JP5817148B2 - クランクシャフト及びエンジン - Google Patents
クランクシャフト及びエンジン Download PDFInfo
- Publication number
- JP5817148B2 JP5817148B2 JP2011047430A JP2011047430A JP5817148B2 JP 5817148 B2 JP5817148 B2 JP 5817148B2 JP 2011047430 A JP2011047430 A JP 2011047430A JP 2011047430 A JP2011047430 A JP 2011047430A JP 5817148 B2 JP5817148 B2 JP 5817148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil passage
- pin
- shaft
- foreign matter
- crankshaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、潤滑油に混入する金属粉などの異物を早期に除去することが可能なクランクシャフト及びエンジンを提供することを目的とするものである。
また、別の実施態様は、前記異物捕集部は前記ピン油路よりもシャフト径方向内側にも設けられていることを特徴とするものである。
また、別の実施態様は、前記異物捕集部はクランクピンの軸線方向と軸線方向が平行な円孔形状としたことを特徴とするものである。
シャフト油路とピン油路との連結位置については、例えばクランクシャフトとクランクピンとが一体である場合であっても、クランクピン以外のシャフト内部に形成されているシャフト油路と、クランクピン内部に形成されているピン油路とが連結(接続)している位置と定義する。つまり、クランクシャフトとクランクピンが一体であり、例えばシャフト油路とピン油路とが、クランクジャーナルからクランクピンにかけての一連の斜め穴である場合であっても、クランクピンに相当する部分以外のシャフト内部に形成されている部分がシャフト油路であり、クランクピンに相当する部分の内部に形成されている部分がピン油路であり、両者の接合位置がシャフト油路とピン油路との連結位置となる。
また別の実施態様は、ピン油路は、クランクピンの軸線方向中央部に向けてシャフト径方向外側に向かう斜め穴として形成されたことを特徴とするものである。
また、別の実施態様は、ピン油路は、クランクピンの側面を貫通してシャフト径方向外側に向かう様に形成されたことを特徴とするものである。
また、別の実施態様は、ピン油路は、シャフト油路の繋がり側とは反対側に、ピン油路より大径の穴が設けられ、大径の穴を異物捕集部としたことを特徴とするものである。
また、別の実施態様は、前記クランクシャフトを備えたことを特徴とするエンジンである。
また、ピン油路よりもシャフト径方向外側の異物捕集部と流出油路との間に、シャフト径方向内側向きの壁部を有することとしたため、異物捕集部に捕集された異物が流出油路に流出しにくい。
また、ピン油路と流出油路との連結位置よりも潤滑油の流れ方向上流側に異物捕集部を設けたことにより、流出油路から潤滑油が流出する前に、当該潤滑油に混入している異物を異物捕集部で捕集することができる。
また、シャフト油路とピン油路との連結位置を流出油路に対してクランクピン軸線方向にずらしたことにより、シャフト回転時の遠心力による異物捕集部での異物捕集を効果的に行うことができる。
また、前記クランクシャフトを用いたエンジンでは、エンジン内部で発生する異物を早期に除去することができる。
図1は、本発明のクランクシャフト及びエンジンの第1実施形態を示す縦断面図を示す。この縦断面図は、車両後面から見た状態での縦断面図であり、図の左方が車両の左方に、図の右方が車両の右方に相当する。このエンジンは、例えば自動二輪車に用いられるエンジンで、本実施形態ではシリンダが1つだけの単気筒エンジンである。なお、シリンダブロックなどは図示を省略している。
また、シャフト油路20とピン油路21との連結位置を流出油路22に対してクランクピン5の軸線方向にずらしたことにより、シャフト回転時の遠心力による異物捕集部24での異物捕集を効果的に行うことができる。
このように、本実施形態のクランクシャフト及びエンジンでは、前記第1実施形態のクランクシャフト及びエンジンに加え、ピン油路21よりもシャフト径方向内側にも異物捕集部24を設けたことにより、ピン油路21よりもシャフト径方向外側の異物捕集部24がエンジン停止時にピン油路21より上方に位置した場合でも、ピン油路21よりもシャフト径方向外側の異物捕集部24に捕集された異物は重力によりピン油路21よりもシャフト径方向内側に異物捕集部24に落下し、捕集される。
図4は、本発明のクランクシャフト及びエンジンの第3実施形態を示す縦断面図である。本実施形態のクランクシャフト及びエンジンの主要な構成は、前記図1の第1実施形態と同様であり、同様の構成には同等の符号を付して、その詳細な説明を省略する。本実施形態のシャフト油路20は、前記第1実施形態の図1と同様であるが、ピン油路21は、前記第2実施形態の図3と同様に、ピン径方向中央部の中央穴と、それに直交する直交穴でL字状に形成している。
なお、前記各実施形態では、クランクカバー16に設けられたカバー油路23からクランクシャフト4のシャフト油路20に潤滑油が供給される構成としたが、クランクシャフト4のシャフト油路20への潤滑油の供給形態はこれに限定されるものではなく、例えばクランクジャーナルなどから潤滑油が供給されるようなものについても、本発明のクランクシャフト及びエンジンは同様に適用可能である。
また、前記各実施形態では、単気筒エンジン及びそれに用いられるクランクシャフトについてのみ詳述したが、本発明のクランクシャフト及びエンジンは、多気筒エンジン及びそれに用いられるクランクシャフトにも同様に適用可能である。また、多気筒エンジンの場合のエンジンの形式も、直列エンジン、V型エンジンなど種々のエンジン形式に同様に適用可能である。
また、エンジンの搭載車両も、自動二輪車に限らず、四輪乗用車や貨物車両など、種々の車両に適用可能である。
2はピストンピン
3はコネクティングロッド
4はクランクシャフト
5はクランクピン
6はニードルベアリング
7は右クランクケース
8は左クランクケース
9はベアリング
10はオイルシール
11はプライマリドライブギヤ
12はナット
13はオイルジェット
14はカムチェーンドライブスプロケット
15はジェネレータカバー
16はクランクカバー
17はジェネレータ
18は中央穴
19は斜め穴
20はシャフト油路
21はピン油路
22は流出油路
23はカバー油路
24は異物捕集部
25は壁部
26はプラグ(盲栓)
Claims (9)
- シャフト内部に形成されて潤滑油が流入するシャフト油路と、クランクピンの内部に形成されて前記シャフト油路から潤滑油が流入するピン油路と、前記ピン油路から潤滑油を前記クランクピンの外部に流出する流出油路とを備えたクランクシャフトにおいて、前記ピン油路は前記シャフト油路の出口に連通する様に前記クランクピンの側面に開口し、前記開口からシャフト径方向外側に向かって形成され、前記ピン油路に繋がり且つ少なくとも当該ピン油路よりもシャフト径方向外側に設けられたクランクピン内の室からなる異物捕集部を備え、
前記異物捕集部は前記流出油路よりも潤滑油の流れ方向上流側に設けられ、
前記クランクピンの内部であって、前記ピン油路よりもシャフト径方向外側の異物捕集部と流出油路との間に、シャフト径方向内側に突出する壁部を有することを特徴とするクランクシャフト。 - 前記異物捕集部は前記ピン油路よりもシャフト径方向内側にも設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフト。
- 前記異物捕集部は前記ピン油路と流出油路との連結位置よりも潤滑油の流れ方向下流側に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクランクシャフト。
- 前記異物捕集部はクランクピンの軸線方向と長手方向が平行な円孔形状としたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のクランクシャフト。
- 前記シャフト油路とピン油路との連結位置を前記流出油路に対してクランクピン軸線方向にずらしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のクランクシャフト。
- 前記ピン油路は、前記クランクピンの軸線方向中央部に向けてシャフト径方向外側に向かう斜め穴として形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のクランクシャフト。
- 前記ピン油路は、前記クランクピンの側面を貫通してシャフト径方向外側に向かう様に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のクランクシャフト。
- 前記ピン油路は、前記シャフト油路の繋がり側とは反対側に、前記ピン油路より大径の穴が設けられ、前記大径の穴を前記異物捕集部としたことを特徴とする請求項7に記載のクランクシャフト。
- 請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載のクランクシャフトを備えたことを特徴とするエンジン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011047430A JP5817148B2 (ja) | 2011-03-04 | 2011-03-04 | クランクシャフト及びエンジン |
IN580DE2012 IN2012DE00580A (ja) | 2011-03-04 | 2012-03-01 | |
CN201210055308.7A CN102654160B (zh) | 2011-03-04 | 2012-03-05 | 曲轴以及设置有该曲轴的发动机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011047430A JP5817148B2 (ja) | 2011-03-04 | 2011-03-04 | クランクシャフト及びエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012184795A JP2012184795A (ja) | 2012-09-27 |
JP5817148B2 true JP5817148B2 (ja) | 2015-11-18 |
Family
ID=46729851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011047430A Active JP5817148B2 (ja) | 2011-03-04 | 2011-03-04 | クランクシャフト及びエンジン |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5817148B2 (ja) |
CN (1) | CN102654160B (ja) |
IN (1) | IN2012DE00580A (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS552167Y2 (ja) * | 1975-09-23 | 1980-01-21 | ||
JPS60124516U (ja) * | 1984-01-30 | 1985-08-22 | スズキ株式会社 | 自動2輪車の遠心オイルフイルタ |
JP2772794B2 (ja) * | 1987-09-24 | 1998-07-09 | ヤマハ発動機株式会社 | クランク軸と連接棒との連結部構造 |
JPH02109009U (ja) * | 1989-02-17 | 1990-08-30 | ||
JP4302800B2 (ja) * | 1998-09-12 | 2009-07-29 | 本田技研工業株式会社 | 4サイクルエンジンの潤滑構造 |
CN2883766Y (zh) * | 2006-03-28 | 2007-03-28 | 三阳工业股份有限公司 | 曲轴结构 |
CN101105197B (zh) * | 2007-08-09 | 2010-12-08 | 力帆实业(集团)股份有限公司 | 一种汽油发动机曲轴装置 |
CN201129241Y (zh) * | 2007-12-24 | 2008-10-08 | 力帆实业(集团)股份有限公司 | 水冷发动机曲轴箱 |
-
2011
- 2011-03-04 JP JP2011047430A patent/JP5817148B2/ja active Active
-
2012
- 2012-03-01 IN IN580DE2012 patent/IN2012DE00580A/en unknown
- 2012-03-05 CN CN201210055308.7A patent/CN102654160B/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102654160B (zh) | 2015-04-01 |
IN2012DE00580A (ja) | 2015-08-21 |
CN102654160A (zh) | 2012-09-05 |
JP2012184795A (ja) | 2012-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7694597B2 (en) | Vehicle power unit with improved lubrication oil recovery structure | |
US7350498B2 (en) | Crankshaft of engine | |
JP5275934B2 (ja) | エンジンのブリーザ構造 | |
JP4647420B2 (ja) | エンジン用ジェネレータ冷却構造 | |
JP4270343B2 (ja) | ローラベアリングの潤滑構造 | |
JP7316337B2 (ja) | 圧縮比可変装置 | |
US8607761B2 (en) | Lubrication structure for bearing section | |
JP5817148B2 (ja) | クランクシャフト及びエンジン | |
JP6122825B2 (ja) | 内燃機関のバランサ装置 | |
JP2011132818A (ja) | 内燃機関の動弁機構 | |
JP4611912B2 (ja) | クランク軸給油構造 | |
JP2007224860A (ja) | 内燃機関の油路構造 | |
US6394058B2 (en) | Crank case having an oil separation wall | |
JP5356356B2 (ja) | エンジン用ジェネレータ冷却構造 | |
CN202560341U (zh) | 空气动力发动机的油路系统 | |
EP3184763B1 (en) | Straddled vehicle | |
JP6214120B2 (ja) | バランサ装置 | |
JP6187187B2 (ja) | 動力伝達機構の潤滑構造 | |
CN203214116U (zh) | 旋转式发动机的油路系统 | |
JP6327055B2 (ja) | エンジンの潤滑オイル供給構造 | |
KR101210212B1 (ko) | 킥식 시동 장치가 부착된 내연기관 | |
JP5373526B2 (ja) | 内燃機関のクランクケース構造 | |
US1392592A (en) | Connecting-rod-oiling means | |
JP2008249029A (ja) | 変速機室の潤滑構造 | |
CN103277165B (zh) | 旋转式发动机的油路系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20121114 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20121114 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140730 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140805 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140930 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150303 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150602 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150610 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150901 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150914 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5817148 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |