JP2007330078A - 高圧電源装置、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

高圧電源装置、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】トランスを1つのみ用いた回路において負荷に出力される電圧の正負を切り替える高圧電源装置を、簡単な構成で実現すること。
【解決手段】トランス102によって昇圧された電圧を、第1のダイオード103および第2のダイオード105によって正側の出力と負側の出力に分圧し、それぞれの出力を第1のコンデンサ104および第2のコンデンサ106によって平滑する。さらに、可変抵抗108の抵抗値を変化させることによって、抵抗107の抵抗値との比から負荷109にかかる電圧の正負を切り替える。
【選択図】図1

Description

この発明は、出力される電圧の正負を切り替える高圧電源装置、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体に関する。
従来、電子複写機装置やレーザプリンタ装置などの画像形成装置においては、制御装置、帯電装置、転写装置、現像装置などが内蔵されており、これらの装置を動作させる場合には、高圧電源装置の出力が用いられている。画像形成装置における制御装置では、高圧電源装置の出力電圧を調整しながら画像形成処理をおこなっている。
また、複数色で構成されたカラー画像を形成するためのカラー画像形成装置においては、各色、つまりシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのそれぞれの画像を形成するために、各色に対応した帯電装置、転写装置、現像装置などが設けられている。これらの装置の中には、供給される高圧出力の正負を切り替える必要があるものもあるため、高圧電源装置は、出力される電圧が正負の異極性間の範囲で可変であることが求められる。
高圧電源装置としては、トランスに供給される入力電圧の大きさを変化させる装置がある。この高圧電源装置においては、トランスの1次側にオペアンプや切替装置を設けることにより、トランスに供給される入力電圧の大きさを変化させることで正負の切り替えをおこなう(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、高圧電源装置としては、トランスの1次側に極性の異なるコイルを複数用いる装置がある。この高圧電源装置においては、1次側のコイルをスイッチで切り替えることによって、2次側に出力する電圧の大きさを変化させることで正負の切り替えをおこなう(たとえば、下記特許文献2参照。)。
特許第3334469号公報 特開平9−213531号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載された技術では、トランスの2次側に高耐圧のリレーなどを設けたり、複数のトランスを設けたりする必要はないが、トランスの1次側に入力電圧の大きさを変化させるための装置が必要であり、部品数が増えることからコストがかかりスペースも必要であるという問題がある。
また、上述の特許文献2に記載された技術では、トランスの1次側に入力電圧の大きさを変化させるための装置を設ける必要はないが、トランスの1次側にリレーを高耐圧の回路素子を用いて構成しなければならないうえ、リレーの動作を安定したものにするためにリレー以外の回路素子も大型のものを用いる必要があり、コストがかかり装置全体が大型化するという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、部品数の増大や装置の大型化をすることなく、1つのトランスで出力される電圧の正負を切り替えることができる高圧電源装置、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる高圧電源装置は、入力電圧を昇圧する昇圧手段と、前記昇圧手段によって昇圧された電圧を、正側の出力と負側の出力とに分圧する分圧手段と、前記分圧手段によって分圧された正側の出力と負側の出力との分圧比を制御して、負荷に供給する電圧の正負を切り替える制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる高圧電源装置は、請求項1に記載の発明において、前記分圧手段は、第1のコンデンサおよび第1のダイオードを直列に接続した正側の出力用と、前記第1のコンデンサとの接続点が接地している第2のコンデンサおよび第2のダイオードを直列に接続した負側の出力用と、を互いに並列に接続することによって形成され、第1のダイオードおよび第2のダイオードによって正側の出力と負側の出力とに分圧された電圧を、前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサによって平滑することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる高圧電源装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記制御手段は、抵抗および可変抵抗を直列に接続することによって形成され、当該可変抵抗の抵抗値を変えることで分圧比を制御することを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる高圧電源装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記可変抵抗は、フォトカプラであり、前記制御手段は、当該フォトカプラの抵抗値を制御することを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる高圧電源装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記制御手段は、直列に接続された抵抗および可変抵抗を互いに並列になるように複数接続し、それぞれを制御することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる高圧電源装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記制御手段は、分圧比を連続的に制御することを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる高圧電源制御方法は、入力電圧を昇圧する昇圧工程と、前記昇圧工程によって昇圧された電圧を、正側の出力と負側の出力とに分圧する分圧工程と、前記分圧工程によって分圧された正側の出力と負側の出力との分圧比を制御して、負荷に供給する電圧の正負を切り替える制御工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる高圧電源制御プログラムは、請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる記録媒体は、請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能であることを特徴とする。
本発明にかかる高圧電源装置、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体によれば、トランスを1つのみ用いて、出力される電圧の正負を切り替えることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる高圧電源装置、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる高圧電源装置の構成の一例)
はじめに、本発明の実施の形態1にかかる高圧電源装置100の構成の一例について説明する。図1は、実施の形態1にかかる高圧電源装置100の構成の一例を示す説明図である。図1において、実施の形態1にかかる高圧電源装置100は、電源101と、昇圧部aと、分圧部bと、制御部cと、負荷109と、を含み構成されている。昇圧部aは、入力電圧を昇圧する。昇圧部aは、トランス102によって構成される。トランス102は、入力電圧が入力される1次側と、昇圧させた電圧を出力する2次側とで構成される。
分圧部bは、昇圧部aによって昇圧された電圧を、正側の出力と負側の出力とに分圧する。分圧部bは、第1のダイオード103および第1のコンデンサ104を直列に接続した正側の出力用の回路と、第2のダイオード105および第2のコンデンサ106を直列に接続した負側の出力用の回路と、を並列に接続することによって構成される。分圧部bにおいて、まず、第1のダイオード103および第2のダイオード105は、昇圧部aによって昇圧された電圧を正側の出力と負側の出力とに分圧する。図1の高圧電源装置100においては、第1のダイオード103は、A地点に正の電圧を出力する向きに備えられ、第2のダイオード105は、B地点に負の電圧を出力する向きに備えられる。
つぎに、第1のコンデンサ104は、第1のダイオード103によって分圧された電圧を平滑し、A地点に正の電圧を印加する。また、第2のコンデンサ106は、第2のダイオード105によって分圧された電圧を平滑し、B地点に負の電圧を印加する。第1のコンデンサ104と、第2のコンデンサ106との接続点であるC地点は、接地されており、電圧は±0Vである。また、C地点は、分圧部bにおける分圧点としての役割も果たしている。
制御部cは、分圧部bによって分圧された正側の出力と負側の出力との分圧比を制御して、負荷109に供給する電圧の大きさを変化させる。制御部cは、抵抗107と、可変抵抗108と、を直列に接続することによって構成される。抵抗107と、可変抵抗108との接続点であるD地点における電圧は、A地点およびB地点の電圧差と、抵抗107および可変抵抗108のそれぞれの抵抗値によって決定する。また、制御部cは、分圧部bによって分圧された正側の出力と負側の出力との分圧比を制御して、負荷109に供給する電圧の正負を切り替える。分圧比の制御は、可変抵抗108の抵抗値を変えることによって制御する。これによって、高圧電源装置100は、可変抵抗108の抵抗値を連続的に制御することで、外部信号に対して直線性の高い電圧を出力することができる。
可変抵抗108は、具体的には、たとえば、フォトカプラなどである。フォトカプラは、発光素子と受光素子とを組み合わせた構成で、光を介してデジタル信号を中継する。フォトカプラは、発光側(入力側)と受光側(出力側)とを電気的に絶縁することができ、発光側に異常電圧が発生したときは、受光側にそれを伝播させず、回路素子を破壊から防止する。また、フォトカプラは、温度変動を少なくするとともに、漏洩電流等の電気的効率を向上させる。
フォトカプラの抵抗値の制御は、PWM制御によって電気的に制御する。PWM制御は、電力の制御によって発光側のパルスの幅を変更する制御である。したがって、フォトカプラの抵抗値の制御は、連続的に制御することができる。
負荷109は、制御部cによって制御された電圧が供給される。負荷109は、具体的には、たとえば、画像形成装置などに内蔵された制御装置、帯電装置、転写装置、現像装置などである。制御装置は、供給された電圧にしたがって画像形成処理をおこなう。また、帯電装置、転写装置、現像装置などは、たとえば、カラー画像形成装置において、供給された電圧にしたがって画像処理をおこなうことで、複数色で構成されたカラー画像をそれぞれ形成する。
つぎに、制御部cにおける可変抵抗108の抵抗値の変化による負荷109に供給する電圧の変化について説明する。図2−1〜図2−3は、図1に示した高圧電源装置100において、制御部cにおける可変抵抗108の抵抗値のみがそれぞれ異なる。なお、図2−1〜図2−3においては、上述した図1と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
(可変抵抗の抵抗値が100Ωの制御部の一例)
図2−1は、可変抵抗の抵抗値が100Ωの制御部の一例を示す説明図である。図2−1においては、A地点における電圧が+500V、B地点における電圧が−500V、制御部cにおける抵抗107の抵抗値が400Ω、可変抵抗108の抵抗値が100Ωの場合の、負荷109にかかる電圧を表している。A地点とB地点との電圧差は1000Vであり、負荷109にかかる電圧は+300Vである。
(可変抵抗の抵抗値が400Ωの制御部の一例)
図2−2は、可変抵抗の抵抗値が400Ωの制御部の一例を示す説明図である。図2−2における制御部cは、図2−1に示した制御部cと、可変抵抗108の抵抗値が異なる。図2−2においては、可変抵抗108の抵抗値は、400Ωである。A地点とB地点との電圧差は1000Vであり、負荷109にかかる電圧は±0Vである。
(可変抵抗の抵抗値が600Ωの制御部の一例)
図2−3は、可変抵抗の抵抗値が600Ωの制御部の一例を示す説明図である。図2−3における制御部cは、図2−1および図2−2に示した制御部cと、可変抵抗108の抵抗値が異なる。図2−3においては、可変抵抗108の抵抗値は、600Ωである。A地点とB地点との電圧差は1000Vであり、負荷109にかかる電圧は−100Vである。
(負荷にかかる電圧と、可変抵抗の抵抗値との関係)
つぎに、図2−1〜図2−3によって得られた負荷109にかかる電圧と、可変抵抗108の抵抗値との関係を表す。図3は、負荷109にかかる電圧と、可変抵抗108の抵抗値の関係を示したグラフである。図3において、可変抵抗108の抵抗値が大きい値から小さい値になるにつれて、負荷109にかかる電圧は大きくなる。また、可変抵抗の抵抗値が400Ωを境界として、負荷109にかかる電圧の正負が切り替わることがわかる。
したがって、図1の高圧電源装置100によれば、トランスが1つの場合も、可変抵抗108の抵抗値を変更するだけで負荷109にかかる電圧の正負を切り替えることができる。さらに、入力電圧などの正負の切り替えなど、スイッチングによって電圧が断続的になる手順がないため、外部信号に対して直線性の高い電圧を出力することができる。
(高圧電源装置の高圧電源制御処理手順)
つぎに、高圧電源装置100の高圧電源制御処理手順の内容について説明する。図4は、高圧電源装置100の高圧電源制御処理手順の内容を示すフローチャートである。図4においては、まず、電源101から入力電圧が供給されるまで待って(ステップS401Noのループ)、入力電圧が供給された場合(ステップS401:Yes)、昇圧部aのトランス102によって、入力電圧を昇圧する(ステップS402)。
そして、分圧部bの第1のダイオード103および第2のダイオード105によって、ステップS402において昇圧された電圧を分圧する(ステップS403)。ステップS403において分圧された電圧が正側の出力か否かを判断して(ステップS404)、正側の出力の場合(ステップS404:Yes)、電圧の正側の出力を第1のコンデンサ104によって平滑する(ステップS405)。
一方、ステップS404において正側の出力ではない場合(ステップS404:No)、つまり、負側の出力の場合、電圧の負側の出力を第2のコンデンサ106によって平滑する(ステップS406)。つぎに、負荷109に出力する電圧に併せた抵抗値に、可変抵抗108の抵抗値を変化させる(ステップS407)。そして、ステップS407において変化された抵抗値に応じた電圧を負荷109に出力して(ステップS408)、一連の処理を終了する。
なお、図4の高圧電源制御処理においては、ステップS407において可変抵抗108の抵抗値を抵抗107の抵抗値より大きくすることで、ステップS408において負荷109に出力する電圧を負側の出力にすることができる。
以上説明したように、高圧電源装置100、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体によれば、昇圧部aによって昇圧された電圧を分圧部bによって分圧し、制御部cによって負荷109にかかる電圧の正負を制御することができる。したがって、トランスが1つの回路において、1次側での切替スイッチや入力電圧の大きさを変化させるための装置などがなくても、出力される電圧の正負を切り替えることができる。
(実施の形態2)
つぎに、負荷109の要求する出力特性に正負のどちらかに偏った出力が求められる場合の高圧電源装置100の構成について説明する。
まず、負荷109の要求する出力特性に負側に偏った出力が求められる場合、具体的には、たとえば、要求される電圧値の範囲(要求電圧範囲)が+160V〜−360Vのように要求電圧範囲の中心が±0Vより負側に偏っている場合などは、抵抗107の抵抗値を可変抵抗108の抵抗値に対し十分に大きな値を設定する。抵抗107を可変抵抗108の抵抗値に対し十分に大きな値を設定することにより抵抗107部分での電圧降下分が大きくなるため、要求電圧範囲の中心を±0Vより負側にすることが可能となる。
(実施の形態2にかかるダイオードの向きを変更した高圧電源装置の一例)
つぎに、負荷109の要求する出力特性に正側に偏った出力が求められる場合について説明する。図5は、実施の形態2にかかるダイオードの向きを変更した高圧電源装置の一例について示す説明図である。図5における高圧電源装置500は、図1に示した高圧電源装置100における分圧部bを、分圧部b1に置き換えた点で異なる。分圧部b1は、図1における分圧部bと、第1のダイオード501の向きと、第2のダイオード502の向きが異なる。なお、図5においては、上述した図1と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
図5においては、負荷109の要求する出力特性に正側に偏った出力が求められる場合、具体的には、たとえば、要求電圧範囲が−160V〜+360Vのように要求電圧範囲の中心が±0Vより正側に偏っている場合などに、図1に示した第1のダイオード103および第2のダイオード105の向きをそれぞれ変更する。
したがって、図5に示すように分圧部b1における第1のダイオード501および第2のダイオード502の向きを図1に示した第1のダイオード103および第2のダイオード105の向きを逆にすることにより、A地点およびB地点にかかる電圧の極性を逆転させる。そして、抵抗107の抵抗値を可変抵抗108に対して十分に大きな値を設定することにより要求電圧範囲の中心を±0Vより正側にすることが可能となる。
以上説明したように、高圧電源装置500、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体によれば、負荷109の要求する出力特性に正側に偏った出力が求められる場合、分圧部b1における第1のダイオード501および第2のダイオード502の向きにより要求電圧範囲の中心を±0Vより正側にすることができる。これによって、高圧電源装置500は要求する出力特性の異なる様々な負荷に対応することができる。
(実施の形態3)
(実施の形態3にかかる複数の制御部を並列に接続した高圧電源装置の一例)
つぎに、複数の制御部を並列に接続した高圧電源装置の一例について説明する。図6は、実施の形態3にかかる複数の制御部を並列に接続した高圧電源装置の一例について示す説明図である。図6における高圧電源装置600は、図1に示した高圧電源装置100と、制御部cが接続されている点で異なる。図6の高圧電源装置600は、制御部cと、制御部c1とが、A地点およびB地点を接続点として、互いに並列に接続されている。なお、図6においては、上述した図1と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
図6において、A地点には常に正の電圧が、B地点には常に負の電圧が印加されている。制御部cは、抵抗107と可変抵抗108とが直列に接続されている。制御部c1は、抵抗601と可変抵抗602とが直列に接続されている。さらに、制御部cおよび制御部c1は、A地点とB地点とに互いに並列に接続されている。制御部cおよび制御部c1の可変抵抗108および可変抵抗602の抵抗値をそれぞれ変化させることにより、負荷109および負荷603に出力する電圧をそれぞれ制御することができる。
したがって、制御部cおよび制御部c1は、それぞれ正負の異極性間で連続的に負荷109および負荷603に出力する電圧を変化させることが可能である。これによって、高圧電源装置600は、1つのトランス102で複数の負荷への出力を個別に異極性間の範囲において制御することができる。
なお、図6の説明では、制御部cおよび制御部c1の2つの制御部を互いに並列に接続しているが、これに限るものではない。たとえば、3つ以上の制御部を互いに並列に接続する構成としてもよい。この場合、それぞれの制御部は、負荷109および負荷603にかかる電圧をそれぞれ正負の異極性間の範囲において連続的に変化させることが可能である。
以上説明したように、高圧電源装置600、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体によれば、負荷が並列に複数接続されている場合、それぞれの制御部によって負荷にかかる電圧の正負を制御することができる。したがって、トランスが1つの回路において、複数の負荷に出力する電圧をそれぞれ個別に異極性間の範囲において連続的に変化させることができる。これによって、高圧電源装置600は、自装置1つのみで複数の負荷に異極性間の範囲において制御することができる。
なお、本実施の形態で説明した高圧電源制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明にかかる高圧電源装置、高圧電源制御方法、高圧電源制御プログラム、および記録媒体は、高圧電源を必要とする負荷を備えた装置に有用であり、特に、画像形成装置に適している。
実施の形態1にかかる高圧電源装置の構成の一例を示す説明図である。 可変抵抗の抵抗値が100Ωの制御部の一例を示す説明図である。 可変抵抗の抵抗値が400Ωの制御部の一例を示す説明図である。 可変抵抗の抵抗値が600Ωの制御部の一例を示す説明図である。 負荷にかかる電圧と、可変抵抗の抵抗値の関係を示したグラフである。 高圧電源装置の高圧電源制御処理手順の内容を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるダイオードの向きを変更した高圧電源装置の一例について示す説明図である。 実施の形態3にかかる複数の制御部を並列に接続した高圧電源装置の一例について示す説明図である。
符号の説明
100 高圧電源装置
101 電源
102 トランス
103 第1のダイオード
104 第1のコンデンサ
105 第2のダイオード
106 第2のコンデンサ
107 抵抗
108 可変抵抗
109 負荷

Claims (9)

  1. 入力電圧を昇圧する昇圧手段と、
    前記昇圧手段によって昇圧された電圧を、正側の出力と負側の出力とに分圧する分圧手段と、
    前記分圧手段によって分圧された正側の出力と負側の出力との分圧比を制御して、負荷に供給する電圧の正負を切り替える制御手段と、
    を備えることを特徴とする高圧電源装置。
  2. 前記分圧手段は、第1のコンデンサおよび第1のダイオードを直列に接続した正側の出力用と、前記第1のコンデンサとの接続点が接地している第2のコンデンサおよび第2のダイオードを直列に接続した負側の出力用と、を互いに並列に接続することによって形成され、第1のダイオードおよび第2のダイオードによって正側の出力と負側の出力とに分圧された電圧を、前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサによって平滑することを特徴とする請求項1に記載の高圧電源装置。
  3. 前記制御手段は、抵抗および可変抵抗を直列に接続することによって形成され、当該可変抵抗の抵抗値を変えることで分圧比を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の高圧電源装置。
  4. 前記可変抵抗は、フォトカプラであり、
    前記制御手段は、当該フォトカプラの抵抗値を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の高圧電源装置。
  5. 前記制御手段は、直列に接続された抵抗および可変抵抗を互いに並列になるように複数接続し、それぞれを制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の高圧電源装置。
  6. 前記制御手段は、分圧比を連続的に制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の高圧電源装置。
  7. 入力電圧を昇圧する昇圧工程と、
    前記昇圧工程によって昇圧された電圧を、正側の出力と負側の出力とに分圧する分圧工程と、
    前記分圧工程によって分圧された正側の出力と負側の出力との分圧比を制御して、負荷に供給する電圧の正負を切り替える制御工程と、
    を含むことを特徴とする高圧電源制御方法。
  8. 請求項7に記載の高圧電源制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする高圧電源制御プログラム。
  9. 請求項8に記載の高圧電源制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

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