JP2008216187A - 検出装置、ジャイロセンサ、電子機器及び半導体装置 - Google Patents

検出装置、ジャイロセンサ、電子機器及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小面積で高抵抗値を有する帰還抵抗器を備えたQ/V変換回路、それを用いた検出装置、ジャイロセンサ等を提供すること。高抵抗を使うことにより低ノイズのQ−V変換回路が実現できる。
【解決手段】検出回路60は、振動子10からの出力信号を増幅する増幅回路70を含む。増幅回路70に設けられたQ/V変換回路72,74は、帰還抵抗器RA1を有する。帰還抵抗器RA1は、N型ポリシリコン層210と、ノンドープポリシリコン層200と、N型ポリシリコン層220とが互いに接して直列接続されて構成される。ノンドープポリシリコン層には、検出装置の製造工程中に不作為にて一般的にはP型の不純物が微量だけ含有される。それにより帰還抵抗器として非常に高い抵抗器が実現できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、検出装置、ジャイロセンサ、電子機器及び半導体装置に関する。
デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話機、カーナビゲーションシステム等の電子機器には、外的な要因で変化する物理量を検出するためのジャイロセンサ(物理量トランスデューサ)が組み込まれている。このようなジャイロセンサは、角速度等の物理量を検出し、いわゆる手振れ補正、姿勢制御、GPS自律航法などに用いられる。
近年、ジャイロセンサの軽量小型化と共に高い検出精度も要求され、ジャイロセンサの1つとして圧電型の振動ジャイロセンサが注目されている。そのなかでも、圧電材料として水晶が用いられる水晶圧電振動ジャイロセンサは、多くの装置への組み込み向けに最適なセンサとして期待が寄せられている。この振動ジャイロセンサでは、回転によって発生するコリオリ力に対応した物理量を検出している(特許文献1)。
このような振動ジャイロセンサでは、振動子の軽量小型化に伴い、振動子からの出力信号(出力電流)は非常に微弱な信号になっている。従って、このような微弱な出力信号に基づき所望信号(コリオリ力等の物理量に応じた信号)を検出する検出装置には、無歪み・低ノイズで、且つできるだけ大きなゲインで所望信号を検出できる性能が要求される。
ここで、振動子からの微弱な出力信号を増幅するために、演算増幅器と、前記演算増幅器の帰還経路に並列接続された帰還キャパシタ及び帰還抵抗器とを含み、ローパスフィルタの周波数特性を有する電荷−電圧変換回路(Q/V変換回路またはチャージアンプともいう)が用いられる。
電荷−電圧変換回路のカットオフ周波数fc=1/2πCRが振動子からの出力信号の周波数fdよりも十分に小さくなるように、帰還キャパシタの容量値C、帰還抵抗器の抵抗値Rを設定する。これにより位相が−90度だけ変化する。このため、帰還抵抗器の抵抗値Rは十分に大きく設定され、従来、単位面積当たりの抵抗値が100Ω−1KΩ程度のポリシリコンで形成される帰還抵抗器のサイズを、幅1μmで長さを10−100mmに設定していた。
このような帰還抵抗器の抵抗値を例えば数十MΩ確保するとなると、面積が大きくなる。抵抗器の面積が大きくなると浮遊容量の値も大きくなるばかりか、固体ばらつきが±40%にもなり、増幅率が変動してしまう。また、帰還抵抗器で発生する熱雑音も大きく、S/N精度に制約を受ける等の弊害があった。
なお、ノンドープポリシリコンを用いて高抵抗を形成する従来技術として、特許文献2及び特許文献3がある。
特開平3−2266620号公報 特開平2−70118号公報 特開平6−13577号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、帰還抵抗器等の抵抗値を、小面積でありながら例えば10GΩ程度の高抵抗にし、もってS/N比を向上できる検出装置、ジャイロセンサ、電子機器及び半導体装置を提供することにある。
本発明の一態様は、駆動振動モードの固有共振周波数fdで、振動子の駆動素子を励振させる駆動回路と、前記振動子の検出素子からの出力信号を受け、所望信号を検出する検出回路とを有する検出装置において、前記検出回路は、前記振動子からの出力信号を増幅する増幅回路と、ゲインを可変に制御して感度調整を行う感度調整回路と、参照信号に基づいて同期検波を行う同期検波回路とを含み、前記増幅回路は、前記振動子からの正相の前記出力信号が入力される第1の電荷−電圧変換回路と、前記振動子からの逆相の前記出力信号が入力される第2の電荷−電圧変換回路と、前記第1,第2の電荷−電圧変換回路の出力が入力される差動増幅回路とを含み、前記第1,第2の電荷−電圧変換回路の各々は、演算増幅器と、前記演算増幅器の帰還経路に並列接続された帰還キャパシタ及び帰還抵抗器とを含み、かつ、カットオフ周波数fc(fc=1/2πCR、Cは帰還キャパシタの容量値、Rは帰還抵抗器の抵抗値)が、前記演算増幅器に入力される前記出力信号の前記周波数fdよりも小さく設定された、ローパスフィルタの周波数特性を有し、前記帰還抵抗器は、前記帰還経路にて、第1導電型ポリシリコン層と、ノンドープポリシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続されて構成され、前記ノンドープポリシリコン層には、前記検出装置の製造工程中に不作為にて第2導電型不純物が微量だけ含有されていることを特徴とする。
ここで第1型ポリシリコン層とは、ノンドープポリシリコンをメタル配線層へと接続する、ポリシリコンとメタルのコンタクトを意味している。
本発明の一態様では、帰還経路にノンドープポリシリコンが接続されることで、帰還抵抗器には、帰還方向及び非帰還方向の双方にて、pAからnAオーダー程度の電流が流れる。この結果、帰還抵抗器の抵抗値を高抵抗として利用でき、しかも、帰還抵抗器が小型サイズ化される。帰還抵抗器の小型サイズ化により浮遊容量が低減し、固体ばらつきも減るので、増幅率の変動を低減できる。なお、半導体製造工程では、第1,第2導電型の不純物注入が実施されるが、その際に、マスクされた領域にもいずれかの導電型の不純物がごく微量だけ、ノンドープシリコン層に不作為にて含有されてしまう。本発明の一態様はこの現象を利用したもので、第2導電型不純物がノンドープシリコン層にごく微量だけ注入される減少を利用して、帰還抵抗器を高抵抗に製造できる。一般的にはノンドープ部分はわずかにP型になるとされ、これをN型ポリシリコンではさむことが、もっとも高抵抗が得やすい。
本発明の他の態様では、前記帰還抵抗器は、前記帰還経路に第1帰還抵抗器と第2帰還抵抗器とが直列接続されて構成され、前記第1帰還抵抗器は第1導電型ポリシリコン層と、第1ノンドープポリシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが直列接続されて構成され、
前記第2帰還抵抗器は、第2導電型ポリシリコン層と、前記第2ノンドープポリシリコン層と、第2導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続されて構成され、
前記第1及び第2ノンドープポリシリコン層には共に、前記検出装置の製造工程中に不作為にて第1導電型及び第2導電型のいずれか一方の不純物が微量だけ含有されている。
こうすると第1及第2ノンドープポリシリコン層の双方に含有される微量の不純物が第1導電型か第2導電型かどちらであっても、一方の帰還抵抗器はPN逆接合となり、より高抵抗を保つことができる。
本発明のさらに他の態様では、前記帰還抵抗器は、前記帰還経路にて、第1導電型ポリシリコン層と、第1ノンドープポリシリコン層と、第2導電型ポリシリコン層と、第2ノンドープシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続して構成され、
前記第1及び第2ノンドープポリシリコン層には共に、前記検出装置の製造工程中に不作為にて第1導電型及び第2導電型のいずれか一方の不純物が微量だけ含有されている。
この場合も、本発明の他の態様と同じく、第1及第2ノンドープポリシリコン層の双方に含有される微量の不純物が第1導電型か第2導電型かどちらであっても、第1,第2ポリシリコン層のいずれかを用いて高抵抗を保つことができる。
本発明の上述した各態様では、前記カットオフ周波数fcは、前記周波数fdよりも3桁以上小さくすることができる。
こうすると、帰還抵抗器の抵抗値が桁違いでばらついても、演算増幅器でのゲインと位相のばらつきを、無視できる程度に小さくすることができる。
本発明の他の態様は、上述した帰還抵抗器を含んで構成されるジャイロセンサ、電子機器、あるいは上述した帰還抵抗器と同じ構成を抵抗器に使用した半導体装置を定義している。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電子機器、ジャイロセンサ
図1に本実施形態の検出装置30を含むジャイロセンサ510と、ジャイロセンサ510を含む電子機器500の構成例を示す。なお電子機器500、ジャイロセンサ510は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。また本実施形態の電子機器500としては、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話機、カーナビゲーションシステム、ロボット、ゲーム機、携帯型情報端末等の種々のものが考えられる。
電子機器500はジャイロセンサ510と処理部520を含む。またメモリ530、操作部540、表示部550を含むことができる。処理部(CPU、MPU等)520はジャイロセンサ510等の制御や電子機器500の全体制御を行う。また処理部520は、ジャイロセンサ(物理量トランスデューサ)510により検出された角速度情報(物理量)に基づいて処理を行う。例えば角速度情報に基づいて、手ぶれ補正、姿勢制御、GPS自律航法などのための処理を行う。メモリ(ROM、RAM等)530は、制御プログラムや各種データを記憶したり、ワーク領域やデータ格納領域として機能する。操作部540はユーザが電子機器500を操作するためのものであり、表示部550は種々の情報をユーザに表示する。
ジャイロセンサ510は振動子10、検出装置30を含む。図1の振動子10は、水晶などの圧電材料の薄板から形成される音叉型の圧電振動子であり、駆動用振動子11、12と、検出用振動子16、17を含む。駆動用振動子11、12には駆動端子2、4が設けられ、検出用振動子16、17には検出端子6、8が設けられている。
検出装置30が含む駆動回路40は、駆動信号(駆動電圧)を出力して振動子10(広義には物理量トランスデューサ)を駆動し、振動子10からフィードバック信号を受ける。これにより振動子10を励振させる。検出回路60は、駆動信号により駆動される振動子10から検出信号(検出電流、電荷)を受け、検出信号から所望信号(コリオリ力信号)を検出(抽出)する。
具体的には、駆動回路40からの交流の駆動信号(駆動電圧)が駆動用振動子11の駆動端子2に印加される。すると逆電圧効果によって駆動用振動子11が振動を開始し、音叉振動により駆動用振動子12も振動を開始する。この時、駆動用振動子12の圧電効果によって発生する電流(電荷)が、駆動端子4からフィードバック信号として駆動回路40にフィードバックされる。これにより振動子10を含む発振ループが形成される。
駆動用振動子11、12が振動すると、検出用振動子16、17が図1に示す方向で振動速度vで振動する。すると、検出用振動子16、17の圧電効果によって発生する電流(電荷)が、検出信号として検出端子6、8から出力される。すると、検出回路60は、この振動子10からの検出信号を受け、コリオリ力に応じた信号である所望信号(所望波)を検出する。即ち、検出軸19を中心に振動子10(ジャイロセンサ)が回転すると、振動速度vの振動方向と直交する方向にコリオリ力Fcが発生する。例えば検出軸19を中心に回転したときの角速度をωとし、振動子の質量をmとし、振動子の振動速度をvとすると、コリオリ力はFc=2m・v・ωと表される。従って検出回路60が、コリオリ力に応じた信号である所望信号(センサ信号)を検出(抽出)することで、ジャイロセンサ(振動子)の回転角速度ωを求めることができる。そして求められた角速度ωを用いることで、処理部520は、手振れ補正、姿勢制御、或いはGPS自律航法等のための種々の処理を行うことができる。
なお振動子10には、駆動側共振周波数fdと検出側共振周波数fsがある。具体的には、駆動用振動子11、12の固有共振周波数(駆動振動モードの固有共振周波数)がfdであり、検出用振動子16、17の固有共振周波数(検出振動モードの固有共振周波数)がfsである。この場合に、駆動用振動子11、12と検出用振動子16、17とが不要な共振結合を起こさないように、fdとfsの間に一定の周波数差を持たせている。この周波数差である離調周波数Δf=|fd−fs|は、fd、fsに比べて十分に小さな周波数に設定されている。
なお図1では、振動子10が音叉型である場合の例を示しているが、本実施形態の振動子10はこのような構造に限定されない。例えばT字型やダブルT字型等であってもよい。また振動子10の圧電材料は水晶以外であってもよい。
2.検出装置
図2に本実施形態の検出装置30の構成例を示す。なお検出装置30は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
検出装置30は、振動子10を駆動して振動子を励振させる駆動回路40と、振動子10からの出力信号(電荷、電流)を受け、所望信号(所望波)を検出する検出回路60を含む。
駆動回路(発振回路)40は、電流を電圧に変換するI/V変換回路42と、自動ゲイン制御を行うAGC(Automatic Gain Control)回路44と、2値化回路(コンパレータ)46を含む。駆動回路40では、ジャイロセンサの感度を一定に保つために、振動子10(駆動用振動子)に供給する駆動電圧の振幅を一定に保つ必要がある。このため、駆動振動系の発振ループ内に、ゲインを自動調整するためのAGC回路44が設けられる。具体的にはAGC回路44は、入力信号IDの振幅(振動子の振動速度v)が一定になるように、ゲインを可変に自動調整する。なお、発振ループでの位相シフトが0度になるように位相が調整される。また発振起動時には、高速な発振起動を可能にするために、発振ループのゲインは1よりも大きなゲインに設定される。
I/V変換回路42は、振動子10からの信号IDである電流(電荷)を電圧に変換して、駆動信号VD1として出力する。このI/V変換回路42は、キャパシタ、抵抗、オペアンプにより実現できる。
AGC回路44は、駆動信号VD1を監視して、発振ループのゲインを制御する。このAGC回路44は、発振ループ内の発振振幅を制御するためのゲインコントロールアンプ(GCA)や、発振振幅に応じてゲインコントロールアンプのゲインを調整するための制御電圧を出力するゲイン制御回路を含むことができる。また、このゲイン制御回路は、I/V変換回路42からの交流の駆動信号VD1を直流信号に変換する整流回路(全波整流回路)や、整流回路からの直流信号の電圧と基準電圧との差分に応じた制御電圧を出力する回路などを含むことができる。
2値化回路46は、正弦波である駆動信号VD1の2値化処理を行い、2値化処理により得られた参照信号(同期信号)RSを同期検波回路100に出力する。またこの参照信号RSをフィルタ部110(SCF114)に対しても出力する。この2値化回路46は、I/V変換回路42からの正弦波(交流)の信号VD1が入力されて、矩形波の参照信号RSを出力するコンパレータにより実現できる。なおI/V変換回路42と2値化回路46の間や2値化回路46と同期検波回路100の間に他の回路を設けてもよい。例えばハイパスフィルタや移相回路(位相シフタ)などを設けてもよい。
検出回路60は、増幅回路70、感度調整回路80、オフセット調整回路90、同期検波回路100、フィルタ部110を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
増幅回路70は、振動子10からの出力信号ISP、ISMを増幅する。この増幅回路70は、Q/V変換回路72、74、差動増幅回路76を含む。Q/V変換回路72、74は、振動子10からの信号ISP、ISMを受け、振動子10で発生した電荷(電流)を電圧に変換する。差動増幅回路76は、Q/V変換回路72、74からの信号VS1P、VS1Mの差動増幅を行う。
図3(A)にQ/V変換回路72、74の構成例を示す。Q/V変換回路72、74は、ノードNA1とNA2の間に設けられる帰還キャパシタCA1及び帰還抵抗器RA1と、オペアンプ(演算増幅器)OPAを含み、ローパスフィルタの周波数特性を有する。オペアンプOPAの反転入力端子(−)には入力ノードNA1が接続され、非反転入力端子(+)には基準電源電圧AGND(アナロググランド)のノードが接続される。
図3(A)の回路をQ/V変換回路として機能させる場合には、カットオフ周波数fc=1/2πCRが共振周波数fdよりも十分に小さくなるように、帰還キャパシタCA1の容量値Cと帰還抵抗器RA1の抵抗値Rを設定する。これにより位相が−90度だけ変化するようになる。なお、帰還抵抗器RA1の構成については後述する。
一方、図3(A)の回路を、図2のI/V変換回路42として機能させる場合には、カットオフ周波数fc=1/2πCRが共振周波数fdよりも十分に大きくなるように、帰還キャパシタCA1の容量値Cと帰還抵抗器RA1の抵抗値を設定する。この場合には位相がほとんど変化しないため、図2の参照信号RSの位相を+90度又は−90度だけ変化させるための移相回路が必要になる。
図3(B)に差動増幅回路76の構成例を示す。差動増幅回路76は、抵抗RB1、RB2、RB3、RB4とオペアンプOPBを含む。抵抗RB1、RB2の抵抗比と、抵抗RB3、RB4の抵抗比とを等しくすることで、図3(B)の差動増幅回路76は、互いに逆相の信号である第1、第2の入力信号(VS1P、VS1M)の差分を増幅する差動増幅を行う。これにより、センサ信号(所望信号)と同相の不要信号(妨害信号)である静電結合漏れ信号を除去できる。
図2の感度調整回路80は、感度の調整処理を行う。具体的にはゲインを可変に制御して感度調整を行う。この感度調整回路80は、例えば感度の調整データに基づいてその抵抗値が可変に制御される可変抵抗や、可変抵抗の抵抗値(抵抗比)で決まるゲイン(増幅率)で信号を増幅するためのオペアンプなどを含むことができる。また、感度調整回路80は、可変ゲインアンプとして動作すると共にハイパスフィルタとして動作することが望ましく、アクティブフィルタであるハイパスフィルタと可変ゲインアンプとで、オペアンプが共用されることが更に望ましい。
オフセット調整回路90は、オフセットの調整処理を行う。具体的には、検出装置30の出力信号VSQの初期オフセット電圧を除去する調整を行う。例えばティピカル温度である25℃の時に、出力信号VSQの電圧が基準出力電圧と一致するようにオフセットの調整処理を行う。
同期検波回路(検波回路、検波器)100は、増幅後の信号VS5に対して、参照信号(参照クロック)RSに基づいて同期検波を行う。この同期検波により、センサ信号に対して90度の位相差がある不要信号である機械振動漏れ信号を除去できる。
フィルタ部110は、同期検波後の信号VS6のフィルタ処理を行う。具体的には、高周波成分を除去するローパスフィルタ処理を行う。
図4に検出装置30の動作を説明するための信号波形例を示す。駆動信号VD1は、その周波数が駆動側固有周波数fdとなる正弦波である。この駆動信号VD1を2値化回路46により2値化することで、矩形波の参照信号RSが得られる。同期検波回路100に入力される信号VS5(センサ信号)は、コリオリ力の大きさ(角速度)に応じて振幅変調(AM変調)されている。この信号VS5を、参照信号RSにより同期検波し、得られた信号VS6をフィルタ部110により平滑化することで、所望信号のDC成分が信号VSQとして出力されるようになる。即ち信号VSQの電圧レベルが、コリオリ力の大きさに応じた電圧レベルになり、この電圧レベルを求めることでジャイロセンサの回転角速度を得ることができる。
3.不要信号
センサ信号には、所望信号(所望波)と不要信号(不要波)が混在している。また不要信号の振幅は一般的に所望信号の振幅の100〜500倍程度となるため、検出装置30に対する要求性能は高くなる。この不要信号には、機械振動漏れや、静電結合漏れや、離調周波数Δfや、2fd(2ωd)や、DCオフセットなどに起因するものがある。
機械振動漏れの不要信号は、駆動用振動子11、12の振動成分が、基部15を介して検出用振動子16、17に機械的に漏れることで生じる。信号ISPに重畳される機械振動漏れの不要信号と信号ISMに重畳される機械振動漏れの不要信号は互いに逆相になるため、差動増幅回路76によっては除去できない。しかしながら、信号VS5に重畳される機械振動漏れの不要信号は、所望信号と90度の位相差を持つため、同期検波回路100により除去できる。一方、静電結合漏れの不要信号は、駆動用振動子11、12の振動成分が、振動子10と検出装置30のICとの間の寄生容量を介した容量結合により漏れることで生じる。信号ISPに重畳される静電結合漏れの不要信号と信号ISMに重畳される静電結合漏れの不要信号は互いに同相になるため、差動増幅回路76により除去できる。2fdの不要信号は、何らかの原因で振動子が、2fdの高調波の周波数で振動することにより発生する。DCオフセットの不要信号は、入力リーク、静電結合漏れのアンバランス、センサ信号と参照信号との間に存在する位相ずれ、参照信号のデューティのずれ、回路ブロックが有するDCオフセットなどに起因して発生する。
次に、図5(A)〜図5(C)の周波数スペクトラムを用いて不要信号の除去について詳細に説明する。図5(A)は同期検波前の周波数スペクトラムである。図5(A)に示すように、同期検波前のセンサ信号では、DCの周波数帯域にはDCオフセットの不要信号が存在する。またfdの周波数帯域には、機械振動漏れの不要信号と所望信号が存在する。
図5(B)は同期検波後の周波数スペクトラムである。図5(A)のfdの周波数帯域の所望信号は、図5(B)に示すように同期検波後はDCの周波数帯域に現れる。また図5(A)のDCの周波数帯域の不要信号(DCオフセット)は、図5(B)に示すように同期検波後はfdの周波数帯域に現れる。また図5(A)のfdの周波数帯域の不要信号(機械振動漏れ)は、図5(B)に示すように同期検波後は2fdの周波数帯域に現れる。なお図5(A)において2fdの周波数帯域に不要信号が存在した場合には、同期検波後は3fd及びfdの周波数帯域に現れるようになる。また検波後の混入ノイズは、同期検波回路100の後段の回路が発生するノイズなどである。
図5(C)はフィルタ処理後の周波数スペクトラムである。同期検波後の信号をフィルタ部110で平滑化(LPF)することで、fd、2fd等の周波数帯域の不要信号の周波数成分が除去されている。
所望信号は、図4で説明したように振幅変調されているため、A(t)sin(ωd×t)と表すことができる。また機械漏れ振動の不要信号(妨害波)は、所望信号と位相が90度ずれているため、Bsin(ωd×t+π/2)と表すことができる。また、センサ信号は所望信号と不要信号の和であるため、A(t)sin(ωd×t)+Bsin(ωd×t+π/2)と表すことができる。また駆動信号は、Csin(ωd×t)と表すことができる。なおA(t)、B、Cは振幅であり、ωd=2πfdである。
同期検波は、センサ信号と駆動信号(参照信号)の乗算とみなすことができる。従って、センサ信号のうち所望信号については、
A(t)sin(ωd×t)×Csin(ωd×t)
={(A(t)×C)/2}×{1−cos(2ωd×t)}
となる。従って図5(B)に示すように、同期検波後に所望信号はDC並びに2fdの周波数帯域に現れるようになる。
一方、センサ信号のうち機械振動漏れの不要信号については、
Bsin(ωd×t+π/2)×Csin(ωd×t)
={−(B×C)/2}×cos(2ωd×t+π/2)
となる。従って図5(B)に示すように、同期検波後に機械振動漏れの不要信号は2fd(2ωd)の周波数帯域に現れ、DCには現れない。
次に、図6(A)〜図6(D)の模式図を用いて同期検波について説明する。なお実際には、不要信号(機械漏れ振動)の振幅Bは所望信号の振幅A(t)の100〜500倍程度になるが、図面の都合上、振幅A(t)とBを等しくしてある。
図6(A)のように所望信号の位相と参照信号(駆動信号)の位相が完全に揃っている場合には、同期検波後に所望信号と不要信号は図6(B)のようになる。即ち所望信号は、完全な全波整流波形になり、不要信号は、正の部分と負の部分の面積が等しい波形になる。従って、フィルタ部110で平滑化することにより、所望信号のDC成分が信号VSQとして出力されるようになり、不要信号の成分が信号VSQとして現れることはない。
一方、図6(C)のように所望信号の位相と参照信号(駆動信号)の位相がγだけずれている場合には、同期検波後に所望信号と不要信号は図6(D)のようになる。即ち所望信号は、完全な全波整流波形ではなく、負の成分を含む。また、不要信号は、正の部分と負の部分の面積が等しくならない。従って、フィルタ部110での平滑化で得られる信号VSQにおいて、所望信号のDC成分が図6(B)の場合よりも小さくなると共に、不要信号の成分が信号VSQとして現れるようになる。
4.感度調整
ジャイロセンサ510では、感度が所与の基準値に一致するように、検出装置30の全体のゲインの調整を行う感度調整が行われる。この感度(V/度/sec)は、図7の出力電圧VQ(VSQの電圧)の単位角速度当たりの変化量であり、出力電圧VQの直線の傾きに相当する。この感度調整の後に、後述するオフセット調整が行われる。
これまでは、感度調整のやりやすさ、わかりやすさの観点から、このような感度を調整する回路は、図2のフィルタ部110の後段側に設けられていた。即ち不要信号などを除去して、DC(直流)信号になった後に、感度調整を行うのが一般的であった。
しかしながら、感度調整回路をフィルタ部110の後段側に設けると、システムノイズが増加してしまうことが判明した。即ちフィルタ部110のローパスフィルタ処理により、DC信号になった後に感度調整を行うと、感度調整回路自体が発生するノイズが、出力電圧VQに現れてしまう。またフリッカノイズ(1/fノイズ)は、周波数が低いほど大きくなるため、DC信号の状態で感度調整を行うと、フリッカノイズの悪影響も大きくなる。更に、ゲイン調整を行う感度調整回路を後段側に設けると、所望信号のみならず、感度調整回路の前段側の回路が発生するノイズについても増幅されてしまい、S/N比が劣化する。
そこで本実施形態では図2に示すように、感度調整回路80を同期検波回路(検波器)100の前段側に設けている。具体的には増幅回路70と同期検波回路100(オフセット調整回路)の間に感度調整回路80を設けている。
このように同期検波回路100の前段側に感度調整回路80を設ければ、DC信号ではなく、周波数fdの信号の状態で感度調整が行われるようになる。従って、周波数が高いほど小さくなるフリッカノイズ(1/fノイズ)の悪影響を最小限に抑えることができる。例えばfd=10KHz〜100KHzであるとすると、DC信号で感度調整を行う場合に比べて、フリッカノイズを例えば1/10K〜1/100K程度に低減できる。また感度調整回路80自体に発生したノイズは、図5(B)に示すように同期検波によりfdの周波数帯域に現れ、フィルタ部110により除去できる。従って、感度調整回路80自体に発生したノイズの悪影響も低減できる。更に、フィルタ部110の後段側に感度調整回路を設ける場合に比べて、感度調整回路80の前段側の回路ブロックの数が減るため、これらの回路ブロックのノイズを感度調整回路80が増幅することによるS/N比の劣化を、最小限に抑えることができる。
5.Q/V変換回路の帰還抵抗器
本発明者は、帰還抵抗器RA1の抵抗値Rを例えば10GΩ程度の高抵抗値とすることを企図した。そのために、半導体製造時に、ノンドープポリシリコン層には、ロットや工場の条件等に基づいて、微量のP型不純物及びN型不純物の一方が含有される。この現象のメカニズムは解明されていないが、ある工場の半導体製造時には、たとえばP型不純物のみが半導体基板上のノンドープポリシリコン層に意図せずに不作為にて含有され、それとは異なる工場の半導体製造時には、たとえばN型不純物のみが半導体基板上のノンドープポリシリコン層に意図せずに不作為にて含有される。つまり、同一の半導体基板上に複数のノンドープポリシリコン層が形成された場合、その複数のノンドープポリシリコン層には、P型不純物あるいはN型不純物の一方のみが含有される。
5.1.帰還抵抗器の基本構成とその原理
図8は、図3(A)に示すQ/V変換回路に接続される帰還抵抗器RA1の基本構成を示している。図8において、第1ノードNC1及び第2ノードNC2間の帰還経路の電流帰還方向を説明のため便宜的に矢印Aとする。実際は帰還抵抗器RA1に流れる電流は交流電流のため両方向に流れる。この帰還抵抗器RA1は、ノンドープポリシリコン層200と、電流帰還方向Aにてノンドープポリシリコン層200よりも上流側のN型ポリシリコン層210と、ノンドープポリシリコン層200よりも下流側のN型ポリシリコン層220とが直列接続されて構成されている。N型ポリシリコン層210にはコンタクトが形成され、第1ノードNC1に配線される。N型ポリシリコン層220にはコンタクトが形成され、第2ノードNC2に配線される。なお、図8に示す帰還抵抗器RA1は、例えば幅10μm、長さ20〜30μmにて形成でき、従来よりも大幅に小型サイズ化できる。帰還抵抗器RA1の小型サイズ化により、浮遊容量が小さくなり、演算増幅器OPAでの増幅率の変化を小さくできる。
図9は、図8に示すQ/V変換回路の等価回路図である。図8のノンドープポリシリコン層200は、半導体製造工程中にマスクがされて不純物が注入されない状態にしても、上述したように、P型不純物及びN型不純物の一方が極微量だけ含有されてしまう。従って、ノンドープポリシリコン層200は、極微量のP型ポリシリコン層または極微量のN型ポリシリコン層と等価となる。ノンドープポリシリコン層200が極微量のP型ポリシリコン層となった場合、極微量のP型不純物を含むノンドープポリシリコン層200とN型ポリシリコン層210とで、PN接合が形成される。一般的にはP型とされるが、この量は微量であるため,このPN接合は濃度の高いPN接合とは全く違う特性を示す。つまり、pA〜nAオーダー程度の非線形なI−Vカーブを描く。
本実施形態では、ノンドープポリシリコン層200に極微量のP型またはN型不純物を人為的に打ち込むのではなく、半導体製造時に不作為に含有されてしまう現象を積極的に利用することで、高抵抗の帰還抵抗器RA1を実現できる。しかも、一般的にはP型とされるノンドープシリコン層200の両側をそれとは逆のタイプのポリシリコンではさむことにより、高抵抗値を保障できる。なお、この高抵抗値は、電流帰還方向Aとは逆方向に電流が流れる場合にも同様にして確保できる。また、ノンドープシリコン層200がN型となる場合には、ドープとシリコン層210,220をP型としておけば、上記と同様に高抵抗が確保される。
5.2.帰還抵抗器の他の構成例
図10は、帰還抵抗器RA1の他の構成例を示している。図10では、便宜的に設定した電流帰還方向Aである帰還経路に、第1帰還抵抗器230Aと第2帰還抵抗器と230Bが直列接続されて、帰還抵抗器RA1が構成されている。
つまり、図10では、図8のノンドープポリシリコン層は、互いに分離された第1及び第2ノンドープポリシリコン層200A,200Bを有する。第1帰還抵抗器230Aは、第1ノンドープポリシリコン層200Aを挟んだ両側にN型ポリシリコン層210A,210Bを有し、第2帰還抵抗器230Aは、第2ノンドープポリシリコン層200Bを挟んだ両側にP型ポリシリコン層220A,220Bを有する。
ここで、図10とは異なり、第1帰還抵抗器230Aを第2帰還抵抗器230Bよりも、電流帰還方向Aにて上流に配置しても構わない。
図10の第1,第2のノンドープポリシリコン層200A,200Bが共に、P型不純物を微量に含有した場合、第2の帰還抵抗器230BにはPN接合は生じないが、第1の帰還抵抗器230Aでは、P型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200Aの両側にPN接合面が生ずる。この結果、帰還抵抗器230Aは図11(A)に示すように、P型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200AとN型ポリシリコン層210Aとで、電流帰還方向Aにて逆方向接続されたPN接合DI1が形成される。また、P型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200AとN型ポリシリコン層210Bとで順方向接続されたPN接合DI2が形成される。これらのPN接合は一般的なダイオード接合とは相違し、帰還抵抗器230AのI−V特性はpAからnAの電流が流れるような非線形な特性を示す。ここで第2の帰還抵抗器230BはPN接合は生じないが、第1の帰還抵抗器230Aは第2の帰還抵抗器230Bに比べて少し抵抗が大きい特性を示す。両者を直列にすることにより、ノンドープ層がどちらの不純物タイプになっても、高抵抗を保つことができる。
一方、図10の第1,第2のノンドープポリシリコン層200A,200Bが共に、N型不純物を微量に含有した場合、第1の帰還抵抗器230AにはPN接合は生じないが、第2帰還抵抗器230Bでは、N型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200Bの両側にPN接合面が生ずる。この結果、図11(B)に示すように、N型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200BとP型ポリシリコン層220Aとで、電流帰還方向Aにて逆方向接続されたPN接合DI1が形成される。また、N型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200BとP型ポリシリコン層220Bとで、順方向接続されたPN接合DI2が形成される。帰還抵抗器230BはN型のノンドープ層をP型ではさむことにより、高抵抗が実現できる。帰還抵抗器230Aは230Bに比べて抵抗は低い。従ってこれらを直列接続することにより、さらに高抵抗を実現できる。なお、この高抵抗値は、電流帰還方向Aとは逆方向に電流が流れる場合にも同様にして確保できる。
一般的にはノンドープポリシリコンは同一の工場では同一のタイプでP型が多いとされているが、もし何らかの理由でN型となったとしても本発明によれば高抵抗を保つことができる。
5.3.帰還抵抗器のさらに他の構成例
図12(A)及び図12(B)は、図10のように2つの抵抗器240A,240Bを配線で接続する必要のない他の構成例と、その等価回路を示している。図12(A)に示す帰還抵抗器RA1は、第1帰還抵抗器240Aが第2帰還抵抗器240Bよりも電流帰還方向Aの下流側に配置されている。そして、N型ポリシリコン層210は、第1,第2帰還抵抗器240A,240Bに共用されている。これにより、第1,第2帰還抵抗器240A,240Bを配線で接続する必要がない。
第1帰還抵抗器240Aには、第1ノンドープポリシリコン200Aよりも便宜的に設定した電流帰還方向Aの下流側に、第1ノンドープポリシリコン層200Aと接する追加のP型ポリシリコン層220Bがさらに設けられている。一方、第2帰還抵抗器240Bでは、第2ノンドープポリシリコン層200BとN型ポリシリコン層210とが接している。
図12(A)の第1,第2のノンドープポリシリコン層200A,200Bが共に、P型不純物を微量に含有した場合、第1,第2の帰還抵抗器240A,240BにPN接合面が生ずる。この結果、図12(B)に示すように、P型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200AとN型ポリシリコン層210とで、電流帰還方向Aにて逆方向接続されたPN接合DI1が形成され、P型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200BとN型ポリシリコン層210とで、電流帰還方向Aにて順方向接続されたPN接合DI2が形成される。
一方、図12(A)の第1,第2のノンドープポリシリコン層200A,200Bが共に、N型不純物を微量に含有した場合でも、第1,第2の帰還抵抗器240A,240BにPN接合面が生ずる。この結果、図12(B)に示すように、N型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200AとP型ポリシリコン層220Bとで、電流帰還方向Aにて逆方向接続されたPN接合DI1が形成され、N型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200BとP型ポリシリコン層220Aとで、電流帰還方向Aにて順方向接続されたPN接合DI2が形成される。
いずれの場合も、電流帰還方向Aにて方向接続されたPN接合が直列に接続されて高抵抗になる。この高抵抗値は、電流帰還方向Aとは逆方向に電流が流れる場合にも同様にして確保できる。
図13(A)及び図13(B)は、図10のように2つの抵抗器250A,250Bを配線で接続する必要のないさらに他の構成例と、その等価回路を示している。図13(A)に示す帰還抵抗器RA1は、第1帰還抵抗器250Aが第2帰還抵抗器250Bよりも電流帰還方向Aの上流側に配置されている。そして、P型ポリシリコン層220は、第1,第2帰還抵抗器250A,250Bに共用されている。これにより、第1,第2帰還抵抗器250A,250Bを配線で接続する必要がない。
第1帰還抵抗器250Aでは、第1ノンドープポリシリコン層200AとP型ポリシリコン層220とが接している。一方、第2帰還抵抗器250Bには、第2ノンドープポリシリコン200Bよりも電流帰還方向Aの下流側に、第2ノンドープポリシリコン層200Bと接する追加のN型ポリシリコン層210Bがさらに設けられている。
図13(A)の第1,第2のノンドープポリシリコン層200A,200Bが共に、P型不純物を微量に含有した場合、第1,第2の帰還抵抗器250A,250BにPN接合面が生ずる。この結果、図13(B)に示すように、P型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200AとN型ポリシリコン層210Aとで、電流帰還方向Aにて逆方向接続されたPN接合DI1が形成され、P型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200BとN型ポリシリコン層210Bとで順方向接続されたPN接合DI2が形成される。
一方、図13(A)の第1,第2のノンドープポリシリコン層200A,200Bが共に、N型不純物を微量に含有した場合でも、第1,第2の帰還抵抗器250A,250BにPN接合面が生ずる。この結果、図13(B)に示すように、N型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200AとP型ポリシリコン層220とで、電流帰還方向Aにて逆方向接続されたPN接合DI1が形成され、N型不純物を微量に含有したノンドープポリシリコン層200BとN型ポリシリコン層220Aとで順方向接続されたPN接合DI2が形成される。
いずれの場合も、電流帰還方向Aにて逆方向接続されたPN接合が直列に接続されて高抵抗となる。この高抵抗値は、電流帰還方向Aとは逆方向に電流が流れる場合にも同様にして確保できる。
5.4.帰還抵抗器を高抵抗値としたQ/V変換回路の動作
まず、帰還抵抗器の抵抗値Rを高抵抗化することで、Q/V変換回路72,74での熱雑音を低減できる点について説明する。図3(A)に示すCR並列回路の合成インピーダンスZは、Z=1/{(1/R)+jωC}=R/(1+jωCR)=R/{1+(ωCR)}−jωCR/{1+(ωCR)}となる。
上記式の実数部が等価抵抗成分となり、従って、CR並列回路の等価抵抗Rxは、Rx=R/{1+(ωCR)}となる。
ここで、Q/V変換回路72,74では、10〜100kHzの周波数成分が重要である。図14(A)は、C=1pF、R=10MΩのときのノイズ特性を示し、図14(B)は、C=1pF、R=100MΩのときのノイズ特性を示している。図14(B)のDC付近のノイズは図14(A)と比較すると3.16倍と高いが、例えば60kHzでは逆に小さい。つまり、Q/V変換回路72,74では、帰還抵抗器RA1の抵抗値Rを大きくすればするほど、S/Nが良くなる。以上のことは、「OPアンプ活用100の実線ノウハウ」(松井邦彦著:CQ出版社)に記載されている。本実施形態では、抵抗値R=10GΩと高抵抗であるので、従来よりも熱雑音が低減されて、S/N比が改善されることが分かる。
次に、図15(A)及び図15(B)は、図2に示すQ/V変換回路72,74の周波数特性を示している。上述の通り、図3(A)の回路をQ/V変換回路72,74として機能させる場合には、図15(A)に示すように、カットオフ周波数fcがfc=1/2πCRで定義されるローパスフィルタ機能を有する。さらに、Q/V変換回路72,74では、カットオフ周波数fcが共振周波数fdよりも十分に小さくなるように、帰還キャパシタCA1の容量値Cと帰還抵抗器RA1の抵抗値Rを設定している。これにより、図15(B)に示すように、位相が−90度だけ変化するようになる。
ここで、カットオフ周波数fcは共振周波数fdよりも3桁以上小さいことが好ましい。換言すれば、Δfdc=fd−fc≧fc×10である。なぜなら、帰還抵抗器RA1の抵抗値Rのばらつきによる位相とゲインの大きさのばらつきは少ないからである。例えば、抵抗値R=10GΩとし、容量値C=1.6pFとすると、カットオフ周波数fcは、次の通りとなる。
fc=1/2πRC=1/(1.6×10−12×10×10×2π)
=1/(16×10−3×2π)
≒1/(100×10−3)=10Hz
である。よって、共振周波数fd≧fc×10=10kHzとなり、共振周波数fdは10〜100kHzが好ましい。
ここで、上記の場合、帰還抵抗値Rが10GΩのときに、ゲインが125.97dBであり、位相は−89.99°であった。帰還抵抗値Rがばらついて仮に2桁下になった場合は、ゲインは変わらず、位相は−88.86°であり、ゲイン及び位相にほとんど差がなかった。帰還抵抗値Rがばらついて仮に1桁上になった場合でも、ゲインは変わらず、位相は−90.00°であり、ゲイン及び位相にほとんど差がなかった。
このように、帰還抵抗値Rを10GΩと高抵抗化させ、しかも上述した範囲にカットオフ周波数fc及び共振周波数fdを設定すると、帰還抵抗値Rが変動しても、位相とゲインはほとんど変化しないことが判明した。
ただし、このような帰還抵抗値Rは、Q/V変換回路72,74には有用であるが、図2のI−V変換回路42には適用できない。なぜなら、I−V変換回路42では、ゲインが帰還抵抗値Rにほぼ比例して変わってしまうからである。
6.変形例
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また振動子の構造、検出装置やジャイロセンサや電子機器の構成も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
図8以降にて説明したQ/V変換回路は、必ずしも本実施形態のジャイロセンサに用いられるものに限らず、他の用途に用いても良いことは言うまでもない。
また、本実施形態では抵抗器をQ/V変換回路の帰還抵抗器として用いたが、半導体装置内にて高抵抗とする必要がある他の用途に用いることができる。
電子機器、ジャイロセンサの構成例を示す図である。 検出装置の構成例。 図3(A)、図3(B)はQ/V(I/V)変換回路、差動増幅回路の構成例を示す図である。 検出装置の動作を説明するための信号波形例を示す図である。 図5(A)〜図5(C)は周波数スペクトラムの例を示す図である。 図6(A)〜図6(D)は同期検波の説明図である。 感度調整の説明図である。 ノンドープポリシリコンを用いて作成した帰還抵抗器を有するQ/V変換回路の回路図である。 図9は、図8の等価回路図である。 ノンドープポリシリコン層を用いた帰還抵抗器の他の例を示す図である。 図11(A)及び図11(B)は、図10の帰還抵抗器の等価回路図である。 図12(A)はノンドープポリシリコン層を用いた帰還抵抗器のさらに他の例を示す図であり、図12(B)はその等価回路図である。 図13(A)はノンドープポリシリコン層を用いた帰還抵抗器のさらに他の例を示す図であり、図13(B)はその等価回路図である。 図14(A)及び図14(B)は、帰還抵抗器の抵抗値が異なるQ/V変換回路のノイズ特性を示す図である。 図15(A)及び図15(B)はQ/V変換回路の周波数特性図である。
符号の説明
10 振動子、11,12 駆動用振動子(駆動素子)、
16,17 検出用振動子(検出素子)30 検出装置、40 駆動回路、
42 I/V変換回路、44 AGC回路、46 2値化回路、60 検出回路、
70 増幅回路、72、74 Q/V変換回路、76 差動増幅回路、
80 感度調整回路、90 オフセット調整回路、100 同期検波回路、
110 フィルタ部、112 プリフィルタ、114 SCF、
200,200A,220B ノンドープポリシリコン層、
210,210A,210B N型ポリシリコン層、
220,220A,220B P型ポリシリコン層、
230A,240A,250A 第1帰還抵抗器、
230B,240B,250B 第2帰還抵抗器、
500 電子機器、510 ジャイロセンサ、520 処理部、530 メモリ、
540 操作部、550 表示部、DI1 逆方向接続PN接合、
DI2 順方向接続PN接合、NC1 第1ノード、NC2 第2ノード、
NC3 第3ノード

Claims (13)

  1. 駆動振動モードの固有共振周波数fdで、振動子の駆動素子を励振させる駆動回路と、
    前記振動子の検出素子からの出力信号を受け、所望信号を検出する検出回路と、
    を有する検出装置において、
    前記検出回路は、
    前記振動子からの出力信号を増幅する増幅回路と、
    ゲインを可変に制御して感度調整を行う感度調整回路と、
    参照信号に基づいて同期検波を行う同期検波回路と、
    を含み、
    前記増幅回路は、
    前記振動子からの正相の前記出力信号が入力される第1の電荷−電圧変換回路と、
    前記振動子からの逆相の前記出力信号が入力される第2の電荷−電圧変換回路と、
    前記第1,第2の電荷−電圧変換回路の出力が入力される差動増幅回路と、
    を含み、
    前記第1,第2の電荷−電圧変換回路の各々は、演算増幅器と、前記演算増幅器の帰還経路に並列接続された帰還キャパシタ及び帰還抵抗器とを含み、かつ、カットオフ周波数fc(fc=1/2πCR、Cは帰還キャパシタの容量値、Rは帰還抵抗器の抵抗値)が、前記演算増幅器に入力される前記出力信号の前記周波数fdよりも小さく設定された、ローパスフィルタの周波数特性を有し、
    前記帰還抵抗器は、前記帰還経路にて、第1導電型ポリシリコン層と、ノンドープポリシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続されて構成され、
    前記ノンドープポリシリコン層には、前記検出装置の製造工程中に不作為にて第2導電型不純物が微量だけ含有されていることを特徴とする検出装置。
  2. 駆動振動モードの固有共振周波数fdで、振動子の駆動素子を励振させる駆動回路と、
    前記振動子の検出素子からの出力信号を受け、所望信号を検出する検出回路と、
    を有する検出装置において、
    前記検出回路は、
    前記振動子からの出力信号を増幅する増幅回路と、
    ゲインを可変に制御して感度調整を行う感度調整回路と、
    参照信号に基づいて同期検波を行う同期検波回路と、
    を含み、
    前記増幅回路は、
    前記振動子からの正相の前記出力信号が入力される第1の電荷−電圧変換回路と、
    前記振動子からの逆相の前記出力信号が入力される第2の電荷−電圧変換回路と、
    前記第1,第2の電荷−電圧変換回路の出力が入力される差動増幅回路と、
    を含み、
    前記第1,第2の電荷−電圧変換回路の各々は、演算増幅器と、前記演算増幅器の帰還経路に並列接続された帰還キャパシタ及び帰還抵抗器とを含み、かつ、カットオフ周波数fc(fc=1/2πCR、Cは帰還キャパシタの容量値、Rは帰還抵抗器の抵抗値)が、前記演算増幅器に入力される前記出力信号の前記周波数fdよりも小さく設定された、ローパスフィルタの周波数特性を有し、
    前記帰還抵抗器は、前記帰還経路に、第1帰還抵抗器と第2帰還抵抗器とが直列接続されて構成され、
    前記第1帰還抵抗器は、第1導電型ポリシリコン層と、第1ノンドープポリシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが直列接続されて構成され、
    前記第2帰還抵抗器は、第2導電型ポリシリコン層と、前記第2ノンドープポリシリコン層と、第2導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続されて構成され、
    前記第1及び第2ノンドープポリシリコン層には共に、前記検出装置の製造工程中に不作為にて第1導電型及び第2導電型のいずれか一方の不純物が微量だけ含有されていることを特徴とする検出装置。
  3. 駆動振動モードの固有共振周波数fdで、振動子の駆動素子を励振させる駆動回路と、
    前記振動子の検出素子からの出力信号を受け、所望信号を検出する検出回路と、
    を有する検出装置において、
    前記検出回路は、
    前記振動子からの出力信号を増幅する増幅回路と、
    ゲインを可変に制御して感度調整を行う感度調整回路と、
    参照信号に基づいて同期検波を行う同期検波回路と、
    を含み、
    前記増幅回路は、
    前記振動子からの正相の前記出力信号が入力される第1の電荷−電圧変換回路と、
    前記振動子からの逆相の前記出力信号が入力される第2の電荷−電圧変換回路と、
    前記第1,第2の電荷−電圧変換回路の出力が入力される差動増幅回路と、
    を含み、
    前記第1,第2の電荷−電圧変換回路の各々は、演算増幅器と、前記演算増幅器の帰還経路に並列接続された帰還キャパシタ及び帰還抵抗器とを含み、かつ、カットオフ周波数fc(fc=1/2πCR、Cは帰還キャパシタの容量値、Rは帰還抵抗器の抵抗値)が、前記演算増幅器に入力される前記出力信号の前記周波数fdよりも小さく設定された、ローパスフィルタの周波数特性を有し、
    前記帰還抵抗器は、前記帰還経路にて、第1導電型ポリシリコン層と、第1ノンドープポリシリコン層と、第2導電型ポリシリコン層と、第2ノンドープシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続して構成され、
    前記第1及び第2ノンドープポリシリコン層には共に、前記検出装置の製造工程中に不作為にて第1導電型及び第2導電型のいずれか一方の不純物が微量だけ含有されていることを特徴とする検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第1導電型がN型であり、前記第2導電型がP型であることを特徴とする検出装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第1導電型がP型であり、前記第2導電型がN型であることを特徴とする検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記カットオフ周波数fcは、前記周波数fdよりも3桁以上小さいことを特徴とする検出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の検出装置と、
    前記振動子と、
    を含むことを特徴とするジャイロセンサ。
  8. 請求項7に記載のジャイロセンサと、
    前記ジャイロセンサにより検出された角速度情報に基づいて処理を行う処理部と、
    を含むことを特徴とする電子機器。
  9. 第1ノードと第2ノードとの間に抵抗器を有する半導体装置において、
    前記抵抗器は、前記第1,第2ノード間にて、第1導電型ポリシリコン層と、ノンドープポリシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続されて構成され、
    前記ノンドープポリシリコン層には、前記半導体装置の製造工程中に不作為にて第2導電型の不純物が微量だけ含有されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 第1ノードと第2ノードとの間に抵抗器を有する半導体装置において、
    前記抵抗器は、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に、第1抵抗器と第2抵抗器とが直列接続されて構成され、
    前記第1抵抗器は、第1導電型ポリシリコン層と、第1ノンドープポリシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続されて構成され、
    前記第2抵抗器は、第2導電型ポリシリコン層と、前記第2ノンドープポリシリコン層と、第2導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続されて構成され、
    前記第1及び第2ノンドープポリシリコン層には共に、前記半導体装置の製造工程中に不作為にて前記第1導電型及び前記第2導電型のいずれか一方の不純物が微量だけ含有されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 第1ノードと第2ノードとの間に抵抗器を有する半導体装置において、
    前記抵抗器は、前記第1,第2ノード間にて、第1導電型ポリシリコン層と、第1ノンドープポリシリコン層と、第2導電型ポリシリコン層と、第2ノンドープシリコン層と、第1導電型ポリシリコン層とが、互いに接して直列接続して構成され、
    前記第1及び第2ノンドープポリシリコン層には共に、前記半導体装置の製造工程中に不作為にて第1導電型及び第2導電型のいずれか一方の不純物が微量だけ含有されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項9乃至11のいずれかにおいて、
    前記第1導電型がN型であり、前記第2導電型がP型であることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項9乃至11のいずれかにおいて、
    前記第1導電型がP型であり、前記第2導電型がN型であることを特徴とする半導体装置。
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