JP3573131B2 - フォーカス制御装置およびフォーカス制御方法 - Google Patents

フォーカス制御装置およびフォーカス制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は再生専用記録媒体、或いは記録再生型記録媒体に情報を記録、或いは再生する装置に関する。詳しくは記録媒体の記録面と集束レンズとの位置ずれを制御するフォーカス制御装置およびフォーカス制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フォーカス制御は記録媒体上の予め情報が記録された領域に光ビームを移動させて、記録媒体からの反射あるいは透過光の一部あるいは全部から検出する再生信号の信号振幅あるいはジッタに基づいて最適フォーカス位置を検出するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のフォーカス制御では再生信号の振幅あるいはジッタに基づいて記録媒体の記録面と光ビームとの最適フォーカス位置を検出するように構成されていたため、最適フォーカス位置を検出した後に何らかの原因で最適フォーカス位置が変化した場合に光ビームが記録媒体上の情報が記録されていない領域に位置すると最適フォーカス位置が検出できなくなるという課題があった。また光ビームを情報記録領域に移動させ、再度最適フォーカス位置を検出する方法では情報の記録あるいは再生を中断させなければならないという課題があった。
【0004】
本発明は上記課題を解決するものであり、最適フォーカス位置が変化した場合においても記録媒体上の記録情報有無に関わらず光ビームを最適フォーカス位置に制御することが可能なフォーカス制御装置およびフォーカス制御方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のフォーカス制御装置は、記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置が前記記録媒体を記録/再生できる第1の位置となるように制御し、前記第1の位置において前記光ビームの集束点が前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号として検出し、記憶する位置検出手段と、前記記録面に対する実質的に垂直方向の前記光ビームの集束点の位置に関わらず、前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出する補正信号検出手段と、前記第1の補正信号と前記第2の補正信号を等しくするように前記記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置を制御する補正制御手段とを具備するものである。
【0006】
本発明のフォーカス制御装置は、記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置ずれをフォーカスエラー信号として検出し、前記フォーカスエラー信号に応じて前記光ビームの集束点を前記記録媒体の記録面に制御するフォーカス制御手段と、前記フォーカスエラー信号に第1の所定量を加算して前記光ビームの集束点の位置が前記記録媒体を記録/再生できる第1の位置となるように制御し、前記第1の位置において前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号として検出し、記憶する位置検出手段と、前記光ビームの集束点の前記記録面に対する実質的に垂直方向の位置ずれ量に関わらず、前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出し、前記第2の補正信号を前記第1の補正信号に等しくするように前記フォーカスエラー信号に第2の所定量を加算する補正制御手段とを具備するものである。
【0007】
本発明のフォーカス制御装置は、所定領域は記録媒体の記録面の一部に鏡面で構成された領域であることを特徴とする。
【0008】
本発明のフォーカス制御装置は、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出する再生信号検出手段を具備し、前記第1の位置は再生信号のジッタが最小値となる位置であることを特徴とする。
【0009】
本発明のフォーカス制御装置は、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出する再生信号検出手段を具備し、前記第1の位置は再生信号のジッタが予め定められた値となる2点の位置に挟まれた任意の位置であることを特徴とする。
【0010】
本発明のフォーカス制御装置は、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出する再生信号検出手段と、前記再生信号よりディフェクトを検出するディフェクト検出手段とを具備し、前記ディフェクトを検出した時に前記第2の補正信号をホールドすることを特徴とする。
【0011】
本発明のフォーカス制御装置は、周囲温度を検出する温度センサーを具備し、前記温度センサーは位置検出手段が第1の補正信号を記憶した時の周囲温度に対して予め定められた温度差を検出した時に、補正制御手段は前記第1の補正信号と第2の補正信号を等しくするように動作することを特徴とする。
【0012】
本発明のフォーカス制御装置は、記録媒体は追記型記録媒体で第2の補正信号は記録動作区間におけるピット非記録時の反射あるいは透過光の一部あるいは全部であることを特徴とする。
【0013】
本発明のフォーカス制御方法は、記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置が前記記録媒体を記録/再生できる第1の位置となるように制御し、前記第1の位置において前記光ビームの集束点が前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号として検出し、記憶する第1のステップと、前記記録面に対する実質的に垂直方向の前記光ビームの集束点の位置に関わらず、前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出する第2のステップと、前記第1の補正信号と前記第2の補正信号を等しくするように前記記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置を制御する第3のステップとを有することを特徴とする。
【0014】
本発明のフォーカス制御方法は、記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置ずれをフォーカスエラー信号として検出し、前記フォーカスエラー信号に応じて前記光ビームの集束点を前記記録媒体の記録面に制御する第4のステップを有し、前記フォーカスエラー信号に第1の所定量を加算して前記光ビームの集束点の位置が前記記録媒体を記録/再生できる第1の位置となるように制御し、前記第1の位置において前記光ビームの集束点が前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号として検出し、記憶する第1のステップを実行し、前記光ビームの集束点の前記記録面に対する実質的に垂直方向の位置ずれ量に関わらず、前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出する第2のステップと、前記第2の補正信号を前記第1の補正信号に等しくするように前記フォーカスエラー信号に第2の所定量を加算する第3のステップを実行することを特徴とする。
【0015】
本発明のフォーカス制御方法は、記録媒体の記録面と光ビームの集束点との記録面に対する垂直方向の位置ずれをフォーカスエラー信号として検出し、前記フォーカスエラー信号に応じて前記光ビームの集束点を記録媒体の記録面に位置するように制御する第4のステップを実行し、前記第4のステップを行った後に、前記記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出し、再生信号のジッタが最小となる位置、あるいは予め定められた値となる2点の位置に挟まれた任意の位置に前記光ビームを集束させる集束レンズの位置を制御するようにフォーカスエラー信号に第1の所定値を加算して前記光ビームの集束点を第1の位置に制御し、前記第1の位置において前記光ビームの集束点が前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号を検出し、記憶する第1のステップを実行し、前記第1のステップを実行した後に、前記記録面に対する実質的に垂直方向の位置ずれ量に関わらず、前記光ビームが記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出し、前記第2の補正信号を前記第1の補正信号に等しくするように前記フォーカスエラー信号に第2の所定量を加算する第3のステップを実行することを特徴とする。
【0016】
本発明のフォーカス制御方法は、所定領域は記録媒体の記録面の一部に鏡面で構成されている領域であることを特徴とする。
【0017】
本発明のフォーカス制御方法は、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出する第5のステップと、前記再生信号よりディフェクトを検出する第6のステップとを有し、ディフェクトを検出した時に前記第2の補正信号をホールドすることを特徴とする。
【0018】
本発明のフォーカス制御方法は、温度センサーにより前記第1のステップを実行して第1の補正信号を記憶した時の周囲温度に対して予め定められた温度差を検出した時に、第3のステップは前記第1の補正信号と第2の補正信号を等しくするように動作することを特徴とする。
【0019】
本発明のフォーカス制御方法は、記録媒体は追記型記録媒体で第2の補正信号は記録動作区間におけるピット非記録時の反射あるいは透過光の一部あるいは全部であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1のフォーカス制御装置およびフォーカス制御方法の一例を示すブロック図である。
【0021】
本実施の形態において記録媒体(以下、ディスクと記す)1としてDVD−RAMディスクが装填されているものとする。照射手段2は例えば波長650nmの光ビームを照射する光源である。光源としては例えば赤色半導体レーザー等がある。照射手段2から照射された光ビーム(以下、出射光と記す)は出射光を平行光にするためのコリメータレンズ3、偏向ビームスプリッタ4および波長板5を通り、集束レンズ(以下、対物レンズと記す)6によりディスク1に集光される。
【0022】
ディスク1からの反射光は再び対物レンズ6および波長板5を通り、偏向ビームスプリッタ4で出射光の光路から分離されて光検出ホログラム7に入射する。光検出ホログラム7によりディスク1からの反射光は再生信号としてフォーカスエラー検出用の+1次光(以下フォーカスエラー検出用+1次光と称す)とトラッキングエラー検出用の−1次光(以下トラッキングエラー検出用−1次光と称す)に回折され、再生信号検出手段である検出レンズ8に導かれる。検出レンズ8はフォーカスエラー検出用+1次光を+1次光検出器9に、トラッキングエラー検出用−1次光を−1次光検出器10にそれぞれ導く。+1次光検出器9は検出レンズ8からフォーカスエラー検出用+1次光を電気信号に変換してFO1、FO2をフォーカスエラー検出手段11に出力する。また−1次光検出器10は検出レンズ8からトラッキングエラー検出用−1次光を電気信号に変換してTR1、TR2をトラッキングエラー検出手段13に出力する。
【0023】
フォーカスエラー検出手段11はFO1、FO2よりディスク1に集光された出射光とディスク1の記録面との位置ずれ量をフォーカスエラー信号として検出し、第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18は2入力1出力系であり、フォーカスエラー信号と第1の最適位置検出手段15の出力を加算演算して第2の加算手段19に出力する。位置検出手段に対応する第1の最適位置検出手段15の詳細な説明は後ほど行う。
【0024】
第2の加算手段19もまた2入力1出力系であり、第1の加算手段18の出力と第1の補正制御手段17の出力を加算演算してフォーカス制御手段12に出力する。補正制御手段に対応する第1の補正制御手段17の詳細な説明も後ほど行う。
【0025】
フォーカスエラー信号の検出方法としてナイフエッジ法、非点収差法、スポットサイズ検出法等が既に提案され、実用化されている。本発明のフォーカス制御装置、あるいはフォーカス制御方法は上記いずれの方法に対しても適用することができる。また上記方法は広く知られており、詳細な説明は省略する。
【0026】
フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力に基づいてディスク1に集光された出射光をディスク1の記録面に対して垂直方向の目標位置に、あるいはディスク1の記録面との位置ずれをゼロにするように位置制御する駆動出力をフォーカスコイル20に出力する。
【0027】
トラッキングエラー検出手段13はTR1、TR2よりディスク1に集光された出射光とディスク1のトラックとの位置ずれ量をトラッキングエラー信号として検出し、トラッキング制御手段14に出力する。トラッキングエラー信号検出方法としてプッシュプル法、位相差検出法、3ビーム法等が既に提案され、実用化されている。本発明のフォーカス制御装置、あるいはフォーカス制御方法は上記いずれの方法に対しても適用することができる。また上記方法は既に広く知られており、詳細な説明は省略する。
【0028】
トラッキング制御手段14はトラッキングエラー検出手段13の出力に基づいてディスク1に集光された出射光をディスク1記録面方向の目標位置(トラック)に位置制御するようにトラッキングコイル21に出力する。トラッキングコイル21はトラッキング制御手段14の出力に基づいて対物レンズ6を駆動して出射光をディスク1の記録面方向の目標位置(トラック)に位置制御する。
【0029】
補正信号検出手段に対応する第1の補正信号検出手段16はディスク1の記録面に集光された出射光がミラー部に位置する時の+1次光検出器9および−1次光検出器10の出力FO1、FO2、TR1、TR2の加算信号を第2の補正信号として検出し、さらにディスク1の記録面に集光された出射光がディスク1のミラー部に位置する毎に第2の補正信号を更新する。また第2の補正信号を補正制御手段17に出力する。図2から図4を用いて詳細に説明する。
【0030】
図2は第1の補正信号検出手段16の内部構成を示したブロック図である。+1次光検出器9および−1次光検出器10の出力FO1、FO2、TR1、TR2は第1の加算回路16−1に入力される。第1の加算回路16−1は(式1)に従って全加算出力ASを検出し、第1の比較回路16−2およびエンベロープ検出回路16−3に出力する。
【0031】
AS=FO1+FO2+TR1+TR2 ・・・ (式1)
第1の比較回路16−2は第1の加算回路16−1の出力ASと予め設定された所定値Cを比較し、第1の加算回路16−2の出力ASが例えば所定値Cよりも大きい時に“H”出力、第1の加算回路16−2の出力ASが例えば所定値C以下の時に“L”出力をエンベロープ検出回路16−3に出力する。エンベロープ検出回路16−3は第1の加算回路16−1の出力ASを入力とし、第1の比較回路16−2が“H”出力の時のみエンベロープ検出回路16−3の出力を更新し、“L”出力の区間は更新前の出力を保持するように構成されている。エンベロープ検出回路16−3の出力は第2の補正信号として第1の補正信号検出手段16の出力となる。
【0032】
次に図3を用いてDVD−RAM(Ver.2.0)ディスクのセクタ・フォーマットについて説明する。図3はDVD−RAM(Ver.2.0)ディスクのセクタ・フォーマット構造を示した図である。DVD−RAM(Ver.2.0)ディスクはセクタのディスク上の物理的な番地を表すヘッダ領域、ユーザーが記録したいデータを記録するための記録領域、ヘッダ領域と記録領域の境界にミラー領域の3つの領域で構成されている。
【0033】
図3の括弧内の数値は各領域の容量を示し、単位はバイトである。ヘッダ領域は凹凸状のアドレスピットからなり、記録領域の中心線に対して左右に1/2トラックずれた位置にある。ミラー領域は凹凸状のアドレスピットは記録されていない、且つ案内溝も設けられていない。
【0034】
記録領域には案内溝が設けられている。これはディスク上の記録したい、あるいは再生したい位置がディスク1の回転に伴って偏芯運動をしても常に安定に出射光を記録領域の中心に位置決めできるように設けられている。
【0035】
一定の光出力の出射光がヘッダ領域に照射された場合、ヘッダ領域には凹凸上のアドレスピットにより出射光は回折される。また同様に記録領域に照射された場合、案内溝により回折される。ところがミラー領域に照射された出射光はアドレスピット、あるいは案内溝による回折を受けないためにヘッダ領域、あるいは記録領域と比較して反射光が最も大きくなる。
【0036】
続いて図4を用いて第1の補正信号検出手段16による第2の補正信号検出方法を説明する。図4は出射光がディスク1の任意のトラック上に照射および走査した時の図2に示す第1の補正信号検出手段16の各構成要素の出力を示した図である。図4(a)はディスク1のセクタ・フォーマット構造を示した図、図4(b)は図4(a)のセクタ・フォーマット上を出射光が通過した時の第1の加算回路16−1の出力、図4(c)は図4(a)のセクタ・フォーマット上を出射光が通過した時の第1の比較回路16−2の出力、図4(d)は図4(a)のセクタ・フォーマット上を出射光が通過した時のエンベロープ検出回路16−3の出力を示す。
【0037】
図4で示す例では、最初に出射光は記録領域1のヘッダ領域1、2に接近する。出射光位置x1(ヘッダ領域1始端位置)になると第1の加算回路16−1の出力ASはAShead(V)となる。第1の比較回路16−2の出力は予め第1の比較回路16−2に設定された所定値(図4(b)に示すLvl)よりもASheadが小さいため“L”を出力する。またエンベロープ検出回路16−3の出力は初期値ENVinitである。ENVinitは特定の値を示したものでなく、単に初期状態を示す値である。
【0038】
続いて出射光はヘッダ領域3、4を通過し、出射光位置x2(ヘッダ領域4の終端位置、ミラー領域の始端位置)を通過した後、第1の加算回路16−1の出力ASは、比較回路16−2に設定された所定値C(Lvl)よりも大きなASmirr(V)へと急峻に変化する。第1の比較回路16−2の出力は第1の加算回路16−1の出力が予め第1の比較回路16−2に設定された所定値C(Lvl)よりも大きくなると“H”を出力する。エンベロープ検出回路16−3の出力は第1の比較回路16−2の出力が“H”となった後、初期値ENVinitからENVmirrへと急峻に変化する。ここでENVmirrはASmirrと等しい、あるいはASmirrに対して略略比例する値である。
【0039】
次に出射光はミラー領域を通過し、出射光位置x3(ミラー領域の終端位置、記録領域1の始端位置)に達する。第1の加算回路16−1の出力ASはASmirr(V)よりも小さいASdata(V)となる。第1の比較回路16−2の出力は予め第1の比較回路16−2に設定された所定値LvlよりもASdataが小さいため“L”を出力する。エンベロープ検出回路16−3の出力は第1の比較回路16−2の出力が“L”のため、出射光位置x2で検出した出力ENVmirrを保持する。
【0040】
そして出射光は記録領域1を通過し、再びヘッダ領域1、2に接近する。出射光が出射光位置x4(記録領域1の終端位置、ヘッダ領域1の始端位置)に達すると第1の加算回路16−1の出力ASはAShead(V)となる。第1の比較回路16―2の出力は予め第1の比較回路16−2に設定された所定値LvlよりもASheadが小さいため“L”を出力する。エンベロープ検出回路16−3の出力は第1の比較回路16−2の出力が“L”のため、出射光位置x2で検出した出力ENVmirrを保持する。
【0041】
出射光がヘッダ領域3、4を通過し、出射光位置x5(ヘッダ領域4の終端位置、ミラー領域の始端位置)に達すると第1の加算回路16−1の出力ASは急峻に変化しASmirr(V)となる。第1の比較回路16−2の出力は予め第1の比較回路16−2に設定された所定値LvlよりもASmirrが大きくなると“H”を出力する。エンベロープ検出回路16−3の出力はENVmirrとなる。つまり出射光がミラー領域以外の部分を通過している時(つまり第1の加算回路16−1の出力ASがLvlよりも小さい時)には、直前のミラー領域を通過した時のエンベロープ検出回路16−3の出力(ENVmirr)を保持し、出射光がミラー領域の部分を通過している時(つまり第1の加算回路16−1の出力ASがLvlよりも大きい時)にはエンベロープ検出回路16−3は出力をENVmirrに更新するという動作を行なう。
【0042】
以降、出射光位置x6、x7、x8、x9、x10に到達した時の図4(b)、図4(c)、図4(d)に示す構成要素の出力はそれぞれ出射光位置x3、x4、x5、x3、x4の時と同様になる。
【0043】
以上のように、エンベロープ検出回路16−3の出力を第1の補正信号検出手段16の出力とすることによって記録領域での記録マーク有無に影響されない反射光を検出することができる。
【0044】
再び図1の説明に戻る。+1次光検出器9および−1次光検出器10の出力FO1、FO2、TR1、TR2は第1の最適位置検出手段15にも入力される。第1の最適位置検出手段15は+1次光検出器9および−1次光検出器10の出力を加算して検出した再生信号のジッタに基づいて、ディスク1に記録されたデータを再生するために最適なディスク1の記録面と出射光の垂直方向の位置(以下、最適フォーカス位置と記す)を検出する。同時に最適フォーカス位置に出射光を位置決めした時の第1の補正信号検出手段16が検出する第2の補正信号を第1の補正信号として内部メモリに記憶する。
【0045】
また、第1の最適位置検出手段15はディスク1に集光された出射光を第1の位置である最適フォーカス位置にするフォーカス制御の目標位置(即ち最適フォーカス位置)信号を第1の加算手段18に出力し、第1の補正信号として第1の補正制御手段17に出力する。
【0046】
さらに第1の最適位置検出手段15は出力をONあるいはOFFする機能を備える。第1の最適位置検出手段15は最適フォーカス位置を検出する、あるいは最適フォーカス位置にフォーカス制御するための目標位置信号を第1の加算手段18に出力する時に、その出力をONするように構成されている。それ以外の時(例えば最適フォーカス位置を検出しない、あるいは制御しない時)は出力をOFFする。最適フォーカス位置の検出方法については後ほど詳細に説明する。
【0047】
第1の補正制御手段17は第1の補正信号検出手段16から出力される第2の補正信号を第1の最適位置検出手段15から出力される第1の補正信号に等しくするように出射光をディスク1の記録面に垂直な方向に移動させる補正制御出力を第2の加算手段19に出力する。第1の補正制御手段17もまた出力をONあるいはOFFする機能を備える。第1の補正制御手段17は第2の補正信号を第1の補正に等しくするように補正制御を動作させる時に、その出力をONするように構成されている。即ち、第1の最適位置検出手段15によって最適フォーカス位置を検出した後、補正制御を動作させる時にONする。またそれ以外の時は出力をOFFして補正制御出力をゼロにする。
【0048】
第1の加算手段18はフォーカスエラー検出手段11の出力と最適位置検出手段15の出力を加算して第2の加算手段に出力し、第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力と第1の補正制御手段17の出力を加算してフォーカス制御手段12に出力する。
【0049】
フォーカスコイル20は第2の加算手段19の出力に基づいて出射光をディスク1の記録面に垂直な方向に移動させるように対物レンズ6を駆動する。
【0050】
続いて第1の最適位置検出手段15による最適フォーカス位置検出方法を中心に本実施の形態のフォーカス制御方法を図5から図7を用いて説明する。
【0051】
図5は本実施の形態における最適フォーカス位置検出方法を説明するための図1に示す各構成要素の出力波形図である。図5(a)は第1の加算手段18の出力電圧、図5(b)は対物レンズ6のフォーカス位置、図5(c)は第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタに略略比例するジッタ出力、図5(d)は第1の補正信号検出手段16が出力する第2の補正信号である。なお最適フォーカス位置を検出するために図1に示すフォーカス制御手段12およびトラッキング制御手段14は動作して出射光はディスク1上のマーク記録位置に位置決め制御されているものとする。さらに第1の補正制御手段17の出力はゼロであるものとする。
【0052】
本実施の形態の最適フォーカス位置検出方法は再生信号のジッタが予め定められた値となる2点のフォーカス位置xf1、xf2の中点、あるいは2点のフォーカス位置xf1、xf2に挟まれた任意の位置を検出する方法である。詳細について以下に述べる。
【0053】
最初に第1の加算手段18の出力は図5(a)に示すように出射光をディスク1上の記録面に位置決め制御するための駆動電圧Vini1(V)を出力する。駆動電圧Vini1(V)に従って対物レンズ6のフォーカス位置はxini1に位置する。また第1の最適位置検出手段15が検出するジッタはJini1(V)であり、第1の補正信号検出手段16による第2の補正信号出力はRFini1(V)である。
【0054】
時刻t=t1になると第1の最適位置検出手段15は最適フォーカス位置の検出を開始する。まず再生信号のジッタが最も小さくなるフォーカス位置を検出する。そのために第1の最適位置検出手段15は第1の加算手段18に対物レンズ6をディスク1記録面に近づくようにフォーカス制御の目標位置信号を出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第1の最適位置検出手段15の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。
【0055】
その結果、時刻t=t2になると第1の加算手段18の出力は図5(a)に示すようにV(1)となる。対物レンズ6は第2の加算手段19の出力に応じてディスク1記録面に近づくように位置x(1)に移動する。対物レンズ6が位置x(1)に移動したことにより、第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタはJ(1)に変化する。第1の補正信号検出手段16が検出する第2の補正信号も同様に変化しRF(1)となる。ここで第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタJ(1)はJini1よりも大きい。
【0056】
従って、第1の最適位置検出手段15は時刻t=t1の時に第1の加算手段18に出力した駆動信号と逆極性の出力、即ち対物レンズ6をディスク1記録面から遠ざかるように駆動信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第1の最適位置検出手段15の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。
【0057】
時刻t=t3になると第1の加算手段18の出力は図5(a)に示すようにV(2)となる。対物レンズ6は第2の加算手段19の出力に応じてディスク1の記録面に近づくように位置x(2)に移動する。対物レンズ位置がx(2)に移動したことにより、第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタはJ(2)となる。第1の補正信号検出手段15が検出する第2の補正信号も同様に変化しRF(2)(RF(2)は図示せず)となる。ここで第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタJ(2)はJini1よりも小さい。
【0058】
従って、第1の最適位置検出手段15は更に対物レンズ6をディスク1の記録面から遠ざかるようにフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカス信号と最適位置検出手段15の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。
【0059】
時刻t=t4になると第1の加算手段18の出力はV(3)となり、対物レンズ6のフォーカス位置はx(3)となる。その結果、第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタはJminとなる。また第1の補正信号検出手段16が検出する第2の補正信号はRF(3)となる。
【0060】
引き続き第1の最適位置検出手段15は対物レンズ6をディスク1の記録面から更に遠ざかるようにフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第1の最適位置検出手段15の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。
【0061】
時刻t=t5になると第1の加算手段18の出力はV(4)となり、対物レンズ6のフォーカス位置はx(4)となる。その結果、第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタはJ(4)となる。また第1の補正信号検出手段16が検出する第2の補正信号はRF(4)となる。ここでJ(4)はJminよりも大きい。第1の最適位置検出手段15は再生信号のジッタ最小値が時刻t=t4の時に検出したJminであることを検出し、さらにジッタJminを検出した時に第1の加算手段18に出力した駆動信号(目標位置信号)を第1の最適位置検出手段15の内部メモリ(図示せず)に記憶する。またJminに所定値を加算して再生信号のジッタ閾値レベルJlvlを演算する。
【0062】
続いて第1の最適位置検出手段15は再生信号のジッタがJlvlとなる2点のフォーカス位置xf1、xf2を検出するために対物レンズ6をディスク1の記録面に近づくように駆動信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第1の最適位置検出手段15の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。
【0063】
その結果、対物レンズ6のフォーカス位置はディスク1の記録面に近づくように移動し、第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタはJminよりも大きくなる。また第1の補正信号検出手段16による第2の補正信号もまた図5(d)のように変化する。
【0064】
時刻t=t6になると第1の加算手段18の出力はV(5)となり、対物レンズ6のフォーカス位置もx(5)となる。その結果、第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタはJlvlとなり、2点のフォーカス位置xf1、xf2のうちディスク1の記録面に近い方向のフォーカス位置を検出する。(ここではxf1とする。)第1の最適位置検出手段15は対物レンズ6のフォーカス位置xf1となった時の第1の加算手段18へ出力した目標位置信号を内部メモリに記憶する。
【0065】
また第1の補正信号検出手段16はフォーカス位置xf1における第2の補正信号RF1を内部メモリに格納する。
【0066】
フォーカス位置xf1を検出した後に第1の最適位置検出手段15は第1の加算手段18への出力信号を0(ゼロ)とする。その結果として対物レンズ6のフォーカス位置はディスク1の記録面から遠ざかるように移動しxini1に近づく。また第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタもまたJini1に近づく。そして第1の補正信号検出手段16が検出する第2の補正信号もRFiniに近づく。
【0067】
時刻t=t7になると対物レンズ6のフォーカス位置はxini1となり再生信号のジッタおよび補正信号も時刻t=t1の時の出力と同様にそれぞれJini1、RFiniとなる。
【0068】
そして第1の最適位置検出手段15は再生信号のジッタがJlvlとなるフォーカス位置xf2を検出するために、対物レンズ6をディスク1の記録面から遠ざかるように駆動信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第1の最適位置検出手段15によるフォーカス制御の目標位置信号を加算し、加算演算出力を第2の加算手段19に出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。その結果、対物レンズ6はディスク1の記録面から遠ざかるように移動する。第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタは再びJini1よりも小さくなる。
【0069】
第1の最適位置検出手段15は対物レンズ6をディスク1の記録面から遠ざけるようにフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第1の最適位置検出手段15の出力信号を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。その結果、対物レンズ6はディスク1の記録面から遠ざかるように移動し、第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタは図5(c)のようにJminに近づく。対物レンズ6のフォーカス位置がx(3)になった時に再生信号のジッタもJminとなり、対物レンズ6のフォーカス位置がディスク1の記録面から遠ざかるに従って増加する。
【0070】
時刻t=t8になると第1の加算手段18の出力はV(7)となり、対物レンズ6のフォーカス位置もx(7)となる。その結果、第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタはJlvlとなり、2点のフォーカス位置xf1、xf2のうちディスク1記録面から遠い方向のフォーカス位置を検出する。(ここではxf2とする。)第1の最適位置検出手段15は対物レンズ6のフォーカス位置xf2となった時の第1の加算手段18へ出力したフォーカス制御の目標位置信号を内部メモリに記憶する。
【0071】
また第1の補正信号検出手段16はフォーカス位置xf2における第1の補正信号RF2を内部メモリに格納する。
【0072】
続いて第1の最適位置検出手段15は時刻t=t6およびt=t8における対物レンズ6のフォーカス位置xf1、xf2の中点xfに対物レンズ6のフォーカス位置を移動させる第1の加算手段18へのフォーカス制御の目標位置信号Vf(V)を演算する。この時の演算式は(式2)のようになる。
【0073】
Vf(V)=(V(5)+V(7))/2 ・・・ (式2)
そして時刻t=t9になると第1の最適位置検出手段15は第1の加算手段18へフォーカス制御の目標位置信号としてVf(V)を出力する。その結果、対物レンズ6のフォーカス位置はxfとなる。また第1の補正信号検出手段16が検出する第2の補正信号はRFf(図示せず)となり、第1の最適位置検出手段15へ第1の補正信号としてRFfを出力する。
【0074】
本実施の形態では最適フォーカス位置xfをフォーカス位置xf1、xf2の中点とした。最適フォーカス位置xfをフォーカス位置xf1、xf2の中点にすることによって、ディスク上に記録されたデータを再生するためのフォーカス制御位置誤差許容値を均等にできる効果が得られる。
【0075】
以上のように再生信号のジッタを検出しながら対物レンズ6のフォーカス位置を変化させて最適フォーカス位置を検出することによって、ディスク1記録領域あるいはヘッダ領域に記録されたデータの再生を実現することができる。
【0076】
続いて第1の補正制御手段17による補正制御方法について説明する。第1の補正制御手段17の目的は上記の方法によって最適フォーカス位置を検出した後、何らかの原因により最適フォーカス位置が変化した場合のフォーカス制御の目標位置を補正制御することである。
【0077】
例えば最適フォーカス位置xfを検出した後に記録領域にてデータの記録を行っている時に最適フォーカス位置が変化した場合、従来のフォーカス制御装置あるいはフォーカス制御方法ではマーク記録位置に出射光を移動させて最適フォーカス位置を検出しなければならない。このような方法ではディスク1にデータを連続して記録し続けることができない。そこで本実施の形態では最適フォーカス位置xfを検出した時に最適位置検出手段15の内部メモリに記憶した第の補正信号を用いてフォーカス制御の目標位置を補正制御する。
【0078】
最初に図6を用いて対物レンズ6のフォーカス位置と第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタおよび第1の補正信号検出手段16が検出する第2の補正信号の関係を説明する。図6の横軸は対物レンズ6のフォーカス位置を示す。縦軸は第1の補正信号検出手段16が検出する第2の補正信号および第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタを示す。対物レンズ6のフォーカス位置と第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタの関係は2次正曲線に近似することができる。さらに最適フォーカス位置xf近傍にジッタ最小値Jminが存在する。
【0079】
また対物レンズ6のフォーカス位置と第2の補正信号の関係も2次負曲線に近似することができる。さらに第の補正信号の最大値は最適フォーカス位置xf近傍には存在しない。ここで第1の補正制御手段17は第1の最適位置検出手段15の内部メモリに記憶した第1の補正信号RFfに対物レンズ6のフォーカス位置を制御するようにすれば、最適フォーカス位置xfを検出した後に何らかの原因によって対物レンズ6のフォーカス位置が変化した場合においても第1の補正制御手段17によってフォーカス制御の目標位置を最適にすることができる。また再生信号のジッタを用いることなく、ミラー領域の反射光を用いて検出することができるのでデータ領域のマーク記録有無の影響を受けることがない。
【0080】
次に第1の補正制御手段17の構成を図7を用いて説明する。図7は第1の補正制御手段17の回路図である。図7におけるR、R2は抵抗器、C2はコンデンサを示し、R1は可変抵抗器である。
【0081】
最初に反転増幅器と加算回路により第1の補正信号(図7にS2と記載)と第2の補正信号の差動演算を行う。次に反転増幅器により第1の補正信号(S1)と第2の補正信号(S2)の差動出力の極性を反転し、更に回路ゲインを調整する。回路ゲインは図7に記載したR1を変更することによって調整する。ここでR1は対物レンズ6をXf2およびXf1に移動させた時の第2の補正信号出力RF2、RF1より(式3)の関係が成立するように決定する。
【0082】
R1/R∝|RF2−RF1| ・・・ (式3)
続いてR2とC2からなる低域通過フィルタにてフィルタ処理を行い第2の加算回路19に出力される。以上のように構成することによって、第2の補正信号と第1の補正信号に差異が発生した時に差異をゼロにするように制御することができる。
【0083】
再生信号のジッタを用いて最適フォーカス位置を検出した後に何らかの原因によって対物レンズ6のフォーカス位置が変化した時に、上記第1の補正信号および第2の補正信号を用いてフォーカス制御の目標位置を補正制御すれば再生信号のジッタを再度検出することなく最適フォーカス位置に対物レンズ6を位置決めすることができる。
【0084】
また常時対物レンズ6のフォーカス位置は最適に位置決めされているため、データの記録再生性能を飛躍的に向上させることができる。
【0085】
本実施の形態において最適フォーカス位置を再生信号のジッタがJlvlとなる2点のフォーカス位置(xf1,xf2)の中点としたが、ジッタ最小値Jminとなるフォーカス位置x(3)を最適フォーカス位置としてもよい。
【0086】
この場合、再生信号のジッタが最小値となる状態でデータの記録再生を行うことができるので、ディスク1へのデータの記録再生性能は最も信頼性を確保することができる。またフォーカス位置が何らかの原因でずれたとしても、再生信号のジッタを再度検出することなく、ジッタを最小とする位置へ対物レンズのフォーカス位置を移動でき、データの記録再生を行うことができるので、データの記録再生性能を更に向上させることができる。
【0087】
本実施の形態において最適フォーカス位置を再生信号のジッタがJlvlとなる2点のフォーカス位置(xf1,xf2)の中点としたが、2点のフォーカス位置(xf1,xf2)に囲まれた任意の位置としても、再生信号のジッタを再度検出することなく、データの記録再生ができる程度の位置に対物レンズ6のフォーカス位置を移動することができるという効果を得ることができる。
【0088】
本実施の形態のように最適フォーカス位置を再生信号のジッタがJlvlとなる2点のフォーカス位置(xf1,xf2)の中点とすれば更に、記録媒体から離れた位置で、かつジッタの低い位置を最適フォーカス位置とするので、データの記録再生性能を保ちつつ、対物レンズ6と記録媒体の記録面とによる位置制御を行うフォーカス制御の位置誤差許容値に余裕をもたせることができるという効果を得ることができる。
【0089】
また、最適フォーカス位置の検出方法は図5に示した方法に限定されるものではない。
【0090】
(実施の形態2)
図8は本実施の形態のフォーカス制御装置およびフォーカス制御方法の一例を示すブロック図である。実施の形態1を説明する図1と同じ符号については本実施の形態2の説明をする図8についても同一構成要素を指示しており、既述の通りであるので説明を省略する。
【0091】
また実施の形態1において説明した事項であって本実施の形態2において改めて説明しない事項についてはそのまま本実施の形態2にも該当するものとして詳細な説明は省略する。本実施の形態2における構成が実施の形態1と相違する点は以下の通りである。
【0092】
記録媒体(以下、ディスクと記す)22として追記型DVDディスク(以下、DVD−Rディスクと記す)が装填されているものとする。マイコン26はディスク22に所望のマークを記録するための光強度とディスク22に記録したい情報をNRZI変調してパルス信号で照射手段駆動回路27に出力する。NRZI変調方式については後ほど説明する。
【0093】
またパルス信号は論理回路28にも出力される。さらにマイコン26はディスク22への記録あるいは記録以外の動作状態を示す状態信号を論理回路28に出力する。状態信号は2値化信号で“H”出力は記録状態、“L”出力は記録状態以外を示す。
【0094】
論理回路28は図9(a)に示すようにNOT回路とAND回路で構成されている。パルス信号は論理回路28内部のNOT回路に入力され、パルス信号の極性が反転される。NOT回路の出力と状態信号がAND処理されて第2の補正信号検出手段24に出力される。
【0095】
即ち論理回路28の出力は図9(b)に示すようにフォーカス制御装置が搭載された光ディスク記録再生装置が記録状態であり(即ち状態信号が“H”出力)、且つパルス信号出力が“L”の区間で“H”出力されるように構成されている。
【0096】
照射手段駆動回路27はマイコン26からのパルス信号出力に従って第2の照射手段23が出力する光強度の切り替え信号を第2の照射手段23に出力する。第2の照射手段23は照射手段駆動回路27から出力される光強度切り替え信号に従ってマイコン26から出力されるパルス信号出力が“L”の時に再生を行うための再生用光強度を出力し、マイコン26から出力されるパルス信号出力が“H”の時にディスク22へマーク記録が可能になるように記録用光強度まで光強度を可変可能な波長650nmの光ビームを照射する光源である。光源としては例えば赤色半導体レーザーがある。
【0097】
補正信号検出手段である第2の補正信号検出手段24は論理回路28から出力される信号が“H”の区間で+1次光検出器9および−1次光検出器10の出力FO1、FO2、TR1、TR2の加算信号を第4の補正信号として検出および更新し、論理回路28から出力される信号出力が“L”の区間で直前の第4の補正信号を保持する。第4の補正信号は位置検出手段である第2の最適位置検出手段29および補正制御手段である第2の補正制御手段25に出力される。
【0098】
ここでNRZI変調方式に関する説明を図10を用いて行う。図10はディスク22(DVD−Rディスク)に所望のデータを記録する時の図8に示した各構成要素の出力波形であり、横軸にディスク22上の記録位置を示す。図10(a)はディスク22に記録したいデータ列であり2値化された信号である。図10(b)はマイコン26によりNRZI変調されたパルス出力である。図10(c)は照射手段駆動回路27の光強度切り替え信号に応じて第2の照射手段23が出力する光出力である。そして図10(d)はディスク22上に記録されたマークを示す。
【0099】
DVD−Rディスクに所望のデータを記録する時に、データ列のデータが1の時のみマークを反転させて図10(b)のような波形列を得る時NRZI変調と呼び広く知られている。例えば図10ではデータ列をそのまま記録しようとすると位置m3、m4、m6、m10で記録を行うことになるが、NRZI変調の結果として図10(b)に示すように位置m3からm4、m6からm10の区間でディスク22上にマークを記録しようとする。上記のようにNRZI変調されたパルス信号出力に応じて照射手段駆動回路27は光強度切り替え信号を第2の照射手段23に図10(c)のように出力する。即ち記録したい区間m3からm4、m6からm10の区間で記録用の光出力(図10(c)中に示す1(mW)、10(mW)パルス出力)を第2の照射手段23は出力する。ここで第2の照射手段23が出力する光出力P(mW)およびパルス出力の周期は記録後に適切にデータを再生できるように定められる。以上の結果として図10(d)に示すようにディスク22上の位置m3からm4、m6からm10の区間でマークが記録される。ここでマークが記録されない区間をスペース部と称する。
【0100】
続いて図11を用いて第2の補正信号検出手段24の内部構成を説明する。図11は第2の補正信号検出手段24の内部構成を示したブロック図である。+1次光検出器9および−1次光検出器10の出力FO1、FO2、TR1、TR2は第2の加算回路24−1に入力される。第2の加算回路24−1は(式1)に従って全加算信号ASを第1のサンプル・ホールド回路24−2に出力する。第1のサンプル・ホールド回路24−2は第2の加算回路24−1の出力ASを入力とし、論理回路28から出力されるパルス信号が“H”出力の時のみ第1のサンプル・ホールド回路24−2の出力を更新し、“L”出力の区間は更新前の出力を保持するように構成されている。第1のサンプル・ホールド回路24−2の出力は第4の補正信号として第2の補正信号検出手段24の出力となる。
【0101】
続いて図12を用いて第2の補正信号検出手段24による第3の補正信号検出方法を説明する。図12はディスク22上に所望のデータ列を記録する時における図8に示す第2の補正信号検出手段24の各構成要素の出力を示した図である。図12(a)はディスク22に記録したいデータ列であり2値化された信号である。図12(b)はマイコン26によるNRZI変調されたパルス出力である。図12(c)は照射手段駆動回路27から出力される光強度切り替え信号に応じて第2の照射手段23が出力する光出力である。図12(d)は第2の補正信号検出手段24の内部回路である第2の加算回路24−1の出力、図12(e)は第1のサンプル・ホールド回路24−2の出力である。図12(a)に示したデータ列は図10(a)に示したものと同じである。
【0102】
図12(a)に示すデータ列をDVD−Rディスクに記録しようとするとマイコン26はNRZI変調を施し図12(b)に示すように位置m3からm4、m6からm10の区間で“H”となるパルス信号出力を第2の補正信号検出手段24および照射手段駆動回路27に出力する。照射手段駆動回路27はマイコン26から出力されるパルス信号に従って位置m3からm4、m6からm10の区間で記録用光出力を発光するように第2の照射手段23に光強度切り替え信号を出力し、第2の照射手段23も照射手段駆動信号27の出力に従って図12(c)に示すように光出力を発光する。
【0103】
そこで第2の補正信号検出手段24の内部回路である第2の加算回路24−1の出力ASは図12(d)に示すように位置m3からm4、m6からm10の区間で第2の照射手段23による光出力が大きくなることに伴ってASも大きくなる。(図12中ではASreadからASwriteへ変化する。)図12(d)に示すASwriteはASreadよりも大きい。マイコン26から出力されるパルス信号は論理回路28に入力される。出射光が位置m1からm10の区間を走査する時のマイコン26から論理回路28に出力される状態信号は“H”である。従って第2の補正信号検出手段24の内部回路である第1のサンプル・ホールド回路24−2への論理回路28からの出力信号は図12(c)に示すパルス信号の極性が反転したものになる(図9(b)を参照)。
【0104】
第1のサンプル・ホールド回路24−2は論理回路28の出力が“H”区間の時のみ第2の加算回路24−1の出力を検出し更新する。論理回路28からのパルス信号出力が“L”出力の区間、即ち位置m3からm4、m6からm10の区間では直前の第2の加算回路24−1の出力を保持し続ける。
【0105】
続いて第2の最適位置検出手段2による最適フォーカス位置検出方法を中心に本実施の形態のフォーカス制御方法を図13から図15を用いて説明する。
【0106】
図13は本実施の形態における最適フォーカス位置検出方法を説明するための図8に示す各構成要素の出力波形図である。図13(a)は第1の加算手段18の出力電圧、図13(b)は対物レンズ6のフォーカス位置、図13(c)は第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタに略略比例するジッタ出力である。なお最適フォーカス位置を検出するために図8に示すフォーカス制御手段12およびトラッキング制御手段14は動作して出射光はディスク22上のマーク記録位置に位置決め制御されているものとする。
【0107】
本実施の形態の最適フォーカス位置検出方法は再生信号のジッタが予め定められた値となる2点のフォーカス位置xf3、xf4の中点、あるいは2点のフォーカス位置xf3、xf4に挟まれた任意の位置を検出する方法である。詳細について以下に述べる。
【0108】
最初に第1の加算手段18の出力は図13(a)に示すように出射光をディスク22上の記録面に位置決め制御するためのフォーカス制御の目標位置信号の初期値としてVini2(V)を出力する。フォーカス制御の目標位置信号Vini2(V)に従って対物レンズ6のフォーカス位置はxini2に位置する。また第2の最適位置検出手段29が検出するジッタはJini2(V)である。
【0109】
時刻t=t11になると第2の最適位置検出手段29は最適フォーカス位置の検出を開始する。まず再生信号のジッタが最も小さくなるフォーカス位置を検出する。そのために第2の最適位置検出手段29は第1の加算手段18に対物レンズ6をディスク22記録面に近づくようにフォーカス制御の目標位置信号を変化させる出力を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第2の最適位置検出手段29の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。
【0110】
時刻t=t12になると第1の加算手段18の出力は図13(a)に示すようにV(11)となる。対物レンズ6は第2の加算手段19の出力に応じてディスク22記録面に近づくように位置x(11)に移動する。対物レンズ6が位置x(11)に移動したことにより、第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJ(11)に変化する。ここで第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタJ(11)はJini2よりも大きい。
【0111】
従って第2の最適位置検出手段29は時刻t=t11の時に第1の加算手段18に出力した信号と逆極性の出力、即ち対物レンズ6をディスク22記録面から遠ざかるようにフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第2の最適位置検出手段29の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。
【0112】
時刻t=t13になると第1の加算手段18の出力は図13(a)に示すようにV(12)となる。対物レンズ6はフォーカス制御手段12の出力に応じてディスク22記録面に近づくように位置x(12)に移動する。対物レンズ位置がx(12)に移動したことにより、第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJ(12)となる。ここで第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタJ(12)はJini2よりも小さい。
【0113】
従って第2の最適位置検出手段29は更に対物レンズ6をディスク22記録面から遠ざかるように駆動信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第2の最適位置検出手段29の出力を加算して加算演算結果を第2の加算手段19に出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。
【0114】
時刻t=t14になると第1の加算手段18の出力はV(13)となり、対物レンズ6のフォーカス位置はx(13)となる。その結果、第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJminとなる。
【0115】
引き続き第2の最適位置検出手段29は対物レンズ6をディスク22記録面から更に遠ざかるようにフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第2の最適位置検出手段29の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力をフォーカスコイル20に出力する。
【0116】
時刻t=t15になると第1の加算手段18の出力はV(14)となり、対物レンズ6のフォーカス位置はx(14)となる。その結果、第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJ(14)となる。ここでJ(14)はJminよりも大きい。第2の最適位置検出手段29は再生信号のジッタ最小値が時刻t=t14の時に検出したJminであることを検出し、さらにジッタJminを検出した時に第1の加算手段18に出力したフォーカス制御の目標位置信号を第2の最適位置検出手段29内部のメモリに記憶する。またJminに所定値を加算して再生信号のジッタ閾値レベルJlvlを演算する。
【0117】
続いて第2の最適位置検出手段29は再生信号のジッタがJlvlとなる2点のフォーカス位置xf3、xf4を検出するために対物レンズ6をディスク22の記録面に近づくようにフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第2の最適位置検出手段29の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。その結果、対物レンズ6のフォーカス位置はディスク22の記録面に近づくように移動し、第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJminよりも大きくなる。
【0118】
時刻t=t16になると第1の加算手段18の出力はV(15)となり、対物レンズ6のフォーカス位置もx(15)となる。その結果、第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJlvlとなり、2点のフォーカス位置xf3、xf4のうちディスク1記録面に近い方向のフォーカス位置を検出する(ここではxf3とする)。
【0119】
第2の最適位置検出手段29は対物レンズ6のフォーカス位置xf3となった時の第1の加算手段18へ出力したフォーカス制御の目標位置信号を内部のメモリに記憶する。フォーカス位置xf3を検出した後に第2の最適位置検出手段29は第1の加算手段18への出力を0(ゼロ)とする。その結果、対物レンズ6のフォーカス位置はディスク22の記録面から遠ざかるように移動しxini2に近づく。また第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタもまたJini2に近づく。
【0120】
時刻t=t17になると対物レンズ6のフォーカス位置はxini2となり、再生信号のジッタも時刻t=t11の時の出力と同様にそれぞれJini2となる。
【0121】
そして第2の最適位置検出手段29は再生信号のジッタがJlvlとなるフォーカス位置xf4を検出するために、対物レンズ6をディスク22の記録面から遠ざかるようにフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第2の最適位置検出手段29によるフォーカス制御の目標位置信号を加算し、加算演算出力を第2の加算手段19に出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。その結果、対物レンズ6はディスク22の記録面から遠ざかるように移動する。第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタは再びJiniよりも小さくなる。
【0122】
第2の最適位置検出手段29は対物レンズ6をディスク22の記録面から遠ざけるようにフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力する。第1の加算手段18はフォーカスエラー信号と第2の最適位置検出手段29の出力を加算し、第2の加算手段19に加算演算結果を出力する。第2の加算手段19は第1の加算手段18の出力をフォーカス制御手段12に出力する。フォーカス制御手段12は第2の加算手段19の出力を位相補償してフォーカスコイル20に出力する。その結果、対物レンズ6はディスク22の記録面から遠ざかるように移動し、第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタは図13(c)のようにJminに近づく。対物レンズ6のフォーカス位置がx(13)になった時に再生信号のジッタもJminとなり、対物レンズ6のフォーカス位置がディスク22の記録面から遠ざかるに従って増加する。
【0123】
時刻t=t18になると第1の加算手段18の出力はV(17)となり、対物レンズ6のフォーカス位置もx(17)となる。その結果、第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJlvlとなり、2点のフォーカス位置xf3、xf4のうちディスク1記録面から遠い方向のフォーカス位置を検出する(ここではxf4とする)。
【0124】
第2の最適位置検出手段29は対物レンズ6のフォーカス位置xf4となった時の第1の加算手段18へ出力したフォーカス制御の目標位置信号を内部のメモリに記憶する。
【0125】
続いて第2の最適位置検出手段29は時刻t=t16およびt=t18の時に第1の加算回路18へ出力したフォーカス制御の目標位置信号を用いて、対物レンズ6のフォーカス位置xf3、xf4の中点xfに対物レンズ6のフォーカス位置を移動させる出力を第1の加算手段18に出力する。この時の第1の加算手段18が出力するフォーカス制御の目標位置信号はVf2(V)であり、(式4)より算出する。
【0126】
Vf2(V)=(V(15)+V(17))/2 ・・・(式4)
時刻t=t19になると第2の最適位置検出手段29は第1の加算手段18へ対物レンズ6のフォーカス位置が最適となるxfとなるようにフォーカス制御の目標位置を出力し、第1の加算手段18はVf2(V)を出力する。
【0127】
以上のように再生信号のジッタを検出しながら対物レンズ6のフォーカス位置を変化させて最適フォーカス位置を検出する。
【0128】
以上の方法で最適フォーカス位置を検出した後に何らかの原因によって、対物レンズ6のフォーカス位置が変化した時にフォーカス制御の目標位置を補正するための補正制御方法について図14を用いて説明する。
【0129】
図14は最適フォーカス位置を検出した後に補正制御を動作させるための処理シーケンスを記述したフローチャートである。図13で説明した最適フォーカス位置を検出したことを前提として説明する。
【0130】
時刻t=t20になると出射光をディスク1のマーク未記録領域へ移動させる。例えばディスク22がDVD−R(ブランク)ディスクの場合においてコントロールデータ領域以外ならば任意の位置に移動させればよい。ここで第2の最適位置検出手段29は第1の加算手段18の出力がVf2(V)となるフォーカス制御の目標位置信号を出力する。その結果として対物レンズ6のフォーカス位置はxfとなる。また第2の最適位置検出手段29の内部メモリに記憶させる第3の補正信号を検出するために図8に示す光ディスク記録再生装置が記録状態以外の状態でも第4の補正信号を検出できるように論理回路28の出力を強制的に“H”出力にする。
【0131】
時刻t=t21に第2の補正信号検出手段24は+1次光検出器9および−1次光検出器10の出力FO1、FO2、TR1、TR2を加算して第4の補正信号を検出する。さらに第4の補正信号を第3の補正信号として第2の最適位置検出手段29に出力する。第2の最適位置検出手段29は第3の補正信号を内部メモリに格納する。
【0132】
続いて時刻t=t22に第2の最適位置検出手段29は時刻t=t16の時に第1の加算手段18に出力したフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力し、第1の加算手段18はV(15)を第2の加算手段19に出力する。その結果、対物レンズ6は位置xf3に移動して第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJlvlとなる。
【0133】
時刻t=t23に第2の補正信号検出手段24は第4の補正信号を検出する。この時に検出した第4の補正信号RF3を内部メモリに格納する。
【0134】
さらに時刻t=t24に第2の最適位置検出手段29は時刻t=t18の時に第1の加算手段18に出力したフォーカス制御の目標位置信号を出力し、第1の加算手段18は第2の加算手段19にV(17)を出力する。その結果、対物レンズ6は位置xf4に移動して第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタはJlvlとなる。
【0135】
時刻t=t25に第2の補正信号検出手段24は第4の補正信号を検出する。この時に検出した第4の補正信号RF4を内部メモリに格納する。
【0136】
時刻t=t26になると第2の最適位置検出手段29は第1の加算手段18に時刻t=t19の時に出力したフォーカス制御の目標位置信号を第1の加算手段18に出力し、第1の加算手段18はVf2(V)を第2の加算手段19に出力する。その結果として対物レンズ6は位置xfとなる。また論理回路28の出力を強制的に“H”とする処理を解除する。以降、第2の補正制御手段25の出力をONしてフォーカス制御の目標位置信号の補正制御を開始する。
【0137】
続いて第2の補正制御手段25による制御方法について説明する。第2の補正制御手段25の目的は最適フォーカス位置を検出した後、何らかの原因により対物レンズ6のフォーカス位置が変化した場合にフォーカス制御の目標位置を補正制御することである。
【0138】
例えば上記のように最適フォーカス位置を検出した後にディスク22上にデータの記録を行っている時に最適フォーカス位置が変化した場合、従来のフォーカス制御装置あるいはフォーカス制御方法ではマーク記録位置に出射光を移動させて最適フォーカス位置を検出しなければならなかった。このような方法ではディスク22にデータを連続して記録し続けることができない。そこで本実施の形態では上記最適フォーカス位置を検出した時に第2の最適位置検出手段29の内部メモリに記憶した第3の補正信号を用いてフォーカス制御の目標位置を第3の補正信号となるように補正制御を行う。
【0139】
最初に図15を用いて対物レンズ6のフォーカス位置と第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタおよび第2の補正信号検出手段24が検出する第4の補正信号の関係を説明する。図15の横軸は対物レンズ6のフォーカス位置を示す。縦軸は第2の補正信号検出手段24が検出する第4の補正信号および第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタを示す。対物レンズ6のフォーカス位置と第2の最適位置検出手段29が検出する再生信号のジッタの関係は2次正曲線に近似することができる。さらに最適フォーカス位置xf近傍にジッタ最小値Jminが存在する。
【0140】
また対物レンズ6のフォーカス位置と第4の補正信号の関係も2次負曲線に近似することができる。さらに第4の補正信号の最大値は最適フォーカス位置xf近傍には存在しない。本実施の形態の第2の補正制御手段25は第2の補正信号検出手段24が検出する第4の補正信号と第2の最適位置検出手段29の内部メモリに格納した第3の補正信号を等しくするようにフォーカス制御の目標位置を制御するように構成されている。
【0141】
以上のような構成によって、最適フォーカス位置xfを図13の説明で示した方法を用いて検出した後に何らかの原因によって対物レンズ6のフォーカス位置が変化した場合においても第2の補正制御手段25によってフォーカス制御の目標位置を補正制御して、対物レンズ6のフォーカス位置を最適にすることができる。また再生信号のジッタを用いることなく、マーク未記録部の反射光を用いて検出することができる。
【0142】
第2の補正制御手段25の構成は図7に示した構成と同様である。図7の説明では入力信号として第1の補正信号(S1)と第2の補正信号(S2)を用いたが、補正制御手段25にはそれぞれ第3の補正信号と第4の補正信号を入力する。その結果、図7で示した第1の補正制御手段17と同様の効果が第2の補正制御手段25にも得られることは自明である。
【0143】
以上のように、再生信号のジッタを用いて最適フォーカス位置を検出した後に何らかの原因によって対物レンズ6のフォーカス位置が変化した時に、第4の補正信号と第3の補正信号を用いてフォーカス制御の目標位置を補正制御すれば再生信号のジッタを検出することなく最適フォーカス位置に対物レンズ6を位置決めすることができる。また常時対物レンズ6のフォーカス位置は最適に位置決めされているため、データの記録再生性能を飛躍的に向上させることができる。
【0144】
また本実施の形態において最適フォーカス位置を再生信号のジッタがJlvlとなる2点のフォーカス位置(xf3、xf4)の中点としたが、ジッタ最小値Jminとなるフォーカス位置x(13)を最適フォーカス位置としてもよい。
【0145】
この場合、再生信号のジッタが最小値となる状態でデータの記録再生を行うことができるので、ディスク22へのデータの記録再生性能は最も信頼性を確保することができる。またフォーカス位置が何らかの原因でずれたとしても、再生信号のジッタを再度検出することなく、ジッタを最小とする位置へ対物レンズのフォーカス位置を移動でき、データの記録再生を行うことができるので、データの記録再生性能を更に向上させることができる。
【0146】
さらに本実施の形態において最適フォーカス位置を再生信号のジッタがJlvlとなる2点のフォーカス位置(xf3,xf4)の中点としたが、2点のフォーカス位置(xf3,xf4)に挟まれた任意の位置としても、再生信号のジッタを再度検出することなく、データの記録再生ができる程度の位置に対物レンズ6のフォーカス位置を移動することができるという効果を得ることができる。
【0147】
本実施の形態のように最適フォーカス位置を再生信号のジッタがJlvlとなる2点のフォーカス位置(xf1,xf2)の中点とすれば更に、記録媒体から離れた位置で、かつジッタの低い位置を最適フォーカス位置とするので、データの記録再生性能を保ちつつ、対物レンズ6と記録媒体の記録面とによる位置制御を行うフォーカス制御の位置誤差許容値に余裕をもたせることができるという効果を得ることができる。
【0148】
(実施の形態3)
実施の形態2において第2の補正制御手段25は図8に示す光ディスク記録再生装置が記録動作中であり、且つディスク22にマーク記録を実行しない区間の反射光を用いてフォーカス制御の目標位置を補正制御するように構成されていた。ところが上記補正制御を実行している区間で出射光がディスク22上のディフェクト部を通過した時にディスク22からの反射光が検出できないため、第2の補正制御手段25の出力により対物レンズ6位置が異常に変化する可能性がある。以上の内容を図16を用いて具体的に説明する。
【0149】
図16はディスク22(DVD−Rディスク)に所望のデータを記録する時の図8に示した各構成要素の出力波形であり、横軸にディスク22上の記録位置を示す。図16(a)はディスク22に記録したいデータ列であり2値化された信号である。図16(b)はマイコン26によるNRZI変調されたパルス出力である。図16(c)は照射手段駆動回路27の光強度切り替え信号に応じて第2の照射手段23が出力する光出力である。そして図16(d)はディスク22上に記録されたマークを示し、図16(e)は第2の補正信号検出手段24内部の第2の加算回路24−1の演算結果ASである。ここでマイコン26から出力される状態信号は記録状態を示す“H”出力であることとする。
【0150】
図16(a)に示すデータ列は図10に示したものと同様であり、図16(a)、図16(b)、図16(c)および図16(d)に示すマーク記録の生成過程は図10の説明と同様なので詳細な説明は省略する。但し図16では位置m5の区間にディフェクトが存在する。
【0151】
従って図16(e)に示す第2の補正信号検出手段24内部の第2の加算回路24−1の出力ASは位置m1からm2の区間では第2の照射手段23の光出力が再生用光出力(P=1(mW)であるのでASread(V)である。また位置m3からm4、m6からm10の区間では第2の照射手段23の光出力が記録用光出力(P=10(mW)であるのでASwrite(V)である。位置m5の区間では第2の照射手段23の光出力は再生用光出力(P=1(mW)であるので、本来ならばASread(V)となる。ところがディスク22上の位置m5にディフェクトが存在するためにディスク22からの反射光が小さくなり、第2の補正信号検出手段24の内部回路である第2の加算回路24−1の出力ASは0(V)に近づく。図8に示す光ディスク記録再生装置は位置m5では記録動作を実行する区間であり、且つ第2の照射手段23の光出力はマイコン25からのパルス信号に従って再生用光出力を出力している。
【0152】
従って第4の補正信号は更新され、且つ第2の補正制御手段25は第3の補正信号と第4の補正信号を等しくするように補正制御を行うので位置m5の区間で対物レンズ6位置を大きく変化させるように第2の加算回路9にフォーカス制御の目標位置信号を出力するようになる。その結果として位置m6に出射光が移動した時に対物レンズ6位置が最適フォーカス位置から大きく異なる状態になり、ディスク22上の位置m6に正しくマークを記録できなくなる可能性がある。そこで図16(d)に示すように位置m5の区間にディフェクトが存在した場合に第2の補正制御手段25の出力を変化させないようにする必要がある。
【0153】
図17に本発明の実施の形態3におけるフォーカス制御装置およびフォーカス制御方法の一例を示すブロック図を示す。実施の形態2を説明する図8と同じ符号については本実施の形態3の説明をする図17についても同一構成要素を指示しており、既述の通りであるので説明を省略する。また実施の形態2において説明した事項であって本実施の形態3において改めて説明しない事項についてはそのまま本実施の形態3にも該当するものとして詳細な説明は省略する。本実施の形態3における構成が実施の形態2と相違する点は以下の通りである。
【0154】
第3の補正信号検出手段30は図8に示す第2の補正信号検出手段24にディフェクト部通過検出機能を付加したものである。第3の補正信号検出手段30の内部構成を図18に示す。図18は第3の補正信号検出手段30の内部構成を示したブロック図である。
【0155】
+1次光検出器9および−1次光検出器10の出力FO1、FO2、TR1、TR2は第3の加算回路30−1に入力される。第3の加算回路30−1は(式1)に従って全加算出力ASを第2のサンプル・ホールド回路30−2、低域通過フィルタA30−3および低域通過フィルタB30−4に出力する。低域通過フィルタA30−3の遮断周波数はfa(Hz)であり、低域通過フィルタB30−4の遮断周波数はfb(Hz)である。faはfbに対して十分小さく設計する。低域通過フィルタA30−3および低域通過フィルタB30−4の出力は第2の比較回路30−5に入力され、入力信号の大小関係に応じて”H”または”L”を出力する。第2の比較回路30−5の出力はAND回路30−6に入力される。
【0156】
一方、論理回路28の出力もまたAND回路30−6に入力される。ここで、ディスク22上のディフェクト部を出射光が通過した時の第3の加算回路30−1、低域通過フィルタA30−3、低域通過フィルタB30−4、第2の比較回路30−5およびAND回路30−6の出力を図19を用いて説明する。
【0157】
図19は出射光がディスク22上のディフェクト部を通過する時の図18に示す第3の補正信号検出手段30の動作を説明するための図であり、具体的には、図19(a)はディスク22上の位置DiからDoの区間にディフェクト部が存在することを示す模式図である。図19(b)は第3の加算回路30−1の出力波形、図19(c)の実線は低域通過フィルタA30−3の出力波形、破線は低域通過フィルタB30−4の出力波形、図19(d)は第2の比較回路30−5の出力波形、図19(e)はAND回路30−6の出力波形を示す。
【0158】
図において、横軸は出射光の位置を示す。出射光が位置DiからDoの区間を通過する直前、直後の論理回路28からAND回路30−6に入力される信号は“H”である。即ち記録動作区間であるが第2の照射手段23の光出力は再生用光出力であり、マーク記録区間ではない。出射光は位置Diに突入するまでの区間は第2の照射手段23の光出力は再生用光出力であるため加算回路30−1の出力ASはASread(V)である。また低域通過フィルタA30−2および低域通過フィルタB30−3の出力もまたASread(V)である。従って低域通過フィルタA30−2の出力は低域通過フィルタB30−3の出力よりも小さくないので比較回路30−4の出力は図19(d)に示すように“H”となる。またAND回路30−6の出力もまた“H”となる。従って第2のサンプル・ホールド回路30−2はASread(V)を更新する。
【0159】
出射光が位置Diに達するとディスク22上にディフェクトが存在するために反射光が小さくなる。その結果、図19(b)に示すように第3の加算回路30−1の出力ASはASreadよりも小さくなり、後にゼロレベルになる。低域通過フィルタA30−2の出力は図19(c)実線に示すように第3の加算回路30−1よりも遅く出力レベルが低下する。これは低域遮断周波数faが小さいために第3の加算回路30−1の出力よりも遅い応答をしているためである。一方、図19(c)破線に示すように低域遮断フィルタB30−3の出力は低域遮断フィルタA30−2の出力よりも早く出力レベルが低下する。これは低域遮断周波数fbがfaに対して十分大きく設計されているためである。その結果、第2の比較回路30−5の出力は出射光が位置Diに到達した直後に“L”出力となり、AND回路30−6の出力もまた“L”となる。従って第2のサンプル・ホールド回路30−2は第3の加算回路30−1の出力更新を停止して、位置Diに到達する直前の第3の加算回路30−1の出力を保持する。
【0160】
出射光が位置Doに差し掛かるとディフェクト部の終端位置となる。従って第3の加算回路30−1の出力はゼロレベルから大きくなり、ASread(V)に近づく。また低域通過フィルタA30−3、低域通過フィルタB30−4の出力もまた同様にASread(V)に近づく。但し低域通過フィルタA30−2および低域通過フィルタB30−4の応答速度は図19(c)に示すように低域通過フィルタB30−4の応答速度の方が低域通過フィルタA30−3の応答速度よりも早い。
【0161】
出射光が位置Doに到達するとディスク22上のディフェクトを完全に通過し、加算回路30−1の出力はASread(V)になる。また低域通過フィルタA30−3、低域通過フィルタB30−4の出力もまた図19(c)に示すようにASreadに近づく。第2の比較回路30−5の出力は低域通過フィルタB30−4の出力が低域通過フィルタA30−3の出力よりも大きくなることから”H”出力になる。これは低域通過フィルタA30−3の応答速度が低域通過フィルタB30−4の応答速度よりも遅いのでASread(V)に復帰する速度が低域通過フィルタB30−4の出力の方が早くなるためである。その結果、AND回路30−6の出力もまた“H”となる。第2のサンプル・ホールド回路30−2は第3の加算回路30−1の出力をサンプリング更新する。
【0162】
以上のような第3の補正信号検出手段30の内部構成を実現することにより、ディスク22上のディフェクト通過時に第2のサンプル・ホールド回路30−2は第3の加算回路30−1の出力をサンプリング更新することなく直前の第3の加算回路30−1の出力を保持するため、第3の補正信号はディスク22上のディフェクトの影響を受けることなく第2の補正制御手段25を動作させることができる。
【0163】
(実施の形態4)
図20は実施の形態4のフォーカス制御装置およびフォーカス制御方法の一例を示すブロック図である。実施の形態1を説明する図1と同じ符号については本実施の形態4の説明をする図20についても同一構成要素を示しており、記述の通りであるので説明を省略する、また実施の形態1において説明した事項であって本実施の形態4において改めて説明しない事項についてはそのまま本実施の形態4にも該当するものとして詳細な説明は省略する。本実施の形態4における構成が実施の形態1と相違する点は以下の通りである。
【0164】
温度センサー31はフォーカス制御装置の周囲温度を検出し、検出した温度を電気信号に変換して第1の補正制御手段17に出力する。第1の補正制御手段17は記述の通り最適フォーカス位置を検出した後に何らかの原因により最適フォーカス位置が変化した場合のフォーカス制御の目標位置を補正する機能を有する。また第1の補正制御手段17は第2の加算手段19への出力をON/OFFする機能も有している。図5を用いて説明した実施の形態1では時刻t=t9から常に第2の補正信号を第1の補正信号に等しくする第1の補正制御手段17の出力を第2の加算手段19へ出力していた。
【0165】
本実施の形態の第1の補正制御手段17は温度センサー31の出力が予め定められた閾値となった時に一定時間の区間、第2の補正信号を第1の補正信号に等しくする第1の補正制御手段17の出力を第2の加算手段19に出力するように構成されている。
【0166】
上記動作を図21を用いて説明する。図21は本実施の形態における最適フォーカス位置検出方法を説明するための図20に示す各構成要素の出力波形図である。図21(a)は対物レンズ6のフォーカス位置、図21(b)は第1の最適位置検出手段15が検出する再生信号のジッタに略略比例するジッタ出力、図21(c)は第1の補正信号検出手段15が出力する第2の補正信号、図21(d)は温度センサー31が検出したフォーカス制御装置の周囲温度である。
【0167】
横軸は時刻を示し、図5を用いて説明した時刻t=t9までの動作は既に実行されているものとする。時刻t=t9に第1の最適位置検出手段15は最適フォーカス位置Xfを検出し、図21に示すように対物レンズ6は最適フォーカス位置Xfに制御され、再生信号のジッタに略略比例するジッタ出力はJf、第2の補正信号はRFfとなる。この時の周囲温度は例えば25(℃)であるとする。
【0168】
第1の補正制御手段17は第2の補正信号を検出するが、温度センサー31の出力は予め設定された温度にならないために第2の加算手段19への出力はゼロである。
【0169】
その後周囲温度は図21(d)に示すように上昇し、フォーカスエラー信号の検出感度変動やフォーカスエラー検出手段11に電気オフセットが重畳する。その結果、対物レンズ6の位置はXfから徐々にディスク1記録面に近づく。またジッタ出力も徐々に大きくなり、第2の補正信号も大きくなる。
【0170】
時刻t=t41になると周囲温度は45(℃)となる。温度センサー31も周囲温度が45(℃)になったことを第1の補正制御手段17に出力する。第1の補正制御手段17は予め設定した温度45(℃)を検出して、第1の補正制御手段17は第2の補正信号をRFfに等しくするように第2の加算手段19へ制御信号を出力し、第2の加算手段19は第1の補正制御手段17の出力と第1の加算手段18の出力を加算してフォーカス制御手段12に出力し、フォーカス制御手段12は第2の加算手段12の出力に応じてフォーカスコイル20に駆動電流を流して対物レンズ6はXfに近づく。
【0171】
時刻t=t42になると対物レンズ6は再びXfに制御され、ジッタ出力、第2の補正信号もまた図21に示すように時刻t=t9に等しくなる。また第1の補正制御手段17は第2の加算手段19への出力をホールドする。
【0172】
以上によって周囲温度が変動することによって対物レンズ6のフォーカス位置が変化した時に第1の補正制御手段17により対物レンズ6のフォーカス位置は最適フォーカス位置Xfに補正制御することができる。
【0173】
本実施の形態では第1の補正制御手段17が第2の加算手段19に出力を更新開始するために予め設定した温度を45(℃)としたが、設定した温度を45(℃)以外の温度であって装置の温度上昇を検知できる温度としてもよい。
【0174】
また予め設定する温度として時刻t=t9における周囲温度に対して所定温度を加算した温度としても同様の効果が得られることは自明である。また、本実施の形態では設定温度を1つとしたものを例に説明をしたが、設定温度を複数にしてもよい。
【0175】
【発明の効果】
本発明のフォーカス制御装置によれば、記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置が前記記録媒体を記録/再生できる第1の位置となるように制御し、前記第1の位置において前記光ビームの集束点が前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号として検出し、記憶する位置検出手段と、前記記録面に対する実質的に垂直方向の前記光ビームの集束点の位置に関わらず、前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出する補正信号検出手段と、前記第1の補正信号と前記第2の補正信号を等しくするように前記記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置を制御する補正制御手段とを具備するので、光ビームの集束点を第1の位置に移動させた後に、何らかの原因によって光ビームの集束点が第1の位置から変化した場合において第1の補正信号を第2の補正信号を等しくするように補正制御手段が光ビームの集束点を制御することができるので記録媒体に予め記録された情報を再生あるいは任意の情報を記録するという動作の信頼性を飛躍的に向上できる。
【0176】
本発明のフォーカス制御装置によれば、記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置ずれをフォーカスエラー信号として検出し、前記フォーカスエラー信号に応じて前記光ビームの集束点を前記記録媒体の記録面に制御するフォーカス制御手段と、前記フォーカスエラー信号に第1の所定量を加算して前記光ビームの集束点の位置が前記記録媒体を記録/再生できる第1の位置となるように制御し、前記第1の位置において前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号として検出し、記憶する位置検出手段と、前記光ビームの集束点の前記記録面に対する実質的に垂直方向の位置ずれ量に関わらず、前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出し、前記第2の補正信号を前記第1の補正信号に等しくするように前記フォーカスエラー信号に第2の所定量を加算する補正制御手段とを具備するので、フォーカス制御手段によって光ビームの集束点を第1の位置に制御した後に何らかの原因によって光ビームの集束点が第1の位置から変化した場合においても第1の補正信号を第2の補正信号を等しくするように補正制御手段が光ビームの集束点を制御することができるので記録媒体に予め記録された情報を再生あるいは任意の情報を記録するという動作の信頼性を飛躍的に向上できる。
【0177】
本発明のフォーカス制御装置によれば、所定領域は記録媒体の記録面の一部に鏡面で構成された領域であるので、鏡面で構成されている領域の反射あるいは透過光を第1および第2の補正信号を検出する構成としたので、記録媒体上に予め記録された記録マーク、あるいは案内溝の影響を受けないで第1および第2の補正信号を検出でき、補正制御手段による制御精度を飛躍的に向上することができる。
【0178】
本発明のフォーカス制御装置によれば、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出する再生信号検出手段を具備し、前記第1の位置は再生信号のジッタが最小値となる位置であるので、データの記録再生性能は最も信頼性を確保することができると共に、フォーカス位置が何らかの原因でずれたとしても、再生信号のジッタを再度検出することなく、ジッタを最小とする位置へ対物レンズのフォーカス位置を移動でき、データの記録再生を行なうことができるので、データの記録再生性能を更に向上させることができる。
【0179】
本発明のフォーカス制御装置によれば、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出する再生信号検出手段を具備し、前記第1の位置は再生信号のジッタが予め定められた値となる2点の位置に挟まれた任意の位置であるので、再生信号のジッタを再度検出することなく、データの記録再生ができる程度の位置に対物レンズのフォーカス位置を移動することができるという効果を得ることができる。
【0180】
本発明のフォーカス制御装置によれば、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出する再生信号検出手段と、前記再生信号よりディフェクトを検出するディフェクト検出手段とを具備し、前記ディフェクトを検出した時に前記第2の補正信号をホールドするので、第1の補正信号と第2の補正信号を用いて補正制御を行う時に光ビームが記録媒体上のディフェクトに位置した時の補正制御の信頼性を飛躍的に向上させることができる。
【0181】
本発明のフォーカス制御装置によれば、周囲温度を検出する温度センサーを具備し、前記温度センサーは最適位置検出手段が第1の補正信号を記憶した時の周囲温度に対して予め定められた温度差を検出した時に、補正制御手段は前記第1の補正信号と第2の補正信号を等しくするように動作するので、フォーカス制御装置の周囲温度が変化して光ビームの集束点が第1の位置から変化した場合においても、温度センサーが第1の補正信号を記憶した時の周囲温度に対して予め定められた温度差を検出し、補正制御手段は第1の補正信号と第2の補正信号を等しくするように光ビームの集束点を制御するように動作できるので記録媒体に予め記録された情報を再生あるいは任意の情報を記録するという動作の信頼性を飛躍的に向上できる。
【0182】
本発明のフォーカス制御装置によれば、記録媒体は追記型記録媒体で第2の補正信号は記録動作区間におけるピット非記録時の反射あるいは透過光の一部あるいは全部であるので、記録媒体上に予め記録されたピット、あるいは案内溝の影響を受けないで第1および第2の補正信号を検出できるので、補正制御手段による制御精度を飛躍的に向上することができる。
【0183】
本発明のフォーカス制御方法によれば、記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置が前記記録媒体を記録/再生できる第1の位置となるように制御し、前記第1の位置において前記光ビームの集束点が前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号として検出し、記憶する第1のステップと、前記記録面に対する実質的に垂直方向の前記光ビームの集束点の位置に関わらず、前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出する第2のステップと、前記第1の補正信号と前記第2の補正信号を等しくするように前記記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置を制御する第3のステップとを有するので、第1のステップを実行することによって光ビームの集束点を第1の位置に移動させた後に、何らかの原因によって光ビームの集束点が第1の位置から変化した場合において第1の補正信号を第2の補正信号を等しくするように光ビームの集束点を第3のステップを実行することによって制御することができるので記録媒体に予め記録された情報を再生あるいは任意の情報を記録するという動作の信頼性を飛躍的に向上できる。
【0184】
本発明のフォーカス制御方法によれば、記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置ずれをフォーカスエラー信号として検出し、前記フォーカスエラー信号に応じて前記光ビームの集束点を前記記録媒体の記録面に制御する第4のステップを有し、前記フォーカスエラー信号に第1の所定量を加算して前記光ビームの集束点の位置が前記記録媒体を記録/再生できる第1の位置となるように制御し、前記第1の位置において前記光ビームの集束点が前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号として検出し、記憶する第1のステップを実行し、前記光ビームの集束点の前記記録面に対する実質的に垂直方向の位置ずれ量に関わらず、前記光ビームが前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出する第2のステップと、前記第2の補正信号を前記第1の補正信号に等しくするように前記フォーカスエラー信号に第2の所定量を加算する第3のステップを実行するので、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出し、光ビームの集束点を再生信号のジッタが最小となる位置、あるいは予め定められた値となる2点の位置に挟まれた任意の位置に制御した後に何らかの原因によって光ビームの集束点が再生信号のジッタが最小となる位置、あるいは予め定められた値となる2点の位置に挟まれた任意の位置から変化しても、第2の補正信号を第1の補正信号に等しくするように光ビームの集束点を制御する第3のステップを実行することによって記録媒体に予め記録された情報を再生あるいは任意の情報を記録するという動作の信頼性を飛躍的に向上できる。
【0185】
本発明のフォーカス制御方法によれば、記録媒体の記録面と光ビームの集束点との記録面に対する垂直方向の位置ずれをフォーカスエラー信号として検出し、前記フォーカスエラー信号に応じて前記光ビームの集束点を記録媒体の記録面に位置するように制御する第4のステップを実行し、前記第4のステップを行った後に、前記記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出し、再生信号のジッタが最小となる位置、あるいは予め定められた値となる2点の位置に挟まれた任意の位置に前記光ビームを集束させる集束レンズの位置を制御するようにフォーカスエラー信号に第1の所定値を加算して前記光ビームの集束点を第1の位置に制御し、前記第1の位置において前記光ビームの集束点が前記記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第1の補正信号を検出し、記憶する第1のステップを実行し、前記第1のステップを実行した後に、前記記録面に対する実質的に垂直方向の位置ずれ量に関わらず、前記光ビームが記録媒体上の所定領域を照射した時の反射あるいは透過光を第2の補正信号として検出し、前記第2の補正信号を前記第1の補正信号に等しくするように前記フォーカスエラー信号に第2の所定量を加算する第3のステップを実行するので、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出し、光ビームの集束点を再生信号のジッタが最小となる位置、あるいは予め定められた値となる2点の位置に挟まれた任意の位置に制御した後に何らかの原因によって光ビームの集束点が再生信号のジッタが最小となる位置、あるいは予め定められた値となる2点の位置に挟まれた任意の位置から変化しても、第2の補正信号を第1の補正信号に等しくするように光ビームの集束点を制御する第3のステップを実行することによって記録媒体に予め記録された情報を再生あるいは任意の情報を記録するという動作の信頼性を飛躍的に向上できる。
【0186】
本発明のフォーカス制御方法によれば、所定領域は記録媒体の記録面の一部が鏡面で構成されている領域であるので、鏡面で構成されている領域の反射あるいは透過光を第1および第2の補正信号を検出する構成したので、記録媒体上に予め記録された記録マーク、あるいは案内溝の影響を受けないで第1および第2の補正信号を検出でき、補正制御手段による制御精度を飛躍的に向上することができる。
【0187】
本発明のフォーカス制御方法によれば、記録媒体の反射あるいは透過光から再生信号を検出する第5のステップと、前記再生信号よりディフェクトを検出する第6のステップとを有し、ディフェクトを検出した時に前記第2の補正信号をホールドするので、第1の補正信号と第2の補正信号を用いて補正制御を行う時に記録媒体上の光ビームがディフェクトに位置した時の補正制御の信頼性を飛躍的に向上させることができる。
【0188】
本発明のフォーカス制御方法によれば、温度センサーにより前記第1の補正信号検出手段が第1の補正信号を記憶した時の周囲温度に対して予め定められた温度差を検出した時に、第3のステップは前記第1の補正信号と第2の補正信号を等しくするように動作するので、フォーカス制御装置の周囲温度が変化して光ビームの集束点が第1の位置から変化した場合においても、温度センサーが第1の補正信号を記憶した時の周囲温度に対して予め定められた温度差を検出し、補正制御手段は第1の補正信号と第2の補正信号を等しくするように光ビームの集束点を制御するように動作できるので記録媒体に予め記録された情報を再生あるいは任意の情報を記録するという動作の信頼性を飛躍的に向上できる。
【0189】
本発明のフォーカス制御方法によれば、記録媒体は追記型記録媒体で第2の補正信号は記録動作区間におけるピット非記録時の反射あるいは透過光の一部あるいは全部であるので、記録媒体上に予め記録されたピット、あるいは案内溝の影響を受けないで第1および第2の補正信号を検出できるので、補正制御手段による制御精度を飛躍的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるフォーカス制御装置を搭載した光ディスク記録再生装置の電気的構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における第1の補正信号検出手段16の内部回路構成を示すブロック図
【図3】DVD−RAMディスクのセクタ・フォーマットの構造を示した模式図
【図4】本発明の実施の形態1における補正信号検出回路16の内部回路要素の出力と出射光位置の関係を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態1における各構成要素の出力タイムチャート
【図6】本発明の実施の形態1における再生信号のジッタおよび第1の補正信号とフォーカス位置の関係を示す説明図
【図7】本発明の実施の形態1における補正制御制御手段17の内部回路図
【図8】本発明の実施の形態2におけるフォーカス制御装置を搭載した光ディスク記録再生装置の電気的構成を示すブロック図
【図9】(a)本発明の実施の形態2における論理回路28の内部回路構成を示した説明図
(b)本発明の実施の形態2における論理回路28の真理値を示す図
【図10】本発明の実施の形態2におけるディスク22に所望のデータを記録する時のNRZI変調と照射手段23の光出力および記録マークの関係を示す説明図
【図11】本発明の実施の形態2における第2の補正信号検出手段24の内部回路構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態2におけるディスク22に所望のデータを記録する時のマイコン26、照射手段23および補正信号検出手段路24の内部回路要素の出力の関係を示す説明図
【図13】本発明の実施の形態2における各構成要素の出力タイムチャート
【図14】本発明の実施の形態2における第2の補正制御手段25の動作を説明するシーケンス図
【図15】本発明の実施の形態2における再生信号のジッタおよび第3の補正信号とフォーカス位置の関係を示す説明図
【図16】本発明の実施の形態3における出射光位置と各構成要素の出力の関係を示す説明図
【図17】本発明の実施の形態3におけるフォーカス制御装置を搭載した光ディスク記録再生装置の電気的構成を示すブロック図
【図18】本発明の実施の形態3における第3の補正信号検出手段30の内部回路構成を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態3における出射光位置と第3の補正信号検出手段30の各内部要素回路出力の関係を示す説明図
【図20】本発明の実施の形態4におけるフォーカス制御装置を搭載した光ディスク記録再生装置の電気的構成を示すブロック図
【図21】本発明の実施の形態4における各構成要素の出力タイムチャート
【符号の説明】
1 記録媒体(ディスク)
2 照射手段
3 コリメータレンズ
4 偏向ビームスプリッタ
5 波長板
6 対物レンズ
7 光検出ホログラム
8 検出レンズ
9 +1次光検出器
10 −1次光検出器
11 フォーカスエラー検出手段
12 フォーカス制御手段
13 トラッキングエラー検出手段
14 トラッキング制御手段
15 第1の最適位置検出手段
16 第1の補正信号検出手段
16−1 第1の加算回路
16−2 第1の比較回路
16−3 エンベロープ検出回路
17 第1の補正制御手段
18 第1の加算手段
19 第2の加算手段
20 フォーカスコイル
21 トラッキングコイル
22 記録媒体(ディスク)
23 第2の照射手段
24 第2の補正信号検出手段
25 第2の補正制御手段
26 マイコン
27 照射手段駆動回路
28 論理回路
28−1 NOT回路
28−2 AND回路
29 第2の最適位置検出手段
30 第3の補正信号検出手段
30−1 第3の加算回路
30−2 第2のサンプル・ホールド回路
30−3 低域通過フィルタA
30−4 低域通過フィルタB
30−5 第2の比較回路
30−6 AND回路
31 温度センサー

Claims (7)

  1. 記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置を変えながら記録媒体上の情報が記録された領域における前記光ビームの反射あるいは透過光に基づいて情報の再生状態を示す信号を検出し、検出した信号が所定の状態となる位置を第1の位置として記憶する位置検出手段と、記録媒体上の情報が記録されていない所定領域における前記光ビームの反射あるいは透過光に基づいて前記光ビームの収束状態を示す信号を検出して出力する補正信号検出手段と、予め前記光ビームの集束点の位置を前記第1の位置とした際の前記補正信号検出手段の出力を第1の補正信号として求め、前記第1の補正信号を求めた後に前記第1の補正信号と前記補正信号検出手段の出力信号を等しくするように前記光ビームの集束点の位置を制御する補正制御手段とを具備するフォーカス制御装置。
  2. 記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置を所定位置とするように制御するフォーカス制御手段と、前記所定位置を変えながら記録媒体上の情報が記録された領域における前記光ビームの反射あるいは透過光に基づいて情報の再生状態を示す信号を検出し、検出した信号が所定の状態となる前記所定位置を第1の位置とする位置検出手段と、記録媒体上の情報が記録されていない所定領域における前記光ビームの反射あるいは透過光に基づいて前記光ビームの収束状態を示す信号を検出して出力する補正信号検出手段と、予め前記所定位置を前記第1の位置とした際の前記補正信号検出手段の出力を第1の補正信号として求め、前記第1の補正信号を求めた後に前記第1の補正信号と前記補正信号検出手段の出力信号を等しくするように前記所定位置を制御する補正制御手段とを具備するフォーカス制御装置。
  3. 記録媒体上の情報が記録されていない所定領域として記録媒体の記録面の一部に鏡面で構成された領域を用い、光ビームの反射あるいは透過光の一部あるいは全部の光量に基づいて前記光ビームの収束状態を示す信号を検出するように補正信号検出手段を構成した請求項1あるいは2に記載のフォーカス制御装置。
  4. 記録媒体上の情報が記録されていない所定領域として追記型記録媒体の記録動作区間におけるピット非記録の区間を用い、光ビームの反射あるいは透過光の一部あるいは全部の光量に基づいて前記光ビームの収束状態を示す信号を検出するように補正信号検出手段を構成した請求項1あるいは2に記載のフォーカス制御装置。
  5. 記録媒体の記録面に対する実質的に垂直方向の光ビームの集束点の位置を変えながら記録媒体上の情報が記録された領域における前記光ビームの反射あるいは透過光に基づいて情報の再生状態を示す信号を検出し、検出した信号が所定の状態となる前記光ビームの集束点の位置を第1の位置として記憶する第1のステップと、
    前記光ビームの集束点の位置を前記第1の位置とした状態で記録媒体上の情報が記録されていない所定領域における前記光ビームの反射あるいは透過光に基づいて前記光ビームの収束状態を示す信号を検出し、検出した信号を第1の補正信号とする第2のステップと、
    前記所定領域における前記光ビームの反射あるいは透過光に基づいて前記光ビームの収束状態を示す信号と前記第1の補正信号を等しくするように前記光ビームの集束点の位置を制御する第3のステップとを有するフォーカス制御方法。
  6. 記録媒体上の情報が記録されていない所定領域として記録媒体の記録面の一部に鏡面で構成された領域を用い、光ビームの反射あるいは透過光の一部あるいは全部の光量に基づいて前記光ビームの収束状態を示す信号を検出するように第2のステップ、および第3のステップを構成した請求項5に記載のフォーカス制御方法。
  7. 記録媒体上の情報が記録されていない所定領域として追記型記録媒体の記録動作区間におけるピット非記録の区間を用い、光ビームの反射あるいは透過光の一部あるいは全部の光量に基づいて前記光ビームの収束状態を示す信号を検出するように第2のステップ、および第3のステップを構成した請求項5に記載のフォーカス制御方法。
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