JP2007321791A - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低負荷領域と高負荷領域との切り替え点をバネにより設定する差動制限機能付きのデファレンシャル装置において、バネが左右に夫々配置されているため、左右の切り替え点にバラツキが生じる。
【解決手段】左右のプレッシャーリング3,2に高負荷領域用の第1カム面31,21を形成し、左右のプレッシャーリング3,2の駆動力を多数枚の皿バネ等の弾性手段57を介して、ピニオンシャフト4のカム部4Aに第2カム面46aにて当接する左右の直進スラスター46に伝達し、弾性手段57の圧縮が開始されるまでの低負荷領域では左右の直進スラスター46にスラスト力を発生させて左右方向に移動させ、弾性手段57が圧縮を開始すると、第1カム面31,21がピニオンシャフト4のカム部4Aに当接して直接左右のプレッシャーリング3,2にスラスト力を発生させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、デファレンシャルキャリア内にリミテッドスリップデファレンシャルケースを設けたリミテッドスリップデファレンシャルギア等と称されるデファレンシャル装置(以下LSDと称す)に係り、特にアクセルワークあるいはエンジンブレーキの利き具合の大小等のように駆動負荷の増減に応じて街乗り等の低負荷時と、スポーツ走行等の高負荷時とにおいて差動制限力を異ならせるデファレンシャル装置に関するものである。
LSDにおいて、車両の走行中における駆動負荷に応じて差動制限力を変化させることが提案されている(特許文献1)。
LSDは、駆動力が伝達されてリミテッドスリップデファレンシャルケース(以下単にケースと称す)が回転すると、該ケース内に対向配置されている一対のプレッシャーリングに対し、該ケースと該各プレッシャーリングとの間に配置されている多板摩擦クラッチを介して該ケースから回転力が伝達される。また、前記一対のプレッシャーリングの対向部には十字形状のピニオン軸が配置され、これら4本のピニオン軸にそれぞれ回転自在に枢着されたピニオンギアが左右のサイドギアに噛み合っている。左右のサイドギアには左右の車軸が取り付けられている。
前記一対のプレッシャーリングの外周部には、前記各ピニオン軸に形成したカム部と係合するカム溝部が形成され、該カム部と該カム溝部から構成されるカム分力機構により、該一対のプレッシャーリングが車軸方向外方に移動して前記多板摩擦クラッチを押圧し差動制限力を増加させる。この多板摩擦クラッチに対する押圧力の増加メカニズムは、駆動トルクが増加すると、一対のプレッシャーリングに加わる駆動トルクも増加し、前記カム溝部のカム面が前記カム部に当接して得られる軸方向の分力が増加することによる。
そこで、上記した特許文献1では、前記カム溝部を構成するカム面の傾斜角度(車軸方向に対する角度)を変更可能としており、前記カム部と当接するカム面を有する可動部材を弾性部材で形成し、あるいはバネまたは弾性体で支持するようにしている。したがって、低トルク状態では前記可動部材の傾斜角度が少ないために一対のプレッシャーリングを車軸方向に押す分力(以下スラスト力)が小さく、また高トルク状態では前記可動部材の傾斜角度を大きく変化させるために一対のプレッシャーリングのスラスト力が大きくなる。
この場合、前記可動部材のバネ定数、あるいは前記可動部を支持するバネまたは弾性体のバネ定数を種々設定することにより、低負荷での駆動領域と高負荷での駆動領域での切り替え点を設定することが可能となる。
特開平07-293665号公報
上述した特許文献1に開示されているLSDにあっては、左右に夫々独立して配置された可動部材は、可動部材自体をバネ部材とした構成にあっては、個々のバネ定数にバラツキがあると左右のプレッシャーリングに付与されるスラスト力に差が生じる。また、可動部材自体がバネ部材であることから、カム部との当接により全体的に曲げ変形を受け、所定のスラスト力をプレッシャーリングに付与できなくなり、現実的ではない。
一方、可動部材を別に設けたバネ部材あるいはゴム部材などの弾性体で支持する構成にあっては、弾性体を左右の各可動部材に設けていることから、上記の場合と同様に左右の弾性体のバネ定数にバラツキがあると左右のプレッシャーリングに付与されるスラスト力に差が生じる。また、可動部材をカム部とカム溝との間に配置し、カム溝のカム面と可動部材との間に弾性体を配置した構成としているので、弾性体が最も撓んだ状態を越えて可動部材が傾斜することができないことになる。このため、高負荷時において、前記カム溝に設けたカム面の角度に可動部材を合わせることができず、複数箇所に設けた各カム機構においてスラスト力が各弾性体の最大収縮長に依存することとなり、プレッシャーリングに対するスラスト力が周方向においてバラツキが生じることになる。
本発明の目的は、このような課題を解決するために、左右のプレッシャーリングに対するスラスト力をバラツキなく一様に付与し、低負荷時においても所定のスラスト力を発生させ、また高負荷時にあってはプレッシャーリングに設けたカム面とカム部を直接接触させてスラスト力を発生されることができ、アクセルワークあるいはエンジンブレーキの利き具合の大小等のように駆動負荷の増減に応じて街乗り等の低負荷時と、スポーツ走行等の高負荷時とにおいて、差動制限力を異ならせる差動制限機能を備えたデファレンシャル装置を提供しようとするものである。
また、本発明の他の目的は、上記の目的に加え、高負荷時と低負荷時の駆動領域の切り替え点の変更を簡単に行えるデファレンシャル装置を提供しようとするものである。
本発明の目的を実現するデファレンシャル装置の第1の構成は、請求項1に記載のように、駆動力源からの駆動力が伝達されて回転するデファレンシャルケース内に対向配置し、駆動輪の車軸方向に移動自在とした左右一対のプレッシャーリングと、前記一対のプレッシャーリングに挟持された十字形状のピニオンシャフトに夫々回転自在に取り付けられたピニオンギアと、前記ピニオンギアを両側から挟むように配置され、それぞれ前記ピニオンギアに噛合して前記駆動輪の車軸に駆動力を伝達する左右一対のサイドギアと、前記一対のプレッシャーリングと前記デファレンシャルケースの内側壁面との間にそれぞれ配置され、前記各プレッシャーリングが軸方向外方へ移動すると複数の摩擦クラッチ部材が圧着されて前記デファレンシャルケースと前記ピニオンギアとを接続し、差動を制限するための左右の多板摩擦クラッチと、前記各ピニオンシャフトに設けたカム部との当接により車軸方向にスラスト力を発生させるカム分力機構とを有し、前記各カム分力機構は、前記一対のプレッシャーリングに伝達された前進駆動力により、前記一対のプレッシャーリングに前記スラスト力を発生させる前進駆動用のカム分力機構を少なくとも備え、前記前進駆動用のカム分力機構は、前記一対のプレッシャーリングに設けた第1カム面と、前記ピニオンシャフトと直交する前後方向に沿って該左右一対のプレッシャーリングと相対移動可能且つ左右方向に移動可能に前記各プレッシャーリングに夫々ガイドされ、各先端面に第2カム面を有する前進駆動低負荷用のスラスターと、前記プレッシャーリングからの駆動力を弾性手段を介して前記一対の前進駆動低負荷用のスラスターから前記ピニオンシャフトに伝達する押圧体とを有し、前記一対のプレッシャーリングに伝達される前進駆動力により前記弾性手段が変位するまでの低負荷領域では前記第2カム面によるスラスト力、前記弾性手段の変位後における高負荷領域では前記第1カム面によるスラスト力で前記一対のプレッシャーリングを移動させることを特徴とする。
本発明の目的を実現するデファレンシャル装置の第2の構成は、請求項2に記載のように、上記した第1の構成において、前記前進駆動用のカム分力機構は、前記一対のプレッシャーリングの対向部間に前記ピニオンシャフトと直交する方向に沿って形成した有底の溝部内に前記押圧体を移動自在に配置し、該溝部の後側内壁面に当接する作用軸を介して前記弾性体に駆動力を伝達することを特徴とする。
本発明の他の目的を実現する構成は、請求項3に記載のように、上記した第2の構成において、前記弾性手段を前記作用軸に挿通した1枚又は複数枚の皿バネで構成し、前記作用軸を前記押圧体から挿脱することにより皿バネの枚数調整を可能としたことを特徴とする。
また、本発明の上記目的を実現する他の構成としては、請求項4に記載のように、上記いずれかの構成において、前記デファレンシャルケースには、前記ピニオンシャフトに対応して、前記カム分力機構が臨むサイズの作業孔を形成したことを特徴とする。
さらに、本発明の上記目的を実現する他の構成としては、請求項5に記載のように、前記ピニオンシャフトの先端部には、前記カム分力機構を覆うキャップ部材が径方向外方から取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、低負荷領域と高負荷領域との切り替え駆動力を設定する弾性手段が第2カム面を有する左右のスラスターに作用するので、第2カム面がそれぞれ形成された左右のスラスターにスラスト力を同時に発生させることができ、左右の駆動輪に対してバラツキを生じさせることのない差動制限が得られる。
また、左右のプレッシャーリングに高負荷用の第1カム面を設け、前後方向とスラスト方向に移動可能とする左右のスラスターにそれぞれ低負荷用の第2カム面を設けた構成としているので、プレッシャーリングからの駆動力が伝達されたスラスターは曲げ変形することなくスラスト力を発生させることができ、例えばアクセルワークに対して応答遅れなく差動制限動作を行うことができる。
また、請求項3に係る発明によれば、上記の効果に加え、皿バネの枚数を調整するだけで、高負荷時と低負荷時の駆動領域の切り替え点の変更を行うことができる。
また、請求項4に係る発明によれば、デファレンシャルケースの作業孔を通してカム分力機構の分解・組み立て作業を行うことができる。その際、デファレンシャルケースを収容しているデファレンシャルキャリアの蓋付き作業孔に該ケースの作業孔を一致させることにより、デファレンシャル装置を自動車に装着した状態でカム分力機構の分解・組み立て作業を行うことができる。
さらに、請求項5に係る発明によれば、カム分力機構を構成する部材がばらけることをキャップ部材で防止することができ、併せてデファレンシャルケースの作業孔を通して内部にゴミなどが入り込むのを防止することができる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すデファレンシャル装置のカム分力機構の上面図、図2は図1のA-A矢視縦断面図、図3は図2に示すカム分力機構の拡大図、図4は本発明の一実施形態を示すデファレンシャル装置の全体構成の縦断面図、図5は図4に示すデファレンシャル装置の与圧バネの配置状態を示す図である。
先ず、差動制限機能を備えたデファレンシャル装置(LSD)の全体的な構成について、図4および図5を参照して説明する。なお、図4は右のサイドギア6と左のサイドギア7の配置位置及びこれらのサイドギア6、7との間に配置されたピニオンギア5との配置位置の関係を示すために、左右のプレッシャーリング3、2に形成したカム分力機構を構成するカム面については省略し、図5は該カム分力機構を省略している。
本実施形態のLSDは、デファレンシャルケース(以下ケースと略称する)1にリングギア12が固定され、このリングギア12にエンジンの回転が伝達されるピニオンギア13が噛み合い、エンジン(モータ)からの駆動力によりケース1が回転する。ケース1内には一対のプレッシャーリング2,3が駆動輪の車軸10,11の軸方向に移動可能に対向して収容されている。前記一対のプレッシャーリング2,3の間には、ピニオンシャフト(十字形状に形成されている)4が配置され、各シャフト4の先端部に回転自在にピニオンギア5が取り付けられ、各ピニオンギア5を左右両側から挟みこむようにして一対のサイドギア6,7が噛み合っている。左右一対のサイドギア6,7にはそれぞれ左右の車軸10、11がスプライン結合して一体的に回転する。
左右のプレッシャーリング2,3とケース1の左右内側側壁との間には、それぞれ多板摩擦クラッチ8,9が配置されており、多板摩擦クラッチ8,9は、例えば奇数番目の摩擦クラッチ板がケース1に対して軸方向移動可能且つ回転不能に取り付けられ、偶数番目の摩擦クラッチ板がサイドギア6,7に対して軸方向移動可能且つ回転不能に取り付けられている。
また、左右のプレッシャーリング2,3の間には、与圧スプリング14が配設され、左右のプレッシャーリング2,3を押圧して左右の多板摩擦クラッチ8,9の各摩擦クラッチ板を予め所定の圧力で圧着させている。
本実施形態においてカム分力機構は、前進駆動の際に差動制限を機能させ(ON)、前進駆動時にエンジンブレーキを利かせて駆動輪側から駆動力が伝達される場合には、低負荷ではキャンセルスラスター48を押すだけで左右のプレッシャーリング2,3にスラスト力を発生させず、高負荷となると左右のプレッシャーリング2,3に形成した後進駆動用カム面50にピニオンシャフト4の曲面に形成したカム面が当接して差動制限機能がONとなる構成を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、前進駆動時にエンジンブレーキを利かせて駆動輪側から駆動力が伝達される場合において、後進駆動用カム面を廃止することにより低負荷及び高負荷共に差動制限機能をOFFとすることができる。また、前進スラスター46と同様の部材をキャンセルスラスター48に設けることにより、前進駆動時にエンジンブレーキを利かせて駆動輪側から駆動力が伝達される場合において、低負荷及び高負荷の両方で作動制限機能をONとすることができる。
そして、この構成を得るために、ピニオンシャフト4は、ピニオンギア5よりも径方向外側位置に、ピニオンシャフトの軸形状を利用してカム分力機構の一部を構成するカム部4Aが設けられ、カム部4Aは車軸方向に沿って平行な直線状端面4AAと円弧形状の曲面4ABを有する軸横断面を略D字形状に形成している。
エンジン側から前進駆動力FがLSDに伝達されると、ケース1→多板摩擦クラッチ8,9→プレッシャーリング2,3へと駆動力が伝達される。そうすると、プレッシャーリング8,9はカム分力機構の作用により多板摩擦クラッチ8,9を押圧して摩擦力を与圧スプリング14による初期摩擦力に加えて更に摩擦力を大きくし、ケース1の回転を多板摩擦クラッチ8,9からサイドギア6,7へ直接伝達する割合が増大する。なお、前進走行中にアクセルペダルから足を離すと(OFF)、エンジンの回転数が低下して駆動トルクの減少により多板摩擦クラッチ8,9が初期摩擦力で押圧され、プレッシャーリング3,4→ピニオンシャフト4→ピニオン5→サイドギア6,7へと駆動力の伝達経路が繋がり、ピニオン5とサイドギア6,7とによる差動機能がONする。
次に、カム分力機構を図1、図2及び図3を参照して説明する。なお、説明において左右方向とは車両に取り付けた状態において駆動輪の左右方向、前後方向とは駆動輪の駆動軸と直交する方向で、車両に取り付けた状態において車両の前後方向をそれぞれ示す。
本実施形態において、ケース1の胴部には、周方向に4箇所の作業孔1aが等間隔に形成されており、これらの作業孔1aの略中央に各ピニオンシャフト4の軸心が位置するように組み立てる。
前後方向に延びる軸線Lを中心にして、左側のプレッシャーリング3と右側のプレッシャーリング2とは軸心対称に形成され、プレッシャーリング2,3には左右方向に沿ったU字形状の検査用の長溝部20、30の開口部から後方向に傾斜して延びた前進駆動で高負荷用の第1カム面21,31と、該長溝部20,30の開口部から前方向に傾斜して延びた後進駆動用カム面22,32が形成されている。そして、左右のプレッシャーリング2,3は、ピニオンシャフト4のカム部4Aに対して左右の第1カム面21,31と、左右の後進駆動用カム面22,32が所定のクリアランスを有して取り付けられる。
左側のプレッシャーリング3と右側のプレッシャーリング2とは、対向面間に殆ど隙間がない状態で配設されており、また多板摩擦クラッチ8,9を押圧して軸方向に収縮させる量も実際には僅かである。
また、プレッシャーリング2,3は円筒状に形成され、例えば左右のプレッシャーリング2,3を上記隙間を有して接合した状態において、ピニオンシャフト4の軸心を中心として半径rの座繰り加工を施し、キャップ用凹部40を形成している。
プレッシャーリング2,3の対向面には、コイルスプリングからなる与圧バネ14の端部が嵌合するバネ穴41が周方向に沿って90度ピッチで配置された与圧バネ区画42に3個ずつ形成され、各与圧バネ区画42は、ピニオンシャフト4の間に配置されている。なお、与圧バネ区画42に形成するバネ穴41の数は3個に限定されるものではなく、2個或いは4個であっても良く、また全てのバネ穴41に与圧バネ14を装着する必要はない。
上記した与圧バネ区画42の間には、プレッシャーリング2,3の端面を合わせた状態において、前記キャップ用凹部40の座面と平行(ピニオンシャフトの軸心と直交する方向)な底部43を有する前後方向に沿って細長い矩形溝44を形成している。この矩形溝44は開口を上方に向けた状態を基準とすると、前後方向の両端部および左右方向に内壁面を有しており、長溝部20,30から後方の後方矩形溝部45には、カム分力機構を構成する前進駆動低負荷用のスラスター(以下前進スラスターと略す)46が前後方向移動自在に配置され、長溝部20,30から前方の前方矩形溝部47には差動制限キャンセル用のスラスター(以下キャンセルスラスターと略す)48が前後方向移動自在に配置されている。
そして、前進スラスター46は後方矩形溝部45の後壁面45aとの間に配置されたバネ付押圧ブロック49Aにより付勢されてピニオンシャフト4のカム部4Aにおける円弧状の曲面4ABに押し付けられている。同様に、キャンセルスラスター48は、前方矩形溝部47の前壁面47aとの間に配置されたバネ付押圧ブロック49Bにより付勢されてピニオンシャフト4のカム部4Aにおける直線状端面4AAに押し付けられている。
本実施形態において、前進スラスター46は直方体状に形成されており、中心軸線Lを挟んで左右両側に配置され、先端部に低負荷用カム面46aが形成されている。左右の前進スラスター46は、後方矩形溝部45の両側壁面、すなわち左右のプレッシャーリング3,2の端面に当接しており、非駆動状態において、先端部の低負荷用カム面(以下第2カム面と称す)46aがカム部4Aにおける円弧状の曲面4ABに当接するが、円弧状の曲面4ABは左右のプレッシャーリング3,2に形成した左右の第1カム面21,31とは一定のクリアランスを有している。
バネ付押圧ブロック49Aは、前進駆動力の伝達された一対のプレッシャーリング2,3の駆動力を皿バネ等の弾性体を介して左右の前進スラスター46に伝達し、その際カム部4Aにおける円弧状の曲面4ABとの当接によって生じたスラスト力により、左右の前進スラスター46を左右方向にスライド自在に案内する役割を果たしている。
また、バネ付押圧ブロック49Aは、バネのバネ定数を適宜設定することにより、カム部4Aの円弧形状の曲面4ABに対して、左右の前進スラスター46の第2カム面46aとの接触と、一対のプレッシャーリング2,3に形成した第1カム面21,31との接触を切り替え制御機能を果たしており、前記バネ定数を大きくすれば低負荷での駆動領域を広くでき、前記バネ定数を小さくすれば低負荷での駆動領域を狭くして高負荷での駆動領域を大きくすることができる。
すなわち、前記弾性体のバネ定数が大ききと、一対のプレッシャーリング2,3に大きな前進駆動力が伝達されるまでは該弾性体は変位しないことから、一対のプレッシャーリング2,3と前進スラスター46との相対位置は変わらない。したがって、前記弾性体が変位するまでの間は前進スラスター46の第2カム面46aがカム部4Aの曲面4ABに当接することとなり、この間での駆動力の変化に応じて左右方向に移動する前進スラスター46のスラスト力で一対のプレッシャーリング2,3を左右方向に移動させて多板摩擦クラッチ8,9の摩擦力を調節し、差動制限力を変化させる。
この間における駆動力は大きくないので、多板摩擦クラッチ8,9の摩擦クラッチ間はある程度のすべりが許容され、ピニオンギア5とサイドギア6,7による差動機能が働き、市街地走行での左折、右折、カーブをスムーズに走行することができる。
一対のプレッシャーリング2,3に伝達された前進駆動力が前記弾性体を変位するほどに大きい高負荷状態になると、一対のプレッシャーリング2,3はピニオンシャフト4に接近し、一対のプレッシャーリング2,3の第1カム面21,31がカム部4Aの曲面4ABに当接する。この状態において、第1カム面21,31がカム部4Aと当接しているため、一対のプレッシャーリング2,3は、高負荷領域において前進駆動力に応じて左右方向に移動し、多板摩擦クラッチ8,9を押圧して大きな摩擦力を発生させ、差動制限機能を高める。
なお、キャンセルスラスター48は、直方体状に形成され、カム部4Aの直線状端面4AAに当接する当接面が該直線状端面4AAと平行な平坦面で、左右方向に分力が作用しない構成としている。このため、前進走行時においてエンジンブレーキをかけた際に駆動輪側からの駆動力が左右のサイドギア6,7→ピニオンギア5→ピニオンシャフト4を経てキャンセルスラスター48に伝達されるが、上述のように、一対のプレッシャーリング2,3を左右方向に移動させることがないので、差動制限がキャンセルされ、左右のサイドギア6,7とピニオンギア5とによる差動機能が働く。
上述したバネ付押圧ブロック49Aとバネ付押圧ブロック49Bとは同構造に構成されており、一方のバネ付押圧ブロック49Aについてその構成を説明する。
バネ付押圧ブロック49Aは、後方矩形溝部45に嵌り込んで前後方向に移動自在な金属製のブロック本体51を有し、このブロック本体51は、複数枚の皿バネ57を重ね合わせた状態で収容するバネ収容部53と、バネ収容部53から前方に延びる直方体状の押圧体54とが一体的に形成され、図2に示すように、押圧体54は矩形溝44の底部43上に載置され、バネ収容部53の前壁面は底部43に係合してブロック本体51がバネ力により前方への移動量を規制している。
バネ収容部53と押圧体54には、中心軸線Lから左側(右側でも良い)にずれた位置(左側のプレッシャーリング3側)に作用軸55が挿通される軸孔55aが形成され、バネ収容部53に複数枚の皿バネ57を重ねてこの作用軸55に挿通している。さらに、作用軸55を通して円盤状のシム56を最外端の皿バネ57の背面側に重ね、不図示のスナップリング等のストッパー部材を作用軸55に固定し、シム56及び複数枚の皿バネ57が後端側から抜け出ないようにすると共に、作用軸55の後端に作用した前進駆動力がこのシム56を介して複数枚の皿バネ57をバネ収容部53の内壁面に押し付け、前進駆動力を押圧体54に伝達する。
作用軸55の後端は、中心軸線Lよりも左側に位置することから、後方矩形溝部45の後壁面45aに当接している。一対のプレッシャーリング2,3には別々に駆動力が伝達されることはないので、作用軸55が左側のプレッシャーリング3に当接して駆動力が伝達されても実質的に一対のプレッシャーリング2,3から駆動力が伝達されていることと変わることはない。
このように、左右の前進スラスター46は1つのバネ付押圧ブロック49Aにより前進駆動力が伝達されるため、左右の前進スラスター46には同時にスラスト力が働き、また複数枚の皿バネ57が弾性変形を開始する低負荷領域から高負荷領域への切り替えも同一のタイミングで行われる。
また、左右の前進スラスター46を直方体状に形成し、その長手方向をバネ付押圧ブロック49Aとカム部4Aとの間に位置するように配設しているので、前進駆動力が伝達された左右の前進スラスター46が曲げ変位することがなく、前進駆動力をロスなくピニオンシャフト4に伝達できると共に、スラスト力に変換することができる。
なお、左右一対のプレッシャーリング2,3がスラスト第1カム面21,31及び第2カム面46aとカム部4Aとの作用によりスラスト力を受けて左右方向に変位する量は僅かであり、このためバネ付押圧ブロック49A、49Bが嵌り込んでいる矩形溝44の溝幅も僅かに拡がるだけで、バネ付押圧ブロック49A,49Bと矩形溝44(後方矩形溝部45,前方矩形溝部47)とはスムーズに前後方向に沿って相対移動する。
さらに、本実施形態では、皿バネ57の枚数を調節することにより、低負荷領域と高負荷領域との切り替え点を変更することができる。
皿バネ57の枚数調節は、例えばブロック本体51を後方に押し下げて左右の前進スラスター46との間にクリアランスを設け、このクリアランスを利用して左右の前進スラスター46を取り出す。これにより、ブロック本体51が後方矩形溝部45内でフリーな状態となって取り出すことができる。そして、作用軸55を抜き取ることにより、皿バネ57の枚数増減が行える。この取り出し方法に限らず、シム56を前方に押し込んで作用軸55をフリーとし、作用軸55を前方に移動させてブロック本体51を斜めに持ち上げることでもブロック本体51の取り出しが行える。
カム分力機構を構成するバネ付押圧ブロック49A,49B、左右の前進スラスター46、キャンセルスラスター48は径方向外方に取り出し可能な構成としているため、走行中に何らかの衝撃を受けて抜け出ることも考えられる。
そこで、本実施形態において、ピニオンシャフト4のカム部4Aよりも外端側に孔部58aを中心に形成した円盤状のキャップ58を取り外し可能に取り付けている。このキャップ58は、左右のプレッシャーリング2,3に形成したピニオンシャフト4の軸心を中心として半径rの円として形成されたキャップ用凹部40に隙間を有して嵌る。
このキャップ58がカバーする領域は、左右の前進スラスター46、キャンセルスラスター48及びバネ付押圧ブロック49A,49Bの押圧体54であるため、これらの部材が浮き上がって抜け出ることがない。なお、図2に示すように、ピニオンシャフト4の上端部には周溝59が形成され、キャップ58をピニオンシャフト4の先端から孔部58aを通して装入し、スナップリング60をこの周溝59に装着することにより、キャップ58の抜けを防止している。
ピニオンシャフト4とプレッシャーリング2,3とは前後方向に対して僅かに相対移動するだけで、この相対移動を阻害しない。
このキャップ58は、カム分力機構を構成する上述の各部材を覆って矩形溝44から抜け出るのを防止するだけではなく、例えば皿バネ57などの交換作業の際に、交換作業が行われないケース1の作業孔1aから一対のプレッシャーリング2,3内にごみ等が入り込むのを防止できる。
また、ケース1は、不図示のデファレンシャルキャリア内に回転自在に収容されており、このデファレンシャルキャリアに形成した蓋付きの作業孔にケース1の作業孔1aを一致させることにより、自動車にデファレンシャル装置を装着した状態で、上述したカム分力機構等の分解、交換作業を行うことができる。
なお、上記した本実施形態において、バネ収容部53は、径方向外方に位置する1側部のみに壁面53aを設けた構成としているが、皿バネ57およびシム56を取り囲む筐体形状としても良い。
本発明の実施形態を示すデファレンシャル装置の一部を上方から見た図。 図1のA−A矢視断面図。 図2の全体を示す図。 図1のデファレンシャル装置の全体構成の縦断面図。 図4に示すデファレンシャル装置の与圧バネの配置状態を示す図。
符号の説明
F エンジン側からの前進駆動力
L 中心軸線
1 デファレンシャルケース(ケース)
1a 作業孔
2,3 プレッシャーリング
4 ピニオンシャフト
4A カム部 4AA 直線状端面 4AB 曲面
5 ピニオンギア
6,7 サイドギア
8,9 多板摩擦クラッチ
10,11 車軸
12 リングギア
13 ピニオンギア
14 与圧スプリング
20、30 長溝部
21,31 第1カム面
22,32 後進駆動用カム面
40 キャップ用凹部
41 バネ穴
42 与圧バネ区画
43 底部
44 矩形溝
45 後方矩形溝部
45a 後壁面
46 前進駆動低負荷用のスラスター(前進スラスター)
46a 低負荷用カム面(第2カム面)
47 前方矩形溝部
47a 前壁面
48 差動制限キャンセル用のスラスター(キャンセルスラスター)
49A バネ付押圧ブロック
49B バネ付押圧ブロック
51 ブロック本体
53 バネ収容部
54 押圧体
55 作用軸
55a 軸孔
56 シム
57 皿バネ
58 キャップ
58a 孔部
59 周溝
60 スナップリング

Claims (5)

  1. 駆動力源からの駆動力が伝達されて回転するデファレンシャルケース内に対向配置し、駆動輪の車軸方向に移動自在とした左右一対のプレッシャーリングと、
    前記一対のプレッシャーリングに挟持された十字形状のピニオンシャフトに夫々回転自在に取り付けられたピニオンギアと、
    前記ピニオンギアを両側から挟むように配置され、それぞれ前記ピニオンギアに噛合して前記駆動輪の車軸に駆動力を伝達する左右一対のサイドギアと、
    前記一対のプレッシャーリングと前記デファレンシャルケースの内側壁面との間にそれぞれ配置され、前記各プレッシャーリングが軸方向外方へ移動すると複数の摩擦クラッチ部材が圧着されて前記デファレンシャルケースと前記ピニオンギアとを接続し、差動を制限するための左右の多板摩擦クラッチと、
    前記各ピニオンシャフトに設けたカム部との当接により車軸方向にスラスト力を発生させるカム分力機構と、
    を有し、
    前記各カム分力機構は、前記一対のプレッシャーリングに伝達された前進駆動力により、前記一対のプレッシャーリングに前記スラスト力を発生させる前進駆動用のカム分力機構を少なくとも備え、
    前記前進駆動用のカム分力機構は、前記一対のプレッシャーリングに設けた第1カム面と、前記ピニオンシャフトと直交する前後方向に沿って該左右一対のプレッシャーリングと相対移動可能且つ左右方向に移動可能に前記各プレッシャーリングに夫々ガイドされ、各先端面に第2カム面を有する前進駆動低負荷用のスラスターと、前記プレッシャーリングからの駆動力を弾性手段を介して前記一対の前進駆動低負荷用のスラスターから前記ピニオンシャフトに伝達する押圧体とを有し、前記一対のプレッシャーリングに伝達される前進駆動力により前記弾性手段が変位するまでの低負荷領域では前記第2カム面によるスラスト力、前記弾性手段の変位後における高負荷領域では前記第1カム面によるスラスト力で前記一対のプレッシャーリングを移動させることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 前記前進駆動用のカム分力機構は、前記一対のプレッシャーリングの対向部間に前記ピニオンシャフトと直交する方向に沿って形成した有底の溝部内に前記押圧体を移動自在に配置し、該溝部の後側内壁面に当接する作用軸を介して前記弾性手段に駆動力を伝達することを特徴とする請求項1に記載のデファレンシャル装置。
  3. 前記弾性手段を前記作用軸に挿通した1枚又は複数枚の皿バネで構成し、前記作用軸を前記押圧体から挿脱することにより皿バネの枚数調整を可能としたことを特徴とする請求項2に記載のデファレンシャル装置。
  4. 前記デファレンシャルケースには、前記ピニオンシャフトに対応して、前記カム分力機構が臨むサイズの作業孔を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデファレンシャル装置。
  5. 前記ピニオンシャフトの先端部には、前記カム分力機構を覆うキャップ部材が径方向外方から取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のデファレンシャル装置。




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