JP2007327388A - 内燃機関の潤滑構造、異物除去方法、及び製造方法 - Google Patents

内燃機関の潤滑構造、異物除去方法、及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関組み立て時の残留異物がクランクシャフトの軸受けに入り込むことを抑制することにより、同軸受けの損傷を一層抑制する。
【解決手段】エンジンの潤滑構造は、エンジンのオイルポンプからオイルが供給される主給油路13と、内燃機関のクランクシャフト11に対して設けられる複数のベアリング8,9と主給油路13とをそれぞれ接続する複数の補助給油路14,15とを備える。内燃機関の潤滑構造は、補助給油路14,15の油路内を流れるオイルを排出可能な排出通路16が第2の補助給油路15にそれぞれ接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の潤滑構造、異物除去方法、及び製造方法に関する。
一般に、内燃機関のクランクシャフトの回転軸であるクランクジャーナルは、クランクベアリングを介してシリンダブロック及びベアリングキャップにより支持されている。そして、このジャーナルとベアリングとの間にはオイルポンプによって圧力が高められたオイルが供給され、これらの間の潤滑が行われている。
このような内燃機関の潤滑構造としては、特許文献1に記載されるような潤滑構造が提案されている。図4に示されるように、クランクシャフト10は、各ジャーナル11に対応して設けられるベアリング107によって回転可能に支持されている。ベアリング107はシリンダブロック112に取り付けられている。ベアリング107には、同ベアリング107の内周面から外周面に貫通する油孔107aがジャーナル11に対応して形成されている。シリンダブロック112には貫通孔112aが形成されており、同貫通孔112aが油孔107aに接続されている。クランクシャフト10のクランクピン12にはコンロッドを介してピストンが連結されており、ピストンの往復運動によりクランクシャフト10が軸線Lを中心軸として回転する。クランクシャフト10の一端にはプーリ106が設けられている。
クランクシャフト10の下部には内燃機関の各部を潤滑するオイルが貯留されるオイルパン1が設けられている。オイルパン1には、オイル内に混入した大きな異物を除去するためのオイルストレーナ2が浸漬して配設されている。オイルストレーナ2にはパイプ103を介してオイルポンプ104が接続されている。オイルポンプ104にはプーリ105が接続されている。このプーリ105は、ベルト111を介してプーリ106に連結されている。クランクシャフト10のトルクは、プーリ106,ベルト111、及びプーリ105を介してオイルポンプ104に入力されてオイルポンプ104が駆動する。
オイルポンプ104には、主給油管108の一方の端部が接続されている。主給油管108の他方の端部には主給油管108内の油圧が所定値以上になると開弁する規制弁110が設けられている。また、この主給油管108には、シリンダブロック112に形成される貫通孔112a及び補助給油管109を通じて、ベアリング107に形成された油孔107aが接続されている。なお、油孔107a、貫通孔112a、及び補助給油管109により補助給油路113が構成されている。
このような内燃機関の潤滑構造によれば、オイルパン1に貯留されるオイルがオイルポンプ104により加圧されてジャーナル11とベアリング107との間に供給される。また、オイル内に混入する異物により補助給油路に詰まりが生じて主給油管108内の油圧が所定値以上に上昇すると規制弁110が開放される。このため、補助給油路113を詰まらせた異物が主給油管108内のオイルとともに規制弁110から排出されるため、ベアリング107に確実にオイルを供給することができるようになる。
実開昭64−022810号公報
ところで、特許文献1に記載の内燃機関の潤滑構造にあっては、主給油管108と補助給油路113との接続部付近の異物を除去することはできるものの、補助給油路113の内部まで入り込んだ異物を除去することはできない。このため、例えば内燃機関の組み立て段階において補助給油路内に異物(以下、「残留異物」と略記す。)が残留していたときには、この残留異物はオイルの流れと共にジャーナル11とベアリング107との間に供給される。ここで、残留異物の大きさがジャーナル11とベアリング107との間のクリアランスより大きいときには、この残留異物はジャーナル11とベアリング107との間にトラップされることとなる。その結果、この残留異物によりジャーナル11及びベアリング107が損傷して、これらに焼き付き等が生じるおそれがある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関組み立て時の残留異物がクランクシャフトの軸受けに入り込むことを抑制することにより、同軸受けの損傷を一層抑制することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のオイルポンプからオイルが供給される主給油路と、内燃機関のクランクシャフトに対して設けられる複数の軸受けと前記主給油路とをそれぞれ接続する複数の補助給油路とを備える内燃機関の潤滑構造において、前記補助給油路の油路内を流れるオイルを排出可能な排出通路が前記補助給油路にそれぞれ接続されてなることを要旨としている。
同構成によれば、補助給油路の油路内を流れるオイルを排出可能な排出通路が補助給油路にそれぞれ接続されているため、排出通路からオイルを排出することによりオイルに混入した異物を排出することができる。その結果、内燃機関組み立て時の残留異物が補助給油路内に存在したとしても、同残留異物がクランクシャフトの軸受けに入り込むことを抑制することができるため、同軸受けの損傷を抑制することができる。なお、クランクシャフトに対して設けられる軸受けとは、クランクシャフトのジャーナルを回転可能に支持するベアリングや、クランクピンとコンロッドとの間に設けられるベアリング等を含むものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の潤滑構造において、前記排出通路は前記補助給油路の最下流側の部分に接続されてなることを要旨としている。
同構成によれば、排出通路は補助給油路の最下流側の部分に接続されているため、排出通路からオイルを排出する際に補助給油路内のオイルに混入された異物を確実に排出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関の潤滑構造において、前記排出通路には、同排出通路内のオイルの圧力が前記オイルポンプの駆動時の圧力よりも小さい所定圧力以下のときに開くとともに、前記所定圧力を超えるときに閉じる規制弁が設けられてなることを要旨としている。
同構成によれば、排出通路には、同排出通路内のオイルの圧力がオイルポンプの駆動時の圧力よりも小さい所定圧力以下のときに開くとともに、所定圧力を超えるときに閉じる規制弁が設けられている。その結果、排出通路内に所定圧力以下のオイルを供給することにより、補助給油路内を流れるオイルを排出させてオイルに混入した異物を排出することができる。また、オイルポンプの駆動時には補助給油路内を流れるオイルの排出が規制されるため、内燃機関の駆動時にはクランクシャフトに対して設けられる軸受けにオイルを供給することができる。
具体的には、請求項4に記載の発明によるように、軸受けは、クランクシャフトのジャーナルを回転可能に支持するクランクベアリングであり、オイル排出通路は、補助給油路の油路内を流れるオイルを内燃機関のオイルパンに排出するものであるといった構成を採用することができる。
請求項5に記載の発明は、内燃機関の異物除去方法において、内燃機関の組立完成から駆動開始までの間に、内燃機関のクランクシャフトに対して設けられる複数の軸受けとオイルポンプからオイルが供給される主給油路とをそれぞれ接続する複数の補助給油路からオイルを排出させることを要旨としている。
同工程によれば、内燃機関の組立完成から駆動開始までの間に、内燃機関のクランクシャフトに対して設けられる複数の軸受けとオイルポンプからオイルが供給される主給油路とをそれぞれ接続する複数の補助給油路からオイルを排出させる。このため、内燃機関の組立完成時に補助給油路内に残留異物が存在したとしても、内燃機関の駆動の前に補助給油路からオイルを排出することにより、同オイルに混入された異物を排出することができる。その結果、クランクシャフトに対して設けられる軸受けに異物が入り込むことを抑制することができるため、同軸受けの損傷を未然に抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、内燃機関の製造方法において、請求項5に記載の内燃機関の異物除去方法を実施する工程を含むことを要旨としている。
同工程によれば、内燃機関の製造方法は、請求項5に記載の内燃機関の異物除去方法を実施する工程を含む。その結果、クランクシャフトに対する軸受けの損傷を未然に抑制された内燃機関を製造することができる。
以下、本発明にかかる内燃機関の潤滑構造、異物除去方法及び製造方法を車両用エンジンに具体化した実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。尚、図4と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図1に示されるように、クランクシャフト10は、各ジャーナル11に対して設けられる第1のベアリング8と第2のベアリング9とから構成される一組の軸受け(以下、「ベアリング8,9」と略記する。)によって回転可能に支持されている。クランクシャフト10の上方に設けられる第1のベアリング8はシリンダブロック6に取り付けられている。クランクシャフト10の下方に設けられる第2のベアリング9はベアリングキャップ7に取り付けられている。シリンダブロック6、ベアリング8,9、及びベアリングキャップ7には、ジャーナル11とベアリング8,9との間にオイルを供給するための潤滑機構20が形成されている。なお、この潤滑機構20の構造の詳細については後述する。
オイルストレーナ2には第1のパイプ3aを介してオイルポンプ4が接続されている。このオイルポンプ4はクランクシャフト10に駆動連結されており、同ポンプ4はクランクシャフト10の回転に伴って作動する。オイルポンプ4には、第2のパイプ3bを介してオイルに含まれる異物を捕捉するためのオイルフィルタ5が接続されている。第2のパイプ3bには内部を流れるオイルの油圧を検出するための油圧センサ30が分岐パイプ3dを介して接続されている。分岐パイプ3dの一方の端部は第2のパイプ3bの内部に開口しており、他方の端部は油圧センサ30により閉塞されている。この分岐パイプ3dの他方の端部は、油圧センサ30を取り外すことにより開口させることが可能である。オイルフィルタ5は、第3のパイプ3cを介してシリンダブロック6内に形成される主給油路13に接続されている。主給油路13は軸線Lと並行に延びて形成されており、第1の補助給油路14を介して潤滑機構20の各々に接続されている。
ここで、潤滑機構20の構造の詳細について図1のA−A断面図である図2を参照して説明する。
図2に示されるように、クランクシャフト10のジャーナル11の外周を囲うようにして、シリンダブロック6に設けられる第1のベアリング8及びベアリングキャップ7に設けられる第2のベアリング9が配置されている。第1のベアリング8及び第2のベアリング9は共に半円筒状に形成されており、第1のベアリング8の周方向の両端面は第2のベアリング9の周方向の両端面と当接している。第1のベアリング8には、同ベアリング8の周方向に所定間隔をおいて3つの油孔8aが形成されている。この油孔8aは、第1のベアリング8の外周面から内周面に貫通している。シリンダブロック6には、この第1のベアリング8の外周面に沿って第2の補助給油路15が形成されている。第1のベアリング8の周方向に関して、第2の補助給油路15はその一方の開口端がベアリングキャップ7の頂面7aによって閉塞されている。また、第2の補助給油路15はその他方の開口端にベアリングキャップ7に形成される排出通路16が接続されている。すなわち、上記主給油路13から補助給油路14,15へと流れるオイルに対して、排出通路16は補助給油路14,15の最下流側の部分に接続されている。この排出通路16は、第2の補助給油路15との接続部分からベアリングキャップ7のオイルパン1側の外周面に貫通している。排出通路16のオイルパン1側の開口部には、規制弁17が設けられている。規制弁17は、排出通路16内のオイルの油圧が所定圧力PK以下のときには開くとともに、同油圧が所定圧力PKを超えるときには閉じる。すなわち、排出通路16内のオイルの油圧が所定圧力PK以下のときにはオイルが排出されるとともに、同油圧が所定圧力PKを超えるときにはオイルの排出が規制される。ここで、所定圧力PKは、オイルポンプ4の駆動時に補助給油路14,15の油路内のオイルに生じる油圧よりも小さい値に設定されている。
なお、本実施形態おいては、第1の補助給油路14及び第2の補助給油路15によって潤滑装置の補助給油路(以下、「補助給油路14,15」と略記する)が構成されている。
このような構成を有する内燃機関の潤滑構造によれば、オイルパン1に貯留されるオイルがオイルポンプ4によって加圧されてオイルフィルタ5を通じて主給油路13に供給される。さらに、主給油路13に供給されたオイルは第1の補助給油路14を通じて第2の補助給油路15に供給される。
補助給油路14,15に供給されたオイルは第1のベアリング8に形成される油孔8aを通じてジャーナル11とベアリング8,9との間に供給されて、これらの間の潤滑が行われる。
また、本実施形態の潤滑構造によれば、第2の補助給油路15に供給されたオイルが規制弁17の設けられる排出通路16にも供給される。したがって、排出通路16内のオイルの油圧が所定圧力PKを超えるときには規制弁17は閉じるため、排出通路16からオイルパン1へのオイルの排出が規制される。一方、排出通路16内のオイルの油圧が所定圧力PK以下のときには規制弁17が開くため、排出通路16からオイルパン1へのオイルの排出が行われることとなる。
続いて、本実施形態にかかるエンジンの異物除去方法、及び製造方法について図1乃至図3を参照して説明する。図3には、本実施形態にかかるエンジンの製造工程の一部の工程、及び同エンジンが搭載される車両の製造工程の一部の工程が示されている。具体的には、図3の工程A,Bはエンジンの製造工程における一部の工程であり、同工程A〜Dは車両の製造工程における一部の工程である。
図3に示されるように、エンジンの製造工程の一部としてエンジンの組み立てが実施される(工程A)。具体的には、エンジンを構成する各部品、例えばクランクシャフト10、シリンダブロック6等が組み立てられる。
工程Aが実施された後に、組立てられたエンジンの検査工程が実施される(工程B)。この検査工程では、例えばエンジンにオイル漏れがあるか否かを検査するオイル漏れ検査工程等が実施される。このオイル漏れ検査工程では、油圧センサ30が取り外されて、所定油圧PK以下のオイルが分岐パイプ3dから第2のパイプ3bに供給される。第2のパイプ3bに供給されたオイルは、オイルフィルタ5を通じて主給油路13、第1の補助給油路14、及び潤滑機構20に供給される。このようなオイルの供給により、主給油路13や補助給油路14,15等にオイル漏れの生じる箇所があるか否かの検査が実施される。このとき、潤滑機構20の第2の補助給油路15から排出通路16に供給されるオイルの油圧は所定圧PK以下であるため、規制弁17は開かれている。このため、主給油路13及び補助給油路14,15を流れたオイルは、排出通路16を通じてオイルパン1へと排出されることとなる。なお、このオイル漏れ検査工程においては、分岐パイプ3dから供給されるオイルの一部がオイルポンプ4に供給されるため、オイルポンプ4が駆動してクランクシャフト10が回転するおそれがある。このため、工程Bにおいては、このようなクランクシャフト10の回転を規制するために同クランクシャフト10が固定される。このような工程Bの実施を経てエンジンの製造工程が完了する。
工程Bが実施された後に、車両の構成部品を車両に組付ける工程が実施される(工程C)。例えば、上記エンジンの検査工程においてエンジンが良品である旨判定されたエンジンやトランスミッション等が車両に組付けられる。
工程Cが実施された後に、車両の検査工程が実施される(工程D)。この検査工程では、例えば車両のエンジンを実際に駆動させて、機関各部が正常に駆動するか否かを検査する検査工程等が実施される。すなわち、エンジンは、この工程Dにおいて駆動開始となる。このような工程Dの実施を経て車両の組立が完成する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に列記する作用効果が得られる。
(1)補助給油路14,15の油路内を流れるオイルを排出可能な排出通路16が第2の補助給油路15にそれぞれ接続されているため、オイル漏れ検査工程において、排出通路16からオイルを排出することによりオイルに混入した異物を排出することができる。その結果、内燃機関組み立て時の残留異物が補助給油路14,15内に存在したとしても、同残留異物がベアリング8,9に入り込むことを抑制することができるため、同ベアリング8,9の損傷を抑制することができる。
(2)排出通路16は補助給油路14,15の最下流側の部分に接続されているため、オイル漏れ検査工程において、排出通路16からオイルを排出する際に補助給油路14,15内のオイルに混入された異物を確実に排出することができる。換言すれば、補助給油路14,15の最下流側の部分ではなく途中部分に排出通路16が接続されている場合には、その接続部よりも下流側に存在する残留異物を排出することが困難となる。
(3)排出通路16には、同排出通路16内のオイルの圧力がオイルポンプ4の駆動時の圧力よりも小さい所定圧力PK以下のときに開くとともに、所定圧力PKを超えるときに閉じる規制弁17が設けられている。その結果、オイル漏れ検査工程において、排出通路16内に所定圧力PK以下のオイルを供給することにより、補助給油路14,15内を流れるオイルを排出させてオイルに混入した異物を排出することができる。また、オイルポンプ4の駆動時には補助給油路14,15内を流れるオイルの排出が規制されるため、エンジンの駆動時にはベアリング8,9にオイルを供給することができる。
さらに、運転者によるエンジンの始動初期には、すなわちオイルポンプ4の始動初期には排出通路16内のオイルの圧力が所定圧力PK以下となるため、エンジンの始動毎に主給油路13や補助給油路14,15に存在する異物を排出することができる。
(4)エンジンの異物除去方法は、エンジンの組立完成から駆動開始までの間に、エンジンのクランクシャフト10に対して設けられる複数のベアリング8,9とオイルポンプ4からオイルが供給される主給油路13とをそれぞれ接続する複数の補助給油路14,15からオイルを排出させる。このため、エンジンの組立完成時に補助給油路14,15内に残留異物が存在したとしても、エンジンの駆動の前に補助給油路14,15からオイルを排出することにより、同オイルに混入された異物を排出することができる。その結果、ベアリング8,9に異物が入り込むことを抑制することができるため、同ベアリング8,9の損傷を未然に抑制することができる。
(5)また、エンジンの製造方法は、このようなエンジンの異物除去方法を実施するオイル漏れ検査工程を含むため、ベアリング8,9の損傷を未然に抑制されたエンジンを製造することができる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、排出通路16に規制弁17が設けられていたが、排出通路16にこのような規制弁17が設けられていなくてもよい。すなわち、排出通路16に規制弁を設けることなく、オイル漏れ検査工程において排出通路16からオイルの排出を実施し、同工程が終了した後に排出通路16をキャップにより塞いでオイルの排出を規制するようにしてもよい。要するに、補助給油路14,15内を流れるオイルに混入した異物を排出するために排出通路16からのオイルの排出が可能であり、異物を排出した後に排出通路16からのオイルの排出が規制されるような構成をエンジンが有していればよい。
・上記実施形態では、排出通路16は、補助給油路14,15の最下流側の部分に接続されていたが、補助給油路14,15の上流の部分或いは中流の部分に接続されていてもよい。
・上記実施形態では、クランクシャフト10のジャーナル11を回転可能に支持するベアリング8,9に本発明を適用したが、クランクピン12を回転可能に支持するベアリング(クランクピンとコンロッドとの間に設けられるベアリング)に本発明を適用してもよい。その場合は、クランクピン12のベアリングにオイルを供給する給油路に排出通路を接続すればよい。
本発明にかかるエンジンの潤滑構造についてその構成を示す部分破断断面図。 図1の潤滑構造においてジャーナルとベアリングとの間を潤滑する潤滑機構の構成を示す断面図。 図1のエンジンについてその製造工程の一部、及び同エンジンが搭載される車両の製造工程の一部を示すフローチャート。 従来のエンジンの潤滑構造の構成を示す部分破断断面図。
符号の説明
1…オイルパン、2…オイルストレーナ、3a…第1のパイプ、3d…第2のパイプ、3c…第3のパイプ、3d…分岐パイプ、4,104…オイルポンプ、5…オイルフィルタ、6,112…シリンダブロック、7…ベアリングキャップ、7a…頂面、8…第1のベアリング、8a,107a…油孔、9…第2のベアリング、10…クランクシャフト、11…ジャーナル、12…クランクピン、13,108…主給油路、14…第1の補助給油路、15…第2の補助給油路、16…排出通路、17,110…規制弁、20…潤滑機構、30…油圧センサ、103…パイプ、105,106…プーリ、107…ベアリング、109…補助給油管、111…ベルト、112a…貫通孔、113…補助給油路。

Claims (6)

  1. 内燃機関のオイルポンプからオイルが供給される主給油路と、内燃機関のクランクシャフトに対して設けられる複数の軸受けと前記主給油路とをそれぞれ接続する複数の補助給油路とを備える内燃機関の潤滑構造において、
    前記補助給油路の油路内を流れるオイルを排出可能な排出通路が前記補助給油路にそれぞれ接続されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑構造。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の潤滑構造において、
    前記排出通路は前記補助給油路の最下流側の部分に接続されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑構造。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関の潤滑構造において、
    前記排出通路には、同排出通路内のオイルの圧力が前記オイルポンプの駆動時の圧力よりも小さい所定圧力以下のときに開くとともに、前記所定圧力を超えるときに閉じる規制弁が設けられてなる
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑構造において、
    前記軸受けは、前記クランクシャフトのジャーナルを回転可能に支持するクランクベアリングであり、前記排出通路は、前記補助給油路の油路内を流れるオイルを内燃機関のオイルパンに排出するものである
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑構造。
  5. 内燃機関の組立完成から駆動開始までの間に、
    内燃機関のクランクシャフトに対して設けられる複数の軸受けとオイルポンプからオイルが供給される主給油路とをそれぞれ接続する複数の補助給油路からオイルを排出させる
    ことを特徴とする内燃機関の異物除去方法。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の異物除去方法を実施する工程を含む
    ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
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