置になると、このPTOクッチ3の入り操作が一定の条件、手順等のもとに行われない限り一定の条件、手順等の行われない限り入り位置にすることができないため、作業操作の安全を図ることができる。そして、この状態から刈取作業開始するためには、PTOスイッチ4を一旦OFFに操作し、モーアデッキ2を下降してから、再度このPTOスイッチ4をON位置へ操作することによって、前記PTOクラッチ3の入り牽制を解除することができ、クラッチソレノイド41を出力してPTOクラッチ3を入り位置に作動し、ブレード軸1を伝動回転することができる。
次に、主として図5に基づいて、この発明は係るフロントモーアデッキの伝動装置は、前記PTOスイッチ4を有してPTOクラッチ3を入り切りする電磁ソレノイド回路5に、モーアデッキ2の上昇位置でOFFし、下降位置でONする昇降スイッチ6と、PTOスイッチ4のOFFにおいては昇降スイッチ6のONによってPTOクラッチ3を切り位置に維持するアップカットリレーRuc、及びPTOカットリレーRpcを設けたことを特徴とする。昇降スイッチ6は、モーアデッキ2が下降したときONで、上昇したときOFFとする。キースイッチをONにして、PTOスイッチ4をOFFにし、かつモーアデッキ2が下降位置にあると、アップカットリレーRuc、及びPTOカットリレーRpcが作動する。この状態でPTOスイッチ4をONに切替えると、アップカットリレーRucは自己保されたままであるためPTOカットリレーRucは導通状態となり、PTOソレノイドを作動してPTOクラッチ3を入り位置にする。この状態でブレード軸1を伝動回転して車体走行により芝草の刈取作業を行うことができる。次に、モーアデッキ2を非刈取位置に上昇すると、昇降スイッチ6がOFFとなり、これによってアップカットリレーRucがOFFとなり、PTOカットリレーRucも導通しなくて、PTOスイッチ4をONにしていてもPToクラッチ3は切り位置となる。そして、このとき再度モーアデッキ2を下降して刈取可能の位置に戻しても、前記アップカットリレーRucがOFFしたままであるため、PTOカットリレーRpcもOFFのままであり、PTOクラッチ3は入らず切り位置を維持する。ここで、もう一度PTOクラッチ3を入り位置に切替るときは、一度PTOスイッチ4をOFF位置に操作すれば可能となり、安全性を高めることができる。
この電磁ソレノイド回路5には、運転者が手動でON、OFFに切替えるPTOスイッチ4と、前記モーアデッキ2の上昇位置によってOFFに、下降位置によってONに切替えられる昇降スイッチ6、及び、PTOリレーRpto等を設けている。これら昇降スイッチ6とPTOスイッチ4との間には、この昇降スイッチ6のOFFによってOFFとなる自己保持リレーのアップカットリレーRucと、PTOカットリレーRpcを設ける。又、このPTOスイッチ4とPTOリレーRptoとの間には、該PTOカットリレーRpcとの連動されるリレースイッチRpcを有する。又、このPTOリレーRptoの切替えで、前記PTOクラッチ3を入り切りする油圧力を全圧で作動させる全圧PTOソレノイドPSaと、半圧で作動させる半圧PTOソレノイドPShとに切替てソレノイド41を出力する。
キースイッチをONにしてPTOスイッチ4がOFFで、モーアデッキ2が下降しておれば、アップカットリレーRacが作動し、PTOカットリレーRpcも作動する。この状態でPTOスイッチ4をONにすると、アップカットリレーRucは保持されたままであり、PTOカットリレーRpcは導通状態であるため、PTOリレーRptoが作動してソレノイド41が作動してPTOクラッチ3を入り位置にする。次に、この状態でモーアデッキ2を一定の高さまで上昇すると、昇降スイッチ6がOFFとなって、アップカットリレーRucがOFFとなりPTOカットリレーRpcも導通しなくなるため、PTOスイッチ4をONにしていてもPTOクラッチ3は切り位置に維持される。そして、再度モーアデッキ2を下降してもアップカットリレーRucがOFFのままの状態に維持されるためPTOクラッチ3は入らない。もう一度PTOクラッチ3を入れるときは、一度PTOスイッチ4をOFFに切替ることによって可能となる。
次に、図6〜図8は、フロントモーアの伝動装置を示し、ブレード軸1を配置したモーアデッキ2の上昇に連動して支点越え回動しPTOスイッチ4によるPTOクラッチ3の入り操作を牽制するサブPTOレバー7を設け、このサブPTOレバー7の支点越え復帰回動操作によって、このブレード軸1連動のPTOクラッチ3を入り位置に操作可能に構成したことを特徴とするフロントモーアの伝動装置とする。モーアデッキ2を上昇すると、これに連動してサブPTOレバー7が支点越え回動されて、この回動位置を維持する。このサブPTOレバー7の支点越え回動によって、PTOクラッチ3の入り操作を牽制するため、この状態ではPTOスイッチ4を操作してもPTOクラッチ3を入り位置に切替えることはできない。刈取作業を行うとき、モーアデッキ2を下降して、このサブレバー7を支点越え復帰回動操作すると、該牽制が解除される。このため、PTOスイッチ4の操作によってPTOクラッチ3を入り位置にして、ブレード軸1を伝動回転し、芝草の刈取作業開始を安全に行うことができる。
メインPTOスイッチ4と、モーアデッキ2の昇降によって作動される昇降スイッチ6を直列にしてこれら両スイッチ4、6のONによって、ソレノイドバルブ41を出力してPTOクラッチ3を入りに作動させるものである。この昇降スイッチ6は、サブPTOレバー7の支点越え回動によってON、OFFされる。これらメインPTOスイッチ4と、バブPTOレバー7、及びこのレバー7によりON、OFFされる昇降スイッチ6等を、ステアリングハンドルポスト32の上部に配置して、防水性を高めるように構成する。このステアリングハンドルポスト32に取付けたブラケット45にサブPTOレバー7を、支軸46の周りに上下回動自在に設けて、スプリング47で上下支点越え回動するように弾発して、トグル機構形態に構成している。又、このサブPTOレバー7の上側には、昇降スイッチ6をブラケット45に取付けて、このサブPTOレバー7の上方への支点越え回動によってONし、下方への回動によってOFFするように設ける。モーアデッキ2を昇降するリフトアーム15は、車体12に一体のブラケット48に対して、アーム軸33の周りに昇降回動する支持構成としているが、このリフフトアーム15にワイヤー49を連結し、前記サブPTOレバー7との間を連結している。そして、モーアデッキ2が上昇A位置になると、このワイヤー7を引張って、サブPTOレバー7を下側aへ支点越え回動して、昇降スイッチ6をOFFにし、又、モーアデッキ2が下降B位置になってもサブPTOレバー7を上側bへ支点越え回動しない。従って、昇降スイッチ6は一旦OFFになると、モーアデッキ2を下降しただけではONには復帰されない。このモーアデッキ2を下降Bさせた状態で、運転者がサブPTOレバー7を上側bへ支点越え回動操作することによって、昇降スイッチ6をONにして、メインPTOスイッチ4によるON操作可能となる。
次に、図1、図9、図10に基づいて、モーアデッキ2の車体12に対する吊下高さ調節の構成を説明する。図9のように二又形態の二又ピン51の抜差しによって、又は、図10のようにカラー52の差替えによって、吊下高さ調節を行う形態とする。モーアデッキ2の後部には、ブラケット53を有して、前記アーム軸33部との間を吊下ロッド54で連結し、このモーアデッキ2後部を一定高さに吊下げている。この吊下ロッド54の長さを前輪10の回転径に応じて調節して、モーアデッキ2を略水平状姿勢になるように調節する。このため、図9においては、ブラケット52に形成の前後方向の長穴55に嵌合させる二又ピン51の基部56を、吊下ロッド54下端部の下部ロッド57部に回動可能に連結して、ヘアピン58で抜け止めする。そして、この二又ピン51を前後に反転回動して長穴55に差し替えることによって、この吊下ロッド54の連結位置を前後に偏位して、モーアデッキ2の後部吊下高さを変えることができる。又、この二又ピン51のブラケット53に対する連結は、ヘアピン59、スプリング60等によって抜止固定することができる。この二又ピン51の間隔は、予め使用される前輪10の仕様径に応じて設定しておくことができる。又、吊下ロッド54自体も、下部ロッド57部をピン61の抜差しや、スペーサ62等によって伸縮することができる。
又、図10におけるカラー52を設ける形態では、下部ロッド57の上端部に、凹形断面のカバー52を上下に振替え嵌合させて、スペーサ63を重合し、ピン64をピン穴に嵌合させて、この下部ロッド57の下方への突出長さを調節することができる。このカラー52の下側には適宜高さ受座ハブ65を設けて、カラー52をこのハブ65に嵌合Cさせたときは、下部ロッド57を伸ばし、又、ハブ65上に単に載置する形態Dでは短くすることができる。
次に、図11は、前記HST19のトラニオン軸を操作するHSTペダル67に、リターン用スプリング68を設けて、中立位置復帰を的確に行わせる参考例である。HSTペダル67は、フロア29の下部にペダル軸69周りに踏込回動可能に設けられて、ワイヤー70を介してトラニオン軸を回動するように連動構成している。HSTペダル67は前、後進用左右一対のペダル67F、67Rから構成されて、前進ペダル67Fを踏込むと、後進ペダル67Rは中立位置Nよりも後側へ回動され、又、逆に後進ペダル67Rを踏込むと、前進ペダル67Fが後側へ回動されるようにシーソ状に回動される。前記スプリング68は、ペダル軸周りに設けるトルクスプリング形態で、ワイヤー70の緩み側とは反対方向に弾発して、HSTペダル67を中立位置N側へ復帰回動するように作用する。
主として、図12に基づいて、前記フロントアクスルハウジング14の前端左右両側部には、アクスルギヤケース76が前下部に向けて突出形成されて、この前端部外側に前輪10が軸21装される。これら左右のアクスルギヤケース76間を連結フレーム77をボルト78締めで連結することにより、フロントアクスルハウジング14の構成を補強する。又、この連結フレーム77の中央部を、アクスルハウジング14の中央部の伝動ケース79底部に、ボルト80締めで連結固定している。又、この連結フレーム77には左右一対の突出片81を形成して、この左右の突出片81間に伝動ケース79底部を嵌合させて横振れ方向を規制するように構成している。前記フロントモーアデッキ2は、この連結フレーム77と一体の前記ブラケット48を取付けて、この連結フレーム77部にモーアデッキ2を昇降可能に装着支持することができる。
フロントモーア部の一部拡大側面図。 その全体側面図。 その平面図。 そのPTOクラッチ制御のブロック図。 その一部別実施例を示す制御回路図。 一部別実施例を示すサブPTOレバー一部の側面図と、平面図。 リフトアーム部の側面図。 ステアリングポスト部の側面図。 吊下ロッド部の分解斜視図。 一部別実施例を示す吊下ロッド部の使用状態を示す側面図。 HSTペダル部の側面図。 フロントアクスルハウジング部の正面図。
符号の説明
1 ブレード軸
2 モーアデッキ
3 PTOクラッチ
4 PTOスイッチ
5 ソレノイド回路
6 昇降スイッチ
7 PTOレバー

Claims (3)

  1. トラクタ車体(12)の前側に、リフトリンク(13)を介してモーアデッキ(2)を昇降自在に装着し、車体(12)とリフトリンク(13)を連結するリフトアーム(15)との間に、伸縮可能のリフトシリンダ(16)を設けこのリフトシリンダ(16)の伸縮によって前記モーアデッキ(2)を非刈取位置と刈取位置とに昇降するよう構成し、ブレード軸(1)を配置した前記モーアデッキ(2)の上昇によって、このブレード軸(1)伝動のPTOクラッチ(3)を切り位置にするように連動し、このモーアデッキ(2)の下降によるPTOクラッチ(3)の入り位置への連動を牽制すると共に、手動操作でPTOクラッチ(3)を入り位置へ作動するPTOスイッチ(4)を設けたことを特徴とするフロントモーアの伝動装置。
  2. 前記PTOスイッチ(4)を有してPTOクラッチ(3)を入り切りする電磁ソレノイド回路(5)に、モーアデッキ(2)の上昇位置でOFFし、下降位置でONする昇降スイッチ(6)と、PTOスイッチ(4)のOFFにおいては昇降スイッチ(6)のONによってPTOクラッチ(3)を切り位置に維持するアップカットリレー(Ruc)、及びPTOカットリレー(Rpc)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のフロントモーアの伝動装置。
  3. ブレード軸(1)を配置したモーアデッキ(2)の上昇に連動して支点越え回動しPTOスイッチ(4)によるPTOクラッチ(3)の入り操作を牽制するサブPTOレバー(7)を設け、このサブPTOレバー(7)の支点越え復帰回動操作によって、このブレード軸(1)連動のPTOクラッチ(3)を入り位置に操作可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のフロントモーアの伝動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010124700A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Hitachi Koki Co Ltd エンジン作業機
CN103125200A (zh) * 2011-11-25 2013-06-05 皇田工业股份有限公司 可手动控制的自走式割草机

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