JP3917103B2 - 焦点制御方法および相変化記録媒体の再生方法 - Google Patents

焦点制御方法および相変化記録媒体の再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、焦点制御方法および光記録媒体の再生方法に関するものである。より詳しくは、例えば光ディスク装置等において、光を集光して光記録媒体の信号記録面で合焦するように制御する焦点制御方法および光記録媒体の再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンズ等によって集光された光ビームを光記録媒体の信号記録面に照射して信号を記録再生する光ディスク装置では、光記録媒体からの反射光を光学系で集光して、その合焦状態を検出することにより焦点制御を行うフォーカスサーボが用いられている。合焦状態の検出方法としては、例えば、非点収差法やナイフエッジ法等が代表的である。
【0003】
上記非点収差法は、シリンドリカルレンズなどの非点収差を発生する光学素子によって光ビームに非点収差を発生させて、光記録媒体の信号記録面が焦点面からずれると、反射された光ビームの断面形状が円形から楕円形に変化することを利用して焦点誤差を検出するものである。
【0004】
また、上記ナイフエッジ法は、光記録媒体で反射された収束光の光路幅にナイフエッジを配置して、光記録媒体の信号記録面が焦点面からずれると光点像が受光素子を移動することを検出して焦点誤差を検出するものである。
【0005】
また、上記光ディスク装置には、オフセット量調整手段が備えられている。そして、このオフセット量調整手段は、光記録媒体の信号記録面から読み出される再生RF信号の振幅が最大になるようにフォーカスサーボのオフセット量を制御する。
【0006】
従来の光ディスク装置において、光学系の対物レンズを搭載したアクチュエータを光軸方向に周期的に移動させながら、フォーカスサーボのオフセット量の最適値を検出する動作を、図9を参照して説明する。
【0007】
図9(a)は、アクチュエータの駆動信号の波形の一例である。この図9(a)に示すように、アクチュエータが正弦波状の駆動電流により駆動されると、対物レンズと光記録媒体との間隔、すなわちフォーカスサーボのオフセット量も正弦波状に変化する。
【0008】
図9(b)は、図9(a)のような駆動信号によりアクチュエータが駆動されて対物レンズが移動したときの再生RF信号の振幅(エンベロープ)の変化を示す信号波形である。フォーカスサーボのオフセット量が最適である場合には、焦点が光記録媒体の信号記録面を中心にして変化するため、再生RF信号のエンベロープが最大になる。一方、対物レンズが光記録媒体に最も近づいた点t1と最も遠ざかった点t2では、再生RF信号のエンベロープが極小になる。
【0009】
ここで、対物レンズが移動する範囲の両端であるt1の振幅A(1)とt2の振幅A(2)とが異なる場合には、正弦波の中心値がフォーカスオフセット量の最適値からずれていることを意味する。
【0010】
この判別は、焦点が、光記録媒体の信号記録面よりも離れているか、または近づいているかを判断するものであり、振幅A(1)と振幅A(2)との大小関係が誤差信号の極性に対応する。従って、このことを利用して、t1の振幅A(1)とt2の振幅A(2)とが等しくなるようにオフセット量を調整すれば、光学系のフォーカスオフセット量を最適化できる。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−283644号公報(公開日;1998年10月23日)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフォーカスオフセットの調整方法では、光記録媒体から読み出される再生RF信号の振幅を検出するためには、まず、光記録媒体のトラックに追従するようにトラッキングサーボを作動させた状態で行わなければならない。また、光記録媒体として、相変化記録媒体を用いた場合には、再生RF信号が記録された領域と再生RF信号が記録されていない領域とにおいて、トラッキング誤差信号の信号振幅に変化が生じ、かつ、その境界部の領域においては、トラッキング誤差信号が変動するという問題が生じる。そして、フォーカスオフセットが残留している状態では、この境界部における変動は、より一層大きくなる。このトラッキング誤差信号の振幅変動が大きい場合には、トラッキングサーボを作動させることができず、再生RF信号を用いてフォーカスサーボのオフセット量の最適値に調整することができないという問題が生じる。
【0013】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、フォーカスサーボのオフセット量の調整に際し、まず、トラッキング誤差信号を用いて、フォーカスサーボのオフセット量の調整を行い、その後、トラッキング制御を行う焦点制御方法および光記録媒体の再生方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の焦点制御方法は、上記課題を解決するために、光記録媒体(相変化記録媒体)上に光を照射する光照射工程と、照射する光を信号記録面で合焦するように光軸方向のオフセット量を調整するオフセット調整工程とを含む焦点制御方法において、トラッキング誤差信号を検出する誤差信号検出工程をさらに含み、上記オフセット量の調整は、トラッキング誤差信号に基づいて行われる。
【0015】
上記構成によれば、光記録媒体に照射する光が信号記録面で合焦するように、光軸方向のオフセット量の調整がトラッキング誤差信号に基づいて行われる。これにより、光記録媒体に情報が記録されている記録領域と記録されていない未記録領域におけるトラッキング誤差信号の変動を抑制することができ、光記録媒体に照射する光の焦点位置を一定にすることができる。したがって、従来行われていた光記録媒体に記録された情報を再生するための再生信号を用いたオフセット量の調整では、トラッキング誤差信号に変動が見られた場合には、トラッキング制御を行うことができないため、再生信号を用いたオフセット量の調整自体ができなかったのに対して、上記構成によれば、例えば、トラッキング制御を行う前に、トラッキング誤差信号に基づいてオフセット量を調整することにより、安定したトラッキング制御が可能となる。
【0016】
本発明の焦点制御方法は、上記構成に加え、上記オフセット量の調整は、光記録媒体に記録されている情報を再生するための再生信号が記録された記録領域の一端または両端におけるトラッキング誤差信号に基づいて行われることを特徴としている。上記構成によれば、再生信号が記録された記録領域の一端または両端におけるトラッキング誤差信号に基づいて、オフセット量の調整が行われる。すなわち、記録領域と再生信号が記録されていない未記録領域との境界におけるトラッキング誤差信号に基づいてオフセット量の調整が行われるため、記録領域の一端または両端、すなわち記録領域と未記録領域との境界において安定したトラッキング制御が可能となる。
【0017】
本発明の焦点制御方法は、上記構成に加え、上記オフセット量の調整は、トラッキング誤差信号の振幅を検出して、トラッキング誤差が生じない最適値に対して、トラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われることを特徴としている。上記構成によれば、最適値に対して、トラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるようにオフセット量の調整が行われるため、記録領域と未記録領域との境界におけるトラッキング誤差信号の変動を抑制することができる。これにより、記録領域および未記録領域のいずれにおいても安定したトラッキング制御が可能となる。
【0018】
本発明の焦点制御方法は、上記構成に加え、上記オフセット量の調整は、光記録媒体に情報が記録されていない未記録領域におけるトラッキング誤差信号の、トラッキング誤差が生じない最適値に対する正側の振幅と負側の振幅との差を検出し、該差を用いて最適値を補正した値に対して、記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われることを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、未記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが最適値に対してずれている、すなわちオフセットしている状態であっても、最適値に対する正側の振幅と負側の振幅との差を検出し、この差を用いて最適値を補正した値に対して、記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるようにオフセット量を調整することにより、トラッキング誤差信号の変動を抑制することができる。これにより、記録領域および未記録領域のいずれの領域においても安定したトラッキング制御が可能となる。
【0020】
本発明の焦点制御方法は、上記構成に加え、上記オフセット量の調整は、上記未記録領域におけるトラッキング誤差信号の振幅の中心値を検出し、該中心値に対して、記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われることを特徴としている。上記構成によれば、未記録領域におけるトラッキング誤差信号の振幅の中心値に対して、記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるようにオフセット量の調整を行っている。これにより、トラッキング誤差信号の変動を抑制することができるため、記録領域および未記録領域のいずれの領域においても安定したトラッキング制御が可能となる。また、例えば、未記録領域におけるトラッキング誤差信号の振幅が、最適値を含まない場合であっても、未記録領域の中心値を検出することにより、オフセット量の調整を行うことができる。
【0021】
本発明の光記録媒体(相変化記録媒体)の再生方法は、上記課題を解決するために、上記いずれかに記載の焦点制御方法を用いたオフセット調整工程を含む光記録媒体の再生方法であって、上記オフセット調整工程を行った後に、トラッキング制御を行うことを特徴としている。
【0022】
上記構成によれば、光記録媒体を再生する際に、まずオフセット調整工程を行った後に、トラッキング制御を行う。これにより、記録領域と未記録領域との境界におけるトラッキング誤差信号の変動が大きいために、トラッキング制御が行えなくなることを回避することができる。すなわち、従来は、光記録媒体に記録された情報を再生するための再生信号に基づいてオフセット調整を行っていたために、トラッキング誤差信号の変動が大きい場合にはトラッキング制御が行えず、再生信号に基づくオフセット調整自体を行うことができなかった。これに対して、上記構成によれば、トラッキング誤差信号に基づいてオフセット調整を行い、トラッキング誤差信号の変動を抑制した後にトラッキング制御を行っているため、安定したトラッキング制御を行うことができる。
【0023】
本発明の光記録媒体の再生方法は、上記構成に加え、上記光記録媒体に記録された情報を再生するための再生信号を用いて、光記録媒体に照射する光の光軸方向のオフセット量を調整する再生オフセット調整工程をさらに含み、上記オフセット調整工程、トラッキング制御、および再生オフセット調整工程を、この順に行うことを特徴としている。
【0024】
上記構成によれば、オフセット調整工程、トラッキング制御を行った後に、再生オフセット調整工程を行うことにより、再生信号を検出する際における光の焦点制御を行うことができる。すなわち、再生信号振幅が最大となるように再生オフセットを調整することができるため、効率的かつ高品質の再生信号を検出することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図4に基づいて説明する。
【0026】
図1は、本実施の形態における光ディスク装置の光ピックアップ10の概略の構成を示すブロック図である。光ピックアップ10は、半導体レーザ1と、コリメータレンズ2と、ビームスプリッタ3と、対物レンズ4と、反射光集光レンズ6と、シリンドリカルレンズ7と、光検出手段8とを含んでいる。
【0027】
光源としての半導体レーザ1から出射された光は、コリメータレンズ2により略平行光にされる。ビームスプリッタ3は光分岐手段であり、半導体レーザ1から出射された光をほぼ100%透過させる一方、光記録媒体5からの反射光を反射するようになっている。つまり、光記録媒体5からの反射光は、ビームスプリッタ3により光路が曲げられ、反射光集光レンズ6およびシリンドリカルレンズ7を介して光検出手段8に導かれるようになっている。
【0028】
対物レンズ4は、半導体レーザ1から出射された光を光記録媒体5上に集光する集光手段である。反射光集光レンズ6およびシリンドリカルレンズ7は、光記録媒体5によって反射された反射光を集光するようになっている。光検出手段8は、受光面が4つの素子(A,B,C,D)に分割された複数の受光素子からなっており、各素子は、受光感度に応じた信号をそれぞれ出力するようになっている。この光検出手段8と、出力信号を用いて誤差信号を得る方法とについては後述する。
【0029】
このように、半導体レーザ1から出射された光を、光記録媒体5に対して照射することにより、光記録媒体5の信号(情報)を再生するようになっており、また、記録可能な光記録媒体5(例えば、相変化記録媒体等)に対しては、信号(情報)の記録を行うようになっている。なお、相変化記録媒体とは、光記録媒体5の表面に原子配列が規則的な結晶相と無秩序なアモルファス相とが可逆的に変化する相変化膜が形成されている記録媒体である。相変化記録媒体の記録膜は、はじめ一様に結晶化された状態であるが、記録時には高強度の光パルスが照射されることにより加熱急冷され、アモルファス相として記録されるようになっている。また、再生は、光の反射率が結晶相とアモルファス層とで異なることを利用して、反射強度の大小を検出することにより行われるようになっている。
【0030】
図2は、本実施の形態における光ディスク装置の基本部分の概略的構成を示すブロック図である。図2に基づいて、光ディスク装置が、光ピックアップ10から出射された光を光記録媒体5に照射する際に、光ビームの焦点制御および位置制御を行いながら、信号を再生する方法について説明する。
【0031】
光ディスク装置は、スピンドルモータ20と、光ピックアップ10と、トラッキング信号検出手段と、オフセット調整手段と、再生RF信号検出手段とを備えている。スピンドルモータ20は、回転駆動することにより光記録媒体5を回転させる。光記録媒体5に、光ピックアップ10から出射された光を照射することにより信号が再生されるようになっている。
【0032】
光ピックアップ10は、上述した構成を有しており、光記録媒体5から信号を読み出して再生RF(Radio Frequency)信号(再生信号)を出力するための再生系と、光記録媒体5が記録可能な記録媒体である場合には、信号を記録するための記録系とから構成されている。また、光ピックアップ10は、光記録媒体5に照射される光の焦点制御を行うためのフォーカス誤差信号FES(Focus Error Signal)(以下、誤差信号FESと称する)や、位置制御を行うためのトラッキング誤差信号を出力するようになっている。
【0033】
トラッキング信号検出手段は、トラッキング誤差検出部80と、TES(Tracking Error signal)振幅検出部90とから構成されている。トラッキング誤差検出部80は、光ピックアップ10内の、光記録媒体5からの反射光を検出する光検出器から出力されるトラッキング信号に所定の演算を施し、光ピックアップ10のトラッキング制御を行うためのトラッキング誤差信号TES(以下、誤差信号TESと称する)を生成するためのものである。TES振幅検出部90は、誤差信号TESの振幅を検出するためのものである。このTES振幅検出部90によって検出された誤差信号TESの振幅は制御部50に対して出力される。
【0034】
再生RF信号検出手段は、RF信号増幅部30と、RF振幅検出部40とから構成されている。RF信号増幅部30は、光ピックアップ10により読み出された再生RF信号を所定のレベルに増幅するためのものである。このRF信号増幅部30によって増幅された再生RF信号は、図示しない後段の信号系に供給されるとともに、光ピックアップ10の焦点制御を行うための信号としてRF振幅検出部40に供給される。RF振幅検出部40は、RF信号増幅部30にて増幅された再生RF信号の振幅を検出するためのものである。このRF振幅検出部40にて検出された振幅は制御部50に対して出力される。制御部50は、フォーカスサーボの信号に基づいて光ピックアップ10の焦点制御を行うとともに、RF振幅検出部40およびTES振幅検出部90からの出力に基づいてフォーカスサーボのオフセット調整を行うためのものであり、調整部70に制御信号を送るようになっている。この制御部50は、例えば、光ディスク装置全体の動作を制御するためのCPUの一部として構成される。
【0035】
オフセット調整手段は、フォーカス誤差検出部60と、調整部70とから構成されている。フォーカス誤差検出部60は、光ピックアップ10内の、光記録媒体5からの反射光を検出する光検出器から出力されるフォーカス信号に所定の演算を施し、光ピックアップ10の焦点制御を行うための誤差信号FESを生成するためのものである。調整部70は、フォーカス誤差検出部60からの誤差信号FESに基づいて光ピックアップ10の焦点制御を行う。光ピックアップ10の焦点制御は、調整部70によって調整された制御量を、対物レンズ4を移動させるアクチュエータ(図示せず)の駆動信号として光ピックアップ10に出力し、アクチュエータが、この制御量に応じて光ピックアップ10の対物レンズ4を移動制御することにより行われる。
【0036】
図3は、光ディスク装置に設けられている、サーボ信号および再生RF信号を検出するための光検出器の受光面およびその周辺の概略の構成を示す回路図である。この光検出器は、上述した非点収差法により、光記録媒体5からのフォーカス誤差を検出するためのものである。
【0037】
光検出器の受光面は、4つの受光素子(A,B,C,D)に分割されており、各受光素子は受光強度に応じた信号をそれぞれ出力する。そして、フォーカス誤差検出部60で、上記の4つの受光素子からの各出力信号(フォーカス信号)に対して簡単な演算を施すことにより、フォーカス誤差に対応する誤差信号FESを得ることができるようになっている。
【0038】
具体的には、上記の4つの受光素子のうち、素子Aからの出力をA、素子Bからの出力をB、素子Cからの出力をC、素子Dからの出力をDとすると、光記録媒体5に照射された光ビームの焦点誤差を示す誤差信号FESは、次の(1)式で与えられる。なお、これらの各出力は、各受光素子からの出力電流に対して電流−電圧変換を施して得る電圧である。
【0039】
誤差信号FES=(A+D)−(B+C) ・・・(1)
この誤差信号FESは、例えば、光記録媒体5が合焦位置よりも離れているときには正の値になり、合焦位置よりも近づいているときには負の値になる、いわゆるS字曲線を描く。なお、光ディスク装置は、この誤差信号FESの値が0になるように対物レンズ4の光軸方向の位置を連続的に制御してフォーカスサーボを実現している。本実施の形態における上記誤差信号FESを用いた制御については後述する。
【0040】
また、この光検出器8では、非点収差法を用いてフォーカス制御用の誤差信号FESを得るとともに、プッシュプル法を用いてトラッキング制御用の誤差信号TESを得ている。誤差信号TESは、トラッキング誤差検出部80で、上記の4つの受光素子からの各出力信号(トラッキング信号)に対して簡単な演算を施すことにより得ることができるようになっている。
【0041】
具体的には、光記録媒体5に照射された光のトラッキング誤差を示す誤差信号TESは、次の(2)式で与えられる。なお、これらの各出力は、各受光素子からの出力電流に対して電流−電圧変換を施して得る電圧である。
【0042】
誤差信号TES=(A+B)−(C+D) ・・・(2)
したがって、光ディスク装置では、この誤差信号TESの値が0になるように光記録媒体5のトラック溝の半径方向(幅方向)の位置を連続的に制御してトラッキングサーボを実現している。
【0043】
図4は、上述した光検出器8から得られるサーボ信号(誤差信号FES)を用いて光ピックアップ10の焦点制御を行うための信号を示す信号波形である。図4(a)は、光検出器8の各受光素子からの出力に対して、上記(1)式の演算を施して得られる誤差信号FESを示す信号波形である。この誤差信号FESは、上述のように、例えば、光記録媒体5が合焦位置よりも遠いときには正の値になり、光記録媒体5が合焦位置よりも近いときには負の値になるS字型の連続波形(いわゆるS字曲線)を描く。なお、誤差信号FESの極性は、上記の極性とは逆にすることもできる。図4(b)は、上記の光検出器8の各受光素子からの出力A〜Dを全て加算した信号である検出器和信号SUMを示す信号波形である。また、図4(c)は、誤差信号FESが存在し、かつ、検出器和信号SUMが予め設定された値(検出レベル)以上であるときに合焦状態を示す信号として出力される合焦ゲート信号を示す信号波形である。そして、制御部50の1機能として設けられている焦点制御手段(図示せず)は、この合焦ゲート信号を検出するとサーボループを閉じて引き込み動作を行うことにより焦点制御を行うようになっている。
【0044】
なお、通常の光記録媒体では、光記録媒体から得られる上記(1)式にて表される誤差信号FESの演算結果が0となる点(図4(a)における点線レベル)にフォーカス制御される。このフォーカス制御を行うことによって、光記録媒体の記録面上を絶えず光ビームが追従することとなる。また、図4(a)に示すSカーブの両端の平坦部に0となる点がある場合には、光記録媒体の記録面とは異なる箇所のフォーカス制御を行おうとするため、検出器和信号に対して検出レベルを設定することで合焦ゲート信号を生成し、合焦ゲート信号がハイレベルの時にのみフォーカス制御を行うようになっている。すなわち、上記「サーボループを閉じて引き込み動作を行う」とは、誤差信号FESを検出し(検出だけではサーボループは閉じていない)、合焦ゲート信号がハイレベルの時に、誤差信号FESの演算結果が0となるように、アクチュエータに電流を印加し、焦点制御を開始することである。
【0045】
次に、本発明の焦点制御方法について説明する。本発明の焦点制御は、光記録媒体5の信号(情報)の記録再生を行う前、すなわち、トラッキングの制御を行う前に、フォーカスオフセットの調整を行うことである。オフセット量の調整を行うことにより、安定したトラッキング制御が可能な状態となり、安定した光記録媒体5の記録再生を行うことができるようになる。上記フォーカスオフセットの調整は、誤差信号TESの正負側の振幅比がほぼ1となるように、光ピックアップ10から光記録媒体5に照射される光の焦点位置を調整することにより行われる。以下具体的に説明する。
【0046】
まず、オフセット調整工程について説明する。図5(a)は、本実施の形態に用いる光記録媒体5の概略を示す側面図である。図5(a)に示す光記録媒体5は、再生RF信号が記録されている領域(以下、記録領域とする)と、記録されていない領域(以下、未記録領域)とを有しており、溝部にのみ信号(情報)が記録されている一例を示している。また、図5(a)に示す光記録媒体5は、記録領域の溝部に5トラック分の記録を行った場合を示している。
【0047】
図5(b)は、光検出器の各受光素子からの出力に対して、(2)式の演算を施して得られる誤差信号TESを示す信号波形である。図5(b)に示すように、記録領域における誤差信号TESの信号振幅と、未記録領域における誤差信号TESの信号振幅との間には振幅変化が生じることとなる。また、記録領域と未記録領域との境界においては、誤差信号TESが変動することになる。
【0048】
図5(c)は、上記光検出器の各受光素子からの出力A〜Dを全て加算した信号である検出器和信号SUMを示す信号波形である。図5(d)は、誤差信号TESが存在し、かつ検出器和信号SUMがあらかじめ設定された値(検出レベル)以下であるときに記録領域の状態を示す信号として出力される記録領域ゲート信号を示す信号波形である。
【0049】
光記録媒体5に光を照射する(光照射工程)ことにより、誤差信号TESを検出し(誤差信号検出工程)、制御部50は、記録領域ゲート信号の立ち上がりを検出すると、TES振幅検出部90によって検出された、立ち上がり直後の誤差信号TESの信号振幅に基づいて、フォーカスサーボのオフセット量の制御を行う。具体的には、誤差信号TESの値が0となる点、すなわちトラッキングを引き込む点(0クロスレベル)を基準として、記録領域ゲート信号の立ち上がりを検出した直後の誤差信号TESの正側の振幅aおよび負側の振幅bの検出を行う。このときの振幅比はγ=a/bと表すことができる。振幅比は、0クロスレベルに対して、正負側の振幅が等しい場合には1となり、正側が大きい場合には1より大きく、負側が大きい場合には1より小さい値となる。この振幅比がγ=1の場合には、正負側の信号振幅が等しく、トラッキング制御が容易となる。したがって、γ=1を目標値として、フォーカスオフセットを調整する。すなわち、γ=1となるように、対物レンズ4の位置制御を行うことによってフォーカスオフセットを調整する。これにより、オフセット調整工程が行われ、トラッキング制御が容易となる。
【0050】
なお、上記トラッキング制御可能な範囲は、正確にγ=1の場合に限らず、ある程度の範囲を持っているため、トラッキング制御が可能な値まで、振幅比を設定してもよい。例えば、記録領域両端のアンバランスを表す定数としてのk1およびk2を、k1<1および1<k2として、k1×(a/b)≦γ≦k2×(a/b)の範囲を許容値とすることができ、γ=1とみなすことができる。なお、0クロスレベルとは、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボのいずれにおいても、制御する目標値として設定されるものである。
【0051】
図6は、フォーカスオフセットが未調整の場合の、記録領域および未記録領域における誤差信号TESの一例を示す信号波形である。図6(a)は、フォーカスオフセット量が小さい場合(γ≒1)の誤差信号TESを示す信号波形である。図6(b)および図6(c)は、フォーカスオフセット量が大きい場合の誤差信号TESを示す信号波形である。図6(b)は、例えば、焦点位置が合焦位置よりも遠い場合(γ>>1)の誤差信号TESを示す信号波形であり、図6(c)は、焦点位置が合焦位置よりも近い場合(γ<<1)の誤差信号TESを示す信号波形である。なお、誤差信号TESの極性は、上記の極性とは逆にすることもできる。
【0052】
図6(a)ないし図6(c)は、フォーカスオフセット量が大きい場合には、記録領域の両端側(記録領域と未記録領域との境界)において、誤差信号TESが変動しており、トラッキング制御が困難であることを示している。このように、トラッキング制御が困難である場合には、再生RF信号を用いてフォーカスオフセットを調整することができないため、再生RF信号からRF振幅を検出して、フォーカスオフセット量を調整することができない。したがって、フォーカスオフセットが発生している場合には、特に記録領域の一端または両端において、γ>>1またはγ<<1の状態である場合には、トラッキング制御が困難となるため、γ≒1となるようにフォーカスオフセットを調整する。これにより、記録領域および未記録領域、特に記録領域の一端または両端において、安定したトラッキング制御が可能となる。
【0053】
次に、再生オフセット調整工程について説明する。安定したトラッキング制御が可能となった状態で再生RF信号を用いて、再生RF信号の振幅(RF振幅)が最大となるようにフォーカスオフセットの調整を行うことも可能である。具体的にはRF振幅検出部40にてRF振幅を検出し、制御部50によってRF振幅が最大値となるようにフォーカスオフセットを調整する。また、再生RF信号の品質を示すジッターやエラーレートを測定することによってもフォーカスオフセットを調整することができる。この場合、ジッターまたはエラーレートのいずれかの値が最小値となるように、制御部50がフォーカスオフセットを調整することによって実現することができる。これにより、安定したトラッキング制御が可能になるとともに、光記録媒体5の高品質な再生を実現することができる。
【0054】
次に、誤差信号TESが0クロスレベルを基準にしてオフセットしている場合、および0クロスレベルに対して誤差信号TESが0クロスしない場合のオフセット調整工程について説明する。図7は、誤差信号TESが、0クロスレベルを基準にしてオフセットしている場合について説明する信号波形である。
【0055】
誤差信号TESが0クロスレベルを基準にしてオフセットする原因としては、回路の電気的なオフセットや光検出器の周辺部でのサーボ信号とは関係のない光が光検出器に入射した場合などが考えられる。これらの場合については、未記録領域において、0クロスレベルに対するオフセット量C(=A/2−B/2)をあらかじめ算出しておき、上述の振幅比γを求める際にオフセット量Cを考慮にいれて、フォーカスサーボのオフセット量を調整する。すなわち、この焦点制御方法を用いれば、誤差信号TESが0クロスレベルを基準にしてオフセットしている場合においても、記録領域および未記録領域、特に記録領域の一端または両端において安定したトラッキング制御が可能になる。この時、オフセットしているトラッキング誤差信号に対しては、0クロスレベルでトラッキング制御を行うため、トラッキング誤差信号のオフセット調整が必要となってくる。具体的には、A+B、C+Dのゲインバランスを調整することで、オフセットをキャンセルするほか、DCオフセットを注入して、オフセットキャンセルを行ってもよい。さらに、上記と同様に、安定したトラッキング制御が可能となった状態で再生RF信号を用いて、再生信号振幅が最大となるようにフォーカスオフセットの調整を行うことも可能となる。
【0056】
また、図8は、0クロスレベルに対して誤差信号TESが0クロスしない場合について説明する信号波形である。図8に示す場合には、未記録領域の信号振幅の中点レベル(A=B)を検出し、上述の振幅比を求める際に中点レベルに対する振幅比γを算出し、フォーカスサーボのオフセット量を調整すればよい。この焦点制御方法を用いることによって、誤差信号TESが0クロスレベルから大きく外れた状態においても、記録領域および未記録領域、特に記録領域の両端において安定したトラッキング制御が可能になるのみならず、安定したトラッキング制御が可能となった状態で再生RF信号を用いて、再生信号振幅が最大となるようにフォーカスオフセットの調整を行うことが可能となる。
【0057】
なお、本実施の形態においては、非点収差法によりフォーカスオフセットを検出しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばナイフエッジ法を用いてもよい。
【0058】
また、本実施の形態において、記録可能な光記録媒体として相変化記録媒体を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、誤差信号TES検出時に、再生RF信号が記録されている領域と記録されていない領域との反射光量に差が見られるような光記録媒体であれば同様に用いることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明の焦点制御方法は、トラッキング誤差信号を検出する誤差信号検出工程をさらに含み、上記オフセット量の調整は、トラッキング誤差信号に基づいて行われる構成である。上記構成によれば、光記録媒体(相変化記録媒体)に照射する光が信号記録面で合焦するように、光軸方向のオフセット量の調整がトラッキング誤差信号に基づいて行われる。これにより、光記録媒体に情報が記録されている記録領域と記録されていない未記録領域におけるトラッキング誤差信号の変動を抑制することができ、光記録媒体に照射する光の焦点位置を一定にすることができる。したがって、安定したトラッキング制御が可能となるという効果を奏する。
【0060】
上記の焦点制御方法において、上記オフセット量の調整は、光記録媒体に記録されている情報を再生するための再生信号が記録された記録領域の一端または両端におけるトラッキング誤差信号に基づいて行われる構成としてもよい。記録領域と再生信号が記録されていない未記録領域との境界におけるトラッキング誤差信号に基づいてオフセット量の調整が行われるため、記録領域の一端または両端、すなわち記録領域と未記録領域との境界において安定したトラッキング制御が可能となるという効果を奏する。
【0061】
上記の焦点制御方法において、上記オフセット量の調整は、トラッキング誤差信号の振幅を検出して、トラッキング誤差が生じない最適値に対して、トラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われる構成としてもよい。上記構成によれば、記録領域と未記録領域との境界におけるトラッキング誤差信号の変動を抑制することができる。これにより、記録領域および未記録領域のいずれにおいても安定したトラッキング制御が可能となるという効果を奏する。
【0062】
上記の焦点制御方法において、上記オフセット量の調整は、光記録媒体に情報が記録されていない未記録領域におけるトラッキング誤差信号の、トラッキング誤差が生じない最適値に対する正側の振幅と負側の振幅との差を検出し、該差を用いて最適値を補正した値に対して、記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われる構成としてもよい。上記構成によれば、未記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とがオフセットしている状態であっても、トラッキング誤差信号の変動を抑制することができる。これにより、記録領域および未記録領域のいずれの領域においても安定したトラッキング制御が可能となるという効果を奏する。
【0063】
上記の焦点制御方法において、上記オフセット量の調整は、上記未記録領域におけるトラッキング誤差信号の振幅の中心値を検出し、該中心値に対して、記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われる構成としてもよい。上記構成によれば、トラッキング誤差信号の変動を抑制することができるため、記録領域および未記録領域のいずれの領域においても安定したトラッキング制御が可能となるという効果を奏する。
【0064】
以上のように、本発明の光記録媒体(相変化記録媒体)の再生方法は、上記いずれかに記載の焦点制御方法を用いたオフセット調整工程を含む光記録媒体の再生方法であって、上記オフセット調整工程を行った後に、トラッキング制御を行う構成である。上記構成によれば、記録領域と未記録領域との境界におけるトラッキング誤差信号の変動が大きいために、トラッキング制御が行えなくなることを回避することができる。すなわち、トラッキング誤差信号に基づいてオフセット調整を行い、トラッキング誤差信号の変動を抑制した後にトラッキング制御を行っているため、安定したトラッキング制御を行うことができるという効果を奏する。
【0065】
上記の光記録媒体の再生方法において、上記光記録媒体に記録された情報を再生するための再生信号を用いて、光記録媒体に照射する光の光軸方向のオフセット量を調整する再生オフセット調整工程をさらに含み、上記オフセット調整工程、トラッキング制御、および再生オフセット調整工程を、この順に行う構成としてもよい。上記構成によれば、再生信号を検出する際における光の焦点制御を行うことができる。すなわち、再生信号振幅が最大となるように再生オフセットを調整することができるため、効率的かつ高品質の再生信号を検出することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における光ディスク装置の光ピックアップの概略の構成を示すブロック図である。
【図2】 上記光ディスク装置の基本部分の概略の構成を示すブロック図である。
【図3】 上記光ディスク装置に設けられている、サーボ信号および再生RF信号を検出するための光検出器の受光面およびその周辺の概略の構成を示す回路図である。
【図4】 図4(a)は、上記光検出器の各受光素子からの出力に演算を施して得られる誤差信号FESを示す信号波形であり、図4(b)は、上記光検出器の各受光素子からの出力A〜Dを全て加算した信号である検出器和信号SUMを示す信号波形であり、図4(c)は、合焦状態を示す信号として出力される合焦ゲート信号を示す信号波形である。
【図5】 図5(a)は、本実施の形態に用いる光記録媒体の概略を示す側面図であり、図5(b)は、光検出器の各受光素子からの出力に演算を施して得られる誤差信号TESを示す信号波形であり、図5(c)は、上記光検出器の各受光素子からの出力A〜Dを全て加算した信号である検出器和信号SUMを示す信号波形であり、図5(d)は、記録領域の状態を示す信号として出力される記録領域ゲート信号を示す信号波形である。
【図6】 図6(a)は、フォーカスオフセット量が小さい場合(γ≒1)の誤差信号TESを示す信号波形であり、図6(b)は、焦点位置が合焦位置よりも遠い場合(γ>>1)の誤差信号TESを示す信号波形であり、図6(c)は、焦点位置が合焦位置よりも近い場合(γ<<1)の誤差信号TESを示す信号波形である。
【図7】 図7は、誤差信号TESが、0クロスレベルを基準にしてオフセットしている場合について説明する信号波形である。
【図8】 図8は、0クロスレベルに対してトラッキング誤差信号が0クロスしない場合について説明する信号波形である。
【図9】 図9(a)は、従来のアクチュエータの駆動信号の波形の一例を示す信号波形であり、図9(b)は、図9(a)のような駆動信号によりアクチュエータが駆動されて対物レンズが移動したときの再生RF信号の振幅(エンベロープ)の変化を示す信号波形である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ
2 コリメータレンズ
3 ビームスプリッタ
4 対物レンズ
5 光記録媒体
6 集光レンズ
7 シリンドリカルレンズ
8 光受光素子
10 光ピックアップ
20 スピンドルモータ
30 RF信号増幅部
40 RF振幅検出部
50 制御部
60 フォーカス誤差検出部
70 調整部
80 トラッキング誤差検出部
90 TES振幅検出部

Claims (6)

  1. 相変化記録媒体上に光を照射する光照射工程と、照射する光を信号記録面で合焦するように光軸方向のオフセット量を調整するオフセット調整工程とを含む焦点制御方法において、
    トラッキング誤差信号を検出する誤差信号検出工程をさらに含み、
    上記オフセット量の調整は、相変化記録媒体に記録されている情報を再生するための再生信号が記録された記録領域の一端または両端におけるトラッキング誤差信号に基づいて行われることを特徴とする焦点制御方法。
  2. 上記オフセット量の調整は、トラッキング誤差信号の振幅を検出して、トラッキング誤差が生じない最適値に対して、トラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われることを特徴とする請求項1に記載の焦点制御方法。
  3. 上記オフセット量の調整は、相変化記録媒体に情報が記録されていない未記録領域におけるトラッキング誤差信号の、トラッキング誤差が生じない最適値に対する正側の振幅と負側の振幅との差を検出し、該差を用いて最適値を補正した値に対して、記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われることを特徴とする請求項1または2に記載の焦点制御方法。
  4. 上記オフセット量の調整は、上記未記録領域におけるトラッキング誤差信号の振幅の中心値を検出し、該中心値に対して、記録領域におけるトラッキング誤差信号の正側の振幅と負側の振幅とが等しくなるように行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の焦点制御方法。
  5. 上記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の焦点制御方法を用いたオフセット調整工程を含む相変化記録媒体の再生方法であって、
    上記オフセット調整工程行った後に、トラッキング制御を行ことを特徴とする相変化記録媒体の再生方法。
  6. 上記相変化記録媒体に記録された情報を再生するための再生信号を用いて、相変化記録媒体に照射する光の光軸方向のオフセット量を調整する再生オフセット調節工程をさらに
    上記オフセット調整工程、トラッキング制御および再生オフセット調節工程を、この順に行うことを特徴とする請求項5に記載の相変化記録媒体の再生方法。
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