JP2007326601A - ヒートシール装置及び薬剤分包装置 - Google Patents
ヒートシール装置及び薬剤分包装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007326601A JP2007326601A JP2006158520A JP2006158520A JP2007326601A JP 2007326601 A JP2007326601 A JP 2007326601A JP 2006158520 A JP2006158520 A JP 2006158520A JP 2006158520 A JP2006158520 A JP 2006158520A JP 2007326601 A JP2007326601 A JP 2007326601A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heating element
- temperature
- sheet
- power supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】ヒータ台と、該ヒータ台に対向して設けられたヒータ受台とが設けられ、熱溶着性シートに通電によって加熱される発熱体が設けられ、前記ヒータ台とヒータ受台とで熱溶着性シートを挟圧加熱することで熱溶融性シートどうしを熱溶させてヒートシール部を設けて、該ヒートシールによって収容物を収容するために区画した包装部を形成するようにしたヒートシール装置であって、前記発熱体7とこれに電力を供給するための電源部4とが接続され、該発熱体7と電源部4との間に、設定温度異常で抵抗値が急激に上昇するPTCサーミスタ10を備えさせた。
【選択図】図4
Description
例えば、ヒートシール装置に電源を投入してから、発熱体によりヒートシールが可能となる時間が短くなる、つまり発熱体の温度の立ち上がりが早くなるように、発熱体を薄板状に構成したり、発熱体に大電流を流すように構成することなどが既に行われている(薄板状にしたものとしては、例えば、特許文献1参照)。
このため、前記発熱体への必要以上の電力が供給されたときに、発熱体への電力供給を遮断するための温度ヒューズや電流ヒューズ等を発熱体と電源部との間に設けたものが一般的である。
しかしながら、温度ヒューズや電流ヒューズにおいては、熱により溶断して遮断する構成であるため、溶断時間としては、早くても2,3秒を要してしまうことから、その遮断時間に耐え得るように発熱体を構成することになる。従って、発熱体を薄板状に構成したり、発熱体に大電流を流すように構成することにおいて、限界があるため、前記のように、発熱体によりヒートシールが可能となる時間を十分に短縮することができないものであった。
前記発熱体とこれに電力を供給するための電源部とが接続され、該発熱体と電源部との間に、設定温度以上で抵抗値が急激に上昇するPTCサーミスタを備えさせたことを特徴としている。
PTCサーミスタとしては、低融点のポリマー中にカーボン、ニッケル等の導電性粉末を分散させることで同様の特性が得られるようにしたポリマーPTC素子を用いることができる。通常、樹脂中の金属粉同士が接触することで導通があり、抵抗が低くなる。ポリマーPTC内部に電流が流れると、PTC素子が発熱する。この場合、外部から熱を受け取る場合に比べてそれ自身が発熱するので素子全体の温度は敏感に上昇することになる。そして、電源部からPTCサーミスタへ不必要な電力供給をすると、PTCサーミスタへ大きな電流が流れ温度が上がるとポリマー樹脂が膨張する。これに対して樹脂に錬り込まれた金属はほとんど膨張しないため、金属粉同士の間隔が広がり、金属粉同士が離れてしまい抵抗値が急激に大きくなる。この時の電流値をトリップ電流と呼ぶ。このように一旦抵抗値が大きくなっても僅かな電流が流れるので、PTCサーミスタの温度は高いままになり、ほぼ断線状態になる。この時、流れている電流は前記トリップ電流よりはるかに少ないのですが、PTCサーミスタは復帰しないことになる。尚、一旦回路を外して(遮断して)電流を止めることによりPTCサーミスタの温度が下がり、PTCサーミスタを元の正常な状態に戻すことができる。前記ほぼ断線状態になるまでの時間は、温度ヒューズや電流ヒューズ等の溶断タイプにて遮断するものに比べて短かくなる。前記PTCサーミスタの設定温度は、ポリマーの融点に依存するが、具体的には85℃を過ぎた辺りから急激に抵抗値が上昇する。
前記ドラム20には、1枚の熱溶着性シート300を長手方向に沿った中心線で熱溶着面を内側にして2つ折りにしたシート(以下「包装シート」という場合がある)が巻き取られたロール体310が装着されている。尚、包装シート300は、このように1枚の熱溶着性シートを2つ折りにした態様の他、例えば、熱溶着面を重ね合わせた2枚の熱溶着性シートの下側端部を長手方向に接着してなる態様、ロール状に巻かれた1枚の熱溶着性シートを薬剤を入れる前に中心線で2つ折りにする態様など種々のものを用いることもできる。
前記ロール体310から繰り出される包装シート300は、前記案内バー91,92,93を介して、矢印X方向に送出される。前記包装シート300(熱溶着性シート)は、内面が熱溶着可能なものであれば特に限定されず、グラシン/ポリエチレン、セロハン/ポリエチレン、耐熱性樹脂/ポリエチレンなどの積層体などが例示される。
尚、40は、包装シート300を送るための搬送用ローラである。
具体的には、ヒートシール装置1は、包装シート300の一面側に配置され且つ包装シート300を加熱してヒートシールするための三叉状シール部を有するヒータ台5と、この包装シート300を挟んでヒータ台5に対向配置されたヒータ受台6とを備えている。ヒータ台5及びヒータ受台6は、包装シート300に直交する方向(シート面を貫通する方向)へ移動可能とされており、ヒートシールを行う際には、両者が互いに近接する方向へ動かされ、両者によって挟圧される包装シート300の熱溶着面がヒートシールされる。
尚、ヒータ受台6は、ヒータ台5に鏡像的に重なるように、ヒータ台5と略同一形状に形成されて配置されている。
このように、発熱部71の線路形状は、包装シートの幅方向に延びる略U字状のU字部713を有し、第1水平部711の一端部とU字部713の一端部が連接され、且つ第2水平部712の一端部とU字部713の他端部が連接された形状となっている。
シール温度は、使用される熱溶着性シート300の種類に応じて適宜設定されるものであって、概ね80〜130℃程度であり、例えば、グラシン/低密度ポリエチレンの場合には、100〜110℃程度、セロハン/低密度ポリエチレンの場合には、120〜130℃程度に設定される。
シール温度と異なる温度は、例えば、シール温度よりも低く且つ手が触れても直ちに火傷しない程度の温度(例えば、50〜60℃程度)や、シール温度よりも高く且つ発熱部に付着した付着物を溶融させることができる温度(例えば、140〜190℃程度)、シール温度よりも高く且つ発熱部に付着した付着物を炭化できる温度(例えば、400℃以上)などが例示される。
本実施形態に於ける発熱体7は、制御回路により、80〜130℃のシール温度、400℃以上の炭化温度の2種の温度に昇温するように設定されており、ヒートシール装置1等に設けられた操作盤(図示せず)を介して、使用者が、所望により発熱体7の温度を変更できるようになっている。
尚、前記発熱体7の温度は、シール温度と炭化温度の2種の組み合わせの他、シール温度と140〜190℃程度の溶融温度や、シール温度、溶融温度及び炭化温度の3種以上に変更できるようにしてもよい。
ここでは、ポリマーPTC素子10を復帰させるために、上昇した温度を下げる方法として、例えば回路を外す(遮断する)構成とすることによって、回路構成を簡素化することができる利点があるが、例えばポリマーPTC素子10の電源回路11側端の電流値と、ポリマーPTC素子10の温調回路3側端の電流値との差をコンパレータ等により検出する構成とし、その差が所定値以上になり、その差が設定時間持続されたときに電源回路11からの電力の供給を停止するための回路遮断部を備えさせて、ポリマーPTC素子10を自動的に復帰させるように実施することもできる。
前記セラミック系PTC素子の温度範囲は、−50℃〜300℃(高温用は500℃)であるが、この値以外であってもよい。又、設定温度は、設定されるシール温度に応じて設定していくことになり、例えばシール温度が、80〜130℃間に設定される場合には、このシール温度を超える温度に適宜設定し、その温度を有するポリマーPTC素子10を用いることになる。
Claims (4)
- ヒータ台と、該ヒータ台に対向して設けられたヒータ受台とが設けられ、熱溶着性シートに通電によって加熱される発熱体が設けられ、前記ヒータ台とヒータ受台とで熱溶着性シートを挟圧加熱することで熱溶融性シートどうしを熱溶させてヒートシール部を設けて、該ヒートシールによって収容物を収容するために区画した包装部を形成するようにしたヒートシール装置であって、
前記発熱体とこれに電力を供給するための電源部とが接続され、該発熱体と電源部との間に、設定温度以上で抵抗値が急激に上昇するPTCサーミスタを備えさせたことを特徴とするヒートシール装置。 - 前記PTCサーミスタが、設定温度に達してから設定時間後に前記発熱体と電源部との接続を遮断状態とするものでなる請求項1に記載のヒートシール装置。
- 前記発熱体と電源部との間に温度調節回路を備えさせ、該温度調節回路と電源部との間に前記PTCサーミスタを配置してなる請求項1または2に記載のヒートシール装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のヒートシール装置が備えられ、該ヒートシール装置によって熱溶融性シートを個別に区画された薬剤の包装体とするように構成されたことを特徴とする薬剤分包装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006158520A JP2007326601A (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | ヒートシール装置及び薬剤分包装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006158520A JP2007326601A (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | ヒートシール装置及び薬剤分包装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007326601A true JP2007326601A (ja) | 2007-12-20 |
Family
ID=38927355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006158520A Pending JP2007326601A (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | ヒートシール装置及び薬剤分包装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007326601A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001068304A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-16 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 回路保護装置 |
JP2004342898A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 高機能ヒューズ |
JP2005335381A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-12-08 | Takazono Sangyo Co Ltd | ヒートシール装置および薬剤分包装置 |
-
2006
- 2006-06-07 JP JP2006158520A patent/JP2007326601A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001068304A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-16 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 回路保護装置 |
JP2004342898A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 高機能ヒューズ |
JP2005335381A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-12-08 | Takazono Sangyo Co Ltd | ヒートシール装置および薬剤分包装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2543496B1 (en) | Heat-seal system | |
US6550229B2 (en) | Device for sealing two plies of film together, particularly for enclosing a foamable composition in a flexible container | |
CN102666070B (zh) | 脉冲密封机的由陶瓷覆盖的加热器 | |
JP4740635B2 (ja) | ヒートシール装置及び薬剤分包装置 | |
CN103085439B (zh) | 层压装置 | |
JP2007326601A (ja) | ヒートシール装置及び薬剤分包装置 | |
JP2005335381A (ja) | ヒートシール装置および薬剤分包装置 | |
JP2008037431A (ja) | ヒートシール装置およびこれを備えた薬剤分包装置 | |
KR101854440B1 (ko) | 열 가소성 재질의 필라멘트 연결 용 용접기 | |
JP2005313985A (ja) | ヒートシール装置 | |
JP2006306420A (ja) | ヒートシール装置及び薬剤分包装置 | |
JP2005306397A (ja) | ヒートシール装置及び薬剤分包装置 | |
JP4710512B2 (ja) | 面状採暖具 | |
JP2008037430A (ja) | ヒートシール装置およびこれを備えた薬剤分包装置 | |
JP3890334B2 (ja) | フィルム外装電気デバイスおよび内圧開放システム | |
JP2006213011A (ja) | 製袋機 | |
JP6052447B1 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5179789B2 (ja) | ヒートシーラー | |
JP2004330453A (ja) | 紙容器用縦シールテープ融着機構 | |
JP2017113829A (ja) | フィルム切断装置、及びフィルム切断方法 | |
WO1994026597A1 (en) | Heat seal bar | |
JP2001022221A (ja) | 定着装置 | |
JPH0752925A (ja) | 製袋機におけるヒートシーラの温度制御方法及びその装置 | |
JP2001009959A (ja) | ヒートシール装置用包装シート | |
JP3991217B2 (ja) | 柔軟性チューブの端部溶解装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080625 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090513 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110930 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120224 |