JP2005295882A - 乗用草刈機の昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刈取装置2の刈刃3駆動を断続するクラッチ機構4と、該クラッチ機構4の入,切操作に連動して刈取装置2を所定高さに自動昇降させる自動昇降手段5と、該自動昇降手段5の電源をON,OFFする電源スイッチ6とを設け、該電源スイッチ6がON状態時にのみ刈取装置2の昇降を許容するとともに、少なくとも電源スイッチ6の投入操作のみで刈取装置2が自動昇降しないよう規制する牽制手段7を設けてなる乗用草刈機の昇降装置の構成とする。
【選択図】図1
Description
上記不都合を解決するために刈刃クラッチレバーを入操作すれば刈取装置が自動的に下降し、切操作すれば自動的に上昇するよう単に連動したのみの場合には、メンテナンス等を行う時、電源を切っておけば刈刃クラッチレバーを操作しても刈取装置は昇降しないが、メンテナンス中不用意に自動昇降用の電源を入れると刈取装置が自動昇降し、刈取装置と地面の間や機体と刈取装置との間に手足を挟まれる危険性があるという問題がある。
本発明は、草刈作業時の刈取装置の昇降操作が容易であるとともに、メンテナンス時や刈草詰まりの除去中等に不用意に刈取装置が昇降することのない安全な乗用草刈機の昇降装置を提供することを課題とする。
又、牽制手段7は、電源スイッチ6投入後のクラッチ機構4の操作を検出して解除し、自動昇降手段5による自動昇降を開始させてなる乗用草刈機の昇降装置の構成とする。
更に、電源スイッチ6がON状態であることを条件に、刈取装置2を強制的に昇降させる強制昇降スイッチ8を設けてなる乗用草刈機の昇降装置の構成とする。
又、クラッチ機構4の操作により刈取装置2を所定高さに自動昇降させることができるので、走行移動時に上昇させた刈取装置2を次工程の作業開始時にクラッチ機構4の入操作をするだけで、刈取装置2が前工程の走行移動前に草刈作業を行っていた刈高さに自動的に下降し、スムーズな切断作業を開始することができる。
更に、本発明は自動昇降手段5の電源をON,OFFする電源スイッチ6を設け、この電源スイッチ6がON状態時にのみ刈取装置2の昇降を許容するとともに、少なくとも電源スイッチ6の投入操作のみでは刈取装置2が自動昇降しないよう規制する牽制手段7を設けているので、メンテナンス時等の際、電源スイッチ6をON操作した場合に刈取装置2が自動昇降を開始しないので、不用意に刈取装置2が昇降を開始することがなく、安全である。
又、メンテナンス終了後に草刈作業を開始する際には、クラッチ機構4の操作は必ず行う操作であり、電源スイッチ6を投入後、通常の草刈作業を開始すべくクラッチ機構4を操作するのみで牽制手段7の刈取装置2自動昇降規制が解除されるので、メンテナンス終了後や草刈作業中に刈草の詰まりを取り除いた後の作業開始時に作業者が意識的に牽制手段7の解除操作をしなくとも、無意識に牽制手段7が解除されるので、わずらわしい解除操作が不要である。
前輪15と後輪16との間の機体1下方腹部には刈取装置2を昇降自在に設け、該刈取装置2は略鉛直の刈刃軸22を中心に水平回転する大径の刈刃3と、該刈刃3上方を覆う刈刃カバー23や側方を覆うサイドカバー24及び刈刃3駆動をする刈刃プーリ25等で構成し、一体的に上下昇降させることができる。
原動機19と刈刃3との伝動系路には、伝動を断続するクラッチ機構4を介在し、本発明の実施例のVベルト27での伝動にあっては、テンションクラッチ30により断続可能である。刈刃カバー23とその上方の機体1との間は2対の平行リンクロッド31,32で連結し、刈刃カバー23上面に枢支した昇降ロッド33を、アクチュエータやモータ等の駆動装置Kを用いて昇降駆動させることで刈取装置2を容易に昇降させることができる。
従って、クラッチレバー34を切操作すれば、刈取装置2は昇降停止位置から上限まで上昇して、走行移動状態となり、次工程の作業開始時にクラッチレバー34を入操作すれば、刈取装置2は、調整レバー36で設定された昇降停止位置まで自動的に下降し、前工程の刈高さと同状態の刈高さで切断作業をスムーズに開始することができる。
調整レバー36下端部と調整アーム48とは連結ロッド49で連結してあり、調整レバー36を前後方向に操作すると、調整アーム48が下降スイッチ46及び上昇スイッチ47と共に回動可能である。カム42には、下降カム44と上昇カム45の両方が側面視において凹状となる昇降停止凹部50を形成し、カム42が回動して昇降停止凹部50が下降スイッチ46と上昇スイッチ47との両方をOFF状態にすればロッド40の伸縮が停止する。尚、上昇スイッチ47下方に設けた51は、カム42の回動によりON,OFF作動し、刈取装置2の上昇上限位置を決定する上限リミットスイッチである。
上記状態からクラッチレバー34を入操作するとリミットスイッチ35がOFFとなり、電動シリンダー39のロッド40が伸びた状態から縮み始め、アーム41及び昇降ロッド33により連結された刈取装置2が下降開始する。ロッド40が縮み方向に作動するとカム42が回動し、E位置にあった停止凹部50が上方右回りに移動し、下降スイッチ46と上昇スイッチ47の両方がOFFとなる位置でロッド40が停止する。
ロッド40の伸縮方向については、下降スイッチ46と上昇スイッチ47のON,OFF作動状態により判断し、下降スイッチ46のみがON状態であればロッド40が縮み、上昇スイッチ47のみがON状態であればロッド40が伸びるよう設定してある。
本実施例では、刈刃3駆動状態で刈取装置2を昇降するため、刈取装置2が下方域に下降している時にのみ刈高さを調整できるよう規制してある。機体1側に固定されたプレート53から規制ピン54を延設し、該規制ピン53は調整アーム48の長穴部55を貫通させ、この長穴部55の範囲F内で調整アーム48の回動が可能である。従って、刈刃3駆動中、調整レバー36を不用意に操作しても、刈取装置2の刈高さは規制範囲内で昇降し、Vベルト27がプーリ25,26から外れることがない。
尚、図5において、規制ピン54はカム42の長穴も貫通させているが、カム42の回動範囲よりも広い長穴を形成してあるので、カム42の回動については何ら影響しない。
このキースイッチ52OFF状態の時は、電源が切れているためクラッチレバー34や調整レバー36を操作しても刈取装置2は昇降することはない。従って刈刃カバー25上面に停滞した刈草の除去や刈刃カバー25内に詰まった草の除去、その他のメンテナンス作業を行う場合、刈取装置2が自動的に昇降しないようキースイッチ52をOFFにすることは当然である。例えば、キースイッチをOFF操作する前のクラッチレバー34が切位置Aにあり、刈取装置2が上限位置にあった場合、キースイッチ52のOFF操作後はクラッチレバー34を入,切操作しても刈取装置2は自動昇降しないが、メンテナンス中、又は、メンテナンス終了後にクラッチレバー34を入位置Bにしたままキースイッチ52を投入(ON操作)すると、刈取装置2が自動的に下降し、刈取装置2と地面との間に手足を挟まれる危険性がある。
この構成により、刈取装置2が作業者の意に反して不用意に自動昇降する危険性が少なくなるとともに、草刈作業開始時には必ず操作する刈刃3駆動用のクラッチレバー34操作によって自動昇降手段5が作動可能となるため、作業者が牽制手段7の解除操作を忘れていた場合にも自動的に解除されて、草刈作業をスムーズに開始することができる。
2 刈取装置
3 刈刃
4 クラッチ機構
5 自動昇降手段
6 電源スイッチ
7 牽制手段
8 強制昇降スイッチ
Claims (3)
- 機体(1)の腹部下方に上下昇降自在の刈取装置(2)を設けた乗用草刈機の昇降装置において、該刈取装置(2)の刈刃(3)駆動を断続するクラッチ機構(4)と、該クラッチ機構(4)の入,切操作に連動して刈取装置(2)を所定高さに自動昇降させる自動昇降手段(5)と、該自動昇降手段(5)の電源をON,OFFする電源スイッチ(6)とを設け、該電源スイッチ(6)がON状態時にのみ刈取装置(2)の昇降を許容するとともに、少なくとも電源スイッチ(6)の投入操作のみで刈取装置(2)が自動昇降しないよう規制する牽制手段(7)を設けてなる乗用草刈機の昇降装置。
- 牽制手段(7)は、電源スイッチ(6)投入後のクラッチ機構(4)の操作を検出して解除し、自動昇降手段(5)による自動昇降を開始させてなる請求項1記載の乗用草刈機の昇降装置。
- 電源スイッチ(6)がON状態であることを条件に、刈取装置(2)を強制的に昇降させる強制昇降スイッチ(8)を設けてなる請求項1又は2記載の乗用草刈機の昇降装置。
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2004
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