JP2007323745A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報記録媒体上に形成される光スポット形状を最適にして、再生性能を良好にすることが可能な光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】半導体レーザ素子から対物レンズまでの光路中に光の透過率を可変する透過率可変素子を設ける。半導体レーザ素子からのレーザ光を対物レンズで集光して光ディスクに照射し、光ディスクで反射された光を受光素子で受光して、トラッキングエラー信号の振幅と、再生信号の特性評価値を検出する。トラッキングエラー信号振幅が予め設定された基準値と等しい場合で、かつ再生信号特性評価値が予め設定された最適値と等しくない場合に、該再生信号特性評価値が最適値と等しくなるように、透過率可変素子の光を透過可能な有効域を光ディスクの接線方向に3分割したうちの中央域の透過率を両端域の透過率より低く変化させて、光ディスク上に形成される光スポット形状を光ディスクの接線方向にのみ変化させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、光源から対物レンズまでの光路中に光の透過率を可変する透過率可変素子が設けられた光ピックアップ装置に関するものである。
光ピックアップ装置は、例えば半導体レーザ素子から発射されたレーザ光を対物レンズで集光して光ディスクに照射し、光ディスクで反射された光を受光素子で受光して、光ディスクに記録された情報の再生等の処理を行う。この際、光ディスク上には、レーザ光の照射により光スポットが形成される。
光ピックアップ装置でフォーカスやトラッキング等の制御が正常に行われている状態では、例えば図11および図12に示すように光スポットがトラック上に位置して、光スポットの光ディスクの半径方向の径がトラックの幅と略一致する。図11および図12に示すように光スポットの形状が異なっているのは、個々の半導体レーザ素子の特性によるものである。図11に示すように光スポットが真円状になっている場合、光ディスクからの反射光より検出された光ディスクの再生信号の分解能は高く、ジッタは小さく、再生性能は良い。ジッタは、再生信号の基準クロックとのずれ量の割合である(ジッタ=基準クロックに対するずれ量の標準偏差/基準クロック×100%)。分解能は、再生信号の最小振幅と最大振幅の比である(分解能=最小振幅/最大振幅)。
対して、図12に示すように光スポットが光ディスクの接線方向に長い楕円状になっている場合、光ディスクからの反射光より検出された光ディスクの再生信号の分解能は低く、ジッタは大きく、再生性能は悪い。また、光ピックアップ装置でフォーカスや収差の補正等の制御が正常に行われていない状態では、例えば図13に示すように光スポットの光ディスクの半径方向の径がトラックの幅より大きくなる。この場合、光ディスクからの反射光より検出された光ディスクの再生信号の分解能は低く、ジッタは大きく、トラッキング誤差等も大きく、再生性能は悪い。
一方、下記の特許文献1〜5には、半導体レーザ素子等の光源から対物レンズまでの光路中に光の透過率を可変する透過率可変素子を設けて、再生性能を向上させる光ピックアップ装置が開示されている。特許文献1では、透過率可変素子は液晶素子から成り、光ディスク等の情報記録媒体の種類に応じて電気的に制御されることにより、透過率が部分的に変化し、情報記録媒体上の光スポット形状も変化する。特許文献2では、透過率可変素子は液晶素子またはエレクトロミック素子から成り、対物レンズと光ディスクの距離に応じて電気的に制御されることにより、透過率が変化する。特許文献3では、透過率可変素子は機械的に光路へ出し入れされる光学フィルタから成り、情報記録媒体の種類によって変わる再生信号のジッタに応じて光学フィルタを出し入れすることにより、光路上の透過率を変化させる。特許文献4では、透過率可変素子は回折格子から成り、該回折格子自体の透過率は固定の値で、情報記録媒体上の光スポット形状も固定されている。特許文献5では、透過率可変素子は平行光の中心部を遮光または減光する空間フィルタ或いは平行光に位相分布を持たせる位相付加体を具備する回折格子から成り、該回折格子自体の各部の透過率は固定の値で、情報記録媒体上の光スポット形状も固定されている。
特開平8−102079号公報 特開平9−326134号公報 特開2003−257072号公報 特開2001−134972号公報 特開平8−147754号公報
上述したように光ピックアップ装置の再生性能は、個々の光源の特性または、フォーカスや収差等の情報記録媒体に対する光の照射状態の制御誤差の影響により悪くなる。また、特許文献1〜5のように透過率可変素子を設けると、該素子の透過率の設定誤差の影響により悪くなる。光の照射状態の制御誤差は、情報記録媒体の反り等により発生して変動する。透過率可変素子の透過率の設定誤差は、個々の光源の特性により発生し、特許文献1、2のような液晶素子等から成る透過率可変素子では、液晶素子等の温度特性によっても発生して変動する。特許文献4、5のような透過率が固定された透過率可変素子で透過率の設定誤差が発生すると、透過率可変素子自体を交換するしか、該誤差を解消する方法はない。光の照射状態の制御誤差による再生性能の悪化は、特許文献1〜5のような透過率可変素子では適切に向上させることができない。透過率可変素子の透過率の設定誤差による再生性能の悪化は、光の照射状態の制御では適切に向上させることができない。よって、再生性能を良好に保つには、再生性能の悪化を検出して、原因を判別し、適切に対処する必要がある。この点について、特許文献1〜5には何ら記載がない。
本発明は、上記のような問題を解決するものであって、その目的とするところは、情報記録媒体上に形成される光スポット形状を最適にして、再生性能を良好にすることが可能な光ピックアップ装置を提供することにある。
本発明は、光源からの光を対物レンズで集光して情報記録媒体に照射し、情報記録媒体で反射された光を受光素子で受光し、光源から対物レンズまでの光路中に光の透過率を可変する透過率可変素子が設けられた光ピックアップ装置において、透過率可変素子の光を透過可能な有効域を情報記録媒体の接線方向に3分割し、受光素子で受光した光からトラッキングエラー信号を検出する第1の検出手段と、受光素子で受光した光から情報記録媒体に記録された情報の再生信号を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段で検出したトラッキングエラー信号の振幅を検出する第3の検出手段と、第2の検出手段で検出した再生信号の特性を評価する値を検出する第4の検出手段と、第3の検出手段で検出したトラッキングエラー信号振幅を予め設定された基準値と比較する第1の比較手段と、第4の検出手段で検出した再生信号特性評価値を予め設定された最適値と比較する第2の比較手段と、第1の比較手段での比較の結果トラッキングエラー信号振幅が基準値と等しい場合でかつ第2の比較手段での比較の結果再生信号特性評価値が最適値と等しくない場合に、該再生信号特性評価値が最適値と等しくなるように、透過率可変素子の3つの有効域のうちの中央域の透過率を両端域の透過率に対して変化させるための制御を行う第1の制御手段とを備える。
上記によると、透過率可変素子の有効域を情報記録媒体の接線方向に3分割したうちの中央域の透過率を両端域の透過率に対して変化させることで、情報記録媒体上の光スポットの形状を情報記録媒体の接線方向にのみ変化させることができるので、トラッキングエラー信号振幅に影響を及ぼさず、該振幅が変化することはない。また、透過率可変素子の透過率の設定誤差が発生しても、トラッキングエラー信号振幅が影響を受けて変化することはない。これに対して、情報記録媒体に対する光の照射状態の制御誤差が発生した場合には、情報記録媒体上の光スポットの形状が情報記録媒体の接線方向と半径方向の両方へ変化するので、トラッキングエラー信号振幅が影響を受けて変化する。このため、トラッキングエラー信号振幅を予め設定された基準値と比較し、再生信号特性評価値を予め設定された最適値と比較することで、光の照射状態の制御誤差によるトラッキングエラー信号振幅の変化および再生性能の悪化の有無と、透過率可変素子の透過率の設定誤差による再生性能の悪化の有無を判別することができる。よって、トラッキングエラー信号振幅が基準値と等しい場合でかつ再生信号特性評価値が最適値と等しくない場合、即ち光の照射状態の制御誤差ではなく、透過率可変素子の透過率の設定誤差による再生性能の悪化が発生している場合に、該再生信号特性評価値が最適値と等しくなるように透過率可変素子の透過率を部分的に変化させることで、透過率の設定誤差を解消し、情報記録媒体上の光スポット形状を最適にして、再生性能を良好にすることが可能になる。
また、本発明では、上記光ピックアップ装置において、第1の比較手段での比較の結果前記トラッキングエラー信号振幅が前記基準値と等しくない場合に、透過率可変素子の透過率を変化させずに、情報記録媒体の情報記録部に対する光の照射状態を調整するための制御を行う第2の制御手段を備える。
このようにすると、トラッキングエラー信号振幅が前記基準値と等しくない場合、即ち透過率可変素子の透過率の設定誤差ではなく光の照射状態の制御誤差によるトラッキングエラー信号振幅の変化および再生性能の悪化が発生している場合に、透過率可変素子の透過率を変化させずに、情報記録媒体の情報記録部に対する光の照射状態を調整して、光の照射状態の制御誤差を解消し、情報記録媒体上の光スポット形状を最適にして、再生性能を良好にすることが可能になる。
また、本発明では、上記光ピックアップ装置において、透過率可変素子は、液晶素子から成り、第1の制御手段が再生信号特性評価値を最適値と等しくしたときに設定していた透過率可変素子の制御値に基づいて、温度を検出して温度特性を有する素子の制御用データとして出力する第5の検出手段を備える。
このように、液晶素子が有する温度特性を利用して温度を検出することで、該温度に基づいて他の温度特性を有する素子を制御することができ、別途温度センサ等の温度検出手段を設ける必要がなく、光ピックアップ装置のコストを低く抑えることが可能になる。
また、本発明の典型的な実施形態では、半導体レーザ素子からのレーザ光を対物レンズで集光して光ディスクに照射し、光ディスクで反射された光を受光素子で受光し、半導体レーザ素子から対物レンズまでの光路中にレーザ光の透過率を可変する透過率可変素子が設けられた光ピックアップ装置において、透過率可変素子は、液晶素子から成り、レーザ光を透過可能な有効域が光ディスクの接線方向に3分割され、受光素子で受光した光からトラッキングエラー信号を検出する第1の検出手段と、受光素子で受光した光から光ディスクに記録された情報の再生信号を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段で検出したトラッキングエラー信号の振幅を検出する第3の検出手段と、第2の検出手段で検出した再生信号の特性を評価する値としてジッタまたは分解能の少なくとも1つを検出する第4の検出手段と、第3の検出手段で検出したトラッキングエラー信号振幅を初期学習時に設定された基準値と比較する第1の比較手段と、第4の検出手段で検出した再生信号特性評価値を予め設定された最適値と比較する第2の比較手段と、第1の比較手段での比較の結果トラッキングエラー信号振幅が基準値と等しい場合でかつ第2の比較手段での比較の結果再生信号特性評価値が最適値と等しくない場合に、該再生信号特性評価値が最適値と等しくなるように、透過率可変素子の3つの有効域のうちの中央域の透過率を両端域の透過率より低くするための制御を行う第1の制御手段と、第1の比較手段での比較の結果トラッキングエラー信号振幅が基準値と等しくない場合に、透過率可変素子の透過率を変化させずに、光ディスクの情報記録部に対するレーザ光の照射状態を調整するためのフォーカス、トラッキング、または収差補正の少なくとも1つを含む制御を行う第2の制御手段と、第1の制御手段が前記再生信号特性評価値を前記最適値と等しくしたときに設定していた透過率可変素子の制御値に基づいて、温度を検出して温度特性を有する素子の制御用データとして出力する第5の検出手段とを備える。
上記によると、透過率可変素子の中央域の透過率を両端域の透過率に対して変化させることで、光ディスク上の光スポットの形状を光ディスクの接線方向にのみ変化させることができるので、トラッキングエラー信号振幅に影響を及ぼさず、該振幅が変化することはない。また、透過率可変素子の透過率の設定誤差が発生しても、トラッキングエラー信号振幅が影響を受けて変化することはない。これに対して、光ディスクに対するレーザ光の照射状態の制御誤差が発生した場合には、光スポットの形状が光ディスクの接線方向と半径方向の両方へ変化するので、トラッキングエラー信号振幅が影響を受けて変化する。このため、トラッキングエラー信号振幅を初期学習時に設定された基準値と比較し、再生信号特性評価値を予め設定された最適値と比較することで、レーザ光の照射状態の制御誤差によるトラッキングエラー信号振幅の変化および再生性能の悪化の有無と、透過率可変素子の透過率の設定誤差による再生性能の悪化の有無を判別することができる。よって、トラッキングエラー信号振幅が基準値と等しい場合でかつ再生信号特性評価値が最適値と等しくない場合、即ち透過率可変素子の透過率の設定誤差による再生性能の悪化が発生している場合に、該再生信号特性評価値が最適値と等しくなるように透過率可変素子の透過率を部分的に変化させることで、透過率の設定誤差を解消し、光ディスク上の光スポット形状を最適にして、再生性能を良好にすることが可能になる。特に、個々の半導体レーザ素子の特性や透過率可変素子を構成する液晶素子の温度特性により、光ディスク上の光スポットの形状が光ディスクの接線方向に長くなって、再生性能を悪化させていても、透過率可変素子の中央域の透過率を両端域の透過率より低くすることで、光スポットの光ディスクの接線方向の径を縮小させて、光スポットの形状を最適にし、再生性能を良好にすることが可能となる。また、トラッキングエラー信号振幅が基準値と等しくない場合、即ちレーザ光の照射状態の制御誤差によるトラッキングエラー信号振幅の変化および再生性能の悪化が発生している場合に、透過率可変素子の透過率を変化させずに、光ディスクの情報記録部に対するレーザ光の照射状態を調整することで、レーザ光の照射状態の制御誤差を解消し、光ディスク上の光スポット形状を最適にして、再生性能を良好にすることが可能になる。つまり、再生性能を良好に保つことが可能になる。さらに、透過率可変素子を構成する液晶素子が有する温度特性を利用して温度を検出することで、該温度に基づいて他の温度特性を有する素子を制御することができ、別途温度センサ等の温度検出手段を設ける必要がなく、光ピックアップ装置のコストを低く抑えることが可能になる。
本発明によれば、透過率可変素子の透過率の設定誤差または光の照射状態の制御誤差による再生性能の悪化の有無を判別して、該誤差を解消し、情報記録媒体上の光スポット形状を最適にして、再生性能を良好に保つことが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置1の概略構成図である。光ピックアップ装置1は、図示しない光ディスクドライブ等の上位装置に内蔵されている。光ディスク2は、光ディスクドライブ等にセットされていて、再生時に図示しないスピンドルモータ等の駆動により回転する。光ピックアップ装置1は、光ディスク2の情報記録面2aに記録された情報を読み出して再生する。光ディスク2は、情報記録媒体の一例である。半導体レーザ素子3は、光源の一例であって、レーザ光を発射する。ビームスプリッタ4は、レーザ光を通過または反射させる。コリメータレンズ5は、レーザ光を平行な光に変換する。対物レンズ7は、レーザ光の焦点を光ディスク2の情報記録面2a上の一点に合わせる。透過率可変素子6は、液晶素子から成り、半導体レーザ素子3から対物レンズ7までの光路中に設けられ、レーザ光の透過率を可変する。透過率可変素子6のレーザ光を透過可能な有効域は、図1および図2に示すように光ディスク2の接線方向に3分割されている。このうち、両端が透過率を固定する固定域6a、6cであり、中央が透過率を可変する可変域6bである。図1のドライバ8は、透過率可変素子6に電圧を印加して、透過率可変素子6を駆動し、各有効域6a〜6cに透過率を変化させる回折パターンや遮光パターン等の所定のパターンを形成させる。再生ディテクタ9は、光ディスク2で反射した光を受光して電気信号を検出する。制御部10は、CPUおよびメモリから構成され、光ピックアップ装置1に備わる各部を制御する。この他にも光ピックアップ装置1には、図示しない公知の構成が備わっている。
半導体レーザ素子3から発射されたレーザ光は、ビームスプリッタ4を通過して、コリメータレンズ5によって平行な光に変換され、透過率可変素子6を透過して、対物レンズ7によって光ディスク2の情報記録面2aに集光される。光ディスク2で反射された光は、対物レンズ7、透過率可変素子6、およびコリメータレンズ5を通過して、ビームスプリッタ4で反射され、再生ディテクタ9に導入される。そして、再生ディテクタ9において光電変換されて、フォーカシング誤差信号、トラッキング誤差信号、光ディスク2に記録された情報の再生信号、および収差信号等が検出される。制御部10は、再生ディテクタ9により検出した上記信号に基づいて各部を制御して、フォーカス、トラッキング、透過率可変素子6の透過率の可変、収差補正等を行う。
図3および図5は、図1の透過率可変素子6近傍の拡大図である。図4および図6は、光ディスク2上に形成された光スポットを示す図である。光ピックアップ装置1でフォーカスやトラッキング等のレーザ光の照射状態の制御が正常に行われている場合、レーザ光が対物レンズ7で光ディスク2に照射されることにより光ディスク2上に形成された光スポットは、図4および図6に示すように光ディスク2の情報記録面2aのトラック2b上に位置して、光ディスク2の半径方向の径がトラック2bの幅と略一致する。この場合において、図3に示すように透過率可変素子6の各有効域6a〜6cの透過率を均一にすると、光スポットは半導体レーザ素子3の特性により、図4に示すように光ディスク2の接線方向に長い楕円状になる。このとき、再生ディテクタ9で光ディスク2からの反射光より検出された再生信号の分解能は低く、ジッタは大きく、再生性能は悪い。この状態から、図5に示すように透過率可変素子6の可変域6bの透過率を固定域6a、6cの透過率より低くすると、光スポットは図6に示すように真円状になる。このとき、再生ディテクタ9で検出された再生信号の分解能は高く、ジッタは小さく、再生性能は良い。
図7は、光ピックアップ装置1の制御ブロック図である。受光素子90は、光ディスク2で反射された光を受光する。TE信号検出器91は、第1の検出手段の一例であって、受光素子90で検出した光からトラッキングエラー(以下、「TE」という。)信号を検出する。再生信号検出器92は、第2の検出手段の一例であって、受光素子90で検出した光から光ディスク2に記録された情報の再生信号を検出する。その他信号検出器93は、受光素子90で検出した光からフォーカシングエラー(以下、「FE」という。)信号や収差信号等を検出する。受光素子90、TE信号検出器91、再生信号検出器92、その他信号検出器93は、上述した再生ディテクタ9に内蔵されている。
TE信号振幅検出器11は、第3の検出手段の一例であって、TE信号検出器91で検出したTE信号の振幅を検出する。再生信号特性評価値検出器12は、第4の検出手段の一例であって、再生信号検出器92で検出した再生信号の特性を評価するジッタや分解能等の値を検出する。その他信号特性評価値検出器13は、その他信号検出器93で検出したその他信号の特性を評価するFE信号振幅や収差等の値を検出する。TE信号振幅比較器14は、第1の比較手段の一例であって、TE信号振幅検出器11で検出したTE信号振幅を、後述する初期学習時に設定されて記録された基準値と比較する。再生信号振幅比較器15は、第2の比較手段の一例であって、再生信号振幅検出器12で検出した再生信号特性評価値を予め設定されて記録された最適値と比較する。
照射状態可変素子21は、半導体レーザ素子3や、フォーカスとトラッキングを行うための電磁コイルと磁石や、収差補正を行うための光学素子等から成る。この照射状態可変素子21によって、半導体レーザ素子3から発射されるレーザ光のパワーが調整され、上述した対物レンズ7が光ディスク2の情報記録面2aに対して垂直な方向とトラック2bの幅方向へ微小移動調整される。照射状態制御部16は、第2の制御手段の一例であって、TE信号振幅比較器14および再生信号振幅比較器15の比較結果と、その他信号特性評価値検出器13で検出したその他信号の特性評価値等に基づいて、照射状態可変素子21を駆動して、フォーカス、トラッキング、収差補正の少なくとも1つを含む制御を行い、光ディスク2の情報記録面2aのトラック2bに対するレーザ光の照射状態を調整する。照射状態制御部16で行われる制御に、上述した透過率可変素子6の透過率の制御は含まれていない。透過率可変制御部17は、第1の制御手段の一例であって、TE信号振幅比較器14および再生信号振幅比較器15の比較結果と、TE信号振幅検出器11および再生信号特性評価値検出器12で検出したTE信号振幅および再生信号特性評価値等に基づいて、上述したドライバ8により透過率可変素子6を駆動して、透過率可変素子6の上述した有効域6a〜6cの透過率を部分的に変化させる制御を行う。
温度検出器18は、第5の検出手段の一例であって、図8に示す温度特性テーブルの情報を記録している。図8の温度特性テーブルは、光ピックアップ装置1の開発段階において、所定の温度範囲内(例えば光ピックアップ装置1の動作保証温度範囲内等)にある各温度T1、T2、T3、・・・(例えば+5℃毎の温度)の環境下で、ドライバ8により透過率可変素子6の透過率を変化させて、光ディスク2からの反射光より検出した再生信号特性評価値を最適値と等しくできたときに、ドライバ8に設定していた透過率可変素子6の制御値X1、X2、X3、・・・を示している。温度検出器18は、透過率可変制御部17が再生信号特性評価値を最適値と等しくしたときにドライバ8に設定していた透過率可変素子6の制御値に対応する温度を温度特性テーブルから読み出して、周囲の温度として検出する。そして、温度検出器18は、その検出した温度をその他素子20の制御用データとしてその他素子制御部19へ出力する。
その他素子20は、レーザ光を絞るアパーチャおよびアパーチャの動作機構や、レーザ光のパワーを制御する素子や、その他の液晶素子等の温度特性を有する素子から成る。透過率可変素子6も液晶素子から成るので、温度特性を有する。また、照射状態可変素子21に含まれる収差補正を行うための光学素子として液晶素子を用いた場合も、該素子は温度特性を有する。その他素子制御部19は、温度検出器18から出力された温度に基づいて、温度特性を有するその他素子20の駆動を制御する。TE信号振幅検出器11、再生信号特性評価値検出器12、その他信号特性評価値検出器13、TE信号振幅比較器14、再生信号特性評価値比較器15、照射状態制御部16、透過率可変制御部17、温度検出器18、およびその他素子制御部19は、上述した制御部10に内蔵されている。
図9は、光ピックアップ装置1の起動時の動作手順を示すフローチャートである。各処理は前述の制御部10により実行される。光ディスクドライブ等に光ディスク2がセットされて、光ピックアップ装置1が起動すると、前述の透過率可変制御部17によりドライバ8に透過率可変素子6の初期制御値が設定される(ステップS1)。初期制御値は、透過率可変素子6の前述の各有効域6a〜6cが予め設定された透過率になるように透過率可変素子6を駆動させるための値である。よって、ステップS1により透過率可変素子6が駆動して、各有効域6a〜6cが予め設定された透過率になる。次に、光ディスク2が回転して、光ピックアップ装置1により初期再生される(ステップS2)。初期再生とは、光ピックアップ装置1で後述する各種の調整を行うために光ディスク2を自動的に再生する処理のことである。このとき、レーザ光が前述の半導体レーザ素子3から対物レンズ7により光ディスク2に照射される。そして、光ディスク2で反射された光が前述の受光素子90で受光されて、TE信号検出器91、再生信号検出器92、およびその他信号検出器93で、TE信号、光ディスク2の記録情報の再生信号、FE信号、および収差信号等が検出される。
次に、上記検出信号に基づいて、前述の照射状態制御部16により照射状態可変素子21の駆動が制御されて、光ディスク2の情報記録面2aのトラック2bに対するレーザ光の照射状態を調整する初期学習が行われる(ステップS3)。この初期学習は、一般的な光ピックアップ装置の起動時に行われる公知の処理と同様である。これにより、レーザ光の焦点や位置等が光ディスク2の情報記録面2aのトラック2b上に合致するように、フォーカス、トラッキング、収差補正、またはレーザ光のパワー設定等の制御が行われて、該制御値が基準値としてメモリに記録される。また、このときTE信号検出器91で検出されたTE信号が前述のTE信号振幅検出器11に出力され、TE信号振幅検出器11で該TE信号の振幅が検出されて、基準値TEとしてメモリに記録される(ステップS4)。さらに、このとき再生信号検出器92で検出された再生信号が前述の再生信号特性評価値検出器12に出力され、再生信号特性評価値検出器12で該再生信号の特性評価値PLとしてジッタまたは分解能の少なくとも1つが検出される(ステップS5)。
次に、前述の再生信号特性評価値比較器15により、上記の検出した再生信号特性評価値PLが、予め設定されたジッタまたは分解能の少なくとも1つの最適値PLと比較される。この比較の結果、再生信号特性評価値PLが最適値PLと等しくなければ(ステップS6:NO)、透過率可変素子6の透過率の制御誤差により再生性能が悪化している。このため、該再生信号特性評価値PLが最適値PLと等しくなるように、透過率可変制御部17により透過率可変素子6の制御値が変更されて、ドライバ8に設定される(ステップS7)。これにより、透過率可変素子6の中央の可変域6bの透過率が両端の固定域6a、6cの透過率に対して低くなるように変化して、光ディスク2上に形成された光スポットの形状が光ディスク2の接線方向にのみ小さくなるように変化する。このような透過率および光スポット形状の変化により、TE信号振幅が影響を受けて変化することはない。
次に再びステップS5で、再生信号検出器92で検出された再生信号から、該再生信号の特性評価値PLが再生信号特性評価値検出器12で検出される。そして、再生信号特性評価値比較器15により再生信号特性評価値PLが最適値PLと比較される。この比較の結果、再生信号特性評価値PLが最適値PLと等しければ(ステップS6:YES)、透過率可変素子6の透過率の制御誤差が解消されて、再生性能が良好になったので、透過率可変素子6の透過率の設定が完了する。また、このときドライバ8に設定していた透過率可変素子6の制御値が前述の温度検出器18に出力され、温度検出器18で該制御値に対応する温度が図8の温度特性テーブルから検出されて、その他素子20の制御用データとしてその他素子制御部19へ出力される(ステップS8)。この後、光ディスク2の初期再生が停止されて、図9の処理が終了する。
図10は、光ピックアップ装置1の通常再生時の動作手順を示すフローチャートである。各処理は、光ピックアップ装置1の通常再生時に、前述の制御部10により実行されるメイン処理に含まれる一部の処理の詳細である。図9の処理等を終えて再生待機状態になった光ピックアップ装置1に、光ディスクドライブ等から通常再生指示が入力されると、光ディスク2が回転して、光ピックアップ装置1により再生される(ステップS11)。このとき、図9のステップS3の初期学習時に記録された各基準値に基づいて、レーザ光が半導体レーザ素子3から対物レンズ7により光ディスク2に照射され、フォーカスや収差補正等の制御が行われ、図9の処理終了時にドライバ8に設定されていた制御値に基づいて透過率可変素子6が駆動される。そして、光ディスク2で反射された光が受光素子90で受光されて、TE信号検出器91、再生信号検出器92、およびその他信号検出器93で、TE信号、光ディスク2の記録情報の再生信号、FE信号、および収差信号等が検出される。
次に、TE信号検出器91で検出されたTE信号から、該TE信号の振幅TEがTE信号振幅検出器11で検出される(ステップS12)。そして、前述のTE信号振幅比較器14によりTE信号振幅TEが、図9のステップS4で記録した基準値TEと比較される。この比較の結果、TE信号振幅TEが基準値TEと等しくなければ(ステップS13:NO)、レーザ光の照射状態の制御誤差によるトラッキングエラー信号振幅の変化および再生性能の悪化が発生している。このため、照射状態制御部16によりフォーカス、トラッキング、または収差補正の少なくとも1つを含む照射状態可変素子21の制御が行われて、光ディスク2の情報記録面2aのトラック2bに対するレーザ光の照射状態が調整される(ステップS14)。
次に再びステップS12で、TE信号検出器91で検出されたTE信号から、該TE信号の振幅TEがTE信号振幅検出器11で検出される。そして、TE信号振幅比較器14によりTE信号振幅TEが基準値TEと比較される。この比較の結果、TE信号振幅TEが基準値TEと等しければ(ステップS13:YES)、レーザ光の照射状態の制御誤差が解消されて、該誤差によるトラッキングエラー信号振幅の変化および再生性能の悪化が発生していない。このため次に、再生信号検出器92で検出された再生信号から、該再生信号の特性評価値PLとしてジッタまたは分解能の少なくとも1つが再生信号特性評価値検出器12で検出される(ステップS15)。
次に、再生信号特性評価値比較器15により、上記の検出した再生信号特性評価値PLが、予め設定されたジッタまたは分解能の少なくとも1つの最適値PLと比較される。この比較の結果、再生信号特性評価値PLが最適値PLと等しくなければ(ステップS16:NO)、透過率可変素子6の透過率の設定誤差による再生性能の悪化が発生している。このため、再生信号特性評価値PLが最適値PLと等しくなるように、透過率可変制御部17により透過率可変素子6の制御値が変更されて、ドライバ8に設定される(ステップS17)。これにより、透過率可変素子6の中央にある可変域6bの透過率が両端にある固定域6a、6cの透過率に対して変化して、光ディスク2上に形成された光スポットの形状が光ディスク2の接線方向にのみ変化する。このような透過率および光スポット形状の変化により、TE信号振幅が影響を受けて変化することはない。
次に再びステップS15で、再生信号検出器92で検出された再生信号から、該再生信号の特性評価値PLが再生信号特性評価値検出器12で検出される。そして、再生信号特性評価値比較器15により再生信号特性評価値PLが最適値PLと比較される。この比較の結果、再生信号特性評価値PLが最適値PLと等しければ(ステップS16:YES)、透過率可変素子6の透過率の設定誤差が解消されて、再生性能が良好になったので、透過率可変素子6の透過率の設定が完了する。また、このときドライバ8に設定していた透過率可変素子6の制御値に対応する温度が、温度検出器18により図8の温度特性テーブルから検出されて、その他素子20の制御用データとしてその他素子制御部19へ出力される(ステップS18)。これをもって、図10の処理は一旦終了し、この後は、光ピックアップ装置1で光ディスク2が継続して再生されている限り、周期的にステップS11から開始される。
以上によると、透過率可変素子6の有効域を光ディスク2の接線方向に3分割したうちの、中央域6bの透過率を両端域6a、6cの透過率に対して変化させることで、光ディスク2上の光スポットの形状を光ディスク2の接線方向にのみ変化させることができるので、TE信号振幅に影響を及ぼさず、該振幅が変化することはない。また、透過率可変素子6の透過率の設定誤差が発生しても、TE信号振幅が影響を受けて変化することはない。これに対して、光ディスク2に対する光の照射状態の制御誤差が発生した場合には、図13で説明したように、光ディスク2上の光スポットの形状が光ディスク2の接線方向と半径方向の両方へ変化するので、TE信号振幅が影響を受けて変化する。
このため、光ディスク2からの反射光より検出したTE信号振幅TEを初期学習時に設定された基準値TEと比較し、光ディスク2からの反射光より検出した再生信号特性評価値PLを予め設定された最適値PLと比較することで、光の照射状態の制御誤差によるTE信号振幅の変化および再生性能の悪化の有無と、透過率可変素子6の透過率の設定誤差による再生性能の悪化の有無を判別することができる。
よって、TE信号振幅TEが基準値TEと等しい場合でかつ再生信号特性評価値PLが最適値PLと等しくない場合、即ち光の照射状態の制御誤差ではなく透過率可変素子6の透過率の設定誤差による再生性能の悪化が発生している場合に、再生信号特性評価値PLが最適値PLと等しくなるように透過率可変素子6の透過率を部分的に変化させることで、透過率の設定誤差を解消し、光ディスク2上の光スポット形状を最適にして、再生性能を良好にすることが可能になる。特に、個々の半導体レーザ素子3の特性や透過率可変素子6を構成する液晶素子の温度特性により、光ディスク2上の光スポットの形状が光ディスク2の接線方向に長くなって、再生性能を悪化させていても、透過率可変素子6の中央域6bの透過率を両端域6a、6cの透過率より低くすることで、光スポットの光ディスク2の接線方向の径を縮小させて、光スポットの形状を最適にし、再生性能を良好にすることが可能となる。また、TE信号振幅TEが基準値TEと等しくない場合、即ち透過率可変素子6の透過率の設定誤差ではなく光の照射状態の制御誤差によるTE信号振幅の変化および再生性能の悪化が発生している場合に、透過率可変素子6の透過率を変化させずに、光ディスク2の情報記録面2aのトラック2b部に対する光の照射状態を調整することで、光の照射状態の制御誤差を解消し、光ディスク2上の光スポット形状を最適にして、再生性能を良好にすることが可能になる。つまり、常に光ディスク2上の光スポット形状を最適にして、再生性能を良好に保つことが可能になる。
さらに、透過率可変素子6を構成する液晶素子が有する温度特性を利用して、再生信号特性評価値PLを最適値PLと等しくしたときにドライバ8に設定していた透過率可変素子6の制御値と図8の温度特性テーブルに基づいて、温度を検出することで、透過率可変素子6以外の温度特性を有する素子20、21を該温度に基づいて制御することができる。また、別途温度センサ等の温度検出手段を設ける必要がなく、光ピックアップ装置1のコストを低く抑えることが可能になる。
本発明は、以上の実施形態以外にも種々の形態を採用することができる。例えば、以上の実施形態では、液晶素子から成る透過率可変素子6を用いた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものでは無く、これ以外に、例えばエレクトロミック素子、または複数の透過率が異なる光学フィルタ若しくは回折格子とこれらを光源から対物レンズまでの光路中に出し入れする機構等のような、光の透過率を電気的に可変制御する手段から成る透過率可変素子を用いてもよい。
また、以上の実施形態では、光ディスク2の記録情報を再生可能な光ピックアップ装置1に本発明を適用した例を挙げているが、本発明は、光ディスクまたはその他の情報記録媒体に対して情報の再生や記録が可能な光ピックアップ装置にも適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置の概略構成図である。 同光ピックアップ装置の透過率可変素子の有効域を示す図である。 同光ピックアップ装置の透過率可変素子近傍の拡大図である。 同光ピックアップ装置により光ディスク上に形成された光スポットの一例を示す図である。 同光ピックアップ装置の透過率可変素子近傍の拡大図である。 同光ピックアップ装置により光ディスク上に形成された光スポットの一例を示す図である。 同光ピックアップ装置の制御ブロック図である。 同光ピックアップ装置に記録された温度特性テーブルを示す図である。 同光ピックアップ装置の起動時の動作手順を示すフローチャートである。 同光ピックアップ装置の通常再生時の動作手順を示すフローチャートである。 光ディスク上に形成された光スポットの一例を示す図である。 光ディスク上に形成された光スポットの一例を示す図である。 光ディスク上に形成された光スポットの一例を示す図である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
2 光ディスク
2a 情報記録面
2b トラック
3 半導体レーザ素子
6 透過率可変素子
6a、6b 固定域
6b 可変域
7 対物レンズ
9 再生ディテクタ
10 制御部
11 TE信号振幅検出器
12 再生信号特性評価値検出器
14 TE信号振幅比較器
15 再生信号特性評価値比較器
16 照射状態制御部
17 透過率可変制御部
18 温度検出器
20 その他素子
90 受光素子
91 TE信号検出器
92 再生信号検出器

Claims (4)

  1. 半導体レーザ素子からのレーザ光を対物レンズで集光して光ディスクに照射し、光ディスクで反射された光を受光素子で受光し、半導体レーザ素子から対物レンズまでの光路中にレーザ光の透過率を可変する透過率可変素子が設けられた光ピックアップ装置において、
    前記透過率可変素子は、液晶素子から成り、レーザ光を透過可能な有効域が光ディスクの接線方向に3分割され、
    前記受光素子で受光した光からトラッキングエラー信号を検出する第1の検出手段と、
    前記受光素子で受光した光から光ディスクに記録された情報の再生信号を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段で検出したトラッキングエラー信号の振幅を検出する第3の検出手段と、
    前記第2の検出手段で検出した再生信号の特性を評価する値としてジッタまたは分解能の少なくとも1つを検出する第4の検出手段と、
    前記第3の検出手段で検出した前記トラッキングエラー信号振幅を初期学習時に設定された基準値と比較する第1の比較手段と、
    前記第4の検出手段で検出した前記再生信号特性評価値を予め設定された最適値と比較する第2の比較手段と、
    前記第1の比較手段での比較の結果前記トラッキングエラー信号振幅が前記基準値と等しい場合でかつ前記第2の比較手段での比較の結果前記再生信号特性評価値が前記最適値と等しくない場合に、該再生信号特性評価値が最適値と等しくなるように、前記透過率可変素子の前記3つの有効域のうちの中央域の透過率を両端域の透過率より低くするための制御を行う第1の制御手段と、
    前記第1の比較手段での比較の結果前記トラッキングエラー信号振幅が前記基準値と等しくない場合に、前記透過率可変素子の透過率を変化させずに、光ディスクの情報記録部に対するレーザ光の照射状態を調整するためのフォーカス、トラッキング、または収差補正の少なくとも1つを含む制御を行う第2の制御手段と、
    前記第1の制御手段が前記再生信号特性評価値を前記最適値と等しくしたときに設定していた前記透過率可変素子の制御値に基づいて、温度を検出して温度特性を有する素子の制御用データとして出力する第5の検出手段と、を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 光源からの光を対物レンズで集光して情報記録媒体に照射し、情報記録媒体で反射された光を受光素子で受光し、光源から対物レンズまでの光路中に光の透過率を可変する透過率可変素子が設けられた光ピックアップ装置において、
    前記透過率可変素子の光を透過可能な有効域を情報記録媒体の接線方向に3分割し、
    前記受光素子で受光した光からトラッキングエラー信号を検出する第1の検出手段と、
    前記受光素子で受光した光から情報記録媒体に記録された情報の再生信号を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段で検出したトラッキングエラー信号の振幅を検出する第3の検出手段と、
    前記第2の検出手段で検出した再生信号の特性を評価する値を検出する第4の検出手段と、
    前記第3の検出手段で検出した前記トラッキングエラー信号振幅を予め設定された基準値と比較する第1の比較手段と、
    前記第4の検出手段で検出した前記再生信号特性評価値を予め設定された最適値と比較する第2の比較手段と、
    前記第1の比較手段での比較の結果前記トラッキングエラー信号振幅が前記基準値と等しい場合でかつ前記第2の比較手段での比較の結果前記再生信号特性評価値が前記最適値と等しくない場合に、該再生信号特性評価値が最適値と等しくなるように、前記透過率可変素子の前記3つの有効域のうちの中央域の透過率を両端域の透過率に対して変化させるための制御を行う第1の制御手段と、を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記第1の比較手段での比較の結果前記トラッキングエラー信号振幅が前記基準値と等しくない場合に、前記透過率可変素子の透過率を変化させずに、情報記録媒体の情報記録部に対する光の照射状態を調整するための制御を行う第2の制御手段を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の光ピックアップ装置において、
    前記透過率可変素子は、液晶素子から成り、
    前記第1の制御手段が前記再生信号特性評価値を前記最適値と等しくしたときに設定していた前記透過率可変素子の制御値に基づいて、温度を検出して温度特性を有する素子の制御用データとして出力する第5の検出手段を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
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