JP2007327943A - 検出装置、ジャイロセンサ及び電子機器 - Google Patents

検出装置、ジャイロセンサ及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】不要信号を効率的に除去できる検出装置、ジャイロセンサ、電子機器等の提供。
【解決手段】検出装置は駆動回路と検出回路を含む。検出回路は、振動子からの出力信号を増幅する増幅回路と、増幅後の信号に対して、参照信号に基づいて同期検波を行う同期検波回路と、同期検波後の信号のフィルタ処理を行うフィルタ部を含む。フィルタ部は、離散時間型フィルタと、離散時間型フィルタの前段側に設けられた連続時間型フィルタを含む。離散時間型フィルタは、振動子の駆動側共振周波数fdと検出側共振周波数fsとの差に対応する離調周波数Δf=|fd−fs|の成分を除去し、所望信号の周波数成分を通過させる周波数特性を有する。連続時間型フィルタは、同期検波により周波数k×fdの周波数帯域に現れる不要信号の振幅を、所望信号の振幅以下に減衰する。
【選択図】図8

Description

本発明は、検出装置、ジャイロセンサ及び電子機器に関する。
デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話機、カーナビゲーションシステム等の電子機器には、外的な要因で変化する物理量を検出するためのジャイロセンサ(物理量トランスデューサ)が組み込まれている。このようなジャイロセンサは、角速度等の物理量を検出し、いわゆる手振れ補正、姿勢制御、GPS自律航法などに用いられる。
近年、ジャイロセンサの軽量小型化と共に高い検出精度も要求され、ジャイロセンサの1つとして圧電型の振動ジャイロセンサが注目されている。そのなかでも、圧電材料として水晶が用いられる水晶圧電振動ジャイロセンサは、多くの装置への組み込み向けに最適なセンサとして期待が寄せられている。この振動ジャイロセンサでは、回転によって発生するコリオリ力に対応した物理量を検出している。
このような振動ジャイロセンサでは、振動子の軽量小型化に伴い、振動子からの出力信号(出力電流)は非常に微弱な信号になっている。従って、このような微弱な出力信号に基づき所望信号(コリオリ力等の物理量に応じた信号)を検出する検出装置には、無歪み・低ノイズで、且つできるだけ大きなゲインで所望信号を検出できる性能が要求される。
また振動ジャイロセンサでは、同期検波により、駆動側共振周波数fdの周波数領域に不要信号の強いスペクトラムが現れ、この不要信号により所望信号の品質が劣化するおそれがある。従って、このような不要信号を如何にして効率的に除去するかが課題になる。
特開2005−127978号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、不要信号を効率的に除去できる検出装置、ジャイロセンサ及び電子機器を提供することにある。
本発明は、振動子を駆動して振動子を励振させる駆動回路と、振動子からの出力信号を受け、所望信号を検出する検出回路とを含み、前記検出回路は、振動子からの出力信号を増幅する増幅回路と、増幅後の信号に対して、参照信号に基づいて同期検波を行う同期検波回路と、同期検波後の信号のフィルタ処理を行うフィルタ部を含み、前記フィルタ部は、離散時間型フィルタと、前記離散時間型フィルタの前段側に設けられた連続時間型フィルタを含み、前記離散時間型フィルタは、振動子の駆動側共振周波数fdと検出側共振周波数fsとの差に対応する離調周波数Δf=|fd−fs|の成分を除去し、所望信号の周波数成分を通過させる周波数特性を有する検出装置に関係する。
本発明では、同期検波後の信号のフィルタ処理を行うフィルタ部が、離散時間型フィルタを含む。そして離散時間型フィルタは、離調周波数Δfの成分を除去し、所望信号の周波数成分を通過させる周波数特性を有する。従って本発明によれば、周波数fdに対して離調周波数Δfが十分に小さいような場合にも、離調周波数Δfの不要信号の成分を、確実且つ容易に除去できる。
また本発明では、前記連続時間型フィルタは、前記同期検波回路による同期検波により周波数k×fd(kは自然数)の周波数帯域に現れる不要信号の振幅を、所望信号の振幅以下に減衰する周波数特性を有してもよい。
このようにすれば、離調周波数Δfの不要信号を離散時間型フィルタにより除去しつつ、離散時間型フィルタによる折り返しにより周波数k×fdの周波数帯域に現れる不要信号についても、連続時間型フィルタにより、所望信号の振幅以下に減衰できる。従って、不要信号の効率的な除去が可能になる。
また本発明では、前記連続時間型フィルタは、周波数fd、2fd、3fdの周波数帯域に現れる不要信号の振幅を、所望信号の振幅以下に減衰する周波数特性を有するようにしてもよい。
このようにすれば、同期検波により周波数fd、2fd、3fdに大きな振幅の不要信号が現れた場合にも、この不要信号を確実且つ容易に除去できる。
また本発明では、前記連続時間型フィルタは、2次のローパスフィルタであり、所望信号の振幅をA0とし、周波数k×fd(kは自然数)に現れる不要信号の振幅をAkとし、周波数fdでのフィルタの減衰率をaとした場合に、前記連続時間型フィルタは、Ak×(a/k)≦A0が成り立つように不要信号の振幅を減衰させる周波数特性を有してもよい。
このようにすれば、連続時間型フィルタとして2次のローパスフィルタを用いた場合にも、周波数k×fdの不要信号を除去できるフィルタを、容易に実現できる。
また本発明では、前記連続時間型フィルタは、1次のローパスフィルタであり、所望信号の振幅をA0とし、周波数k×fdに現れる不要信号の振幅をAkとし、周波数fdでのフィルタの減衰率をaとした場合に、前記連続時間型フィルタは、Ak×(a/k)≦A0が成り立つように不要信号の振幅を減衰させる周波数特性を有してもよい。
このようにすれば、連続時間型フィルタとして1次のローパスフィルタを用いた場合にも、周波数k×fdの不要信号を除去できるフィルタを、容易に実現できる。
また本発明では、前記連続時間型フィルタは、前記離散時間型フィルタのアンチエイリアシングフィルタであってもよい。
このようにすれば、アンチエイリアシングフィルタ用の連続時間型フィルタを有効活用して、周波数k×fdに現れる不要信号を除去できるようになる。
また本発明では、前記離散時間型フィルタは、スイッチト・キャパシタ・フィルタであってもよい。
また本発明では、前記スイッチト・キャパシタ・フィルタは、前記参照信号に応じたクロックに基づき動作するようにしてもよい。
このようにすれば、スイッチト・キャパシタ・フィルタのクロックの周波数と参照信号の周波数を一致させることが可能になり、フィルタの周波数特性と同期検波の関係が簡素化され、設計の容易化等を図れる。
また本発明は、上記のいずれかに記載の検出装置と、前記振動子とを含むジャイロセンサに関係する。
また本発明では、前記振動子は、その固有共振周波数が前記駆動側共振周波数fdとなる駆動用振動子と、その固有共振周波数が前記検出側共振周波数fsとなる検出用振動子とを有するようにしてもよい。
また本発明は、上記に記載のジャイロセンサと、前記ジャイロセンサにより検出された角速度情報に基づいて処理を行う処理部とを含む電子機器に関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電子機器、ジャイロセンサ
図1に本実施形態の検出装置30を含むジャイロセンサ510と、ジャイロセンサ510を含む電子機器500の構成例を示す。なお電子機器500、ジャイロセンサ510は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。また本実施形態の電子機器500としては、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話機、カーナビゲーションシステム、ロボット、ゲーム機、携帯型情報端末等の種々のものが考えられる。
電子機器500はジャイロセンサ510と処理部520を含む。またメモリ530、操作部540、表示部550を含むことができる。処理部(CPU、MPU等)520はジャイロセンサ510等の制御や電子機器500の全体制御を行う。また処理部520は、ジャイロセンサ(物理量トランスデューサ)510により検出された角速度情報(物理量)に基づいて処理を行う。例えば角速度情報に基づいて、手ぶれ補正、姿勢制御、GPS自律航法などのための処理を行う。メモリ(ROM、RAM等)530は、制御プログラムや各種データを記憶したり、ワーク領域やデータ格納領域として機能する。操作部540はユーザが電子機器500を操作するためのものであり、表示部550は種々の情報をユーザに表示する。
ジャイロセンサ510は振動子10、検出装置30を含む。図1の振動子10は、水晶などの圧電材料の薄板から形成される音叉型の圧電振動子であり、駆動用振動子11、12と、検出用振動子16、17を含む。駆動用振動子11、12には駆動端子2、4が設けられ、検出用振動子16、17には検出端子6、8が設けられている。
検出装置30が含む駆動回路40は、駆動信号(駆動電圧)を出力して振動子10(広義には物理量トランスデューサ)を駆動し、振動子10からフィードバック信号を受ける。これにより振動子10を励振させる。検出回路60は、駆動信号により駆動される振動子10から検出信号(検出電流、電荷)を受け、検出信号から所望信号(コリオリ力信号)を検出(抽出)する。
具体的には、駆動回路40からの交流の駆動信号(駆動電圧)が駆動用振動子11の駆動端子2に印加される。すると逆電圧効果によって駆動用振動子11が振動を開始し、音叉振動により駆動用振動子12も振動を開始する。この時、駆動用振動子12の圧電効果によって発生する電流(電荷)が、駆動端子4からフィードバック信号として駆動回路40にフィードバックされる。これにより振動子10を含む発振ループが形成される。
駆動用振動子11、12が振動すると、検出用振動子16、17が図1に示す方向で振動速度vで振動する。すると、検出用振動子16、17の圧電効果によって発生する電流(電荷)が、検出信号として検出端子6、8から出力される。すると、検出回路60は、この振動子10からの検出信号を受け、コリオリ力に応じた信号である所望信号(所望波)を検出する。即ち、検出軸19を中心に振動子10(ジャイロセンサ)が回転すると、振動速度vの振動方向と直交する方向にコリオリ力Fcが発生する。例えば検出軸19を中心に回転したときの角速度をωとし、振動子の質量をmとし、振動子の振動速度をvとすると、コリオリ力はFc=2m・v・ωと表される。従って検出回路60が、コリオリ力に応じた信号である所望信号(センサ信号)を検出(抽出)することで、ジャイロセンサ(振動子)の回転角速度ωを求めることができる。そして求められた角速度ωを用いることで、処理部520は、手振れ補正、姿勢制御、或いはGPS自律航法等のための種々の処理を行うことができる。
なお振動子10には、駆動側共振周波数fdと検出側共振周波数fsがある。具体的には、駆動用振動子11、12の固有共振周波数(駆動振動モードの固有共振周波数)がfdであり、検出用振動子16、17の固有共振周波数(検出振動モードの固有共振周波数)がfsである。この場合に、駆動用振動子11、12と検出用振動子16、17とが不要な共振結合を起こさないように、fdとfsの間に一定の周波数差を持たせている。この周波数差である離調周波数Δf=|fd−fs|は、fd、fsに比べて十分に小さな周波数に設定されている。
なお図1では、振動子10が音叉型である場合の例を示しているが、本実施形態の振動子10はこのような構造に限定されない。例えばT字型やダブルT字型等であってもよい。また振動子10の圧電材料は水晶以外であってもよい。
2.検出装置
図2に本実施形態の検出装置30の構成例を示す。なお検出装置30は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
検出装置30は、振動子10を駆動して振動子を励振させる駆動回路40と、振動子10からの出力信号(電荷、電流)を受け、所望信号(所望波)を検出する検出回路60を含む。
駆動回路(発振回路)40は、電流を電圧に変換するI/V変換回路42と、自動ゲイン制御を行うAGC(Automatic Gain Control)回路44と、2値化回路(コンパレータ)46を含む。駆動回路40では、ジャイロセンサの感度を一定に保つために、振動子10(駆動用振動子)に供給する駆動電圧の振幅を一定に保つ必要がある。このため、駆動振動系の発振ループ内に、ゲインを自動調整するためのAGC回路44が設けられる。具体的にはAGC回路44は、入力信号IDの振幅(振動子の振動速度v)が一定になるように、ゲインを可変に自動調整する。なお、発振ループでの位相シフトが0度になるように位相が調整される。また発振起動時には、高速な発振起動を可能にするために、発振ループのゲインは1よりも大きなゲインに設定される。
I/V変換回路42は、振動子10からの信号IDである電流(電荷)を電圧に変換して、駆動信号VD1として出力する。このI/V変換回路42は、キャパシタ、抵抗、オペアンプにより実現できる。
AGC回路44は、駆動信号VD1を監視して、発振ループのゲインを制御する。このAGC回路44は、発振ループ内の発振振幅を制御するためのゲインコントロールアンプ(GCA)や、発振振幅に応じてゲインコントロールアンプのゲインを調整するための制御電圧を出力するゲイン制御回路を含むことができる。また、このゲイン制御回路は、I/V変換回路42からの交流の駆動信号VD1を直流信号に変換する整流回路(全波整流回路)や、整流回路からの直流信号の電圧と基準電圧との差分に応じた制御電圧を出力する回路などを含むことができる。
2値化回路46(第1の2値化回路)は、正弦波である駆動信号VD1の2値化処理を行い、2値化処理により得られた参照信号(同期信号)RSを同期検波回路100に出力する。またこの参照信号RSをフィルタ部110(SCF114)に対しても出力する。この2値化回路46は、I/V変換回路42からの正弦波(交流)の信号VD1が入力されて、矩形波の参照信号RSを出力するコンパレータにより実現できる。なおI/V変換回路42と2値化回路46の間や2値化回路46と同期検波回路100の間に他の回路を設けてもよい。例えばハイパスフィルタや移相回路(位相シフタ)などを設けてもよい。
検出回路60は、増幅回路70、同期検波回路100、フィルタ部110を含む。なお検出回路60に、初期オフセットを除去するオフセット調整回路や、ゲインを可変に制御して感度を調整する感度調整回路や、ハイパスフィルタなどを含ませてもよい。
増幅回路70は、振動子10からの出力信号ISP、ISMを増幅する。この増幅回路70は、Q/V変換回路72、74、差動増幅回路76を含む。Q/V変換回路72、74は、振動子10からの信号ISP、ISMを受け、振動子10で発生した電荷(電流)を電圧に変換する。差動増幅回路76は、Q/V変換回路72、74からの信号VS1P、VS1Mの差動増幅を行う。
図3(A)にQ/V(I/V)変換回路72、74の構成例を示す。Q/V変換回路72、74は、ノードNA1とNA2の間に設けられる帰還キャパシタCA1及び帰還抵抗RA1と、オペアンプ(演算増幅器)OPAを含み、ローパスフィルタの周波数特性を有する。オペアンプOPAの反転入力端子(−)には入力ノードNA1が接続され、非反転入力端子(+)には基準電源電圧AGND(アナロググランド)のノードが接続される。
図3(A)の回路をQ/V変換回路として機能させる場合には、カットオフ周波数fc=1/2πCRが共振周波数fdよりも十分に小さくなるように、CA1の容量値とRA1の抵抗値を設定する。これにより共振周波数fdにおいて位相が約−90度だけ変化するようになる。一方、図3(A)の回路をI/V変換回路として機能させる場合には、カットオフ周波数fc=1/2πCRが共振周波数fdよりも十分に大きくなるように、CA1の容量値とRA1の抵抗値を設定する。この場合には位相がほとんど変化しないため、参照信号RSの位相を+90度又は−90度だけ変化させるための移相回路が必要になる。
図3(B)に差動増幅回路76の構成例を示す。差動増幅回路76は、抵抗RB1、RB2、RB3、RB4とオペアンプOPBを含む。RB1、RB2の抵抗比とRB3、RB4の抵抗比を等しくすることで、図3(B)の差動増幅回路76は、互いに逆相の信号である第1、第2の入力信号(VS1P、VS1M)の差分成分を増幅する差動増幅を行う。これにより、センサ信号(所望信号)と同相の不要信号(妨害信号)である静電結合漏れ信号を除去できる。
図2の同期検波回路(検波回路、検波器)100は、増幅後の信号VS5に対して、参照信号(参照クロック)RSに基づいて同期検波を行う。この同期検波により、センサ信号に対して90度の位相差がある不要信号である機械振動漏れ信号を除去できる。
図4に同期検波回路100の構成例を示す。この同期検波回路100は、反転増幅器102と、非反転増幅器104と、インバータ106と、スイッチング素子SE1、SE2を含む。スイッチング素子SE1の一端とスイッチング素子SE2の一端は、出力信号Q(VS6)のノードNE4に接続される。そして、入力信号IN(VS5)は反転増幅器102により反転増幅され、入力信号INと逆相の信号IN1がスイッチング素子SE1の他端に入力される。また入力信号INは非反転増幅器104により増幅され、入力信号INと同相の信号IN2がスイッチSE2の他端に入力される。MOSトランジスタにより構成されるスイッチング素子SE1は、参照信号RSの反転信号RSXによりオン・オフ制御され、スイッチング素子SE2は参照信号RSによりオン・オフ制御される。即ちスイッチング素子SE1、SE2が交互にオンになることで、同期検波が行われる。
図2のフィルタ部110は、同期検波後の信号VS6のフィルタ処理を行う。具体的には、高周波成分を除去するローパスフィルタ処理を行う。
図5に検出装置30の動作を説明するための信号波形例を示す。駆動信号VD1は、その周波数が駆動側固有周波数fdとなる正弦波である。この駆動信号VD1を2値化回路46により2値化することで、矩形波の参照信号RSが得られる。同期検波回路100に入力される信号VS5(センサ信号)は、コリオリ力の大きさ(角速度)に応じて振幅変調(AM変調)されている。この信号VS5を、参照信号RSにより同期検波し、得られた信号VS6をフィルタ部110により平滑化することで、所望信号のDC成分が信号VSQとして出力されるようになる。即ち信号VSQの電圧レベルが、コリオリ力の大きさに応じた電圧レベルになり、この電圧レベルを求めることでジャイロセンサの回転角速度を得ることができる。
3.不要信号
センサ信号には、所望信号(所望波)と不要信号(不要波)が混在している。また不要信号の振幅は一般的に所望信号の振幅に比べて非常に大きいため、検出装置30に対する要求性能は高くなる。この不要信号には、機械振動漏れや、静電結合漏れや、離調周波数Δfや、2fd(2ωd)や、DCオフセットなどに起因するものがある。
機械振動漏れの不要信号は、振動子10の形状のアンバランス等に起因して発生する。信号ISPに重畳される機械振動漏れの不要信号と信号ISMに重畳される機械振動漏れの不要信号は互いに逆相になるため、差動増幅回路76によっては除去できない。しかしながら、信号VS5に重畳される機械振動漏れの不要信号は、所望信号と90度の位相差を持つため、同期検波回路100により除去できる。一方、静電結合漏れの不要信号は、駆動信号VD2が寄生容量を通じて信号ISP、ISMの入力端子等に漏洩することで生じる。信号ISPに重畳される静電結合漏れの不要信号と信号ISMに重畳される静電結合漏れの不要信号は互いに同相になるため、差動増幅回路76により除去できる。2fdの不要信号は、何らかの原因で振動子が、2fdの高調波の周波数で振動することにより発生する。DCオフセットの不要信号は、入力リーク、静電結合漏れのアンバランス、センサ信号と参照信号との間に存在する位相ずれ、参照信号のデューティのずれ、回路ブロックが有するDCオフセットなどに起因して発生する。
次に、図6(A)〜図6(C)の周波数スペクトラムを用いて不要信号の除去について詳細に説明する。図6(A)は同期検波前の周波数スペクトラムである。図6(A)に示すように、同期検波前のセンサ信号では、DCの周波数帯域にはDCオフセットの不要信号が存在する。またfdの周波数帯域には、機械振動漏れの不要信号と所望信号が存在する。
図6(B)は同期検波後の周波数スペクトラムである。図6(A)のfdの周波数帯域の所望信号は、図6(B)に示すように同期検波後はDC及びfdの周波数帯域に現れる。また図6(A)のDCの周波数帯域の不要信号(DCオフセット)は、図6(B)に示すように同期検波後はfdの周波数帯域に現れる。また図6(A)のfdの周波数帯域の不要信号(機械振動漏れ)は、図6(B)に示すように同期検波後は2fdの周波数帯域に現れる。なお図6(A)において2fdの周波数帯域に不要信号が存在した場合には、同期検波後は3fd及びfdの周波数帯域に現れるようになる。また検波後の混入ノイズは、同期検波回路100の後段の回路が発生するノイズなどである。
図6(C)はフィルタ処理後の周波数スペクトラムである。同期検波後の信号をフィルタ部110で平滑化(LPF)することで、fd、2fd等の周波数帯域の不要信号の周波数成分が除去されている。
所望信号は、図5で説明したように振幅変調されているため、A(t)sin(ωd×t)と表すことができる。また機械漏れ振動の不要信号(妨害波)は、所望信号と位相が90度ずれているため、Bsin(ωd×t+π/2)と表すことができる。また、センサ信号は所望信号と不要信号の和であるため、A(t)sin(ωd×t)+Bsin(ωd×t+π/2)と表すことができる。また駆動信号は、Csin(ωd×t)と表すことができる。なおA(t)、B、Cは振幅であり、ωd=2πfdである。
同期検波は、センサ信号と駆動信号(参照信号)の乗算とみなすことができる。従って、センサ信号のうち所望信号については、
A(t)sin(ωd×t)×Csin(ωd×t)
={(A(t)×C)/2}×{1−cos(2ωd×t)}
となる。従って図6(B)に示すように、同期検波後に所望信号はDC並びにfdの周波数帯域に現れるようになる。
一方、センサ信号のうち機械振動漏れの不要信号については、
Bsin(ωd×t+π/2)×Csin(ωd×t)
={−(B×C)/2}×cos(2ωd×t+π/2)
となる。従って図6(B)に示すように、同期検波後に機械振動漏れの不要信号は2fd(2ωd)の周波数帯域に現れ、DCには現れない。
次に、図7(A)〜図7(D)の模式図を用いて同期検波について説明する。なお実際には、不要信号(機械漏れ振動)の振幅Bは所望信号の振幅A(t)に比べて非常に大きいが、図面の都合上、振幅A(t)とBを等しくしてある。
図7(A)のように所望信号の位相と参照信号(駆動信号)の位相が完全に揃っている場合には、同期検波後に所望信号と不要信号は図7(B)のようになる。即ち所望信号は、完全な全波整流波形になり、不要信号は、正の部分と負の部分の面積が等しい波形になる。従って、フィルタ部110で平滑化することにより、所望信号のDC成分が信号VSQとして出力されるようになり、不要信号の成分が信号VSQとして現れることはない。
一方、図7(C)のように所望信号の位相と参照信号(駆動信号)の位相がγだけずれている場合には、同期検波後に所望信号と不要信号は図7(D)のようになる。即ち所望信号は、完全な全波整流波形ではなく、負の成分を含む。また、不要信号は、正の部分と負の部分の面積が等しくならない。従って、フィルタ部110での平滑化で得られる信号VSQにおいて、所望信号のDC成分が図7(B)の場合よりも小さくなると共に、不要信号の成分が信号VSQとして現れるようになる。
4.離調周波数
不要信号のうち、離調周波数Δf=|fd−fs|に起因する不要信号は、センサ信号に検出側共振周波数fsの信号が混入し、このセンサ信号が同期検波回路100により同期検波されることにより発生する。例えばジャイロセンサの応答を良くするために、検出用振動子をアイドリング的に微少振幅で固有共振周波数fsにて振動させる場合がある。或いは、ジャイロセンサの外部からの外部振動が振動子に加わることで、検出用振動子が固有共振周波数fsにて振動してしまう場合がある。そしてこのように検出用振動子が周波数fsで振動すると、同期検波回路100に入力される信号VS5に周波数fsの信号が混入される。そして同期検波回路100は、周波数fdの参照信号RSに基づき同期検波を行うため、周波数fdとfsの差に相当する離調周波数Δf=|fd−fs|の不要信号が生成されてしまう。
例えば、混入される周波数fsの信号はDsin(ωs×t)と表すことができる。なおωs=2πfsである。そして同期検波は、センサ信号と駆動信号(参照信号)の乗算とみなすことができるため、センサ信号のうち周波数fsの信号については、
Csin(ωd×t)×Dsin(ωs×t)
={−(D×C)/2}×[cos{(ωd+ωs)t}−cos{(ωd−ωs)t}]
となる。上式から明らかなように、周波数fsの信号が混入されることにより、同期検波後に、離調周波数Δf=|fd−fs|の不要信号が生成されてしまう。
ここで、離調周波数Δf=|fd−fs|は、fd、fsに比べて十分に小さい。従って、この離調周波数Δfの成分の不要信号を除去するためには、図8に示すような急峻な減衰特性が必要になる。従って、従来のような連続時間型のローパスフィルタだけでは、このような離調周波数Δfの成分の不要信号の除去が難しいという課題がある。
5.離散時間型フィルタ
以上のような課題を解決するために本実施形態では、図9に示すように、フィルタ部110に、離散時間型フィルタであるSCF(スイッチト・キャパシタ・フィルタ)114を設けている。このSCF114は、振動子の駆動側共振周波数fdと検出側共振周波数fsとの差に対応する離調周波数Δf=|fd−fs|の成分を除去し、所望信号の周波数成分(DC成分)を通過させる周波数特性を有する。またフィルタ部110は、SCF114の前段側に設けられたプリフィルタ(前置フィルタ)112と、SCF114の後段側に設けられたポストフィルタ(後置フィルタ)116を含む。これらのプリフィルタ112、ポストフィルタ116は連続時間型フィルタになっている。
図9に示すように、フィルタ部110に、SCF114(広義には離散時間型フィルタ)を設ければ、図8に示すような急峻な減衰特性の実現も容易になる。従って、離調周波数Δfが、周波数fdに比べて極めて小さい場合にも、離調周波数Δfの周波数帯の不要信号の成分を、通過帯域の所望信号に悪影響を与えることなく、確実且つ容易に除去できる。
また連続時間型フィルタでは、フィルタを構成するキャパシタの容量値C、抵抗の抵抗値Rがばらつくと、フィルタの周波数特性もばらついてしまい、安定した周波数特性を得ることが難しいという不利点がある。例えばC、Rの絶対値は±20パーセント程度ばらつき、連続時間型フィルタ(RCフィルタ)のカットオフ周波数はC×Rで決まるため、ばらつきが大きくなる。そしてカットオフ周波数がばらつくと、通過帯域にある所望信号の振幅が減衰してしまったり位相が変化してしまい、信号品質が劣化する。
これに対してSCF114では、容量比やサンプリング周波数(クロック周波数)によりフィルタ特性を決めることができる。例えば容量比の精度は0.1パーセント以下であるため、カットオフ周波数のばらつきも少ない。従って、SCF114によれば、通過帯域の所望信号を通過させながら離調周波数Δfの不要信号を確実に除去するという急峻な減衰特性を、容易に実現できる。
なお本実施形態の比較例として、同期検波回路の前段側にバンドパスフィルタを設け、このバンドパスフィルタにより、周波数fdの信号を通過させ、周波数fsの信号を除去する手法が考えられる。
しかしながら、この比較例の手法では、バンドパスフィルタのQ値を例えば50以上というように大きな値に設定する必要がある。従って、このバンドパスフィルタをSCFで実現する場合には、容量比を厳密に管理する必要があり、歩留まり等を低下させる。また、同じ減衰量を得ようとすると、ローパスフィルタはn次になり、バンドパスフィルタは2×n次になる。従って、SCFのバンドパスフィルタは、SCFのローパスフィルタに比べて素子数が多くなり、回路が大面積化する。
これに対して本実施形態では、ローパスフィルタのSCF114を設ける構成となっているため、バンドパスフィルタの場合に比べて、容量比の管理が容易になると共に、回路を小面積化できる。
図10にSCF114の構成例を示す。図10のSCF114は、ノードNG1、NG2の間に設けられたスイッチト・キャパシタ回路210と、ノードNG2、NG5の間に設けられたスイッチト・キャパシタ回路212及びキャパシタCG5を含む。またノードNG2,NG3間、ノードNG4、NG5間、ノードNG1、NG4間に設けられたキャパシタCG4、CG6、CG7を含む。また、その反転入力端子がノードNG2に接続され、その非反転入力端子がAGNDのノードに接続されるオペアンプOPG1と、その反転入力端子がノードNG4に接続され、その非反転入力端子がAGNDのノードに接続されるオペアンプOPG2を含む。ここで、スイッチト・キャパシタ回路210、212、214のスイッチング素子SG1〜SG6は、MOSトランジスタ(トランスファーゲート)により構成できる。なおSCF114は図10の構成に限定されず、種々の変形実施が可能である。
さて、本実施形態では、SCF114を、参照信号RSに応じたクロック(参照信号そのもの、或いは参照信号により生成されたクロック。参照信号と同じ周波数のクロック)に基づき動作させている。具体的には、例えば参照信号RSにより、互いにノン・オーバラップの2相のクロック(サンプリングクロック)を生成する。そして生成されたクロックに基づき図10のスイッチング素子SG1〜SG6をオン・オフ制御して、SCF114を動作させる。
このようにすれば、参照信号RSを有効活用して、SCF114の動作クロックを生成できるため、回路の小規模化を図れる。また参照信号RSの周波数fdと、SCF114のサンプリング周波数(クロック周波数)を一致させることができるため、フィルタの周波数特性の設計を容易化できる。また駆動側共振周波数であるfdが、環境変化(温度変化)や経時変化によって変動した場合に、この変動に応じてSCF114のサンプリング周波数も変動するようになる。従って、周波数fdの変化に応じて、SCF114のカットオフ周波数も変化させて調整できるようになる。従って、環境変化や経時変化が生じた場合にも、離調周波数fdの不要信号を確実に除去することが可能になる。
6.連続時間型フィルタ
図9のようにフィルタ部110にSCF114を設けた場合、SCF114では離散時間で信号をサンプリングするため、サンプリングによる周波数の折り返し現象であるエイリアシングが生じる。例えばサンプリング周波数をfspとした場合に、fsp/2(=fd/2)の高調波周波数の信号が、DCの周波数領域等に折り返し、S/N比が劣化する。
このようなエイリアシングの悪影響を防止するために、図9では、SCF114の前段側にアンチエイリアシング用のプリフィルタ112を設けている。即ちサンプリング周波数をfsp(=fd)とした場合に、プリフィルタ112に、fsp/2(=fd/2)以上の周波数成分を除去するアンチエイリアシングの周波数特性を持たせている。
この場合、所望信号の周波数帯域は図8に示すように例えばfa0以下であり、周波数が低い。一方、SCF114のサンプリング周波数fspは、fa0に比べて周波数が非常に高い。従って、一般的なアンチエイリアシング用のプリフィルタであれば、それほど急峻な減衰特性は必要ない。
しかしながら、ジャイロセンサのように微少信号を扱うセンサでは、一般的なアンチエイリアシングの減衰特性では、不要信号を除去できないことが判明した。即ちジャイロセンサのセンサ信号では、不要信号の振幅は所望信号の振幅に比べて非常に大きい。従って、一般的なアンリエイリアシングの減衰特性では、不要信号の振幅が所望信号(DC成分)の振幅よりも大きくなってしまい、SCF114のサンプリングによるDC成分への折り返し等により、S/N比が劣化してしまう。
そこで本実施形態では、連続時間型フィルタであるプリフィルタ112に対して、同期検波回路100による同期検波により周波数k×fd(kは自然数)の周波数帯域に現れる不要信号の振幅を、所望信号(最小分解能)の振幅以下に減衰する周波数特性(フィルタ特性、減衰特性)を持たせている。例えば周波数fd、2fd、3fdの周波数帯域に現れる不要信号(図6(B)参照)の振幅を、所望信号の振幅以下に減衰する周波数特性を持たせている。なお所望信号の振幅は、所望信号の最小分解能に対応する振幅であり、dps(degree per second)に対応する振幅である。また所望信号の振幅は、DCの周波数領域での所望信号の振幅である。
このようにすれば、所望信号に比べて非常に大きな振幅の不要信号が周波数k×fdに現れた場合にも、この不要信号の周波数成分をプリフィルタ112により確実に除去できる。従って、SCF114でのサンプリングによる不要信号のDC成分への折り返しにより、S/N比が劣化してしまう事態を防止できる。従って微少信号を扱うジャイロセンサに最適な検出装置を提供できる。
また本実施形態では、アンチエイリアシング用のプリフィルタ112を、同期検波により周波数k×fdに現れる不要信号を除去するフィルタとして兼用している。このようにすれば、周波数k×fdに現れる不要信号を除去するフィルタを別に設ける必要がなくなる。従って、回路の小規模化を図れると共に、ノイズ源となる回路ブロックの数も減るため、S/N比を向上できる。
即ち、通常のアンチエイリアシング用プリフィルタの目的は下記(A1)の通りである。
(A1)ランダム雑音や回路中で発生するパルス性ノイズなどの不要信号が、SCFの通過帯域に折り返すのを防止する。
これに対して本実施形態では、上記(A1)の役割に加えて、下記(A2)の役割をプリフィルタ112に持たせている。
(A2)同期検波によって生じ、fd、2fdなどのk×fdに必ず存在する不要信号(妨害波)が、SCF114でのサンプリングによりDCに折り返し、DCに存在する所望信号(コリオリ力信号)の品質(S/N比)を劣化させるのを防止する。
上記(A2)は、ジャイロセンサに特有の下記(B1)〜(B3)の事情に起因する。(B1)ジャイロセンサでは同期検波が行われる。
(B2)同期検波によりfdや2fdに不要信号の強いスペクトラムが現れる。
(B3)SCFのサンプリング周波数がfsp=fdとなるため、fd、2fdなどの不要信号が、所望信号が存在するDCに折り返す。
即ち同期検波後にfd、2fdに現れる不要信号(図6(B)参照)の振幅は、所望信号に比べて極めて大きい。
また、前述のようにシステム構成の簡素化のためには、SCF114のサンプリング周波数をfsp=fdとすることが望ましい。そしてfsp=fdにすると、SCF114でのサンプリングにより、fd、2fdの不要信号が、ぴったりとDCに折り返してしまう。
一方、同期検波前にfdに存在した所望信号(図6(A)参照)は、同期検波によりDCに現れる(図6(B)参照)。従って、何ら対策を施さないと、fd、2fdに存在する振幅の大きい不要信号の折り返しにより、DCの所望信号の品質が極めて劣化する。具体的には、fd、2fdの不要信号が折り返して、所望信号の最小分解能よりも大きい不要信号がDCに重畳されると、ジャイロセンサが静止状態であっても、あたかもジャイロセンサが一定の角速度で回転しているかのような偽情報を与えてしまう。
このような問題を解決するために本実施形態では、SCF114の前段にあるプリフィルタ112の存在に着目し、このプリフィルタ112に対して上記(A1)のみならず(A2)の役割を持たせている。そしてこの(A−2)の役割を実現するために、プリフィルタ112に対して下記のような周波数特性を持たせている。
例えば図11にプリフィルタ112の周波数特性を模式的に示す。図11のD1に示すように、プリフィルタ112はfsp/2(=fd/2)において十分な減衰特性を有する。従って、SCF114でのサンプリングによるランダム雑音(熱雑音、1/fノイズ等)の折り返しにより、S/N比が劣化してしまう事態を防止でき、プリフィルタ112に通常のアンチエイリアシング用フィルタとして役割を持たせることができる。
またプリフィルタ112が2次のローパスフィルタである場合には、減衰傾度は−40dB/decとなる。そして所望信号(DC成分)の振幅(最小分解能)をA0とし、周波数k×fd(kは自然数)に現れる不要信号の振幅をAkとし、周波数fdでのフィルタの減衰率をaとしたとする。この場合に、プリフィルタ112には、Ak×(a/k)≦A0が成り立つように不要信号の振幅を減衰させる周波数特性を持たせればよい。
例えば図11のD2では、周波数fdに現れる不要信号の振幅はA1であり、周波数fdでのフィルタの減衰率(減衰度)はaである。従って、A1×a≦A0が成り立つようにする。
また図11のD3では、周波数2fdに現れる不要信号の振幅はA2であり、周波数2fdでのフィルタの減衰率は、プリフィルタ112が2次であるため、a/k=a/2=a/4である。従って、A2×(a/4)≦A0が成り立つようにする。
また図11には示していないが、周波数3fdに現れる不要信号の振幅はA3であり、周波数3fdでのフィルタの減衰率は、プリフィルタ112が2次であるため、a/k=a/3=a/9である。従って、A3×(a/9)≦A0が成り立つようにする。
以上のような条件が成り立つようにすれば、プリフィルタ112が2次のローパスフィルタである場合に、周波数fd、2fd、3fdの周波数帯域に現れる不要信号の振幅を、所望信号の振幅以下に減衰できるようになる。
またプリフィルタ112が1次のローパスフィルタである場合には、減衰傾度は−20dB/decとなる。従って、この場合、プリフィルタ112には、Ak×(a/k)≦A0が成り立つように不要信号の振幅を減衰させる周波数特性を持たせればよい。
例えば、周波数fdに現れる不要信号の振幅はA1であり、周波数fdでのフィルタの減衰率はaであるため、A1×a≦A0が成り立つようにする。
また周波数2fdに現れる不要信号の振幅はA2であり、周波数2fdでのフィルタの減衰率は、プリフィルタ112が1次であるため、a/k=a/2である。従って、A2×(a/2)≦A0が成り立つようにする。
また周波数3fdに現れる不要信号の振幅はA3であり、周波数3fdでのフィルタの減衰率は、プリフィルタ112が1次であるため、a/k=a/3である。従って、A3×(a/3)≦A0が成り立つようにする。
以上のような条件が成り立つようにすれば、プリフィルタ112が1次のローパスフィルタである場合に、周波数fd、2fd、3fdの周波数帯域に現れる不要信号の振幅を、所望信号の振幅以下に減衰できるようになる。
図12(A)にプリフィルタ112の構成例を示す。図12(A)は2次のローパスフィルタの例である。プリフィルタ112は、ノードNH2と、ノードNH4、NH3、NH1との間にそれぞれ設けられる抵抗RH1、RH2、RH3と、ノードNH3とNH4の間に設けられるキャパシタCH1と、ノードNH2とAGNDのノードの間に設けられるキャパシタCH2を含む。また、その反転入力端子にノードNH3が接続され、その非反転入力端子にAGNDのノードが接続されるオペアンプOPHを含む。
なおプリフィルタ112の構成は図12(A)に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば図12(A)は多重帰還型の2次のローパスフィルタ(アクティブフィルタ)の例であるが、正帰還型、状態変数型の2次のローパスフィルタであってもよい。
図12(B)にポストフィルタ116の構成例を示す。図12(B)は1次のローパスフィルタの例である。ポストフィルタ116は、ノードNI2とNI3の間に設けられる抵抗RI1及びキャパシタCI1と、ノードNI1とNI2の間に設けられる抵抗RI2と、オペアンプOPIを含む。
通常のアンチエイリアシング用のフィルタは、1次のローパスフィルタで構成される。本実施形態では図11で説明したような振幅の大きい不要信号を除去するために、プリフィルタ112として図12(A)に示すような2次のローパスフィルタを用いる。この2次のローパスフィルタによれば、減衰傾度が−40dB/decになるため、振幅の大きい不要信号でも容易に除去できるようになる。例えば図11において周波数fd、2fdでの不要信号の振幅A1、A2が所望信号の振幅A0の100〜500倍程度である場合には、周波数fd、2fdにおいて例えば−40dB〜−60dB程度の減衰度が必要になる。2次のローパスフィルタであれば、このような減衰度も容易に得ることができる。
なおプリフィルタ112を図12(B)のような1次のローパスフィルタで実現することも可能である。この場合には、図13のG1に示すようにカットオフ周波数fcを十分に小さくすることで、G2、G3に示すように周波数fd、2fdでの減衰度を小さくすることができる。
図12(B)の1次のローパスフィルタでは、キャパシタCI1の容量値をC1とし、抵抗RI1の抵抗値をR1とすると、カットオフ周波数はfc=1/(2π×C1×R1)となる。従って、カットオフ周波数fcを小さくするためには、容量値C1や抵抗値R1を大きくする必要があり、回路が大規模化するおそれがある。
これに対して図12(A)の2次のローパスフィルタでは、素子数は多くなるもの、減衰傾度が大きい。従って図13のG4に示すようにカットオフ周波数fcをそれほど小さくしなくても、G5、G6に示すように周波数fd、2fdにおいて十分な減衰度を得ることができる。従って、図12(B)の1次のローパスフィルタに比べて回路を小規模化することも可能になる。即ち、回路の大規模化を最小限に抑えながらも、G7に示すような振幅の大きな不要信号についても十分に減衰することができる。従って、この不要信号がDCに折り返した場合にも、その振幅を所望信号の最小分解能以下にすることが可能になる。
なおキャパシタCH1、CH2の容量値をC1、C2とし、抵抗RH1、RH2の抵抗値をR1、R2とすると、図12(A)の2次のローパスフィルタのカットオフ周波数は、fc=1/{2π×(C1×C2×R1×R2)1/2}となる。
以上のように本実施形態では、離調周波数fdの不要信号については、SCF114で除去しつつ、同期検波によりfd、2fd、3fd等に現れる不要信号については、SCF114のアンチエイリアシング用に設けられたプリフィルタ112により除去するというように、各フィルタ毎に異なる役割分担を持たせている。即ち離調周波数による不要信号のように急峻な減衰特性が必要な不要信号については、SCF114で除去し、同期検波による不要信号のような振幅の大きい不要信号については、プリフィルタ112で除去する。このように役割分担を明確化することにより、小規模な回路で不要信号の効率的な除去が可能になる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(離散時間型フィルタ、連続時間型フィルタ等)と共に記載された用語(SCF、プリフィルタ等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また振動子の構造、検出装置やジャイロセンサや電子機器の構成も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。また離散時間型フィルタをSCF以外のフィルタ(例えばデジタルフィルタ等)で実現することも可能である。
電子機器、ジャイロセンサの構成例。 検出装置の構成例。 図3(A)、図3(B)はQ/V(I/V)変換回路、差動増幅回路の構成例。 同期検波回路の構成例。 検出装置の動作を説明するための信号波形例。 図6(A)〜図6(C)は周波数スペクトラムの例。 図7(A)〜図7(D)は同期検波の説明図。 離調周波数の説明図。 フィルタ部の構成例。 SCFの構成例。 プリフィルタの周波数特性の説明図。 図12(A)、図12(B)はプリフィルタ、ポストフィルタの構成例。 1次、2次のプリフィルタを用いた場合の周波数特性の説明図。
符号の説明
10 振動子、30 検出装置、40 駆動回路、42 I/V変換回路、
44 AGC回路、46 2値化回路、60 検出回路、70 増幅回路、
72、74 Q/V(I/V)変換回路、76 差動増幅回路、
100 同期検波回路、110 フィルタ部、112 プリフィルタ、
114 SCF、116 ポストフィルタ、500 電子機器、510 ジャイロセンサ、520 処理部、530 メモリ、540 操作部、550 表示部

Claims (11)

  1. 振動子を駆動して振動子を励振させる駆動回路と、
    振動子からの出力信号を受け、所望信号を検出する検出回路とを含み、
    前記検出回路は、
    振動子からの出力信号を増幅する増幅回路と、
    増幅後の信号に対して、参照信号に基づいて同期検波を行う同期検波回路と、
    同期検波後の信号のフィルタ処理を行うフィルタ部を含み、
    前記フィルタ部は、
    離散時間型フィルタと、
    前記離散時間型フィルタの前段側に設けられた連続時間型フィルタを含み、
    前記離散時間型フィルタは、
    振動子の駆動側共振周波数fdと検出側共振周波数fsとの差に対応する離調周波数Δf=|fd−fs|の成分を除去し、所望信号の周波数成分を通過させる周波数特性を有することを特徴とする検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記連続時間型フィルタは、
    前記同期検波回路による同期検波により周波数k×fd(kは自然数)の周波数帯域に現れる不要信号の振幅を、所望信号の振幅以下に減衰する周波数特性を有することを特徴とする検出装置。
  3. 請求項2において、
    前記連続時間型フィルタは、
    周波数fd、2fd、3fdの周波数帯域に現れる不要信号の振幅を、所望信号の振幅以下に減衰する周波数特性を有することを特徴とする検出装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記連続時間型フィルタは、2次のローパスフィルタであり、
    所望信号の振幅をA0とし、周波数k×fdに現れる不要信号の振幅をAkとし、周波数fdでのフィルタの減衰率をaとした場合に、
    前記連続時間型フィルタは、
    Ak×(a/k)≦A0が成り立つように不要信号の振幅を減衰させる周波数特性を有することを特徴とする検出装置。
  5. 請求項2又は3において、
    前記連続時間型フィルタは、1次のローパスフィルタであり、
    所望信号の振幅をA0とし、周波数k×fdに現れる不要信号の振幅をAkとし、周波数fdでのフィルタの減衰率をaとした場合に、
    前記連続時間型フィルタは、
    Ak×(a/k)≦A0が成り立つように不要信号の振幅を減衰させる周波数特性を有することを特徴とする検出装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれかにおいて、
    前記連続時間型フィルタは、
    前記離散時間型フィルタのアンチエイリアシングフィルタであることを特徴とする検出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記離調時間型フィルタは、スイッチト・キャパシタ・フィルタであることを特徴とする検出装置。
  8. 請求項7において、
    前記スイッチト・キャパシタ・フィルタは、前記参照信号に応じたクロックに基づき動作することを特徴とする検出装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の検出装置と、
    前記振動子と、
    を含むことを特徴とするジャイロセンサ。
  10. 請求項9において、
    前記振動子は、
    その固有共振周波数が前記駆動側共振周波数fdとなる駆動用振動子と、
    その固有共振周波数が前記検出側共振周波数fsとなる検出用振動子とを有することを特徴とするジャイロセンサ。
  11. 請求項9又は10に記載のジャイロセンサと、
    前記ジャイロセンサにより検出された角速度情報に基づいて処理を行う処理部と、
    を含むことを特徴とする電子機器。
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