JP2010176754A - 光ディスク装置のピックアップ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 保護層の厚さが規格外の光ディスクに記録されている信号の再生動作を正確に行うことが出来る光ピックアップ装置の制御方法を提供する。
【解決手段】 光ディスクに記録されている信号の読み出し開始動作をフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作を行った後に行うように構成された光ディスク装置において、フォーカスエラー信号であるS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値をL1、基準レベルVrから下側の最大レベル値をL2としたとき、信号の読み出し動作を行う前にL1=L2になるように上下バランス調整を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 光ディスクに記録されている信号の読み出し開始動作をフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作を行った後に行うように構成された光ディスク装置において、フォーカスエラー信号であるS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値をL1、基準レベルVrから下側の最大レベル値をL2としたとき、信号の読み出し動作を行う前にL1=L2になるように上下バランス調整を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み取り動作をレーザー光によって行うように構成された光ディスク装置に関し、特に光ピックアップ装置の制御方法に係る。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって信号の読み取り動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ディスク装置が普及している。
光ディスク装置としては、CDやDVDと呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及している。CD規格の光ディスクに記録されている信号の読み取り動作を行うレーザー光としては、波長が780nmである赤外光が使用され、DVD規格の光ディスクに記録されている信号の読み取り動作を行うレーザー光としては、波長が650nmの赤色光が使用されている。
そして、前記CD規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは1.2mmであり、この信号記録層から信号の読み取り動作を行うために使用される対物レンズの開口数は0.45と規定されている。また、DVD規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは0.6mmであり、この信号記録層から信号の読み取り動作を行うために使用される対物レンズの開口数は0.6と規定されている。
光ディスク装置において、光ディスクに記録されている信号の読み取り動作は、光ピックアップ装置によって行われるが、信号の読み取り動作を正確に行うためには、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるフォーカス制御動作及び信号トラックにレーザー光を追従させるトラッキング制御動作を正確に行う必要がある。
光ディスク装置は、スピンドルモーターにて回転駆動される光ディスクに光ピックアップ装置からレーザー光を照射することによって信号の読み取り動作を行うように構成されている。斯かる光ピックアップ装置による信号の読み取り動作は、レーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるフォーカス制御動作及び信号トラックにレーザー光を追従させるトラッキング制御動作を行うことによって行われる。
光ピックアップ装置におけるフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作は、周知のように光ディスクの信号記録層から反射されるレーザー光を4分割センサーと呼ばれる受光素子が組み込まれている光検出器に照射し、該光検出器から得られる信号に基づいてフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成利用することによって行われる。
フォーカス制御方法としては、種々あるが、一般的には非点収差法が採用されている。フォーカス制御動作は、対物レンズを光ディスクの信号面方向へ移動させることによって
行われるが、斯かる移動動作を行うと、所謂S字曲線と呼ばれるフォーカスエラー信号が得られる。フォーカス制御動作は、斯かるS字曲線として現れるフォーカスエラー信号を利用して行われている。
行われるが、斯かる移動動作を行うと、所謂S字曲線と呼ばれるフォーカスエラー信号が得られる。フォーカス制御動作は、斯かるS字曲線として現れるフォーカスエラー信号を利用して行われている。
光ディスクは信号記録層と光ディスクの表面との間に透明な保護層が設けられており、例えばDVD規格の光ディスクでは、保護層の厚さは0.6mmと規定されている。しかしながら光ディスクの製造会社における製造技術の差や製造管理不足によって保護層の厚さにバラツキがあり、保護層の厚さが規格外の光ディスクが少なからず販売されている。
光ディスク装置では、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を開始する前にフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作を行うとともに光ディスクに記録されているコントロール信号の読み取り動作を行うように構成されている。
斯かる構成の光ディスク装置において、規格外の保護層が施されている光ディスクを使用すると保護層の厚さが規格の光ディスクと相違するので、レーザー光の屈折光路に差が生じフォーカス制御動作を正確に行うことが出来ないという問題が発生している。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ディスク装置のピックアップ制御方法を提供しようとするものである。
本発明は、フォーカスエラー信号であるS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値をL1、基準レベルVrから下側の最大レベル値をL2としたとき、信号の読み出し動作を行う前にL1=L2になるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明は、フォーカスエラー信号であるS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値をL1、基準レベルVrから下側の最大レベル値をL2、基準ディスクから得られるS字曲線の上下バランス比率をPとしたとき、信号の読み出し動作を行う前にL1対L2の比率がPになるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とするものである。
本発明のピックアップ制御方法は、フォーカスエラー信号であるS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値をL1、基準レベルVrから下側の最大レベル値をL2としたとき、信号の読み出し動作を行う前にL1=L2になるように上下バランス調整を行うようにしたので、保護層の厚さが規格外の光ディスクであっても最適なフォーカスエラー信号を得ることが出来、その結果フォーカス制御動作を正確に行うことが出来るという利点を有している。
また、本発明のピックアップ制御方法は、フォーカスエラー信号であるS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値をL1、基準レベルVrから下側の最大レベル値をL2、基準ディスクから得られるS字曲線の上下バランス比率をPとしたとき、信号の読み出し動作を行う前にL1対L2の比率がPになるように上下バランス調整を行うようにしたので、即ち基準ディスクを使用した場合に得られるフォーカスエラー信号を基準としてS字曲線の上下バランスを調整するようにしたので、各光ピックアップ装置が有する特性のバラツキに対応させて上下バランス調整を行うことが出来る。従って、本発明のピックアップ制御方法によれば各光ディスク装置毎に正確なフォーカス制御動作を行うことが出来るという利点を有している。
光ディスクの保護層の厚さの相違に関係なく上下バランスの良いS字曲線となるフォーカスエラー信号を得ることによってフォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。
図1において、1はDVD規格の光ディスクDに記録されている信号の読み取り動作に適した波長、例えば650nmの赤色光であるレーザー光を放射するレーザーダイオード、2は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光が入射される回折格子であり、レーザー光を0次光、+1次光及び−1次光に分離する回折格子部2aと入射されるレーザー光をS方向の直線偏光光に変換する1/2波長板2bとより構成されている。
3は前記回折格子2を透過したレーザー光が入射される偏光ビームスプリッタであり、S偏光されたレーザー光を反射し、P方向に偏光されたレーザー光を透過させる制御膜3aが設けられている。4は前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光の中の前記偏光ビームスプリッタ3の制御膜3aを透過したレーザー光が照射される位置に設けられているモニター用光検出器であり、その検出出力は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を制御するために使用される。
5は前記偏光ビームスプリッタ3の制御膜3aにて反射されたレーザー光が入射される位置に設けられている1/4波長板であり、入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に変換する作用を成すものである。6は前記1/4波長板5を透過したレーザー光が入射されるコリメートレンズであり、入射されたレーザー光を平行光に変換する作用を成すものである。
7は前記コリメートレンズ6にて平行光に変換されたレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を反射させる反射ミラーであり、光ディスクDに設けられている信号記録層から反射されたレーザー光である戻り光が入射されるとともに該戻り光を前記偏光ビームスプリッタ3の方向へ反射させる作用を成すように設けられている。
8は前記反射ミラー7にて反射されたレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクDの信号記録層に集光させる対物レンズであり、その開口数は光ディスクDの規格である0.6になるように設定されている。
9は前記偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aを透過した戻り光が入射されるセンサーレンズであり、シリンドリカル面、平面、凹曲面または凸曲面等が入射面側及び出射面側に形成されている。斯かるセンサーレンズ9は戻り光に非点収差を発生させることによってフォーカス制御動作に使用されるフォーカスエラー信号を生成させるように構成されている。10は前記センサーレンズ9を通過した戻り光が集光されて照射さ
れる位置に設けられている光検出器であり、後述するようにフォトダイオードが配列された4分割センサー等にて構成されている。
れる位置に設けられている光検出器であり、後述するようにフォトダイオードが配列された4分割センサー等にて構成されている。
11は前記対物レンズ8を光ディスクDの信号面に対して垂直方向へ変位させることによってレーザー光の集光動作を行うフォーカシングコイル、12は前記対物レンズ9を光ディスクDの径方向へ変位させるトラッキングコイルである。
13は前記光検出器10から得られる信号に基づいてトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号及び光ディスクDから読み取られる再生信号を生成する光検出信号生成回路であり、その具体例について図9を参照して説明する。
まず、トラッキングエラー信号の生成を行うトラッキングエラー信号生成回路について説明する。前記光検出器10に組み込まれている受光部には、図9に示すようにメインビームMが照射される4分割センサー部10aとサブビームS1及びS2が各々照射される2分割センサー部10b及び10cが設けられている。そして、前記4分割センサー部10aは、図示したようにセンサーA、B、C及びDにて構成され、2分割センサー部10b及び10cは、各々センサーE、F及びセンサーG、Hにて構成されている。
斯かる構成において、光ディスクDの信号記録層に設けられている信号トラックに対してレーザー光のスポット位置が光ディスクDの径方向にずれると、即ちトラッキングにずれが生じると、4分割センサー部10a及び2分割センサー部10b、10c上に照射生成されるメインビームMの位置、サブビームS1及びS2の位置が矢印CまたはD方向に移動することになり、その結果各センサーに対する受光量が変化することになる。
図9に示した概略図は、差動プッシュプル法と呼ばれるトラッキング制御動作を行うためのものである。同図において、14はメインビームMが照射される4分割センサー部10aを構成するセンサーA及びDから得られる信号を加算する第1加算器、15は同じくメインビームMが照射されるセンサーB及びCから得られる信号を加算する第2加算器、16は前記第1加算器14の出力信号から第2加算器15の出力信号を減算する第1減算器、17はサブビームS1が照射される2分割センサー部10bを構成するセンサーEから得られる信号からセンサーFから得られる信号を減算する第2減算器、18は2分割センサー部10cを構成するサブビームS2が照射されるセンサーGから得られる信号からセンサーHから得られる信号を減算する第3減算器である。
19は前記第2減算器17の出力信号と第3減算器18の出力信号とを加算する第3加算器、20は前記第3加算器19の出力信号をK倍(KはメインビームMの光量とサブビームS1、S2の光量との比に基づいて設定される定数)の信号に増幅する増幅回路、21は前記第1減算器16の出力信号から前記増幅回路20の出力信号を減算する第4減算器であり、その出力信号がトラッキングエラー信号としてトラッキングエラー信号出力端子22に出力される。
各センサーA、B、C、D、E、F、G及びHから得られる信号をA、B、C、D、E、F、G及びHとし、トラッキングエラー信号をTEとすると、該トラッキングエラー信号TEは、TE=(A+D)−(B+C)−K{(E−F)+(G−H)}から算出されるが、斯かるトラッキングエラー信号TEは、図9に示した回路より得ることが出来る。斯かる差動プッシュプル法によるトラッキング制御動作は、一般に周知であり、その詳細については省略する。
前述したように光検出信号生成回路13内に組み込まれているトラッキングエラー信号TEの生成回路は構成されているが、次にフォーカスエラー信号FEと再生信号RFの生
成動作について図9を参照して説明する。
成動作について図9を参照して説明する。
まず、フォーカスエラー信号FEの生成動作について説明する。非点収差法を利用したフォーカス制御回路におけるフォーカスエラー信号FEの生成動作は、フォーカスコイル11への駆動信号の供給動作に伴って対物レンズ8が光ディスクDの信号面に対して垂直方向に移動すると、4分割センサー部10a上に照射生成されるメインビームMの形状が図10の(A)、(B)及び(C)に示すように楕円形状から円形状、そして楕円形状に変化することを利用するものである。
図9において、23はメインビームMが照射される4分割センサー部10aを構成するセンサーA及びCから得られる信号を加算する第4加算器、24は同じくメインビームMが照射されるセンサーB及びDから得られる信号を加算する第5加算器、25は前記第4加算器23の出力信号から第5加算器24の出力信号を減算する第5減算器であり、その出力信号がフォーカスエラー信号としてフォーカスエラー信号出力端子26に出力される。非点収差法によるフォーカスエラー信号FEは、FE=(A+C)−(B+D)から算出されるが、斯かる動作は一般に周知であり、その詳細については省略する。
前述したようにフォーカスエラー信号FEの生成動作は行われるが、再生信号の生成動作は次のように行われる。即ち、図9において、27は前記第4加算器23の出力信号と第5加算器24の出力信号とを加算する第6加算器であり、その出力信号が再生信号としてRF信号出力端子28に出力される。即ち、光ディスクDに記録されている信号の再生信号は、メインビームMが照射される4分割センサー部10aを構成する全てのセンサーA、B、C及びDから得られる信号を加算することによって得られることになる。
図1に示す光検出信号生成回路13は、前述したように図9に示すような回路にて構成されており、各回路から生成されるトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE及び再生信号RFが各出力端子22、26及び28から出力される。
29は前記光検出信号生成回路13から出力される信号及び図示しないが光ディスク装置に組み込まれている制御回路から出力される信号に基づいて光ピックアップ装置の動作を制御するピックアップ制御回路である。30は前記ピックアップ制御回路29から出力されるトラッキング制御信号が印加されるトラッキングコイル駆動回路であり、前述したトラッキングエラー信号TEに対応した駆動信号を前記トラッキングコイル12に供給するように構成されている。
斯かる駆動信号がトラッキングコイル12に供給される結果、対物レンズ8が光ディスクDの径方向へ変位せしめられるが、斯かる変位方向は前述したトラッキングエラー信号TEの値を小さくする方向へ行われることになる。斯かる動作が行われる結果、対物レンズ8の集光動作によって生成されるレーザースポットを光ディスクDの信号記録層に設けられている信号トラックに追従させる動作、即ちトラッキング制御動作を行うことが出来る。
31は前記ピックアップ制御回路29から出力されるフォーカス制御信号が印加されるフォーカシングコイル駆動回路であり、前述したフォーカスエラー信号FEに対応した駆動信号を前記フォーカシングコイル11に供給するように構成されている。斯かる駆動信号がフォーカシングコイル11に供給される結果、対物レンズ8が光ディスクDの信号面に対して垂直方向へ変位せしめられるが、斯かる変位方向は前述したフォーカスエラー信号FEの値を小さくする方向へ行われることになる。
斯かる動作が行われる結果、対物レンズ8の集光動作によって生成されるレーザースポ
ットを光ディスクDの信号記録層上に集光生成させる動作、即ちフォーカス制御動作を行うことが出来る。
ットを光ディスクDの信号記録層上に集光生成させる動作、即ちフォーカス制御動作を行うことが出来る。
32は前記光検出信号生成回路13の出力端子28から出力されるRF信号が入力されるとともにデータ信号を復調するデコード回路が組み込まれている信号処理回路であり、光ディスクDに記録されているデータ信号を復調してコンピューター装置等へ出力するように構成されている。33は前記光検出信号生成回路13の出力端子28から出力されるRF信号が入力されるRF信号レベル検出回路であり、RF信号のレベルを検出するように構成されている。
以上に説明したように図1に示した実施例は構成されているが、次に斯様に構成された光ピックアップ装置の動作について説明する。光ディスクDに記録されている信号の再生動作を行う場合には、レーザーダイオード1に駆動電流が供給され、該レーザーダイオード1から波長が650nmのレーザー光が放射される。前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光は、回折格子2に入射され、該回折格子2を構成する回折格子部2aによって0次光、+1次光及び−1次光に分離されるとともに1/2波長板2bによってS方向の直線偏光光に変換される。前記回折格子2を透過したレーザー光は、偏光ビームスプリッタ3に入射され、該偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aにて反射されるとともに一部のレーザー光は透過してモニター用光検出器4に照射される。
前記制御膜3aにて反射されたレーザー光は、1/4波長板5を通してコリメートレンズ6に入射され該コリメートレンズ6の働きによって平行光に変換される。前記コリメートレンズ6によって平行光に変換されたレーザー光は、反射ミラー7にて反射された後対物レンズ8に入射される。前記対物レンズ8に入射されたレーザー光は該対物レンズ8の集光動作によって光ディスクDの信号記録層にスポットとして照射されることになる。
前述した動作によってレーザー光の光ディスクDに設けられている信号記録層への照射動作が行われるが、斯かる照射動作が行われるとき、該信号記録層から反射される戻り光が対物レンズ8に対して光ディスクD側から入射される。前記対物レンズ8に入射された戻り光は、反射ミラー7、コリメートレンズ6及び1/4波長板5を通して偏光ビームスプリッタ3に入射される。前記偏光ビームスプリッタ3に入射される戻り光は、P方向の直線偏光光に変換されているので、該偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aを透過することになる。
前記制御膜3aを透過したレーザー光である戻り光は、センサーレンズ9に入射され、該センサーレンズ9の働きによって非点収差が発生せしめられる。前記センサーレンズ9によって非点収差が発生せしめられた戻り光は、該センサーレンズ9の集光動作によって光検出器10に設けられている4分割センサー等のセンサー部に照射される。このようにして戻り光が光検出器10に照射される結果、該光検出器10に組み込まれているセンサー部に照射されるスポット形状の変化を利用して前述したように光検出信号生成回路13によるトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE及び再生信号RFの生成動作が行われる。
前記光検出信号生成回路13によるトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE及び再生信号RFの生成動作が行われると、斯かる信号が入力されるピックアップ制御回路29によるピックアップ制御動作が行われる。即ち、ピックアップ制御回路29からトラッキング駆動回路30へのトラッキング制御信号の供給動作に伴うトラッキングコイル12への駆動信号の制御動作が行われるので、光ピックアップ装置におけるトラッキング制御動作が行われる。
また、ピックアップ制御回路29からフォーカシングコイル駆動回路31へのフォーカシング制御信号の供給動作に伴うフォーカシングコイル11への駆動信号の制御動作が行われるので、光ピックアップ装置におけるフォーカス制御動作が行われる。そして、光ディスクDから読み取られた再生信号は、信号処理回路32に入力され、該信号処理回路32に組み込まれているデコード回路にて信号の復調動作が行われることになる。
前述したように光ピックアップ装置におけるトラッキング制御動作及びフォーカス制御動作が行われて光ディスクDに記録されている信号の読み取り動作は行われるが、斯かる読み取り動作が行われているときモニター用光検出器4にレーザー光の一部が照射されているので、該モニター用光検出器4から得られるモニター信号を利用してレーザーダイオード1に供給される駆動電流値を制御することが出来る。
レーザーダイオード1に供給される駆動電流値を制御することによってレーザー光の出力を制御することが出来るので、光ディスクDに記録されている信号の読み取り動作だけでなく該光ディスクDに信号を記録する場合に要求されるレーザー出力の調整動作も行うことが出来る。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置の制御動作は行われるが、次に図2に示した本発明の一実施例を参照にして本発明の要旨について説明する。
同図において、図9に示した概略図と同一の構成要素については同一の番号を付している。34はメインビームMが照射される4分割センサー部10aを構成するセンサーA及びCから得られる信号を加算するべく設けられている第4加算器23の出力信号路に設けられている第1利得制御回路であり、制御端子34aに印加される制御信号によって加算信号のレベルを制御することが出来るように構成されている。35はメインビームMが照射される4分割センサー部10aを構成するセンサーB及びDから得られる信号を加算するべく設けられている第5加算器24の出力信号路に設けられている第2利得制御回路であり、制御端子35aに印加される制御信号によって加算信号のレベルを制御することが出来るように構成されている。
36は前記第1利得制御回路34にてレベル調整された信号から第2利得制御回路35にてレベル調整された信号を減算するべく設けられている第5減算器25の出力信号、即ちフォーカスエラー信号であるS字曲線の信号レベルを検出する信号レベル検出回路である。
前記信号レベル検出回路36は、図3に示すS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値L1及び該基準レベルVrから下側の最大レベル値L2を検出する作用を有するものである。37は前記信号レベル検出回路36から得られる検出信号、即ち上側の最大レベル値L1及び下側の最大レベル値L2の値に基づいて前記第1利得制御回路34及び第2利得制御回路35の利得を制御するフォーカス信号制御回路であり、第1利得制御回路34の利得制御動作によって上側最大レベル値L1の値を大きくしたり小さくする制御動作、第2利得制御回路35の利得制御動作によって下側最大レベル値L2の値を大きくしたり小さくする制御動作を行うように構成されている。
斯かる構成において、前記第1利得制御回路34の利得制御動作による上側最大レベル値L1の制御動作及び第2利得制御回路35による利得制御動作による下側最大レベル値L2の制御動作をL1=L2になるように制御する場合について図3を参照にして説明する。
フォーカスエラー信号を出力するべく設けられている第5減算器25の出力端子に図3
の(A)に示すようなS字曲線の信号、即ちL1>L2の関係にあるS字曲線の信号が出力されると、信号レベル検出回路36による各値の検出動作が行われ、この検出された検出信号である各値がフォーカス信号制御回路37に印加される。
の(A)に示すようなS字曲線の信号、即ちL1>L2の関係にあるS字曲線の信号が出力されると、信号レベル検出回路36による各値の検出動作が行われ、この検出された検出信号である各値がフォーカス信号制御回路37に印加される。
斯かる検出信号がフォーカス信号制御回路37に印加されると、該フォーカス信号制御回路37による第1利得制御回路34及び第2利得制御回路35に対する利得制御動作が行われる。斯かるフォーカス信号制御回路37による第1利得制御回路34及び第2利得制御回路35に対する利得制御動作としては、次のような異なる動作が考えられる。
まず、信号レベルが大きい方であるL1の値を低下させることによってL2のレベルと同一にする制御動作が考えられる。即ち、斯かる制御動作は、第4加算器23の出力信号路に設けられている第1利得制御回路34の利得を低下させることによって行われる。斯かる第1利得制御回路34の利得低下制御動作は、L1=L2になるように行われる。図3の(B)は、斯かる制御動作が行われた場合に得られるS字曲線を示すものである。
斯かる制御動作が行われると上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2とが等しいS字曲線のフォーカスエラー信号FEがフォーカスエラー信号出力端子26に出力されるので、ピックアップ制御回路29からフォーカシングコイル駆動回路31に出力される駆動信号によるフォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。
即ち、信号記録層と光ディスク表面との間に設けられている保護層の厚さが規格外の光ディスクDであっても上下バランスが調整された正確なS字曲線のフォーカスエラー信号を得ることが出来るので、光ディスクDに対応したフォーカス制御動作を行うことが出来る。
前述した実施例では、信号レベルが大きい方であるL1の値を低下させることによってL2のレベルと同一にするようにしたが、反対に信号レベルが小さい方であるL2の値を上げることによってL1のレベルと同一にする制御動作が考えられる。即ち、斯かる制御動作は、第5加算器24の出力信号路に設けられている第2利得制御回路35の利得を増大させることによって行われる。斯かる第2利得制御回路35の利得増大制御動作は、L1=L2になるように行われる。図3の(C)は、斯かる制御動作が行われた場合に得られるS字曲線を示すものである。
斯かる制御動作が行われると上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2とが等しいS字曲線のフォーカスエラー信号FEがフォーカスエラー信号出力端子26に出力されるので、ピックアップ制御回路29からフォーカシングコイル駆動回路31に出力される駆動信号によるフォーカス制御動作を前述した実施例と同様に正確に行うことが出来る。
前述した実施例では、信号レベルが大きい方であるL1の値を低下させる、または信号レベルが小さい方であるL2の値を上げることによってL1のレベルとL2のレベルとを同一にするようにしたが、L1のレベルを低下させるとともにL2のレベルを上げる動作を同時に行うことによってL1のレベルとL2のレベルとを同一にする制御動作が考えられる。即ち、斯かる制御動作は、第4加算器23の出力信号路に設けられている第1利得制御回路34の利得を低下させるとともに第5加算器24の出力信号路に設けられている第2利得制御回路35の利得を増大させることによって行われる。斯かる第1利得制御回路34の利得低下動作及び第2利得制御回路35の利得増大制御動作は、L1=L2になるように行われる。図3の(D)は、斯かる制御動作が行われた場合に得られるS字曲線を示すものである。
斯かる制御動作が行われると上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2とが等しい
S字曲線のフォーカスエラー信号FEがフォーカスエラー信号出力端子26に出力されるので、ピックアップ制御回路29からフォーカシングコイル駆動回路31に出力される駆動信号によるフォーカス制御動作を前述した実施例と同様に正確に行うことが出来る。
S字曲線のフォーカスエラー信号FEがフォーカスエラー信号出力端子26に出力されるので、ピックアップ制御回路29からフォーカシングコイル駆動回路31に出力される駆動信号によるフォーカス制御動作を前述した実施例と同様に正確に行うことが出来る。
第1利得制御回路34及び第2利得制御回路35の利得制御動作を同時に行う方法は、一方のみの利得を制御することによって一方の信号レベル値のみを変化させる方法に対して信号レベルの変化が少なくて済むので、周波数特性や信号のオフセット特性において有利である。
また、斯かる上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2の制御方法としては、前述したようにレベル値の大きい方のレベルを低下させる、レベル値の小さい方のレベル値を上げる、またレベル値の大きい方のレベルを低下させるとともにレベル値の小さい方のレベル値を上げるという上下バランス調整方法があるが、L1−L2の値が所定値より大きい場合、即ちレベル差が大きい場合には、上側と下側の両方のレベルを変化させ、L1−L2の値が所定値より小さい場合、即ちレベル差が小さい場合には上側または下側の一方のみのレベルを変化させるようにすることも出来る。斯かる上下バランス調整動作をレベル差に応じて選択的に行うようにすると光ディスクDの特性にあったフォーカス制御動作を速やかに行うことが出来ることになる。
前述した実施例では、S字曲線の上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2の値が等しくなるように、即ちL1=L2になるように上下バランス調整を行うようにしたが、実際には光ピックアップ装置における光検出器10の受光部の感度や各回路の利得特性にバラツキがあるため、L1=L2のS字曲線がフォーカス制御動作を行うために最も適したフォーカスエラー信号となるとは限らないという問題がある。
斯かる問題を改善するために、本実施例では、基準データメモリー回路38が設けられている。斯かる基準データメモリー回路38には、保護層の厚さ等が規格に合致した基準ディスクを使用した場合に得られるS字曲線の上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2の値との比である上下バランス比率Pの値が記憶されている。
斯かる構成において、信号レベル検出回路36から得られる検出信号に基づくフォーカス信号制御回路37による上下バランス調整動作は、L1=L2ではなく、L1対L2の比率がPになるように行われる。斯かる上下バランス調整動作を行うと実際に使用されている光ピックアップ装置に適したフォーカスエラー信号を得ることが出来るので、フォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。
また、本実施例では、上側最大レベル値L1の方が下側最大レベル値L2より大きい場合について説明したが、反対に上側最大レベル値L1の方が下側最大レベル値L2より小さい場合にも同様に第1利得制御回路34及び第2利得制御回路35の利得制御動作を行うことによってフォーカス制御動作を行うことが出来るので、その説明は省略する。
前述した実施例1では、上下バランス調整を上側最大レベル値L1及びまたは下側最大レベル値L2の値を調整することによって行うようにしたが、次に図4に示す実施例2について説明する。
同図において、図9に示した概略図と同一の構成要素については同一の番号を付している。36は前記第4加算器23から出力される信号から第5加算器24から出力される信号を減算するべく設けられている第5減算器25の出力信号、即ちフォーカスエラー信号であるS字曲線の信号レベルを検出する信号レベル検出回路である。
前記信号レベル検出回路39は、図5に示すS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値L1及び該基準レベルVrから下側の最大レベル値L2を検出する作用を有するものである。40は前記第5減算器25から出力される出力信号にオフセット電圧を付加するオフセット信号付加回路、41は前記信号レベル検出回路39から得られる検出信号、即ち上側の最大レベル値L1及び下側の最大レベル値L2の値に基づいて前記オフセット信号付加回路40から第5減算器25の出力信号に付加する電圧値を設定するフォーカス信号制御回路である。
斯かる構成において、前記オフセット信号付加回路40にて付加されるオフセット電圧により上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2の関係がL1=L2になるように制御する場合について図5及び図6を参照にして説明する。
図5の(A)は上側最大レベル値L1が下側最大レベル値L2より大きいS字曲線の信号が第5減算器25から出力されている場合を示すものであり、斯かる場合には信号レベル検出回路39にて検出される上側最大レベル値L1及び下側最大レベル値L2の差に基づく制御信号がフォーカス信号制御回路41からオフセット信号付加回路40に対して出力される。
斯かる制御信号がオフセット信号付加回路40に入力されると、該オフセット信号付加回路40から−V1のオフセット電圧がフォーカスエラー信号に付加されることになる。図5の(B)は斯かるオフセット電圧が付加されたS字曲線を示すものであり、上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2の関係がL1=L2になるように上下バランス調整が行われる。
斯かる上下バランス調整動作が行われると上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2とが等しいS字曲線のフォーカスエラー信号FEがフォーカスエラー信号出力端子26に出力されるので、ピックアップ制御回路29からフォーカシングコイル駆動回路31に出力される駆動信号によるフォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。
上側最大レベル値L1が下側最大レベル値L2より大きいS字曲線の信号が第5減算器25から出力される場合の動作は前述したように行われるが、反対に上側最大レベル値L1が下側最大レベル値L2より小さいS字曲線のフォーカスエラー信号が第5減算器25から出力される場合の動作について図6を参照にして説明する。
図6の(A)は上側最大レベル値L1が下側最大レベル値L2より小さいS字曲線の信号が第5減算器25から出力されている場合を示すものであり、斯かる場合には信号レベル検出回路39にて検出される上側最大レベル値L1及び下側最大レベル値L2の差に基づく制御信号がフォーカス信号制御回路41からオフセット信号付加回路40に対して出力される。
斯かる制御信号がオフセット信号付加回路40に入力されると、該オフセット信号付加回路40からV2のオフセット電圧がフォーカスエラー信号に付加されることになる。図6の(B)は斯かるオフセット電圧が付加されたS字曲線を示すものであり、上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2の関係がL1=L2になるように上下バランス調整が行われる。
斯かる上下バランス調整動作が行われると上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2とが等しいS字曲線のフォーカスエラー信号FEがフォーカスエラー信号出力端子26に出力されるので、ピックアップ制御回路29からフォーカシングコイル駆動回路31に
出力される駆動信号によるフォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。
出力される駆動信号によるフォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。
前述した実施例では、S字曲線の上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2の値が等しくなるように、即ちL1=L2になるように上下バランス調整を行うようにしたが、実際には光ピックアップ装置における光検出器10の受光部の感度や各回路の利得特性にバラツキがあるため、L1=L2のS字曲線がフォーカス制御動作を行うために最も適したフォーカスエラー信号となるとは限らないという問題がある。
斯かる問題を改善するために、本実施例では、基準データメモリー回路42が設けられている。斯かる基準データメモリー回路42には、保護層の厚さ等が規格に合致した基準ディスクを使用した場合に得られるS字曲線の上側最大レベル値L1と下側最大レベル値L2の値との比である上下バランス比率Pの値が記憶されている。
斯かる構成において、信号レベル検出回路39から得られる検出信号に基づくフォーカス信号制御回路41による上下バランス調整動作は、L1=L2ではなく、L1対L2の比率がPになるように行われる。斯かる上下バランス調整動作を行うと実際に使用されている光ピックアップ装置に適したフォーカスエラー信号を得ることが出来るので、フォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。
以上に説明したように実施例1及び実施例2におけるS字曲線信号の上下バランス調整は行われるが、次に光ディスクDに記録されている信号の読み出し動作を最も良いフォーカス制御動作にて行うことが出来る状態にする上下バランス調整動作について説明する。
図1に示すように光検出信号生成回路13に設けられているRF信号出力端子28から出力されるRF信号のレベルを検出するRF信号検出回路33が設けられており、斯かるRF信号検出回路33によるRF信号のレベル検出動作が行なわれた状態にて前述した上下バランス調整動作が行われるように構成されている。
即ち、前述した上下バランス調整動作を行うとともに斯かる調整動作によって得られるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ8の変位制御動作が行われるが、斯かる制御動作は前記RF信号検出回路33にて検出されるRF信号のレベルが最大になるように行うように構成されている。
RF信号のレベルが最大になるように上下バランスの調整動作及びフォーカス制御動作を行うと光ディスクDから得られる信号のレベルが大きくなるので、光ディスクDに記録されているデータ信号の読み出し動作を正確に行うことが出来る。また、斯かるRF信号は、光ディスクDに記録されている信号とは関係なく得られるので、トラッキング制御動作が行われていない状態においても上下バランス調整動作を行うことが出来るという利点がある。
前述した実施例1では、上下バランス調整動作をRF信号のレベルが最大になるように行うようにしたが、次に図7に示す実施例3について説明する。
同図において、図1に示した概略図と同一の構成要素については同一の番号を付している。43は光ディスクDに記録されているデータ信号を復調するべく設けられている信号処理回路32から得られる信号に含まれるジッター値を検出するジッター値検出回路であり、検出されたジッター値に基づいてピックアップ制御回路29の動作を制御するように構成されている。
斯かるジッター値検出回路43によるジッター値検出動作が行なわれた状態にて前述した上下バランス調整動作が行われるように構成されている。即ち、前述した上下バランス調整動作を行うとともに斯かる調整動作によって得られるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ8の変位制御動作が行われるが、斯かる制御動作は前記ジッター値検出回路43にて検出されるジッター値が最小になるように行うように構成されている。
ジッター値のレベルが最小になるように上下バランスの調整動作及びフォーカス制御動作を行うと光ディスクDから得られる信号の読み出し動作が最適な状態にて行われていることになるので、該光ディスクDに記録されているデータ信号の読み出し動作を正確に行うことが出来る。また、斯かるジッター値は、光ディスクDから読み出されるデータ信号から検出されるので、トラッキング制御動作が行われた状態にて行われることになる。
従って、斯かる構成の上下バランス調整によるフォーカス制御動作は、粗いフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作が終了した後に行われる精度を高めるためのフォーカス制御動作時に行われることになる。
前述した実施例3では、上下バランス調整動作をジッター値が最小になるように行うようにしたが、次に図8に示す実施例4について説明する。
同図において、図1に示した概略図と同一の構成要素については同一の番号を付している。44は光ディスクDに記録されているデータ信号を復調するべく設けられている信号処理回路32から得られる信号に含まれるエラーを検出するエラー検出回路であり、検出されたエラーに基づいてピックアップ制御回路29の動作を制御するように構成されている。
斯かるエラー検出回路44によるエラー検出動作が行なわれた状態にて前述した上下バランス調整動作が行われるように構成されている。即ち、前述した上下バランス調整動作を行うとともに斯かる調整動作によって得られるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ8の変位制御動作が行われるが、斯かる制御動作は前記エラー検出回路44にて検出されるエラーが最小になるように行うように構成されている。
エラーが最小になるように上下バランスの調整動作及びフォーカス制御動作を行うと光ディスクDから得られる信号の読み出し動作が最適な状態にて行われていることになるので、該光ディスクDに記録されているデータ信号の読み出し動作を正確に行うことが出来る。また、斯かるエラーは、光ディスクDから読み出されるデータ信号から検出されるので、トラッキング制御動作が行われた状態にて行われることになる。
従って、斯かる構成の上下バランス調整によるフォーカス制御動作は、粗いフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作が終了した後に行われる精度を高めるためのフォーカス制御動作時に行われることになる。
本発明は、CDやDVD規格の光ディスクを使用する光ディスク装置やBlu−ray規格の光ディスクを使用する光ディスク装置に使用することが出来る。
また、本発明は、2層式ディスクのように複数の信号記録層を有する光ディスクのように信号記録層間にある透明な保護層の厚さにバラツキがあっても正確なフォーカス制御動作を行うことが出来る。
1 レーザーダイオード
2 回折格子
3 偏光ビームスプリッタ
5 1/4波長板
6 コリメートレンズ
8 対物レンズ
9 センサーレンズ
10 光検出器
11 フォーカシングコイル
12 トラッキングコイル
13 光検出信号生成回路
29 ピックアップ制御回路
D 光ディスク
2 回折格子
3 偏光ビームスプリッタ
5 1/4波長板
6 コリメートレンズ
8 対物レンズ
9 センサーレンズ
10 光検出器
11 フォーカシングコイル
12 トラッキングコイル
13 光検出信号生成回路
29 ピックアップ制御回路
D 光ディスク
Claims (20)
- 光ディスクに記録されている信号の読み出し開始動作をフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作を行った後に行うように構成された光ディスク装置において、フォーカスエラー信号であるS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値をL1、基準レベルVrから下側の最大レベル値をL2としたとき、信号の読み出し動作を行う前にL1=L2になるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする光ディスク装置のピックアップ制御方法。
- 光ディスクに記録されている信号の読み出し開始動作をフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作を行った後に行うように構成された光ディスク装置において、フォーカスエラー信号であるS字曲線の基準レベルVrから上側の最大レベル値をL1、基準レベルVrから下側の最大レベル値をL2、基準ディスクから得られるS字曲線の上下バランス比率をPとしたとき、信号の読み出し動作を行う前にL1対L2の比率がPになるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする光ディスク装置のピックアップ制御方法。
- L1>L2のときL1のレベルを下げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- L1−L2の値が所定値より小のときL1のレベルを下げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項3に記載のピックアップ制御方法。
- L1>L2のときL2のレベルを上げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- L1−L2の値が所定値より小のときL2のレベルを上げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項5に記載のピックアップ制御方法。
- L1>L2のときL1のレベルを下げるとともにL2のレベルを上げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- L1−L2の値が所定値より大のときL1のレベルを下げるとともにL2のレベルを上げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項7に記載のピックアップ制御方法。
- L1<L2のときL2のレベルを下げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- L2−L1の値が所定値より小のときL2のレベルを下げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項9に記載のピックアップ制御方法。
- L1<L2のときL1のレベルを上げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- L2−L1の値が所定値より小のときL1のレベルを上げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項11に記載のピックアップ制御方法。
- L1<L2のときL1のレベルを上げるとともにL2のレベルを下げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- L2−L1の値が所定値より大のときL1のレベルを上げるとともにL2のレベルを下げることによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項13に記載のピックアップ制御方法。
- 光ディスクから反射されるレーザー光が照射されるとともにフォーカスエラー信号を生成する4分割センサーを構成し、且つ互いに対角線上に配置されている受光部から得られる信号を加算する第1加算回路及び第2加算回路を設けるとともに該第1加算回路の出力信号路及び第2加算回路の出力信号路に各々信号レベルを制御する第1利得制御回路及び第2利得制御回路を設け、該第1利得制御回路及び第2利得制御回路の利得を制御することによって上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項3から請求項14に記載のピックアップ制御方法。
- L1とL2とが相違しているとき、フォーカスエラー信号にオフセット電圧を付加することによってL1=L2になるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のピックアップ制御方法。
- L1とL2とが相違しているとき、フォーカスエラー信号にオフセット電圧を付加することによってL1対L2の比率がPになるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- 光ディスクから再生されるRF信号のレベルを検出するRF信号レベル検出回路を設け、該RF信号検出回路にて検出されるRF信号のレベルが最大になるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- 光ディスクから再生されるRF信号に含まれるジッター値を検出するジッター値検出回路を設け、該ジッター値検出回路にて検出されるジッター値が最小になるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
- 光ディスクから再生されるRF信号に含まれるエラーを検出するエラー検出回路を設け、該エラー検出回路にて検出されるエラーが最小になるように上下バランス調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアップ制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009018932A JP2010176754A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 光ディスク装置のピックアップ制御方法 |
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JP2009018932A JP2010176754A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 光ディスク装置のピックアップ制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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JP2009018932A Pending JP2010176754A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 光ディスク装置のピックアップ制御方法 |
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- 2009-01-30 JP JP2009018932A patent/JP2010176754A/ja active Pending
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