JP2007026585A - 光ディスク装置のコマ収差補正方法 - Google Patents

光ディスク装置のコマ収差補正方法 Download PDF

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将之 吉江
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Abstract

【課題】 光学式ピックアップに組み込まれている対物レンズの信号トラック方向への変位に伴って発生するコマ収差を補正するコマ収差補正方法を提供する。
【解決手段】 光学式ピックアップ9に組み込まれている対物レンズ4の基準位置からトラック方向への変位距離を求め、求められた距離に基づいてコマ収差を補正するべく設けられている収差補正素子8を制御することによって対物レンズ4の変位に伴って発生するコマ収差を補正するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードから照射されるレーザー光にて光ディスクに記録されている信号の再生動作及び該ディスクへの信号の記録動作を行う光ディスク装置に関し、特にコマ収差補正方法に係る。
光学式ピックアップから照射されるレーザー光によって光ディスクに記録されている信号の再生動作や該ディスクに信号を記録する動作を行うように構成された光ディスク装置が普及している。
現在、一般に普及している光ディスクとしては、CD系光ディスク及びCD系光ディスクより高密度であるDVD系光ディスクがある。また、最近では、ブルーレーザーを用いて信号の記録再生動作を行うBlu−Ray規格やAOD(Advanced Optical Disc)規格が提案されており、これらの規格を用いた光ディスクや光ディスク装置の商品化が進められている。
光ディスク装置では、光学式ピックアップから照射されるレーザー光をディスクの信号トラックに追従させるトラッキング制御動作が行われるが、斯かるトラッキング制御動作は対物レンズを光学式ピックアップ本体に対してトラック方向へ変位させる動作及びピックアップ送り用モーターによって光学式ピックアップ本体をトラック方向へ移動させる動作によって行われる。
そして、斯かるトラッキング制御動作は、対物レンズを変位させるべく設けられているトラッキングコイルに供給されるトラッキングコイル駆動信号に含まれる直流電圧の値が所定の電圧に達したとき、ピックアップ送り用モーターを回転駆動することによって光学式ピックアップ本体を移動させることによって行うように構成されている。
有限系と呼ばれる光学系にて構成された光学式ピックアップは、コリメータレンズを必要としないので、安価にて製造することが出来るものの対物レンズが変位することによってコマ収差量が大きく変化するという特徴がある。
斯かるコマ収差が大きく変化すると、光ディスクの信号面に照射されるレーザー光のスポット形状が変化するため、光ディスクに記録されている信号の再生動作や該光ディスクへの信号の記録動作を正確に行えないという問題がある。斯かる問題を解決するためにコマ収差を補正する機能が組み込まれた光学式ピックアップに関する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、光学式ピックアップにおいて問題となる収差としては、前述したコマ収差だけでなく球面収差や非点収差があり、斯かる収差の補正動作を行う方法として液晶素子を利用して行うようにした技術が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−334467号公報 特開2004−303301号公報
光学式ピックアップにおいて、対物レンズの変位に伴って発生するコマ収差は、液晶素子を使用することによって補正することは出来るもののその補正制御動作をどのように行うかが問題になる。
本発明は、特許文献2に記載されているような収差補正素子が組み込まれている光学式ピックアップを使用してコマ収差の補正動作を容易に行うことが出来るコマ収差補正方法を提供しようとするものである。
本発明は、光学式ピックアップに組み込まれている対物レンズの基準位置からトラック方向への変位距離を求め、求められた距離に基づいて収差補正素子を制御することによってコマ収差を補正するように構成されている。
また、本発明は、対物レンズの基準位置からの変位距離をトラッキングサーボ回路からトラッキングコイルへ供給されるトラッキングコイル駆動信号に含まれる直流電圧から求めるように構成されている。
そして、本発明は、対物レンズの変位距離に基づくコマ収差補正動作を光ディスクに記録されている信号の再生動作中又は該光ディスクへの信号の記録動作中に行うように構成されている。
本発明は、光学式ピックアップに組み込まれている対物レンズの基準位置からトラック方向への変位距離を求め、求められた距離に基づいて収差補正素子を制御することによってコマ収差を補正するようにしたので、光学式ピックアップ本体と対物レンズの位置関係に適したコマ収差補正を行うことが出来る。
また、本発明は、対物レンズの基準位置からの変位距離をトラッキングサーボ回路からトラッキングコイルへ供給される駆動電圧から求めるようにしたので、構成が簡単になるという利点がある。
そして、本発明は、求められた変位距離に基づく収差補正素子の制御動作を収差補正データメモリー回路に記憶されているデータに基いて行うようにしたので、製造時に多くのデータをメモリー回路に記憶させるようにすれば、より正確なコマ収差の補正動作を行うことが出来る。
また、本発明は、対物レンズの変位距離に基づくコマ収差補正動作をディスクに記録されている信号の再生動作中又は該ディスクへの信号の記録動作中に行うようにしたので、即ち動作中にコマ収差の補正が正確に行われるので、ディスクからの信号の再生動作及びディスクへの信号の記録動作を正確に行うことが出来る。
本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているコマ収差補正素子に対する制御動作をトラッキングコイル駆動信号に含まれる直流電圧を検出することによって行うものである。
図1は本発明に係る光ディスク装置の一実施例を示すブロック回路図、図2は本発明に係る光学式ピックアップと光ディスクとの関係を示す概略図である。
まず、図2を参照して説明する。同図において、1はレーザー光を放射するレーザーダイオード、2は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光を通過させるとともに光ディスク3の信号面3Aから反射されるレーザー光を分岐させるビームスプリッタ、4は前記ビームスプリッタ2を通過したレーザー光を前記信号面3Aに合焦させる対物レンズであり、4本ワイヤー(図示せず)等の支持部材にて支持されているレンズホルダーに固定されているとともに光ディスク3の信号面3Aに対して垂直方向及び光ディスク3の径方向、即ちトラック方向への変位を可能に設けられている。
5は前記レンズホルダーに設けられているトラッキングコイルであり、光学式ピックアップの本体に固定されているマグネットとの協働によりレンズホルダーを光ディスク3の信号面3Aに設けられている信号トラック方向(矢印A及びB)へ変位させる作用を有するものである。
6は前記光ディスク3の信号面3Aから反射されたレーザー光が対物レンズ4及びビームスプリッタ2を介して入射されるレンズであり、光検出器7に反射光であるレーザー光を照射させる作用を成すものである。8は液晶パネル等にて構成されている収差補正素子であり、特開2004−303301号公報に記載されているような液晶素子を制御することによってコマ収差の補正を行うことが出来るように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光学式ピックアップは構成されているが、次に図1を参照して本発明のコマ収差補正方法について説明する。同図において、9は前述した光学式ピックアップであり、前述したレーザーダイオード1、対物レンズ4、トラッキングコイル5、光検出器7及び収差補正素子8が組み込まれているとともに対物レンズ4を光ディスク3の面方向へ変位させるフォーカスコイル10が組み込まれている。
斯かる構成において、光学式ピックアップ9の本体は、ピックアップ送り用モーター11によって光ディスク3の径方向に変位せしめられるように構成されているが、斯かる駆動機構は周知の機構を利用すればよいので、その説明は省略する。また、前記光検出器7は、4分割された光検出器等にて構成することが出来、その構成は周知であるのでその説明は省略する。
12は前記光検出器7から得られる電気信号が光信号として入力される光出力信号処理回路であり、レーザー光の信号トラックに対するズレをを示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成回路(図示せず)及びレーザー光の信号面3Aに対するフォーカスのズレを示すフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー信号生成回路(図示せず)が組み込まれている。斯かるトラッキングエラー信号生成回路及びフォーカスエラー信号生成回路は、周知の技術を利用すれば良く、その説明は省略する。
そして、前記光出力信号処理回路12には、光ディスク3に記録されている信号の再生信号を波形整形することによって2値化した信号を生成する信号再生回路(図示せず)が組み込まれている。斯かる光出力信号処理回路12による各種信号の生成動作は周知の回路にて行われるので、その説明は省略する。
13は前記光出力信号処理回路12に組み込まれているトラッキングエラー信号生成回路によって生成されるトラッキングエラー信号が入力されるトラッキングサーボ回路であり、入力されるトラッキングエラー信号に基づくトラッキングコイル駆動信号を前記トラッキングコイル5に供給することによってトラッキング制御動作を行うように構成されている。
14は前記光出力信号処理回路12に組み込まれているフォーカスエラー信号生成回路
によって生成されるフォーカスエラー信号が入力されるフォーカスサーボ回路であり、入力されるフォーカスエラー信号に基づくフォーカスコイル駆動信号を前記フォーカスコイル10に供給することによってフォーカス制御動作を行うように構成されている。
前記フォーカスサーボ回路14からフォーカスコイル10に供給されるフォーカスコイル駆動信号は、対物レンズ4を光ディスク3の信号面3Aに合焦させる位置である動作位置に変位させる直流電圧と光ディスク3の面振動に伴うフォーカスズレを補正するために対物レンズ4を高速で変位させる高周波信号とにより構成されているが、斯かる信号は周知であるので、その説明は省略する。
また、前記トラッキングサーボ回路13からトラッキングコイル5に供給されるトラッキングコイル駆動信号は、対物レンズ4を光学式ピックアップ9の本体に対してトラック方向に変位させる直流電圧と光ディスク3の振動に伴うトラッキングズレを補正するために対物レンズ4を高速で変位させる高周波信号とにより構成されているが、斯かる信号は周知であるので、その説明は省略する。
15は前記光出力信号処理回路12内に設けられている2値化回路によって2値化された再生信号が入力されるとともにデジタル信号処理を行うデジタル信号処理回路であり、光ディスク3に記録されている同期信号、位置情報データ及び記録信号等の各種の信号を復調するように構成されている。16は光ディスク装置の各動作を制御するシステム制御回路であり、前記デジタル信号処理回路15にて復調されて生成される同期信号を利用してスピンドルモーターによる光ディスク3の回転制御動作や再生信号及び記録信号の処理動作、そして外部に設けられているパーソナルコンピューター等のホスト機器とインターフェース回路(図示せず)にて接続されており、該インターフェース回路を介して信号の送受信動作等を行うことが出来るように構成されている。
斯かるシステム制御回路16は、マイクロコンピューターにて構成されており、内部に設けられているフラッシユROM等の記憶素子に記憶されているプログラムソフトに基づいて各種の制御動作を行うように構成されている。
17はホスト機器から入力される記録信号やシステム制御回路16にて生成されるテスト信号が入力される信号記録用回路であり、光ディスク3の信号規格に合わせて記録信号をインターリーブ等のエンコード処理する作用を有している。斯かる信号記録用回路17によるエンコード処理動作は、周知であるのでその説明は省略する。
18は前記信号記録用回路17によってエンコード処理された記録信号が入力されるレーザー駆動信号生成回路であり、記録信号に対応した記録用パルス信号を生成するように構成されている。即ち、例えばDVD規格の光ディスクの場合には、記録信号に対応させて3T、4T…14Tの長さのピットを光ディスク3の信号面3Aに形成するためのパルス信号を生成するように構成されている。
19は前記レーザー駆動信号生成回路18より生成出力される駆動信号に応じて前記レーザーダイオード1を駆動する信号を出力するレーザー駆動回路である。斯かるレーザー駆動回路19は、光学式ピックアップ9内に組み込まれているとともにレーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力をモニターするべく設けられているモニター用ダイオードから得られるモニター信号を利用してレーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を設定された出力になるように制御する機能が組み込まれている。
20は前記トラッキングサーボ回路13からトラッキングコイル5に供給される駆動信号の中から前述した対物レンズ4をトラック方向に変位させる直流電圧を検出する駆動電
圧値検出回路であり、検出された電圧値を対応したデジタル値に変更してシステム制御回路16に入力するように構成されている。
光ディスク3をターンテーブル(図示せず)に載置させてスピンドルモーターによって該ターンテーブルを回転駆動することによって該光ディスク3の回転駆動動作は行われるが、斯かる状態にあるときフォーカスサーボ回路14によるフォーカス制御動作が行われる。即ち、光ディスク3の信号面3Aから反射されるレーザー光が光検出器7に照射されると、該光検出器7から得られる信号に基づくフォーカスエラー信号が光出力信号処理回路12にて生成されてフォーカスサーボ回路14に印加され、該フォーカスサーボ回路14によるフォーカス制御動作が行われる。
前記フォーカスサーボ回路14によるフォーカス制御動作は、フォーカスコイル10に駆動信号を供給することにより対物レンズ4を信号面3Aに対して垂直方向へ変位させることによって行われるが、斯かる動作はフォーカスエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズ4を変位させるように行われる。
また、光ディスク3に記録されている信号の再生動作や該光ディスク3に信号を記録する動作を行う状態では、トラッキングサーボ回路13によるトラッキング制御動作が行われる。即ち、光ディスク3の信号面3Aから反射されるレーザー光が光検出器7に照射されると、該光検出器7から得られる信号に基づくトラッキングエラー信号が光出力信号処理回路12にて生成されてトラッキングサーボ回路13に印加され、該トラッキングサーボ回路13によるトラッキング制御動作が行われる。
前記トラッキングサーボ回路13によるトラッキング制御動作は、トラッキングコイル5に駆動信号を供給することにより対物レンズ4を信号トラック方向へ変位させることによって行われるが、斯かる動作はトラッキングエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズ4を変位させるように行われる。
21は前記ピックアップ送り用モーター11に駆動信号を供給するピックアップ送り用モーター駆動回路であり、前記駆動電圧値検出回路20によって検出される電圧値が所定値に達すると該ピックアップ送り用モーター11を所定量だけ回転する信号を出力するように構成されている。即ち、対物レンズ4は、トラッキングサーボ回路13からトラッキングコイル5に供給されるトラッキングコイル駆動信号に含まれる直流電圧によってトラック方向へ変位されるが、信号トラックに対する追従動作が行われるに従って対物レンズの変位量が大きくなる。
そして、この対物レンズ4の変位量が所定量に達すると、それ以上の変位を行うと信号の読み取り動作等に支障があるため、ピックアップ送り用モーター11を回転させる動作が行われる。斯かるピックアップ送り用モーター11を回転させる動作を行うと光学式ピックアップ9の本体が対物レンズ4を変位させた方向と同一方向に変位されるので、対物レンズ4の変位量が減少せしめられる。
前述したようにピックアップ送り用モーター11の回転動作による光学式ピックアップ9の本体の移動動作は行われるが、斯かる移動動作により対物レンズ4の位置が光学式ピックアップ9の本体の基準位置、例えば中立位置、即ちトラッキングコイル5に駆動信号が供給されていない状態における位置に復帰させるように行われる。
トラッキングサーボ回路13からトラッキングコイル5に供給されるトラッキングコイル駆動信号に含まれる直流電圧の値を検出することによって対物レンズ4の基準位置に対するトラック方向への変位量を認識することが出来るので、駆動電圧値検出回路20によ
って検出された駆動電圧値が入力されるシステム制御回路16による距離算出動作が行われる。
22は対物レンズ4の基準位置からの信号トラック方向への変位距離に応じてコマ収差を補正するデータが記憶される収差補正データメモリー回路であり、前記システム制御回路16によってデータ信号の書き込み読み出し動作が制御されるように構成されている。
23は前記光学式ピックアップ9に組み込まれている収差補正素子8の動作を制御する収差補正素子制御回路であり、前記収差補正データメモリー回路22に記憶されているデータに基いてシステム制御回路16から出力される制御信号により前記収差補正素子8によるコマ収差補正動作を制御するように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光ディスク装置は構成されているが、次に動作について説明する。光ディスク3に記録されている信号の再生動作を行う場合には、スピンドルモーターの回転駆動制御動作が行われ、光ディスク3は所定の線速度一定の状態にて回転駆動されることになる。斯かる線速度を一定にするための制御動作は、光ディスク3から読み出される同期信号とシステム制御回路16により制御されるべく接続されている同期信号生成回路(図示せず)から生成される同期信号とを同期させることによって行われるが、斯かる動作は周知であるのでその説明は省略する。
光ディスク3に記録されている信号を再生するためにレーザー駆動回路19からレーザーダイオード1に供給される駆動信号は、再生動作を行うために必要なレーザー出力が得られる値になるように設定されている。前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光は、ビームスプリッタ2を透過した後収差補正素子8を通して対物レンズ4に入射される。該対物レンズ4に入射されたレーザー光は、該対物レンズ4によって集光されて光ディスク3の信号面3Aに合焦されることになるが、斯かる合焦動作は、フォーカスサーボ回路14による制御動作によって行われる。
前記フォーカスサーボ回路14によるフォーカス制御動作は、光ディスク3の信号面3Aから反射されたレーザー光が照射される光検出器7より得られる信号を利用して行われる。前記光検出器7から得られる信号は、光出力信号処理回路12に入力され、その信号に基づいてフォーカスエラー信号が生成され、そのフォーカスエラー信号はフォーカスサーボ回路14に入力される。斯かるフォーカスエラー信号がフォーカスサーボ回路14に入力されると、該フォーカスサーボ回路14からフォーカスコイル10に対してフォーカスエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズ4を変位させる駆動信号が供給される。斯かる駆動信号がフォーカスコイル10に供給される結果、レーザー光を光ディスク3の信号面3Aに合焦させる動作、即ちフォーカス制御動作を行うことが出来る。
前述したようにフォーカス制御動作は行われるが、トラッキング制御動作も同様に行うことが出来る。レーザーダイオード1から放射されるレーザー光のスポットが光ディスク3の信号面3Aに形成されている信号トラックから外れると、その外れの大きさに対応したレベルのトラッキングエラー信号が光出力信号処理回路12から出力される。
斯かるトラッキングエラー信号が、トラッキングサーボ回路13に入力されると、該トラッキングサーボ回路13からトラッキングコイル5に対してトラッキングエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズ4を変位させる駆動信号が供給される。斯かる駆動信号が、トラッキングコイル5に供給される結果、レーザー光のスポットを光ディスク3の信号面3Aに設けられている信号トラックに追従させる動作、即ちトラッキング制御動作を行うことが出来る。
前述したようにトラッキングサーボ回路13による対物レンズ4に対するトラッキング制御動作は行われるが、信号トラックに対するレーザー光の追従動作が行われ、対物レンズ4の変位量が所定量に達すると、即ち駆動電圧値検出回路20によって検出される直流電圧値が設定値に達すると、前述したようにピックアップ送り用モーター11の回転駆動動作が行われて光学式ピックアップ9本体の移動動作が行われることになる。
前述した光学式ピックアップ9におけるフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作が行われる結果、光ディスク3の信号面3Aに形成されている信号トラック上に記録されている信号のレーザー光による読み取り動作を行うことが出来る。光ディスク3の信号面3Aには、長さの異なる複数のピットにより信号が記録されており、斯かるピットの長さに応じて2値化された信号が光出力信号処理回路12から出力される。
前記光出力信号処理回路12から出力される2値化信号は、デジタル信号処理回路15に入力され、該デジタル信号処理回路15によって信号の復調動作が行われる。前記デジタル信号処理回路15によって復調されたデータ信号は、システム制御回路16及びインターフェース回路を介してパーソナルコンピューター等へ出力されることになる。
以上に説明したように本実施例における再生動作は行われるが、次に信号の記録動作について説明する。記録動作時におけるスピンドルモーターによる光ディスク3の回転制御動作、トラッキングサーボ回路13によるトラッキング制御動作及びフォーカスサーボ回路14によるフォーカス制御動作は、前述した再生動作時の動作と同様に行われる。
パーソナルコンピューターより出力される記録信号は、インターフェース回路及びシステム制御回路16を介して信号記録用回路17に入力されるとともに該信号記録用回路17によってエンコード処理される。前記信号記録用回路17によってエンコード処理された記録信号は、レーザー駆動信号生成回路18に入力されるので、該レーザー駆動信号生成回路18は、入力される記録信号に応じた長さのピットを光ディスク3の信号面3Aに形成されている信号トラックに形成するためのパルス信号をレーザー駆動回路19に対して出力する。
斯かる場合にレーザー駆動回路19に供給される駆動信号のパルス波形は、光ディスク3の記録特性に対応させて記録ストラテジメモリー(図示せず)に記憶されているストラテジデータに基づいて形成されることになる。このようにして生成制御されたパルス波形の駆動信号がレーザー駆動回路19に供給されると、そのパルス波形に対応した駆動信号が該レーザー駆動回路19からレーザーダイオード1に対して供給される。
斯かる駆動信号がレーザーダイオード1に供給されると、該レーザーダイオード1から供給されるパルス信号に応じたレーザー光が放射され、そのレーザー光が光ディスク3の信号面3Aに照射されるので、信号トラックにピットが形成されることになる。斯かる動作によって形成されるピットの長さは、DVD規格の光ディスクの場合には、3T、4T…14Tとなる。
以上に説明したように本実施例における再生動作及び記録動作は行われるが、次に本発明の要旨であるコマ収差補正方法について説明する。
図2に示した光学式ピックアップを構成する光学系は、対物レンズ4に入射されるレーザー光が平行光ではなく、一般に有限系と呼ばれている。斯かる有限系と呼ばれる光学系を使用した光学式ピックアップは、無限系ピックアップのようにレーザー光を平行光にして対物レンズ4に入射させるコリメータと呼ばれるレンズを必要としないので、安価になるものの対物レンズ4の光ディスク3の信号面3Aに対する光軸がずれるとコマ収差量の
変化が大きく信号の再生動作や記録動作に悪影響を与えるという問題がある。
本発明は、斯かるコマ収差を補正する方法を提供するものであり、以下その方法について説明する。光学式ピックアップ9に組み込まれている対物レンズ4の基準位置、例えばトラッキングコイル5に駆動信号を供給しない状態における対物レンズ4の位置を基準位置として設定する。
次に、トラッキングコイル9に供給される駆動電圧を段階的に変更させて対物レンズ4の位置を信号トラック方向へ変位させるとともにその位置と基準位置との間の距離を求め、その距離に適したコマ収差の補正動作を行うために収差補正素子8を制御するデータを求め、そのデータをテーブルデータとして収差補正データメモリー回路22に記憶させる動作を行う。
前述したように再生動作及び記録動作を行っている状態では、トラッキングサーボ回路13によるトラッキング制御動作が行われるが、斯かる状態にあるとき駆動電圧値検出回路20による駆動電圧の検出動作が行われた状態にある。前記駆動電圧値検出回路20による検出動作は、トラッキングサーボ回路13からトラッキングコイル5に供給される駆動信号の中の直流電圧に対して行われる。
トラッキングコイル5に供給される駆動信号に含まれる直流電圧の変化は、対物レンズ4の基準位置からのトラック方向への変位量を示すものであり、収差補正データメモリー回路22に記憶されている収差補正データの読み出し動作が行われる。
このようにして対物レンズ4の基準位置からの変位距離に応じた収差補正データが読み出されると、その収差補正データに基く収差補正制御信号がシステム制御回路16から収差補正素子制御回路23に対して出力されることになる。斯かる収差補正制御信号が収差補正素子制御回路23に入力されると、該収差補正素子制御回路23から収差補正素子8対して収差補正駆動信号が出力される。
斯かる収差補正駆動信号が収差補正素子8に供給されると、該収差補正素子8によるコマ収差に対する補正動作が行われるので、対物レンズ4の信号トラック方向への変位によって生じるコマ収差を補正するための動作が行われる。従って、光ディスク3の信号面3Aには、収差のないレーザー光のスポットを照射させることが出来るので、信号の再生動作や記録動作を正確に安定した状態にて行うことが出来る。
本発明に係る光ディスク装置の一実施例である。 本発明に係る光学式ピックアップと光ディスクとの関係を示す概略図である。
符号の説明
1 レーザーダイオード
3 光ディスク
4 対物レンズ
5 トラッキングコイル
7 光検出器
8 収差補正素子
9 光学式ピックアップ
12 光出力信号処理回路
13 トラッキングサーボ回路
16 システム制御回路
20 駆動電圧値検出回路
22 収差補正データメモリー回路

Claims (4)

  1. 対物レンズのトラック方向への変位に伴って発生するコマ収差を補正する収差補正素子が組み込まれている光学式ピックアップから照射されるレーザー光を光ディスクの信号面に合焦させるフォーカスサーボ回路及びレーザー光を信号トラックに追従させるトラッキングサーボ回路を備えた光ディスク装置のコマ収差補正方法であり、光学式ピックアップに組み込まれている対物レンズの基準位置からトラック方向への変位距離を求め、求められた距離に基づいて前記収差補正素子を制御することによってコマ収差を補正するようにしたことを特徴とする光ディスク装置のコマ収差補正方法。
  2. 対物レンズの基準位置からの変位距離をトラッキングサーボ回路からトラッキングコイルへ供給されるトラッキングコイル駆動信号に含まれる直流電圧から求めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコマ収差補正方法。
  3. 求められた変位距離に基づく収差補正素子の制御動作を収差補正データメモリー回路に記憶されているデータに基いて行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコマ収差補正方法。
  4. 対物レンズの変位距離に基づくコマ収差補正動作を光ディスクに記録されている信号の再生動作中又は該光ディスクへの信号の記録動作中に行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコマ収差補正方法。
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WO2010087010A1 (ja) * 2009-01-30 2010-08-05 パイオニア株式会社 光ピックアップの調整方法及び光記録再生装置
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