JP2006338809A - 光ディスク記録再生装置の球面収差補正方法 - Google Patents

光ディスク記録再生装置の球面収差補正方法 Download PDF

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剛 山本
Masayuki Yoshie
将之 吉江
Kozo Suzuki
浩三 鈴木
Takao Fukumoto
貴雄 福元
Kiyotaka Kousen
清隆 江泉
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Abstract

【課題】 光学式ピックアップの対物レンズの変位に伴って発生する球面収差を補正する収差補正方法を提供する。
【解決手段】 光ディスクから再生される信号の特性を検出する再生特性検出回路22及び収差補正素子8による球面収差補正動作を制御する収差補正素子制御回路21を設け、前記収差補正素子8に供給する制御信号を変更させる毎に再生特性検出回路22による再生信号の特性検出動作を行い、再生信号の特性が最良となるとき収差補正素子8に供給される制御信号を生成するためのデータを収差補正基準データとして記憶するとともに対物レンズ4の基準位置からの変位距離を求め、求められた距離に基づいて得られる補正データによって収差補正基準データを基準として生成される制御信号を補正し、この補正された制御信号にて収差補正素子8を制御することによって球面収差を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードから照射されるレーザー光にて光ディスクに記録されている信号の再生動作及び該ディスクへの信号の記録動作を行う光ディスク記録再生装置に関し、特に球面収差補正方法に係る。
光学式ピックアップから照射されるレーザー光によって光ディスクに記録されている信号の再生動作や該ディスクに信号を記録する動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置が普及している。
現在、一般に普及している光ディスクとしては、CD系光ディスク及びCD系光ディスクより高密度であるDVD系光ディスクがある。また、最近では、ブルーレーザーを用いて信号の記録再生動作を行うBlu−Ray規格やAOD(Advanced Optical Disc)規格が提案されており、これらの規格を用いた光ディスクや光ディスク記録再生装置の商品化が進められている。
光ディスク記録再生装置では、光学式ピックアップから照射されるレーザー光をディスクの信号面に合焦させるフォーカス制御動作が行われるが、高密度ディスクを使用する光ディスク記録再生装置では、光学式ピックアップと光ディスクの信号面との間の距離が変化すると対物レンズが光ディスクに対して垂直方向へ変位するので、透明保護基板に対する距離変化に伴って球面収差量が変化することになる。
斯かる球面収差量が変化すると、光ディスクの信号面に照射されるレーザー光のスポット形状が変化するため、光ディスクに記録されている信号の再生動作や該光ディスクへの信号の記録動作を正確に行えないという問題がある。斯かる問題を解決するために球面収差を補正する機能が組み込まれた光学式ピックアップに関する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−303301号公報
特許文献1に記載されている光学式ピックアップによれば球面収差を補正することは出来るものの球面収差の補正制御動作をどのように行うかが問題になる。
本発明は、特許文献1に記載されているような球面収差補正素子が組み込まれている光学式ピックアップを使用して球面収差の補正動作を正確に行うことが出来る球面収差補正方法を提供しようとするものである。
本発明は、光ディスクから再生される信号の特性を検出する再生特性検出回路及び前記収差補正素子による球面収差補正動作を制御する収差補正素子制御回路を設け、収差補正素子制御回路から前記収差補正素子に供給する制御信号を変更させる毎に前記再生特性検出回路による再生信号の特性検出動作を行い、再生信号の特性が最良となるとき前記収差補正素子に供給される制御信号を生成するためのデータを収差補正基準データとして記憶するとともに光学式ピックアップに組み込まれている対物レンズの基準位置からの変位距離を求め、求められた距離に基づいて得られる補正データによって前記収差補正基準デー
タを基準として生成される制御信号を補正し、この補正された制御信号にて前記収差補正素子を制御することによって球面収差を補正するように構成されている。
また、本発明は、対物レンズの基準位置からの変位距離をフォーカスサーボ回路からフォーカシングコイルへ供給されるフォーカシングコイル駆動信号から求めるように構成されている。
そして、本発明は、再生特性検出回路による検出動作を再生信号のジッタに対して行うように構成されている。
また、本発明は、再生特性検出回路による検出動作を再生信号のエラー数に対して行うように構成されている。
本発明は、光ディスクから再生される信号の特性を検出する再生特性検出回路及び前記収差補正素子による球面収差補正動作を制御する収差補正素子制御回路を設け、収差補正素子制御回路から前記収差補正素子に供給する制御信号を変更させる毎に前記再生特性検出回路による再生信号の特性検出動作を行い、再生信号の特性が最良となるとき前記収差補正素子に供給される制御信号を生成するためのデータを収差補正基準データとして記憶するとともに光学式ピックアップに組み込まれている対物レンズの基準位置からの変位距離を求め、求められた距離に基づいて得られる補正データによって前記収差補正基準データを基準として生成される制御信号を補正し、この補正された制御信号にて前記収差補正素子を制御することによって球面収差を補正するようにしたので、対物レンズの基準位置からのずれによって生じる球面収差に適した収差補正動作を行うことが出来る。
また、本発明は、対物レンズの基準位置からの変位距離をフォーカスサーボ回路からフォーカシングコイルへ供給される駆動電圧から求めるようにしたので、構成が簡単になり、容易に構成することが出来る。
そして、本発明は、再生特性検出回路による検出動作を再生信号のジッタ又はエラー数に対して行うようにしたので、再生信号の特性検出を容易に行うことが出来る。
図1は本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示すブロック回路図、図2は本発明に係る光学式ピックアップと光ディスクとの関係を示す概略図である。
まず、図2を参照して説明する。同図において、1はレーザー光を放射するレーザーダイオード、2は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光を通過させるとともに光ディスク3の信号面3Aから反射されるレーザー光を分岐させるビームスプリッタ、4は前記ビームスプリッタ2を通過したレーザー光を前記信号面3Aに合焦させる対物レンズであり、4本ワイヤー(図示せず)等の支持部材にて支持されているレンズホルダーに固定されているとともに光ディスク3の信号面3Aに対して垂直方向及び光ディスク3の径方向への変位を可能に設けられている。
5は前記レンズホルダーの周囲に巻かれているフォーカシングコイルであり、光学式ピックアップの本体に固定されているマグネットとの協働によりレンズホルダーを光ディスク3の信号面3Aに対して垂直方向へ変位させる作用を有するものである。6は前記光ディスク3の信号面3Aから反射されたレーザー光が対物レンズ4及びビームスプリッタ2を介して入射されるレンズであり、光検出器7に反射光であるレーザー光を照射させる作用を成すものである。8は液晶パネル等にて構成されている収差補正素子であり、特開2
004−303301号公報に記載されているように液晶を制御することによって球面収差の補正を行うことが出来るように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光学式ピックアップは構成されているが、次に図1を参照して本発明の球面収差補正方法について説明する。同図において、9は前述した光学式ピックアップであり、前述したレーザーダイオード1、対物レンズ4、フォーカシングコイル5、光検出器7及び収差補正素子8が組み込まれているとともに対物レンズ4を光ディスク3の径方向へ変位させるトラッキングコイル10が組み込まれている。
斯かる構成において、光学式ピックアップ9の本体は、ピックアップ送り用モーター(図示せず)によって光ディスク3の径方向に変位せしめられるように構成されている。斯かる駆動機構は周知の機構を利用すればよいので、その説明は省略する。また、前記光検出器7は、4分割された光検出器等にて構成することが出来、その構成は周知であるのでその説明は省略する。
11は前記光検出器7から得られる電気信号が光信号として入力される光出力信号処理回路であり、レーザー光の信号トラックに対するズレをを示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成回路(図示せず)及びレーザー光の信号面3Aに対するフォーカスのズレを示すフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー信号生成回路(図示せず)が組み込まれている。斯かるトラッキングエラー信号生成回路及びフォーカスエラー信号生成回路は、周知の技術を利用すれば良く、その説明は省略する。
そして、前記光出力信号処理回路11には、光ディスク3に記録されている信号の再生信号を波形成形することによって2値化した信号を生成する信号再生回路(図示せず)が組み込まれている。斯かる光出力信号処理回路11による各種信号の生成動作は周知の回路にて行われるので、その説明は省略する。
12は前記光出力信号処理回路11に組み込まれているトラッキングエラー信号生成回路によって生成されるトラッキングエラー信号が入力されるトラッキングサーボ回路であり、入力されるトラッキングエラー信号に基づくトラッキングコイル駆動信号を前記トラッキングコイル10に供給することによってトラッキング制御動作を行うように構成されている。
13は前記光出力信号処理回路11に組み込まれているフォーカスエラー信号生成回路によって生成されるフォーカスエラー信号が入力されるフォーカスサーボ回路であり、入力されるフォーカスエラー信号に基づくフォーカシングコイル駆動信号を前記フォーカシングコイル5に供給することによってフォーカシング制御動作を行うように構成されている。
前記フォーカスサーボ回路13からフォーカシングコイル5に供給されるフォーカシングコイル駆動信号は、対物レンズ4を光ディスク3の信号面3Aに合焦させる位置である動作位置に変位させる直流電圧と光ディスク3の面振動に伴うフォーカスズレを補正するために対物レンズ4を高速で変位させる高周波信号とにより構成されているが、斯かる信号は周知であるので、その説明は省略する。
14は前記光出力信号処理回路11内に設けられている2値化回路によって2値化された再生信号が入力されるとともにデジタル信号処理を行うデジタル信号処理回路であり、光ディスク3に記録されている同期信号、位置情報データ及び記録信号等の各種の信号を復調するように構成されている。15は光ディスク記録再生装置の各動作を制御するシステム制御回路であり、前記デジタル信号処理回路14にて復調されて生成される同期信号
を利用してスピンドルモーター(図示せず)による光ディスク3の回転制御動作や再生信号及び記録信号の処理動作、そして外部に設けられているパーソナルコンピューター等のホスト機器とインターフェース回路(図示せず)にて接続されており、該インターフェース回路を介して信号の送受信動作等を行うことが出来るように構成されている。
斯かるシステム制御回路15は、マイクロコンピューターにて構成されており、内部に設けられているフラッシユROM等の記憶素子に記憶されているプログラムソフトに基づいて各種の制御動作を行うように構成されている。
16はホスト機器から入力される記録信号やシステム制御回路15にて生成されるテスト信号が入力される信号記録用回路であり、光ディスク3の規格に合わせて記録信号をインターリーブ等のエンコード処理する作用を有している。斯かる信号記録用回路16によるエンコード処理動作は、周知であるのでその説明は省略する。
17は前記信号記録用回路16によってエンコード処理された記録信号が入力されるレーザー駆動信号生成回路であり、記録信号に対応した記録用パルス信号を生成するように構成されている。即ち、例えばDVD規格の光ディスクの場合には、記録信号に対応させて3T、4T…14Tの長さのピットを光ディスク3の信号面3Aに形成するためのパルス信号を生成するように構成されている。
18は前記レーザー駆動信号生成回路17より生成出力される駆動信号に応じて前記レーザーダイオード1を駆動する信号を出力するレーザー駆動回路である。斯かるレーザー駆動回路18は、光学式ピックアップ9内に組み込まれているとともにレーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力をモニターするべく設けられているモニター用ダイオードから得られるモニター信号を利用してレーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を設定された出力になるように調整制御する機能が組み込まれている。
19は前記フォーカスサーボ回路13からフォーカシングコイル5に供給されるフォーカシング駆動信号の中から前述した対物レンズ4を動作位置に変位させる直流電圧を検出する駆動電圧値検出回路であり、検出された電圧値に対応したデジタル値に変換してシステム制御回路15に入力するように構成されている。
光ディスク3をターンテーブル(図示せず)上に載置させてスピンドルモーターによって該ターンテーブルを回転駆動することによって該光ディスク3の回転駆動動作は行われるが、斯かる状態にあるときフォーカスサーボ回路13によるフォーカス制御動作が行われる。即ち、光ディスク3の信号面3Aから反射されるレーザー光が光検出器7に照射されると、該光検出器7から得られる信号に基づくフォーカスエラー信号が光出力信号処理回路11にて生成されてフォーカスサーボ回路13に印加され、該フォーカスサーボ回路13によるフォーカス制御動作が行われる。
前記フォーカスサーボ回路13によるフォーカス制御動作は、フォーカシングコイル5に駆動信号を供給することにより対物レンズ4を信号面3Aに対して垂直方向へ変位させることによって行われるが、斯かる動作はフォーカスエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズ4を変位させるように行われる。
前記フォーカスサーボ回路13によるフォーカス制御動作は前述したように行われるが、光ディスク3の信号面3Aと対物レンズ4の基準位置との距離をLとしたとき、距離Lを一定にするべく光ディスク3の信号面3Aの面方向への変位に伴って対物レンズ4を変位させる直流電圧がフォーカシングコイル5に供給されることになる。
この直流電圧の値を検出することによって対物レンズ4の基準位置に対する変位量を認識することが出来るので、駆動電圧値検出回路19によって検出された駆動電圧値が入力されるシステム制御回路15による距離算出処理動作が行われる。
20は対物レンズ4の基準位置からの変位量に応じて球面収差を補正するためのデータが記憶される収差補正データメモリー回路であり、前記システム制御回路15によってデータ信号の書き込み読み出し動作が制御されるように構成されている。
21は前記光学式ピックアップ9に組み込まれている収差補正素子8の動作を制御する収差補正素子制御回路であり、前記収差補正データメモリー回路20に記憶されているデータに基いてシステム制御回路15から出力される制御信号により前記収差補正素子8による収差補正動作を制御するように構成されている。
22は前記デジタル信号処理回路14より得られる信号に基づいて光ディスク3から再生される信号の特性を検出する再生特性検出回路であり、再生信号からジッタ成分の量やエラーの数を検出することによって再生信号の特性の良否を検出するように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光ディスク記録再生装置は構成されているが、次に動作について説明する。光ディスク3に記録されている信号の再生動作を行う場合には、スピンドルモーターの回転駆動制御動作が行われ、光ディスク3は所定の線速度一定の状態にて回転駆動されることになる。斯かる線速度を一定にするための制御動作は、光ディスク3から読み出される同期信号とシステム制御回路15により制御されるべく接続されている同期信号生成回路(図示せず)から生成される同期信号とを同期させることによって行われるが、斯かる動作は周知であるのでその説明は省略する。
光ディスク3に記録されている信号を再生するためにレーザー駆動回路18からレーザーダイオード1に供給される駆動信号は、再生動作を行うために必要なレーザー出力が得られる値になるように設定されている。前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光は、ビームスプリッタ2を透過した後収差補正素子8を通して対物レンズ4に入射される。該対物レンズ4に入射されたレーザー光は、該対物レンズ4によって集光されて光ディスク3の信号面3Aに合焦されることになるが、斯かる合焦動作は、フォーカスサーボ回路13による制御動作によって行われる。
前記フォーカスサーボ回路13によるフォーカス制御動作は、光ディスク3の信号面3Aから反射されたレーザー光が照射される光検出器7より得られる信号を利用して行われる。前記光検出器7から得られる信号は、光出力信号処理回路11に入力され、その信号に基づいてフォーカスエラー信号が生成され、そのフォーカスエラー信号はフォーカスサーボ回路13に入力される。斯かるフォーカスエラー信号がフォーカスサーボ回路13に入力されると、該フォーカスサーボ回路13からフォーカシングコイル5に対してフォーカスエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズ4を変位させるフォーカシングコイル駆動信号が供給される。斯かる駆動信号がフォーカシングコイル5に供給される結果、レーザー光を光ディスク3の信号面3Aに合焦させる動作、即ちフォーカス制御動作を行うことが出来る。
前述したようにフォーカス制御動作は行われるが、トラッキング制御動作も同様に行うことが出来る。レーザーダイオード1から放射されるレーザー光のスポットが光ディスク3の信号面3Aに形成されている信号トラックから外れると、その外れの大きさに対応したレベルのトラッキングエラー信号が光出力信号処理回路11から出力される。
斯かるトラッキングエラー信号が、トラッキングサーボ回路12に入力されると、該トラッキングサーボ回路12からトラッキングコイル10に対してトラッキングエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズ4を変位させるトラッキングコイル駆動信号が供給される。斯かる駆動信号が、トラッキングコイル10に供給される結果、レーザー光のスポットを光ディスク3の信号面3Aに設けられている信号トラックに追従させる動作、即ちトラッキング制御動作を行うことが出来る。
前述したフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作が行われる結果、光ディスク3の信号面3Aに形成されている信号トラック上に記録されている信号のレーザー光による読み取り動作を行うことが出来る。光ディスク3の信号面3Aには、長さの異なる複数のピットにより信号が記録されており、斯かるピットの長さに応じて2値化された信号が光出力信号処理回路11から出力される。
前記光出力信号処理回路11から出力される2値化信号は、デジタル信号処理回路14に入力され、該デジタル信号処理回路14によって信号の復調動作が行われる。前記デジタル信号処理回路14によって復調されたデータ信号は、システム制御回路15及びインターフェース回路を介してパーソナルコンピューター等へ出力されることになる。
以上に説明したように本実施例における再生動作は行われるが、次に信号の記録動作について説明する。記録動作時におけるスピンドルモーターによる光ディスク3の回転制御動作、トラッキングサーボ回路12によるトラッキング制御動作及びフォーカスサーボ回路13によるフォーカス制御動作は、前述した再生動作時の動作と同様に行われる。
パーソナルコンピューターより出力される記録信号は、インターフェース回路及びシステム制御回路15を介して信号記録用回路16に入力されるとともに該信号記録用回路16によってエンコード処理される。前記信号記録用回路16によってエンコード処理された記録信号は、レーザー駆動信号生成回路17に入力されるので、該レーザー駆動信号生成回路17は、入力される記録信号に応じた長さのピットを光ディスク3の信号面3Aに形成されている信号トラックに形成するためのパルス信号をレーザー駆動回路18に対して出力する。
斯かる場合にレーザー駆動回路18に供給される駆動信号のパルス波形は、光ディスク3の記録特性に対応させて記録ストラテジメモリー(図示せず)に記憶されているストラテジデータに基づいて形成されることになる。このようにして生成制御されたパルス波形の駆動信号がレーザー駆動回路18に供給されると、そのパルス波形に対応した駆動信号が該レーザー駆動回路18からレーザーダイオード1に対して供給される。
斯かる駆動信号がレーザーダイオード1に供給されると、該レーザーダイオード1から供給されるパルス信号に応じたレーザー光が放射され、そのレーザー光が光ディスク3の信号面3Aに照射されるので、信号トラックにピットが形成されることになる。斯かる動作によって形成されるピットの長さは、DVD規格の光ディスクの場合には、3T、4T…14Tとなる。
以上に説明したように本実施例における再生動作及び記録動作は行われるが、次に本発明の要旨である球面収差補正方法について説明する。
図2に示した光学式ピックアップを構成する光学系は、対物レンズ4に入射されるレーザー光が平行光ではなく、一般に有限系と呼ばれている。斯かる有限系と呼ばれる光学系を使用した光学式ピックアップは、無限系ピックアップのようにレーザー光を平行光にして対物レンズ4に入射させるコリメータと呼ばれるレンズを必要としないので、安価にな
るものの対物レンズ4の位置が光ディスク3の信号面3Aの面方向への変位に伴って基準位置からずれると球面収差量の変化が大きく信号の再生動作や記録動作に悪影響を与えるという問題がある。
本発明は、斯かる球面収差を補正する方法を提供するものであり、以下その方法について説明する。例えば、基準となる基準ディスク、即ち反り等のないディスクをターンテーブル上に載置させた状態において、光学式ピックアップ9に組み込まれている対物レンズ4の基準位置と基準ディスクの信号面との位置関係を検出し、その位置を対物レンズ4の基準位置として設定する。
次に、フォーカシングコイル5に供給される駆動電圧を段階的に変更させて対物レンズ4の位置を変位させるとともにその位置と基準位置との間の距離を求め、その距離に適した球面収差の補正動作を行うために収差補正素子8を制御するデータを求め、そのデータをテーブルデータとして収差補正データメモリー回路20に記憶させる動作を行う。
前記収差補正データメモリー回路20への収差補正データの記憶動作を基準ディスクを使用して求める場合について説明したが、光学式ピックアップ9の製造工程において、対物レンズの基準位置を設定した後フォーカシングコイル5に供給されるフォーカシングコイル駆動電圧を段階的に変更させて対物レンズ4の位置を基準位置から変位させるとともにその位置と基準位置との間の距離を求め、その距離に適した球面収差の補正動作を行うために必要な制御信号を生成するためのデータを測定器を使用して求めるようにすることも出来る。
以上に説明したように対物レンズ4の基準位置からのずれに基づく収差補正データの収差補正データメモリー回路20への記憶動作は行われるが、斯かる収差補正データメモリー回路20は、光学式ピックアップ9に組み込まれる印刷配線基板上に配置される。
このように構成された光学式ピックアップ9が光ディスク記録再生装置内に組み込まれるが、光学式ピックアップ9の取付位置や光ディスク3のターンテーブル上への載置状態、そして光ディスク3自体の反り等の影響によって前記収差補正データメモリー回路20に記憶されている収差補正データだけでは正確な球面収差の補正動作を行うことは出来ない。
本発明は、斯かる点を更に改良したものであり、斯かる点について説明する。光ディスク3の所定の位置、例えばリードインエリアに記録されている信号の再生動作を収差補正素子制御回路21から収差補正素子8に対して供給される制御信号を変更しながら行う。収差補正素子制御回路21から収差補正素子8へ供給される制御信号の変更動作を行うと、光ディスク3の信号面3Aに照射されるレーザー光のスポット形状が球面収差の影響によって変化する。
レーザー光のスポット形状が変化すると、光ディスク3に記録されている信号の光学式ピックアップ9による読み取り特性が変化し、例えば再生信号に含まれるジッタの量が増減する。斯かる再生信号に含まれるジッタ量の検出動作は、再生特性検出回路22によって行われる。
収差補正素子制御回路21から収差補正素子8に供給する制御信号の変更動作を予め設定されている範囲にて行い、その間のジッタ量の変化を再生特性検出回路22にて検出することによってジッタ量が最低となる制御信号の値を選定することが出来る。ジッタ量が最低となる場合に収差補正素子8に供給される制御信号を収差補正素子制御回路21から生成させるためのデータが収差補正基準データとしてシステム制御回路15に組み込まれ
ている収差補正基準データメモリー回路23に記憶される。
前述した収差補正基準データメモリー回路23に記憶されている収差補正基準データ使用による球面収差補正動作は、光ディスク3の信号面3Aと対物レンズ4の基準位置との間の距離が一定の場合において正確に行われるものである。しかしながら、実際には、光ディスク3に反り等があるため対物レンズ4の位置は、フォーカス制御動作に伴って基準位置から光ディスク3の信号面3Aに対して垂直方向にずれることになる。
対物レンズ4の位置が基準位置からずれると、光学式ピックアップ9に組み込まれているレーザーダイオード1から放射されるレーザー光の光ディスク3の信号面3Aへの照射光路が変化するため、球面収差が発生することになる。
本発明は、斯かる対物レンズ4の変位に起因して発生する球面収差を補正する方法を提供するものであり、以下その方法について説明する。
前述したように再生動作及び記録動作を行っている状態では、フォーカスサーボ回路13によるフォーカス制御動作が行われるが、斯かる状態にあるとき駆動電圧値検出回路19による駆動電圧の検出動作が行われる状態にある。前記駆動電圧値検出回路19による検出動作は、フォーカスサーボ回路13からフォーカシングコイル5に供給されるフォーカシングコイル駆動信号の中の直流電圧に対して行われる。
フォーカシングコイル5に供給される駆動信号中の直流電圧の変化は、対物レンズ4の基準位置からの変位量を示すものであり、その変位量に対応して収差補正データメモリー回路20に記憶されている収差補正データの読み出し動作が行われる。
このようにして対物レンズ4の位置に応じた収差補正データが読み出されると、その収差補正データ及び前記収差補正基準データメモリー回路23に記憶されている収差補正基準データに基いて設定される収差補正制御信号がシステム制御回路15から収差補正素子制御回路21に対して出力されることになる。斯かる収差補正制御信号が収差補正素子制御回路21に入力されると、該収差補正素子制御回路21から収差補正素子8対して収差補正駆動信号が出力される。
斯かる収差補正駆動信号が収差補正素子8に供給されると、該収差補正素子8による収差補正動作が行われるので、対物レンズ4の変位によって生じる球面収差を補正するための動作が行われる。従って、光ディスク3の信号面3Aには、収差のないレーザー光のスポットを照射させることが出来るので、信号の再生動作や記録動作を正確に安定した状態にて行うことが出来る。
本実施例では、再生特性検出回路22による再生信号の特性検出をジッタに対して行うようにしたが、デジタル信号処理回路14の信号処理動作に伴って得られるエラー数を検出することによって行うことも出来る。即ち、球面収差の影響によってレーザー光のスポット形状が変化すると光ディスク3に記録されている信号の読み取り特性が変化するので、再生信号に含まれるエラー数も変化することになる。
従って、再生信号の信号処理によって得られるエラー数の大小を検出することによって収差補正素子8による球面収差の補正動作の適否を判定することが出来るので、エラー数が最も少なくなるように収差補正素子8に供給される制御信号を収差補正素子制御回路21から生成させるためのデータが収差補正基準データとして収差補正基準データメモリー回路23に記憶させれば良い。
本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例である。 本発明に係る光学式ピックアップと光ディスクとの関係を示す概略図である。
符号の説明
1 レーザーダイオード
3 光ディスク
4 対物レンズ
5 フォーカシングコイル
7 光検出器
8 収差補正素子
9 光学式ピックアップ
11 光出力信号処理回路
13 フォーカスサーボ回路
15 システム制御回路
19 駆動電圧値検出回路
20 収差補正データメモリー回路
21 収差補正素子制御回路
22 再生特性検出回路
23 収差補正基準データメモリー回路

Claims (4)

  1. 球面収差を補正する収差補正素子が組み込まれている光学式ピックアップから照射されるレーザー光を光ディスクの信号面に合焦させるフォーカスサーボ回路を備えた光ディスク記録再生装置の球面収差補正方法であり、光ディスクから再生される信号の特性を検出する再生特性検出回路及び前記収差補正素子による球面収差補正動作を制御する収差補正素子制御回路を設け、収差補正素子制御回路から前記収差補正素子に供給する制御信号を変更させる毎に前記再生特性検出回路による再生信号の特性検出動作を行い、再生信号の特性が最良となるとき前記収差補正素子に供給される制御信号を生成するためのデータを収差補正基準データとして記憶するとともに光学式ピックアップに組み込まれている対物レンズの基準位置からの変位距離を求め、求められた距離に基づいて得られる補正データによって前記収差補正基準データを基準として生成される制御信号を補正し、この補正された制御信号にて前記収差補正素子を制御することによって球面収差を補正するようにしたことを特徴とする光ディスク記録再生装置の球面収差補正方法。
  2. 対物レンズの基準位置からの変位距離をフォーカスサーボ回路からフォーカシングコイルへ供給されるフォーカシングコイル駆動信号から求めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の球面収差補正方法。
  3. 再生特性検出回路による検出動作を再生信号のジッタに対して行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の球面収差補正方法。
  4. 再生特性検出回路による検出動作を再生信号のエラー数に対して行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の球面収差補正方法。
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