JP2007202442A - 農作業機 - Google Patents

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Takuya Okada
岡田  卓也
Hitoshi Okumura
仁 奥村
Masaaki Fujioka
公明 藤岡
Yasushi Tamai
康史 玉井
Satoru Tokuda
悟 徳田
Shinichi Murai
慎一 村井
Takashi Ikeda
孝志 池田
Masashi Ito
政志 伊藤
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Abstract

【課題】走行中にはオートクルーズが解除されないようにして走行中の安全性を保つことができる農作業機両を提供すること。
【解決手段】変速ペダル212の踏み込みでラチェット機構214が作動して所定の走行速度に保持できる速度保持手段Sが作動しているとき、チェンジレバー90が作業機3を使用しない状態で走行する移動速に切り換えられると、該レバー90の操作によりワイヤ218を介してラチェット機構214の作動が解除され、従って速度保持手段Sも作動しないように牽制することができる。このように農作業機が移動速で走行中には、速度保持手段Sが作動しないようにすることができ、しかも速度保持手段Sの作動解除のためだけに、何らかの操作具を操作する必要がないので安全である。
【選択図】図6

Description

本発明は、乗用田植機や乗用トラクタ−等の農作業機に関する。
走行装置の後方に苗の植え付けなどの農作業を行う農作業部を備えた農作業機が知られている。該農作業機はエンジン動力を静油圧式無段変速装置(HST)で、苗植付等の作業速、路上走行などの移動速などの変速操作位置に手動用の変速レバーを操作することで変速制御して走行装置の駆動輪に出力する構成を備えている。
例えば、特開2004−262417号公報の農作業機では、車速を一定に保ちながら走行する速度保持手段(オートクルーズ手段)を備えており、この速度保持手段を用いて苗の植付作業を一定速で走行しながら能率的に行なうことができる。
特開2004−262417号公報
前記特許文献1記載の農作業機は、オートクルーズを解除するにはオートクルーズレバーを含む複数の操作具の操作により行われる。この構成では農作業機が走行中でもオートクルーズレバーなどの操作具を操作するとオートクルーズは解除される構成である。
そこで、本発明の課題は、走行中にはオートクルーズが解除されないようにして走行中の安全性を保つことができる農作業機を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
すなわち、エンジン(12)と、該エンジン(12)の動力により走行する走行機体の本機と、該本機に連結した作業機(3)と、エンジン(12)からの動力を変速する変速装置(5、K)と、該変速装置(5、K)を作業機(3)を使用しながら走行する作業速と作業機(3)を使用しない状態で走行する移動速とに切替可能な切替操作具(90)と、該変速装置(5、K)の変速位置を選択して設定する変速操作具(212)と、該変速操作具(212)により所定の走行速度に保持できる速度保持手段(S)と、前記切替操作具(90)が移動速に切り換えて走行する場合には前記速度保持手段(S)が作動しないように牽制する牽制手段(214b、218)とを設けた農作業機である。
本発明によれば、農作業機が移動速で走行中には、速度保持手段(S)が作動しないようにすることができ、しかも速度保持手段(S)の作動解除のためだけに、何らかの操作具を操作する必要がないので安全である。
この発明の一実施例である8条植え乗用型田植機を図面に基づき詳細に説明する。図1の側面図と図2の平面図に示すように、乗用型田植機は走行車両1に昇降用リンク装置2で作業装置の一種である苗植付装置3を装着すると共に施肥装置4を設け、全体で乗用施肥田植機として機能するように構成されている。走行車両1は、駆動輪である左右各一対の前輪6、6および後輪7、7を有する四輪駆動車両である。
機体10の上にミッションケース11とエンジン12が前後に配設されており、該ミッションケース11の後部上面に油圧ポンプ13が一体に組み付けられ、またミッションケース11の前部からステアリングポスト14が上方に突設されている。
そして、ステアリングポスト14の上端部にステアリングハンドル16と操作パネル17が設けられている。機体の上部には操縦用のフロアとなるステップ19が取り付けられ、エンジン12の上方部に操縦席20が設置されている。前輪6、6は、ミッションケース11の側方に向きを変更可能に設けた前輪支持ケース22、22に軸支されている。また、後輪7、7は、ローリング杆23の左右両端部に一体に取り付けた後輪支持ケース24、24に軸支されている。ローリング杆23は機体10の後端部に突設したローリング軸25で進行方向と垂直な面内で回動自在に支持されている。
図3に示すように、エンジン12の回転動力は、ベルト31を介して油圧ポンプ13の駆動軸であるカウンタ軸32に伝えられ、さらに該カウンタ軸32からベルト33を介して静油圧式無段変速装置HST5の入力軸35に伝えられ、HST5の出力軸36からベルトとメインクラッチ43を介してミッション入力軸34に伝えられる。
HST5は操縦席20の右側に設けられる変速レバー110(図2)によって変速操作される。この変速レバー110を中立位置に操作したときは、走行駆動停止状態として、変速レバー110を前側へ操作することによって前進高速状態とし、中立位置から後側へ操作することによって後進高速状態として、変速レバー110の傾斜角度に応じて前、後進速度を増減速することができる。
なお、メインクラッチ43は周知の多板クラッチであり、図4に示すようにメインクラッチ軸側の摩擦板44とミッション入力軸側の摩擦板45、両摩擦板44,45を押し付けるスプリング46、切替操作用の固定部材47と摺動部材48などから構成されている。
図4に示すように、ミッションケース11のケーシング40の前部には、ミッション入力軸34、カウンタ軸50、走行一次軸51、走行二次軸52、植付一次軸53、植付二次軸54がそれぞれ平行に支承されている。ミッション入力軸34のギヤG1とカウンタ軸50のギヤG2、およびギヤG2と走行一次軸51のギヤG3がそれぞれ互いに噛合しており、ミッション入力軸34の回転が走行一次軸51に順方向に伝えられる。
主変速装置Kには、走行一次軸51に前記ギヤG3とギヤG4がそれぞれ定位置に嵌着され、走行二次軸52に互いに一体に成形されたギヤG5、G6が軸方向に摺動自在に嵌合している。シフタ56でギヤG5、G6を移動させ、ギヤG4、G5が噛合すると低速の作業速、ギヤG3とギヤG6が噛合すると高速の路上走行速になる。
また、植付一次軸53にはギヤG4に常時噛合するギヤG7とバックギヤG8が嵌着されており、ギヤG6をバックギヤG8に噛合させると後進速になる。ギヤG5、G6がいずれのギヤとも噛合しない位置がニュートラルになる。この主変速装置Kの操作するチェンジレバー90(図1)は操作パネル17に設けられている。
また、株間変速装置Cとして、植付一次軸53に互いに一体に成形されたギヤG9、G10が軸方向に摺動自在に嵌合しているとともに、植付二次軸54にギヤG11、G12がそれぞれ取り付けられている。シフタ57でギヤG9、G10を適宜に移動させることにより、ギヤG9とギヤG11、ギヤG10とギヤG11、およびギヤG10とギヤG12の3通りの組み合わせが得られ、3段階の株間切替を行える。植付二次軸54からベベルギヤG13、G14を介して植付部伝動軸58に伝動される。
ケーシング40の後部には、リヤアクスル60、60とフロントアクスル61、61が支承され、前記走行二次軸52からリヤデフ装置Dを介してリヤアクスル60、60に伝動されるとともに、リヤデフ装置Dからフロントデフ装置Eを介して左右フロントアクスル61、61に伝動される。そして、左右フロントアクスル61、61により各々左右前輪6、6が駆動回転される構成となっている。
リヤデフ装置Dは、走行二次軸52のギヤG15に噛合するギヤG16が外周部に形成された容器63を備え、該容器63内の縦軸64に取り付けた一次ベベルギヤG17と左右のリヤアクスル60、60に各別に取り付けた二次ベベルギヤG18、G18とが互いに噛合する状態で収納されており、各アクスル60、60に伝動される駆動力が適宜変動するようになっている。
フロントデフ装置Eもリヤデフ装置Dと同様の構成で、容器65、縦軸66、リヤデフ装置側のギヤG19、フロントデフ装置側のギヤG20、縦軸66に取り付けたベベルギヤG21、フロントアクスル61に取り付けたベベルギヤG22を備えている。上記リヤデフ装置Dおよびフロントデフ装置Eにはデフ機能を停止し、左右両アクスルに駆動力が均等に伝動されるようにするデフロック装置F、Hが設けられている。このデフロック装置F(H)は、容器63(65)に形成された爪69(70)とアクスルの角棒部に嵌合するデフロック部材71(72)の爪73(74)とアクスル60(61)を互いに固定するようになっている。後輪のデフロック装置Fを操作するデフロックレバー91(図1)は操作パネル17に設けられている。
なお、前輪のデフロック装置Hは、ステップ19に設けたデフロックペダル91’を踏み込むとデフ機能が停止される構成となっている(図1)。このデフロックレバー91及びデフロックペダル91’(図2)は、共に機体の前部に配置されており、例えば圃場の畦を乗り越えて機体を圃場から出す時等に、操縦者は機体から降りて機体の前方に立って(自分の身体をウエイト代わりにするために機体の前端部に乗って)、機体を前進若しくは後進させてこの畦越えを安全に行う。
この時、左右前輪6、6の何れか又は左右後輪7、7の何れかが空回りした場合に、操縦者は即座に機体前部にあるデフロックレバー91及びデフロックペダル91’を容易な姿勢で操作できて、デフロック状態にして安全に畦越えを行うことができる。
リヤアクスル60、60はベベルギヤG23、G24、…によってサイドクラッチ軸76、76に伝動連結され、さらに該サイドクラッチ軸76、76からリヤ出力軸77、77にサイドクラッチI、Iを介して伝動される。該サイドクラッチIは多板クラッチであり、サイドクラッチ軸側の摩擦板80、リヤ出力軸側の摩擦板81を備えている。リヤ出力軸77に摺動自在に嵌合する作動筒82は、板ばね83によって両摩擦板80、81を押し付ける方向に付勢されており、常時はサイドクラッチIが入った状態となっている。シフタ85Iで作動筒82を付勢方向と逆向きに移動させると、サイドクラッチIが切れる。
更に、リヤ出力軸77、77には後輪ブレーキ装置J、Jが設けられている。該後輪ブレーキ装置Jは、リヤ出力軸77に取り付けたディスク87、…にプレッシャプレート88、…を押し付けて制動するものであり、このプレッシャプレート88、…の作動はシフタ85Jで行う。すなわち、常時はサイドクラッチIが入で、後輪ブレーキ装置Jが掛かっていない状態であり、シフタ85Iを操作して作動筒82を付勢方向と逆向きに移動させるとサイドクラッチIが切れ、シフタ85Jを操作すると後輪ブレーキ装置Jが掛かるのである。これらサイドクラッチIおよび後輪ブレーキ装置Jの操作(左右シフタ85I・85Jの操作)は、後述のステップ19上に設けたブレーキペダル140で行う。なお、左右シフタ85Iには、左右クラッチ操作アーム86I(図示せず)の基部が固着されており、左右シフタ85Jには、左右ブレーキ操作アーム86J(図示せず)の基部が固着されている。
リヤ出力軸77、77の後端部はケーシング40外に突出し、この突出端部に前記後輪支持ケース24、24に伝動する左右後輪伝動軸89、89が接続されている。そして、この左右後輪伝動軸89、89により各々左右後輪7、7が駆動回転される構成となっている。
なお、ミッションケ−ス11の左右サイドクラッチI、Iと左右後輪ブレーキ装置J、Jとは、機体側面視で前輪6と重複する位置となっており、ピットマンアーム175から非常に近い距離となっている。
また、そのミッションケ−ス11に左右後輪7、7の左右後輪ブレーキ装置J、Jを設けているので、ブレーキペダル140からの距離が短くて、該ペダル140と左右後輪ブレーキ装置J、Jとの連繋機構が簡潔でコンパクトなものとなり、各部材の製造誤差等が少なくなって性能の良い機構を得ることができる。特に、ブレーキペダル140は、メインクラッチ43も入り切り操作するものであるから、ミッションケ−ス11にメインクラッチ43を設けたことと相乗して、ブレーキペダル140とメインクラッチ43と左右後輪ブレーキ装置J、Jとの連繋機構が簡潔でコンパクトなものとなり、各部材の製造誤差等が少なくなって性能の良い機構を得ることができる。
また、ステアリングハンドル16の所定角以上の操作により、旋回内側の後輪7のサイドクラッチIを切る構成にしても良いし、ステアリングハンドル16の所定角以上の操作により、旋回内側の後輪7のサイドクラッチIを切って、且つ、旋回内側の後輪7のブレーキ装置Jを制動するように構成しても良いことはいうまでもない。また、左右後輪7がデフ装置を介して駆動されている場合には、ステアリングハンドル16の所定角以上の操作により、旋回内側の後輪7のブレーキ装置Jを制動するように構成しても良い。
苗植付装置3は、走行車両1に昇降用リンク装置2で昇降自在に装着されているのであるが、その昇降させる構成と苗植付装置3の構成について説明する。先ず、走行車両1に基部が回動自在に設けた一般的な油圧シリンダー160(図1)のピストン上端部を昇降用リンク装置2に連結し、走行車両1に設けた油圧ポンプ13にて電磁油圧バルブ(図示せず)を介して油圧シリンダー160に圧油を供給・排出して、油圧シリンダー160のピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に連結した苗植付装置3が上下動されるように構成されている。
苗植付装置3は、昇降用リンク装置2の後部にローリング軸を介してローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース162と、該植付伝動ケース162に設けられた支持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台163と、植付伝動ケース162の後端部に装着され前記苗載台163の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え付ける苗植付け具164…と、植付伝動ケース162の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であるセンサフロート165・サイドフロート166…等にて構成されている。センサフロート165・サイドフロート166…は、圃場を整地すると共に苗植付け具164…にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。
PTO伝動軸167は両端にユニバーサルジョイントを有し、施肥駆動ケース168の動力を苗植付装置3の植付伝動ケース162に伝達すべく設けている。昇降リンクセンサ169は機体10に立設した支柱15(図1)と昇降用リンク装置2の上下動する平行リンク部材2a、2bの間に設けられ、リンク169aの動きを検出するポテンショメータである。
そして、迎い角センサ209によるセンサフロート165前部の上下位置検出に基づいて、コントローラ220(図7参照)により電磁油圧バルブを制御して油圧シリンダー160にて苗植付装置3の上下位置を制御するように構成されている。
即ち、センサフロート165の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられた時には、油圧ポンプ13にてミッションケース11内から汲み出された圧油を油圧シリンダー160に送り込んでピストンを突出させ、昇降用リンク装置2を上動させて苗植付装置3を所定位置まで上昇させる。また、センサフロート165の前部が適正範囲以上に下がった時には、油圧シリンダー160内の圧油をミッションケース11内に戻して昇降用リンク装置2を下動させて苗植付装置3を所定位置まで下降させる。そして、センサフロート165の前部が適正範囲にあるとき(苗植付装置3が適正な所定位置にある時)には油圧シリンダー160内の圧油の出入りを止めて苗植付装置3を一定位置に保持させるように設けられている。このように、センサフロート165を苗植付装置3の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。
ステアリングハンドル16の下方にフィンガーレバー171(図2)が配置され、該フィンガーレバー171を上下方向に操作するとフィンガーレバースイッチ226(図7)が作動されて、コントローラ220のPTOクラッチ作動手段によりPTOクラッチ作動SOLを操作して、施肥駆動ケース168(図1)内に設けられた動力を断接するPTOクラッチを操作して施肥装置4及び苗植付装置3への動力を入切り操作できるように構成されていると共に、コントローラ220の苗植付装置昇降手段により、電磁油圧バルブを操作して手動にて苗植付装置3を上下動できるように構成されている。
即ち、フィンガーレバー171を「上」に操作すると、PTOクラッチが切れ、施肥装置4及び苗植付装置3の作動が停止し、且つ電磁油圧バルブが強制的に苗植付装置3を上昇する側に切換えられる。
そして、フィンガーレバー171を「上」に操作した後に、フィンガーレバー171を「下」に1回操作すると、電磁油圧バルブがセンサフロート165の上下動にて切換えられる自動制御状態となり、苗植付装置3が上昇された状態であればセンサフロート165が接地して適正姿勢になるまで苗植付装置3は下降する。更にもう一回、フィンガーレバー171を「下」に操作すると、電磁油圧バルブがセンサフロート165の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、PTOクラッチが入り施肥装置4及び苗植付装置3が駆動される。以降、フィンガーレバー171を「下」に操作する度に、電磁油圧バルブがセンサフロート165の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、PTOクラッチが入りと切りに交互に切り換えられる。
図5には変速レバー110と電動モータ201との機械的連係機構の概略図を示す。
変速レバー110の基部が軸113に固着されており、該軸113には扇状ギヤ114も固着されている。該扇状ギヤ114の扇状部分に設けられた長穴114aに摺動自在にロッド115の先端部が係止されている。該ロッド115の他端部は回動支持軸117の一端部に固着された板材118に回動自在に係止されている。
また、回動支持軸117の他端は電動モータ201の回転軸201aに設けられる駆動ギヤ202に噛合する大径従動ギヤ203の中心軸穴203aに貫通して支持されている。 回動支持軸117の中間部にはアーム119が固着されている。該アーム119の端部には回動自在のロッド120の一端が連結され、該ロッド120の他端はHST5のトラニオン軸121に直結したトラニオンアーム122の端部に連結している。
大径従動ギヤ203の両側に設けられたブレーキパッド205の中心部に回動支持軸117が貫通し、また大径従動ギヤ203を挟んで前記ブレーキパッド205の反対側にもブレーキパッド205が配置され、該ブレーキパッド205の外側には順にワッシャ206、巻きバネ207、ワッシャ206が配置され、これらの部材205〜207の中心部は回動支持軸117を貫通して配置されている。従って外側のワッシャ206のさらに外側からボルト208で締め付けることで大径従動ギヤ203は2つのブレーキパッド205、205にきつく挟み込まれているので、電動モータ201の回転駆動は大径従動ギヤ203に伝達され、大径従動ギヤ203の回動は回動支持軸117とロッド120を介してトラニオンアーム122に伝達される。
なお、扇状ギヤ114とトラニオンアーム122の回動角度は、それぞれポテンショメータからなる操作位置センサ126、127で測定される。
上記構成において電動モータ201の正逆回転により、大径従動ギヤ203もギヤ202を介して回動し、該大径従動ギヤ203の回転により回動支持軸117も回転するので、板材118、ロッド115、扇状ギヤ114及び軸113を介して変速レバー110を揺動させる力が働き、また回動支持軸117の回転でアーム119が回転してロッド120を介してトラニオンアーム122がトラニオン軸121を中心にして回転して、HST5のトラニオン軸121を作動させる。
従って電動モータ201の回動が変速レバー110の作動をサポートするため、変速レバー110の操作が軽くなる。また電動モータ201が故障すると、前記大径従動ギヤ203は回転不能となるが、大径従動ギヤ203を挟んで両側にブレーキパッド205、205があるために、変速レバー110を操作すると、この動きに連動する回動支持軸117はブレーキパッド205、205を介して大径従動ギヤ203の中心軸穴203a内を回転する。その結果、変速レバー110を操作することができ、従ってHSTのトラニオン軸121を回転させることができる。
上記構成では、変速レバー110の操作位置センサ126の検出結果に基づいて電動モータ201が作動して、連動機構を経由してHST5のトラニオン軸121を作動させるが、電動モータ201が故障した場合には、前記連動機構を電動モータ201との連動系統を切らなくても、回動支持軸117と大径従動ギヤ203との間でブレーキパッド205、205が摺動するので変速レバー110を操作することができる。
このようにパワーアシストHST5において電動モータ201が故障しても、直ちに変速レバー110を手動操作が可能になった。
また、前記パワーアシストHST5において、手動で変速レバー110を操作する場合に、変速段が路上走行位置にあるときは、電動モータ201のアシストなしでHST5を変速させる構成とする。
これは路上走行時に電動モータ201のアシストでHST5が早すぎる動きをすると、オペレータが不意をつかれるおそれがあるので、それを防止して車両の走行安全性を高めるためである。
図6に概略構成図を示すように、変速ペダル212の踏み込みにより、ロット123を介してHST5のトラニオン軸121を回動することで変速を行う構成において、ステアリングポスト14の右側に変速ペダル212とブレーキペダル140を設ける。そして、図6の変速ペダル212とブレーキペダル140とHST5などとの連結機構図に示すように、変速ペダル212を踏み込むと自動的に変速ペダル212のアーム212aの回動基部に設けられたラチェット機構214により、その動きが固定される速度保持手段S、すなわちオートクルーズ機能を備えた構成としている。ラチェット機構214はラチェット歯214aと該歯214aに食い込んでラチェット機構214を固定する先端に爪を有する爪部214bからなり、また該爪部214bと変速ペダルアーム212aは、それぞれ機体10との間に設けたスプリング215、216により弾性支持されており、変速ペダル212がラチェット機構214で固定されると、その動きを規制する構成になっている。
また、変速ペダル21の踏み込みの解除はブレーキペダル140を軽く踏み込む(ブレーキは作用しない)ことで、ブレーキペダル140に連結するワイヤ218が爪部214bをその中央部にある回動支点を中心に矢印A方向に回動させるので、爪部214bを付勢するスプリング215の助けも借りてラチェット歯214aに食い込んだ爪部214bが歯214aから外れ、ることで行われる。
本実施例では、農作業機が路上走行時(移動速時)には、移動速を選択するためにチェンジレバー90が操作されるので、チェンジレバー90が操作されるとワイヤ218を介して必ずラチェット機構214を解除されるように働き、速度保持(オートクルーズ)手段Sが作動しないようにした。
一方、特許文献1記載の方法では、オートクルーズの解除は複数ある操作具の中のいずれかの操作具の操作で始めて可能であり、その操作を忘れるとオートクルーズが解除されない不都合があったが、本実施例では農作業機が移動速状態にあるとき、チェンジレバー90の操作で、必ずオートクルーズの解除が行われるので、路上走行時の走行安全性が確保できる。
また、速度保持(オートクルーズ)手段Sとしては図6に示す機械的構成からなるものの以外にコントローラ220の指令でHST5による速度保持を行う手段であっても良い。コントローラ220の指令で速度保持を禁止する構成について以下説明する。なお、この電子制御機構によるオートクルーズ機構も、速度保持(オートクルーズ)手段Sという場合がある。
図7にはコントローラ220の入出力ブロック図を示す。
例えば、農作業機が後進している間にもオートクルーズ手段Sが作動しないようにした。そのために後輪回転数センサ221で後進を検出すると、コントローラ220の指令で電動モータ201によるHST5の速度保持を禁止させる構成としても良い。
これは、後進作業は短時間であり、また、後進作業中にオートクルーズ手段Sが働くと操舵性が前述走行時に比較して劣るので、それを防ぐためである。
さらに、苗植付装置3が上昇位置にあることを昇降リンクセンサ169が検知するとコントローラ220の指令で電動モータ201によるHST5の速度保持を禁止する。これは苗植付装置3が上昇位置にあるときは農作業機は旋回中であるか移動時であるので、オートクルーズが働かない方が安全であるためである。
また、図8のフローチャートに示すように、苗植付装置3の苗植付け具164が圃場に苗を植え付ける状態になったとき、すなわち図示しない苗植付クラッチが入り操作されるとオートクルーズ入切スイッチ222が「入」であれば、次にオートクルーズボタン223で「入」操作すると、HST5で設定した車速(変速比)に変えて、また、該車速は任意の値に設定可能である。なお、オートクルーズ入切スイッチ222は、オートクルーズ機能自体を入切するスイッチであり、このスイッチ222を「切」に操作すれば、他の操作手段に拘らずオートクルーズが作動しない機能を備えている。
これは苗植付クラッチが入り操作された時に、農作業機がオートクルーズ走行状態にあると、そのままオートクルーズでの走行が可能とし、改めて再度オートクルーズ状態に設定する手間を省くためである。
ただし、前記オートクルーズボタン223の「入」操作を判断するステップでオートクルーズボタン223が「入」でないことが分かると、オートクルーズが解除される。
また、機体の進行方位を検出する方位センサ18の検出値が予め設定した方位となるように、パワーステアリング装置(図示せず)により自動的に前輪を操舵させて直進制御するための自律直進入切スイッチ225を設け、図9のフローチャートに示すように自律直進入切スイッチ225が「入」の場合にはオートクルーズ入切スイッチ222が「入」になると、オートクルーズ走行が可能になる機能を備えている。
この場合には自律直進機能に加えてオートクルーズ機能を追加できるので、オペレータの作業負担を低減し、さらなる作業性向上を図ることができる。
旋回制御用の後輪回転数センサ221により、前回の植付工程での苗植付クラッチの入から切までの移動距離を算出しておき、次工程で前工程の苗植付クラッチの入から切までの移動距離に達した場合、コントローラ220は自動的にオートクルーズを解除するようにしても良い。
上記構成により、オペレータはハンドル16から手を離さずに、オートクルーズ入切スイッチ222を「入」させなくても、苗植付作業時のみにオートクルーズ手段Sを作動させることができるため安全である。
また、農作業機が畦に接近したことを機体前方部に設けた畦センサ227が検出するとオートクルーズ機能を解除する構成にすると、オペレータの作業負担が低減され、苗植付作業なので効率が従来より向上する。
さらに、変速ペダル212を踏み込んだことを変速ペダルセンサ224が検出するコントローラ220がオートクルーズ手段Sを作動させている時に、上記オートクルーズ手段Sを制御するコントローラ220に異常がある又は農作業機の作業内容に異常があると判断される場合には、自動的にオートクルーズ機能を解除するようにしている。前記コントローラ220の異常とは各種センサの断線があるとき、機体10の左右傾斜角センサ228又は左右傾斜角速度センサ229で機体のローリング作動時間が長すぎると判断したとき又は前後傾斜角センサ230が機体10のピッチング作動時間が長すぎるの判断したとき又はオートローリング(苗植付部の自動ローリング制御機能)のセンサ値が設定量を超えた場合であり、農作業機の作業内容の異常とは、苗が苗植付装置3内に無いにも拘わらず植付クラッチが「入」であると検出していたとき又は苗植付装置3内での苗切れ又は施肥装置4のタンク内の肥料切れを検出する場合である。
なお、機体のローリングは圃場の耕盤により農作業機の本機が傾斜したままであると、苗の植付が不良となるおそれがあるので、機体の長時間のローリングは避けなければならない。
その他、農作業機の本機側からの警告状態(図示しないマイコンチェッカーが作動している状態等)があるとコントローラ220が判断するとオートクルーズ機能を解除する構成にすることで、オペレータの作動負担が低減され、より安全に農作業機の操作ができる。
本発明は、乗用型田植機などの農作業機に適用できる。
本発明の一実施例である乗用型田植機を示す全体側面図である。 図1に示す乗用型田植機の全体平面図である。 図1に示す乗用型田植機の伝動構成を示す概略平面図である。 図1に示す乗用型田植機の走行ミッションの展開図である。 図1に示す乗用型田植機の変速レバーと電動モータとの機械的連係機構の概略図である。 図1に示す乗用型田植機の変速ペダルを用いる機械的なオートクルーズ手段の概略構成図である。 図1に示す乗用型田植機の制御ブロック図である。 図1に示す乗用型田植機の電子制御によるオートクルーズ手段の作動フロー図である。 図1に示す乗用型田植機の電子制御によるオートクルーズ手段の作動フロー図である。
符号の説明
1 走行車両 2 昇降用リンク装置
2a、2b 平行リンク部材 3 苗植付装置
4 施肥装置 5 HST
6 前輪 7 後輪
10 機体 11 ミッションケース
12 エンジン 13 油圧ポンプ
14 ステアリングポスト 15 支柱
16 ステアリングハンドル 17 操作パネル
18 方位センサ 19 ステップ
20 操縦席 22 前輪支持ケース
23 ローリング杆 24 後輪支持ケース
25 ローリング軸 31、33 ベルト
32 カウンタ軸 34 ミッション入力軸
35 入力軸 36 出力軸
40 ケーシング 43 メインクラッチ
44、45、80、81 摩擦板 46 スプリング
47 切替操作用の固定部材 48 摺動部材
50 カウンタ軸 51 走行一次軸
52 走行二次軸 53 植付一次軸
54 植付二次軸 56、57 シフタ
58 植付部伝動軸 60 リヤアクスル
61 フロントアクスル 63、65 容器
64、66 縦軸 69、70、73、74 爪
71、72 デフロック部材 76 サイドクラッチ軸
77 出力軸 82 作動筒
83 板ばね 85I、85J シフタ
86I 左右クラッチ操作アーム 86J 左右ブレーキ操作アーム
87 ディスク 88 プレッシャプレート
89 左右後輪伝動軸 90 チェンジレバー
91 デフロックレバー 91’ デフロックペダル
110 変速レバー 113 軸
114 扇状ギヤ 114a 長穴
115 ロッド 117 回動支持軸
118 板材 119 アーム
120 ロッド 121 トラニオン軸
122 トラニオンアーム 123 ロット
126、127 操作位置センサ 140 ブレーキペダル
160 油圧シリンダー 162 植付伝動ケース
163 苗載台 164 苗植付け具
165 センサフロート 166 サイドフロート
167 PTO伝動軸 168 施肥駆動ケース
169 昇降リンクセンサ 169a リンク
171 フィンガーレバー 175 ピットマンアーム
176 左右ロッド 200 予備苗載台
201 電動モータ 201a 回転軸
202 駆動ギヤ 203 大径従動ギヤ
203a 中心軸穴 205 ブレーキパッド
206 ワッシャ 207 巻きバネ
208 ボルト 209 迎い角センサ
211 係合部材 212 変速ペダル
212a 変速ペダルアーム 218 ワイヤ
214 ラチェット機構 214a ラチェット歯
214b 爪部 215、216 スプリング
212 回動アーム 220 コントローラ
221 後輪回転数センサ 222 オートクルーズ入切スイッチ
223 オートクルーズボタン 224 変速ペダルセンサ
225 自律直進入切スイッチ 226 フィンガーレバースイッチ
227 畦センサ 228 左右傾斜角センサ
229 左右傾斜角速度センサ 230 前後傾斜角センサ
C 株間変速装置 D リヤデフ装置
E フロントデフ装置 G ギヤ
F、H デフロック装置 I 左右サイドクラッチ
J 左右後輪ブレーキ装置 K 主変速装置

Claims (1)

  1. エンジン(12)と、
    該エンジン(12)の動力により走行する走行機体の本機と、
    該本機に連結した作業機(3)と、
    エンジン(12)からの動力を変速する変速装置(5、K)と、
    該変速装置(5、K)を作業機(3)を使用しながら走行する作業速と作業機(3)を使用しない状態で走行する移動速とに切替可能な切替操作具(90)と、
    該変速装置(5、K)の変速位置を選択して設定する変速操作具(212)と、
    該変速操作具(212)により所定の走行速度に保持できる速度保持手段(S)と、
    前記切替操作具(90)が移動速に切り換えて走行する場合には前記速度保持手段(S)が作動しないように牽制する牽制手段(214b、218)と
    を設けたことを特徴とする農作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009278923A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
JP2012191958A (ja) * 2012-07-17 2012-10-11 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 移植機

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