JP2014165931A - 高圧電源装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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邦敬 駒井
Takayuki Kawamoto
敬之 川本
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Abstract

【課題】一つのトランスで複数のバイアスを生成でき1個の端子から正負の任意の出力をオーバーシュートやアンダーシュートを発生させずに、線形で出力する。
【解決手段】トランスTの第1の二次巻線の出力を整流平滑して第1の極性の電圧を出力する第1の整流平滑回路(D1、C1)と、トランスTの第2の二次巻線の出力を整流平滑して第2の極性の電圧を出力する第2の整流平滑回路(D2、C2)と、第2の整流平滑回路の出力端11bに接続された固定抵抗手段R2と、固定抵抗手段の他端と第1の整流平滑回路の出力端11aとの間に接続された可変抵抗手段VRと、可変抵抗手段の抵抗値を変化させる制御信号を出力する制御手段31と、を備え、第1の整流平滑回路からの第1の極性の電圧を第1の出力端子から出力し、第2の整流平滑回路の出力を、固定抵抗手段と可変抵抗手段とを直列接続して分圧した電圧を第2の出力端子から出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は高圧電源装置、及びこの高圧電源装置を備える画像形成装置に関する。
画像形成装置である電子写真装置では、画像形成処理において感光体帯電バイアスや、現像バイアス、供給バイアス、規制バイアス、転写バイアスとして高電圧が用いられる。この高電圧は、画像形成装置に備えられた高圧電源装置から供給される。この高圧電源装置には、それぞれのバイアスを生成するため、昇圧用のトランスが配置されている。図8は従来の高圧電源装置を示すブロック図である。
高圧電源装置60には、4台の変圧手段61、62、63、64と、それぞれの変圧手段61、62、63、64を制御する制御回路71、72、73、74とを備える。また、各変圧手段61、62、63、64には、トランスと整流平滑回路(図示していない)とが配置されている。
電源装置(図示していない)からパルス幅変調された電力として制御回路71にPWM(Vc)が、制御回路72にPWM(T1)が、制御回路73にPWM(T2+)が、制御回路74にPWM(T2−)が入力される。これら入力される電力のパルス幅等は電力装置のCPU(図示していない)で制御される。
そして、高圧電源装置60の変圧手段61からVc(−)、Vb(−)が、変圧手段62からT1(+)が、変圧手段63、64からT2(+/−)の各電力が出力される。これらは画像形成装置のバイアス電圧として供給される。ここで、Vcは帯電電圧、Vbは現像電圧、T1は一次転写電圧、T2は二次転写電圧を示している。ここで、括弧内の「+」、「−」の符号は、電圧が正であるか負であるかを表しており、「+/−」は、正、負のいずれにも設定できることを表している。
このように、図8の例では、Vc(−)、Vb(−)は、変圧手段61により生成し、T1(+)は変圧手段62により生成し、T2(+/−)は変圧手段63、64により生成する。
ここで、Vcの出力電圧値はPWM(Vc)のPWM DUTYで設定される。制御回路71によりVc(−)のフィードバック値とPWM(Vc)から変圧手段61の出力電圧値が定まり、これがVcの出力電圧値となる。ここで、変圧手段61の2つの出力電圧はマイナスバイアスとする。
また、T1の出力電圧値はPWM(T1)の「PWM DUTY」で設定される。制御回路72によりT1(+)のフィードバック値とPWM(T1)から変圧手段62の出力電圧値が決まり、T1の出力電圧値となる。
さらに、T2(+/−)からT2(+)を出力するときは、変圧手段63を駆動し、変圧手段64は駆動しない。さらに、T2(+/−)からT2(−)を出力するときは、変圧手段63を駆動せず、変圧手段64を駆動する。T2(+)の出力電圧値はPWM(T2+)のPWM DUTYで設定される。制御回路73によりT2(+)のフィードバック値とPWM(T2+)から変圧手段63の出力電圧値が決まり、T2(+)の出力電圧値となる。
また、T2(−)の出力電圧値は、PWM(T2−)の「PWM DUTY」で設定し、制御回路74でT2(−)のフィードバック値とPWM(T2−)から変圧手段64の出力電圧値が決まり、T2(−)の出力電圧値が定まる。
このような高圧電圧回路では、Vc(−)及びVb(−)を1つのトランスすなわち変圧手段61だけで生成しているのでコスト的なメリットがある。
ここで、特許文献1には、1のトランスで複数の出力を生成する高圧電源装置が開示されている。特許文献1には、回路破壊を招くことなく負荷変動に追従させた安定した電源電圧を複数の負荷に供給するため、複数の直流化回路の夫々に設けられた一次側、二次側スイッチング素子のオン、オフ制御を適切に行う高圧電源装置が開示されている。即ち、一次側スイッチング素子がオン状態時には二次側スイッチング素子によって出力電源ラインをフローティング状態に設定し、一次側スイッチング素子がオフ状態時には二次側スイッチング素子によって出力電源ラインをオン状態に設定する高圧電源装置が開示されている。
しかし、従来の高圧電源装置では、特定の1つの出力端子の出力を、正電圧から負電圧まで線形的(正負線形)に変化させて出力できないという問題がある。一方、正負の任意の電圧を出力するためにはプラストランス、マイナストランスの出力を重畳するという技術が知られている。しかし、出力を重畳する場合、プラストランスとマイナストランスの起動・停止タイミングがずれてしまうためオーバーシュートやアンダーシュートが発生し、出力画像に異常画像として横筋が発生するという問題があった。
また、特許文献1に記載の高圧電源装置は、特定の1個の出力端子から正負線形に出力できないという問題は解消できない。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、一つのトランスで複数のバイアスを生成でき1個の端子から正負の任意の出力をオーバーシュートやアンダーシュートを発生させずに、線形で出力できる高圧電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る高圧電源装置は、第1の二次巻線及び第2の二次巻線を備えたトランスと、前記第1の二次巻線の出力を整流平滑して第1の極性の電圧を出力する第1の整流平滑回路と、前記第2の二次巻線の出力を整流平滑して前記第1の極性とは異なる第2の極性の電圧を出力する第2の整流平滑回路と、直流電圧を夫々出力する第1の出力端子及び第2の出力端子と、を備えた高圧電源装置であって、前記第2の整流平滑回路の出力端に接続された固定抵抗手段と、前記固定抵抗手段の他端と第1の整流平滑回路の出力端との間に接続された可変抵抗手段と、前記可変抵抗手段の抵抗値を変化させる制御信号を出力する制御手段と、を備え、前記第1の整流平滑回路からの第1の極性の電圧を前記第1の出力端子から出力し、前記第2の整流平滑回路の出力を、前記固定抵抗手段と前記可変抵抗手段とを直列接続して分圧した電圧を前記第2の出力端子から出力することを特徴とする。
本発明によれば、1つのトランスで複数の出力を生成する高圧電源において、第1の整流平滑回路からの第1の極性の電圧を第1の出力端子から出力し、第2の整流平滑回路からは第1の極性とは異なる第2の極性の電圧を出力すると共に、この出力を、固定抵抗手段と可変抵抗手段とを直列接続して分圧した電圧を第2の出力端子から出力するので、トランス起動時、停止時のオーバーシュートやアンダーシュートの発生を抑えて、一つの出力端子から正負線形の高電圧を出力できる。
本発明の実施形態に係る高圧電源装置を使用しうる画像形成装置を示す図である。 本発明の実施形態に係る高圧電源装置の概略構成を示す図である。 同高圧電源装置の第1変圧手段を示す回路図である。 図3に示した第1変圧手段の各部における電圧を表で示す図である。 実施形態に係る高圧電源装置の可変抵抗手段の第1の例を示す回路図である。 実施形態に係る高圧電源装置の可変抵抗手段の第2の例を示す回路図である。 実施形態に係る高圧電源装置の可変抵抗手段の第3の例を示す回路図である。 従来の高圧電源装置を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る高圧電源装置、及び画像形成装置について説明する。本発明の実施形態に係る高圧電源装置は、1つのトランスを備えた変圧手段の正電圧の出力端子と負電圧の出力端子の間に可変抵抗手段を設ける。そして、正電圧の出力と負電圧の出力を重畳し、可変抵抗手段の抵抗値を変化させて、出力端子から正負線形の高電圧の直流電力を出力する。
まず、本発明の実施形態に係る高圧電源装置を備える画像形成装置について説明する。図1は本発明の実施形態に係る高圧電源装置を使用しうる画像形成装置を示す図である。
画像形成装置40は、電子写真式のカラープリンタである。画像形成装置40は、一次転写ベルト45に沿って各色の画像形成部46BK、46M、46C、46Yを配置したタンデム型のカラープリンタである。すなわち、画像形成装置40では、一次転写ベルト45に沿って、この一次転写ベルト45の進行方向の上流側から順に、複数の画像形成部46BK、46M、46C、46Yを配置している。これら複数の画像形成部46BK、46M、46C、46Yは形成するトナー画像の色が異なるだけでその内部構成は共通である。
画像形成部46BKはブラック(BK)の画像を、画像形成部46Mはマゼンタ(M)の画像を、画像形成部46Cはシアンの画像を、画像形成部46Yはイエロー(Y)の画像をそれぞれ形成する。画像形成部46BKは、他の画像形成部46M、46C、46Yと同様の構成である。このため以下の説明では画像形成部46BKについて説明し、その他の画像形成部46M、46C、46Yの各構成要素については、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
一次転写ベルト45は、回転駆動される駆動ローラ47と従動ローラ55とに巻回されたベルトである。この駆動ローラ47は、図示していない駆動モータにより回転駆動され、この駆動モータと、駆動ローラ47と、従動ローラ55とが一次転写ベルト45を転動させる駆動手段として機能する。
画像形成部46BKは感光体としての感光体ドラム48BK、この感光体ドラム48BKの周囲に配置された帯電器49BK、LEDヘッド50BK、現像器51BK、感光体クリーナ(図示せず)、除電器52BK等から構成されている。LEDヘッド50BKは、画像形成部46BKが形成する画像色に対応する光を照射するように構成されている。
画像形成の際に感光体ドラム48BKの外周面は暗中にて帯電器49BKにより一様に帯電された後、LEDヘッド50BKからブラックの画像に対応した光により露光され、静電潜像が形成される。現像器51BKはこの静電潜像をブラックトナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム58BK上にブラックのトナー画像が形成される。このトナー画像は、感光体ドラム58BKと一次転写ベルト45が接する位置で、一次転写ローラ53BKに印加されるバイアスにより、一次転写ベルト45に転写される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム48BKは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器52BKにより除電され、次の画像形成のために待機する。
一次転写ベルト45は、さらに次の画像をベルト上に形成するために、次の画像形成部46Mに移動する。画像形成部46Mでは、画像形成部46BKでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム48M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が一次転写ベルト45上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。
一次転写ベルト45は、さらに次の画像形成部46C、46Yに移動し、同様の動作により、感光体ドラム48C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム48Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、一次転写ベルト45上に重畳されて転写される。こうして、一次転写ベルト45上にフルカラーの画像が形成される。
給紙トレイ41から給紙ローラ42と分離ロー43とで分離給紙される用紙44は、一次転写ベルト45と用紙44が接する部分で、二次転写ローラ56に印加されたバイアスで一次転写ベルト45上のフルカラーのトナー画像が転写される。これにより、用紙44上にフルカラートナー画像が形成される。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙44は、定着器54で画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
ここで、帯電器49BK、現像器51BK、一次転写ローラ53BK、二次転写ローラ56からなる処理部には本発明の実施形態に係る高圧電源からの高電圧電力をバイアス電力として供給する。なお、画像形成装置として一次転写ベルトに色毎の画像を形成し、二次転写部で用紙に転写する中間転写方式について説明したが、用紙に直接色毎の画像を形成する直接転写方式の画像形装置にも適用することができる。また、ここでは、カラータンデム方式について説明したが、ブラックだけの画像を形成するモノクロ画像形成装置についても同様に適用できる。
次に本発明の実施形態に係る高圧電源装置について説明する。図2は本発明の実施形態に係る高圧電源装置の概略構成を示す図である。実施形態に係る高圧電源10は、4台の変圧手段、すなわち第1変圧手段11、第2変圧手段12、第3変圧手段13、第4変圧手段14を備える。各変圧手段11、12、13、14には、トランスと整流平滑回路とが配置されている。また、各変圧手段11、12、13、14は、制御手段である制御回路で制御される。即ち、第1変圧手段11は第1制御回路21で、第2変圧手段12は第2制御回路22で、第3変圧手段13は第3制御回路23で、第4変圧手段14は、第4制御回路24で入力電力が制御されている。
また、第1変圧手段11は、2つの出力端11a、11bを備え、異なる極性の直流電圧を出力する。即ち、第1変圧手段11の一方の出力端11aは負電圧(第1の極性の電圧)であり、他方の出力端11bは正電圧(第2の極性の電圧)である。また、第1変圧手段11の他方の出力端11bには固定抵抗手段である抵抗R2を配置し、この抵抗R2の出力側(固定抵抗手段の他端)と、一方の出力端11aとの間には可変抵抗手段である可変抵抗VRを配置する。この可変抵抗VRは、抵抗制御回路31からの制御信号によって抵抗値を変更できる。
高圧電源10において、第1制御回路21にはPWM(Vc)が、抵抗制御回路31にはPWM(Vb)が、第2制御回路22にはPWM(T1)が、第3制御回路23にはPWM(T2+)が、第4制御回路24にはPWM(T2−)が入力される。これらは、パルス幅変調されたものであり、図示してないCPUで制御される。また、高圧電源10において、第1変圧手段11の出力端子10A(第1の出力端子)からはVc(−)、出力端子10B(第2の出力端子)からはVb(+/−)が出力される。また、第2変圧手段12の出力端子10CからはT1(+)が、第3変圧手段13及び第4変圧手段14の出力端子10DからはT2(+/−)が出力される。これらの出力電圧は、負荷に印加される。即ちVcは帯電電圧として、Vbは現像電圧として、T1は一次転写電圧として、T2は二次転写電圧として、画像形成装置の各部に夫々供給される。
第1変圧手段11において、VcはPWM(Vc)の「PWM DUTY」で設定される。第1制御回路21によりVc(−)からのフィードバック値と、PWM(Vc)から入力される電力により、第1変圧手段11の一方の出力端11aの電圧値が決まり、Vcの出力電圧値となる。出力端子10BからのVb(+/−)は、第1変圧手段11の一方の出力端11aと他方の出力端11bの出力を重畳することにより生成される。
ここで、Vb(+/−)は、第1変圧手段11の一方の出力端11aの負電圧と他方の出力端11bの正電圧との電位差が、可変抵抗VRと抵抗R2で分圧されて出力されたものである。
抵抗制御回路31によるVb(+/−)からのフィードバック値とPWM(Vb)から抵抗制御回路31への入力によりVRの抵抗値を設定し、出力端子10BからのVb(+/−)の出力値をマイナスからプラスまで線形に変化させることができる。
また、出力端子10CからのT1の出力電圧値は、PWM(T1)の「PWM DUTY」で設定され、第2制御回路22へのT1(+)のフィードバック値とPWM(T1)からの入力値で第2変圧手段12の出力電圧値が定まる。
ここで、出力端子10DからのT2(+/−)として、正電圧であるT2(+)を出力するときは、第3変圧手段13を駆動し、第4変圧手段14は駆動しない。一方、T2(+/−)として負電圧であるT2(−)を出力するときは、トランス3を駆動せず、第4変圧手段14を駆動して生成する。
また、出力端子10DからのT2(+)の出力電圧値はPWM(T2+)の「PWM DUTY」で設定し、第3制御回路23へのT2(+)のフィードバック値とPWM(T2+)から第3変圧手段13の出力電圧値が決まる。そして、出力端子10DからのT2(−)の出力電圧値はPWM(T2−)の「PWM DUTY」で設定し、第4制御回路24へのT2(−)のフィードバック値とPWM(T2−)から第4変圧手段14の出力電圧値が決まる。
実施形態に係る高圧電源10によれば、出力端子10Bからの出力は線形に負電圧から正電圧まで変更でき、かつ第1変圧手段11で出力端子10AからVc(−)、出力端子10BからVb(+/−)を生成でき、コストを低減できる。また、高圧電源10によれば、出力端子10BからのVb(+/−)を1台のトランスを備える第1変圧手段11で生成するので、オーバーシュート/アンダーシュートが発生せず、異常画像(横筋)の発生を防止できる。これに対して、トランスを複数設けた場合には、複数のトランス間の起動時間/停止時間に差が生まれ、オーバーシュート・アンダーシュートが発生する。
次に第1変圧手段11の構成について詳細に説明する。図3は同高圧電源装置の第1変圧手段を示す回路図である。第1変圧手段11には、トランスTを備える。このトランスTはフライバック方式の構成を備え、2組の二次巻線(第1の二次巻線及び第2の二次巻線)を備える。それぞれの二次巻線は巻き始め位置が異なっており、発生する電圧の向きが逆となり、トランスTは、極性が異なる2つの出力端を備える。トランスTのそれぞれの出力端には整流平滑回路として、ダイオードD1、D2とコンデンサC1、C2とが接続されている。なお、ダイオードD1とコンデンサC1が第1の整流平滑回路であり、ダイオードD2とコンデンサC2が第2の整流平滑回路である。また、抵抗R1、R2がダイオードD1、D2と直列に配置され、抵抗R3が抵抗R1の出力側と第1制御回路21との間に配置される。
第1制御回路21は、オペレーショナルアンプ(Operational amplifier)IC1と、抵抗R5と、コンデンサC3と、パワートランジスタTr1で構成される。また、抵抗制御回路31は、オペレーショナルアンプIC2と、抵抗R6と、コンデンサC4とで構成される。
出力端子10Aからは、トランスTのマイナス出力が整流平滑された負電圧がVc(−)として出力される。また、出力端子10AからのVc(−)は、第1制御回路21に入力されるPWM(Vc)により設定される。PWM(Vc)を、RC回路(R5、C3)で平滑化した電圧値とVc(−)のフィードバック電圧とをオペレーショナルアンプIC1に入力し同じ電圧になるように制御する。オペレーショナルアンプIC1の出力はパワートランジスタTr1のベースへ供給され、パワートランジスタTr1を流れる電流を制御することで、トランスTの一次巻線への出力電圧を制御する。
出力端子10BからのVb(+/−)の出力電圧値は抵抗制御回路31へのPWM(Vb)で設定する。PWM(Vb)をRC回路(R6,C4)で平滑化した電圧値と、Vb(+/−)のフィードバック電圧をオペレーショナルアンプIC2に入力し、同じ電圧になるように制御する。
オペレーショナルアンプIC2の出力は可変抵抗VRに入力され、可変抵抗VRの抵抗値を制御する。なお、可変抵抗VRについては後述する。可変抵抗VRと抵抗R2は直列接続されており、Vb(+/−)の値は可変抵抗VRの抵抗値と抵抗R2の抵抗値との比で決まるため、可変抵抗VRの抵抗値を制御することでVb(+/−)出力値を負電圧から正電圧まで線形性をもって変化させることができる。
ここで、VIは電源電圧(例えば24V)である。また、PWM(Vc)、PWM(Vb)は前段の制御IC(例えばマイコン等)により生成し、所望のVc(−)、Vb(+/−)出力電圧値に応じて変化させる。PWM(Vc)、PWM(Vb)の設定値は画像濃度、温度変化、湿度変化等により決定する。
なお、図3に示す回路は、出力端子10Aから出力される電圧が正電圧(Vc(+))となり、出力端子10Aから出力される電圧が重畳された電圧(Vb(+/−))となるように変形して実施することができる。
この場合、2つの二次巻線の向き及びダイオードD1、D2による整流方向を変更して、第1の整流平滑回路(D1、C1)から出力される第1の極性の電圧が正電圧となり、第2の整流平滑回路(D2、C2)から出力される第2の極性の電圧が負電圧となるように構成する。そして、出力端11bに固定抵抗手段としての抵抗R2を接続し、抵抗R2の出力端(他端)と出力端11aとの間に可変抵抗手段VRを接続する。そして、第1の整流平滑回路からの正電圧(Vc(+))を第1の出力端子10Aから出力し、第2の整流平滑回路の出力を、抵抗R2と可変抵抗VRとを直列接続して分圧した電圧(Vb(+/−))を第2の出力端子10Bから出力する。
図4は図3に示した第1変圧手段の各部における電圧を示す表である。表では図3中のA、B、Cの電圧値を示している。表中の各値は、VR、R2、これらの値で定められるVb(+/−)である。Vc(−)をA、トランスTのマイナス出力端子電圧を整流平滑化した電圧値「B」、Vb(+/−)を「C」、とすると、「A」と「B」の電位差がVRとR2により分圧されてCとなる。VRを変化させることで、Vb(+/−)出力電圧値であるCはプラスからマイナスまで変化することができる。
次に可変抵抗VRの構成について説明する。図5は実施形態に係る高圧電源装置の可変抵抗手段の第1の例を示す回路図である。この例では可変抵抗VRとして、1段のトランジスタを使用する。なお、図中の「a」、「b」、「c」は、図3中の「a」、「b」、「c」に相当する。PWM(Vb)の設定値に基づいて定まるベース電流を変化させることで、エミッタ−コレクタ間の電流を変化させ、みかけの抵抗値を変更する。
図6は実施形態に係る高圧電源装置の可変抵抗手段の第2の例を示す回路図である。この例は可変抵抗VRを多段、例えばトランジスタを3段で構成する。可変抵抗VRは、3個のトランジスタTr21、Tr22、Tr23、と4個の抵抗R21、R22、R23、R24を備える。図中の「a」、「b」、「c」は、図3中のA、B、Cに相当する。本例も、PWM(Vb)信号の設定値に応じて定まるベース電流を変化させることで、エミッタ−コレクタ間の電流を可変させ、みかけの抵抗値を変更する。本例では、3個のトランジスタTr21、Tr22、Tr23を直列にしているので、トランジスタ1個あたりの耐圧を1/3に軽減できる。このため、より高い電圧を制御できる。本例によれば、高耐圧のトランジスタを使うより、低耐圧なトランジスタを多段使用した方が、コストを抑えることができる。
図7は実施形態に係る高圧電源装置の可変抵抗手段の第3の例を示す回路図である。
可変抵抗器として回転式のボリューム抵抗VR1を使用し、このボリューム抵抗をモータ(図示していない)で駆動して抵抗値を変更する。図中の「a」、「b」、「c」は、図3中の「a」、「b」、「c」に相当する。モータはPWM(Vb)信号の設定値に応じて駆動する。
10…高圧電源、11…第1変圧手段、21…第1制御回路、31…抵抗制御回路(制御手段)、T1…トランス、R1…抵抗、R2…抵抗(固定抵抗手段)、VR…可変抵抗(可変抵抗手段)
特開2009−232488公報

Claims (6)

  1. 第1の二次巻線及び第2の二次巻線を備えたトランスと、前記第1の二次巻線の出力を整流平滑して第1の極性の電圧を出力する第1の整流平滑回路と、前記第2の二次巻線の出力を整流平滑して前記第1の極性とは異なる第2の極性の電圧を出力する第2の整流平滑回路と、直流電圧を夫々出力する第1の出力端子及び第2の出力端子と、を備えた高圧電源装置であって、
    前記第2の整流平滑回路の出力端に接続された固定抵抗手段と、
    前記固定抵抗手段の他端と第1の整流平滑回路の出力端との間に接続された可変抵抗手段と、
    前記可変抵抗手段の抵抗値を変化させる制御信号を出力する制御手段と、を備え、
    前記第1の整流平滑回路からの第1の極性の電圧を前記第1の出力端子から出力し、
    前記第2の整流平滑回路の出力を、前記固定抵抗手段と前記可変抵抗手段とを直列接続して分圧した電圧を前記第2の出力端子から出力することを特徴とする高圧電源装置。
  2. 前記トランスの一次巻線にはパルス幅変調した入力電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の高圧電源装置。
  3. 前記入力電力の制御を行う第2の制御手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の高圧電源装置。
  4. 前記可変抵抗手段は、1段のトランジスタを備えて構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の高圧電源装置。
  5. 前記可変抵抗手段は、多段のトランジスタを備えて構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の高圧電源装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の高圧電源装置と、この高圧電源装置から供給される高電圧電力をバイアス電力とする処理部を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2013031857A 2013-02-21 2013-02-21 高圧電源装置、及び画像形成装置 Pending JP2014165931A (ja)

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