JP2000163758A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、正確なオントラック信号、オ
フトラック信号の生成をすることができる光学的情報記
録再生装置の提供を目的とする。 【解決手段】 この光学的情報記録再生装置は、光学ピ
ックアップがトラックを横断するときにフォトダイオー
ドにより出力される振幅変調の下側のエンベロープ信号
を生成するボトムホールド回路２と、下側エンベロープ
信号から基準値を生成するボトムホールド回路９、ピー
クホールド回路１０およびオペアンプ１３と、下側エン
ベロープ信号と基準値とを比較して、オントラックオフ
トラック信号を得る比較回路１５とを備え、オントラッ
クオフトラック信号を用いて光学ピックアップのトラッ
ク位置決めを制御するので、光学記録媒体の傷やほこり
等の影響を受けることなく正確なオントラックオフトラ
ック信号を得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、コンパ
クト・ディスク（ＣＤ）等の光ディスクに光ビームを用
いてデータを記録する際に用いる光学的情報記録再生装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】高度情報化社会を指向するマルチメディ
アの進展で、光ディスクの一層の高性能化、大容量化が
求められている。この光ディスクは、その機能及び使用
目的から、ディスクカッティング時に記録された情報デ
ータを再生するのみの再生専用型光ディスク、一度だけ
記録できて書き換えのできない追記型光ディスク、何度
でも書き換えのできる書き換え型光ディスクの３種類に
大別することができる。

【０００３】このうち、特に、情報データを書き換える
ことができる書き換え型光ディスクでは、大容量化が要
求されることにより、光ディスク面上に螺旋状に設けら
れた溝からなるグルーブ部にのみ情報データを記録する
グルーブ記録方法だけでは、要求される記録容量を満足
させることができないため、グルーブ部とグルーブ部と
の間のランド部と呼ばれる部分にも情報データを記録す
るランドグルーブ記録方法が採用されていた。

【０００４】つまり、光ディスク記録再生装置におい
て、光ディスク上の所定のトラックに情報データを記録
するためには、光ディスクの目標トラック上へ光学ピッ
クアップを移動させて、目標トラック上にレーザ・ビー
ムを照射させなければならない。このためには、目標位
置に光学ピックアップを位置決めする必要がある。

【０００５】再生専用のＣＤ−ＲＯＭなどの光学ディス
クにおいては、ランダムアクセス時に光学ピックアップ
が横切ったトラック数を数えるようにして光学ピックア
ップの位置決め制御を行っている。この位置決め制御に
おいては、光学センサからの読み出し信号は光学ピック
アップがトラックを横断する度に振幅変調を受けるとい
う性質を利用している。

【０００６】このような制御を用いてオントラック信号
およびオフトラック信号を得る方式として、特公平６−
９０８７号公報記載の光学的情報記録再生装置がある。
この光学的情報記録再生装置は、オントラックオフトラ
ック信号を検出するための基準値を、光検出器の出力の
総和信号のピークホールド値とボトムホールド値より算
出した中間値とすることにより、使用する光ディスクに
よる反射率の変化や、同一ディスク内の反射率の変化、
またレーザーパワーの変化等による光センサの総和信号
のオフセットや変調度の変化に左右されず、つねに正し
くオントラックオフトラック信号が得られ、また、更
に、ピークホールド、ボトムホールド回路の立ち上がり
応答を遅らせることにより、ディスクの傷等による異常
反射部においても、正常なオントラックオフトラック信
号が得られるものである。以下に、このような光学的情
報記録再生装置を用いる動作例を説明する。

【０００７】図３は、従来の光学的記録再生装置のオン
トラックオフトラック検出回路の動作例を示すブロック
図である。図３において、複数の光検出センサにより検
出された総和信号Ａを端子３０を介してＬＰＦ（ローパ
スフィルター）３１に供給し、ＬＰＦ３１の出力信号Ｂ
に対してピークホールドおよびボトムホールド回路３２
によりピークホールドおよびボトムホールドした信号の
中間値の信号Ｃを基準値として、比較回路３３により信
号Ｂと比較し、端子３４からオントラックおよびオフト
ラック信号Ｄが得られる。

【０００８】しかし、図４で他の動作例で示すように、
記録媒体のトラック上に欠陥Ｎで示すように傷またはほ
こり等がある場合、反射率の低い部分が生じる。このた
め、図４において、総和信号ＥはＬＰＦ３１を通過させ
ることにより歪んだ信号Ｆを生じ、信号Ｆに対してピー
クホールドおよびボトムホールド回路３２によりピーク
ホールドおよびボトムホールドした信号の中間値の信号
Ｇを基準値として比較回路３３により信号Ｆと比較し
て、端子３４から歪んだオントラックおよびオフトラッ
ク信号Ｈが得られる。

【０００９】また、特開平１０−１８８３０５号公報に
は、ディスクのディフェクトによるトラッキング不能を
回避するために、ＲＦ信号のエンベロープボトム値をホ
ールドして基準値と比較し、ミラー検出回路の適正化を
図る光記録媒体再生装置が開示されている。具体的に
は、ミラー面を再生した場合において、トラッキングエ
ラー信号をサンプリングするタイミングを適正化するこ
とを目的として、レベルシフト回路によりＲＦ信号のＤ
Ｃレベルが所定量だけシフトされるとともに所定のゲイ
ンで反転増幅され、ボトムホールド回路によりレベルシ
フト回路の出力信号のエンベロープのボトムを抽出し、
スレッショルド回路によりボトムホールド回路の出力信
号がスレッショルドレベルを超過している場合にはその
出力をハイレベルとし、ミラー検出回路からの出力をマ
スクする。

【００１０】また、特開平７−１２９９７２号公報に
は、ＣＤ−Ｒディスクの未記録部分もボトムホールド回
路出力を用いることで、正しいオントラックが得られる
光ディスク装置のオントラック検出回路が開示されてい
る。具体的には、未記録部であっても、オントラック、
オフトラックの検出を可能とするとともに、記録部と未
記録部をまたがるようなトラックジャンプ時においても
安定したオントラック検出を可能とすることを目的とし
て、案内溝が形成された光ディスクからの戻り光に対応
する信号からローパスフィルタを用いて所定の低域周波
数成分を除去し、ピークホールド及びボトムホールド手
段により得た値を加算し、加算結果に所定の係数、例え
ば１／２を乗算して得られた信号を比較基準信号とし
て、ローパスフィルタの出力信号と比較し、比較結果を
オントラック検出信号として出力する。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の光学的記録再生装置では、トラック上の傷またはほこ
り等により図４で示すように欠落Ｎを有する総和信号Ｅ
をＬＰＦ３１によりＬＰＦ出力を得て、ピークホールド
およびボトムホールド回路３２によりピークホールドお
よびボトムホールドするため、図３の出力信号Ｄに示す
ような正確なオントラックオフトラック信号が得られな
いため、トラッキング制御が正確に行われないという不
都合があった。

【００１２】また、特開平１０−１８８３０５号公報記
載の光記録媒体再生装置は、トラッキングエラー信号を
サンプリングするタイミングを適正化するものであり、
正確なオントラックオフトラック信号を得る点に関して
は何等示していない。特開平７−１２９９７２号公報記
載の光ディスク装置のオントラック検出回路は、ピーク
ホールド及びボトムホールド手段により得た値を加算
し、加算結果に所定の係数を乗算して得られた信号を比
較基準信号とする点が開示されているのみであり、上述
と同様に欠落Ｎを有する総和信号Ｅに対しては正確なオ
ントラックオフトラック信号が得られないため、トラッ
キング制御が正確に行われないという不都合があった。

【００１３】また、本願発明と同一出願による特願平９
−２２０４５３号には、光学的情報記録再生装置の光学
ピックアップのオントラック・オフトラック検出信号の
作成方法として、光ビームの反射光より、エンベロープ
信号とそのＬＰＦ出力より中間値を生成して、この中間
値とエンベロープ信号からオントラックとオフトラック
信号を生成する情報再生装置、情報記録再生装置及びオ
ントラック・オフトラック検出回路が記載されている。

【００１４】また、本願発明と同一出願による特願平９
−２５２１５２号には、光学的情報記録再生装置の光学
ピックアップのオントラック・オフトラック検出信号の
作成方法として、光ビームの反射光より、エンベロープ
信号を生成し、このエンベロープ信号をピークホールド
あるいはボトムホールドし、これに適当なオフセットを
加えたものを基準値として、このエンベロープ信号とか
らオントラックとオフトラック信号を生成する光学的情
報記録再生装置が記載されている。

【００１５】また、本願発明と同一出願による特願平９
−２５５３２８号には、光学的情報記録再生装置の光学
ピックアップのオントラック・オフトラック検出信号の
作成方法として、光ビームの反射光より、エンベロープ
信号を生成し、このエンベロープ信号にＨＰＦを通過さ
せ、その出力と適当な基準値とからオントラックとオフ
トラック信号を生成する光学的情報記録再生装置が記載
されている。

【００１６】上述した３つの出願の光学的情報記録再生
装置によっても入力信号の変化に左右されないようにす
ることができるが、一層正確なオントラックオフトラッ
ク信号の検出が要求されていた。

【００１７】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
のであり、簡単な構成で、正確なオントラック信号、オ
フトラック信号の生成をすることができる光学的情報記
録再生装置の提供を目的とする。

【００１８】

【課題を解決するための手段】この発明の光学的情報記
録再生装置は、光学的に情報記録可能なトラックが並列
配置された光学記録媒体上に光学系により光ビームを照
射する光照射手段と、上記光照射手段が上記トラックを
横切ることによって変調を受けた上記光ビームの反射光
または透過光を検出して変調信号として出力する受光部
を有する光検出手段と、上記光照射手段および上記光検
出手段を上記トラックを横切る方向に移動させて目的ト
ラック位置に位置決めする移動手段と、上記光照射手段
が上記トラックを横断するときに上記光検出手段により
出力される上記変調信号に重畳される振幅変調のエンベ
ロープ信号のうちの片側のエンベロープ信号を生成する
片側エンベロープ信号生成手段と、上記片側エンベロー
プ信号から所定の基準値を生成する基準値生成手段と、
上記片側エンベロープ信号と上記基準値とを比較して、
上記光ビームのオントラック信号またはオフトラック信
号を得る比較手段と、を備え、上記オントラック信号お
よびオフトラック信号を用いて上記移動手段による上記
光照射手段および上記光検出手段の目的トラックへの位
置決めを制御するようにしたものである。

【００１９】この発明の光学的情報記録再生装置によれ
ば以下の作用をする。光検出手段で検出された変調信号
は片側エンベロープ信号生成手段に供給される。片側エ
ンベロープ信号生成手段は変調信号をボトムホールド
し、変調信号の下側エンベロープ信号を抽出する。片側
エンベロープ信号生成手段は、トラック横断による変調
信号から光記録媒体に記録されている信号成分を取り除
き、光検出手段がトラックを横切る際に現れる下側エン
ベロープ信号のみを取り出す。

【００２０】片側エンベロープ信号生成手段により得ら
れた下側エンベロープ信号は、基準値生成手段に供給さ
れる。基準値生成手段は下側エンベロープ信号をボトム
ホールドしたボトムホールド信号を取り出し、下側エン
ベロープ信号をピークホールドしたピークホールド信号
を取り出し、ボトムホールド信号とピークホールド信号
の中間値の信号を出力する。

【００２１】また、所定のオフセットの電圧を基準値生
成手段に供給することにより、中間値の信号を基準値と
して適当な値に調節する。

【００２２】得られた基準値としてのボトムホールド信
号とピークホールド信号の中間値の信号と下側エンベロ
ープ信号とを比較手段により比較することにより、正確
なオントラックオフトラック信号を出力する。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下に、本実施の形態を説明す
る。本実施の形態を適用する光ディスクは、例えば、コ
ンパクト・ディスク（ＣＤ）である。ＣＤにはいくつか
のファミリーがあり、再生専用のＣＤ−ＲＯＭ，１回だ
け書き込めるＣＤ−Ｒがある。

【００２４】まず、本実施の形態のオントラック信号、
オフトラック信号生成手段の構成を図１を用いて説明す
る。図１は、本実施の形態の光学的記録再生装置のオン
トラックオフトラック検出回路の構成および動作を示す
ブロック図である。光学的情報記録再生装置において、
光学ピックアップが光ディスクのトラックを横断したと
きにフォトディテクタから検出される総和信号（ＲＦ信
号）は、光ディスクに記録されている信号成分である。
この総和信号の上側エンベロープ信号は傷やほこり等に
よって変化するが、下側エンベロープはそれらの影響を
受けにくい。そこで、本実施の形態のオントラックオフ
トラック検出回路では、下側エンベロープのみを検出し
て基準値とすることで、ゴミやほこり等の影響の少ない
正確なオントラックオフトラック信号を得るようにし
た。

【００２５】図１において、光学ピックアップのフォト
ダイオードで検出された総和信号ａが端子１に供給され
る。端子１に供給された総和信号ａはボトムホールド回
路２に供給される。ボトムホールド回路２は総和信号ａ
をボトムホールドし、総和信号ａの下側エンベロープ信
号を抽出する。つまり、ボトムホールド回路２は、トラ
ック横断による変調信号から光ディスクに記録されてい
る信号成分を取り除き、フォトダイオードがトラックを
横切る際に現れる下側エンベロープ信号のみを取り出
す。このボトムホールド回路２におけるボトムホールド
の時定数は信号帯域より低く、エンベロープ信号の帯域
より高い値に設定する。

【００２６】ボトムホールド回路２により得られた下側
エンベロープ信号は、ボトムホールド回路２の出力端子
とオペアンプ５の非反転入力端子の間に接続された抵抗
器３、アースとオペアンプ５の反転入力端子の間に接続
された抵抗器４および出力端子とオペアンプ５の反転入
力端子の間に接続された抵抗器６により増幅率を設定さ
れたオペアンプ５により十分な振幅を得られるように増
幅され、点ｂで示すように下側エンベロープ信号ｂとな
る。また、端子７とオペアンプの非反転入力端子に抵抗
器が接続され、端子７に所定のオフセット（１）の電圧
を供給することにより、オペアンプ５により増幅される
下側エンベロープ信号ｂを回路的に安定な値に調節す
る。

【００２７】このようにして得られた下側エンベロープ
信号ｂをボトムホールド回９およびピークホールド回路
１０に供給する。ボトムホールド回路９は下側エンベロ
ープ信号ｂをボトムホールドしたボトムホールド信号を
取り出し、ピークホールド回路１０は下側エンベロープ
信号ｂをピークホールドしたピークホールド信号を取り
出す。ボトムホールド回路９の出力端子とオペアンプ１
３の非反転入力端子の間、ピークホールド回路１０の出
力端子とオペアンプ１３の非反転入力端子の間にはそれ
ぞれ同じ抵抗値の抵抗器１１および抵抗器１２が接続さ
れ、オペアンプ１３の出力端子と反転入力端子とが接続
され、オペアンプ１３はボトムホールド信号とピークホ
ールド信号の中間値の信号ｃを出力する。

【００２８】また、端子１４に所定のオフセット（２）
の電圧をオペアンプ１３のコントロール端子に供給する
ことにより、オペアンプ１３により増幅される中間値の
信号ｃを基準値として適当な値に調節する。具体的に
は、ディスクの反りやフォトダイオードのオフセット等
があった場合にオフセット（２）の電圧により基準電圧
を追従させて、これらの影響を減じる作用をさせる。つ
まり、ディスクの反り等の要因のため、上述した変調信
号は低周波によって振動している。この周波数成分を取
り除くようにして、基準電圧に反映させる。なお、フォ
トダイオードのバラツキによっても、各装置のフォトダ
イオードのオフセットが異なるので、これに対応したオ
フセット（２）の電圧を供給して基準電圧に反映させ
る。

【００２９】このようにして得られた基準値としてのボ
トムホールド信号とピークホールド信号の中間値の信号
ｃと下側エンベロープ信号ｂとを比較回路１５により比
較することにより、端子１６から正確なオントラックオ
フトラック信号ｄを出力する。

【００３０】また、上述したオントラックオフトラック
信号の検出では、光ディスクの再生信号の読み取りを行
っていない場合、または完全にオントラックしている場
合などには、エンベロープ信号が現れないため、比較回
路１５では基準電圧と比較信号が一致してしまうため、
比較回路１５の出力信号ｄの初期値が定まらなくなる。
そこで、これによる発振状態の発生するのを予め回避す
るために、オペアンプ１３の出力に影響を与えないよう
なオフセット（２）の電圧をオペアンプ１３のコントロ
ール端子に供給する。これによって、比較回路１５の出
力信号ｄの初期値がハイレベルまたはローレベルに決ま
るので以後のオントラックオフトラックの検出動作をス
ムーズに行うことができる。

【００３１】図２は、本実施の形態の他の光学的記録再
生装置のオントラックオフトラック検出回路の構成及び
動作を示すブロック図である。図２に示すブロック図が
図１に示すものと異なる点は、図１におけるボトムホー
ルド回路９、ピークホールド回路１０およびオペアンプ
１３を、図２においてＬＰＦ（ローパスフィルター）２
０に替えた点である。他の構成および動作は図１に示し
たと同様であるので、対応するものには同一の符号を付
して、異なる点のみを説明してその他の説明を省略す
る。

【００３２】図１においては、比較回路１５の基準値の
生成において下側エンベロープ信号ｂをボトムホールド
したボトムホールド信号とピークホールドしたピークホ
ールド信号を取り出し、ボトムホールド信号とピークホ
ールド信号の中間値の信号ｃを基準値とするのに対し
て、図２においては、下側エンベロープ信号ｂをＬＰＦ
２０に供給して、ＬＰＦ２０を通過させて得られた低周
波成分の中間値の信号ｅを基準値とするようにしてい
る。この場合においても、ＬＰＦ２０のコントロール端
子に端子１４を介してオフセット（２）の電圧を供給す
ることにより、上述したフォトダイオード等のバラツキ
の影響のない基準電圧を生成するようにしている。この
ようにして得られた基準値としての中間値の信号ｅと下
側エンベロープ信号ｂとを比較回路１５により比較する
ことにより、端子１６から正確なオントラックオフトラ
ック信号ｆを出力する。

【００３３】なお、上述した本実施の形態では、図１に
示したオントラックオフトラック信号ｄまたは図２に示
したオントラックオフトラック信号ｆにおいて、基準値
の信号ｃまたは信号ｅに対して、エンベロープ信号ｂが
大であるか小であるかによりハイレベルまたはローレベ
ルを検出して、これに対応してオントラックまたはオフ
トラックを検出するようにしているが、比較回路１５に
おける２信号の比較の極性を逆極性にして、基準値の信
号ｃまたは信号ｅに対して、エンベロープ信号ｂが小で
あるか大であるかによりローレベルまたはハイレベルを
検出して、これに対応してオントラックまたはオフトラ
ックを検出するようにしてもよいことはいうまでもな
い。

【００３４】次に、上述したオントラックオフトラック
検出回路が適用される光学的記録再生装置の構成を説明
する。本実施の形態の光学的記録再生装置は、光ディス
ク回転駆動制御系と、粗動送り駆動制御系と、光学ピッ
クアップ制御系のそれぞれのサーボ系をコントロールす
るサーボコントロール回路と、光ピックアップに供給す
るレーザーパワーを制御するレーザー制御回路と、レー
ザーの反射光から再生ＲＦ信号、フォーカスエラー信号
及びトラッキングエラー信号を得るＩ−Ｖ変換マトリク
ス回路と、信号制御回路とを有する。

【００３５】光ディスク回転駆動制御系は、スピンドル
サーボ回路と、スピンドルモーターと、光ディスクとを
有する。ここで、光ディスクは記録媒体を構成する。粗
動送り駆動制御系は、スレッドサーボ回路と、スレッド
モーターとを有する。光学ピックアップ制御系は、光ピ
ックアップと、Ｉ−Ｖ変換マトリクス回路と、フォーカ
スサーボ回路と、トラッキングサーボ回路と、レーザー
制御回路とを有する。ここで、Ｉ−Ｖ変換マトリクス回
路は、レーザーの反射光を２分割面で検出するフォトダ
イオード（フォトディテクター）と、２分割信号を加算
する加算器と、２分割信号を減算する減算器と、加算器
の出力から再生ＲＦ信号を増幅すると共にスレッドサー
ボ回路にサーボ信号を供給するＲＦ増幅回路と、減算器
の出力からフォーカスエラー信号を検出するフォーカス
エラー検出回路と、減算器の出力からトラッキングエラ
ー信号を検出するトラッキングエラー検出回路とを有す
る。また、レーザー制御回路は、レーザー光をパルス幅
変調するＰＷＭドライバーと、レーザー光を発光するレ
ーザーダイオードとを有する。

【００３６】信号制御回路は、装置の各部を制御するシ
ステムコントローラと、記録データにリードソロモン積
符号によりエラー訂正コードを付加するＥＣＣエンコー
ド回路と、エラー訂正コードが付加された記録データを
ＥＦＭにより８／１４変調する変調回路と、再生データ
をＥＦＭにより８／１４復調すると共にスピンドルサー
ボ回路にサーボ信号を供給する復調回路と、再生データ
にリードソロモン積符号によりエラー訂正処理して再生
データを出力するＥＣＣデコード回路とを有する。ここ
で、この例では、特に、システムコントローラはＲＦ増
幅回路からの変調信号から下側エンベロープ信号を抽出
し、基準値中心の信号を生成し、基準値に対して大か小
かによりオントラック信号、オフトラック信号を生成し
て、トラッキングサーボ回路に対してトラッキングサー
ボの調整をする、オントラック信号、オフトラック信号
生成手段を有する。

【００３７】このように構成された光ディスク記録再生
装置の動作を説明する。図示しないホストコンピュータ
からの命令により、光ディスク記録再生装置に対して情
報信号の記録または再生を行う場合、ホストコンピュー
タから光ディスク上の目標トラック位置に光ピックアッ
プをスレッドモーターによりシーク動作をして位置決め
した後に、トラッキングサーボ回路およびフォーカスサ
ーボ回路によりトラッキングコイルおよびフォーカスコ
イルを駆動させてトラッキングおよびフォーカスを微調
整させて目標値に合わせる。

【００３８】記録の際にはレーザー制御回路によりレザ
ーパワーを予めイレーズパワーレベルにして記録しない
部分の情報を消去すると共に、レザーパワーをライトパ
ワーレベルに調整して情報信号を目標トラック位置に記
録し、再生の際にはレーザー制御回路によりレザーパワ
ーをリードパワーレベルに調整して目標トラック位置に
記録された情報信号を再生する。

【００３９】信号制御系では、まず、ホストコンピュー
タに基づいてシステムコントローラは、サーボコントロ
ール回路のスピンドルサーボ回路に回転命令のコマンド
を供給する。スピンドルサーボ回路は、このコマンドに
よりドライブ信号をスピンドルモーターに供給して、ス
ピンドルモーターを回転させる。再生ＲＦ信号に基づい
て復調回路から同期検出されたサーボ信号がスピンドル
サーボ回路に供給される。

【００４０】次に、ホストコンピュータに基づいてシス
テムコントローラは、スレッドサーボ回路に粗送り命令
のコマンドを供給する。光ピックアップは現在の位置の
情報信号を光ディスクから読み取り、フォトダイオー
ド、加算器及び減算器を介して、ＲＦ増幅回路、フォー
カスエラー検出回路及びトラッキングエラー検出回路に
ＲＦ信号、加算信号および減算信号を供給する。トラッ
キングエラー検出回路は差信号からトラッキングエラー
信号を生成して、スレッドサーボ回路に供給する。スレ
ッドサーボ回路は、トラッキングエラー信号に基づいて
ドライブ信号を生成して、ドライブ信号をスレッドモー
ターに供給する。スレッドモーターはドライブ信号に基
づいて図示しない粗送り機構を介して光ピックアップを
粗シーク動作させる。

【００４１】シーク・サーボ系の動作は、スレッドモー
ター系と、光ピックアップ内のアクチュエータ系の２つ
からなる。スレッドモーター系は、スレッドモーターに
より光ピックアップを粗シーク動作させて、図示しない
エンコーダーで位置を検出して位置決めをする。アクチ
ュエータ系は、図示しないトラッキングコイルを用いた
２軸アクチュエータにより光ピックアップを精細シーク
動作させる。

【００４２】このような、シーク・サーボ系の動作シー
ケンスを以下に説明する。まず、目標とするトラック位
置の近くまで粗シーク動作をする。粗シークをして、目
標アドレスの近くで光ピックアップが停止しても光ピッ
クアップ内のアクチュエータの可動部はすぐには停止せ
ず、振動して所定の整定時間を待って停止する。

【００４３】次に、到達したアドレス情報を読み取るた
めにトラック引き込み動作をする。ここで、トラック偏
心速度が大きい時点でのトラック引き込み動作の実行は
引き込みエラーを起こしやすいので、偏心速度がゼロ近
くになるまでこの動作を待つようにする。

【００４４】そして、レーザ・ビームがトラックを追跡
して、トラッキングサーボ回路からのドライブ信号によ
りトラッキングコイルを駆動させて、オントラックでト
ラッキングして、アドレスを読み出し、目標アドレスと
の差分を知ると、その分だけ精細シークをする。このと
き、オントラック信号、オフトラック信号生成手段は、
下側エンベロープ信号のみを取り出すようにすると共
に、オフセット（２）の電圧を光ディスク、光ピックア
ップ、スレッドモーターまたはフォトダイオードの状態
により発生する低周波成分のオフセット分を除去して基
準値中心に振れる信号を出力するように設定し、さら
に、基準値に対して大か小かによりオントラック信号、
オフトラック信号を生成する。システムコントローラ
は、オントラック信号及びオフトラック信号を用いて、
トラバース動作により横切ったトラックの数をカウント
してトラックジャンプの動作を行うことができる。この
とき、光ピックアップは現在の位置の情報信号を光ディ
スクから読み取り、トラッキングエラー検出回路に供給
する。

【００４５】つまり、フォトダイオードは光ディスクで
反射されたレーザ光を２分割面上で受光する。フォトダ
イオードは受光した２分割レーザ光を電気信号に変換し
て減算器に供給する。減算器は、２分割信号を減算して
差信号を生成する。トラッキングエラー検出回路は差信
号からトラッキングエラー信号を検出して、トラッキン
グサーボ回路に供給する。トラッキングサーボ回路は、
トラッキングエラー信号に基づいて図示しない２軸アク
チュエータのトラッキングコイルにより光ピックアップ
のトラッキングを行う。また、フォーカスエラー検出回
路は情報信号からフォーカスエラー信号を検出して、フ
ォーカスサーボ回路に供給する。フォーカスサーボ回路
は、フォーカスエラー信号に基づいて図示しない２軸ア
クチュエータのフォーカスコイルにより光ピックアップ
２のフォーカシングを行う。

【００４６】このときも、偏心速度が大きいと、安定に
シーク制御することが難しいので、偏心速度が小さくな
るまで待って、最後に目標トラックへ到達し、記録また
は再生の動作を実行する。

【００４７】光ピックアップを目標トラック位置に位置
決めした後に、記録または再生の動作を以下のように行
う。再生時には、システムコントローラは、レーザー制
御回路のＰＷＭドライバーに再生コマンドを供給する。
ＰＷＭドライバーはレーザ発光パワーを再生パワーレベ
ルに調整して、レーザーダイオードに供給する。レーザ
ーダイオードはレーザー光をレンズを介して光ディスク
に照射する。フォトダイオードは光ディスクで反射され
たレーザ光を２分割面上で受光する。フォトダイオード
は受光した２分割レーザ光を電気信号に変換して加算器
に供給する。加算器は２分割信号を加算して再生ＲＦ信
号を生成する。

【００４８】再生ＲＦ信号はＲＦ増幅回路に供給する。
ＲＦ増幅回路は再生データを高周波増幅して復調回路に
供給する。復調回路は再生データをＥＦＭにより８／１
４復調する。復調回路は復調された再生データをＥＣＣ
デコード回路に供給する。ＥＣＣデコード回路は、再生
データにリードソロモン積符号によりエラー訂正処理し
て再生データを出力する。デコードされた情報信号はホ
ストコンピュータに供給される。

【００４９】記録時には、システムコントローラは、レ
ーザー制御回路のＰＷＭドライバーに記録コマンドを供
給する。ホストコンピュータから供給された記録データ
はＥＣＣエンコード回路に供給される。ＥＣＣエンコー
ド回路は、記録データにリードソロモン積符号によりエ
ラー訂正符号を付加する。ＥＣＣエンコード回路は、エ
ラー訂正符号が付加された記録データを変調回路に供給
する。変調回路は、エラー訂正コードが付加された記録
データをＥＦＭにより８／１４変調する。変調回路は、
変調された記録データをレーザー制御回路のＰＷＭドラ
イバーに供給する。ＰＷＭドライバーは記録コマンドに
基づいて８／１６変調された記録データをパルス幅変調
して、ライトパワーレベルのレーザ発光信号をレーザー
ダイオードに供給する。レーザーダイオードはレーザ光
をレンズを介して光ディスクに照射する。光ディスクの
記録薄膜がレーザ光で熱せられてアモルファス化した状
態で記録データが目標トラック位置に記録される。

【００５０】上述した本実施の形態の光学的情報記録再
生装置は、光学的に情報記録可能なトラックが並列配置
された光学記録媒体上に光学系により光ビームを照射す
る光照射手段と、光照射手段がトラックを横切ることに
よって変調を受けた光ビームの反射光または透過光を検
出して変調信号として出力する受光部を有する光検出手
段と、光照射手段および光検出手段をトラックを横切る
方向に移動させて目的トラック位置に位置決めする移動
手段と、光照射手段がトラックを横断するときに光検出
手段により出力される変調信号に重畳される振幅変調の
エンベロープ信号のうちの片側のエンベロープ信号を生
成する片側エンベロープ信号生成手段としてのボトムホ
ールド回路２と、片側エンベロープ信号から所定の基準
値を生成する基準値生成手段としてのボトムホールド回
路９、ピークホールド回路１０およびオペアンプ１３、
またはＬＰＦ２０と、片側エンベロープ信号と基準値と
を比較して、光ビームのオントラック信号またはオフト
ラック信号を得る比較手段としての比較回路１５とを備
え、オントラック信号およびオフトラック信号を用いて
移動手段による光照射手段および光検出手段の目的トラ
ックへの位置決めを制御するようにしたので、光学記録
媒体の傷やほこり等の影響を受けにくい下側エンベロー
プ信号を抽出してその中心値となるように基準値を生成
するので、光学記録媒体の傷やほこり等の影響を受ける
ことなく、正確なオントラック信号、オフトラック信号
を得ることができる。

【００５１】また、上述した本実施の形態の光学的情報
記録再生装置は、上述において、基準値生成手段として
のボトムホールド回路９、ピークホールド回路１０およ
びオペアンプ１３は、下側エンベロープ信号のボトムホ
ールド信号とピークホールド信号を生成し、ボトムホー
ルド信号およびピークホールド信号の中間値を基準値と
するようにしたので、光学記録媒体の傷やほこり等の影
響を受けにくく、しかも下側エンベロープ信号の中間値
となる正確な基準値を生成することができる。

【００５２】また、上述した本実施の形態の光学的情報
記録再生装置は、上述において、基準値生成手段として
のＬＰＦ２０は、下側エンベロープ信号の低域通過フィ
ルタ出力を基準値とするようにしたので、光学記録媒体
の傷やほこり等の影響を受けにくく、しかも簡単な構成
で下側エンベロープ信号の中間値となる基準値を生成す
ることができる。

【００５３】また、上述した本実施の形態の光学的情報
記録再生装置は、上述において、基準値生成手段におい
て、基準値にオフセットを加えるようにしたので、比較
手段の出力であるオントラック信号またはオフトラック
信号の初期値を決定することができ、これによりどのよ
うな状態でも正確なオントラック信号、オフトラック信
号を得ることができる。

【００５４】

【発明の効果】この発明の光学的情報記録再生装置は、
光学的に情報記録可能なトラックが並列配置された光学
記録媒体上に光学系により光ビームを照射する光照射手
段と、上記光照射手段が上記トラックを横切ることによ
って変調を受けた上記光ビームの反射光または透過光を
検出して変調信号として出力する受光部を有する光検出
手段と、上記光照射手段および上記光検出手段を上記ト
ラックを横切る方向に移動させて目的トラック位置に位
置決めする移動手段と、上記光照射手段が上記トラック
を横断するときに上記光検出手段により出力される上記
変調信号に重畳される振幅変調のエンベロープ信号のう
ちの片側のエンベロープ信号を生成する片側エンベロー
プ信号生成手段と、上記片側エンベロープ信号から所定
の基準値を生成する基準値生成手段と、上記片側エンベ
ロープ信号と上記基準値とを比較して、上記光ビームの
オントラック信号またはオフトラック信号を得る比較手
段とを備え、上記オントラック信号およびオフトラック
信号を用いて上記移動手段による上記光照射手段および
上記光検出手段の目的トラックへの位置決めを制御する
ようにしたので、光学記録媒体の傷やほこり等の影響を
受けにくい片側エンベロープ信号を抽出してその中心値
となるように基準値を生成するので、光学記録媒体の傷
やほこり等の影響を受けることなく、正確なオントラッ
ク信号、オフトラック信号を得ることができるという効
果を奏する。

【００５５】また、この発明の光学的情報記録再生装置
は、上述において、上記基準値生成手段は、上記片側エ
ンベロープ信号のボトムホールド信号とピークホールド
信号を生成し、上記ボトムホールド信号および上記ピー
クホールド信号の中間値を基準値とするようにしたの
で、光学記録媒体の傷やほこり等の影響を受けにくく、
しかも片側エンベロープ信号の中間値となる正確な基準
値を生成することができるという効果を奏する。

【００５６】また、この発明の光学的情報記録再生装置
は、上述において、上記基準値生成手段は、上記片側エ
ンベロープ信号の低域通過フィルタ出力を基準値とする
ようにしたので、光学記録媒体の傷やほこり等の影響を
受けにくく、しかも簡単な構成で片側エンベロープ信号
の中間値となる基準値を生成することができるという効
果を奏する。

【００５７】また、この発明の光学的情報記録再生装置
は、上述において、上記基準値生成手段において、上記
基準値にオフセットを加えるようにしたので、比較手段
の出力であるオントラック信号またはオフトラック信号
の初期値を決定することができ、これによりどのような
状態でも正確なオントラック信号、オフトラック信号を
得ることができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態の光学的記録再生装置のオントラ
ックオフトラック検出回路の構成および動作を示すブロ
ック図である。

【図２】本実施の形態の他の光学的記録再生装置のオン
トラックオフトラック検出回路の構成および動作を示す
ブロック図である。

【図３】従来の光学的記録再生装置のオントラックオフ
トラック検出回路の構成および動作を示すブロック図で
ある。

【図４】従来の光学的記録再生装置のオントラックオフ
トラック検出回路の他の動作例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１……端子、２……ボトムホールド回路、３……抵抗
器、４……抵抗器、５……オペアンプ、６……抵抗器、
７……端子、８……抵抗器、９……ボトムホールド回
路、１０……ピークホールド回路、１１……抵抗器、１
２……抵抗器、１３……オペアンプ、１４……端子、１
５……比較回路、１６……端子、２０……ＬＰＦ、

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 稔 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内 Ｆターム(参考） 5D117 BB02 EE14 FF01 FF13 FF14 FX01

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光学的に情報記録可能なトラックが並列
   配置された光学記録媒体上に光学系により光ビームを照
   射する光照射手段と、 上記光照射手段が上記トラックを横切ることによって変
   調を受けた上記光ビームの反射光または透過光を検出し
   て変調信号として出力する受光部を有する光検出手段
   と、 上記光照射手段および上記光検出手段を上記トラックを
   横切る方向に移動させて目的トラック位置に位置決めす
   る移動手段と、 上記光照射手段が上記トラックを横断するときに上記光
   検出手段により出力される上記変調信号に重畳される振
   幅変調のエンベロープ信号のうちの片側のエンベロープ
   信号を生成する片側エンベロープ信号生成手段と、 上記片側エンベロープ信号から所定の基準値を生成する
   基準値生成手段と、 上記片側エンベロープ信号と上記基準値とを比較して、
   上記光ビームのオントラック信号またはオフトラック信
   号を得る比較手段と、 を備え、上記オントラック信号およびオフトラック信号
   を用いて上記移動手段による上記光照射手段および上記
   光検出手段の目的トラックへの位置決めを制御するよう
   にしたことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
2. 【請求項２】 請求項第１項記載の光学的情報記録再生
   装置において、 上記基準値生成手段は、上記片側エンベロープ信号のボ
   トムホールド信号とピークホールド信号を生成し、上記
   ボトムホールド信号および上記ピークホールド信号の中
   間値を基準値とするようにしたことを特徴とする光学的
   情報記録再生装置。
3. 【請求項３】 請求項第１項記載の光学的情報記録再生
   装置において、 上記基準値生成手段は、上記片側エンベロープ信号の低
   域通過フィルタ出力を基準値とするようにしたことを特
   徴とする光学的情報記録再生装置。
4. 【請求項４】 請求項第１項記載の光学的情報記録再生
   装置において、 上記基準値生成手段において、上記基準値にオフセット
   を加えるようにしたことを特徴とする光学的情報記録再
   生装置。
5. 【請求項５】 請求項第２項記載の光学的情報記録再生
   装置において、 上記基準値生成手段において、上記基準値にオフセット
   を加えるようにしたことを特徴とする光学的情報記録再
   生装置。
6. 【請求項６】 請求項第３項記載の光学的情報記録再生
   装置において、 上記基準値生成手段において、上記基準値にオフセット
   を加えるようにしたことを特徴とする光学的情報記録再
   生装置。