JP2007232072A - 農作業機 - Google Patents

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哲 加藤
Takuya Okada
岡田  卓也
Kenichiro Sakata
賢一郎 阪田
Fumio Shigematsu
文雄 重松
Masaaki Fujioka
公明 藤岡
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Abstract

【課題】走行中に路面又は圃場面の状況によって走行不能に陥ることがないようにした走行車両を提供すること。
【解決手段】田植機1が直進走行中であって、左右の後輪回転数センサ87a,87bでそれぞれ左右の後輪7,7の回転数を検出するコントローラ100が左右の各々のセンサ87a,87bの回転数の差が大きいと、作動モータ52を作動させてHST5の出力を下げて両方の後輪7,7の走行速度を減速させるか、場合によっては走行停止させる制御を行う。こうして、圃場の窪地などにはまってしまう前に、減速させることでトルクを上げ、田植機1が走行できなくなるようなことを防止する。このとき、両方の後輪7,7の走行速度を同時に減速させることで、直進性を高めて圃場の窪地などからの脱出を確実に行うことができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、乗用田植機1や乗用トラクタ−等の走行車両に関する。
走行装置の後方に苗の植え付けなどの農作業を行う農作業部を備えた走行車両が知られている。該走行車両はエンジン動力を静油圧式無段変速装置(HST)で、苗植付等の作業速、路上走行などの移動速などの変速操作位置に手動用の変速レバーを操作することで変速制御して走行装置の駆動輪に出力する構成を備えている。
例えば、特開2003−276468号公報の走行車両では、変速レバーの操作により、モータを作動させて駆動輪への駆動力を入切する変速クラッチと駆動輪を制動するブレーキと駆動輪への駆動を変速する変速装置を備えた走行操作性の良い田植機において、変速レバーを中立位置に戻した場合に変速装置へのエンジン出力を切り、ブレーキを作動させる構成が開示されている。
特開2004−262417号公報
前記特許文献1記載の走行車両では、変速レバーに連動するモータを作動させて、例えば中立位置では駆動輪にブレーキを掛ける構成であるが、圃場内での田植機の作動様態によっては走行不能に陥ることがある。
例えば、圃場の窪みにはまり込んだ田植機が、窪みから脱出することができなくなることなどがあった。
そこで、本発明の課題は、走行中に路面又は圃場面の状況によって走行不能に陥ることがないようにした走行車両を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
すなわち、エンジン(12)の動力により走行する走行駆動体(7)を備えた走行車両において、走行車両の進行方向に向かって左右一対以上設けた前記走行駆動体(7)の回転速度を検出する車速検出手段と、直進走行時に前記車速検出手段により検出される左右の走行駆動体(7)の回転速度の偏差が所定値(回転速度の大きい方の3分の1程度の値)以上になると走行停止させる走行制御装置を備えた走行車両である。
本発明の走行車両は、直進走行時に、左右の走行推進体の回転数を検出する左右各々のセンサによる回転差が大きいと、両方の車輪の走行速度を減速又は走行停止させることが出来るので、圃場の窪地に嵌りかけているときに車両を減速してトルクを上げて窪地に嵌る前に脱出することができる。
なお、前記走行停止させる制御は圃場が窪地に嵌ってしまわないようにする場合等のときに行う。
この発明の実施例を図面に基づき説明する。図1の側面図と図2の平面図に本実施例の乗用型田植機を示し、図3に前後輪への動力伝動機構図、図4の電動モータでパワーアシストされるHSTの構成図を示す。
図1と図2に示すように、乗用型田植機1は走行車両に昇降用リンク装置2で作業装置の一種である苗植付装置3を設けている。乗用型田植機1は駆動輪である左右各一対の前輪6、6および後輪7、7を有する四輪駆動車両である。
なお、本明細書では田植機1の前進方向に向かって左右をそれぞれ左側と右側といい、前進方向を前側、後進方向を後側という。
図1に示すように、ステップフロア19の下方にあるメインフレーム10にミッションケース11とエンジン12が前後に配設されており、該ミッションケース11の後部上面に油圧ポンプ13(図3)が一体に組み付けられ、またミッションケース11の前部からステアリングポスト14が上方に突設されている。
そして、ステアリングポスト14の上端部にステアリングハンドル16とメータパネル17が設けられている。機体の上部には操縦用のフロアとなるステップフロア19が取り付けられ、エンジン12の上方部に操縦席20が設置されている。
前輪6、6は、ミッションケース11の側方に向きを変更可能に設けた前輪支持ケース22、22に軸支されている。また、後輪7、7は、ローリング杆23(図3)の左右両端部に一体に取り付けた後輪支持ケース24、24に軸支されている。ローリング杆23はメインフレーム10の後端部に突設したローリング軸25で進行方向と垂直な面内で回動自在に支持されている。また、左右の線引きマーカ36は、苗植付装置3の伝動ケース41の左右両端部に起立・転倒可能に設けられている。
作業装置3は左右に往復動する苗載台43、1株分の苗を切取って土中に植込む植込杆を有する苗植付具44、苗植付面を整地するフロート45,46(センターフロート45は接地センサとして機能する)等からなる。
苗植付装置3の昇降は、メインフレーム10の後側に設けた昇降用リンク装置2を介して苗植付装置3を連結し、昇降シリンダ40の伸縮によって昇降させて、非作業位置に上昇したり、対地作業位置に下降したりすることができる。また、苗植付装置3への動力伝達は、前記エンジン12からPTO伝動軸47(図1)を介して行われ、このPTO伝動軸47の伝動を入り切りするPTO(植付)クラッチ(図示せず)を介して行われる。
HST5はハンドル16の右側に設けられるHSTレバー8によって変速操作される。このHSTレバー8を中立位置に操作したときは、走行駆動停止状態として、HSTレバー8を前側へ操作することによって前進高速状態とし、中立位置から後側へ操作することによって後進高速状態として、HSTレバー8の傾斜角度に応じて前、後進速度を増減速することができる。
図3の前後輪6、7への動力伝動機構図に示すように、エンジン12の回転動力は、ベルト31を介して油圧式変速装置HST5の入力軸35に伝えられ、油圧式変速装置HST5から図示しない伝達機構を介してミッションケース11内のトランスミッションに入力される。
なお、本実施例のトランスミッションにはメインクラッチがなく、HST5の中立位置をトランスミッションのメインクラッチ代わりにする。また、ハンドル10の旋回角度に応じて回動するピットマンアーム70には前輪支持ケース22,22に伝動する左右ロッド66,66が接続されているので、旋回方向に向けて前輪6,6を操作できる。
ミッションケース11内のミッションのリヤ出力軸77、77の後端部は後輪支持ケース24、24に伝動する左右後輪伝動軸51,51が接続されている。そして、この左右後輪伝動軸51,51により各々左右後輪7、7が駆動回転される構成となっている。
苗植付装置3は田植機1に昇降用リンク装置2で昇降自在に装着されているが、その昇降機構と苗植付装置3の構成について説明する。
先ず、田植機1に基部が回動自在に設けられた一般的な昇降(リフト)シリンダー40(図1)のピストン上端部を昇降用リンク装置2に連結し、田植機1に設けた図示しない油圧ポンプにより昇降バルブを介して昇降シリンダー40に圧油を供給・排出して、昇降シリンダー40のピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に連結した苗植付装置3が上下動されるように構成されている。
苗植付装置3は、昇降用リンク装置2の後部にローリング軸を介してローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース41と、該植付伝動ケース41に設けられた支持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台43と、植付伝動ケース41の後端部に装着され前記苗載台43の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え付ける苗植付具44と、植付伝動ケース41の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であるセンター(センサー)フロート45・サイドフロート46等にて構成されている。センターフロート45、サイドフロート46は、圃場を整地すると共に苗植付具44にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。
図4にはHSTレバー8と電動モータ52との機械的連係機構の概略図を示す。HSTレバー8の基部が軸63に固着されており、該軸63には扇状ギア64も固着されている。該扇状ギア64の扇状部分に設けられた長穴64aに摺動自在にロッド65の先端部が係止されている。該ロッド65の他端部は回動支持軸56の一端部に固着された板材58に回動自在に係止されている。
また、回動支持軸56の他端は電動モータ52の出力軸に直結したベベルギア53に噛合する大径ベベルギア54の中心軸穴54aに貫通して支持されている。 回動支持軸56の中間部にはアーム57が固着されている。該アーム57の端部には回動自在のロッド59の一端が連結され、該ロッド59の他端はHST5のトラニオン軸61に直結したトラニオンアーム62の端部に連結している。
大径ベベルギア54の両側に設けられたブレーキパッド68の中心部に回動支持軸56が貫通し、また大径ベベルギア54を挟んで前記ブレーキパッド68の反対側にもブレーキパッド68が配置され、該ブレーキパッド68の外側には順にワッシャ69、巻きバネ71、ワッシャ69が配置され、これらの部材68〜71の中心部は回動支持軸56を貫通して配置されている。従って外側のワッシャ69のさらに外側からボルト72で締め付けることで大径ベベルギア54は2つのブレーキパッド68,68にきつく挟み込まれているので、電動モータ52の回転駆動は大径ベベルギア54に伝達され、大径ベベルギア54の回動は回動支持軸56とアーム57とロッド59を介してトラニオンアーム62に伝達される。
なお、トラニオンアーム62の回動角度は、ポテンショメータからなる操作位置センサ67で測定される。
上記構成において電動モータ52の正逆回転により、大径ベベルギア54もベベルギア53を介して回動し、該大径ベベルギア54の回転により回動支持軸56も回転するので、板材58、ロッド65、扇状ギア64及び軸63を介してHSTレバー8を揺動させる力が働き、また回動支持軸56の回転でアーム57とロッド59を介してトラニオンアーム62がトラニオン軸61を中心にして回転して、HST5のトラニオン軸61を作動させる。
このように電動モータ52の回動がHSTレバー8の作動をサポートするため、HSTレバー8の操作が軽くなる。また電動モータ52が故障すると、前記大径ベベルギア54は回転不能となるが、大径ベベルギア54を挟んで両側にブレーキパッド68,68があるために、HSTレバー8を操作すると、この動きに連動する回動支持軸56はブレーキパッド68,68を介して大径ベベルギア54の中心軸穴54a内を回転する。その結果、HSTレバー8を操作することができ、従ってHSTのトラニオン軸61を回転させることができる。
上記構成では、HSTレバー8の操作位置をセンサ(歪み計73で代用)の検出結果に基づいて電動モータ52が作動して、連動機構を経由してHST5のトラニオン軸61を作動させるが、電動モータ52が故障した場合には、前記連動機構を電動モータ52との連動系統を切らなくても、回動支持軸56と大径ベベルギア54との間でブレーキパッド68,68が摺動するのでHSTレバー8を操作することができる。
このようにパワーアシストHST5において電動モータ52が故障しても、直ちにHSTレバー8を手動操作が可能になった。
また、前記パワーアシストHST5において、手動でHSTレバー8を操作する場合に、変速段が路上走行位置にあるときは、電動モータ52のアシストなしでHST5を変速させる構成とする。
これは路上走行時に電動モータ52のアシストでHST5が早すぎる動きをすると、オペレータが不意をつかれるおそれがあるので、それを防止して車両の走行安全性を高めるためである。
また電動モータ52のアシストでHST5を作動させる場合にパワーアシスト力を高めるようにすると、ブレーキパッド68,68の締め付け力を高める必要がある。しかしブレーキパッド68,68の締め付け力が大きいと、HSTレバー8のマニュアル操作荷重が大きくなり、トラブル発生時にHSTレバー8が中立に戻らないおそれがある。
そこで、図4に示すHSTレバー8の一部にトーションレバー部8aを設け、このトーションレバー部8aの歪み計73を取り付けておき、HSTレバー8が操作されると、トーションレバー部8aの歪みが歪み計73で検知され、この検知結果により電動モータ52を作動させるとベベルギア53,54のスラスト荷重により、ライニング68の押し付け力を高めることができ、このライニング68の押し付け力が電動モータ52によるトラニオン軸61のHSTレバー8による回動をさらにアシストするのでHSTレバー8の操作が軽くなる。
また、図5の要部斜視図と図6の要部平面図に示すように、エンジン12とHST5のトラニオンアーム62との間に前進側ケーブル75と後進側ケーブル76を接続して、HSTレバー8の操作でエンジン回転数を変更できる構成を採用した場合に、図5に示すアクセルペタル79の係合部材80などの関連部品を前進側ケーブル75と後進側ケーブル76の合流部に追加することができる。
図6に示すように、HST5の支持部材84を支点として作動する「く」字状アーム85,86の端部にそれぞれ前後進側ケーブル75,76が連結しているので、アクセルペタル79の踏み込みにより、前後進側ケーブル75又は76が作動するとHST5のトラニオンアーム62は「く」字状アーム85又は86が支持部材84を支点として摺動することで回動するので、トラニオン軸61を介してHST5の出力を上げることができる。
このように、アクセルペタル79の回動アーム81の端部に接続した係合部材80をケーブル75,76の合流部上に配置するだけでケーブル75,76の合流部の連結構成が簡単になるため、安価なペタル構成が得られる。
図5と図6に示すHSTレバー8の操作の連動してエンジンスロットル弁(図示せず)の開度を変える機構を備えている構成では、HSTレバー8が低速走行の出力位置にあって旋回走行中であると、エンジンスロットル弁の開度を自動的に大きくするようにしている。図5に示すようにアクセルペタル79の回動アーム81をワイヤ83を介してピットマンアーム70に連結しており、またHSTレバー8のレバー基部もピットマンアーム70にワイヤ86で連結されている。
したがって、旋回時にハンドル16操作に連動してピットマンアーム70が左右いずれの方向へ回動されてもワイヤ83を介してアクセルペダル79を踏み込む方向に作動される。そのためエンジン12のスロットル弁(図示せず)が開く方向に作動してエンジン出力が上がる。
これは旋回走行時にエンジン回転数が小さいとエンジン12がドロップし易いので、この様な現象を未然に防止するために行うものであり、たとえば低速走行時にエンジン回転数を上げると、田植機1をトラックに積み降ろししたり圃場から出るために畦を超えたりする場合に超低速が得られなくなる。この様な現象を未然に防止するために本実施例では、HSTレバー8が低速で旋回走行中であることを条件にエンジン回転数を上げることで、エンジン12のドロップを防ぎ、同時に低速走行を可能にすることができる。
また、旋回時のピットマンアーム70の動きに連動してHSTレバー8が自動的に田植機1を減速方向に作動させるので、低速で旋回しながら、スロットル弁を逆に通常の連動開度により上げてエンジン回転数を上げ気味にしてエンジンドロップを防ぎながら低速旋回が行える。
なお、田植機1が旋回中であるか直進走行中であるかはステアリングセンサ16aでステアリングハンドル16の回転角度を検出することで行う。
図8にはコントローラ100の入出力ブロック図を示す。
例えば、田植機1が直進走行中であって、左右の後輪回転数センサ87a,87bでそれぞれ左右の後輪7,7の回転数を検出するコントローラ100が左右の各々のセンサ87a,87bの回転数の差が大きいと、作動モータ52を作動させてHST5の出力を下げて両方の後輪7,7の走行速度を減速させるか、場合によっては走行停止させる制御を行う。この制御のフロー図を図9に示す。
こうして、田植機1は圃場の窪地などにはまってしまう前に、減速させることでトルクを上げ、田植機1が走行できなくなるようなことを防止する。このとき、両方の後輪7,7の走行速度を同時に減速させることで、直進性を高めて圃場の窪地などからの脱出を確実に行うことができる。
なお、前記走行停止させる制御は圃場が窪地に嵌ってしまわないようにする場合等のときに行う。
図7には苗植付装置の動力伝動機構図を示す。苗載台43の苗マット(図示せず)を載置する苗載部側には上下方向に並んだ複数の苗マットの各条(本実施例では6条)の両側に仕切状のフェンス部が設けられている。そのため、苗取口44aにある苗マットから苗植付具44により苗が摘み取られて圃場に植え付けられると、その上段にある苗マットがフェンス部に沿って下方の苗植付具44の対向位置に降りてくる構成になっている。
植付伝動ケース41の苗植付具伝動ギアケース89内のベベルギア機構により伝動軸4aにエンジン動力が伝達される。畦クラッチ90が係合するとそれぞれの苗植付具44の爪(図示せず)がチェーン91により駆動される。
また苗植付具伝動ギアケース89から伸びる常時回転しているリードカム軸93に設けた溝93aに内周部に中心軸方向に向けて設けられた突起部が係合しながら左右に移動するリードカム94と連結された苗置台43が左右に移動する。
リードカム94が左右に移動することで、例えば左に移動するとリードカム軸93の先端の苗縦送りカム93bが縦送り伝動軸95に直結した左右の横送り片(ワンウエイクラッチ付き)95a,95bのうち、右横送り片95bに当たり、伝動軸95を縦送りベルト97(図2)の苗の1回の植付け分だけ回動させる。該伝動軸95はローラ98の軸と連動しており、駆動側クラッチ体99とローラ98が係合したときは6条分の縦送りベルト97を苗の1回の植え付け分だけ動かすことができる。
ところで、操縦席近傍の左、中央及び右畦クラッチレバー101a〜101cが設けられており、該畦クラッチレバー101a〜101cを操作して苗植付具44の畦クラッチ90(図6)を入れて苗の植付作業を行うっている。従来は高速植付時に、畦クラッチ90を切りから入りに切り替えるときに、畦クラッチ90の係合する爪同士がスムーズに入るように、爪と爪の間に大きい入り代を設けていた。このため苗植付時に畦クラッチ90の入り動作によって、苗植付具44がスムーズに回転しなかったり、停止と作動がランダムに行われることがあった。
そこで、本実施例では左、中央及び右畦クラッチレバー101a〜101cの基部には各レバー101a〜101cが操作されたことを検知する左、中央及び右畦クラッチレバーセンサ102a〜102cを設けている。そしてこれらの畦クラッチレバー101a〜101cを操作して、畦クラッチ90を切から入に切り替えた時には、左、中央及び右畦クラッチレバーセンサ102a〜102cのいずれかのセンサがレバー操作を検知するので、コントローラ100はレバー操作の検知信号が入ると、電動モータ52を作動させてHST5を設定時間の間だけ減速させる出力を行い、畦クラッチ90の爪がスムーズに入るようにした。この制御のフローチャートを図10に示す。
こうして、前述した従来のような問題点は解消され、苗の植付精度が従来より向上し、また、苗植付具44が突然停止することがないので、同時に畦クラッチ90の作業状態を田植機1の後方から監視している作業者の安全性が向上した。
ところで、従来HST5を搭載した田植機1などの農業車両では、運転者の側方に設けたHSTレバー8によりHSTトラニオン軸61を傾動させ、車両の変速作業を行っている。このため、車両の変速を行う場合は、運転者の側方のHST(主変速)レバー8を操作するため、該レバー8の微調整が困難である。また、操作性を重視して運転席前方にHSTレバー8を設ける場合も、HSTレバー8をトラニオン軸61に連結させるまでの連結機構が複雑になり、高価なものとなってしまう。
そこで本発明では以下のような各種のHST5の油圧回路図を採用した実施例を用いることができる。
図11に示す実施例の油圧回路は、HST5の可変容量形ポンプ104と可変容量型モータ105の間に前進油路106と後進油路107からなる閉回路を構成しており、前進油路106と後進油路107の間に可変容量型モータ105を迂回する高速オンオフ弁109を備えた迂回路を設けた構成である。
HSTレバー8が操作されると、HSTレバー8の操作を検知する歪み計73の入力信号によりコントローラ100は、前記高速オンオフ弁109をPWM(Pulse Wide Modulation)信号により高速でオンオフ動作させる指令を出す。こうして、トラニオン軸61を操作することなくHST出力(モータ105出力)を調整することができる。
前記PWM(Pulse Wide Modulation)信号により高速オンオフ弁109を高速でオンオフ動作することにより、間欠的にモータ105へ作動油を流す。モータ105への平均流量はPWM信号の変調率にほぼ比例するため、HSTトラニオン軸61を操作することなく、前記オンオフ弁109をPWM制御することにより、簡単な構成で車速の微調整が行える。
図12に示す実施例の油圧回路は、HST5の可変容量形ポンプ104と可変容量型モータ105の間に前進油路106と後進油路107からなる閉回路を設け、前進油路106と後進油路107の間に可変容量型モータ105を迂回する比例制御式高圧リリーフ弁112を備えた迂回路を設けた構成である。
HST5の車速を落としたいときにHSTレバー8が操作され、HSTレバー8の操作を検知する歪み計73の入力信号によりコントローラ100は、前記高圧リリーフ弁112を作動させて、リリーフ弁112のリリース油路112aから作動油を漏らしてHST5の閉回路内の油流量を落として、HST5の出力を下げる。
この場合もHSTトラニオン軸61を操作することなく、簡単な構成で車速の微調整(減速)を行うことができる。また、比例制御式高圧リリーフ弁112は、通常は閉油圧回路が高圧になり過ぎるときに備えて高圧リリーフ弁として使用できる。
図11の高速オンオフ弁109又は図12の比例制御式高圧リリーフ弁112に代えて比例流量調整弁(図示せず)を設けた油圧回路構成とし、比例流量調整弁を制御することにより、HSTポンプ104からモータ105への流量を制御し、HST出力(モータ105出力)をトラニオン軸61を操作することなく調整(減速)することもできる。
図13に示す実施例の油圧回路は、HSTの可変容量形ポンプ104と可変容量型モータ105の間に前進油路106と後進油路107からなる閉回路を設け、前進油路106と後進油路107にそれぞれ可変容量型モータ105に作動油が循環しないで、油タンク114へ流れる分岐油路116,117をそれぞれ設け、各分岐油路116,117に比例流量調整弁118,119を設けた構成である。
この場合もHST5の車速を落としたいときにHSTレバー8が操作され、HSTレバー8の操作を検知する歪み計73の入力信号によりコントローラ100は、油タンク114と連結した比例制御式流量調整弁118,119を制御してHSTポンプ104からモータ105への流量を調整してモータ105の出力をトラニオン軸61を操作することなく調整(減速)可能となる。
また、図14に示す実施例の油圧回路は、HST5の可変容量形ポンプ104と可変容量型モータ105の間に前進油路106と後進油路107からなる閉回路を設け、前進油路106と後進油路107にそれぞれ可変容量型モータ105に作動油が循環しないで、タンク114へ作動油を戻すことができる切替弁121,122をそれぞれ設けた構成である。HSTレバー8の操作を検知する歪み計73の入力信号によりコントローラは切替弁121,122をPWM(Pulse Wide Modulation)信号により高速でオンオフ動作させる指令を出し、トラニオン軸61を操作することなくHST出力を調整することができる。
次に本実施例の田植機1に用いられる副変速モータ127(図15)を利用する走行ミッション内の副変速段の切替機構について説明する。
田植機1は通常苗の植付時の走行速である植付速と路上走行時の走行速である移動速との間に中立位置を設け、該中立位置では田植機1は苗植付装置3にのみに動力が伝達される構成となっている。
従来は、植付速と走行速の切替は副変速レバー125を操作することで行われるが、操作性を向上させるために、本実施例では従来の副変速レバー125の操作を副変速レバーセンサ126が検出すると副変速モータ127を駆動させて、植付速と走行速の切替をスムーズに行うことが出来る構成とした。
図15にその要部の説明図を示し、図16にそのフロー図を示す。
HST5の中立位置でミッションケース11内の噛合切替式の変速装置(トランスミッション)には動力が伝達されず、また、噛合切替式の変速装置に通常設けられるHST動力の入力用のメインクラッチを設けず、HST5の中立位置で田植機1を走行不能として、HST5の中立位置にメインクラッチ相当の機能を持たせている。
上記構成の田植機1のエンジン12が作動時に、傾斜地で苗植付装置3を作動させるために植付速を選択したいときに、トランスミッションの副変速装置129を中立位置から植付速にシフトさせるとき、副変速装置129が中立位置にあると傾斜地では田植機1がすべり出すことになる。
そこで、副変速装置129が中立位置にあるときに車速センサ87a,87bが田植機1がすべり出したことを検知すると自動的に副変速装置129が中立位置から植付速位置に戻す必要がある。しかし、このままだと田植機1が走り出すので、本実施例では副変速装置が中立位置にあるときに車速センサ87a,87bのいずれかが田植機1がすべり出したことを検知すると、コントローラ100は副変速モータ127を作動させて、自動的に副変速装置129を中立位置から植付速位置にシフトさせると共に電動モータ52によりHST5を中立に戻し、自動停止させる様にした構成とする。
こうして、傾斜地でHST5を中立にしても機体が滑り出すおそれがなくなり、安全である。
また、機体に設けた前後傾斜角センサ(スロープセンサ)131を前記車速センサ87a,87bの代わりに用いて、または前記車速センサ87a,87bと共に用いて、機体が前後進の傾斜角を感知する構成とし(機体が平坦地に居る場合は、ブレーキペダル140を踏んだことをブレーキペダルセンサ142で検知)、副変速装置129を自動的に中立に戻し、傾斜地の場合は、ブレーキ装置143(図2)をはずした場合の滑り出しを防ぐために中立に戻さない様にすることができる。
なお平坦地にいる場合にブレーキペダル140を踏むと、副変速装置129を中立に戻すことでHST5に負荷を掛けないようにする。
図17に示す実施例の油圧回路は、HST5の可変容量形ポンプ104と可変容量型モータ105の間に設けた前進油路106と後進油路107からなる閉回路において、前進油路106と後進油路107の間に可変容量型モータ104を迂回する油圧シリンダ135とセットスプリング136を備えたリリーフバルブ137を設けた構成である。
この構成は、HSTレバー8が中立位置にあるときに図17の油圧回路をリリーフバルブ137のセットスプリング136を調整することにより中立を維持することができる。すなわち、HSTレバー8が中立位置にあるとき、HSTレバー8の傾転角が小さい場合には、油圧回路へのチャージ油圧が油圧回路の高圧側油圧より高くなるので、チャージ吸込ポート138からのチャージ作動油が矢印A方向から油圧シリンダ135にスプリング設置側のピストン135a方向からに入り込み、リリーフスプリング136がフリーとなりリリーフ弁137のポペットを介して前後進油路106,107が連通されて油圧モータ105が回転しない状態を維持できる。
また、HSTレバー8が前後進位置に操作されると、HSTレバー8の傾斜角度が大きくなるに伴って油圧回路内の矢印B又はC方向のチャージ油圧が油圧回路の高圧側油圧より高くなり、油圧シリンダ135をスプリング136の付勢力に抗して作動させてリリーフ弁137を閉鎖するので油圧回路が閉回路となり可変容量ポンプ104の油圧が油圧モータ105に送られる。
こうして、過大な付加によりHST5の油圧回路の内部が高圧になるようなときには、的確にリリーフ弁137を作動させて油温上昇を防止でき、安価な構成でHST5の出力性能を高効率に維持でき、変速性能を従来より向上させることができ、走行速度の減速又は走行停止を的確に行える。
次に本実施例の田植機1に用いられるハンドル体型HSTレバーについて説明する。
図18の平面図に示すように、環状のハンドル16の外周部の握り部の左右を切り取り、この切り取り部にHSTレバー8,8を配置し、該レバー8,8を前後方向に揺動可能な空間部を設けておく。
ハンドル16の外周にHSTレバー8,8を設ける事により、直進時にハンドル16を握ったまま変速操作が行えると共に、レバー8,8の設置箇所を従来より節減できる。なお、この場合は、ハンドル中立時のみHSTレバー8,8が操作可能であるが可能である。
本発明は、乗用型田植機1などの作業機に適用できる。
本発明の一実施例である乗用型田植機1を示す全体側面図である。 図1に示す乗用型田植機1の全体平面図である。 図1に示す乗用型田植機1の前後輪への動力伝動機構図である。 図1に示す乗用型田植機1のHSTレバーと電動モータとの機械的連係機構の概略図である。 図1に示す乗用型田植機1の前進ケーブルと後進ケーブルへのアクセルペタル設置部とHSTレバーのアクセルペタルへの連繋部の斜視図である。 図1に示す乗用型田植機1の前進ケーブルと後進ケーブルとHSTとの連結部を示す平面図である。 図1に示す乗用型田植機1の苗植付部の駆動部の構成図である。 図1に示す乗用型田植機1の制御ブロック図である。 図1に示す乗用型田植機1の後輪回転数の差によりHST出力を減速させる制御のフローチャートである。 図1に示す乗用型田植機1の畦クラッチレバー操作とHSTの減速の関係を制御するフローチャートである。 図1に示す乗用型田植機1の一実施例のHSTの油圧回路構成図である。 図1に示す乗用型田植機1の一実施例のHSTの油圧回路構成図である。 図1に示す乗用型田植機1の一実施例のHSTの油圧回路構成図である。 図1に示す乗用型田植機1の一実施例のHSTの油圧回路構成図である。 図1に示す乗用型田植機1の副変速装置の要部説明図である。 図1に示す乗用型田植機1の副変速装置の差動制御をするフローチャートである。 図1に示す乗用型田植機1の一実施例のHSTの油圧回路構成図である。 図1に示す乗用型田植機1の一実施例のハンドル体型HSTレバーの平面図である。
符号の説明
1 乗用型田植機1 2 昇降用リンク装置
3 苗植付装置 5 HST
6 前輪 7 後輪
8 HSTレバー 8a トーションレバー部
10 メインフレーム 11 ミッションケース
12 エンジン 13 油圧ポンプ
14 ステアリングポスト 16 ステアリングハンドル
17 メータパネル 19 ステップフロア
20 操縦席 22 前輪支持ケース
23 ローリング杆 24 後輪支持ケース
25 ローリング軸 31 ベルト
35 HST入力軸 36 線引きマーカ
40 昇降シリンダ 41 植付伝動ケース
43 苗載台 44 苗植付具
45 センターフロート 46 サイドフロート
47 PTO伝動軸 51 左右後輪伝動軸
52 電動モータ 54 大径ベベルギア
56 回動支持軸 57 アーム
58 板材 59 ロッド
61 トラニオン軸 62 トラニオンアーム
63 軸 64 扇状ギア
65 ロッド 66 左右ロッド
67 トラニオンアーム操作位置センサ
68 ブレーキパッド 69 ワッシャ
70 ピットマンアーム 71 巻きバネ
72 ボルト 73 歪み計
75 前進側ケーブル 76 後進側ケーブル
77 リヤ出力軸 79 アクセルペタル
80 係合部材 81 アクセルペタル回動アーム
83,86 ワイヤ 84 アクセルペタル支持部材
85,86 「く」字状アーム 87a,87b 後輪回転数センサ
89 伝動ギアケース 90 畦クラッチ
91 チェーン 93 リードカム軸
93a 溝 93b 苗縦送りカム
94 リードカム 95 縦送り伝動軸
95a,95b 横送り片 97 縦送りベルト
98 ローラ 99 駆動側クラッチ体
100 コントローラ 101a〜101c 畦クラッチレバー
102a〜102c クラッチレバーセンサ
104 変容量形ポンプ 105 可変容量型モータ
106 前進油路 107 後進油路
109 高速オンオフ弁 112 比例制御式高圧リリーフ弁
112a リリース油路 114 油タンク
116,117 分岐油路 118,119 比例流量調整弁
121,122 切替弁 125 副変速レバー
126 副変速レバーセンサ 127 副変速モータ
129 副変速装置 131 前後傾斜角センサ
135 油圧シリンダ 136 セットスプリング
137 リリーフバルブ 138 チャージ吸込ポート
140 ブレーキペダル 142 ブレーキペダルセンサ
143 ブレーキ装置

Claims (1)

  1. エンジン(12)の動力により走行する走行駆動体(7)を備えた走行車両において、
    走行車両の進行方向に向かって左右一対以上設けた前記走行駆動体(7)の回転速度を検出する車速検出手段と、直進走行時に前記車速検出手段により検出される左右の走行駆動体(7)の回転速度の偏差が所定値以上になると走行停止させる走行制御装置を備えたことを特徴とする走行車両。
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